JP2023084505A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】録音時や録画時に雑音となり得る風切り音および機械的作動音の双方を低減して、良好な音声の生成が可能となる電子機器を提供することを目的とする。【解決手段】電子機器である撮像装置1は、マイク収納部300を有し、撮像装置本体10の内側に格納される第1位置と、撮像装置本体10の外側に突出する第2位置とに移動可能なマイクユニット200を備える。マイク収納部300は、第1開口部302bおよび第2開口部302cを有する。第1開口部302bは、マイクユニット200の位置に関わらず、撮像装置本体10の外側に露出し、第2開口部302cは、マイクユニット200が第1位置にある状態で、撮像装置本体10の内側で撮像装置本体10に密閉され、マイクユニット200が第2位置にある状態で、撮像装置本体10の外側に露出する。【選択図】図7

Description

本発明は、電子機器に関する。
近年、静止画像を撮影可能な電子スチルカメラのデザイン形状を踏襲しつつ、動画像の撮影(記録)及び再生も可能とした撮像装置が普及しつつある。この普及に伴い、撮像装置では、高音質な音声記録も可能とすることも望まれている。
ところで、一般的な撮像装置は、撮影時に、撮影レンズを保持する枠部材の一部を光軸方向に移動させて倍率を変更したり、撮影レンズの一部を駆動制御して合焦させたりする等の動作を実行し得るよう構成されている。このような動作が実行される際には、当該動作用の駆動モータ自体や、駆動モータの駆動力を伝達するための駆動力伝達機構等から駆動音が発生したり、前記枠部材の移動に伴う摺動音が発生したりする。特にレンズ交換式の撮像装置に用いられる撮影レンズは、絞りリングの回転等によって、絞りの径を変える構造となっている。この場合にも、絞り羽根を駆動する駆動モータ自体や、駆動モータの駆動力を伝達するための駆動力伝達機構等から駆動音が発生したり、絞り羽根同士の擦れに伴う摩擦音等が発生したりする。また、一般的な撮像装置には、例えば、撮影の開始を指示するレリーズボタン、レンズの変倍動作を指示するズームボタン、撮影条件等の設定項目の変更を行う電子ダイヤル等の操作部材が外装に配置されている。そして、操作部材が操作された際には、操作部材からの作動音が発生して、撮像装置の外装を伝播する。以上のような機械的な作動音は、動画撮影時に、マイクに入力され、記録されてしまうことがある。
また、屋外で撮影を行う際には、例えば風がマイクに対して吹き付けて、風切り音が記録されてしまうことがある。風切り音は、撮影者が記録することを望まない種類の音声情報であることから雑音(ノイズ)であると言える。そのため、音声記録時に、この雑音を低減することが望まれている。例えば特許文献1には、マイクロフォンと、マイクロフォンに被せられた多孔質性フィルタ素子と、マイクロフォンと多孔質フィルタ素子とを保持し、音孔群が設けられた筒状ケースと、を有する装置が開示されている。このような構成により、特許文献1に記載の装置では、風圧を減衰するとともに、筒状ケースに侵入した風を外部に排出することで、風切り音を低減可能となっている。
特開2004-297765号公報
しかしながら、機械的作動音も、風切り音と同様に雑音であると言える。特許文献1に記載の装置を、例えば撮影レンズの駆動モータの駆動音等の機械的作動音が比較的大きい撮像装置に搭載した場合、風切り音の低減は可能であるが、機械的作動音は、筒状ケースの音孔群から侵入して、雑音として録音されてしまう可能性がある。
そこで、本発明の目的は、録音時や録画時に雑音となり得る風切り音および機械的作動音の双方を低減して、良好な音声の生成が可能となる電子機器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、本体部と、本体部に設けられ、駆動時に動作音が生じる駆動部と、マイクロフォンと、マイクロフォンを保持する保持部材と、マイクロフォンを保持部材ごと収納するケースと、を有し、本体部の内側に格納される第1位置と、本体部の外側に突出する第2位置とに移動可能なマイクユニットと、を備え、ケースは、その内外を貫通して設けられた第1開口部と、第1開口部と異なる位置に、内外を貫通して設けられた第2開口部と、を有し、保持部材は、ケースの内側で第1開口部と第2開口部とを連通させる連通部を有し、第1開口部は、マイクユニットの位置に関わらず、本体部の外側に露出し、第2開口部は、マイクユニットが第1位置にある状態で、本体部の内側で本体部に密閉され、マイクユニットが第2位置にある状態で、本体部の外側に露出することを特徴とする。
