JP2023083165A - ケーブルのコアずれ抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルのコアとシースのずれを抑制する装置を提供する。【解決手段】ハンドホール等2から管路内に導出するケーブル1をハンドホール等2内で拘束する装置Bを有するケーブルのコアずれ抑制装置Aにおいて、ケーブル1をスネーク状に曲げ、その頂部をスプリング付きクリート7aで固定し、前記スネーク状の両端の直線部のケーブル1を2個のスプリング付きクリートbcで夫々固定し、前記頂部のスプリング付きクリート7aとその両側の2個のスプリング付きクリート7b、7cの取り付け向きを上下又は左右に逆方向にして、これらの各スプリング付きクリート7をハンドホール等内で支持し固定した。【選択図】図1

Description

この発明は、地中送電線路等のマンホール、ハンドホール、U字トラフ等の内部でのケーブルの移動力によって生じる外皮(シース)と導通部(コア)のずれを抑制する装置に関するものである。
上記地中送電線路に用いる高圧又は特別高圧ケーブル1をマンホールやハンドホール等に布設する際には、図14に示すように、ハンドホール等2内の接続部3の前後のケーブル1を、当該ケーブル1の熱による伸縮を吸収させるため、スネーク状に曲げてオフセット部4を設けている。また、上記ハンドホール等2内を繋ぐ間に高低差のある管路ではケーブル1の大きな滑落力が発生し、接続部3に影響を与える恐れがある。また、地中線路の上の道路を車両が走行する場合、多数回の車両の走行により、いわゆる波乗り現象によるケーブル1の移動が発生する恐れがある。これらのケーブル1の移動を阻止するためケーブルクリート等の拘束装置による移動抑制措置が取られている。
この移動抑制措置としては、ケーブルを外側から圧力をかけて挟み込んで把持、固定するクリートが多く用いられているが、前記ケーブルの遮蔽層が銅テープや銅ワイヤーの場合では、その挟み込む力は銅テープでは0.2MPa以下、銅ワイヤーでは0.23MPa以下としなければケーブルにダメージを与えてしまう恐れがある。
前記クリートによってマンホール等のケーブルの移動を阻止する構造のものは従来から種々開発されている。
特許文献1のものは、その一つであり、波乗り現象によって移動するケーブルを、このケーブルが引っ張られる側のマンホール内で拘束するためのケーブル拘束方法であって、フレーム40を備えているクリート22により、波乗り現象による引っ張り力を受けているケーブルをクランプした後に、このケーブルに作用している引っ張り力に対抗してフレーム44を支持するに当たり、フレームをケーブルに合わせた傾きのままで、該フレームに設けられている複数本のロッド50のフレーム44からの突出量を個別に調整し、これらのロッド50を通じてフレーム44をマンホールの内壁に支持するものである。
また、特許文献2のものは、他の一つの例であり、波乗り現象によって移動しようとするケーブル4をマンホール2内で拘束するためのケーブル拘束装置であって、ケーブル4をクランプするクランプ部41を有するクリート40と、クリート40を支持するフレーム50と、管路口6の両側に配置された任意の方向に延びる形態を成し、管路口6から離れた位置でマンホール2の内壁7に固定された一対の鋼材と、フレーム50に固定された少なくとも一対のフレーム固定部60と、一対の鋼材にそれぞれ固定された少なくとも一対の鋼材固定部30と、一対のフレーム固定部60と一対の鋼材固定部30とを連結する連結部材70であって、一対のフレーム固定部60と一対の鋼材固定部30との間隔を調整可能な連結部材70を備えたものである。
特開2014―39402号公報 特開2019―68502号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2のものはいずれも波乗り現象を抑える目的で開発されたものであるが、マンホール等内から管路口に向かうケーブルの傾きに合わせてクリートの支持姿勢を調整可能な拘束装置であって、ケーブルの拘束力を直接高めるものではない。
また一般的に、上記クリートは1個当たり100kgfの拘束力となっており、例えば700kgfのケーブル移動力を止めようとすると7個のクリートが必要とりなり、その上、クリート同士の間隔を空けなければ設置個数分の拘束力を100%確保できない。すなわち、クリート7個の設置では1,300mmのケーブル直線部が必要となる。
