JP2023068531A - 絶縁型dcdc変換装置とその制御方法、及び電力変換システム - Google Patents

絶縁型dcdc変換装置とその制御方法、及び電力変換システム Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁型DCDC変換装置の運転前の準備動作において、従来技術に比較して簡単な構成で、所定の動作時間内で比較的短時間で、平滑コンデンサの電圧を制御する。【解決手段】絶縁型DCDC変換装置は、入力電圧を平滑化するコンデンサを含む第1の平滑部と、絶縁用トランスとインダクタと絶縁用トランスの一次側のスイッチング回路と、絶縁用トランスの二次側のスイッチング回路とで構成されたスイッチング部であって、平滑化された電圧をスイッチングして所定の出力電圧に電力変換するスイッチング部と、電力変換された出力電圧を平滑化するコンデンサを含む第2の平滑部と、スイッチング部を運転開始前の準備動作を制御する制御部とを備える。制御部は、運転開始前の準備動作において、入力電圧及び出力電圧に基づいて、インダクタに流れるインダクタ電流が上限値未満となるように、入力電圧及び出力電圧を調整するようにスイッチング部を制御する。【選択図】図12

Description

本発明は、絶縁型DCDC変換装置とその制御方法、及び電力変換システムに関する。
従来例の絶縁型DCDC変換装置は、電気的に絶縁するためのトランスの両側にそれぞれ複数のスイッチからなるスイッチング回路を備え、それらの外側にそれぞれ平滑コンデンサを備えて構成されている。当該一対の平滑コンデンサに電位差があると、当該DCDC変換装置の動作時に大きな電流が流れて部品が破壊されるという問題点があった。この問題点を解決するために、運転開始前の動作として一対の平滑コンデンサの電圧を調整する必要があり、例えば、放電時において、スイッチを介して電荷消費用抵抗と接続することで、当該平滑コンデンサの電圧を低下させる。また、充電時は突入電流防止のために、スイッチを介して電荷消費用抵抗と接続していた。
例えば、特許文献1では、二つのコンデンサ間に電圧差がある場合でも、DC/DCコンバータを構成する部品に過大な電流を生ずることなく運転を開始できる電力変換装置および制御方法を開示している。この電力変換装置は、一方の直流電力から交流電力を経由して他方の直流電力に変換する絶縁型DC/DCコンバータを備え、絶縁型DC/DCコンバータは、一方の直流電力の第1の導通路に接続された第1のコンデンサと、他方の直流電力の第2の導通路に接続された第2のコンデンサと、交流電力の第3の導通路に流れる電流を抑制する第1の電流制限回路とを備える。具体的には、特許文献1の電力変換装置では、運転開始前の予備充電として入力平滑部と出力平滑部で電位差があると電流制限回路のスイッチをオフにして、限流器に電流が流れ、電流が制限されるように制御している。
また、特許文献2では、絶縁型DC/DC変換器において、電流検出用センサや過電流防止回路を設けることなく、予備充電時に突入電流を抑制しつつ安全にコンデンサの電圧を充電するための絶縁型DC/DC変換器の制御回路が開示されている。この絶縁型DC/DC変換器の制御回路は、第1コンデンサ電圧と第2コンデンサ電圧の偏差に応じて電圧制御を行う。そして、電圧制御の結果に基づいて、絶縁型DC/DC変換器に備えられた複数の半導体スイッチ素子のゲート信号を生成する。具体的には、特許文献2の絶縁型DC/DC変換器の制御回路は、運転開始前の予備充電として入力平滑部と出力平滑部の電圧偏差に応じて電圧制御を行い、位相差を決めて過電流が流れないように複数の半導体スイッチ素子を制御している。
特開2017-118806号公報 特開2021-078274号公報
しかし、従来例の絶縁型DCDC変換装置においては、電荷消費用抵抗及びスイッチを設ける必要があり、回路のサイズが増大し、また、回路コストが増大するという問題点があった。
また、特許文献1の電力変換装置においては、電流制限回路を設ける必要があり、回路のサイズが増大し、また、回路コストが増大するという問題点があった。
さらに、特許文献2の絶縁型DC/DC変換器の制御回路においては、制御回路の制御シーケンスが複雑になり、マイクロコンピュータなどに実装した際の処理時間が長くなるという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、絶縁型DCDC変換装置の運転前の準備動作において、従来技術に比較して簡単な構成で、所定の動作時間内で比較的短時間で、平滑コンデンサの電圧を制御することができる絶縁型DCDC変換装置とその制御方法、及び電力変換システムを提供することにある。
本発明の一態様に係る絶縁型DCDC変換装置は、
入力電圧を平滑化する第1のコンデンサを含む第1の平滑部と、
絶縁用トランスとインダクタと前記絶縁用トランスの一次側のスイッチング回路と、前記絶縁用トランスの二次側のスイッチング回路とで構成されたスイッチング部であって、前記平滑化された電圧をスイッチングして所定の出力電圧に電力変換するスイッチング部と、
