JP2023085062A - 電気治療装置の導子 - Google Patents

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JP2023085062A JP2021199538A JP2021199538A JP2023085062A JP 2023085062 A JP2023085062 A JP 2023085062A JP 2021199538 A JP2021199538 A JP 2021199538A JP 2021199538 A JP2021199538 A JP 2021199538A JP 2023085062 A JP2023085062 A JP 2023085062A
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Abstract

【課題】導子を取り外した後に体の表面に残る導子の痕を薄くできる導子を提供する。【解決手段】導子10Aは、カップ20と、カップ20の内側に取り付けられている少なくとも1つの電極11Aとを有し、被装着面に装着されたときに外部装置からの吸引によることなくカップ20の内側に負圧を発生させることができる。カップ20は、被装着面に接するための内面21aと内面21aとは反対側の面である外面21bとを有し且つカップ20の径方向に広がるように弾性変形可能な周縁部21を有する。周縁部21の内面21aと外面21bの双方が、カップ20の径方向の外側に向けて且つ被装着面への装着方向にカップ20の先端21cまで伸びている。【選択図】図4B

Description

本開示は、電気治療装置の導子に関する。
使用者の体に取り付けた2つの導子の間に電圧を加え、患部に電気刺激を加える電気治療装置が利用されている。従来の電気治療装置には、体への導子の取り付けにポンプを利用するものがある。すなわち、カップ形状の導子の内側の空気をポンプによって吸引し、導子の内側の負圧によって導子を患部に固定するものがある。ところが、このような導子は、ポンプを接続する必要があるため、複雑な構造を必要とする。この点、特許文献1及び2には、ポンプを利用することなく、導子自体の弾性力によって、内側に負圧を発生させる導子が開示されている。
実開昭55-54126号公報 特開2000-342695号公報
長時間に亘って導子を体に取り付けていると、導子を取り外した後に、体の表面に導子の痕が残るという問題がある。この問題は、ポンプの吸引によって患部に固定する導子だけでなく、特許文献1のように、ポンプを使用することなく、導子の弾性力によって患部に固定する導子においても生じる。
(1)本開示で提案する電気治療装置の導子の一例は、カップと、前記カップの内側に取り付けられている少なくとも1つの電極とを有し、被装着面に装着されたときに外部装置からの吸引によることなく前記カップの内側に負圧を発生させることのできる導子である。前記カップは、被装着面に接するための内面と前記内面とは反対側の面である外面とを有し且つ前記カップの径方向に広がるように弾性変形可能な周縁部を有する。前記周縁部の前記内面と前記外面の双方が、前記カップの径方向の外側に向けて且つ前記被装着面への装着方向に前記カップの先端まで伸びている。この導子によると、導子を取り外した後に体の表面に残る導子の痕(吸着痕)を薄くできる。
(2)(1)の導子において、前記周縁部の厚さは、前記カップの前記先端まで均一又は、前記カップの前記先端に向かって徐々に小さくなっていてよい。これによると、カップを人の体に装着したときに、周縁部をスムーズに弾性変形させることが可能となる。
(3)(1)の導子において、前記導子を水平面に配置したとき、前記カップの前記先端での前記内面の接線と前記水平面とが成す角度は、前記カップの前記初期状態において、90度よりも小さくてよい。また、前記カップの前記先端での前記外面の接線と前記水平面とが成す角度も、前記カップの前記初期状態において、90度よりも小さくてよい。これによると、カップを人の体に装着したときに、周縁部をスムーズに弾性変形させることが可能となる。
(4)(1)の導子において、前記カップは、前記周縁部よりも高い剛性を有する中央部を有してよい。これによると、カップを人の体に装着したときに、カップの形状を維持しながら、周縁部を弾性変形させることができる。
(5)(4)の導子において、前記周縁部と前記中央部は一体的に成形されてよい。これによると、カップの製造を簡単化できる。
(6)(4)の導子において、前記導子を前記装着方向に見たときに、前記カップの中心から前記中央部の外縁までの距離は、前記中心から前記カップの前記周縁部の先端までの距離の3分の1よりも大きくてよい。
(7)(1)の導子において、前記カップのショアA硬度は10以上、70以下であってよい。これによると、導子の吸着痕を薄くしながら、筋肉の動きへの良好な追従性を確保できる導子を実現し易くなる。
(8)(1)の導子において、前記カップのショアA硬度は10以上、70以下であり、前記周縁部の厚さが0.5mm以上、3.0mm以下であってよい。これによると、導子の吸着痕を薄くしながら、筋肉の動きへの良好な追従性を確保できる導子を実現し易くなる。
(9)本開示で提案する電気治療装置の導子の他の例は、カップと、前記カップの内側に取り付けられている少なくとも1つの電極とを有し、被装着面に装着されたときに外部装置からの吸引によることなく前記カップの内側に負圧を発生させることのできる導子である。前記カップは、被装着面に接するための内面を有し且つ前記カップの径方向に広がるように弾性変形可能な周縁部を有している。前記周縁部の厚さは、前記カップの先端まで均一又は、前記カップの先端に向かって徐々に小さくなっている。この導子によると、導子を取り外した後に体の表面に残る導子の痕(吸着痕)を薄くできる。
