JP2023068796A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄部によるプローブの洗浄力を向上させること。【解決手段】 実施形態に係る自動分析装置は、プローブと、洗浄部と、を備える。プローブは、試薬またはサンプルを分注する。洗浄部は、プローブを洗浄する。また、洗浄部は、第1のノズルと、第2のノズルと、を備える。第1のノズルは、第1の洗浄位置に向かって第1の洗浄水を放出する。第2のノズルは、第1の洗浄位置の下方に位置する第2の洗浄位置に向かって第2の洗浄水を放出する。【選択図】 図3

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、自動分析装置に関する。
臨床検査用の自動分析装置では、血液および尿などの生体試料(以下、試料(サンプル))と称する)と試薬とを一定量混合して反応させ、この混合液に光を当てて得られる透過光または散乱光の光量を測定することで、測定対象物質の濃度、活性値、および変化に掛かる時間などを求めている。
試料及び試薬は、アームに取り付けられたプローブを用いて分注される。この際、異なる試料を同一のプローブを用いて分注するため、検体間キャリーオーバーの発生を防止するため、プローブを使用する毎に洗浄が必要となる。同様に、異なる試薬を同一のプローブを用いて分注するため、プローブを使用する毎に洗浄が必要となる。
特開平4-9670号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、洗浄部によるプローブの洗浄力を向上させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る自動分析装置は、プローブと、洗浄部と、を備える。プローブは、試薬またはサンプルを分注する。洗浄部は、プローブを洗浄する。また、洗浄部は、第1のノズルと、第2のノズルと、を備える。第1のノズルは、第1の洗浄位置に向かって第1の洗浄水を放出する。第2のノズルは、第1の洗浄位置の下方に位置する第2の洗浄位置に向かって第2の洗浄水を放出する。
図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る分析機構の構成を例示する図である。 図3は、第1の実施形態に係るプローブ洗浄ユニットの構成を例示する図である。 図4は、第1の実施形態に係るプローブ洗浄ユニットの制御構成を示すブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係る自動分析装置によるプローブ洗浄処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る自動分析装置による通常洗浄処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る通常洗浄処理においてプローブの下降が開始した状態を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る通常洗浄処理においてプローブが第1の洗浄位置よりも下降した状態を示す図である。 図9は、図8に示す状態を鉛直方向に垂直な断面で示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る通常洗浄処理においてプローブが第1の洗浄位置よりも上昇した状態を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係る自動分析装置による2段洗浄処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図12は、第1の実施形態に係る2段洗浄処理においてプローブの下降が開始した状態を示す図である。 図13は、第1の実施形態に係る2段洗浄処理においてプローブが第1の洗浄位置よりも下降した状態を示す図である。 図14は、第1の実施形態に係る2段洗浄処理においてプローブが第2の洗浄位置よりも下降した状態を示す図である。 図15は、第1の実施形態に係る2段洗浄処理においてプローブが第2の洗浄位置よりも上昇した状態を示す図である。 図16は、第1の実施形態に係る2段洗浄処理においてプローブが第1の洗浄位置よりも上昇した状態を示す図である。 図17は、第1の実施形態の第1の変形例に係るプローブ洗浄ユニットの構成を例示する図である。 図18は、第1の実施形態の第2の変形例に係るプローブ洗浄ユニットの構成を例示する図である。
以下、図面を参照しながら、自動分析装置の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置1の機能構成を示すブロック図である。図1に示される自動分析装置1は、分析機構2と、解析回路3と、駆動機構4と、入力インタフェース5と、出力インタフェース6と、通信インタフェース7と、記憶回路8と、制御回路9とを備える。
分析機構2は、血液または尿などの試料(サンプル)と、各検査項目で用いられる試薬溶液とを混合する。また、分析機構2は、検査項目によっては、所定の倍率で希釈した標準液と、この検査項目で用いられる試薬溶液とを混合する。分析機構2は、サンプルまたは標準液と、試薬溶液との混合液の光学的な物性値を測定する。この測定により、例えば、透過光強度または吸光度、および散乱光強度などで表される標準データおよび被検データが生成される。
解析回路3は、分析機構2により生成される標準データおよび被検データを解析することで、検量データおよび分析データを生成するプロセッサである。解析回路3は、例えば、記憶回路8から解析プログラムを読み出し、読み出した解析プログラムに従って標準データおよび被検データを解析する。尚、解析回路3は、記憶回路8で記憶されているデータの少なくとも一部を記憶する記憶領域を備えてもよい。
駆動機構4は、制御回路9の制御に従い、分析機構2を駆動させる。駆動機構4は、例えば、ギア、ステッピングモータ、ベルトコンベアおよびリードスクリューなどにより実現される。
入力インタフェース5は、例えば、操作者が測定を指示したサンプルまたは病院内ネットワークNWを介して測定を依頼されたサンプルに係る各検査項目の分析パラメータなどの設定を受け付ける。入力インタフェース5は、例えば、マウス、キーボード、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパッド、およびタッチパネルなどにより実現される。入力インタフェース5は、制御回路9に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御回路9へ出力する。
なお、入力インタフェース5は、本明細書において、マウスおよびキーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、入力インタフェース5には、自動分析装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路9へ出力する電気信号の処理回路が含まれてもよい。
出力インタフェース6は、制御回路9に接続され、制御回路9から供給される信号を出力する。出力インタフェース6は、例えば、表示回路、印刷回路および音声デバイスなどにより実現される。