前記電力変換された出力電圧を平滑化する第2のコンデンサを含む第2の平滑部と、
前記スイッチング部を運転開始前の準備動作を制御する制御部とを備えた絶縁型DCDC変換装置であって、
前記制御部は、運転開始前の準備動作において、前記入力電圧及び前記出力電圧に基づいて、前記インダクタに流れるインダクタ電流が所定の上限値未満となるように、前記入力電圧及び前記出力電圧を調整するように前記スイッチング部を制御する。
従って、本発明の一態様に係る絶縁型DCDC変換装置等によれば、絶縁型DCDC変換装置の運転前の準備動作において、従来技術に比較して簡単な構成で、所定の動作時間内で比較的短時間で、平滑コンデンサの電圧を制御することができる。
実施形態に係る電力変換システムの構成例を示すブロック図である。 図1の絶縁型DCDC変換装置2の構成例を示す回路図である。 図2の制御部10により実行される運転開始前の準備処理を示すフローチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが連続し、同期整流ありのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが連続し、同期整流なしのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが不連続で、同期整流ありのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが不連続で、同期整流なしのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが最大値であって、インダクタ電流ILが連続であるときのインダクタ電流ILのタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが最大値であって、インダクタ電流ILが不連続であるときのインダクタ電流ILのタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが連続し、同期整流ありのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが連続し、同期整流なしのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが不連続で、同期整流ありのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが不連続で、同期整流なしのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが最大値であって、インダクタ電流ILが連続であるときのインダクタ電流ILのタイミングチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが最大値であって、インダクタ電流ILが不連続であるときのインダクタ電流ILのタイミングチャートである。 図2の制御部10により実行される前置充電制御処理(概要制御フロー)を示すフローチャートである。 図2のスイッチング部9により実行される充放電制御モードのテーブルを示す図である。 図2の制御部10により実行される前置充電制御処理(詳細制御フロー)の第1の部分を示すフローチャートである。 図2の制御部10により実行される前置充電制御処理(詳細制御フロー)の第2の部分を示すフローチャートである。 図2の制御部10により実行される前置充電制御処理(詳細制御フロー)の第3の部分を示すフローチャートである。 図2の絶縁型DCDC変換装置2のシミュレーション結果であって、各信号のタイミングチャートである。 変形例に係る電力変換システムの構成例を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態及び変形例について図面を参照して説明する。なお、同一又は同様の構成要素については同一の符号を付している。
(実施形態)
図1は実施形態に係る電力変換システムの構成例を示すブロック図である。図1において、実施形態に係る電力変換システムは、例えば電気自動車(EV)などに搭載される蓄電池1と、絶縁トランスを有し蓄電池1からの直流電圧を所定の直流電圧に変換する絶縁型DCDC変換装置2と、絶縁型DCDC変換装置2からの直流電圧をスイッチングすることで交流電圧に変換して電力系統又は負荷4のうちの負荷に出力するDCACインバータ装置3とを備えて構成される。ここで、電力系統又は負荷4は、連系運転時は電力系統4となり、自立運転時は負荷4になる。
図1において、蓄電池1の放電時には、絶縁型DCDC変換装置2は、蓄電池1から出力される直流電圧を交流電圧にDCAC変換した後、交流電圧を直流電圧にACDC変換して出力し、いわゆる昇降圧コンバータ装置を構成する。DCACインバータ装置3は直流電圧を交流電圧に変換して、連系運転時は電力系統4に出力し、自立運転時は負荷4に出力する。
