JP2023083879A - 撮像装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents

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【課題】ユーザーが望まない雑音が記憶され得る環境において、良好な音質で音声記憶をしながら動画撮影をする機会を逃さないようにする撮像装置等を提供する。【解決手段】収音可能なマイクを備えた撮像装置において、マイク200が自装置内に収納される第1位置から、マイク200が自装置から突出される第2位置へマイク200を移動させる移動部(マイクユニット駆動部203)と、アクセサリが自装置に装着された場合、当該アクセサリの型式を示す型式情報を識別する識別部(S404)と、識別された型式情報に基づいてマイク200を第2位置に移動させるか否かを判定する判定部(S405)とを備え、移動部(マイクユニット駆動部203)は、判定の結果に応じてマイク200を第2位置に移動させる(S406)。【選択図】図4

Description

本発明は、音声情報の収音を行うマイクを設けた撮像装置、その制御方法およびプログラムに関する。
近年、静止画撮影だけではなく、本格的な動画像の記憶も可能とした撮像装置が広く普及している。この普及に伴って、動画品質にこだわるユーザーも増えている。撮像装置による動画像の撮影に加え高音質な音声記憶も可能とする撮像装置が望まれている。
一般的な撮像装置である「デジタルカメラ」により音声記憶を伴う動画撮影を行う場合、撮影者が記憶することを望まない様々なノイズ音(雑音)が動画音声に対して記憶されてしまうことがあった。これら様々な雑音は、ユーザーが求める高音質な音声記憶を阻害させる要因となっている。
雑音の種類としては、デジタルカメラ自体の駆動制御により発生する「駆動音」、ユーザー操作により発生する「操作音」、撮影環境に依る「環境音」等の様々なものがある。例えば、「駆動音」には、撮影レンズの合焦、絞り、ズーム動作を行う際のレンズ駆動音、レンズやカメラ本体に搭載された手ブレ補正機構の駆動音、放熱ファンを駆動させる際の駆動音等が挙げられる。これらの駆動音は主にデジタルカメラの駆動部からの発生される雑音である。
また、「操作音」としては、撮影レンズのズーム部や絞り部の操作時に発生する操作音、カメラ本体に設けられた撮影設定を変更するための操作部材の操作時に発生する操作音等が挙げられる。これらの雑音は、収音用のマイクに対して直接的に、あるいは、カメラ本体やカメラ本体の内部空間を伝播して間接的にマイクで収音され記憶されてしまう。また、「環境音」は、例えば風によって発生する風切り音等がある。
これらの雑音は、ユーザーが記憶することを望まない音声情報である。つまり、これらの雑音は、ユーザーが求める高音質な音声記憶を阻害する要因である。そのため、撮像装置による動画撮影の音声記憶時にこれらの雑音を低減することが求められている。
このような課題を鑑み、特許文献1に開示された撮像装置では、音声を記憶するためのマイクとストロボ発光部を具備した開閉可能な回転部材を撮像装置に搭載させている。動画撮影時には、当該回転部材を開いてマイクを突出させる。これにより、マイクを撮像装置本体から遠ざけることができる。その結果、本体機構部の駆動、振動音等のノイズ音を低減した状態で音声記憶を行いながら動画撮影が可能となる。
特開2003-348419号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術は、回転部材を開いてマイクを突出させるか否かの判定はユーザーに委ねられていた。このため、ユーザーがマイクを突出させる事を忘れた場合には、良好な音質での記憶が可能な状態での動画撮影の機会を逃してしまう可能性があった。
本発明の目的は、ユーザーが望まない雑音が記憶され得る環境において、良好な音質で音声記憶をしながら動画撮影をする機会を逃さないようにする撮像装置、その制御方法、プログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、収音可能なマイクを備えた撮像装置において、前記マイクが自装置内に収納される第1位置から、前記マイクが自装置から突出される第2位置へ前記マイクを移動させる移動部と、アクセサリが自装置に装着された場合、当該アクセサリの型式を示す型式情報を識別する識別部と、識別された前記型式情報に基づいて前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定する判定部と、を備え、前記移動部は、前記判定の結果に応じて前記マイクを前記第2位置に移動させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーが望まない雑音が記憶され得る環境において、良好な音質で音声記憶をして動画撮影をする機会を逃さないようにする撮像装置、その制御方法、プログラムを提供することである。
「第1実施形態」の撮像装置の斜視図である。 「第1実施形態」の撮像装置におけるマイクユニットの断面の概略図である。 「第1実施形態」の撮像装置の制御系の構成例を示す概略ブロック図である。 「第1実施形態」の手順を示すフローチャートである。 「第2実施形態」の手順を示すフローチャートである。 「第3実施形態」の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施の形態に記載される構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施の形態に記載される構成によって限定されることはない。まず、本発明の第1実施形態について説明する。
<第1実施形態>
まず、図1乃至図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る「撮像装置」であるデジタルカメラ(以下、単に「カメラ」とも記す)の構成の概要について説明する。
図1(a)はカメラ本体10の前面斜視図、図1(b)はカメラ本体10の背面斜視図、図1(c)はマイクユニット20を鉛直方向にける上方向に突出させて「ポップアップ」した状態の背面斜視図である。図1(a)に示すように、カメラ本体10の前面には、撮影レンズ150がレンズマウント21により一体となっている。カメラ本体10の「天面」、「背面」には、ユーザーが各種の設定、撮影動作等を行うための複数のボタン、ダイヤル等の操作子で成る操作部103が設けられている。
カメラ本体10の「天面」の背面視右側には、操作部103として、電源のON・OFFを切り替えるための電源スイッチ31、撮影動作を行うためのシャッターボタン32、撮影モードを切り替えるためのモードダイヤル33が配置されている。モードダイヤル33により設定される「撮影モード」には、「静止画撮影」の各種モードの他、「動画撮影」の各種モードがある。
