JP2023069432A - 口唇化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、マットな質感を有しながらも、色移りの無さ、膜の収縮感が無さ、高温での亀裂抑制効果及びワックスの析出抑制効果に優れる口唇化粧料を提供することである。【課題の解決手段】次の(a)~(e);(a)炭化水素ワックス(b)揮発性炭化水素油(c)シリコーン被膜形成剤(d)有機変性粘土鉱物(e)25℃で液状の不揮発性油を含有し、成分(a)の含有量が5~20質量%であり、成分(b)の含有量が20~60質量%であり、成分(e)の含有量が2~18質量%であることを特徴とする25℃でペースト状の口唇化粧料。

Description

本発明は、口唇化粧料に関するものである。
口唇化粧料は、口唇に色彩を付与し、華やかな印象に仕上げる等の化粧効果を有するものであり、その時節の流行に合わせて、ツヤのある仕上がりやツヤを抑えたマットな仕上がり等、多様な仕上がり効果が求められている。中でも、近年はマットな質感に仕上がる口唇化粧料の需要が高まってきている。また、マットな仕上がり効果に加えて、使用感や色移りの無さ等の機能性の向上が求められており、これまでに様々な技術開発が行われている。
例えば、非揮発性炭化水素油または非揮発性エステル油、非揮発性シリコーン油及び1~10μmの粉末を一定の割合で組み合わせることで、塗布後の耐移り性、塗布時の伸びの良さ、仕上がりのマットさに優れる油中油型乳化型化粧料に関する技術(例えば、特許文献1参照)、特定のロウ、ダイマー酸エステル及びモノグリセリンまたはポリグリセリンのエステルを特定の割合で組み合わせることで、滑らかな使用感とマットな質感、しっとり感の持続性に優れる口唇化粧料に関する技術(例えば、特許文献2参照)、不揮発性油、フェニルシリコーン、ジメチコン、粘土鉱物を組み合わせることでマットな質感、塗布時のなめらかさに優れる口唇化粧料に関する技術(例えば、特許文献3参照)等があった。
特開2021-130629号公報 特開2019-178074号公報 特開2020-105142号公報
しかしながら、特許文献1の技術では一定量以上の粉体を有するため、乾燥感や塗膜の収縮感を感じる場合があった。特許文献2の技術では、高温時に油剤の排液が生じる場合や、排液部分にワックスの析出が生じる場合があった。また、特許文献3の技術では粘土鉱物の配合に伴い、高温時の化粧料の収縮による亀裂が発生する場合があった。
従って本発明の課題は、マットな質感を有しながらも、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ、高温での亀裂抑制効果及びワックスの析出抑制効果に優れる口唇化粧料を提供することである。
かかる実情において、本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ペースト状の口唇化粧料において、特定量の炭化水素ワックス、揮発性炭化水素油及び25℃で液状の不揮発性油並びにシリコーン被膜形成剤及び有機変性粘土鉱物を組み合わせることでマットな質感を有しながらも、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ、高温での亀裂抑制効果及びワックスの析出抑制効果に優れる口唇化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の(a)~(e);
(a)炭化水素ワックス
(b)揮発性炭化水素油
(c)シリコーン被膜形成剤
(d)有機変性粘土鉱物
(e)25℃で液状の不揮発性油
を含有し、成分(a)の含有量が5~20質量%であり、成分(b)の含有量が20~60質量%であり、成分(e)の含有量が2~18質量%であることを特徴とする30℃でペースト状の口唇化粧料に関するものである。
前記成分(a)がポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、及び(エチレン/プロピレン)コポリマーよりなる群から選択される1種または2種以上である前記記載の口唇化粧料に関するものである。
前記成分(c)がトリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、及びアクリル-シリコーングラフト共重合体よりなる群から選択される1種または2種以上である前記記載の口唇化粧料に関するものである。
前記成分に(e)対する成分(b)の含有質量割合(b)/(e)が2.8~25である前記記載の口唇化粧料に関するものである。
前記成分(e)の分子量が450以下であることを特徴とする前記記載の口唇化粧料に関するものである。
さらに、成分(f)デキストリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とする前記記載の口唇化粧料に関するものである。
本発明により、マットな質感を有しながらも、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ、高温での亀裂抑制効果およびワックス析出抑制効果に優れる口唇化粧料を提供することができる。
実施例1、比較例1における高温での亀裂抑制効果を比較した写真である。
本発明の詳細について以下に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
(炭化水素ワックス)
