JP2023076099A - インスタント酸性飲料用粉末組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることによって酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用組成物であって、手動の攪拌のみで、ミルクに一度に溶解させた際にカードの発生が抑制されており、かつ保存時の固化も抑制されているインスタント酸性飲料用組成物及びその製造方法の提供。【解決手段】動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることにより酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法であって、デキストリン及びペクチンを含有する粉末混合物を調製し、前記粉末混合物を、有機酸を含有するバインダー液を用いて造粒することを特徴とする、インスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、動物性ミルクや植物性ミルクに溶解させることによって酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用組成物、及びその製造方法に関する。
飲料の可溶性固形分を主要原料とするインスタント飲料用組成物は、一般的に粉末であって、水等の液体に溶解させることによりインスタント飲料を調製するものであり、近年、その手軽さから非常に人気が高い。特に、インスタント飲料用組成物を牛乳に溶解させることにより、牛乳のコクや風味を有する飲料を手軽に調製できる。
一方で、牛乳には、水とは異なり、タンパク質をはじめとする様々な成分が含有されている。このため、インスタント飲料用組成物の組成によっては、牛乳に含まれている成分と相互作用し、飲料としての品質が損なわれる場合がある。特に、酸性ミルク飲料等の酸性飲料を調製する場合には、当該酸性飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用組成物には有機酸等の酸性成分が多く含まれているため、これを牛乳に溶解させると、pHが急激に低下してしまう。この結果、牛乳中のタンパク質が凝集してカードとホエーに分離してしまい、酸性飲料は調製できなくなる。
インスタント酸性飲料用組成物を牛乳に溶解させた際にカードの発生を抑制する方法が幾つか報告されている。例えば、特許文献1には、粉末組成物を、有機酸と緩衝剤とを水に溶解した溶液で被覆して乾燥させる方法が開示されている。有機酸が緩衝剤と共に粉末組成物の表面に存在していることにより、牛乳に溶解させた際に、適度な酸味を有しつつもカードの発生が抑えられた飲料が調製できる。また、特許文献2には、微粉末酸味料を含む粉末組成物を、乳化剤を含むバインダー液で被覆して乾燥させて得られるインスタント酸性飲料用粉末組成物が開示されている。当該粉末組成物では、酸味料を微粉末の状態で含有しているため、牛乳に溶解した際にカードが発生しにくい。
特開昭61-1346号公報 特開2016-21878号公報
特許文献1に記載の方法により得られたインスタント酸性飲料用粉末組成物は、粉末表面の有機酸により、保存時に固結し易く、溶解性が低下するという問題がある。一方で、特許文献2に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物は、酸味料は粉末粒子の内部に存在しており、その表面は乳化剤で被覆されているために、保存時の固化は生じにくい。しかし、当該粉末組成物は、一杯分の飲料を調製するために必要な量に対して、一杯分の牛乳を何度かに分けて少量ずつ混合させた場合にはカードの発生を抑制できるものの、一杯分の牛乳を一遍に混合させた場合にはカードが生じやすいという問題がある。
本発明は、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることによって酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用組成物であって、手動の攪拌のみで、ミルクに一遍に溶解させた際にカードの発生が抑制されており、かつ保存時の固化も抑制されているインスタント酸性飲料用組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、デキストリン及びペクチンを含有させ、かつ固体粒子表面を有機酸で被覆することにより、保存時の固化と、ミルクに一遍に溶解させた際のカードの発生との両方を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] 本発明の第一の態様に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法は、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることにより酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法であって、デキストリン及びペクチンを含有する粉末混合物を調製し、前記粉末混合物を、有機酸を含有するバインダー液を用いて造粒することを特徴とする。
[2] 前記[1]のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法においては、前記有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、及び乳酸からなる群より選択される1種以上であることが好ましい。
[3] 前記[1]又は[2]のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法においては、組成物全体に対する前記有機酸の含有比率が1~6質量%であるインスタント酸性飲料用粉末組成物を製造することが好ましい。
[4] 前記[1]~[3]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法においては、組成物全体に対する前記ペクチンの含有比率が0.1~10質量%であるインスタン酸性ト飲料用粉末組成物を製造することが好ましい。
