JP2023069695A - 昇降ユニット - Google Patents

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健太郎 古平
Kentaro Furuhira
健吾 青柳
Kengo Aoyanagi
侑規 中村
Yuki Nakamura
寛樹 坂口
Hiroki Sakaguchi
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Abstract

【課題】使い勝手のよい昇降ユニットを提供する。【解決手段】筐体と、前記筐体の内部に設けられたモータと、基端側が前記モータに接続され、先端側が前記筐体から突出するベルトと、検出部と、前記検出部で検出された検出結果に基づいて情報を音声で報知するスピーカと、前記スピーカから発生される音声を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする昇降ユニット。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、一般的に昇降ユニットに関する。
身体の不自由な人などの移動を補助する昇降ユニットにおいて、機器や部品の不具合が発生した場合に、ランプ点灯やブザーなどにより警告をするものが知られている(特許文献1)。
特開2005-111112号公報
ランプ点灯やブザーなどの警告では、昇降ユニットにどのような不具合が発生したのかをすぐに理解できないおそれがある。
本発明の実施形態の目的は、使い勝手のよい昇降ユニットを提供することである。
実施形態に係る昇降ユニットは、筐体と、前記筐体の内部に設けられたモータと、基端側が前記モータに接続され、先端側が前記筐体から突出するベルトと、検出部と、前記検出部で検出された検出結果に基づいて情報を音声で報知するスピーカと、前記スピーカから発生される音声を制御する制御部と、を備えている。
特徴とする。
本発明の実施形態によれば、使い勝手のよい昇降ユニットを提供できる。
本発明の実施形態に係る昇降ユニットを有する昇降装置がベッドに用いられた状態を示す斜視図である。 図1中の昇降装置のアームを回動させた状態を示す斜視図である。 昇降ユニットを示す斜視図である。 昇降ユニットの電気系を示すブロック図である。 利用者を吊り上げた場合の制御処理を示す流れ図である。 ベルト交換を報知する場合の制御処理を示す流れ図である。 昇降ユニットが正常である場合に報知される内容の一例を示す表である。 昇降ユニットに不具合が発生した場合に報知される内容の一例を示す表である。 本発明の変形例に係る昇降ユニットをレールに用いた場合を示す正面図である。 昇降ユニットの電気系を示すブロック図である。 バッテリ残量を報知する場合の制御処理を示す流れ図である。 バッテリに関する報知内容の一例を示す表である。
本発明の実施形態に係る昇降ユニットについて、添付図面を参照して説明する。図1~図8は、本発明の実施形態を示している。
図1は、本発明の実施形態に係る昇降ユニットを有する昇降装置がベッドに用いられた状態を示す斜視図である。
図2は、図1中の昇降装置のアームを回動させた状態を示す斜視図である。
図3は、昇降ユニットを示す斜視図である。
図4は、昇降ユニットの電気系を示すブロック図である。
図5は、利用者を吊り上げた場合の制御処理を示す流れ図である。
図6は、ベルト交換を報知する場合の制御処理を示す流れ図である。
図7は、昇降ユニットが正常である場合に報知される内容の一例を示す表である。
図8は、昇降ユニットに不具合が発生した場合に報知される内容の一例を示す表である。
図1に示すベッド100は、例えば介護施設、病院、および個人宅に用いられ、背もたれや高さなどを電動で作動可能な電動ベッドである。なお、ベッド100は、電動ベッドに限らない。図1に示すベッド100は、図1中の左斜め上側が頭側であり、図1中の右斜め下側が足側となっている。本実施形態では、頭側と足側との方向をベッド100の長手方向とし、ベッド100の長手方向および上下方向に垂直する方向をベッド100の短手方向としている。
次に、昇降装置10について説明する。
図1、図2に示すように、昇降装置10は、ベッド100に備え付けられている。昇降装置10は、ベッド100から車いすなどに利用者を移乗させるときに、利用者を吊り上げることにより介護者の介護負担を軽減するものである。昇降装置10は、ベッド100の頭側または足側に配設することができる。この例では、ベッド100の頭側に昇降装置10を配設している。そして、昇降装置10は、柱部20と、アーム30と、脚部40と、昇降ユニット50と、を備えている。