図2は図1の絶縁型DCDC変換装置2の構成例を示す回路図である。図2において、絶縁型DCDC変換装置2は、各一対の端子T11,T12;T13,T14の間において、
(1)制御部10により制御されるスイッチSW1,SW2と、
(2)端子T11,T12間の電圧V1を検出して、検出電圧V1を制御部10に出力する電圧検出部11と、
(3)第1の平滑部である平滑コンデンサC1と、
(4)スイッチング回路7,8と、インダクタLと、一次巻線L1及び二次巻線L2を有する絶縁用トランスTRと、電流検出部13とを含むスイッチング部9と、
(5)第2の平滑部である平滑コンデンサC2と、
(6)端子T13,T14間の電圧V2を検出して、検出電圧V2を制御部10に出力する電圧検出部12と、
を備えて構成される。
ここで、端子T11はスイッチSW1を介して、電圧検出部11の一端、平滑コンデンサC1の一端及びスイッチング回路7の一端に接続され、端子T12はスイッチSW2を介して、電圧検出部11の他端、平滑コンデンサC1の他端及びスイッチング回路7の他端に接続される。また、端子T13は電圧検出部12の一端、平滑コンデンサC2の一端及びスイッチング回路8の一端に接続され、端子T14は電圧検出部12の他端、平滑コンデンサC2の他端及びスイッチング回路8の他端に接続される。
スイッチング回路7は、それぞれ逆導通用ダイオードD1~D4が並列に接続され、ブリッジ形状で接続され、例えばMOSFETにてなる4個のスイッチング素子Q1~Q4を含み、入力される直流電圧を、制御部10からのPWM信号であるゲート制御信号Sg1~Sg4に従ってスイッチングして交流電圧を出力する。また、スイッチング回路8は、それぞれ逆導通用ダイオードD5~D8が並列に接続され、ブリッジ形状で接続され、例えばMOSFETにてなる4個のスイッチング素子Q5~Q8を含み、入力される直流電圧を、制御部10からのPWM信号であるゲート制御信号Sg5~Sg8に従ってスイッチングして交流電圧を出力する。
スイッチング回路7のスイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q3のドレインとの接続点は、電流検出部13、インダクタL及びトランスTRの一次巻線L1を介して、スイッチング回路7のスイッチング素子Q2のソースとスイッチング素子Q4のドレインとの接続点に接続される。また、スイッチング回路8のスイッチング素子Q5のソースとスイッチング素子Q7のドレインとの接続点はトランスTRの二次巻線L2を介して、スイッチング回路8のスイッチング素子Q6のソースとスイッチング素子Q8のドレインとの接続点に接続される。
以上のように構成された絶縁型DCDC変換装置2において、蓄電池1から出力される直流電圧は、端子T11,T12、スイッチSW1、SW2、電圧検出部11及び平滑コンデンサC1を介してスイッチング部9に入力される。スイッチング部9は制御部10により制御され、入力される直流電圧を交流電圧に変換した後、変換後の交流電圧を直流電圧に変換し、平滑コンデンサC2、電圧検出部12及び端子T13,T14を介して出力する。ここで、スイッチSW1,SW2は蓄電池1の充電又は放電時にオンされる一方、非動作時にオフされる。平滑コンデンサC1,C2はそれぞれ、入力される直流電圧のリップルを最小にするように平滑して出力する。なお、平滑コンデンサC1は絶縁型DCDC変換装置2の動作停止後に急速な放電が必要である一方、平滑コンデンサC2は平滑コンデンサC1の容量よりも大きな容量を有し、絶縁型DCDC変換装置2の動作停止後に急速な放電が不要である。
電圧検出部11は平滑コンデンサC1の両端の電圧V1を検出して制御部10に出力する。また、電圧検出部12は平滑コンデンサC2の両端の電圧V2を検出して制御部10に出力する。さらに、電流検出部13はインダクタLに流れるインダクタ電流ILを検出して制御部10に出力する。制御部10は、スイッチSW1,SW2を制御するとともに、検出された電圧V1,V2及びインダクタ電流ILに基づいて、スイッチング素子Q1~Q8のためのゲート制御信号Sg1~Sg8を発生して出力することにより、絶縁型DCDC変換装置2の正常運転時に双方向コンバータ装置として動作させるとともに、その運転開始前に、図3の「運転開始前の準備処理」を実行する。
図3は図2の制御部10により実行される運転開始前の準備処理を示すフローチャートである。
図3のステップS1において、故障診断処理を実行し、具体的には、スイッチSW1,SW2をオフし、平滑コンデンサC1の電圧V1を、故障診断に必要な電圧Vaまで充電する。次いで、ステップS2において、絶縁診断処理を実行し、具体的には、スイッチSW1,SW2をオフし、平滑コンデンサC1の電圧V1を、絶縁診断に必要な電圧Vbまで充電する。さらに、ステップS3において、蓄電池1との接続前の電圧調整処理を実行し、具体的には、スイッチSW1,SW2をオフし、C1放電(図13)により、コンデンサC1の電圧V1を、蓄電池1の電圧以下まで放電する。ステップS4では、DCACインバータ装置3の動作前の電圧調整処理を実行し、具体的には、スイッチSW1,SW2をオンし、C2充電(図13)により、コンデンサC2の電圧V2を、DCACインバータ装置3の動作に必要な電圧Vcまで充電する。
