JP2023076319A - 電動弁制御装置および電動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータードライバの内部温度の上昇を抑制できる電動弁制御装置および電動弁装置を提供する。【解決手段】電動弁制御装置70のコンピュータ80は、電動弁5の目標弁開度Dtを含む弁開度変更命令を受信すると、電動弁5の弁開度を目標弁開度Dtにするためにモータードライバ77に入力するパルスPの数である目標数Ntを取得する。コンピュータ80は、モータードライバ77の周囲温度Taが高温でないと判定したとき、モータードライバ77に目標数NtのパルスPを連続して入力する。コンピュータ80は、周囲温度Taが高温であると判定したとき、モータードライバ77に入力したパルスPの数が目標数Ntに到達するまで、モータードライバ77に単位数NuずつパルスPを連続して入力し、単位数NuのパルスPを入力する毎にパルス入力休止期間を設ける。【選択図】図9

Description

本発明は、電動弁制御装置および電動弁制御装置を有する電動弁装置に関する。
特許文献1は、従来の電動弁装置の一例を開示している。電動弁装置は、電動弁と、電動弁制御装置と、を有している。電動弁は、エアコンの冷凍サイクルに組み込まれる。電動弁は、弁本体と、弁体と、弁体を移動させるためのステッピングモーターと、を有している。ステッピングモーターは、ローターとステーターとを有している。ステッピングモーターは、電動弁制御装置のモータードライバに接続されている。モータードライバにパルスが入力されると、モータードライバはパルスに対応した駆動電流をステーターに供給して、ローターを回転させる。ローターの回転に応じて弁体が移動し、電動弁の弁開度が変更される。
電動弁は、電動弁制御装置によって制御される。電動弁制御装置は、電動弁の弁開度を最小開度から最大開度の範囲内で変更する。電動弁制御装置は、エアコン制御装置から電動弁の目標弁開度を含む弁開度変更命令を受信すると、目標弁開度に基づいて算出した数のパルスをモータードライバに入力する。これにより、電動弁の弁開度が目標弁開度に変更される。
国際公開第2019/130928号
モータードライバは、集積回路が形成されたダイと、ダイが封入されたICパッケージと、を有している。モータードライバのジャンクション温度などに基づいて、モータードライバ使用時の周囲温度の範囲(使用温度範囲)が規定されている。電動弁装置は、車両のエンジンルームなどの高温の場所に設置されることがある。モータードライバが高温環境下で使用されると、モータードライバの内部温度が上昇しやすくなる。モータードライバの内部温度の上昇は、誤動作や故障の原因になり得る。
そこで、本発明は、モータードライバの内部温度の上昇を抑制できる電動弁制御装置および電動弁制御装置を有する電動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電動弁制御装置は、ステッピングモーターを有する電動弁を制御する電動弁制御装置であって、前記ステッピングモーターと接続されたモータードライバにパルスを入力する制御部を有し、前記モータードライバが、前記ステッピングモーターにパルスに対応した駆動電流を供給し、前記制御部が、前記電動弁の目標弁開度を含む弁開度変更命令を受信すると、前記電動弁の弁開度を前記目標弁開度にするために前記モータードライバに入力するパルスの数である目標数を取得し、前記制御部が、前記モータードライバの周囲温度が高温でないと判定したとき、前記モータードライバに前記目標数のパルスを連続して入力し、前記制御部が、前記周囲温度が高温であると判定したとき、前記モータードライバに連続して入力するパルスの数である単位数を取得し、前記モータードライバに入力したパルスの数が前記目標数に到達するまで、前記モータードライバに前記単位数ずつパルスを連続して入力し、前記単位数のパルスを入力する毎にパルス入力休止期間を設ける、ことを特徴とする。
本発明において、前記ステッピングモーターが、A相ステーターと、B相ステーターと、を有し、前記モータードライバが、前記A相ステーターと前記B相ステーターとにパルスに対応した駆動電流を供給し、前記パルス入力休止期間の直前に前記モータードライバに入力されるパルスが、前記モータードライバに前記A相ステーターのみまたは前記B相ステーターのみに駆動電流を供給させるパルスである、ことが好ましい。
本発明において、前記パルス入力休止期間の長さが、当該パルス入力休止期間の直前の前記単位数のパルスの入力に要した時間の長さ以上である、ことが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明の他の一態様に係る電動弁装置は、ステッピングモーターを有する電動弁と、前記電動弁制御装置と、を有する。
電動弁制御装置は、モータードライバの周囲温度が高温でないと判定したとき、モータードライバに目標数のパルスを一度に連続して入力する。電動弁制御装置は、モータードライバの周囲温度が高温であると判定したとき、モータードライバに目標数のパルスを一度に入力せずに、モータードライバに単位数ずつパルスを入力する。そして、電動弁制御装置は、モータードライバに単位数のパルスを入力する毎にパルスを入力しないパルス入力休止期間を設ける。そのため、モータードライバの長時間の連続動作を回避して、モータードライバの内部温度の上昇を抑制できる。
