JP2023072237A - ワイヤを結束するための多層テープ、ワイヤ束、および、ワイヤ束をコンポーネントに接着させるための方法 - Google Patents

ワイヤを結束するための多層テープ、ワイヤ束、および、ワイヤ束をコンポーネントに接着させるための方法 Download PDF

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Kazuhiro Sato
正嵩 深野
Masataka Fukano
晃生 上田
Akio Ueda
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Abstract

【課題】本発明は、車両用途および他の産業用途において、結束されたワイヤを容易にコンポーネントに接着できるワイヤを結束するための多層テープ、およびそれにより結束されたワイヤ束、およびその接着方法を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、基材層の一方の面の一部分に露出部分を残して第1の接着層が積層され、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層が積層されていることを特徴とするワイヤを結束するための多層テープ、ならびに、基材層を貼り合わせたシール部分を有するスリーブ形状の多層テープと、当該多層テープにより結束された一つまたは二つ以上のワイヤから成り、前記多層テープが基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、シール部分において第1の接着層を介して基材層が接着され結合され、スリーブ形状の外側の面の一部分に第2の接着層が積層されていることを特徴とするワイヤ束に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル、ワイヤ、コード、および類似の構造物を結束するための多層テープ、それにより結束されたワイヤ束、および、ワイヤ束をコンポーネントに接着させるための方法に関する。より詳細には、本発明は、車両用途に使用される、ワイヤを結束するための多層テープ、それにより結束されたワイヤ束、および当該ワイヤ束をコンポーネント、好ましくは車両に搭載される部品、特に自動車車両の天井部分に接着するための方法に関する。
自動車産業を含む多くの産業分野では、一つまたは複数のワイヤ、電線、コード、および他の類似の構造物の束は、パッケージングおよび空間効率を上げるために、車両に設置する前にまたは設置する時にラップおよびテープ等により被覆され、結束され、その後、車両等に設置される。これらのワイヤの被覆により、被覆および結束なしのワイヤの形状と比較して小さい形状が得られる。さらに、ワイヤを結束するためのそのような被覆および結束によって、保護機能、例えば耐摩耗性を付与することができる。
従来、保護機能を有する保護テープは、らせん状に巻きつけるものが一般的であった。さらに、特定の組成および構成のラップおよびテープは、例えば、特開2019-206391号明細書に開示されているように比較的高い耐摩耗性を有するラップが開発されている。この種類のラップは、高いレベルの用途関連の運動および振動が発生するエンジン室内など、車両用途に用い得る。
さらに、これらのラップおよびテープにより被覆および結束されたワイヤは、車両のいずれかの部分に設置するために接着、固定する必要がある。これらの接着および固定のためには、結束されたワイヤに両面接着テープを設置して固定するか、または設置場所に新たに両面接着テープを設置する等の工程が必要となる。もしくは、自動車製造の現場において、結束されたワイヤの全面または一部に接着剤を塗布し、所定の間隔で長さ方向に接着剤を塗布する等の処理が必要となる。
すなわち、両面接着テープを調整、設置する場合においても、結束されたワイヤを接着するために結束されたワイヤの全面または一部に接着剤を塗布する場合においても、工程数が多くなり多大なコストと時間が消費されるだけでなく、上記のラップおよびテープにより結束されたワイヤ束においては、接着面が広くとれずに、柔軟性がなく、接着対象であるコンポーネントに柔軟に強固に貼り付けることが困難であり、その接着強度および保持力が十分でないという問題があった。
特開2019-206391号公報
上記従来技術に鑑み、本発明においては、車両用途および他の産業用途において、結束されたワイヤを容易にコンポーネントに接着できる、特に車両の一部、具体的には車両の天井部分に容易に接着できるワイヤを結束するための多層テープ、およびそれにより結束されたワイヤ束、およびその接着方法を提供することを課題とする。
本発明の第1の実施形態は、基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、基材層の一方の面に第1の接着層が積層され、基材層の反対の面に第2の接着層が積層されていることを特徴とする、ワイヤを結束するための多層テープに関する。当該多層テープにおいては、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層が積層されていることが好ましい。
本発明の第1のさらなる実施形態は、基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、基材層の一方の面の一部分に露出部分を残して第1の接着層が積層され、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層が積層されていることを特徴とする、ワイヤを結束するための多層テープに関する。さらに、本発明はワイヤを結束しコンポーネント、特に、自動車車両の天井部分に接着するための多層テープであることが好ましい。
さらに、本発明の多層テープにおいては、第1の接着層が基材層の幅方向末端のいずれか一つを覆っていることが好ましい。また、本発明の多層テープにおいては、第2の接着層が基材層の幅方向末端のいずれか一つを覆っていることが好ましい。また、本発明の多層テープにおいては、前記露出部分に第3の接着層をさらに有することが好ましい。
本発明の第2の実施形態は、基材層を貼り合わせたシール部分を有するスリーブ形状の多層テープと、当該多層テープにより結束された一つまたは二つ以上のワイヤから成り、前記多層テープが基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、シール部分において第1の接着層を介して基材層が接着され結合され、スリーブ形状の外側の面の一部分に第2の接着層が積層されていることを特徴とする、ワイヤ束に関する。
さらに、本発明のワイヤ束においては、スリーブ形状の内側において、少なくとも一つのワイヤが第1の接着層により多層テープと接着され結合されていてもよい。また、本発明のワイヤ束においては、前記多層テープがスリーブ形状の内側において第3の接着層をさらに含み、少なくとも一つのワイヤが第1の接着層および第3の接着層により多層テープと結合していることが好ましい。
本発明の第3の実施形態は、
i)本発明の多層テープの前記露出部分または前記第1の接着層に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層と基材層の一部分を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程
を含むワイヤ束を形成するための方法に関する。
