JP2014094123A - 光伝達装置及び光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的安価であり、組立容易性に優れ、しかも小型化を図れる光伝達装置及び光学素子を提供する。
【解決手段】プリズムは、光ファイバの端面と接する第1面と、光ファイバの端面から出射した光線を反射する第2面と、第2面で反射した光線を出射する第3面とを有し、光ファイバの軸線に対する第2面の角度をθ1とし、光ファイバの軸線に対する光ファイバの端面から出射する光線の中心とのなす角度をθ2とし、光ファイバの軸線直交方向に対する光ファイバ端面の傾き角をθ3とし、光ファイバの端面からプリズム内に出射した光線が持つ開口数をθNAとし、光ファイバのコア部の屈折率をnfとし、プリズムの屈折率をngとし、プリズムの第2面が接する媒体の屈折率naとしたときに、ng>naを満たすとともに、以下の式が成立する。ng>na/{sin(90°−θNA−θ2+θ1)}、0≦sin-1(nf×sinθ3/ng)−θ3<90
【選択図】図1

Description

本発明は、光伝達装置に関し、特に光コヒーレンス断層画像形成装置に用いられると好適な光伝達装置及び光学素子に関する。
近年、生体組織を診断する場合において、その組織の表面状態の光学的情報を得る画像生成装置の他に、組織内部の光学的情報を得ることのできる光コヒーレンス断層画像生成装置が提案されている。光コヒーレンス断層画像生成装置とは、低コヒーレンス光を二つに分離し、一方を生体組織などの観察試料に照射し、観察試料の位相情報を付与された散乱光を他方の光と干渉させ、干渉光の強度情報から被検体の位相情報を得、観察試料の測定箇所を画像化するものである(例えば特許文献1参照)。
特開2009−201969号公報
ところで、特許文献1に開示された光コヒーレンス断層画像生成装置において、低コヒーレンス光を光ファイバで伝播した後、反射面で反射させて、光プローブの側面から観察試料に低コヒーレンス光を照射できる光ファイバプローブが設けられている。この光ファイバプローブにおいては、光ファイバ先端部を斜めにカットしているので、光ファイバ内を伝播してきた光が、端面で反射して戻る恐れが少なく、その分ノイズを減少させることができる。
ところが、特許文献1の技術では、光ファイバの先端部に取り付けた屈折率分布型のレンズ等で光を集光し、更に反射面で反射させて、光ファイバプローブの側面に光照射を行っているため、屈折率分布型のレンズの光学面、反射面などで反射した光が干渉信号として検出され、観察試料に対するノイズの原因となってしまう恐れがある。また、屈折率分布型のレンズが比較的高額であり、組み付け時に光ファイバに対してレンズや反射面の位置決めを高精度で行う必要がある為、光ファイバプローブ1本の作製コストが高くなってしまうという問題がある。更に、反射面を形成するために光学面に蒸着などの成膜処理が必要になり、これにより更にコスト高を招くとともに劣化などの耐久性が問題になる。加えて、光ファイバと反射面との距離を確保しなくてはならないから、光ファイバプローブの大型化を招いている。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、比較的安価であり、組立容易性に優れ、しかも小型化を図れる光伝達装置及び光学素子を提供することを目的とする。
請求項1に記載の光伝達装置は、コア部とクラッド部とを備えた少なくとも1つの光ファイバと、該光ファイバ端部に設けられた光学素子とから構成される光伝達装置において、
前記光学素子は、前記光ファイバの端面と接する第1面と、前記光ファイバの端面から出射され前記第1面から入射した光線を反射する平面である第2面と、前記第2面で反射した光線を出射する第3面とを有し、前記第3面から出射した照射光が観察対象へ照射されるようになっており、
前記光ファイバの軸線に対する前記第2面の角度をθ1(°)とし、
前記光ファイバの軸線に対する前記光ファイバの端面から出射する光線の中心軸とのなす角度をθ2(°)とし、
前記光ファイバの軸線直交方向に対する前記光ファイバ端面の傾き角をθ3(°)とし、