本開示で提案する電気治療装置の構成を示すブロック図である。 電気治療装置が有している導子の斜視図である。 導子の内側を示す斜視図である。 導子の平面図である。 図3で示すIV-IV線で得られる断面図である。 図4Aの拡大図である。 使用者の体に導子を取り付けた様子を示す断面図である。 導子を構成しているカップの平面図である。 ケーブル端子及び回路基板の平面図である。 キャップを示す図である。同図の(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、(c)は(b)のc-c線での断面図である。 カップの変形例を示す底面図である。 図9Aで示すIXb-IXb線での断面図である。 カップのさらに別の変形例を示す底面図である。 カップ及び電極のさらに別の変形例を示す底面図である。 カップ及び電極のさらに別の変形例を示す底面図である。 カップ及び電極のさらに別の変形例を示す底面図である。 カップ及び電極のさらに別の変形例を示す底面図である。 カップ及び電極のさらに別の変形例を示す底面図である。 カップ及び電極のさらに別の変形例を示す底面図である。 導子に設けられている発光素子を駆動するための回路を説明するための図である。
以下において、本開示で提案する電気治療装置及びその導子の例を説明する。図1は本開示で提案する電気治療装置100の構成を示すブロック図である。
図1で示すように、電気治療装置100は、使用者(例えば、患者)の体表面に装着するための2つの導子10A・10Bを有している。第1導子10Aは、第1電極板11A、第2電極板11B、及び第3電極板11Cを有している。第2導子10Bは、第1電極板11D、第2電極板11E、及び第3電極板11Fを有している。各導子10A・10Bが有している電極板の数は3つでなく、2つでもよいし、4つ以上であってもよい。
図1で示すように、電気治療装置100は治療波生成装置7を有している。治療波生成装置7は、第1導子10Aの第1電極板11Aと、第2導子10Bの第1電極板11Dとの間に、第1治療波の交流電圧を加える。また、治療波生成装置7は、第1導子10Aの第2電極板11Bと、第2導子10Bの第2電極板11Eとの間に、第2治療波の交流電圧を加える。第1治療波と第2治療波は、周波数と位相のうち少なくとも一方が相違している。そのため、第1治療波と第2治療波が干渉し、干渉波に応じた刺激が使用者の体に加わる。また、治療波生成装置7は、第1導子10Aの第3電極板11Cと、第2導子10Bの第3電極板11Fとの間に、第3治療波の交流電圧を加える。第1治療波と第3治療波も、周波数と位相のうち少なくとも一方が相違しており、第1治療波と第3治療波が干渉し、干渉波に応じた刺激が使用者の体に加わる。これら3つの治療波として、中周波と言われている2kHz~15kHzを利用すると、体の深部にまで刺激を加えることができる。このような電気治療装置は干渉治療装置と称されることもある。
以下では、第1導子10Aと第2導子10Bとに共通する説明においては、2つの導子10A・20Bについて共通の符号10を用いる。また、電極板11A~11Fに共通する説明においては、これら電極板11A~11Fについて共通の符号11を用いる。
図2Aは、導子10の上側(外側)を示す斜視図であり、図2Bは導子10の下側(内側)を示す斜視図である。図3は、導子10の平面図である。図4Aは、図3で示すIVa-IVa線での断面図であり、図4Bは図4Aの拡大図である。図5は、使用者の体に取り付けられている導子を示す断面図である。
図4Aで示すように、導子10は、カップ20と、カップ20の内側に配置されている吸水性クッション19と、カップ20の上側に取り付けられている回路基板40と、回路基板40を覆い且つカップ20に取り付けられるキャップ30とを有している。
図6はカップ20の平面図である。図7は回路基板40の平面図である。図8はキャップ30を示す図である。図8の(a)は平面図、図8の(b)は底面図、図8の(c)は(b)のc-c線で示す断面図である。
[カップ]
図4Aで示すように、カップ20は、周縁部21と、周縁部21の内側の部分である中央部22とを有している。カップ20は、平面視において、軸線C1を中心とする円形に形成されている。これとは異なり、カップ20は、平面視において、楕円形や、一方向に細長い円形であってもよい。カップ20は、後において説明するように、気密に形成されている。そのため、被装着面(使用者の体表面)に装着されたときに外部のポンプからの吸引によることなくカップ20の内側に負圧を発生させることができる。
周縁部21と中央部22は弾性変形可能な材料で一体成形されている。すなわち、例えば、周縁部21と中央部22は、螺子などによって、互いに接続されているのではなく、それらの材料が有する化学的性質によって互いに接続されている。周縁部21と中央部22は、それらの形状に対応した金型に溶融材料を供給する成形工程によって形成されてよい。カップ20のこの構造によると、周縁部21と中央部22とを螺子等によって相互に接続する構造に比して、部品数を低減でき、また導子10の製造工程を簡素化できる。
カップ20は弾性及び電気的絶縁性を有する材料で形成される。カップ20の材料は、例えば、シリコーンゴムであるが、その他の種類のゴムでもよい。また、カップ20の材料は、エラストマーであってもよい。
[カップの周縁部]
図4Bで示すように、周縁部21は内面21a(下面)と外面21b(上面)とを有している。導子10の使用時、内面21aが、被装着面(使用者の体表面)に接する(図5参照)。内面21aと外面21bの双方がカップ20の先端21cまで滑らかに伸びている。すなわち、周縁部21の内面21aと外面21bの双方が、カップ20の径方向の外側に向かって且つ装着方向に(すなわちカップ20の下側に向かって)、カップ20の先端21cまで伸びている。言い換えると、周縁部21の内面21aと外面21bの双方に、軸線C1を取り囲む周方向に伸びている凸部や凹部(溝)が形成されていない。ここでの説明において、「径方向」とは、カップ20の軸線C1に直交する方向であり、「下側」とは軸線C1に沿った方向の一方側である。