さらに当該方法においては、前記露出部分に第3の接着層をさらに含み、工程i)において、当該第3の接着層により少なくとも一つのワイヤを多層テープに接着させることをさらに含むことが好ましい。
本発明の第4の実施形態は、
i)本発明の多層テープの前記露出部分または前記第1の接着層に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層と基材層の一部分を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程、
iii)その後、スリーブ形状の外側の面にある第2接着層によって、コンポーネントの表面に接着される工程を含む、ワイヤ束をコンポーネントに接着させるための方法に関する。
さらに当該方法においては、前記多層テープが前記露出部分に第3の接着層をさらに含み、工程i)において、当該第3の接着層により少なくとも一つのワイヤを多層テープに接着させることをさらに含むことが好ましい。
本発明の多層テープであれば、コンポーネントと結合させる際の結合部分をより柔軟に形成することができ、コンポーネントと接着し結合する第2の接着層の部分が平面形状あるワイヤ束を得ることができる。本発明の多層テープから形成されるそのような本発明のワイヤ束であれば、その第2の接着層の部分を介して、ワイヤ束を、コンポーネント、すなわち、車両、例えば、自動車車両等に容易に接着させ結合させることができる。本発明は、車両に搭載される部品、特に、自動車車両の天井部分にワイヤ束を貼り付ける際に有効である。当該工程のために、従来技術においては、両面接着テープを調整、設置する必要があったり、結束されたワイヤ束の全面または一部に接着剤を塗布したりする必要があり、そのためにもコストと時間を消費していた。それに対して、本発明であれば、それらのコストと時間を消費することなく、より簡便に安価にワイヤ束をコンポーネントに接着、結合させることができる。さらに、従来技術とは対照的に、本発明であれば、接着面が広くとれ、強い接着強度および保持力を有しつつ、ワイヤ束を接着対象であるコンポーネントにより柔軟に貼り付けることが可能である。
図1(a)は、本発明の一実施形態における、多層テープ1の断面の模式図である。図1(b)は、本発明の一実施形態における、多層テープ1の断面の模式図である。図1(c)は、本発明の好ましい一実施形態における、多層テープ1の断面の模式図である。 図2(a)は、本発明の一実施形態における、ワイヤ束101の模式的な斜視図である。図2(b)は、本発明の好ましい一実施形態における、ワイヤ束101の模式的な斜視図である。 図3(a)は、本発明の好ましい一実施形態における、多層テープ1により形成されたワイヤ束101の断面の模式図である。図3(b)は、本発明の一実施形態における、多層テープ1により形成されたワイヤ束101の断面の模式図である。 図4は、本発明の一実施形態における、ワイヤ束101の形成方法の模式図(図4(a)~(c))、および、多層テープ1によるワイヤ100の結束方法の模式図である(図4(a)~(d))。
上記の概要、さらにはある特定の本発明の技術の以下の詳細な記載は、図と合わせて読むことによってより良く理解される。特許請求の範囲が、図に示される配置および手段に限定されないことは理解されたい。さらに、図に示される外観は、発明の記載される機能を実現するために用い得る多くの模式的な外観のうちの一つであり、必ずしも正確な縮尺ではなく、図のある特定の特徴およびある特定の外観は、明瞭さおよび簡潔さの観点から、縮尺または概略が誇張されて示されている場合がある。なお、示されている図の一つの傾向としては、すべての図面において厚さ方向がより強調されて(より倍率が高く)示されている。
ここで図1(a)を参照して、本発明の第1の実施形態の一つである多層テープ1の最も簡便な実施形態を説明する。多層テープ1は基材層2および少なくとも二つの接着層を含む、ワイヤを結束するための多層テープである。ここで、本発明におけるワイヤとは、ケーブル、コード、電線、および類似の構造物を含む。さらに、当該多層テープ1は、基材層2、第1の接着層3、および第2の接着層4を含む。ここで、当該第1の接着層3は、多層テープを長手方向に折り曲げて幅方向の両端の部分を繋げて扁平な楕円リングとし、最終的にスリーブ形状とするための接着層である。さらに、当該第2の接着層4は、接着テープをスリーブ形状に巻いた後にコンポーネントに接着、結合させるための接着層である。本発明における最も簡便な本実施形態においては第1の接着層3は多層テープ1の全面に積層されているとよい。これにより簡便に多層テープ1を作成できる利点がある。さらに、第2の接着層4は多層テープ1の片面の全面に積層されているとよいし、一部分であってもよい。第2の接着層4が多層テープ1の片面の全面に積層されている場合、両面接着テープと同じく簡便な多層テープ1とすることができる反面、コンポーネントに接着、結合させる際の取り扱いが難しくなる場合が多い。したがって、本実施形態においても第2の接着層4については、図1(a)のように、部分的に積層されていることが好ましい。すなわち、第1の接着層が積層された基材層の反対の面の一部分に第2の接着層4が積層されていること好ましい。
さらに、ここで図1(b)および(c)を参照して、本発明の第1の実施形態の一つである多層テープ1の露出部分31を有するさらなる実施形態を説明する。多層テープ1は基材層2および少なくとも二つの接着層を含む、ワイヤを結束するための多層テープである。ここで、本発明におけるワイヤとは、ケーブル、コード、電線、および類似の構造物を含む。さらに、当該多層テープ1は、基材層2、第1の接着層3、および第2の接着層4を含み、基材層2の一方の面の一部分に露出部分31を残して第1の接着層3が積層され、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層4が積層されていることを特徴とする。すなわち、当該多層テープ1は、基材層2、基材層の一方の面の一部分に第1の接着層3、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層4を含む。本発明の多層テープ1の短手方向(幅方向)の幅W1(以下、単に「幅」とも示す)としては、結束するワイヤの大きさと本数に合わせて調整すればよいが、おおむね、50~300mm、例えば、80~200mm、一例としては150mmである。また、ここでいう一部分とは幅方向の一部分であり、第1の接着層3、第2の接着層4および第3の接着層5は、あくまで幅方向の一部分を覆っているという意味である。
ここで、いずれの実施形態においても、基材層2を構成する主な材料は耐性摩耗を有し、機械的損傷に対して強い素材であればいずれであってもよい。この材料は、天然材料もしくは合成材料、またはそれらの組み合わせもしくは混合物に基づく織物、ベロア、フリース、または不織布、フィルム、紙および複合材料ならびにそれらの組み合わせ製品であり得る。好ましくは、基材層2は、特に主成分として、ポリマー織物(ポリマーテキスタイル)を含むか、または、ポリマー織物から成ることが好ましい。一実施形態によれば、ポリマー織物としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル(PVC)、ビスコースなどの織物および/または前記素材の混合織物であることが好ましい。さらには、ポリマー織物としては、ポリエステル織物、特にポリエチレンテレフタレート織物(PET織物)またはポリエチレンテレフタレート織物(PET織物)とポリ塩化ビニル織物(PVC織物)の混合織物であることが好ましい。摩擦および機械的損傷に対して、ワイヤを良好に保護することができるからである。