本発明によれば、録音時や録画時に雑音となり得る風切り音および機械的作動音の双方を低減して、良好な音声の生成が可能となる。
本発明の電子機器を適用した撮像装置の斜視図((a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図)である。 図1に示す撮像装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 図1に示す撮像装置が有するマイクユニットの変位状態を示す斜視図((a)はマイクユニットの収納状態を示す背面斜視図、(b)はマイクユニットのポップアップ状態を示す背面斜視図)である。 マイクユニットの収納状態を示す図((a)は背面図、(b)は(a)のA-A線断面図、(c)は(a)のB-B線断面図)である。 マイクユニットのポップアップ状態を示す図((a)は背面図、(b)は(a)のA-A線断面図、(c)は(a)のB-B線断面図)である。 図1に示す撮像装置が有する保持部材の斜視図である。 マイクユニットをマイクロフォンの中心線を含む面で切断したときの断面図((a)は、収納状態での断面図、(b)はポップアップ状態での断面図)である。 マイクユニットで録音される音声を示す概念図((a)は収納状態で録音される音声を示す概念図、(b)はポップアップ状態で録音される音声を示す概念図)である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。本実施形態では、本発明の電子機器を、画像を撮像する撮像装置に適用した場合について説明する。なお、本発明の電子機器は、撮像装置に適用されるのに限定されない。
図1は、本発明の電子機器を適用した撮像装置の斜視図((a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図)である。図1に示す撮像装置1は、撮像装置本体(本体部)10を有する。図1(a)に示すように、撮像装置本体10は、その前面部に設けられたレンズマウント21を有する。これにより、撮像装置本体10は、レンズ鏡筒155を有する撮影レンズ150が着脱自在に装着される。また、撮像装置本体10は、その上面部(天面)に設けられた操作部材103を有する。操作部材103は、ユーザが設定や撮影動作を行うための複数のボタンやダイヤル等からなる。本実施形態では、操作部材103として、電源のONとOFFを切り替えるための電源レバー31、撮影動作を行うためのシャッタボタン32、撮影モードを切り替えるためのモードダイヤル33が配置されている。また、撮像装置本体10の上面部には、音声を録音するためのマイクユニット200が配置されている。なお、この録音には、録画時の録音も含まれる。図1(b)に示すように、撮像装置本体10は、その背面に設けられた背面モニタ40、動画ボタン34、メニューボタン35を有する。背面モニタ40は、例えば液晶画面または有機EL画面を有し、撮影した画像やライブビュー画像を表示する表示部である。動画ボタン34は、動画撮影を行う際に操作されるボタンである。メニューボタン35は、例えば、撮像条件等の種々の設定を行う際に操作されるボタンである。
図2は、図1に示す撮像装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、撮影レンズ150は、光学レンズ151、絞り152、手振れ補正駆動部(レンズ内手振れ補正駆動部)153、フォーカス駆動部154を有する。これらは、レンズ鏡筒155に収納されている。光学レンズ151は、複数のレンズからなる光学レンズである。フォーカス駆動部154は、AF処理の結果に基づいて、光学レンズ151の一部を駆動させることで合焦動作を行う。絞り152およびシャッタボタン32は、AE処理の結果に基づいて制御される。
撮像装置本体10には、手振れ補正制御部(レンズ内手振れ補正制御部)124、撮像素子111、A/D変換部106、画像処理部107、手振れ補正駆動部(本体内手振れ補正駆動部)112が内蔵されている。手振れ補正制御部124は、手振れ補正駆動部153を制御して、例えばユーザの手振れ等による撮像装置1の動きを相殺させて、光学レンズ151の姿勢・位置を制御する。撮像素子111は、撮影レンズ150を介して取得した被写体情報を電気信号に変換するCCDやCMOS等の撮像素子である。撮像素子111は、手振れ補正駆動部112とともに撮像素子ユニット110を構成する。A/D変換部106は、撮像素子111からのアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する。画像処理部107は、A/D変換部106から出力された画像データに対して、画素補間処理や色変換処理等の所定の画像処理を行う。
