JP2023067493A - 圧縮機および冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の油上がりを抑制する。【解決手段】圧縮機は、ケーシング(12)と、ケーシング(12)に収容される電動機(60)と、電動機(60)によって駆動される圧縮機構(70)とを備える。圧縮機構(70)は、圧縮した冷媒ガスをケーシング(12)の内部空間(S)に吐出する。圧縮機構(70)から吐出されるガス冷媒は、ケーシング(12)の内部空間(S)で旋回流を形成する。ケーシング(12)の内部空間(S)には、ガス冷媒の旋回流に抗する対向面(11a)を有する油戻しガイド(90)などの構成部材(11)が配置される。構成部材(11)には、旋回流の衝突により対向面(11a)に付着した油(OL)が流れるのを堰き止める堰き止め部(120)が設けられる。【選択図】図3

Description

本開示は、圧縮機および冷凍装置に関する。
従来より、ケーシングの内部で圧縮したガス冷媒に含まれるミスト状の油を分離する圧縮機が知られている。当該圧縮機では、ガス冷媒を圧縮する圧縮機構の摺動部分に、潤滑油が供給される。圧縮されたガス冷媒には、潤滑油がミスト状となって混じる。例えば、特許文献1には、ガス冷媒から油を分離するのに、旋回流により生じる遠心力を利用する技術が開示される。
特許文献1の圧縮機では、ガスガイドがケーシングの内周面に設けられる。ガスガイドは、ガス冷媒をケーシングの周方向に案内する周方向ガイド部を有する。周方向ガイド部によって案内されたガス冷媒は、ケーシング内を旋回するように流れる旋回流を形成する。旋回流では、ガス冷媒中の油が遠心分離される。ガス冷媒は、圧縮機から吐出管を通じて冷媒回路へ吐出される。
特開2018-40372号公報
特許文献1のような圧縮機においては、ガスガイドの他にも、油戻しガイドがケーシングの内周面に設けられる。油戻しガイドは、ケーシングの内部の圧縮機構に供給された潤滑油を下方に導くためのものである。ガスガイドや油戻しガイドといった流路部材は、ケーシングの内方に張り出し、旋回流に抗する側面を有する。
ガス冷媒中の油は、旋回流が流路部材の側面に衝突することで、その側面に付着して油膜を形成する。油膜は、旋回流を受けて流路部材の側面を張り出し側に流れて流路部材の表面から再飛散し、旋回流をなすガス冷媒にミスト状となって再度混じる。その結果、圧縮機からガス冷媒と共に油が吐出される現象である、いわゆる油上がりが増大する。
本開示の目的は、圧縮機の油上がりを抑制することにある。
本開示の第1の態様は、圧縮機(10)を対象とする。第1の態様の圧縮機(10)は、ケーシング(12)と、前記ケーシング(12)に収容される電動機(60)と、前記電動機(60)によって駆動される圧縮機構(70)とを備える。前記圧縮機構(70)は、圧縮したガスを前記ケーシング(12)の内部空間(S)に吐出する。前記圧縮機構(70)から吐出されるガスは、前記ケーシング(12)の内部空間(S)で所定の方向へ流れるガス流れを形成する。前記ケーシング(12)の内部空間(S)には、前記ガス流れに抗する対向面(11a)を有する構成部材(11)が配置される。前記構成部材(11)には、前記ガス流れの衝突により前記対向面(11a)に付着した油が流れるのを堰き止める堰き止め部(120)が設けられる。
第1の態様では、圧縮機構(70)から吐出されるガスがケーシング(12)の内部空間(S)でガス流れを形成する。ガス流れをなすガスには、圧縮機構(70)の摺動部分に供給される潤滑油がミスト状になって含まれる。ケーシング(12)の内部空間(S)に配置される構成部材(11)は、ガス流れに抗する対向面(11a)を有する。この対向面(11a)には、ガス流れが衝突することで、ガス中の油(OL)が付着して油膜(OF)を形成する。油膜(OF)をなす油(OL)は、ガス流れを受けて流れる。このような油(OL)の流れは、堰き止め部(120)によって堰き止められる。これにより、構成部材(11)の対向面(11a)に付着した油(OL)が、構成部材(11)の表面から再飛散してガスに再び混じることを低減できる。その結果、圧縮機(10)での油上がりを抑制できる。
本開示の第2の態様は、第1の態様の圧縮機(10)において、前記ガス流れが、前記電動機(60)の回転に伴って生じるガスの旋回流である、圧縮機(10)である。前記構成部材(11)は、前記ケーシング(12)の内部空間(S)において前記旋回流が生じる高圧空間(S2)に配置され、前記対向面(11a)として前記ケーシング(12)の周方向に臨む側面(29a,33a,95a,103a)を有する。
