JP2023077760A - プリンタ、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

プリンタ、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Yasunari Tsuji
昭博 小林
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Abstract

【課題】印刷中においてもノズルからインクが長期間吐出されないことを抑制できるプリンタ、制御方法、及び制御プログラムを提供する。【解決手段】CPUは、印刷動作が実行される場合において、ヘッドの複数のノズルのうち、所定時間の間インクが吐出されない未使用ノズルの有無を判断する(S9)。CPUは、未使用ノズルが有ると判断された場合(S9:YES)、印刷対象物の相対移動量を、第一送り量から、第一送り量よりも短い第二送り量に変更する(S11)。CPUは、印刷対象物の相対移動量を第二送り量に変更した後、未使用ノズルから印刷対象物の印刷領域に向けて、少なくとも一滴のインクを吐出させる(S13)。CPUは、搬送機構による印刷対象物の相対移動量を第二送り量に変更した後、未使用ノズルが無いと判断された場合(S15:NO)、印刷対象物の相対移動量を第一送り量に戻す(S17)。【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタ、制御方法、及び制御プログラムに関する。
プリンタにおいて、ノズルからインクが長期間吐出されずに詰まることを抑制する為の方法が知られている。特許文献1に記載のプリンタは、媒体の搬送量を切り替えることでインクを吐出するノズルを変更することにより、印刷に使用されるノズルが偏らないようにする。特許文献2に記載のプリンタは、ヘッドの各ノズルの駆動回数を検出し、駆動回数が所定値以下のノズルについて空吐出を行う。
特開平5-64891号公報 特開2000-127456号公報
上記プリンタでは、印刷の実行中にノズルからインクが長期間吐出されない場合がある。この場合、印刷中においても、インクが長期間吐出されないノズルについて、インクの乾燥又は硬化が進む可能性がある。
本発明の目的は、印刷中においてもノズルからインクが長期間吐出されないことを抑制できるプリンタ、制御方法、及び制御プログラムを提供することである。
本発明の第一態様に係るプリンタは、印刷データに基づき印刷対象物の印刷領域に印刷を実行するプリンタであって、前記印刷領域にインクを吐出するヘッドと、前記ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジと、前記ヘッドに対して前記印刷対象物を副走査方向に相対移動させる媒体搬送部と、前記ヘッド、前記キャリッジ、及び前記媒体搬送部を制御するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記印刷データに基づき、前記媒体搬送部により前記印刷対象物を所定の第一送り量で前記副走査方向に相対移動させ、前記キャリッジにより前記ヘッドを前記主走査方向に移動させ、及び前記ヘッドから前記インクを吐出させることにより、前記印刷対象物の前記印刷領域に対する印刷動作を実行し、前記印刷動作が実行される場合において、前記ヘッドの複数のノズルのうち、所定時間の間インクが吐出されない未使用ノズルの有無を判断し、前記未使用ノズルが有ると判断された場合、前記媒体搬送部による、前記印刷対象物の相対移動量を、前記第一送り量から、前記第一送り量よりも短い第二送り量に変更し、前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記未使用ノズルから前記印刷対象物の前記印刷領域に向けて、少なくとも一滴の前記インクを吐出させ、前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記未使用ノズルが無いと判断された場合、前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第一送り量に戻すことを特徴とする。
プリンタは、印刷動作の実行時において、所定時間使用していない未使用ノズルからインクを吐出する。従って、プリンタは、印刷中においてもノズルからインクが長期間吐出されないことを抑制できる。故に、プリンタは、印刷中においてもヘッドのインクが不吐出になることを抑制できる。また、プリンタは、未使用ノズルからインクを吐出する場合、印刷対象物を第一送り量よりも短い第二送り量で印刷対象物を搬送する。これにより、プリンタは、未使用ノズルから吐出されたインクの割合が減少し、濃度が薄くなる。このため、未使用ノズルから吐出された少なくとも一滴のインクが目立ちにくくなる。故に、プリンタは、未使用ノズルから吐出されるインクによる画像品質の低下を抑制できる。
前記複数のノズルは、第一色の第一インクを吐出する第一ノズルと、第二色の第二インクを吐出する第二ノズルとを少なくとも含み、前記コントローラは、前記第一ノズルから前記第一インクが前記印刷領域に吐出され、且つ、前記第二ノズルから前記第二インクが前記印刷領域に吐出されない場合であって、前記第二ノズルが前記未使用ノズルであると判断した場合、前記第二ノズルから前記印刷領域に向けて、前記少なくとも一摘の前記第二インクを吐出させてもよい。プリンタは、印刷領域に吐出されない第二色の第二インクを吐出する未使用ノズルが不吐出となる可能性を抑制できる。