表示回路には、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイおよびプラズマディスプレイなどが含まれる。また、表示回路には、表示対象を表すデータをビデオ信号に変換し、ビデオ信号を外部へ出力する処理回路が含まれてもよい。印刷回路は、例えば、プリンタなどを含む。また、印刷回路には、印刷対象を表すデータを外部へ出力する出力回路が含まれてもよい。音声デバイスは、例えば、スピーカなどを含む。また、音声デバイスには、音声信号を外部へ出力する出力回路が含まれてもよい。尚、出力インタフェース6は、入力インタフェース5と共にタッチパネル、或いはタッチスクリーンとして実現されてもよい。
通信インタフェース7は、例えば、病院内ネットワークNWと接続する。通信インタフェース7は、病院内ネットワークNWを介してHIS(Hospital Information System)とデータ通信を行う。尚、通信インタフェース7は、病院内ネットワークNWと接続する検査部門システム(Laboratory Information System:LIS)を介してHISとデータ通信を行ってもよい。
記憶回路8は、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体などを含む。これらの記憶媒体は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体または半導体メモリなどである。尚、記憶回路8は、必ずしも単一の記憶媒体(記憶装置)により実現される必要は無い。例えば、記憶回路8は、複数の記憶装置により実現されてもよい。
記憶回路8は、解析回路3で実行される解析プログラム、および制御回路9に備わる機能を実現するための制御プログラムを記憶している。記憶回路8は、解析回路3により生成される検量データを検査項目毎に記憶する。記憶回路8は、解析回路3により生成される分析データをサンプル毎に記憶する。記憶回路8は、操作者から入力された検査オーダ、または通信インタフェース7が病院内ネットワークNWを介して受信した検査オーダを記憶する。
制御回路9は、自動分析装置1の中枢として機能するプロセッサである。制御回路9は、記憶回路8に記憶されているプログラムを実行することで、実行したプログラムに対応する機能を実現する。尚、制御回路9は、記憶回路8で記憶されているデータの少なくとも一部を記憶する記憶領域を備えてもよい。
制御回路9は、例えば、制御プログラムを実行することで、システム制御機能91を有する。尚、本実施形態では、単一のプロセッサによってシステム制御機能91が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて制御回路を構成し、各プロセッサが動作プログラムを実行することによりシステム制御機能91を実現しても構わない。
制御回路9は、システム制御機能91により、入力インタフェース5から入力される入力情報に基づき、自動分析装置1における各部を統括して制御する。例えば、システム制御機能91において制御回路9は、検査項目に応じた測定を実施するように駆動機構4を駆動し、分析機構2で生成される標準データおよび被検データを解析するように解析回路3を制御する。
図2は、図1に示される分析機構2の構成の一例を示す模式図である。図2に示される分析機構2は、反応ディスク201、恒温部202、サンプルディスク203、第1試薬庫204、および第2試薬庫205を備える。また、分析機構2は、サンプル分注アーム206、サンプル分注プローブ207、第1試薬分注アーム208、第1試薬分注プローブ209、第2試薬分注アーム210、第2試薬分注プローブ211、電極ユニット212、測光ユニット213、洗浄ユニット214、攪拌ユニット215、およびプローブ洗浄ユニット216を備える。
まず、反応ディスク201、恒温部202、サンプルディスク203、第1試薬庫204、第2試薬庫205について説明する。
反応ディスク201は、複数の反応容器2011を、環状に配列させて保持する。反応ディスク201は、複数の反応容器2011を所定の経路に沿って搬送する。具体的には、反応ディスク201は、駆動機構4により、既定の時間間隔(以下、1周期、或いは1サイクルと称する)、例えば4.5秒または9秒ごとに回動と停止とが交互に繰り返される。反応容器2011は、例えば、ガラス、ポリプロピレン(polypropylene:PP)またはアクリルにより形成されている。尚、反応ディスク201上の複数の位置には、サンプル吐出位置、第1試薬吐出位置、第2試薬吐出位置、および攪拌位置などが設定されている。
恒温部202は、所定の温度に設定された熱媒体を貯留し、貯留する熱媒体に反応容器2011を浸漬させることで、反応容器2011に収容される混合液を昇温する。
サンプルディスク203は、測定を依頼されたサンプルを収容する複数のサンプル容器を、環状に配列させて保持する。サンプルディスク203は、複数のサンプル容器を所定の経路に沿って搬送する。図2に示す例では、サンプルディスク203は、反応ディスク201と隣り合って配置されている。尚、サンプルディスク203上の所定の位置には、サンプル吸引位置が設定されている。また、サンプルディスク203は、着脱自在なカバーにより覆われてもよい。
第1試薬庫204は、サンプルに含まれる所定の成分と反応する第1試薬を収容する試薬容器を複数保冷する。図2に示す例では、第1試薬庫204は、反応ディスク201と隣り合って配置されている。第1試薬庫204内には、第1試薬ラックが回転自在に設けられている。第1試薬ラックは、複数の試薬容器を円環状に配列して保持する。第1試薬ラックは、駆動機構4により回動される。尚、第1試薬庫204上の所定の位置には、第1試薬吸引位置が設定されている。試薬容器は、試薬ボトルと呼ばれてもよい。また、第1試薬庫204は、着脱自在な試薬カバーにより覆われてもよい。
第2試薬庫205は、第2試薬を収容する試薬容器を複数保冷する。図2に示す例では、第2試薬庫205は、反応ディスク201の内側に配置されている。第2試薬庫205内には、第2試薬ラックが回転自在に設けられている。第2試薬ラックは、複数の試薬容器を円環状に配列して保持する。第2試薬ラックは、駆動機構4により回動される。尚、第2試薬庫205上の所定の位置には、第2試薬吸引位置が設定されている。また、第2試薬庫205は、着脱自在な試薬カバーにより覆われてもよい。
次に、サンプル分注アーム206、サンプル分注プローブ207、第1試薬分注アーム208、第1試薬分注プローブ209、第2試薬分注アーム210、第2試薬分注プローブ211、電極ユニット212、測光ユニット213、洗浄ユニット214、攪拌ユニット215、およびプローブ洗浄ユニット216について説明する。
サンプル分注アーム206は、反応ディスク201とサンプルディスク203との間に設けられている。サンプル分注アーム206は、駆動機構4により、鉛直方向に上下動自在、且つ水平方向に回動自在に設けられている。サンプル分注アーム206は、一端にサンプル分注プローブ207を保持する。
サンプル分注プローブ207は、サンプル分注アーム206の回動に伴い、円弧状の回動軌道に沿って回動する。この回動軌道上には、サンプル吐出位置、洗浄位置、およびサンプル吸引位置が設定されている。サンプル吐出位置は、例えば、サンプル分注プローブ207の回動軌道と、反応ディスク201に円環状に配列される反応容器2011の移動軌道との交点に設定される。洗浄位置は、例えば、プローブ洗浄ユニット216上に設定される。サンプル吸引位置は、例えば、サンプル分注プローブ207の回動軌道と、サンプルディスク203に円環状に配列されるサンプル容器の移動軌道との交点に設定される。