前記光ファイバの端面から前記光学素子内に出射した光線が持つ開口数をθNAとし、
前記光ファイバのコア部の屈折率をnfとし、
前記光学素子の屈折率をngとし、
前記光学素子の前記第2面が接する媒体の屈折率naとしたときに、ng>naを満たすとともに、以下の式が成立することを特徴とする。
ng>na/{sin(90°−θNA−θ2+θ1)} (1)
0°≦sin-1(nf×sinθ3/ng)<sin-1(ng/nf) [但し、ng<nfの場合] (2A)
0°≦sin-1(nf×sinθ3/ng)<θ3 [但し、ng>nfの場合] (2B)
本発明によれば、前記光学素子の前記第1面が前記光ファイバの端面に接しているので、前記光ファイバと前記光学素子との位置決めは位相合わせだけで足り、組立容易性を確保できる。又、前記光学素子は光ファイバの先端に取り付けるものであるから、本来的に小型であり、これにより全体の構成をより小型化できると共に、前記光学素子から焦点位置までの距離を短くできるから、小径の観察対象であっても観察を容易に行える。
更に、図面を参照して、条件式(1)、(2A)、(2B)の意義について説明する。図1において、光ファイバFBの軸線AXに対する、光学素子OSの第2面PL2の角度をθ1(°)とし、光ファイバFBの軸線AXに対する光ファイバFBの端面から出射する光線LBの中心軸CXとのなす角度をθ2(°)とし、光ファイバFBの端面から光学素子内に出射した光線LBが持つ開口数をθNAとし、光学素子OSの屈折率をngとし、光学素子OSの第2面PL2が接する媒体の屈折率naとする。ここで、ng>naを満たす時に、第2面PL2に入射する光束の臨界角をθmとすると、
ng=na・sinθm (3)
で表せる。しかるに、第2面PL2は、光ファイバFBの軸線AXに対して角度θ1で傾いており、また光ファイバFBの軸線AXに対する光ファイバFBの端面から出射する光線LBの中心CXとのなす角度はθ2であり、光ファイバFBの端面から光学素子内に出射した光線LBが持つ開口数がθNAであるから、条件式(1)を満たすことにより、第2面PL2において全反射が生じることとなる。
ng>na/{sin(90°−θNA−θ2+θ1)} (1)
第2面PL2で全反射が生ずれば、第2面PL2に蒸着などの成膜処理をせずとも効率よい反射がなされるため、低コストでありながら光に利用効率が高まる。
図2において、光ファイバFBのコア部CRから光学素子OSへの入射角をθf(°)とし、光学素子OSから光ファイバFBのコア部CRへの入射角をθg(°)とし、光ファイバFBのコア部CRの屈折率をnfとし、光学素子OSの屈折率をngとすると、スネルの法則より、
sinθf/sinθg=ng/nf (4)
と表せる。ここで、し、光ファイバFBの軸線直交方向に対する前記光ファイバ端面の傾き角をθ3としたときに、θf=θ3であるから、
sinθg=(nf×sinθ3/ng) (5)
となり、
θg=sin-1(nf×sinθ3/ng) (6)
となる。ここで、θgは、光学素子OSへの屈折角度であるθ1とθ2とを足し合わせた角度と同じである為、
θ1+θ2=sin-1(nf×sinθ3/ng) (7)
となるが、コア部CRから光学素子OSへ光を入射するには、0°から臨界角までの角度内で屈折した光が光学素子OSへ透過する必要がある為、0≦θ1+θ2<sin-1(ng/nf)、もしくは0°≦θ1+θ2<θ3となり、
0°≦sin-1(nf×sinθ3/ng)<sin-1(ng/nf) [但し、ng<nfの場合] (2A)
0°≦sin-1(nf×sinθ3/ng)<θ3 [但し、ng>nfの場合] (2B)
が導かれる。これにより、光ファイバFBの軸線AXに対して光ファイバFBの端面が傾くとともに、光ファイバFBの軸線AXに対して傾いた方向に光線が出射するようになり、これを第2面PL2に入射させることで、(1)式と相まって全反射させることが可能になる。光ファイバFBが、光ファイバFBの軸線方向に対して所定の角度で傾いた端面を有すると、光ファイバFBの端面からの反射光が光ファイバFBの中心軸から逸れて戻るので、かかる反射光に起因するノイズを抑制できる。