本発明に用いられる成分(a)の炭化水素ワックスは、合成炭化水素ワックス及び石油より分離精製される石油ワックス等があり、化粧料に用いられるものであれば、特に制限されず、使用することができる。例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス、水添マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、(エチレン/プロピレン)コポリマー等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を使用することができる。これらの中でも高温での亀裂抑制効果、高温でのワックス析出抑制効果の観点から、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、及び(エチレン/プロピレン)コポリマーよりなる群から選択される1種または2種以上が好ましく、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、及び(エチレン/プロピレン)コポリマーよりなる群から選択される1種または2種以上がより好ましく、マイクロクリスタリンワックス、及び(エチレン/プロピレン)コポリマーよりなる群から選択される1種または2種以上がさらにより好ましい。
本発明に用いられる成分(a)の含有量は、5~20質量%(以下、単に「%」と示す。)である。5%未満では、亀裂抑制効果が劣る場合があり、20%を超えると、析出しやすくなる場合があった。6%以上が好ましく、7%以上がより好ましく、8%以上がさらにより好ましい。また、18%以下が好ましく、15%以下がより好まく、12%以下がさらにより好ましい。また、6~18%が好ましく、7~15%がより好ましく、8~12%がさらにより好ましい。この範囲であれば高温における亀裂の抑制効果、色移りの無さ、マットな質感、高温でのワックスの析出抑制効果により優れるため、より好ましい。
(揮発性炭化水素油)
本発明に用いられる成分(b)の揮発性炭化水素油は、常圧における沸点が60~260℃の範囲にある炭化水素油であり、通常化粧料に使用されるものであれば、特に限定されず、例えば、水添ポリイソブテン、イソドデカン、イソヘキサデカン等を挙げられ、これらを1種又は2種以上を使用することができる。これらの中でも、高温でのワックスの析出効果の観点から、イソドデカンが好ましい。市販品としては、例えば、アイソパーH(エッソ化学社製)、ISODODECANE(IMCD(INEOS OLIGOMERS)社製)、イソヘキサデカン(ユニケマ社製)、IPソルベント1620MU、IPソルベント2028MU、IPソルベント2835(以上、出光興産社製)等が挙げられる。
本発明における成分(b)の含有量は、20~60%である。口唇化粧料全量に対して、25%以上が好ましく、35%以上がより好ましく、40%以上がさらにより好ましい。また、55%以下が好ましく、50%以下がより好ましく、45%以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温でのワックス析出抑制効果、色移りの無さに優れるため、より好ましい。
(シリコーン被膜成剤)
本発明に用いられる成分(c)のシリコーン被膜形成剤は、三次元網目状構造を持つオルガノポリシロキサンにより被膜を形成するものである。本発明において被膜形成とは、成分(c)が可溶な溶媒に40%溶解した溶液を、ガラス板に400μm厚のアプリケーターで塗布し、室温24時間乾燥後に被膜が形成されていることをいう。ここで成分(c)が可溶な溶媒とは、揮発性シリコーン油、揮発性炭化水素油等が挙げられ、具体的には、デカメチルシクロペンタシロキサン、短鎖ジメチコン、イソドデカン等が挙げられる。
本発明における成分(c)シリコーン被膜形成剤は、通常化粧料に使用されるものであれば、特に限定されないが、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、アクリル-シリコーングラフト共重合体、長鎖アルキル変性アクリル-シリコーングラフト共重合体、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を使用することができる。これらの中でも、色移りの無さ、マットな質感の観点から、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、及びアクリル-シリコーングラフト共重合体よりなる群から選択される1種または2種以上が好ましく、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、及びポリメチルシルセスキオキサンよりなる群から選択される1種または2種以上がより好ましく、ポリメチルシルセスキオキサン、及びトリメチルシロキシケイ酸よりなる群から選択される1種または2種以上がさらにより好ましい
本発明における成分(c)の含有量は、特に限定されず、口唇化粧料全量に対して、5%以上が好ましく、8%以上がより好ましく、10%以上がさらにより好ましい。また、23%以下が好ましく、20%以下がより好ましく、18%以下がさらにより好ましい。また、5~23%が好ましく、8~20%がより好ましく、10~18%がさらにより好ましい。この範囲であれば、色移りの無さにより優れるため、より好ましい。
(有機変性粘土鉱物)