前記第二送り量は、前記第一送り量の1/2の送り量であってもよい。プリンタは、未使用ノズルから少なくとも一摘のインクを吐出する場合、第一送り量の1/2の送り量である第二送り量で印刷対象物を搬送する。これにより、プリンタは、未使用ノズルから吐出されたインクの領域に対して、印刷時に吐出されるインクが増える。このため、未使用ノズルから吐出された少なくとも一滴のインクが目立ちにくくなる。故に、プリンタは、未使用ノズルから吐出されるインクによる画像品質の低下を抑制できる。
前記第一送り量は、前記印刷領域を前記副走査方向に四等分した四つの分割領域の夫々の前記副走査方向の長さに対応する送り量であり、前記第二送り量は、前記第一送り量の1/2の送り量であってもよい。プリンタは、未使用ノズルから少なくとも一摘のインクを吐出する場合、一つの分割領域の副走査方向の長さの1/2の第二送り量で、印刷対象物を搬送する。これにより、プリンタは、未使用ノズルから吐出されたインクの領域に対して、印刷時に吐出されるインクが増える。従って、プリンタは、未使用ノズルから吐出された少なくとも一滴のインクが目立ちにくくなる。故に、プリンタは、未使用ノズルから吐出されるインクによる画像品質の低下を抑制できる。
前記コントローラは、前記所定時間の間に吐出しない前記未使用ノズルの有無を、前記印刷データに基づき判断してもよい。プリンタは、印刷を実行する前に、印刷データに基づき未使用ノズルの有無を判断できる。
前記ヘッドは、前記印刷対象物に対して紫外線硬化型の前記インクを吐出し、前記紫外線硬化型の前記インクが吐出された前記印刷対象物に紫外線を照射するランプを備えてもよい。プリンタは、紫外線硬化型のインクを硬化させる為に、紫外線を照射するランプを備えた場合にも、請求項1~5と同様の効果を得る。
前記コントローラは、前記ランプと前記印刷対象物との距離、及び前記ランプによる紫外線の照射時間に基づき、前記所定時間を決定してもよい。プリンタは、未使用ノズルのインクが硬化する時期を精度よく決定できる。
本発明の第二態様に係る制御方法は、印刷データに基づき印刷対象物の印刷領域にインクを吐出するヘッドと、前記ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジと、前記ヘッドに対して前記印刷対象物を副走査方向に相対移動させる媒体搬送部と、前記ヘッド、前記キャリッジ、及び前記媒体搬送部を制御するコントローラとを備えたプリンタの制御方法であって、前記印刷データに基づき、前記媒体搬送部により前記印刷対象物を所定の第一送り量で前記副走査方向に相対移動させ、前記キャリッジにより前記ヘッドを前記主走査方向に移動させ、及び前記ヘッドから前記インクを吐出させることにより、前記印刷対象物の前記印刷領域に対する印刷動作を実行する印刷ステップと、前記印刷ステップにより前記印刷動作が実行される場合において、前記ヘッドの複数のノズルのうち、所定時間の間インクが吐出されない未使用ノズルの有無を判断する判断ステップと、前記判断ステップにより前記未使用ノズルが有ると判断された場合、前記媒体搬送部による、前記印刷対象物の相対移動量を、前記第一送り量から、前記第一送り量よりも短い第二送り量に変更する第一変更ステップと、前記第一変更ステップにより前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記未使用ノズルから前記印刷対象物の前記印刷領域に向けて、少なくとも一滴の前記インクを吐出させる吐出ステップと、前記第一変更ステップにより前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記判断ステップにより前記未使用ノズルが無いと判断された場合、前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第一送り量に戻す第二変更ステップとを備えたことを特徴とする。
プリンタは、上記制御方法を用いることで、第一態様のプリンタと同様の効果を得る。
本発明の第三態様に係る制御プログラムは、印刷データに基づき印刷対象物の印刷領域にインクを吐出するヘッドと、前記ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジと、前記ヘッドに対して前記印刷対象物を副走査方向に相対移動させる媒体搬送部と、前記ヘッド、前記キャリッジ、及び前記媒体搬送部を制御するコントローラとを備えたプリンタのコンピュータに、前記印刷データに基づき、前記媒体搬送部により前記印刷対象物を所定の第一送り量で前記副走査方向に相対移動させ、前記キャリッジにより前記ヘッドを前記主走査方向に移動させ、及び前記ヘッドから前記インクを吐出させることにより、前記印刷対象物の前記印刷領域に対する印刷動作を実行する印刷ステップと、前記印刷ステップによる前記印刷動作が実行される場合において、前記ヘッドの複数のノズルのうち、所定時間の間インクが吐出されない未使用ノズルの有無を判断する判断ステップと、前記判断ステップにより前記未使用ノズルが有ると判断された場合、前記媒体搬送部による、前記印刷対象物の相対移動量を、前記第一送り量から、前記第一送り量よりも短い第二送り量に変更する第一変更ステップと、前記第一変更ステップにより前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記未使用ノズルから前記印刷対象物の前記印刷領域に向けて、少なくとも一滴の前記インクを吐出させる吐出ステップと、前記第一変更ステップにより前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記判断ステップにより前記未使用ノズルが無いと判断された場合、前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第一送り量に戻す第二変更ステップとを実行させることを特徴とする。