本発明の一実施例に係る電動弁装置を有するエアコンシステムのブロック図である。 図1の電動弁装置の断面図である。 図1の電動弁装置が有する弁軸ホルダー、ストッパ部材、ローターおよびステーターの平面図である。 図1の電動弁装置が有するコンピュータ、モータードライバおよびステッピングモーターを説明する図である。 モータードライバに入力されるパルス数と電動弁の弁開度との対応を示すデータテーブルの一例を示す図である。 図1の電動弁装置が有するコンピュータが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図1の電動弁装置が有するコンピュータが実行する処理の一例を示すフローチャートである(図6の続き)。 モータードライバに入力されたパルスの数とモータードライバの内部温度との時間変化を示すグラフである(目標数のパルスを連続して入力する場合)。 モータードライバに入力されたパルスの数とモータードライバの内部温度との時間変化を示すグラフである(単位数のパルスを連続して入力する毎にパルス入力休止期間を設ける場合)。
以下、本発明の一実施例に係る電動弁装置の構成について、図1~図5を参照して説明する。本実施例に係る電動弁装置1は、例えば、エアコンの冷凍サイクルにおいて冷媒流量を制御する流量制御弁として使用される。
図1は、本発明の一実施例に係る電動弁装置を有するエアコンシステムのブロック図である。図2は、図1の電動弁装置の断面図である。図2において、ステーターおよび電動弁制御装置を模式的に示している。図2において、ステーターおよび電動弁制御装置を収容するハウジングの図示を省略している。図3は、図1の電動弁装置が有する弁軸ホルダー、ストッパ部材、ローターおよびステーターの平面図である。図3において、ステーターを模式的に示している。図3において、ローターの磁極を模式的に示している。図4は、図1の電動弁装置が有するコンピュータ、モータードライバおよびステッピングモーターを説明する図である。図4Aは、コンピュータとモータードライバとステッピングモーターとの接続を模式的に示す。図4Bは、パルスとモータードライバがステーターに供給する駆動電流との対応の一例を示す。図5は、モータードライバに入力されるパルス数と電動弁の弁開度との対応を示すデータテーブルの一例を示す図である。
図1に、車両に搭載されるエアコンシステム100の一例を示す。このエアコンシステム100は、配管105を介して順に接続された圧縮機101、凝縮器102、電動弁装置1(電動弁5)および蒸発器103を有している。電動弁装置1は、膨張弁である。エアコンシステム100は、エアコン制御装置110を有している。エアコン制御装置110は、電動弁装置1と通信可能に接続されている。エアコン制御装置110は、電動弁装置1を用いて配管105を流れる冷媒の流量を制御する。
図2に示すように、電動弁装置1は、電動弁5と、電動弁制御装置70と、を有している。
電動弁5は、弁本体10と、キャン20と、弁体30と、駆動機構40と、ステーター60と、を有している。
弁本体10は、本体部材11と、接続部材13と、を有している。本体部材11は、円柱形状を有している。本体部材11は、弁室14を有している。本体部材11には、第1導管15および第2導管16が接合されている。第1導管15は、軸線Lと直交する方向(図2の左右方向)に沿って配置され、弁室14に接続されている。第2導管16は、軸線L方向(図2の上下方向)に沿って配置され、弁口17を介して弁室14に接続されている。弁口17は、弁室14において円環形状の弁座18に囲まれている。本体部材11の上端面には、円形の嵌合穴11aが形成されている。嵌合穴11aの内周面は、図2において左方を向く平面11dを有している。嵌合穴11aの底面には、弁室14に通じる貫通孔11bが形成されている。接続部材13は、円環板形状を有している。接続部材13の内周縁は、本体部材11の上端部に接合されている。本体部材11および接続部材13は、アルミニウム合金、ステンレスまたは真ちゅうなどの金属製である。
キャン20は、ステンレスなどの金属製である。キャン20は、下端部が開口しかつ上端部が塞がれた円筒形状を有している。キャン20の下端部は、接続部材13の外周縁に接合されている。
弁体30は、第1軸部31と、第2軸部32と、弁部33と、を有している。第1軸部31と第2軸部32とは、円柱形状を有している。第2軸部32の径は、第1軸部31の径より小さい。第2軸部32は、第1軸部31の上端部に同軸に連設されている。第1軸部31と第2軸部32との連設部分に、上方を向く円環状の平面である段部34が形成されている。弁部33は、上方から下方に向かうにしたがって径が小さくなる略円錐形状を有している。弁部33は、第1軸部31の下端部に同軸に連設されている。弁部33の先端は、弁口17に配置される。弁部33と弁口17との間に可変絞り部が形成される。弁部33は、弁座18と向かい合って配置される。弁部33は、閉弁状態において弁座18に接する。
駆動機構40は、弁体30を上下方向(軸線L方向)に移動させる。弁体30の移動によって弁口17の開度(すなわち、電動弁5の弁開度)が変わる。駆動機構40は、ローター41と、弁軸ホルダー42と、ガイドブッシュ43と、ストッパ部材44と、固定具45と、を有している。
ローター41は、円筒形状を有している。ローター41の外径は、キャン20の内径より若干小さい。ローター41は、キャン20の内側に配置される。ローター41は、弁本体10に対して回転可能である。ローター41の外周面には、複数のN極および複数のS極が形成されている。複数のN極および複数のS極は、上下方向に延在している。複数のN極および複数のS極は、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、ローター41は、N極を12個有し、S極を12個有している。互いに隣り合うN極とS極との間の角度は、15度である。
