JP2023073079A - ハイブリッド車 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御干渉を回避しつつ、高いエネルギー効率を実現するための技術を提供する。【解決手段】ハイブリッド車は、モータ及びエンジンを制御可能に構成されており、走行モード計画データに基づいて、複数の走行モードを選択的に実行する制御装置を備える。制御装置は、予測走行経路を取得する処理と、第1走行モード計画データを作成する処理と、第2走行モード計画データを作成する処理と、予測走行経路の地点毎に、第1走行モード計画データと第2走行モード計画データとのいずれかに記述された走行モードを選択して、走行モード計画データを作成する処理と、を実行可能である。走行モード計画データの特定区間を除いた区間では、EV走行モードよりもHV走行モードが優先して選択されている。走行モード計画データの特定区間では、HV走行モードよりもEV走行モードが優先して選択されている。【選択図】図3

Description

本明細書が開示する技術は、ハイブリッド車に関する。
特許文献1に、ハイブリッド車が記載されている。このハイブリッド車は、走行用のモータ及びエンジンと、モータによる充放電が可能なバッテリと、モータ及びエンジンを制御して、EV走行モード又はHV走行モードを選択的に実行する制御装置と、を備える。ここでいうEV走行モードとは、エンジンを休止しながらモータで走行する走行モードであり、HV走行モードとは、エンジンを運転しながらエンジン及び/又はモータで走行するモードである。
上記した制御装置は、目的地までの予測走行経路を取得し、当該予測走行経路の複数の区間の各々を走破するのに必要とされる走行所要エネルギーの推定値を算出する。制御装置は、目的地に到着するときにバッテリの充電量がゼロに近くなるように、算出した走行所要エネルギーの推定値に基づいて、目的地手前の所定区間を除いた複数の区間の各々について、EV走行モードとHV走行モードとのいずれかを割り当てた走行モード計画データを作成する。この走行モード計画データに基づいて、制御装置がEV走行モードとHV走行モードとのいずれかを選択的に実行することにより、ハイブリッド車の高いエネルギー効率(いわゆる高燃費)を実現することができる。
特開2014-151760号公報
近年、例えば市街地といった特定区域において、EV走行モードが義務付けられる、あるいは強く推奨されるといったように、エンジンの運転を伴う車両の走行が制限される動きがある。この点に関して、上記した制御装置では、目的地に到着するときにバッテリの充電量がゼロに近くなるように走行モードを割り当てるため、特定区域にHV走行モードが割り当てられることがある。このような事態を回避するために、制御装置は、別途の処理として、特定区域についてEV走行モードを割り当てることが想定される。この場合、特定区域についてEV走行モードとHV走行モードとが同時に割り当てられる制御干渉が生じるおそれがある。また、特定区域についてEV走行モードを優先的に割り当てたとしても、ハイブリッド車が特定区域内を走行している間に、バッテリの充電量が不足するおそれがある。
上記の実情を鑑み、本明細書は、ハイブリッド車において、制御干渉を回避しつつ、高いエネルギー効率を実現するための技術を提供する。
本明細書が開示する技術は、ハイブリッド車に具現化される。このハイブリッド車は、走行用のモータ及びエンジンと、前記モータへ駆動電力を供給するとともに、前記モータによる発電電力で充電されるバッテリと、前記モータ及び前記エンジンを制御可能に構成されており、予測走行経路の地点毎に複数の走行モードのいずれかを記述する走行モード計画データに基づいて、前記複数の走行モードを選択的に実行する制御装置と、を備える。前記複数の走行モードは、少なくとも、前記エンジンを休止しながら前記モータで走行するEV走行モードと、前記エンジンを運転しながら前記エンジン及び/又は前記モータで走行するHV走行モードとを含む。前記制御装置は、前記予測走行経路を取得する処理と、前記予測走行経路の各地点を走行するのに要する所要走行パワーの推定値に基づいて、前記予測走行経路の前記地点毎に前記複数の走行モードのいずれかを割り当てた第1走行モード計画データを作成する処理と、前記エンジンの運転が制限される特定区域を前記予測走行経路が通行するときに、前記特定区域に含まれる特定区間を前記EV走行モードによって走破可能となるように、前記予測走行経路の前記地点毎に前記複数の走行モードのいずれかを割り当てた第2走行モード計画データを作成する処理と、前記予測走行経路の前記地点毎に、前記第1走行モード計画データと前記第2走行モード計画データとのいずれかに記述された前記走行モードを選択して、前記走行モード計画データを作成する処理と、を実行可能である。前記走行モード計画データの前記特定区間を除いた区間では、前記EV走行モードよりも前記HV走行モードが優先して選択されている。前記走行モード計画データの前記特定区間では、前記HV走行モードよりも前記EV走行モードが優先して選択されている。
上記した制御装置は、走行モード計画データを作成するのに先立って、第1走行モード計画データと第2走行モード計画データとを作成する。第1走行モード計画データでは、予測走行経路の各地点を走行するのに要する所要走行パワーの推定値に基づいて、予測走行経路の地点毎に複数の走行モードのいずれかが割り当てられる。これにより、第1走行モード計画データでは、予測走行経路の中で所要走行パワーの推定値が比較的に小さい地点に、EV走行モードを割り当てることができる。一方、第2走行モード計画データは、エンジンの運転が制限される特定区域を予測走行経路が通行するときに作成される。第2走行モード計画データでは、特定区域に含まれる特定区間をEV走行モードによって走破可能となるように、予測走行経路の地点毎に複数の走行モードのいずれかが割り当てられる。これにより、第2走行モード計画データでは、特定区域に含まれる特定区間に、EV走行モードを優先して割り当てることができる。そして、特定区間をEV走行モードで走破するのに要する充電量をバッテリに確保するために、特定区間よりも手前の区間にHV走行モードを割り当てることができる。