本発明に用いられる成分(d)有機変性粘土鉱物は、化粧料に通常使用されるものであれば、配合可能である。具体的には、水膨潤性粘土鉱物をアルキル四級アンモニウム塩等のカチオン系界面活性剤でイオン交換して得られるものであり、本発明ではベンジルジメチルステアリルアンモニウムイオンで交換されたもの、ジメチルジステアリルアンモニウムイオンで交換されたものが高温でのワックス析出抑制効果、マットな質感の観点で特に好ましい。水膨潤性粘土鉱物としては三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウムの一種で、一般に下記一般式(1)
(X,Y)23(Si,Al)4O10(OH)2Z・nH2O・・・(1)
式中 X=Al、Fe、Mn、Cr
Y=Mg、Fe、Ni、Zn、Li
Z=K、Na、Ca
で表わされ、具体的にはモンモリロナイト、ラポナイト及びヘクトライト等の天然又は合成(この場合、上記一般式中の(OH)がフッ素で置換されたもの)のモンモリロナイト群、及びナトリウムシリシックマイカやナトリウム又はリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母等が挙げられ、特にモンモリロナイト、ヘクトライトが高温でのワックス析出抑制効果、マットな質感の観点で好ましい。市販品としては、例えば、BENTONE 27 BC、BENTONE 38 BC、BENTONE 27V BC、BENTONE 38V BC(以上、エレメンティス社製)等が挙げられる。
本発明における成分(d)の含有量は、特に限定されず、口唇化粧料全量に対して、0.1%以上が好ましく、0.2%以上がより好ましく、0.3%以上がさらにより好ましい。また、5%以下が好ましく、3.5%以下がより好ましく、2%以下がさらにより好ましい。また、0.1~5%が好ましく、0.2~3.5%がより好ましく、0.3~2%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温でのワックス析出抑制効果とマットな質感により優れるため、より好ましい。
(25℃で液状の不揮発性油)
本発明に用いられる成分(e)25℃で液状の不揮発性油は、25℃で揮発しない油剤であり、常圧での沸点が260℃を超える油剤である。本発明における25℃で液状の不揮発性油は、化粧料に通常使用されるものであれば、特に限定されず、例えば、流動パラフィン(平均分子量=300~500、IOB=0)、スクワラン(MW=422.83、IOB=0)、スクワレン(MW=410.73、IOB=0)等の炭化水素油類、イソステアリン酸(MW=284.48、IOB=0.43)、オレイン酸(MW=282.46、IOB=0.42)等の脂肪酸類、オクチルドデカノール(MW=298.55、IOB=0.26)、テトラデシルデカノール(MW=354.66、IOB=0.21)等の高級アルコール類、パルミチン酸イソプロピル(MW=298.50、IOB=0.16)、ミリスチン酸イソプロピル(MW=270.45、IOB=0.18)、イソステアリン酸イソプロピル(MW=326.56、IOB=0.15)、イソステアリン酸ヘキシル(MW=368.64、IOB=0.13)、イソステアリン酸ヘキシルデシル(MW=508.90、IOB=0.09)、イソノナン酸イソデシル(MW=298.50、IOB=0.19)、イソノナン酸イソトリデシル(MW=340.58、IOB=0.16)、イソノナン酸イソノニル(MW=284.48、IOB=0.20)、リンゴ酸ジイソステアリル(MW=639.04、IOB=0.28)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコ-ル(MW=412.64、IOB=0.25)、ジカプリル酸プロピレングリコ-ル(MW=384.59、IOB=0.32)、トリエチルヘキサノイン(MW=470.69、IOB=0.36)、イソステアリン酸ポリグリセリル-2(MW=450.65、IOB=0.81)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2(MW=661.05、IOB=0.41)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2(MW=965.56、IOB=0.26)、セバシン酸ジエチル(MW=258.35、IOB=0.43)、2-エチルヘキサン酸セチル(MW=368.64、IOB=0.13)、パルミチン酸エチルヘキシル(MW=368.64、IOB=0.13)、ミリスチン酸オクチルドデシル(MW=508.90、IOB=0.09)、オレイン酸オレイル(MW=532.52、IOB=0.09)、オレイン酸エチル(MW=310.51、IOB=0.16)、等のエステル油類、ジメチルポリシロキサン(6CS)(MW=236.53、IOB=0.18)、等のシリコーン油類等が挙げられ、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。その中でも高温でのワックスの析出抑制の観点からエステル油が好ましく、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、2-エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサノインがより好ましい。