弁軸ホルダー42は、下端部が開口しかつ上端部が塞がれた円筒形状を有している。弁軸ホルダー42はローター41の嵌合孔41aに嵌合されている。弁軸ホルダー42は、ローター41と共に回転する。弁軸ホルダー42は、可動ストッパ42sを有している。可動ストッパ42sは、弁軸ホルダー42の外周面の下端部から径方向外方に突出する突部である。弁軸ホルダー42の上壁部42aには、軸孔42bが形成されている。軸孔42bには、弁体30の第2軸部32が軸線L方向に移動可能に配置される。弁軸ホルダー42の上壁部42aの下面にはワッシャー46が配置される。ワッシャー46と弁体30の段部34との間には閉弁ばね47が配置される。閉弁ばね47は、コイルばねであり、弁体30を弁座18に向けて押す。弁軸ホルダー42の内周面には、雌ねじ42cが形成されている。可動ストッパ42sは、ローター41に対して固定されている。
ガイドブッシュ43は、基部43aと、支持部43bと、を有している。基部43aと支持部43bとは、円筒形状を有している。基部43aの外周面は、平面43dを有している。基部43aは本体部材11の嵌合穴11aに圧入され、平面43dが嵌合穴11aの平面11dと接する。これにより、本体部材11の中心軸とガイドブッシュ43の中心軸とが軸線L上で一致するとともに、ガイドブッシュ43が本体部材11に対して軸線L周りに正しく位置付けられる。支持部43bの外径は、基部43aの外径より小さい。支持部43bの内径は、基部43aの内径と同じである。支持部43bは、基部43aの上端部に同軸に連設されている。支持部43bの外周面には、雄ねじ43cが形成されている。雄ねじ43cは、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cと螺合される。弁軸ホルダー42とガイドブッシュ43とは、ローター41の回転を直線運動に変換するねじ機構を構成する。ガイドブッシュ43の内側には、弁体30の第1軸部31が配置される。ガイドブッシュ43は、弁体30を軸線L方向に移動可能に支持する。
ストッパ部材44は、ストッパ本体44aを有している。ストッパ本体44aは、円筒形状を有している。ストッパ本体44aの内周面には、雌ねじ44cが形成されている。ストッパ本体44aは、固定ストッパ44sを有している。固定ストッパ44sは、ストッパ本体44aの外周面から径方向外方に突出する突部である。雌ねじ44cは、ストッパ本体44aがガイドブッシュ43の基部43aに当接するまで雄ねじ43cに螺合されている。これにより、ストッパ部材44は、ガイドブッシュ43に固定される。固定ストッパ44sは、弁本体10に対して固定されている。
固定具45は、固定部45aと、フランジ部45bと、を有している。固定部45aは、段付きの円筒形状を有している。固定部45aの内側には、弁体30の第2軸部32が配置される。固定部45aは、第2軸部32に接合される。フランジ部45bは、固定部45aの下端部に連設されている。固定具45の外側には、復帰ばね48が配置される。復帰ばね48は、コイルばねである。なお、本発明において復帰ばね48は必須の構成要素ではない。
ステーター60は、円筒形状を有している。ステーター60は、A相ステーター61と、B相ステーター62と、を有している。
A相ステーター61は、複数のクローポール型の極歯61a、61bを内周に有している。極歯61aの先端は下方に向いており、極歯61bの先端は上方に向いている。極歯61aと極歯61bとは、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、A相ステーター61は、極歯61aを12個有し、極歯61bを12個有している。互いに隣り合う極歯61aと極歯61bとの間の角度は、15度である。A相ステーター61のコイル61cが通電されると、極歯61aと極歯61bとは互いに異なる極性の磁極となる。
B相ステーター62は、複数のクローポール型の極歯62a、62bを内周に有している。極歯62aの先端は下方に向いており、極歯62bの先端は上方に向いている。極歯62aと極歯62bとは、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、B相ステーター62は、極歯62aを12個有し、極歯62bを12個有している。互いに隣り合う極歯62aと極歯62bとの間の角度は、15度である。B相ステーター62のコイル62cが通電されると、極歯62aと極歯62bとは互いに異なる極性の磁極となる。
A相ステーター61とB相ステーター62とは、同軸に配置されている。軸線L方向から見たときに互いに隣り合うA相ステーター61の極歯61aとB相ステーター62の極歯62aとの間の角度は、7.5度である。つまり、B相ステーター62は、極歯61aと極歯62aとが軸線L方向に並ぶ位置からA相ステーター61に対して軸線L周りに7.5度回転した位置にある。図4Aに示すように、A相ステーター61のコイル61cの端子A1、A2およびB相ステーター62のコイル62cの端子B1、B2は、電動弁制御装置70のモータードライバ77に接続されている。
ステーター60の内側には、キャン20が配置される。ステーター60は、キャン20の内側に配置されたローター41とともにステッピングモーター66を構成する。
ステッピングモーター66にパルスPが入力されることによりローター41が回転する。具体的には、ステッピングモーター66のステーター60にパルスPに対応した駆動電流が供給されることによりローター41が回転する。本明細書において、「ステッピングモーター66にパルスPが入力されること」は、「ステッピングモーター66のステーター60にパルスPに対応した駆動電流が供給されること」と同義である。