プリンタは、上記制御プログラムが実行されることで、第一態様のプリンタと同様の効果を得る。
プリンタ1の右前上方から見た斜視図である。 ヘッド10を下方から見た図である。 プリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。 印刷画像「A」を印刷する場合を示す図である。 印刷画像「A」を印刷しながら、未使用ノズルからインクを吐出する場合を示す図である。 メイン処理を示すフローチャートである。
図面を参照して、本発明の一実施形態に係るプリンタ1を説明する。図1の上方、下方、左下方、右上方、右下方、及び左上方が、夫々、プリンタ1の上方、下方、前方、後方、右方、及び左方である。
図1を参照し、プリンタ1の概略構成を説明する。図1に示すように、プリンタ1は搬送機構6と昇降機構9とプラテン5と一対のレール11とキャリッジ20を備える。搬送機構6はプリンタ1の下部に設けられる。搬送機構6は、一対のレール12を含む。一対のレール12は前後方向に延び、互いに左右方向に並ぶ。
昇降機構9は搬送機構6の上側に設けられる。昇降機構9は、一対のレール12によって支持される。プラテン5は昇降機構9の上側に設けられる。プラテン5は板である。プラテン5は、昇降機構9によって支持される。プラテン5は昇降機構9の上下方向の伸縮により、上下方向に移動する。
プラテン5は昇降機構9の前後方向の移動により、前後方向(以下、「副走査方向」ともいう。)に移動する。プラテン5の上面には、図4、図5に示す印刷対象物Sが載置される。図4、図5に示す印刷対象物Sは例えば板状、シート状であり、例えば布、紙、プラスチック、金属で構成される。
一対のレール11はプラテン5よりも上方に設けられる。一対のレール11は左右方向に延び、互いに前後方向に並ぶ。キャリッジ20は一対のレール11の前後方向の間に設けられる。キャリッジ20は板である。キャリッジ20は、一対のレール11によって支持される。キャリッジ20は、一対のレール11に沿って左右方向(以下、「主走査方向」ともいう。)に移動する。
キャリッジ20にはヘッド10が固定される。ヘッド10の個数は特定の個数に限定されないが、本実施形態では二つのヘッド10がキャリッジ20に搭載される。二つのヘッド10は直方体状であり、前後方向に並ぶ。ヘッド10は、印刷対象物Sに対して、インクを下方に吐出する。一例として、インクは紫外線が照射されることによって硬化する、いわゆる紫外線硬化型インクである。
ヘッド10の右側にはランプ50が設けられる。ランプ50の個数は特定の個数に限定されないが、本実施形態では二つのランプ50が設けられる。すなわち、本実施形態ではプリンタ1はヘッド10の個数分のランプ50を備える。ランプ50は直方体状であり、紫外線発光ダイオード51(Ultraviolet Light Emitting Diode)を含む。ランプ50により紫外線が照射されることで、インクは硬化する。
プリンタ1の右側には装着部8が設けられる。装着部8には、複数のカートリッジ3が装着される。各カートリッジ3は、夫々白インク、カラーインク等を収容する。一対のレール11のうち後側のレール11の後側には固定部材17が固定される。固定部材17はチューブ15を支持する。インクは各カートリッジ3からチューブ15の中を流れて各ヘッド10に供給される。
図2(A)に示すように、前側のヘッド10の下面にはノズル面101が形成される。ノズル面101はキャリッジ20から下方に露出する。ノズル面101はプラテン5よりも上方に位置し、上下方向においてプラテン5と対向する。
ノズル面101には、例えばノズル列51Y、51M、51C、51Kが形成される。ノズル列51Y、51M、51C、51Kは、左方から右方に向かってノズル列51Y、51M、51C、51Kの順に並ぶ。ノズル列51Y、51M、51C、51Kは、夫々、複数のノズル101aが前後方向に一列に並んで構成される。複数のノズル101aはインクを下方に吐出する。
例えば、ノズル列51Yのノズル101aは、イエローのインクを吐出する。ノズル列51Mのノズル101aは、マゼンタのインクを吐出する。ノズル列51Cのノズル101aは、シアンのインクを吐出する。ノズル列51Kのノズル101aは、黒のインクを吐出する。
図2(B)に示すように、後側のヘッド10の下面にはノズル面101が形成される。ノズル面101はキャリッジ20から下方に露出する。ノズル面101はプラテン5よりも上方に位置し、上下方向においてプラテン5と対向する。
ノズル面101にはノズル列52L、52Wが形成される。ノズル列52Wはノズル列52Lの右側に並ぶ。ノズル列52L、52Wは、夫々、複数のノズル101aが前後方向に一列に並んで構成される。複数のノズル101aはインクを下方に吐出する。ノズル列52Lは、クリアインクを吐出する。ノズル列52Wは、白インクを吐出する。
図3を参照し、プリンタ1の電気的構成を説明する。プリンタ1は制御基板40を備える。制御基板40にはCPU41、ROM42、RAM43、及びフラッシュメモリ44が設けられる。CPU41はプリンタ1の制御を司り、ROM42、RAM43、及びフラッシュメモリ44と電気的に接続する。
ROM42は、CPU41がプリンタ1の動作を制御する為の制御プログラム、各種プログラムの実行時にCPU41が必要な情報等を記憶する。RAM43は、制御プログラムで用いられる各種データ等を一時的に記憶する。