柱部20は、ベッド100の長手方向の一側(頭側)に位置して上下方向に延びている。アーム30は、柱部20の上端からベッド100の上方に向けて延びている。アーム30は、ベッド100の上方位置(図1の位置)と、ベッド100の短手方向の一側位置(図2の位置)との間で回動可能となっている。この場合、ベッド100の短手方向の一側位置は、ベッド100の利用者が車いすなどに移乗する位置となっている。換言すると、ベッド100の短手方向の一側位置は、介護者が利用者を介護する側となっている。ベッドの100の短手方向の他側は、例えばベッド100が配設された部屋の壁部となっている。
脚部40は、ベッド100の下方に位置して柱部20の下端に設けられている。脚部40は、昇降ユニット50により利用者を吊り上げた場合に、昇降装置10が浮き上がったりずれたりするのを抑制する。そのために、昇降装置10の脚部40は、ベッド100の下方に位置してベッド100の長手方向に延びている。
補助フレーム45は、ベッド100の短手方向の一側方向に延びている。補助フレーム45は、アーム30を一側位置に回動させた場合(図2の状態)に、昇降装置10を安定させることができる。
ベッド100の寝台102の裏面側には、寝台102を昇降させたり起倒させたりするためのアクチュエータ104と、アクチュエータ104を制御するベッド用制御装置106(ベッドコントローラ)と、が設けられている。図4に示すように、ベッド用制御装置106は、ケーブルにより昇降ユニット50の制御部59に接続されている。
この場合、昇降ユニット50のリモコン65には、昇降ユニット50を作動させるためのボタンの他に、ベッド100を作動させるためのボタンが設けられている。これにより、昇降ユニット50のリモコン65を操作することで、ベッド100を作動させることができるようになっている。なお、ベッド用制御装置106は、昇降ユニット50のリモコン65ではなく、ベッド100の専用のリモコン(図示せず)に接続されていてもよい。
次に、昇降ユニット50について説明する。
昇降ユニット50は、アーム30の先端側に設けられている。昇降ユニット50は、例えばアーム30に着脱可能に設けられている。昇降ユニット50は、ベッド100の利用者を吊り上げるためのものである。そして、昇降ユニット50は、筐体51、モータ55、ベルト56、検出部57、スピーカ58、および制御部59を備えている。
筐体51は、例えば直方体形状のボックス体となっている。図3に示すように、筐体51の上面部51aには、アーム30に取り付けられる突起51bが設けられている。また、筐体51の下面部51cには、モータ55を作動させるためのリモコン65が接続される接続部52が設けられている。
緊急停止レバー53は、筐体51の下面部51cに設けられている。緊急停止レバー53は、モータ55へ供給されている電力を遮断する。緊急停止レバー53は、操作される(引く)ことによりモータ55の作動を強制停止させる。緊急停止レバー53には操作されやすいように(引きやすいように)紐状のものを取り付けてもよい。強制停止した後は、緊急停止レバーを押せば、正常状態に戻る。
なお、緊急停止レバー53をさらに操作すると(さらに引き続けると)、後述のハンガ67を下げることができる緊急下げ機能の状態にすることができる。緊急下げ機能は、例えば利用者を降ろさなければならないときに、リモコン65などが故障した場合に用いることができる。すなわち、緊急下げ機能では、ハンガ67にかかる荷重を用いてハンガ67を下げることができるようになっている。そして、緊急停止レバー53から手を離すと、緊急停止状態に戻り、ハンガ67を止めることができる。
パネルスイッチ54(以下、パネルSW54とする)は、筐体51に設けられている。この例では、パネルSW54は、筐体51の下面部51cに設けられている。なお、パネルSW54は、筐体51の側面部などに設けられていてもよい。パネルSW54は、電源投入ボタンや、モータ55を作動させるための上昇ボタンおよび下降ボタン、ベルト56の積算昇降距離を確認するための確認ボタン、スピーカの音量を調整する音量ボタンなどが設けられている。
モータ55は、筐体51の内部に設けられている。モータ55は、リモコン65やパネルSW54が操作されることにより作動する。モータ55は、制御部59に接続されており、制御部59によって回転速度や回転方向が制御されている。モータ55は、回転軸(図示せず)と、回転軸に設けられたプーリ(図示せず)と、を有する。モータ55は、例えば回転軸を正回転させることによりベルト56を巻き取り、逆回転させることによりベルト56を伸長させる。