次に、上記した制御装置は、予測走行経路の地点毎に、第1走行モード計画データと第2走行モード計画データとのいずれかに記述された走行モードを選択して、走行モード計画データを作成する。特定区間を除いた区間については、EV走行モードよりもHV走行モードが優先して選択される。即ち、特定区間を除いた区間では、第1走行モード計画データと第2走行モード計画データとの一方にHV走行モードが記述されており、他方にHV走行モードが記述されている場合に、HV走行モードが選択される。これに対して、特定区間については、HV走行モードよりもEV走行モードが優先して選択される。例えば、特定区間について、第1走行モード計画データにHV走行モードが記述されており、第2走行モード計画データにEV走行モードが記述されている場合に、EV走行モードが優先して選択される。
以上のように、制御装置は、特定区間について、第1走行モード計画データと第2走行モード計画データとによって割り当てられた走行モードが異なる場合に、EV走行モードを優先して選択することで走行モード計画データを作成する。これにより、制御干渉の発生を回避することができる。また、制御装置は、特定区間を除いた区間について、EV走行モードよりもHV走行モードを優先して選択するため、特定区間をEV走行モードで走破するのに要するバッテリの充電量を、特定区間に達する時点で確保することができる。そのため、ハイブリッド車が特定区間内を走行している間に、バッテリの充電量が不足することを回避することができる。従って、ハイブリッド車において、制御干渉を回避しつつ、高いエネルギー効率を実現することができる。
車両10の外観を模式的に示す図。 車両10の主たる構成を示すブロック図。 ハイブリッドECU22が実行する一連の処理を示すフロー図。 図4(A)は、予測走行経路PRの各地点を走行するのに要する所要走行パワーの推定値EPの一例を示す。図4(B)は、予測走行経路PRの各地点に割り当てられた第1走行モード計画データD1の一例を示す。図4(C)は、第1走行モード計画データD1を採用したときに、予測走行経路PRの各地点におけるバッテリ20の充電量を示す。 図5(A)は、予測走行経路PRの各地点に割り当てられた第2走行モード計画データD2の一例を示す。図5(B)は、第2走行モード計画データD2を採用したときに、予測走行経路PRの各地点におけるバッテリ20の充電量を示す。 図6(A)は、第1走行モード計画データD1と第2走行モード計画データD2とに基づいて作成された、走行モード計画データD3の一例を示す。図6(B)は、走行モード計画データD3を採用したときに、予測走行経路PRの各地点におけるバッテリ20の充電量を示す。なお、図6(B)中の一点鎖線B(D2)は、比較として、第2走行モード計画データD2を採用したときに、予測走行経路PRの各地点におけるバッテリ20の充電量を示す。 図7(A)は、予測走行経路PRの各地点に割り当てられた第2走行モード計画データD2の一例を示す。図7(B)は、第2走行モード計画データD2を採用したときに、予測走行経路PRの各地点におけるバッテリ20の充電量を示す。
本技術の一実施形態において、第1走行モード計画データを作成する処理において、制御装置は、予測走行経路の終点におけるバッテリの充電状態(SOC:State of Charge)の推定値にさらに基づいて、予測走行経路の地点毎に複数の走行モードのいずれかを割り当ててもよい。このような構成によると、予測走行経路の終点(例えば、目的地)に到着するときに、バッテリの充電量がゼロに近くなるようにバッテリの充電量を管理することができるため、高いエネルギー効率を実現することができる。
本技術の一実施形態において、走行モード計画データの作成後、予測走行経路の通行する区域が特定区域に変更されたときに、制御装置は、第2走行モード計画データを作成する処理を再度実行し、新たに作成された第2走行モード計画データに基づいて、走行モード計画データを作成する処理を再度実行してもよい。このような構成によると、特定区域が地理的条件で定められる場合に加えて、時間帯や交通状況等に応じて一時的に定められる場合においても、その特定区域に含まれる特定区間をEV走行モードで走破することが期待できる。なお、第1走行モード計画データについては、第1走行モード計画データを作成する処理が再度実行されてもよいし、既に作成されている第1走行モード計画データが再度利用されてもよい。
本技術の一実施形態において、複数の走行モードは、HV走行モードとして、バッテリが充電されない通常HV走行モードと、バッテリが充電される充電HV走行モードとを含んでもよい。この場合、第1走行モード計画データと第2走行モード計画データとの各々では、通常HV走行モードと充電HV走行モードとが区別して記述されてもよい。さらに、走行モード計画データでは、通常HV走行モードよりも充電HV走行モードが優先して選択されてもよい。このような構成によると、バッテリの充電量を維持したいときには、通常HV走行モードを割り当て、バッテリの充電量を増加させたいときには、充電HV走行モード割り当てることにより、バッテリの充電量を精度よく管理することができる。
本技術の一実施形態において、制御装置は、ユーザによる操作又は指示によって、第1走行モード計画データを作成する処理を選択的に実行してもよい。また、上記した各々の実施形態において、制御装置は、ユーザによる操作又は指示によって、第2走行モード計画データを作成する処理を選択的に実行してもよい。