請求項2に記載の光伝達装置は、請求項1に記載の発明において、前記光学素子の前記第3面に、曲率を持たせたことを特徴とする。
これにより、前記第3面が集光作用を持つので、別個に集光用のレンズ等を設ける必要がなくなり、構成の簡素化と小型化を図れる。特に、前記第3面に曲率を持たせることで、例えば光伝達装置の周囲に円筒状の透明なカバーを設けた場合など、光がカバーを通過する際に発生する収差を補正する機能を付与することができる。
請求項3に記載の光伝達装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記光学素子の前記第3面は、非球面形状であることを特徴とする。
前記第3面を非球面形状とすることで、円筒状の透明カバーや光ファイバのクラッドなどを出射光が通過する際に生じる収差等を補正でき、より高い光学特性を付与することができる。
請求項4に記載の光伝達装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記光ファイバ内のコアの屈折率と、前記光学部品との屈折率が異なることを特徴とする。
前記光ファイバ内のコアの屈折率と、前記光学部品との屈折率とを異ならせることで、前記光ファイバから前記光学素子に入射する光を、任意の角度で折り曲げることができ、これにより前記第2面で全反射条件を満たしやすくなり、光の利用効率を高めることができる。
請求項5に記載の光伝達装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記光学素子は成形によって作製されることを特徴とする。
前記光学素子は、前記光ファイバの端面に取り付けられる程度に小型であるから、成形により高精度な光学素子を大量生産することが望ましい。
請求項6に記載の光伝達装置は、請求項1、4、5のいずれかに記載の発明において、前記第2面と前記第3面とは共通であり、前記第2面で反射した光線は、前記第2面とは異なる面で反射され、前記第3面から出射するようになっていることを特徴とする。
前記第2面を反射面及び出射面として用いることで、光学部内の光学距離を伸ばすことができ、例えば前記光学素子から近い位置に測定光のスポットを形成できるなど照射光の集光位置に自由度が広がるから、特に血管等の極小径の管の断層を観察するのに好適である。
請求項7に記載の光伝達装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、光コヒーレンス断層画像形成装置に用いられることを特徴とする。
請求項8に記載の光学素子は、請求項1〜7のいずれかに記載の光伝達装置に用いられ、前記光ファイバの端面に取り付けられる第1面を有することを特徴とする。
本発明によれば、比較的安価であり、組立容易性に優れ、しかも小型化を図れる光伝達装置及び光学素子を提供することが可能になる。
(1)式を説明するための図であり、光ファイバと光学素子を模式的に示す。 (2)式を説明するための図であり、光ファイバの端部を模式的に示す。 光コヒーレンス断層画像生成装置の構成を示す図である。 光ロータリージョイントと光プローブとの結合部を示す図である。 光プローブの主要部を示す図である、 光プローブの主要部の拡大断面図である。 プリズムの変形例を示す図4と同様な断面図である。 プリズムの変形例を示す図4と同様な断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、光コヒーレンス断層画像生成装置102の形態について説明する。図3に示す光コヒーレンス断層画像生成装着102は、例えば人体の血管など試料(生体組織ともいう)103の断層画像を、いわゆるTime Domain方式により取得するものであって、低コヒーレンス光源2と、光源から発振された低コヒーレンス光を分割する光分割手段4と、光分割手段4を通過した低コヒーレンス光を、試料103の測定箇所に測定光105として照射し且つ試料103から反射した光を光合波手段4に伝播する光プローブ101と、光プローブ101軸を中心に光プローブ101を回転させる光ロータリージョイント1と、光分割手段4を通過した低コヒーレンス光を参照光として照射するレンズユニット6と、参照光を反射させて光合波手段4に光を伝播するミラー7と、参照光が伝搬する光路長を調整する光路長調整部8と、合波手段により音波されて反射光と参照光との干渉光を検出する干渉光検出部3とを備えている。