また、図1(b)に示すように、カメラ本体10の背面には、撮影した画像やライブビュー画像、撮影設定情報等を表示する「表示部」である背面モニタ40が設けられている。また、操作部103として、動画撮影を行うための録画ボタン34、種々の設定を行うためのメニューボタン35等の各種操作部が配置されている。
また、カメラ本体10の天面における背面視左側には音声を録音するためのマイク200を収容した可動手段であるマイクユニット20が設けられている。マイクユニット20は、可動部204によりカメラ本体10に取り付けられている。図1(a)に示すように、マイク200がカメラ本体10内に収納される「ポップダウン位置」と、図1(c)に示すように、マイク200がカメラ本体10の天面から突出した「ポップアップ位置」に移動可能である。
ユーザーは、カメラ本体10の背面から見て左側面に設けられたポップアップボタン205を押すことにより、自装置内に収納される「ポップダウン位置(第1位置)」に保持されているマイクユニット駆動部203(図3参照:移動部)が駆動される。この結果、マイクユニット20を自装置から突出する「ポップアップ位置(第2位置)」へと移動させることが可能に構成されている。
また、マイクポップアップを行うか否かの要否判定を行うポップアップ判定部126(図3に図示)により、ポップアップした方が良いと判定された場合、マイクユニット制御部127(図3参照)により、マイクユニット駆動部203を駆動させる。これにより、マイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させることができる。なお、マイクユニット制御部127(図3参照)は、マイクユニット20の位置を検知し、マイクユニット20が既に「ポップアップ位置」である場合、マイクポップアップの要否判定が不要なため要否判定処理を実行しない。
第1実施形態においては、マイク200は、記録する音声情報にステレオ感を出すために所定距離を隔てて、背面視、右側と左側とに2つの収音可能なマイクであるマイク200a、200bを設けている。だが、これに限らずマイク1つを配置したモノラル構成であっても良い。また、第1実施形態では、「ポップダウン位置」、「ポップアップ位置」の双方の位置において、マイク200のマイク開口202a、マイク開口202bは、上向きに開口されている。しかしながら、これに限らず両位置の各々において向きが異なる開口を形成しても良い。さらに、可動部204にリンク機構(不図示)を設け、ポップアップ位置において前後、左右にマイク開口202a、マイク開口202bの向きが変更されるようにした構成としても良い。
<マイク内の構造>
次に、図2を参照して第1実施形態における「マイクユニット内構造」、「風切り音低減メカニズム」について説明する。図2は、マイクユニット20が「ポップアップ位置」にある状態において、マイク部中心をカメラの光軸方向と平行な断面で切った断面の概略図である。図の左方向が「被写体側」、右方向が「撮影者側」にあたる。
マイク200a(200b)は保持部材206に覆われている。マイク200a(200b)の音孔201a(201b)は、マイク開口202a(202b)と同一向きになるように上向きの状態でマイクユニット20に形成されている。保持部材206は、撮影レンズ150等に対する駆動部により駆動や、ユーザーの撮影操作により発生する振動等がカメラ筐体を介した固体伝播によりマイク200a(200b)に伝わるのを防止する。保持部材206を設けることにより、このようなノイズ振動(雑音)がマイク200a(200b)により収音されるのを防止している。
保持部材206は、ノイズ振動を吸収し易く、マイク200a(200b)に対して可能な限りノイズ振動(雑音)が伝搬し難くするために「シリコンゴム」、「EPDM」等の弾性材料で形成されている。また、保持部材206のマイク200a(200b)の音孔201a(201b)方向には、音を遮断しないように開口206aが形成されている。開口206aの空間にはマイク開口202a(202b)から侵入した風を減衰させる多孔質部材208が設けられている。多孔質部材208は、例えば「ウレタン」等の材質で形成されている。
保持部材206の上面の開口206aには、凸部206bが円周上に設けられており、その一部に切り欠き部206cが設けられている。保持部材206は、マイクユニット20内で挟持された状態で設けられている。凸部206bがマイクユニット20に対し切り欠き部206cを除いても設けられていることにより、マイク200a(200b)とマイクユニット20の隙間は密閉されている。
マイクユニット20の撮影者側の側面の一部には通気口20aが設けられている。マイク開口202a(202b)と通気口20aとは、密閉されていない切り欠き部206cにおいて多孔質部材208が介装されている。
マイク開口202a(202b)から侵入した風は、多孔質部材208の側面から切り欠き部206cを通り、通気口20aからカメラ本体10の外部へと排出される。また、通気口20aとマイク開口202a(202b)とを異なる面に設けることにより、通気口20aから風が侵入したとしても、多孔質部材208で減衰されてマイク開口202a(202b)から排出される。これにより、マイク200a(200b)が「ポップアップ位置」にあるば、風切り音が発生してもマイク200a(200b)により収音される風切り音を抑制できる。
また、マイク200a(200b)が「ポップアップ位置」にあると、雑音のノイズ源であるカメラ本体の駆動部、操作部等から遠ざけられるため、「駆動音」、「操作音」等の空気伝播による雑音を低減できる。更に、前述したマイク200a(200b)の構成により、固体伝播する振動音による雑音も低減可能となる。
<制御系の構成>
次に、図3を参照して第1実施形態に係るカメラの制御系を構成について説明する。図3は本発明の実施形態に係るカメラの制御系のブロック図である。撮影レンズ150は、光学レンズ151と、フォーカス駆動部154と、絞り152と、手振れ補正駆動部153とを有する。撮影レンズ150は、レンズマウント21を介してカメラ本体10に装着されている。撮像レンズ150は撮影光学系を構成している。
システム制御部101は、CPUを含むマイクロコンピュータユニットから構成されていて、カメラの全体および各部を制御する機能を有する(表示制御部)。システム制御部101には、シャッター制御部121、絞り制御部122,測距制御部123、手振れ補正制御部124、および、アクセサリ識別部155(識別部)が接続されている。また、システム制御部101には、電源制御部102、操作部103、および、表示部(図1の背面モニタ40に対応する)40が接続されている。また、システム制御部101には、画像処理部107、手振れ補正制御部108,音声処理部125、および、ポップアップ判定部126が接続されている。
