JP2023084270A - 多心光ロータリジョイント - Google Patents

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佳広 中谷
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Abstract

【課題】軽量化及び小型化を図ることができる多心光ロータリジョイントを提供する。【解決手段】多心光ロータリジョイント1は、互いに回転軸を中心に相対回転可能な送信側部材2及び受信側部材3と、送信側部材2に接続されるとともに、互いに異なる波長の光を出射する複数の送信側光ファイバ51,52と、送信側部材2に設けられ、複数の送信側光ファイバ51,52のそれぞれから出射される光を、回転軸上を進むように集光する集光機構8と、受信側部材3に設けられ、集光機構8によって集光された光を、波長別に分光する分光機構9と、受信側部材3に接続されるとともに、分光機構9によって分光された複数の波長の光がそれぞれ入射される複数の受信側光ファイバ71,72と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、多心光ロータリジョイントに関する。
特許文献1には、回転体に接続された複数の光ファイバと静止体に接続された複数の光ファイバとの間で光通信を可能とする多心光ロータリジョイントが開示されている。特許文献1に記載の多心光ロータリジョイントは、回転体に接続された複数の光ファイバから出射される光を静止体に接続された複数の光ファイバに導くためのダブプリズムを備えている。
特開平04-204608号公報
しかしながら、特許文献1に記載の多心光ロータリジョイントにおいては、ダブプリズムを用いる必要があり、多心光ロータリジョイントの軽量化及び小型化を図る観点から改善の余地がある。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、軽量化及び小型化を図ることができる多心光ロータリジョイントを提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成するため、互いに回転軸を中心に相対回転可能な送信側部材及び受信側部材と、前記送信側部材に接続されるとともに、互いに異なる波長の光を出射する複数の送信側光ファイバと、前記送信側部材に設けられ、前記複数の送信側光ファイバのそれぞれから出射される光を、前記回転軸上を進むように集光する集光機構と、前記受信側部材に設けられ、前記集光機構によって集光された光を、波長別に分光する分光機構と、前記受信側部材に接続されるとともに、前記分光機構によって分光された複数の波長の光がそれぞれ入射される複数の受信側光ファイバと、を備える多心光ロータリジョイントを提供する。
本発明によれば、軽量化及び小型化を図ることができる多心光ロータリジョイントを提供することが可能となる。
第1の実施の形態における、多心光ロータリジョイントの斜視図である。 第1の実施の形態における、多心光ロータリジョイントの側面図である。 図2の、III-III線矢視断面図である。 第2の実施の形態における、多心光ロータリジョイントの断面図である。 第3の実施の形態における、多心光ロータリジョイントの断面図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本形態における多心光ロータリジョイント1の斜視図である。図2は、多心光ロータリジョイント1の側面図である。図3は、図2のIII-III線矢視断面図である。図3は、送信側部材2と受信側部材3との相対回転の回転軸を通る断面である。図3においては、二つの送信側光ファイバ51,52から出射され、二つの受信側光ファイバ71,72に入射される光が進む光路を一点鎖線にて表している。また、各位置の光路を進む光の波長(λ1,λ2)を、一点鎖線近傍に表している。
本形態の多心光ロータリジョイント1は、回転体としての送信側部材2に接続された二つの送信側光ファイバ51,52と、送信側部材2を軸支する静止体としての受信側部材3に接続された二つの受信側光ファイバ71,72との間で光通信を可能とするものである。図1乃至図3においては、送信側部材2の回転方向の一例を周状の矢印にて表している。多心光ロータリジョイント1は、例えば、送信側部材2を回転させることで二つの送信側光ファイバ51,52を巻き取り可能なリールを構成するものとすることができる。なお、これに限られず、送信側部材2を静止体とし、受信側部材3を回転体とすることも可能であるし、送信側部材2と受信側部材3とが相対回転可能であれば互いに回転体であってもよい。ここでいう回転体とは、多心光ロータリジョイント1が取り付けられる図示しない被取付部材に対して回転可能な部材であり、静止体は、被取付部材に対して静止した部材である。
以後、送信側部材2の回転軸(以後、単に「回転軸」という。)が延在する方向を軸方向Xといい、軸方向Xの一方側であって、受信側光ファイバ71,72に対して送信側光ファイバ51,52が位置する側を光送信側X1、その反対側を光受信側X2という。ここで、図3において、第1の送信側光ファイバ51から第1の受信側光ファイバ71までまっすぐ延びる一点鎖線は、回転軸と一致している。また、回転軸を中心とした径方向を単に径方向といい、径方向において回転軸に向かう側を内周側、その反対側を外周側という。
本形態の多心光ロータリジョイント1は、送信側部材2、受信側部材3、二つの送信側コリメータ41,42、二つの送信側光ファイバ51,52、二つの受信側コリメータ61,62、二つの受信側光ファイバ71,72、集光機構8、及び分光機構9を備える。