これらの中でもジカプリン酸ネオペンチルグリコール、2-エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシルがさらにより好ましい。市販品としては、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(エステモール N-01(日清オイリオグループ社製))、2-エチルヘキサン酸セチル(サラコス816T (日清オイリオグループ社製))、イソノナン酸イソノニル(サラコス99 (日清オイリオグループ社製))、リンゴ酸ジイソステアリル(コスモール222(日清オイリオグループ社製))、トリエチルヘキサノイン(MYRITOL GTEH (BASF社製))等が挙げられる。また、ワックスの析出抑制の観点から成分(e)の分子量は、150~900が好ましく、200~450がより好ましく、また、成分(e)のIOB値は、0~1.0が好ましく、0.05~0.7がより好ましい。また、成分(e)は、分子量が200~450であり、IOB値が0.1~0.3であればさらにより好ましい。分子量の値は上記成分の分子の化学構造式に基づき、分子を構成する原子の原子量の和として求めることができるが、流動パラフィン等、分子量の異なる成分の混合物である場合には、これら成分の分布を求め、各成分の分子量の平均値として求めることができる。
IOB値とは、有機概念図(藤田穆、有機化合物の予測と有機概念図、化学の領域 Vol.11,No.10(1957)719-725)に基づき求められる無機性値及び有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表わすもので、IOB値=(無機性値/有機性値)より求められる。
本発明における成分(e)の含有量は、口唇化粧料全量に対して、2~18%であり、4%以上が好ましく、6%以上がより好ましく、8%以上がさらにより好ましい。また、16%以下が好ましく、14%以下がより好ましく、12%以下がさらにより好ましい。また、4~16%が好ましく、6~14%がより好ましく、8~12%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温でのワックス析出抑制、色移りの無さにより優れるため、より好ましい。
本発明には成分(f)として、デキストリン脂肪酸エステルをさらに含有することができる。本発明における成分(f)は、デキストリンと脂肪酸のエステルである。本発明における成分(f)に用いられる脂肪酸は、特に限定されないが、炭素数8~22の脂肪酸が好ましく、炭素数8~18の直鎖または分岐鎖の飽和脂肪酸がより好ましい。このような脂肪酸として具体的にはエチルヘキサン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸等を例示することができる。成分(f)にはこれら脂肪酸の1種単独または2種以上の組み合わせと、上記デキストリンとのエステル化物が利用可能であるが、とりわけ構成脂肪酸の少なくとも一部にミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の炭素数14以上の脂肪酸を含有するものが好ましい。本発明における成分(f)は、具体的には、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン、イソステアリン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステルが挙げられ、何れも利用可能であるが、高温での亀裂抑制の観点から、パルミチン酸デキストリン及び/または(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリンが特に好ましい。成分(f)としては、例えばパルミチン酸デキストリン(レオパールKL2、レオパールTL2)、ミリスチン酸デキストリン(レオパールMKL2)、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン(レオパールTT2)、イソステアリン酸デキストリン(ユニフィルマHVY)(以上、千葉製粉社製)等の市販品を用いることができる。
本発明における成分(f)の含有量は、特に限定されず、口唇化粧料全量に対して、0.1%以上が好ましく、0.2%以上がより好ましく、0.3%以上がさらにより好ましい。また、5%以下が好ましく、3.5%以下がより好ましく、2%以下がさらにより好ましい。また、0.1~5%が好ましく、0.2~3.5%がより好ましく、0.3~2%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温でのワックス析出抑制、色移りの無さにより優れるため、より好ましい
上記した成分(b)、成分(e)の含有する割合は特に限定されるものではないが、これらの含有量の質量割合を特定の範囲とすることにより、さらに本発明の効果を高めることが可能となり好ましい。成分(b)と成分(e)の含有質量割合は、特に限定されるものではないが、色移りの無さの観点から、含有質量割合(b)/(e)が、2.8~25が好ましく、4.0~20がより好ましい。
上記した成分(a)、成分(f)の含有する割合は特に限定されるものではないが、これらの含有量の質量割合を特定の範囲とすることにより、さらに本発明の効果を高めることが可能となり好ましい。成分(a)と成分(f)の含有質量割合は、特に限定されるものではないが、高温でのワックスの析出抑制効果の点から、含有質量割合(f)/(a)が、0.01~0.1が好ましく、0.03~0.08がより好ましい。
