JP2023069862A - コネクタユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタ同士の嵌合解除の作業性に優れたコネクタユニットを提供すること。【解決手段】コネクタユニット2は、棒状の第1端子10Aを有する第1コネクタ1Aと、第1端子10Aが挿入される中空部12eを有する第2端子10Bを有する第2コネクタ1Bと、を備える。第1コネクタ1Aは、第1端子10Aの先端部に取り付けられる先端カバー19と、第1端子10Aの外周面と第2端子10Bの中空部12eの内壁面12fとの間に挟まれるように第1端子10Aに装着されて外周面及び内壁面12fに接触することによって第1端子10Aと第2端子10Bとを導通接続する導電部材18と、を有する。中空部12eの開口端から、第1、第2端子10A,10Bの挿入完了時に先端カバー19が到達する挿入深さまで、の範囲L内の内壁面12fが、内壁面12fから径方向内側に突出する突起形状を有さない面形状を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、棒状の第1端子を有する第1コネクタと、第1端子が挿入される中空部を有する第2端子を有する第2コネクタと、を備える、コネクタユニットに関する。
従来から、棒状の端子を電気回路における電気的接続に用いることが提案されている。例えば、従来の例の一つでは、この種の棒状の端子として、円柱状のオス端子と、中空円筒状のメス端子と、が用いられている。そして、オス端子がメス端子の中空部に差し込まれ、メス端子の中空部内に装着されているバネ状接点がオス端子に押圧接触することで、双方の端子が電気的に接続されるようになっている。このメス端子は、バネ状接点が中空部から脱落することを防ぐように、中空部の内壁面から内側に突出する突起部を有している(例えば、特許文献1を参照。)。
ところで、上述した種類のオス端子の先端部に、作業者の指や周辺部品にその先端部が接触すること等を防ぐための先端カバー(いわゆる、保護キャップ)が取り付けられる場合がある(例えば、特許文献2を参照。)。先端カバーは、そのような保護機能を発揮するべく、通常、先端カバーの外周端部が端子の先端部の外周端部よりも僅かに外側、又は、双方の外周端部がほぼ同位置にあるような形状を有する。即ち、オス端子の先端部を全体的に覆っている。ところが、そのような先端カバーの形状に起因し、嵌合状態にあるコネクタ同士を分離するとき、メス端子の内壁面の突起部が先端カバーの外周端部に引っかかる可能性がある。この引っかかりにより、コネクタ同士の分離に要する作業力の増大や、先端カバーの意図しない外れ等が生じる可能性がある。このような作業力の増大や先端カバーの外れ等は、コネクタ同士の嵌合解除の作業性を損なう原因となり得る。
本発明の目的の一つは、コネクタ同士の嵌合解除の作業性に優れたコネクタユニットの提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタユニットは、以下を特徴としている。
棒状の第1端子を有する第1コネクタと、前記第1端子が挿入される中空部を有する第2端子を有する第2コネクタと、を備える、コネクタユニットであって、
前記第1コネクタは、
前記第2端子への挿入方向における前記第1端子の先端部に取り付けられる先端カバーと、前記第1端子の外周面と前記第2端子の前記中空部の内壁面との間に挟まれるように前記第1端子に装着されて前記外周面及び前記内壁面に接触することによって当該第1端子と前記第2端子とを導通接続する導電部材と、を有し、
前記第2端子は、
前記中空部の開口端から、前記第1端子が当該第2端子に挿入完了したときに前記先端カバーが到達する挿入深さまで、の範囲内の前記内壁面が、前記内壁面から前記第1端子に向けて突出する突起形状を有さない面形状を有する、ように構成される、
コネクタユニットであること。
前記第1コネクタは、
前記第2端子への挿入方向における前記第1端子の先端部に取り付けられる先端カバーと、前記第1端子の外周面と前記第2端子の前記中空部の内壁面との間に挟まれるように前記第1端子に装着されて前記外周面及び前記内壁面に接触することによって当該第1端子と前記第2端子とを導通接続する導電部材と、を有し、
前記第2端子は、
前記中空部の開口端から、前記第1端子が当該第2端子に挿入完了したときに前記先端カバーが到達する挿入深さまで、の範囲内の前記内壁面が、前記内壁面から前記第1端子に向けて突出する突起形状を有さない面形状を有する、ように構成される、
コネクタユニットであること。