フラッシュメモリ44は、不揮発性であり、印刷を行う為の印刷データ等を記憶する。印刷データには、印刷対象物Sの印刷領域Rに印刷が行われるときにインクが吐出されるノズル101aの情報が含まれる。
CPU41には主走査モータ31、副走査モータ32、ヘッド駆動部33、昇降モータ34、紫外線発光ダイオード51、及び操作部37が電気的に接続される。主走査モータ31、副走査モータ32、ヘッド駆動部33、昇降モータ34、及び紫外線発光ダイオード51はCPU41による制御によって駆動する。
図1において示したキャリッジ20は、主走査モータ31の駆動により、一対のレール11に沿って左右方向に移動する。図1において示した昇降機構9は、副走査モータ32の駆動により、一対のレール12に沿って前後方向に移動する。図1において示した昇降機構9は、昇降モータ34の駆動により、上下方向に伸縮する。図1及び図2において示したヘッド10は、ヘッド駆動部33の駆動により、印刷対象物Sに対して、ノズル面101のノズル101aからインクを下方に吐出する。
操作部37はタッチパネル等であり、ユーザによる操作に応じた情報をCPU41に出力する。ユーザは操作部37を操作することで、プリンタ1による印刷を開始する為の印刷指示等をプリンタ1に入力できる。
図4を参照して、印刷対象物Sの印刷領域Rに対して印刷画像「A」が印刷される場合について説明する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、印刷画像「A」の色が黒であるものとし、前側のヘッド10と前側のランプ50とが使用されるものとする。プリンタ1は、四つの分割領域R1~R4に対して、順次印刷を実行する。分割領域R1~R4は、印刷領域Rを副走査方向に四等分した領域である。プラテン5に印刷対象物Sが載置され、プラテン5が後方に移動した状態から印刷が開始される。
図4(A)に示すように、プリンタ1は、主走査モータ31を駆動し、キャリッジ20を印刷対象物Sの右側から左方に移動させる。プリンタ1は、キャリッジ20によりヘッド10を主走査方向の左方に移動させながら、分割領域R1に対してヘッド10からインクを吐出させる。また、プリンタ1は、ランプ50より紫外線を照射させる。ランプ50はヘッド10よりも右方に位置する。このため、キャリッジ20が左方に移動する場合、ランプ50から印刷対象物Sに照射された紫外線は、印刷対象物Sの分割領域R1に付着したインクに照射される。
次にプリンタ1は、キャリッジ20を印刷対象物Sの左側から右方に移動させる。この場合、プリンタ1は、ランプ50より紫外線を照射する。ランプ50から照射された紫外線は、前回のヘッド10の走査において分割領域R1に付着したインクに当たる。紫外線が照射されたインクは硬化する。このように、プリンタ1は、キャリッジ20を主走査方向に一往復させて、分割領域R1への印刷を完了する。ヘッド10は、印刷対象物Sの右側に配置される。
図4(B)に示すように、プリンタ1は、印刷データに基づき、搬送機構6により印刷対象物Sを所定の第一送り量L1で前方に移動させる(矢印A1参照)。第一送り量L1は、分割領域R1~R4の夫々の副走査方向の長さに対応する送り量である。例えば、印刷対象物Sの副走査方向への総送り量がLである場合、第一送り量L1はLを四等分した1/4Lである。
プリンタ1は、分割領域R1への印刷と同様に、キャリッジ20を印刷対象物Sの右側から左方に移動させながら、ヘッド10からインクを吐出させ、且つランプ50から紫外線を照射させる。次いで、プリンタ1は、分割領域R1への印刷と同様に、キャリッジ20を印刷対象物Sの左側から右方に向けて移動させ、ランプ50から紫外線を照射させる。これにより、印刷対象物Sの分割領域R2に対する印刷が実行される。
図4(C)に示すように、プリンタ1は、印刷データに基づき、搬送機構6により印刷対象物Sを所定の第一送り量L1で前方に移動させる(矢印A2参照)。プリンタ1は、分割領域R1、R2への印刷実行時と同様に、印刷対象物Sの分割領域R3に対する印刷動作を実行する。
図4(D)に示すように、プリンタ1は、印刷データに基づき、搬送機構6により印刷対象物Sを所定の第一送り量L1で前方に移動させる(矢印A3参照)。プリンタ1は、分割領域R1~R3への印刷実行時と同様に、印刷対象物Sの分割領域R4に対する印刷動作を実行する。以上により、印刷対象物Sの印刷領域Rに印刷画像「A」が印刷される。
上記印刷では、所定時間の間インクが吐出されないノズル101a(以下、「未使用ノズル」ともいう。)が発生する場合がある。プリンタ1では、ランプ509から照射された紫外線が印刷対象物Sにより反射する。紫外線の反射光は、ヘッド10のノズル面101へ向かう。未使用ノズルに残留するインクは、紫外線の反射光により硬化し易い。
ここで、所定時間は、未使用ノズルに残留するインクの硬化が始まる時間である。所定時間は、ランプ50と印刷対象物Sとの距離、及びランプ50による紫外線の照射時間に基づき、適宜決定される。例えば、ランプ50と印刷対象物Sとの距離が大きい場合、紫外線の反射光の照度が高くなる。また、ランプ50の照射時間が長いほど、紫外線の反射光による影響が大きくなる。この場合、所定時間は短く設定される。つまり、所定時間は、印刷データに含まれる各印刷条件に応じて設定される。
図5を参照して、未使用ノズルの発生を抑制しつつ印刷を実行する場合を説明する。以下の説明では、図4の場合と同様に、印刷領域Rには「A」が印刷される場合を想定する。また、印刷領域Rのうち分割領域R21の領域の印刷を実行する間に(図5(B)参照)、所定時間使用されない未使用ノズルが発生することを前提とする。なお、プリンタ1は、未使用ノズルの発生を、印刷データに基づき把握できる。