ステッピングモーター66には、図4Bに示すパルスP[1]~P[8]が順番に入力される。本実施例において、パルスPの速度は125ppsである。パルスPの速度は400ppsであってもよい。パルスPの速度は、電動弁装置1が組み込まれるシステムなどに応じて適宜設定される。
ローター41を一方向(図3において時計方向)に回転させる場合、ステッピングモーター66にパルスPを昇順(パルスP[1]~P[8]の順番)で循環的に入力する。ローター41が一方向に回転すると、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cとガイドブッシュ43の雄ねじ43cとのねじ送り作用によってローター41が下方に移動する。ローター41が、閉弁ばね47を介して弁体30を下方に押す。弁体30が下方に移動して弁部33が弁座18に接する。このときのローター41の位置は、閉弁位置Rcである。この状態からローター41を一方向にさらに回転させると、閉弁ばね47が圧縮されてローター41が下方にさらに移動する。弁体30は下方に移動しない。そして、弁軸ホルダー42の可動ストッパ42sがストッパ部材44の固定ストッパ44sに接すると、ローター41の一方向への回転が規制される。このときのローター41の位置は、基準位置Rxである。可動ストッパ42sおよび固定ストッパ44sは、ローター41の一方向への回転を規制するストッパ機構49である。
ローター41を一方向と反対の他方向(図3において反時計方向)に回転させる場合、ステッピングモーター66にパルスPを降順(パルスP[8]~P[1]の順番)で循環的に入力する。ローター41が他方向に回転すると、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cとガイドブッシュ43の雄ねじ43cとのねじ送り作用によってローター41が上方に移動する。ローター41と共に弁軸ホルダー42が上方に移動して、弁軸ホルダー42が固定具45を上方に押す。固定具45とともに弁体30が上方に移動して、弁体30が弁座18から離れる。所定の流量測定環境において弁口17における流体の流量が所定の設定値であるときのローター41の位置を開弁位置Roとする。設定値は、電動弁装置1の構成や用途などに応じて適宜設定される。
ローター41が一方向に回転すると弁口17が閉じ、ローター41が他方向に回転すると弁口17が開く。すなわち、一方向は閉弁方向であり、他方向は開弁方向である。
弁口17の開度は、電動弁5の弁開度に対応する。電動弁5は、弁開度が最小開度(0%)から最大開度(100%)の範囲内となるように制御される。
本実施例において、ローター41がストッパ機構49によって一方向への回転が規制された位置(基準位置Rx)にあるときの弁開度が、電動弁5の最小開度(0%)である。また、弁口17が電動弁5の最大流量(例えばCv値)の90%の流量の冷媒が流動可能な開度となる位置(全開位置Rz)にローター41があるときの弁開度が、電動弁5の最大開度(100%)である。基準位置Rxから全開位置Rzまでローター41を回転させるために必要なパルスPの数は500である。
なお、最小開度および最大開度の設定は上記に限定されない。例えば、ローター41が閉弁位置Rcから開弁方向に回転していくときに電動弁5の弁漏れ量が所定流量に達した位置にあるときの弁開度が、電動弁5の最小開度(0%)でもよい。または、ローター41が閉弁位置Rcや開弁位置Roにあるときの弁開度が、電動弁5の最小開度(0%)でもよい。また、ローター41が雌ねじ42cと雄ねじ43cとの螺合が外れる直前の位置にあるときの弁開度が、電動弁5の最大開度(100%)でもよい。
電動弁制御装置70は、複数の電子部品(図示なし)が実装された基板71を有している。基板71とステーター60とは、合成樹脂製のハウジング(図示なし)に収容されている。電動弁制御装置70は、図1に示すように、不揮発性メモリ75と、通信装置76と、モータードライバ77と、コンピュータ80と、を有している。電動弁制御装置70は、エアコン制御装置110から受信した命令に基づいて電動弁5を制御する。
不揮発性メモリ75は、電源が切断された場合でも保持する必要があるデータを記憶する。不揮発性メモリ75は、例えば、EEPROMやフラッシュメモリである。
通信装置76は、有線通信バス120を介してエアコン制御装置110と通信可能に接続されている。エアコンシステム100は、例えば、Local Interconnect Network(LIN)やController Area Network(CAN)などの通信方式を採用している。なお、通信装置76は、エアコン制御装置110と無線通信可能に接続されていてもよい。
モータードライバ77は、コンピュータ80から入力されるパルスPに基づいてステッピングモーター66に駆動電流を供給する。図4Aに示すように、モータードライバ77は、A相ステーター61のコイル61cの端子A1、A2およびB相ステーター62のコイル62cの端子B1、B2と接続されている。図4Bに、パルスPとモータードライバ77が供給する駆動電流との対応の一例を示す。図4Bにおいて、(+)は、端子A1から端子A2への駆動電流、または、端子B1から端子B2への駆動電流を供給することを示し、(-)は、端子A2から端子A1への駆動電流、または、端子B2から端子B1への駆動電流を供給することを示し、(0)は、駆動電流を供給しないことを示す。