第2の態様では、構成部材(11)がケーシング(12)内の高圧空間(S2)に配置される。ケーシング(12)内の高圧空間(S2)には、電動機(60)の回転に伴うガスの旋回流が生じる。ガスの旋回流は、構成部材(11)の側面(29a,33a,95a,103a)に衝突する。よって、構成部材(11)の側面(29a,33a,95a,103a)には、ガス中の油(OL)が付着する。したがって、この態様において、構成部材(11)の側面(29a,33a,95a,103a)に付着した油(OL)がガスに再び混じることを抑制するのに、本開示の技術が有効である。
本開示の第3の態様は、第2の態様の圧縮機(10)において、前記構成部材(11)が、前記圧縮機構(70)で利用された油(OL)を前記ケーシング(12)に形成される油溜め部(18)に導く油戻しガイド(90)である、圧縮機(10)である。前記油戻しガイド(90)は、前記高圧空間(S2)の外周側に位置する。
第3の態様では、構成部材(11)が油戻しガイド(90)である。油戻しガイド(90)は、ケーシング(12)内の高圧空間(S2)の外周側に位置する。旋回流では、遠心力の影響により、中心寄りでガスの割合が高くなり、外周側で油(OL)の割合が高くなる。つまり、旋回流をなすガス中の油(OL)は、高圧空間(S2)の外周側に多く存在する。よって、油戻しガイド(90)の側面(95a)には、旋回流の衝突によりガス中の油(OL)が付着し易い。したがって、この態様において、油戻しガイド(90)の側面(95a)に付着した油(OL)がガスに再び混じることを抑制するのに、本開示の技術が有効である。
本開示の第4の態様は、第2の態様の圧縮機(10)において、前記構成部材(11)が、前記圧縮機構(70)から吐出されるガスを前記高圧空間(S2)に導くガスガイド(100)である、圧縮機(10)である。前記ガスガイド(100)は、前記高圧空間(S2)の外周側に位置する。
第4の態様では、構成部材(11)がガスガイド(100)である。ガスガイド(100)は、ケーシング(12)内の高圧空間(S2)の外周側に位置する。旋回流をなすガス中の油(OL)は、遠心力の影響により、高圧空間(S2)の外周側に多く存在する。よって、ガスガイド(100)の側面には、旋回流の衝突によりガス中の油(OL)が付着し易い。したがって、この態様において、構成部材(11)の側面(103a)に付着した油(OL)がガスに再び混じることを抑制するのに、本開示の技術が有効である。
本開示の第5の態様は、第2の態様の圧縮機(10)において、前記電動機(60)の駆動軸(50)を支持する軸受(43)をさらに備える、圧縮機(10)である。前記構成部材(11)は、前記軸受(43)を前記ケーシング(12)に固定するフレーム(30)である。前記フレーム(30)における前記高圧空間(S2)の外周側に位置する部分は、前記対向面(11a)としての側面(33a)を有する。
第5の態様では、構成部材(11)が軸受(43)をケーシング(12)に固定するフレーム(30)である。フレーム(30)の対向面(11a)をなす側面(33a)を有する部分は、高圧空間(S2)の外周側に位置する。旋回流をなすガス中の油(OL)は、遠心力の影響により、高圧空間(S2)の外周側に多く存在する。よって、フレーム(30)の対向面(11a)をなす側面(33a)には、旋回流の衝突によりガス中の油(OL)が付着し易い。したがって、この態様において、フレーム(30)の側面(33a)に付着した油(OL)がガスに再び混じることを抑制するのに、本開示の技術が有効である。
本開示の第6の態様は、第1~第5の態様のいずれか1つの圧縮機(10)において、前記堰き止め部(120)が、前記対向面(11a)が臨む側に突出する板状体である、圧縮機()である。
第6の態様では、堰き止め部(120)が、板状体であり、ガス流れに抗する対向面(11a)が臨む側に突出する。このような態様の堰き止め部(120)は、構成部材(11)の対向面(11a)で油膜(OF)をなす油(OL)を堰き止める壁として好適に機能する。
本開示の第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか1つの圧縮機(10)において、前記堰き止め部(120)が、前記構成部材(11)とは別体の部材によって構成される、圧縮機(10)である。
第7の態様では、堰き止め部(120)が構成部材(11)とは別体の部材で設けられる。堰き止め部(120)が構成部材(11)とは別体の部材であると、堰き止め部(120)が構成部材(11)と一体に形成される場合に比べて、堰き止め部(120)の形状の自由度が高い。
本開示の第8の態様は、第1~第6の態様のいずれか1つの圧縮機(10)において、前記堰き止め部(120)が、前記構成部材(11)と一体に形成される、圧縮機(10)である。