図4Aは図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが連続し、同期整流ありのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。また、図4Bは図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが連続し、同期整流なしのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。なお、各ゲート制御信号Sg1~Sg8が1(ハイレベル)のときは各スイッチング素子Q1~Q8がオンされる一方、各ゲート制御信号Sg1~Sg8が0(ローレベル)のときは各スイッチング素子Q1~Q8がオフされ、以下同様である。
図4A及び図4Bにおいて、スイッチング回路7,8のスイッチング素子Q1~Q8をそれぞれゲート制御信号Sg1~Sg8で駆動したときのインダクタ電流ILを示しており、Tdeadは、各スイッチング素子Q1~Q8において貫通電流を防止するためのデッドタイムTdeadを設定している。また、Tφは、詳細後述する位相シフト量である。図4Aと図4Bの比較から明らかなように、同期整流の有無でゲート制御信号Sg5~Sg8が異なることがわかる。
図5Aは図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが不連続で、同期整流ありのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。また、図5Bは図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが不連続で、同期整流なしのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。
図5A及び図5Bにおいて、スイッチング回路7,8のスイッチング素子Q1~Q8をそれぞれゲート制御信号Sg1~Sg8で駆動したときのインダクタ電流ILを示しており、Tdeadは、各スイッチング素子Q1~Q8において貫通電流を防止するためのデッドタイムTdeadを設定している。図5Aと図5Bの比較から明らかなように、同期整流の有無でゲート制御信号Sg5~Sg8が異なることがわかる。
図6は図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが最大値であって、インダクタ電流ILが連続であるときのインダクタ電流ILのタイミングチャートである。
図6において、各電流ΔI1,ΔI2,ΔI3、オン時間Ton,Ton2、及びオフ時間Toffは次式で表される。
ΔI1=(Vin×Ton)/L
ΔI2=(Vin-Vout)・Toff/L
ΔI3=-(Vin+Vout)・Ton2/L
Ton=Tφ-Ton2
Ton2
={-(Toff・Vout)+(Tφ+Toff)・Vin}
/(Vout+2・Vin)
Toff=T/2-Tφ
ここで、Vinは入力電圧であり、Voutは出力電圧であり、LはインダクタLのインダクタンスである。
図7は図2の絶縁型DCDC変換装置2において、昇圧スイッチングでインダクタ電流ILが最大値であって、インダクタ電流ILが不連続であるときのインダクタ電流ILのタイミングチャートである。
図7において、電流ΔI1、オン時間Ton、及びオフ時間Toff1は次式で表される。なお、インダクタ電流ILが連続と不連続で電流最大値の理論式は異なるが、演算の簡単化のために電流最大値の目安としては電流不連続の理論式を利用する。
ΔI1=(Vin・Ton)/L
Ton=Tφ-Tdead
Toff1=(Vin・Ton)/(Vout-Vin)
図8Aは図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが連続し、同期整流ありのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。また、図8Bは図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが連続し、同期整流なしのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。
図8A及び図8Bにおいて、スイッチング回路7,8のスイッチング素子Q1~Q8をそれぞれゲート制御信号Sg1~Sg8で駆動したときのインダクタ電流ILを示しており、Tdeadは、各スイッチング素子Q1~Q8において貫通電流を防止するためのデッドタイムTdeadを設定している。また、Tφは、詳細後述する位相シフト量である。図8Aと図8Bの比較から明らかなように、同期整流の有無でゲート制御信号Sg5~Sg8が異なることがわかる。