モータードライバ77にパルスP[1]またはP[5]が入力されたとき、モータードライバ77は、A相ステーター61のコイル61cのみに駆動電流を供給する。コイル61cのみに駆動電流が供給されると、A相ステーター61の極歯61a、61bとローター41の磁極とが径方向に向かい合う。この状態においてコイル61cへの駆動電流の供給を停止すると、ローター41の磁極がA相ステーター61の極歯61a、61bを引き付けて、ステッピングモーター66のディテントトルクが比較的大きくなる。
モータードライバ77にパルスP[3]またはP[7]が入力されたとき、モータードライバ77は、B相ステーター62のコイル62cのみに駆動電流を供給する。コイル62cのみに駆動電流が供給されると、B相ステーター62の極歯62a、62bとローター41の磁極とが径方向に向かい合う。この状態においてコイル62cへの駆動電流の供給を停止すると、ローター41の磁極がB相ステーター62の極歯62a、62bを引き付けて、ステッピングモーター66のディテントトルクが比較的大きくなる。
ステッピングモーター66のディテントトルクが大きいと、振動などによってローター41が回転してしまうことを抑制できる。
モータードライバ77にパルスP[2]、P[4]、P[6]またはP[8]が入力されたとき、モータードライバ77は、A相ステーター61のコイル61cおよびB相ステーター62のコイル62cに駆動電流を供給する。この状態においてコイル61cおよびコイル62cへの駆動電流の供給を停止すると、ステッピングモーター66のディテントトルクが比較的小さくなる。
コンピュータ80は、CPU、ROM、RAM、入出力インタフェース(I/O)、タイマー(timer)および温度センサー(sensor)などが1つのパッケージに組み込まれた組込機器用のマイクロコンピュータである。コンピュータ80は、温度センサーがモータードライバ77の周囲温度Taを計測できるように、モータードライバ77の近くに配置されている。コンピュータ80は、不揮発性メモリ75、通信装置76およびモータードライバ77を含んでいてもよい。コンピュータ80は、外付けの温度センサーや外付けのアナログ-デジタル変換器が接続されていてもよい。コンピュータ80は、制御部である。
コンピュータ80のROMには、CPUが実行するプログラムや書き換えの必要のない各種設定値などが格納される。
本実施例において、コンピュータ80のROMには、データテーブルGが格納されている。データテーブルGは、モータードライバ77に入力したパルス数と電動弁5の弁開度との対応を示す。具体的には、データテーブルGにおいて、ローター41が基準位置Rxにあるときにモータードライバ77に入力したパルスPの数(0~500)と、当該数のパルスPの入力によってローター41が位置付けられた位置に対応する弁開度(0~100%)と、が対応付けられている。図5に、データテーブルGの一例を示す。なお、ステッピングモーター66に入力されたパルス数と電動弁5の弁開度との対応は、計算式で示されていてもよい。
コンピュータ80のROMには、単位数Nuが格納されている。単位数Nuは、モータードライバ77の周囲温度Taが高温のときにモータードライバ77に連続して入力するパルスPの数である。コンピュータ80は、モータードライバ77の周囲温度Taが高温であると判定したとき、モータードライバ77に連続して入力するパルスPの数が単位数Nuを超えないようにする。単位数Nuは、モータードライバ77の周囲温度Taが高温のときに連続して入力可能とするパルスPの数(許容数)が設定される。本実施例において、単位数Nuは24であり、単位数Nuは2~250の範囲で設定される。
コンピュータ80のROMには、パルス入力休止期間の長さEが格納されている。パルス入力休止期間は、コンピュータ80がモータードライバ77にパルスPを入力しない期間である。パルス入力休止期間は、モータードライバ77に単位数NuのパルスPを入力した後に設けられる。本実施例において、パルス入力休止期間の長さEは192msであり、長さEは単位数NuのパルスPの連続した入力に要する時間の長さと同じである。長さEは、16~2000msの範囲で設定される。長さEは、パルス入力休止期間の直前の単位数NuのパルスPの入力に要した時間以上であることが好ましい。
コンピュータ80のROMには、高温判定しきい値Thが格納されている。高温判定しきい値Thは、モータードライバ77の周囲温度Taが高温か否かを判定するときに用いられる。
データテーブルG、単位数Nu、パルス入力休止期間の長さEおよび高温判定しきい値Thは、不揮発性メモリ75に格納されていてもよい。
コンピュータ80のRAMは、CPUがプログラムを実行する際に使用される作業用メモリである。コンピュータ80のRAMには、電動弁5の現在の弁開度を示す現在弁開度Dcが格納される。現在弁開度Dcは、電動弁制御装置70の電源遮断時またはスリープモードへの移行時にRAMから不揮発性メモリ75にコピーされる。現在弁開度Dcは、電動弁制御装置70の電源投入時またはスリープモードからの復帰時に不揮発性メモリ75からRAMにコピーされる。また、コンピュータ80のRAMには、第1カウンタC1と第2カウンタC2とが格納される。
次に、電動弁制御装置70が実行する処理の一例を、図6、図7を参照して説明する。図6、図7は、図1の電動弁装置が有するコンピュータが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