本発明によれば、上述した従来のコネクタとは異なり、中空部を有する第2端子(いわゆる、メス端子)ではなく、棒状の第1端子(いわゆる、オス端子)に導電部材が装着される。導電部材は、第1端子の外周面と第2端子の中空部の内壁面との間に挟まれて、外周面及び内壁面に接触することにより、第1端子と第2端子とを導通接続する。第2端子の中空部の内壁面は、その開口端から、第1端子が第2端子に挿入完了したときに先端カバーが到達する挿入深さまで、の範囲内において、内壁面から第1端子に向けて突出する突起形状(いわゆるカエシ等)を有さない面形状を有する。よって、コネクタ同士の嵌合解除の際、第1端子の先端部に取り付けられた先端カバー(いわゆる、保護キャップ)に、第2端子の中空部の内壁面が引っかかることが抑制される。したがって、本構成のコネクタユニットは、コネクタ同士の嵌合解除の作業性に優れている。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタユニット2について説明する。図1に示すように、コネクタユニット2は、オスコネクタ1Aと、メスコネクタ1Bと、を備える。図2に示すように、オスコネクタ1Aが有するオス端子10Aには、電線31Aが接続された外部端子30Aがボルト締結され、メスコネクタ1Bが有するメス端子10Bには、電線31Bが接続された外部端子30Bがボルト締結される。外部端子30Aがボルト締結されたオスコネクタ1Aのオスハウジング20Aと、外部端子30Bがボルト締結されたメスコネクタ1Bのメスハウジング20Bとが嵌め合わされることで、オスコネクタ1A及びメスコネクタ1Bは、外部端子30A,30B同士を電気的に接続するように機能する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタユニット2について説明する。図1に示すように、コネクタユニット2は、オスコネクタ1Aと、メスコネクタ1Bと、を備える。図2に示すように、オスコネクタ1Aが有するオス端子10Aには、電線31Aが接続された外部端子30Aがボルト締結され、メスコネクタ1Bが有するメス端子10Bには、電線31Bが接続された外部端子30Bがボルト締結される。外部端子30Aがボルト締結されたオスコネクタ1Aのオスハウジング20Aと、外部端子30Bがボルト締結されたメスコネクタ1Bのメスハウジング20Bとが嵌め合わされることで、オスコネクタ1A及びメスコネクタ1Bは、外部端子30A,30B同士を電気的に接続するように機能する。
以下、説明の便宜上、図1~図7に示すように、「前後方向」、「上下方向」、及び「左右方向」を定義する。「前後方向」、「上下方向」、及び「左右方向」は、互いに直交している。上下方向は、オスコネクタ1Aとメスコネクタ1Bとの嵌合方向と一致している。
オスコネクタ1A及びメスコネクタ1Bは、内蔵する端子(オス端子10A及びメス端子10B)の種別が異なること、内蔵する端子とハウジングとの係止構造が異なること、及び、上下方向の向きが逆であること、を除いて、同様の構造を有している。このため、図2及び図4に示すように、メスコネクタ1Bが有するメス端子10B及びメスハウジング20Bについて、オスコネクタ1Aが有するオス端子10A及びオスハウジング20Aの各部位と対応する部位には、オス端子10A及びオスハウジング20Aについて付された符号と同じ符号が付されている。
以下、まず、オスコネクタ1Aについて説明する。オスコネクタ1Aは、図2に示すように、オス端子10Aと、オス端子10Aを収容するオスハウジング20Aと、を備える。以下、オスコネクタ1Aを構成する各部品について順に説明する。
まず、オス端子10Aについて説明する。オス端子10Aは、図2及び図3等に示すように、上下方向に延びる棒状の形状を有しており、例えば、金属製の棒状部材に対して切削加工を施すことで形成される。オス端子10Aは、図2及び図3等に示すように、基部11と、基部11の上側に位置する接点部12と、を一体に有している。
オス端子10Aの接点部12は、上下方向に延びる略円柱状の形状を有している。より具体的には、接点部12は、図3に示すように、大径部12aと、大径部12aの上側に連続し且つ大径部12aより小径の小径部12bと、を有する段付き円柱状の形状を有している。更に、小径部12bの上端面には、上方に突出する係止部12cが設けられており、係止部12cの上端には径方向外側に突出する環状突部12dが設けられている。
オス端子10Aの接点部12には、図2及び図3に示すように、バネ状接点18及び保護キャップ19が装着される。金属製のバネ状接点18は、図3に示すように、上下方向に延びる円筒状の形状を有している。バネ状接点18は、複数枚の板状の導電体18aがオス端子10Aの周方向に並べられ、それら導電体18aの上端及び下端が環状帯18bで連結された構造を有する。バネ状接点18は、上方から、接点部12の小径部12bの外周を覆うように、小径部12bに装着される(図2参照)。オスコネクタ1A及びメスコネクタ1Bの嵌合時(以下、「コネクタ嵌合時」と呼ぶ)、バネ状接点18は、導電体18aがオス端子10A及びメス端子10Bの双方に押圧接触することで、オス端子10Aとメス端子10Bとを導通接続する機能を果たすことになる。