アクセサリ識別部155は、装着された撮影レンズ150の型式を示す型式情報を識別する。システム制御部101は、アクセサリ識別部155が識別した撮影レンズ150型式情報を取得する。光学レンズ151は、複数のレンズを組み合わせた光学レンズ系で成る。フォーカス駆動部154は、AF(オートフォーカス)処理結果に基づいて、光学レンズ151の一部を駆動させることで合焦動作を行う。絞り152とシャッター120は、AE処理の結果に基づいてシステム制御部101により制御される。手振れ補正制御部124は、手振れ補正駆動部153を制御する。手振れ補正駆動部153は、ユーザーの手振れ等によるカメラの動きを阻止させるように、光学レンズ151の姿勢・位置を制御する。
撮像素子111は、撮影レンズ150を介して取得した被写体情報を電気信号に変換するCCD、CMOS等の撮像素子である。A/D変換部106は、撮像素子111からのアナログ画像信号をデジタル画像信号にデータ変換を行う。画像処理部107は、A/D変換部106から出力されたデジタルの画像データに対して画素補間処理、色変換処理等の所定の画像処理を行う。手振れ補正駆動部112は、手振れ補正制御部108により駆動制御される。ユーザーの手振れ等によるカメラの動きを阻止させるように、撮像素子ユニット110の姿勢・位置を制御する。なお、撮像素子ユニット110には、撮像素子111と手振れ補正駆動部112とが含まれる。
シャッター制御部121はシャッター120の制御を行う。絞り制御部122は絞り152の制御を行う。測距制御部123は撮影レンズ150の焦点調節の制御を行う。電源制御部102は、不図示の電源検出回路、DC-DCコンバータ、電力供給回路を切換えるスイッチ回路等により構成される。電源制御部102は、不図示の電源部の装着の有無、電源の種類、電池残量の検出等を行う。より詳しくは、電源制御部102がその検出結果およびシステム制御部101の指示に基づいてDC-DCコンバータの制御を行うことにより、所要電圧が所要期間、記憶媒体を含む各部に供給される。
操作部103は、図1(a)で示した操作子である。ファン104は、カメラのカメラ筐体内部において発生する熱をカメラの筐体外へ放熱させる。表示部40は、図1(c)にて示した背面モニタである。表示部40は、撮影画像の確認、選択、記憶画像の確認、メニュー機能の選択・設定等に使用する画像等を表示する。外部IF160は、外部電子機器との間で音声、映像等の情報の送受信を行うためのインターフェースである。アクセサリ識別部161は、外部IF160を介して接続された外部電子機器の型式の情報の識別を行う。
マイクユニット20は、右側のマイク200aと、左側のマイク200bと、マイクユニット駆動部203とを有する。NCマイク210は、カメラ内部の音声を収音する。なお、NCマイク210は、ノイズキャンセル機能(NC機能)を有する。このNCマイク210は、特にユーザーが意図しない音声情報(雑音)を収音する。マイク200およびNCマイク210の各々を別位置に設けることにより、異なる音声情報を収音することができる。音声処理部125(音声制御部)は、音声情報に対して所定の処理を施す。音声処理部125により、マイク200で収音された音声情報に加えてNCマイク210で収音された音声情報も処理することにより、雑音を一層抑えた音声情報を生成することができる。
音声処理部125は、マイク200およびNCマイク210により収音された音声情報の演算処理の他に、マイク200により収音された音声情報に対する「定位設定処理」、「コンプレッサ処理」、「イコライザ処理」等を施す。これにより、好適な音声情報が生成され、生成された音声情報はメモリ170に記憶される。また、音声処理部125は、メモリ170に記憶された音声情報をスピーカー130から出力させる音声生成処理も行う。
カメラ本体10に対し出没可能に取り付けられたマイクユニット20には、前述したマイク200が含まれる。マイクユニット駆動部203は、マイク200がカメラ本体10の内部に収納された「ポップダウン位置」と、マイク200がカメラ本体10から突出した「ポップアップ位置」との双方の位置における、いずれかの位置にマイク200を移動させる。
ポップアップ判定部126は、マイク200を「ポップアップ位置」に移動させるべき条件に基づいて「ポップアップ位置」へのマイク200の移動の要否を判定する。ポップアップ判定部126により、マイク200の位置を「ポップアップ位置」に移動させた方が良いと判定された場合、マイクユニット制御部127は、マイクユニット駆動部203を制御する。これにより、マイクユニット20は「ポップダウン位置」から「ポップアップ位置」へと自動で移動する。
また、ポップアップ判定部126によりマイク200を「ポップアップ位置」に移動させた方が良いと判定された場合であっても、マイクユニット駆動部203は「ポップアップ位置」への移動指示をマイクユニット制御部127に与えない場合がある。例えば、動画撮影中において、マイク200が自動で「ポップアップ位置」に移動されると、マイク200の「ポップアップ位置」への移動自体の「駆動音」がマイク200に収音されるからである。つまり、自装置が駆動音源となってしまう。このような場合には、マイク200を「ポップアップ位置」に移動させることは行われない。その代わりに、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させた方が良いことを示す情報を表示部(背面モニタ)40に表示させてユーザーに通知する。
なお、マイク200の「ポップアップ位置」への移動条件等については後述するが、例えば装着されている撮影レンズ150の型式、風切り音発生の有無、撮影時の環境音のレベル、駆動部の駆動モード等が条件となる。
以上説明したように、「駆動音」、「操作音」が筐体内を空気伝播、固体伝播することにより発生する「雑音」はマイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることにより低減可能である。また、風切り音等の撮影環境に起因した「環境音」により発生する「雑音」もマイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることにより低減可能である。しかしながら、ユーザーがマイク200を「ポップアップ位置」に移動させることを忘れた場合、これらの効果を発揮することができない。このため、マイクユニット00を「ポップアップ位置」に移動させた方が良いか否かをカメラ側が判定してマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」へ移動させる。マイクの移動操作忘れを防止するための制御方法について以下に説明する。