実開昭55-54126号公報では、カップの先端にリブ(上方及び下方に突出し且つ軸線を取り囲む環状の凸部)が形成されている。また、特開2000-342695号公報で開示される従来の導子では、カップ先端の内面が内側に曲げられ、カップ先端の外面が曲げられており、カップ先端の厚さが増している。また、これらの従来の導子によると、カップ先端の弾性変形、すなわちカップの周縁部が径方向の外側に広がるような弾性変形が、周縁部の曲げやリブによって阻害される。
これに対し、本開示で提案する導子10では、従来の導子にあるような曲げやリブが周縁部21の内面21aと外面21bとに形成されておらず、内面21aと外面21bの双方が、カップ20の先端21cに至るまで、カップ20の径方向の外側に向かって且つカップ20の装着方向に伸びている。そのため、周縁部21の径方向の外側に広がるような弾性変形(カップ20の径が増すような弾性変形)が生じ易い。図3では、このような弾性変形によって広がったカップ20の先端21cが二点鎖線で例示されている。
そのため、使用者が導子10を体表面に配置し、導子10の上側(キャップ30の上面)を体表面に向けて押すと、周縁部21が体表面に沿って、径方向の外側に広がるように弾性変形し、周縁部21の内面21aが体表面に接する。そして、カップ20の内側の容積が小さくなり、カップ20の内側の空気は先端21cと体表面との隙間から外部に排出される。その後、使用者が導子10の上側を押す力を解除すると、周縁部21がその弾性力によって初期の形状に復帰しようとする。カップ20には、その内側と外側とを連通する空気流路が形成されていない。すなわち、カップ20は気密に形成されている。そのため、周縁部21がその弾性力によって初期の形状に復帰しようとすると、カップ20の内側に負圧が発生する。図5で示されるように、カップ20の内側には吸水性クッション19が配置されている。そのため、周縁部21の内面21aと体表面Sとの間に僅かな隙間が発生しても、このクッション19から漏出した水Wがその隙間を閉塞する。その結果、カップ20と体表面Sとの間に密閉空間が形成され、体表面への吸着状態が維持される。
このとき、周縁部21の内面21aは体表面と幅M(図5参照)に亘って接することとなる。周縁部21は径方向の外側に向かって容易に広がるように形成されているので、幅Mを十分に確保できる。その結果、導子10の体表面Sへの吸着状態を長時間に亘って維持することができ、また体表面Sに生じる吸着痕を薄くできる。
なお、図2A及び図2Bで示すように、周縁部21の内面21aと外面21bとには、軸線C1を取り囲む周方向に伸びている凸部又は凹部だけでなく、径方向において伸びている凸部や凹部も形成されていない。図で示す例とは異なり、周縁部21の内面21aと外面21bとには、径方向において伸びている凸部や凹部が形成されていてもよい。
図4Bで示すように、軸線C1に沿った断面を見たとき、周縁部21の厚さT1・T2は、カップ20の先端21cまで均一であってよい。これによって、使用者が導子10を体表面に配置し、導子10を体表面に押しつけたとき、周縁部21が体表面に沿って容易に広がるので、内面21aの広い領域を体表面に密着させることができる。この説明において、周縁部21の厚さT1・T2は、周縁部21の伸びている方向D1・D2に対して直交する方向での周縁部21の厚さである。
なお、図で示す例とは異なり、周縁部21の厚さT1・T2は、カップ20の先端21cに向かって徐々に小さくなってもよい。この場合でも、使用者が導子10を体表面に配置し、導子10を体表面に押しつけたとき、周縁部21が体表面に沿って容易に広がるので、内面21aの広い領域を体表面に密着させることができる。
図4Bで示す例において、カップ20の先端21cには、装着方向に対して直交する平面が形成されている。これとは異なり、カップ20の先端21cには、湾曲した面が形成されてもよい。
周縁部21の内面21aと外面21bは、軸線C1上の点を中心とする球面の一部であってよい。すなわち、周縁部21の内面21aと外面21bは、軸線C1に沿った断面において、軸線C1上の点を中心とする円弧に沿って湾曲してよい。この場合、周縁部21の内面21aは、その内縁(中央部22と周縁部21との境界)から先端21cまで同じ曲率を有することとなる。同様に、周縁部21の外面21bも、その内縁(中央部22と周縁部21との境界)から先端21cまで同じ曲率を有することとなる。
図4B等で示す例とは異なり、周縁部21は必ずしも湾曲していなくてもよい。例えば、周縁部21は、円錐や楕円錐の一部であってもよい。この場合、周縁部21は、軸線C1に沿った断面においては、径方向の外側に向かって且つ装着方向に直線的に伸びていてよい。
図4Bにおいて、線L1は先端21cでの内面21aの接線である。接線L1が水平面Hとなす角度θ1は、カップ20が弾性変形していない初期状態において、90度よりも小さい。これによって、使用者が導子10を体表面に押しつけたとき、周縁部21がスムーズに体表面に沿って外側に広がる。
接線L1が水平面Hとなす角度θ1は、望ましくは、70度以下である。接線L1が水平面Hとなす角度θ1は、更に望ましくは、60度以下である。こうすることで、使用者が導子10を体表面に押しつけたとき、周縁部21がよりスムーズに体表面に沿って外側に広がる。また、角度θ1は30度以上であってよい。図で示す例において、角度θ1は、約55度である。内面21aは、上述した軸線C1上の点を中心とする円弧に沿って湾曲している。そのため、内面21aの接線と水平面Hとがなす角度は先端21cで最大(θ1)であり、上方に向かって(すなわち、軸線C1に近づくに従って)単調減少する。