基材層2の厚さとしては、DIN EN 1944の規定に基づく測定で最大で1500μm、好ましくは200~1300μm、例えば、300~1000μm、さらには、400μm~800μmであるとよいが、材質により適切な厚みは異なる。さらに、基材層2には、ガラス繊維、炭素繊維、または他の高弾性率ポリマー繊維などのさらなるフィラー、強化材などをさらに含んでいてよい。このような基材層2を含む多層テープ1であれば、摩擦および機械的損傷に対して、ワイヤを良好に保護することができるからである。
図1(a)に示される最も簡便な実施形態以外においては、すなわち、さらなる実施形態においては、本発明の多層テープ1は、基材層2に加えて、その一方の面の一部分に第1の接着層3を有する。ここで、本明細書中において、第1の接着層3に覆われてないその一方の面中の露出された部分を露出部分31と示す。すなわち、本発明の多層テープ1は、図1(b)および(c)に示されるように、基材層の一方の面の一部分に露出部分31を残して第1の接着層3が積層されていることになる。多くの実施形態においては、当該第1の接着層3は両端のいずれかにあるので通常、露出部分31は単一であるが、第1の接着層3が両端のいずれも覆うことなく中央部分にある場合は複数になる場合もある。露出部分31は、好ましくは、図1に示されるように、他の接着層、すなわち後に述べる第3の接着層5を含むとよい。
当該第1の接着層3は、多層テープを長手方向に折り曲げて幅方向の両端の部分を繋げて扁平な楕円リングとし、最終的にスリーブ形状とするための接着層である。例えば、当該第1の接着層3によって、図2(a)のように、第1の接着層3を介してテープの両端の部分を繋げてシール部分32を形成し、楕円状とし、それによりワイヤを結束することができる(図2(a)参照)。当該第1の接着層3の位置は、スリーブ形状のワイヤ束を形成できればいずれの位置にあっても良いが、その位置は、スリーブ形状のワイヤ束を形成するために接着テープの幅方向の中央部分ではなく、両端の部分のいずれかに積層されていればよい。
当該第1の接着層3の幅W3は、特に制限されない。例えば、基材層2の片面のほぼ全面を第1の接着層3で覆うことも可能である。また、上記の簡便な実施形態で述べたように基材層2の片面の全面を第1の接着層3で覆うことも可能である。これによれば、多層テープ1を簡便に作成できるからである。しかしながら、接着層に全面またはほぼ全面が覆われると多層テープ1自体の柔軟性が損なわれる場合や、結束における柔軟性や作業性も損なわれる場合がある。そこで、当該第1の接着層3の幅W3は、最低限、少なくとも幅方向の両端の部分を一定以上の強度で接着できる幅であればよい。図1(b)および図2(a)には、当該第1の接着層3の幅W3が最低限の幅を有し、当該第1の接着層3が基材層2の両端の部分を接着できる本発明の実施形態を示す。ここで、この場合の当該第1の接着層3の幅W3は、図1(b)に示されるように、多層テープ1の幅W1の3~20%であり、例えば、3~15%、または5~15%、または2~8%の幅まで第1の接着層3により基材層2を覆うとよい。具体的には、多層テープの幅W1が150mmである場合、第1の接着層3の幅W3としては、5~30mmであればよい。また、第1の接着層3が基材層の幅方向末端のいずれか一つを覆っていることが好ましい。これにより、無駄なく両端の部分を接着させシール部分32を形成しスリーブ形状とすることができるからである。シール部分32の接着強度としては、接着強度の基準として、自背面粘着力が2N/cm以上程度であればよい。この範囲であれば、シール部分32の結合を十分に保持できるからである。
さらに、本発明の第1の好ましい実施形態を、図1(c)および図2(b)に示す。本発明の第1の好ましい実施形態においては、当該第1の接着層3は、多層テープをスリーブ状とするために使用されるだけでなく、多層テープ1とワイヤを接着させ結合させることにも使用されてもよい。(図1(c)および図2(b)参照)。その場合、当該第1の接着層3の幅W3を多層テープ1の幅W1の半分程度とすることが好ましい(図1(c)参照)。
当該第1の接着層3の幅W3は、通常は図1(c)に示されるように、端から中央部分の辺りまでとすることが好ましく、幅W1の半分近く、例えば多層テープ1の幅W1の30~52%、例えば、40~50%、または45~50%の幅まで第1の接着層3により基材層2を覆うとよい。
具体的には、多層テープの幅W1が150mmである場合、第1の接着層3の幅W3としては、50~80mm、例えば、65~80mm、65~75mmであればよい。好ましい実施形態の一例においては、第1の接着層3の幅W3は75mmである。
本発明の好ましい実施形態においては、上記第1の接着層3によって、スリーブ形状とすることで、より扁平な形状のワイヤ束を得ることができる。結合対象であるコンポーネント、特に車両部分は平面部分を有することが多く、コンポーネントに接着結合する際には、図3のように接着結合面を平面とするとよい。これにより、より平面状の接着面をとることができ、本発明においては、そこにさらなる第2の接着層4を置くことにより、新たな追加の工程を必要とすることなく、より容易にワイヤ束をコンポーネントに接着、結合することができるという利点が得られる。
すなわち、本発明の多層テープ1は、いずれの実施形態においても、上記の第1の接着層3に加え、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層4を含み(図1(b)および図1(c)参照)、または、含むとよい(図1(a)参照)。当該第2の接着層4は、接着テープをスリーブ形状に巻いた後にコンポーネントに接着、結合させるための接着層である(図4(d)参照)。すなわち、基材テープ1がスリーブ形状となった際には、第1の接着層3がスリーブ形状の内側にあるのに対して、当該第2の接着層4はスリーブ形状の外側にあり、それにより追加の工程を必要とすることなく、他のコンポーネントと接着、結合させることができる。したがって、当該第2の接着層4は、基材層の反対の面の一部分のいずれかにあればよく、その大きさも位置も特に限定されない。第2の接着層4の大きさおよび位置は、最終的に取り付けられるコンポーネントの位置や環境によって調整することができる。
好ましい実施形態においては、多層テープは幅方向のほぼ中央部分を長手方向に沿って折り曲げることによりスリーブ形状とする。したがって、当該実施形態においては、当該第2の接着層4は、その折り曲げる部分においては平面形状を形成できないので、折り曲げ部分となる多層テープ1の幅方向の中央付近を完全に覆わないことが好ましい。さらに、コンポーネントとの接着効率を上げるために第2の接着層4が基材層2の幅方向末端のいずれか一つを覆っていることが好ましい。また、通常は図1に示されるように、第2の接着層4の幅W4は、端から中央部分の辺りまでの幅とすることが好ましく、幅W1の半分近く、例えば多層テープ1の幅W1の40~52%、45~52%、例えば、47~50%、または47~49%の幅まで第2の接着層4により基材層2を覆うとよい。具体的には、例えば、多層テープの幅W1が150mmである場合、第2の接着層4の幅W4としては、65~80mmであればよい。例えば、65~75mm、65~73mmとすればよい。好ましい実施形態の一例においては、第2の接着層4の幅W4は75mmである。