[5] 前記[1]~[4]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法においては、組成物全体に対する前記デキストリンの含有比率が20~60質量%であるインスタント酸性飲料用粉末組成物を製造することが好ましい。
[6] 前記[1]~[5]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法においては、前記造粒を、流動層造粒により行うことが好ましい。
[7] 前記[1]~[6]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法においては、前記バインダー液は、さらに、pH調整剤を含有することが好ましい。
[8] 前記[1]~[7]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法においては、前記粉末混合物は、さらに、甘味料を含有することが好ましい。
[9] 前記[1]~[8]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法においては、前記粉末混合物と前記バインダー液を用いた造粒により得られた粉末に、さらに流動性改良剤を混合させることが好ましい。
[10] 本発明の第二の態様に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物は、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることにより酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物であって、デキストリン及びペクチンを含有しており、かつ表面の少なくとも一部が、有機酸で被覆されている固体粒子を含有することを特徴とする。
[11] 前記[10]のインスタント酸性飲料用粉末組成物においては、前記固体粒子が、さらに、pH調整剤及び甘味料からなる群より選択される1種以上を含有することが好ましい。
[12] 前記[10]又は[11]のインスタント酸性飲料用粉末組成物においては、
組成物全体に対する前記有機酸の含有比率が1~6質量%であることが好ましい。
[13] 前記[10]~[12]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物においては、組成物全体に対する前記ペクチンの含有比率が0.1~10質量%であることが好ましい。
[14] 前記[10]~[13]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物においては、組成物全体に対する前記デキストリンの含有比率が20~60質量%であることが好ましい。
[15] 本発明の第三の態様に係る酸性ミルク飲料の製造方法は、前記[10]~[14]のいずれかのインスタント酸性飲料用粉末組成物を、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることにより、酸性ミルク飲料を製造する。
本発明により、保存時に固化しにくく、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに一遍に溶解させた場合でもカードが発生し難い、酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物が得られる。また、当該インスタント酸性飲料用粉末組成物を用いることにより、酸性ミルク飲料を製造できる。
本発明及び本願明細書において、「動物性ミルク」とは、哺乳動物の乳を意味する。動物性ミルクには、牛乳、山羊乳、羊乳、馬乳等が挙げられる。
本発明及び本願明細書において、「植物性ミルク」とは、豆やナッツ、穀物等の植物に由来する原料から、タンパク質や脂肪分を含む成分を水で抽出することによって得られる液体を意味する。植物性ミルクには、豆乳、ピーナッツミルク、アーモンドミルク、カシューナッツミルク、マカダミアナッツミルク、クルミミルク、ココナッツミルク、ライスミルク、オーツミルク、コーンミルク等が挙げられる。
本発明及び本願明細書において、「ミルク」とは、動物性ミルクと植物性ミルクの総称である。
本発明及び本願明細書において、「粉末」とは粉粒体(異なる大きさの分布をもつ多くの固体粒子からなり、個々の粒子間に、何らかの相互作用が働いているもの)を意味する。また、「顆粒」は粉末から造粒された粒子(顆粒状造粒物)の集合体である。粉末には、顆粒も含まれる。
本発明及び本願明細書において、「インスタント酸性飲料用粉末組成物」とは、水やミルク等の液体に溶解又は分散させることによって酸性飲料を調製し得る粉末状の組成物を意味する。また、「酸性飲料」とは、pHが5.5以下の飲料を意味する。
本発明及び本願明細書において、「酸性ミルク飲料」とは、ミルクを主原料とする酸性飲料を意味する。酸性ミルク飲料としては、例えば、ミルクに酸味料を配合し、必要に応じて甘味料や果汁、香料等の風味や呈味を付与する成分も配合することによって得られる飲料が挙げられる。具体的には、ドリンクヨーグルト、イチゴミルク、レモンミルク、ラッシー等が挙げられる。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法(以下、「本発明に係る製造方法」ということがある。)は、ミルクに溶解させることにより酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法であって、デキストリン及びペクチンを含有する粉末混合物を調製し、前記粉末混合物を、有機酸を含有するバインダー液を用いて造粒することを特徴とする。当該方法により、デキストリン及びペクチンを含有しており、表面の少なくとも一部が有機酸で被覆された粉末状の固体粒子からなる粉末組成物が得られる。