図4Bにおいて、線L2は先端21cでの外面21bの接線である。接線L2が水平面Hとなす角度θ2も、カップ20が弾性変形していない初期状態において、90度よりも小さい。接線L2が水平面Hとなす角度θ2も、望ましくは、70度以下である。これによると、使用者が導子10を体表面に配置し、導子10を体表面に押しつけたとき、周縁部21がスムーズに体表面に沿って外側に広がる。また、角度θ2は30度以上であってよい。図で示す例において、角度θ2は、約60度である。外面21bは、上述した円弧Rに沿って湾曲している。そのため、外面21bの接線と水平面Hとがなす角度は先端21cの縁で最大(θ2)であり、上方に向かって(軸線C1)に近づくに従って単調減少している。
なお、周縁部21がこのように比較的大きく傾斜しているので、電極板11が配置されている電極板11の位置が低い。具体的には、図で示す例では、カップ20の先端21cを含む水平面Hを基準とする電極板11の高さh1(図4B参照)は、軸線C1からカップ21の先端21cまでの距離(すなわち、カップ21の半径)よりも小さい。これによって、吸水性クッション19の厚さを小さくでき、電極板11に加える電圧を下げることができる。カップ20の先端21cを含む水平面Hを基準とする電極板11の高さh1は、軸線C1からカップ21の先端21cまでの距離(すなわち、カップ21の半径)の2/3よりも小さくてもよい。これによって、吸水性クッション19の厚さをさらに小さくでき、電極板11に加える電圧を下げることができる。
[カップの中央部]
図4Aで示すように、カップ20の内面は、中央部22に、電極板支持面22tを有している。電極板支持面22tに3つの取付領域22bが形成されている。各取付領域22bは、装着方向(軸線C1に沿った方向)に対して交差し且つ平坦な平面である。図で示す例では、取付領域22bは装着方向に対して直交している。また、各取付領域22bは電極板11のサイズと同じ、或いは電極板11のサイズより大きくてよい。3つの取付領域22bは相互に離れている。3つの電極板11は3つの取付領域22bにそれぞれ取り付けられている。この構造によると、各電極板11の全体が電極板支持面22tによって支持される。その結果、電極板11として薄い導電性板材を利用することが可能となり、導子10の軽量化を図ることができる。後において説明するように、隣り合う取付領域22bには仕切りが形成されてよい。
図2Bで示すように、3つの電極板11(3つの取付領域22b)は軸線C1を取り囲むように配置されてよい。電極板11は、例えば円形である。電極板11の形状はこれに限られず、矩形であってもよいし、扇形状であってもよい。電極板11の形状の変形例は、後において詳説する。
上述したように、カップ20の内側には吸水性クッション19が配置されている。3つの電極板11は軸線C1の位置を避けて配置されている。電極板支持面22tには、軸線C1の位置に、吸水性クッション19を取り付けるためのクッション取付部22dを有している。クッション取付部22dは、例えば凸部であり、吸水性クッション19の中心に形成された穴に嵌められて、吸水性クッション19を支持する。クッション取付部22dの外周面には、吸水性クッション19の穴の内面が引っかかるための、周方向に伸びている突起が形成されてもよい。
吸水性クッション19を支持する構造は、中央部22だけに設けられ、周縁部21には設けられていないのが望ましい。これによって、吸水性クッション19の支持構造が、上述した周縁部21の弾性変形に影響することを抑えることができる。なお、中央部22が有するクッション取付部22dの数は1つでなくてもよい。例えば、中央部22は、中央部22の外周縁(周縁部21との境界の内側)に沿って形成されている複数のクッション取付部を有してもよい。
各電極板11は螺子13によって中央部22に取り付けられてよい。詳細には、図4Aで示すように、各電極板11は、板状の電極本体11aと、電極本体11aの上面に固定されている取付部11bとを有している。取付部11bは、筒状であり、その内面に螺子溝が形成されている。中央部22にはこれを軸線C1に沿った方向に貫通する接続孔が形成されている。中央部22の上側からのこの穴に螺子13が差し込まれ、取付部11bは螺子13に固定されている。取付部11bの位置を除く電極本体11aの全面が、電極支持面22tの平坦な取付領域22bによって支持されている。
図4Aで示すように、中央部22は、電極板支持面22tを有する下支持台22aを有している。下支持台22aの厚さT3(図4B参照)は、上述した周縁部21の厚さT1・T2よりも大きい。そのため、中央部22は周縁部21よりも高い剛性を有している。すなわち、中央部22は周縁部21よりも弾性変形しにくい。そのため、使用者が導子10の上側を体表面に向けて押したとき、カップ20の形状を維持しながら、周縁部21が弾性変形し、体表面に沿って径方向の外側に広がる。その結果、カップ20の体表面への吸着がスムーズに実現される。
電極板支持面22tは軸線C1に対して直交している。一方、中央部22の上面22dは、周縁部21の外面21bと同様、円弧に沿って湾曲している。そのため、中央部22の厚さT3(軸線C1に沿った方向での厚さ)は、図4Aで示すように、軸線C1に向かって徐々に大きくなっている。
軸線C1に沿った方向で見たとき、電極板支持面22tの形状は、例えば、カップ20の外形状に対応している。図で示す例では、電極板支持面22tは円形である。電極支持面22tは楕円形状であってもよい。図6において、距離D3は、軸線C1から中央部22の外周縁(電極板支持面22tの外周縁)までの距離である。距離D4は、軸線C1からカップ20の先端21cまでの距離である。導子10を軸線C1に沿った方向でみたとき、距離D3は、例えば、距離D4の1/3以上であるのが好ましい。これによって、使用者が導子10の上側を体表面に向けて押したとき、カップ20の形状をより効果的に維持できる。図で示す例では、距離D3は距離D4の1/2以上である。また、図で示す例では、距離D3は距離D4の3/4以下である。より具体的には、距離D3は距離D4の2/3以下である。