各々基材層2の反対の面に積層される第1の接着層3と第2の接着層4は、幅方向においても各々逆側に積層されることが好ましい。すなわち、第1の接着層3に覆われた基材層2の幅方向末端と、第2の接着層4に覆われた基材層2の幅方向末端とが異なることが好ましい。後に記載するように、当該構成であれば、第2の接着層4の部分が平面形状であるワイヤ束101を得ることが容易であるからである。さらには、複数の接着層が幅方向の片方の側に偏ることがなくなり、より柔軟性に優れた多層テープ1が得られるという利点もある。しかしながら、第2の接着層4の位置と幅は、第1の接着層3の反対側、もしくは基材層2幅方向の中央に配置することも可能である。
また、本発明のいずれの実施形態においても、多層テープ1は、前記露出部分31に第3の接着層5をさらに有することが好ましい(図1(b)および図1(c)参照)。これにより、多層テープ1によりワイヤを結束する際に固定しやすくなるからである(図4(b)参照)。また、多層テープ1によりワイヤを結束する際に、結束されたワイヤ束のスリーブ形状の内側において、少なくとも一つのワイヤが当該第3の接着層5により多層テープ1と結合させることができるという利点もある(図2参照)。第3の接着層5の幅は、多層テープ1の幅方向の5~25%の幅でよく、例えば、7~20%の幅まで第3の接着層5により基材層2を覆うとよい。これ以上大きな幅とすると多層テープ1自体の柔軟性やワイヤ束の形成においても柔軟性が損なわれる場合があるからである。具体的には、例えば、多層テープ1の幅W1が150mmである場合、第3の接着層5の幅W5としては、5~30mmであればよい。例えば、10~25mm、15~25mm、さらに一例としては、20mmとすればよい。
第3の接着層5の位置としては、多層テープ1がスリーブ形状を形成した際に、シール部分32に重ならないようにし、また、ワイヤを効率的に接着させるために、第3の接着層5の位置を露出部分31の中央部分、さらにはシール部分32に使用される部分を除いた露出部分31の中央部分とするが好ましい。すなわち、例えば、図1(c)においては露出部分31の中央より少し右寄りにすることができる。このような位置の当該第3の接着層5であれば、効率よくワイヤを多層テープ1と接着させ結合させることができるからである。
本発明の多層テープ1には、第1の接着層3、第2の接着層4、および第3の接着層5には、本開示の分野の当業者によって周知の粘弾性接着剤組成物のいずれを含んでいてもよい。さらには、これらの接着層は、粘着性を有するものにより構成され、例えば、粘弾性接着剤組成物であり、自己接着剤、両面接着テープ、感圧接着剤、または自己接着性の接着コーティングから成ればよい。これらに使用する接着剤としては、アクリレート系接着剤、シリコーン系接着剤、合成ゴム系接着剤、天然ゴム系接着剤、またはこれらの接着剤の組合せを含む。好ましい実施形態においては、第1の接着層3、第2の接着層4、および第3の接着層5は、各々、アクリレート系接着剤組成物を主成分として含むか、アクリレート系接着剤組成物から成る。
これらの第1の接着層3、第2の接着層4、および第3の接着層5の接着剤成分は、互いに同じであっても異なっていてもよいが、各々、その機能に応じて異なる接着剤成分を使用することが好ましい。好ましい実施形態においては、第1の接着層3および第3の接着層5の接着剤成分としては、結束するワイヤに侵食しにくい成分が好ましく、例えば、天然ゴム系・アクリレート系接着剤である。さらに第2の接着層4としては、ワイヤ束101がコンポーネントに接着された際に、半永久的に保持し続けるのに適した接着剤成分が好ましい。特に天井部分に接着させる場合もあるので、保持力が強い成分であることが好ましい。例えば、アクリレート系接着剤である。各々の接着層3、4、5の厚さとしては、DIN EN 1944の規定に基づく測定で最大で300μm、好ましくは20μm~250μm、例えば、50μm~200μmまたは100μm~150μmであるとよい。
第1の接着層3、第2の接着層4、および第3の接着層5は、ロール状にした際に各接着層がライナー(離型紙、剥離紙、剥離フィルム)で覆われていてもよい。ー(図示されていない)。ライナーとしては、好ましくはシリコーン処理紙またはシリコーン処理フィルムなどである。ライナーは第1の接着層3、第2の接着層4、および第3の接着層5の露出されている接着剤の面に貼り付いて覆い、その結果それらは汚染などから保護される。ライナーは、多層テープの製造、保管、使用または処理のための補助的な構成である。さらに接着層との結合は一時的なものであり、恒久的なものではない。多層テープ1の製造工程の最後において、各々の接着層が接着剤でコーティングされた多層テープ1は、ライナーで保護されたのち、通常、アルキメデススパイラルの形態でロールに巻かれることになる。
本発明の多層テープであれば、ワイヤを適切に被覆、結束することができ、保護機能、例えば耐性摩耗を有するワイヤ束が得ることができる。さらに、得られたワイヤ束は、接着され結合される対象であるコンポーネント、特に車両の一部に容易に接着させ結合させることができる。当該ワイヤ束を以下に詳細に記載する。
本発明の第2の実施形態としては、図2および図3に示されるように、当該多層テープ1により一つまたは複数のワイヤを結束したワイヤ束101である。すなわち、本発明は、基材層2を貼り合わせたシール部分32を有するスリーブ形状の多層テープ1と、当該多層テープ1により結束された一つまたは二つ以上のワイヤ100から成るワイヤ束101に関する。ここで、基材層2同士が第1の接着層3を介して貼り合わされているが、基材層2の両末端同士で貼り合わされていることが好ましい。より効率的に無駄なくスリーブ形状を形成できるからである。
より詳細には、本発明は、基材層2を貼り合わせたシール部分32を有するスリーブ形状の多層テープ1と、当該多層テープにより結束された一つまたは二つ以上のワイヤ100から成り、前記多層テープが基材層2、第1の接着層3、および第2の接着層4を含み、シール部分32において第1の接着層3を介して基材層2が接着され結合され、スリーブ形状の外側の面の一部分に第2の接着層4が積層されていることを特徴とするワイヤ束101に関する。ここで多層テープ1は、上記の本発明の第1の実施形態の多層テープ1であってよく、すなわち、基材層、第1の接着層3、および第2の接着層4を含み、基材層の一方の面の一部分に露出部分31を残して第1の接着層3が積層され、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層4が積層されていることを特徴とする多層テープ1である。
本発明のワイヤ束101は、基材層2、基材層の一方の面の一部分に露出部分31を残した第1の接着層3、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層4を含む多層テープ1と、一つまたは二つ以上のワイヤ100から形成されることにより成る。すなわち、図2に示されるように、ワイヤ束101は、シール部分32を形成したスリーブ形状の多層テープ1と、それにより結束された一つまたは二つ以上のワイヤ100から成る。スリーブ形状のシール部分32においては、第1の接着層3によって、基材層2同士が接着され結合されている。好ましくは、スリーブ形状のシール部分32においては、第1の接着層3によって、基材層2の両末端が接着され結合されているとよい。