本技術の一実施形態において、制御装置は、バッテリの充電状態が所定値以上であるときは、予測走行経路が特定区域を通行するときでも、第2走行モード計画データを作成する処理を実行せず、走行モード計画データに代えて、第1走行モード計画データに基づいて複数の走行モードを選択的に実行してもよい。バッテリの充電状態が比較的に高く、バッテリに十分な電力が充電されている場合、第2走行モード計画データの有無にかかわらず、特定区域に含まれる特定区間においてHV走行モードが実行されることは少ない。このような場合は、第2走行モード計画データの作成を省略することによって、制御装置に対する演算負荷を軽減することができる。
本技術の一実施形態において、制御装置は、バッテリの充電状態が所定値未満であるときに、第1走行モード計画データ、第2走行モード計画データ、及び、走行モード計画データを作成する処理をそれぞれ実行してもよい。バッテリの充電状態が比較的に低く、バッテリに充電された電力が少ないほど、特定区域に含まれる特定区間においてHV走行モードが実行されるおそれは高くなる。このような場合は、第1走行モード計画データ、第2走行モード計画データ、及び、走行モード計画データを作成する処理をそれぞれ実行することにより、特定区域に含まれる特定区間でHV走行モードが実行されることを未然に防止することができる。言い換えると、バッテリの充電状態が所定値以上である場合、制御装置は、第1走行モード計画データ、第2走行モード計画データ、及び、走行モード計画データを作成する各処理の少なくとも一つを、省略してもよい。
図面を参照して、本実施例のハイブリッド車10(以下、「車両10」と称する)について説明する。本実施例の車両10は、車輪14f、14rを駆動するモータ18を有する電動車に属するものであり、典型的には路面を走行する電動車(いわゆる自動車)である。但し、本実施例で説明する技術の一部又は全部は、軌道を走行する電動車にも同様に採用することができる。また、車両10は、ユーザによって運転操作されるものに限られず、外部装置によって遠隔操作されるものや、自律走行するものであってもよい。
ここで、図面における方向FRは、車両10の前後方向における前方を示し、方向RRは車両10の前後方向における後方を示す。また、方向LHは車両10の左右方向における左方を示し、方向RHは車両10の左右方向における右方を示す。また、方向UPは車両10の上下方向における上方を示し、方向DWは車両10の上下方向における下方を示す。なお、本明細書では、車両10の前後方向、車両10の左右方向、車両10の上下方向を、それぞれ単に前後方向、左右方向、上下方向と称することがある。
図1に示すように、車両10は、ボディ12と、複数の車輪14f、14rとを備える。ボディ12は、乗員を乗せる空間である車室12cを有する。複数の車輪14f、14rは、ボディ12に対して回転可能に取り付けられている。複数の車輪14f、14rには、ボディ12の前部に位置する一対の前輪14fと、ボディ12の後部に位置する一対の後輪14rとが含まれる。一対の前輪14fは互いに同軸に配置されており、一対の後輪14rも互いに同軸に配置されている。なお、車輪14f、14rの数は、四つに限定されない。また、特に限定されないが、ボディ12は、スチール材又はアルミニウム合金といった金属で構成されている。
図1、2に示すように、車両10は、エンジン16と、モータ18とをさらに備える。エンジン16は、ガソリンエンジンや、ディーゼルエンジンといった、燃料を燃焼して動力を発生する熱機関である。エンジン16は、一対の前輪14fに接続されており、一対の前輪14fを駆動することができる。モータ18は、動力伝達経路を介して、エンジン16に接続されている。モータ18は、エンジン16と一対の前輪14fとの間に位置しており、エンジン16と共に一対の前輪14fを駆動する原動機として機能することができる。また、モータ18は、原動機としてだけでなく、発電機としても機能することができる。即ち、車両10は、エンジン16によってモータ18を駆動することで、モータ18による発電を行うことができる。あるいは、車両10は、減速する必要があるときに、モータ18を発電機として機能させることで、一対の前輪14fの回生制動を行うことができる。なお、エンジン16と一対の前輪14fとの間の動力伝達経路には、必要に応じて減速機やクラッチが設けられてもよい。また、エンジン16及びモータ18は、一対の前輪14fに限られず、複数の車輪14f、14rの少なくとも一つを駆動するように構成されていればよい。
図1に示すように、車両10は、バッテリ20をさらに備える。バッテリ20は、複数の二次電池セルを内蔵しており、外部の電力によって繰り返し充電可能に構成されている。バッテリ20は、電力変換装置(不図示)を介して、モータ18に接続されており、モータ18へ駆動電力を供給することができ、モータ18による発電電力によって充電されることもできる。なお、特に限定されないが、バッテリ20は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等である。
図1、2に示すように、車両10は、ハイブリッドECU(Electronic Control Unit)22をさらに備える。ハイブリッドECU22は、プロセッサやメモリ等を有するコンピュータ装置である。ハイブリッドECU22は、エンジン16及びモータ18と通信可能に接続されており、これらの動作を制御可能に構成されている。ハイブリッドECU22には、例えばユーザによる操作情報や、車両10の状態を示す車両情報が入力される。操作情報とは、例えば、ユーザによるアクセルペダルの操作量を示すアクセル開度情報や、ユーザによるブレーキ操作量を示すブレーキ踏力情報である。車両情報とは、例えば、車両10の速度を示す車速情報や、バッテリ20の充電量を示すバッテリ情報である。ハイブリッドECU22は、入力された操作情報や車両情報に応じて、上述した車両10の各部の動作を制御する。