また、撮像装置本体10には、システム制御部101、手振れ補正制御部(本体内手振れ補正制御部)108、シャッタ制御部121、絞り制御部122、測距制御部123、電源制御部102が内蔵されている。システム制御部101は、CPUを含むマイクロコンピュータユニットから構成されており、撮像装置1の全体および各部を制御する。手振れ補正制御部108は、手振れ補正駆動部112を制御して、例えばユーザの手振れ等による撮像装置1の動きを相殺させて、撮像素子ユニット110の姿勢・位置を制御する。シャッタ制御部121は、シャッタボタン32を制御する。絞り制御部122は、絞り152を制御する。測距制御部123は、撮影レンズ150の焦点調節を制御する。電源制御部102は、電源検出回路、DC-DCコンバータ、電力を供給する回路ブロックを切換えるスイッチ回路等により構成され、例えば充電池等の電源部の装着の有無、電源部の種類、電池残量の検出等を行う。具体的には、電源制御部102は、電源制御部102での検出結果とシステム制御部101の指示とに基づいて、DC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ電力を供給する。
また、撮像装置本体10には、マイクロフォン(以下「マイク」と言う)201、マイクロフォン(以下「マイク」と言う)202、ノイズキャンセリングマイクロフォン(以下「NCマイク」と言う)210が内蔵されている。マイク201、マイク202およびNCマイク210は、音声の入力部、すなわち、集音部である。マイク201、マイク202およびNCマイク210の配置箇所を異ならせることによって、異なる音声波形を取得することができる。マイク201、マイク202としては、例えば撮像装置1の用途に応じて、モノラルマイクロフォンまたはステレオマイクロフォンが用いられる。NCマイク210は、ユーザの意図しない音声波形(雑音)を取得するマイクロフォンである。音声処理部125は、マイク201およびマイク202から得られた音声波形に対して、NCマイク210で得られた音声波形を演算する等のNC処理を行う。これにより、雑音がより抑えられた音声を生成することができる。
また、撮像装置本体10には、音声処理部125、メモリ170、スピーカ130、外部IF160、が内蔵されている。音声処理部125は、NC処理の他、マイク201およびマイク202から得られた音声波形に対して、定位の設定、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行う。これにより、好適な音声の生成が可能となる。そして、この生成された音声は、メモリ170に格納される。また、音声処理部125は、メモリ170に格納された音声波形をスピーカ130から出力させる音声生成処理を行う。外部IF160は、外部電子機器と音声や映像の送受信を行うインターフェースである。
図3は、図1に示す撮像装置が有するマイクユニットの変位状態を示す斜視図((a)はマイクユニット200の収納状態を示す背面斜視図、(b)はマイクユニットのポップアップ状態を示す背面斜視図)である。なお、図3では、撮像装置の幅方向を「X方向」、撮像装置の高さ方向を「Y方向」、撮像装置の厚さ方向を「Z方向」としている。図3に示すように、撮像装置1は、マイクユニット200を有する。マイクユニット200は、マイク201、マイク202、2つの保持部材309、マイク収納部(ケース)300を有する。マイク201とマイク202とは、X方向に並んで配置されている。2つの保持部材309のうちの一方の保持部材309は、マイク201を保持し、他方の保持部材309は、マイク202を保持する。そして、マイク201およびマイク202は、それぞれ、保持部材309ごとマイク収納部300に収納されている。なお、マイク201とマイク202とは、配置箇所が異なること以外は同じ構成であるため、以下では、マイク201を代表的に扱うこととする。
