JP5266950B2 - カメラ - Google Patents

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本発明は、カメラに関するものである。
従来、カメラにおいて、被写体光を通過させるために筐体に設けられた開口を閉塞するバリアを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3550602号公報
この従来のカメラは、手動操作によってバリアを開閉させる構成であるため、操作が煩雑である。
本発明の課題は、使い勝手が向上したカメラを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する
請求項1の発明は、交換レンズが着脱可能に接続されるとともに、前記交換レンズを介して進行する被写体光を通過させる開口部を備えた接続部と、前記交換レンズが前記接続部に接続された状態において、前記接続部の前記開口部を略閉塞する閉位置と前記被写体光の光路(OP)から退避した開位置との間で移動可能に設けられたバリア部材と、前記交換レンズの前記接続部に対する装着状態を判定し、前記交換レンズが装着されていない場合には前記バリア部材を前記閉位置に制御するとともに、前記交換レンズが装着されかつ所定の第1条件が満たされた場合には前記バリア部材を前記開位置に制御するバリア制御部と、カメラに備えられた電装部材の少なくとも一部に対する電力の供給を一定条件下で休止する消費電力低減制御を実行する電源制御部と、を備え、前記バリア制御部は、前記カメラの電源がオフ状態の場合には前記第1条件が満たされていないと判定し、前記電源がオン状態でありかつ所定の第2条件の少なくともひとつが満たされている場合には前記第1条件が満たされたと判定し、前記電源制御部が前記消費電力低減制御を行っていない場合には前記第2条件が満たされていると判定し、前記電源制御部が消費電力低減制御を開始した場合であっても、該消費電力低減制御を開始してから一定時間が経過するまでは前記第2条件が満たされているとみなすこと、を特徴とするカメラである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、被写界の明るさを測定する測光部をさらに備え、前記バリア制御部は、前記測光部によって得られた測光値が所定の閾値未満である場合には前記第2条件が満たされていると判定することを特徴とするカメラである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のカメラにおいて、前記バリア制御部は、前記測光値が前記閾値以上である場合には、前記第2条件が満たされているか否かに関わらず前記バリア部材を閉制御することを特徴とするカメラである。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、該カメラは、自動露出制御モードとして、暗所での撮影に適した自動露出制御を行う暗所露出制御モードを備え、前記バリア制御部は、該暗所露出制御モードが選択された場合には前記第2条件が満たされていると判定することを特徴とするカメラである。
請求項5の発明は、請求項から請求項4までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、前記バリア制御部は、前記バリア部材の移動速度を条件に応じて可変制御することを特徴とするカメラである。
請求項6の発明は、請求項5に記載のカメラにおいて、該カメラは、作動音を低減する静音モードを備え、前記バリア制御部は、静音モードが選択された場合には、前記バリア部材の駆動速度を他のモードが選択された場合に比べて遅くする制御を行うことを特徴とするカメラである。
請求項7の発明は、請求項から請求項6までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、前記バリア制御部は、前記交換レンズが装着され、かつ、前記第1条件が満たされなかった場合には前記バリア部材を前記閉位置に制御することを特徴とするカメラである。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、前記交換レンズは、複数のレンズ群を備え、該カメラの撮像面に像を合焦させることができるように前記複数のレンズ群を配置可能な第1の状態と、該第1の状態よりもレンズ長が短く、前記撮像面に前記像を合焦させることができるように前記複数のレンズ群を配置不可能な第2の状態と、をとることができ、前記バリア制御部は、前記交換レンズが前記第2の状態の場合には、前記バリア部材を前記閉位置に制御することを特徴とするカメラである。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、該カメラは、撮影を行う撮影モードと、撮影以外の操作を行う非撮影モードととのいずれかのモードを選択可能であり、前記バリア制御部は、前記カメラが非撮影モードの場合には、前記バリア部材を前記閉位置に制御することを特徴とするカメラである。
請求項10の発明は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のカメラにおい
て、前記バリア制御部は、前記交換レンズの交換動作が行われている場合には、前記バリア部材を前記閉位置に制御することを特徴とするカメラである。
なお、上記した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、使い勝手が向上したカメラを提供することができる。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明を適用したカメラの実施形態について説明する。
図1は、実施形態のカメラの構造を示す断面図である。
この図1において、(a)、(b)は、後述するバリア71が閉位置にある状態、開位置にある状態をそれぞれ示している。
また、この図1において、(a)は、カメラ1に交換レンズ100が装着される前の状態を示し、(b)は、カメラ1に交換レンズ100が装着された状態を示している。
図2は、図1に示すカメラの構造を示すブロック図である。