本発明の口唇化粧料は、上記の成分(a)~(f)の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、油性成分、粉体、界面活性剤、紫外線吸収剤、繊維、アルコール類、水溶性高分子、保湿剤等の水性成分、糖類、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
本発明の口唇化粧料の剤型としては、水中油型、油中水型、油性の何れでもよいが、色移りの無さの観点から油性が好ましい。
本発明の口唇化粧料は、通常公知の製法で得ることができる。以下に製造方法の例を示すが、これに限定されるものではない。例えば、成分(a)~(e)を成分(a)の融点以上の温度(例えば、100℃)で溶解混合し、必要に応じてその他の成分を添加混合し、全体を分散したのちに容器に充填して得ることができる。
本発明の口唇化粧料の性状は、ペースト状である。ここで、ペースト状とは本発明の成分(d)のを含む有機変性粘土鉱物等により高い粘性を持つ状態を指し、具体的には、30℃の粘度が5000mPa・s~2,000,000mPa・sとして定義されるものである。本発明において、前記粘度は、試料を30℃で一日放置後、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン型式VS-A1(芝浦システム社製)を用いて測定した。
本発明の口唇化粧料は、口唇に使用するものであれば特に限定されないが、例えば、口紅、リップグロス、リップクリーム、リキッドルージュ等が挙げられる。
以下に実施例を挙げて、本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1~19及び比較例1~12:リキッドルージュ
下記表1~3に示す処方のリキッドルージュを調整し、イ.高温での亀裂抑制効果、ロ.色移りの無さ、ハ.膜の収縮感の無さ、ニ.マットな質感、ホ.高温でのワックスの析出抑制効果について、下記評価方法及び判定基準により評価判定し。その結果も併せて表1~3に示す。
Figure 2023069432000001
Figure 2023069432000002
Figure 2023069432000003
※1 EPSワックス(日本ナチュラルプロダクツ社製)
※2 MULTIWAX W445(SONNEBORN,LLC製)
※3 WHITEBEEDSWAX (三木化学工業社製)
※4 精製キャンデラワックスSR-3(日本ナチュラルプロダクツ社製)
※5 ISODODECANE(IMCD(INEOS OLIGOMERS)社製)
※6 SR1000 (モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
※7 SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
※8 コスモール168ARNV(日清オイリオグループ社製)
※9 BENTONE 38V BC(エレメンティス社製)
※10 スメクトンSA-2 (クニミネ工業社製)
※11 エステモール N-01(日清オイリオグループ社製)
※12 サラコス816T (日清オイリオグループ社製)
※13 サラコス913 (日清オイリオグループ社製)
※14 コスモール222 (日清オイリオグループ社製)
※15 MYRITOL GTEH (BASF社製)
※16 レオパール KL2 (千葉製粉社製)
(製造方法 実施例1~19、比較例1~11)
A:成分(1)~(4)、(6)~(8)を100℃に加熱し混合溶解する。
B:Aに成分(5)、(9)~(24)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bを塗布体付き容器に室温で充填し、リキッドルージュ(ペースト状)を得た。
(製造方法 比較例12)
A:成分(1)~(4)、(6)~(8)を100℃に加熱し混合溶解する。
B:Aに成分(5)、(9)~(24)を均一に混合分散する。
C:Bを100℃に加温し溶解したものを繰り出しスティック容器に90℃で充填し、固形口唇化粧料を得た。
(評価方法1)
評価項目(イ)高温での亀裂抑制効果については、各試料に対して下記の試験を行った。
透明容器に充填した化粧料を50℃の恒温槽に静置し、2日後、30℃の恒温槽に3時間静置したのちに外観の観察を行った。化粧料表面に亀裂が見られるかを目視にて評価し、下記判定基準により判定した。
(評価項目)
イ.高温での亀裂抑制効果
<判定基準>
(判定):(目視評価)
◎ :化粧料表面に亀裂が見られない
○ :化粧料表面に小さな亀裂が見られる
△ :化粧料表面に表面に小さな亀裂が多数見られる
× :化粧料表面に表面に大きな亀裂が見られる
(評価方法2)
評価項目(ロ)色移りの無さについては、各試料に対して下記の試験を行った。
各試料を、口唇に塗布し、陶器のカップ(白色)で水を飲み、カップについた跡を目視にて評価し、下記判定基準により判定した。
(評価項目)
ロ.色移りの無さ
<判定基準>
(判定):(目視評価)
◎ :カップに全く色がつかない
○ :カップにわずかに色がつく
× :カップに色がつく
(評価方法3)
評価項目(ハ)膜の収縮感については、各試料に対して下記の試験を行った。