送信側部材2は、受信側部材3に軸支されており、受信側部材3に対して回転軸を中心に自転可能に構成されている。これにより、送信側部材2と受信側部材3とは互いに相対回転可能となっている。
受信側部材3は、外嵌部材31、側板部材32、及び受信側取付部材33を有する。外嵌部材31は、回転軸と同軸状の略円筒状に形成され、二つの軸受11に外嵌されている。外嵌部材31は、二つの軸受11を介して送信側部材2を軸支している。外嵌部材31の光受信側X2の端部に、側板部材32が固定されている。側板部材32は、軸方向Xに厚みを有する矩形板状に形成されている。側板部材32には、回転軸上に貫通孔321が形成されている。側板部材32の光受信側X2の面に、受信側取付部材33が固定されている。
受信側取付部材33は、分光機構9を構成する受信側フィルタ部91及び受信側反射部92を固定する第1の受信側固定部331と、二つの受信側コリメータ61,62を固定する第2の受信側固定部332とを有し、全体としてL字の板状に形成されている。
第1の受信側固定部331は、軸方向Xに平行に形成された矩形板状を呈している。また、第1の受信側固定部331は、側板部材32の貫通孔321から外周側にオフセットした位置に固定されており、回転軸を中心とした仮想円の接線方向に平行に形成されている。そして、第1の受信側固定部331の内周側の面に、分光機構9を構成する受信側フィルタ部91及び受信側反射部92がレーザ溶接等によって固定されている。
第2の受信側固定部332は、第1の受信側固定部331の光受信側X2の端部から、回転軸が位置する側に向かって延設されており、軸方向Xに厚みを有する板状に形成されている。第2の受信側固定部332には、軸方向Xに貫通形成された二つの受信側取付孔332aが、軸方向Xに直交する方向に並ぶよう設けられている。二つの受信側取付孔332aには、二つの受信側コリメータ61,62が取り付けられている。
送信側部材2は、内嵌部材21及び送信側取付部材22を有する。内嵌部材21は、円筒状の円筒部211と、円筒部211の光送信側X1の端部から外周側に広がるフランジ部212とを有し、円筒部211が軸受11に内嵌されている。内嵌部材21には、回転軸上に貫通孔210が形成されている。円筒部211には、二つの軸受11が円筒部211から光受信側X2に移動することを規制するリング部材12が固定されている。フランジ部212の光送信側X1の面に、送信側取付部材22が固定されている。
送信側取付部材22は、集光機構8を構成する送信側フィルタ部81及び送信側反射部82を固定する第1の送信側固定部221と、二つの送信側コリメータ41,42を固定する第2の送信側固定部222とを有し、全体としてL字の板状に形成されている。
第1の送信側固定部221は、軸方向Xに平行に形成された矩形板状を呈している。また、第1の送信側固定部221は、内嵌部材21の貫通孔210から外周側にオフセットした位置に固定されており、回転軸を中心とした仮想円の接線方向に平行に形成されている。そして、第1の送信側固定部221の内周側の面に、集光機構8を構成する送信側フィルタ部81及び送信側反射部82がレーザ溶接等によって固定されている。
第2の送信側固定部222は、第1の送信側固定部221の光送信側X1の端部から、回転軸が位置する側に向かって延設されており、軸方向Xに厚みを有する板状に形成されている。第2の送信側固定部222には、軸方向Xに貫通形成された二つの送信側取付孔222aが、軸方向Xに直交する方向に並ぶよう設けられている。二つの送信側取付孔222aには、二つの送信側コリメータ41,42が取り付けられている。
送信側コリメータ41,42は、送信側光ファイバ51,52が取り付けられるとともに、送信側光ファイバ51,52から出射される光を軸方向Xに平行な平行光線にする。送信側コリメータ41,42は、コリメートレンズ401、レンズホルダ402、ハウジング403、スリーブ404、及びフェルール405を備える。コリメートレンズ401は、送信側光ファイバ51,52から出射される光を平行光線として出射するレンズである。レンズホルダ402は、コリメートレンズ401を保持する。ハウジング403は、金属等を筒状に形成され、レンズホルダ402が固定されるとともに第2の送信側固定部222にレーザ溶接等によって固定されている。スリーブ404は、金属等を筒状に形成してなり、ハウジング403に内嵌されている。フェルール405は、セラミック等を円柱状に形成してなり、スリーブ404に内嵌されている。また、フェルール405には、フェルール405を軸方向Xに貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔内に送信側光ファイバ51,52の被覆501から露出したコア及びクラッドからなる光ファイバ本体502が挿入されている。
二つの送信側コリメータ41,42のうちの一方である第1の送信側コリメータ41は、回転軸上に配され、他方である第2の送信側コリメータ42は、回転軸からずれた位置に配されている。
受信側コリメータ61,62は、受信側光ファイバ71,72が取り付けられるとともに、入射される光を受信側光ファイバ71,72へ向けて集光する。受信側コリメータ61,62の構成は、送信側コリメータ41,42の構成と同様であり、コリメートレンズ601、レンズホルダ602、ハウジング603、スリーブ604及びフェルール605を備える。なお、受信側コリメータ61,62の場合は、送信側コリメータ41,42と比べて光の入射方向が逆となり、受信側コリメータ61,62のコリメートレンズ601は、入射される平行光線を受信側光ファイバ71,72へ向けて集光する役割を果たす。二つの受信側コリメータ61,62のうちの一方である第1の受信側コリメータ61は、回転軸上に配され、他方である第2の受信側コリメータ62は、回転軸からずれた位置に配されている。
