JP2023070936A - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

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Masahiro Jinsaki
祥岳 山田
Yoshitake Yamada
稔 山田
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聡 太田
Satoshi Ota
皓貴 大崎
Teruki Osaki
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Abstract

【課題】 架台本体から被検体を保護する保護カバーと操作者との接触を防ぎつつ、保護カバーのドアを開閉すること。【解決手段】 実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、架台本体と、架台支持部と、保護カバーと、第1制御部と、を備えている。前記架台本体は、開口を挟んで配置されたX線管とX線検出器とを有する。前記架台支持部は、前記開口の中心軸が床面に対して略垂直を向いた状態の前記架台本体を、前記床面に対して垂直方向に移動可能に支持する。前記保護カバーは、前記架台本体が垂直方向へ移動する場合に前記架台本体の開口が通過する領域内に収まるように前記床面に設けられ、前記領域の内側と前記領域の外側との間を被検体が行き来するために開閉可能なドアを有する。前記第1制御部は、前記被検体のX線CT撮影の進行状況を示す進行情報に基づいて、前記ドアの開閉制御を行う。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、X線コンピュータ断層撮影装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影(Computed Tomography:CT)の分野では、患者(被検体)の体重負荷下における人体各部の断層像、立体像および動態像等を撮影する立位撮影及び座位撮影を実行可能なX線CT装置が知られている。例えば、この種のX線CT装置は、撮影室に設けられ、上下駆動可能な架台本体(ガントリ)を有し、起立した患者が架台本体の開口に導入された状態で立位撮影が実行される。また例えば、当該X線CT装置では、椅子に座った患者が架台本体の開口に導入された状態で座位撮影が実行される。
ここで、当該X線CT装置のうち、上下駆動する架台本体との接触や挟み込みから患者を保護するための保護カバーを撮影室の床面に備えたものがある。保護カバーは、架台本体の開口に収まる直径の略円筒形状を有し、固定された2枚の壁部材と、引戸のように開閉自在な2枚のドアとが交互に配置されている。係る保護カバーは、ドアを把持した操作者により開閉可能となっている。このような保護カバーは、患者(被検体)を架台本体との接触から保護するため、患者に対する感染症対策の観点から好ましい。
一方、操作者に対する感染症対策を考慮すると、当該X線CT装置は、操作者が撮影室内の物品のうちの少なくとも保護カバーのドアに触れることから、改善の余地があると考えられる。
特開平7-382号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、架台本体から被検体を保護する保護カバーと操作者との接触を防ぎつつ、保護カバーのドアを開閉することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、架台本体と、架台支持部と、保護カバーと、第1制御部と、を備えている。前記架台本体は、開口を挟んで配置されたX線管とX線検出器とを有する。前記架台支持部は、前記開口の中心軸が床面に対して略垂直を向いた状態の前記架台本体を、前記床面に対して垂直方向に移動可能に支持する。前記保護カバーは、前記架台本体が垂直方向へ移動する場合に前記架台本体の開口が通過する領域内に収まるように前記床面に設けられ、前記領域の内側と前記領域の外側との間を被検体が行き来するために開閉可能なドアを有する。前記第1制御部は、前記被検体のX線CT撮影の進行状況を示す進行情報に基づいて、前記ドアの開閉制御を行う。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態におけるX線CT装置を模式的に示す上面図である。 図3は、第1の実施形態における保護カバーの構成の一例を示す斜視図である。 図4は、第1の実施形態における保護カバーの閉状態を説明するための上面図である。 図5は、第1の実施形態における保護カバーの開閉を説明するための上面図である。 図6は、第1の実施形態における動作を説明するためのシーケンス図である。 図7は、第1の実施形態における動作を説明するためのX線CT装置の斜視図である。 図8は、第2の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示すブロック図である。 図9は、第2の実施形態における動作を説明するためのシーケンス図である。 図10は、第3の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示すブロック図である。 図11は、第3の実施形態における動作を説明するためのシーケンス図である。 図12は、第3の実施形態における動作の他の例を説明するためのシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら各実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置について説明する。なお、以下に述べる「X線コンピュータ断層撮影装置」は、「X線コンピュータ断層撮影システム」と表現してもよい。同様に、「患者」は、「被検体」と呼んでもよい。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示すブロック図であり、図2は、X線CT装置を模式的に示す上面図である。このX線CT装置1は、架台装置10とコンソール装置60とを有する。例えば、架台装置10は撮影室R1に設置され、コンソール装置60は撮影室R1に隣接する操作室R2に設置される。架台装置10とコンソール装置60とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。架台装置10は、座位または立位姿勢の患者をX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。コンソール装置60は、架台装置10を制御するコンピュータである。
図1に示すように、架台本体11は、略円柱形状に貫通する開口15が形成された横長の略立方体形状の構造体である。架台本体11は、開口15を挟んで対向するように配置されたX線管17とX線検出器19とを収容する。
より詳細には、架台本体11は、非回転部分である固定フレーム(図示せず)と、固定フレームにより開口15の中心軸A1を中心に回転可能に支持された回転フレーム21とを更に有している。回転機構は例えば回転駆動力を生ずるモータと、当該回転駆動力を回転フレーム21に伝達して回転させるベアリングとを含む。モータは例えば当該非回転部分に設けられ、ベアリングは回転フレーム21及び当該モータと物理的に接続され、モータの回転力に応じて回転フレーム21が回転する。