各試料について化粧料評価専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が各試料を口唇に塗布し、下記絶対評価基準にて評点をつけ、パネル全員の評点の平均点を算出し、下記判定基準により判定した。
(評価項目)
ハ.膜の収縮感の無さ
<評価基準>
(評点):(評価)
5 :非常に良い
4 :良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :4.5点以上
○ :3.5点以上4.5点未満
△ :2点以上3.5点未満
× :2点未満
(評価方法4)
評価項目(ニ)マットな質感について、各試料に対して下記の試験を行った。
各試料について化粧料評価専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が各試料を口唇に塗布し、下記絶対評価基準にて評点をつけ、パネル全員の評点の平均点を算出し、下記判定基準により判定した。
尚、評価項目(ニ)は口唇に試料塗布直後に評価をした。
(評価項目)
ニ.マットな質感
<評価基準>
(評点):(評価)
5 :非常にマット感がある
4 :マット感がある
3 :ややマット感がある
2 :ほとんどマット感がない
1 :マット感がない
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :4.5点以上
○ :3.5点以上4.5点未満
△ :2点以上3.5点未満
× :2点未満
(評価方法5)
評価項目(ホ)高温でのワックスの析出抑制効果について、各試料に対して下記の試験を行った。
透明容器に充填した各試料を50℃の恒温槽に静置し、2日後、30℃の恒温槽に3時間静置したのちに外観の評価を実施した。化粧料表面にワックスの析出が見られるかを目視にて評価し、下記判定基準により判定した。
(評価項目)
ホ.高温でのワックスの析出抑制効果
<判定基準>
(判定):(目視評価)
◎ :ワックスの析出が全く見られない
○ :ワックスの析出が化粧料表面の一部にわずかに見られる
△ :ワックスの析出が化粧料表面全体に見られる
× :ワックスの析出が化粧料表面全体に多数見られる。
表1~3の結果から明らかなように、実施例1~19は、高温での亀裂抑制効果、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ、マットな質感、高温でのワックスの析出抑制効果に優れた化粧料であった。
一方、成分(a)を含有しない比較例1では、高温での亀裂抑制効果、膜の収縮感の無さ、マットな質感が得られずに効果が不十分であった。成分(a)の量が多い比較例2では、高温にてワックスが析出してしまい効果が不十分であった。成分(a)の代わりにミツロウやキャンデリラワックスを含有する比較例3、4では使用時にべたつきがあり負担感を感じ、また高温にて亀裂及びワックスの析出が見られた。成分(b)の揮発性炭化水素が少ない比較例5では、色移りとワックスの析出において十分な効果が得られなかった。成分(c)のシリコーン系被膜剤を含まない比較例6では、色移り防止効果が著しく下がってしまい十分な効果が得られなかった。成分(c)の代わりにヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチルを含有する比較例7では、使用時にべたつきがあり、色移り防止効果、マットな質感及び高温におけるワックスの析出抑制効果に十分な効果が得られなかった。成分(d)を含まない比較例8及び成分(d)の代わりにケイ酸アルミニウムマグネシウムを含む比較例9では、高温にてワックスの析出が見られ、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ及びマットな質感の点で、十分な効果が得られなかった。成分(e)を含まない比較例10では、使用時に膜の収縮感があり、高温にて亀裂とワックスの析出が起こり効果は不十分であった。また、固形化粧料となる比較例(12)では、色移り防止効果とマットな質感に十分な効果が得られなかった。
実施例20:油性リップ(性状:ペースト状)
成分名 (%)
(1)(エチレン/プロピレン)コポリマー ※1 8
(2)イソドデカン ※5 50
(3)ポリメチルシルセスキオキサン ※7 10
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト ※9 0.5
(5)ジフェニルジメチコン ※17 5
(6)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール※11
(MW=412.64、IOB=0.25) 5
(7)水添ポリイソブテン ※18 3
(8)パルミチン酸デキストリン ※16 0.5
(9)セリサイト 残量
(10)シリカ ※19 3
(11)赤色202号 1
(12)黄色4号 1
(13)二酸化チタン 2
(14)トコフェロール 0.1
(15)l-メントール 0.5
(16)ガラス末 ※20 1
(17)(PET/ポリメタクリル酸メチル)ラミネート ※21 1
※17: KF-54(信越化学工業社製)
※18: パールリーム18(日油株式会社製)
※19: AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
※20: マイクログラスメタシャインMT1080RR(日本板硝子社製)