さらに、一実施形態においては、図2(a)に示されるように、ワイヤ束101において第1の接着層3はこのシール部分32を形成のみに使用される。これによりスリーブ形状とすることで、一つまたは二つ以上のワイヤ100を結束してワイヤ束101を形成することができる。この場合のシール部分32の(図示されていない)幅W32は、当該第1の接着層3の幅W3に対応し、多層テープ1の幅方向の2~15%、例えば、3~10%、または2~10%の幅とすればよい。具体的には、多層テープの幅が150mmである場合、シール部分32の幅W32としては、3~30mm、例えば、5~15mm、2~8mmであればよい。また、このシール部分32を適切に形成するためには、多層テープ1において第1の接着層3が基材層2の幅方向末端のいずれか一つを覆っていることが好ましい。これにより、無駄なく基材層2の両端の部分を接着させてシール部分が両端によって形成され、多層シート1をスリーブ形状とすることができるからである。
さらに、本発明の好ましい実施形態であるワイヤ束101を、図2(b)および図3(a)に示す。ここで、本発明の好ましい実施形態であるワイヤ束101において、第1の接着層3は、多層テープをシール部分32を形成しスリーブ状とするために使用されるだけでなく、さらに多層テープ1とワイヤを接着させることにも使用されることが好ましい。すなわち、図2(b)および図3(a)のように、第1の接着層3はシール部分32を形成する部分を有するとともに、その部分が伸びて、さらに少なくとも一つのワイヤを多層テープに接着させ結合させる部分を有することが好ましい。これによりスリーブ形状の内側において、少なくとも一つのワイヤが第1の接着層3により多層テープと結合していることになる。当該構成であればワイヤ束101はワイヤ100を単に結束するだけでなく、ワイヤ100をより強固に多層テープ1に結合させ一体化させることができる。この場合、ワイヤ束101を形成する多層テープ1としては、当該第1の接着層3の幅W3が、図1(c)に示されるように、端から中央部分まで、幅方向の半分近く、例えば多層テープ1の幅方向の30~52%、例えば、40~50%、または45~50%の幅である多層テープ1を使用するとよい。
さらに、本発明のワイヤ束101の好ましい実施形態において、多層テープ1がスリーブ形状の内側において第3の接着層5をさらに含み、少なくとも一つのワイヤが第1の接着層3および第3の接着層5により多層テープ1と結合していることが好ましい。このようなワイヤ束101は、前記露出部分31に第3の接着層5をさらに有する多層テープ1、例えば図1(c)に示されるような形態の多層テープ1を使用することにより得ることができる。当該構成であればワイヤ束101は単にワイヤ100を結束するだけでなく、ワイヤ100をより強固に多層テープ1に結合させ一体化させることができることになる。しかしながら、一方では当該接着層5の幅が大きすぎると多層テープ1中の接着層の割合が大きくなり、多層テープ1およびワイヤ束101の柔軟性が損なわれることになり、形状を柔軟に変化させにくくなり、コンポーネントとの接着および結合に有利な平面形状も形成しにくくなる。したがって、上記のように第3の接着層5の幅W5は、多層テープ1の幅W1の5~25%、例えば、7~20%の幅とし、その幅の第3の接着層5により基材層2を覆うとよい。本発明のワイヤ束101における第3の接着層5の位置としては、図2(b)に示されるように、ワイヤ束101のスリーブ形状の幅方向の中央部分とするが好ましい。この位置にあれば、第3の接着層5はスリーブ内側の幅方向の中央部分において効率よくワイヤ100と結合することができる。
本発明の一実施形態においては、図2(a)および(b)に示されるように、断面が楕円状のスリーブ形状の多層テープ1を含むワイヤ束101を形成してもよい。このようなワイヤ束101の断面は、円形の断面に比較すると十分扁平であり、実際には、さらにその形成工程などにおいてスリーブ形状を一部柔軟に変化させることができ、コンポーネントにワイヤ束101を接着する際の結合面として、ワイヤ束101の形状中の少なくとも一部に平面形状か平面形状に近い形状をとることができるからである。しかしながら、より有利な理想的な実施形態においては、図3(a)に示されるように、第2の接着層4がある部分をより平面、好ましくは完全に平面とすることが好ましい。これにより結束されたワイヤ束101をコンポーネントに接着させる際に、容易にかつ強固にワイヤ束101をコンポーネントに接着させ結合できるからである。
従来の結束されたワイヤ束、ケーブル束の多くは円形の断面を有しており、扁平な部分が少なく接着面を適切にとることができなかった。例えば、従来このような保護テープとして一般的に使用されていたものは、保護テープをらせん状にワイヤに巻きつけるものである。このような保護テープにより形成されたワイヤ束は必然的に断面が円形となり、他の形状、特に扁平な形状を取りにくく、さらにコンポーネントを接着するための平面形状を有することができなかった。さらに、らせん状に巻き付ける方法を必要とすることなく、長さ方向にケーブルを結束またはラップすることができる従来技術も存在するが(例えば、上記特許文献1)、これも長さ方向にケーブルをラップする際に必然的に断面が円形となるように巻き付けることになり、他の形状、特に扁平な形状を取りにくかった。したがって、さらにコンポーネントに接着するための平面形状を有することができなかった。
それに対して、本発明のワイヤ束101であれば、断面がより扁平な楕円状のワイヤ束101だけでなく、より有利な実施形態として、図3に示されるように、コンポーネントとの結合部分となるスリーブ形状の外側部分をより柔軟に変化させ、当該部分を平面形状としたワイヤ束101とすることができる。また、ワイヤ束をより薄手に形成することが可能である。本発明においては、この平面形状となる図3に示されるところの上側面に、第2の接着層4を具備することにより、当該ワイヤ束101を容易にコンポーネントに接着し結合することができる。当該第2の接着層4の大きさは、結合対象となるコンポーネントによって、適切に選択すればよい。典型的には、上記の多層テープ1においても述べたとおりであり、第2の接着層4の幅W4は、例えば多層テープ1の幅W1の40~52%、45~52%、例えば、47~50%、または47~49%の幅であればよい。この範囲であれば、ワイヤ束101において、コンポーネントとの結合部分となる部分を第2の接着層4により隈なく覆うことができる。
上記では図1(b)および(c)に示されるような露出部分31を有する多層テープ1により一つまたは複数のワイヤを結束したワイヤ束101を示した。さらに、本発明においては、図1(a)に示される露出部分31を有さない第1の接着層3が片面の全面に積層している多層テープ1を使用してワイヤ束101を形成できる。その場合においても、図3(b)に示されるように、本発明は、基材層2を貼り合わせたシール部分32を有するスリーブ形状の多層テープ1と、当該多層テープ1により結束された一つまたは二つ以上のワイヤ100から成るワイヤ束101に関する。ここで、基材層2同士が第1の接着層3を介して貼り合わされているが、基材層2のすなわち第1の接着層3の両末端同士で貼り合わされていることが好ましい。より効率的に無駄なくスリーブ形状を形成できるからである。