回転フレーム21は、X線管17とX線検出器19とを対向支持し、後述する制御装置25によってX線管17とX線検出器19とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム21は、X線管17とX線検出器19に加えて、高電圧発生器31やDAS33を更に備えて支持する。
支柱13は、架台本体11を床面から離反して支持する基体である。支柱13は、例えば、円柱形状や角柱形状等の柱状形状を有する。支柱13は、例えば、プラスチックや金属等の任意の物質により形成される。支柱13は、例えば、架台本体11の側面部に取付けられる。支柱13は、座位または立位姿勢の患者をX線CT撮影するため、開口15の中心軸A1が床面に対して略垂直を向いた状態の架台本体11を、床面に対して垂直方向に移動可能に支持する。支柱13は、架台支持部の一例である。
典型的には、支柱13は架台本体11の両側部に設けられる。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。例えば、1本の支柱13が架台本体11の両側部のうちの片側のみに接続されてもよい。また、支柱13は柱状形状を有するとしたが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、支柱13は、架台本体11の少なくとも一方の側部を支持可能であれば、U字形状等の如何なる形状を有していてもよい。
なお、支柱13は、中心軸A1が床面に対して垂直に向くように架台本体11を固定している必要はない。すなわち、支柱13は、床面に対して平行する水平軸(以下、チルト軸と呼称する。)回りに回転可能に架台本体11を支持するように構成されてもよい。この場合、支柱13と架台本体11とは、架台本体11がチルト軸回りに回転可能に軸受等を介して接続されるとよい。これにより、立位撮影、座位撮影および臥位撮影を一台の架台装置10で実行することが可能となる。
図1に示すように、支柱13には架台本体11の垂直方向に関するスライドのための支柱駆動装置(図示せず)が収容されている。支柱駆動装置は、制御装置25からの制御に従って、架台本体11を垂直方向に関してスライドするための動力を発生する。具体的には、支柱駆動装置は、制御装置25からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。支柱13は、支柱駆動装置からの動力を受けて、支柱13に対して架台本体11を垂直方向に関してスライドする。支柱駆動装置は、例えば、サーボモータ等のモータにより実現される。
操作パネル29は、スイッチボタン、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、および表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルディスプレイ、音声ガイド又はアラートを音声出力するスピーカ等により実現される。操作パネル29は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号へ変換して制御装置25へ出力する。操作パネル29は、例えば、座位姿勢の患者を撮影する座位撮影モード、または立位姿勢の患者を撮影する立位撮影モードを選択する選択操作を受け付ける。また、操作パネル29は、図2に示すように、壁部材41及びドア43を有する保護カバー37に対し、操作者の操作に応じて、ドア43の開閉制御を行うための第1乃至第3操作信号のうちのいずれかを入力するためのフリーボタン29a、閉ボタン29b、開ボタン29c、を含んでもよい。なお、図2はドア43の開状態を上方から示している。ドア43が閉じると、保護カバー37は、壁部材41及びドア43が交互に配置された略円筒形状となる。フリーボタン29aは、保護カバー37のドア43を開閉自在な状態に制御する第1操作信号を入力するためのボタンである。閉ボタン29bは、ドア43を閉状態に制御する第2操作信号を入力するためのボタンである。開ボタン29cは、ドア43を開状態に制御する第3操作信号を入力するためのボタンである。すなわち、操作パネル29は、操作者の操作に応じて、ドアの開閉制御を行うための操作信号を入力する入力部の一例である。
保護カバー37は、架台本体11と患者との接触を防止する。保護カバー37は、架台本体11が垂直方向へ移動する場合に架台本体11の開口が通過する領域内に収まるように床面に設けられ、当該領域の内側と当該領域の外側との間を患者(被検体)が行き来するために開閉可能なドア43を有する。ここで、近似的に、当該領域の内側を保護カバー37の内側の領域と呼んでもよい。同様に近似的に、当該領域の外側を保護カバー37の外側の領域と呼んでもよい。詳しくは、保護カバー37は、架台本体11が垂直方向へ移動する場合に架台本体11の開口が通過する第1領域と、当該第1領域の外側を示す第2領域との境界近傍に第1領域内に収まるように床面に設けられる。なお、保護カバー37の構造については、別途図面を参照して説明する。
図1に戻り、X線管17は、高電圧発生器31からの高電圧の印加により、陰極(フィラメントから陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。例えば、X線管17には回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。
X線検出器19は、X線管17から照射され、患者(被検体)を透過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS33へと出力する。X線検出器19は、例えば、X線管17の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器19は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。また、X線検出器19は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT等の光センサを有する。なお、X線検出器19は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。また、X線検出器19は、X線検出部の一例である。
DAS33(Data Acquisition System)は、X線検出器19の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データ(デジタルデータ)を生成する。DAS33が生成した検出データは、生データと呼ばれている。生データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、および収集されたビューを示すビュー番号により識別されたX線強度のデジタル値のセットである。生データは、例えば、架台本体11に収容された非接触データ伝送装置(図示せず)を介してコンソール装置60に供給される。
制御装置25は、CPU等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置25は、コンソール装置60若しくは架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェース63からの入力信号を受けて、架台装置10の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置25は、入力信号を受けて回転フレーム21を回転させる制御や、架台装置10をチルト又は昇降させる制御を行う。なお、制御装置25は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置60に設けられても構わない。また、制御装置25は、操作パネル29からの操作信号に基づいて、保護カバー37のドアを開閉制御してもよい。例えば、制御装置25の処理回路は、コンソール装置60におけるX線CT撮影の進行情報に基づく開閉制御より優先的に、操作パネル29から入力された操作信号に基づいて、保護カバー37のドアを開閉制御してもよい。この場合、制御装置25の処理回路は、第2制御部の一例となる。