以下、図1を含む各図面には、理解を容易にするために適宜X−Y−Z軸からなる3次元座標系を設定して説明する。
カメラ1は、交換レンズ100と協働してレンズ交換式のデジタルカメラシステムCを形成するカメラボディである。
交換レンズ100は、被写体光を後述する撮像素子51に導く撮影レンズL、カメラ1に備えられたボディ側マウント30に接続されるレンズ側マウント110、カメラ1に備えられたボディ側電気接点41に接触するレンズ側電気接点120、交換レンズ100に備えられた各要素を統括的に制御するレンズ制御部130(図2参照)等を備えている。
撮影レンズLは、図示しない複数のレンズ群を含んでおり、交換レンズ100は、これらのレンズ群を光軸O方向に駆動する、例えば、電動モータM等のアクチュエータを備えている(図2参照)。交換レンズ100は、これらのレンズ群を適宜光軸O方向に進退動作させることによって、撮影画角の変更を行い、又は、被写体に対してフォーカシング動作(ピント合わせ)を行う。
レンズ側マウント110は、交換レンズ100の装着方向先端部に設けられており、レンズ側電気接点120は、レンズ側マウント110に備えられている。
なお、本実施形態のカメラ1に対しては、レンズ側マウント110と共通のマウントを備えた図示しない複数種類の交換レンズが用意されており、カメラ1には、図1に示す交換レンズ100以外にも、これらの交換レンズを選択的に装着することができるようになっている。
なお、ボディ側マウント30、レンズ側マウント110は、公知のバヨネット式マウント構造としているが、マウント構造はこれに限らず、他の公知の構造としてもよい。
次にカメラ1について説明する。
カメラ1は、筐体10、表示装置20、ボディ側マウント30、電気接続部40、撮像ユニット50、ダスト除去装置60、バリア装置70、ボディ制御部80等を備えている(ダスト除去装置60、バリア装置70、ボディ制御部80は図2参照)。
筐体10は、例えば、合成樹脂材料や金属材料によって形成された箱体である。筐体10は、厚さ方向(Z軸方向)寸法が幅方向(X軸方向)寸法、高さ方向(Y軸方向)寸法よりもそれぞれ小さい略直方体に形成されている。
筐体10の外観面には、例えば、レリーズボタン11や図示しない電源スイッチ等の各種操作スイッチ等が設けられている。
レリーズボタン11は、全押し操作と半押し操作との2段階操作が可能な押しボタンスイッチである。カメラ1は、例えば、レリーズボタン11の全押し操作に応じて撮影動作を開始し、レリーズボタン11の半押し操作に応じてオートフォーカス(AF)動作を開始する。
また、筐体10の内部には、カメラ1に備えられた各電装部材に対して電力を供給する電池Bを収容する図示しない電池室、及び、画像データ等を記録するフラッシュメモリ等の記憶媒体を収容するスロット部が設けられている(電池室及びスロット部は図示を省略する)。電池B及びフラッシュメモリFは、カメラ1に着脱可能に装着される。
以下、実施形態のカメラ1において、筐体10の厚さ方向(Z軸方向)に直交する2つの面部をそれぞれ正面部及び背面部と称して説明する。また、本明細書において、図1に示すように、カメラ1の正面部及び背面部を鉛直面(X−Y平面)に対して略平行にして横長の画像を撮影するときのカメラ1の姿勢を、カメラ1の通常位置と称して説明するものとする。カメラ1は、通常位置において背面部が撮影者に対向し、正面部が被写体側を向く。以下、本明細書において、カメラ1に含まれる各要素の配置に関する説明は、カメラ1の通常位置を基準として行うものとする。
表示装置20は、筐体10の背面部に表示画面が露出して設けられた、例えば、液晶パネル等を含んでいる。表示装置20は、撮影済み画像や各種設定を行うメニュー画面を表示可能になっている。
また、本実施形態のカメラ1は、撮影時において、後述する撮像素子51から出力される電気信号に基づいて生成されるスルー画像を、略リアルタイムで表示装置20に表示するライブビュー機能を備えている。撮影者は、このスルー画像を確認しながらフレーミングを行うことができ、表示装置20は、ファインダ装置としても機能する。
ボディ側マウント30は、交換レンズ100が着脱可能に接続される接続部であり、筐体10の正面部に設けられている。
ボディ側マウント30は、交換レンズ100がカメラ1に装着された状態で、交換レンズ100のレンズ側マウント110に設けられた爪部111に対して機械的に係合する爪部31を備えている。
また、ボディ側マウント30は、被写体光を通過させるための開口部Aを規定する開口規定部32を備えている。開口規定部32は、筐体10に対してネジS1によって固定され、爪部31は、開口規定部32に対してネジS2によって固定されている。
電気接続部40は、交換レンズ100のレンズ側電気接点120と協働してカメラ1と交換レンズ100とを電気的に接続するものである。
カメラ1は、この電気接続部40とレンズ側電気接点120とを介して交換レンズ100に電力を供給する。また、後述するボディ制御部80は、これらの電気接続部40及びレンズ側電気接点120を介して交換レンズ100に備えられたレンズ制御部130(図2参照)と電気信号の授受を行うようになっている。
電気接続部40は、図1に示すように、交換レンズ100の装着状態で前述した交換レンズ100のレンズ側電気接点120に接触するボディ側電気接点41と、このボディ側電気接点41を支持する部材である接点支持部42とを備えている。
ボディ側電気接点41は、接点支持部42に設けられたバネ43によって光軸O方向の被写体側に付勢されたピン状の可動接点である。ボディ側電気接点41は、交換レンズ100の非装着状態では、接点支持部42から光軸O方向の被写体側に突き出して設けられ(図1(a)参照)、交換レンズ100が装着されると、交換レンズ100に備えられたレンズ側電気接点120に押圧されることによって光軸O方向の撮影者側に移動して接点支持部42に押し込まれる(図1(b)参照)。
ボディ側電気接点41は、複数個が設けられ(図3参照)、これらの複数個のボディ側電気接点41は、開口部Aの周縁部に沿って隣接して配置されている。
接点支持部42は、ボディ側マウント30の開口規定部32に固定されており、開口部Aの下方に配置されている。この接点支持部42は、図1(b)に示す交換レンズ100がカメラ1に装着された状態において、レンズ側マウント110の爪部111よりも光軸O方向の撮影者側に配置されている。