サンプル分注プローブ207は、駆動機構4によって駆動され、反応ディスク201に保持される反応容器2011の開口部の直上(サンプル吐出位置)、プローブ洗浄ユニット216の直上(洗浄位置)、およびサンプルディスク203に保持されるサンプル容器の開口部の直上(サンプル吸引位置)においてそれぞれ上下方向に移動する。
また、サンプル分注プローブ207は、サンプル容器に収容されたサンプルを分注する。具体的には、サンプル分注プローブ207は、制御回路9の制御に従い、サンプル吸引位置の直下に位置するサンプル容器からサンプルを吸引する。また、サンプル分注プローブ207は、制御回路9の制御に従い、吸引したサンプルを、サンプル吐出位置の直下に位置する反応容器2011へ吐出する。さらに、サンプル分注プローブ207は、制御回路9の制御に従い、洗浄位置の直下に位置するプローブ洗浄ユニット216において洗浄される。サンプル分注プローブ207は、サンプルの吸引および吐出の一連の分注動作、およびサンプルの吐出後に行われる洗浄動作を、例えば、1サイクルの間に実施する。
第1試薬分注アーム208は、例えば、反応ディスク201と第1試薬庫204との間に設けられている。第1試薬分注アーム208は、駆動機構4により、鉛直方向に上下動自在、且つ水平方向に回動自在に設けられている。第1試薬分注アーム208は、一端に第1試薬分注プローブ209を保持する。
第1試薬分注プローブ209は、第1試薬分注アーム208の回動に伴い、円弧状の回動軌道に沿って回動する。この回動軌道上には、第1試薬吸引位置および第1試薬吐出位置がある。第1試薬吸引位置は、例えば、第1試薬分注プローブ209の回動軌道と、第1試薬ラックに円環状に配列される試薬容器の開口部の移動軌道との交点に相当する。また、第1試薬吐出位置は、例えば、第1試薬分注プローブ209の回動軌道と、反応ディスク201に円環状に配列される反応容器2011の移動軌道との交点に相当する。
第1試薬分注プローブ209は、駆動機構4によって駆動され、第1試薬ラックに保持される試薬容器の開口部の直上(第1試薬吸引位置)、または反応ディスク201に保持される反応容器2011の開口部の直上(第1試薬吐出位置)において上下方向に移動する。
また、第1試薬分注プローブ209は、制御回路9の制御に従い、第1試薬吸引位置の直下に位置する試薬容器から第1試薬を吸引する。また、第1試薬分注プローブ209は、制御回路9の制御に従い、吸引した第1試薬を、第1試薬吐出位置の直下に位置する反応容器2011へ吐出する。第1試薬分注プローブ209は、吸引および吐出の一連の分注動作を、例えば、1サイクルの間に1回実施する。尚、これら一連の分注動作は、第1試薬分注プローブ209が第2試薬を分注する場合も同様である。
第2試薬分注アーム210は、例えば、反応ディスク201と第2試薬庫205との間に設けられている。第2試薬分注アーム210は、駆動機構4により、鉛直方向に上下動自在、且つ水平方向に回動自在に設けられている。第2試薬分注アーム210は、一端に第2試薬分注プローブ211を保持する。
第2試薬分注プローブ211は、第2試薬分注アーム210の回動に伴い、円弧状の回動軌道に沿って回動する。この回動軌道上には、第2試薬吸引位置および第2試薬吐出位置がある。第2試薬吸引位置は、例えば第2試薬分注プローブ211の回動軌道と、第2試薬ラックに円環状に配列される試薬容器の開口部の移動軌道との交点に相当する。また、第2試薬吐出位置は、例えば、第2試薬分注プローブ211の回動軌道と、反応ディスク201に円環状に配列される反応容器2011の移動軌道の交点に相当する。
第2試薬分注プローブ211は、駆動機構4によって駆動され、第2試薬ラックに保持される試薬容器の開口部の直上(第2試薬吸引位置)、または反応ディスク201に保持される反応容器2011の開口部の直上(第2試薬吐出位置)において上下方向に移動する。
また、第2試薬分注プローブ211は、制御回路9の制御に従い、第2試薬吸引位置の直下に位置する試薬容器から第2試薬を吸引する。また、第2試薬分注プローブ211は、制御回路9の制御に従い、吸引した第2試薬を、第2試薬吐出位置の直下に位置する反応容器2011へ吐出する。第2試薬分注プローブ211は、吸引および吐出の一連の分注動作を、例えば、1サイクルの間に1回実施する。
電極ユニット212は、反応ディスク201の外周近傍に設けられている。電極ユニット212は、反応容器2011内に吐出されたサンプルと試薬との混合液の電解質濃度を測定する。電極ユニット212は、イオン選択性電極(Ion Selective Electrode:ISE)および参照電極を有する。電極ユニット212は、制御回路9の制御に従い、測定対象のイオンを含む混合液について、ISEと参照電極との間の電位を測定する。電極ユニット212は、電位を測定したデータを標準データまたは被検データとして解析回路3へと出力する。
測光ユニット213は、反応ディスク201の外周近傍に設けられている。測光ユニット213は、反応容器2011内に吐出されたサンプルと試薬との混合液における所定の成分を光学的に測定する。測光ユニット213は、光源および光検出器を有する。測光ユニット213は、制御回路9の制御に従い、光源から光を照射する。照射された光は、反応容器2011の第1側壁から入射され、第1側壁と対向する第2側壁から出射される。測光ユニット213は、反応容器2011から出射された光を、光検出器により検出する。
具体的には、例えば、光検出器は、反応容器2011内の標準試料(標準サンプル)と試薬との混合液を通過した光を検出し、検出した光の強度に基づき、吸光度などにより表される標準データを生成する。また、光検出器は、反応容器2011内の被検試料(被検サンプル)と試薬との混合液を通過した光を検出し、検出した光の強度に基づき、吸光度などにより表される被検データを生成する。測光ユニット213は、生成した標準データおよび被検データを解析回路3へ出力する。
洗浄ユニット214は、反応ディスク201の外周近傍に設けられている。洗浄ユニット214は、電極ユニット212または測光ユニット213において混合液の測定が終了した反応容器2011の内部を洗浄する。この洗浄ユニット214は、反応容器2011を洗浄するための洗浄液を供給する洗浄液供給ポンプ(図示せず)を備えている。また、洗浄ユニット214は、洗浄液供給ポンプから供給された洗浄液の反応容器2011内への吐出や、反応容器2011内の混合液、及び洗浄液の各液体の吸引を行う洗浄ノズルを備えている。
攪拌ユニット215は、反応ディスク201の外周近傍に設けられている。攪拌ユニット215は、攪拌子を有し、この攪拌子により、反応ディスク201上の攪拌位置に位置する反応容器2011内に収容されているサンプルと第1試薬との混合液を攪拌する。または、攪拌ユニット215は、反応容器2011内に収容されているサンプル、第1試薬、および第2試薬の混合液を攪拌する。
プローブ洗浄ユニット216は、反応ディスク201とサンプルディスク203との間に設けられている。プローブ洗浄ユニット216は、サンプルを吐出した後のサンプル分注プローブ207を洗浄する。プローブ洗浄ユニット216は、洗浄部の一例である。
図3は、プローブ洗浄ユニット216の構成の一例を示す図である。図3は、プローブ洗浄ユニット216を鉛直方向に対して平行な断面で示している。図3に示すように、プローブ洗浄ユニット216は、洗浄部本体311、第1のノズル312及び第2のノズル314を備える。
