JP2023068427A - 偏光板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023068427000001
【課題】偏光子の両側に貼合される保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度がいずれも200g/m・24hr以下である偏光板であって、保護フィルムと水系接着剤層との間の密着性および外観品質が良好である偏光板およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】第1の保護フィルムと、偏光子と、第2の保護フィルムとを備え、第1の保護フィルムと偏光子とは、第1の水系接着剤層を介して貼合され、第2の保護フィルムと偏光子とは、第2の水系接着剤層を介して貼合され、第1の保護フィルムおよび第2の保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも200g/m・24hr以下である、偏光板。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光板に関し、さらには偏光板の製造方法にも関する。
特許文献1には、偏光子と保護フィルムとが水系接着剤を介して貼合された偏光板が提案されている。
特開2003-211589号公報
偏光子の両側に保護フィルムが水系接着剤を介して貼合された偏光板において、両側に貼合された保護フィルムの透湿度がいずれも低い場合、保護フィルムと水系接着剤層との間の密着性が十分に得られないことがあった。
偏光板の両側に保護フィルムが紫外線硬化型接着剤を介して貼合された偏光板においては、両側に貼合された保護膜に紫外線吸収剤が含まれる場合、保護フィルムと紫外線硬化型接着剤層との間の密着性が十分に得られないことがあった。
また、膜厚の薄い保護フィルムと偏光子とを、紫外線硬化型接着剤を介して貼合する場合、接着剤の硬化収縮に伴い保護フィルムにシワが発生する為、偏光板の外観品質を損なうことがあった。
本発明は、偏光子の両側に貼合される保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度がいずれも200g/m・24hr以下である偏光板であって、保護フィルムと水系接着剤層との間の密着性および外観品質が良好である偏光板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の偏光板および偏光板の製造方法を提供する。
[1] 第1の保護フィルムと、偏光子と、第2の保護フィルムとを備え、
前記第1の保護フィルムと前記偏光子とは、第1の水系接着剤層を介して貼合され、
前記第2の保護フィルムと前記偏光子とは、第2の水系接着剤層を介して貼合され、
前記第1の保護フィルムおよび前記第2の保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも200g/m・24hr以下である、偏光板。
[2] 前記第1の保護フィルムおよび前記第2の保護フィルムの波長380nmにおける光線透過率がいずれも10%以下である、偏光板。
[3] 前記第2の水系接着剤層と前記第2の保護フィルムとの間の密着力が0.3N以上である、[1]または[2]に記載の偏光板。
[4] 前記第1の保護フィルムと前記偏光子とを、前記第1の水系接着剤層を介して貼合して積層体を得る第1工程と、
前記積層体の前記偏光子上に水系接着剤の塗膜を形成する第2工程と、
前記水系接着剤の塗膜を乾燥させて第2の水系接着剤層を形成する第3工程と、
前記第2の水系接着剤層の前記偏光子側とは反対側の表面に表面活性化処理を施した後、前記積層体と前記第2の保護フィルムとを前記第2の水系接着剤層を介して貼合する第4工程と、
をこの順に備え、
前記第1の保護フィルムおよび前記第2の保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも200g/m・24hr以下である、偏光板の製造方法。
[5] 前記第4工程後に、偏光板を加熱する養生工程をさらに備える、[3]に記載の偏光板の製造方法。
[6] 前記第3工程は、
前記水系接着剤の塗膜上に離型フィルムを積層する工程と、
前記水系接着剤の塗膜を乾燥させた後、前記離型フィルムを剥離する工程と、
をさらに備える、[4]または[5]に記載の偏光板の製造方法。
本発明によれば、偏光子の両側に積層される保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度がいずれも200g/m・24hr以下である偏光板であって、保護フィルムと水系接着剤層との間の密着性および外観品質が良好である偏光板およびその製造方法を提供することができる。
本発明の偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の偏光板の製造方法の一例を示す概略断面図である。 実施例1の偏光板表面の外観観察像を示す。 比較例9の偏光板表面の外観観察像を示す。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の全ての図面においては、各構成要素を理解し易くするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。
<偏光板>
本発明の偏光板は、第1の保護フィルムと、偏光子と、第2の保護フィルムとを備え、第1の保護フィルムと偏光子とは第1の水系接着剤層を介して貼合され、第2の保護フィルムと偏光子とは第2の水系接着剤層を介して貼合され、第1の保護フィルムおよび第2の保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも200g/m・24hr以下である。以下、第1の保護フィルムおよび第2の保護フィルムの総称として保護フィルムということがある。また、「貼合されている」とは、2つの層が互いに接触し、接着している状態を意味する。
本発明の偏光板について図1を参照しながら説明する。図1に示す偏光板10は、第1の保護フィルム11と、第1の水系接着剤層12と、偏光子13と、第2の水系接着剤層14と、第2の保護フィルム15とを備える。第1の保護フィルム11と、第1の水系接着剤層12とは互いに接して貼合されていてよい。第1の水系接着剤層12と、偏光子13とは互いに接して貼合されていてよい。偏光子13と、第2の水系接着剤層14とは互いに接して貼合されていてよい。第2の水系接着剤層14と、第2の保護フィルム15とは互いに接して貼合されていてよい。図示されていないが、偏光板10は、図1に示した層以外の層、例えば貼合層、光学機能層、プロテクトフィルム、前面板およびタッチパネル等をさらに有していてよい。偏光板は直線偏光板であってもよいし、直線偏光板に後述の位相差層が積層された円偏光板であってもよい。