中央部22は、その上部に上支持台22e(図4A参照)を有している。図6で示すように、下支持台22aの内側に凹部22gが形成され、上支持台22eは軸線C1に沿った方向で見たときに環状であってよい。これとは異なり、上支持台22eは円形であってもよい。すなわち、凹部22gは必ずしも形成されていなくてもよい。
導子10は複数のケーブル55を有している。図で示す例では、各導子10は3本のケーブル55(図2A参照)を有している。ケーブル55は治療波生成装置7に接続されている。
ケーブル55は、その端部に、ケーブル端子55a(図7参照)を有している。図4Aで示すように、上支持台22eは、その上面として、端子支持面22fを有している。端子支持面22fは軸線C1に対して垂直な平面である。3つの電極板11にそれぞれ接続するための3つのケーブル端子55aは、端子支持面22fにおいて支持されている。図4Aで示すように、導子10は回路基板40を有してよい。回路基板40が端子支持面22fの上側に配置され、ケーブル端子55aは回路基板40の上側に配置されてよい。図7で示すように、3つのケーブル端子55aは、軸線C1を中心とする周方向において、約120度の間隔を空けて配置されてよい。
図4Aで示すように、電極板11は、螺子13によって端子支持面22fに取り付けられている。そして、電極板11は、この螺子13を介して、ケーブル端子55aに電気的に接続されてよい。このように、電極板11とケーブル端子55aとの電気的接続と、それらの中央部22への固定とに、共通の部材(螺子13)を用いると、部品数の低減を図ることができる。また、半田を利用する場合に比して、電極板11の取り付け作業を簡単化できる。
図4Aで示すように、ケーブル端子55aは、螺子13の頂部と回路基板40とによって挟まれて、上支持台22eに固定されてよい。また、回路基板40もこの螺子13によって上支持台22eに固定されてよい。
図4Aで示すように、中央部22には、軸線C1に沿った方向にこれを貫通する接続穴が形成されている。この接続穴は端子支持面22fから電極板支持面22tに達していている。螺子13は端子支持面22fの上側からこの接続穴に嵌められ、電極板11の取付部11bに接続してよい。カップ20は、上述したようにシリコーンゴムなどの弾性材料で形成されている。そのため、接続穴の内面と螺子13の外面とが密着し、接続穴は螺子13によって気密に閉塞される。その結果、カップ20の内側に気密空間が形成される。
図3及び図4Aで示すように、導子10は発光ダイオード(LED)41a・41bを有している。後述するように、発光ダイオード41a・41bは、電極板11に電圧が供給されているときに発光し、電極板11に電圧が供給されていることを使用者に報知する。上支持台22eには、上方に開口した凹部22gが形成されており、LED41a・41bはこの凹部22gに配置されている。
図4Aで示すように、ケーブル端子55aは回路基板40の上側に配置されている。ケーブル55は、上支持台22eの上面(端子支持面22f)とキャップ30とで形成される収容空間から、その外側に伸びている。一方、LED41a・41bは回路基板40の下面に実装されている。つまり、ケーブル端子55aとLED41a・41bは回路基板40に対して互いに反対側に配置されている。これによって、回路基板40のサイズを小さくできる。
カップ20はLED41a・41bの光を透過する材料で形成される。キャップ30もLED41a・41bの光を透過する材料で形成されてよい。例えば、カップ20とキャップ30は半透明のシリコーンゴムで形成されてよい。
図6で示すように、下支持台22a(電極板支持面22t)は上支持台22bよりも大きなサイズを有してよい。すなわち、軸線C1から下支持台22aの外周縁までの距離D3は、軸線C1から上支持台22bの外周縁までの距離よりも大きくてよい。このように下支持台22aが比較的大きなサイズを有するので、使用者が導子10の上側を体表面に向けて押したとき、カップ20がその形状を維持しながら、周縁部21は弾性変形する。
[周縁部の厚さとカップの硬度]
カップ20のショアA硬度は、例えば10以上、70以下である。この硬度によると、筋肉の動きへの良好な追従性を確保でき、且つ導子10を取り外したときに体表面に残る導子10の痕(吸着痕)を薄くできる。使用者の体に2つの導子を取り付け、治療波を流すと、筋肉が動く。カップ20はこの筋肉の動きに追従することが望まれる。
カップ20のショアA硬度は、さらに好ましくは10以上、40以下である。この硬度によると、筋肉の動きへの追従性をさらに良化でき、また吸着痕をさらに薄くできる。カップ20のショアA硬度は、さらに好ましくは、20以上、40以下である。この硬度によると、吸着痕の薄さを維持しながら、筋肉の動きへの追従性をさらに良化できる。
周縁部21の厚さT1・T2は、例えば、0.5mm以上、3.0mm以下である。この厚さによると、筋肉の動きへの良好な追従性を確保でき、且つ吸着痕を薄くできる。厚さT1・T2は、好ましくは、1.0mm以上、3.0mm以下である。これによると、吸着力を向上し、筋肉への追従性を増すことができる。