ハイブリッドECU22は、EV走行モードとHV走行モードとを含む、複数の走行モードを選択的に実行可能である。EV走行モードとは、エンジン16を休止しながらモータ18で走行する走行モードである。一方、HV走行モードとは、エンジン16を運転しながらエンジン16及び/又はモータ18で走行する走行モードである。さらに、HV走行モードには、通常HV走行モードと、充電HV走行モードとが含まれる。通常HV走行モードとは、バッテリ20を充電することなく、エンジン16を運転しながらエンジン16及び/又はモータ18で走行する走行モードである。充電HV走行モードとは、エンジン16の出力する動力をモータ18と一対の前輪14fとのそれぞれに供給し、モータ18による発電を行い、その発電電力でバッテリ20を充電しながら走行する走行モードである。
図1に示すように、車両10は、ナビゲーションシステムECU(Electronic Control Unit)24(以下、「ナビECU24」と称する)をさらに備える。ナビECU24は、プロセッサやメモリ等を有するコンピュータ装置である。ナビECU24は、インターネット等を介して、外部システムと互いに通信可能に構成されており、外部システムから様々な情報を取得することができる。例えば、ナビECU24は、GPS(Global Positioning System)から、車両10の現在位置を取得する。さらに、ナビECU24は、外部のサーバ等から地図情報を取得することで、地図情報上における車両10の現在位置を特定することができる。ここでいう地図情報には、エンジン16の運転を伴う車両10の走行が制限される特定区域IAに関する情報や地理的情報(例えば、速度制限、距離、道路種別)が含まれる。特に限定されないが、このような特定区域IAは、環境負荷の低減を目的として、特定の市街化区域に定められていたり、時間帯や交通状況等に応じて一時的に定められたりすることがある。ナビECU24は、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)センタのような交通情報センタから、渋滞情報、規制情報、交通事故情報等を取得することもできる。このような様々な情報を、ナビECU24は、車室12c内に設けられたナビゲーションシステムのディスプレイ26に表示することができる。
上記に加えて、ナビECU24は、ディスプレイ26を介してユーザによる操作を受け付けることができる。例えば、ユーザがディスプレイ26に目的地を入力すると、ナビECU24は、車両10の現在位置から目的地までの予測走行経路PRを作成し、ディスプレイ26に予測走行経路PRを表示する。なお、ナビECU24は、必ずしもユーザによって入力された目的地に基づいて予測走行経路PRを作成する必要はない。一例ではあるが、ナビECU24は、過去の走行データに基づいて車両10が走行すると推定される予測走行経路PRを作成してもよい。また、ナビECU24は、過去の走行データ、及び/又は地図情報に含まれる路面の種類や勾配等に基づいて、予測走行経路PRの各地点を走行するのに要する所要走行パワーの推定値EPを算出することができる。加えて、ナビECU24は、予測走行経路PRにおける所要走行パワーの推定値EPを積算することによって、予測走行経路PRを走破するのに要する所要エネルギーの推定値を算出することもできる。特に、ナビECU24は、後述する第2走行モード計画データD2を作成するために、特定区間ISを走破するために必要とされる所要エネルギーの推定値EEを算出することができる。
図1、2に示すように、ナビECU24は、CAN(Controller Area Network)通信によって、ハイブリッドECU22と通信可能に接続されている。これにより、ハイブリッドECU22は、前述した予測走行経路PR、特定区域IA及び所要走行パワーの推定値EP等を含む、様々な情報をナビECU24から取得することができる。ナビECU24から取得した様々な情報を用いて、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRの地点毎に複数の走行モードのいずれかを記述する走行モード計画データを作成し、その走行モード計画データに基づいて、複数の走行モードを選択的に実行する。
図3を参照して、車両10の動作であって、ハイブリッドECU22が実行する制御動作の具体的な一例を説明する。この制御動作において、ハイブリッドECU22は、ナビECU24によって作成された予測走行経路PRに対し、走行モードを自動的に切り替えることによって、ユーザによる車両10の高燃費な運転を支援する。ハイブリッドECU22は、例えばユーザによる指示又は操作に応じて、図3に示す制御動作を実行するように構成されている。
先ず、ステップS10において、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRが作成されたのか否かを判断する。前述したように、予測走行経路PRは、ユーザが指定した目的地や、過去の走行データに基づいて、ナビECU24によって作成される。この予測走行経路PRには、ナビECU24が外部のサーバや交通情報センタから取得した、特定区域IAに関する情報、地理的情報、渋滞情報、規制情報、及び交通事故情報といった予測走行経路PRに関する様々な情報がさらに含まれる。ナビECU24は、例えばユーザの指示又は操作に応じて、予測走行経路PRを新たに作成したときに、所定の通知をハイブリッドECU22に送信する。ハイブリッドECU22は、ナビECU24から当該通知を受けると(ステップS10でYES)、ステップS12の処理へ移行する。