図5(A)に示すように、プリンタ1は、図4(A)における分割領域R1への印刷と同様に、印刷対象物Sの分割領域R1に対する印刷動作を実行する。
次いで、プリンタ1は、未使用ノズルが有るので、搬送機構6によりプラテン5を、第二送り量L2で前方に搬送する(矢印A11参照)。第二送り量L2は、第一送り量L1の1/2の送り量である。つまり、第二送り量L2は、総送り量Lに対して、1/8Lに相当する長さである。プリンタ1は、ヘッド10を主走査方向の左方に移動させながら、分割領域R21に対して、ヘッド10からインクを吐出させ、且つランプ50に紫外線を照射させる。
分割領域R21への印刷が実行されている場合、プリンタ1は、未使用ノズルからインクを少なくとも一滴吐出させる。少なくとも一滴のインクは、分割領域R21のうち印刷が実行される部分に吐出される。これにより、未使用ノズルから吐出されたインクは、印刷に使用されるノズル101aのインクにより色が目立たなくなる。例えば、未使用ノズルがノズル列51Yのノズル101aである場合、少なくとも一滴のイエローのインクが吐出される。一方、印刷にはノズル列51Kのノズル101aが使用され、黒のインクが吐出されるので、イエローのインクは目立たなくなる。
さらに、未使用ノズルからインクを吐出する場合、プリンタ1は、印刷対象物Sの副走査方向の送り量を、第一送り量L1から第二送り量L2に変更している。これにより、分割領域R21に対して印刷を行う為に吐出されるインクの量が増える。この場合、印刷に用いられたインクに対して未使用ノズルから吐出されたインクの割合は減少し、濃度が薄くなる。例えば、未使用ノズルから少なくとも一滴のイエローのインクが突出された場合、印刷に用いられた黒のインクは、第一送り量L1での印刷時よりも多く吐出され、イエローインクの濃度は薄くなる。
プリンタ1は、ヘッド10を印刷対象物Sの左側から右方に移動させながら、ランプ50に紫外線を照射させる。これにより、分割領域R21への印刷が完了する。印刷の完了後、ヘッド10は、印刷対象物Sの右側に配置される。
ここで、分割領域R21の印刷時において未使用ノズルからインクが吐出されており、未使用ノズルが発生しなくなる。故に、プリンタ1は、印刷対象物Sの副走査方向への搬送を、第二送り量L2から第一送り量L1へ戻す。
図5(C)に示すように、プリンタ1は、プラテン5を前方に第一送り量L1の分だけ搬送する(矢印A12参照)。プリンタ1は、分割領域R1に対する印刷と同様に、印刷対象物Sの分割領域R31に対する印刷動作を実行する。
図5(D)に示すように、プリンタ1は、未使用ノズルがない場合、プラテン5を副走査方向の前方に第一送り量L1の分だけ搬送する(矢印A13参照)。プリンタ1は、分割領域R1、R31に対する印刷と同様に、印刷対象物Sの分割領域R41に対する印刷動作を実行する。以上により、プリンタ1は、未使用ノズルが発生することを抑制しつつ、印刷対象物Sの印刷領域Rに印刷画像「A」を印刷する。
図6を参照し、メイン処理を説明する。ユーザはプラテン5上に印刷対象物Sを載置する。ユーザは操作部37(図3参照)を操作し、プリンタ1に電源を投入する。電源が投入されると、CPU41は、ROM42から制御プログラムを読み出して、メイン処理を実行する。
メイン処理が開始されると、CPU41は、印刷イメージを受け付けたか否か判断する(S1)。印刷イメージは、ユーザの操作部37の操作に入力され、フラッシュメモリ44に記憶される。印刷イメージを受け付けていないと判断した場合(S1:NO)、CPU41は、処理をS1に戻して待機する。印刷イメージを受け付けたと判断した場合(S1:YES)、CPU41は、フラッシュメモリ44を参照して、印刷データの解析を実行する(S3)。
S3の処理において、例えばCPU41は、印刷データに基づく印刷が実行された場合に未使用ノズルが発生するかを解析する。ここで、未使用ノズルの発生がない場合、プリンタ1は、印刷データに基づく印刷が可能となる。一方、未使用ノズルが発生する場合、プリンタ1は、未使用ノズルが発生する場合の送り量の変更指示、及び未使用ノズルからのインクの吐出指示を、印刷データに追加する。これにより、印刷データは更新される。
CPU41は、印刷対象物Sの副走査方向への搬送量を、第一送り量L1に設定する(S5)。CPU41は、印刷データに基づき、印刷対象物Sへの印刷を開始する(S7)。CPU41は、印刷動作が実行される場合において、ヘッド10の複数のノズル101aのうち、所定時間の間インクが吐出されない未使用ノズルの有無を判断する(S9)。ここで、未使用ノズルの有無は、印刷データに基づき判断される。
未使用ノズルが無いと判断した場合(S9:NO)、CPU41は、印刷対象物Sの印刷領域Rへの印刷が完了したか否か判断する(S19)。印刷対象物Sの印刷領域Rへの印刷が完了していないと判断した場合(S19:NO)、CPU41は、印刷を継続した状態で、処理をS9に戻す。
一方、印刷対象物Sの印刷領域Rへの印刷が完了したと判断した場合(S19:YES)、CPU41は、処理をS1に戻して、次の印刷データを受け付ける。印刷が完了するまでに未使用ノズルが発生しない場合、例えば、図4(A)~図4(D)に示す工程で、印刷画像「A」が印刷される。
一方、未使用ノズルが有ると判断した場合(S9:YES)、CPU41は、搬送機構6による印刷対象物Sの送り量を、第一送り量L1から、第一送り量L1よりも短い第二送り量L2に変更する(S11)(図5(A)(B)参照)。その後、CPU41は、未使用ノズルから印刷対象物Sの印刷領域Rに向けて、少なくとも一滴のインクを吐出させる(S13)(図5(B)参照)。