洗浄部本体311は、上側へ向かって開口する開口部3111を備える。洗浄部本体311は、上部が開口した中空の円筒形状に形成されている。サンプル分注プローブ207を洗浄する際には、開口部3111にサンプル分注プローブ207が上側から挿入されることにより、洗浄部本体311の内部へサンプル分注プローブ207が挿入される。
第1のノズル312は、第1の噴射口313を介して洗浄部本体311の側面に取り付けられている。第1の噴射口313は、洗浄部本体311の内側面に形成された貫通孔である。第1のノズル312は、水平方向に沿って延設されている。また、第1の噴射口313は、水平方向を向いている。洗浄部本体311の内側面には、2つの第1の噴射口313が形成されている。2つの第1の噴射口313は、互いに対して対向する位置に配置される。例えば、第1の噴射口313は、鉛直方向について略同じ高さで、洗浄部本体311の中心軸を挟んで反対側の位置に配置される。
第2のノズル314は、第2の噴射口315を介して洗浄部本体311の側面に取り付けられている。第2の噴射口315は、洗浄部本体311の内側面に形成された貫通孔である。第2のノズル314は、水平方向に沿って延設されている。また、第2の噴射口315は、水平方向を向いている。第2のノズル314は、第1のノズル312の下側に取り付けられている。このため、第2の噴射口315は、第1の噴射口313よりも下側に位置する。
洗浄部本体311の内側面には、2つの第2の噴射口315が形成されている。2つの第2の噴射口315は、互いに対して対向する位置に配置される。例えば、2つの第1の噴射口313は、鉛直方向について略同じ高さで、洗浄部本体311の中心軸を挟んで反対側の位置に配置される。また、第2の噴射口315のそれぞれは、第1の噴射口313のいずれかの真下に配置されている。
なお、洗浄部本体311に設けられる第1の噴射口313及び第2の噴射口315の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。また、第2の噴射口315は、第1の噴射口313のいずれかの真下とは異なる位置に配置されてもよい。
図4は、プローブ洗浄ユニット216の制御構成の一例を示すブロック図である。プローブ洗浄ユニット216は、純水供給部340およびファインバブル水発生部350をさらに備える。ファインバブル水発生部350は、必ずしもプローブ洗浄ユニット216に備えられていなくてもよい。ファインバブル水発生部350は、例えば、自動分析装置1内に備えられていてもよいし、自動分析装置1とは別の外部装置であってもよい。
純水供給部340は、図示しないチューブを介して、第1のノズル312と接続されている。純水供給部340は、第1のノズル312及び第1の噴射口313を介して、洗浄部本体311の内部に純水を供給する。また、純水供給部340は、図示しないチューブを介して、ファインバブル水発生部350と接続されている。純水供給部340は、ファインバブル水発生部350に純水を供給する。
純水供給部340は、例えば、ポンプおよび電磁バルブを用いて純水の供給を制御する。純水供給部340は、制御回路9の制御に従い、第1のノズル312で用いられる純水の供給を制御する。尚、純水供給部340は、ボトルに注入された純水を供給してもよいし、水から不純物を除去することによって純水を生成し、生成した純水を供給してもよい。
第1のノズル312は、洗浄部本体311の内部に設定された第1の洗浄位置P1へ向かって第1の洗浄水W1を放出する。第1の洗浄水W1は、例えば、純水供給部340から供給された純水である。本実施形態では、第1の洗浄水W1として純水が用いられる例について説明するが、第1の洗浄水W1としてファインバブル水が用いられてもよい。
第1の洗浄位置P1は、水平方向について、洗浄部本体311の中心位置に設定される。第1の洗浄位置P1は、鉛直方向について第1の噴射口313と略同じ位置に設定されている。また、第1のノズル312は、第1の洗浄水W1を扇形のシャワー状にして、略水平に放出する。第1のノズル312は、第1の洗浄位置P1へ向かって第1の洗浄水W1を放出することにより、サンプル分注プローブ207のうち第1の洗浄位置P1に位置する部分の表面に付着した汚れを洗浄する。
ファインバブル水発生部350は、純水供給部340から供給される純水を用いてファインバブル水を発生させる。ファインバブル水は、例えば、ファインバブルを含む純水である。ファインバブルには、バブルの直径を基準として、マイクロバブルおよびウルトラファインバブルの2つに大別できる。ファインバブル水は、マイクロバブルおよびウルトラファインバブルのいずれかが含まれていればよい。例えば、ファインバブル水発生部350は、純水中の気泡をせん断することによってファインバブル水を発生させる。あるいは、ファインバブル水発生部350は、圧力を上げることによってガスを溶かした純水を減圧させ発泡させることによってファインバブル水を発生させてもよい。
ファインバブル水発生部350は、図示しないチューブを介して、第2のノズル314と接続されている。ファインバブル水発生部350は、第2のノズル314及び第2の噴射口315を介して、洗浄部本体311の内部にファインバブル水を供給する。ファインバブル水発生部350は、例えば、ポンプおよび電磁バルブを用いてファインバブル水の供給を制御する。
第2のノズル314は、洗浄部本体311の内部に設定された第2の洗浄位置P2へ向かって第2の洗浄水W2を放出する。第2の洗浄水W2は、例えば、ファインバブル水発生部350から供給されたファインバブル水である。本実施形態では、第2の洗浄水W2としてファインバブル水が用いられる例について説明するが、第2の洗浄水W2として純水供給部340から供給された純水が用いられてもよい。
第2の洗浄位置P2は、第1の洗浄位置P1よりも下側に位置する。また、第2の洗浄位置P2は、鉛直方向について第2の噴射口315と略同じ位置に設定されている。第2のノズル314は、第2の洗浄位置P2へ向かって第2の洗浄水W2を略水平に放出することにより、サンプル分注プローブ207のうち第2の洗浄位置P2に位置する部分の表面に付着した汚れを洗浄する。
第2のノズル314は、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1の流速V1よりも大きい流速V2で第2の洗浄水W2を放出する。第2のノズル314から放出される第2の洗浄水W2の流速V2は、プローブ洗浄に最適化した流速である。
また、第2のノズル314の径D2は、第1のノズル312の径D1よりも小さい。第2のノズル314の径D2は、プローブ洗浄に最適化した流速を出すことが出来るノズル径に形成される。
また、第1のノズル312は、第1の洗浄水W1を放出することにより、第2の洗浄水W2が外部へ飛散することを防止する水膜を形成する。例えば、第1のノズル312は、第1の洗浄水W1を放出することにより、扇型の水膜を形成する。
また、図3に示すように、プローブ洗浄ユニット216は、排出口316及び廃液パイプ317をさらに備える。排出口316は、洗浄部本体311の下部に形成されている。排出口316には、廃液パイプ317が接続されている。廃液パイプ317は、図示していない廃液ボトルに接続されている。廃液ボトルには、廃液パイプ317を介して供給された排液が貯留される。サンプル分注プローブ207の洗浄に用いられた第1の洗浄水W1及び第2の洗浄水W2は、排出口316を通って洗浄部本体311の内部から排出され、廃液パイプ317を介して廃液ボトルへ供給される。