本発明に係る製造方法により得られた粉末組成物(本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物)は、有機酸が固体粒子表面に存在しているため、多量のミルクと一遍に混合した場合でもカードの形成が抑えられており、かつミルクとの混合を手動撹拌により行った場合でも容易に溶解する。なお、手動撹拌とは、スプーン等を用いて人力で攪拌する方法である。また、当該粉末組成物は、ペクチンを含有することにより、固体粒子表面が有機酸で被覆されているにもかかわらず、保存時の固化が抑えられる。すなわち、本発明に係る製造方法により製造されたインスタント酸性飲料用粉末組成物は、手動の攪拌のみで、ミルクに一遍に溶解させた際にカードの発生が抑制されており、かつ保存時の固化も抑制されている、非常に優れたインスタント酸性飲料用粉末組成物である。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物を溶解させて酸性ミルク飲料を調製するために用いられるミルクは、動物性ミルクであってもよく、植物性ミルクであってもよい。また、1種類のミルクであってもよく、2種類以上のミルクを混合したものであってもよい。また、脂肪分や乳糖などの特定の成分の量を減少させたり、機能性成分を添加するような各種の加工処理を施したミルクであってもよい。さらに、脱脂粉乳や豆乳パウダー等のミルクの粉末化物を水に溶解させて調製されたミルクであってもよい。
ペクチンには、エステル化度(ペクチン分子全体に占めるガラクチュロン酸メチルエステルの割合)が50%以上であるHM(high methoxyl)ペクチンと、エステル化度が50%未満であるLM(low methoxyl)ペクチンがある。本発明において用いられるペクチンとしては、HMペクチンとLMペクチンのいずれであってもよく、両方を混合して用いてもよい。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させるペクチンとしては、カルシウムイオン共存下でのゲル化が生じ難く、より食感のなめらかな飲料が得られることから、LMペクチンよりも、HMペクチンが好ましい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物のペクチン含有量としては、保存時の固化抑制効果が得られる量であれば特に限定されるものではない。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物としては、組成物全体に対するペクチンの含有比率が、0.1~10質量%が好ましく、0.5~5質量%がより好ましく、1~2質量%がさらに好ましい。
デキストリンは、澱粉を酵素反応又は酸処理により分解して低分子化したものである。低分子化の度合いは、DE(Dextrose Equivalent)値で表される。本発明において用いられるデキストリンとしては、DE値が低く、比較的甘味の少ないものであってもよく、DE値が高く、比較的甘味の強いものであってもよい。本発明において用いられるデキストリンのDE値としては、4~40が好ましく、8~35がより好ましく、9~30がさらに好ましい。本発明において用いられるデキストリンとしては、澱粉を酵素反応又は酸処理により分解した後、各種精製法を施すことにより得られたものを用いることができ、市販されているデキストリンを用いることもできる。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物のデキストリン含有量としては、ペクチンや有機酸を十分量含有させられる量であれば特に限定されるものではない。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物としては、組成物全体に対するデキストリンの含有比率が、10~70質量%が好ましく、25~65質量%がより好ましく、40~60質量%がさらに好ましい。十分量のデキストリンが含有されていることにより、より固化し難い粉末組成物が得られる。
本発明において用いられる有機酸としては、飲食品に使用される有機酸であれば、特に限定されるものではない。また、本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させる有機酸は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。すなわち、本発明に係る製造方法において、原料として用いる有機酸は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。飲食品に使用される有機酸としては、例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、酒石酸、グルコン酸、グルコノデルタラクトン、フィチン酸、アジピン酸、アスコルビン酸等が挙げられ、クエン酸、リンゴ酸、及び乳酸からなる群より選択される1種以上であることが好ましい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物の有機酸含有量としては、当該粉末組成物をミルクに溶解させた場合に、ミルクのpHを、5.5以下、好ましくは5.0以下、より好ましくは4.5~5.5となる量であることが好ましい。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物としては、組成物全体に対する有機酸の含有比率が、1~6質量%であることが好ましく、1~5.5質量%であることがより好ましく、1~3質量%であることがさらに好ましい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物は、デキストリン、ペクチン、及び有機酸に加えて、さらに、pH調整剤を含有することが好ましい。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有されるpH調整剤としては、飲食品に添加可能なものであれば特に限定されるものではないが、有機酸のナトリウム塩、有機酸のカリウム塩、無機酸のナトリウム塩、無機酸のカリウム塩等を用いることができる。中でも、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、リン酸、炭酸のナトリウム塩及びカリウム塩が好ましい。