JP2023072119A - 土砂受け止め装置及び斜面整形方法 - Google Patents

土砂受け止め装置及び斜面整形方法 Download PDF

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Takumi Iwano
浩司 宮▲崎▼
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Abstract

【課題】斜面の整形に際してこぼれ落ちる土砂の堆積や散乱を抑制し、安全性の向上を図るとともに、土砂清掃に係る効率の向上を図る。【解決手段】斜面2に設置されて下方に移動する土砂Sを受け止める土砂受け止め装置10が、土砂Sが入る開口部20aと、土砂Sが収容される収容部20bと、を有する箱形の本体部20と、門型に形成されて本体部20の上面よりも上方に突出して設けられた取手部30と、本体部20の下面から下方に突出して設けられて斜面2に差し込まれる差込突部40と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、土砂受け止め装置及び斜面整形方法に関する。
従来、斜面造成工事等における法面を一定の法角度で盛土造成する場合、掘削機械であるバックホウを、造成地盤における法肩又は法尻へ走行させ、そのアームの先端に取り付けられた盛土法面造成用土羽バケット(以下、バケット)によって盛土を施してから、この盛土による法面を、バケットを利用して一定の法角度に整形し、仕上げている。この仕上げに際しては、バックホウにおけるアームの操作によって、盛土法面をバケットの平滑な底盤部で叩いたり底盤部を押し付けたりすることによって土砂を締め固めている。
特許文献1に記載の技術においては、バケットによって傾斜面の盛土を行ってから、この盛土による法面に、バケット本体の底盤部を押し付けた後、その後部に取り付けられた振動発生装置によって振動を発生させ、盛土の土砂をより締め固めるようにしている。
実開平7-35553号公報
ところが、盛土法面等の斜面をバケットの平滑な底盤部で叩いたり底盤部を押し付けたりして仕上げ整形すると表層の土砂がこぼれ落ちる場合がある。こぼれ落ちた土砂は、法尻や法尻周辺の側溝に堆積したり、法尻周辺の道路に散乱したりする。そして、こぼれ落ちた土砂の清掃には多くの時間と人員を要する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、斜面の整形に際してこぼれ落ちる土砂の堆積や散乱を抑制し、安全性の向上を図るとともに、土砂清掃に係る効率の向上を図ることである。
また、盛土法面等の斜面の仕上げ整形は、丁張の勾配にしたがって所定の角度になるよう施工されるが、丁張と丁張の間の丁張がない区間においてはバックホウを操縦するオペレーターの技量に頼るところが大きく、法面の仕上がりがオペレーターの技量に依存するという問題もあった。
本発明のその他の課題は、斜面の整形に際してのオペレーターの技量への依存度を低減し、斜面造成工事における施工難易度を下げることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、斜面に設置されて下方に移動する土砂を受け止める土砂受け止め装置であって、
前記土砂が入る開口部と、前記土砂が収容される収容部と、を有する箱形の本体部と、
門型に形成されて前記本体部の上面よりも上方に突出して設けられた取手部と、
前記本体部の下面から下方に突出して設けられて前記斜面に差し込まれる差込突部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の土砂受け止め装置において、
前記本体部は、前記収容部の天面を構成するとともに前記開口部の上縁を構成する上面板部と、前記収容部の底面を構成するとともに前記開口部の下縁を構成する下面板部と、を備えており、
前記取手部は、前記上面板部を厚み方向に貫通するとともに前記上面板部に接合され、下端部が、前記下面板部に接合されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の土砂受け止め装置において、
前記取手部のうち前記本体部の上面よりも上方に位置する部位である上方部位は、前記本体部の上面に対して角度調整可能に構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、斜面の整形を行う際に、請求項3に記載の土砂受け止め装置を用いて前記斜面の角度を確認する方法であって、