<制御動作:第1実施形態>
次に、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させるべきか否かを判定するための手順について説明する。図4はこの手順を示すフローチャートである。
まず、S401において、電源スイッチ31が「ON操作」されると、システム制御部101は、カメラ本体10を起動して「電源ON状態」とする。次に、S402において、撮影モードが「動画撮影モード」であることをシステム制御部101が検出した場合、S403に進む。「動画撮影モード」の選択は、ユーザーによるモードダイヤル33の操作により行われる。また、「静止画撮影モード」と「動画撮影モード」を直接選択可能な「撮影モード選択スイッチ(不図示)」等が設けても良い。
次に、S403において、マイクユニット制御部127は、マイクユニット20が「ポップダウン位置」にあるか否かを判定する。マイクユニット20が「ポップダウン位置」にあると判定された場合(S403のYes)、S404に進む。これ以外の場合(S403のNo)には、既にマイクユニット20が「ポップアップ位置」にあるとして「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
次に、S404において、アクセサリ識別部155は、装着されている撮影レンズ150の型式情報を取得する。この型式情報が識別可能な場合(S404のYes)には、S305に進み、識別不能な場合(S404のNo)には、S407に進む。S405においては、ポップアップ判定部126は、アクセサリ識別部155により取得された型式情報に基づいてマイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させた方が良い型式か否かを判定する。この判定結果が「ポップアップ位置」に移動させた方が良い型式であるとの判定である場合(S405のYes)、S406に進む。
一方、「ポップアップ位置」に移動させなくても良い型式であるとの判定である場合(S405のNo)、「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。ここで、「ポップアップ位置」に移動させなくても良い型式とは、例えばAF駆動音、IS(レンズ内手ブレ補正)等の「駆動音」が静かな静音レンズ等が挙げられる。
次に、S406において、S405にてマイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させた方が良いと判定されたため、マイクユニット駆動部203はマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させる。または、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報を表示部40に表示させて、ユーザーに対して通知を行う。マイクユニット20が自動で「ポップアップ位置」に移動される場合においては、マイクユニット制御部127がマイクユニット駆動部203を制御する。そして、制御されたマイクユニット駆動部203が、マイクユニット20を「ポップダウン位置」から「ポップアップ位置」へと移動させる。
また、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報の通知は、表示部40を用いたもの以外に、音声処理部125による制御によりスピーカー130に通知すべき情報を放音させることも可能である。マイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させるか、または、その旨の通知に留めるかについては、ユーザーが任意に設定可能とすることができる。なお、動画撮影中にあっては、「ポップアップ駆動音」がメモリ70に記憶される可能性があるため、表示部40への通知のみとする設定を行うのが好ましい。そして、S406において、マイクユニット20の自動での「ポップアップ位置」への移動、または、その旨の通知を行うことが完了した場合、「END」に進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
次に、S407に進んだ場合、システム制御部101は、撮影レンズ150を「プリ駆動」させ、駆動時の「駆動音」をマイク200で収音する。なお、「プリ駆動」とは、AF駆動、手ブレ補正駆動等の自動駆動可能な駆動動作を指す。次に、S408において、システム制御部101は、収音された「駆動音」のレベルが予め設定された「閾値」以上(所定閾値以上)の場合(S408のYes)、S409に進む。一方、収音された「駆動音(駆動音声情報)」のレベルが予め設定された「閾値」未満(所定閾値未満)の場合(S408のNo)、「END」に進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
また、S407において、「駆動音」を収音する場合、カメラ本体10の外部の音を収音するマイク200のみではなく、カメラ本体10の内部の音を収音するNCマイク210も使用する。このため、設定された「閾値」以上の雑音が入り易い撮影レンズ150か否かの判定精度を向上することが可能である。
そして、S409において、S406と同様の処理を実行する。即ち、マイクユニット駆動部203がマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させる。または、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報を表示部40に表示させてユーザーに対して通知を行う。S409における動作が完了した場合、「END」に進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
なお、マイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させずに、「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報の通知を行った場合には、「ポップアップ位置」への移動操作忘れを防止することができる。さらに、通知を受けたユーザーは、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させるか否かについて、移動タイミングを含めて判定できる。この結果、一層ユーザーの意図に合わせた撮影が可能となる。