また、制御回路9は、システム制御機能91により、第1の洗浄水W1及び第2の洗浄水W2の放出状態を制御する。また、制御回路9は、システム制御機能91により、キャリーオーバーに関する情報に基づいて、サンプル分注プローブ207の洗浄に第2の洗浄水W2を用いるか否かを判定する。キャリーオーバーに関する情報は、例えば、サンプルの種類や検査方法等である。また、制御回路9は、システム制御機能91により、サンプル分注プローブ207の先端が第2の洗浄位置P2に近づいた場合に、第2のノズル314に第2の洗浄水W2の放出を開始させる。また、制御回路9は、第2の洗浄水W2が放出されている場合、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1の量を小さくする。
(プローブ洗浄処理)
次に、制御回路9のシステム制御機能91により実行されるプローブ洗浄処理の動作について説明する。プローブ洗浄処理とは、サンプル分注プローブ207を洗浄する処理である。図5は、プローブ洗浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下で説明する各処理における処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り適宜変更可能である。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。図5のフローチャートは、検査中における1サイクル間の動作において、サンプル吐出位置においてサンプルを吐出したサンプル分注プローブ207が洗浄位置に移動した状態で開始される。
(ステップS101)
制御回路9は、キャリーオーバーに関する情報を取得する。具体的には、制御回路9は、キャリーオーバーに関する情報として、検査方法、及び、検査を行うサンプルの種類を取得する。
(ステップS102)
制御回路9は、キャリーオーバーに関する情報に基づいて、キャリーオーバーが発生する可能性について判定する。具体的には、制御回路9は、検査方法やサンプルの種類に基づいて、検体間キャリーオーバーが起きやすいか否かを判定する。
(ステップS103)
検体間キャリーオーバーが起きやすい場合(ステップS102-No)、制御回路9は、通常洗浄処理を実行する。通常洗浄処理では、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1のみを用いてサンプル分注プローブ207の洗浄が行われる。通常洗浄処理の詳しい処理については後述する。
(ステップS104)
キャリーオーバーが発生する可能性が高い場合(ステップS102-Yes)、制御回路9は、2段洗浄処理を実行する。2段洗浄処理では、第1の洗浄水W1を用いた洗浄と、第1の洗浄水W1と第2の洗浄水W2の両方を用いた洗浄との2段階の洗浄が行われる。2段洗浄処理の詳しい処理については後述する。
通常洗浄処理または2段洗浄処理によるサンプル分注プローブ207の洗浄が終了すると、制御回路9は、プローブ洗浄処理を終了する。その後、制御回路9は、サンプル分注プローブ207を洗浄位置からサンプル吸引位置まで移動させ、サンプル吸引位置の直下にあるサンプル容器から次のサンプルを吸引させる。
(通常洗浄処理)
次に、キャリーオーバーが発生する可能性が低い場合にステップS103において実行される通常洗浄処理の動作について説明する。図6は、通常洗浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。また、図7乃至図10は、通常洗浄処理におけるプローブ洗浄ユニット216とサンプル分注プローブ207の状態を示す図である。図7乃至図10は、プローブ洗浄ユニット216を鉛直方向に対して平行な断面で示している。図7乃至図10では、サンプル分注プローブ207の移動方向を一点鎖線の矢印で示し、第1のノズル312から放出された第1の洗浄水W1を実線の矢印で示している。
(ステップS201)
制御回路9は、サンプル分注プローブ207の下降を開始させる。同時に、制御回路9は、純水供給部340を制御することにより、第1のノズル312からの第1の洗浄水W1の放出を開始させる。図7は、サンプル分注プローブ207の下降が開始し、第1のノズル312からの第1の洗浄水W1の放出が開始した状態を示す図である。
(ステップS202)
制御回路9は、サンプル分注プローブ207の位置を継続的に取得している。例えば、制御回路9は、サンプル分注プローブ207の先端の位置を検出することにより、サンプル分注プローブ207の位置を取得している。制御回路9は、サンプル分注プローブ207が最下位置に到達するまで、第1のノズル312から第1の洗浄水W1が放出された状態で、サンプル分注プローブ207を下降させる。最下位置は、通常洗浄処理におけるサンプル分注プローブ207の移動範囲のうち最も下側の位置である。通常洗浄処理における最下位置は、第1の洗浄位置P1よりも下側に設定される。
サンプル分注プローブ207が下降している間には、サンプル分注プローブ207の先端は、洗浄部本体311の上部に設けられた開口部3111から洗浄部本体311の内部に挿入され、洗浄部本体311の内部において下降する。図8は、ステップS202の処理においてサンプル分注プローブ207が第1の洗浄位置P1よりも下降した状態を示す図である。図9は、図8に示す状態を、鉛直方向に垂直な断面で示す図である。図8及び図9に示すように、第1の洗浄位置P1では、第1のノズル312から扇形に放出された第1の洗浄水W1が、サンプル分注プローブ207の表面に噴射される。そして、第1の洗浄位置P1では、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1により、サンプル分注プローブ207の表面に付着した汚れが洗浄される。サンプル分注プローブ207が下降するにつれて、サンプル分注プローブ207は、第1の洗浄位置P1に到達した部分から順に、第1の洗浄水W1により洗浄される。第1の洗浄位置P1では、第1の洗浄水W1により形成される太い水流により、サンプル分注プローブ207の表面に付着した大きな汚れが落とされる。第1の洗浄位置P1へ放出された第1の洗浄水W1は、サンプル分注プローブ207の洗浄に用いられた後、廃液として、廃液パイプ317を通って廃液ボトルへ排出される。
(ステップS203)
サンプル分注プローブ207が最下位置に到達すると(ステップS202-Yes)、制御回路9は、サンプル分注プローブ207の下降を停止させた後、サンプル分注プローブ207の上昇を開始させる。
図10は、ステップS203の処理においてサンプル分注プローブ207が第1の洗浄位置P1よりも上昇した状態を示す図である。図10に示すように、サンプル分注プローブ207が上昇している状態においても、第1の洗浄位置P1では、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1により、サンプル分注プローブ207の表面に付着した汚れが洗浄される。そして、サンプル分注プローブ207が洗浄部本体311の内部から抜去されると、制御回路9は、第1のノズル312からの第1の洗浄水W1の放出を停止させ、通常洗浄処理を終了する。
(2段洗浄処理)
次に、キャリーオーバーが発生する可能性が高い場合にステップS104において実行される2段洗浄処理の動作について説明する。図11は、2段洗浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。また、図12乃至図16は、2段洗浄処理におけるプローブ洗浄ユニット216とサンプル分注プローブ207の状態を示す図である。図12乃至図16は、プローブ洗浄ユニット216を鉛直方向に対して平行な断面で示している。図12乃至図16では、サンプル分注プローブ207の移動方向を一点鎖線の矢印で示し、第1のノズル312から放出された第1の洗浄水W1、及び、第2のノズル314から放出された第2の洗浄水W2を実線の矢印で示している。