一方、近年、再生可能エネルギー事業が増えているが、そこに必要な自営線(地中送電線)の布設に際しては、コスト削減のため安価な小型のハンドホールやトラフが採用されており、前記の滑落や波乗り現象によるケーブルの移動防止対策用のスペースがなく、更に十分なオフセットが取れていない場合がある。上記のクリート7個を並べる場合には、前記ハンドホールやU字トラフを長く延ばす工事をしなければならない。
また、地中送電線路で用いるケーブル1は、図15及び図16に示すように、構造上コア1aの回りに防食層としてシース1bが巻かれている。そして、コア1aの外周面は銅テープや銅ワイヤーで被われているが、当該コア1aとシース1bは付着力(摩擦力)で一体化されており、物理的に固定されているわけではない。従って、付着力以上の引張り力(軸力)がコア1a若しくはシース1bにだけ生じた場合、コア1aがシース1bから抜け出す(ずれる)事象が生ずる。
また、現存のクリートを強く締め付けて拘束力を高めた場合、ケーブル1にダメージ(損傷)を与える可能性がある。コア1aとシース1bを接着剤等で一体化することは、ケーブルの構造上不可能である。
そこで、この発明は上述の課題を解決するため、ケーブルのコアとシースのずれを抑制する装置を提供することを目的としたものである。
請求項1の発明は、ハンドホール等から管路内に導出するケーブルをハンドホール等内で拘束する装置を有するケーブルのコアずれ抑制装置において、ケーブルをスネーク状に曲げ、その頂部をスプリング付きクリートで固定し、前記スネーク状の両端の直線部のケーブルを2個のスプリング付きクリートで夫々固定し、前記頂部のスプリング付きクリートとその両側の2個のスプリング付きクリートの取り付け向きを上下又は左右に逆方向にして、これらの各スプリング付きクリートをハンドホール等内で支持し固定した、ケーブルのコアずれ抑制装置とした。
また、請求項2の発明は、前記ケーブルをハンドホール等内で拘束する装置は、スペーサ及び当該スペーサの外周を被うスプリング付きクリートでケーブルの外周を被い、前記管路口とは反対の前記クリートの側端面のスペーサの一端面に、一端を当接した外周が管状のゴム又は合成樹脂から成るストッパーを前記ケーブルに被せて密着して固定し、当該ストッパーの外周面に、当該外周面を締め付ける1個又は複数個の締め付けバンドを設けた、請求項1に記載のケーブルのコアずれ抑制装置とした。
また、請求項3の発明は、前記ストッパーの、前記スペーサと接する外周端縁に環状突縁を設けた、請求項2に記載のケーブルのコアずれ抑制装置とした。
請求項1の発明によれば、ケーブルの断面方向に熱伸縮しても、銅テープや銅ワイヤーにダメージを与えずに、コアのずれを止めることが出来る。そして、ケーブルが断面方向に熱伸縮した際には、クリートの上部側と台座側の隙間が、スプリングの押圧力に抗して大きくなるが、これによりスネークの幅が大きくなり、摩擦力が増してよりコアを止める力が大きくなる形状の変化となる。
この方法であればケーブルの銅テープや銅ワイヤーによる遮蔽層へダメージを与えず、クリートの台座部側の支持材に力がかかるだけであり、スネーク形状を維持する強度は十分に確保できる。
また、請求項2の発明によれば、上記請求項1の発明の効果に加え、従来から使用されているスプリング付きクリート1個と当該クリートに一端が接したストッパーをケーブル外周に設けるだけでケーブルの移動を抑制できる。つまりこの発明の装置はケーブルの外側にストッパーを取り付けてこれがクリートに当たってケーブルが引かれる力に対抗するものであリ、クリートは支持金物に堅固に固定されているのでケーブルの移動を止められる。
これにより、このケーブル移動抑制装置は、従来のスプリング付きクリートを、相互に間隔を空けて5個ケーブルに固定した場合以上の荷重(500kgf以上)に対しても移動しない。従って、装置が小型であっても大きな抑止力を有するため、装置全体が小型となり、場所を取らないため、小スペースのマンホール、ハンドホール又はU字トラフ等に使用できる。
また、請求項3の発明によれば、前記ストッパーの、前記クリートのスペーサと接する外周端縁に環状突縁を設けているため、ケーブルに引っ張り力が生じた場合にも、クリートのスペーサに当該環状突縁の端面全面が当接して、当接面積が大きいため、より強い抵抗力が生じるとともに前記締め付けバンドの前記クリート方向への移動を阻止することができ、ケーブル移動抑制効果が高い。