電動弁制御装置70(具体的にはコンピュータ80)は、電源が投入されると、または、スリープモードから復帰すると、動作モードに移行する。電動弁制御装置70は、動作モードにおいて、エアコン制御装置110からの命令を待つ。そして、電動弁制御装置70が、エアコン制御装置110から弁開度変更命令を受信すると、図6、図7のフローチャートに示す処理を実行する。弁開度変更命令は、電動弁5の弁開度の目標値(目標弁開度Dt)を含む。
電動弁制御装置70は、弁開度変更命令に含まれる目標弁開度Dtに基づいて、弁開度を目標弁開度Dtにするためにモータードライバ77に入力するパルスPの数である目標数Ntを取得する(S110)。具体的には、電動弁制御装置70は、弁開度変更命令から目標弁開度Dtを取得し、RAMから現在弁開度Dcを読み出す。電動弁制御装置70は、データテーブルGを参照し、目標弁開度Dtに対応付けられたパルス数と、現在弁開度Dcに対応付けられたパルス数と、の差分値を目標数Ntとして取得する。
電動弁制御装置70は、モータードライバ77の周囲温度Taが高温か否かを判定する(S120)。具体的には、電動弁制御装置70は、温度センサーからの信号に基づいてモータードライバ77の周囲温度Taを取得して、周囲温度Taと高温判定しきい値Thとを比較する。
電動弁制御装置70は、周囲温度Taが高温判定しきい値Th未満のとき(S120でN)、周囲温度Taが高温でないと判定して、通常処理(S130~S160)を実行する。電動弁制御装置70は、周囲温度Taが高温判定しきい値Th以上のとき(S120でN)、周囲温度Taが高温であると判定して、高温時処理(S210~S300)を実行する。
電動弁制御装置70は、通常処理において、第1カウンタC1を0にする(S130)。電動弁制御装置70は、第1カウンタC1が目標数Ntであるか否かを判定する(S140)。電動弁制御装置70は、第1カウンタC1が目標数Ntでなければ(S140でN)、モータードライバ77にパルスPを1つ入力する(S150)。このとき、電動弁制御装置70は、目標弁開度Dtが現在弁開度Dcより小さければ、パルスPを昇順で入力する。ローター41は閉弁方向に回転する。または、電動弁制御装置70は、目標弁開度Dtが現在弁開度Dcより大きければ、パルスPを降順で入力する。ローター41は開弁方向に回転する。電動弁制御装置70は、第1カウンタC1を1増加させ(S160)、第1カウンタC1の判定に戻る(S140)。そして、電動弁制御装置70は、第1カウンタC1が目標数NtになるまでパルスPの入力を繰り返し(S140~S160)、第1カウンタC1が目標数Ntになると(S140でY)、目標弁開度Dtを現在弁開度DcとしてRAMに格納して処理を終了する。
電動弁制御装置70は、高温時処理において、第1カウンタC1を0にし、第2カウンタC2を0にする(S210)。電動弁制御装置70は、ROMから単位数Nuを読み出す。電動弁制御装置70は、第1カウンタC1が目標数Ntであるか否かおよび第2カウンタC2が単位数Nuであるか否かを判定する(S220、S230)。電動弁制御装置70は、第1カウンタC1が目標数Ntでなくかつ第2カウンタC2が単位数Nuでなければ(S220でN、S230でN)、モータードライバ77にパルスPを1つ入力する(S240)。このとき、電動弁制御装置70は、目標弁開度Dtが現在弁開度Dcより小さければ、パルスPを昇順で入力する。ローター41は閉弁方向に回転する。または、電動弁制御装置70は、目標弁開度Dtが現在弁開度Dcより大きければ、パルスPを降順で入力する。ローター41は開弁方向に回転する。電動弁制御装置70は、第1カウンタC1を1増加させかつ第2カウンタC2を1増加させ(S250)、第1カウンタC1の判定に戻る(S220)。
電動弁制御装置70は、第1カウンタC1が目標数Ntでなくかつ第2カウンタC2が単位数Nuであれば(S220でN、S230でY)、モータードライバ77に最後に入力したパルスPが、P[1]、P[3]、P[5]およびP[7]のいずれかであった否かを判定する(S260)。
電動弁制御装置70は、モータードライバ77に最後に入力したパルスPがP[1]、P[3]、P[5]およびP[7]のいずれかでなければ(S260でN)、モータードライバ77にパルスPを1つ入力する(S270)。このとき、電動弁制御装置70は、目標弁開度Dtが現在弁開度Dcより小さければ、パルスPを昇順で入力する。ローター41は閉弁方向に回転する。または、電動弁制御装置70は、目標弁開度Dtが現在弁開度Dcより大きければ、パルスPを降順で入力する。ローター41は開弁方向に回転する。
ステップS270において、電動弁制御装置70がモータードライバ77に入力するパルスPは、P[1]、P[3]、P[5]またはP[7]である。つまり、モータードライバ77に最後に入力されたパルスPがP[2]のとき、モータードライバ77に次に入力されるパルスPは、P[1]またはP[3]である。モータードライバ77に最後に入力されたパルスPがP[4]のとき、モータードライバ77に次に入力されるパルスPは、P[3]またはP[5]である。モータードライバ77に最後に入力されたパルスPがP[6]のとき、モータードライバ77に次に入力されるパルスPは、P[5]またはP[7]である。モータードライバ77に最後に入力されたパルスPがP[8]のとき、モータードライバ77に次に入力されるパルスPは、P[7]またはP[1]である。そして、電動弁制御装置70は、第2カウンタC2を1増加させ(S280)、タイマーに長さEを設定して、パルス入力休止期間が経過するまで待つ(S290)。
電動弁制御装置70は、モータードライバ77に最後に入力したパルスPがP[1]、P[3]、P[5]およびP[7]のいずれかであるとき(S260でY)、タイマーに長さEを設定して、パルス入力休止期間が経過するまで待つ(S290)。
