JP2023070449A - 歩行型作業機 - Google Patents

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大地 亀田
Daichi Kameta
伸治 前田
Shinji Maeda
剛 渡
Takeshi Watari
栄作 森田
Eisaku Morita
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Abstract

【課題】小型で構造簡単な部材の付加により、車輪に付着する泥土が大量に持ち上げられて機体前方へ送り込まれることを回避し得るようにしたものである。【解決手段】走行駆動用のタイヤ車輪21と、タイヤ車輪21の後方に位置する対地作業用の作業装置23と、歩行操縦用の操縦ハンドル16と、が備えられ、タイヤ車輪21の外周まわりに、タイヤ車輪21に付着した泥土を掻き落とすためのスクレーパー4が備えられた歩行型作業機。【選択図】図2

Description

本発明は、走行駆動用のタイヤ車輪と、対地作業用の作業装置と、歩行操縦用の操縦ハンドルと、が備えられた歩行型作業機に関する。
この種の歩行型作業機としては、例えば、エンジンベッドの上面側にエンジンを搭載し、そのエンジンを含む関連機器をエンジンフードで覆うようにして、エンジンを雨水や車輪の泥はねから保護するようした構造のものが存在する(特許文献1参照)。
特開2005-295849号公報(段落「0015」、「図1」、「図2」参照)
上記のように、エンジンがエンジンベッドの上面側に搭載されていて、そのエンジンを含む関連機器をエンジンフードで覆うようにした構造のものでは、雨水や車輪の泥はねからエンジン及び周辺機器を保護する上では有用である。しかしながら、湿地走行を行って車輪に付着した大量の泥土が持ち上げられた場合に、その泥土がエンジンの存在箇所に到達することは、エンジンベッドやエンジンフードで避けられるが、エンジンフードで覆われていない箇所に各種操作具等が設けられていると、その操作具等に泥土が付着して、予期しない方向に動かされたり、逆に動き難くなったりする虞があって、この点で改善の余地がある。また、エンジンフードを極端に大きくしてあらゆる操作具等を覆うようにすることも考えられなくはないが、そうすると機体全体の小型化が妨げられる点で不都合が生じる。
本発明は、小型で構造簡単な部材の付加により、車輪に付着する泥土が大量に持ち上げられて機体前方へ送り込まれることを回避し得るようにしたものである。
本発明による歩行型作業機は、
走行駆動用のタイヤ車輪と、
走行駆動用のタイヤ車輪と、
前記タイヤ車輪の後方に位置する対地作業用の作業装置と、
歩行操縦用の操縦ハンドルと、が備えられ、
前記タイヤ車輪の外周まわりに、前記タイヤ車輪に付着した泥土を掻き落とすためのスクレーパーが備えられたことを特徴とする。
本発明によれば、タイヤ車輪の外周まわりに、タイヤ車輪に付着した泥土を掻き落とすためのスクレーパーが備えられているので、タイヤ車輪に大量の泥土が付着した場合に、その付着泥土をタイヤ車輪の回転途中で掻き落とすことができる。したがって、機体上に無用な泥土の堆積が生じることを避け易い。
本発明において前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪の回転中心よりも機体進行方向での後側に設けられていると好適である。
本発明によれば、スクレーパーで掻き落とされた泥土はタイヤ車輪の進行方向後側に落下するので、落下した泥土をタイヤ車輪が踏むことを避け易い。これにより、タイヤ車輪が泥土に乗り上げて走行抵抗を増したり、機体が揺れ動いたりする可能性を低減できる。
本発明において前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪の回転中心よりも上側に設けられていると好適である。
本発明によれば、スクレーパーは、タイヤ車輪に付着した多量の泥土を、タイヤ車輪の回転中心よりも上側にまで持ち上げられてから、掻き落とすように作用する。
つまり、タイヤ車輪の表面が泥面から離れ始めた直後においては、タイヤ車輪の表面には大量の泥土が付着している。しかし、このような泥面から離れ始めた直後に付着している大量の泥土は、タイヤ車輪の表面が泥面から離れる方向へ回転移動して行くにしたがって、時間経過とともに多くが自重落下する傾向にある。