ベルト56は、基端側がモータ55に接続され、先端側が筐体51の下面部51cから突出している。ベルト56の基端側は、例えばモータ55の回転軸に設けられたプーリに巻き付けられている。ベルト56の先端には、ハンガ67が取り付けられるハンガ取付部56aが設けられている。ベルト56は、モータ55の作動により筐体51の下方からの突出長さが変化する。
検出部57は、筐体51の内部に設けられている。検出部57は、昇降ユニット50の種々の状態を検出する複数のセンサおよび時間を計測するタイマーなどとなっている。検出部57は、例えばモータ55の電流値を検出する電流センサ、モータ55の温度を検出する温度センサ、ベルト56の撓みや傾きを検出する透過型フォトセンサや赤外線センサ、ベルト56の昇降距離を検出するポテンショセンサやホールセンサ、バッテリ71の残量を検出する電圧センサ、動作時間を検出するタイマー、点検時期を検出するリアルタイムクロックなどを有している。
スピーカ58は、筐体51の内部に設けられている。スピーカ58は、検出部57で検出された検出結果に基づいて、昇降ユニット50の種々の状態に基づく情報を音声で報知する。スピーカ58は、制御部59に接続され、発生される音声が制御部59により制御されている。筐体51の下面部51cには、スピーカ58から発生される音声が筐体51の外部に聞こえやすいように、孔51c1が空いている。スピーカ58は、筐体51の内部に位置して、孔51c1に対応する位置に設けられている。
スピーカ58は、例えば日本語で昇降ユニット50の情報を報知する。昇降ユニット50の情報は、例えばモータ55の作動情報、メンテナンス情報、およびリモコン65の接続情報などであり、介護者や利用者に認識させるためのものとなっている。なお、スピーカ58は、日本語に限らず、英語や中国語など他の言語で昇降ユニット50の情報を報知してもよいし、報知する言語が切り替えられるようになっていてもよい。
スピーカ58は、正常状態と不具合状態との両方の情報を音声で報知する。そのために、スピーカ58の記憶部には、例えば図7に示すような正常通知のための表(音声テーブル)や、図8に示すような不具合状態(警告)のための表(音声テーブル)が記憶されている。スピーカ58は、制御部59から送信された指令信号に基づき、音声テーブルから報知内容を選択してその報知内容を発する。なお、図7、図8では、音声テーブルを正常通知と警告とに区分けしているが、これらをまとめて1つのテーブルとしていてもよいし、状態毎にテーブルを区分けしていてもよい。
図7、図8に示される表の状態、音声内容、およびモータ55の作動制御は、一例を示すものである。図7、図8に示される表の一部が用いられていてもよいし、他の状態に基づく音声内容やモータ制御が追加されていてもよい。すなわち、スピーカ58は、検出部57で検出された内容の情報を音声で報知する。
制御部59は、筐体51の内部に設けられている。制御部59には、ACアダプタ60を介して電源62から電力が供給されている。制御部59は、スピーカ58に接続され、スピーカ58から発生される音声を制御する。制御部59は、検出部57に接続され、検出部57が検出した検出結果(検出信号)を基にしてスピーカ58に指令信号を送信する。制御部59の記憶部59aには、スピーカ58から発する音声を決定するための制御プログラムが記憶されている。スピーカ58は、制御部59から送信された指令信号に基づき音声を発する。
また、制御部59は、パネルSW54、リモコン65、モータ55に接続されている。制御部59は、パネルSW54やリモコン65から送信された指令信号により、モータ55を作動させる。また、制御部59は、例えばリモコン65から送信された指令信号に基づいて、ベッド100のベッド用制御装置106に指令信号を送信する。ベッド用制御装置106は、受信した指令信号に基づいてアクチュエータ104を作動させる。なお、モータ55やベッド100のアクチュエータ104を制御する制御部は、スピーカ58を制御する制御部59と別個になっていてもよい。
リモコン65は、筐体51の接続部52に接続されている。リモコン65は、昇降ユニット50やベッド100を作動させるために介護者などが操作する手元スイッチとなっている。制御部59は、リモコン65が接続部52へ接続されているか否かを監視している。例えば、リモコン65が接続部52に接続されている場合には、接続部52から制御部59に向けて接続信号(ON信号)が送信される。
ハンガ67は、ベルト56の先端(下端)に設けられたハンガ取付部56aに取り付けられている。ハンガ67には、ベッド100の利用者を吊るためのスリングシート(図示せず)が取り付けられる。介護者は、リモコン65を操作することにより、ハンガ67を上げたり下げたりすることができる。例えば、ベッド100上の利用者を吊り上げた状態で、アーム30を回動させることにより、利用者を簡単に車いすなどに移乗させることができる。