マイクユニット200は、撮像装置本体10の上側でZ方向に移動可能に支持されており、図3(a)に示す収納状態(格納状態)と、図3(b)に示すポップアップ状態(突出状態)とを取り得る。図3(a)に示す状態では、マイクユニット200は、撮像装置本体10の内側に格納される第1位置に位置している。図3(b)に示す状態では、マイクユニット200は、撮像装置本体10の外側に突出する第2位置に位置している。また、撮像装置本体10には、マイクユニット200のZ方向正側に隣り合うロックレバー(ロック部材)301が設けられている。ロックレバー301は、マイクユニット200を第1位置に固定する固定状態と、固定状態を解除する解除状態とを取り得るよう移動操作される操作部材である。マイクユニット200が収納状態にあるときに、ロックレバー301をZ方向正側に移動操作することにより、後述する引張りバネ306の張力が解放される。これにより、マイクユニット200に対する固定状態が解除されて、当該マイクユニット200は、Y方向正側に移動して、ポップアップ状態となる。また、マイクユニット200がポップアップ状態にあるときに、当該マイクユニット200をY方向負側に押し下げることにより、収納状態に戻すことができる。
図4は、マイクユニットの収納状態を示す図((a)は背面図、(b)は(a)のA-A線断面図、(c)は(a)のB-B線断面図)である。図5は、マイクユニットのポップアップ状態を示す図((a)は背面図、(b)は(a)のA-A線断面図、(c)は(a)のB-B線断面図)である。
前述したように、マイクユニット200は、マイク収納部300を有する。図4(b)、図5(b)に示すように、このマイク収納部300は、箱状の上面側ケース302と、上面側ケース302の下側から挿入された箱状の下面側ケース303とで構成されている。そして、上面側ケース302と下面側ケース303とで囲まれた空間内に、保持部材309に保持されたマイク201と、保持部材309に保持されたマイク202とが一括して収納されている。特に、各保持部材309は、上面側ケース302と下面側ケース303との間で挟持される。これにより、マイク収納部300内でのマイク201およびマイク202の位置ズレが防止される。
撮像装置本体10は、前面側カバー304および背面側カバー305を有する。前面側カバー304と背面側カバー305とは、マイクユニット200(マイク収納部300)を介して、撮像装置本体10の前後に対向配置されている。これにより、マイクユニット200は、前面側カバー304と背面側カバー305との間で挟持された状態となり、上下方向に移動可能に支持されることとなる。また、撮像装置本体10内には、背面側カバー305側に、マイクユニット200を付勢する引張りバネ306が配置されている。引張りバネ306は、引張りコイルバネで構成されており、その一端部(上端部)が背面側カバー305に設けられたフック部305aに係合し、他端部(下端部)が下面側ケース303に設けられたフック部303aに係合する。フック部305aは、固定端となっており、フック部303aは、可動端となっている。そして、図4(b)に示す状態、すなわち、マイクユニット200の収納状態で、引張りバネ306は、最も伸長した状態となっている。これにより、引張りバネ306は、マイクユニット200を収納状態(第1位置)からポップアップ状態(第2位置)に変位させる付勢力を、マイクユニット200に作用させることができる。
図4(c)、図5(c)に示すように、撮像装置本体10内には、ロックレバー301を付勢する付勢部材としての圧縮バネ307が配置されている。圧縮バネ307は、圧縮コイルバネで構成されており、圧縮バネ307の前面側のロックレバー301と、圧縮バネ307の背面側のプレート308との間で縮された状態となっている。これにより、圧縮バネ307は、ロックレバー301を上面側ケース302側に付勢する付勢力を、ロックレバー301に作用させることができる。また、ロックレバー301には、ロック部301aが前方に向かって突出形成されたている。上面側ケース302には、ロック部301aが係合、当接可能な当接部302aが形成されている。そして、ロック部301aが当接部302aに係合することにより、マイクユニット200は、引張りバネ306の付勢力に抗して、収納状態を維持することができる(図4(c)参照)。また、圧縮バネ307の付勢力により、ロック部301aと当接部302aの係合状態も維持することができる。また、圧縮バネ307の付勢力に抗して、ロックレバー301を上面側ケース302から離間する方向に移動させた際には、ロック部301aと当接部302aの係合状態が開示される。これにより、マイクユニット200は、引張りバネ306の付勢力によって、収納状態からポップアップ状態、すなわち、上方に変位することができる(図5(c)参照)。このとき、マイクユニット200は、下面側ケース303のストッパ部303bが背面側カバー305の当接部305bに当接する。これにより、マイクユニット200の上方への移動限界が規制され、よって、マイクユニット200のポップアップ状態が維持される。