その結果、スクレーパーを、タイヤ車輪の回転中心よりも上側に設けることで、スクレーパーの存在位置であるところの、タイヤ車輪の回転中心よりも上側にまで到達した位置のタイヤ車輪の表面には、時間経過とともに自重落下で取り除かれた後の泥土しか存在していない。
したがって、スクレーパーによる掻き取り対象となる泥土の量を、ある程度まで減らした状態で掻き取り作業を行えるので、掻き取り時にスクレーパーに作用する泥土の量と負荷を低減でき、効率の良い掻き取り作業を行い易い。
本発明において、前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪の径方向で前記タイヤ車輪の外周縁近くに位置する掻き取り作用開始部分を備え、
前記スクレーパーにおいて、前記掻き取り作用開始部分よりも前記タイヤ車輪の回転方向での下手側に位置する部分が、前記掻き取り作用開始部分よりも前記径方向の外方へ離れて位置するように設けられていると好適である。
本発明によれば、スクレーパーが、タイヤ車輪の外周縁に対してすくい角を有した状態で配置されることになり、タイヤ車輪の外周に付着した泥土を効果的に掻き落とし易い。
本発明において前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪のトレッド部と、前記タイヤ車輪の機体内側のサイドウォール部と、にわたる範囲に対向する位置に設けられていると好適である。
本発明によれば、タイヤ車輪のトレッド部と、タイヤ車輪の機体内側のサイドウォール部とに付着する泥土を効率良く掻き落とすことができる。
本発明において前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪のトレッド部の幅方向における中心位置よりも機体中央側で、前記トレッド部に対向する位置に設けられていると好適である。
本発明によれば、スクレーパーによる泥土の掻き落とし範囲が必要以上に大きくならずに、必要な範囲の泥土を掻き落とすことができる。
本発明において前記スクレーパーには、前記タイヤ車輪のトレッド部の幅方向に沿う補強用のリブが設けられていると好適である。
本発明によれば、スクレーパー自体は比較的薄肉の板材で形成しても、リブによる補強が行えるので、スクレーパーの軽量化を図り易い。
本発明において、前記リブは、前記スクレーパーの機体後方側の面で、後方向きに起立していると好適である。
本発明によれば、スクレーパーの機体後方側の面で、後方向きに起立している状態にリブを設けることにより、スクレーパーによってすくい角を持って掻き落とされようとする泥土を、起立しているリブで案内しながら後方側へ落下させ易い。
本発明において前記スクレーパーは、前記作業装置から機体前方への泥土の飛散を防止するための飛散防止板と一体に設けられていると好適である。
本発明によれば、スクレーパーと飛散防止板とを一体に設けることで、相互を補強し合える利点がある。
本発明において、前記スクレーパーよりも機体前方側における機体上で前記タイヤ車輪の外周近くに、人為操作によって制御される機器が設けられ、
前記スクレーパーは、機体前進方向での前記タイヤ車輪の回転に伴って前記機器の存在箇所へ向けて移行する泥土を掻き落とすように、前記機器の存在箇所よりも前記タイヤ車輪の回転方向での上手側箇所に設けられていると好適である。
本発明によれば、タイヤ車輪の回転に伴って機器の存在箇所へ向けて大量の泥土が送り込まれることを抑制し、機器が不測に操作されてしまうことを予防し得る。
歩行型作業機の全体を示す左側面図である。 歩行型作業機の全体を示す平面図である。 スクレーパーとタイヤ車輪、及び作業装置との位置関係を示す側面図である。 図3におけるIV-IV線断面図である。 スクレーパーの作用状態を示す説明図である。 スクレーパーを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、歩行型作業機の作業走行時における前進側の進行方向(図1,2における矢印F参照)が「前(機体前方側)」、後進側への進行方向(図1,2における矢印B参照)が「後(機体後方側)」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。図1及び図3における矢印FRは、車輪の前進回転方向を示している。
〔全体構成〕