樹脂製の保護キャップ19は、上方に向けて窄まる略円錐台状の外形状を有しており、上下方向に貫通する円筒状の貫通孔19aが内部に形成されている。貫通孔19aの内壁面の下端部には、径方向内側に突出する環状係止突起19bが形成されている(図5参照)。保護キャップ19は、貫通孔19aに係止部12cが挿入されて環状係止突起19bが環状突部12dに係合されるように、上方から、係止部12cに装着される(図5参照)。保護キャップ19の装着完了状態では、保護キャップ19は、図5に示すように、接点部12の小径部12bに装着されているバネ状接点18の上側に隣接配置されるように、接点部12の先端部(上端部)に配置されており、且つ、環状係止突起19b及び環状突部12dの係合により係止部12cから上方への抜けが防止されている。保護キャップ19は、作業者の指や周辺部品に接点部12の先端部が直接接触すること等を防ぐ機能を果たす。
保護キャップ19の下端部(最外径部)の外径は、接点部12の小径部12bの外径より大きい。更に、保護キャップ19の下端部(最外径部)の外径、及び、接点部12の大径部12aの外径は、バネ状接点18の内径より大きい(図5参照)。このため、バネ状接点18は、大径部12a及び保護キャップ19により上下方向に挟まれている。この結果、バネ状接点18の下方への移動及び上方への抜けが防止されている。なお、保護キャップ19は、バネ状接点18に当接してバネ状接点18を大径部12aとの間に挟持していてもよく、バネ状接点18との間に僅かな隙間をあけて配置されていてもよい。
基部11は、図2~図4に示すように、上下方向に延びる四角柱状の形状を有しており、外周側壁として、互いに平行に左右方向に対向配置された一対の外壁13と、互いに平行に前後方向に対向配置された一対の外壁14と、を備えている。
各外壁13の上端縁には、左右方向外側に突出し且つ前後方向に延びる突条形状を有するフランジ部15が形成されている(図2~図4参照)。基部11の下端面には、図4に示すように、ボルトを捩じ込み可能なボルト穴17が形成されている。ボルト穴17には、外部端子30Aをボルト締結するためのボルト40A(図2等参照)が捻じ込まれることになる。
次いで、オスハウジング20Aについて説明する。オスハウジング20Aは、図2及び図4等に示すように、上下方向に延びる筒状の形状を有する樹脂成形品である。オスハウジング20Aは、端子収容部21と、端子収容部21の上側に位置する嵌合部22と、を一体に有している。
嵌合部22は、オスハウジング20Aに収容されたオス端子10Aの接点部12の外周を隙間を開けて囲う上下方向に延びる筒状の形状を有しており(図4参照)、オス端子10Aの接点部12を保護する機能を果たす。更に、オスハウジング20Aの嵌合部22は、メスハウジング20Bの筒状の嵌合部22に内挿可能な形状を有しており(図4参照)、メスハウジング20Bの嵌合部22に嵌め合わされる機能を果たす。
端子収容部21は、オス端子10Aの基部11の外形状に対応して上下方向に延びる略四角柱状の端子収容室を画成する筒状の形状を有しており(図4参照)、オス端子10Aの基部11を収容する機能を果たす。端子収容部21の下端には、略矩形状の開口部21aが形成されている(図4参照)。
端子収容部21の左右方向に対向配置された一対の内壁には、図4に示すように、開口部21aの左右方向に対向配置された一対の端縁部から左右方向に互いに対向するように上方に向けて延びる一対の係止片23が形成されている。各係止片23は、左右方向に弾性変形可能である。各係止片23の先端部には、左右方向内側に突出する突起24が形成されている。
図4から理解できるように、一対の係止片23は、オス端子10Aの一対のフランジ部15と係合することで、端子収容部21に収容されたオス端子10Aの下方への抜けを防止する機能を果たす。(非弾性変形時の)一対の係止片23の左右方向の間隔は、一対のフランジ部15の先端同士の左右方向の間隔より僅かに広い。(非弾性変形時の)一対の係止片23の突起24の先端同士の左右方向の間隔は、一対のフランジ部15の先端同士の左右方向の間隔より僅かに狭く、一対の外壁13の左右方向の間隔より僅かに広い。
端子収容部21の前後方向に対向配置された一対の内壁は、互いに平行な一対の平面となっている。以上、オスコネクタ1Aを構成する各部品について説明した。