第8の態様では、堰き止め部(120)が構成部材(11)と一体に形成される。堰き止め部(120)が構成部材(11)とは別体の部材で設けられると、構成部材(11)に別体の部材を取り付ける作業が必要になる。これに対して、堰き止め部(120)が構成部材(11)と一体に形成されると、構成部材(11)に堰き止め部(120)をなす別体の部材を取り付ける作業を行わなくて済む。
本開示の第9の態様は、第2~第8の態様のいずれか1つの圧縮機(10)において、前記ケーシング(12)の高圧空間(S2)から前記ケーシング(12)の外へガスを吐出する吐出管(17)をさらに備える、圧縮機(10)である。前記吐出管(17)は、前記ケーシング(12)を径方向に貫通して、前記ケーシング(12)の内面から高圧空間(S2)の内方に突出する。前記堰き止め部(120)は、前記ケーシング(12)の径方向において前記吐出管(17)のガスが流入する流入口(17a)よりも外側に配置される。
第9の態様では、吐出管(17)がケーシング(12)の内面から内部空間(S)の内方に突出する。そのことで、吐出管(17)の流入口(17a)は、内部空間(S)の内方に位置する。旋回流をなすガス中の油(OL)は、遠心力により高圧空間(S2)の外周側に多く存在する。よって、吐出管(17)の流入口(17a)が高圧空間(S2)の内方に位置すると、ガスと共に吐出管(17)に流入する油(OL)の量を低減できる。また、堰き止め部(120)は、ケーシング(12)の径方向において吐出管(17)の流入口(17a)よりも外側に配置される。それにより、吐出管(17)の流入口(17a)よりもケーシング(12)の外周側で旋回流をなすガス中への油(OL)の再飛散を抑制できる。このことは、圧縮機(10)での油上がりを抑制するのに有利である。
本開示の第10の態様は、冷凍装置(1)を対象とする。第10の態様に係る冷凍装置(1)は、第1~第9の態様のいずれか1つの圧縮機(10)を備える。
第10の態様では、上述した圧縮機(10)を備える。圧縮機(10)では、油上がりが抑制される。これにより、圧縮機(10)の効率を高めることができる。当該圧縮機(10)を冷媒回路(2)に用いると、冷媒回路(2)で行われる冷凍サイクルの高効率化に寄与する。
図1は、実施形態の冷凍装置が備える冷媒回路の概略の構成図である。 図2は、実施形態の圧縮機の縦断面図である。 図3は、図2のA-A線における圧縮機の断面図である。 図4は、実施形態の油戻しガイドを例示する斜視図である。 図5は、実施形態の油戻しガイドおよびその周辺におけるガス冷媒の流れを例示する断面図である。 図6は、実施形態のガスガイドを例示する斜視図である。 図7は、実施形態のガスガイドの要部およびその周辺におけるガス冷媒の流れを例示する断面図である。 図8は、実施形態の圧縮機の下部構造を例示する斜視図である。 図9は、実施形態の下部フレームの要部およびその周辺を例示する斜視図である。 図10は、実施形態の下部フレームの要部およびその周辺におけるガス冷媒の流れを例示する側面図である。 図11は、実施形態の圧縮機構の要部およびその周辺を例示する斜視図である。 図12は、実施形態の圧縮機構の要部およびその周辺におけるガス冷媒の流れを例示する側面図である。 図13は、第1変形例の油戻しガイドを示す斜視図である。 図14は、第2変形例の油戻しガイドを示す斜視図である。
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施形態では、本開示の技術をスクロール型の圧縮機に適用した場合を例に挙げる。なお、図面は、本開示を概念的に説明するためのものである。よって、図面では、本開示の技術の理解を容易にするために寸法、比または数を、誇張あるいは簡略化して表す場合がある。
この実施形態の圧縮機(10)は、冷凍装置(1)に設けられる。
-冷凍装置-
図1に示すように、冷凍装置(1)は、冷媒が充填された冷媒回路(2)を有する。冷媒回路(2)は、圧縮機(10)、放熱器(3)、減圧機構(4)および蒸発器(5)を備える。減圧機構(4)は、例えば膨張弁である。冷媒回路(2)は、冷媒を循環させて、蒸気圧縮方式の冷凍サイクルを行う。
冷凍サイクルでは、圧縮機(10)によって圧縮されたガス冷媒が、放熱器(3)において空気に放熱する。このとき、冷媒は、液化して液冷媒に変化する。放熱した液冷媒は、減圧機構(4)によって減圧される。減圧された液冷媒は、蒸発器(5)において蒸発する。このとき、冷媒は、気化してガス冷媒に変化する。蒸発したガス冷媒は、圧縮機(10)に吸入される。圧縮機(10)は、吸入したガス冷媒を圧縮する。
冷凍装置(1)は、例えば空気調和装置である。空気調和装置は、冷房と暖房とを切り換える冷暖房兼用機であってもよい。この場合、冷媒回路(2)は、冷媒の循環方向を切り換える切換機構を有する。切換機構は、例えば四方切換弁である。空気調和装置は、冷房専用機または暖房専用機であってもよい。