光分割手段4は、例えば2×2の光ファイバカプラから構成されており、光源から光ファイバを介して伝播してきた低コヒーレンス光を測定光105と参照光とに分割する。なお、本例におけるこの光分割手段4は、光合波手段4としても機能するものである。
上記光路長調整部8は、参照光として照射された光を平行光化するレンズユニット6と、参照光を反射させるミラー7と、レンズユニット6とミラー7との光学距離を変位させるように図中矢印方向に移動可能とされた基台と、この基台を移動させる操作部から構成されており、試料103内の測定位置を測定光105の光軸方向に変化させるために、参照光の光路長を変位させる機能を有している。光学距離を変位させる時に移動させる部位は、ミラー7若しくはレンズユニット6のどちらであっても良い。
そして、光路長調整部8により光路長の変位がなされた参照光が光合波手段4に伝播されるようになっている。光合波手段4に伝播した参照光は干渉光の光強度を検出する干渉光検出部3に入射する。
干渉光検出部3は、光合波手段4により合波された試料103からの反射光と参照光との干渉光を検出するものであり、干渉光ではない干渉光検出部3に入射した光によるノイズを低減する機能を備えている。
試料103の測定位置の情報は、光路長調整部8を制御する制御部9から画像処理部5へ出力される。そして、干渉光検出部3により検出された光信号と、制御部9における測定位置の情報と、制御同期部10からの情報とに基づいて、画像処理部5により光断層画像が生成される。生成された光断層画像104は、表示装置11において表示される。
次に、上記構成を有する光コヒーレンス断層画像生成装置102の作用について説明する。断層画像を取得する際には、まず参照光の光路長を変位させることにより、測定可能領域内に試料103の測定対象位置が来るよう大まかな光路長の調整が行われる。その後、光源から低コヒーレンス光が発振され、この光は光分割手段4により測定光105と参照光とに分割される。測定光105は光プローブ101から試料103に向けて伝播され、測定対象位置に低コヒーレンス光が照射される。
光分割手段4から参照光がミラー7で反射するまでの光学距離と、光分割手段4から試料103に照射されて反射した測定光105の光学距離とが一致する位置での試料103の情報が干渉信号として検出される。このとき、光路調整部を高速で変位させることにより光干渉の位置を高速変位させ、光プローブ101から試料103に照射した測定光105が測定対象位置を1次元に走査する。そして、測定対象位置からの反射光がミラー7で反射した参照光と光合波手段4で合波され、反射光と参照光との干渉光が干渉光検出部3によって検出される。
光ロータリージョイント1によって光プローブ101を回転させると、測定光105が測定対象位置上で光プローブ101の回転方向に走査される。この走査方向に沿った各部分において試料103の測定方向の情報が得られるので、この走査方向を含む断層面についての断層画像を取得することができる。この時、光プローブ101が360°回転した時に測定する試料103の1回分の走査が完了したことになる。光プローブ101は連続して回転する為、画像同期部により光プローブ101の回転角を検出して、画像処理部5へ情報を出力することで正確に試料103全周分の断層画像を生成させる。このようにして取得された断層画像104は、表示装置11に表示される。
なお、光コヒーレンス断層画像生成装置102の仕組みについてTime Domain方式を用いて説明したが、Time Domain方式以外にも、単一ディテクタの代わりに分光系を用いるSpectra Dmain方式、波長掃引レーザを用いるswept source方式のいずれを用いても良い。
本実施形態における、光プローブ101を回転させ且つ光ロータリージョイント1と光プローブ101とを接続する構造について図4に詳細を示す。
