JP2023120667A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023120667000001
【課題】機械的作動音の記録を抑制することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置100は、光学レンズ151と、光学レンズ151を駆動するフォーカス駆動部154と、収納位置とポップアップ位置との間を移動可能なマイクユニット200と、フォーカス駆動部154が発生させる駆動音の逆位相音を記憶したメモリ170と、スピーカー130とを備える。動画撮影時にマイクユニット200をポップアップ位置に配置し、フォーカス駆動部154の駆動時にメモリ170に記憶された逆位相音を再生してスピーカー130から出力して、マイクユニット200により記録される駆動音を低減させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に音声記録を行うマイクの収納部が撮像装置本体に対して移動可能に装備された撮像装置に関する。
静止画像を主体に撮影を行う電子スチルカメラのデザイン形状を踏襲しつつ、本格的な動画像の記録と再生を行う機能を搭載した撮像装置の普及が進んでおり、これに伴い、動画記録時(動画撮影時)に高音質で音声を記録する機能が求められている。
一般的な撮像装置では、撮影を行う際に撮影レンズの一部を光軸方向に移動させる変倍動作や撮影レンズの一部を駆動制御することによる合焦動作、撮像素子への入射光量を調整する絞り羽根の駆動等が実行される。その際、駆動モータの駆動音、駆動モータの駆動力を伝達する駆動力伝達機構の動作によって生じる作動音、撮影レンズを保持する枠部材の移動や絞り羽根の駆動によって生ずる摺動音等の様々な音(以下「機械的差動音」という)が発生する。また、一般的な撮像装置には、レリーズボタンやズームボタン、設定項目の変更を行うための電子ダイヤル等の操作部材が設けられており、これら操作部材の操作時に機械的作動音が発生する。
このような機械的差動音は、一般的に雑音と呼ばれる、撮影者が動画記録時に記録(録音)されることを望まない類いの音情報である。よって、機械的作動音が撮像装置のフレームや外装部材、空間等を介してマイクへ伝播して録音されてしまうのを抑制する必要がある。
そこで、例えば特許文献1は、機械的作動音の逆位相音を生成し、機械的作動音が発生する動作タイミングで逆位相音を出力して機械的作動音を逆位相音で相殺させることにより、機械的作動音が記録されてしまうことを防止する撮像装置を提案している。
特開2012-18203号公報
上記特許文献1に記載された技術では、空気を介して伝播する機械的作動音(以下「空気伝播音」という)を低減させることができる。しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、撮像装置のフレーム等を介して伝播する機械的作動音(以下「固体伝播音」という)を低減させることができない。また、逆位相音はスピーカーから出力されるが、逆位相音の出力時のスピーカーの振動が固体伝播音として記録(録音)されてしまうおそれがある。
本発明は、機械的作動音が記録されることを抑制することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像手段と、撮像装置本体に収納される第1の位置と前記撮像装置本体から突出した第2の位置との間を移動可能な第1の集音手段と、機械的作動音を発生する駆動手段と、前記機械的作動音の逆位相音を記憶した記憶手段と、前記撮像装置本体に設けられた音声出力手段と、前記第1の集音手段が前記第2の位置にある状態での前記駆動手段の駆動時に前記逆位相音を再生して前記音声出力手段から出力させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、機械的作動音が記録されることを抑制することが可能となる。
実施形態に係る撮像装置の外観を示す斜視図である。 撮像装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 撮像装置による動画記録時の制御を説明するフローチャートである。 マイクユニットがポップアップ位置にあるときの撮像装置の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係る撮像装置として、ミラーレス一眼レフカメラを取り上げることとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は実施形態に係る撮像装置100の外観を示す斜視図であり、図1(a)と図1(b)とでは撮像装置100を見る方向が異なっている。撮像装置100は、大略的に、撮像装置本体10と、撮像装置本体10の前面に設けられたレンズマウント21に対して装着された撮影レンズ150から構成される。