この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置の概略構成側面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置のスプリング付きクリートの拡大側面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置のU字型溝への据付における断面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置の動作状態を示す概略図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用するケーブル移動抑制装置の使用状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用するケーブル移動抑制装置のスプリング付きクリートの正面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用するケーブル移動抑制装置のスプリング付きクリートの側面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用するケーブル移動抑制装置のストッパーの側面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用するケーブル移動抑制装置のストッパーの、図7のX-X線断面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用するケーブル移動抑制装置のストッパーの締め付けバンドの斜視図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用するケーブル移動抑制装置のストッパーに締め付けバンドを取り付けた状態の側面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用する、他の例のケーブル移動抑制装置の使用状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置の試験状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置及びこれに使用するケーブル移動抑制装置に使用するハンドホールの平面図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用する3心ケーブルの斜視図である。 この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置に使用するケーブルの単相の1/4の拡大断面図である。
(実施の形態例1)
まず、この発明の実施の形態例1のケーブルのコアずれ抑制装置Aに使用するケーブル移動抑制装置Bに関し図5~図11に基づいて説明する。
このケーブル移動抑制装置Bは、図5に示すように、地中送電線路に設けたU字型溝21内で、管路口5の箇所のケーブル1を、管路口5の側壁に支持された架台6に固定されたスプリング付きクリート7で把持し、当該スプリング付きクリート7脇のケーブル1の外周にストッパー8を固定し、当該ストッパー8の外周を締め付けバンド9で把持したものである。
前記スプリング付きクリート7は、既存のものであり、図6及び図7に示すように、台座10の上端が上向き凹部の半湾曲した下部フレーム11を形成し、当該下部フレーム11に対向して、下向き凹部の半湾曲した上部フレーム12が設けられ、これらの下部フレーム11と上部フレーム12の各耳部でボルト・ナット13によりこれらのフレーム11、12を締め付け、固定するものである。
さらに、前記上部フレーム12の両側の耳部には、スプリング部14が設けられ、各スプリング部14内では、前記ボルト・ナット13のボルトが伸びて、当該ボルト外周にスプリング14aが設けられ、当該スプリング14aにより、上部フレーム12を下部フレーム11に押し付けるよう常時一定の圧力で付勢されている。
また、前記下部フレーム11及び上部フレーム12の内周に形成された円形部にゴム製の円筒状のスペーサ15が設けられ、当該スペーサ15の内部に、両端を貫通したケーブル勘合孔16が設けられている。また、前記台座10はその両側に、前記架台6にスプリング付きクリート7を取り付けるボルト・ナット10aが設けられている。
前記ストッパー8は、前記スペーサ15の材質と同じ材質で、図8及び図9に示すように、形状、大きさもほぼ前記スペーサ15と同じであり、円筒形状を成し、その両端外周縁に環状突縁17が設けられており、当該ストッパー8の内部に、両端を貫通したケーブル勘合孔18が設けられている。
