JP2023073142A - 原稿搬送装置、原稿読取装置および画像形成装置 - Google Patents

原稿搬送装置、原稿読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿搬送装置において、名刺などの小サイズで腰の強い原稿を搬送する際における静音化を図る。【解決手段】複数のローラー対により、第1サイズの原稿と第1サイズよりも原稿搬送方向と直交する方向における幅が小さい第2サイズの原稿が繰り出され、ガイド部材により形成された搬送路に沿って搬送される原稿搬送装置であって、ガイド部材511の第1ガイド面511aのうち、給紙ローラー53により送り出された第1サイズの原稿先端が当接する部分に、第2サイズの原稿先端が進入する第2ガイド面513aが、第1サイズの原稿先端が当接する部分から後退させて形成されており、第2サイズの原稿の第2ガイド面513aとの当接角θ2が、当該第2ガイド面513aが形成されていなかった場合に第1ガイド面511aとの間で生じる当接角θ1よりも小さい。【選択図】図6

Description

本発明は、原稿搬送装置および当該原稿搬送装置を備えた原稿読取装置ならびに画像形成装置に関する。
シートスルー方式の画像読取装置では、原稿搬送装置の原稿トレイ上に載置された最上位の原稿の上面にピックアップローラーを接触させて搬送路上に繰り出して搬送方向下流側へと搬送し、当該搬送方向と直交する方向に沿って設けられた帯板状の読取ガラス上を通過させる際に原稿画像を読み取るように構成されている。読み取られた原稿は、排紙トレイ上に排出される。
最近では、名刺の画像を読み取ってOCRソフトウェアによりテキストデータ化し、名刺の情報をデータベース化して管理するようなアプリケーションなどが普及しつつあり、このような小サイズの原稿を搬送可能な原稿搬送装置の実用化が進んでいる。
ところが、一般のA4サイズやB5サイズの普通紙の原稿に比べ、名刺のような小サイズの原稿は比較的坪量が大きく腰が強い。
特に、オフィス機器については省スペース化の要請が強く、原稿搬送装置においても、コンパクト化するため、原稿トレイから排紙トレイまでの搬送路が折れ曲がって形成され、内部に比較的曲率の大きな湾曲部が多い。
そのため、搬送中の原稿の先端部が湾曲部のガイド部材に衝突する場合がある。普通紙の原稿の場合には、ガイド部材に衝突しても柔軟に曲がって衝撃力を吸収しつつ、そのままガイド部材のガイド面に沿って搬送されるため、衝突音はほとんど生じないが、名刺などの厚紙の場合には、その先端部とガイド部材の衝突音が少なからず発生し、特に多数の名刺を連続して読み取るような場合にはオフィスの静音性を著しく害することになる。
そこで、例えば、特許文献1では、厚紙のシートが搬送可能なシート搬送装置において、湾曲した搬送路の手前の搬送ローラー対のニップ部を跨ぐようにして可撓性の材料からなる衝撃吸収部材(可撓性板部材)を配し、原稿のガイド部材への衝撃を緩和して静音化を図っている。
特開2019-135188号公報
しかしながら、特許文献1の構成によれば、衝撃吸収部材を別途搬送路に取着する必要があるので、材料費と組立工数が増加しコスト的に望ましくない。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、名刺のような厚紙で小サイズの原稿を搬送する際の衝撃音の発生を抑制することができ、コスト的に優れた原稿搬送装置および当該原稿搬送装置を備えた原稿読取装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様は、複数のローラー対により、第1サイズの原稿と第1サイズよりも原稿搬送方向と直交する方向における幅が小さい第2サイズの原稿が繰り出され、ガイド部材により形成された搬送路に沿って搬送される原稿搬送装置であって、ガイド部材の第1ガイド面のうち、特定のローラー対により送り出された第1サイズの原稿先端が当接する部分に、第2サイズの原稿先端が進入する第2ガイド面が、前記第1サイズの原稿先端が当接する部分から後退させて形成されており、前記第2サイズの原稿の前記第2ガイド面との当接角が、当該第2ガイド面が形成されていなかった場合に前記第1ガイド面との間で生じる当接角よりも小さいことを特徴とする。