例えば、周縁部21の厚さT1・T2は、0.5mm以上、3.0mm以下であり、カップ20のショアA硬度は10以上、70以下である。これによって、吸着力を確保しつつ、筋肉の動きへの良好な追従性を確保でき、吸着痕を薄くできる。好ましくは、周縁部21の厚さT1・T2は、1.0mm以上、3.0mm以下であり、カップ20のショアA硬度は10以上、40以下である。これによると、吸着力を確保しつつ、筋肉の動きへの追従性を向上し、且つ吸着痕を薄くできる。周縁部21の厚さT1・T2は、例えば約2.0mmであり、カップ20のショアA硬度は、例えば約20である。
[キャップの構造]
図4Aで示すように、キャップ30は、螺子14によってカップ20に取り付けられてよい。図で示す例では、螺子14はキャップ30の中心部に形成された穴に差し込まれ、回路基板40の下側に取り付けられているナット15に接続されている。これによって、キャップ30は回路基板40を介してカップ20に取り付けられる。キャップ30の取り付け構造は適宜変更されてよい。
図8で示すように、キャップ30の下面は、螺子13の頂部及びケーブル端子55aの位置に、凹部30aを有している。この凹部30aによって、キャップ30の上面の高さを低減できる。キャップ30は、その外周縁に外周壁30bを有している。外周壁30bは、カップ20の上支持台22eの外周面を取り囲む(図4A参照)。外周壁30bは、その一部に、ケーブル通過口30cを有している。3本のケーブル55はこのケーブル通過口30cを通過して外側に伸びている。
[LEDの発光]
上述したよう導子10は、治療波発生装置7から導子10の電極板11に電圧が加えられていることを示す発光素子(具体的にはLED41a・41b)を有している。図13は、LED41を発光させる電流が流れる回路の概略図である。
第1導子10Aは、第1電極板11A、第2電極板11B、及び第3電極板11Cを有している。第2導子10Bは、第1電極板11D、第2電極板11E、及び第3電極板11Fを有している。電極板11A~11Fのそれぞれは、交流電源である治療波発生装置7に電線La~Lfを介して接続されている。各電線La~Lfは、例えば、ケーブル55と、螺子13と、回路基板40に形成されている導体パターンとによって構成されている。
導子10A・10Bの第1電極板11A・11Dは、電線La・Ldを介して治療波発生装置7に接続されている。導子10A・10Bの第2電極板11B・11Eは、電線Lb・Leを介して治療波発生装置7に接続されている。導子10A・10Bの第3電極板11C・11Fは、電線Lc・Lfを介して治療波発生装置7に接続されている。
上述したように、治療波発生装置7は、第1電極板11A・11D間に第1治療波の交流電圧を加える。治療波発生装置7は、第2電極板11B・11E間に第2治療波の交流電圧を加える。第2治療波と第1治療波は、周波数又は位相の少なくとも一方において相違している。そのため、使用者が2つの導子10A・10Bを体に取り付けると、2つの治療波が干渉し、これが刺激として体の深部に作用する。治療波発生装置7は、第3電極板11C・11F間に第3治療波の交流電圧を加える。第3治療波も、第1治療波とは、周波数又は位相の少なくとも一方において相違しており、これら2つの治療波が干渉し、これが刺激として体の深部に作用する。
図13で示すように、第1導子10Aは、第1電極板11Aと第2電極板11Bとに接続されている、発光素子であるLED41a・41bを有している。各LED41a・41bの一方の端子は電線Laを介してLED41aに接続され、他方の端子は電線Lbを介して第2電極板11Bに接続されている。LED41a・41bは、回路基板40(図4A)に実装されている。第1治療波と第2治療波は、周波数と位相のうち少なくとも一方において相違しているので、第1電極板11Aと第2電極板11Bとの間には電位差がある。LED41a・41bはこの電位差に起因して発光する。この電位差は時間経過に伴って変化するので、LED41a・41bは点滅することとなる。これによって、導子10A・10B間に電圧が加わっていることを使用者に報知できる。また、LED41a・41bを発光させるための専用の制御は必要とされない。
図13で示すように、第1電極板11Aと第2電極板11Bとの間には、順方向が反対向きとなっている2つのLED41a・41bが配置されている。LED41aの順方向は、第2電極板11Bから第1電極板11Aに向かう方向であり、LED41bの順方向は、第1電極板11Aから第2電極板11Bに向かう方向である。第2電極板11Bの電位が第1電極板11Aの電位よりも高くなると、LED41aが点灯し、第1電極板11Aの電位が第2電極板11Bの電位よりも高くなると、LED41bが点灯する。
第1電極板11Aと第2電極板11Bとの間には、各LED41a・41bと直列に接続されている抵抗R1も配置されている。抵抗R1によってLED41a・41bに加わる電圧を低減できる。抵抗R1も、LED41a・41bと同様、回路基板40(図4A)に実装されてよい。
なお、第1電極板11Aと第2電極板11Bとの間に配置されるLEDの数は1つでもよい。この場合、第1電極板11Aと第2電極板11Bとの間には、LEDと、発光機能を有していないダイオードとが配置され、それらの順方向が互いに反対向きであってよい。例えば、LED41aと、LED41aとは順方向が反対であるダイオードが、第1電極板11Aと第2電極板11Bの間に配置されてよい。
図13で示すように、第1導子10Aは、第1電極板11Aと第3電極板11Cとに接続されている、発光素子であるLED41a・41b及び抵抗R1を有してよい。このLED41a・41b及び抵抗R1も回路基板40に実装されてよい。第1治療波と第3治療波は、周波数と位相のうち少なくとも一方において相違しているので、第1電極板11Aと第3電極板11Cとの間には電位差がある。そのため、第1電極板11Aと第3電極板11Cとに治療波が加えられているときにも、このLED41a・41bが点滅し、導子10A・10C間に電圧が加わっていることを使用者に報知できる。