また、冷凍装置(1)は、給湯器、チラーユニット、庫内の空気を冷却する冷却装置などであってもよい。冷却装置は、冷蔵庫、冷凍庫、コンテナなどの内部の空気を冷却する装置である。
-圧縮機-
上述したように、圧縮機(10)は、冷媒回路(2)を構成する。圧縮機(10)は、低圧なガス冷媒を吸引し、そのガス冷媒を圧縮する。圧縮機(10)は、圧縮した後の高圧なガス冷媒を吐出する。なお、以下の説明においては、駆動軸(50)の軸心に沿う方向を「軸方向」と称し、軸方向に垂直な方向を「径方向」と称し、駆動軸(50)の周囲に沿う方向を「周方向」と称する。
本例の圧縮機(10)は、高圧ドーム型のスクロール圧縮機である。図2に示すように、圧縮機(10)は、ケーシング(12)と、ハウジング(20)と、下部フレーム(30)と、駆動軸(50)と、電動機(60)と、圧縮機構(70)と、油戻しガイド(90)と、ガスガイド(100)とを備える。ハウジング(20)、下部フレーム(30)、駆動軸(50)、電動機(60)、圧縮機構(70)、油戻しガイド(90)およびガスガイド(100)は、ケーシング(12)に収容される。
〈ケーシング〉
ケーシング(12)は、縦長の密閉容器によって構成される。ケーシング(12)は、胴部(13)と、上部鏡板(14)と、下部鏡板(15)とを備える。胴部(13)は、円筒状に形成される。ケーシング(12)は、胴部(13)を起立させた姿勢に設置される。上部鏡板(14)は、胴部(13)の上端部に溶接され、胴部(13)の上部開口を閉塞する。下部鏡板(15)は、胴部(13)の下端部に溶接され、胴部(13)の下部開口を閉塞する。ケーシング(12)は、内部が空洞であって、内部空間(S)を有する。
ケーシング(12)には、吸入管(16)と、吐出管(17)とが取り付けられる。吸入管(16)は、上部鏡板(14)を軸方向に貫通し、圧縮機構(70)に接続される。吸入管(16)は、圧縮機構(70)の圧縮室(81)と連通する。吸入管(16)は、冷媒回路(2)の低圧なガス冷媒を吸入する。吐出管(17)は、胴部(13)を径方向に貫通し、ケーシング(12)の内部における電動機(60)よりも上側の上部空間(S3)に開口する。吐出管(17)は、ケーシング(12)内の圧縮後の高圧なガス冷媒をケーシング(12)外に吐出する。
ケーシング(12)の底部には、油溜め部(18)が設けられる。油溜め部(18)には、潤滑油(OL)が貯留される。潤滑油(OL)は、圧縮機(10)の運転中において、後述する圧縮機構(70)、上部軸受(28)、下部軸受(43)、偏心軸受(80)といった圧縮機(10)の摺動部分の潤滑性を保つために使用される。
〈ハウジング〉
ハウジング(20)は、圧縮機(10)の構成部材(11)の1つである。ハウジング(20)は、ケーシング(12)の上部に配置される。ハウジング(20)は、中央部分が凹陥した皿状に形成される。ハウジング(20)は、固定盤部(21)と、第1軸受筒部(22)とを有する。固定盤部(21)は、円環状の部分であって、ハウジング(20)の上側部分を構成する。第1軸受筒部(22)は、厚肉な筒状の部分であって、固定盤部(21)の中央部分から下方に突出する。
ハウジング(20)は、ケーシング(12)の胴部(13)の上端部分に圧入するなどして固定される。固定盤部(21)の外周面は、ケーシング(12)の胴部(13)の内周面と全周に亘って密着する。ハウジング(20)は、ケーシング(12)の内部空間(S)を低圧空間(S1)と高圧空間(S2)とに区画する。低圧空間(S1)は、ハウジング(20)よりも上側に位置する空間である。高圧空間(S2)は、ハウジング(20)よりも下側に位置する空間である。
固定盤部(21)の外周側の部分には、下流側通路(23)が設けられる。下流側通路(23)は、固定盤部(21)を貫通する。固定盤部(21)の中央部分には、上方に開口した第1凹部(24)が形成される。固定盤部(21)の上面における第1凹部(24)の外周には、オルダム溝(25)が形成される。オルダム溝(25)は、第1凹部(24)を囲むように円形状に形成される。
第1軸受筒部(22)の中央部分には、第1挿通孔(26)が形成される。第1挿通孔(26)は、第1凹部(24)の底面から第1軸受筒部(22)の下端に貫通する。第1挿通孔(26)の内周には、第1滑り軸受(27)が嵌め込まれる。第1軸受筒部(22)および第1滑り軸受(27)は、上部軸受(28)を構成する。
〈下部フレーム〉
下部フレーム(30)は、圧縮機(10)の構成部材(11)の1つである。下部フレーム(30)は、ケーシング(12)の胴部(13)の下端付近に配置される。図8にも示すように、下部フレーム(30)は、第2軸受筒部(31)と、複数の脚部(32)とを有する。第2軸受筒部(31)は、厚肉な筒状の部分であって、下部空間(S4)の径方向における中央に位置する。複数の脚部(32)は、第2軸受筒部(31)の外周において周方向に互いに間隔をあけて設けられる。各脚部(32)は、第2軸受筒部(31)の外周面から径方向における外側へ延びる。各脚部(32)の先端部分(33)は、下部空間(S4)の外周側に位置する。