撮像装置本体10の天面には、ユーザが設定や撮影動作を行うための複数のボタンやダイヤル等の操作部材103が設けられている。操作部材103として具体的には、電源のオンとオフを切り替える電源ボタン31と、撮影動作を行うためのシャッタボタン32と、撮影モードを切り替えるモードダイヤル33が配置されている。また、撮像装置本体10の天面には、音声を録音するためのマイクユニット200が配置されている。マイクユニット200の構成の詳細については後述する。
更に撮像装置本体10の天面には、音声出力手段であるスピーカー130が設けられている。スピーカー130は、動画再生時に動画像と共に記憶されている音声を出力し、また、後述するように、動画記録時には撮像装置100で生じる機械的作動音の録音を抑制するための逆位相音を出力する。
撮像装置本体10の背面には、撮影画像やライブビュー画像を表示する背面モニタ40が配置されている。また、撮像装置本体10の背面には、操作部材103として、動画撮影を行うための動画ボタン34と、種々の設定を行うためのメニューボタン35と、動画撮影時に所望の被写体に合焦させるためのAFボタン36が配置されている。
図2は、撮像装置100の制御系の概略構成を示すブロック図である。撮影レンズ150は、光学レンズ151、絞り152、第1の像振れ補正駆動部153及びフォーカス駆動部154を有する。撮像装置本体10は撮像素子ユニット110を有し、撮像素子ユニット110は撮像素子111と第2の像振れ補正駆動部112を有する。また、撮像装置本体10は、A/D変換部106、第2の像振れ補正制御部108、システム制御部101、画像処理部107、シャッタ120、シャッタ制御部121、絞り制御部122、測距制御部123、電源制御部102及び操作部材103を有する。更に、撮像装置本体10は、ファン104、表示部105、外部I/F160、音声処理部125、メモリ170、スピーカー130、NCマイク210、マイクユニット200、ポップアップ判定部126及びポップアップ制御部127を有する。マイクユニット200は、第1のマイク201、第2のマイク202及びポップアップ駆動部203を有する。
撮影レンズ150において、光学レンズ151は、複数のレンズからなり、撮像素子111に被写体の光学像を結像させる。フォーカス駆動部154は、システム制御部101によるAF処理の結果に基づいて測距制御部123により制御され、光学レンズ151の一部であるフォーカスレンズを駆動させることにより、被写体に対する合焦動作を行う。絞り152は、複数の絞り羽根で構成され、撮像素子111へ入射する光量を調整する。絞り制御部122は絞り152の駆動を制御する。レンズ内像振れ補正手段である第1の像振れ補正駆動部153は、第1の像振れ補正制御部124により制御され、撮像装置100の手振れ等の動きが相殺されるように光学レンズ151の一部である像振れ補正レンズの姿勢や位置を制御する。
撮像装置本体10において、撮像素子111は、CCDセンサやCMOSセンサ等であり、撮影レンズ150を通過した光(被写体情報)を電気信号に変換して被写体像の画像信号を生成する。なお、本実施形態において、撮像素子111は、撮像面位相差AFの実行を可能とする画素構造を有するものとするが、これに限られるものではない。A/D変換部106は、撮像素子111から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する。本体内像振れ補正手段である第2の像振れ補正駆動部112は、手振れ等の動きを相殺させるように撮像素子111の姿勢や位置を制御する。第2の像振れ補正制御部108は、第2の像振れ補正駆動部112の駆動を制御する。
システム制御部101は、CPUやROM、RAM等を含むマイクロコンピュータユニットとして構成されており、撮像装置100の全体的な動作を制御する。画像処理部107は、A/D変換部106から出力された画像データに対して画素補間処理や色変換処理等の所定の画像処理を行う。また、画像処理部107は、撮像素子111から出力される信号から像ずれ量を演算し、得られた像ずれ量を用いてシステム制御部101はデフォーカス量を演算する。シャッタ120は、機械的に動作して、撮像素子111に対する露光量を制御する。シャッタ制御部121は、シャッタ120の駆動を制御する。絞り制御部122は、絞り152を制御する。測距制御部123は、フォーカス駆動部154を制御する。