また、本開示の一態様では、前記ガイド部材の、前記第2サイズの原稿先端が進入する部分に凹入部があり、当該凹入部の底面に前記第2ガイド面が形成されている。
また、本開示の一態様は、前記凹入部は、前記ガイド部材と一体成型されてなる。
また、本開示の一態様は、前記特定のローラー対は、レジストローラー対の原稿搬送方向上流側の直前のローラー対である。
また、本開示の別の態様は、原稿搬送部により原稿を搬送しながら、原稿読取部における原稿読取位置を通過させて原稿画像を読み取る原稿読取装置であって、前記原稿搬送部として上記いずれか一態様に係る原稿搬送装置が用いられていることを特徴とする。
また、本開示の別の態様は、前記原稿読取部の原稿読取位置を通過した原稿をガイドする読取後ガイド部材における第3ガイド面のうち、直前のローラー対により送り出された第1サイズの原稿先端が当接する部分に、第2サイズの原稿先端が進入する第4ガイド面が、前記第1サイズの原稿先端が当接する部分から後退させて形成されており、前記第2サイズの原稿の前記第4ガイド面との当接角が、当該第4ガイド面が形成されていなかった場合に前記第3ガイド面との間で生じる当接角よりも小さいことを特徴とする。
また、本開示の一態様は、原稿画像を読み取る原稿読取部と、当該原稿読取部で読み取って取得した画像データに基づき記録シート上に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置であって、前記原稿読取部として、上記態様の原稿読取装置が用いられていることを特徴とする。
本開示に係る原稿搬送装置によれば、ガイド部材の第1サイズ(大サイズ)の原稿をガイドする第1ガイド面のうち、特定のローラー対により送り出された第1サイズの原稿先端が当接する部分に、第2サイズ(小サイズ)の原稿先端が進入する第2ガイド面が、前記第1サイズの原稿先端が当接する部分から後退させて形成され、第2サイズの原稿と第2ガイド面との当接角が、第2ガイド面が形成されていなかった場合に第1ガイド面との間で生じる当接角よりも小さくなるようにしているので、第2サイズの原稿が厚紙であっても、ガイド部材との衝突力が第2ガイド面に沿って逃がしやすくなって、衝突音の発生を抑制することができる。
本開示に係る原稿搬送部を備える画像形成装置の外観斜視図である。 上記原稿搬送部の構成を示す断面図である。 上記原稿搬送部における給紙ローラーとレジストローラー対との間に存するガイド部材に凹入部が形成されている様子を説明するための一部拡大図である。 上記ガイド部材に形成された凹入部の形状示す斜視図である。 図3のA-A線図におけるガイド部材の断面図である。 上記ガイド部材に形成された凹入部のガイド面(第2ガイド面)への名刺原稿の当接角と大サイズの普通紙原稿の凹入部以外のガイド面(第1ガイド面)との当接角の大小関係を説明するための図である。 原稿読取部における第1読取位置R11を通過した直後に配されたガイド部材(読取後ガイド部材)に、名刺原稿ガイド用の凹入部を形成した様子を示す図である。 (a)は、図7における第1読取位置直後のガイド部材の斜視図であり、(b)は、凹入部に形成されたガイド面(第4ガイド面)とそれ以外のガイド面(第3ガイド面)のそれぞれにおける原稿との当接角の大小関係を説明するための図である。
以下、本開示に係る原稿搬送装置を備える原稿読取装置および当該原稿読取装置を備える画像形成装置の実施の形態として、スキャナー、複写機、およびプリンターなどの複数の機能を併せ持つ複合機(multi-function peripheral:以下、「MFP」という。)を例にして、図面に基づき説明する。
(1)MFP100の外観
図1は、本実施の形態に係るMFP100の外観を示す正面斜視図であり、同図では、MFP100を正面側から見たときの左右方向をX軸方向、上下方向をZ軸方向、X軸とZ軸の双方に直交する奥行方向をY軸方向で示している。