次いで、コネクタ1Aの組み付けについて説明する。コネクタ1Aは、オス端子10Aをオスハウジング20Aに収容することで形成される。より具体的には、オス端子10Aは、開口部21aを介して、下側から、オスハウジング20Aに挿入される。この挿入は、接点部12が端子収容部21の内部から嵌合部22の内部まで移行し、且つ、一対のフランジ部15からの押圧による一対の係止片23の左右方向外側への一時的な弾性変形を経て一対のフランジ部15が弾性復帰した一対の係止片23の突起24と係合するまで継続される(図4参照)。一対のフランジ部15が一対の係止片23の突起24と係合することで、オス端子10Aのオスハウジング20Aへの組み付けが完了し、図4に示すコネクタ1Aが得られる。
コネクタ1Aの組付完了状態では、オス端子10Aの一対の外壁14とオスハウジング20Aの端子収容部21の前後方向に対向配置された一対の内壁とが係合することで、オス端子10Aのオスハウジング20Aに対する軸周りの回転が規制される。
組み付けが完了したコネクタ1Aのオス端子10Aの下端には、図1、図2及び図4に示すように、電線31Aが接続された外部端子30Aがボルト締結される。外部端子30Aは、本例では、図1及び図2に示すように、その先端部に矩形平板状の部分を有しており、この矩形平板状の部分に貫通孔31が形成されている(図2及び図4参照)。外部端子30Aは、貫通孔31に挿入されたボルト40Aをオス端子10Aのボルト穴17に捻じ込むことで、その基端側が左方に延びる向きで、オス端子10Aに締結固定される。以上、オスコネクタ1Aについて説明した。
次いで、メスコネクタ1Bについて説明する。図2に示すように、メスコネクタ1Bは、メス端子10Bと、メス端子10Bを収容するメスハウジング20Bと、を備える。上述したように、オスコネクタ1A及びメスコネクタ1Bは、内蔵する端子(オス端子10A及びメス端子10B)の種別が異なること、内蔵する端子とハウジングとの係止構造が異なること、及び、上下方向の向きが逆であること、を除いて、同様の構造を有している。よって、以下、メス端子10Bの接点部12の構造、及び、メス端子10Bとメスハウジング20Bとの係止構造を除き、メス端子10B及びメスハウジング20Bの詳細な説明を省略する。
メス端子10Bの接点部12は、図4に示すように、下方に開口した中空円筒状の形状を有する。コネクタ嵌合時、メス端子10Bの接点部12の中空部12eには、オス端子10Aの接点部12が挿入されることになる。このため、中空部12eは、オス端子10Aの接点部12の形状に対応した円柱状の形状を有している。中空円筒状の中空部12eの内壁面12fは、図4に示すように、上下方向の全域に亘って、径方向内側に突出する突起形状を有さない面形状(平坦な完全な円筒内面の形状)を有している。
なお、メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fには、オス端子10Aに設けられているバネ状接点18に相当する部材が設けられていない。そのため、上述した従来のコネクタのようなバネ状接点を保持するための突起部(いわゆる、カエシ)を、メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fに設ける必要がない。
メス端子10Bの基部11には、オス端子10Aの一対のフランジ部15に相当する部位が設けられていない(図2参照)。更に、メスハウジング20Bには、オスハウジング20Aに設けられている一対の係止片23(一対の突起24)に相当する部位が設けられていない。これらに代えて、メスハウジング20Bには、端子収容部21の四角柱状の端子収容室を画成する4つの内壁の各々に、圧入突起25が形成されている(図2及び図4参照)。メス端子10Bは、略四角柱状の形状を有する基部11の4つの外壁面が対応する圧入突起25にそれぞれ押圧接触するように、基部11が端子収容部21に圧入されることで、メスハウジング20Bに固定される(図4参照)。
組み付けが完了したメスコネクタ1Bにおいても、オスコネクタ1Aと同様、メス端子10Bの一対の外壁14と、メスハウジング20Bの端子収容部21の前後方向に対向配置された一対の内壁、並びに、メス端子10Bの一対の外壁13と、メスハウジング20Bの端子収容部21の左右方向に対向配置された一対の内壁が係合することで、メス端子10Bのメスハウジング20Bに対する軸周りの回転が規制される。
組み付けが完了したコネクタ1Bのメス端子10Bの上端には、図1、図2及び図4に示すように、電線31Bが接続された外部端子30Bがボルト締結される。外部端子30Bは、本例では、図1及び図2に示すように、その先端部に矩形平板状の部分を有しており、この矩形平板状の部分に貫通孔31が形成されている(図4参照)。外部端子30Bは、貫通孔31に挿入されたボルト40Bをメス端子10Bのボルト穴17(図4参照)に捻じ込むことで、その基板側が右方に延びる向きで、メス端子10Bに締結固定される。以上、メスコネクタ1Bについて説明した。