※21:オーロラフレークレッド 0.05(角八魚鱗箔社製)
(製造方法)
A:成分(1)、(3)~(8)を100℃に加熱し混合溶解する。
B:Aに成分(2)、(9)~(17)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bをジャー容器に室温で充填し、ペースト状油性リップを得た。
実施例20の油性リップは高温での亀裂抑制効果が高く、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ、マットな質感に優れ、高温でのワックスの析出抑制効果にすぐれた化粧料あった。また、30℃での粘度は、186,000mPa・sであった。
実施例21:油性口紅オーバーコート(性状:ペースト状)
成分 (%)
(1)フィッシャートロプシュワックス ※22 6
(2)ポリエチレンワックス ※23 2
(3)マイクロクリスタリンワックス 4
(4)イソドデカン ※5 40
(5)トリメチルシロキシケイ酸 ※6 12
(5)ジステアルジモニウムヘクトライト ※9 0.3
(6)イソノナン酸イソノニル ※24
(MW=284.48、IOB=0.20) 2
(7)リンゴ酸ジイソステアリル ※14
(MW=639.04、IOB=0.28) 4
(8)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/
オクチルドデシル) ※25 4
(9)パルミチン酸デキストリン ※16 0.1
(10)マイカ 残量
(11)ジメチルシリル化シリカ ※26 1
(12)(ビニルジメチコン/
メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー ※27 2
(13)ポリメタクリル酸メチル ※28 2
(14)二酸化チタン 1
(15)赤色202号 1
(16)雲母チタン ※29 1
(17)雲母チタン ※30 1
(18)精製水 0.1
※22: CIREWAX 80(CIREBELLE社製)
※23: LIPWAX A-4(日本ナチュラルプロダクツ社製)
※24: サラコス99 (日清オイリオグループ社製)
※25: エルデュウ PS-203(味の素社製)
※26: AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
※27: KSP-100(信越化学工業社製)
※28: ガンツパールGM-2800(アイカ工業社製)
※29: COSMETICA FINE WHITE N-8000D(CQV社製)
※30: SA-フラメンコオレンジ(三好化成株式会社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(3)、(6)~(9)を100℃に加熱し混合溶解する。
B:Aに成分(4)、(5)、(10)~(18)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bをチューブ容器に室温で充填し、ペースト状油性口紅オーバーコートを得た。
実施例21の油性口紅オーバーコートは高温での亀裂抑制効果が高く、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ、マットな質感に優れ、高温でのワックスの析出抑制効果にすぐれた化粧料であった。また、30℃での粘度は、425,000mPa・sであった。
実施例22:水中油乳化型リップ(性状:ペースト状)
成分 (%)
(1)(エチレン/プロピレン)コポリマー ※1 4
(2)パラフィンワックス 4
(3)イソドデカン ※5 35
(4)トリメチルシロキシケイ酸 ※6 8
(5)トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル
(MW=470.69、IOB=0.36) 2
(6)イソノナン酸イソトリデシル
(MW=340.58、IOB=0.16) 2
(7)ジステアルジモニウムヘクトライト ※9 0.3
(8)パルミチン酸デキストリン ※16 0.05
(9)精製水 残量
(10)イソステアリン酸ソルビタン ※31 0.2
(11)オレイン酸ソルビタン ※32 0.01
(12)ジ(C12―15)パレス―8リン酸 ※33 0.1
(13)ステアロイルグルタミン酸Na ※34 0.05
(14)トリセテアレス―4リン酸 ※35 0.1
(15)ポリソルベート60 ※36 0.3
(16)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10―30))
クロスポリマー ※37 0.05
(17)トリエタノールアミン 0.2
(18)ヒアルロン酸 0.01
(19)コラーゲン 0.05
(20)香料 0.2
(21)酢酸トコフェロール 0.05
(22)油溶性ローズマリーエキス 0.05
(23)赤227号 0.25
(24)黄4号 0.25
(25)青色1号 0.25
(26)橙205号 0.25
※31:NIKKOL SI―10RV(日本サーファクタント工業社製)
※32:レオドール AO―15V(花王株式会社製)
※33:ニッコール DDP―8(日本サーファクタント社製)
※34:アミソフト HS―11P(F)(味の素社製)
※35:HOSTAPHAT KW340D(クラリアント・ジャパン社製)