CPU41は、印刷動作が実行される場合において、ヘッド10の複数のノズル101aのうち、未使用ノズルの有無を判断する(S15)。未使用ノズルがあると判断した場合(S15:YES)、CPU41は、処理をS11に戻す。
未使用ノズルがないと判断した場合(S15:NO)、CPU41は、プラテン5の副走査方向の前方への搬送量を、第二送り量L2から第一送り量L1に変更する(S17)。つまり、CPU41は、搬送機構6による印刷対象物Sの送り量を第二送り量L2に変更した後(S11)、未使用ノズルが無いと判断された場合(S15:NO)、搬送機構6による印刷対象物Sの送り量を第一送り量L1に戻す。CPU41は、処理をS19に進める。
以上説明したように、CPU41は、未使用ノズルが有ると判断された場合、搬送機構6による印刷対象物Sの送り量を、第一送り量L1から、第一送り量L1よりも短い第二送り量L2に変更する。CPU41は、搬送機構6による印刷対象物Sの送り量を第二送り量L2に変更した後、未使用ノズルから印刷対象物Sの印刷領域Rに向けて、少なくとも一滴のインクを吐出させる。CPU41は、搬送機構6による印刷対象物Sの送り量を第二送り量L2に変更した後、未使用ノズルが無いと判断された場合、搬送機構6による印刷対象物Sの送り量を第一送り量L1に戻す。
プリンタ1は、印刷動作の実行時において、所定時間使用していない未使用ノズルからインクを吐出する。従って、プリンタ1は、印刷中においてもノズル101aからインクが長期間吐出されないことを抑制できる。故に、プリンタ1は、印刷中においてもヘッド10のインクが不吐出になることを抑制できる。また、プリンタ1は、未使用ノズルからインクを吐出する場合、印刷対象物Sを第一送り量L1よりも短い第二送り量L2で印刷対象物Sを搬送する。これにより、プリンタ1は、未使用ノズルから吐出されたインクの割合が減少し、濃度が薄くなる。このため、未使用ノズルから吐出された少なくとも一滴のインクが目立ちにくくなる。故に、プリンタ1は、未使用ノズルから吐出されるインクによる画像品質の低下を抑制できる。
例えば図5に示す印刷画像「A」の印刷では、ノズル列51Kのノズル101aから黒のインクが印刷領域Rに吐出され、且つ、ノズル列51Y、51M、51Cのノズル101aからイエロー、マゼンタ、シアンのインクが印刷領域Rに吐出されない。ノズル列51Y、51M、51Cのノズル101aのうちノズル列51Yのノズル101aの何れかが未使用ノズルであると判断した場合、対応する未使用ノズルから印刷領域Rに向けて、少なくとも一摘のインクを吐出させる。プリンタ1は、印刷領域Rに吐出されないインクを吐出する未使用ノズルが不吐出となる可能性を抑制できる。
第一送り量L1は、印刷領域Rを副走査方向に四等分した四つの分割領域R1~R4の夫々の副走査方向の長さに対応する送り量である。第二送り量L2は、第一送り量L1の1/2の送り量である。プリンタ1は、未使用ノズルから少なくとも一摘のインクを吐出する場合、一つの分割領域R1~R4の副走査方向の長さの1/2の第二送り量L2で、印刷対象物Sを搬送する。これにより、プリンタ1は、未使用ノズルから吐出されたインクの割合が減少し、濃度が薄くなる。従って、プリンタ1は、未使用ノズルから吐出された少なくとも一滴のインクが目立ちにくくなる。故に、プリンタ1は、未使用ノズルから吐出されるインクによる画像品質の低下を抑制できる。
CPU41は、所定時間の間に吐出しない未使用ノズルの有無を、印刷データに基づき判断する。プリンタ1は、印刷を実行する前に、印刷データに基づき未使用ノズルの有無を判断できる。
ヘッド10は、印刷対象物Sに対して紫外線硬化型のインクを吐出する。ランプ50は、紫外線硬化型のインクが吐出された印刷対象物Sに紫外線を照射する。プリンタ1は、紫外線硬化型のインクを硬化させる為に、紫外線を照射するランプ50を備えた場合にも、インク不吐出となる可能性を抑制できる。
CPU41は、ランプ50と印刷対象物Sとの距離、及びランプ50による紫外線の照射時間に基づき、所定時間を決定する。プリンタ1は、未使用ノズルのインクが硬化する時期を精度よく決定できる。
本発明は上記実施形態から種々変更できる。以下に説明する各種変形例は、矛盾が生じない限り夫々組み合わせ可能である。上記実施形態のプリンタ1は、紫外線硬化型インクを採用した。これに対し、プリンタ1は例えば可視光又は赤外線が照射されることによって硬化するインクを採用してもよい。さらに、インクは、光が照射されることにより硬化するインクではなく、通常の印刷で使用されるものでもよい。この場合、ランプ50はなくてよい。
上記実施形態では、プラテン5が副走査方向に移動することでヘッド10に対する相対的な位置を変更したがこれに限らない。例えば、プラテン5に対して、ヘッド10が副走査方向に移動するように構成されてもよい。プラテン5とヘッド10の相対的な位置を変更可能であればよい。印刷開始位置におけるヘッド10とプラテン5の相対位置は、適宜変更してよい。
上記実施形態では、ヘッド10を、主走査方向の右方へ戻す際に、ランプ50から紫外線が照射されたが、照射しなくてもよい。この場合、ヘッド10が一往復する間に、例えば分割領域R1、R2の印刷が実行されてもよい。つまり、ヘッド10の主走査方向への左側への移動の間に分割領域R1への印刷が実行され、ヘッド10の主走査方向への右側への移動の間に分割領域R2への印刷が実行されてもよい。
上記実施形態では、プリンタ1は、印刷を実行する前に未使用ノズルの有無を検出したがこれ限らない。例えば、プリンタ1は、印刷を実行しながら未使用ノズルの有無を判断してもよい。