前述したように、撮像装置1(撮像装置本体10)には、駆動時に移動や回動等の動きを伴うフォーカス駆動部154、手振れ補正駆動部153、絞り152、手振れ補正駆動部112、操作部材103等が設けられている。これらは、駆動時に機械的な作動音(動作音)が生じる駆動部である。機械的作動音は、撮影者がマイクユニット200での記録を望まない種類の音声情報であることから雑音(ノイズ)であると言える。また、屋外で撮影を行う際には、例えば風が撮像装置1に対して吹き付けて、風切り音がマイクユニット200で記録されてしまうおそれがある。風切り音も、機械的作動音と同様に雑音であると言える。そこで、撮像装置1では、音声記録時に、このような雑音を低減するよう構成されている。以下、この構成および作用ついて説明する。
図6は、図1に示す撮像装置が有する保持部材の斜視図である。図6に示す保持部材309は、筒状をなし、開口309aから内側にマイク201を挿入することができる。これにより、マイク201は、保持部材309に保持される。このとき、マイク201は、集音方向が上向きとなる状態で保持されている。開口309aの周囲には、凸部309bが図6中の上側に向かって突出して形成されている。凸部309bは、マイク収納部300の上面側ケース302に押圧されて、圧縮される部分である。また、保持部材309の外周部には、図6中の上下方向に沿った溝(切り欠き部)309cが形成されている。この溝309cは、後述するマイク収納部300の第1開口部302bと第2開口部302cとを連通させる連通部として機能する。なお、溝309cの形成範囲は、本実施形態では、凸部309bから、保持部材309の上下方向(中心軸方向)の途中までであるが、これに限定されない。例えば、溝309cは、保持部材309の全長にわたって形成されていてもよい。保持部材309は、例えばシリコンゴムやエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等の弾性材料で構成されている。これにより、固体伝播による雑音がマイク201に集音されるのを防止することができとともに、保持部材309内でマイク201を浮遊させることもできる。
図7は、マイクユニットをマイクロフォンの中心線を含む面で切断したときの断面図((a)は、収納状態での断面図、(b)はポップアップ状態での断面図)である。図7(a)、図7(b)に示すように、マイク収納部300は、上面側ケース302に設けれた第1開口部302bおよび第2開口部302cを有する。第1開口部302bおよび第2開口部302cは、それぞれ、上面側ケース302(マイク収納部300)の内外を貫通した貫通孔で構成される。また、第1開口部302bおよび第2開口部302cは、対(組)となり、本実施形態では、2組設けられている(図3(b)参照)。そして、これらのうちの一方の組がマイク201用であり、他方の組がマイク202用である。各組は、配置箇所が異なること以外は、同じ構成であるため、以下では、マイク201用の第1開口部302bおよび第2開口部302cについて代表的に説明する。
第1開口部302bは、主に、マイク201に向かって集音するための音孔として機能する。第2開口部302cは、主に、第1開口部302bから流入した空気を逃がす空気逃げ孔(空気抜け孔)として機能する。なお、第1開口部302bおよび第2開口部302cの形状については、本実施形態では長円形であるが、これに限定されない。また、第1開口部302bの形状と第2開口部302cの形状とは、同じであってもよい、異なっていてもよい。
第1開口部302bと第2開口部302cとは、互いに異なる位置に配置されている。具体的には、第1開口部302bは、上面側ケース302の天面板302dに配置され、第2開口部302cは、上面側ケース302の背面板302eに配置されている。これにより、第1開口部302bの開口方向と、第2開口部302cの開口方向とは、互いに異なることとなる。すなわち、第1開口部302bの開口方向は、撮影レンズ150(レンズ鏡筒155)の光軸O150と直交する方向(上方)に向いており、第2開口部302cの開口方向は、光軸O150方向(後方)に向いている。また、第1開口部302bと第2開口部302cとは、マイク収納部300の内側で、保持部材309の溝309cを介して連通している、すなわち、空間的に接続されている。