以上説明してきた第1実施形態によれば、ユーザーが望まない雑音がマイク200により収音されてメモリ70記憶され得る環境下にあっても、良好な音質で動画撮影の映像を得る機会を逃すのを防止することが可能となる。
<第2実施形態>
次に、図5を参照して、第2実施形態の「ポップアップ要否判定処理」について説明する。第1実施形態においては、アクセサリの一例である撮影レンズ150の種類に応じて「ポップアップ要否判定処理」を行ったが、第2実施形態においては、撮影環境に応じて「ポップアップ要否判定処理」を行うケースについて説明する。なお、第2実施例における撮像装置の基本構成および制御系の構成については、第1実施形態と同一であるため構成の説明は省略する。
まず、S501において、電源スイッチ31が「ON操作」されると、システム制御部101は、カメラ本体10を起動して「電源ON状態」とする。次に、S502において、撮影モードが「動画撮影モード」であることをシステム制御部101が検出した場合、S503に進む。「動画撮影モード」の選択は、前述した通りモードダイヤル33で操作される。
次に、S503において、マイク200によって音声情報のモニタリングを開始した後、S504に進む。S503においては、主として「環境音のレベル」を検出する。以下のS507で説明する「風切り音」が有る場合には「環境音」に含まれることになる。S504において、マイクユニット制御部127は、マイクユニット20が「ポップダウン位置」にあるか否かを判定する。マイクユニット20が「ポップダウン位置」にあると判定された場合(S504のYes)、S505に進む。これ以外の場合(S504のNo)には、既にマイクユニット20が「ポップアップ位置」にあるとして「END」へと進み「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
次に、S505において、ポップアップ判定部126は、マイク200で収音された「環境音(周囲環境の音)」の入力レベルが予め設定された「閾値」以下か否かを判定する。マイク200により収音された「環境音」が「閾値」以下であると判定された場合(S505のYes)には、S506に進む。一方、「環境音」が「閾値」未満の場合(S505のNo)には、S507に進む。撮影環境が静かな環境で「環境音」のレベルが低い場合、特にマイク感度を自動に設定しているときには、低レベルの音声情報を収音するためにマイクの感度が高くなるように調整される。このため、カメラ本体10やカメラ本体10に装着されるアクセサリの「駆動音」、カメラ本体10の「操作音」などの雑音が収音され易くなる。
そこで、「環境音」が低レベルの場合には、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させて、カメラ本体10からマイク200を突出させた状態にして、雑音の発生源から遠ざける。これにより、マイク200による雑音の収音が行われ難くなり、より低雑音の動画撮影が可能となる。なお、日常生活において一般的に静かだと感じる騒音レベルは凡そ「45(dB)」以下であると言われているため、前述の「閾値」としては「45(dB)」、または、それ以下として設定しておくことが好ましい。
次に、S506において、S505にてマイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させた方が良いと判定されたため、マイクユニット駆動部203はマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させる。または、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報を表示部40に表示させて、ユーザーに対して通知を行う。マイクユニット20が自動で「ポップアップ位置」に移動される場合においては、マイクユニット制御部127がマイクユニット駆動部203を制御する。そして、制御されたマイクユニット駆動部203が、マイクユニット20を「ポップダウン位置」から「ポップアップ位置」へと移動させる。
そして、S506において、マイクユニット20の自動での「ポップアップ位置」への移動、または、その旨の通知を行うことが完了した場合、「END」に進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
一方、S507に進んだ場合、システム制御部101は、S502におけるマイク200により収音した音声モニタリングにおいて、「風切り音」の有無を検出する。「風切り音」が有る場合には「風切り音」が検知されたとする。「風切り音」が検出された場合(S507のYes)、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させた方が良いと判定してS508へ進む。一方、「風切り音」が検知されない場合(S507のNo)、システム制御部101はマイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させなくても良いと判定し、「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
そして、S508において、S506と同様の処理を実行する。即ち、マイクユニット駆動部203がマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させる。または、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報を表示部40に表示させてユーザーに対して通知を行う。S508における動作が完了した場合、「END」に進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。「風切り音」が発生している環境下において、マイクユニット20が「ポップアップ位置」に移動されると、先に説明した風切り音低減の構成が機能する。これにより、「風切り音」を低レベルにして音声情報をメモリ70に記憶させながらの動画撮影が可能となる。
なお、「風切り音」は、風がマイク200に当たって発生する雑音であるが、一般的には「200(Hz)」以下の低周波数成分である。そのため、「風切り音」の判定方法については、例えば「200(Hz)」以下の低域側での音声情報のレベルが「閾値」以上である場合に「風切り音」が発生していると判定する方法を採用しても良い。その他、「風切り音」の周波数特性を予め測定して記憶しておき、収音された音声情報の周波数特性が予め記憶しておいた「風切り音」の周波数特性と一致、または、類似しているか否かにより「風切り音」の発生を判定しても良い。