外部端子30Aが締結されたオスコネクタ1Aと、外部端子30Bが締結されたメスコネクタ1Bとは、図4に示すように、オス端子10Aの接点部12がメス端子10Bの接点部12の中空部12eに挿入されるように、且つ、オスハウジング20Aの嵌合部22がメスハウジング20Bの嵌合部22に内挿されるように、嵌合される。これにより、図1に示すコネクタユニット2が得られる。
コネクタ嵌合時(オスコネクタ1Aとメスコネクタ1Bとの嵌合完了状態、図1参照)では、図4~図6に示すように、オス端子10Aの接点部12に設けられたバネ状接点18が、オス端子10Aの接点部12の小径部12bの外壁面と、メス端子10Bの接点部12の中空部12eの内壁面12fとの間で径方向に弾性的に押圧挟持されることで(特に、図6参照)、オス端子10Aとメス端子10Bとが電気的に接続される。この結果、オス端子10A及びメス端子10Bを介して、外部端子30A(即ち、電線31A)と外部端子30B(即ち、電線31B)とが電気的に接続される。
上述したように、メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fは、上下方向の全域に亘って、径方向内側に突出する突起形状を有さない面形状(平坦な完全な円筒内面の形状)を有している。このため、コネクタ嵌合時において、メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fは、図5に示すように、中空部12e開口端(下端)から、保護キャップ19が到達する挿入深さまで、の範囲L内においても、径方向内側に突出する突起形状を有さない面形状を有している。
よって、嵌合しているオスコネクタ1Aとメスコネクタ1Bとを分離する際(コネクタ分離時)、図7の白矢印に示すように、オス端子10Aとメス端子10Bとが上下方向に相対移動する過程において、オス端子10Aの先端部(上端部)に取り付けられている保護キャップ19に、メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fが引っかかることが抑制される。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係るコネクタユニット2によれば、上述した従来のコネクタとは異なり、中空部12eを有するメス端子10Bではなく、棒状のオス端子10Aにバネ状接点18が装着される。バネ状接点18は、オス端子10Aの小径部12bの外壁面とメス端子10Bの中空部12eの内壁面12fとの間に挟まれて、小径部12bの外壁面及び中空部12eの内壁面12fに接触することにより、オス端子10Aとメス端子10Bとを導通接続する。メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fは、その開口端から、コネクタ嵌合時に保護キャップ19が到達する挿入深さまで、の範囲L(図5参照)内において、内壁面12fからオス端子10Aに向けて突出する突起形状を有さない面形状を有する。よって、オス端子10A及びメス端子10Bの接続解除の際、オス端子10Aの先端部に取り付けられた保護キャップ19に、メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fが引っかかることが抑制される。したがって、本実施形態に係るコネクタユニット2は、オスコネクタ1Aとメスコネクタ1Bとの嵌合解除の作業性に優れている。
以上、本実施形態に係るコネクタユニット2によれば、上述した従来のコネクタとは異なり、中空部12eを有するメス端子10Bではなく、棒状のオス端子10Aにバネ状接点18が装着される。バネ状接点18は、オス端子10Aの小径部12bの外壁面とメス端子10Bの中空部12eの内壁面12fとの間に挟まれて、小径部12bの外壁面及び中空部12eの内壁面12fに接触することにより、オス端子10Aとメス端子10Bとを導通接続する。メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fは、その開口端から、コネクタ嵌合時に保護キャップ19が到達する挿入深さまで、の範囲L(図5参照)内において、内壁面12fからオス端子10Aに向けて突出する突起形状を有さない面形状を有する。よって、オス端子10A及びメス端子10Bの接続解除の際、オス端子10Aの先端部に取り付けられた保護キャップ19に、メス端子10Bの中空部12eの内壁面12fが引っかかることが抑制される。したがって、本実施形態に係るコネクタユニット2は、オスコネクタ1Aとメスコネクタ1Bとの嵌合解除の作業性に優れている。
