JP2023082993A - 植物用クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】植物の茎を支持部材に支持させる場合に関する作業を、容易にすることができる植物用クリップを提供する。【解決手段】挟持片11aおよび挟持片11bは、固定部6が締結固定されると、支柱に係止させる支柱係止部2と、植物の茎を挟持する茎支持部4とを備え、挟持片11aと挟持片11bとを閉じるように力が加えられると、係止片15aの当接部が斜め上方に移動し、係止片15bの当接部が斜め下方に移動して、係止片15aの当接部および係止片15bの当接部の位置が入れ替わり、固定部6の締結固定が行われることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、野菜などの植物の茎を支持部材に支持させる植物用クリップに関する。
野菜などの植物を栽培するとき、茎を上方に向けて成長させるために、支柱に茎を支持させる場合がある。また、支柱に替えて、植物の上側に設置された誘引線から植物に向かってひもを垂らしておき、このひもを当該植物の茎に係止して支持させる場合がある。
上記のような茎の支持は、茎の適当な位置を支持するもので、一般的には、茎の複数の箇所と支柱(ひも)とを、例えば、クリップ等を用いて連結している。
上記のクリップには、例えば、支柱を挟み込む支柱挟み部と植物の茎を挟み込む茎挟み固定部とを連ねて形成し、支柱と茎とをそれぞれの部位に挟み込んだ状態で固定するロック部を備えたものがある(特許文献1)。
このクリップは、支柱挟み部に折り曲げ部を有し、この折り曲げ部を折り曲げることにより、支柱挟み部が支柱を挟み込み、また、茎挟み固定部が茎を挟み込む状態になる。このように、支柱と茎をそれぞれ挟み込んだ状態で、茎挟み固定部に設けられたロック爪掛かり穴に、ロック爪を入れ込んでロックする。
上記のロックを外すときには、ロック爪の近傍に設けられた押え部を押して、ロック爪とロック爪掛かり穴との係合を外す。
また、一対の脚部分を略U字状のばね部分で連結し、各脚部分の端部に、外方に向かって解放されているフック部分を設けたクリップがある(特許文献2)。
このクリップは、植物の茎を略U字状のばね部分の内側に挟み込んでおき、フック部分を交差させて、交差したフック部分の間に支柱(イボ竹)を把持させる。
特許第4471417号公報 特開2001-299107号公報
従来の植物の茎の支持に用いるクリップは、上記のように構成されているので、特許文献1のクリップにおいては、支柱と植物の茎とをそれぞれ挟み込んでおき、ロック掛かり穴にロック爪を通す場合には、当該クリップの各部、支柱、植物の茎など、複数の箇所に注意する必要があり、多くの注意点に気を付けて作業することになる。また、ロック掛かり穴とロック爪との係合を外す場合においても、押え部等の小さな部位を操作することになり、相当の注意が必要になる。
特許文献2のクリップにおいては、植物の茎をばね部分に挟めてフック部分を交差させる場合(クリップを取り付ける場合)、当該クリップと植物の茎および支柱との位置関係など、様々な注意点に気をつけることが必要になり、フック部分の交差を解除する場合(クリップを取り外す場合)においても、フック部分等が不意に当接して植物の茎等を傷めないように気を付ける必要がある。
例えば、農園で栽培されている全ての植物について、クリップの取り付けや取り外しを行う場合には、多数回の作業を行うことになるため、1回の取り付けまたは取り外し作業において気をつけることが多くなると、作業者に相当の疲労が生じる。
本開示は、上記のような問題を解決するために行われたもので、植物の茎を支持部材に支持させる場合に関する作業を、容易にすることができる植物用クリップを提供する。
本開示に係る植物用クリップは、2つの挟持片と、前記2つの挟持片の一端の間を接続する接続部と、前記2つの挟持片の他端を締結固定する固定部と、を備える植物用クリップであって、前記接続部は、前記2つの挟持片の他端の間を開閉させるヒンジ機能を有し、前記2つの挟持片は、前記固定部によって締結固定されたとき、植物の茎を支持させる支持部材に前記植物用クリップを係止させる支持部材係止部と、前記植物の茎を挟持する挟持部と、を備え、前記2つの挟持片のうち、第1挟持片は、前記固定部を構成する第1係止片および第1当接部を有し、前記第1係止片は、前記第1挟持片の他端から延設され、先端に前記第1当接部を備え、前記2つの挟持片のうち、第2挟持片は、前記固定部を構成する第2係止片および第2当接部を有し、前記第2係止片は、前記第2挟持片の他端から延設され、先端に前記第2当接部を備え、前記支持部材の延設方向または前記植物の茎の成長方向を前記植物用クリップの垂直方向とし、前記第1挟持片の他端および前記第2挟持片の他端の開閉方向を前記植物用クリップの水平方向としたとき、前記第1当接部は、前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開いているとき、前記第2係止片に向かって突出する第1の三次元曲面部と、前記第1の三次元曲面部の背後側に配置される第1平面部と、前記第1の三次元曲面部と前記第1平面部との接続部分を鋭角に形成させた第1頂点部と、を有し、前記第1頂点部は、前記第1係止片から前記植物用クリップの垂直方向における一の方向に向かって突出するように形成されており、前記第2当接部は、前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開いているとき、前記第1係止片に向かって突出する第2の三次元曲面部と、前記第2の三次元曲面部の背後側に配置される第2平面部と、前記第2の三次元曲面部と前記第2平面部との接続部分を鋭角に形成させた第2頂点部と、を有し、前記第2頂点部は、前記第2係止片から前記植物用クリップの垂直方向における他の方向に向かって突出するように形成されており、前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間を閉じるように、前記植物用クリップの水平方向に沿った力が前記第1挟持片および前記第2挟持片に加えられると、前記第1の三次元曲面部と前記第2の三次元曲面部とが当接し、前記第1当接部が前記植物用クリップの垂直方向における他の方向に移動し、前記第2当接部が前記植物用クリップの垂直方向における一の方向に移動して、前記第1頂点部と前記第2頂点部とが互いに乗り越え、前記植物用クリップの水平方向における前記第1当接部および前記第2当接部の位置が入れ替わり、前記第1平面部と前記第2平面部とが当接して前記固定部の締結固定が行われることを特徴とする。