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15の温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも200g/m・24hr以下である。本発明者によって、保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度が200g/m・24hr以下である場合、水系接着剤を乾燥させたときに水系接着剤から水分が十分に除去されず、水系接着剤の硬化が不十分となり、その結果、偏光子と保護フィルムとの密着性が十分に得られないことが突き止められた。本発明の偏光板10は、第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15が上記範囲のような低い透湿度を有するにもかかわらず、層間の密着性に優れる傾向にある。また、本発明の偏光板10は、紫外線硬化型接着剤を用いた場合に比べて、外観品質に優れる傾向にある。
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15の温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも例えば200g/m・24hr以下であってよく、150g/m・24hr以下または100g/m・24hr以下であることができる。第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15の温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも例えば1g/m・24hr以上であってよく、好ましくは10g/m・24hr以上であり、より好ましくは50g/m・24hr以上である。第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15の温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度は同じであってもよいし、異なっていてもよい。温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度は、後述の実施例の欄において説明する方法にしたがって測定することができる。
偏光板10は、第2の水系接着剤層14と第2の保護フィルム15との間の密着力が例えば0.1N/25mm以上であってよく、0.3N/25mm以上であってよく、好ましくは0.5N/25mm以上、より好ましくは1.0N/25mm以上である。偏光板10は、第2の水系接着剤層14と第2の保護フィルム15との間の密着力が通常20N/25mm以下であり、例えば15N/25mm以下または10N/25mm以下であってもよい。
偏光板10は、第1の水系接着剤層12と第1の保護フィルム11との間の密着力は通常0.1N/25mm以上20N/25mm以下である。
密着力は、後述の実施例の欄において説明する方法にしたがって測定することができる。
(保護フィルム)
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15は、偏光子13を保護する機能、とりわけ偏光子13の表面を保護する機能を有することができる。第1の保護フィルム11は、偏光子13の片側に第1の水系接着剤層12を介して貼合される。第2の保護フィルム15は、偏光子13の片側に第2の水系接着剤層14を介して貼合される。
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15は、透光性を有する(好ましくは光学的に透明な)熱可塑性樹脂、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)のようなポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロースのようなセルロース系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;メタクリル酸メチル系樹脂のような(メタ)アクリル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂;アクリロニトリル・スチレン系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリアセタール系樹脂;変性ポリフェニレンエーテル系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリアミドイミド系樹脂;ポリイミド系樹脂等からなるフィルムであることができる。
鎖状ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン樹脂(エチレンの単独重合体であるポリエチレン樹脂や、エチレンを主体とする共重合体)、ポリプロピレン樹脂(プロピレンの単独重合体であるポリプロピレン樹脂や、プロピレンを主体とする共重合体)のような鎖状オレフィンの単独重合体の他、2種以上の鎖状オレフィンからなる共重合体を挙げることができる。
環状ポリオレフィン系樹脂は、環状オレフィンを重合単位として重合される樹脂の総称であり、例えば、特開平1-240517号公報、特開平3-14882号公報、特開平3-122137号公報等に記載されている樹脂が挙げられる。環状ポリオレフィン系樹脂の具体例を挙げれば、環状オレフィンの開環(共)重合体、環状オレフィンの付加重合体、環状オレフィンとエチレン、プロピレンのような鎖状オレフィンとの共重合体(代表的にはランダム共重合体)、およびこれらを不飽和カルボン酸やその誘導体で変性したグラフト重合体、並びにそれらの水素化物である。中でも、環状オレフィンとしてノルボルネンや多環ノルボルネン系モノマーのようなノルボルネン系モノマーを用いたノルボルネン系樹脂が好ましく用いられる。
ポリエステル系樹脂は、下記セルロースエステル系樹脂を除く、エステル結合を有する樹脂であり、多価カルボン酸またはその誘導体と多価アルコールとの重縮合体からなるものが一般的である。多価カルボン酸またはその誘導体としては2価のジカルボン酸またはその誘導体を用いることができ、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、ジメチルテレフタレート、ナフタレンジカルボン酸ジメチルが挙げられる。多価アルコールとしては2価のジオールを用いることができ、例えばエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノールが挙げられる。ポリエステル系樹脂の代表例として、テレフタル酸とエチレングリコールの重縮合体であるポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリロイル基を有する化合物を主な構成モノマーとする樹脂である。