前記取手部の前記上方部位を、前記土砂受け止め装置を前記斜面に設置したときに鉛直向きとなるように角度調整しておき、
前記上方部位が角度調整された状態の前記土砂受け止め装置を前記斜面に設置することを特徴とする。
本発明によれば、斜面の整形に際してこぼれ落ちる土砂の堆積や散乱を抑制し、安全性の向上を図るとともに、土砂清掃に係る効率の向上を図ることができる。
また、斜面の整形に際してのオペレーターの技量への依存度を低減し、斜面造成工事における施工難易度を下げることができる。
土砂受け止め装置を用いて斜面を整形する形態を示す側面図である。 土砂受け止め装置についての説明図である。 角度調整可能な取手部を備えた土砂受け止め装置についての説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1において符号10は、土砂受け止め装置を示す。この土砂受け止め装置10は、盛土1等の斜面(法面)2に設置されて、斜面2の仕上げ整形時などにおいて下方に移動する土砂Sを受け止めるための箱形の装置である。
なお、本実施形態における土砂受け止め装置10は、盛土1の斜面2の仕上げ整形時に用いられるものであるとするが、これに限られるものではなく、切土の斜面の仕上げ整形時に用いられてもよいし、自然斜面の表層整形時に用いられてもよい。
土砂受け止め装置10は、当該土砂受け止め装置10の長さ方向が、斜面2の幅方向と揃う状態で斜面2に設置され、かつ、設置されたときに法肩側が開口している状態となるように形成されている。
また、斜面2への土砂受け止め装置10の設置は、斜面2の仕上げ整形を行うためのバックホウ、ショベルカー、パワーショベル等と呼称される重機5によって行われる。
ここで、重機5は、アームの先端に取り付けられたバケット6を備えている。バケット6は、法面造成用の土羽バケットとされており、平滑な底盤部6aを有する。
斜面2の仕上げ整形時には、底盤部6aで斜面2を叩いたり押し付けたりして圧力を加え、斜面2の表層を締め固めるようにする。その際に、土砂Sが、下方(法尻)に向かってこぼれ落ちる場合があり、土砂受け止め装置10が設置されていないと、土砂Sは、法尻や法尻周辺の側溝3に堆積したり、法尻周辺の道路4に散乱したりする。
土砂受け止め装置10は、このような土砂Sを受け止めて、土砂受け止め装置10よりも下方にこぼれ落ちないようにすることができる。
このような土砂受け止め装置10は、図2(a),(b),(c)に示すように、箱形の本体部20と、取手部30と、差込突部40と、を備える。
なお、土砂受け止め装置10は、全体が金属製(例えば鋼製)である。
本体部20は、土砂Sが入る開口部20aと、開口部20aから入った土砂Sが収容される収容部20bと、からなる。つまり、開口部20aとは、土砂Sの入口である空間を指し、収容部20bとは、開口部20aの奥にある収容空間を指しており、これら開口部20aと収容部20bは一体である。
開口部20aは、本体部20のうち、土砂受け止め装置10が斜面2に設置されたときに法肩側に向けられる面に形成されている。
このような本体部20は、上面板部21と、下面板部22と、左右の側面板部23と、背面板部24と、仕切板部25と、を備える。
なお、各板部21,22,23,24,25は、ある程度の厚みを持った鋼板であり、
上面板部21は、下面が、収容部20bの天面を構成するとともに、一縁部が、開口部20aの上縁を構成する板部分である。
また、上面板部21の上面は、本体部20全体の上面を構成している。
下面板部22は、上面が、収容部20bの底面を構成するとともに、一縁部が、開口部20aの下縁を構成する板部分であり、上面板部21と平行に配置される。
また、下面板部22の下面は、本体部20全体の下面を構成しており、土砂受け止め装置10が斜面2に設置されたときに斜面2に接する。
左右の側面板部23は、一側面(内側面)が、収容部20bの内側面を構成するとともに、一縁部が、開口部20aの側縁を構成する板部分であり、本体部20全体の両側面を構成している。すなわち、一方の側面板部23は、上面板部21の長さ方向一端部と下面板部22の長さ方向一端部とを連結し、他方の側面板部23は、上面板部21の長さ方向他端部と下面板部22の長さ方向他端部とを連結している。
左右の側面板部23の各々は、対称的な台形状に形成されている。各側面板部23における上底(上端縁)と下底(下端縁)は平行に配置されており、開口部20a側の一縁部とその反対側の他縁部は、非対称的な角度に設定されている。