図9Aは図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが不連続で、同期整流ありのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。また、図9Bは図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが不連続で、同期整流なしのときの動作例を示す各信号のタイミングチャートである。
図9A及び図9Bにおいて、スイッチング回路7,8のスイッチング素子Q1~Q8をそれぞれゲート制御信号Sg1~Sg8で駆動したときのインダクタ電流ILを示しており、Tdeadは、各スイッチング素子Q1~Q8において貫通電流を防止するためのデッドタイムTdeadを設定している。図9Aと図9Bの比較から明らかなように、同期整流の有無でゲート制御信号Sg5~Sg8が異なることがわかる。
図10は図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが最大値であって、インダクタ電流ILが連続であるときのインダクタ電流ILのタイミングチャートである。
図10において、各電流ΔI1,ΔI2,ΔI3、オン時間Ton,Ton2、及びオフ時間Toffは次式で表される。
ΔI1=(Vin-Vout)・Ton/L
ΔI2=-(Vout・Toff)/L
ΔI3=-(Vin+Vout)・Ton2/L
Ton=Tφ-Ton2
Ton2
={-(Vout・T)+(2・Tφ・Vin)}/(4・Vin)
Toff=T/2-Tφ
図11は図2の絶縁型DCDC変換装置2において、降圧スイッチングでインダクタ電流ILが最大値であって、インダクタ電流ILが不連続であるときのインダクタ電流ILのタイミングチャートである。
図11において、電流ΔI1、オン時間Ton、及びオフ時間Toff1は次式で表される。なお、インダクタ電流ILが連続と不連続で電流最大値の理論式は異なるが、演算の簡単化のために電流最大値の目安としては電流不連続の理論式を利用する。
ΔI1=(Vin-Vout)・Ton/L
Ton=Tφ-Tdead
Toff1=(Vin-Vout)・Ton/Vout
図12は図2の制御部10により実行される前置充電制御処理(概要制御フロー)を示すフローチャートである。
ここで、降圧モードでの位相シフト量Tφは次式で表される。
Tφ=Ton+Tdead
Ton=(ILtarget・L)/(Vin-Vout)
ここで、ILtargetはインダクタLに流れる目標電流値である。
また、昇圧モードでの位相シフト量Tφは次式で表される。
Tφ=Ton+Tdead
Ton=(ILtarget・L)/Vin
図12の前置充電処理(概要フロー)のステップS11において、スイッチング部9を、降圧モードの最小位相シフト量Tφminで動作させる。次いで、ステップS12において、入力電圧Vinと出力電圧Voutの電圧差に応じてインダクタ電流ILが最大値ILmaxとなる位相シフト量Tφ(ILtarget=ILmaxとして算出したTφ)で、スイッチング部9を降圧スイッチング(降圧モード)で動作させる。そして、ステップS13において、平滑コンデンサの電圧(C1放電150Vの場合は、入力コンデンサの電圧であり、C1放電150V以外は出力コンデンサの電圧である)は目標値設定範囲内か否かが判断され、YESのときは当該前置充電処理を終了させる一方、NOのときはステップS14に進む。ステップS14において、スイッチング部9は降圧スイッチング(降圧モード)で動作中か否かが判断され、YESのときはステップS15に進む一方、NOのときはステップS16に進む。ステップS15では、インダクタ電流ILが最大値ILmaxとなる位相シフト量Tφの計算結果Tφ<Tφmax(位相シフト量Tφの上限値)であるか否かが判断され、YESのときはステップS12に戻る一方、NOのときはステップS16に進む。ステップS16において、入力電圧Vinに応じて、スイッチング部9を、インダクタ電流ILが最大値ILmaxとなる位相シフト量Tφで、昇圧スイッチング(昇圧モード)で動作させる。
なお、図12の前置充電処理では、実際の動作処理から、以下の処理を省略して記載している。
(1)電流が徐々に大きくなるようにするソフトスタート処理。
(2)充電完了後に電圧が所定以上変化した場合にすぐに再充電開始できるように最小出力(ゼロ)で待機する充電待機処理。
以上のように構成された前置充電制御処理では、図3の運転開始前の準備処理における各処理S1~S4で用いることができ、電圧を調整したい平滑コンデンサの電圧(例えば、C1放電150Vの場合は、入力コンデンサの電圧である)が目標の電圧範囲になるまでインダクタ電流ILが最大値ILmaxとなる位相シフト量Tφでスイッチング部9を降圧スイッチング(降圧モード)で動作させ(S11)、降圧スイッチング(降圧モード)で動作中に(ステップS14でYES)Tφ<Tφmaxならば(S15でYES)、ステップS12で、入力電圧Vinと出力電圧Voutの電圧差に応じてスイッチング部9を、インダクタ電流ILが最大値ILmaxとなる位相シフト量Tφで降圧スイッチング(降圧モード)で動作させる。一方、スイッチング部9を降圧スイッチング(降圧モード)で動作中ではなく(ステップS14でNO)、もしくは降圧スイッチング(降圧モード)で動作中(ステップS14でYES)であってもTφ≧Tφmaxであるならば(S15でNO)、ステップS16で入力電圧Vinに応じてスイッチング部9を、インダクタ電流ILが最大値ILmaxとなる位相シフト量Tφで昇圧スイッチング(昇圧モード)で動作させる。