電源制御部102は、電源検出回路やDC-DCコンバータ、電力を供給する回路ブロックを切換えるスイッチ回路等により構成され、電池等の電源の装着の有無や電源の種類、電池残量の検出等を行う。そして、電源制御部102は、検出結果及びシステム制御部101の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、不図示のメモリカード等の記録媒体を含む各部へ電力を供給する。
ファン104は、外気を撮像装置本体10の内部に取り込むことで、撮像装置本体10の内部温度の上昇を抑制する。表示部105は、スルー画像や設定メニュー等を表示する液晶ディスプレイ等である。外部I/F160は、外部機器との間での音声情報や映像情報の送受信を可能とするインタフェースである。
第1の集音手段である第1のマイク201及び第2のマイク202は所定の間隔を持って配置されており、これにより、異なる音声波形を取得して記録することが可能となっている。ポップアップ駆動部203は、ポップアップ制御部127により制御され、マイクユニット200を撮像装置本体10に収納された位置(収納位置)と撮像装置本体10からポップアップした位置(ポップアップ位置)とを間を移動可能とする。ポップアップ判定部126は、マイクユニット200がポップアップ位置にあるか又は収納位置にあるかを判定する。なお、マイクユニット200が撮像装置本体10に収納された状態が図1に示されている。
マイクユニット200の上面側ケース302には、開口部302aが2カ所設けられている。第1のマイク201と第2のマイク202は、開口部302aを1つずつ集音孔とするようにマイクユニット200の内部に配置されており、第1のマイク201と第2のマイク202によってステレオ音声を記録(録音)することが可能となっている。
音声処理部125は、第1のマイク201と第2のマイク202から得られた音声波形に対する定位の設定、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行うことにより適切な音声を生成し、生成した音声を音声データとしてメモリ170に記憶する。第2の集音手段としてのNCマイク210は、機械的作動音を選択的に集音する。なお、NCマイク210は、撮像装置100に必須の構成要素ではない。
メモリ170には、撮像装置100で発生する雑音である機械的作動音の逆位相音の音声データが、機械的作動音を発生させる複数の駆動部ごとに、予め記憶されている。なお、「予め記憶されている」とは、工場等からの撮像装置100の製品出荷時に記憶されていることを指し、撮像装置100のユーザが記憶する操作を必要とするものではない。また、メモリ170に記憶されている逆位相音は、空気伝播音の逆位相音であり、固体伝播音の逆位相音を含まない。先述の説明の通り、空気伝播音は駆動部から空気を介して伝播する機械的作動音であり、固体伝播音は駆動部から機器のフレーム等を介して伝播する機械的作動音である。
音声処理部125は、メモリ170に記憶されている逆位相音の音声データを再生してスピーカー130から出力させる音声再生処理も行う。その際、音声処理部125は、複数の駆動部それぞれの逆位相音を同時並列的に再生してスピーカー130から出力させることができる。
次に、撮像装置100での動画記録時において機械的作動音の記録を抑制するための基本的な制御方法について説明する。
前述したように撮像装置100は、メモリ170に予めに記憶されている逆位相音の音声データから逆位相音を再生し、スピーカー130から出力させることができる。システム制御部101は、機械的作動音が発生するタイミングと発生継続時間でスピーカー130から逆位相音を出力する制御を行う。これにより、機械的作動音が第1のマイク201と第2のマイク202に到達する前に機械的作動音の波形の山/谷と逆位相音の波形の谷/山とが合成されて、第1のマイク201と第2のマイク202が集音する機械的作動音を小さくすることが可能となる。
図3は、撮像装置100での動画記録時の基本的な制御方法を説明するフローチャートである。ここでは、機械的作動音の発生源としてフォーカス駆動部154を取り上げるが、機械的作動音の発生源はこれに限定されるものではない。図3のフローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、システム制御部101が所定のプログラムを実行して、撮像装置100の各部の動作を統括的に制御することにより実現される。