各脚部(32)の先端部分(33)は、ケーシング(12)の胴部(13)にスポット溶接される。そのことで、下部フレーム(30)は、ケーシング(12)に固定される。第2軸受筒部(31)の下部における中央部分には、下方に開口した第2凹部(40)が形成される。第2軸受筒部(31)の中央部分には、第2挿通孔(41)が形成される。第2挿通孔(41)は、第2凹部(40)の底面から第2軸受筒部(31)の上端に貫通する。第2挿通孔(41)の内周には、第2滑り軸受(42)が嵌め込まれる。第2軸受筒部(31)および第2滑り軸受(42)は、下部軸受(43)を構成する。
下部フレーム(30)の下側には、油分離板(45)が取り付けられる。油分離板(45)は、ガス冷媒に含まれる油(OL)を分離させる部材である。油分離板(45)は、概ね円環状に形成される。油分離板(45)は、下部フレーム(30)の第2軸受筒部(31)の周囲に配置される。油分離板(45)は、油溜め部(18)の上方に位置する。油分離板(45)は、ガス冷媒が旋回する空間から油溜め部(18)を隔離する。油分離板(45)で分離された油(OL)は、油溜め部(18)へ落下する。
〈駆動軸〉
駆動軸(50)は、棒状の回転部品であって、軸心が上下方向に延びる姿勢で内部空間(S)の中央部分に配置される。駆動軸(50)は、主軸部(51)と、偏心部(52)とを備える。主軸部(51)は、円柱体によって構成される。偏心部(52)は、比較的短い円柱状に形成される。偏心部(52)は、主軸部(51)の上端に設けられる。偏心部(52)の軸心は、主軸部(51)の軸心と実質的に平行であり、主軸部(51)の軸心に対して偏心する。偏心部(52)は、ハウジング(20)の第1凹部(24)内に収容される。
主軸部(51)の上端部分は、上部軸受(28)によって回転自在に支持される。主軸部(51)の下端部分は、下部軸受(43)によって回転自在に支持される。駆動軸(50)には、カウンタウェイト(53)が設けられる。カウンタウェイト(53)は、駆動軸(50)の回転時において偏心部(52)などと動的バランスを取るためのバランサである。カウンタウェイト(53)は、主軸部(51)における圧縮機構(70)と電動機(60)との間に配置される。駆動軸(50)には、給油通路(54)が形成される。
給油通路(54)は、潤滑油(OL)を圧縮機(10)の摺動部分へ供給するための通路である。給油通路(54)は、主通路(55)と、分岐通路(56)とを備える。主通路(55)は、軸方向に延び、主軸部(51)と同軸の円形断面をなすように形成される。主通路(55)の一端は、主軸部(51)の下端に開口する。主軸部(51)の下端は、下部フレーム(30)の第2凹部(40)内に位置する。主通路(55)の他端は、偏心部(52)の上端に開口する。分岐通路(56)は、主通路(55)の上下両側に設けられ、主通路(55)から分岐する。
主軸部(51)の下端部には、油ポンプ(57)が設けられる。油ポンプ(57)は、下部フレーム(30)の第2軸受筒部(31)の下端に取り付けられ、第2凹部(40)の開口を閉塞する。油ポンプ(57)は、容積式ポンプである。油ポンプ(57)は、油溜め部(18)の潤滑油(OL)に浸漬される。駆動軸(50)が回転すると、油溜め部(18)の潤滑油(OL)が、油ポンプ(57)によって給油通路(54)へ汲み上げられる。汲み上げられた潤滑油(OL)は、給油通路(54)を流れて圧縮機構(70)、上部軸受(28)、下部軸受(43)および偏心軸受(80)に供給される。
〈電動機〉
電動機(50)は、ケーシング(12)の胴部(13)内に配置される。電動機(60)は、ケーシング(12)内の高圧空間(S2)を上部空間(S3)と下部空間(S4)とに区画する。上部空間(S3)は、電動機(60)とハウジング(20)との間の空間である。下部空間(S4)は、電動機(60)の下方の空間である。電動機(60)は、ステータ(61)と、ロータ(63)とを備える。
ステータ(61)およびロータ(63)はそれぞれ、概ね円筒状に形成される。ステータ(61)は、ケーシング(12)の胴部(13)に固定される。ロータ(63)は、ステータ(61)の中空部に配置される。ロータ(63)の中空部には、駆動軸(50)の主軸部(51)が挿通される。ロータ(63)は、駆動軸(50)の主軸部(51)に固定される。ロータ(63)は、主軸部(51)と実質的に同軸とされる。