(メタ)アクリル系樹脂の具体例は、例えば、ポリメタクリル酸メチルのようなポリ(メタ)アクリル酸エステル;メタクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸共重合体;メタクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸エステル共重合体;メタクリル酸メチル-アクリル酸エステル-(メタ)アクリル酸共重合体;(メタ)アクリル酸メチル-スチレン共重合体(MS樹脂等);メタクリル酸メチルと脂環族炭化水素基を有する化合物との共重合体(例えば、メタクリル酸メチル-メタクリル酸シクロヘキシル共重合体、メタクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸ノルボルニル共重合体等)を含む。好ましくは、ポリ(メタ)アクリル酸メチルのようなポリ(メタ)アクリル酸C1-6アルキルエステルを主成分とする重合体が用いられ、より好ましくは、メタクリル酸メチルを主成分(50質量%以上100質量%以下、好ましくは70質量%以上100質量%以下)とするメタクリル酸メチル系樹脂が用いられる。
セルロースエステル系樹脂は、セルロースと脂肪酸とのエステルである。セルロースエステル系樹脂の具体例は、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルローストリプロピオネート、セルロースジプロピオネートを含む。また、これらの共重合物や、水酸基の一部が他の置換基で修飾されたものも挙げられる。これらの中でも、セルローストリアセテート(トリアセチルセルロース)が特に好ましい。
ポリカーボネート系樹脂は、カルボナート基を介してモノマー単位が結合された重合体からなるエンジニアリングプラスチックである。
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15の波長380nmにおける光線透過率はいずれも10%以下であることができる。偏光板の両側に保護フィルムが紫外線硬化型接着剤を介して貼合された偏光板においては、両側に貼合された保護膜に紫外線吸収剤が含まれる場合、保護フィルムと紫外線硬化型接着剤層との間の密着性が十分に得られないことがあった。本発明の偏光板は、偏光子の両側に配置される2つの保護フィルムの波長380nmにおける光線透過率がいずれも10%以下である場合でも、層間の密着性に優れる傾向にある。光線透過率は、後述の実施例の欄において説明する方法にしたがって測定することができる。
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15の波長380nmにおける光線透過率はいずれも例えば5%以下であってよく、0%以上であってよく、3%以上であってもよい。第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15は波長380nmにおける光線透過率が互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15の厚みは通常、1μm以上100μm以下であるが、積層した後の偏光板の厚みを薄くする観点や、強度や取扱性等の観点から5μm以上60μm以下であることが好ましく、5μm以上40μm以下であることがより好ましく、10μm以上20μm以下であることがさらに好ましい。また、本実施形態の偏光板は、保護フィルムの厚みが薄い場合であっても、外観品質に優れる傾向にある。
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15としては、視野角補償などの目的で位相差機能を備えていてもよく、その場合、フィルム自身が位相差機能を有していてもよく、位相差層を別に有していてもよく、両者の組み合わせであってもよい。
保護フィルムは、偏光板の耐光性向上等を目的に紫外線吸収能を有していてもよい。その場合、フィルム自身が紫外線吸収能を有していてもよいし、紫外線吸収層を別に有していてもよいし、両者の組合せであってもよい。保護フィルムが紫外線吸収能を有する場合であっても、良好な密着性を達成することができる。
第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15は互いに同種の熱可塑性樹脂で構成されていてもよいし、異種の熱可塑性樹脂で構成されていてもよい。また、厚みが同じであってもよいし、異なっていてもよい。さらに、同じ位相差特性を有していてもよいし、異なる位相差特性を有していてもよい。
保護フィルムの少なくともいずれか一方は、その外面(偏光子とは反対側の面)に、ハードコート層、防眩層、光拡散層、反射防止層、低屈折率層、帯電防止層、防汚層のような表面処理層(コーティング層)を備えるものであってもよい。なお、保護フィルムの厚みは、表面処理層の厚みを含んだものである。
(第1の水系接着剤層)
第1の水系接着剤層12は、第1の保護フィルム11と偏光子13とを貼合するために、両者の間に配置されることができる。第1の水系接着剤層12は、単層であってもよいし多層であってもよい。
第1の水系接着剤層12は、水系接着剤から形成されることができる。水系接着剤としては、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液からなる接着剤、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤等が挙げられる。中でもポリビニルアルコール系樹脂水溶液からなる水系接着剤が好適に用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルをケン化処理して得られるビニルアルコールホモポリマーのほか、酢酸ビニルとこれに共重合可能な他の単量体との共重合体をケン化処理して得られるポリビニルアルコール系共重合体、またはそれらの水酸基を部分的に変性した変性ポリビニルアルコール系重合体等を用いることができる。水系接着剤は、アルデヒド化合物(グリオキザール等)、エポキシ化合物、メラミン系化合物、メチロール化合物、イソシアネート化合物、アミン化合物、多価金属塩等の架橋剤を含むことができる。
ポリビニルアルコール系樹脂水溶液中のポリビニルアルコール系樹脂の含有量は、水100質量部に対し例えば1質量部以上50質量部以下であってよく、好ましく1.5質量部以上10質量部以下、より好ましくは2.5質量部以上5質量部以下である。
第1の水系接着剤層12は、第1の保護フィルム11と偏光子13とを水系接着剤を介して積層した後、水系接着剤中に含まれる水を除去するための乾燥工程を実施することにより形成することができる。水系接着剤が乾燥することにより第1の水系接着剤層12が形成され、第1の保護フィルム11と偏光子13とが貼合される。乾燥工程後、例えば第1の保護フィルム11と第1の水系接着剤層12と偏光子13との層構成を有する積層体を養生する養生工程を設けてもよい。
第1の水系接着剤層12の厚みは、0.1μm以上1μm以下が好ましい。