図1に示すように、歩行型作業機の一例である歩行型作業機の走行機体(機体に相当する)には、機体フレーム1の一部を構成するエンジンフレーム10上に、駆動源となるエンジン11が搭載されている。エンジン11の上方に燃料タンク12が搭載されている。エンジンフレーム10の後方に、エンジンフレーム10とともに機体フレーム1を構成するミッションケース2が一体に連結されている。
エンジン11とミッションケース2はベルト伝動機構(図外)を介して動力伝達可能に連動連結されている。
エンジン11の動力が入力されるミッションケース2は、下方に延出された前部ケース2Aと、斜め後方下方に延出された後部ケース2Bとを備えて二股状に形成されている。
前部ケース2Aの下部に車軸20を介して走行輪としてのタイヤ車輪21が支持され、後部ケース2Bに駆動軸22を介して、作業装置としてのロータリ耕耘装置23が支持されている。
ミッションケース2の内部には、伝達されたエンジン11の動力を変速して、走行駆動系の車軸20、及び作業駆動系の駆動軸22へ伝達するギヤ変速装置(図示せず)が内装されている。
ミッションケース2の上部から斜め後方上方に向けて主変速レバー15が延出されている。この主変速レバー15を操作することにより、ミッションケース2内のギヤ変速装置の変速操作を行って、タイヤ車輪21の変速及び正逆転、並びにロータリ耕耘装置23の正逆転操作を行うことができる。
機体フレーム1を兼ねる前記ミッションケース2の後部にハンドルポスト取付部材25が取り付けられており、このハンドルポスト取付部材25から機体後方に向けて、操縦操作用の操縦ハンドル16が延出されている。
操縦ハンドル16は、前後方向に沿う左右一対の側部ハンドル杆16a,16aと、その左右の側部ハンドル杆16a,16aの後端部に連なるように接続された横向きハンドル杆16bと、を備えている。
操縦ハンドル16の右側の側部ハンドル杆16aに作業装置入り切り用レバー17及び停止スイッチ18が配設されている。さらに操縦ハンドル16の後端部近く位置に、上下揺動可能に手元操作レバー3(クラッチレバーに相当する)が配設されている。
作業装置入り切り用レバー17は、ミッションケース2内に設けられたロータリ耕耘装置23の駆動系に設けたクラッチ(図示せず)を断接操作するためのものである。この作業装置入り切り用レバー17を切り状態とすることで、ロータリ耕耘装置23の駆動を停止して、走行用のタイヤ車輪21のみを駆動することもできる。停止スイッチ18はエンジン11の停止操作用としてエンジン11の制御系に配線されている。
燃料タンク12からの燃料供給管12aが接続されたキャブレター14が設けられている。このキャブレター14の下方に燃料コック14a(人為操作によって制御される機器に相当する)が設けられている。燃料コック14aのレバー14b(操作具に相当する)を操作することにより、燃料コック14a内における流路の開閉を行い、燃料タンク12からの燃料の供給を操作している。また、燃料コック14aにより、燃料タンク12内の残留燃料を機外へ取り出すことができる。
この燃料コック14aは、図2及び図4に示されるように、平面視でエンジンフレーム10よりも横外方に突出した状態に位置し、左右方向でタイヤ車輪21に近い位置にある。そして、図1及び図3に示されるように、側面視ではタイヤ車輪21の外周縁に近い位置にあるとともに、前進走行時におけるタイヤ車輪21の回転方向(前進回転方向FR)での上手側に相当する箇所に設けられている。
〔手元操作レバーについて〕
手元操作レバー3は、次のように構成されている。
図1に示すように、手元操作レバー3は、操縦ハンドル16のうちの、左右一対の側部ハンドル杆16a,16aの下部に設けた左右方向に沿う揺動軸心P1周りで、前後揺動可能に枢支されている。
図1及び図2に示すように、上記の手元操作レバー3は、左右両側で前後方向に沿う縦杆部30と、その左右の縦杆部30,30の上端部に連なるように接続された横杆部31とを備えて、全体として平面視もしくは前後方向視でほぼ門形に形成されている。
そして手元操作レバー3は、図1に示すように、縦杆部30が側部ハンドル杆16aの上面に沿って側部ハンドル杆16aに最も近づくクラッチ入り位置a1に存在する状態と、横杆部31が、横向きハンドル杆16bの上面から上方に離れたクラッチ切り位置a2に存在する状態と、に揺動軸心P1周りで起伏揺動する。