二つの送信側光ファイバ51,52は、第1の送信側光ファイバ51と第2の送信側光ファイバ52とを有する。第1の送信側光ファイバ51は、第1の送信側コリメータ41に取り付けられており、第2の送信側光ファイバ52は、第2の送信側コリメータ42に取り付けられている。第1の送信側光ファイバ51及び第2の送信側光ファイバ52のそれぞれは、先端部から軸方向Xに沿った光を出射可能に構成されている。特に、第1の送信側光ファイバ51は、先端部511が回転軸上に配されており、回転軸上を進む光を出射可能に構成されている。
本形態において、第1の送信側光ファイバ51はシングルモード光ファイバであり、第2の送信側光ファイバ52はマルチモード光ファイバである。マルチモード光ファイバは、シングルモード光ファイバよりもコア径が大きくなり、出射される光のビーム径がシングルモード光ファイバよりも大きくなる。
第1の送信側光ファイバ51から出射される光の波長λ1と、第2の送信側光ファイバ52から出射される光の波長λ2とは、互いに少なくとも10nm以上離れていることが好ましく、互いに20nm以上離れていることがより好ましい。すなわち、|λ1-λ2|≧10が好ましく、|λ1-λ2|≧20がより好ましい。この場合には、集光機構8の送信側フィルタ部81による集光、及び、分光機構9の受信側フィルタ部91による分光の精度を向上させることができる。
二つの受信側光ファイバ71,72は、第1の受信側光ファイバ71と第2の受信側光ファイバ72とを有する。第1の受信側光ファイバ71は、第1の受信側コリメータ61に取り付けられており、第2の受信側光ファイバ72は、第2の受信側コリメータ62に取り付けられている。第1の受信側光ファイバ71は、第1の送信側光ファイバ51から出射される光が入射され、第2の受信側光ファイバ72は、第2の送信側光ファイバ52から出射される光が入射される。第1の受信側光ファイバ71及び第2の受信側光ファイバ72のそれぞれは、軸方向Xに沿った光を入射可能に構成されている。特に、第1の受信側光ファイバ71は、先端部711が回転軸上に配されており、回転軸上を進む光を入射可能に構成されている。
本形態において、第1の受信側光ファイバ71はシングルモード光ファイバであり、第2の受信側光ファイバ72はマルチモード光ファイバである。なお、例えば、二つの送信側光ファイバ51,52及び二つの受信側光ファイバ71,72のすべてを、シングルモード光ファイバとすることも可能であるし、マルチモード光ファイバとすることも可能である。
第1の送信側光ファイバ51及び第2の送信側光ファイバ52のそれぞれから出射される光は、集光機構8によって回転軸上を進むよう集光される。
集光機構8は、送信側反射部82と送信側フィルタ部81とを有する。送信側反射部82は、第2の送信側コリメータ42の光受信側X2に配されており、第2の送信側光ファイバ52から出射された光を反射可能なミラーによって構成される。送信側反射部82は、第2の送信側光ファイバ52から出射された光を、回転軸に向けて垂直に反射させることができるよう、軸方向Xに対して45°傾斜して配されている。
送信側フィルタ部81は、送信側反射部82の内周側に配されているとともに回転軸上に配されている。送信側フィルタ部81は、波長λ1の光を透過し、波長λ2の光を反射する。送信側フィルタ部81は、ロングパスフィルタ、ショートパスフィルタ、又はバンドパスフィルタによって構成することができる。ロングパスフィルタは、所定波長以上の波長の光を透過させ、当該所定波長よりも短い波長の光を反射させるフィルタである。ショートパスフィルタは、所定波長以下の波長の光を透過させ、当該所定波長よりも長い波長の光を反射させるフィルタである。バンドパスフィルタは、所定範囲の波長の光を透過させ、所定範囲以外の波長を反射させるフィルタである。例えば、波長λ1が波長λ2よりも短い場合、送信側フィルタ部81は、波長λ1の光を透過させ、波長λ2の光を反射するショートパスフィルタ又はバンドパスフィルタにて構成することができる。また、これとは逆に、波長λ1が波長λ2よりも長い場合は、第1の送信側フィルタ部831は、ロングパスフィルタ又はバンドパスフィルタとすることができる。
送信側フィルタ部81は、送信側反射部82にて反射された光を垂直に反射させることができるよう、軸方向Xに対して45°傾斜するよう配されている。本形態において、送信側フィルタ部81と送信側反射部82とは、互いに平行に配されている。送信側フィルタ部81にて反射された波長λ2の光は、回転軸上を進む。また、第1の送信側光ファイバ51から出射され、回転軸上を進む波長λ1の光は、送信側フィルタ部81を透過する。以上により、波長λ1,λ2の光は、回転軸上を進むよう集光させる。集光機構8にて回転軸上に集められた光は、分光機構9にて波長別に分光される。
分光機構9は、受信側フィルタ部91と受信側反射部92とを有する。受信側フィルタ部91は、回転軸上に配されている。受信側フィルタ部91は、送信側フィルタ部81と同じ構成を有しており、波長λ1の光を透過し、波長λ2の光を反射することができるよう構成されている。受信側フィルタ部91は、回転軸上を進む波長λ1,λ2の光のうち波長λ2の光を垂直に反射させることができるよう、軸方向Xに対して45°傾斜するよう配されている。受信側フィルタ部91にて反射された光は、径方向に沿って外周側に向かって進む。また、波長λ1の光は、受信側フィルタ部91を透過し、第1の受信側コリメータ61を通り、第1の受信側光ファイバ71に入射される。すなわち、第1の送信側光ファイバ51から出射された光は、回転軸上をまっすぐ進み、第1の受信側光ファイバ71に入射される。