図13は図2のスイッチング部9により実行される充放電制御モードのテーブルを示す図である。図13から明らかなように、絶縁型DCDC変換装置2は以下の4個の制御モードを有する。なお、電圧は動作時の一例である。
(1)C1充電150V:入力電圧Vinは電圧V2となり、出力電圧Voutは電圧V1となり、スイッチSW1,SW2がオフで蓄電池1とは切り離された状態での動作になり、平滑コンデンサC1を充電する動作モードである。
(2)C1充電450V:入力電圧Vinは電圧V2となり、出力電圧Voutは電圧V1となり、スイッチSW1,SW2がオフで蓄電池1とは切り離された状態での動作になり、平滑コンデンサC1を充電する動作モードである。
(3)C1放電150V:入力電圧Vinは電圧V1となり、出力電圧Voutは電圧V2となり、スイッチSW1,SW2がオフで蓄電池1とは切り離された状態での動作になり、平滑コンデンサC1から放電する動作モードである。
(4)C2充電280V:入力電圧Vinは電圧V1となり、出力電圧Voutは電圧V2となり、スイッチSW1,SW2がオンで蓄電池1と接続された状態での動作になり、蓄電池1から直流電力を放電する動作モードである。
なお、図13の「電圧目標値上限到達設定」は図14BのステップS31の処理である。また、図13の「電圧目標値下限到達設定」は図14BのステップS32内の1ステップの処理である。なお、図13で充放電の項目があるのは充電と放電でタイミングチャートが異なるためである。上述の図4A、図4B、図5A、図5B、図8A、図8B、図9A、図9Bは放電時のパターンで、充電時は1次側と2次側が入れ替わり、放電時のゲート制御信号Sg1,Sg2,Sg3,Sg4,Sg5,Sg6,Sg7,Sg8がそれぞれ充電時のゲート制御信号Sg5,Sg6,Sg7,Sg8,Sg1,Sg2,Sg3,Sg4になる。すなわち、充電と放電でタイミングチャートの該当ゲート制御信号Sgが異なる。
図14A~図14Cは図2の制御部10により実行される前置充電制御処理(詳細制御フロー)を示すフローチャートである。図14A~図14Cでは、図13の動作モードのうちの「C1充電150V」の動作例について以下に説明し、この動作例では、平滑コンデンサはC1であり、その出力電圧はV1となる。なお、図13から明らかなように、C1放電又はC2充電では、平滑コンデンサはC2であり、その出力電圧はV2となる。
図14AのステップS21において、まず、初期設定処理が実行される。具体的には、制御モードにC1充電150Vを設定し、パラメータBb,Bbnextにそれぞれ「降圧」を設定し、充放電モードに「充電」を設定する。また、入力電圧VinにC2電圧(V2)を設定し、出力電圧VoutにC1電圧(V1)を設定し、電流目標値ILtargetに所定の電流開始値ILstartをセットする。
次いで、ステップS22において、パラメータBbは「降圧」か否かが判断され、YESのときはステップS23に進む一方、NOのときは図14CのステップS41に進む。ステップS23では、Tφ降圧上限判定処理を実行し、具体的には、Vin-Vout<ILtarget×L/(Tφmax-Tdead)であるか否かが判断され、YESのときはステップS27に進む一方、NOのときはステップS24に進む。ここで、Tφmaxは位相シフト量Tφの最大値である。
ステップS24において、位相シフト量Tφを降圧計算値に設定する。具体的には、オン時間TonにILtarget×L/(Vin-Vout)を設定し、位相シフト量TφにTon+Tdeadを設定する。次いで、ステップS25において、電流目標値ILtargetを更新する。具体的には、インダクタ電流ILの目標値ILtargetにILtarget+ILstepを設定し、ただし、ILtarget>ILmax(インダクタ電流ILの上限値)のときはインダクタ電流ILの目標値ILtargetにILmaxを設定する。そして、ステップS26において、パラメータBbnextに「降圧」を設定し、図14BのステップS29に進む。
ステップS27において、位相シフト量Tφを降圧上限値Tmaxbuに設定し、ステップS28において、パラメータBbnextに「昇圧」をセットした後、図14BのステップS29に進む。