ステータ(61)は、鋼板を積層するなどして磁性材料で構成される。ステータ(61)には、複数のコイルが設けられる。各コイルは、圧縮機(10)が受け取った電力を磁力に変換する。ロータ(63)には、複数の永久磁石が設けられる。ステータ(61)とロータ(63)との間には、僅かな隙間、いわゆるエアギャップが設けられる。ロータ(63)は、ステータ(61)のコイルと永久磁石との間における磁束と電流との相互作用により、ステータ(61)と非接触で回転する。
ステータ(61)の外周面には、複数のコアカット(62)が形成される。複数のコアカット(62)は、周方向に互いに間隔をあけて設けられる(図8参照)。各コアカット(62)は、ステータ(61)を上下方向に貫通する溝状の切欠きである。コアカット(62)は、ケーシング(12)の胴部(13)とステータ(61)との間に隙間を形成する。1つのコアカット(62)が形成する隙間は、ガス冷媒を下方へ導く通路として機能する。他の1つのコアカット(62)が形成する隙間は、使用済みの潤滑油(OL)を下方に導く通路として機能する。
〈圧縮機構〉
圧縮機構(70)は、駆動軸(50)を介して電動機(60)によって駆動される。スクロール型の圧縮機構である。圧縮機構(70)は、固定スクロール(71)と、可動スクロール(75)とを備える。固定スクロール(71)は、ハウジング(20)の上面に配置される。固定スクロール(71)は、ハウジング(20)にボルトで締結される。そのことで、固定スクロール(71)は、ハウジング(20)に固定される。可動スクロール(75)は、固定スクロール(71)とハウジング(20)との間に配置される。可動スクロール(75)は、ハウジング(20)によって支持される。
固定スクロール(71)は、固定鏡板部(72)と、固定ラップ(73)と、外周壁部(74)とを有する。固定鏡板部(72)は、水平方向に広がる円形の平板状に形成される。固定ラップ(73)は、固定鏡板部(72)の下面から突出する壁状の部分である。固定ラップ(73)は、インボリュート曲線を描く渦巻き状に形成される。外周壁部(74)は、固定鏡板部(72)の周縁部分から下方へ突出する。外周壁部(74)は、固定ラップ(73)の外周側を囲むように形成される。外周壁部(74)の下端面は、ハウジング(20)の固定盤部(21)の上面と密着する。
可動スクロール(75)は、可動鏡板部(76)と、可動ラップ(77)と、ボス部(78)とを有する。可動鏡板部(76)は、水平方向に広がる円形の平板状に形成される。可動ラップ(77)は、可動鏡板部(76)の上面から突出する壁状の部分である。可動ラップ(77)は、インボリュート曲線を描く渦巻き状に形成される。ボス部(78)は、可動鏡板部(76)から下方へ突出する円筒状の部分である。ボス部(78)は、可動鏡板部(76)の下面における中央部分に設けられる。ボス部(78)の内周には、第3滑り軸受(79)が嵌め込まれる。
第3滑り軸受(79)には、駆動軸(50)の偏心部(52)が差し込まれる。ボス部(78)および第3滑り軸受(79)は、偏心軸受(80)を構成する。固定スクロール(71)の固定ラップ(73)と、可動スクロール(75)の可動ラップ(77)とは、互いに噛み合わされる。そのことで、固定スクロール(71)と可動スクロール(75)との間には、圧縮室(81)が形成される。圧縮室(81)は、固定スクロール(71)の固定鏡板部(72)および固定ラップ(73)と、可動スクロール(75)の可動鏡板部(76)および可動ラップ(77)とに囲まれた空間からなる。圧縮室(81)は、ガス冷媒を圧縮するための空間である。
固定スクロール(71)の外周壁部(74)には、図示しない吸入ポートが形成される。吸入ポートには、吸入管(16)の下端部分が接続される。固定スクロール(71)の固定鏡板部(72)の中央部分には、吐出ポート(82)が形成される。吐出ポート(82)は、固定鏡板部(72)を貫通する。固定鏡板部(72)の上面には、拡大凹部(83)が形成される。拡大凹部(83)の底面には、吐出ポート(82)が開口する。
拡大凹部(83)の上端開口は、カバープレート(84)によって覆われる。カバープレート(84)は、ボルトで固定鏡板部(72)に固定される。固定スクロール(71)の拡大凹部(83)とカバープレート(84)との間には、高圧チャンバ(85)が形成される。高圧チャンバ(85)は、吐出ポート(82)からの高圧なガス冷媒が流出する空間である。固定スクロール(71)の固定鏡板部(72)とカバープレート(84)とは、図示しないパッキンを介して密着し、シールされる。
固定スクロール(71)の固定鏡板部(72)には、上流側通路(86)が形成される。上流側通路(86)は、下流側通路(24)に繋がり、下流側通路(24)と共に連絡通路(87)を構成する。高圧チャンバ(85)は、連絡通路(87)を介してケーシング(12)内の上部空間(S3)と連通する。圧縮機構(70)は、圧縮したガス冷媒を連絡通路(87)を通じて上部空間(S3)に吐出する。