また、前記第1係止片は、前記植物用クリップの垂直方向における厚みが、前記狭持部を構成する前記第1挟持片の第1挟持部よりも小さく形成され、前記第1挟持片の、前記植物用クリップの垂直方向における他の方向の側に配置され、前記第2係止片は、前記植物用クリップの垂直方向における厚みが、前記狭持部を構成する前記第2挟持片の第2挟持部よりも小さく形成され、前記第2挟持片の、前記植物用クリップの垂直方向における一の方向の側に配置されていることを特徴とする。
また、前記第1当接部は、前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開いているとき、前記第1平面部が、前記植物用クリップの水平方向において前記第1係止片と接続する前記第1平面部の基端よりも前記第1頂点部が前記第1挟持片の外側寄りに位置するように傾斜しており、前記第2当接部は、前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開いているとき、前記第2平面部が、前記植物用クリップの水平方向において前記第2係止片と接続する前記第2平面部の基端よりも前記第2頂点部が前記第2挟持片の外側寄りに位置するように傾斜していることを特徴とする。
また、前記支持部材係止部は、前記第1挟持片の一端側に設けられた第1支柱挟持部と、前記第2挟持片の一端側に設けられた第2支柱挟持部と、を有し、前記第1支柱挟持部は、前記第1支柱挟持部と前記第2支持挟持部との間に挿入された前記支持部材である支柱の外周に当接する第1支柱当接片を有し、前記第2支柱挟持部は、前記支柱の外周に当接する第2支柱当接片を有し、前記第1支柱当接片および前記第2支柱当接片は、前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が閉じられたとき、前記支柱の外周を囲むように該支柱の外周に当接することを特徴とする。
また、前記支持部材係止部は、前記第1挟持片の一端に設けられ、前記第1挟持片の一端から前記第2挟持片の一端に向かって突出する突起部と、前記第2挟持片の一端に設けられ、前記突起部を挿入させる貫通孔と、を有し、前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開かれた状態で、前記接続部と前記突起部との間に前記支持部材であるひもを挿入させ、前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が閉じられることにより、前記貫通孔に前記突起部が挿入されて前記接続部と前記突起部との間が狭くなって前記ひもが挟持されることを特徴とする。
本開示によれば、支持部材に植物の茎を支持させる場合に関する作業を容易にすることができる。
本開示の実施の形態1による植物用クリップの構成を示す説明図である。 図1の植物用クリップを開いた状態を示す説明図である。 図1の植物用クリップを側方から見た場合の構成を示す説明図である。 図1の植物用クリップを先端側から見た場合の構成を示す説明図である。 図2の植物用クリップの固定部の状態を示す説明図である。 図2の植物用クリップを閉じるときの固定部の状態を示す説明図である。 図2の植物用クリップを閉じたときの固定部の状態を示す説明図である。 本開示の実施の形態2による植物用クリップの構成を示す説明図である。 本開示の実施の形態3による植物用クリップの構成を示す説明図である。 本開示の実施の形態4による植物用クリップの構成を示す説明図である。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1によるクリップ1の構成を示す説明図である。図1は、クリップ1の固定部6を閉じた(締結固定させた)状態を示している。
図2は、図1のクリップ1の固定部6を開いた(開放した)状態を示す説明図である。
図3は、図1のクリップ1を側方から見た場合の構成を示す説明図である。この図は、図1に示したクリップ1の固定部6を閉じた状態において、挟持片11b側を見た場合の構成を示している。
図4は、図1のクリップ1を先端側から見た場合の構成を示す説明図である。この図は、図1に示したクリップ1の固定部6を閉じた状態において、クリップ1の先端側(接続部12側)を手前に位置させて見た場合の構成を示している。
クリップ1は、例えば、使用者の指の力で撓ませることができる、適当な硬度の樹脂を用いて形成されている。
クリップ1は、支柱係止孔3に挿通された図示されない支柱(支持部材)に、当該クリップ1を係止する支柱係止部2(支持部材係止部)と、茎支持孔5に挿通された、図示されない植物の茎を当接させて支持する(挟持する)茎支持部4と、を連ねて備え、また、茎支持部4の端部を締結固定し、また、所定の操作によって締結固定を開放することができる固定部6を備えている。
クリップ1は、2つの挟持片11aおよび挟持片11bを当接させることにより、支柱係止部2、茎支持部4を形成するように構成されている。
挟持片11aは、支柱係止部2を構成する支柱挟持部13aと、茎支持部4を構成する茎挟持部14aとを長手方向に並べて備えている。
また、挟持片11bは、支柱係止部2を構成する支柱挟持部13bと、茎支持部4を構成する茎挟持部14bとを長手方向に並べて備えている。
クリップ1は、当該クリップ1の先端部分において、挟持片11aの一端と挟持片11bの一端とを接続する接続部12を備えている。