パルス入力休止期間において、電動弁制御装置70は、モータードライバ77にパルスPを入力せず、モータードライバ77はA相ステーター61およびB相ステーター62に駆動電流を供給しない。モータードライバ77に最後に入力されたパルスPがP[1]、P[3]、P[5]およびP[7]のいずれかであるため、パルス入力休止期間中は、ステッピングモーター66のディテントトルクが比較的大きい。
電動弁制御装置70は、パルス入力休止期間が経過すると、第2カウンタC2を0にし(S300)、第1カウンタC1の判定に戻る(S220)。
そして、電動弁制御装置70は、第1カウンタC1が目標数NtになるまでパルスPの入力を繰り返し(S220~S300)、第1カウンタC1が目標数Ntになると(S220でY)、目標弁開度Dtを現在弁開度DcとしてRAMに格納して処理を終了する。
次に、モータードライバ77の周囲温度Taが高温である場合に、電動弁制御装置70がモータードライバ77に目標数NtのパルスPを入力したときのモータードライバ77の内部温度の変化の例について、図8、図9を参照して説明する。
図8、図9は、モータードライバ77に入力されたパルスPの数とモータードライバ77の内部温度との時間変化を示すグラフである。図8は、目標数NtのパルスPを連続して入力する場合を示す。図9は、単位数NuのパルスPを連続して入力する毎にパルス入力休止期間を設ける場合を示す。単位数Nuは目標数Ntより小さい。図8A、図9Aは、時間とモータードライバに入力されたパルス数との関係を示す。図8B、図9Bは、時間とモータードライバ77の内部温度との関係を示す。図8A、図9Aにおいて、実線はパルスPを入力している期間を示し、破線はパルスPを入力していない期間を示す。
図8Aに示すように、電動弁制御装置70がモータードライバ77に目標数NtのパルスPを連続して入力すると、図8Bに示すように、電動弁制御装置70がパルスPを入力するにしたがってモータードライバ77の内部温度が上昇する。目標数Ntが比較的大きいと、モータードライバ77の内部温度が上限温度Tzを超えてしまう。
図9Aに示すように、電動弁制御装置70がモータードライバ77に単位数NuのパルスPを連続して入力する毎にパルス入力休止期間を設けると、図9Bに示すように、電動弁制御装置70がパルスPを入力するにしたがってモータードライバ77の内部温度が上昇するものの、パルス入力休止期間において内部温度が低下する。そのため、目標数NtのパルスPを入力する際のモータードライバ77の内部温度の上昇が抑えられ、モータードライバ77の内部温度が上限温度Tzを超えてしまうことを抑制できる。
以上説明したように、本実施例に係る電動弁装置1は、電動弁5と、電動弁制御装置70と、を有する。電動弁5は、ステッピングモーター66を有する。電動弁制御装置70は、電動弁5を制御する。電動弁制御装置70は、ステッピングモーター66に接続されたモータードライバ77にパルスPを入力するコンピュータ80を有する。コンピュータ80が、電動弁5の目標弁開度Dtを含む弁開度変更命令を受信すると、電動弁5の弁開度を目標弁開度Dtにするためにモータードライバ77に入力するパルスPの数である目標数Ntを取得する。コンピュータ80が、モータードライバ77の周囲温度Taが高温でないと判定したとき、モータードライバ77に目標数NtのパルスPを連続して入力する。コンピュータ80が、モータードライバ77の周囲温度Taが高温であると判定したとき、モータードライバ77に連続して入力するパルスPの数である単位数Nuを取得する。コンピュータ80が、周囲温度Taが高温であると判定したとき、モータードライバ77に入力したパルスPの数が目標数Ntに到達するまで、モータードライバ77に単位数NuずつパルスPを連続して入力し、単位数NuのパルスPを入力する毎にパルス入力休止期間を設ける。
電動弁制御装置70は、モータードライバ77の周囲温度Taが高温でないと判定したとき、モータードライバ77に目標数NtのパルスPを一度に連続して入力する。電動弁制御装置70は、モータードライバ77の周囲温度Taが高温であると判定したとき、モータードライバ77に目標数NtのパルスPを一度に入力せずに、モータードライバ77に単位数NuずつパルスPを入力する。そして、電動弁制御装置70は、モータードライバ77に単位数NuのパルスPを入力する毎にパルスPを入力しないパルス入力休止期間を設ける。そのため、モータードライバ77の長時間の連続動作を回避して、モータードライバ77の内部温度の上昇を抑制できる。
また、ステッピングモーター66が、A相ステーター61と、B相ステーター62と、を有する。モータードライバ77が、A相ステーター61とB相ステーター62とにパルスPに対応した駆動電流を供給する。パルス入力休止期間の直前にモータードライバ77に入力されるパルスPが、モータードライバ77にA相ステーター61のみまたはB相ステーター62のみに駆動電流を供給させるパルスP(P[1]、P[3]、P[5]またはP[7])である。このようにすることで、パルス入力休止期間中のステッピングモーター66のディテントトルクを比較的大きくすることができる。そのため、振動などによってローター41が回転してしまうことを抑制できる。
また、パルス入力休止期間の長さEが、当該パルス入力休止期間の直前の単位数NuのパルスPの入力に要した時間の長さ以上である。このようにすることで、パルス入力休止期間の直前の連続したパルスPの入力に対して、パルス入力休止期間の長さが不十分になってしまうことを防ぐことができる。