図7(a)、図7(b)に示すように、第1開口部302bは、マイクユニット200の位置に関わらず、すなわち、マイクユニット200が収納状態であるか、または、ポップアップ状態であるかに関わらず、撮像装置本体10の外側に露出する。これにより、収納状態およびポップアップ状態のいずれの状態でも、マイクユニット200による集音(録音)を行うことができる。なお、録音時にマイクユニット200を収納状態で使用するか、ポップアップ状態で使用するかについては、撮影レンズ150の仕様や撮影環境に応じて、撮影者が選択することができる。例えば、撮影レンズ150での機械的作動音が比較的小さく、屋内で撮影する場合は、収納状態で使用することが想定され、撮影レンズ150の機械的作動音が比較的大きく、屋外で撮影する場合は、ポップアップ状態で使用することが想定される。
また、マイクユニット200では、第1開口部302bの開口方向が上方に向いていることと、保持部材309内でマイク201の集音方向が上向きとなる状態とが相まって、集音効率を向上させることができる。また、上面側ケース302の天面板302dとマイク201の間には、ウレタン等の多孔質体で構成された多孔質部材310が配置されている。多孔質部材310は、マイク201とともに保持部材309に保持される。多孔質部材310により、第1開口部302bから侵入した風を減衰させることができる。これにより、騒音となる風切り音を低減することができ、良好な音声の生成が可能となる。
図7(a)に示すように、マイクユニット200の収納状態(マイクユニット200が第1位置にある状態)では、第2開口部302cは、撮像装置本体10の内側に位置する。そして、第2開口部302cは、背面側から閉塞部材(密閉部材)311で閉塞される、すなわち、密閉される。閉塞部材311は、ロックレバー301の前面側に一体的に成形、または、固定されている。これにより、閉塞部材311は、ロックレバー301とともに移動操作され、ロックレバー301が前述した固定状態にあるときに、第2開口部302cを密閉することができる。また、閉塞部材311は、保持部材309と同様に、弾性材料で構成されている。このような収納状態では、撮像装置1内でフォーカス駆動部154等の駆動部から発生する機械的作動音が、空気伝播や固体伝播等で第2開口部302cまで到達したとしても、閉塞部材311で第2開口部302cに侵入するのを防止することができる。これにより、マイク201に集音される機械的作動音(雑音)を低減することができ、良好な音声の生成が可能となる。マイクユニット200の収納状態では、閉塞部材311は、圧縮バネ307によって、ロックレバー301ごと第2開口部302cに向かって付勢される。これにより、閉塞部材311は、第2開口部302cに押し当てられて、第2開口部302cを強固に閉塞することができる。また、フォーカス駆動部154、手振れ補正駆動部153および絞り152等の駆動部と、第2開口部302cとは、マイク201を介して互いに反対側に配置されている。これにより、第2開口部302cを当該駆動部からできる限り遠ざけることができ、よって、マイク201に集音される機械的作動音の低減化に寄与する。
図7(b)に示すように、マイクユニット200のポップアップ状態(マイクユニット200が第2位置にある状態)では、第2開口部302cは、撮像装置本体10の外側に露出する。このようなポップアップ状態では、第1開口部302bから侵入した風は、多孔質部材310で減衰して、その後、溝309cを通過して、第2開口部302cから撮像装置本体10の外部に排出される。これにより、収納状態よりもマイク201に雑音として集音される風切り音を低減して、良好な音声を生成することができる。また、図7(b)に示すように、撮像装置1を矢印A方向(光軸O150と直交する方向)から見たとき、第1開口部302bと第2開口部302cとは、同一直線(仮想線O7)上に配置される。これにより、第1開口部302bから侵入した風を第2開口部302cから迅速に逃がすことができ、風切り音の低減化に寄与する。なお、撮像装置1では、風は、第1開口部302bから侵入して、第2開口部302cから排出されるに限定されず、その反対も可能である。具体的には、風は、第2開口部302cから侵入して、第1開口部302bから排出される場合もある。この場合も前記と同様に、収納状態よりもマイク201に雑音として集音される風切り音を低減することができ、良好な音声の生成が可能となる。また、第2開口部302cが撮像装置本体10の背面側に向いているため、空気伝播による第2開口部302cへの機械的作動音の侵入を低減することができる。また、ポップアップ状態では、収納状態よりもマイクユニット200と撮影レンズ150との距離が離れるとともに、マイクユニット200と撮像装置本体10との結合が弱まる。その結果、保持部材309によるマイク201の浮遊効果が強化される。これにより、撮影レンズ150のフォーカス駆動部154等から発生する機械的作動音が、マイク201に固体伝播されるのを低減することができる。