光プローブ101と光ロータリージョイント1とはコネクタ部を介して結合されることにより、低コヒーレンス光源2の光は、光ロータリージョイント1内の光結合部を介して光プローブ101に伝播される。
コネクタ部は、光ロータリージョイントに備えられたアダプタ32及び光プローブ101に装着されたコネクタとからなる。アダプタ32は回転子37に固定されており、回転子37が回転するに応じてアダプタ32も回転する構造となっている。ここでいうコネクタとは、光通信分野で一般的に用いられるFCコネクタやSCコネクタ等を指す。
従って回転子37が回転すると、アダプタ32を介して光プローブ101も回転することで、試料103の走査が行われる。回転子37は、回転駆動装置によって回転駆動される。具体的には、モータ33がローラ34を回転させることで、ローラ34に外周が接触した回転子37を回転させるようになっている。
光プローブ101のコネクタをアダプタ32から取り外せば、回転光ファイバ23と光プローブ101とは着脱可能である。また、光プローブ101には光ロータリージョイント1の外装部と着脱できるように留め輪207が設けられており、光プローブ101のコネクタと留め輪207を外すことで、光プローブ101を光ロータリージョイント1から取り外すことができる。光ロータリージョイント1の外装部にはヒンジ36を介して開閉可能に構成された蓋部35が設けられている。光プローブ101は光ロータリージョイント1の外装部に留め輪207で係止されるようになっており、使用者は蓋部35を開き、コネクタ部から光プローブ101を取り外すことができる。従って、光プローブ101の故障等が生じたような場合には、光プローブ101のみを交換することができる。
光プローブ101における、コネクタ部から先端までの構成図を図5及び図6に示す。光ロータリージョイントから光プローブ101に伝播した光は、光ファイバ200のコア部201に伝達され、光ファイバ200の光ロータリージョイントと接続していない側のコア部201端面から照射される。光ファイバ200のコア部201端面は、光ファイバ200の軸線に対して例えば角度0〜45度の範囲で斜めに研磨加工されており、光ファイバ200端面で発生する反射光が光コヒーレンス断層画像生成装置102に戻らない為、光ファイバ200端面で発生するノイズを抑えることができる。
光ファイバ200と曲面プリズム(少なくとも1つの光学面が曲面であるプリズムをいうが、以下、単にプリズムという)203とで、光伝達装置を構成する。光学素子である樹脂又はガラス製のプリズム203は、光ファイバ200のコア部201端面と接する第1面203aと、光ファイバ200のコア部201端面から出射した光線を反射する平面である第2面203bと、第2面203bで反射した光線を出射する第3面203cとを有している。第2面203bは平面であるが、全反射を行うことを条件に曲率を持ち非球面であってもよい。第1面203aは、ここでは光ファイバ200のコア部201端面に接する平面である。第3面203cは、集光作用を発揮すべく曲率を有する。また第3面203cを非球面とすることで、シース206を測定光105が通過する際に発生する収差を補正することもできる。プリズム203は、不図示の金型により成形された後、接着剤で光ファイバ200の端面201aに接着される。プリズム203の第1面203aが光ファイバ200の端面に接しているので、光ファイバ200とプリズム203との位置決めは位相合わせだけで足り、組立容易性を確保できる。
ここで、光ファイバ200の軸線に対する第2面203bの角度をθ1(°)とし、光ファイバ200の軸線に対する光ファイバ200の端面から出射する光線の中心とのなす角度をθ2(°)とし、光ファイバ200の軸線直交方向に対する光ファイバ200端面の傾き角をθ3(°)とし、光ファイバ200の端面からプリズム203内に出射した光線が持つ開口数をθNAとし、光ファイバ200のコア部201の屈折率をnfとし、プリズム203の屈折率をngとし、プリズムの第2面203bが接する媒体(ここでは空気)の屈折率na(=1)としたときに、ng>naを満たすとともに、以下の式が成立する。