第1の水系接着剤層12および第2の水系接着剤層14は、用いる接着剤の種類が同種であってもよいし異種であってよく、厚みが同じであってもよいし異なっていてもよい。
(偏光子)
偏光子13としては二色性色素を吸着させた延伸フィルムまたは延伸層、二色性色素を塗布し硬化させてなる偏光子層等が挙げられる。偏光子が後述の基材フィルムおよび配向膜を含む場合、それらを含めて偏光子という。
二色性色素として、具体的には、ヨウ素や二色性有機染料が用いられる。二色性有機染料としては、例えばアゾ系色素等が挙げられる。アゾ系色素には、例えばC.I.DIRECT RED 39等のジスアゾ化合物からなる二色性直接染料、トリスアゾ、テトラキスアゾ等の化合物からなる二色性直接染料が包含される。
(二色性色素を吸着させた延伸フィルムまたは延伸層)
二色性色素を吸着させた延伸フィルムは、通常、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより、その二色性色素を吸着させる工程、二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、およびホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を経て製造することができる。
二色性色素を吸着させた延伸フィルムの厚みは、例えば2μm以上40μm以下であってよく、積層後の偏光板の厚みを薄くする観点から、20μm以下、さらには15μm以下が好ましい。
ポリビニルアルコール系樹脂は、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化することによって得られる。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルとそれに共重合可能な他の単量体との共重合体が用いられる。酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、アンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、通常85モル%以上100モル%以下程度であり、好ましくは98モル%以上である。ポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマールやポリビニルアセタールも使用することができる。ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は、通常1000以上10000以下であり、好ましくは1500以上5000以下である。
二色性色素を吸着させた延伸層は、通常、上記ポリビニルアルコール系樹脂を含む塗布液を基材フィルム上に塗布する工程、得られた積層フィルムを一軸延伸する工程、一軸延伸された積層フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層を二色性色素で染色することにより、その二色性色素を吸着させて偏光子層とする工程、二色性色素が吸着されたフィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、およびホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を経て製造することができる。必要に応じて、基材フィルムを二色性色素を吸着させた延伸層から剥離除去してもよい。基材フィルムの材料および厚みは、後述する熱可塑性樹脂フィルムの材料および厚みと同様であってよい。
(二色性色素を塗布し硬化させてなる偏光子層)
二色性色素を塗布し硬化させてなる偏光子層としては、液晶性を有する重合性の二色性色素を含む組成物または重合性液晶化合物と二色性色素とを含む組成物を基材フィルムに塗布し硬化させて得られる層等の重合性液晶化合物の硬化物を含む偏光子層が挙げられる。基材フィルムは一方の面に配向膜が設けられていてもよい。配向膜の厚みは、例えば5nm以上1μm以下であってよい。
偏光子13は、基材フィルムと共に偏光板10に組込まれてもよいし、二色性色素を塗布し硬化させてなる偏光子層から基材フィルムを剥離除去して偏光板10に組込まれてもよい。基材フィルムの材料および厚みは、上述の第1の保護フィルム11の材料および厚みと同様であってよい。基材フィルムは、少なくとも一方の面に保護層としてハードコート層(HC層)が形成されていてもよい。
二色性色素を塗布し硬化させてなる偏光子層の厚みは、通常10μm以下であり、好ましくは8μm以下であり、より好ましくは5μm以下である。
(第2の水系接着剤層)
第2の水系接着剤層14は、偏光子13と第2の保護フィルム15との間に配置され、両者を接合する機能を有することができる。第2の水系接着剤層14は、単層であってもよいし多層であってもよい。
第2の水系接着剤層14は、水系接着剤から形成されることができる。第2の水系接着剤層14を形成する水系接着剤の例示および好ましい範囲としては、第1の水系接着剤層12の説明における例示および好ましい範囲が適用される。
第2の水系接着剤層14を形成する接着剤がポリビニルアルコール系樹脂水溶液からなる接着剤である場合、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液中のポリビニルアルコール系樹脂の含有量は、水100質量部に対し例えば1質量部以上50質量部以下であってよく、好ましく1.5質量部以上10質量部以下、より好ましくは2.5質量部以上5質量部以下である。
第2の水系接着剤層14は、偏光子13上に水系接着剤の塗膜を形成した後、その塗膜を乾燥させることにより形成することができる。第2の水系接着剤層14を形成した後、第2の水系接着剤層14を介して第2の保護フィルム15を貼合することができる。第2の水系接着剤層14を形成した後、第2の保護フィルム15を積層する前に、第2の水系接着剤層14に後述の表面活性化処理を施すことができる。第2の保護フィルム15を貼り合わせた後、例えば後述のように偏光板10を養生する養生工程を設けてもよい。
第2の水系接着剤層14の厚みは、0.1μm以上1μm以下が好ましい。
(貼合層)
偏光板10は、片側または両側に貼合層を有していてもよい。貼合層は、粘着剤層であってもよいし、接着剤層であってもよい。貼合層は、偏光板10に後述の光学機能層、前面板およびタッチパネルを貼合したり、偏光板10を画像表示素子に貼合したりする機能を有することができる。偏光板10の片側に粘着剤層を配置して粘着剤層付き偏光板とすることができる。また、光学機能層が2以上の層からなる場合、各層が貼合層を介して貼合されていてもよい。
粘着剤層は、(メタ)アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂、エステル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂のような樹脂を主成分とする粘着剤組成物で構成することができる。中でも、透明性、耐候性、耐熱性等に優れる(メタ)アクリル系樹脂をベースポリマーとする粘着剤組成物が好適である。粘着剤組成物は、活性エネルギー線硬化型、熱硬化型であってもよい。粘着剤層の厚みは、通常3μm以上30μm以下であり、好ましくは3μm以上25μm以下である。