(ステップS301)
制御回路9は、サンプル分注プローブ207の下降を開始させる。同時に、制御回路9は、第1のノズル312からの第1の洗浄水W1の放出を開始させる。図12は、サンプル分注プローブ207の下降が開始し、第1のノズル312からの第1の洗浄水W1が放出された状態を示す図である。
サンプル分注プローブ207の先端は、洗浄部本体311の上部に設けられた開口部3111から洗浄部本体311の内部に挿入され、洗浄部本体311の内部において下降する。
(ステップS302)
制御回路9は、サンプル分注プローブ207の位置を継続的に取得している。例えば、制御回路9は、サンプル分注プローブ207の先端の位置を検出することにより、サンプル分注プローブ207の位置を取得している。制御回路9は、サンプル分注プローブ207が基準位置に到達するまで、第1のノズル312から第1の洗浄水W1が放出された状態で、サンプル分注プローブ207を下降させる。基準位置は、第2の洗浄位置P2の近傍に予め設定される。例えば、基準位置は、第1の洗浄位置P1よりも下側で、かつ、第2の洗浄位置P2よりも僅かに上側の位置に設定される。
図13は、サンプル分注プローブ207の先端が第1の洗浄位置P1よりも下降した状態を示す図である。図13に示すように、サンプル分注プローブ207が基準位置に到達していない状態では、通常洗浄処理の場合と同様に、第1の洗浄位置P1では、第1のノズル312から扇形に放出された第1の洗浄水W1が、サンプル分注プローブ207の表面に噴射される。そして、第1の洗浄位置P1では、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1により、サンプル分注プローブ207の表面に付着した汚れが洗浄される。第1の洗浄位置P1では、第1の洗浄水W1により形成される太い水流により、サンプル分注プローブ207の表面に付着した大きな汚れが落とされる。
(ステップS303)
サンプル分注プローブ207が基準位置に到達すると(ステップS302-Yes)、制御回路9は、ファインバブル水発生部350を制御することにより、第2のノズル314からの第2の洗浄水W2の放出を開始させる。同時に、制御回路9は、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1の流速V1を小さくする。この際、制御回路9は、洗浄部本体311の内部から外部へ飛沫が飛び散ることが防止可能な水膜が形成される程度に第1の洗浄水W1の流速V1を小さくする。
図14は、第2のノズル314から第2の洗浄水W2が放出された状態において、サンプル分注プローブ207の先端が第2の洗浄位置P2よりも下降した状態を示す図である。図14に示すように、サンプル分注プローブ207の先端が第2の洗浄位置P2よりも下降した状態では、第1の洗浄位置P1に向かって、第1のノズル312から第1の洗浄水W1が扇状に噴出される。第1の洗浄位置P1では、第1のノズル312から噴出された第1の洗浄水W1により、水平方向に沿って水の薄膜が形成される。
同時に、第2の洗浄位置P2では、第2のノズル314から放出された第2の洗浄水W2が、サンプル分注プローブ207の表面に噴射される。そして、第2の洗浄位置P2では、第2のノズル314から放出される第2の洗浄水W2により、サンプル分注プローブ207の表面に付着した汚れが洗浄される。サンプル分注プローブ207が下降するにつれて、サンプル分注プローブ207は、第2の洗浄位置P2に到達した部分から順に、第2の洗浄水W2により洗浄される。第2の洗浄位置P2へ放出された第2の洗浄水W2は、サンプル分注プローブ207の洗浄に用いられた後、廃液として、廃液パイプ317を通って廃液ボトルへ排出される。
第2の洗浄水W2の流速V2は、第1の洗浄水W1の流速V1よりも大きい。したがって、第2の洗浄位置P2では、第1の洗浄位置P1よりも高い洗浄力でサンプル分注プローブ207が洗浄される。また、第2のノズル314の径D2は第1のノズル312の径D1よりも小さいため、第2のノズル314から放出される第2の洗浄水W2の太さは、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1の太さよりも小さくなる。すなわち、第2の洗浄位置P2では、第2の洗浄水W2により形成される速く細い水流により、単位面積当たりの圧力が高まるため、第1の洗浄位置P1では落とせない細かい汚れを落とすことができる。
また、流速が速い第2の洗浄水W2が用いられるため、第2の洗浄位置P2では、サンプル分注プローブ207の表面に衝突した第2の洗浄水W2が周囲へ飛散する。側方及び下方へ向かって飛散する飛沫は、排出口316に回収される。上方へ向かって飛散する飛沫は、第1の洗浄位置P1において第1の洗浄水W1で形成された水の薄膜が防滴膜として作用することにより、上方への移動が防止される。このため、上方へ向かって飛散する飛沫が開口部3111を通って洗浄部本体311の外部へ飛び散ることが抑制される。
(ステップS304)
制御回路9は、サンプル分注プローブ207が最下位置に到達するまで、第1のノズル312から第1の洗浄水W1が放出され、かつ、第2のノズル314から第2の洗浄水W2が放出された状態で、サンプル分注プローブ207を下降させる。2段洗浄処理における最下位置は、第2の洗浄位置P2よりも下側に設定される。
(ステップS305)
サンプル分注プローブ207が最下位置に到達すると(ステップS304-Yes)、制御回路9は、サンプル分注プローブ207の下降を停止させた後、サンプル分注プローブ207の上昇を開始させる。サンプル分注プローブ207が上昇している状態においても、第2の洗浄位置P2において、第2のノズル314から放出される第2の洗浄水W2により、サンプル分注プローブ207の表面に付着した汚れが洗浄される。
(ステップS306)
制御回路9は、サンプル分注プローブ207が基準位置に到達するまで、第1のノズル312から第1の洗浄水W1が放出され、かつ、第2のノズル314から第2の洗浄水W2が放出された状態で、サンプル分注プローブ207を上昇させる。
(ステップS307)
サンプル分注プローブ207が基準位置に到達すると(ステップS306-Yes)、制御回路9は、第2のノズル314からの第2の洗浄水W2の放出を停止させる。同時に、制御回路9は、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1の流速V1を大きくする。
図15は、ステップS307の処理においてサンプル分注プローブ207が第2の洗浄位置P2よりも上昇した状態を示す図である。図15に示すように、サンプル分注プローブ207が上昇している状態においても、第1の洗浄位置P1において、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1により、サンプル分注プローブ207の表面に付着した汚れが洗浄される。
図16は、サンプル分注プローブ207が第1の洗浄位置P1よりも上昇した状態を示す図である。サンプル分注プローブ207が洗浄部本体311の内部から抜去されると、制御回路9は、第1のノズル312からの第1の洗浄水W1の放出を停止させ、2段洗浄処理を終了する。
以下、本実施形態に係る自動分析装置1の効果について説明する。