本実施形態による昇降ユニット50は、上述の如き構成を有するもので、次に、昇降ユニット50により利用者を吊り上げた場合に、スピーカ58から発せられる音声の制御処理について、図5を参照して説明する。なお、図5では、各ステップを「S」で示す。
まず、S1では、パネルSW54の電源投入ボタンを操作することにより、電源ONとする。これにより、昇降ユニット50のモータ55が作動可能な状態となる。
S2では、例えばリモコン65の上昇ボタンが操作(ON)される。これにより、制御部59は、リモコン65から送信される上昇に基づく指令信号(上昇信号)を受信する。
S3では、モータ55の作動を開始する。すなわち、制御部59は、上昇信号を受信すると、モータ55を正回転させるための電力をモータ55に供給する。これにより、モータ55は、ベルト56を巻き上げることにより、ハンガ67を上昇させる。
S4では、モータ電流値を検出する。すなわち、制御部59は、検出部57(電流センサ)が検出したモータ電流値を受信する。制御部59は、例えば上昇ボタンや下降ボタンが操作された場合に、モータ55に流れるモータ電流値を監視する。スリングシートに吊られている利用者の体重が重くなると、モータ55に掛かる負荷が大きくなるので、モータ電流値が大きくなる。
S5では、モータ電流値が閾値以上か否かを判定する。この閾値は、モータ55やベルト56の耐荷重に基づき設定されたもので、制御部59の記憶部59aにあらかじめ記憶されている。制御部59は、検出部57が検出したモータ電流値により、ベルト56に掛かる荷重が制限以上となっているか否かを判定する。そして、S5で「NO」、すなわちモータ電流値が閾値未満であると判定された場合には、S6に進む。一方、S5で「YES」、すなわちモータ電流値が閾値以上であると判定された場合には、S7に進む。
S6では、音声アナウンスお知らせを実行する。すなわち、制御部59は、昇降ユニット50に掛かっている荷重が耐荷重未満となっており、モータ55が正常に動作していることを報知させるための指令信号(正常信号)をスピーカ58に送信する。スピーカ58は、受信した正常信号を基に、例えば「正常な荷重で動作しています。」の音声を発して、エンドとなる。
これにより、リモコン65を操作している介護者および吊り上げられている利用者は、昇降ユニット50が正常状態で作動していることを聴覚により認識することができる。例えば、介護者は、利用者から目を離さずに昇降ユニット50のハンガ67が正常に上昇していることを把握することができる。
S7では、モータ55による巻き上げを禁止させる(上昇禁止)。すなわち、制御部59は、昇降ユニット50の耐荷重以上の荷重を検出した場合にはモータ55による上げ作動を禁止させる。これにより、制御部59は、リモコン65の上昇ボタンが操作されても、モータ55を作動させない。
S8では、音声アナウンス警告を実行する。すなわち、制御部59は、昇降ユニット50に掛かっている荷重が耐荷重以上となっており、モータ55が緊急停止したことを報知させるための指令信号(警告信号)をスピーカ58に送信する。スピーカ58は、受信した警告信号を基に、例えば「荷重が大きいため動作を停止しました。」の音声を発して、エンドとなる。
これにより、リモコン65を操作している介護者および吊り上げられている利用者は、昇降ユニット50が不具合状態となっていることにより、モータ55の作動が停止したことを聴覚により認識することができる。この場合、スピーカ58からは、「荷重が大きいため」という理由を音声で発する。従って、介護者は、上昇動作が停止した理由を迅速に把握することができる。なお、S7では、制御部59は、モータ55による下げ作動は許容(下降許可)している。これにより、介護者は、リモコン65の下降ボタンを操作して、利用者を吊り上げて張っているベルト56を緩めることができる。
次に、ベルト56の寿命(ベルト交換)をスピーカ58から音声で発する場合の制御処理について、図6を参照して説明する。なお、図6では、各ステップを「S」で示す。
まず、S11では、パネルSW54の電源投入ボタンを操作することにより、電源ONとする。これにより、昇降ユニット50のモータ55が作動可能な状態となる。