手元操作レバー3の縦杆部30は、エンジン11からミッションケース2への動力伝達系に設けたベルト伝動機構の、図示しないクラッチ操作アームと連係されている。このクラッチ操作アームによってベルト伝動機構の張り状態が変更されて、クラッチ入り状態とクラッチ切り状態とに切り換え操作可能に構成されている。
したがって、手元操作レバー3がクラッチ入り位置a1にある状態では、クラッチ操作アームをクラッチ入り状態に維持し、手元操作レバー3がクラッチ切り位置a2に操作されると、クラッチ操作アームをクラッチ切り状態に切り換えて、エンジン11からミッションケース2への動力伝達を断つように操作される。これによって、手元操作レバー3が、主クラッチを入り切り操作する主クラッチレバーとしての役割を果たす。
手元操作レバー3は、図示しない付勢機構によって、常にクラッチ切り位置a2に付勢されている。
この手元操作レバー3の横杆部31がクラッチ入り位置a1に位置する状態では、操縦ハンドル16の横向きハンドル杆16bとともに横杆部31を把持した状態で、機体を走行させながらの作業が可能である。
そして、この状態において、手元操作レバー3から、もしくは操縦ハンドル16から手を離せば、手元操作レバー3の横杆部31が横向きハンドル杆16bから離れて、クラッチ切り位置a2となる側へ起立揺動する。つまり、手元操作レバー3が、手を離すと自動的にクラッチ切り状態となるデッドマン式に構成されている。
〔スクレーパー〕
図1乃至図5に示されるように、タイヤ車輪21の外周まわりに、タイヤ車輪21に付着した泥土を掻き落とすためのスクレーパー4が設けられている。
このスクレーパー4は、板金製の横長の板状体で構成された横張部材40と、ロータリ耕耘装置23の機体前方側において、ミッションケース2とタイヤ車輪21との間に設けられた縦板部材41の上部と、の組み合わせで構成されている。
このうち縦板部材41は、図3及び図5に示されるように、車軸20の上下にわたって設けられている。この構造では、縦板部材41における車軸20よりも下方の部位は、タイヤ車輪21のサイドウォール部21bよりもタイヤ内径側に寄った位置にある。したがって、ロータリ耕耘装置23からの飛散泥土を前方へ拡散させないための飛散防止板としての機能を主として有する。
縦板部材41の上部、つまり、車軸20よりも上方の部位は、タイヤ車輪21のサイドウォール部21bの横側方に対向して位置するので、そのタイヤ車輪21のサイドウォール部21bに付着した泥土を掻き落とすためのスクレーパー4としての機能を有している。
スクレーパー4としての機能を有した縦板部材41は、図2及び図4に示されるように、右のタイヤ車輪21とミッションケース2との間で、ハンドルポスト取付部材25の右側面に固定されている。左のタイヤ車輪21とミッションケース2との間には、ロータリ耕耘装置23からの飛散泥土を前方へ拡散させないための飛散防止板24が設けられている。この飛散防止板24は縦板部材41と同じ補強用のリブ構造を有して、ハンドルポスト取付部材25の左側面に固定されている。
横張部材40は、タイヤ車輪21のトレッド部21aに対向して位置するように、縦板部材41よりも横外方に向けて長く延設されている。この横張部材40の下端縁40aが、トレッド部21aに近接した状態で対向するように、横張部材40がハンドルポスト取付部材25の右側面、及び縦板部材41の上部に溶接固定されている。
横張部材40の下端縁40aは、スクレーパー4による泥土の掻き取りが開始されるところの、掻き取り作用開始部分であり、タイヤ車輪21のトレッド部21aの曲面に沿って、機体内方側ほど、つまり縦板部材41に近い側ほどタイヤ車輪21の中心側へ近づくように傾斜している。
このように固定された横張部材40は、図3に示すように、横張部材40の機体後方側の面40bが、車軸20の軸心20a(回転中心に相当する)からの法線L1に対して、後退角Θを有した状態に取り付けられている。この後退角Θが、トレッド部21aに付着した泥土を掻き取る際のすくい角となり、スクレーパー4によって効率良く泥土を掻き落とす機能を有している。
横張部材40の機体外方側への突出端は、図4及び図5に示されているように、タイヤ車輪21のトレッド部21aの幅方向における中央位置を示す中央線CLの位置よりも、機体内側に位置している。つまり、トレッド部21aの幅方向における中央線CLの位置を越える機体外方側へは延出されていない。