同図に示すように、MFP100は、スキャナー110とプリンター120とを備える。MFP100は、いわゆる胴内排紙型の構成をしており、スキャナー110とプリンター120との隙間(胴内空間)DSPには排紙トレイ46が設置されており、胴内空間DSPの、装置右側奥に存する排紙口45から排紙されたシートを収容する構成になっている。
スキャナー110は、画像読取部60の上方に自動原稿搬送部(auto document feeder:以下、「ADF」という。)50を配してなり、当該ADF50によって搬送されてきた原稿画像や、プラテンガラス62(図2参照)に載置された原稿画像を読み取って画像データを得る。
プリンター120は、記録シート上に画像を形成する画像形成部10と、上記画像形成部10に記録シートを給紙する給紙部20とを含む。
画像形成部10は、電子写真方式により、上記スキャナー110で原稿画像を読み取って得られた画像データ、もしくは、ネットワークを介して外部端末から受信した印刷ジョブにおける画像データに基づき、給紙部20の給紙トレイ11aもしくは11bから給紙された記録シート上にトナー画像を形成し、これを定着部30(図7)で熱定着した後、排紙口45から排紙トレイ46上に排出する。
(2)スキャナーの構成
図2は、スキャナー110の構成を説明するための断面図である。
スキャナー110は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナーヘッド移動方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。
ここで、シートスルー方式は、原稿読取素子(スキャナーヘッド)を静止させた状態で、原稿を移動させて読み取る方式である。スキャナーヘッド移動方式は、プラテンガラスに載置された原稿の下方を原稿読取素子を移動させて原稿画像を読み取る方式である。
なお、以下では、ADF50における原稿搬送方向における上流側、下流側を、それぞれ単に「上流側」、「下流側」という。
本実施の形態においては、図2に示すようにスキャナー110は、シートスルー方式により原稿の第1面と第2面を1回の通紙で読み取ることができるように、画像読取部60側の第1読取位置R11に設置された表面読取用の第1原稿読取素子63と、それより下流側であってADF50内部の第2読取位置R12に設置された裏面読取用の第2原稿読取素子65とを備えている。
本実施の形態では、第1原稿読取素子63と第2原稿読取素子65として、CIS(コンタクトイメージセンサー)が用いられている。CISは、ラインセンサーの一種で、特に一定距離に焦点を合わせた固定焦点レンズと、光源を併せて搭載した一体型のラインセンサーであり、装置のコンパクト化が可能である。
もっとも、第1原稿読取素子63、第2原稿読取素子65として他の光学読取素子が採用されてもよい。特に、第1原稿読取素子63は、発光源とミラーを具備したキャリッジをプラテンガラス62の下方に沿って移動させて、原稿からの反射光を折り返しミラーを介してラインセンサーのセンサー面で結像させて画像信号に変換する、いわゆるミラースキャン方式の構成であっても構わない。この場合には、シートスルー方式の読取時において当該キャリッジを第1読取位置R11に停止させておくことになる。
本実施の形態では、ADF50は、通常のA4サイズやB5サイズなどの普通紙の原稿のほか、名刺サイズの原稿(以下、「名刺原稿」という。なお、本実施の形態では、名刺原稿は縦通し(長手方向が搬送方向と平行となる方向)で搬送されるものとする。)を搬送し、その画像を読み取ることができるように構成されている。
ADF50の原稿給紙トレイ51上にセットされた原稿束(不図示)は、側方ガイド板51aにより、当該原稿の幅方向のセンターがADF50の搬送路の幅方向のセンターとほぼ一致した状態となるように揃えられる(センター基準搬送)。
原稿給紙トレイ51上にセットされた原稿束の最上位の原稿が、ピックアップローラー52と、給紙ローラー53と捌きローラー531とによって分離されて、レジストローラー対54まで搬送される。