また、図1に示すように、この接点支持部42の配置位置(図1において符号Z1を付す)は、後述するバリア71の移動を規定する平面Pと光軸O方向において重なっている。
撮像ユニット50は、交換レンズ100を介して進行する被写体光が露光されると、この被写体光を電気信号に変換して出力する撮像素子51と、この撮像素子51の入射面に対向して配置された光学ローパスフィルタ52(LPF52)とを備えている。LPF52は、撮像素子51の撮像面51aに結像される被写体像にモアレ等が発生することを防止するものである。
このカメラ1は、ボディ制御部80が撮像素子51の出力に基づいて撮影レンズLを通過した被写体光の輝度(被写界の輝度)を測定(測光)し、この測光結果に基づいて自動露出制御(AE制御)を行うようになっており、撮像素子51は、測光センサ(測光部)として機能する。
なお、本実施形態のカメラ1は、機械式のシャッタ装置を備えておらず、撮影時における撮像素子51に対する被写体光の露光時間(撮像素子51が被写体光を蓄積する時間)の調整は、後述するボディ制御部80が撮像素子51を電気的に制御(電子シャッタ制御)して行うようになっている。
ダスト除去装置60は、筐体10の内部にダストが侵入した場合や、筐体10の内部に設けられた部材からダストが発生した場合に、このダストが撮影画像に写り込むことを防止するものである。ダスト除去装置60は、撮像ユニット50に備えられたLPF52に対して光軸O方向の被写体側に配置されている。
ダスト除去装置60は、図2に示すように、透光性を有する材料によって形成された振動フィルタ61と、例えば、ピエゾ素子等の圧電素子を含み、この圧電素子によって振動フィルタ61を振動させる振動発生装置62とを備えている。ダスト除去装置60は、例えば、振動フィルタ61に付着したダストを、振動フィルタ61を振動させることによって振るい落とし、このダストが撮影画像に写り込むことを防止する。
バリア装置70は、前述したボディ側マウント30に形成された開口部Aを閉塞することによって、筐体10の内部にダストが侵入することを防止するものである。また、バリア装置70は、開口部Aを閉塞することによって、外部光が筐体10の内部に入射することを防止する遮光部材としても機能する。
バリア装置70は、図1(b)に示す交換レンズ100がカメラ1に装着された状態において、レンズ側マウント110の爪部111よりも光軸O方向の撮影者側に配置されている。したがって、バリア71は、交換レンズがカメラ1に装着された状態であっても、開位置と閉位置との間を移動できるようになっている。
図3は、図1に示すカメラに備えられたバリア装置の構成を示す斜視図である。
この図3において、(a)は、バリア71が開口部Aを略閉塞した閉位置にある状態を示し、(b)は、バリア71が被写体光の光路OPから退避した開位置にある状態を示している。
図3に示すように、バリア装置70は、バリア71、バリア駆動部72、開閉検出スイッチ73(開位置検出スイッチ73a、閉位置検出スイッチ73b)等を備えている(開閉検出スイッチ73は図2参照)。
バリア71は、円板状に形成されたバリア本体部71aと、このバリア本体部71aの外周縁部の一部からバリア本体部71aの外径側に突き出して設けられた腕部71bとを備えている。
バリア本体部71aは、図1(a)及び図3(a)に示す閉位置にある場合、被写体光の光路OP上に配置され、撮影レンズLを通過して撮像素子51に向けて進行する被写体光を遮断する。これに対し、バリア本体部71aは、図1(b)及び図3(b)に示す開位置にある場合には、光路OPから退避する。
このバリア71は、開位置と閉位置との間を移動する際、光軸Oに略垂直な平面(図1において符号Pを付す)内で移動するようになっている。
バリア駆動部72は、バリア71を開位置と閉位置との間で移動させる部分であり、電動アクチュエータ72aと、この電動アクチュエータ72aの出力をバリア71に伝達する減速ギア72bとを備えている。バリア71の腕部71bの先端部には、減速ギア72bに噛み合うギア72cが形成されている。
開閉検出スイッチ73は、バリア71が開位置にあるか閉位置にあるかを検出するための検出装置であり、開位置検出スイッチ73aと閉位置検出スイッチ73bとを備えている。これらのスイッチは、バリア71が開位置及び閉位置のある状態で腕部71bに形成された突起71cにそれぞれ押圧され、ボディ制御部80は、これによって、バリア71が開位置にあるか閉位置にあるかを検出する。
ここで、カメラ1は、前述したように表示装置20に表示されるスルー画像を用いてフレーミングを行うようになっているため、スクリーン(焦点板)やプリズム等によって構成される公知の光学式ファインダ装置や、この光学ファインダ装置に被写体光を導くためのミラーユニットを備えていない。
したがって、カメラ1は、バリア71が閉位置にある場合、バリア本体部71aと振動フィルタ61とが、他の部材を間に介さずに対向する(図1(a)参照)。このように、カメラ1は、バリア71のバリア本体部71aとダスト除去装置60の振動フィルタ61との間に他の部材が配置されていないので、その厚さ方向(Z軸方向)の寸法を小さくでき、小型化、薄型化を計ることができる。
ボディ制御部80は、カメラ1に備えられた各要素を統括的に制御する部分であり、CPU等の演算装置を備えている。
ボディ制御部80は、バリア制御部81、電源制御部82、露出制御部83等を備えている。
バリア制御部81は、条件に応じてバリア71の開閉制御を行う部分である。また、バリア制御部81は、バリア駆動部72に備えられた電動アクチュエータ72aを制御して、バリア71の移動速度を可変制御するようになっている。
バリア制御部81が行うバリア71の開閉制御及び速度制御については、後に詳しく説明する。
電源制御部82は、カメラ1に備えられた電装部材に対する電池Bからの電源供給を制御する電源回路であり、一定条件下でカメラ1に備えられた電装部材の少なくとも一部に対する電力の供給を休止する消費電力低減制御を実行する。
以下、電源制御部82が消費電力低減制御を実行する際の制御について説明する。