背面板部24は、開口部20aの反対側面を構成する板部分であり、上面板部21の他縁部と、下面板部22の他縁部と、左右の側面板部23の他縁部に対して一体に接合されている。背面板部24が設けられることで、本体部20は、法肩側に向けられる面のみが開口した状態となる。
仕切板部25は、上端部が、上面板部21の下面に接合され、下端部が、下面板部22の上面に接合され、他縁部が、背面板部24に接合されて、収容部20bを複数の部屋に仕切るための板部分であり、左右の側面板部23と平行に配置される。
本実施形態においては、3枚の仕切板部25が収容部20b内に配置されており、収容部20bを4つの部屋に仕切っている。なお、これら3枚の仕切板部25と左右の側面板部23は、略等しい間隔で配置されている。
取手部30は、門型に形成されて本体部20の上面よりも上方に突出して設けられている。門型に形成されているため、取手部30は、横方向に配置される横フレーム31と、当該横フレーム31の長さ方向一端部及び他端部に接合された左右一対の縦フレーム32と、を備える。
なお、門型に形成された本実施形態の取手部30は略コ字型となっているが、これに限られるものではなく、上弦が湾曲した状態のアーチ型であってもよい。
取手部30は、本体部20の上面板部21を厚み方向に貫通するとともに上面板部21に一体的に固定され、下端部32aが、本体部20の下面板部22に一体的に固定されている。
より詳細に説明すると、本体部20の上面板部21のうち一対の縦フレーム32が配置される位置には切欠部21a(貫通孔でもよい)が形成されており、一対の縦フレーム32は、当該切欠部21aに通された状態となっている。
そして、一対の縦フレーム32のうち本体部20の上面板部21に接する部分は、上面板部21に対して溶接等により接合されて固定されている。
また、取手部30全体の下端部でもある一対の縦フレーム32の下端部32aは、本体部20の下面板部22に対して溶接等により接合されて固定されている。
これにより、取手部30は、中央部と下端部が本体部20と一体的に接合されることになるので、本体部20に対する取付強度は高い状態となる。
一対の縦フレーム32の各々は、本体部20の仕切板部25に隣接し、仕切板部25に沿って配置された状態となっている。このように配置された一対の縦フレーム32は、仕切板部25に対して溶接等により接合されて固定されてもよい。
本体部20のうち仕切板部25が溶接されて固定された箇所は剛性が高くなっており、そのような箇所の近傍に一対の縦フレーム32が配置されて、本体部20に対して溶接等により接合されて固定されているので、取手部30の、本体部20に対する取付強度は極めて高い状態となる。
差込突部40は、本体部20における下面板部22の下面から下方に突出して設けられて斜面2に差し込まれる突起(スパイク、爪)である。差込突部40は、上部が柱状に形成されており、下部が、先端に向かうにつれて徐々に鋭くなるように形成されている。そのため、斜面2に差し込みやすくなっている。
なお、本実施形態の差込突部40は2本であり、本体部20の長さ方向両端部に配置されている。また、これら2本の差込突部40は、下面板部22のうち開口部20a側に配置されている。ただし、これに限られるものではなく、より本数が多くてもよいし、本体部20における下面板部22の下面であれば、別の箇所に配置されてもよい。
以上のように構成された土砂受け止め装置10は、本体部20の上面と取手部30の横フレーム31との間に、重機5のバケット6が差し込まれて持ち上げられる。斜面2に設置されるときは、土砂受け止め装置10の長さ方向が斜面2の幅方向と揃う状態で、かつ開口部20aが法肩側を向くように設置される。差込突部40は、土砂受け止め装置10の自重によって斜面2に対して自然に差し込まれることとなる。
なお、本実施形態においては重機5によって土砂受け止め装置10が持ち上げられて設置されるものとしたが、クレーン等の重機によって吊り上げて設置されるものとしてもよい。また、重機5は、造成地盤における法肩に配置されるものとするが、法尻に配置されて、土砂受け止め装置10の設置作業を行うようにしてもよい。
斜面2の仕上げ整形を行う際は、造成地盤における法肩に配置された重機5のアーム先端に取り付けられたバケット6によって盛土を施してから、この盛土による斜面2を、バケット6を利用して一定の法角度に整形して仕上げる。この仕上げに際しては、上記のように、アームの操作によって、斜面2をバケット6の平滑な底盤部6aで叩いたり底盤部6aを押し付けたりすることによって土砂を締め固めている。