接続部12は、柔軟に撓んでヒンジ機能を有するように、例えば、支柱係止孔3の開口部分を正面視したとき、挟持片11aならびに挟持片11bよりも薄く形成されており、挟持片11aの他端と挟持片11bの他端との間が開閉するように構成されている。
なお、ここでは、支柱係止孔3に挿通される支柱の延設方向、もしくは、茎支持孔5に挿通される植物の茎の成長方向を、クリップ1の垂直方向とし、接続部12によって開閉する、挟持片11aの他端および挟持片11bの他端の開閉方向を、クリップ1の水平方向とする。
接続部12は、挟持片11aと挟持片11bとを接合させたとき、例えば、円弧状の支柱挟持部13aおよび円弧状の支柱挟持部13bが連結されて、支柱係止孔3の縁周が形成され、また、円弧状の茎挟持部14aおよび円弧状の茎挟持部14bが連結されて、茎支持孔5の縁周が形成されるように、挟持片11aの一端と挟持片11bの一端とを接続する。
換言すると、接続部12は、支柱挟持部13aの円弧状に湾曲した内側(凹部分)と支柱挟持部13bの円弧状に湾曲した内側(凹部分)とが対向し、また、茎挟持部14aの円弧状に湾曲した内側(凹部分)と茎挟持部14bの円弧状に湾曲した内側(凹部分)とが対向するように、挟持片11aと挟持片11bとを接続する。
挟持片11aの他端には、固定部6を構成する係止片15aが設けられており、挟持片11bの他端には、固定部6を構成する係止片15bが設けられている。係止片15aの先端には、後述する(固定部6を構成する)当接部16aが設けられており、係止片15bの先端には、後述する(固定部6を構成する)当接部16bが設けられている。
なお、ここで例示するクリップ1は、接続部12側に支柱係止部2を備え、固定部6側に茎支持部4を備えているが、接続部12側に茎支持部4を備え、固定部6側に支柱係止部2を備えて構成することも可能である。
支柱挟持部13aおよび支柱挟持部13bは、それぞれの一端側が接続部12によって接続されており、他端側に位置決め部18a,18bがそれぞれ設けられている。
支柱挟持部13aおよび支柱挟持部13bは、前述のように、内側がそれぞれ円弧状に湾曲しており、例えば円柱状の支柱の外周に当接することができる形状に形成されている。また、後述するように固定部6が締結固定された場合には、クリップ1が支柱に係止されるように、上記のように当接する支柱の外周を強く狭持する形状(大きさ)に形成されている。
茎挟持部14aおよび茎挟持部14bは、それぞれの一端側に位置決め部18a,18bがそれぞれ設けられ、それぞれの他端側に固定部6が設けられており、前述のように、それぞれ(内側等が)円弧状に湾曲して形成されている。また、茎挟持部14aおよび茎挟持部14bは、後述するように固定部6が締結固定された場合に、茎挟持部14aと茎挟持部14bとの間に挿通された植物の茎を締め付けることがなく、植物が自由に成長することができる大きさ(形状)に形成されている。
茎挟持部14aの円弧状に湾曲した外側部分、例えば、この湾曲した外側部分のうち固定部6近傍の部分、もしくは茎挟持部14aの他端には、クリップ1の水平方向(挟持片11aの他端が開く方向)に突出する把持部17aが設けられている。
茎挟持部14bの円弧状に湾曲した外側部分、例えば、この湾曲した外側部分のうち固定部6近傍の部分、もしくは茎挟持部14bの他端には、クリップ1の水平方向(挟持片11bの他端が開く方向)に突出する把持部17bが設けられている。
把持部17aおよび把持部17bは、挟持片11aの他端と挟持片11bの他端との間を閉じるとき、把持部17aと把持部17bとを片手で同時に握ることがきできるように配置されている。
例えば、把持部17aおよび把持部17bは、親指を把持部17aに当接させ、人差し指を把持部17bに当接させて、挟持片11aの他端と挟持片11bの他端との間を閉じることができる位置に設けられている。
なお、クリップ1に設ける把持部17aおよび把持部17bは、上記の茎挟持部14a,14bの円弧状に湾曲した外側部分からクリップ1の水平方向に突出する構成に限定されない。
クリップ1は、例えば、茎挟持部14aの円弧状に湾曲した外側部分の適当な位置から、固定部6側に向かって突出する突出片状の把持部17aを設け、茎挟持部14bの円弧状に湾曲した外側部分の適当な位置から、固定部6側に向かって突出する突出片状の把持部17bを設けることも可能である。
挟持片11aは、支柱挟持部13aと茎挟持部14aとの間に位置決め部18aが設けられている。
挟持片11bは、支柱挟持部13bと茎挟持部14bとの間に位置決め部18bが設けられている。
位置決め部18aおよび位置決め部18bは、例えば、互いに嵌合するように形成されており、挟持片11aの他端と挟持片11bの他端との間が閉じられたきに嵌合し、挟持片11aと挟持片11bとの位置決めを行って、これらの接合状態を安定させるように設けられている。
図5~図7は、クリップ1の固定部6の状態を示す説明図である。図5および後述する図6、図7は、いずれも、クリップ1の固定部6(係止片15a,15b)の長手先端を正面視したもので、図中、奥側に接続部12が配置され、左側に挟持片11aが配置され、右側に挟持片11bが配置されている。
図5は、図2のクリップ1の固定部6の状態、即ち、固定部6の締結固定が開放されて、挟持片11aの他端と挟持片11bの他端との間が開かれている状態を示している。
固定部6を構成する係止片15aは、図2に示したように、基端側が茎挟持部14aに接続されており、先端側に当接部16aが設けられている。
係止片15aは、クリップ1の垂直方向において、挟持片11a(支柱挟持部13a,茎挟持部14a)よりも厚みが小さく(細く)形成されており、茎挟持部14a等に比べて撓み易く(変形し易く)構成されている。また、係止片15aは、例えば、クリップ1の垂直方向において、挟持片11aの上側部分に配置されている。
固定部6を構成する係止片15bは、基端側が茎挟持部14bに接続されており、先端側に当接部16bが設けられている。