本実施形態に係る自動分析装置1は、試薬またはサンプルを分注するプローブと、プローブを洗浄する洗浄部とを備える。具体的には、自動分析装置1は、サンプルを分注するサンプル分注プローブ207と、サンプル分注プローブ207を洗浄するプローブ洗浄ユニット216とを備える。プローブ洗浄ユニット216は、第1のノズル312と、第2のノズル314と、を備える。第1のノズル312は、第1の洗浄位置P1に向かって第1の洗浄水W1を放出する。第2のノズル314は、第1の洗浄位置P1の下方に位置する第2の洗浄位置P2に向かって第2の洗浄水W2を放出する。例えば、第2のノズル314は、第1のノズル312よりも下側に位置する。
上記構成により、本実施形態に係る自動分析装置1によれば、プローブ洗浄ユニット216は、第1の洗浄水W1が噴射される第1の洗浄位置P1と、第2の洗浄水W2が噴射される第2の洗浄位置P2の両方において、サンプル分注プローブ207を洗浄することができる。第1の洗浄水W1と第2の洗浄水W2とを用いた2段階の洗浄を行うことにより、プローブ洗浄ユニット216によるサンプル分注プローブ207の洗浄力を向上させることができる。そして、高い洗浄力を実現することにより、検体間キャリーオーバーの抑制や微量分注時の精度を確保することができる。
なお、本実施形態では、サンプル分注プローブ207を洗浄するプローブ洗浄ユニット216の構成について説明したがこれに限るものではない。例えば、試薬分注プローブ(第1試薬分注プローブ209および第2試薬分注プローブ211)を洗浄するプローブ洗浄ユニットに、プローブ洗浄ユニット216と同様の構成を適用してもよい。この場合、プローブ洗浄ユニットによる試薬分注プローブの洗浄力を向上させることができる。
また、第2のノズル314は、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1の流速よりも大きい流速で第2の洗浄水W2を放出することができる。この構成により、第2の洗浄位置P2では、第1の洗浄位置P1よりも洗浄力が高い高速の水流を用いてサンプル分注プローブ207の洗浄を行うことができる。
また、第2のノズル314の径D2は、第1のノズル312の径D1よりも小さく形成されている。このため、第2の洗浄位置P2では、第1の洗浄位置P1よりも細い水流を用いてサンプル分注プローブ207の洗浄を行うことができる。水流を細くすることにより、狙った場所に第2の洗浄水W2を当てやすくなる。また、速く細い水流を用いることにより、単位面積当たりの圧力が大きくなるため、第1の洗浄位置P1では落とせない細かい汚れも落とすことができる。また、細い水流を用いることにより、使用する洗浄水の量を節約することができる。
すなわち、本実施形態によれば、第1の洗浄水W1による太い水流を用いて大きな汚れを洗い落とした後に、第2の洗浄水W2による高速の細い水流を用いて細かい汚れをさらに落とすことで、洗浄力を高めることができる。
また、第1のノズル312は、第1の洗浄水W1を放出することにより、第2の洗浄水W2が外部へ飛散することを防止する水膜を形成することができる。この構成により、第1の洗浄位置P1では、第1のノズル312から噴出された第1の洗浄水W1により、水平方向に沿って水の薄膜が形成される。第2の洗浄位置P2において、第2の洗浄水W2がサンプル分注プローブ207の表面に衝突することにより発生する飛沫は、第1の洗浄水W1で形成された水の薄膜により、上方への移動が防止される。このため、第2の洗浄位置P2から上方へ向かって飛散する飛沫が開口部3111を通って洗浄部本体311の外部へ飛び散ることが抑制される。洗浄時に発生する飛沫が洗浄部本体311の外部へ飛び散ることが抑制されるため、第2の洗浄位置P2では、大きな流速の水流を用いてサンプル分注プローブ207の洗浄を行うことができ、洗浄力をさらに高めることができる。すなわち、本実施形態によれば、洗浄時に発生する飛沫により周囲を汚染することなく、高速のシャワーを用いて洗浄力を高めることができる。
また、第1のノズル312は、第1の洗浄水W1を放出することにより、扇型の水膜を形成することができる。これにより、第1の洗浄水W1により形成される水膜の面積を大きくすることができる。この構成により、飛沫が洗浄部本体311の外部へ飛び出すことを抑制する効果をより高めることができる。
なお、第1の洗浄水W1による水膜が広域に形成されるように、第1のノズル312の噴射口313の向きを左右に振り動かし続けながら、第1の洗浄水W1を放出させてもよい。
また、第1の洗浄水W1は純水であり、第2の洗浄水W2はファインバブル水である。第2の洗浄水W2としてファインバブル水を用いることにより、第2の洗浄位置P2における洗浄力をより高めることができる。
また、純水の代わりにファインバブル水を用いることによる洗浄力の上昇効果は、流速を大きくするほど向上することが知られている。例えば、ファインバブル水を用いる場合には、純水を用いる場合に比べて、流速を大きくした場合の洗浄力の向上率が大きくなる。上述のように、本実施形態では、第1の洗浄位置P1において第1の洗浄水W1による水膜が形成されるため、第2の洗浄位置P2における水流の流速を大きくすることができる。このため、ファインバブル水を用いることによる洗浄力の上昇効果を効率的に利用することができる。
また、本実施形態に係る自動分析装置1は、第1の洗浄水W1及び第2の洗浄水W2の放出状態を制御する制御回路9をさらに備える。制御回路9は、制御手段の一例である。制御回路9は、キャリーオーバーに関する情報に基づいて、サンプル分注プローブ207の洗浄に第2の洗浄水W2を用いるか否かを判定することができる。キャリーオーバーに関する情報は、例えば、サンプルの種類や検査方法等である。具体的には、制御回路9は、サンプルの種類や検査方法に基づいて、キャリーオーバーが発生する可能性について判定する。キャリーオーバーが発生する可能性が低い場合、制御回路9は、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1のみを用いてサンプル分注プローブ207の洗浄を行う。一方、キャリーオーバーが発生する可能性が高い場合、制御回路9は、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1と第2のノズル314から放出される第2の洗浄水W2の両方を用いてサンプル分注プローブ207の洗浄を行うことができる。
上記構成により、キャリーオーバーが発生する可能性が低い場合は、第1の洗浄水W1のみを用いて洗浄を行うことによりスループットを向上させ、洗浄に用いる水量を節約することができる。一方、キャリーオーバーが発生する可能性が高い場合は、第1の洗浄水W1と第2の洗浄水W2の両方を用いて洗浄を行うことにより、洗浄力の高い洗浄方法を用いて洗浄を行うことができる。
また、制御回路9は、サンプル分注プローブ207の先端が第2の洗浄位置P2に近づいた場合に、第2のノズル314に第2の洗浄水W2の放出を開始させることができる。サンプル分注プローブ207が第2の洗浄位置P2に近づいた場合にのみ第2の洗浄水W2を放出することにより、洗浄に用いる水量を節約することができる。
また、制御回路9は、第2の洗浄水W2が放出されている場合、第1のノズル312から放出される第1の洗浄水W1の量を小さくすることができる。例えば、制御回路9は、洗浄部本体311の内部から外部へ飛沫が飛び散ることが防止可能な水膜が形成される程度に、第1の洗浄水W1の流速V1を小さくする。第1の洗浄水W1を洗浄に用いない間には第1の洗浄水W1を放出する量を小さくすることにより、洗浄に用いる水量を節約することができる。