なお、この実施の形態例1ではストッパー8はスペーサ15と同じ材質、ほぼ同じ大きさを有したものを使用しているが、他の材質のものでもケーブル1に密着する材質であればよい。また、ストッパー8の大きさ(幅)は100mm以上であり、スプリング付きクリート7に入り込まない厚さが突縁もしくは全体的に必要である。また、ストッパー8がケーブル1から剥がれる様相は、ストッパー8がクリート7に押し付けられた際に、接着面が浮き上がることから始まるため、当該ストッパー8は膨らまない硬さが必要である。また、ストッパー8の一端面の全面がクリート7に接することが必要である。
更に、上記実施の形態例1では、ストッパー8の両端外周に環状突縁17を設けているが、当該環状突縁17はストッパー8の、クリート7側の一端外周にのみ設けたものでもよい。
前記締め付けバンド9は、図5に示すように、細幅の結束バンドで、一端部の止め具(図示省略)でバンドの一端部を止めて、環状にして、締め付けることが出来るものであり、複数の締め付けバンド9を、負荷がかかった際に接着面が浮かないような間隔でストッパー8の外周に固定して、当該ストッパー8の外周を締め付けて、ストッパーの硬さを補っている。
また、この締め付けバンド9に代えて、図10に示すように、1個の太い幅の締め付けバンド19を用意し、当該締め付けバンド19の一端部又は両端部に設けた止め具20によりバンドの両端部を固定する。そして、図11に示すように、ストッパー8の両端の環状突縁17に挟まれたストッパー8の外周を締め付けバンド19でほぼ被い、止め具20で固定してストッパー8を上から締め付け固定し、ストッパーの硬さを補い接着面の浮き剥がれを防ぐものである。
このケーブル移動抑制装置Bは以上の構成から成り、図5に示すように、前記U字型溝21内の管路口5付近のケーブル1に、スペーサ15とともにスプリング付きクリート7を装着し、当該スプリング付きクリーク7を架台6に固定する。そして、前記管路口5と反対側のスペーサ15の一端に、ストッパー8の一端を当接させて、当該ストッパー8をケーブル1の外周に固定する。当該ストッパー8は接着剤を用いてケーブル1の外周に密着させて取り付ける。
このケーブル1に取り付けたストッパー8の外周に前記複数又は単数の締め付けバンド9又は19を被せてストッパー8の外周を締め付ける。これによりケーブル移動抑制装置Bは取り付けを完了する。
また、図12は前記ケーブル移動抑制装置Bの変形例を示すもので、このケーブル移動抑制装置Bにおいては、スプリング付きクリート7の両側のケーブル1にストッパー8を夫々固定したもので、各ストッパー8の外周に夫々複数の締め付けバンド9を取り付けたものである。
これにより、ケーブル1の引っ張り力がどちらの方向であっても、ケーブル1の移動を阻止することができる。
次に、この発明のケーブルのコアずれ抑制装置Aについて、図1~4に基づいて説明する。
ケーブルのコアずれ抑制装置Aは、図1に示すように、U字型溝21内でケーブル1を前記ケーブル移動抑制装置Bで拘束し、当該ケーブル移動抑制装置Bと接続部3との間のケーブル1をスネーク状に上方に湾曲させ、当該スネークの頂部のケーブル1を前記スプリング付きクリート7aで把持し、また、スネークの両端部の直線部のケーブル1を2個の前記スプリング付きクリート7b、7cで夫々把持する。なお、前記スプリング付きクリート7a、7b、7cはいずれも同一構造のものである。
そして、図2及び図3に示すように、前記頂部のスプリング付きクリート7aは、U字型溝21内に渡した第1のチャネル支持材22の上に台座10を載せて固定し、前記スネーク状のケーブル1の両端部のスプリング付きクリート7b、7cはU字型溝21内に渡した第2、第3のチャネル支持材23、24の下面に台座10を当てて上下逆に固定されたものである。また、前記第1、第2、第3の各チャネル支持材22、23及び24は、U字型溝21の内壁に、アングル支持材25を介して夫々支持されている。
この状態で、ケーブル1に引張り方向の移動力が加わり、かつ、ケーブル1が断面方向に熱伸縮した際には、各スプリング付きクリート7の上部フレーム12と下部フレーム11の隙間が、スプリング14の力に抗して、大きくなるが、これにより図4の1点鎖線で示すように、ケーブル1のスネークの曲幅が大きくなり、コア1aとシース1bの摩擦力によりコアを止める力がより大きくなる。
一般的にマンホールやハンドホール等内で前記単心ケーブル又は3心ケーブルのコアの移動(ずれ)力は、4.44kN(453kgf)であることが実験の結果分かった。そこで、図13に示すように、このケーブルのコアずれ抑制装置Aについて試験した。試験では9.8kN(1,000kgf)で防食層(シース1b)を抑えていた箇所の防食層に皺ができ始めたたがコア1aは動かず、さらに、11.8kN(1,200kgf)まで引っ張り力を大きくしたところ、コア1aは動かずケーブル自体が動き始めて、スプリング付きクリートを固定した金物が曲がり始めた。