カメラ1のユーザは、レリーズボタン11の全押し操作に応じて即座に撮影を行うことができるように、撮影を行わない場合であっても、電源をオン状態にしておくことが一般的である。一方、カメラ1の電装部材を常に撮影動作に移行できる状態にスタンバイさせておくと、電池Bの消耗が早くなるおそれがある。
そこで、カメラ1は、任意に設定可能な所定の時間(例えば、10秒程度)、撮影者による何らかの操作を検出しない場合には、電源制御部82が一部の電装部材に対する電力供給を休止することによって、消費電力の低減を計っている。消費電力低減制御の対象となる電装部材は、特に限定されないが、一例としては表示装置20があげられる。電源制御部82は、表示装置20に対する電力供給を休止することによって、スルー画像を消灯し、これによって消費電力の低減を計るようになっている。
撮影者は、例えば、レリーズボタン11を半押し操作することによって、この消費電力低減制御を解除することができる。
露出制御部83は、撮影者が設定した撮影モードに応じて、又は、撮像素子51の出力に応じて自動的に露出条件を調整する部分である。
ここで、本実施形態のカメラ1には、撮影者が設定可能な撮影モードとして、例えば、夜景の撮影に適した夜景撮影モードや、夜景を背景にして人物を撮影するのに適した夜景ポートレイトモード等が用意されている。以下、このような暗所での撮影の際に選択される撮影モードを「暗所撮影モード」と称する。露出制御部83は、暗所撮影モードが選択された場合、暗所露出制御モードで自動露出調整を行い、露出条件を暗所での撮影に適するように適宜調整する。
次に、バリア制御部81が行うバリア71の開閉制御及び速度制御について説明する。
図4は、図2に示すカメラに備えられたバリア制御部が行うバリアの開閉制御を示すフローチャートである。
以下、ステップごとに説明する。
(ステップS01:交換レンズ装着判定)
バリア制御部81は、電気接続部40を介して交換レンズ100がカメラ1に装着されているか否かを判定する。バリア制御部81は、交換レンズ100が装着されていると判定した場合にはステップS02に進む。これに対し、交換レンズ100が装着されていないと判定した場合にはステップS20に進む。
(ステップS02:電源判定)
バリア制御部81は、第1条件である電源のオンオフ状態を判定し、電源がオン状態である場合には、ステップS03に進む。これに対し、電源がオン状態ではないオフ状態の場合には、ステップS20に進む。
(ステップS03:撮影モード判定)
バリア制御部81は、第2条件である撮影モードが暗所撮影モードに設定されているか否の判定を行う。バリア制御部81は、撮影モードが暗所撮影モード以外に設定されている場合には、ステップS04に進み、撮影モードが暗所撮影モードに設定されている場合には、ステップS06に進んでバリア71の開制御を行う。
(ステップS04:消費電力低減制御判定)
バリア制御部81は、第2条件である電源制御部82が消費電力低減制御が開始してから、所定の時間が経過したか否かの判定を行う。電源制御部82が消費電力低減制御を開始してから所定の時間が経過している場合、バリア制御部81は、ステップS05に進む。
これに対し、消費電力低減制御が行われていない、又は、消費電力低減制御が開始されてから所定時間を経過していない場合、バリア制御部81は、ステップS06に進んでバリア71の開制御を行う。
(ステップS05:測光値と閾値との比較)
ボディ制御部80は、バリア71が開位置にある状態において、所定の時間ごとに撮像素子51の出力に基づいて測光を行う。バリア制御部81は、これに応じて第2の条件である測光値が閾値よりも高い(被写界が明るい)か否かの判定を行う。バリア制御部81は、測光値が閾値未満である場合(暗い場合)には、撮影モードが暗所撮影モード以外に設定されている場合(ステップS03でNo判定)や、消費電力低減制御が開始されてから所定時間が経過した場合(ステップS04でYes判定)であっても、ステップS06に進んでバリア71の開制御を行う。
これに対し、測光値が閾値以上である場合(明るい場合)には、ステップS08に進んでバリア71の閉制御を行い、撮像素子51を外部光から保護する。なお、バリア71がすでに閉位置にある場合、測光を行うことができない(本実施形態では撮像素子51で測光を行っているため)ので、バリア制御部81は、このステップS05の判定をスキップしてステップS04からステップS08に進む。
(ステップS06:バリア開位置制御)
バリア制御部81は、電源がオン状態であり、交換レンズ100が装着され、かつ、暗所撮影モードが選択されている場合には、バリア71を開位置に制御する。暗所撮影モードが選択される場合、被写界の輝度が低い(暗い)ことが想定されるので、外部光による撮像素子51のダメージを考慮する必要がないためである。バリア制御部81は、測光値が閾値未満である場合にも、同様の理由で、バリア71を開位置に制御する。
また、暗所撮影モードが選択されていない場合であっても、電源制御部82が消費電力低減制御を行っていない、又は、電源制御部82が消費電力低減制御を開始してから所定の時間が経過していない場合、ボディ制御部80は、同様にバリア71を開位置に制御して、カメラ1を即座に撮影が可能な撮影スタンバイ状態とする。バリア71が当初から開位置にある場合、バリア制御部81は、このステップS06をスキップしてステップS07に進む。
電源制御部82が消費電力低減制御を開始した場合に、直ちにバリア71を閉位置に駆動制御しないのは、電源制御部82が消費電力低減制御を開始した場合であっても、所定の時間が経過するまでは撮影動作が開始される可能性が高いからである。仮に消費電力低減制御の開始と同時にバリア71を閉位置に駆動制御すると、バリア71の開閉移動が頻繁になり、電池Bの消耗が速くなったり、バリア71を支持する軸受けの摩耗の進行が速くなったり、バリア71の開閉動作に伴う音が使用時の快適性を損なう可能性がある。消費電力低減制御が開始された後、どの程度の時間バリア71の開状態を維持するかは、カメラ1のユーザが任意に設定できることが好ましい。
(ステップS07:測光値と閾値との比較)