ステップS12において、ハイブリッドECU22は、ナビECU24から予測走行経路PRを取得する。加えて、ハイブリッドECU22は、前述した特定区域IA、所要走行パワーの推定値EP等、予測走行経路PRに関する様々な情報も併せて取得する。
ステップS14において、ハイブリッドECU22は、第1走行モード計画データD1の作成が要求されているのか否かを判断する。通常、前述したユーザによる指示又は操作が解除されない限り、このステップS14の処理では、第1走行モード計画データD1の作成が要求されていると判断する。但し、一例ではあるが、バッテリ20の充電状態(SOC)が著しく低下しているときは、バッテリ20の充電を優先するために、第1走行モード計画データD1の作成が中止されることもある。ステップS14でYESの場合、ハイブリッドECU22は、ステップS16に移行する。一方、ステップS14でNOの場合、ハイブリッドECU22は、ステップS16の処理を行うことなく、ステップS18に移行する。
ステップS16において、ハイブリッドECU22は、第1走行モード計画データD1を作成する。図4(A)、(B)に示すように、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRの各地点を走行するのに要する所要走行パワーの推定値EPに基づいて、予測走行経路PRの地点毎に複数の走行モードのいずれかを割り当てる。一例ではあるが、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRの始点Sから終点Gまでのうち、所要走行パワーの推定値EPが比較的に小さい地点にEV走行モードを割り当てる。具体的には、所要走行パワーの推定値EPがEV走行モードの上限値Lを下回る地点に、EV走行モードが割り当てられ、所要走行パワーの推定値EPがEV走行モードの上限値Lを上回る地点に、HV走行モードが割り当てられる。このEV走行モードの上限値Lは、適宜変更することができる。例えば、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRの終点Gにおけるバッテリ20の充電状態(SOC)の推定値がゼロ又はゼロに近くなるように、EV走行モードの上限値Lを変更することができる(図4(C)中のB(D1)参照)。以上のように、第1走行モード計画データD1では、所要走行パワーの推定値EPに基づいて、予測走行経路PRの地点毎に複数の走行モードのいずれかが割り当てられることから、特定区域IAに含まれる特定区間IS内の地点にHV走行モードが割り当てられることがある。
なお、ハイブリッドECU22が、予測走行経路PRの中で所要走行パワーの推定値EPが比較的に小さい地点に割り当てる走行モードは、必ずしもEV走行モードである必要はない。例えば、車両10の構成等によっては、高エネルギー効率を実現する走行モードがEV走行モード以外の走行モード(例えば、HV走行モード)である場合も想定される。この場合、所要走行パワーの推定値EPが比較的に小さい地点には、EV走行モードに代えて、EV走行モード以外の走行モードが割り当てられてもよい。
ステップS18において、ハイブリッドECU22は、第2走行モード計画データD2の作成が要求されているのか否かを判断する。一例ではあるが、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRが特定区域IAを通行するときに、第2走行モード計画データD2の作成が要求されていると判断する。但し、ハイブリッドECU22は、ユーザによる所定の操作又は指示が行われたときに、第2走行モード計画データD2の作成が要求されていないと判断してもよい。即ち、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRが特定区域IAを通行し、かつ、ユーザによる所定の操作又は指示が行われないときに、第2走行モード計画データD2の作成が要求されていると判断してもよい。ステップS18でYESの場合、ハイブリッドECU22は、ステップS20に移行する。一方、ステップS18でNOの場合、ハイブリッドECU22は、ステップS20の処理を行うことなく、ステップS22に移行する。
ステップS20において、ハイブリッドECU22は、第2走行モード計画データD2を作成する。図5(A)に示すように、ハイブリッドECU22は、特定区域IAに含まれる特定区間ISをEV走行モードによって走破可能となるように、予測走行経路PRの地点毎に複数の走行モードのいずれかを割り当てる。これにより、第2走行モード計画データD2では、特定区域IAに含まれる特定区間ISに、EV走行モードを優先して割り当てることができる。そして、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要する充電量をバッテリ20に確保するために、特定区間ISよりも手前の区間にHV走行モードを割り当てることができる(図5(B)中のB(D2)参照)。ここで、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要する充電量は、前述したナビECU24による所要エネルギーの推定値EEに基づいて算出される。なお、本実施例では、予測走行経路PRの終点Gが特定区間ISに含まれているため、特定区間ISを除いた区間NS(以下、「非特定区間NS」と称する)と、特定区間ISよりも手前の区間とが一致している。但し、他の実施形態において、特定区間ISの後に予測走行経路PRの終点Gが設定されてもよい。この場合も、特定区間ISよりも手前の区間にHV走行モードを割り当てることで、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要する充電量をバッテリ20に確保することができる。