捌きローラー531には、不図示のトルクリミッターが取着され、記録シートに対して搬送方向とは一定の逆向きの力を与えている。そして、原稿は、回転駆動される給紙ローラー53とトルクリミッターの装着された捌きローラー531とが互いに圧接してなる分離ニップを通過することにより、1枚だけに捌かれた後、対向配置された上側ガイド部材511、下側ガイド部材512間の搬送路を通過して下流側のレジストローラー対54へと搬送される。
上側ガイド部材511の途中には凹入部513が形成され、名刺原稿が凹入部513に進入して案内されることにより、上側ガイド部材511との衝撃音が緩和されるようになっている。詳しくは後述する。
レジストローラー対54は、ADF50の原稿搬送制御部(不図示)から指示されたタイミングで記録シートを下流側に送り出すものである。
レジストローラー対54は、原稿の先端が到着した時点では停止しており、レジストローラー対54のニップ部の上流側手前で原稿にループが形成されて、先端部の傾きが矯正された後、所定のタイミングで回転して、原稿を送り出すことによりスキュー補正が実行される。
そして、スキュー補正された原稿は、その下流側に配置された搬送ローラー対55まで搬送される。搬送ローラー対55は、第1読取位置R11におけるコンタクトガラス61の上流側直前に配置されている。
レジストローラー対54から送り出された原稿は、搬送ローラー対55を経て、第1読取位置R11におけるコンタクトガラス61の上方を通過するように送り出される。
これにより原稿の表面の画像が、第1原稿読取素子63によって読み取られる。
そして、コンタクトガラス61上を通過した原稿は、搬送ローラー対56を経て、その下流側の第2読取位置R12にある第2原稿読取素子65の下方を通過して、原稿の裏面の画像が、第2原稿読取素子65によって読み取られる。
第2読取位置R12を通過した原稿は、排紙ローラー対57を介して原稿排紙トレイ58上に排出される。
なお、上記では、原稿の両面(第1面と第2面)を読み取る両面読み取りジョブの場合を説明したが、原稿の第1面のみを読み取る片面読み取りジョブでは、第1原稿読取素子63のみが用いられる。
ADF50は、図2におけるY軸方向奥手側のヒンジ(不図示)を介して上方に開放できるようになっており、スキャナーヘッド移動方式で原稿画像を読み取る際には、画像読取部60のプラテンガラス62上に原稿を載置して、第1原稿読取素子63を、駆動モーター64を駆動源とする移動機構(不図示)により、X軸方向に移動させながら原稿画像を読み取るようになっている。第1原稿読取素子63の移動機構として、例えば、ワイヤー駆動機構やボールネジ機構などを利用することができる。
(3)給紙ローラー53下流側の上側ガイド部材511の形状
図3は、給紙ローラー53と捌きローラー531のニップを通過した後における搬送路とガイド部材の形状を説明するためADF50の部分拡大図である。
同図に示すように、給紙ローラー53と捌きローラー531により1枚に捌かれた原稿は、対向配置された上側ガイド部材511と下側ガイド部材512により案内されてレジストローラー対54のニップに向かうが、その下流側の搬送路が湾曲しているため、給紙ローラー53により送り出された原稿の先端が、上側ガイド部材511のガイド面に当接し、特に腰の強い名刺原稿の場合には普通紙原稿の場合に比較して比較的大きな衝撃音を生じる。
レジストローラー対54前のガイド部材は、上述のようにレジストローラー対54が回転を一旦停止しており、そのニップ部に原稿先端部を当接させ、原稿にループを形成させてその復元力により、原稿先端縁がニップ部に並行になるようにしてからレジストローラー対54を回転させてスキュー補正を実行するようになっているので、この際、原稿に下方に膨らむループが形成されやすいように上側ガイド部材511には下方に向けて少し湾曲した部分(以下、「下方湾曲部5111」という。)が形成されている。
もし、このような下方湾曲部5111に名刺原稿の先端が直接衝突すると当接角(原稿先端がガイド面に当接した箇所における原稿とガイド面のなす角度。図6におけるθ1等参照)が、さらに大きくなりその衝突力がガイド面に沿って逃げにくくなって衝撃音が増大する。