S12では、積算昇降距離を取得する。すなわち、制御部59は、記憶部59aに記憶されたベルト56の積算昇降距離を取得する。ベルト56の昇降距離は、例えば検出部57によりモータ55の回転数や回転角度を検出することにより算出することができる。なお、ベルト56の位置をセンサにより検出して、移動距離を直接的に算出してもよい。また、利用者を吊り上げている場合(ベルト56に負荷が掛かっている状態)での昇降距離を有効昇降距離として算出していてもよい。制御部59は、例えばベルト56の昇降作動ごとに昇降距離を記憶部59aに記憶させるとともに、積算昇降距離を算出して記憶部59aに記憶させる。
S13では、積算昇降距離が第1累計閾値以上か否かを判定する。第1累計閾値は、例えばベルト56の交換時期に対応する値となっており、記憶部59aにあらかじめ記憶されている。第1累計閾値は、例えばベルト56の寿命として設定された第2累計閾値(例えば、10000m)よりも短い値(例えば、9950m)となっている。制御部59は、記憶部59aに記憶された積算昇降距離により、ベルト56の交換時期を判定している。
そして、S13で「NO」、すなわち積算昇降距離が第1累計閾値未満であると判定された場合には、エンドとなる。なお、この場合、スピーカ58に現在の積算昇降距離を音声で報知させてもよい。一方、S13で「YES」、すなわち積算昇降距離が第1累計閾値以上であると判定された場合には、S14に進む。
S14では、積算昇降距離が第2累計閾値以上か否かを判定する。第2累計閾値は、例えばベルト56の寿命に対応する値となっており、記憶部59aにあらかじめ記憶されている。第2累計閾値は、例えば10000mとなっている。制御部59は、記憶部59aに記憶された積算昇降距離により、ベルト56の寿命を判定している。
そして、S14で「NO」、すなわち積算昇降距離が第2累計閾値未満であると判定された場合には、S15に進む。一方、S14で「YES」、すなわち積算昇降距離が第2累計閾値以上であると判定された場合には、S16に進む。
S15では、音声アナウンス警告を実行する。すなわち、制御部59は、ベルト56の積算昇降距離が第1累計閾値以上となっており、ベルト56の交換時期となっていることを報知させるための指令信号(警告信号)をスピーカ58に送信する。スピーカ58は、受信した警告信号を基に、例えば「ベルトを交換してください。」の音声を発して、エンドとなる。
これにより、介護者および利用者は、ベルト56が交換時期に到達していることを認識することができる。この場合、ベルト56の積算昇降距離は、寿命である第2累計閾値には到達していない。従って、昇降ユニット50は、音声アナウンス警告は発せられるが、使用制限(例えば、モータ55の作動禁止など)は行われないようになっている。これにより、昇降ユニット50を使用しながら、新しいベルト56を用意する時間を確保することができるので、使い勝手のよい昇降ユニット50とすることができる。
S16では、モータ55による巻き上げを禁止させる(上昇禁止)。すなわち、制御部59は、ベルト56が寿命の場合にはモータ55による上げ作動を禁止させて、S15に進む。この場合、制御部59は、リモコン65の上昇ボタンが操作されても、モータ55を作動させない。
これにより、介護者および利用者は、ベルト56が寿命であることを認識することができる。ベルト56が寿命に到達した場合には、モータ55による巻き上げが禁止されるとともに、音声アナウンス警告がなされるので、昇降ユニット50の安全性を向上させることができる。なお、S16では、制御部59は、モータ55による下げ作動を許容(下降許可)している。これにより、介護者は、ベルト56を交換する場合に、リモコン65の下降ボタンを操作してベルト56を伸ばすことができる。
なお、この例では、ベルト56の交換時期の到達と寿命到達との音声アナウンス警告を同じ内容としているが、これらを別の音声アナウンス警告としてもよい。例えば、ベルト56が寿命に到達した場合には、「ベルトが寿命になりました。巻き上げ禁止となっています。」などの音声アナウンス警告をスピーカ58から発してもよい。また、この例では、第1累計閾値と第2累計閾値との2つの閾値を用いた場合を例に挙げて説明したが、閾値は、1つでもよく、3つ以上の閾値を用いてもよい。
次に、図9~図12は、本発明の変形例に掛かる昇降ユニットを示している。
図9は、本発明の変形例に係る昇降ユニットをレールに用いた場合を示す正面図である。
図10は、昇降ユニットの電気系を示すブロック図である。
図11は、バッテリ残量を報知する場合の制御処理を示す流れ図である。
図12は、バッテリに関する報知内容の一例を示す表である。図12に示す表(音声テーブル)は、例えばスピーカ58の記憶部に記憶されている。