より詳細には、本発明は、図3(b)に示されるように、第1の接着層3の好ましくは両末端同士を貼り合わせたシール部分32を有するスリーブ形状の多層テープ1と、当該多層テープにより結束された一つまたは二つ以上のワイヤ100から成り、前記多層テープが基材層2、第1の接着層3、および第2の接着層4を含み、シール部分32において第1の接着層3の同士、好ましくは末端同士を介して基材層2が接着され結合され、スリーブ形状の外側の面の一部分に第2の接着層4が積層されていることを特徴とするワイヤ束101に関する。当該ワイヤ束101であっても、図3(b)に示されるように、第2の接着層4がある部分をより平面、好ましくは完全に平面とすることが好ましい。これにより結束されたワイヤ束101をコンポーネントに接着させる際に、容易にかつ強固にワイヤ束101をコンポーネントに接着させ結合できるからである。多層テープ1を使用してワイヤ束101を形成できる。このように、露出部分31を有さない第1の接着層3が片面の全面に積層している多層テープ1を使用する場合、第1の接着層3が全面に積層しているために柔軟性には若干劣るものの、多層テープ1がより簡便に安価に製造できるため、より簡便に安価にワイヤ束101を形成することができる。当該実施形態においても、図3(b)に示されるように、第2の接着層4がある部分をより平面、好ましくは完全に平面とすることが好ましい。これにより結束されたワイヤ束101をコンポーネントに接着させる際に、容易にかつ強固にワイヤ束101をコンポーネントに接着させ結合できるからである。
また、第2の接着層4の位置としては、いずれの実施形態においても、ワイヤ束101のスリーブ形状の外側であればいずれでもよく、接着するコンポーネントや周りの環境に合わせて選択することができる。しかしながら、結合するコンポーネントとの接着面を大きくするためには、ワイヤ束101のスリーブ形状の外側の中でも、平面か、またはできる限り平面に近い部分に第2の接着層4を位置することが好ましい。すなわち、図3を例とすれば、上下にある平面部分のいずれかに第2の接着層4を置けばよい。さらには、図3に示されるとおり、平面部分の一番大きい上側に第2の接着層4を置けばよい。また、さらには、図3(a)に示されるとおり、第1の接着層3とは反対の部分に置くことが好ましい。このような位置に置くことで、第2の接着層4を平面上に広く効率的に置くことができ、コンポーネントに接着し結合する際に有利になるからである。このような位置とするためには、第1の接着層3に覆われた基材層2の幅方向末端と、第2の接着層4に覆われた基材層2の幅方向末端とが異なる多層テープ1を使用すればよい。
本発明の第3の実施形態としては、上記ワイヤ束101を本発明の多層テープ1を使用することにより形成する方法に関する。当該実施形態であれば、コンポーネントとの結合部分となるスリーブ形状の外側部分が平面である、より有利な形態のワイヤ束101を得ることができる。
具体的な例としては、図4に示されるように、
i)本発明の多層テープ1の前記露出部分31に一つまたは二つ以上のワイヤ100を置く工程、
ii)多層テープ1を長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層3と基材層の一部分を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程
を含む工程によって、ワイヤ束101を形成することができる。
ここで結束されたワイヤ束を形成するための方法の一実施形態において、図4(a)に示されるように、基材層2に加えて、その一方の面の概ね半分を覆う第1の接着層3および基材層の反対の面の概ね半分を覆う第2の接着層4を有する本発明の多層テープ1を使用することが好ましい。さらに、好ましくは、多層テープ1は、その露出部分31の一部分を覆う第3の接着層5を含むと良い。本発明の方法において、第1にi)本発明の多層テープの前記露出部分31に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程を含む(図4(b)参照)。当該工程において、特に三つ以上の多数のワイヤを使用する場合、その置き方を柔軟に変化させることができる。例えば、多数のワイヤを多層に置いても、単層に置いてもよい。これによって、最終的なワイヤ束のスリーブ形状を必要に応じて変化させることができる。以下では、第2の接着層4が広い平面形状となるように、ワイヤを幅方向にある程度並べて平面形状を確保できる実施形態を示し(図4参照)、そのワイヤ束の形成方法を説明する。しかしながら、複数のワイヤ束の重ね方を変化させることにより、スリーブ形状をある程度柔軟に変化させることができる。例えば、複数のワイヤ束をより多層に重ねて束ねることにより厚みが増したスリーブ形状のワイヤ束が得られる。
本発明の好ましい実施形態においては、前記多層テープが前記露出部分31に第3の接着層5をさらに含み、工程i)において、前記の工程i)に加えて、当該第3の接着層5により(当該第3の接着層5を介して)少なくとも一つのワイヤを多層テープに接着させる工程をさらに含むことが好ましい。すなわち、工程i)において、ワイヤ100は、第1の接着層3に覆われていない露出部分31に置かれるが、さらに全てのワイヤ100のうちの少なくとも一つが第3の接着層5を介して置かれ、ワイヤ100の少なくとも一つが第3の接着層5を介して多層シート1と接着され結合される工程が含まれることが好ましい。当該構成であれば、ワイヤ束101は単にワイヤ100を結束するだけでなく、ワイヤ100をより強固に多層テープ1に結合させ一体化させることができ、第2の接着層4の平面形状をより強固に保持することができるからである。第3の接着層5を介して置かれ接着され結合されるワイヤ100は、少なくとも一つであり、複数のワイヤ100が結束される場合は、その全てが第3の接着層5を介して接着、結合されてもよいが、ワイヤ100の数が一つか二つなど、非常に少ない場合に限られるのが通常である。特に、ワイヤ100の数が三つ以上である場合、その全てが必ずしも第3の接着層5を介して接着、結合されるわけではないと予測される。第3の接着層5の幅W5を考慮すれば、複数のワイヤ100のうちの一部が第3の接着層5を介して接着されることが通常である。
次に、本発明の方法は、ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層3と基材層の一部分を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程を含む。すなわち、図4(b)および図4(c)に示されるように、多層テープを長手方向に沿って好ましくは中央部分で折り曲げて、第1の接着層3を介して多層テープの末端同士を互いに接着してシール部分32を形成しスリーブ形状のワイヤ束101を形成することができる。多層テープ1をスリーブ形状に形成するこの工程において、そのスリーブ形状の多層テープ1がワイヤ100を結束する。この際、第1の接着層3の末端側のシール部分32の幅W32は、上記と同様の大きさであり、多層テープ1の幅方向の3~20%、例えば、3~15%、または5~15%の幅であるとよい。具体的には、多層テープの幅が150mmである場合、シール部分32の幅W32としては、5~30mmであればよい。