これは、横張部材40の機体外方側への突出長さが長すぎると、タイヤ車輪21への泥土の付着量が多いときに、掻き取り量が多くなりすぎて、落としきれずにタイヤ車輪21とともに回転方向上手側へ運ばれてしまうことを回避するためである。つまり、タイヤ車輪21のトレッド部21aの幅方向における中央線CLの位置よりも、機体中央側に横張部材40が位置するによって、付着泥土をトレッド部21aの機体外方側へ寄せることで、機体内方側に多くの付着泥土が残存しないようにするためである。
また、このように、横張部材40の機体外方側への突出長さを長くし過ぎないことは、横張部材40に対する泥土掻き取り時の負荷を低減するためにも有効である。
横張部材40及び縦板部材41を含むスクレーパー4は、タイヤ車輪21の回転中心である軸心20aよりも前進側の機体進行方向での後側に設けられている。
縦板部材41の上端部には、機体後方側へ突出するように起立したリブ41aが、縦板部材41の左右方向での全幅にわたって設けられている。このリブ41aは、タイヤ車輪21のトレッド部21aの幅方向に沿うように設けられており、縦板部材41が横張部材40に溶接固定されることで、縦板部材41のみならず、横張部材40の補強リブとしても作用する。
そして、このリブ41aが縦板部材41の上端部に存在することで、ロータリ耕耘装置23から飛散してきた泥土や、横張部材40及び縦板部材41で掻き取られた泥土が、縦板部材41を伝ってスクレーパー4を乗り越えようとしても、その泥土を、図中の矢印42で示すように、反転させる方向に案内して効率良く落下させやすい。
縦板部材41の機体内方側には、機体後方側へ突出するように起立した内壁41bが、縦板部材41の上下方向にわたって設けられている。この内壁41bは、縦板部材41の補強壁としても作用する。
そして、この内壁41bが縦板部材41の機体内方側に存在することで、スクレーパー4によってタイヤ車輪21から掻き取られた泥土が、ミッションケース2と作業装置23との連結部付近や作業装置23の左右方向略中央付近に落とされるのを抑制できる。これにより、ミッションケース2と作業装置23との連結部付近の泥土による過度な汚れを抑制することができる。また、泥土が作業装置23の左右方向略中央付近に集中して落とされることに起因する作業前の圃場の乱れを抑制することができ、作業装置23による作業精度を向上させることができる。
上記実施の形態により、タイヤ車輪21の回転に伴って燃料コック14aおよびレバー14bの存在箇所へ向けて大量の泥土が送り込まれることを抑制し、燃料コック14aおよびレバー14bが不測に操作されてしまうことを予防し得る。
〔別実施形態の1〕
実施の形態では、スクレーパー4として、横張部材40が縦板部材41の上部に溶接固定された構造のものを例示したが、この構造に限定されるものではない。例えば、横張部材40に相当する部分と縦板部材41に相当する部分とが一連の板材で構成されたものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
実施の形態では、補強用のリブ41aが、縦板部材41の上部に設けられた構造のものを例示したが、この構造に限定されるものではない。例えば、横張部材40の一部を含めて、もしくは横張部材40の横幅全体にわたるように横方向幅の広いものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
実施の形態では、スクレーパー4として、横張部材40と縦板部材41との組み合わせによる構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、縦板部材41を用いずに、横張部材40のみによって、あるいは、横張部材40に補強用のリブ41aを設けるなどして構成しても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の4〕
実施の形態では、横張部材40として、その横外方への突出端が、タイヤ車輪21のトレッド部21aの幅方向における中央線CLの位置を越えない範囲のものを用いていたが、必ずしもこれに限られるものではなく、横外方への突出端が中央線CLの位置を越えて横外方へ長く突出されたものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の5〕