図1に示すように、コンソール装置60は、メモリ61と、ディスプレイ62と、入力インターフェース63と、処理回路64とを有する。メモリ61と、ディスプレイ62と、入力インターフェース63と、処理回路64との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール装置60は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置60の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ61は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ61は、例えば、投影データや再構成画像データ、本実施形態に係る制御プログラム等を記憶する。また、メモリ61の保存領域は、X線CT装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。また、メモリ61は、記憶部の一例である。
ディスプレイ62は、2次元のCT画像や表示画像、保護カバー37の開閉に関する情報等の種々のデータを表示する。例えば、ディスプレイ62は、処理回路64によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ62は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ62は、表示部の一例である。また、ディスプレイ62は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ62は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置60本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、ディスプレイ62は、処理回路64の制御により、音声ガイド又はアラートを音声出力するスピーカが付加されてもよい。
入力インターフェース63は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路64に出力する。例えば、入力インターフェース63は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件、ドアの開閉制御を行うための操作信号等の入力操作を操作者から受け付ける。例えば、入力インターフェース63は、図2に示すように、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン群631、ジョイスティック等により実現される。ここで、ボタン群631は、操作者の操作に応じて、ドア43の開閉制御を行うための第1乃至第3操作信号のうちのいずれかを入力するためのフリーボタン631a、閉ボタン631b、開ボタン631c、を含んでもよい。フリーボタン631aは、ドア43を開閉自在な状態に制御する第1操作信号を入力するためのボタンである。ドア43の開閉自在な状態とは、例えば、ドア43に電磁的なブレーキ等がかからず、ドア43を手で把持して開閉可能な状態を意味する。閉ボタン631bは、ドア43を閉状態に制御する第2操作信号を入力するためのボタンである。開ボタン631cは、ドア43を開状態に制御する第3操作信号を入力するためのボタンである。すなわち、入力インターフェース63は、操作者の操作に応じて、ドアの開閉制御を行うための操作信号を入力する入力部の一例である。また、入力インターフェース63は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース63は、コンソール装置60本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
処理回路64は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路64は、各種プログラムの実行により、システム制御機能641、前処理機能642、再構成処理機能643、画像処理機能644およびドア制御機能645を実現する。
システム制御機能641において処理回路64は、本実施形態に係るX線CT装置の統括的に制御する。具体的には、処理回路64は、メモリ61に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って、保護カバー37以外のX線CT装置の各部を制御する。これに伴い、処理回路64は、患者(被検体)のX線CT撮影の進行状況を示す進行情報をドア制御機能645に送出する。但し、システム制御機能641が当該進行情報に基づいて、ドア43を開閉制御してもよい。この場合、ドア制御機能645がシステム制御機能641に含まれる。
前処理機能642において処理回路64は、架台装置10から伝送された生データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(生データ)および前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。
再構成処理機能643において処理回路64は、前処理機能642により生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影(filtered back projection)法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。
画像処理機能644において処理回路64は、入力インターフェース63を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、再構成処理機能643によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。なお、3次元画像データの生成は再構成処理機能643が直接行なっても構わない。
ドア制御機能645において処理回路64は、保護カバー37のドア43を開閉制御する。具体的には、処理回路64は、メモリ61に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って、当該ドア43を開閉制御する。詳しくは、ドア制御機能645において処理回路64は、患者(被検体)のX線CT撮影の進行状況を示す進行情報に基づいて、当該ドア43の開閉制御を行う。例えば、処理回路64は、X線CT撮影のプロトコル設定が完了した場合に対応する当該進行情報に基づいて、当該ドア43を閉状態に制御してもよい。また、処理回路64は、当該進行情報による開閉制御より優先的に、入力インターフェース63から入力された操作信号に基づいて、当該ドア43の開閉制御を行うようにしてもよい。また、処理回路64は、緊急退避のため、撮影システムがオフ状態の場合、緊急停止ボタンが操作された場合、操作パネル29又はボタン群631内のボタンが操作された場合などに、ドア43を操作者が自由に開閉できるようにしてもよい。ここで、撮影システムがオフ状態の場合とは、架台装置10及びコンソール装置60の少なくとも一方がオフ状態の場合や、コンソール装置60がオン状態であるが、X線CT装置1の制御用のアプリケーションプログラムが起動していない場合などが対応する。なお、コンソール装置60がオフ状態の場合、処理回路64もオフ状態となるが、オフ状態の処理回路64が開閉制御を行わない結果、ドア43が開閉自在となる。また、ドア制御機能645及び処理回路64は、第1制御部及び第2制御部の一例である。