上記実施形態では、1つのヘッド10で、印刷画像を印刷する場合を説明したが、2つのヘッド10で印刷画像が印刷されてもよい。この場合でも、上記実施形態の印刷処理を適用可能である。
上記実施形態では、図4、図5の印刷画像の印刷において、ヘッド10は、黒のインクを吐出したがこれに限らない。例えば、ヘッド10は、イエロー、マゼンタ、シアンのインクを吐出して、印刷画像を形成してもよい。
上記実施形態では、分割領域R1~R4は、印刷領域Rを副走査方向に四等分した四つの領域であったがこれに限らない。例えば、分割領域は、印刷領域Rを主走査方向に二等分した二つの領域としてもよいし、印刷領域Rを主走査方向に五等分した五つの領域としてもよい。印刷領域Rの分割数は、ユーザにより適宜設定されてもよい。
上記実施形態では、第一送り量L1は、印刷領域Rを副走査方向に四等分した四つの領域の夫々に対応する長さであったがこれに限らない。例えば、第一送り量L1は、印刷領域が副走査方向に五等分された場合における夫々の領域に対応する長さであってもよい。また、第一送り量L1は、総送り量Lの1/4であったがこれに限らない。例えば、第一送り量L1は、総送り量Lの1/4よりも小さくてもよいし、大きくてもよい。例えば、第一送り量L1は、総送り量Lの1/5でもよいし、総送り量Lの1/3でもよい。第一送り量L1は、ユーザにより適宜変更されてもよい。
上記実施形態では、第二送り量L2は、第一送り量L1の1/2であったがこれに限らない。例えば、第二送り量L2は、第一送り量L1の1/2よりも小さくてもよいし、大きくてもよい。例えば、第二送り量L2は、第一送り量L1の1/4でもよいし、第一送り量L1の3/4でもよい。第二送り量L2は、ユーザにより適宜変更されてもよい。
未使用ノズルがある場合、未使用ノズルのノズル101aから少なくとも一滴のインクが吐出されたがこれに限らない。プリンタ1は、未使用ノズルのインクの種類によって、適宜吐出する量を変更してよい。未使用ノズルが複数ある場合、未使用ノズルから同時にインクを吐出してもよいし、複数の分割領域への印刷時に未吐出ノズルからインクを、分散して吐出してもよい。
上記実施形態において、CPU41が本発明の「コントローラ」に相当する。ノズル列51Kのノズル101aが本発明の「第一ノズル」の一例である。黒が本発明の「第一色」の一例である。ノズル列51Yのノズル101aが本発明の「第二ノズル」の一例である。イエローが本発明の「第二色」の一例である。CPU41が実行するS7の処理が本発明の「印刷ステップ」に相当する。CPU41が実行するS9、S15の処理が本発明の「判断ステップ」に相当する。CPU41が実行するS11の処理が本発明の「第一変更ステップ」に相当する。CPU41が実行するS13の処理が本発明の「吐出ステップ」に相当する。CPU41が実行するS17の処理が本発明の「第二変更ステップ」に相当する。
1 プリンタ
5 プラテン
6 搬送機構
10 ヘッド
20 キャリッジ
32 副走査モータ
41 CPU
50 ランプ
101 ノズル面
101a ノズル

Claims (9)

  1. 印刷データに基づき印刷対象物の印刷領域に印刷を実行するプリンタであって、
    前記印刷領域にインクを吐出するヘッドと、
    前記ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジと、
    前記ヘッドに対して前記印刷対象物を副走査方向に相対移動させる媒体搬送部と、
    前記ヘッド、前記キャリッジ、及び前記媒体搬送部を制御するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記印刷データに基づき、前記媒体搬送部により前記印刷対象物を所定の第一送り量で前記副走査方向に相対移動させ、前記キャリッジにより前記ヘッドを前記主走査方向に移動させ、及び前記ヘッドから前記インクを吐出させることにより、前記印刷対象物の前記印刷領域に対する印刷動作を実行し、
    前記印刷動作が実行される場合において、前記ヘッドの複数のノズルのうち、所定時間の間インクが吐出されない未使用ノズルの有無を判断し、
    前記未使用ノズルが有ると判断された場合、前記媒体搬送部による、前記印刷対象物の相対移動量を、前記第一送り量から、前記第一送り量よりも短い第二送り量に変更し、
    前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記未使用ノズルから前記印刷対象物の前記印刷領域に向けて、少なくとも一滴の前記インクを吐出させ、
    前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記未使用ノズルが無いと判断された場合、前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第一送り量に戻す
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記複数のノズルは、第一色の第一インクを吐出する第一ノズルと、第二色の第二インクを吐出する第二ノズルとを少なくとも含み、
    前記コントローラは、
    前記第一ノズルから前記第一インクが前記印刷領域に吐出され、且つ、前記第二ノズルから前記第二インクが前記印刷領域に吐出されない場合であって、前記第二ノズルが前記未使用ノズルであると判断した場合、前記第二ノズルから前記印刷領域に向けて、前記少なくとも一摘の前記第二インクを吐出させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記第二送り量は、前記第一送り量の1/2の送り量である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