システム制御部101は、動画撮影が開始されるとS1の処理を開始する。S1でシステム制御部101は、AFボタン36が押下されたか否かを判定する。システム制御部101は、AFボタン36が押下されていないと判定した場合(S1でNo)、S1の判定処理を繰り返し、AFボタン36が押下されたと判定した場合(S1でYes)、S2の処理を実行する。
S2でシステム制御部101は、デフォーカス量を演算する。具体的には、撮像素子111が備える2つの距離用画素から出力される信号の位相差に基づいて、撮像素子111の撮像面から被写体までの距離が演算され、撮影レンズ150でのデフォーカス量が求められる。なお、デフォーカス量の演算方法は公知であるため、詳細な説明は省略する。
S3でシステム制御部101は、フォーカス駆動部154の駆動開始タイミングと駆動時間を演算する。S4でシステム制御部101は、測距制御部123に対して、フォーカス駆動部154による光学レンズ151(フォーカスレンズ)の駆動を指示する。
光学レンズ151(フォーカスレンズ)が光軸方向に移動する際に、機械的作動音(雑音)が発生するが、S3での演算結果からフォーカス駆動部154の駆動開始タイミングと駆動時間がわかっている。また、フォーカス駆動部154の駆動時に発生する機械的作動音の逆位相音の音声データがメモリ170に記憶されている。
そこで、S5でシステム制御部101は、フォーカス駆動部154の駆動開始タイミングと駆動時間に合わせて、フォーカス駆動部154の機械的作動音の逆位相音を再生してスピーカー130から出力させる。これにより、機械的作動音とその逆位相音とが合成されて第1のマイク201と第2のマイク202に到達する機械的作動音が小さくなる。よって、第1のマイク201と第2のマイク202は、フォーカス駆動部154が駆動時に発生させた機械的作動音が低減された音声を記録することができる。
S6でシステム制御部101は、動画記録の終了が指示されたか否かを判定する。なお、動画記録の終了の指示は操作部材103から入力される。システム制御部101は、動画記録の終了は指示されていないと判定した場合(S6でNo)、S1の処理を実行し、動画記録の終了が指示されたと判定した場合(S6でYes)、本処理を終了させる。
このように本実施形態では、駆動部が動作した際に発生する機械的作動音の逆位相音をメモリ170に記憶しておき、駆動部の駆動開始タイミングと駆動時間に合わせて逆位相音を再生してスピーカー130から出力させた。但し、このような構成に限らず、次の通りの構成としてもよい。即ち、NCマイク210を駆動部の近傍に配置し、NCマイク210で駆動部が発生させる機械的作動音を集音する。そして、実際に発生している機械的作動音により近い逆位相音が生成されるように、メモリ170に記憶されている逆位相音の音声データから再生した逆位相音の音量や周波数等をNCマイク210が集音した機械的作動音で補正してスピーカー130から出力する。これにより、第1のマイク201と第2のマイク202は、機械的作動音がより低減された音声を記録することが可能となる。但し、この手法は、逆位相音の補正が間に合わない等の理由がある場合には、ファン104のように機械的作動音が一定の周期を持つ定常波が発生する場合に限って用いることが望ましい。
なお、前掲の特許文献1(特開2012-18203号公報)に記載された技術では、動画撮影に先立って駆動音を発生させる駆動源を強制的に駆動させて駆動音を録音し、その逆位相音を生成して記憶する必要があるため、使い勝手がよいものとは言えない。これに対して、本実施形態では、メモリ170に予め機械的作動音の逆位相音を記憶させているため、動画撮影に先立って駆動音を発生させる必要はなく、使い勝手のよいものとなっている。
また、前掲の特許文献1に記載された技術では、動画撮影時に複数の駆動源を同時並列的に駆動させる場合には、動画撮影前に複数の駆動手段の全てを順次駆動させて逆位相音を生成しておく必要がある。これに対し、撮像装置100では、複数の駆動手段のそれぞれの機械的作動音が予めメモリ170に記憶されている。そのため、複数の駆動手段それぞれの駆動開始タイミングと駆動時間に応じて、対応する逆位相音を同時並列的に再生し、スピーカー130から出力することができる。こうして、複数の駆動手段が同時並列的に駆動された際に生じる機械的作動音の記録を容易に抑制することができる。
さて、機械的作動音は、大きく分けて、「固体」と「空気」それぞれの媒体を介して第1のマイク201と第2のマイク202に到達する。スピーカー130から逆位相音を出力する構成により、「空気」を介して第1のマイク201と第2のマイク202に伝わる機械的作動音である空気伝播音を低減することができる。