ステップS22において、ハイブリッドECU22は、調停処理が必要であるのか否かを判断する。ここで、調停処理が必要であるとは、第1走行モード計画データD1と第2走行モード計画データD2との両方が作成されていることを意味する。即ち、第1走行モード計画データD1が作成されており、第2走行モード計画データD2が作成されていない場合、あるいは、第2走行モード計画データD2が作成されており、第1走行モード計画データD1が作成されていない場合には、調停処理は必要とされない。ステップS22でYESの場合、ハイブリッドECU22は、ステップS24に移行する。一方、ステップS22でNOの場合、ハイブリッドECU22は、ステップS24の処理を行うことなく、ステップS26に移行する。
ステップS24において、ハイブリッドECU22は、調停処理を実行する。調停処理では、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRの地点毎に、第1走行モード計画データD1と第2走行モード計画データD2とのいずれかに記述された走行モードを選択する。図6(A)に示すように、非特定区間NSでは、EV走行モードよりもHV走行モードが優先して選択される。即ち、非特定区間NSでは、第1走行モード計画データD1と第2走行モード計画データD2との一方にHV走行モードが記述されており、他方にHV走行モードが記述されている場合に、HV走行モードが選択される。これに対して、特定区間ISについては、HV走行モードよりもEV走行モードが優先して選択される。例えば、特定区間ISについて、第1走行モード計画データD1にHV走行モードが記述されており、第2走行モード計画データD2にEV走行モードが記述されている場合に、EV走行モードが優先して選択される。
ステップS26において、ハイブリッドECU22は、走行モード計画データD3を作成する。ステップS26の調停処理が実行された場合には、ハイブリッドECU22は、調停処理によって、地点毎に選択された走行モードを記述した走行モード計画データD3を作成する。図6(B)に示すように、本実施例における走行モード計画データD3では、第2走行モード計画データD2と比較して、特定区域IAに含まれる特定区間ISに進入したときに、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要するのに十分な充電量をバッテリ20に確保することができる。なお、前述したように、第1走行モード計画データD1と第2走行モード計画データD2とのいずれか一方が作成されている場合には、ステップS26の調停処理は実行されない。この場合、既に作成されている一方の走行モード計画データD1、D2と一致する走行モード計画データD3が作成される。
ステップS28において、ハイブリッドECU22は、走行モード計画データD3に基づいて、複数の走行モードのいずれかを選択的に実行する。複数の走行モードには、EV走行モードとHV走行モードとが含まれる。ハイブリッドECU22は、車両10の現在位置に対して、走行モード計画データD3にEV走行モードが記述されていれば、EV走行モードを選択し、HV走行モードが記述されていれば、HV走行モードを選択する。ハイブリッドECU22は、エンジン16及びモータ18を制御することにより、EV走行モードとHV走行モードとのいずれかを実行することができる。
ステップS30において、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRが更新されたのか否かを判断する。例えば、車両10の実際の走行経路が、予測走行経路PRから外れることもある。この場合、ナビECU24が予測走行経路PRを更新するとともに、その旨がハイブリッドECU22に通知され(ステップS30でYES)、ハイブリッドECU22はステップS12の処理へ戻る。ここで、予測走行経路PRが更新されるとは、予測走行経路PR上の特定区域IAが更新されることを含む。例えば、特定区域IAが時間帯や交通状況等に応じて一時的に定められることで、予測走行経路PRの通行する区域が特定区域IAに変更されることがある。また、新たな目的地が設定されることにより、新たに作成された予測走行経路PRに特定区域IAが含まれた場合にも、予測走行経路PRが更新されたと判断される。
ステップS30でYESの場合、ハイブリッドECU22は、ステップS12に戻り、ステップS12からステップS30までの処理を再度実行する。ハイブリッドECU22は、ステップS18でYESとして、第2走行モード計画データD2を作成する処理を再度実行する。そして、ハイブリッドECU22は、新たに作成された第2走行モード計画データD2に基づいて、走行モード計画データD3を作成する処理を再度実行する。なお、この場合、ハイブリッドECU22は、ステップS14でYESとして、第1走行モード計画データD1を再度作成してもよいし、ステップS14でNOとして、既に作成されている第1走行モード計画データD1を利用してもよい。また、ハイブリッドECU22は、新たに作成された第2走行モード計画データD2に加えて、第1走行モード計画データD1に基づいて、走行モード計画データD3を作成してもよい。
ステップS30でNOの場合、ハイブリッドECU22は、ステップS32において、車両10が予測走行経路PRの終点Gに到達したのか否かを判断する。ステップS32でNOの場合、車両10は、ステップS28の処理へ戻り、走行モード計画データD3に基づく運転支援を継続する。そして、車両10が予測走行経路PRの終点Gに到達すると(ステップS32でYES)、ハイブリッドECU22は図3に示す一連の制御動作を終了する。なお、特に限定されないが、ハイブリッドECU22は、支援終了条件が成立したと判断した場合に、一連の制御動作を終了してもよい。支援終了条件は、例えば、ユーザによる指示又は操作や、車両10が停車したこと等を含む。