実施の形態では、スクレーパー4として、横張部材40と縦板部材41とを、タイヤ車輪21の周方向での同じ位置に配置した構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。
例えば、横張部材40と縦板部材41とを別部材で構成して、タイヤ車輪21の周方向で離れた別々の位置に設けたものであっても良い。
実施の形態では、スクレーパー4として、右側のタイヤ車輪21に対してのみ作用するように設けた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではなく、左側のタイヤ車輪21に対して作用する別のスクレーパー4を設けてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明の歩行型作業機は、歩行型の管理機や、田植機や、野菜移植機等の、各種の歩行型作業機にも利用可能である。
3 クラッチレバー
4 スクレーパー
14 キャブレター
14a 機器(燃料コック)
14b 操作具(レバー、燃料コックのレバー)
16 操縦ハンドル
16a 側部ハンドル杆
16b 横向きハンドル杆
20a 回転中心
21 タイヤ車輪
21a トレッド部
21b サイドウォール部
CL 中央位置
23 作業装置
40a 掻き取り作用開始部分(下端縁)
41 飛散防止板(縦板部材)
41a リブ、補強用のリブ
a1 クラッチ入り位置
a2 クラッチ切り位置

Claims (10)

  1. 走行駆動用のタイヤ車輪と、
    前記タイヤ車輪の後方に位置する対地作業用の作業装置と、
    歩行操縦用の操縦ハンドルと、が備えられ、
    前記タイヤ車輪の外周まわりに、前記タイヤ車輪に付着した泥土を掻き落とすためのスクレーパーが備えられた歩行型作業機。
  2. 前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪の回転中心よりも機体進行方向での後側に設けられている請求項1記載の歩行型作業機。
  3. 前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪の回転中心よりも上側に設けられている請求項1又は2記載の歩行型作業機。
  4. 前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪の径方向で前記タイヤ車輪の外周縁近くに位置する掻き取り作用開始部分を備え、
    前記スクレーパーにおいて、前記掻き取り作用開始部分よりも前記タイヤ車輪の回転方向での下手側に位置する部分が、前記掻き取り作用開始部分よりも前記径方向の外方へ離れて位置するように設けられている請求項1~3のいずれか一項記載の歩行型作業機。
  5. 前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪のトレッド部と、前記タイヤ車輪の機体内側のサイドウォール部と、にわたる範囲に対向する位置に設けられている請求項1~4のいずれか一項記載の歩行型作業機。
  6. 前記スクレーパーは、前記タイヤ車輪のトレッド部の幅方向における中心位置よりも機体中央側で、前記トレッド部に対向する位置に設けられている請求項1~5のいずれか一項記載の歩行型作業機。
  7. 前記スクレーパーには、前記タイヤ車輪のトレッド部の幅方向に沿う補強用のリブが設けられている請求項1~6のいずれか一項記載の歩行型作業機。
  8. 前記リブは、前記スクレーパーの機体後方側の面で、後方向きに起立している請求項7記載の歩行型作業機。
  9. 前記スクレーパーは、前記作業装置から機体前方への泥土の飛散を防止するための飛散防止板と一体に設けられている請求項1~8のいずれか一項記載の歩行型作業機。
  10. 前記スクレーパーよりも機体前方側における機体上で前記タイヤ車輪の外周近くに、人為操作によって制御される機器が設けられ、
    前記スクレーパーは、機体前進方向での前記タイヤ車輪の回転に伴って前記機器の存在箇所へ向けて移行する泥土を掻き落とすように、前記機器の存在箇所よりも前記タイヤ車輪の回転方向での上手側箇所に設けられている請求項1~9のいずれか一項記載の歩行型作業機。
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