受信側反射部92は、受信側フィルタ部91の外周側に配されており、受信側フィルタ部91にて反射された光を反射可能なミラーによって構成されている。受信側反射部92は、受信側フィルタ部91にて外周側に向けて反射された光を、第2の受信側コリメータ62に向けて垂直に反射させることができるよう、径方向に対して45°傾斜して配されている。本形態において、受信側フィルタ部91と受信側反射部92とは、互いに平行に配されている。受信側反射部92にて反射された波長λ2の光は、第2の受信側コリメータ62を通り第2の受信側光ファイバ72に入射される。以上のように、第1の送信側光ファイバ51から出射された光は第1の受信側光ファイバ71に入射され、第2の送信側光ファイバ52から出射された光は第2の受信側光ファイバ72に入射される。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
本形態の多心光ロータリジョイント1は、二つの送信側光ファイバ51,52のそれぞれから出射される光を、回転軸上を進むように集光する集光機構8と、集光機構8によって集光された光を、波長別に分光して二つの受信側光ファイバ71,72に送る分光機構9とを備える。すなわち、本形態においては、二つの送信側光ファイバ51,52から出射された光を、送信側部材2と受信側部材3との相対回転によって位置が変わらない回転軸上に集めることで、二つの送信側光ファイバ51,52と二つの受信側光ファイバ71,72との間の光通信を可能としている。これにより、多心光ロータリジョイント1において従来用いられていたダブプリズム、及びダブプリズムの回転速度を回転体の回転速度に応じた回転数とするためのギア機構を用いることなく、相対回転する二つの送信側光ファイバ51,52と二つの受信側光ファイバ71,72との間の光通信を簡易な構成にて実現することができる。それゆえ、本形態によれば、多心光ロータリジョイント1の軽量化及び小型化を図ることができる。また、本形態によれば、送信側部材2が軸受11を介して受信側部材3に軸支されており、前述のようなギア機構等は有さないため、送信側部材2と受信側部材3との間の調心精度を高めやすく、また、送信側部材2と受信側部材3との相対回転速度を上げやすい。その結果、送信側光ファイバ51,52と受信側光ファイバ71,72との間の光通信時の光ロスを抑制しやすい。
また、集光機構8は、回転軸上に配された送信側フィルタ部81を有し、送信側フィルタ部81は、軸方向Xに交差する方向から入射される光を、回転軸上を進むよう反射させるとともに、軸方向Xから入射される光を透過させる。これにより、簡易な構成にて、二つの送信側光ファイバ51,52から出射された光を、回転軸上に集めることが可能となる。また、分光機構9は、回転軸上に配された受信側フィルタ部91を有し、受信側フィルタ部91は、集光機構8によって集光された光のうちの所定範囲の波長の光を軸方向Xに交差する方向に反射させ、所定範囲の波長以外の波長の光を軸方向Xに透過させる。これにより、簡易な構成にて、集光機構8によって集光された光を波長別に分光することができる。
また、二つの送信側光ファイバ51,52のそれぞれは、軸方向Xに沿った光を出射可能に構成されている。そして、集光機構8は、二つの送信側光ファイバ51,52のうちの回転軸上以外に配された第2の送信側光ファイバ52から出射された光を、送信側フィルタ部81に向けて反射する送信側反射部82を有する。そのため、第2の送信側光ファイバ52から軸方向Xに出射された光を、送信側フィルタ部81に導くことが可能となる。また、二つの受信側光ファイバ71,72のそれぞれは、軸方向Xに沿った光を入射可能に構成されている。そして、分光機構9は、受信側フィルタ部91によって反射された光を第2の受信側光ファイバ72へ向けて軸方向Xに反射させる受信側反射部92を有する。それゆえ、分光機構9にて分光された複数の光のそれぞれを、分光機構9から二つの受信側光ファイバ71,72へ、軸方向Xに出射することが可能となる。
また、送信側フィルタ部81及び受信側フィルタ部91は、ロングパスフィルタ、ショートパスフィルタ、及びバンドパスフィルタの少なくとも一つである。これにより、波長が異なる光を集光したり分光したりすることを簡易な構成にて実現できる。
また、第1の送信側光ファイバ51は、先端部511が回転軸上に配されており、第1の受信側光ファイバ71は、先端部711が回転軸上に配されている。そして、第1の送信側光ファイバ51から出射された光は、回転軸上をまっすぐ進み、第1の受信側光ファイバ71に入射される。それゆえ、第1の送信側光ファイバ51から第1の受信側光ファイバ71へ向かう光に対しては、光路を曲げる必要がなく、集光機構8及び分光機構9を簡素化しやすい。