ハウジング(20)のオルダム溝(25)には、オルダムリング(88)が嵌め入れられる。オルダムリング(88)は、可動スクロール(75)の可動鏡板部(76)とハウジング(20)の固定盤部(21)との間に配置される。オルダムリング(88)は、可動スクロール(75)の可動鏡板部(76)に形成されたキー溝と、ハウジング(20)の固定盤部(21)に形成されたキー溝とに連結される。そのことで、オルダムリング(88)は、可動スクロール(75)の公転を許容しつつ、可動スクロール(75)の自転を規制する。
〈油戻しガイド〉
図3に示す油戻しガイド(90)は、圧縮機(10)の構成部材(11)の1つである。油戻しガイド(90)は、上部空間(S3)において、ハウジング(20)とステータ(61)との間に設けられる。油戻しガイド(90)は、圧縮機(10)の上側における摺動部分(上部軸受(28)、圧縮機構(70)および偏心軸受(80))に供給された潤滑油(OL)を下方に導くための部材である。油戻しガイド(90)は、金属板によって構成される。油戻しガイド(90)は、ケーシング(12)の胴部(13)にスポット溶接などにより固定される。油戻しガイド(90)は、上部空間(S3)の外周側に位置する。
油戻しガイド(90)は、1つのコアカット(62)の上方に配置される。油戻しガイド(90)は、上部空間(S3)の内方に張り出した形状を有する。油戻しガイド(90)は、ケーシング(12)の胴部(13)の内周面と共に、油通路(91)を形成する。油通路(91)には、圧縮機構(70)などで利用された潤滑油(OL)が流入する。油戻しガイド(90)は、油通路(91)を流れる潤滑油(OL)を下方のコアカット(62)に導入する。コアカット(62)に導入された潤滑油(OL)は、ケーシング(12)の胴部(13)とステータ(61)との間の隙間を流下して、油溜め部(18)に回収される。
〈ガスガイド〉
ガスガイド(100)は、圧縮機(10)の構成部材(11)の1つである。ガスガイド(100)は、上部空間(S3)において、ハウジング(20)とステータ(61)との間に配置される。ガスガイド(100)は、圧縮機構(70)から吐出されるガス冷媒を導くための部材である。ガスガイド(100)は、金属板によって構成される。ガスガイド(100)は、ケーシング(12)の胴部(13)にスポット溶接などにより固定される。図3にも示すように、ガスガイド(100)は、上部空間(S3)の外周側に位置する。ガスガイド(100)は、油戻しガイド(90)と周方向に間隔をあけて配置される。ガスガイド(100)は、油戻しガイド(90)とは別のコアカット(62)の上方に配置される。
ガスガイド(100)は、上部空間(S3)の内方に張り出した形状を有する。ガスガイド(100)は、ケーシング(12)の胴部(13)の内周面と共に、ガス通路(101)を形成する。ガス通路(101)の上端開口は、連絡通路(87)の下流側の開口に接続される。ガス通路(101)には、連絡通路(87)を流れた高圧なガス冷媒が流入する。ガスガイド(100)は、ガス通路(101)を流れるガス冷媒の一部を周方向に案内し、残りのガス冷媒をコアカット(62)に導入するように構成される。コアカット(62)に導入された潤滑油(OL)は、コアカット(62)内の隙間を流下して、下部空間(S4)に流れる。
-運転動作と冷媒ガスの流れ-
圧縮機(10)が電力を受け取って電動機(60)が作動すると、圧縮機構(70)が駆動軸(50)の回転によって駆動される。駆動状態の圧縮機構(70)では、可動スクロール(75)が、駆動軸(50)の軸心を中心に旋回する。可動スクロール(75)が旋回すると、吸入管(16)から流入した低圧なガス冷媒が、吸入ポートを通じて圧縮機構(70)の圧縮室(81)へ吸入され、圧縮される。
圧縮機構(70)で圧縮された高圧なガス冷媒は、吐出ポート(82)から高圧チャンバ(85)に吐出される。高圧チャンバ(85)に吐出された高圧なガス冷媒は、固定スクロール(71)およびハウジング(20)に形成された連絡通路(87)を流れて、ガスガイド(100)が形成するガス通路(101)に流入する。このガス冷媒の一部は、ガスガイド(100)に案内されてガス通路(101)を下方へ流れ、ステータ(61)のコアカット(62)の内部に流入する。
ステータ(61)のコアカット(62)が形成する隙間を通過したガス冷媒は、下部空間(S4)に流入し、油分離板(45)に衝突する。これにより、降下したガス冷媒が油溜め部(18)の潤滑油(OL)に当たって潤滑油(OL)が飛散することが抑えられる。下部空間(S4)に流入したガス冷媒は、電動機(60)のロータ(63)が回転することによって、ロータ(63)の回転と同じ向きに流れる旋回流を形成する。下部空間(S4)でのガス冷媒の旋回流は、ケーシング(12)の内部空間(S)で所定の方向へ流れるガス流れの一例である。