粘着剤組成物に用いられる(メタ)アクリル系樹脂(ベースポリマー)としては、例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシルのような(メタ)アクリル酸エステルの1種または2種以上をモノマーとする重合体または共重合体が好適に用いられる。ベースポリマーには、極性モノマーを共重合させることが好ましい。極性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートのような、カルボキシル基、水酸基、アミド基、アミノ基、エポキシ基等を有するモノマーを挙げることができる。
粘着剤組成物は、上記ベースポリマーのみを含むものであってもよいが、通常は架橋剤をさらに含有する。架橋剤としては、2価以上の金属イオンであって、カルボキシル基との間でカルボン酸金属塩を形成するもの;ポリアミン化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するもの;ポリエポキシ化合物やポリオールであって、カルボキシル基との間でエステル結合を形成するもの;ポリイソシアネート化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するものが例示される。中でも、ポリイソシアネート化合物が好ましい。
粘着剤層の厚みは、1μm以上200μm以下が好ましく、2μm以上100μm以下がより好ましく、2μm以上80μm以下がさらに好ましく、3μm以上50μm以下が特に好ましい。
接着剤層を構成する接着剤は、任意の適切な接着剤を用いることができる。接着剤は、水系接着剤、活性エネルギー線硬化型接着剤などを用いることができる。
接着剤の塗布時の厚みは、任意の適切な値に設定され得る。例えば、硬化後または加熱(乾燥)後に、所望の厚みを有する接着剤層が得られるように設定する。接着剤層の厚みは、好ましくは0.01μm以上7μm以下であり、より好ましくは0.01μm以上5μm以下であり、さらに好ましくは0.01μm以上2μm以下であり、最も好ましくは0.01μm以上1μm以下である。
水系接着剤としては、上述の水系接着剤を用いることができる。
上記活性エネルギー線硬化型接着剤とは、紫外線、可視光、電子線、X線のような活性エネルギー線の照射によって硬化する硬化性化合物を含有する接着剤であり、好ましくは紫外線硬化型接着剤である。
上記硬化性化合物は、カチオン重合性の硬化性化合物やラジカル重合性の硬化性化合物であることができる。カチオン重合性の硬化性化合物としては、例えば、エポキシ系化合物(分子内に1個または2個以上のエポキシ基を有する化合物)や、オキセタン系化合物(分子内に1個または2個以上のオキセタン環を有する化合物)、またはこれらの組み合わせを挙げることができる。ラジカル重合性の硬化性化合物としては、例えば、(メタ)アクリル系化合物(分子内に1個または2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物)や、ラジカル重合性の二重結合を有するその他のビニル系化合物、またはこれらの組み合わせを挙げることができる。カチオン重合性の硬化性化合物とラジカル重合性の硬化性化合物とを併用してもよい。活性エネルギー線硬化型接着剤は通常、上記硬化性化合物の硬化反応を開始させるためのカチオン重合開始剤およびラジカル重合開始剤の少なくとも一方をさらに含む。
接着性を高めるために、接着剤層および接着剤層に貼合する層の少なくともいずれか一方の貼合面に表面活性化処理を施してもよい。表面活性化処理としては、コロナ処理、プラズマ処理、放電処理(グロー放電処理等)、オゾン処理、UVオゾン処理、電離活性線処理(紫外線処理、電子線処理等)のような乾式処理を挙げることができる。これらの表面活性化処理は、単独で行ってもよいし、2つ以上を組み合わせてもよい。
(光学機能層)
光学機能層は例えば位相差層であることができる。位相差層としては、例えばλ/2の位相差を与える層、λ/4の位相差を与える層(ポジティブAプレート)およびポジティブCプレート等が挙げられる。光学機能層は、配向膜および基材を含んでいてよいし、液晶層、配向膜および基材をそれぞれ2以上有していてもよい。偏光板10がλ/4の位相差を与えるフィルムを有する場合、偏光板10は円偏光板であることができる。
保護フィルムが位相差層を兼ねることもできるが、これらのフィルムとは別途に位相差層を積層することもできる。後者の場合、位相差層は、上述の貼合層を介して偏光板10に積層することができる。
位相差層としては、透光性を有する熱可塑性樹脂の延伸フィルムから構成される複屈折性フィルム、基材フィルム上に形成された上記の液晶層等が挙げられる。基材フィルムは通常、熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、熱可塑性樹脂の一例は、トリアセチルセルロース等のセルロースエステル系樹脂である。
他の光学機能層の例は、集光板、輝度向上フィルム、反射層(反射フィルム)、半透過反射層(半透過反射フィルム)、光拡散層(光拡散フィルム)、反射防止フィルム等である。
(プロテクトフィルム)
偏光板10は、その表面(典型的には、ハードコート層または保護フィルムの表面)を保護するためのプロテクトフィルムを積層することによりプロテクトフィルム付偏光板とすることができる。プロテクトフィルムは、例えば画像表示素子や他の光学部材に偏光板10が貼合された後、それが有する粘着剤層ごと剥離除去される。
プロテクトフィルムは、例えば基材フィルムとその上に形成される粘着剤層とで構成される。粘着剤層については上述の記述が引用される。
基材フィルムを構成する樹脂は、例えば、ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂;ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;の熱可塑性樹脂であることができる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂である。
プロテクトフィルムの厚みとしては、特に限定されないが、20μm以上200μm以下の範囲とすることが好ましい。基材の厚さが20μm以上であると、偏光板10に強度が付与され易くなる傾向にある。
(前面板)
前面板としては、適宜の機械強度および厚みを有する前面板が用いられる。このような前面板としては、例えばポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂やポリカーボネート系樹脂のような透明樹脂板、あるいはガラス板等が挙げられる。前面板の視認側には反射防止層などの機能層が積層されていても構わない。また、前面板が透明樹脂板の場合は、物理強度を上げるためにハードコート層や、透湿度を下げるために低透湿層が積層されていても構わない。前面板は、偏光板10が画像表示装置に貼合される際に偏光板10の視認側に貼合されることができる。