なお、図13で示す例とは異なり、LED41a・41bは、第1電極板11Aと第2電極板11Bの間にだけ配置され、第1電極板11Aと第3電極板11Cとの間には配置されていなくてもよい。また、第1電極板11Aと第3電極板11Cとの間に配置されているLEDの数は1つであってもよい。この場合、1つのLEDと、発光機能を有していないダイオードとが第1電極板11Aと第3電極板11Cとの間に配置されてよい。
図13で示す例では、第2導子10Bも、第1導子10Aと同様に、第1電極板11Dと第2電極板11との間に配置されるLED41a・41b及び抵抗R1と、第1電極板11Aと第3電極板11Cとの間に配置されているLED41a・41b及び抵抗R1とを有している。これとは異なり、LED41a・41b及び抵抗R1は、第1導子10Aに設けられ、第2導子10Bには設けられていなくてもよい。
[仕切り]
上述したように、3つの電極板11が、カップ20の電極板支持面22tに設けられている複数の取付領域22bに取り付けられている。電極板支持面22tには、電極間11の間に位置している仕切りが形成されてもよい。こうすることによって、隣り合う2つの電極板11の接触を防止できる。
図9Aはこのような形態のカップ20を示す底面図である。図9Bは図9Aで示すIXb-IXb線での断面図である。これらの図で示す例では、電極板支持面22tに、3つの凹部22hが形成されている。各凹部22hの内側に平坦な取付領域22bが形成されている。凹部22hの形状は、電極板11と同様、例えば円形である。この構造においては、隣り合う2つの凹部22hの間の部分が仕切り22iとして機能している。凹部22hの深さ(仕切り22iの高さ)は、例えば、電極板11の厚さと実質的に同じか、電極板11の厚さより少し大きくてよい。これとは異なり、凹部22hの深さ(仕切り22iの高さ)は、電極板11の厚さより小さくてもよい。
図10は、図9A及び図9Bで示される構造の変形例を示す、カップ20の底面図である。この図に示す例において、電極板支持面22tには、電極板支持面22tから突出する仕切り22jが形成されている。仕切り22jは、隣り合う2つの電極板11の間で伸びている。仕切り22jは、例えば、軸線C1から径方向に伸びている。図で示す例では、電極板支持面22tには3本の仕切り22jが形成されている。仕切り22jの高さは、例えば、電極板11の厚さと実質的に同じか、電極板11の厚さより少し大きくてよい。これとは異なり、仕切り22jの高さは、電極板11の厚さより小さくてもよい。
これまで説明した例において、電極板11の形状は円形でなくてもよい。図11A~図11Cは、電極板11の変形例を示す底面図である。
図11Aで示すように、電極板111は扇型であり、軸線C1を取り囲む周方向に伸びている外周縁を有している。この場合、電極板支持面22tには、電極板111の形状に対応する凹部22kが形成されてよい。この場合、隣り合う2つの凹部22kの間に仕切り22Lが形成されている。また、凹部20kの内側に、平坦な取付領域22bが形成される。
図11Bで示すように、隣り合う2つの電極板111の間(取付領域22bの間)に、電極板支持面22tから突出する仕切り22mが形成されてもよい。仕切り22mは、例えば、軸線C1から径方向に伸びていてよい。
さらに他の例として、図11Cで示されるように、電極板は環状であってよい。この図で示す例では、3つの環状の電極板211B・211A・211Cのそれぞれが軸線C1を取り囲むように配置されている。第1電極板211Aの内側に第2電極板211Bが配置され、第1電極板211Aの外側に第3電極板211Cが配置されている。また、隣り合う2つの電極板211A・211B・211Cの間に仕切り22nが形成されている。仕切り22nも環状である。
これまで説明した導子とは異なり、電極板の数は2つでもよい。図12A~図12Cは導子の変形例を示す導子の底面図である。
図12Aで示す導子310において、電極11の数は2つである。この図では、円形の2つの電極11が軸線C1を挟んで互いに反対側に配置されている。電極板支持面22tに、2つの凹部22pが形成されている。各凹部22pの内側に平坦な取付領域22bが形成されている。隣り合う2つの凹部22pの間の部分が仕切り22qとして機能している。
また、電極板の数が2つである場合においても、電極板の形状は扇型であってもよい。図12Bで示す例において、電極板支持面22tには扇型の取付領域22bが形成されている。取付領域22bは半円形である。この取付領域22bに同じく半円形の電極板が取り付けられてよい。この場合においても、2つの取付領域22bの間に、電極板支持面22tから突出する仕切り22rが形成されてよい。
また、電極板の数が2つである場合においても、電極板は環状であってよい。図12Cで示す例において、2つの電極板211A・211Bは環状である。2つの電極板211A・211Bのそれぞれが軸線C1を取り囲むように配置されている。第1電極板211Aの内側に第2電極板211Bが配置されている。2つの電極板211A・211Bの間に仕切り22sが形成されている。仕切り22sも環状である。
[まとめ]
(1)以上説明したように、導子10は、カップ20と、カップ20の内側に取り付けられている電極板11とを有し、被装着面に装着されたときに外部のポンプからの吸引によることなくカップ20の内側に負圧を発生させることのできる導子である。カップ20は、被装着面に接するための内面21aと内面21aとは反対側の面である外面21bとを有し且つカップ20の径方向に広がるように弾性変形可能な周縁部21を有している。周縁部21の内面21aと外面21bの双方が、カップ20の径方向の外側に向けて且つ被装着面への装着方向にカップ20の先端21cまで伸びている。この導子10によると、導子10を取り外した後に体の表面に残る導子の痕(吸着痕)を薄くできる。なお、この構造は、電極板の数が1つである導子に適用されてもよい。また、この構造において、周縁部21の厚さは先端21cまで均一でなくてもよい。