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させるpH調整剤は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物は、デキストリン、ペクチン、及び有機酸に加えて、さらに、乳化剤及び甘味料からなる群より選択される1種以上を含有していてもよい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有される乳化剤としては、飲食品に添加可能なものであれば特に限定されるものではないが、水に溶解しやすいものが好ましく、例えば、食品用乳化剤のうち親水性乳化剤の中から適宜選択して用いることができる。親水性乳化剤としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、酵素分解レシチン、有機酸モノグリセリド等の中から適宜選択して用いることができる。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させる乳化剤は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物は、甘味料を含有することにより、甘味と酸味のバランスに優れた酸性ミルク飲料を製造できる。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有される甘味料としては、飲食品に添加可能なものであれば特に限定されるものではなく、当該粉末組成物をミルクに溶解して製造される酸性ミルク飲料の目的とする製品品質を考慮して適宜選択して用いることができる。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有される甘味料としては、具体的には、砂糖、ショ糖型液糖、オリゴ糖、ブドウ糖果糖液糖等の糖類;エリスリトール、トレハロース、ソルビトール等の糖アルコール;アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ステビア等の高甘味度甘味料等が挙げられる。砂糖としては、グラニュー糖、上白糖であってもよく粉糖であってもよい。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させる甘味料は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物は、発明の効果を損なわない限度において、さらに、他の成分を含有していてもよい。当該他の成分としては、流動性改良剤、賦形剤(但し、デキストリンを除く)、増粘剤(但し、ペクチンを除く)、酸化防止剤、塩類(ミネラル)、果汁、香料等が挙げられる。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有される流動性改良剤としては、微粒酸化ケイ素、第三リン酸カルシウム等の加工用製剤が挙げられる。流動性改良剤をさらに含有することにより、本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物の固化耐性がより向上する。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させる流動性改良剤は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有される賦形剤としては、例えば、澱粉、澱粉分解物(但し、デキストリンを除く)、糖類、食物繊維等が挙げられる。澱粉としては、タピオカ澱粉、モチゴメ澱粉、コメ澱粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、コーン澱粉、ワキシーコーン澱粉、サトイモ澱粉、サゴ澱粉等の可食性の澱粉が挙げられ、これらの澱粉をヒドロキシプロピル化、アセチル化、リン酸モノエステル化等の加工処理や架橋処理を施したものであってもよい。澱粉分解物としては、粉あめ、水あめ等が挙げられる。糖類としては、乳糖、麦芽糖、ショ糖(砂糖)、トレハロース、オリゴ糖等が挙げられる。食物繊維としては、難消化性デキストリン、セルロース等が挙げられる。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させる賦形剤は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有される増粘剤としては、例えば、大豆食物繊維(可溶性大豆多糖類)、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、ガラクトマンナン、イヌリン、グアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の水溶性食物繊維(但し、ペクチンを除く)が挙げられる。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させる増粘剤は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有される酸化防止剤としては、例えば、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(トコフェロール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、クロロゲン酸、カテキン等が挙げられる。本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物に含有させる酸化防止剤は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
本発明に係る製造方法では、まず、デキストリン及びペクチンを含有する粉末混合物を調製する。当該粉末混合物は、造粒のための原料であり、インスタント酸性飲料用粉末組成物中の粉末状の固体粒子の造粒核となる。本発明において、当該粉末混合物に含まれているデキストリン及びペクチン以外の粉末原料は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。デキストリン及びペクチン以外の粉末原料としては、粉末であれば特に限定されるものではない。例えば、当該粉末混合物には、デキストリン及びペクチンに加えてさらに、甘味料や賦形剤等を含有させることが好ましい。