バリア制御部81は、ステップS05と同様に、測光値が閾値以上であるか否かの判定を行い、測光値が閾値以上であれば、暗所撮影モードが選択されている場合(ステップS03でYes判定)や、電源制御部82が消費電力低減制御を行っていない場合、又は、消費電力低減制御を開始してから所定の時間が経過していない場合(ステップS04でNo判定)であっても、ステップS08に進んでバリア71の閉制御を行い、撮像素子51を外部光から保護する。
ただし、フレーミング中、被写界に輝度の高いもの(例えば、太陽、照明等)が入るたびにバリア71が自動的に閉制御されると、操作性を損なうおそれがあるので、このバリア71の自動閉制御は、測光値が閾値以上である状態が所定の時間、継続した場合にのみ実行することが好ましい。
また、この制御によってバリア71が自動的に閉制御された場合、例えば、レリーズボタン11の半押し操作によって、バリア71を開位置に駆動できるようにするとよい。
一方、測光値が閾値未満である場合、バリア71は、開位置の状態が維持される。
なお、このステップS07は、ユーザにとっては煩わしく感じる場合も考えられる。このため、撮像素子51を高輝度外光から保護するための保護モードのON/OFFを任意に設定できるようにしておき、この保護モードがONであればステップS07を実行するフロー(図4のフローのまま)とし、保護モードがOFFであればステップS07を実行しない(図4からステップS07を除外したフローを実行する)ようにしてもよい。
(ステップS08:バリア閉位置制御)
バリア制御部81は、電動アクチュエータ72aを制御してバリア71を閉位置に駆動制御する。
(ステップS09:レリーズ操作検出)
バリア制御部81は、レリーズボタン11の半押し操作又は全押し操作(以下、これらを併せてレリーズ操作と称する)を検出し、これらのレリーズ操作を検出した場合には、ステップS10に進む。
一方、バリア制御部81は、レリーズ操作を検出しない場合には、バリア71の位置に関わらず(バリア71が開位置であっても閉位置であっても)ステップS01に戻り、以降の処理を繰り返す。
(ステップS10:バリア位置判定)
バリア制御部81は、バリア71が開位置にあるか、閉位置にあるかを判定する。バリア71が開位置にある場合、ステップS12に進み、後述の撮影動作又は撮影準備動作を行う。一方、バリア71が閉位置にある場合、バリア制御部81は、ステップS11に進む。
(ステップS11:バリア開位置制御)
バリア制御部81は、バリア71を開位置に制御してステップS12に進み、後述の撮影動作又は撮影準備動作を行う。そのステップS12の動作の後でステップS01に戻って以降の処理を繰り返す。この2ループ目以降の処理において、消費電力低減制御が開始されない場合や、測光値が閾値以上にならない場合には、バリア71は、開位置のままなので、連続撮影を行うことができる。
(ステップS12:撮影動作)
ボディ制御部80は、上述のバリア71の開制御とともに、ステップS09において行われたレリーズ操作に応じた制御を行う。すなわち、ステップS09においてレリーズボタン11の全押し操作が行われた場合、ボディ制御部80は、AF制御、AE制御を行うとともに、撮像素子51を制御して、被写体を撮影する撮影動作を開始する。撮影動作によって得られた画像データは、フラッシュメモリFに記録される。
また、ステップS09においてレリーズボタン11の半押し操作が行われた場合には、これに応じた制御(撮影準備動作)を行う。例えば、レリーズボタン11が半押し操作された時点において、電源制御部82が消費電力低減制御を実行している場合には、これを解除し、表示装置20にスルー画像を表示させる。また、レリーズボタン11が半押し操作された時点において、バリア71が開位置にある場合であって、表示装置20にスルー画像を表示している場合には、例えば、AF制御等を行う。
(ステップS20:バリア部材閉位置制御)
バリア制御部81は、交換レンズ100がカメラ1に装着されていないと判定(ステップS01でNo判定)した場合には、筐体10の内部へダストが侵入することを防止するために、バリア71を閉位置に駆動制御して処理を終了する。また、バリア制御部81は、電源がオフ状態であることを検出した場合(ステップS02でNo判定)には、外部光を遮蔽するためにバリア71を閉位置に駆動制御し、処理を終了する。
次に、バリア制御部81が、バリア71の駆動速度を変化させる場合の制御について説明する。
カメラ1は、撮影モードとして、レリーズボタン11が全押し操作された場合にシャッタ音を擬似的に発する発音モードと、この擬似的なシャッタ音を発しないようにする静音モードとを備えている。また、カメラ1は、撮影モードとして、音の発生が好まれない状況(例えば、美術館等の静音が望まれる場所や、寝ている乳幼児を撮影するとき等)において撮影を行う際、カメラ動作を最適化した(例えば、フォーカスやズームのレンズの駆動スピードを低速にする等)静音撮影モードを備えている。
そして、バリア制御部81は、上述の静音モードや静音撮影モードが選択されている場合、バリア駆動部72を制御してバリア71の駆動速度を、それら静音モード、静音撮影モード以外のモード(例えば、上述の発音モード)が選択されている場合に比べて遅くする制御を行う。この制御は、例えば、バリア駆動部72の電動アクチュエータ72aに対して発信するパルス信号の周期を変更すること等によって行うことができる。
バリア71の駆動速度をどの程度遅くするかは、任意であるが、例えば、バリア71が開閉検出スイッチ73に接触する際の接触音等を低減できる程度であることが好ましい。
静音撮影モードは、カメラ1が作動音を発することを禁止するモードであり、例えば、被写体が音に敏感の物又は人である場合に使用されることが想定される。カメラ1は、この静音撮影モードが選択されている場合に、自動的にバリア71の駆動速度を遅くする制御を行い、バリア71と開閉検出スイッチ73との接触音や、ギア同士が噛み合う際に発生する摩擦音等を低減する。
以上、カメラ1によって撮影を行う場合におけるバリア71の開閉制御について説明したが、カメラ1は、撮影済みの画像を表示装置20に再生表示する再生表示機能を備えている。
バリア制御部81は、カメラ1の使用モードが撮影モードから再生表示モードに切り替わった場合、バリア71を閉位置に駆動する制御を行い、撮像素子51を外光から保護する。