なお、第2実施形態で説明した手順については本発明の一例であり、撮像装置の仕様や装着するアクセサリ等の組み合わせに応じて、他の実施形態と合わせて適宜変更や組み合わせが可能である。例えば、第2実施形態においては、撮影環境に応じてポップアップの要否を判定するケースについて説明したが、第1実施形態の処理との組み合わせを行うようにしても良い。
以上説明してきたように、第2実施形態によっても、ユーザーが望まない雑音がマイク200で収音されてメモリ70に記憶され得る環境下において、良好な音質で動画撮影の映像を得る機会を逃すのを防止することが可能となる。
<第3実施形態>
次に、図6を参照して、第3実施形態の「ポップアップ要否判定処理」について説明する。第3実施形態においては、カメラ本体10およびカメラ本体10に装着可能なアクセサリに搭載されている駆動部の駆動モードに応じて、「ポップアップ要否判定処理」を行うケースについて説明する。なお、第3実施形態における撮像装置の基本構成および制御系の構成については第1実施形態と同一であるため構成の説明は省略する。第3実施形態においては、撮影レンズ150が装着可能な交換式のカメラだけでなく撮影レンズ150が一体型のカメラの場合においても適応可能である。
まず、S601において、電源スイッチ31が「ON操作」されると、システム制御部101は、カメラ本体10を起動して「電源ON状態」とする。次に、S602において、撮影モードが「動画撮影モード」であることをシステム制御部101が検出した場合、S603に進む。「動画撮影モード」の選択は、前述した通りモードダイヤル33で操作される。
次に、S603において、マイク200およびNCマイク210によって音声のモニタリングを開始した後、S604に進む。ここで、S603においてモニタリングを開始している音声情報については、マイク200に収音されている音声情報をユーザーが動画撮影開始前に確認するためのもので、第3実施形態における「ポップアップ要否判定処理」の条件としては使用していない。なお、雑音低減モードが「ON」になっている場合は、マイク200で収音した音声情報に加えてNCマイク210によって収音された音声情報も処理することで、雑音を一層抑えて音声情報を生成することができる。ユーザーは雑音が低減された音声情報を確認することができる。
次に、S604において、ポップアップ判定部126により、マイクユニット20が「ポップダウン位置」にあるか否かを判定する。マイクユニット20が「ポップダウン位置」にある場合(S604のYes)にはS605に進む。既に「ポップアップ位置」に移動されている場合(S604のNo)には、「ポップアップ要否判定処理」が不要なため「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
次に、S605に進んだ場合、システム制御部101は、制振機能が「ON」であるか否かを判定し、制振機能が「ON」と判定された場合(S605のYes)には、S606に進む。一方、制振機能が「OFF」と判定された場合(S605のNo)には、S607へ進む。ここでの「制振機能」とは、前述した光学レンズ151の手振れ補正制御部124と撮像素子ユニット110の手振れ補正制御部108による「手ブレ補正機能」のことを指す。一般的に「手振れ補正機能」は、マイク200により収音された音声情報がメモリ70に記憶されるようなレベルの雑音を発生させるものではないが、製品仕様によっては多少なりとも音や振動が発生するものも存在する。
次に、S606において、S605でマイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動した方が良いと判定されたため、マイクユニット駆動部203はマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させる。または、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報を表示部40に表示させて、ユーザーに対して通知を行う。マイクユニット20が自動で「ポップアップ位置」に移動される場合においては、マイクユニット制御部127がマイクユニット駆動部203を制御する。そして、制御されたマイクユニット駆動部203が、マイクユニット20を「ポップダウン位置」から「ポップアップ位置」へと移動させる。S606における処理が完了したら「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
次に、S607において、カメラ本体10内の熱源より発生した熱を放熱するためのファン104が「ON状態」であるか否かを判定する。ファン104が「ON状態」であると判定された場合(S607のYes)には、S608へ進む。一方、ファン104が「OFF状態」であると判定された場合(S607のNo)には、S609に進む。ファン104の駆動状態をマイクユニット20の「ポップアップ要否判定処理」の条件にするか否かは、ファン104やその熱を逃がす排気口(不図示)の配置や性能によって適宜選択すれば良い。
次に、S608において、マイクユニット駆動部203はマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させる。または、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報を表示部40に表示させて、ユーザーに対して通知を行う。マイクユニット20が自動で「ポップアップ位置」に移動される場合においては、マイクユニット制御部127がマイクユニット駆動部203を制御する。そして、制御されたマイクユニット駆動部203が、マイクユニット20を「ポップダウン位置」から「ポップアップ位置」へと移動させる。S608における処理が完了したら「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
次に、S609において、システム制御部101は、撮影レンズ150の「電動ズーム」が可能であるか否かを判定する。撮影レンズ150の「電動ズーム」が可能であると判定された場合(S609のYes)には、S610に進む、一方、不可能である場合(S609のNo)には、S611へと進む。ここでいう「電動ズーム」とは、例えばレンズ一体型の所謂コンパクトデジタルカメラの場合、ボタン操作により電動で撮影レンズ150の撮影倍率が変更可能なものを指す。更に自動ズーム機能を備えたものも含む。その他、レンズ交換式カメラの場合には、ズーム操作を電動化可能なパワーズームアダプター等を装着して電動ズーム操作可能な状態の場合も指す。「電動ズーム」には、モーター等の駆動源を使用しており、仕様によっては「駆動音」がマイク200により収音される可能性もある。このため、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させた方が、低雑音の音声情報を収音することができる。