係止片15bは、クリップ1の垂直方向において、挟持片11b(支柱挟持部13b,茎挟持部14b)よりも厚みが小さく(細く)形成されており、茎挟持部14b等に比べて撓み易く(変形し易く)構成されている。また、係止片15bは、例えば、クリップ1の垂直方向において、挟持片11bの下側部分に配置されている。
当接部16aは、図5に示したクリップ1を開いた状態において、係止片15bに向かって立体的に凸状となっている(突出している)三次元曲面部20aと、当該三次元曲面部20aの背後側に配置される平面部21aとを有している。また、当接部16aは、三次元曲面部20aと平面部21aとの接続部分を鋭角に形成させた頂点部22aを有している。
当接部16bは、図5に示したクリップ1を開いた状態において、係止片15aに向かって立体的に凸状となっている(突出している)三次元曲面部20bと、当該三次元曲面部20bの背後側に配置される平面部21bとを有している。また、当接部16bは、三次元曲面部20bと平面部21bとの接続部分を鋭角に形成させた頂点部22bを有している。
三次元曲面部20aおよび三次元曲面部20bは、後述するように互いに当接したとき、当接面積が小さくなり、互いに表面(曲面)を滑り移動し易く形成されている。
図5および後述する図6、図7に示した状態では、クリップ1の水平方向において挟持片11aと挟持片11bとが対向配置されている。この状態において(クリップ1の垂直方向において)、例えば、係止片15aは、係止片15bの上側に配置されるように挟持片11aに設けられ、係止片15bは、係止片15aの下側に配置されるように挟持片11bに設けられている。
また、上記の状態において(クリップ1の垂直方向において)、当接部16aは、係止片15aから下方(もしくは斜め下方)に向かって突出して頂点部22aが下端となるように配置されており、当接部16bは、係止片15bから上方(もしくは斜め上方)に向かって突出して頂点部22bが上端となるように配置されている。
当接部16aは、挟持片11aの他端と挟持片11bの他端との間が開いている状態において、三次元曲面部20aが挟持片11bの三次元曲面部20bと対向し、頂点部22a(三次元曲面部20aと接続する平面部21aの先端)が、クリップ1の水平方向において、係止片15aと接続する平面部21aの基端よりも、挟持片11aの外側寄りに(把持部17a側に)配置されるように、平面部21aを傾斜させて設けている。
また、当接部16bは、頂点部22b(三次元曲面部20bと接続する平面部21bの先端)が、クリップ1の水平方向において係止片15bと接続する平面部21bの基端よりも、挟持片11bの外側寄りに(把持部17b側に)配置されるように、平面部21bを傾斜させて設けている。
クリップ1は、図5に示した状態において、矢印Aが示す方向に力を把持部17aに加え、また、矢印Bが示す方向に力を把持部17bに加えると(把持部17aと把持部17bとの間を縮めるように力を加えると)、接続部12を支点として、挟持片11aと挟持片11bとが接近する。
図6は、図2のクリップ1を閉じるときの固定部6の状態を示す説明図である。
クリップ1に上記の矢印Aの力および矢印Bの力を加えると、当接部16aが矢印Aの方向に移動し、当接部16bが矢印Bの方向に移動して当接する。換言すると、クリップ1の水平方向において、当接部16aと当接部16bとが接近して当接する。
当接部16aと当接部16bとが当接するとき、初めに三次元曲面部20aと三次元曲面部20bとが当接し、互いの表面を滑り移動する。このとき、挟持片11aおよび挟持片11bに撓み(変形)が生じ、上記の滑り移動により、図6において、例えば、当接部16aが右斜め上方に移動し、当接部16bが左斜め下方に移動する。即ち、クリップ1の垂直方向において、当接部16aが一の方向に移動し、当接部16bが他の方向に移動する。
さらに、把持部17aに矢印Aの力を加え、把持部17bに矢印Bの力を加え続けると、頂点部22aと頂点部22bとが接近して互いに鋭角部分を乗り越える。
図7は、図2のクリップ1を閉じたときの固定部6の状態を示す説明図である。即ち、図7は、図1のクリップ1の固定部6の状態を示している。
上記のように、頂点部22aと頂点部22bとが接近して、互いに鋭角部分を乗り越えると、頂点部22aが平面部21bに当接し(もしくは平面部21bの近傍に位置し)、頂点部22bが平面部21aに当接する(もしくは平面部21aの近傍に位置する)状態になる。
即ち、当接部16aの平面部21aと当接部16bの平面部21bとが対向して当接する。
上記の平面部21aと平面部21bとが対向して当接する状態は、図5の挟持片11aと挟持片11bとが開いている状態と比べると、当接部16aが、当接部16bよりも、挟持片11b(例えば、把持部17b)に近い位置に配置され、当接部16bが、当接部16aよりも挟持片11a(例えば、把持部17a)に近い位置に配置されている。
即ち、当接部16aの位置と当接部16bの位置が、図5の左右方向において(クリップ1の水平方向において)入れ替わり、クリップ1の垂直方向において重なる挟持片11aと挟持片11bが交差し、挟持片11aおよび挟持片11bが変形した(例えば、係止片15a,15bが若干撓んだ)状態になっている。
上記のように交差して変形した挟持片11aおよび挟持片11bには、元の形状に戻ろうとする(互いに離れようとする)応力が生じる。
把持部17aに加えた矢印Aの力と、把持部17bに加えた矢印Bの力を消滅させると、上記の応力が当接部16a,16bに作用して、平面部21aおよび平面部21bには、互いの面を当接させる押圧が生じ、当接部16aと当接部16bとが接触した状態で固定される。
また、上記のように当接部16aと当接部16bとが接触して固定されているときには、前述のように平面部21aが傾斜し、また、平面部21bが傾斜しているため、クリップ1の垂直方向において、平面部21aと平面部21bとが容易にずれない状態になっている。即ち、当接部16aおよび当接部16bが、容易に上下方向にずれて締結固定が開放されない状態になる。