以上、説明した実施形態のカメラ1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)カメラ1は、電源のオンオフ状態、交換レンズ100の装着状態等に応じて、バリア制御部81が自動的にバリア71の開閉制御を行うので、使い勝手がよい。
(2)カメラ1は、交換レンズ100が装着されていない場合には、バリア71を閉位置に駆動するので、筐体10の内部へのダストの侵入を防止できる。
(3)カメラ1は、電源のオンオフ状態を判定し、電源がオフの場合(撮影を行わない場合)には、バリアを閉位置に駆動するので、外部光が撮像素子51に到達することによって撮像素子51がダメージを受けることを防止できる。
(4)カメラ1は、消費電力低減制御が実行されているか否かを判定し、消費電力低減制御が行われている場合には、バリア71を閉位置に駆動するので、電源がオフの状態の場合と同様に、撮像素子51を外部光から保護できる。
(5)カメラ1は、消費電力低減制御が実行された場合であっても、この消費電力低減制御が開始されてから所定の時間が経過するまでは、バリア71の開閉制御を行わないので、バリア71が過度に開閉移動をすることを防止できる。
(6)カメラ1は、暗所撮影モードが選択されているか否かを判定し、暗所撮影モードが選択されている場合には、バリア71を開位置に制御するので、バリア71が過度に開閉移動をすることを防止できる。
(7)カメラ1は、測光値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、測光値が閾値以上であれば、バリア71を閉位置に制御するので、撮像素子51が外部光によってダメージを受けることを防止できる。また、暗所撮影モードが選択されていない場合であっても、測光値が閾値未満である場合には、バリア71を閉制御しないので、バリア71が過度に開閉移動をすることを防止できる。
(8)カメラ1は、静音モードや静音撮影モードが選択されている場合には、バリア71の移動速度を遅くするので、バリア71から発せられる作動音を低減することができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態における、カメラ本体1に装着された撮影レンズL’を示した図である。撮影レンズL’は、回転操作が可能なズーム回転筒101を有し、ズーム回転筒101の内部には被写体側の第1レンズ群L1,中間位置の第2レンズ群L2、カメラ1側の第3レンズ群L3が配置されている。
撮影レンズL’は、ズーム回転筒101を回転させることにより図5(A)〜(C)で示すように伸縮する。図5(A)はTELE位置であり、図5(B)はWIDE位置であり、これらの位置の間で第1レンズ群L1、第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3が移動することにより、ズーミングが行われる。そして、図5(A)及び(B)の間は合焦可能範囲(光学系を合焦状態に配置できる範囲)であって、被写体の撮影が可能となっている。
図5(C)は撮影可能位置よりもさらに第1レンズ群L1、第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3が後退した、撮影レンズL’が最短に短縮した状態であり、この状態では被写体光を撮像素子51の撮像面51aに合焦させることができない。すなわち、図5(C)と図5(B)との間は合焦不能範囲(光学系を合焦状態に配置することができない範囲)であり、この範囲では被写体光を撮像素子51の撮像面51aに合焦させることができない撮影不適状態となる。この撮影レンズLの短縮は、撮影者が手動で行うこともでき、また、例えば半押しタイマー時間が経過したときに、自動的に短縮するようにしてもよい。
図6は、第2実施形態のバリア制御部81が行うバリアの開閉制御を示すフローチャートである。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態の図4で示すフローチャートにおけるステップS02とステップS03との間に、ステップ021及びステップ022を含む点である。なお、カメラ1の構成及びフローチャートの他の部分は第1実施形態のフロー(図4)における動作と同様であり、同様な部分は同一の符号を付して説明は省略する。
(ステップS021:レンズ群位置判定)
第1レンズ群L1、第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3を合焦可能に配置することができるか(レンズ長が短縮状態かどうか)を判定する。レンズ長が短縮状態でなく、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3を合焦可能に配置することができる場合(ステップS021でNo判定)、ステップS03に進む。レンズ長が短縮状態の場合(ステップS021でYes判定)、ステップS022に進む。
(ステップS022:バリア部材閉位置制御)
バリア制御部81は、レンズ長が短縮状態の場合(ステップS021でYes判定)した場合には、筐体10の内部へダストが侵入したり、撮像素子に強い光が入射することを防止するために、バリア71を閉位置に駆動制御して処理を終了する。
以上、第2実施形態のカメラ1によれば、第1実施形態のカメラ1の効果に加え以下の効果を有する。すなわち、カメラ1は、撮影レンズ群L1,L2,L3が合焦できない場合、撮影を行うことが可能であったとしても、合焦した画像を得ることはできないため、撮影が行われる可能性は低い。このような場合にバリア71を閉位置に駆動しても支障はなく、バリア71を閉じることにより、筐体10の内部へのダストの侵入を防止でき、撮像素子51を外部光から保護できる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態のバリア制御部81が行うバリア71の開閉制御を示すフローチャートである。第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、カメラ1が、撮影を行う撮影モードと撮影以外の操作を行う非撮影モードととのいずれかのモードを選択可能であり、第1実施形態の図4で示すフローチャートにおけるステップS02とステップS03との間に、ステップS021’及びステップS022’を含む点である。なお、カメラ1の構成及びフローチャートの他の部分は第1実施形態と同様であり、同様な部分の説明は省略する。