  4. 前記第一送り量は、前記印刷領域を前記副走査方向に四等分した四つの分割領域の夫々の前記副走査方向の長さに対応する送り量であり、
    前記第二送り量は、前記第一送り量の1/2の送り量である
    ことを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  5. 前記コントローラは、前記所定時間の間に吐出しない前記未使用ノズルの有無を、前記印刷データに基づき判断する
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか一つに記載のプリンタ。
  6. 前記ヘッドは、前記印刷対象物に対して紫外線硬化型の前記インクを吐出し、
    前記紫外線硬化型の前記インクが吐出された前記印刷対象物に紫外線を照射するランプを備えた
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか一つに記載のプリンタ。
  7. 前記コントローラは、前記ランプと前記印刷対象物との距離、及び前記ランプによる紫外線の照射時間に基づき、前記所定時間を決定する
    ことを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  8. 印刷データに基づき印刷対象物の印刷領域にインクを吐出するヘッドと、
    前記ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジと、
    前記ヘッドに対して前記印刷対象物を副走査方向に相対移動させる媒体搬送部と、
    前記ヘッド、前記キャリッジ、及び前記媒体搬送部を制御するコントローラと
    を備えたプリンタの制御方法であって、
    前記印刷データに基づき、前記媒体搬送部により前記印刷対象物を所定の第一送り量で前記副走査方向に相対移動させ、前記キャリッジにより前記ヘッドを前記主走査方向に移動させ、及び前記ヘッドから前記インクを吐出させることにより、前記印刷対象物の前記印刷領域に対する印刷動作を実行する印刷ステップと、
    前記印刷ステップにより前記印刷動作が実行される場合において、前記ヘッドの複数のノズルのうち、所定時間の間インクが吐出されない未使用ノズルの有無を判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにより前記未使用ノズルが有ると判断された場合、前記媒体搬送部による、前記印刷対象物の相対移動量を、前記第一送り量から、前記第一送り量よりも短い第二送り量に変更する第一変更ステップと、
    前記第一変更ステップにより前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記未使用ノズルから前記印刷対象物の前記印刷領域に向けて、少なくとも一滴の前記インクを吐出させる吐出ステップと、
    前記第一変更ステップにより前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記判断ステップにより前記未使用ノズルが無いと判断された場合、前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第一送り量に戻す第二変更ステップと
    を備えたことを特徴とする制御方法。
  9. 印刷データに基づき印刷対象物の印刷領域にインクを吐出するヘッドと、
    前記ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジと、
    前記ヘッドに対して前記印刷対象物を副走査方向に相対移動させる媒体搬送部と、
    前記ヘッド、前記キャリッジ、及び前記媒体搬送部を制御するコントローラと
    を備えたプリンタのコンピュータに、
    前記印刷データに基づき、前記媒体搬送部により前記印刷対象物を所定の第一送り量で前記副走査方向に相対移動させ、前記キャリッジにより前記ヘッドを前記主走査方向に移動させ、及び前記ヘッドから前記インクを吐出させることにより、前記印刷対象物の前記印刷領域に対する印刷動作を実行する印刷ステップと、
    前記印刷ステップによる前記印刷動作が実行される場合において、前記ヘッドの複数のノズルのうち、所定時間の間インクが吐出されない未使用ノズルの有無を判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにより前記未使用ノズルが有ると判断された場合、前記媒体搬送部による、前記印刷対象物の相対移動量を、前記第一送り量から、前記第一送り量よりも短い第二送り量に変更する第一変更ステップと、
    前記第一変更ステップにより前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記未使用ノズルから前記印刷対象物の前記印刷領域に向けて、少なくとも一滴の前記インクを吐出させる吐出ステップと、
    前記第一変更ステップにより前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第二送り量に変更した後、前記判断ステップにより前記未使用ノズルが無いと判断された場合、前記媒体搬送部による前記印刷対象物の相対移動量を前記第一送り量に戻す第二変更ステップと
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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