次に、S610において、マイクユニット駆動部203はマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させる。または、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報を表示部40に表示させて、ユーザーに対して通知を行う。マイクユニット20が自動で「ポップアップ位置」に移動される場合においては、マイクユニット制御部127がマイクユニット駆動部203を制御する。そして、制御されたマイクユニット駆動部203が、マイクユニット20を「ポップダウン位置」から「ポップアップ位置」へと移動させる。S610における処理が完了したら「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
次に、S611において、システム制御部101は、AF設定が「ON」であるのか「OFF」(MF、マニュアルフォーカス)であるのかを判定する。システム制御部101が、AF設定が「ON」であると判定した場合(S611のYes)には、S612に進む。一方、システム制御部101が、AF設定が「OFF」であると判定した場合(S611のNo)には、MF設定の場合にはポップアップしなくてもよいと判定され、「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
次に、S612において、マイクユニット駆動部203はマイクユニット20を自動で「ポップアップ位置」に移動させる。または、システム制御部101は、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させることを促す情報を表示部40に表示させて、ユーザーに対して通知を行う。マイクユニット20が自動で「ポップアップ位置」に移動される場合においては、マイクユニット制御部127がマイクユニット駆動部203を制御する。そして、制御されたマイクユニット駆動部203が、マイクユニット20を「ポップダウン位置」から「ポップアップ位置」へと移動させる。S612における処理が完了したら「END」へと進み、「ポップアップ要否判定処理」を終了する。
「AF駆動」には、モーター等の駆動源を用いており仕様によっては「駆動音」がマイク200により収音される可能性もある。このため、マイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動させて方が低雑音の音声情報を収音できる。一方、「MF設定」の場合には、手動でレンズのズーム操作を行うため、電動駆動源が無ないためマイクユニット20を「ポップアップ位置」に移動することをしなくてもマイク200により収音される音声情報への影響は少ない場合が多い。但し、レンズの種類によっては、手動であってもAFの「駆動音」や「操作音」が大きなものも有るため必ずしもS612の処理を行わなくて良いとも限らない。
なお、第3実施形態で説明した手順については本発明の一例であり、撮像装置の仕様や装着するアクセサリ等の組み合わせに応じて、他の実施形態と組み合わせて適宜変更等することも好ましい。以上説明してきたように、第3実施形態によっても、ユーザーが望まない雑音がマイク200で収音されてメモリ70に記憶され得る環境下において、良好な音質で動画撮影の映像を得る機会を逃すのを防止することが可能となる。また、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
<請求項と実施形態の対応>
「請求項1」における「移動部」は「マイクユニット駆動部203」に対応し、「識別部」は「アクセサリ識別部155」に対応する。また、「判定部」は「S404、S405」に対応する。「請求項2」における「表示部」は「表示部40」に対応し、表示制御部」は「システム制御部101」に対応する。「請求項3」における「スピーカー」は「スピーカー130」に対応し、「音声制御部」は「システム制御部101、音声処理部125」に対応する。「請求項4」における「判定部」は「S404、S405」に対応する。
「請求項5」における「駆動音レベル検出部」は「S407」に対応し、「判定部」は「S404、S407、S408」に対応する。「請求項6」における「駆動音レベル検出部」は「S407」に対応し、「判定部」は「S408、S409」に対応する。「請求項7」における「環境音レベル検出部」は「S503」に対応し、「判定部」は「S505、S506」に対応する。「請求項8」における「風切り音検出部」は「S503」に対応し、「判定部」は「S507、S508」に対応する。「請求項9」における「作動判定部」は「S605、S607、S609、S611」に対応し、「判定部」は「S606、S608、S610、S612」に対応する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。例えば、本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワークや記録媒体を介してシステムや装置に供給することができる。そして、そのシステムや装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサがプログラムを読みだして実行する処理でも実現可能である。また、本発明は1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 カメラ本体
20 マイクユニット
21 レンズマウント
40 表示部(背面モニタ)
70 メモリ
101 システム制御部
103 操作部
104 ファン
126 ポップアップ判定部
127 マイクユニット制御部
130 スピーカー
150 撮影レンズ
151 光学レンズ
155 アクセサリ識別部
200(200a、200b) マイク
203 マイクユニット駆動部
210 NCマイク

Claims (16)

  1. 収音可能なマイクを備えた撮像装置において、
    前記マイクが自装置内に収納される第1位置から、前記マイクが自装置から突出される第2位置へ前記マイクを移動させる移動部と、
    アクセサリが自装置に装着された場合、当該アクセサリの型式を示す型式情報を識別する識別部と、
    識別された前記型式情報に基づいて前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記移動部は、前記判定の結果に応じて前記マイクを前記第2位置に移動させることを特徴とする撮像装置。
  2. 表示部と、