上述した実施形態では、昇降ユニット50は、ケーブルにより電源62に接続された状態でベッド100に用いられる場合を例に挙げて説明した。しかし、図9に示す変形例のように、昇降ユニット70は、部屋の天井200に設けられたレール201を摺動可能なトロリ202に取り付けられていてもよい。昇降ユニット70は、例えば利用者を入浴させる場合やトイレを利用する場合に用いられる。また、昇降ユニット70は、利用者の歩行訓練(リハビリ)などに用いられてもよい。
図10に示すように、昇降ユニット70は、バッテリ71を備えている。バッテリ71は、筐体51の内部に設けられ、制御部59を介してモータ55に電力を供給する。昇降ユニット70は、バッテリ71を充電することにより使用することができるようになっている。
次に、バッテリ71の残量をスピーカ58から音声で報知する場合の制御処理について、図11を参照して説明する。なお、図11では、各ステップを「S」で示す。
まず、S21では、パネルSW54の電源投入ボタンを操作することにより、電源ONとする。
次のS22では、バッテリ電圧を検出する。すなわち、制御部59は、検出部57(電圧センサ)が検出したバッテリ電圧を受信する。制御部59は、例えばバッテリ71の端子電圧を監視する。制御部59は、バッテリ71の端子電圧から残量を算出することができる。
S23では、バッテリ残量が第1残量閾値以下か否かを判定する。第1残量閾値は、例えばバッテリ71の残量が50%以下の値に設定されており、記憶部59aにあらかじめ記憶されている。第1残量閾値は、例えば20パーセントとなっている。そして、S23で「NO」、すなわちバッテリ残量が第1残量閾値よりも大きい場合には、S24に進む。一方、S23で「YES」、すなわちバッテリ残量が第1残量閾値以下の場合には、S25に進む。
S24では、音声アナウンスお知らせを実行する。すなわち、制御部59は、バッテリ71の残量を報知させるための指令信号をスピーカ58に送信する。スピーカ58は、受信した指令信号を基に、例えば「バッテリは残り〇%です。」の音声を発して、エンドとなる。
これにより、介護者および利用者は、電源を入れたときに現在の残量を音声により認識することができる。従って、使い勝手のよい昇降ユニット70とすることができる。
S25では、バッテリ残量が第2残量閾値以下か否かを判定する。第2残量閾値は、第1残量閾値よりも小さい値に設定されており、記憶部59aにあらかじめ記憶されている。第2残量閾値は、例えば5パーセントとなっている。そして、S25で「NO」、すなわちバッテリ残量が第2残量閾値よりも大きい場合には、S26に進む。一方、S25で「YES」、すなわちバッテリ残量が第2残量閾値以下の場合には、S27に進む。
S26では、音声アナウンス警告を実行する。すなわち、制御部59は、バッテリ71の残量が少なくなっていることの報知をさせるための指令信号をスピーカ58に送信する。スピーカ58は、受信した指令信号を基に、例えば「バッテリが少なくなっています。お早めに充電してください。」の音声を発して、エンドとなる。
これにより、介護者および利用者は、電源を入れたときにバッテリ71の残量が少なくなっていることを認識することができる。従って、バッテリ71の充電を忘れてしまうことを抑制できる。
S27では、モータ55による巻き上げを禁止させる(上昇禁止)。すなわち、制御部59は、バッテリ71の残量が第2残量閾値以下の場合にはモータ55による上げ作動を禁止させて、S28に進む。この場合、制御部59は、リモコン65の上昇ボタンが操作されても、モータ55を作動させない。
S28では、音声アナウンス警告を実行する。すなわち、制御部59は、バッテリ71の残量が無くなっていることの報知をさせるための指令信号をスピーカ58に送信する。スピーカ58は、受信した指令信号を基に、例えば「バッテリが無くなりました。充電してください。」の音声を発して、エンドとなる。
これにより、介護者および利用者は、昇降ユニット70の充電を早急に行わなければならないことを音声により認識することができる。また、バッテリ71の残量が第2残量閾値以下の場合にはモータ55による上げ作動が禁止されている。これにより、例えば昇降ユニット70を使用中にモータ55が充電切れで停止してしまうことを抑制できる。
本発明の態様による昇降ユニット50、70は、筐体51と、筐体51の内部に設けられたモータ55と、基端側がモータ55に接続され、先端側が筐体51から突出するベルト56と、検出部57と、情報を音声で報知するスピーカ58と、スピーカ58から発生される音声を制御する制御部59と、を備えている。
昇降ユニット50、70の状態を音声により認識することができるので、作動状況やメンテナンス状況などを把握しやすく、使い勝手を向上できる。また、例えば不具合状態が発生した場合に、説明書などを参照することなく、すぐに不具合状態の理由を認識することができるので、不具合状態の対応を早急に行うことができる。