図7(b)に示すように、ポップアップ状態では、閉塞部材311は、第2開口部302cを密閉する位置、すなわち、マイクユニット200から退避する。これにより、閉塞部材311を介して、械的作動音がマイクユニット200に伝播されるのを防止することができる。なお、閉塞部材311の前面と、ロックレバー301のロック部301aの前面とは、同一面上に位置するのが好ましい。これにより、例えば、ロック部301aの前方への過剰な突出が防止され、よって、撮像装置1の薄型化を図ることができる。
図8は、マイクユニットで録音される音声を示す概念図((a)は収納状態で録音される音声を示す概念図、(b)はポップアップ状態で録音される音声を示す概念図)である。図8(a)、図8(b)では、録音したい音声400は、例えば被写体や撮影者の声、環境音等、空気伝播による音声である。雑音401は、固体伝播と空気伝播によるものがあり、例えば撮影レンズ150から発生するフォーカス駆動部154の駆動モータの駆動音や風切り音である。マイク201およびマイク202には、それぞれ、録音したい音声400とともに、固体伝播と空気伝播による雑音401が集音される。また、NCマイク210には、撮影レンズ150から発生するフォーカス駆動部154の駆動モータの機械的作動音等、撮像装置本体10から発生する内部音が主に固体伝播音による雑音として録音される。
音声処理部125は、マイク201およびマイク202に集音された音声から、NCマイク210に集音された音声と、風切り音の周波数に相当する音声とを除去するNC処理を行う。そして、図8(a)に示すように、音声処理部125は、雑音401を除去したNC処理後の音声402を生成する。なお、図示はしないが、雑音401の量や発生する周波数帯によっては、録音したい音声400の一部が除去されてしまう場合や雑音の一部が処理しきれずに残ってしまう場合がある。
マイクユニット200のポップアップ状態では、前述したように、マイクユニット200と撮影レンズ150との距離が離れるとともに、マイクユニット200と撮像装置本体10との結合が弱まり、マイク201、マイク202の浮遊効果が強化される。また、マイクユニット200の第2開口部302cが撮像装置本体10の外部に露出して、第1開口部302bから侵入した風を外部に排出することができる。マイク201およびマイク202には、録音したい音声400とともに、雑音403が集音されるが、撮影レンズ150から発生する機械的作動音等の雑音は、主に空気伝播のみになる。また、風切り音も低減されることにより、図8(b)に示すように、雑音403は、収納状態での雑音401よりも少なくなる。音声処理部125は、マイク201およびマイク202に集音された音声から、NCマイク210に集音された音声と、風切り音の周波数に相当する音声とを除去するNC処理を行う。そして、音声処理部125は、雑音403を除去したNC処理後の音声404を生成する。ポップアップ状態では、収納状態よりも、録音したい音声400が損なわれることなく、雑音403が除去されたNC処理後の音声404を生成することができる。
以上説明したように、撮像装置1によれば、録音時や録画時に雑音となり得る風切り音および機械的作動音の双方を低減して、良好な音声の生成が可能となる。なお、閉塞部材311は、本実施形態ではロックレバー301とともに移動可能であるが、これに限定されず、例えば、背面側カバー305(撮像装置本体10)に対して固定されていてもよい。この場合、撮像装置1は、マイクユニット200が収納状態にあるときに、マイク収納部300が閉塞部材311に押し付けられるよう構成される。これにより、閉塞部材311で第2開口部302cを閉塞することができる。このような構成では、閉塞部材311は、マイクユニット200の移動方向である上下方向か、または、背面側カバー305に対して傾斜して固定されるのが好ましい。一方、第2開口部302cは、閉塞部材311に臨む方向に開口されているのが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 撮像装置
154 フォーカス駆動部
200 マイクユニット
201、202 マイクロフォン(マイク)