ng>na/{sin(90°−θNA−θ2+θ1)} (1)
0°≦sin-1(nf×sinθ3/ng)<sin-1(ng/nf) [但し、ng<nfの場合] (2A)
0°≦sin-1(nf×sinθ3/ng)<θ3 [但し、ng>nfの場合] (2B)
本実施の形態では、条件式(1)、(2)を満たすので、光ファイバ200の端面から所定方向に角度付けされ第2面203bに入射した光が全反射することとなり、試料103に対して効率よく測定光105を出射できる。より具体的には、光ファイバ200のコア部201とプリズム203の屈折率を異ならせることで、コア部201を伝播してきた光の照射方向が、コア部201端面で変化する。すなわち、コア部201の屈折率nfと、プリズム203の屈折率ngとを調整することで、光照射方向を変化させることができ、プリズム203の第2面203bに対して全反射を起こさせるのに適した入射角度を持たせることができる。又、光ファイバ200が、光ファイバ200の軸線方向に対して所定の角度で傾いた端面を有するので、光ファイバ200の端面からの反射光が光ファイバ200の中心軸から逸れて戻るから、かかる反射光に起因するノイズを抑制できる。
具体的に、光伝達装置の仕様を検討する。
(実施例1)
(1)光ファイバの端面からプリズム内に出射した光線が持つ開口数θNA:代表的なシングルモードファイバSMF28(コーニング社の製品名)において、9.8度
(2)光ファイバのコア部の屈折をnf:SMF28(同上)の屈折率より、1.468
(3)プリズムの屈折率ng:成形用光学ガラスK-PSFn203(住田光学ガラス社の製品名)の屈折率より、2.017
(4)プリズムの第2面が接する媒体の屈折率na:空気の屈折率=1
(5)光ファイバの軸線直交方向に対する光ファイバ端面の傾き角θ3:8度
以上の仕様を用いた場合、ng > nfであるから式(2B)が適用され、このとき、sin-1(nf×sinθ3/ng)を計算すると、5.814度となり、θ3=8度より小さいから、式(2B)を満たす。さらに、上記の値より、θ2は-2.19度となる。この値と他の条件を式(1)に用いた時、下記の条件式が導出される。
-52.665度 > θ1
つまり、光ファイバの軸線方向に対して時計回りの方向に成す角度θ1が、52.665度以下の時に全反射が成立することが分かる。
(実施例2)
(1)光ファイバの端面から光学素子内に出射した光線が持つ開口数θNA:代表的なシングルモードファイバSMF28(同上)より、9.8度
(2)光ファイバのコア部の屈折率nf:SMF28(同上)の屈折率より、1.468
(3)光学素子の屈折率ng:成形用光学ガラスS-FPL53(オハラ社の製品名)の屈折率より、1.438
(4)プリズムの第2面が接する媒体の屈折率na:空気の屈折率=1
(5)光ファイバの軸線直交方向に対する光ファイバ端面の傾き角θ3:45度
以上の仕様を用いた場合、ng < nfであるから式(2A)が適用され、このとき、sin-1(nf×sinθ3/ng)を計算すると、46.208度となり、sin-1(ng/nf)=78.397度であるから、式(2A)を満たす。さらに、上記の値より、θ2は1.208度となる。この値と他の条件を式(1)に用いた時、下記の条件式が導出される。
-34.9319度 > θ1
つまり、光ファイバの軸線方向に対して時計回りの方向に成す角度θ1が、34.9319度以下の時に全反射が成立することが分かる。
実際の測定時には、光ファイバ200のコア部201端面から照射された光は、光ファイバ200前方のプリズム203内に照射され、プリズム203の第2面203bで全反射した後に、曲面である第3面203cを通過して外部へと照射される。この時、プリズム203の屈折率を光ファイバ200のコア部201の屈折率に近づければ、コア部201端面とプリズム203との境界面で発生する反射ノイズを低減することができる。
その後、クラッド部202の側面から照射された光は、光プローブ101の外部で集光される。その際、クラッド部203の側面は曲面を持つ為に、クラッド部202の側面境界で発生する反射光の光コヒーレンス断層画像生成装置102に戻る割合が小さくなるので、断層画像で見られるノイズを抑えることができる。