また、第1の送信側光ファイバ51及び第1の受信側光ファイバ71のそれぞれは、シングルモード光ファイバである。前述のごとく、第1の送信側光ファイバ51から第1の受信側光ファイバ71へ向かう光は、回転軸上をまっすぐ進むため、第1の送信側光ファイバ51及び第1の受信側光ファイバ71のそれぞれを、比較的ビーム径が小さくなりやすいシングルモード光ファイバとしても光のロスが生じ難い。また、第2の送信側光ファイバ52及び第2の受信側光ファイバ72のそれぞれは、マルチモード光ファイバである。ここで、前述のごとく、第2の送信側光ファイバ52から第2の受信側光ファイバ72へ向かう光は、集光機構8及び分光機構9にて光路が変更されるため、光のロスが比較的生じやすい。そのため、第2の送信側光ファイバ52及び第2の受信側光ファイバ72をビーム径が小さくなりやすいシングルモード光ファイバとした場合は、集光機構8及び分光機構9にて精度良く光路の変更がなされていない限り、第2の送信側光ファイバ52から第2の受信側光ファイバ72への光通信時の光ロスが著しく大きくなるおそれがある。そこで、第2の送信側光ファイバ52、及び、第2の受信側光ファイバ72をマルチモード光ファイバとすることにより、第2の送信側光ファイバ52から第2の受信側光ファイバ72への光通信時の光ロスが著しく大きくなることを抑制できる。
以上のごとく、本形態によれば、軽量化及び小型化を図ることができる多心光ロータリジョイントを提供することができる。
[第2の実施の形態]
図4は、本形態における多心光ロータリジョイント1の断面図である。図4は、回転軸を通る断面である。
本形態は、第1の実施の形態に対して、第2の送信側光ファイバ52及び第2の送信側コリメータ42の位置、並びに第2の受信側光ファイバ72及び第2の受信側コリメータ62の位置を変更するとともに、送信側反射部(図3の符号82)及び受信側反射部(図3の符号92)を無くした形態である。
本形態において、二つの送信側コリメータ41,42を固定する第2の送信側固定部222は、第1の送信側固定部221の光送信側X1の端縁を含む2辺から延設されてL字状に形成されている。第2の送信側コリメータ42は、第2の送信側固定部222における、送信側フィルタ部81と径方向に重なる位置に固定されている。第2の送信側コリメータ42は、第2の送信側光ファイバ52から径方向に出射された波長λ2の光を、送信側フィルタ部81へ向かう径方向の平行光線にする。送信側フィルタ部81は、第1の実施の形態と同様、波長λ1の光を透過し、波長λ2の光を反射させ、これによって波長λ1の光と波長λ2の光を回転軸上に集める。本形態において、集光機構8は送信側フィルタ部81のみからなる。
二つの受信側コリメータ61,62を固定する第2の受信側固定部332は、第1の受信側固定部331の光受信側X2の端縁を含む2辺から延設されてL字状に形成されている。第2の受信側コリメータ62は、第2の受信側固定部332における、受信側フィルタ部91と径方向に重なる位置に固定されている。第2の受信側コリメータ62は、受信側フィルタ部91にて反射された波長λ2の光を、第2の受信側光ファイバ72へ向けて集光する。本形態において、分光機構9は受信側フィルタ部91のみからなる。
本形態のその他の構成は、第1の実施の形態の構成と同様である。
なお、第2の実施の形態以降において用いた符号のうち、既出の形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
(第2の実施の形態の作用及び効果)
本形態においては、集光機構8及び分光機構9の構成を簡素化することが可能となる。
その他、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。
なお、本形態において、例えば第2の送信側光ファイバ52が第2の送信側コリメータ42から径方向に引き出されているが、第2の送信側コリメータ42から第2の送信側光ファイバ52が軸方向Xの光送信側X1に引き出される構成とすることも可能である。この場合は、第1の送信側コリメータ41からの第1の送信側光ファイバ51の引出方向と、第2の送信側コリメータ42からの第2の送信側光ファイバ52の引出方向とを同じ方向にすることが可能となる。第2の受信側コリメータ62からの第2の受信側光ファイバ72の引出方向についても同趣旨の変更が可能である。
[第3の実施の形態]
図5は、本形態における多心光ロータリジョイント1の断面図である。図5は、回転軸を通る断面である。
本形態は、基本構成を第1の実施の形態と同様にしつつ、送信側部材2に接続された三つの送信側光ファイバ51,52,53と、受信側部材3に接続された三つの受信側光ファイバ71,72,73との間で光通信を行うことを可能にした多心光ロータリジョイント1に関する。
本形態の多心光ロータリジョイント1は、第3の送信側光ファイバ53、及び第3の送信側光ファイバ53が接続された第3の送信側コリメータ43を更に備える。第3の送信側光ファイバ53は、第2の送信側光ファイバ52と同様にマルチモード光ファイバからなる。第1乃至第3の送信側光ファイバ53から出射される光の波長は、互いに少なくとも10nm異なり、好ましくは互いに少なくとも20nm異なる。第3の送信側コリメータ43は、第1の送信側コリメータ41及び第2の送信側コリメータ42と同様の構成を有する。
第3の送信側コリメータ43は、第1の送信側コリメータ41及び第2の送信側コリメータ42と並ぶよう配されている。第3の送信側コリメータ43は、第2の送信側コリメータ42を挟んで第1の送信側コリメータ41と反対側に配されている。
また、本形態の多心光ロータリジョイント1は、第3の受信側光ファイバ73、及び第3の受信側光ファイバ73が取り付けられた第3の受信側コリメータ63を更に備える。第3の受信側光ファイバ73は、第3の送信側光ファイバ53から出射される光が入射される光ファイバであり、第2の受信側光ファイバ72と同様にマルチモード光ファイバからなる。第3の受信側コリメータ63は、第1の受信側コリメータ61及び第2の受信側コリメータ62と同様の構成を有する。
第3の受信側コリメータ63は、第1の受信側コリメータ61及び第2の受信側コリメータ62と並ぶよう配されている。第3の受信側コリメータ63は、第2の受信側コリメータ62を挟んで第1の受信側コリメータ61と反対側に配されている。