しかし、撮像装置100の筐体等の「固体」を介して第1のマイク201と第2のマイク202に伝わる機械的作動音である固体伝播音を低減させることは、機械的作動音の逆位相音をスピーカー130から出力させることによってはできない。そして、固体伝播音の媒体である「固体」は、硬質かつ物体間の結合が強いほど音を伝播しやすくなる。また、スピーカー130は音声を出力する際に振動するため、機械的作動音の逆位相音を出力する際の振動が筐体を伝播してしまうおそれがある。そこで、撮像装置100は、第1のマイク201と第2のマイク202に集音される固体伝播音を低減させるために、マイクユニット200にポップアップ駆動部203が設けられている。
図4は、マイクユニット200がポップアップ位置にあるときの撮像装置100の外観を表した斜視図である。マイクユニット200は、撮像装置本体10から上方に突出するようにポップアップ駆動され、ポップアップ位置で停止して保持される。マイクユニット200は、ポップアップ位置にある状態では、収納位置にある状態と比較して、機械的作動音の発生源の一例である撮影レンズ150から距離的に離れ、また、撮像装置本体10との機械的な結合が弱まった浮遊状態となる。よって、マイクユニット200をポップアップ位置で保持することにより、第1のマイク201と第2のマイク202へ固体伝播音が伝わり難くなる。つまり、第1のマイク201と第2のマイク202により集音されて記録される固体伝播音を低減させることができる。
また、スピーカー130は、撮像装置本体10の天面に設けられている。マイクユニット200がポップアップ位置にある場合には、マイクユニット200が収納位置にある場合と比較して、スピーカー130が逆位相音を出力する際に生じる振動が固体伝播音として第1のマイク201と第2のマイク202に伝わり難くなる。これにより、スピーカー130の振動に起因する固体伝播音が第1のマイク201と第2のマイク202により集音されて記録されるのを抑制することができる。
なお、スピーカー130は一般的に指向性(音声が届きやすい範囲(音声が広がる角度))を有する。そのため、第1のマイク201と第2のマイク202に到達する機械的作動音とスピーカー130から出力される逆位相音を効率的に合成させるためには、スピーカー130の音声出力の指向範囲内に第1のマイク201と第2のマイク202があることが望ましい。
例えば、図1に示されるように、マイクユニット200が収納位置にある状態では、第1のマイク201と第2のマイク202の集音孔となる開口部302aはスピーカー130と同じ面に位置する。この状態では、2カ所の開口部302aがスピーカー130の指向範囲からは外れているために、第1のマイク201と第2のマイク202はスピーカー130から出力される逆位相音を効率的には取得することができない。その結果、機械的作動音の空気伝播音を逆位相音で相殺する効果が小さくなってしまう。
これらを踏まえて、撮像装置100のデフォルト設定では、システム制御部101は、ポップアップ判定部126がマイクユニット200が収納位置にあると判定した場合、逆位相音のスピーカー130からの出力を行わないように音声処理部125を制御する。但し、ユーザは、撮像装置100の設定メニューから、マイクユニット200が収納位置にある状態であっても逆位相音を出力させるように設定することは可能である。
これに対して、マイクユニット200をポップアップ位置で保持することにより、開口部302aをスピーカー130の指向範囲内に移動させることができる。よって、撮像装置100のデフォルト設定では、システム制御部101は、ポップアップ判定部126がマイクユニット200がポップアップ位置にあると判定した場合に、逆位相音をスピーカー130から出力するように音声処理部125を制御する。こうして、逆位相音が第1のマイク201と第2のマイク202へ到達し易くなることにより、空気伝播音を逆位相音で相殺する効果を効率的に得ることが可能となる。但し、ユーザは、撮像装置100の設定メニューから、マイクユニット200がポップアップ位置にある状態であっても、逆位相音を出力しないように設定することは可能である。
なお、撮像装置100の姿勢や把持状態に応じて、動画撮影時にスピーカー130がユーザの手(特に左手)を含む様々な物体で覆われてしまうことが起こり得、その場合には機械的作動音の空気伝播音を小さくする効果が得られ難くなる。これに対して、マイクユニット200をポップアップ位置に保持することで、スピーカー130はユーザの手等で覆われ難くなり、機械的作動音の空気伝播音を小さくする効果を十分に得ることが可能となる。