※36:NIKKOL TS―10V(日本サーファクタント工業社製)
※37:カーボポール1382(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(2)、(4)~(8)を100℃に加熱し、混合溶解する。
B:Aに成分(3)を加え混合溶解する。
C:(9)~(26)を70℃で均一に混合溶解する。
D:70℃にてBをCに加え乳化する。
E:Dを室温で塗布体付き容器に流し込み、ペースト状水中油乳化型リップを得た。
実施例22の水中油乳化型リップは高温での亀裂抑制効果が高く、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ、マットな質感に優れ、高温でのワックスの析出抑制効果にすぐれた化粧料あった。また、30℃での粘度は、172,000mPa・sであった。
実施例23:油中水乳化型リップ(性状:ペースト状)
成分 (%)
(1)(エチレン/プロピレン)コポリマー ※1 5
(2)パラフィンワックス 5
(3)イソドデカン ※5 30
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト ※9 0.3
(5)トリメチルシロキシケイ酸 ※6 10
(6)2―エチルヘキサン酸セチル
(MW=368.64、IOB=0.13) 2
(7)イソノナン酸イソトリデシル
(MW=340.58、IOB=0.16) 2
(8)シクロメチコン 残量
(9)メトキシケイヒ酸エチルへキシル ※38 4
(10)パルミチン酸デキストリン ※16 0.05
(11)PEG-9ジメチコン ※39 1.5
(12)セチルジメチコン ※40 1.5
(13)アクリレーツ/アクリル酸エチルへキシル/
メタクリル酸ジメチコン)コポリマー ※41 0.3
(14)(ジメチコン/ビニルジメチコン)
クロスポリマー ※42 0.1
(15)PEG―9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン ※4 0.1
(16)ラウリルPEG―9ポリジメチルシロキシ
エチルジメチコン ※44 0.1
(17)精製水 25
(18)エタノール 4
(19)グリセリン 1
(20)ジプロピレングリコール 1
(21)酢酸トコフェロール 0.05
(22)ラベンダー花エキス 0.05
(23)赤202号 1
(24)黄4号 0.5
(25)酸化チタン 0.2
※38:UVINUL MC80(BASF社製)
※39:KF―6019(信越化学工業社製)
※40:ABIL WAX 9840(EVONIK GOLDSCHMIDT社製)
※41:KP―578P(信越化学工業社製)
※42:KSG―016F(信越化学工業社製)
※43:KF―6028P(信越化学工業社製)
※44:KF―6038(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)、(2)、(5)~(10)を100℃に加熱し、混合溶解する。
B:Aに成分(3)、(4)、(11)~(16)、(23)~(25)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:(17)~(22)を均一に混合溶解する。
D:BにC加え乳化する。
E:Dを室温で塗布体付き容器に流し込み、ペースト状油中水W/O乳化型リップを得た。
実施例23の油中水乳化型リップは高温での亀裂抑制効果が高く、色移りの無さ、膜の収縮感の無さ、マットな質感に優れ、高温でのワックスの析出抑制効果にすぐれた化粧料であった。また、30℃での粘度は、324,000mPa・sであった。

Claims (6)

  1. 次の(a)~(e);
    (a)炭化水素ワックス
    (b)揮発性炭化水素油
    (c)シリコーン被膜形成剤
    (d)有機変性粘土鉱物
    (e)25℃で液状の不揮発性油
    を含有し、成分(a)の含有量が5~20質量%であり、成分(b)の含有量が20~60質量%であり、成分(e)の含有量が2~18質量%であることを特徴とする30℃でペースト状の口唇化粧料。
  2. 前記成分(a)がポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、及び(エチレン/プロピレン)コポリマーよりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1に記載の口唇化粧料。
  3. 前記成分(c)がトリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、及びアクリル-シリコーングラフト共重合体よりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1または2に記載の口唇化粧料。
  4. 前記成分(e)に対する成分(b)の含有質量割合(b)/(e)が2.8~25である請求項1~3のいずれか1項に記載の口唇化粧料。
  5. 前記成分(e)の分子量が450以下であることを特徴請求項1~4のいずれか1項に記載の口唇化粧料。
  6. さらに成分(f)デキストリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の口唇化粧料。

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