このような斜面2の仕上げ整形時において法尻側にこぼれ落ちる土砂Sは、斜面2の途中に設置された土砂受け止め装置10によって受け止められる。
なお、複数の土砂受け止め装置10を、斜面2の幅方向に沿って並べ、幅広い範囲で土砂Sを受け止められるようにしてもよい。
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、斜面2に設置されて下方に移動する土砂Sを受け止める土砂受け止め装置10が、土砂Sが入る開口部20aと、土砂Sが収容される収容部20bと、からなる箱形の本体部20と、門型に形成されて本体部20の上面よりも上方に突出して設けられた取手部30と、本体部20の下面から下方に突出して設けられて斜面2に差し込まれる差込突部40と、を備えるので、土砂受け止め装置10を斜面2の途中に容易に設置できるとともに、斜面2のうち、土砂受け止め装置10よりも上方に位置する部位の仕上げ整形時において下方に移動する土砂Sを受け止めることができる。これにより、斜面2の整形に際してこぼれ落ちる土砂Sの堆積や散乱を抑制し、安全性の向上を図るとともに、土砂清掃に係る効率の向上を図ることができる。さらに、落下エネルギー(落下距離)が大きくなる前に土砂Sを受け止めることで、土砂受け止め装置10が斜面2の下方にずり落ちることを防ぐことができるので、土砂受け止め装置10の転落防止用の大掛かりな固定を必要としない。
また、取手部30は、本体部20の上面板部21を厚み方向に貫通するとともに上面板部21に接合され、下端部32aが、下面板部22に接合されているので、本体部20に対する取手部30の取付強度は高い状態となる。これにより、取手部30を用いて土砂受け止め装置10を持ち上げて設置する際の安全性を向上できる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、以下の各変形例において、上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
上記の実施形態において取手部30は、可動機構を備えるものでないが、本変形例における取手部30のうち本体部20の上面よりも上方に位置する部位である上方部位30aは、図3(a),(b)に示すように、本体部20の上面に対して角度調整可能に構成されている。
より詳細に説明すると、上記の上方部位30aは、横フレーム31と、当該横フレーム31の長さ方向一端部及び他端部に接合された左右一対の第一縦フレーム321と、これら左右一対の第一縦フレーム321の各々と回転軸部323を介して連結された第二縦フレーム322と、を備える。換言すれば、横フレーム31と一対の第一縦フレーム321は門型を成しており、その下端部が、一対の第二縦フレーム322と回転可能に連結された状態となっている。
本変形例における一対の第二縦フレーム322は、上記の実施形態における一対の縦フレーム32と同様に、本体部20の上面板部21を厚み方向に貫通するとともに上面板部21に一体的に固定され、下端部が、本体部20の下面板部22に一体的に固定されているものとする。ただし、これに限られるものではなく、本体部20の上面板部21を貫通せず、上面板部21の上面に一体的に固定されるだけの構成でもよい。
回転軸部323は、ボルトによって構成されており、本体部20に接合された一対の第二縦フレーム322に対する一対の第一縦フレーム321の角度は、回転軸部323を回転中心として調整される。角度が決まったら、ボルトである回転軸部323にナットを設けて締め付けることにより、本体部20に接合された一対の第二縦フレーム322に対する一対の第一縦フレーム321の位置を固定することができる。
なお、第一縦フレーム321と第二縦フレーム322は、互いに接する面を有し、これらの面には、ローレット加工が施されてもよいし、ローレット加工よりも段差の大きい凹凸が形成されてもよい。
そして、このように取手部30の上方部位30aが、本体部20の上面に対して角度調整可能に構成されていると、斜面2の整形を行う際に、土砂受け止め装置10を用いて斜面2の角度を確認することができる。つまり、斜面2の角度が計画どおりに造成されているか否かを確認することができる。
図3(a)に示す斜面2は、高さと底辺の比率が1:1である勾配となっており、この斜面2に設置される土砂受け止め装置10の取手部30における上方部位30a(すなわち、第一縦フレーム321)は、土砂受け止め装置10を斜面2に設置したときに鉛直向きとなるように予め角度調整されている。より具体的には、一対の第一縦フレーム321は、本体部20の上面に対して45度(135度)の角度に調整されている。