そこで、本実施の形態では、上側ガイド部材511の下方湾曲部5111のうち原稿の進入路と交差する部分に凹入部513を形成して、名刺原稿とガイド面の当接角が小さくなるようにしている。
図4は、上側ガイド部材511の下方湾曲部5111の部分を示す拡大斜視図である。
上側ガイド部材511の表面は、大サイズの普通紙原稿をガイドするための第1ガイド面511aが形成されている。
上側ガイド部材511の横幅W1は、例えばA4サイズの原稿を横通し(原稿の長手方向が搬送方向と直交する方向となる状態での搬送)で、十分ガイドできる幅(例えば、35cm)に設定されている。
なお、実際には原稿との接触抵抗を少なくして原稿を円滑に搬送するため、ガイド部材511のガイド側の面には複数のリブが原稿搬送方向と平行に形成される場合が多く、この場合には当該複数のリブの稜線を共通に含む平面もしくは曲面がガイド面として概念される。本明細書においては理解しやすいように、リブの図示は省略してガイド面を表示している。他のガイド面の図示においても同様である。
前述のように本実施の形態では、ADF50の原稿給紙トレイ51に設けられた側方ガイド板51aにより、各サイズの原稿が、それぞれセンター基準により、原稿の幅方向のセンターがADF50の搬送路の幅方向のセンターとほぼ一致した状態で搬送されるように設計されているため、上側ガイド部材511の幅方向のほぼ中央部に、幅W2の凹入部513が形成されており、その底面に名刺原稿を案内する第2ガイド面513aが形成されている。
幅W2は、搬送位置の幅方向における多少のばらつきを考慮して、例えば、縦通しの名刺原稿の幅よりも左右5mm程度の余裕がある幅に設定されている。
図5は、図3のA-A線における、上側ガイド部材511と下側ガイド部材512の矢視断面図である。同図に示すように上側ガイド部材511に形成された凹入部513の底面が第2ガイド面513aを形成している。
図6は、給紙ローラー53と捌きローラー531とのニップNを通過した名刺原稿Dが上側ガイド部材511のガイド面に当接する様子を示す模式図である。
もし、凹入部513がない場合には、名刺原稿Dの先端部は大サイズの普通紙原稿と同様に上側ガイド部材511の第1ガイド面511aに当接角θ1で衝突するが、本実施の形態のように名刺原稿Dの進入する部分に凹入部513を形成し、第1ガイド面511aより後退した第2ガイド面513aを形成すれば、名刺原稿Dの先端部と第2ガイド面513aとの当接角θ2を上記θ1より十分小さくすることができ、当接時の衝撃力が第2ガイド面513aに沿って逃げやすくなって衝撃音を低減することができる。
なお、給紙ローラー53と捌きローラー531のニップN通過後の名刺原稿Dの進む方向は、給紙ローラー53、捌きローラー531の弾性率や径などの条件が全く同じ場合には、ニップNを通り、それぞれのローラーの軸中心53c、531cを結ぶ線分とほぼ直交する方向に進むと推察されるが、具体的には実験などにより解析して、当接角θ2が当接角θ1よりできるだけ小さくなるように、凹入部513を形成する位置およびその底面形状(第2ガイド面513aの湾曲形状)を設計することができる。
因みに、名刺原稿の場合には、十分腰が強いので、大サイズの普通紙原稿のようにループを十分形成しなくとも、第2ガイド面513aに沿って、レジストローラー対54のニップ部に当接してスキュー補正することが可能である。
したがって、幅W1より十分小さく、名刺原稿を縦通しで案内するに十分な幅W2だけの凹入部513をレジストローラー対54上流側の上側ガイド部材511の下方湾曲部5111に形成することで、ガイド部材のスペースをそれほど取らずにADF50のコンパクト化を阻害することなく、名刺原稿のガイド部材への衝突音を緩和し、かつ、大サイズの普通紙原稿については第1ガイド面511aによりループを十分形成してスキュー補正を実行できる。
<変形例>