(タッチパネル)
タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式、光学方式、超音波方式等の各種タッチパネルや、タッチセンサー機能を備えるガラス板や透明樹脂板等が用いられる。透明部材として静電容量方式のタッチパネルが用いられる場合、タッチパネルよりもさらに視認側に、ガラスや透明樹脂板からなる前面板が設けられることが好ましい。
(偏光板の用途)
偏光板10は、画像表示装置に用いることができる。画像表示装置としては特に限定されず、例えば、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)表示装置、無機エレクトロルミネッセンス(無機EL)表示装置、液晶表示装置、タッチパネル表示装置、電界発光表示装置等を挙げることができる。偏光板10は、画像表示装置の視認側(前面側)に配置されることもできるし、背面側に配置されることもできる。
<偏光板の製造方法>
本発明の偏光板の製造方法は、第1の保護フィルムと偏光子とを第1の水系接着剤層を介して貼合して積層体を得る第1工程と、積層体の偏光子上に水系接着剤の塗膜を形成する第2工程と、水系接着剤の塗膜を乾燥させて第2の水系接着剤層を形成する第3工程と、 第2の水系接着剤層の偏光子側とは反対側の表面に表面活性化処理を施した後、積層体と第2の保護フィルムとを第2の水系接着剤層を介して貼合する第4工程とをこの順に備え、第1の保護フィルムおよび第2の保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも200g/m・24hr以下である。第1の保護フィルム、偏光子、第1の水系接着剤層、第2の水系接着剤層、第2の保護フィルムについて、それぞれ、上述の偏光板10における第1の保護フィルム11、第1の水系接着剤層12、偏光子13、第2の水系接着剤層14、第2の保護フィルム15の説明が適用される。
本発明者によって、保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度が200g/m・24hr以下である場合、水系接着剤を乾燥させたときに水系接着剤から水分が十分に除去されず、水系接着剤の硬化が不十分となり、その結果、偏光子と保護フィルムとの密着性が十分に得られないことが突き止められた。本発明の偏光板の製造方法によれば、第1の保護フィルム11および第2の保護フィルム15が上記範囲のような低い透湿度を有するにもかかわらず、層間の密着性に優れる偏光板を製造することができる。また、本発明の製造方法によれば、紫外線硬化型接着剤を用いた場合に比べて、外観品質に優れる偏光板を得ることができる。
本発明の偏光板の製造方法について図2を参照しながら説明する。第1工程において、第1の保護フィルム21と偏光子23とを第1の水系接着剤層22を介して貼合して積層体24を得る[図2(a)]。第1の水系接着剤層22は、上述の通り製造することができる。第1工程では、偏光子の片側が開放されており、水分が抜けやすいため、第1の水系接着剤層22が得られ易い傾向にある。
偏光子23が吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムまたは延伸層である場合、偏光子23の製造方法は、上述の吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムまたは延伸層の説明において述べたように製造することができる。
偏光子23が上述の吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させたフィルムである場合、偏光子23は、基材フィルム上に配向膜を介して形成することが可能である。偏光子23は、二色性色素および重合性液晶化合物を含む偏光子形成用組成物を塗布し、硬化させることで形成することができる。偏光子形成用組成物は、上述の二色性色素および重合性液晶化合物に加え、好ましくは重合開始剤、レベリング剤、溶剤をさらに含み、光増感剤、重合禁止剤、レベリング剤等をさらに含み得る。
偏光子形成用組成物の塗布、乾燥および重合性液晶化合物の重合は、従来公知の塗布方法、乾燥方法および重合方法により行うことができる。例えば偏光子形成用組成物の塗布方法としては、ワイヤーバーコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、およびダイコーティング法等を採用することができる。
重合性液晶化合物の重合方法は、重合性液晶化合物の重合性基の種類に応じて選択すればよい。重合性基が光重合性基であれば光重合法により重合することができる。重合基が熱重合性基であれば熱重合法により重合することができる。本発明においては、光重合法が好ましい。光重合法は、必ずしも基材フィルムを高温に加熱する必要がないため、耐熱性の低い基材フィルムを使用することができる。光重合法は、重合性液晶化合物を含む偏光子形成用組成物からなる膜に可視光、または紫外光を照射することにより行う。取り扱いやすい点で、紫外光が好ましい。
第2工程において、積層体24の偏光子23側の表面に水系接着剤の塗膜25を形成する[図2(b)]。水系接着剤の塗膜25を偏光子23上に形成する方法は、従来公知の方法により行うことができる。
第3工程において、水系接着剤の塗膜25を乾燥させて第2の水系接着剤層26を形成する[図2(c)]。第3工程は、水系接着剤の塗膜25上に離型フィルム27を積層する工程[図2(c1)]と、水系接着剤の塗膜25を乾燥させて第2の水系接着剤層26を形成した後に、離型フィルム27を剥離する工程[図2(c2)]とをさらに備えることができる。水系接着剤の塗膜25を乾燥させる方法としては、例えば従来公知の方法により行うことができる。水系接着剤の塗膜25の乾燥温度としては、例えば20℃以上90℃以下であってよい。水系接着剤の塗膜25の乾燥時間は、例えば1分以上60分以下であってよい。
剥離フィルム27は、プラスチックフィルムと剥離層とから構成されることが好ましい。第3工程で、水系接着剤を乾燥させる際に、接着剤から十分に水分を除去させる観点から、使用するプラスチックフィルムは透湿度が200g/m・24hr以上であることが好ましい。プラスチックフィルムとしては、例えばトリアセチルセルロース系樹脂(TAC)フィルム等が挙げられる。また、剥離層は、例えば剥離層形成用組成物から形成することができる。剥離層形成用組成物を構成する主な成分(樹脂)としては、特に限定されるものではないが、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、および長鎖アルキル樹脂等が挙げられる。