さらに、本発明の方法においても、第1の接着層3はシール部分32を形成する部分を有するとともに、その部分が伸びて、さらに少なくとも一つのワイヤを多層テープに接着させ結合させる部分を有するすることが好ましい。これによりスリーブ形状の内側において、少なくとも一つのワイヤが第1の接着層3により多層テープと接着し結合させることになる。当該構成であればワイヤ束101はワイヤを単に結束するだけでなく、ワイヤをより強固に多層テープに結合させ一体化させることができ、第2の接着層4の平面形状をより強固に保持することができる。第1の接着層3を介して多層テープ1に接着され結合されるワイヤ100は、少なくとも一つであり、複数のワイヤ100が結束される場合は、その全てが第1の接着層3を介して接着、結合されてもよいが、その全てが必ずしも第1の接着層3を介して接着、結合されるわけではない。ワイヤ100の数が複数、特に三つ以上である場合は、ワイヤが多層に重なることになる場合があり、複数のワイヤ100のうちの一部が第1の接着層3を介して接着されることになる。
当該方法は通常平面上で行うことが基本であり好ましく、当該方法によって得られたワイヤ束101における第2の接着層4の部分は、当初より基本的に平面の上に置いてあるとよい。多層テープを長手方向に沿って折りたたむ際も、図4(b)に示されるように、図の下側の第2の接着層4の部分は、平面の上にあり平面形状を比較的保ちやすい。したがって、本発明の上記形成方法であれば、図4(c)に示されるように、第2の接着層4の部分が平面形状であるワイヤ束101を比較的容易に得ることができる。このように、本発明の方法において、第2の接着層4が平面の上に直接置かれることが好ましい。そのため、第2の接着層4は、多層テープ1においては、折り返される第1の接着層3とは幅方向において反対方向に置かれることが好ましい。
さらに、当該方法においても、上記にも示したとおり、前記多層テープが前記露出部分31に第3の接着層5をさらに含み、工程i)において、当該第3の接着層5により少なくとも一つのワイヤを多層テープに接着させることをさらに含むことが好ましい。これにより当該構成であればワイヤ束101は単にワイヤ100を結束するだけでなく、ワイヤ100をより強固に多層テープ1に結合させ一体化させることができ、第2の接着層4の平面形状をより強固に保持することができるからである。
上記では図1(b)および(c)に示されるような露出部分31を有する多層テープ1により一つまたは複数のワイヤを結束したワイヤ束101の形成方法を示した。さらに、本発明は、図1(a)に示される露出部分31を有さない第1の接着層3が片面の全面に積層している多層テープ1を使用してワイヤ束101を形成する方法に関する(図示せず)。すなわち、当該さらなる実施形態においては、基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、基材層の一方の面に第1の接着層が積層され、基材層の反対の面に第2の接着層が積層されているワイヤを結束するための多層テープを使用し、
i)当該多層テープ1の第1の接着層3に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層3同士、好ましくはその両末端同士を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程
を含むワイヤ束を形成するための方法に関する。本実施形態によれば、i)の工程においてワイヤを第1の接着層3を介して、より強固に多層テープに接着、結合することができる。また、本実施形態においても、ワイヤ100をより強固に多層テープ1に結合させ一体化させることができ、第2の接着層4の平面形状を強固に保持することができる。
本発明の方法においては、得られるワイヤ束101はその形成工程において、その形状をある程度柔軟に変化させることができる。特に第2の接着層4の部分が平面形状とするワイヤ束101とすることで、その部分を介して、コンポーネントに容易に接着させ結合させることができる。また、当該ワイヤ束101の形成方法であればその形成工程において、平面形状以外の結合面にもある程度対応できるという利点もある。したがって、接着対象であるコンポーネントは特に平面形状を有するものに限定されるわけではないが、平面形状を有する車両の一部分、例えば、自動車車両の一部分であることが好ましい。平面形状を有する第2の接着層4であれば接着面が広くとれ保持力が強いことから、特に、自動車車両の天井部分にワイヤ束101を貼り付ける際に有効である。当該工程のために、従来技術においては、両面接着テープを調整、設置する必要があったり、結束されたワイヤ束の全面または一部に接着剤を塗布したりする必要があり、そのためにもコストと時間を消費していた。それに対して、本発明のワイヤ束101の形成方法であれば、それらのコストと時間を消費することなく、より簡便に安価にワイヤ束をコンポーネントに接着、結合させることができる。さらに、本発明であれば、従来技術とは対照的に、接着面が広くとれ、強い接着強度および保持力を有しつつ、ワイヤ束を接着対象であるコンポーネントにより柔軟に貼り付けることが可能である。
さらに、本発明は、その第4の実施形態として、上記のワイヤ束をコンポーネントに接着させるための方法に関する。すなわち、
i)本発明の多層テープの第1の接着層3の前記露出部分31に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層3と基材層の一部分を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程、
iii)その後、スリーブ形状の外側の面にある第2接着層によって、コンポーネントの表面に接着される工程を含む方法である。
当該方法は、ワイヤ100を多層テープ1によってワイヤ束101に結束する方法の後に、得られたワイヤ束101をコンポーネント102(例えば自動車の天井部分)に接着する工程を含む(図4(d)参照)。すなわち、上記の第3の実施形態と同じく、工程i)およびii)によりワイヤ束101を得たのちに、iii)その後、スリーブ形状の外側の面にある第2接着層4によって、コンポーネントの表面にワイヤ束101が接着させる工程を含む方法である。当該方法であれば、接着面である第2の接着層4の部分がより平面の形状を有し、コストと時間を消費することなく、より簡便に安価にワイヤ束をコンポーネントに接着、結合させることができる。さらに、接着面が広くとれ、強い接着強度および保持力を有しつつ、ワイヤ束を接着対象であるコンポーネントにより柔軟に貼り付けることが可能である。
上記では図1(b)および(c)に示されるような露出部分31を有する多層テープ1により一つまたは複数のワイヤを結束したワイヤ束101をコンポーネントに接着させるための方法を示した。さらに、本発明は、図1(a)に示される露出部分31を有さない第1の接着層3が片面の全面に積層している多層テープ1を使用してワイヤ束101を形成する方法に関する(図示せず)。すなわち、当該さらなる実施形態においては、基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、基材層の一方の面に第1の接着層が積層され、基材層の反対の面に第2の接着層が積層されているワイヤを結束するための多層テープを使用し、
i)当該多層テープ1の第1の接着層3に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
ii)多層テープ1を長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層3同士、好ましくはその両末端同士を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程