試料103を走査する測定光105は、シース206を透過してその側面から外部に出射される。次いで、生体組織内部で測定光105は散乱反射され、散乱により光プローブ101へ戻ってきた測定光105がシース206を介して光ファイバ200側面に入射される。その後、プリズム203、光ファイバ200、光ロータリージョイント1、本体光学系へと測定光105が伝播される。
プリズム203の第2面203bに、全反射を生じさせることを前提に曲率を持たせることもでき、これにより第2面203bで光の進行方向を試料103にむけ、且つ試料103に対して光を集光させることが同時に行えるため、コンパクトな光学系とすることができる。
上記の光プローブ101を製作するにあたって、光ファイバ200のコア部201とクラッド部202を斜めに研磨する工程、光ファイバ200先端にプリズム203を乗せる工程、金型等でプリズム203曲面を形成する工程、紫外線照射若しくは熱硬化で樹脂をプリズムとして硬化させる工程を用いることで、同時に多数の光プローブを作製することができる。また、屈折率分布型のレンズを用いた光プローブよりも作製コストを抑えることができる為、低コストの光プローブを大量に提供することができる。
光プローブ101の光学系と試料103が接触して光プローブ101及び試料103の損傷を防ぐ為、光プローブ101の外周にはシース206が設けられている。シース206は、光プローブ101内の光ファイバ200、プリズム203を内部に保持した可僥性を有するチューブであり、テフロン(登録商標)などの高い光透過率を有する材料で形成されている。特に、低コヒーレンス光を高い効率で透過させることができる材質であれば良い。シース206を測定光105が通過する際に発生する収差を補正するために、第3面203cを非球面形状としても良い。
ここまで述べた構成での光プローブ101は、体内管腔に挿入されて使用されるものであり、光プローブ101の外径が0.5 mmから3 mm程度あるため、プリズム203の大きさは、径方向が0.3 mmから3 mm 程度であると好ましい。
シース206と光プローブ101内の光学系との間にはトルクワイヤ205が備えられている。トルクワイヤ205は、光ファイバ200周辺に巻かれた鉄線であり、回転子26からコネクタ部に伝えられた回転力を光プローブ101の先端部まで伝える事で回転の影響による光学系の破損を防ぐ。
シース206は留め輪207に接着されており、留め輪207は光ロータリージョイント1の外装部に固定されている。光プローブ101の光学系とシース206は接着されていない。また、光プローブ101の前方には試料103と光プローブ101とを傷つけない為の栓209が設けられている。
光プローブ101は、光ファイバ200の軸を中心に回転しながら生体内部に測定光105を照射させており、測定光105は光プローブ101のラジアル方向に沿って位置する生体組織に向けて出射されて走査される。この際、シース206は留め輪207を介して光ロータリージョイント1に固定されているので回転しない為、生体試料を非侵襲で回転走査することができる。
図7は、プリズムの変形例を示す図6と同様な断面図である。本変形例では、プリズム203の第2面203bの傾きを調整して、第3面203cより、光ファイバ200の軸線直交方向に対して斜めに向かう方向に測定光105を出射している。それ以外の構成は、上述した実施の形態と同様である。
図8は、プリズムの別な変形例を示す図6と同様な断面図である。本変形例では、第3面203cに反射テープなどを貼り付けて反射面としており、第2面203bが反射面と出射面とを兼ねる。
光ファイバ200のコア部201端面から照射された光は、光ファイバ200前方のプリズム203内に照射され、最初に第2面203bで全反射した後に、曲率を持った第3面203cで更に反射され、再び第2面203bに入射するが、ここで全反射条件が崩れるので、第2面203bを透過して外部に照射される。本変形例によれば、プリズム203内の光学距離を伸ばすことができ、例えばプリズム203から近い位置に測定光105のスポットを形成できるなど照射光の集光位置に自由度が広がるから、特に血管等の極小径の管の断層を観察するのに好適である。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。例えば、本発明に用いる光ファイバはシングルモードであることが好ましいが、反射ノイズを低減する本発明の効果が適用可能なファイバとしてはマルチモードファイバも含まれる。