以上、本開示の実施の形態に係る原稿搬送装置および当該原稿搬送装置を搭載した画像形成装置について説明したが、本発明の内容は上記実施の形態のみに限定されず、以下のような変形例を実施することができる。
(1)第1読取位置R11の下流側直後のガイド部材514の形状について
上記実施の形態では、ADF50におけるレジストローラー対54の上流側の上側ガイド部材511の名刺原稿の先端部が当接する位置に凹入部513を形成して、第1ガイド面511aより後退した凹入部513を形成して、その底面を第2ガイド面513aとして名刺原稿Dの当接角が小さくなるようにしたが、静音化のためガイド部材に凹入部を形成して名刺原稿Dとガイド面との当接角を小さくする必要があれば、他の箇所であっても構わない。
例えば、図7に示すように画像読取部60における第1読取位置R11の下流側直後に配されたガイド部材(読取後ガイド部材)514の名刺原稿Dの先端が当接する部分にも凹入部515を設けるようにしてもよい。
図8(a)は、図7におけるガイド部材514を、手前側上方から見たときの斜視図である。
同図に示すように、大サイズの普通紙原稿をガイドするための第3ガイド面514aを有するガイド部材514には、その幅方向(Y軸方向)ほぼ中央部に、幅W2の凹入部515が形成されており、凹入部515の底面には名刺原稿をガイドするための第4ガイド面515aが形成されている。
図8(b)は、第1読取位置R11を通過した名刺原稿Dがガイド部材514のガイド面に当接する様子を示す模式図である。
もし、凹入部515がない場合には、名刺原稿Dの先端部とガイド部材514の第3ガイド面514aに当接角θ3で衝突するが、本変形例のように名刺原稿Dの進入する部分に凹入部515を形成し、第3ガイド面514aより後退した第4ガイド面515aを形成すれば、名刺原稿Dの先端部と第4ガイド面515aとの当接角θ4を上記θ3より小さくすることができ、衝撃が第2ガイド面513aに沿って逃げやすくなってやはり衝撃音の低減化に資する。
なお、前述のようにADF50は画像読取部60に対して上方に開放可能になっているため、設計上、画像読取部60側に配されたガイド部材514と、ADF50側に配されたガイド部材516(図7参照)のガイド面を完全に連続させることは難しく、両者のガイド面の間に若干の隙間が存在する。
普通紙原稿の場合には、この隙間を通過する際に先端部が下方に垂れてカールするおそれがあり、その場合にはガイド部材516の上流側端部に当接してジャムが生じるおそれがあるので、ガイド部材516のガイド面の上流側の位置は、ガイド部材514の第3ガイド面514aを下流側に仮想的に延長した進路よりも、やや下方に位置するように設計されるのが望ましい。
一方、名刺原稿の場合には、普通紙のように先端がカールする心配がないので、第3ガイド面514aよりも多少後退した第4ガイド面515aにガイドされても、第4ガイド面515aによるガイド方向の延長線とガイド部材516の上流側のガイド面の高さが一致さえしていれば、連続してガイドされ、ジャムが発生しない。
(2)上記実施形態における凹入部513(図4)や変形例における凹入部515(図8(a))は、それぞれガイド部材511、514と射出成型などにより一体成型されるのが望ましい。これにより一定の加工精度のガイド部材が大量に生産可能となり、コスト低減化に資するからである。
(3)上記実施形態では、小サイズの原稿を名刺原稿として説明したが、これに限らない。例えば、名刺サイズよりも一回り大きな原稿であってもその坪量が、大サイズの普通紙原稿の坪量よりも大きければ、ガイド部材への衝突が騒音の原因になり得るからである。この場合、凹入部513、515の幅W2もそれにあわせて大きく設定される。
(4)上記実施の形態では、画像搬送装置が設けられた画像形成装置としてMFPを例に説明したが、これに限定されるものではなく、ファクシミリ等の画像形成装置や専用の画像読取装置にも適用できる。
画像形成装置は、カラー画像のみならずモノクロ画像を形成する画像形成装置でもよく、また、画像電子写真方式のものに限らず、他の例えばインクジェットプリンターであってもよい。
<補足>