(2)また、導子10において、周縁部21の厚さT1・T2は、カップ20の先端21cまで均一、又はカップ20の先端21cに向かって徐々に小さくなっている。導子10のこの構造によっても、導子10を取り外した後に体の表面に残る導子の痕(吸着痕)を薄くできる。なお、この構造において、周縁部21の先端21cは外側(上側)に僅かに反っていてもよい。
(3)また、導子10は、カップ20と、カップ20の内側に配置されている3つの電極板11とを有し、被装着面に装着されたときに外部のポンプからの吸引によることなくカップ20の内側に負圧を発生させることのできる導子である。カップ20の内面は、その中央部22に電極板支持面22tを有している。電極板支持面22tは、被装着面への装着方向(軸線C1に沿った方向)に対して交差している3つの平坦な取付領域22bを有している。3つの電極板11は3つの取付領域22bにそれぞれ取り付けられている。この導子10によると、使用者の体に周波数の異なる複数の治療波を加えることができ、その結果、それらの干渉による刺激を体に加えることができる。また、平坦な取付領域22bに電極板11が取り付けられるので、薄い電極板11を使用することが可能となり、導子の軽量化を図ることが可能となる。なお、この構造は、(1)及び(2)に記載する周縁部21とは異なる構造の周縁部を有する導子に適用されてもよい。
(4)また、電気治療装置100は、第1電極板11Aと第2電極板11Bとを有している第1導子10Aと、第1電極板11Dと第2電極板11Eとを有している第2導子10Bと、第1導子10Aの第1電極板11Aと第2導子10Bの第1電極板11Dとに第1治療波の交流電圧を加え、第1導子10Aの第2電極板11Bと第2導子10Bの第2電極板11Eとに第2治療波の交流電圧を加える治療波生成装置7とを含む。第1導子10Aは、第1電極板11Aと第2電極板11Bとに接続され第1電極板11Aと第2電極板11Bとの電位差によって駆動する発光ダイオード41a・41bを有している。この治療装置100によると、発光ダイオード41a・41bを駆動するための専用の制御を要することなく、使用者に電気治療装置100が作動していることを示すことができる。
7 治療波発生装置、10・310 導子、11・11A~11F・111・211A・211B・211C 電極板、13 螺子、14 螺子、19 吸水性クッション、20 カップ、21 周縁部、21a 内面、21b 外面、21c カップの先端、22 中央部、22a 下支持台、22b 取付領域、22t 電極板支持面、22d クッション取付部、22e 上支持台、22f 端子支持面、22g 上支持台の凹部、22h 凹部、22i・22j・22L・22m・22q・22r・22s 仕切り、22k・22p 凹部、40 回路基板、41a 発光ダイオード、41b 発光ダイオード、R1 抵抗、30 キャップ、30a 凹部、30b 外周壁、30c ケーブル通過口、55 ケーブル、55a ケーブル端子。

Claims (9)

  1. カップと、前記カップの内側に取り付けられている少なくとも1つの電極とを有し、被装着面に装着されたときに外部装置からの吸引によることなく前記カップの内側に負圧を発生させることのできる導子であって、
    前記カップは、被装着面に接するための内面と前記内面とは反対側の面である外面とを有し且つ前記カップの径方向に広がるように弾性変形可能な周縁部を有し、
    前記周縁部の前記内面と前記外面の双方が、前記カップの径方向の外側に向けて且つ前記被装着面への装着方向に前記カップの先端まで伸びている
    電気治療装置の導子。
  2. 前記周縁部の厚さは、前記カップの前記先端まで均一又は、前記カップの前記先端に向かって徐々に小さくなっている
    請求項1に記載される電気治療装置の導子。
  3. 前記導子を水平面に配置したとき、前記カップの前記先端での前記内面の接線と前記水平面とが成す角度は、前記カップの前記初期状態において、90度よりも小さく、前記カップの前記先端での前記外面の接線と前記水平面とが成す角度も、前記カップの前記初期状態において、90度よりも小さい
    請求項1に記載される電気治療装置の導子。
  4. 前記カップは、前記周縁部よりも高い剛性を有する中央部を有する
    請求項1に記載される電気治療装置の導子。
  5. 前記周縁部と前記中央部は一体的に成形されている
    請求項4に記載される電気治療装置の導子。
  6. 前記導子を前記装着方向に見たときに、前記カップの中心から前記中央部の外縁までの距離は、前記中心から前記カップの前記周縁部の先端までの距離の3分の1よりも大きい
    請求項4に記載される電気治療装置の導子。
  7. 前記カップのショアA硬度は10以上、70以下である
    請求項1に記載される電気治療装置の導子。
  8. 前記カップのショアA硬度は10以上、70以下であり、
    前記周縁部の厚さが0.5mm以上、3.0mm以下である
    請求項1に記載される電気治療装置の導子。
  9. カップと、前記カップの内側に取り付けられている少なくとも1つの電極とを有し、被装着面に装着されたときに外部装置からの吸引によることなく前記カップの内側に負圧を発生させることのできる導子であって、
    前記カップは、被装着面に接するための内面を有し且つ前記カップの径方向に広がるように弾性変形可能な周縁部を有し、
    前記周縁部の厚さは、前記カップの先端まで均一又は、前記カップの先端に向かって徐々に小さくなっている
    電気治療装置の導子。
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