第4工程において、第2の水系接着剤層26の偏光子23側とは反対側の表面に表面活性化処理を施した後、積層体24と第2の保護フィルム28とを第2の水系接着剤層26を介して貼合して偏光板20を得る[図2(d)]。第4工程は、偏光板の第2の水系接着剤層26と第2の保護フィルム28との間の密着性を向上させ易くするため、積層体24と第2の保護フィルム28とを貼合する前に、第2の水系接着剤層26の偏光子23側とは反対側の表面に表面活性化処理を施す工程[図2(d1)]を備える。表面活性化処理としては、コロナ処理、プラズマ処理、放電処理(グロー放電処理等)、オゾン処理、UVオゾン処理、電離活性線処理(紫外線処理、電子線処理等)のような乾式処理を挙げることができる。これらの表面活性化処理は、単独で行ってもよいし、2つ以上を組み合わせてもよい。中でもコロナ処理が好ましい。コロナ処理は、例えば1kJ/m以上50kJ/m以下の出力で行うことができる。コロナ処理を行う時間は、例えば1秒間以上1分以下であってよい。
図示されていないが、本発明の偏光板の製造方法は、偏光板20の第2の接着剤層26と第2の保護フィルム28との間の密着性を向上させ易くするため、第4工程後に、偏光板20を養生する養生工程をさらに備えることできる。養生工程では、偏光板を加熱してもよい。養生工程において、偏光板20を養生する温度は、例えば20℃以上90℃以下であってよく、好ましくは40℃以上90℃以下、さらに好ましくは60℃以上90℃以下であり、特に好ましくは75℃以上85℃以下である。養生工程において、偏光板20を養生する時間は、例えば1分以上2時間以下であることができる。
本発明の製造方法により得られた偏光板20は、第2の水系接着剤層26と第2の保護フィルム28との間の密着力が例えば0.3N/25mm以上であってよく、好ましくは0.5N/25mm以上、より好ましくは1N/25mm以上である。偏光板20は、第2の水系接着剤層26と第2の保護フィルム28との間の密着力が通常20N/25mm以下であり、例えば15N/25mm以下または10N/25mm以下であってもよい。偏光板20は、第1の水系接着剤層22と第1の保護フィルム21との間の密着力は通常0.1N/25mm以上20N/25mm以下である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。例中の「%」および「部」は、特記のない限り、質量%および質量部である。
(透湿度の測定)
恒温恒湿槽を用い、温度40℃、相対湿度90%RH、測定時間24時間の測定条件で、透湿度試験方法(カップ法、JIS Z 0208に準じる)によって水蒸気透過率を測定した。測定された水蒸気透過率を、温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度[g/m・24hr]とした。
(厚みの測定)
層の厚みは、接触式膜厚測定装置(株式会社ニコン製「MS-5C」)を用いて測定した。水系接着剤層および偏光子の厚みは、レーザー顕微鏡(オリンパス株式会社製「OLS3000」)を用いて測定した。
(密着力の評価)
偏光板を25mm幅にカットして測定サンプルを取得した。株式会社島津製作所製の精密万能試験機「オートグラフAGS-50NX」を用いて、測定サンプルの第2の保護フィルム側を、粘着剤を介してガラス板に貼着した。測定サンプルの第1の保護フィルムから第2の接着剤層までを掴み、180°方向に剥がすときの力を測定することにより密着力を測定した。測定は、剥離速度300mm/minで温度23±2℃、相対湿度50±5%の環境下で行った。密着力の測定結果を表1に示す。なお表中、測定サンプルが材料破壊した場合は「〇」、測定前に測定サンプルの剥離が起こり密着力の評価ができなかった場合は「×」で示す。
(光線透過率の測定)
保護フィルムを30mm×30mmの大きさに裁断し、波長200~510nmの間で透過率[%]を測定した。測定には、株式会社島津製作所製の紫外可視分光光度計「UV-2450」を用いた。
(反射鮮明度の測定による偏光板表面の凹凸の評価)
偏光板の反射鮮明度は次のようにして測定した。まず、偏光板を縦100mm×横100mmのサイズに切り出し、これを評価用サンプルとした。この評価用サンプルの第1の保護フィルム側を、透明粘着剤層を介して黒色アクリル板に貼合した。
上記の黒色アクリル板に貼合した評価用サンプルについて、JIS K 7374〔プラスチック-像鮮明度の求め方〕の「反射法」の項に従い、スガ試験機株式会社製の写像性測定器「ICM-1T」を用いて、評価用サンプルの表面に光源から入射角45°の光を照射し、その反射光の光量を、光学櫛を通して測定することにより、反射鮮明度(%)を求めた。光学櫛の幅は0.125mmとした。評価用サンプルは、その偏光子層の吸収軸の方向が、入射光及び検出反射光を含む平面と平行になるような向きで設置した。評価用サンプル表面の平坦性が高いほど反射鮮明度は大きくなる。
測定結果について、反射鮮明度が5%以上の場合は「○」、5%未満の場合は「×」、偏光子と保護フィルム間の密着性が不十分であり、反射鮮明度の測定が実施できなかった場合を「-」として、結果を表1に示す。
(製造例1:偏光子の作製)
平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上で厚み30μmのポリビニルアルコールフィルムを、30℃の純水に浸漬した後、ヨウ素:ヨウ素カリウム:水の質量比が0.02:2:100である30℃の水溶液に浸漬してヨウ素染色を行った(以下、ヨウ素染色工程ともいう。)。ヨウ素染色工程を経たポリビニルアルコールフィルムを、ヨウ化カリウム:ホウ酸:水の質量比が12:5:100である56.5℃の水溶液に浸漬してホウ酸処理を行った(以下、ホウ酸処理工程ともいう。)。ホウ酸処理工程を経たポリビニルアルコールフィルムを8℃の純水で洗浄した後、65℃で乾燥して、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向している偏光子(延伸後の厚み12μm)を得た。この際、ヨウ素染色工程とホウ酸処理工程において延伸を行った。かかる延伸における総延伸倍率は5.3倍であった。
(製造例2:水系接着剤1の作製)
水100質量部に対しポリビニルアルコール系樹脂3質量部を添加して撹拌混合することにより水系接着剤を得た。
(製造例3:水系接着剤2の作製)
水100質量部に対しポリビニルアルコール系樹脂4.5質量部を添加して撹拌混合することにより水系接着剤を得た。
<実施例1>
偏光子の片面に水系接着剤1を塗布し、偏光子の片面に第1の保護フィルム[透湿度6g/m・24hr、波長380nmにおける光線透過率5%、日本ゼオン株式会社製、紫外線吸収剤入り環状ポリオレフィン系樹脂(COP)フィルム「ゼオノアZF14」、厚み52μm]を14kJ/mでコロナ処理を施した後に貼り合わせて、第1の保護フィルム/第1の水系接着剤層(厚み0.1μm)/偏光子の層構成を有する積層体を得た。
次に、偏光子の第1の保護フィルムとは反対側の表面に水系接着剤1を塗布し、水系接着剤の塗膜を形成した。