(第1の変形例)
第1の実施形態の第1の変形例について説明する。本変形例は、第1の実施形態の構成を以下の通りに変形したものである。実施形態と同様の構成、動作、及び効果については、説明を省略する。
図17は、本変形例の自動分析装置1に係るプローブ洗浄ユニット216の構成の一例を示す図である。本変形例では、第2のノズル314及び第2の噴射口315は、第2の洗浄位置P2よりも上側に配置されている。第2のノズル314は、水平方向に対して傾斜した方向に沿って延設されている。また、第2の噴射口315は、下側を向いている。したがって、第2のノズル314は、斜め下側に設定された第2の洗浄位置P2へ向けて第2の洗浄水W2を放出する。
上記構成によれば、第2のノズル314を下斜め方向に傾けることで、第2の洗浄位置P2では、サンプル分注プローブ207の表面に第2の洗浄水W2が下向きに衝突する。このため、第2の洗浄水W2が衝突する際に上方へ飛び散る飛沫の量を少なくすることができる。
(第2の変形例)
第1の実施形態の第2の変形例について説明する。本変形例は、第1の実施形態の構成を以下の通りに変形したものである。実施形態と同様の構成、動作、及び効果については、説明を省略する。
図18は、本変形例の自動分析装置1に係るプローブ洗浄ユニット216の構成の一例を示す図である。本変形例では、開口部3111は、サンプル分注プローブ207の先端部を挿入可能で、かつ、できるだけ小さく形成されている。
上記構成によれば、洗浄部本体311の上部に形成された開口部3111を極力小さくすることにより、サンプル分注プローブ207を洗浄する際に生じる飛沫が洗浄部本体311の内部から外部へ飛び散ることをさらに抑制することができる。
(他の変形例)
また、ファインバブル水発生部350は設けられなくてもよい。この場合、例えば、ファインバブル水が封入された交換式のボトルが設けられ、このボトルから第2のノズル314にファインバブル水が供給される。
また、第1の洗浄水W1として純水を用い、第2の洗浄水W2としてファインバブル水を用いる例について説明したが、これに限るものではない。例えば、第1の洗浄水W1としてファインバブル水を用いてもよく、第2の洗浄水W2として純水を用いてもよい。
また、プローブ洗浄ユニット216は、洗浄部本体311の内部の空気を吸引する吸引装置をさらに備えてもよい。この場合、洗浄部本体311の内壁には、吸引装置に接続された吸引口が形成される。そして、サンプル分注プローブ207を洗浄する際に吸引装置を駆動することにより、洗浄部本体311内の空気と一緒に洗浄により生じた飛沫を吸引装置に吸引させることで、飛沫が外部へ飛び散ることをさらに抑制することができる。
また、第1の洗浄水W1を用いた洗浄方法と第2の洗浄水W2を用いた洗浄方法に加えて、ファインバブル水と超音波を用いた洗浄(超音波洗浄)を行ってもよい。この場合、洗浄部本体311の下部には、ファインバブル水が貯留される貯留部(洗浄プール)が設けられ、この貯留部の近傍には、超音波発生装置が取り付けられる。この貯留部に貯められたファインバブル水にサンプル分注プローブ207を挿入した状態で、貯留部内に超音波を放射することにより、サンプル分注プローブ207の表面および内部に付着した汚れを洗浄することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、洗浄部によるプローブの洗浄力を向上させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…自動分析装置
2…分析機構
3…解析回路
4…駆動機構
5…入力インタフェース
6…出力インタフェース
7…通信インタフェース
8…記憶回路
9…制御回路
91…システム制御機能
201…反応ディスク
2011…反応容器
202…恒温部
203…サンプルディスク
204…試薬庫
205…試薬庫
206…サンプル分注アーム
207…サンプル分注プローブ
208…試薬分注アーム
209…試薬分注プローブ
210…試薬分注アーム
211…試薬分注プローブ
212…電極ユニット
213…測光ユニット
214…洗浄ユニット
215…攪拌ユニット
216…プローブ洗浄ユニット
311…洗浄部本体
3111…開口部
312、314…ノズル
313、315…噴射口
316…排出口
317…廃液パイプ
340…純水供給部
350…ファインバブル水発生部
D1、D2…径
P1、P2…洗浄位置
W1、W2…洗浄水

Claims (12)

  1. 試薬またはサンプルを分注するプローブと、
    前記プローブを洗浄する洗浄部と、
    を備え、
    前記洗浄部は、第1の洗浄位置に向かって第1の洗浄水を放出する第1のノズルと、前記第1の洗浄位置の下方に位置する第2の洗浄位置に向かって第2の洗浄水を放出する第2のノズルとを備える、自動分析装置。
  2. 前記第2のノズルは、前記第1のノズルから放出される前記第1の洗浄水の流速よりも大きい流速で前記第2の洗浄水を放出する、
    請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記第2のノズルの径は、前記第1のノズルの径よりも小さい、
    請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記第2のノズルは、前記第1のノズルよりも下側に位置する、
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の自動分析装置。
  5. 前記第1のノズルは、前記第1の洗浄水を放出することにより、前記第2の洗浄水が外部へ飛散することを防止する水膜を形成する、
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の自動分析装置。
  6. 前記第1のノズルは、前記第1の洗浄水を放出することにより、扇型の前記水膜を形成する、
    請求項5に記載の自動分析装置。
  7. 前記第1の洗浄水は純水であり、
    前記第2の洗浄水はファインバブル水である、
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の自動分析装置。
  8. 前記第1の洗浄水及び前記第2の洗浄水の放出状態を制御する制御手段をさらに備える、
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の自動分析装置。
  9. 前記制御手段は、キャリーオーバーに関する情報に基づいて、前記プローブの洗浄に前記第2の洗浄水を用いるか否かを判定する、
    請求項8に記載の自動分析装置。
  10. 前記制御手段は、前記プローブの先端が前記第2の洗浄位置に近づいた場合に、前記第2のノズルに前記第2の洗浄水の放出を開始させる、
    請求項8または9に記載の自動分析装置。
  11. 前記制御手段は、前記第2の洗浄水が放出されている場合、前記第1のノズルから放出される前記第1の洗浄水の量を小さくする、
    請求項10に記載の自動分析装置。
  12. 前記第2のノズルは、前記第2の洗浄位置よりも上方に位置し、下側に向かって前記第2の洗浄水を放出する、
    請求項1から11までのいずれか1項に記載の自動分析装置。
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