集光機構8は、第2の送信側光ファイバ52から出射された光を、回転軸上を進むように集光するための第1の送信側反射部841及び第1の送信側フィルタ部831と、第3の送信側光ファイバ53から出射された光を、回転軸上を進むように集光するための第2の送信側反射部842及び第2の送信側フィルタ部832とを備える。第1の送信側反射部841及び第1の送信側フィルタ部831は、第1の実施の形態にて説明した送信側反射部(図1乃至図3の符号82)及び送信側フィルタ部(図1乃至図3の符号81)と同様の構成を有するため、重複する説明を省略する。
第2の送信側反射部842は、第3の送信側コリメータ43の光受信側X2に配されており、第3の送信側光ファイバ53から出射された光を反射可能なミラーによって構成される。第2の送信側反射部842は、第1の送信側反射部841よりも光受信側X2に位置している。第2の送信側反射部842は、第3の送信側光ファイバ53から出射された光を、回転軸に向けて垂直に反射させることができるよう、軸方向Xに対して45°傾斜して配されている。
第2の送信側フィルタ部832は、第2の送信側反射部842の内周側に配されているとともに回転軸上に配されている。また、第2の送信側フィルタ部832は、第1の送信側フィルタ部831の光受信側X2に配されている。第2の送信側フィルタ部832は、波長λ1,λ2の光を透過し、波長λ3の光を反射する。第2の送信側フィルタ部832は、ロングパスフィルタ、ショートパスフィルタ、又はバンドパスフィルタによって構成することができる。例えば、波長λ1~λ3の大小関係がλ3>λ2>λ1となる場合、第1の送信側フィルタ部831は、波長λ1の光を透過させ、波長λ2の光を反射するショートパスフィルタ又はバンドパスフィルタにて構成し、第2の送信側フィルタ部832は、波長λ1,λ2の光を透過させ、波長λ3の光を反射させるショートパスフィルタ又はバンドパスフィルタにて構成することができる。また、例えば、波長λ1~λ3の大小関係がλ3<λ2<λ1となる場合、第1の送信側フィルタ部831及び第2の送信側フィルタ部832は、ロングパスフィルタ又はバンドパスフィルタとすることができる。
第2の送信側フィルタ部832は、第2の送信側反射部842にて反射された光を垂直に反射させることができるよう、軸方向Xに対して45°傾斜するよう配されている。本形態において、第1の送信側反射部841、第1の送信側フィルタ部831、第2の送信側反射部842、及び第2の送信側フィルタ部832は、互いに平行に配されている。第2の送信側反射部842及び第2の送信側フィルタ部832にて反射された波長λ3の光は、回転軸上を進む。また、第1の送信側フィルタ部831から第2の送信側フィルタ部832へ向けて回転軸上を進む波長λ1,λ2の光は、送信側フィルタ部81を透過する。以上のように、波長λ1~λ3の光が、回転軸上に集光される。集光機構8にて回転軸上に集められた光は、分光機構9にて波長別に分光される。
分光機構9は、第1の受信側フィルタ部931、第1の受信側反射部941、第2の受信側フィルタ部932、及び第2の受信側反射部942を備える。第1の受信側フィルタ部931は、回転軸上に配されている。第1の受信側フィルタ部931は、集光機構8にて集光された波長λ1~λ3の光から波長λ3の光を垂直に反射させることができるよう、軸方向Xに対して45°傾斜するよう配されている。また、第1の受信側フィルタ部931は、波長λ1,λ2の光を透過させる。
第1の受信側反射部941は、第1の受信側フィルタの外周側に配されており、第1の受信側フィルタ部931にて反射された光を反射可能なミラーによって構成されている。第1の受信側反射部941は、第1の受信側フィルタ部931にて外周側に向けて反射された光を、第3の受信側コリメータ63に向けて垂直に反射させことができるよう、径方向に対して45°傾斜して配されている。第1の受信側反射部941にて反射された波長λ3の光は、第3の受信側コリメータ63を通り第3の受信側光ファイバ73に入射される。一方、第1の受信側フィルタ部931を透過する波長λ1,λ2の光は、第2の受信側フィルタ部932へ向かって回転軸上を進む。
第2の受信側フィルタ部932は、回転軸上に配されているとともに、第1の受信側フィルタ部931の光受信側X2に配されている。第2の受信側フィルタ部932は、第1の受信側フィルタ部931を透過する波長λ1,λ2の光から波長λ2の光を垂直に反射させることができるよう、軸方向Xに対して45°傾斜するよう配されている。また、第2の受信側フィルタ部932は、波長λ1の光を透過させる。
第1の受信側フィルタ部931及び2の受信側フィルタ部91のそれぞれは、ロングパスフィルタ、ショートパスフィルタ、又はバンドパスフィルタを用いることが可能である。例えば、波長λ1~λ3の大小関係がλ3>λ2>λ1となる場合、第1の受信側フィルタ部931は、波長λ1,λ2の光を透過させ、波長λ3の光を反射するショートパスフィルタ又はバンドパスフィルタにて構成し、第2の受信側フィルタ部932は、波長λ1の光を透過させ、波長λ2の光を反射させるショートパスフィルタ又はバンドパスフィルタにて構成することができる。また、これとは逆に、波長λ1~λ3の大小関係がλ3<λ2<λ1となる場合、第1の受信側フィルタ部931及び第2の受信側フィルタ部932は、ロングパスフィルタ又はバンドパスフィルタとすることができる。