なお、システム制御機能641、前処理機能642、再構成処理機能643、画像処理機能644およびドア制御機能645は、一つの基板の処理回路64により実装されてもよいし、複数の基板の処理回路64により分散して実装されてもよい。
続いて、保護カバー37について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、架台本体11の下方には保護カバー37が設けられる。保護カバー37は、立位姿勢を有する架台本体11を、床面に対して垂直方向に下降する場合に架台本体11の開口15に収まるように床面に設けられる。言い換えれば、保護カバー37は、立位姿勢を有する架台本体11の開口15の投影より内周側に設けられる。架台本体11と保護カバー37との干渉を回避するためである。
図3は、図1および図2に示す保護カバー37の構成の一例を示す斜視図である。図3に示すように、保護カバー37は、架台本体11の開口15の垂直方向に関する移動経路の内側に収まるように設けられる。保護カバー37は、2枚の壁部材41と、患者が行き来するために開閉可能な2枚のドア43とを交互に有する。例えば、保護カバー37の右方部と左方部とは壁部材41として固定され、前方部と後方部とがドア43として形成されている。但し、これに限らず、保護カバー37は、2枚のドア43のうちの1枚を両側の壁部材41に連結してなる1枚の壁部材と、他の1枚のドア43とを有する構造などに変形してもよい。すなわち、壁部材41及びドア43の枚数は、適宜、変形してもよい。保護カバー37は透明である。例えば、保護カバー37の壁部材41とドア43とは、それぞれアクリル材等により形成される。但し、保護カバー37は、アクリル材に限らず、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)及びポリカーボネート(PC)といった透明樹脂、又はガラス等の透明材料により形成されてもよい。但し、保護カバー37は、必ずしも透明材料に限らず、半透明材料又は不透明な材料により形成してもよい。例えば、保護カバー37の高さが患者のひざ丈程度の場合、不透明であっても、特段の不都合はない。また、保護カバー37のうち、床近傍の部分のように、X線の照射経路から外れる部分については、金属材料を用いてもよい。
また、保護カバー37は、右方部と左方部とに沿ってドア43の軌道45を有する。図4は、図3に示す保護カバー37の上面図である。図5は、ドア43を軌道45に沿ってスライドした場合の保護カバー37の上面図である。ドア43は、当該軌道45に沿ってスライド可能に設けられる。ドア43は、図4に示した閉状態から、図5に矢印で示す時計回り方向にスライドすると、図5に示した開状態になる。なお、ドア43が開放される際の時計回り方向は、反時計回り方向に変形してもよい。但し、この変形を施した場合、後述する開閉検知部47の位置が、軌道45下でドア43の閉状態を検知できる位置に変更される。患者は、保護カバー37の内周側の空間にて架台本体11によりX線CT撮影される。ドア43は、立位撮影時及び座位撮影時において閉鎖される。これにより、患者が保護カバー37の外部に突出して架台本体11と床面との間に挟まれることを防止する。但し、座位撮影時において、患者搬送具(車椅子等)が保護カバー37の直径より大きい場合には、ドア43が開放されても構わない。
また、図3に示すように、保護カバー37は、ドア43の開閉状態を検知する開閉検知部47を有する。本実施形態におけるX線CT装置は、開閉検知部47として、例えば、機械式接触スイッチを用いる。X線CT装置は、機械式接触スイッチを軌道45の床下埋設部分に組み込んでいる。例えば、機械式接触スイッチは、図3乃至図5に示すように、ドア43が閉鎖しているときのみ、ドア43が到達する位置に設けられる。ドア43を閉鎖すると機械式接触スイッチが触れてオンとなる。本実施形態におけるX線CT装置は、機械式接触スイッチがオンとなった場合、ドア43が閉鎖していると判定する。開閉検知部47は、オンとなったことを契機として、ドア43が閉鎖していることを示す閉鎖信号を制御装置25へ伝送する。
なお、開閉検知部47として、ドア43の開閉を電気的または磁気的に検知するセンサを用いてもよい。また、ドア43は、完全に閉鎖しない状態で開閉検知部47を動作させてもよい。完全に閉鎖しない状態で開閉検知部47を動作させることで、例えば、ドア43と壁部材41の間に所定の隙間を確保する。ドア43を閉鎖させる際にドア43と壁部材41の間に指を挟み込むことを防止するためである。但し、開閉検知部47は、必須ではなく、省略してもよい。
次に、以上のように構成されたX線CT装置における動作について、図6のシーケンス図及び図7の模式図を用いて説明する。以下の説明は、立位撮影を代表例として述べるが、座位撮影についても同様に適用できる。また、図6中、システム制御機能641に関する動作と、ドア制御機能645に関する動作とは別々に示したが、いずれも処理回路64が行うため、以下の説明では、処理回路64の動作として述べる。
始めに、撮影室R1において、架台本体11は、開口15の中心軸A1が床面に対して略垂直を向いた状態で、支柱13の上部に支持されているとする。また、保護カバー37のドア43は、開放された開状態であるとする。
この状態で、患者Pが撮影室R1に入室する(st1a)。一方、操作室R2内のコンソール装置60では、操作者により、ネクストペイシェント(次の患者)ボタンが操作され(ST1)、処理回路64は、次の患者に対するX線CT撮影の準備を開始する。このとき、保護カバー37は、ドア43が開放された開状態を維持している(st1d)。但し、これに限らず、コンソール装置60の処理回路64が、患者Pの入室を示す進行情報、又はネクストペイシェント(次の患者)ボタンの操作を示す進行情報を生成し、当該進行情報に基づいて、ドア43を閉状態から開状態に制御してもよい。あるいは、処理回路64は、ネクストペイシェント(次の患者)ボタンの操作に応じて、(進行情報とは無関係に)ドア43を閉状態から開状態に制御してもよい。なお、進行情報は、患者PのX線CT撮影の進行状況を示す情報である。
ステップST1の後、処理回路64は、スキャン条件や画像条件に関するプロトコル設定を行う(ST2)。ステップST2に並行して、患者Pは、図7に示すように、保護カバー37の内側の領域に相当するドーム内に入り(st2a)、CT撮影の撮影位置が決定される(st2b)。なお、図7中、床面には保護カバー37を前方から後方に貫くように移動経路59が設けられてもよい。移動経路59は、車椅子等の患者搬送具を案内するために形成される。移動経路59は、床面に記されたマークであってもよいし、患者搬送具の走向を案内するレールであってもよい。
図6に戻り、ステップST2の後、処理回路64は、プロトコル設定が完了した場合に対応する進行情報を生成する(ST3)。
ステップST3の後、処理回路64は、当該進行情報に基づいて、ドア43を閉状態に制御する(ST4)。これにより、保護カバー37は、ドア43が閉鎖された閉状態となる(ST5)。すなわち、患者Pが入室後、プロトコル設定が完了した状態が完了した時点でドア43が自動で閉鎖される。なお、ステップST4の実行までに、ドア43が手動で閉鎖された場合には、ステップST4は、開始直後に終了するか、開閉検知部47の閉鎖信号に基づいて省略される。