この拘束力はケーブルコア移動が発生した最大力と推測している前記4.44kNに対して2倍以上の固定力があり、防食層(シース1b)とコア1aがずれない対策として十分であることが確認できた。
なお、この実施の形態例1ではケーブル1の上下方向(略垂直方向)に湾曲させてスネーク形状を作っているが、ケーブル1を左右方向(略水平方向)に湾曲させてスネークを作ってもよく、その場合も隣接するスプリング付きクリート7の取り付け位置は逆向きとなる。また、スネーク形状は1個に限らず、ケーブル1の長手方向に複数個スネーク形状を並べ、実施の形態例1と同様にスプリング付きクリート7でケーブル1を抑える場合もある。
また、上記実施の形態例1及び2では、3心ケーブルで説明したが、このケーブル移動抑止装置A及びBは単心ケーブルにも使用でき、同様の効果を有する。
A ケーブルのコアずれ抑制装置
B ケーブル移動抑制装置
1 ケーブル 1a コア
1b シース 2 ハンドホール等
3 接続部 4 オフセット部
5 管路口 6 架台
7 スプリング付きクリート 8 ストッパー
9 締め付けバンド 10 台座
10a ボルト・ナット 11 下部フレーム
12 上部フレーム 13 ボルト・ナット
14 スプリング部 14a スプリング
15 スペーサ 16 ケーブル嵌合孔
17 環状突縁 18 ケーブル嵌合孔
19 締め付けバンド 20 止め具
21 U字型溝 22 第1のチャネル支持材
23 第2のチャネル支持材 24 第3のチャネル支持材
25 アングル支持材


請求項1に係る発明は、ハンドホール、マンホール、U字トラフのいずれかから管路内に導出するケーブルをハンドホール、マンホール、U字トラフのいずれか内で拘束する装置を有するケーブルのコアずれ抑制装置において、ケーブルをスネーク状に曲げ、その頂部をスプリング付きクリートで固定し、前記スネーク状の両端の直線部のケーブルを2個のスプリング付きクリートで夫々固定し、前記頂部のスプリング付きクリートとその両側の2個のスプリング付きクリートの取り付け向きを180度逆方向にするとともに、前記頂部のスプリング付きクリートの台座をスネーク状に曲げられたケーブルの凹部側に配置し、前記その両側の2個のスプリング付きクリートの台座をケーブルの頂部側に配置して、これらの各スプリング付きクリートをハンドホール、マンホール、U字トラフのいずれか内で支持し固定した、ケーブルのコアずれ抑制装置とした。
また、請求項2に係る発明は、前記ケーブルをハンドホール、マンホール、U字トラフのいずれか内で拘束する装置は、スペーサ及び当該スペーサの外周を被うスプリング付きクリートでケーブルの外周を被い、前記管路口とは反対の前記クリートの側端面のスペーサの一端面に、一端を当接した外周が管状のゴム又は合成樹脂から成るストッパーを前記ケーブルに被せて密着して固定し、当該ストッパーの外周面に、当該外周面を締め付ける1個又は複数個の締め付けバンドを設けた、請求項1に記載のケーブルのコアずれ抑制装置とした。

Claims (3)

  1. ハンドホール等から管路内に導出するケーブルをハンドホール等内で拘束する装置を有するケーブルのコアずれ抑制装置において、
    ケーブルをスネーク状に曲げ、その頂部をスプリング付きクリートで固定し、前記スネーク状の両端の直線部のケーブルを2個のスプリング付きクリートで夫々固定し、
    前記頂部のスプリング付きクリートとその両側の2個のスプリング付きクリートの取り付け向きを上下又は左右に逆方向にして、これらの各スプリング付きクリートをハンドホール等内で支持し固定したことを特徴とする、ケーブルのコアずれ抑制装置。
  2. 前記ケーブルをハンドホール等内で拘束する装置は、スペーサ及び当該スペーサの外周を被うスプリング付きクリートでケーブルの外周を被い、前記管路口とは反対の前記クリートの側端面のスペーサの一端面に、一端を当接した外周が管状のゴム又は合成樹脂から成るストッパーを前記ケーブルに被せて密着して固定し、当該ストッパーの外周面に、当該外周面を締め付ける1個又は複数個の締め付けバンドを設けたことを特徴とする、請求項1に記載のケーブルのコアずれ抑制装置。
  3. 前記ストッパーの、前記スペーサと接する外周端縁に環状突縁を設けたことを特徴とする、請求項2に記載のケーブルのコアずれ抑制装置。
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