また、上記説明から明らかなように、マイクユニット200をポップアップ位置で保持した状態では、マイクユニット200を収納位置に保持した場合よりも、記録される音声品質を高めることができる。しかし、このことは、マイクユニット200をポップアップ位置で保持して使用しなければならないことを必ずしも意味しない。ユーザは、動画撮影時の機械的作動音の発生状況や携行状況に応じて、選択的にマイクユニット200の位置を決めることができる。
上記説明の通り、本実施形態に係る撮像装置によれば、動画記録時に機械的作動音の空気伝播音及び固体伝播音を共に低減させた高い音声品質での記録が可能となる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記実施形態では、撮影レンズで発生する機械的作動音を記録され難くする例について説明したが、機械的作動音の発生源はこれに限られない。例えば、機械的作動音の発生源としては、ファンや操作部材、像振れ補正駆動部等が挙げられる。これらの駆動部の機械的作動音の逆位相音をメモリに記憶させて、動作時に再生して出力することにより、機械的作動音を記録され難くすることができる。
また、本発明は、上記実施形態で取り上げたミラーレス一眼レフカメラに限られず、例えば、デジタルビデオカメラ、デジタル一眼レフカメラ、デジタルコンパクトカメラ等の各種の撮像装置、カメラを備える携帯通信端末等の電子機器に適用することができる。更に本発明は、機械的作動音をできる限り記録せずに音声を集音したい用途への適用が可能である。
10 撮像装置本体
100 撮像装置
101 システム制御部
103 操作部材
125 音声処理部
130 スピーカー
150 撮影レンズ
170 メモリ
200 マイクユニット

Claims (9)

  1. 撮像手段と、
    撮像装置本体に収納される第1の位置と前記撮像装置本体から突出した第2の位置との間を移動可能な第1の集音手段と、
    機械的作動音を発生する駆動手段と、
    前記機械的作動音の逆位相音を記憶した記憶手段と、
    前記撮像装置本体に設けられた音声出力手段と、
    前記第1の集音手段が前記第2の位置にある状態での前記駆動手段の駆動時に前記逆位相音を再生して前記音声出力手段から出力させる制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記駆動手段の駆動開始タイミングと駆動時間に合わせて、前記逆位相音を前記音声出力手段から出力させるよう制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記記憶手段に記憶されている逆位相音は、前記駆動手段から空気を介して前記第1の集音手段に到達する空気伝播音の逆位相音であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第2の位置は前記音声出力手段の指向範囲内にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の位置は前記音声出力手段の指向範囲内から外れており、
    前記制御手段は、前記第1の集音手段が前記第1の位置にある場合には前記逆位相音を再生しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記撮像手段による動画記録時に前記逆位相音を再生することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記機械的作動音を集音する第2の集音手段を有し、
    前記制御手段は、前記第2の集音手段が取得した機械的作動音に基づいて前記逆位相音を補正することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記駆動手段は、撮影レンズを光軸方向に移動させる駆動手段、絞りを駆動する駆動手段、前記撮像装置の操作部材、前記撮像装置の内部へ空気を取り込むファン、および、像振れ補正手段のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 集音手段と、
    雑音を発生する駆動手段と、
    前記雑音の逆位相音を記憶した記憶手段と、
    音声出力手段と、
    前記駆動手段の駆動時に前記逆位相音を再生して前記音声出力手段から出力する制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
JP2022023635A 2022-02-18 2022-02-18 撮像装置 Pending JP2023120667A (ja)

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