また、スピーカ58は、正常状態と不具合状態との両方の情報を音声で報知する。これにより、例えば昇降ユニット50、70が正常に作動していることも認識できるので、介護者や利用者に安心感を与えることができる。
また、不具合状態が発生した場合には、その不具合状態の内容に基づきモータ55の作動が制御される。例えば、上述した図5の制御処理のように、重量オーバの場合には、モータ55によるベルト56の上げ作動は禁止され、モータ55によるベルト56の下げ作動は許容される。また、図8に示すように、昇降ユニット50、70の内部故障が発生した場合には、モータ55の作動は禁止(不可)となる。これにより、不具合(異常)の内容に準じて、モータ55の作動が制御されるので、安全性が高く、使い勝手のよい昇降ユニット50、70とすることができる。
また、ベルト56に掛かる荷重が閾値以上となっている場合には、モータ55によるベルト56の上げ作動が禁止される。これにより、昇降ユニット50、70の安全性を向上できる。
また、ベルト56の積算昇降距離が閾値以上となっている場合には、モータ55によるベルト56の上げ作動が禁止される。これにより、昇降ユニット50、70の安全性を向上できる。
また、筐体51の内部に設けられモータ55に電力を供給するバッテリ71をさらに備え、バッテリ71の残量が閾値以下となっている場合には、モータ55によるベルト56の上げ作動が禁止される。これにより、昇降ユニット70の安全性を向上できる。
上述した実施形態では、昇降装置10がベッド100に取り付けられた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば脚部にキャスタが付いた移動式の昇降装置に設けられる昇降ユニットでもよい。
前述の各実施形態は、本発明を具現化した例であり、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、前述の各実施形態において、いくつかの構成要素を追加、削除または変更したものも本発明に含まれる。
10 昇降装置
20 柱部
30 アーム
40 脚部
45 補助フレーム
50 昇降ユニット
51 筐体
51a 上面部
51b 突起
51c 下面部
52 接続部
53 緊急停止レバー
54 パネルスイッチ
55 モータ
56 ベルト
56a ハンガ取付部
57 検出部
58 スピーカ
59 制御部
59a 記憶部
60 ACアダプタ
62 電源
65 リモコン
67 ハンガ
70 昇降ユニット
71 バッテリ
100 ベッド
102 寝台
104 アクチュエータ
106 ベッド用制御装置
200 天井
201 レール
202 トロリ

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に設けられたモータと、
    基端側が前記モータに接続され、先端側が前記筐体から突出するベルトと、
    検出部と、
    前記検出部で検出された検出結果に基づいて情報を音声で報知するスピーカと、
    前記スピーカから発生される音声を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする昇降ユニット。
  2. 前記スピーカは、正常状態と不具合状態との両方の情報を音声で報知することを特徴とする請求項1に記載の昇降ユニット。
  3. 不具合状態が発生した場合には、その不具合状態の内容に基づき前記モータの作動が制御されることを特徴とする請求項1または2に記載の昇降ユニット。
  4. 前記ベルトに掛かる荷重が閾値以上となっている場合には、前記モータによる前記ベルトの上げ作動が禁止されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の昇降ユニット。
  5. 前記ベルトの積算昇降距離が閾値以上となっている場合には、前記モータによる前記ベルトの上げ作動が禁止されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の昇降ユニット。
  6. 前記筐体の内部に設けられ前記モータに電力を供給するバッテリをさらに備え、
    前記バッテリの残量が閾値以下となっている場合には、前記モータによる前記ベルトの上げ作動が禁止されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の昇降ユニット。


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