更に、コネクタユニット2によれば、オス端子10Aに取り付けられる保護キャップ19が、バネ状接点18の抜け止めの機能も有する。そのため、バネ状接点18の抜け止めのための専用の突起等を設ける場合に比べ、オス端子10Aの構造をシンプル化できる。よって、コネクタユニット2の生産性の向上や製造コストの低減を図ることができる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、オスハウジング20Aの一対の係止片23が、オス端子10Aの一対のフランジ部15と係合することで、端子収容部21に収容されたオス端子10Aの下方への抜けが防止されている。これに対し、オスハウジング20Aの開口部21aをカバー部材によって塞ぐことで、端子収容部21に収容されたオス端子10Aの下方への抜けが防止されてもよい。
更に、上記実施形態では、オス端子10Aには、複数の板状の導電体18aを環状帯18bで連結した構造のバネ状接点18が、導電部材として装着されている。これに対し、オス端子10Aに装着される導電部材は、オス端子10Aとメス端子10Bとの間の導通接続を図り得る部材であればよく、必ずしも実施形態に示すバネ状接点18である必要はない。
更に、上記実施形態では、オス端子10Aが円柱状の形状を有し、メス端子10Bが円筒内面を有する中空円筒状の形状を有している。これに対し、オス端子10Aは、棒状の形状を有していればよく、例えば、多角柱状の形状を有してもよい。オス端子10Aが多角柱状の形状を有する場合、メス端子10Bは、オス端子10Aの外周形状に対応した多角筒状の内面を有する中空筒状の形状を有すればよい。換言すると、メス端子10Bの中空部12eが「径方向内側に突出する突起形状を有さない面形状」を有するとは、必ずしも中空部12eが円筒状の内面を有することのみを意味せず、中空部12eが多角筒状の形状を有することも包含する。
ここで、上述した本発明に係るコネクタユニット2の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[2]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
棒状の第1端子(10A)を有する第1コネクタ(1A)と、前記第1端子(10A)が挿入される中空部(12e)を有する第2端子(10B)を有する第2コネクタ(1B)と、を備える、コネクタユニット(2)であって、
前記第1コネクタ(1A)は、
前記第2端子(10B)への挿入方向における前記第1端子(10A)の先端部に取り付けられる先端カバー(19)と、前記第1端子(10A)の外周面と前記第2端子(10B)の前記中空部(12e)の内壁面(12f)との間に挟まれるように前記第1端子(10A)に装着されて前記外周面及び前記内壁面(12f)に接触することによって当該第1端子(10A)と前記第2端子(10B)とを導通接続する導電部材(18)と、を有し、
前記第2端子(10B)は、
前記中空部(12e)の開口端から、前記第1端子(10A)が当該第2端子(10B)に挿入完了したときに前記先端カバー(19)が到達する挿入深さまで、の範囲(L)内の前記内壁面(12f)が、前記内壁面(12f)から前記第1端子(10A)に向けて突出する突起形状を有さない面形状を有する、ように構成される、
コネクタユニット(2)。
棒状の第1端子(10A)を有する第1コネクタ(1A)と、前記第1端子(10A)が挿入される中空部(12e)を有する第2端子(10B)を有する第2コネクタ(1B)と、を備える、コネクタユニット(2)であって、
前記第1コネクタ(1A)は、
前記第2端子(10B)への挿入方向における前記第1端子(10A)の先端部に取り付けられる先端カバー(19)と、前記第1端子(10A)の外周面と前記第2端子(10B)の前記中空部(12e)の内壁面(12f)との間に挟まれるように前記第1端子(10A)に装着されて前記外周面及び前記内壁面(12f)に接触することによって当該第1端子(10A)と前記第2端子(10B)とを導通接続する導電部材(18)と、を有し、
前記第2端子(10B)は、
前記中空部(12e)の開口端から、前記第1端子(10A)が当該第2端子(10B)に挿入完了したときに前記先端カバー(19)が到達する挿入深さまで、の範囲(L)内の前記内壁面(12f)が、前記内壁面(12f)から前記第1端子(10A)に向けて突出する突起形状を有さない面形状を有する、ように構成される、
コネクタユニット(2)。