    前記マイクを前記第2位置への移動させることに代えて、ユーザーに対して前記マイクを前記第2位置に移動させることを促す情報を前記表示部に表示させる表示制御部と、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. スピーカーと、
    前記マイクを前記第2位置への移動させることに代えて、ユーザーに対して前記マイクを前記第2位置に移動させることを促す音声情報を前記スピーカーに放音させる音声制御部と、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記アクセサリは、撮影光学系が有する撮影レンズであり、
    前記識別部は前記撮影レンズの型式情報を識別し、
    前記判定部は、識別された前記撮影レンズの型式情報に基づいて、前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記撮影レンズを駆動させることにより、前記マイクにより収音された駆動音声情報のレベルを検出する駆動音レベル検出部を更に備え、
    前記判定部は、前記撮影レンズの型式情報を識別することが不能である場合、検出された前記駆動音声情報のレベルに応じて前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記判定部は、検出された前記駆動音声情報のレベルが所定閾値以上であると判定された場合、前記マイクを前記第2位置に移動させると判定することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 収音可能なマイクを備えた撮像装置において、
    前記マイクが自装置内に収納される第1位置から、前記マイクが自装置から突出される第2位置へ前記マイクを移動させる移動部と、
    前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記移動部は、前記判定の結果に応じて前記マイクを前記第2位置に移動させることを特徴とする撮像装置。
  8. 表示部と、
    前記マイクを前記第2位置への移動させることに代えて、ユーザーに対して前記マイクを前記第2位置に移動させることを促す情報を前記表示部に表示させる表示制御部と、を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. スピーカーと、
    前記マイクを前記第2位置への移動させることに代えて、ユーザーに対して前記マイクを前記第2位置に移動させることを促す音声情報を前記スピーカーに放音させる音声制御部と、を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記マイクにより収音される周囲環境の音である環境音のレベルを検出する環境音レベル検出部を更に備え、
    前記判定部は、検出された前記環境音のレベルが所定閾値未満である場合、前記マイクを前記第2位置へ移動させると判定することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  11. 風切り音を検出する風切り音検出部を更に備え、
    前記判定部は、前記風切り音が検出された場合、前記マイクを前記第2位置へ移動させると判定することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  12. 自装置内において駆動音源となる所定機能が作動されたか否かを判定する作動判定部を更に備え、
    前記判定部は、前記所定機能が作動されたと判定された場合、前記マイクを前記第2位置へ移動させると判定することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  13. 収音可能なマイクを備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記マイクが自装置内に収納される第1位置から、前記マイクが前記自装置から突出される第2位置へ前記マイクを移動させる移動工程と、
    アクセサリが自装置に装着された場合、当該アクセサリの型式情報を識別する識別工程と、
    識別された前記型式情報に基づいて前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定する判定工程と、を有し、
    前記移動工程は、前記判定の結果に応じて前記マイクを前記第2位置に移動させることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  14. 収音可能なマイクを備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記マイクが自装置内に収納される第1位置から、前記マイクが自装置から突出される第2位置へ前記マイクを移動させる移動工程と、
    前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定する判定工程と、を有し、
    前記移動工程は、前記判定の結果に応じて前記マイクを前記第2位置に移動させることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  15. 収音可能なマイクを備えた撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記制御方法は、
    前記マイクが自装置内に収納される第1位置から、前記マイクが前記自装置から突出される第2位置へ前記マイクを移動可能させる移動工程と、
    アクセサリが自装置に装着された場合、当該アクセサリの型式情報を識別する識別工程と、
    識別された前記型式情報に基づいて前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定する判定工程と、を有し、
    前記移動工程は、前記判定の結果に応じて前記マイクを前記第2位置に移動させることを特徴とするプログラム。
  16. 収音可能なマイクを備えた撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記制御方法は、
    前記マイクが自装置内に収納される第1位置から、前記マイクが自装置から突出される第2位置へ前記マイクを移動させる移動工程と、
    前記マイクを前記第2位置に移動させるか否かを判定する判定工程と、を有し、
    前記移動工程は、前記判定の結果に応じて前記マイクを前記第2位置に移動させることを特徴とするプログラム。
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