図3(b)に示す斜面2は、高さと底辺の比率が1:1.5である勾配となっており、この斜面2に設置される土砂受け止め装置10の取手部30における上方部位30a(すなわち、第一縦フレーム321)は、土砂受け止め装置10を斜面2に設置したときに鉛直向きとなるように予め角度調整されている。より具体的には、一対の第一縦フレーム321は、本体部20の上面に対して約55度(約125度)の角度に調整されている。
図3(a),(b)に示す例のいずれの場合であっても、斜面2の角度が計画どおりに造成されていれば、上方部位30aが角度調整された状態の土砂受け止め装置10を斜面2に設置したときに上方部位30aは、鉛直に立った状態となる。一方、斜面2の角度が計画どおりに造成されていないと、上方部位30aは、鉛直よりも傾いた状態となる。
斜面2の角度が計画どおりに造成されているか否かを確認するときは、上方部位30aが角度調整された状態の土砂受け止め装置10を斜面2に設置し、土砂受け止め装置10を横から見るようにする(測量してもよい)。そして、このように横から見れば、例えば丁張と丁張の間の丁張がない区間でも、上方部位30aが鉛直であるか否かが容易に判明することとなる。
本変形例によれば、上方部位30aが角度調整された状態の土砂受け止め装置10を斜面2に設置し、上方部位30aが鉛直であるか否かを確認するだけで、斜面2の角度が計画どおりに造成されているか否かを確認することができるので、斜面2の整形に際してのオペレーターの技量への依存度を低減することができ、斜面造成工事における施工難易度を下げることができる。
さらに、本変形例によれば、取手部30の上方部位30aが、本体部20の上面に対して角度調整可能に構成されているので、本体部20の上面と横フレーム31との間にバケット6を差し込み、重機5によって土砂受け止め装置10を持ち上げて斜面2に設置する場合に、一対の第二縦フレーム322に対する一対の第一縦フレーム321の角度によっては、バケット6を取手部30に引っ掛けやすくすることが可能となる。これにより、土砂受け止め装置10を斜面2の途中に容易に設置できる。
S 土砂
1 盛土
2 斜面(法面)
3 側溝
4 道路
5 重機
6 バケット
6a 底盤部
10 土砂受け止め装置
20 本体部
20a 開口部
20b 収容部
21 上面板部
21a 切欠部
22 下面板部
23 側面板部
24 背面板部
25 仕切板部
30 取手部
30a 上方部位
31 横フレーム
32 縦フレーム
32a 下端部
321 第一縦フレーム
322 第二縦フレーム
323 回転軸部
40 差込突部

Claims (4)

  1. 斜面に設置されて下方に移動する土砂を受け止める土砂受け止め装置であって、
    前記土砂が入る開口部と、前記土砂が収容される収容部と、からなる箱形の本体部と、
    門型に形成されて前記本体部の上面よりも上方に突出して設けられた取手部と、
    前記本体部の下面から下方に突出して設けられて前記斜面に差し込まれる差込突部と、を備えることを特徴とする土砂受け止め装置。
  2. 前記本体部は、前記収容部の天面を構成するとともに前記開口部の上縁を構成する上面板部と、前記収容部の底面を構成するとともに前記開口部の下縁を構成する下面板部と、を備えており、
    前記取手部は、前記上面板部を厚み方向に貫通するとともに前記上面板部に接合され、下端部が、前記下面板部に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の土砂受け止め装置。
  3. 前記取手部のうち前記本体部の上面よりも上方に位置する部位である上方部位は、前記本体部の上面に対して角度調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の土砂受け止め装置。
  4. 斜面の整形を行う際に、請求項3に記載の土砂受け止め装置を用いて前記斜面の角度を確認する方法であって、
    前記取手部の前記上方部位を、前記土砂受け止め装置を前記斜面に設置したときに鉛直向きとなるように角度調整しておき、
    前記上方部位が角度調整された状態の前記土砂受け止め装置を前記斜面に設置することを特徴とする斜面整形方法。
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