また、ステップST5によるドア43の閉状態は、基本的には、後述するステップST10で開状態になるまで維持される。但し、患者Pの目まいによる座り込みなど、不測の事態が生じた場合には、入力インターフェース63におけるボタン群631の操作により、ドア43を手動で開閉させることが可能である。例えば、フリーボタン631aが操作されると、第1操作信号が入力される。処理回路64は、ステップST4の進行情報に基づく閉制御より優先して、当該第1操作信号に基づき、ドア43を開閉自在な状態に制御する。この場合、ドア43は、操作者に把持されて開放された開状態となる。あるいは、開ボタン631cが操作されると、第3操作信号が入力される。処理回路64は、ステップST4の進行情報に基づく閉制御より優先して、当該第3操作信号に基づき、ドア43を開状態に制御する。また、このようにフリーボタン631a又は開ボタン631cが操作されると、処理回路64は、音声出力及び/又は表示出力などにより、ドア43の閉鎖を促す。しかる後、閉ボタン631bの操作に応じて、第2操作信号が入力される。処理回路64は、当該第2操作信号に基づき、ドア43を閉状態に制御する。いずれにしても、ステップST6の開始までに、処理回路64は、ドア43を閉状態に制御する。
ステップST5の後、X線CT装置1により、患者Pのスキャンが行われる(ST6)。図6中、ステップST6のスキャンは、位置決めスキャンや本スキャンなどの一連のスキャンを意味している。また、位置決めスキャンや本スキャンの際には、処理回路64は、操作者の操作に応じて、及び/又は、設定されたプロトコルに基づいて、架台本体11を床面50に対して垂直方向に移動させるように、制御装置25を制御してもよい。
ステップST6の後、コンソール装置60では、スキャンにより得られた生データに基づいて、CT画像データの生成や表示などが行われる。また、架台本体11は、床面50に対して離れる向きに垂直方向に移動制御され、支柱13の上部に支持される。この状態で、プロトコルが終了する(ST7)。
ステップST7の後、処理回路64は、プロトコル終了に対応する進行情報を生成する(ST8)。
ステップST8の後、処理回路64は、当該進行情報に基づいて、ドア43を開状態に制御する(ST9)。これにより、保護カバー37は、ドア43が開放された開状態となる(ST10)。すなわち、スキャンが完了しプロトコルが終了した時点でドア43が自動で開放される。しかる後、患者Pは、ドーム内から退出する(st10a)。
以下、ドア43が開状態のまま、次の患者Pが入室して一連の動作が行われる。但し、処理回路64は、ステップST9の開制御を1分間程度の所定時間だけ実行することにより、患者Pがドーム内から退出した後、ドア43を閉状態に制御してもよい。この場合、次の一連の動作中に、処理回路64は、患者Pの入室、又はネクストペイシェント(次の患者)ボタンの操作を示す進行情報に基づいて、ドア43を閉状態から開状態に制御してもよい。
上述したように第1の実施形態によれば、架台本体11は、開口15を挟んで配置されたX線管17とX線検出器19とを有する。支柱13(架台支持部)は、開口15の中心軸A1が床面50に対して略垂直を向いた状態の架台本体11を、床面50に対して垂直方向に移動可能に支持する。保護カバー37は、架台本体11が垂直方向へ移動する場合に架台本体11の開口15が通過する領域内に収まるように床面50に設けられ、当該領域の内側と当該領域の外側との間を患者Pが行き来するために開閉可能なドア43を有する。処理回路64(第1制御部)は、患者P(被検体)のX線CT撮影の進行状況を示す進行情報に基づいて、ドア43の開閉制御を行う。
従って、被検体のX線CT撮影の進行状況を示す進行情報に基づいて、保護カバーのドアの開閉制御を行う構成により、架台本体から被検体を保護する保護カバーと操作者との接触を防ぎつつ、保護カバーのドアを開閉することができる。このため、X線CT撮影について、被検体と操作者との両者に対する感染症対策を実現することができる。また、操作者(医療従事者)が撮影室R1に入らずにX線CT撮影が可能となり、撮影室R1内の物品、X線CT装置1又は患者Pに対して操作者が接触せずに済むため、感染症対策を期待することができる。
また、第1の実施形態によれば、処理回路64は、X線CT撮影のプロトコル設定が完了した場合に対応する当該進行情報に基づいて、当該ドアを閉状態に制御してもよい。この場合、前述した作用効果に加え、プロトコル設定の完了後に、操作者が移動して保護カバー37のドア43を閉鎖する動作が不要になるため、操作者の労力を軽減させることができる。
また、第1の実施形態によれば、入力インターフェース63(入力部)は、操作者の操作に応じて、ドア43の開閉制御を行うための操作信号を入力する。処理回路64(第2制御部)は、前述した進行情報による開閉制御より優先的に、当該操作信号に基づいて、ドア43の開閉制御を行うようにしてもよい。この場合、前述した作用効果に加え、不測の事態が生じた場合などに、操作者の操作に応じて、前述した進行情報による開閉制御より優先的に、ドア43の開閉制御を行うことができる。
まだ、第1の実施形態によれば、入力インターフェース63は、操作者の操作に応じて、ドア43を開閉自在な状態に制御する第1操作信号、ドア43を閉状態に制御する第2操作信号、及びドア43を開状態に制御する第3操作信号のうちのいずれかである上記操作信号を入力してもよい。この場合、前述した作用効果に加え、操作者が手でドア43を開閉したいときには第1操作信号を入力し、操作者がボタン等の操作でドア43を開閉したいときには第2又は第3操作信号を入力する構成により、保護カバー37のドア43に対する手動開閉及び自動開閉の各々を実現することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係るX線CT装置について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態にインターロックを施した変形例であり、患者Pが保護カバー37の内側に位置する場合、患者Pがドア43から離れた状態を認識した後に、ドア43を開閉する構成により、患者Pの安全を確保する形態となっている。
図8は、第2の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図であり、前述した構成要素と同様の構成要素については同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは、主に、異なる部分について述べる。以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
このX線CT装置1は、前述した構成に比べ、カメラ71を更に備えている。
カメラ71は、架台本体11が垂直方向へ移動する場合に当該架台本体11の開口15が通過する領域に対し、当該領域の内側を撮影してカメラ画像をコンソール装置60に送出する。カメラ71は、例えば、床面に対して略垂直を向いた状態の中心軸A1上に下向きに設けられ、撮影室R1の天井又は架台本体11に取り付けられてもよい。但し、カメラ71は、必ずしも中心軸A1上にある必要はなく、例えば、中心軸A1の周囲に複数台を設け、あるカメラの死角を他のカメラが撮影可能に配置してもよい。