iii)その後、スリーブ形状の外側の面にある第2接着層4によって、コンポーネントの表面に接着される工程を含む、ワイヤ束をコンポーネントに接着させるための方法に関する。本実施形態によれば、i)の工程においてワイヤを第1の接着層3を介して、より強固に多層テープに接着、結合することができる。さらに、本実施形態においても、従来技術とは対照的に、接着面が広くとれ、強い接着強度および保持力を有しつつ、ワイヤ束を接着対象であるコンポーネントにより柔軟に貼り付けることが可能である。
本発明の多層テープ1により結束されるワイヤの数、およびワイヤ束中に含まれるワイヤの数は一つであっても複数であってもよいが、二つ以上、さらには三つ以上であることが好ましい。第2の接着層4の部分が平面形状であるワイヤ束101を得ることが容易であるからである。また、ワイヤの数が一つの場合であっても、例えば、シール部分32の幅W32を長くすることで、第2の接着層4の部分が平面形状であるワイヤ束101を得られやすくなる。例えば、シール部分32の幅W32を多層シートの幅W1の10~30%とすればよい。
ここでいうコンポーネントとは、本発明のワイヤ束101の接着対象となることができれば、どのようなコンポーネントであってもよいが、車両や、車両のいずれかの部分、特に、車両に搭載される部品であることが好ましい。ここで、車両とは、車輪の付いた乗り物であればいずれでも良いが、例えば、自動車車両、レール軌道を走行する列車や電車である。コンポーネントとしては、特に、自動車車両の天井部分であることが好ましい。自動車等の車両製造の現場において、車両に搭載される部品、好ましくは車両の天井部分、特に自動車車体の天井部分にワイヤを設置する際において、本発明の多層テープ、ワイヤ束、およびワイヤ束の設置方法は特に有効である。
1 多層テープ
2 基材層
3 第1の接着層
4 第2の接着層
5 第3の接着層
31 露出部分
32 シール部分
100 ワイヤ
101 ワイヤ束
102 コンポーネント(天井部分)
W1 多層テープの幅
W3 第1の接着層の幅
W4 第2の接着層の幅
W5 第3の接着層の幅

Claims (17)

  1. 基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、基材層の一方の面に第1の接着層が積層され、基材層の反対の面に第2の接着層が積層されていることを特徴とする、ワイヤを結束するための多層テープ。
  2. 第1の接着層が積層された基材層の反対の面の一部分に第2の接着層が積層されていることを特徴とする、請求項1に記載の多層テープ。
  3. 基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、基材層の一方の面の一部分に露出部分を残して第1の接着層が積層され、基材層の反対の面の一部分に第2の接着層が積層されていることを特徴とする、ワイヤを結束するための多層テープ。
  4. 第1の接着層が基材層の幅方向末端のいずれか一つを覆っていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一つに記載の多層テープ。
  5. 第2の接着層が基材層の幅方向末端のいずれか一つを覆っていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一つに記載の多層テープ。
  6. 前記露出部分に第3の接着層をさらに有する、請求項3~5のいずれか一つに記載の多層テープ。
  7. ワイヤを結束し、さらにコンポーネントに接着させるための多層テープである、請求項1~6のいずれか一つに記載の多層テープ。
  8. コンポーネントが車両に搭載される部品である、請求項7に記載の多層テープ。
  9. 基材層を貼り合わせたシール部分を有するスリーブ形状の多層テープと、当該多層テープにより結束された一つまたは二つ以上のワイヤから成り、前記多層テープが基材層、第1の接着層、および第2の接着層を含み、シール部分において第1の接着層を介して基材層が接着され結合され、スリーブ形状の外側の面の一部分に第2の接着層が積層されていることを特徴とする、ワイヤ束。
  10. スリーブ形状の内側において、少なくとも一つのワイヤが第1の接着層により多層テープと接着され結合されていることを特徴とする、請求項9に記載のワイヤ束。
  11. 前記多層テープがスリーブ形状の内側において第3の接着層をさらに含み、少なくとも一つのワイヤが第1の接着層および第3の接着層により多層テープと結合していることを特徴とする、請求項9または10に記載のワイヤ束。
  12. i)請求項3~5、7、8のいずれか一つに記載の多層テープの前記露出部分に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
    ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層と基材層の一部分を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程
    を含むワイヤ束を形成するための方法。
  13. 前記多層テープが前記露出部分に第3の接着層をさらに含み、工程i)において、当該第3の接着層により少なくとも一つのワイヤを多層テープに接着させることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. i)請求項1または2に記載の多層テープの第1の接着層に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
    ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層同士を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程
    を含むワイヤ束を形成するための方法。
  15. i)請求項3~5、7、8のいずれか一つに記載の多層テープの前記露出部分に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
    ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層と基材層の一部分を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程、
    iii)その後、スリーブ形状の外側の面にある第2接着層によって、コンポーネントの表面に接着される工程を含む、ワイヤ束をコンポーネントに接着させるための方法。
  16. 前記多層テープが前記露出部分に第3の接着層をさらに含み、工程i)において、当該第3の接着層により少なくとも一つのワイヤを多層テープに接着させることをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  17. i)請求項1または2に記載の多層テープの第1の接着層に一つまたは二つ以上のワイヤを置く工程、
    ii)多層テープを長手方向に沿って折りたたみ、第1の接着層同士を貼り合わせてスリーブを形成することによりワイヤを結束する工程、
    iii)その後、スリーブ形状の外側の面にある第2接着層によって、コンポーネントの表面に接着される工程を含む、ワイヤ束をコンポーネントに接着させるための方法。
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