以上のように、ハイブリッドECU22は、特定区域IAに含まれる特定区間ISについて、第1走行モード計画データD1と第2走行モード計画データD2とによって割り当てられた走行モードが異なる場合に、EV走行モードを優先して選択することで走行モード計画データD3を作成する。これにより、制御干渉の発生を回避することができる。また、ハイブリッドECU22は、非特定区間NSについて、EV走行モードよりもHV走行モードを優先して選択するため、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要する充電量を、特定区間ISに達する時点でバッテリ20に確保することができる。そのため、車両10が特定区間IS内を走行している間に、バッテリ20の充電量が不足することを回避することができる。従って、車両10において、制御干渉を回避しつつ、高いエネルギー効率を実現することができる。
一例ではあるが、本実施例では、図7(A)に示すように、第2走行モード計画データD2では、通常HV走行モード(「NHV」に対応)と充電HV走行モード(「CHV」に対応)とが区別して記述されてもよい。前述のように、通常HV走行モードは、バッテリ20の充電を伴わないHV走行モードであり、充電HV走行モードは、バッテリ20の充電を伴うHV走行モードである。なお、第1走行モード計画データD1についても同様に、通常HV走行モードと充電HV走行モードとが区別して記述されてもよい。この場合、ステップS24の調停処理では、通常HV走行モードよりも充電HV走行モードが優先して選択されてもよい。これにより、走行モード計画データD3では、通常HV走行モードよりも充電HV走行モードが優先して選択されることができる。
上記の構成によると、図7(B)に示すように、予測走行経路PRの始点Sにおけるバッテリ20の充電量が、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要するバッテリ20の充電量を下回っている場合であっても、非特定区間NSに充電HV走行モードを割り当てることで、バッテリ20の充電量を増加させることができる。これにより、特定区間ISをEV走行モードで走破することが可能となる。このように、バッテリ20の充電量を維持したいときには、通常HV走行モードを割り当て、バッテリ20の充電量を増加させたいときには、充電HV走行モードを割り当てることにより、バッテリ20の充電量を精度よく管理することができる。
なお、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRの始点Sから終点Gまでの全区間に対して、第2走行モード計画データD2を作成しなくてもよい。一例ではあるが、他の実施形態として、ハイブリッドECU22は、予測走行経路PRに特定区間ISが含まれるときに、当該特定区間ISと、その手前に位置する非特定区間NSの一部とに限って、第2走行モード計画データD2を作成してもよい。この場合においても、ハイブリッドECU22は、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要する充電量を、特定区間ISに達する時点でバッテリ20に確保するように、非特定区間NSの一部に対して適切な走行モードを割り当てることができる。
上述した本実施例の車両10は、本技術の一実施形態であって、その構成は様々に変更することができる。例えば、他の一実施形態として、ハイブリッドECU22は、バッテリ20の充電状態が所定値以上であるときに、第1走行モード計画データD1を作成する処理を実行するとともに、第2走行モード計画データD2を作成する処理を中止してもよい。バッテリ20の充電状態が比較的に高く、バッテリ20に十分な電力が充電されている場合、第2走行モード計画データD2の有無にかかわらず、特定区域IAに含まれる特定区間ISにおいてHV走行モードが実行されることは少ない。このような場合は、第2走行モード計画データD2の作成を省略することによって、ハイブリッドECU22に対する演算負荷を軽減することができる。この実施形態では、図3に示す制御動作において、ハイブリッドECU22は、ステップS18でNOとして、ステップS20の処理を省略する。ハイブリッドECU22は、ステップS28において、走行モード計画データD3に代えて、第1走行モード計画データD1に基づいて、走行モードを選択的に実行する。
あるいは、他の実施形態として、ハイブリッドECU22は、バッテリ20の充電状態が所定値未満であるときに、第1走行モード計画データD1、第2走行モード計画データD2、及び、走行モード計画データD3を作成する処理をそれぞれ実行してもよい。バッテリ20の充電状態が比較的に低く、バッテリ20に充電された電力が少ないほど、特定区域IAに含まれる特定区間ISにおいてHV走行モードが実行されるおそれは高くなる。このような場合は、第1走行モード計画データD1、第2走行モード計画データD2、及び、走行モード計画データD3を作成する処理をそれぞれ実行することにより、特定区域IAに含まれる特定区間ISでHV走行モードが実行されることを未然に防止することができる。この実施形態では、図3に示す制御動作において、ハイブリッドECU22は、ステップS16、ステップS18及びステップS22でYESとして、ステップS26で走行モード計画データD3を作成する。その一方で、バッテリ20の充電状態が所定値以上である場合、ハイブリッドECU22は、第1走行モード計画データD1、第2走行モード計画データD2、及び、走行モード計画データD3を作成する各処理の少なくとも一つを、省略してもよい。