また、ドア制御機能645cにおいて処理回路64は、前述した機能に加え、当該カメラ画像に基づき、患者Pがドア43に接触又は近接していないことを認識した状態で、前述した進行情報に基づく開閉制御を行う。具体的には、処理回路64は、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置する場合に、患者Pがドア43から所定距離以上離れていれば、進行情報に基づく開閉制御を行う。また、処理回路64は、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置する場合に、患者Pの体動を検出すると、アラートを出力する。なお、カメラ画像上で患者Pの位置を認識する機能は、処理回路64又はカメラ71のいずれが有してもよい。本実施形態では、処理回路64がカメラ画像上で患者Pの位置を認識している。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成されたX線CT装置における動作について、図9のシーケンス図を用いて説明する。
始めに、前述同様に、ステップST1~ST2が実行される。これにより、プロトコル設定が実行されると共に、保護カバー37の内側の領域において、患者PのCT撮影の撮影位置が決定される(st2b)。
ステップST2の後、処理回路64は、プロトコル設定が完了した場合に対応する進行情報を生成する(ST3)。また、カメラ71は、当該領域の内側を撮影してカメラ画像をコンソール装置60に送出する。なお、カメラ画像内の患者Pの位置(撮影位置)は、ドア43から所定距離以上離れており、正常であるとする(ST3c)。
ステップST3及びST3cの後、処理回路64は、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置する場合に、患者Pがドア43から所定距離以上離れていれば、当該進行情報に基づいて、ドア43を閉状態に制御する(ST4)。すなわち、処理回路64は、プロトコル設定が完了した状況と、患者Pがドア43からの所定距離以上離れた状態と、のアンド条件が満たされる場合に、ドア43を閉状態に制御する。なお、患者Pがドア43からの所定距離以上離れた状態という条件は、患者Pが撮影位置にある状態という、より厳しい条件に変更してもよい。ステップST4により、保護カバー37は、ドア43が閉鎖された閉状態となる(ST5)。なお、ステップST4の実行までに、ドア43が手動で閉鎖された場合には、ステップST4は、開始直後に終了するか、開閉検知部47の閉鎖信号に基づいて省略される。
ステップST5の後、カメラ71は、当該領域の内側を撮影してカメラ画像をコンソール装置60に送出する(ST5c-1)。なお、カメラ画像内の患者Pは、基本的には、ステップst2bで決定された撮影位置にある。処理回路64は、ステップST4の閉制御を維持すると共に、カメラ画像に基づいて、撮影位置における患者Pの動きの有無を判定し、患者Pが動いた場合にはアラートを出力する(ST5c-2)。アラートは、図示しないスピーカからの音声出力と、ディスプレイ62への表示出力との両方が好ましい。アラートが出力された状態では、ステップST6のスキャンを開始できない。また、スキャン中にアラートが出力されると、スキャンが中断される。いずれにしても、アラートが出力された際の患者Pの状況によっては、前述同様に、入力インターフェース63におけるボタン群631の操作により、ドア43を一時的に開閉させる。
続いて、ステップST5の後、ステップST5c-2による判定の結果、患者Pの動きがない場合には、X線CT装置1により、患者Pのスキャンが行われる(ST6)。
ステップST6の後、前述同様に、プロトコルが終了する(ST7)。
ステップST7の後、処理回路64は、プロトコル終了に対応する進行情報を生成する(ST8)。また、カメラ71は、当該領域の内側を撮影してカメラ画像をコンソール装置60に送出する。なお、カメラ画像内の患者Pの位置は正常であるとする(ST8c)。但し、ステップST7より後の患者Pの位置は、必ずしも撮影位置になくてもよく、ドア43から所定距離以上離れていればよい。
ステップST8及びST3cの後、処理回路64は、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置する場合に、患者Pがドア43から所定距離以上離れていれば、当該進行情報に基づいて、ドア43を開状態に制御する(ST9)。
以下、前述同様に、ステップST10以降が実行される。
上述したように第2の実施形態によれば、カメラ71は、保護カバー37に対応する領域の内側を撮影してカメラ画像を送出する。処理回路64(第1制御部)は、当該カメラ画像に基づいて、患者P(被検体)が当該領域の内側に位置する場合に、患者Pがドア43から所定距離以上離れていれば、X線CT撮影の進行情報に基づくドア43の開閉制御を行う。
これにより、患者Pがドア43に接触した状態でのドア43の開閉制御を阻止できるため、第1の実施形態の効果に加え、ドア開閉時の患者の安全を確保することができる。
補足すると、第2の実施形態では、第1の実施形態のインターロックとして、保護カバー37の真上(架台又は天井)に下向きでカメラ71を設置し、カメラ画像および進行情報に基づいて、アクリルドアの開閉を自動制御している。また、カメラ画像により、撮影位置が確定したことや、ドア43への患者Pの接触がないことをモニタリングすることができる。
また、第2の実施形態によれば、カメラ画像に基づいて、撮影位置から患者が動いたか否かを判定し、動いた場合にはアラートを出力してもよい。この場合、前述した効果に加え、患者が動いた状態でのスキャン開始を防止でき、もって、不要な被曝を防止することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係るX線CT装置について説明する。
第3の実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、患者Pが保護カバー37の内側に位置しない場合、保護カバー37への接近者を感知すると、ドア43を開制御する構成により、保護カバー37との接触を防止して感染症対策を充実させる形態となっている。
図10は、第3の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。
このX線CT装置1は、図8に示した構成に比べ、感知センサ73を更に備えている。
感知センサ73は、支柱13に配置され、保護カバー37の領域の外側から保護カバー37への接近者を感知する。ここで、感知センサ73は、ドア43の開状態及び閉状態の両方において、接近者を感知する。感知センサ73としては、例えば人感センサのように、赤外線、超音波、可視光などを用いた非接触型のセンサが、適宜、使用可能となっている。但し、感知センサ73の配置場所は、これに限らず、架台本体11、撮影室R1の天井、保護カバー37近傍の床面50、ドア43の外周面、といった任意の場所に配置可能である。
また、ドア制御機能645csにおいて処理回路64は、前述した機能に加え、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置しない場合に、感知センサ73により接近者が感知されると、ドア43を開状態に制御する。例えば、処理回路64は、接近者が感知されると、ドア43が閉状態であればドア43を開放させ、ドア43が開状態であれば当該開状態を維持させる。また、処理回路64は、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置する場合に、患者Pがドアから所定距離未満の位置にあれば、接近者の感知の有無によらず、ドア43を閉状態に制御し、アラートを出力する。言い換えると、処理回路64は、患者Pがドア43に接触している状態、又は患者Pがドア43に接触するほどに近接した状態をカメラ画像上で認識している場合、感知センサ73がドア43の外側に接近者を感知しても、ドア43を開放せず、アラートを出力する。