本発明に係る製造方法において用いられるバインダー液は、水性溶媒に有機酸を溶解させたものである。水性溶媒としては、可食性の水性溶媒であればよく、水、又は各種の緩衝液を用いることができ、一般的には水が用いられる。
当該バインダー液には、さらに、pH調整剤も含有させることが好ましい。インスタント酸性飲料用粉末組成物中の粉末状の固体粒子の表面に、有機酸と共にpH調整剤が存在していることにより、ミルクに混合した際のカードの発生をより効果的に抑制することができる。
当該バインダー液中の有機酸の含有量は、当該バインダー液を前記粉末混合物からなる造粒核に噴霧して乾燥させることによって得られる粉末組成物の組成物全体に含まれる有機酸量が、当該粉末組成物を溶解させたミルクのpHを5.5以下、好ましくは5.0以下にできる量となるように、造粒核への噴霧量等を考慮して適宜調整することができる。
当該バインダー液がpH調整剤を含有している場合、当該バインダー液のpH調整剤の含有量は、当該バインダー液を前記粉末混合物からなる造粒核に噴霧して乾燥させることによって得られる粉末組成物の組成物全体に含まれるpH調整剤量が所望の範囲内となるように、造粒核への噴霧量等を考慮して適宜調整することができる。
当該バインダー液には、有機酸とpH調整剤の他に、本発明の効果を損なわない範囲において、各種の水溶性の成分を1種類又は2種類以上含有していてもよい。当該他の水溶性成分としては、乳化剤、賦形剤等が挙げられる。
前記粉末混合物を、前記バインダー液を用いて造粒することにより、本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物の主たる構成成分である、デキストリン及びペクチンを含有しており、かつ表面の少なくとも一部が、有機酸で被覆されている固体粒子(有機酸被覆顆粒)が製造される。当該造粒は、流動層造粒、転動造粒、押出造粒する等公知の湿式造粒法を使用することができるが、顆粒内部に十分な空隙があり、より水への濡れ性が高く、ミルク等の水性媒体への溶解性がより改善された顆粒が得られることから、流動層造粒により行うことが好ましい。流動層造粒は、市販されている流動層造粒装置を使用して常法により行うことができる。
本発明に係る製造方法により製造された有機酸被覆顆粒は、それ自体をそのままインスタント酸性飲料用粉末組成物としてもよく、その他の粉末と混合してインスタント酸性飲料用粉末組成物としてもよい。こうして得られたインスタント酸性飲料用粉末組成物は、保存時に固化し難く、比較的多量のミルクに一遍に混合させた場合でも、カードの発生が抑制され、ミルクへの溶解性が良好である。
有機酸被覆顆粒と混合して本発明に係るインスタント酸性飲料用粉末組成物を製造するためのその他の粉末としては、流動性改良剤、香料、甘味料、ミネラル、賦形剤等が挙げられる。これらの粉末は、前記で列挙されたものを用いることができる。
本発明に係る製造方法により製造された有機酸被覆顆粒を含むインスタント酸性飲料用粉末組成物は、飲用1杯分を小パウチなどに個包装したり、使用時に容器から振り出したりスプーンで取り出したりして使用するように瓶などの容器に数杯分をまとめて包装して商品として供給することもできる。
個包装タイプとは、スティック状アルミパウチ、ワンポーションカップなどにココア飲料1杯分の中身を充填包装するものである。個包装タイプは、1杯分が密閉包装されているので取り扱いも簡単で、衛生的であるという利点を有する。
次に実施例等を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例等に限定されるものではない。なお、以下の実施例等において、特に記載がない限り、「%」は「質量%」を意味する。
<インスタント酸性飲料用粉末組成物の調製>
以降の実験において、インスタント酸性飲料用粉末組成物の調製は、以下の通りで行った。
まず、処方に従い、粉末混合物とバインダー液を調製した。バインダー液は、水を溶媒として用いた。粉末混合物とバインダー液を、処方通り500g分を分取し、流動層造粒装置(FLO-1;フロイント産業社製)を用いて、流動層造粒を行った。
造粒で得られた顆粒の一部は、顆粒自体を、インスタント酸性飲料用粉末組成物として使用した。
造粒された顆粒の一部に、微粒酸化ケイ素混合して、インスタント酸性飲料用粉末組成物を調製した。
<固化試験>
粉末組成物の固化耐性を調べる固化試験は、以下の通りで行った。
まず、評価対象の粉末組成物14g(1杯分)を、アルミニウム製の三方パウチに保管し、60℃の環境下で8時間保管した。その後、当該粉末組成物の固化の様子を、目視で確認し、以下の基準で評価した。
固化評価基準
0点:固化が全く確認されない。
1点:細かい粒状の固化が、一部確認できる。
2点:大きな粒状の固化が、一部確認できる。
3点:大きな粒の固化が、複数確認され、細かい粒はほとんど確認されない。
4点:全ての粉末が、一塊に固化している。
<牛乳溶解性試験>
粉末組成物の牛乳への溶解性を調べる牛乳溶解性試験は、以下の通りで行った。
まず、評価対象の粉末組成物14g(1杯分)を、200mL容ビーカーに秤り取り、当該ビーカーにさらに、冷蔵保存されていた牛乳を120mL(1杯分)注いだ。薬さじで120回転/分の速度で、手動で攪拌した。撹拌時の状態から、下記の基準に基づき、牛乳への溶解性を評価した。
牛乳溶解性評価基準
0点:溶解性が高い(30回の攪拌終了時に、全ての粉末が溶解していた)。
1点:溶解性がやや高い(50回の攪拌終了時に、全ての粉末が溶解していた)。
2点:溶解性がやや低い(70回の攪拌終了時に、全ての粉末が溶解していた)。
3点:溶解性が低い(70回の攪拌終了時に、凝集物(カード)が確認され、不均一な溶液である)。
[実施例1]
表1~3の処方にて、インスタント酸性飲料用粉末組成物を製造し、その固化性と牛乳溶解性を調べた。