第2の受信側フィルタ部932を透過した波長λ1の光は、第1の受信側コリメータ61を通り、第1の受信側光ファイバ71に入射される。すなわち、第1の送信側光ファイバ51から出射された光は、回転軸上をまっすぐ進み、第1の受信側光ファイバ71に入射され、第1の受信側光ファイバ71から外部機器に出力される。
第2の受信側反射部942は、第2の受信側フィルタ部932の外周側に配されており、第2の受信側フィルタ部932にて反射された波長λ2の光を反射可能なミラーによって構成されている。第2の受信側反射部942は、第2の受信側フィルタ部932にて外周側に向けて反射された光を、第2の受信側コリメータ62に向けて垂直に反射させことができるよう、径方向に対して45°傾斜して配されている。本形態において第1の受信側フィルタ部931、第2の受信側フィルタ部932、第1の受信側反射部941、及び第2の受信側反射部942は、互いに平行に配されている。第2の受信側反射部942にて反射された波長λ2の光は、第2の受信側コリメータ62を通り第2の受信側光ファイバ72に入射される。以上のように、第1の送信側光ファイバ51から出射された光は第1の受信側光ファイバ71に入射され、第2の送信側光ファイバ52から出射された光は第2の受信側光ファイバ72に入射され、第3の送信側光ファイバ53から出射された光は第3の受信側光ファイバ73に入射される。
その他は、第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態の作用及び効果)
本形態によれば、送信側部材2に接続された三つの送信側光ファイバ51,52,53と、送信側部材2と相対回転する受信側部材3に接続された三つの受信側光ファイバ71,72,73との間の光通信が可能となる。
その他、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。
なお、本形態において、第3の送信側コリメータ43は、第2の送信側コリメータ42を挟んで第1の送信側コリメータ41と反対側に配したが、これに限られない。例えば、第3の送信側コリメータ43を、第1の送信側コリメータ41を挟んで第2の送信側コリメータ42と反対側に配してもよい。この場合、第2の送信側反射部842及び第2の送信側フィルタ部832は、第3の送信側光ファイバ53から出射された光を回転軸上に集めるべく、第1の送信側反射部841及び第1の送信側フィルタ部831を軸方向Xに反転させたような姿勢で配される。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]互いに回転軸を中心に相対回転可能な送信側部材(2)及び受信側部材(3)と、前記送信側部材(2)に接続されるとともに、互いに異なる波長の光を出射する複数の送信側光ファイバ(51,52,53)と、前記送信側部材(2)に設けられ、前記複数の送信側光ファイバ(51,52,53)のそれぞれから出射される光を、前記回転軸上を進むように集光する集光機構(8)と、前記受信側部材(3)に設けられ、前記集光機構(8)によって集光された光を、波長別に分光する分光機構(9)と、前記受信側部材(3)に接続されるとともに、前記分光機構(9)によって分光された複数の波長の光がそれぞれ入射される複数の受信側光ファイバ(71,72,73)と、を備える多心光ロータリジョイント(1)。
[2]前記集光機構(8)は、前記回転軸上に配された送信側フィルタ部(81,831,832)を有し、前記送信側フィルタ部(81,831,832)は、前記回転軸が延在する方向である軸方向(X)に交差する方向から入射される光を、前記回転軸上を進むよう反射させるとともに、前記軸方向(X)から入射される光を透過させ、前記分光機構(9)は、前記回転軸上に配された受信側フィルタ部(91,931,932)を有し、前記受信側フィルタ部(91,931,932)は、前記集光機構(8)によって集光された光のうちの所定範囲の波長の光を前記軸方向(X)に交差する方向に反射させ、前記所定範囲の波長以外の波長の光を前記軸方向(X)に透過させる、[1]に記載の多心光ロータリジョイント(1)。
[3]前記複数の送信側光ファイバ(51,52,53)のそれぞれは、前記軸方向(X)に沿った光を出射可能に構成されており、前記集光機構(8)は、前記複数の送信側光ファイバ(51,52,53)のうちの前記回転軸上以外に配された送信側光ファイバ(52,53)から出射された光を、前記送信側フィルタ部(81,831,832)に向けて反射する送信側反射部(82,841,842)を有し、前記複数の受信側光ファイバ(71,72,73)のそれぞれは、前記軸方向(X)に沿った光を入射可能に構成されており、前記分光機構(9)は、前記受信側フィルタ部(91,931,932)によって反射された光を所定の前記受信側光ファイバ(72,73)へ向けて前記軸方向(X)に反射させる受信側反射部(92,941,942)を有する、[2]に記載の多心光ロータリジョイント(1)。
[4]前記送信側フィルタ部(81,831,832)及び前記受信側フィルタ部(91,931,932)は、所定波長以上の波長の光を透過させ、当該所定波長よりも短い波長の光を反射させるロングパスフィルタ、所定波長以下の波長の光を透過させ、当該所定波長よりも長い波長の光を反射させるショートパスフィルタ、及び所定範囲の波長の光を透過させ、前記所定範囲以外の波長を反射させるバンドパスフィルタの少なくとも一つである、[2]又は[3]に記載の多心光ロータリジョイント(1)。