クリップ1を用いて植物の茎を支柱に支持させるときには、図2および図5に示したように、固定部6を開放した状態としておき、支柱挟持部13aと支柱挟持部13bとの間に支柱を挿入し、その後、支柱に支持させる植物の茎を茎挟持部14aと茎挟持部14bとの間に挿入する。
このとき、支柱の外周部分が支柱挟持部13aおよび支柱挟持部13bの各湾曲の内側部分に当接するように、クリップ1の位置を調整する。
上記のように支柱および植物の茎を挿入させた状態としておき、把持部17aに矢印Aの力を、把持部17bに矢印Bの力を同時に加えて固定部6を閉じて、クリップ1を支柱および植物の茎に固定する。なお、この固定部6が閉じるときには、前述のように係止片15a,15bが移動し、また、当接部16a,16bの各部が当接して、クリップ1が図1および図7に示した状態になる。
クリップ1を支柱および植物の茎から取外すときには、図7に示した状態において、例えば、手の指を用いて、把持部17aに矢印Aの力を、把持部17bに矢印Bの力を同時に加えて、平面部21aと平面部21bとを若干離間させる。このようにして平面部21aと平面部21bとの間に生じている押圧を弱めておき、下方に位置する頂点部22aが上方へ移動するように、また、上方に位置する頂点部22bが下方へ移動するように、当接部16aと当接部16bとをそれぞれの方向へ移動させる。
このように、当接部16aを上方に移動させるとともに、当接部16bを下方に移動させて、固定部6の締結固定を開放して植物の茎および支柱からクリップ1を取外す。
以上のように、クリップ1によれば、挟持片11aの他端と挟持片11bの他端とを近付けるように、クリップ1の水平方向に沿った力を、例えば、把持部17aおよび把持部17bに加えることにより、容易に固定部6を締結固定することができ、支柱に植物の茎を支持させる作業に必要な注意点を軽減することができ、当該作業を容易にすることができる。
また、当接部16aを上方へ移動させ、当接部16bを下方に移動させるだけで固定部6の締結固定を解除することができ、容易な操作によって、クリップ1を植物茎ならびに支柱から取り外すことができる。また、当該クリップ1を繰り返し使用することができる。
また、固定部6の締結固定を解除すると、挟持片11aと挟持片11bとの間を開くことが可能になるため、クリップ1を取り外すとき、植物の茎等との接触を回避して、当該植物の茎等が傷むことを防ぐことができる。
(実施の形態2)
図8は、本開示の実施の形態2によるクリップ1aの構成を示す説明図である。クリップ1aは、支柱挟持部13aに支柱当接片19aを設け、支柱挟持部13bに支柱当接片19bを設けたもので、これら以外の部分は、前述のクリップ1と同様に構成されている。
クリップ1aについては、クリップ1と同様に構成された部分の重複説明を省略する。
クリップ1aは、クリップ1と同様な樹脂を用いて形成されている。
支柱当接片19aは、支柱挟持部13aの湾曲形状の内側に設けられ、上記の樹脂の材質(特性)によってばね性(可撓性)を有するように形成されている。
支柱当接片19aは、位置決め部18aが設けられている支柱挟持部13aの基端側から、接続部12が設けられている支柱挟持部13aの先端側に向かって突出し、支柱挟持部13aの湾曲方向に沿って、例えば支柱挟持部13aよりも小さな曲率半径で湾曲している。
支柱当接片19aは、支柱挟持部13aの基端側から先端側に向かって徐々に細くなり、当該支柱当接片19aの湾曲形状が撓む(上記のばね性を有する)ように形成されている。
支柱当接片19bは、支柱挟持部13bの湾曲形状の内側に設けられ、支柱当接片19aと同様に、ばね性を有するように形成されている。
支柱当接片19bは、位置決め部18bが設けられている支柱挟持部13bの基端側から、接続部12が設けられている支柱挟持部13bの先端側に向かって突出し、支柱挟持部13bの湾曲方向に沿って、例えば支柱挟持部13bよりも小さな曲率半径で湾曲している。
支柱当接片19bは、支柱挟持部13bの基端側から先端側に向かって徐々に細くなり、当該支柱当接片19bの湾曲形状が撓む(上記のばね性を有する)ように形成されている。
支柱当接片19aおよび支柱当接片19bは、挟持片11aと挟持片11bとを接合させたとき(後述するように固定部6を締結固定させたとき)、互いの先端が対向して、支柱当接片19aと支柱当接片19bとによって囲われた空間(孔部)が形成されるように設けられている。
詳しくは、支柱当接片19aおよび支柱当接片19bは、支柱係止孔3の縁辺が支柱(図示省略)の外周に沿うように、好ましくは、支柱係止孔3の形状(大きさ)を、支柱の断面形状(大きさ)と同様なものとするように形成されている。もしくは、支柱係止孔3の内部において、支柱の断面形状(大きさ)に対応する孔部が形成されるように形成されている。
換言すると、支柱当接片19aおよび支柱当接片19bは、挟持片11aと挟持片11bとを接合させたとき、支柱係止部2に挟み込まれた(支柱挟持部13aと支柱挟持部13bとの間に挿入された)支柱の外周部分を囲んで当接するように設けられている。好ましくは、支柱の外周を1周するように当接し、クリップ1が支柱に係止されるように設けられている。
即ち、支柱当接片19aおよび支柱当接片19bは、支柱挟持部13aおよび支柱挟持部13bだけでは当接することができない、支柱の接続部12側の外周部分に当接して、この部分を狭持するように形成されている。
支柱当接片19aおよび支柱当接片19bは、前述のようにばね性を備えているので、支柱の外周に押圧を加えて当接し、クリップ1aを確実に支柱に係止させることができる。また、上記のようにばね性を備えることにより、当該支柱当接片19aおよび支柱当接片19bの湾曲形状が、支柱の外周に対して若干適当でない場合でも、撓み等による変形を生じさせて当該支柱の外周に当接することができる。