上記したいくつかの実施形態において、バッテリ20の充電状態に対する所定値は、必ずしも固定された値である必要はなく、適宜変更又は補正することが可能である。例えば、バッテリ20の充電状態に対する所定値は、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要するバッテリ20の充電量に応じて、適宜変更されてもよい。加えて、又は代えて、バッテリ20の充電状態に対する所定値は、特定区間ISをEV走行モードで走破するのに要するバッテリ20の充電量に、所定のマージンを加えた補正値であってもよい。即ち、本明細書における所定値とは、所定の固定された値に限られず、所定の手順や計算式によって一義的に定義される値であってよい。
以上、本技術の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 :ハイブリッド車
12 :ボディ
12c :車室
14f :前輪
14r :後輪
16 :エンジン
18 :モータ
20 :バッテリ
22 :ハイブリッドECU
24 :ナビECU
26 :ディスプレイ
D1 :第1走行モード計画データ
D2 :第2走行モード計画データ
D3 :走行モード計画データ
EP :推定値
G :終点
IA :特定区域
IS :特定区間
NS :非特定区間
PR :予測走行経路
S :始点

Claims (8)

  1. ハイブリッド車であって、
    走行用のモータ及びエンジンと、
    前記モータへ駆動電力を供給するとともに、前記モータによる発電電力で充電されるバッテリと、
    前記モータ及び前記エンジンを制御可能に構成されており、予測走行経路の地点毎に複数の走行モードのいずれかを記述する走行モード計画データに基づいて、前記複数の走行モードを選択的に実行する制御装置と、
    を備え、
    前記複数の走行モードは、少なくとも、前記エンジンを休止しながら前記モータで走行するEV走行モードと、前記エンジンを運転しながら前記エンジン及び/又は前記モータで走行するHV走行モードとを含み、
    前記制御装置は、
    前記予測走行経路を取得する処理と、
    前記予測走行経路の各地点を走行するのに要する所要走行パワーの推定値に基づいて、前記予測走行経路の前記地点毎に前記複数の走行モードのいずれかを割り当てた第1走行モード計画データを作成する処理と、
    前記エンジンの運転が制限される特定区域を前記予測走行経路が通行するときに、前記特定区域に含まれる特定区間を前記EV走行モードによって走破可能となるように、前記予測走行経路の前記地点毎に前記複数の走行モードのいずれかを割り当てた第2走行モード計画データを作成する処理と、
    前記予測走行経路の前記地点毎に、前記第1走行モード計画データと前記第2走行モード計画データとのいずれかに記述された前記走行モードを選択して、前記走行モード計画データを作成する処理と、を実行可能であり、
    前記走行モード計画データの前記特定区間を除いた区間では、前記EV走行モードよりも前記HV走行モードが優先して選択されており、
    前記走行モード計画データの前記特定区間では、前記HV走行モードよりも前記EV走行モードが優先して選択されている、
    ハイブリッド車。
  2. 前記第1走行モード計画データを作成する処理において、前記制御装置は、前記予測走行経路の終点における前記バッテリの充電状態の推定値にさらに基づいて、前記予測走行経路の前記地点毎に前記複数の走行モードのいずれかを割り当てる、請求項1に記載のハイブリッド車。
  3. 前記走行モード計画データの作成後、前記予測走行経路の通行する区域が前記特定区域に変更されたときに、前記制御装置は、前記第2走行モード計画データを作成する処理を再度実行し、新たに作成された前記第2走行モード計画データに基づいて、前記走行モード計画データを作成する処理を再度実行する、請求項1又は2に記載のハイブリッド車。
  4. 前記複数の走行モードは、前記HV走行モードとして、前記バッテリが充電されない通常HV走行モードと、前記バッテリが充電される充電HV走行モードとを含み、
    前記第1走行モード計画データと前記第2走行モード計画データとの各々では、前記通常HV走行モードと前記充電HV走行モードとが区別して記述され、
    前記走行モード計画データでは、前記通常HV走行モードよりも前記充電HV走行モードが優先して選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載のハイブリッド車。
  5. 前記制御装置は、ユーザによる操作又は指示に応じて、前記第1走行モード計画データを作成する処理を選択的に実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載のハイブリッド車。
  6. 前記制御装置は、ユーザによる操作又は指示に応じて、前記第2走行モード計画データを作成する処理を選択的に実行する、請求項1から5のいずれか一項に記載のハイブリッド車。
  7. 前記制御装置は、前記バッテリの充電状態が所定値以上であるときは、前記予測走行経路が前記特定区域を通行するときでも、前記第2走行モード計画データを作成する処理を実行せず、前記走行モード計画データに代えて、前記第1走行モード計画データに基づいて前記複数の走行モードを選択的に実行する、請求項1から6のいずれか一項に記載のハイブリッド車。
  8. 前記制御装置は、前記バッテリの充電状態が所定値未満であるときに、前記第1走行モード計画データ、前記第2走行モード計画データ、及び、前記走行モード計画データを作成する処理をそれぞれ実行する、請求項1から7のいずれか一項に記載のハイブリッド車。
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