(ステップS021’:レンズ群位置判定)
カメラ1は、撮影モードかを判定する。撮影モードでない場合、すなわち非撮影モードの場合(ステップS021’でNoと判定)とは、例えば撮影済でメモリFに記憶された
画像を再生している再生モード、撮影条件を設定している設定モード、メモリFに記憶した画像を加工している加工モード等の場合である。この非撮影モードの場合、ステップS022’に進み、撮影モードの場合(ステップS021’でYesと判定)、ステップS03に進む。
(ステップS022’:バリア部材閉位置制御)
バリア制御部81は、非撮影モードであると判定(ステップS021でNo判定)した場合には、バリア71を閉位置に駆動制御して処理を終了する。
以上、第3実施形態のカメラ1によれば、第1実施形態のカメラ1の効果に加え以下の効果を有する。すなわち、カメラ1は、非撮影モードの場合、バリア71を閉位置に駆動する。非撮影モードの場合は、撮影は行われないので、このような場合にバリア71を閉位置に駆動しても支障はなく、バリア71を閉じることにより、筐体10の内部へのダストの侵入を防止できるとともに、撮像素子51を外部光から保護できるという効果を有する。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態のバリア制御部81が行うバリア71の開閉制御を示すフローチャートである。第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態の図4で示すフローチャートにおける、ステップS02とステップS03との間に、ステップ021’’ステップ022’’、及びステップ023’’を含む点である。なお、カメラの構成及びフローチャートの他の部分は第1実施形態と同様であり、同様な部分の説明は省略する。
(ステップS021’’:レンズ交換判定)
カメラ1は、撮影レンズLの交換が行われるかを判定する。判定はレンズ取り外し用の押しボタンスイッチの押下によって行われる。撮影レンズLの交換が行われない場合(ステップS022’’でNo判定)、ステップS03に進む。撮影レンズLの、交換が行われる場合(ステップS021’’でYes判定)、ステップS022’’に進む。
(ステップS022’’:バリア部材閉位置制御)
バリア制御部81は、撮影レンズLのレンズ交換が行われると判定(ステップS021’でYes判定)した場合には、バリア71を閉じてS023’に進む。
(ステップS023’’:バリア部材開位置制御)
バリア制御部81は、撮影レンズLの装着が検知されると、撮影レンズLの交換が終了したと判定し(ステップS023’’でYes判定)、S03に進む。
以上、第3実施形態のカメラ1によれば、第1実施形態のカメラ1の効果に加え以下の効果を有する。すなわち、カメラ1は、撮影レンズLの交換が行われる場合、バリア71を閉位置に駆動する。撮影レンズLの交換時には、筐体10の内部が外部へ解放されるため、ダストの侵入の可能性が比較的高いが、本実施形態によると、この場合、バリア71が閉じているので、ダストの進入の可能性を低減できるとともに、撮像素子51を外部光から保護できるという効果を有する。
以上、上述した第2、第3の各実施形態によれば、交換レンズがカメラに装着された状態下であっても、撮影状態又は撮影待機状態から非撮影状態(縮筒状態、画像再生モード状態、メニュー画面状態)へカメラまたはカメラシステム(カメラ+レンズ)移行する際には、マウントバリアを閉じることにより、カメラ内へのゴミ等の侵入を防止する構成になっている。ここで、レンズ鏡筒がカメラに装着されている状態下であっても、レンズ鏡筒内のレンズが移動することによって、レンズ鏡筒とカメラボディ間に存在する空気に流動が生じ、この空気の流動がカメラ内部にゴミを侵入させる可能性がある。上記各実施形態では、カメラシステムが非撮影状態へ移行するときに、(レンズを移動させる縮筒時以外であっても)レンズを例えばリセット位置等へ移動させることがある。そこで上記実施形態では、強い光から撮像素子を保護するためだけでなく、このようなレンズ移動によりカメラ内にゴミが侵入することをも防止するために、バリアを閉じている。
[変形形態]
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であって、これらも本発明の技術的範囲内に含まれる。
(1)実施形態のカメラは、電気接点を介して交換レンズの装着状態を検出したが、これに限らず、機械的なスイッチによって交換レンズの装着状態を検出してもよい。
(2)実施形態のカメラは、消費電力低減制御が開始されてから、所定の時間が経過した後にバリアを閉位置に駆動する制御を行ったが、これに限らず、消費電力低減制御の開始と同時にバリアを閉位置に駆動してもよい。
(3)実施形態は、撮像素子を用いて撮影レンズを通過した被写体光に基づいて測光(TTL測光)を行ったが、これに限らず、例えば、筐体に測光センサを設け、この測光センサによって、測光を行い、この測光結果に基づいてバリアを開閉制御してもよい。この場合、バリアの閉制御だけでなく、測光値に応じてバリアの開制御を行うことができる。
(4)実施形態のカメラは、静音モードや静音撮影モードが選択された場合に、バリアの駆動速度を遅くする制御を行ったが、バリアの駆動速度を変化させる際の条件は、これに限られない。例えば、図4に示すフローチャートのステップS07で、レリーズボタンの全押し操作(撮影指示)を検出した場合には、バリアの駆動速度を通常よりも早くして、バリアを素早く光路から退避させ、迅速に撮影動作に移行できるようにしてもよい。
(5)カメラは、所定の操作スイッチを手動で操作することによって、バリアの開閉を行うことができるようにしてもよい。この場合、交換レンズが装着されていなくてもバリアを開位置に駆動することができるので、ダスト除去装置の振動フィルタを清掃することができる。また、カメラがダスト除去装置を備えていない場合には、光学ローパスフィルタを清掃して光学ローパスフィルタに付着したダストを除去することができる。