また、支柱当接片19aおよび支柱当接片19bは、上記のように、支柱挟持部13aおよび支柱挟持部13bだけでは当接することができない、支柱の接続部12側の外周部分に当接して、支柱に対する接触面積を大きくすることができ、クリップ1aを確実に支柱に係止させることができる。
クリップ1aは、前述のクリップ1と同様に構成された茎挟持部14a,14b把持部17a,17b、、固定部6等を備えている。
そのため、容易に固定部6を締結固定することができ、支柱に植物の茎を支持させる作業に必要な注意点を軽減することができ、当該作業を容易にすることができる。
また、クリップ1aは、前述のクリップ1と同様に、容易な操作で固定部6の締結固定を解除することができ、当該クリップ1aを植物茎ならびに支柱から取り外すことができる。また、クリップ1aを繰り返し使用することができる。
また、クリップ1aを取り外すとき、植物の茎等との接触を回避して、当該植物の茎等が傷むことを防ぐことができる。
(実施の形態3)
図9は、本開示の実施の形態3によるクリップ1bの構成を示す説明図である。クリップ1bは、支柱挟持部13aに支柱当接突起部25aを設け、支柱挟持部13bに支柱当接突起部25bを設けたもので、これら以外の部分は、前述のクリップ1等と同様に構成されている。
クリップ1bについては、クリップ1等と同様に構成された部分の重複説明を省略する。
クリップ1bは、クリップ1等と同様な樹脂を用いて形成されている。そのため、クリップ1bの支柱挟持部13a,13b等の各部は、クリップ1の各部と同様に撓む可撓性を有している。
支柱当接突起部25aは、支柱挟持部13aの湾曲形状内側に向かって突出する突起を複数形成させた部分である。
支柱当接突起部25aの複数の突起は、支柱挟持部13aの湾曲形状の部分に、適当な間隔を空けて配置されている。
図9に示した支柱当接突起部25aの突起は、例えば、突出形状が半円形状に形成されて、支柱挟持部13aの内側部分(湾曲部分)から突出している。また、この突起は、図中、手前側から奥側に(クリップ1bの厚み方向に)延設された半円柱形状に形成さている。
クリップ1bの支柱挟持部13aの外側部分、即ち、支柱当接突起部25aの背面側には、適当な間隔を空けて複数の外側凹部26aが形成されている。
外側凹部26aは、クリップ1bの厚み方向に延設された凹部であり、支柱当接突起部25aを設けることによって支柱挟持部13aの湾曲部分が厚く(太く)なり、当該支柱挟持部13aが撓み難くなることを防ぐために設けられている。
即ち、支柱挟持部13aの、外側凹部26aが設けられた部分は、柔軟に撓むことができるように、例えば、支柱係止孔3の開口部分を正面視したとき、他の部分(外側凹部26aが設けられていない部分)よりも薄く形成されている。
クリップ1bの支柱挟持部13bは、支柱当接突起部25aと同様な大きさ、形状に形成された支柱当接突起部25bが設けられ、また、外側凹部26aと同様な大きさ、形状に形成された外側凹部26bが設けられており、図9において、支柱挟持部13aと左右対称になる形状に形成されている。
支柱当接突起部25aおよび支柱当接突起部25bは、挟持片11aと挟持片11bとを接合させたとき、支柱係止部2に挟み込まれた支柱に複数の突起が当接して、当該支柱を狭持するように形成されている。
支柱当接突起部25aおよび支柱当接突起部25bに形成されている複数の突起は、挟持片11aと挟持片11bとを接合させたとき、支柱挟持部13aと支柱挟持部13bとの間に挿入された支柱の外周部分に当接する突出量(支柱挟持部13a,13bの各内側部分からの突出高さ)を有する。
クリップ1bの支柱挟持部13a、および、クリップ1bの支柱挟持部13bは、挟持片11aと挟持片11bとを接合すると、支柱当接突起部25aおよび支柱当接突起部25bに形成された複数の突起が支柱の外周部分を囲むように当接する。このように支柱当接突起部25a,25bの各突起が支柱の外周部分に当接すると、支柱挟持部13a,13bが適度に撓んで(湾曲して)支柱の外周部分を締め付け、クリップ1bが支柱に係止される。
前述のようにクリップ1bの支柱挟持部13aには外側凹部26aが形成されており、また、支柱挟持部13bには外側凹部26bが形成されている。
そのため、上記のように挟持片11aと挟持片11bとを接合すると、クリップ1bの支柱挟持部13a,13bが容易に支柱の外周部分に沿って撓む。
このように、クリップ1bの支柱挟持部13a,13bが、支柱の外周部分に沿って撓むことによって、各突起が支柱の外周部分に当接し易くなり、複数の突起が良好な状態で支柱に当接して(好ましくは全ての突起が一様に当接して)、クリップ1bを確実に支柱に係止させることができる。
クリップ1bは、前述のクリップ1,1aと同様に構成された茎挟持部14a,14b、把持部17a,17b、固定部6等を備えている。
そのため、容易に固定部6を締結固定することができ、支柱に植物の茎を支持させる作業に必要な注意点を軽減することができ、当該作業を容易にすることができる。
また、クリップ1bは、前述のクリップ1,1aと同様に、容易な操作で固定部6の締結固定を解除することができ、当該クリップ1bを植物茎ならびに支柱から取り外すことができる。また、クリップ1bを繰り返し使用することができる。
また、クリップ1bを取り外すとき、植物の茎等との接触を回避して、当該植物の茎等が傷むことを防ぐことができる。
(実施の形態4)
図10は、本開示の実施の形態4によるクリップ7の構成を示す説明図である。クリップ7は、前述のクリップ1等と同様な樹脂を用いて形成され、植物の茎等を支持するように円弧状に湾曲させた挟持片31aおよび挟持片31b、挟持片31aの一端と挟持片31bの一端とを接続する接続部34、挟持片31aの他端と挟持片31bの他端とを締結固定する固定部32、支持部材として用いるひもを係止するひも係止部40(支持部材係止部)を備えている。
接続部34は、前述の接続部12と同様に、ヒンジ機能を有するように形成されており、円弧状の挟持片31aと円弧状の挟持片31bとを接合させたとき、植物の茎等を挿通させる支持孔30の縁周が形成されるように、挟持片31aの一端と挟持片31bの一端とを接続し、挟持片31aの他端と挟持片31bの他端との間が開閉するように構成されている。