表1~3中、デキストリンA(DE=9)は「マックス1000」(松谷化学工業社製)、デキストリンB(DE=18)は「TK-16」(松谷化学工業社製)、デキストリンC(DE=30)は「SPD」(昭和産業社製)、増粘剤A(HMペクチン)は「YM-150-LJ」(三晶社製)、増粘剤B(LMペクチン)は「LM-106AS-YA-J」(三晶社製)、増粘剤C(グアーガム)は「PROCOL RF」(三栄源エフエフアイ社製)、増粘剤D(キサンタンガム)は「エコーガムT/ケルトロールT」(三栄源エフエフアイ社製)、増粘剤E(CMC)は「サンローズF50MC」(日本製紙社製)、ジグリセリン脂肪酸エステルは「DO―100V」(理研ビタミン社製)、微粒酸化ケイ素は「サイロページ720」(富士シリシア化学社製)を、それぞれ用いた。
Figure 2023076099000001
Figure 2023076099000002
Figure 2023076099000003
バインダー液に有機酸を配合した試験区1~13及び16~18の粉末組成物は、牛乳溶解性に優れており、1杯分の粉末(14g)を1杯分の牛乳(120mL)に一遍に混合して手動撹拌した場合でも、カードの発生は確認されなかった。これに対して、バインダー液ではなく分散混合物に有機酸を配合した試験区14、15、及び19の粉末組成物は、カードが生じており、牛乳溶解性に劣ることが確認された。
分散混合物にペクチンを配合した試験区1~13の粉末組成物は、固化耐性も良好であった。これに対して、ペクチンを配合していない試験区16の粉末組成物や、ペクチンに代えてその他の増粘剤を分散混合物に配合した試験区17及び18の粉末組成物は、固化耐性が非常に低かった。
試験区1~13の粉末組成物の結果を比較すると、牛乳溶解性改善効果と固化耐性改善効果は、いずれも、HMペクチンとLMペクチンのいずれもで得られており、有機酸の種類にかかわらず得られることがわかった。また、固化耐性は、流動性改良剤である微粒酸化ケイ素を配合することにより、より改善されることも確認された。

Claims (15)

  1. 動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることにより酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法であって、
    デキストリン及びペクチンを含有する粉末混合物を調製し、
    前記粉末混合物を、有機酸を含有するバインダー液を用いて造粒することを特徴とする、インスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  2. 前記有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、及び乳酸からなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  3. 組成物全体に対する前記有機酸の含有比率が1~6質量%であるインスタント酸性飲料用粉末組成物を製造する、請求項1又は2に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  4. 組成物全体に対する前記ペクチンの含有比率が0.1~10質量%であるインスタント酸性飲料用粉末組成物を製造する、請求項1~3のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  5. 組成物全体に対する前記デキストリンの含有比率が20~60質量%であるインスタント酸性飲料用粉末組成物を製造する、請求項1~4のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  6. 前記造粒を、流動層造粒により行う、請求項1~5のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  7. 前記バインダー液は、さらに、pH調整剤を含有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  8. 前記粉末混合物は、さらに、甘味料を含有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  9. 前記粉末混合物と前記バインダー液を用いた造粒により得られた粉末に、さらに流動性改良剤を混合させる、請求項1~8のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物の製造方法。
  10. 動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることにより酸性ミルク飲料を調製するためのインスタント酸性飲料用粉末組成物であって、
    デキストリン及びペクチンを含有しており、かつ表面の少なくとも一部が、有機酸で被覆されている固体粒子を含有することを特徴とする、インスタント酸性飲料用粉末組成物。
  11. 前記固体粒子が、さらに、pH調整剤及び甘味料からなる群より選択される1種以上を含有する、請求項10に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
  12. 組成物全体に対する前記有機酸の含有比率が1~6質量%である、請求項10又は11に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
  13. 組成物全体に対する前記ペクチンの含有比率が0.1~10質量%である、請求項10~12のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
  14. 組成物全体に対する前記デキストリンの含有比率が20~60質量%である、請求項10~13のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物。
  15. 請求項10~14のいずれか一項に記載のインスタント酸性飲料用粉末組成物を、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクに溶解させることにより、酸性ミルク飲料を製造する、酸性ミルク飲料の製造方法。
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