(6)上述の実施形態において撮影レンズに、レンズキャップセンサーを設け、レンズキャップが付いていると判定した場合、上述した実施形態の各種条件に当てはまる場合であっても、バリアを閉じないようにすることもできる。レンズキャップが付いている場合、光は撮像素子に入射しないため、撮像素子は保護されるからである。なお、上述した各種条件には、第4実施形態のレンズ交換は含まれない。レンズ交換時には、レンズキャップの有無にかかわらず、撮像面51aが外部光にさらされるからである。
第1実施形態のカメラの構造を示す断面図である。 図1に示すカメラの構造を示すブロック図である。 図1に示すカメラに備えられたバリア装置の構成を示す斜視図である。 図2に示すカメラに備えられたボディ制御部が行うバリアの開閉制御を示すフローチャートである。 第2実施形態における撮影レンズを示した図である。 第2実施形態のバリア制御部が行うバリアの開閉制御を示すフローチャートである。 第3実施形態のバリア制御部が行うバリアの開閉制御を示すフローチャートである。 第4実施形態のバリア制御部が行うバリアの開閉制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 カメラ : 30 接続部 : 70 バリア装置 : 71 バリア : 80 ボディ制御部 : 81 バリア制御部 : 100 交換レンズ

Claims (10)

  1. 交換レンズが着脱可能に接続されるとともに、前記交換レンズを介して進行する被写体光を通過させる開口部を備えた接続部と、
    前記交換レンズが前記接続部に接続された状態において、前記接続部の前記開口部を略閉塞する閉位置と前記被写体光の光路から退避した開位置との間で移動可能に設けられたバリア部材と、
    前記交換レンズの前記接続部に対する装着状態を判定し、前記交換レンズが装着されていない場合には前記バリア部材を前記閉位置に制御するとともに、前記交換レンズが装着されかつ所定の第1条件が満たされた場合には前記バリア部材を前記開位置に制御するバリア制御部と
    カメラに備えられた電装部材の少なくとも一部に対する電力の供給を一定条件下で休止する消費電力低減制御を実行する電源制御部と、を備え、
    前記バリア制御部は、前記カメラの電源がオフ状態の場合には前記第1条件が満たされていないと判定し、前記電源がオン状態でありかつ所定の第2条件の少なくともひとつが満たされている場合には前記第1条件が満たされたと判定し、前記電源制御部が前記消費電力低減制御を行っていない場合には前記第2条件が満たされていると判定し、前記電源制御部が消費電力低減制御を開始した場合であっても、該消費電力低減制御を開始してから一定時間が経過するまでは前記第2条件が満たされているとみなすこと、
    を特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    被写界の明るさを測定する測光部をさらに備え、
    前記バリア制御部は、前記測光部によって得られた測光値が所定の閾値未満である場合には前記第2条件が満たされていると判定すること
    を特徴とするカメラ。
  3. 請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記バリア制御部は、前記測光値が前記閾値以上である場合には、前記第2条件が満たされているか否かに関わらず前記バリア部材を閉制御すること
    を特徴とするカメラ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
    該カメラは、自動露出制御モードとして、暗所での撮影に適した自動露出制御を行う暗所露出制御モードを備え、
    前記バリア制御部は、該暗所露出制御モードが選択された場合には前記第2条件が満たされていると判定すること
    を特徴とするカメラ。
  5. 請求項から請求項4までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
    前記バリア制御部は、前記バリア部材の移動速度を条件に応じて可変制御すること
    を特徴とするカメラ。
  6. 請求項5に記載のカメラにおいて、
    該カメラは、作動音を低減する静音モードを備え、
    前記バリア制御部は、静音モードが選択された場合には、前記バリア部材の駆動速度を他のモードが選択された場合に比べて遅くする制御を行うこと
    を特徴とするカメラ。
  7. 請求項から請求項6までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
    前記バリア制御部は、前記交換レンズが装着され、かつ、前記第1条件が満たされなかった場合には前記バリア部材を前記閉位置に制御すること
    を特徴とするカメラ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
    前記交換レンズは、複数のレンズ群を備え、該カメラの撮像面に像を合焦させることができるように前記複数のレンズ群を配置可能な第1の状態と、該第1の状態よりもレンズ長が短く、前記撮像面に前記像を合焦させることができるように前記複数のレンズ群を配置不可能な第2の状態と、をとることができ、
    前記バリア制御部は、前記交換レンズが前記第2の状態の場合には、前記バリア部材を前記閉位置に制御すること
    を特徴とするカメラ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
    該カメラは、撮影を行う撮影モードと、撮影以外の操作を行う非撮影モードととのいずれかのモードを選択可能であり、
    前記バリア制御部は、前記カメラが非撮影モードの場合には、前記バリア部材を前記閉位置に制御すること
    を特徴とするカメラ。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
    前記バリア制御部は、前記交換レンズの交換動作が行われている場合には、前記バリア部材を前記閉位置に制御すること
    を特徴とするカメラ。
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