換言すると、接続部34は、挟持片31aの円弧状に湾曲した内側(凹部分)と挟持片31bの円弧状に湾曲した内側(凹部分)とが対向するように、挟持片31aと挟持片31bとを接続する。
ひも係止部40は、後述する突起部35b、突起部35bを挿入させる貫通孔35a(および接続部34の内側部分)によって構成されている。
なお、ここでは、支持孔30に挿通される植物の茎の成長方向を、クリップ7の垂直方向とし、接続部34によって開閉する、挟持片31aの他端および挟持片31bの他端の開閉方向を、クリップ7の水平方向とする。
挟持片31aの一端(接続部34の近傍)には、挟持片31aの他端と挟持片31bの他端との間を閉じたとき、突起部35bを挿入させる(遊嵌させる)貫通孔35aが設けられている。また、挟持片31bの一端(接続部34の近傍)には、挟持片31aに向かって突出し、貫通孔35aに挿入(遊嵌)させる突起部35bが設けられている。なお、貫通孔35aを挟持片31bに設け、突起部35bを挟持片31aに設けてクリップ7を構成してもよい。
挟持片31aの他端には、前述の係止片15aと同様に構成された係止片32aが設けられており、挟持片31bの他端には、前述の係止片15bと同様に構成された係止片32bが設けられている。
係止片32aは、先端側に当接部36aが設けられており、固定部32の一の部分を構成する。また、係止片32bは、先端側に当接部36bが設けられており、固定部32の他の部分を構成する。
当接部36aは、前述の当接部16aと同様な形状に形成されたもので、当接部36bは、前述の当接部16bと同様な形状に形成されたものである。
また、当接部36aは、クリップ1の係止片15aに設けられた当接部16aと同様に、クリップ7の垂直方向において、係止片32aから下方(もしくは斜め下方)に向かって突出して、当接部36aの頂点部(図示省略)が下端となるように配置されている。
また、当接部36bは、クリップ1の係止片15bに設けられた当接部16bと同様に、クリップ7の垂直方向において、係止片32bから上方(もしくは斜め上方)に向かって突出して、当接部36bの頂点部(図示省略)が上端となるように配置されている。
挟持片31aの円弧状に湾曲した外側部分、例えば、この湾曲した外側部分のうち固定部32近傍の部分、もしくは挟持片31aの他端には、クリップ7の水平方向(挟持片31aの他端が開く方向)に突出する把持部33aが設けられている。
挟持片31bの円弧状に湾曲した外側部分、例えば、この湾曲した外側部分のうち固定部32近傍の部分、もしくは挟持片31bの他端には、クリップ7の水平方向(挟持片31bの他端が開く方向)に突出する把持部33bが設けられている。
把持部33aおよび把持部33bは、挟持片31aの他端と挟持片31bの他端との間を閉じるとき、把持部33aと把持部33bとを片手で同時に握ることがきできるように配置されている。
例えば、把持部33aおよび把持部33bは、親指を把持部33aに当接させ、人差し指を把持部33bに当接させて、挟持片31aの他端と挟持片31bの他端との間を閉じることができる位置に設けられている。
なお、クリップ7に設ける把持部33aおよび把持部33bは、上記の挟持片31a,31bの円弧状に湾曲した外側部分からクリップ7の水平方向に突出する構成に限定されない。
クリップ7は、例えば、挟持片31aの円弧状に湾曲した外側部分の適当な位置から、固定部32側に向かって突出する突出片状の把持部33aを設け、挟持片31bの円弧状に湾曲した外側部分の適当な位置から、固定部32側に向かって突出する突出片状の把持部33bを設けることも可能である。
クリップ7は、挟持片31aの他端と挟持片31bの他端との間が開かれた状態において、固定部32(係止片32a,32b)の長手先端を正面視した場合、図5のクリップ1の固定部6の長手先端を正面視した場合と同様に、当接部36a,36b等の各部が配置されている。
クリップ7は、固定部32が開放されている状態において、把持部33aおよび把持部33bに、それぞれ前述の矢印Aの力ならびに矢印Bの力が加えられると、図5~図7の当接部16a,16b等と同様に、当接部36a,36b等が移動して、固定部32が締結固定される。
クリップ7を使用するときには、クリップ7を開いた状態(挟持片31aの他端と挟持片31bの他端との間を開いた状態)にしておき、植物の上側において、例えば、地面から1.8~2[m]程度の高さで略水平に張られた誘引線から垂らされた樹脂等のひもを、接続部34と突起部35bとの間に挿入し、また、挟持片31aと挟持片31bとの間に植物の茎が位置するようにクリップ7を配置する。
この状態で、把持部33a,33bに、前述の矢印Aの力および矢印Bの力を加え、挟持片31aの他端と挟持片31bの他端との間を閉じる。
このとき、貫通孔35aに突起部35bが遊嵌され、ひも係止部40の隙間(接続部34と突起部35bとの間の空間)が狭くなり、当該ひもが接続部34および突起部35bによって挟持され、係止部40に係止される。また、上記のように固定部32が締結固定され、挟持片31aと挟持片31bとの間に植物の茎が支持される。
クリップ7は、上記のように固定部32が締結固定されたとき、固定部32(係止片32a,32b)の長手先端を正面視した場合、図7に示したものと同様に、当接部36a,36b等の各部が配置される。
クリップ7を植物の茎およびひもから取外すときには、前述のクリップ1と同様に、例えば、把持部33a,33bに力を加えながら、当接部36aと当接部36bとを離間させて固定部32の締結固定を開放し、植物の茎からクリップ7を取外し、またクリップ7に挿入されているひもを取外す。
以上のように、クリップ7によれば、挟持片31aの他端と挟持片31bの他端とを近付けるように、クリップ7の水平方向に沿った力を、例えば、把持部33aおよび把持部33bに加えることにより、容易に固定部32を締結固定することができ、ひもに植物の茎を支持させる作業に必要な注意点を軽減することができ、当該作業を容易にすることができる。