他の構成は、第2の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成されたX線CT装置における動作について、図11及び図12のシーケンス図を用いて説明する。以下の説明は、入室時にドア43が開放された開状態の場合について図11を用い、入室時にドア43が閉鎖された閉状態の場合について図12を用いて述べる。また、図12については、プロトコル終了時に患者Pがドア43に接触した場合についても併せて述べる。但し、プロトコル終了時に患者Pがドア43に接触した場合の動作は、入室時のドア43の開閉状態とは無関係のため、入室時にドア43が開状態である場合に適用してもよい。
(入室時にドア43が開状態の場合:図11)
始めに、撮影室R1において、架台本体11は、開口15の中心軸A1が床面に対して略垂直を向いた状態で、支柱13の上部に支持されているとする。また、保護カバー37のドア43は、開放された開状態であるとする。
この状態で、患者Pが撮影室R1に入室する(st1a)。一方、操作室R2内のコンソール装置60では、操作者により、ネクストペイシェント(次の患者)ボタンが操作され(ST1)、処理回路64は、次の患者に対するX線CT撮影の準備を開始する。このとき、保護カバー37は、ドア43が開放された開状態を維持している(st1d)。
続いて、患者Pが保護カバー37に向かって移動すると共に、感知センサ73に接近する(ST1s-1)。感知センサ73は、保護カバー37の領域の外側から保護カバー37への接近者を感知し(ST1s-2)、感知信号をコンソール装置60に送出する。
コンソール装置60の処理回路64は、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置しない場合に、接近者が感知されると、ドア43を開状態に制御する。この場合、既にドア43が開状態のため、処理回路64は、ドア43の開状態を維持する(ST1s-3)。
ステップST1s-3の後、処理回路64は、前述同様にプロトコル設定を行う(ST2)。また、ステップST2に並行して、患者Pは、保護カバー37の内側の領域に相当するドーム内に入る(st2a)。これにより、感知センサ73は、接近者を感知できず、非感知信号をコンソール装置60に送出する(ST2s)。また、患者Pは、前述同様に、CT撮影の撮影位置が決定される(st2b)。
以下、前述同様に、ステップST3、ST3c以降の動作が実行される。
(入室時にドア43が閉状態、プロトコル終了時にドア43に接触した場合:図12)
始めに、撮影室R1において、架台本体11は、前述同様に、支柱13の上部に支持されているとする。また、保護カバー37のドア43は、閉鎖された閉状態であるとする。
この状態で、患者Pが撮影室R1に入室する(st1a)。一方、操作室R2内のコンソール装置60では、操作者により、ネクストペイシェント(次の患者)ボタンが操作され(ST1)、処理回路64は、次の患者に対するX線CT撮影の準備を開始する。このとき、保護カバー37は、ドア43が閉鎖された閉状態を維持している(st1dx)。
続いて、患者Pが保護カバー37に向かって移動すると共に、感知センサ73に接近する(ST1s-1)。感知センサ73は、保護カバー37の領域の外側から保護カバー37への接近者を感知し(ST1s-2)、感知信号をコンソール装置60に送出する。
コンソール装置60の処理回路64は、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置しない場合に、接近者が感知されると、ドア43を開状態に制御する(ST1s-3x)。これにより、ドア43は、開放された開状態となる。以上により、ドア43の閉状態(st1dx)から、感知センサ73による接近者の感知に基づき、ドア43を開状態に制御する(ST1s-3x)までのステップST1xが完了する。
ステップST1xの後、処理回路64は、前述同様にプロトコル設定を行う(ST2)。また、ステップST2に並行して、患者Pは、保護カバー37の内側の領域に相当するドーム内に入る(st2a)。これにより、感知センサ73は、接近者を感知できず、非感知信号をコンソール装置60に送出する(ST2s)。また、患者Pは、前述同様に、CT撮影の撮影位置が決定される(st2b)。
以下、前述同様に、ステップST3、ST3c~ST10の動作が実行され、患者Pがドームから退出する(st10a)。
次に、ステップST7のプロトコル終了時に患者Pがドア43に接触した場合について述べる。
ステップST7の後、処理回路64は、プロトコル終了に対応する進行情報を生成する(ST8)。また、カメラ71は、当該領域の内側を撮影してカメラ画像をコンソール装置60に送出する。なお、カメラ画像内の患者Pの位置は、正常でなく、ドアに接触した位置であるとする(ST8cx)。但し、ステップST8cxにおける正常でない位置とは、必ずしもドア43に接触した位置に限らず、ドア43に接近した位置のように、ドア43から所定距離未満の位置であれば該当する。また、感知センサ73は、保護カバー37の領域の外側から保護カバー37への接近者を感知し(ST8s-1)、感知信号をコンソール装置60に送出する。
コンソール装置60の処理回路64は、カメラ画像に基づいて、患者Pが当該領域の内側に位置する場合に、患者Pがドアから所定距離未満の位置にあれば、接近者の感知の有無によらず、ドア43を閉状態に制御し、ドア43の閉状態を維持する(ST8s-2)。また、ステップST8s-2に並行して、処理回路64は、アラートを出力する(ST8s-3)。これにより、患者Pは、ドームから退出せず、ドーム内で待機する(st8a)。このように、プロトコル終了時に患者がドア43に接触した場合、ステップST8cx~st8aまでのステップST8xが、図11に示したステップST8c~st10aとは異なる。なお、ステップST8s-3のアラートに伴い、患者Pがドア43から所定距離以上離れると、前述同様に、図11に示したステップST8c~st10aが実行され、処理が終了する。
上述したように第3の実施形態によれば、感知センサ73は、保護カバー37内の領域の外側から保護カバー37への接近者を感知する。処理回路64(第1制御部)は、カメラ画像に基づいて、患者P(被検体)が当該領域の内側に位置しない場合に、接近者が感知されると、ドア43を開状態に制御する。
これにより、患者Pが保護カバー37に接近すると、保護カバー37のドア43を自動的に開放するため、第2の実施形態の効果に加え、保護カバー37との接触を防止して感染症対策を充実させることができる。
また、第3の実施形態によれば、感知センサ73は、保護カバー37内の領域の外側から保護カバー37への接近者を感知する。処理回路64(第1制御部)は、カメラ画像に基づいて、患者P(被検体)が当該領域の内側に位置する場合に、患者Pがドア43から所定距離未満の位置にあれば、接近者の感知の有無によらず、ドア43を閉状態に制御し、アラートを出力する。
<第3の実施形態の変形例>
第3の実施形態は、以下の変形例のように実施してもよい。