図14BのステップS29では、設定された位相シフト量Tφで、ゲート制御信号Sg1~Sg8を含むPWM信号を生成してスイッチング部9に出力することでスイッチング部9を駆動して動作させる。次いで、ステップS30において、パラメータBbにパラメータBbnextのデータを設定し、ステップS31において、電圧目標値上限到達判定処理を実行する。具体的には、V1≧V1maxであるか否かが判断され、YESのときはステップS32に進む一方、NOのときは図14AのステップS22に戻る。ステップS32では、コンデンサの充電待機処理を実行する。具体的には、出力電圧Voutのコンデンサ電圧(C1充電150Vでは、電圧V1)が目標の電圧範囲にあり、スイッチング部90を最小位相シフト量Tφ(出力電流ゼロ)で動作するように制御した後、図14AのステップS22に戻る。
図14CのステップS41において、入出力電圧差上限判定処理を実行する。具体的には、Vin-Vout>(ILmax+ILmargin)×L/(Tφmax-Tdead)であるか否かが判断され、YESのときはステップS42に進む一方、NOのときはステップS43に進む。ここで、ILmarginは、インダクタ電流ILの所定のマージン値である。次いで、ステップS42において、所定期間PWM信号の出力を停止した後、図14AのステップS21に戻る。
ステップS43において、位相シフト量Tφを昇圧計算値に設定する。具体的には、オン期間TonにILtarget×L/Vinを設定し、位相シフト量TφにTon+Tdeadを設定する。次いで、ステップS44において、位相シフト量Tφの昇圧上限判定処理を実行し、具体的には、Tφ>Tφmaxboであるか否かが判断され、YESのときはステップS46に進む一方、NOのときはステップS45に進む。ここで、Tφmaxboは位相シフト量Tφの昇圧上限値である。ステップS45では、電流目標値ILtargetを更新する。具体的には、ILtargetを所定のステップ値ILstepだけインクリメントし、ただし、ILtarget>ILmaxのときはILtargetにインダクタ電流最大値ILmaxを設定する。ステップS46では、位相シフト量Tφに昇圧上限値Tφmaxboを設定した後、ステップS29に戻る。
以上のように構成された前置充電制御処理では、図3の運転開始前の準備処理における各処理S1~S4で用いることができ、ステップS21~S31及びS41~S46の平滑コンデンサの充電処理において、平滑コンデンサの出力電圧が目標の電圧範囲になるまでインダクタ電流ILが上限値になるような位相シフト量Tφでスイッチング部9を動作させ、平滑コンデンサの出力電圧が目標の電圧範囲の上限値になれば、ステップS32の平滑コンデンサの充電制御処理を実行する。当該平滑コンデンサの充電制御処理においては、平滑コンデンサの出力電圧が目標電圧範囲にあり、最小位相シフト量Tφ(出力電流ゼロ)でスイッチング部9を動作させ、この状態で平滑コンデンサの出力電圧が目標電圧範囲の下限値に到達すれば、前記平滑コンデンサの充電処理に戻る。
図15は、図2の絶縁型DCDC変換装置2のシミュレーション結果であって、各信号のタイミングチャートである。本発明者らは、シミュレーションの都合上、2相インタリーブで検証を行った。
図15(a)及び(b)の移相量φ1,φ2から明らかなように、位相シフト量Tφが徐々に増加し、降圧上限値になると昇圧に切り替わり、昇圧下限値から徐々に増加することがわかる。また、図15(c)の電圧V2は目標値に到達すると停止する。さらに、図15(d)及び(e)のインダクタ電流IL1,IL2は互いに90度異なり、徐々に電流が大きくなるが、10A以下になるように動作し、電圧V2が目標値に到達すると電流ほぼゼロになる。図15の(f)は昇降圧フラグBFFを示しており、BFF=0で降圧を示し、BFF=1で昇圧を示す。
なお、制御部10は、電流検出部13で検出したインダクタ電流値をモニタし、電流上限値を判断することで、電流上限値ぎりぎりまでインダクタ電流ILを流すことができ、より急速な放電ができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、図12、もしくは図14A~図14Cの前置充電制御処理を実行することで、制御部10は、運転開始前の準備動作において、入力電圧及び出力電圧に基づいて、インダクタLに流れるインダクタ電流ILが所定の上限値未満となるように、入力電圧及び出力電圧を調整するようにスイッチング部9を制御する。従って、絶縁型DCDC変換装置において、従来技術に比較して簡単な構成で、所定の動作時間内で比較的短時間で、平滑コンデンサの電圧を制御することができる。
(変形例)
図16は変形例に係る電力変換システムの構成例を示すブロック図である。図16の変形例に係る電力変換システムは、図1の電力変換システムに比較して以下の点が異なる。
(1)太陽電池5及びDCDC変換装置6をさらに備える。ここで、DCDC変換装置6の出力端子は絶縁型DCDC変換装置2とDCACインバータ装置3の接続点に対して並列に接続される。
以下、相違点について説明する。
図16において、太陽電池5により発電された直流電力に係る直流電圧はDCDC変換装置6により所定の直流電圧に変換された後、絶縁型DCDC変換装置2を介して蓄電池1に充電され、もしくはDCACインバータ装置3を介して負荷4に出力される。