1 光ロータリージョイント
2 低コヒーレンス光源
3 干渉光検出部
4 光分割手段(光合波手段を兼ねる)
5 画像処理部
6 レンズユニット
7 ミラー
8 光路長調整部
9 制御部
10 制御同期部
11 表示装置
31 コネクタ
32 アダプタ
33 モータ
34 ローラ
35 蓋
36 ヒンジ
37 回転子
101 光プローブ
102 断層画像生成装置
103 試料
104 断層画像
105 測定光
200 光ファイバ
201 コア部
202 クラッド部
203 プリズム
203a 第1面
203b 第2面
203c 第3面
204 断層画像
205 トルクワイヤ
206 シース
207 留め輪
208 コネクタ
209 栓

Claims (8)

  1. コア部とクラッド部とを備えた少なくとも1つの光ファイバと、該光ファイバ端部に設けられた光学素子とから構成される光伝達装置において、
    前記光学素子は、前記光ファイバの端面と接する第1面と、前記光ファイバの端面から出射され前記第1面から入射した光線を反射する平面である第2面と、前記第2面で反射した光線を出射する第3面とを有し、前記第3面から出射した照射光が観察対象へ照射されるようになっており、
    前記光ファイバの軸線に対する前記第2面の角度をθ1(°)とし、
    前記光ファイバの軸線に対する前記光ファイバの端面から出射する光線の中心軸とのなす角度をθ2(°)とし、
    前記光ファイバの軸線直交方向に対する前記光ファイバ端面の傾き角をθ3(°)とし、
    前記光ファイバの端面から前記光学素子内に出射した光線が持つ開口数をθNAとし、
    前記光ファイバのコア部の屈折率をnfとし、
    前記光学素子の屈折率をngとし、
    前記光学素子の前記第2面が接する媒体の屈折率naとしたときに、ng>naを満たすとともに、以下の式が成立することを特徴とする光伝達装置。
    ng>na/{sin(90°−θNA−θ2+θ1)} (1)
    0°≦sin-1(nf×sinθ3/ng)<sin-1(ng/nf) [但し、ng<nfの場合] (2A)
    0°≦sin-1(nf×sinθ3/ng)<θ3 [但し、ng>nfの場合] (2B)
  2. 前記光学素子の前記第3面に、曲率を持たせたことを特徴とする請求項1に記載の光伝達装置。
  3. 前記光学素子の前記第3面は、非球面形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝達装置。
  4. 前記光ファイバ内のコアの屈折率と、前記光学部品との屈折率が異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光伝達装置。
  5. 前記光学素子は成形によって作製されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光伝達装置。
  6. 前記第2面と前記第3面とは共通であり、前記第2面で反射した光線は、前記第2面とは異なる面で反射され、前記第3面から出射するようになっていることを特徴とする請求項1、4、5のいずれかに記載の光伝達装置。
  7. 光コヒーレンス断層画像形成装置に用いられることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光伝達装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光伝達装置に用いられ、前記光ファイバの端面に取り付けられる第1面を有することを特徴とする光学素子。
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