第3の実施形態の変形例は、上述した開閉制御の各々について、予め優先度を付与した形態である。具体的には例えば、進行情報や操作信号や患者の位置毎の開閉制御に関する識別情報と、優先度とを関連付けたテーブルをメモリ61に保存し、開閉制御の実行前に、処理回路64が当該テーブルを参照してもよい。処理回路64は、複数の開閉制御が競合した場合、高い優先度をもつ方の開閉制御を行う。以下の説明中、「第n優先度」の表記は、nの小さい優先度の方が優先されることを表す。例えば、第1優先度は、最も優先されることを表す。
ここで、第1優先度は、緊急退避のための開閉制御に付与される。第1優先度をもつ開閉制御は、例えば、撮影システムがオフ状態の場合、緊急停止ボタンが操作された場合、操作パネル29又はボタン群631内のボタンが操作された場合などに、ドア43を操作者が自由に開閉可能とする。第1優先度の各種ボタン操作に応じた操作信号などは、互いに同時に発生しないので、互いに同じ優先度で実行される。
第2優先度は、カメラ画像に基づく閉制御のうち、患者Pがドア43に接触又は近接した場合の閉制御に付与される。第2優先度をもつ閉制御によれば、処理回路64は、カメラ画像に基づいて、保護カバー37内で患者Pがドア43から所定距離未満の位置にある場合に、ドア43を閉状態に制御する。
第3優先度は、X線CT撮影の進行情報に基づく開閉制御に付与される。第3優先度をもつ開閉制御によれば、処理回路64は、進行情報に基づいて、ドア43の開閉制御を行う。なお、例えば、第2優先度のカメラ画像に基づく閉制御と、第3優先度の進行情報に基づく開閉制御とが競合した場合、第2優先度の閉制御が優先的に実行される。すなわち、進行情報に基づいてドア43を開放する場合でも、患者Pがドア43に接触又は近接していれば、ドア43の閉状態が維持される。
第4優先度は、感知センサ73に基づく開閉制御に付与される。第4優先度をもつ開閉制御によれば、処理回路64は、感知センサ73により、保護カバー37への接近者が検知されると、ドア43を開状態に制御する。
第5優先度は、カメラ画像に基づく閉制御のうち、患者Pがドア43から所定距離以上の位置にある場合に付与される。第5優先度をもつ閉制御によれば、処理回路64は、カメラ画像に基づいて、保護カバー37内で患者Pがドア43から所定距離以上の位置にある場合に、ドア43を閉状態に制御する。但し、第5優先度の閉制御の場合、例えば、第3優先度の進行情報に基づく開制御や、第4優先度の感知センサ73による開制御の発生により、ドア43が開放される。
他の構成は、第3実施形態と同様である。
以上のような変形例によれば、様々な開閉制御に対して適切に優先度を付与することにより、第3の実施形態の効果に加え、優先度に応じた開閉制御を実現することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、架台本体から被検体を保護する保護カバーと操作者との接触を防ぎつつ、保護カバーのドアを開閉することができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)等の回路を意味する。プロセッサはメモリに保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、メモリにプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1、図8、図10における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 架台本体
13 支柱
15 開口
17 X線管
19 X線検出器
21 回転フレーム
25 制御装置
29 操作パネル
29a、631a フリーボタン
29b、631b 閉ボタン
29c、631c 開ボタン
31 高電圧発生器
33 データ収集回路
37 保護カバー
41 壁部材
43 ドア
45 軌道
47 開閉検知部
50 床面
59 移動経路
60 コンソール装置
61 メモリ
62 ディスプレイ
63 入力インターフェース
631 ボタン群
64 処理回路
641 システム制御機能
642 前処理機能
643 再構成処理機能
644 画像処理機能
645,645c,645cs ドア制御機能
71 カメラ
73 感知センサ
A1 中心軸

Claims (7)

  1. 開口を挟んで配置されたX線管とX線検出器とを有する架台本体と、
    前記開口の中心軸が床面に対して略垂直を向いた状態の前記架台本体を、前記床面に対して垂直方向に移動可能に支持する架台支持部と、
    前記架台本体が垂直方向へ移動する場合に前記架台本体の開口が通過する領域内に収まるように前記床面に設けられ、前記領域の内側と前記領域の外側との間を被検体が行き来するために開閉可能なドアを有する保護カバーと、
    前記被検体のX線CT撮影の進行状況を示す進行情報に基づいて、前記ドアの開閉制御を行う第1制御部と、
    を備えたX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記第1制御部は、前記X線CT撮影のプロトコル設定が完了した場合に対応する前記進行情報に基づいて、前記ドアを閉状態に制御する、
    請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 操作者の操作に応じて、前記ドアの開閉制御を行うための操作信号を入力する入力部と、
    前記第1制御部による開閉制御より優先的に、前記操作信号に基づいて、前記ドアの開閉制御を行う第2制御部と、
    を更に備えた請求項1又は2記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記入力部は、前記操作者の操作に応じて、前記ドアを開閉自在な状態に制御する第1操作信号、前記ドアを閉状態に制御する第2操作信号、及び前記ドアを開状態に制御する第3操作信号のうちのいずれかである前記操作信号を入力する、
    請求項3記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. 前記領域の内側を撮影してカメラ画像を送出するカメラ、
    を更に備え、
    前記第1制御部は、前記カメラ画像に基づいて、前記被検体が前記領域の内側に位置する場合に、前記被検体が前記ドアから所定距離以上離れていれば、前記進行情報に基づく前記開閉制御を行う、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  6. 前記領域の外側から前記保護カバーへの接近者を感知する感知センサ、
    を更に備え、
    前記第1制御部は、前記カメラ画像に基づいて、前記被検体が前記領域の内側に位置しない場合に、前記接近者が感知されると、前記ドアを開状態に制御する、
    請求項5記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  7. 前記領域の外側から前記保護カバーへの接近者を感知する感知センサ、
    を更に備え、
    前記第1制御部は、前記カメラ画像に基づいて、前記被検体が前記領域の内側に位置する場合に、前記被検体が前記ドアから所定距離未満の位置にあれば、前記接近者の感知の有無によらず、前記ドアを閉状態に制御し、アラートを出力する、
    請求項5記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
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