以上のように構成された変形例に係る電力変換システムにおいて、太陽電池5により発電された直流電力を蓄電池1に充電し、もしくは負荷4に出力することができる。また、変形例に係る電力変換システムは、絶縁型DCDC変換装置2を備えているので、実施形態に係る電力変換システムと同様の作用効果を有する。
以上詳述したように、本発明に係る絶縁型DCDC変換装置によれば、運転開始前の準備動作において、入力電圧及び出力電圧に基づいて、インダクタに流れるインダクタ電流が所定の上限値未満となるように、入力電圧及び出力電圧を調整するようにスイッチング部を制御する。従って、絶縁型DCDC変換装置において、従来技術に比較して簡単な構成で、所定の動作時間内で比較的短時間で、平滑コンデンサの電圧を制御することができる。
1 蓄電池
2 絶縁型DCDC変換装置
3 DCACインバータ装置
4 電力系統(又は負荷)
5 太陽電池
6 DCDC変換装置
7,8 スイッチング回路
9 スイッチング部
10 制御部
11,12 電圧検出部
13 電流検出部
C1,C2 平滑コンデンサ
D1~D8 逆導通用ダイオード
L インダクタ
L1 一次巻線
L2 二次巻線
Q1~Q8 スイッチング素子
SW1,SW2 スイッチ
T11~T14 端子
TR 絶縁用トランス

Claims (6)

  1. 入力電圧を平滑化する第1のコンデンサを含む第1の平滑部と、
    絶縁用トランスとインダクタと前記絶縁用トランスの一次側のスイッチング回路と、前記絶縁用トランスの二次側のスイッチング回路とで構成されたスイッチング部であって、前記平滑化された電圧をスイッチングして所定の出力電圧に電力変換するスイッチング部と、
    前記電力変換された出力電圧を平滑化する第2のコンデンサを含む第2の平滑部と、
    前記スイッチング部を運転開始前の準備動作を制御する制御部とを備えた絶縁型DCDC変換装置であって、
    前記制御部は、運転開始前の準備動作において、前記入力電圧及び前記出力電圧に基づいて、前記インダクタに流れるインダクタ電流が所定の上限値未満となるように、前記入力電圧及び前記出力電圧を調整するように前記スイッチング部を制御する、
    絶縁型DCDC変換装置。
  2. 前記運転開始前の準備動作は、
    (1)前記出力電圧を故障診断に必要な電圧まで充電する故障診断処理と、
    (2)前記出力電圧を絶縁診断に必要な電圧まで充電する絶縁診断処理と、
    (3)前記第1の平滑部を蓄電池と接続する前の処理であって、前記出力電圧を前記蓄電池の定格電圧まで充電する電圧調整処理と、
    (4)前記出力電圧を前記スイッチング部の動作に必要な電圧まで充電する電圧調整処理と、
    のうちのいずれかである、
    請求項1に記載の絶縁型DCDC変換装置。
  3. 前記制御部は、
    (1)前記出力電圧が目標の電圧範囲になるまで前記インダクタ電流が所定の上限値になるような位相シフト量で前記スイッチング部を降圧スイッチングで動作させ、前記出力電圧が前記上限値未満であれば、前記スイッチング部を降圧スイッチングで動作させ、
    (2)前記スイッチング部を降圧スイッチングで動作中ではなく、もしくは降圧スイッチングで動作中であっても前記出力電圧が上限値未満でないとき、前記スイッチング部を昇圧スイッチングで動作させる、
    ように制御する、
    請求項1又は2に記載の絶縁型DCDC変換装置。
  4. 請求項1~3のうちのいずれか1つに記載の絶縁型DCDC変換装置と、
    前記絶縁型DCDC変換装置から出力される出力電圧を交流電圧に変換するDCACインバータ装置とを備えたことを特徴とする電力変換システム。
  5. 請求項4に記載の電力変換システムであって、
    前記電力変換システムは、
    太陽電池から出力される入力電圧を所定の出力電圧に変換して、前記絶縁型DCDC変換装置又は前記DCACインバータ装置に出力するDCDC変換装置をさらに備えたことを特徴とする電力変換システム。
  6. 入力電圧を平滑化する第1のコンデンサを含む第1の平滑部と、
    絶縁用トランスとインダクタと前記絶縁用トランスの一次側のスイッチング回路と、前記絶縁用トランスの二次側のスイッチング回路とで構成されたスイッチング部であって、前記平滑化された電圧をスイッチングして所定の出力電圧に電力変換するスイッチング部と、
    前記電力変換された出力電圧を平滑化する第2のコンデンサを含む第2の平滑部と、
    前記スイッチング部を運転開始前の準備動作を制御する制御部とを備えた絶縁型DCDC変換装置の制御方法であって、
    前記制御部が、運転開始前の準備動作において、前記入力電圧及び前記出力電圧に基づいて、前記インダクタに流れるインダクタ電流が所定の上限値未満となるように、前記入力電圧及び前記出力電圧を調整するように前記スイッチング部を制御するステップを含む、
    絶縁型DCDC変換装置の制御方法。
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