上述した電動弁制御装置70において、単位数Nuは固定値であり、ROMに格納されている。単位数Nuは固定値に限定されない。電動弁制御装置70において、単位数Nuは、モータードライバ77の周囲温度Taに応じた値であってもよい。電動弁制御装置70において、周囲温度Taが高いほど単位数Nuが小さくなるようにしてもよい。電動弁制御装置70は、例えば、周囲温度Taが高温判定しきい値Th以上でかつ高温判定しきい値Th+10℃未満(Th≦Ta<Th+10℃)のとき、単位数Nuを24とし、周囲温度Taが高温判定しきい値Th+10℃以上でかつ高温判定しきい値Th+20℃未満(Th+10℃≦Ta<Th+20℃)のとき、単位数Nuを16とし、周囲温度Taが高温判定しきい値Th+20℃以上のとき(Th+20℃≦Ta)、単位数Nuを8とする。
上述した電動弁制御装置70において、パルス入力休止期間の長さEは固定値であり、ROMに格納されている。長さEは固定値に限定されない。電動弁制御装置70において、長さEは、モータードライバ77の周囲温度Taに応じた値であってもよい。電動弁制御装置70において、周囲温度Taが高いほど長さEが長くなるようにしてもよい。電動弁制御装置70は、例えば、周囲温度Taが高温判定しきい値Th以上でかつ高温判定しきい値Th+10℃未満(Th≦Ta<Th+10℃)のとき、長さEを192msとし、周囲温度Taが高温判定しきい値Th+10℃以上でかつ高温判定しきい値Th+20℃未満(Th+10℃≦Ta<Th+20℃)のとき、長さEを384msとし、周囲温度Taが高温判定しきい値Th+20℃以上のとき(Th+20℃≦Ta)、長さEを576msとする。または、電動弁制御装置70は、パルス入力休止期間において周囲温度Taが所定の温度(例えば1~10℃)低下したとき、パルス入力休止期間を終了するようにしてもよい。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明は実施例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…電動弁装置、5…電動弁、10…弁本体、11…本体部材、11a…嵌合穴、11b…貫通孔、11d…平面、13…接続部材、14…弁室、15…第1導管、16…第2導管、17…弁口、18…弁座、20…キャン、30…弁体、31…第1軸部、32…第2軸部、33…弁部、34…段部、40…駆動機構、41…ローター、41a…嵌合孔、42…弁軸ホルダー、42a…上壁部、42b…軸孔、42c…雌ねじ、42s…可動ストッパ、43…ガイドブッシュ、43a…基部、43b…支持部、43c…雄ねじ、43d…平面、44…ストッパ部材、44a…ストッパ本体、44c…雌ねじ、44s…固定ストッパ、45…固定具、45a…固定部、45b…フランジ部、46…ワッシャー、47…閉弁ばね、48…復帰ばね、49…ストッパ機構、60…ステーター、61…A相ステーター、61a…極歯、61b…極歯、61c…コイル、62…B相ステーター、62a…極歯、62b…極歯、62c…コイル、66…ステッピングモーター、70…電動弁制御装置、71…基板、75…不揮発性メモリ、76…通信装置、77…モータードライバ、80…コンピュータ、100…エアコンシステム、101…圧縮機、102…凝縮器、103…蒸発器、105…配管、110…エアコン制御装置、120…有線通信バス、A1…端子、A2…端子、B1…端子、B2…端子、C1…第1カウンタ、C2…第2カウンタ、G…データテーブル、L…軸線、Tz…上限温度

Claims (4)

  1. ステッピングモーターを有する電動弁を制御する電動弁制御装置であって、
    前記ステッピングモーターと接続されたモータードライバにパルスを入力する制御部を有し、
    前記モータードライバが、前記ステッピングモーターにパルスに対応した駆動電流を供給し、
    前記制御部が、前記電動弁の目標弁開度を含む弁開度変更命令を受信すると、前記電動弁の弁開度を前記目標弁開度にするために前記モータードライバに入力するパルスの数である目標数を取得し、
    前記制御部が、前記モータードライバの周囲温度が高温でないと判定したとき、前記モータードライバに前記目標数のパルスを連続して入力し、
    前記制御部が、前記周囲温度が高温であると判定したとき、前記モータードライバに連続して入力するパルスの数である単位数を取得し、前記モータードライバに入力したパルスの数が前記目標数に到達するまで、前記モータードライバに前記単位数ずつパルスを連続して入力し、前記単位数のパルスを入力する毎にパルス入力休止期間を設ける、ことを特徴とする電動弁制御装置。
  2. 前記ステッピングモーターが、A相ステーターと、B相ステーターと、を有し、
    前記モータードライバが、前記A相ステーターと前記B相ステーターとにパルスに対応した駆動電流を供給し、
    前記パルス入力休止期間の直前に前記モータードライバに入力されるパルスが、前記モータードライバに前記A相ステーターのみまたは前記B相ステーターのみに駆動電流を供給させるパルスである、請求項1に記載の電動弁制御装置。
  3. 前記パルス入力休止期間の長さが、当該パルス入力休止期間の直前の前記単位数のパルスの入力に要した時間の長さ以上である、請求項1または請求項2に記載の電動弁制御装置。
  4. ステッピングモーターを有する電動弁と、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の電動弁制御装置と、を有する電動弁装置。

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