上記[1]のコネクタユニットによれば、上述した従来のコネクタとは異なり、中空部を有する第2端子(いわゆる、メス端子)ではなく、棒状の第1端子(いわゆる、オス端子)に導電部材が装着される。導電部材は、第1端子の外周面と第2端子の中空部の内壁面との間に挟まれて、外周面及び内壁面に接触することにより、第1端子と第2端子とを導通接続する。第2端子の中空部の内壁面は、その開口端から、第1端子が第2端子に挿入完了したときに先端カバーが到達する挿入深さまで、の範囲内において、内壁面から第1端子に向けて突出する突起形状を有さない面形状を有する。よって、第1端子を第2端子から抜き取る際、第1端子の先端部に取り付けられた先端カバー(いわゆる、保護キャップ)に、第2端子の中空部の内壁面が引っかかることが抑制される。したがって、本構成のコネクタユニットは、コネクタ同士の嵌合解除の作業性に優れている。
[2]
上記[1]に記載のコネクタユニット(2)において、
前記先端カバー(19)は、
前記導電部材(18)よりも前記第1端子(10A)の先端側に配置されて前記導電部材(18)の抜け止めを行う、
コネクタユニット(2)。
上記[1]に記載のコネクタユニット(2)において、
前記先端カバー(19)は、
前記導電部材(18)よりも前記第1端子(10A)の先端側に配置されて前記導電部材(18)の抜け止めを行う、
コネクタユニット(2)。
上記[2]のコネクタユニットによれば、第1端子に取り付けられる先端カバーが、導電部材の抜け止めの機能も有する。そのため、導電部材の抜け止めのための専用の突起等を設ける場合に比べ、第1端子の構造をシンプル化できる。よって、コネクタユニットの生産性の向上や製造コストの低減を図ることができる。
1A オスコネクタ(第1コネクタ)
1B メスコネクタ(第2コネクタ)
2 コネクタユニット
10A オス端子(第1端子)
10B メス端子(第2端子)
12e 中空部
12f 内壁面
18 バネ状接点(導電部材)
19 保護キャップ(先端カバー)
1B メスコネクタ(第2コネクタ)
2 コネクタユニット
10A オス端子(第1端子)
10B メス端子(第2端子)
12e 中空部
12f 内壁面
18 バネ状接点(導電部材)
19 保護キャップ(先端カバー)
Claims (2)
- 棒状の第1端子を有する第1コネクタと、前記第1端子が挿入される中空部を有する第2端子を有する第2コネクタと、を備える、コネクタユニットであって、
前記第1コネクタは、
前記第2端子への挿入方向における前記第1端子の先端部に取り付けられる先端カバーと、前記第1端子の外周面と前記第2端子の前記中空部の内壁面との間に挟まれるように前記第1端子に装着されて前記外周面及び前記内壁面に接触することによって当該第1端子と前記第2端子とを導通接続する導電部材と、を有し、
前記第2端子は、
前記中空部の開口端から、前記第1端子が当該第2端子に挿入完了したときに前記先端カバーが到達する挿入深さまで、の範囲内の前記内壁面が、前記内壁面から前記第1端子に向けて突出する突起形状を有さない面形状を有する、ように構成される、
コネクタユニット。 - 請求項1に記載のコネクタユニットにおいて、
前記先端カバーは、
前記導電部材よりも前記第1端子の先端側に配置されて前記導電部材の抜け止めを行う、
コネクタユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021182037A JP2023069862A (ja) | 2021-11-08 | 2021-11-08 | コネクタユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021182037A JP2023069862A (ja) | 2021-11-08 | 2021-11-08 | コネクタユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023069862A true JP2023069862A (ja) | 2023-05-18 |
Family
ID=86327383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021182037A Pending JP2023069862A (ja) | 2021-11-08 | 2021-11-08 | コネクタユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023069862A (ja) |
-
2021
- 2021-11-08 JP JP2021182037A patent/JP2023069862A/ja active Pending
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