300 マイク収納部(ケース)
301 ロックレバー(ロック部材)
302b 第1開口部
302c 第2開口部
309 保持部材
311 閉塞部材(密閉部材)

Claims (14)

  1. 本体部と、
    前記本体部に設けられ、駆動時に動作音が生じる駆動部と、
    マイクロフォンと、該マイクロフォンを保持する保持部材と、前記マイクロフォンを前記保持部材ごと収納するケースと、を有し、前記本体部の内側に格納される第1位置と、前記本体部の外側に突出する第2位置とに移動可能なマイクユニットと、を備え、
    前記ケースは、その内外を貫通して設けられた第1開口部と、該第1開口部と異なる位置に、前記内外を貫通して設けられた第2開口部と、を有し、
    前記保持部材は、前記ケースの内側で前記第1開口部と前記第2開口部とを連通させる連通部を有し、
    前記第1開口部は、前記マイクユニットの位置に関わらず、前記本体部の外側に露出し、前記第2開口部は、前記マイクユニットが前記第1位置にある状態で、前記本体部の内側で該本体部に密閉され、前記マイクユニットが第2位置にある状態で、前記本体部の外側に露出することを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1開口部の開口方向と、前記第2開口部の開口方向とは、互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記本体部は、レンズ鏡筒が着脱自在に装着され、
    前記第1開口部の開口方向は、前記レンズ鏡筒の光軸と直交する方向に向いており、前記第2開口部の開口方向は、前記レンズ鏡筒の光軸方向に向いていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記レンズ鏡筒の光軸と直交する方向から見たとき、前記第1開口部と前記第2開口部とは、同一直線上に配置されることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記第2開口部と前記駆動部とは、前記マイクロフォンを介して互いに反対側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の電子機器。
  6. 前記保持部材は、筒状をなし、
    前記連通部は、前記保持部材の外周部に設けられた溝で構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか1項に記載の電子機器。
  7. 前記保持部材は、弾性材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちの何れか1項に記載の電子機器。
  8. 前記本体部は、弾性材料で構成され、前記マイクユニットが前記第1位置にある状態で、前記第2開口部を密閉する密閉部材を有することを特徴とする請求項1乃至7のうちの何れか1項に記載の電子機器。
  9. 前記本体部は、前記マイクユニットを前記第1位置に固定する固定状態と、該固定状態を解除する解除状態とを取り得るよう移動操作されるロック部材を有し、
    前記密閉部材は、前記ロック部材とともに移動操作され、該ロック部材が前記固定状態にあるときに前記第2開口部を密閉することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記密閉部材は、前記マイクユニットが前記第2位置にある状態で、前記第2開口部を密閉する位置から退避することを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記本体部は、前記マイクユニットが前記第1位置にある状態で、前記密閉部材を前記第2開口部に向かって付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項9または10に記載の電子機器。
  12. 前記密閉部材は、前記本体部に対して固定されていることを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  13. 前記マイクロフォンは、モノラルマイクロフォンまたはステレオマイクロフォンであることを特徴とする請求項1乃至12のうちの何れか1項に記載の電子機器。
  14. 画像を撮像する撮像装置であることを特徴とする請求項1乃至13のうちの何れか1項に記載の電子機器。
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