[5]前記複数の送信側光ファイバ(51,52,53)のうちの一つである第1の送信側光ファイバ(51)は、先端部(511)が前記回転軸上に配されており、前記複数の受信側光ファイバ(71,72,73)のうちの一つである第1の受信側光ファイバ(71)は、先端部(711)が前記回転軸上に配されており、前記第1の送信側光ファイバ(51)から出射された光は、前記回転軸上をまっすぐ進み、前記第1の受信側光ファイバ(71)に入射される、[1]乃至[4]のいずれか1項に記載の多心光ロータリジョイント(1)。
[6]前記第1の送信側光ファイバ(51)及び前記第1の受信側光ファイバ(71)のそれぞれは、シングルモード光ファイバであり、前記複数の送信側光ファイバ(51,52,53)のうちの前記第1の送信側光ファイバ(51)以外の送信側光ファイバ(51,52,53)の少なくとも一つ、及び、前記複数の受信側光ファイバ(71,72,73)のうちの前記第1の受信側光ファイバ(71)以外の受信側光ファイバ(71,72,73)の少なくとも一つのそれぞれは、マルチモード光ファイバである、[5]に記載の多心光ロータリジョイント(1)。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、前述した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…多心光ロータリジョイント
2…送信側部材
3…受信側部材
51…第1の送信側光ファイバ
511…第1の送信側光ファイバの先端部
52…第2の送信側光ファイバ
53…第3の送信側光ファイバ
71…第1の受信側光ファイバ
711…第1の受信側光ファイバの先端部
72…第2の受信側光ファイバ
73…第2の受信側光ファイバ
8…集光機構
81…第1の送信側フィルタ部
82…送信側反射部
831…第1の送信側フィルタ部
832…第2の送信側フィルタ部
841…第1の送信側反射部
842…第2の送信側反射部
9…分光機構
91…受信側フィルタ部
92…受信側反射部
931…第1の受信側フィルタ部
932…第2の受信側フィルタ部
941…第1の受信側反射部
942…第2の受信側反射部
X…軸方向

Claims (6)

  1. 互いに回転軸を中心に相対回転可能な送信側部材及び受信側部材と、
    前記送信側部材に接続されるとともに、互いに異なる波長の光を出射する複数の送信側光ファイバと、
    前記送信側部材に設けられ、前記複数の送信側光ファイバのそれぞれから出射される光を、前記回転軸上を進むように集光する集光機構と、
    前記受信側部材に設けられ、前記集光機構によって集光された光を、波長別に分光する分光機構と、
    前記受信側部材に接続されるとともに、前記分光機構によって分光された複数の波長の光がそれぞれ入射される複数の受信側光ファイバと、を備える
    多心光ロータリジョイント。
  2. 前記集光機構は、前記回転軸上に配された送信側フィルタ部を有し、
    前記送信側フィルタ部は、前記回転軸が延在する方向である軸方向に交差する方向から入射される光を、前記回転軸上を進むよう反射させるとともに、前記軸方向から入射される光を透過させ、
    前記分光機構は、前記回転軸上に配された受信側フィルタ部を有し、
    前記受信側フィルタ部は、前記集光機構によって集光された光のうちの所定範囲の波長の光を前記軸方向に交差する方向に反射させ、前記所定範囲の波長以外の波長の光を前記軸方向に透過させる、
    請求項1に記載の多心光ロータリジョイント。
  3. 前記複数の送信側光ファイバのそれぞれは、前記軸方向に沿った光を出射可能に構成されており、
    前記集光機構は、前記複数の送信側光ファイバのうちの前記回転軸上以外に配された送信側光ファイバから出射された光を、前記送信側フィルタ部に向けて反射する送信側反射部を有し、
    前記複数の受信側光ファイバのそれぞれは、前記軸方向に沿った光を入射可能に構成されており、
    前記分光機構は、前記受信側フィルタ部によって反射された光を所定の前記受信側光ファイバへ向けて前記軸方向に反射させる受信側反射部を有する、
    請求項2に記載の多心光ロータリジョイント。
  4. 前記送信側フィルタ部及び前記受信側フィルタ部は、
    所定波長以上の波長の光を透過させ、当該所定波長よりも短い波長の光を反射させるロングパスフィルタ、
    所定波長以下の波長の光を透過させ、当該所定波長よりも長い波長の光を反射させるショートパスフィルタ、及び
    所定範囲の波長の光を透過させ、前記所定範囲以外の波長を反射させるバンドパスフィルタの少なくとも一つである、
    請求項2又は3に記載の多心光ロータリジョイント。
  5. 前記複数の送信側光ファイバのうちの一つである第1の送信側光ファイバは、先端部が前記回転軸上に配されており、
    前記複数の受信側光ファイバのうちの一つである第1の受信側光ファイバは、先端部が前記回転軸上に配されており、
    前記第1の送信側光ファイバから出射された光は、前記回転軸上をまっすぐ進み、前記第1の受信側光ファイバに入射される、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多心光ロータリジョイント。
  6. 前記第1の送信側光ファイバ及び前記第1の受信側光ファイバのそれぞれは、シングルモード光ファイバであり、
    前記複数の送信側光ファイバのうちの前記第1の送信側光ファイバ以外の送信側光ファイバの少なくとも一つ、及び、前記複数の受信側光ファイバのうちの前記第1の受信側光ファイバ以外の受信側光ファイバの少なくとも一つのそれぞれは、マルチモード光ファイバである、
    請求項5に記載の多心光ロータリジョイント。
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