その後、水系接着剤1の塗膜上に離型フィルム[離型処理が施されたトリアセチルセルロース系樹脂(TAC)フィルム、厚み25μm]を積層し、温度80℃の大気雰囲気下で5分間乾燥した後、離型フィルムを剥離し、厚み0.1μmの第2の水系接着剤層を得た。
第2の水系接着剤層に対し、14kJ/mでコロナ処理を施した後、第2の保護フィルム[透湿度13g/m・24hr、波長380nmにおける光線透過率6%、日本ゼオン株式会社製、紫外線吸収剤入り環状ポリオレフィン系樹脂(COP)フィルム「ゼオノアZF12」、厚み13μm]を14kJ/mでコロナ処理を施した後に貼り合わせ、第1の保護フィルム/第1の水系接着剤層/偏光子/第2の水系接着剤層/第2の保護フィルムの層構成を有する偏光板を得た。結果を表1に示す。図3に、実施例1の偏光板について、その表面に蛍光灯を映し込んだ際の反射像を示す。サンプルには、反射鮮明度の測定を行ったときの評価用サンプルを用いた。図3に示されるように、実施例1の偏光板表面は平滑であり、外観品質は良好であった。
<実施例2>
実施例1と同様にして偏光板を作製した。作製した偏光板を温度40℃の大気雰囲気下で10分間加熱する養生工程を実施した。乾燥後の偏光板について密着力の測定を行った。結果を表1に示す。
<実施例3~20>
表1に示す水系接着剤および第2の水系接着剤層に対するコロナ処理条件を採用したこと以外は実施例1と同様にして偏光板を作製した。養生工程を行う場合、表1に示す養生条件としたこと以外は実施例2と同様にして養生工程を行った。結果を表1に示す。
<比較例1~3>
第2の水系接着剤層に対しコロナ処理を行わなかったこと以外は実施例1と同様にして偏光板を作製した。養生工程を行う場合、表1に示す養生条件としたこと以外は実施例2と同様にして養生工程を行った。結果を表1に示す。第2の水系接着剤層と第2の保護フィルムとは貼合されていなかった。
<比較例4~6>
偏光子の第1の保護フィルム側とは反対側の表面に水系接着剤1を塗布し、水系接着剤1の塗膜を形成した後、塗膜上に第2の保護フィルムを積層して、温度80℃の大気雰囲気下で5分間乾燥した後、偏光板を得たこと以外は、実施例1と同様にして偏光板を作製した。養生工程を行う場合、表1に示す養生条件としたこと以外は実施例2と同様にして養生工程を行った。結果を表1に示す。
<比較例7>
実施例1において第2の接着剤層を形成せずに偏光子の表面に対しコロナ処理を行って、第2の保護フィルムを積層したこと以外は実施例1と同様にして偏光板を作製した。結果を表1に示す。
<比較例8>
偏光子の片面に水系接着剤1を塗布した。水系接着剤1を介して、偏光子の片面に第1の保護フィルム(透湿度6g/m・24hr、波長380nmにおける光線透過率5%、日本ゼオン株式会社製、環状ポリオレフィン系樹脂(COP)フィルム「ゼオノアZF14」、厚み52μm)を貼合した。貼合前に、第1の保護フィルムの貼合面へ14kJ/mの条件でコロナ処理を施した。第1の保護フィルム/第1の水系接着剤層(厚み0.1μm)/偏光子の層構成を有する積層体を得た。
偏光子の第1の保護フィルム側とは反対側の表面に紫外線硬化型接着剤を塗布した。紫外線硬化型接着剤の上に第2の保護フィルム(透湿度13g/m・24hr、波長380nmにおける光線透過率6%、日本ゼオン株式会社製、紫外線吸収剤入り環状ポリオレフィン系樹脂(COP)フィルム「ゼオノアZF12」、厚み13μm)を積層した。積層前に、第2の保護フィルムの貼合面へ14kJ/mの条件でコロナ処理を施した。その後に、第2の保護フィルムの側から紫外線を照射して、紫外線硬化型接着剤を硬化させた。第1の保護フィルム/第1の水系接着剤層/偏光子/紫外線硬化型接着剤層/第2の保護フィルムの層構成を有する偏光板を得た。結果を表2に示す。
<比較例9>
第2の保護フィルムを(透湿度13g/m・24hr、波長380nmにおける光線透過率90%、ゼオン製環状ポリオレフィン系樹脂(COP)フィルム「ゼオノアZF12」、厚み13μm)とした以外は、比較例8と同様にして、偏光板を作製した。結果を表2に示す。図4に、比較例9の偏光板について、その表面に蛍光灯を映し込んだ際の反射像を示す。サンプルには、反射鮮明度の測定を行ったときの評価用サンプルを用いた。図4に示されるように、比較例9の偏光板は保護フィルムが収縮し、シワが発生した。
Figure 2023068427000002

表中、「-」はその処理・測定を行わなかったことを示す。
Figure 2023068427000003

表中、「-」はその処理・測定を行わなかったことを示す。
10,20 偏光板、11,21 第1の保護フィルム、12,22 第1の水系接着剤層、13,23 偏光子、14,26 第2の水系接着剤層、15,28 第2の保護フィルム、24 積層体、25 水系接着剤の塗膜、27 離型フィルム。

Claims (6)

  1. 第1の保護フィルムと、偏光子と、第2の保護フィルムとを備え、
    前記第1の保護フィルムと前記偏光子とは、第1の水系接着剤層を介して貼合され、
    前記第2の保護フィルムと前記偏光子とは、第2の水系接着剤層を介して貼合され、
    前記第1の保護フィルムおよび前記第2の保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも200g/m・24hr以下である、偏光板。
  2. 前記第1の保護フィルムおよび前記第2の保護フィルムの波長380nmにおける光線透過率がいずれも10%以下である、請求項1に記載の偏光板。
  3. 前記第2の水系接着剤層と前記第2の保護フィルムとの間の密着力が0.3N/25mm以上である、請求項1または2に記載の偏光板。
  4. 前記第1の保護フィルムと前記偏光子とを、前記第1の水系接着剤層を介して貼合して積層体を得る第1工程と、
    前記積層体の前記偏光子上に水系接着剤の塗膜を形成する第2工程と、
    前記水系接着剤の塗膜を乾燥させて第2の水系接着剤層を形成する第3工程と、
    前記第2の水系接着剤層の前記偏光子側とは反対側の表面に表面活性化処理を施した後、前記積層体と前記第2の保護フィルムとを前記第2の水系接着剤層を介して貼合する第4工程と、
    をこの順に備え、
    前記第1の保護フィルムおよび前記第2の保護フィルムの温度40℃、相対湿度90%RHにおける透湿度はいずれも200g/m・24hr以下である、偏光板の製造方法。
  5. 前記第4工程後に、偏光板を加熱する養生工程をさらに備える、請求項4に記載の偏光板の製造方法。
  6. 前記第3工程は、
    前記水系接着剤の塗膜上に離型フィルムを積層する工程と、
    前記水系接着剤の塗膜を乾燥させた後、前記離型フィルムを剥離する工程と、
    をさらに備える、請求項4または5に記載の偏光板の製造方法。
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