以上、本開示に係る原稿搬送装置、原稿読取装置、画像形成装置について、実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態および変形例に限定されるものではない。上記実施の形態および変形例に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態および変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本開示は、名刺などの小サイズで坪量の大きな原稿を搬送する原稿搬送装置における静音化の技術として好適である。
50 ADF(原稿搬送装置)
51 原稿給紙トレイ
52 ピックアップローラー
53 給紙ローラー
54 レジストローラー対
58 原稿排紙トレイ
60 画像読取部
100 MFP
110 スキャナー
120 プリンター
511 上側ガイド部材
511a 第1ガイド面
512 下側ガイド部材
513 凹入部
513a 第2ガイド面
514 ガイド部材(読取後ガイド部材)
514a 第3ガイド面
515 凹入部
515a 第4ガイド面
531 捌きローラー
5111 下方湾曲部

Claims (7)

  1. 複数のローラー対により、第1サイズの原稿と第1サイズよりも原稿搬送方向と直交する方向における幅が小さい第2サイズの原稿が繰り出され、ガイド部材により形成された搬送路に沿って搬送される原稿搬送装置であって、
    ガイド部材の第1ガイド面のうち、特定のローラー対により送り出された第1サイズの原稿先端が当接する部分に、第2サイズの原稿先端が進入する第2ガイド面が、前記第1サイズの原稿先端が当接する部分から後退させて形成されており、
    前記第2サイズの原稿の前記第2ガイド面との当接角が、当該第2ガイド面が形成されていなかった場合に前記第1ガイド面との間で生じる当接角よりも小さい
    ことを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記ガイド部材の、前記第2サイズの原稿先端が進入する部分に凹入部があり、当該凹入部の底面に前記第2ガイド面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記凹入部は、前記ガイド部材と一体成型されてなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。
  4. 前記特定のローラー対は、レジストローラー対の原稿搬送方向上流側の直前のローラー対である
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
  5. 原稿搬送部により原稿を搬送しながら、原稿読取部における原稿読取位置を通過させて原稿画像を読み取る原稿読取装置であって、
    前記原稿搬送部として請求項1から4までのいずれか1項に記載の原稿搬送装置が用いられている
    ことを特徴とする原稿読取装置。
  6. 前記原稿読取部の原稿読取位置を通過した原稿をガイドする読取後ガイド部材における第3ガイド面のうち、直前のローラー対により送り出された第1サイズの原稿先端が当接する部分に、第2サイズの原稿先端が進入する第4ガイド面が、前記第1サイズの原稿先端が当接する部分から後退させて形成されており、
    前記第2サイズの原稿の前記第4ガイド面との当接角が、当該第4ガイド面が形成されていなかった場合に前記第3ガイド面との間で生じる当接角よりも小さい
    ことを特徴とする請求項5に記載の原稿読取装置。
  7. 原稿画像を読み取る原稿読取部と、当該原稿読取部で読み取って取得した画像データに基づき記録シート上に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置であって、
    前記原稿読取部として、請求項5または6に記載の原稿読取装置が用いられていることを特徴とする画像形成装置。
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