また、前述のクリップ1等と同様に、容易な操作で固定部32の締結固定を解除することができ、クリップ7を植物茎等から取り外すことができる。また、クリップ7を繰り返し使用することができる。
また、クリップ7を取り外すとき、植物の茎等との接触を回避して、当該植物の茎等が傷むことを防ぐことができる。
1,1a,1b,7 クリップ
2 支柱係止部
3 支柱係止孔
4 茎支持部
5 茎支持孔
6 固定部
11a,11b 挟持片
12 接続部
13a,13b 支柱挟持部
14a,14b 茎挟持部
15a,15b 係止片
16a,16b 当接部
17a,17b 把持部
18a,18b 位置決め部
19a,19b 支柱当接片
20a,20b 三次元曲面部
21a,21b 平面部
22a,22b 頂点部
25a,25b 支柱当接突起部
26a,26b 外側凹部
30 支持孔
31a,31b 挟持片
32 固定部
32a,32b 係止片
33a,33b 把持部
34 接続部
35a 貫通孔
35b 突起部
36a,36b 当接部
40 ひも係止部

Claims (3)

  1. 2つの挟持片と、前記2つの挟持片の一端の間を接続する接続部と、前記2つの挟持片の他端を締結固定する固定部と、を備える植物用クリップであって、
    前記接続部は、
    前記2つの挟持片の他端の間を開閉させるヒンジ機能を有し、
    前記2つの挟持片は、
    前記固定部によって締結固定されたとき、植物の茎を支持させる支持部材に前記植物用クリップを係止させる支持部材係止部と、前記植物の茎を挟持する挟持部と、
    を備え、
    前記2つの挟持片のうち、第1挟持片は、
    前記固定部を構成する第1係止片および第1当接部を有し、
    前記第1係止片は、
    前記第1挟持片の他端から延設され、先端に前記第1当接部を備え、
    前記2つの挟持片のうち、第2挟持片は、
    前記固定部を構成する第2係止片および第2当接部を有し、
    前記第2係止片は、
    前記第2挟持片の他端から延設され、先端に前記第2当接部を備え、
    前記支持部材の延設方向または前記植物の茎の成長方向を前記植物用クリップの垂直方向とし、前記第1挟持片の他端および前記第2挟持片の他端の開閉方向を前記植物用クリップの水平方向としたとき、
    前記第1当接部は、
    前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開いているとき、前記第2係止片に向かって突出する第1の三次元曲面部と、前記第1の三次元曲面部の背後側に配置される第1平面部と、前記第1の三次元曲面部と前記第1平面部との接続部分を鋭角に形成させた第1頂点部と、を有し、
    前記第1頂点部は、
    前記第1係止片から前記植物用クリップの垂直方向における一の方向に向かって突出するように形成されており、
    前記第2当接部は、
    前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開いているとき、前記第1係止片に向かって突出する第2の三次元曲面部と、前記第2の三次元曲面部の背後側に配置される第2平面部と、前記第2の三次元曲面部と前記第2平面部との接続部分を鋭角に形成させた第2頂点部と、を有し、
    前記第2頂点部は、
    前記第2係止片から前記植物用クリップの垂直方向における他の方向に向かって突出するように形成されており、
    前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間を閉じるように、前記植物用クリップの水平方向に沿った力が前記第1挟持片および前記第2挟持片に加えられると、
    前記第1の三次元曲面部と前記第2の三次元曲面部とが当接し、前記第1当接部が前記植物用クリップの垂直方向における他の方向に移動し、前記第2当接部が前記植物用クリップの垂直方向における一の方向に移動して、前記第1頂点部と前記第2頂点部とが互いに乗り越え、前記植物用クリップの水平方向における前記第1当接部および前記第2当接部の位置が入れ替わり、前記第1平面部と前記第2平面部とが当接して前記固定部の締結固定が行われる、
    ことを特徴とする植物用クリップ。
  2. 前記第1係止片は、
    前記植物用クリップの垂直方向における厚みが、前記狭持部を構成する前記第1挟持片の第1挟持部よりも小さく形成され、
    前記第1挟持片の、前記植物用クリップの垂直方向における他の方向の側に配置され、
    前記第2係止片は、
    前記植物用クリップの垂直方向における厚みが、前記狭持部を構成する前記第2挟持片の第2挟持部よりも小さく形成され、
    前記第2挟持片の、前記植物用クリップの垂直方向における一の方向の側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の植物用クリップ。
  3. 前記第1当接部は、
    前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開いているとき、前記第1平面部が、前記植物用クリップの水平方向において前記第1係止片と接続する前記第1平面部の基端よりも前記第1頂点部が前記第1挟持片の外側寄りに位置するように傾斜しており、
    前記第2当接部は、
    前記第1挟持片の他端と前記第2挟持片の他端との間が開いているとき、前記第2平面部が、前記植物用クリップの水平方向において前記第2係止片と接続する前記第2平面部の基端よりも前記第2頂点部が前記第2挟持片の外側寄りに位置するように傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の植物用クリップ。
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