電動機(60)の作動に伴うカウンタウェイト(53)の回転は、ポンプ作用を生じる。このため、上部空間(S3)におけるカウンタウェイト(53)の外周近傍は、下部空間(S4)に対して負圧になる。そのことで、下部空間(S4)を流れるガス冷媒は、ステータ(61)とロータ(63)との間の隙間(エアギャップ)やロータ(63)に設けられた風孔(不図示)を通って上方へ流れ、上部空間(S3)に流入する。
ガスガイド(100)に流入した残りのガス冷媒は、上部空間(S3)へ周方向に向けて流出する。上部空間(S3)に流出したガス冷媒は、図3に矢印で示すように、電動機(60)のロータ(63)が回転することと相俟って旋回流を形成する。これにより、ガス冷媒に含まれる油(OL)が遠心分離される。分離された油(OL)は、ケーシング(12)の内周面や他の部品の表面を伝って下方へと流れ落ち、油溜め部(18)に回収される。上部空間(S3)での旋回流は、ケーシング(12)の内部空間(S)で所定の方向へ流れるガス流れの一例である。
上部空間(S3)を流れるガス冷媒は、ステータ(61)のコアカット(62)、下部空間(S4)、ステータ(61)とロータ(63)との間の隙間(エアギャップ)またはロータ(63)の風孔、上部空間(S3)を順に流れる循環流れを生じる。この循環流れをなすガス冷媒により電動機(60)が冷却される。上部空間(S3)のガス冷媒は、吐出管(17)の流入口(17a)に流入し、冷媒回路(2)に吐出される。
上部空間(S3)においては、ガス冷媒の旋回流による遠心力が作用して、中心寄りでガス冷媒の割合が高くなり、外周側で油(OL)の割合が高くなる。つまり、旋回流をなす冷媒ガス中の油(OL)は、上部空間(S3)の外周側に多く存在する。よって、油戻しガイド(90)およびガスガイド(100)の旋回流に抗する片方の側面(95a,103a)には、旋回流の衝突によりガス中の油(OL)が付着し易い。
また、下部空間(S4)においても、旋回流をなすガス冷媒中の油(OL)は、遠心力の影響により、下部空間(S4)の外周側に多く存在する。よって、下部フレーム(30)の各脚部(32)の先端部分(33)における旋回流に抗する片方の側面(33a)には、旋回流の衝突によりガス中の油(OL)が付着し易い。上部空間(S3)においてはさらに、ハウジング(20)の第1軸受筒部(22)に設けられた後述の壁状部(29)の旋回流に抗する側面(29a)にも、旋回流の衝突によりガス中の油(OL)が付着し易い。
これら油戻しガイド(90)、ガスガイド(100)、下部フレーム(30)およびハウジング(20)といった構成部材(11)の側面(33a,29a,95a,103a)に付着した油(OL)は、堆積されて油膜(OF)を形成する。この油膜(OF)は、旋回流に晒されるため、後述の堰き止め部(120)がないと、構成部材(11)の側面(33a,29a,95a,103a)を流れて構成部材(11)の表面から再飛散し、旋回流をなすガス冷媒にミスト状となって再度混じるおそれがある。このように油(OL)が再飛散すると、油上がりと呼ばれる、ガス冷媒が油(OL)を含んだまま圧縮機(10)の外部へ吐出される現象が増大する。油上がりの増大は、圧縮機(10)の効率低下を招く。
-油の再飛散を抑制する構成-
本例の圧縮機(10)では、油戻しガイド(90)、ガスガイド(100)、下部フレーム(30)およびハウジング(20)に、油(OL)の再飛散を抑制する構成として堰き止め部(120)が設けられる。
〈油戻しガイドの詳細な構成〉
図4に示すように、油戻しガイド(90)は、凹陥部(92)と、第1湾曲板部(93)と、第2湾曲板部(94)とを有する。凹陥部(92)は、第1湾曲板部(93)および第2湾曲板部(94)の曲率中心側へ窪んだ部分である。凹陥部(92)は、第1湾曲板部(93)と第2湾曲板部(94)との間に形成される。
凹陥部(92)は、上側凹部(95)と、下側凹部(96)と、傾斜凹部(97)とによって構成される。上側凹部(95)は、油戻しガイド(90)の上側部分を構成する。下側凹部(96)は、油戻しガイド(90)の下側部分を構成する。上側凹部(95)の底部は、ハウジング(20)の第1軸受筒部(22)の外周面に沿って湾曲した板状とされる。下側凹部(96)の底部は、上側凹部(95)の底部と同様な曲率で湾曲した板状とされる。
下側凹部(96)の深さは、上側凹部(95)の深さよりも浅い。下側凹部(96)の周方向における幅は、上側凹部(95)の周方向における幅よりも狭い。傾斜凹部(97)は、上側凹部(95)の下端から下側凹部(96)の上端に亘る部分である。傾斜凹部(97)の底部は、上側凹部(95)の底部および下側凹部(96)の底部に対して下方に向かうほどケーシング(12)の胴部(13)の内周面に近づくように傾斜する。
凹陥部(92)は、ケーシング(12)の胴部(13)の内周面と油戻しガイド(90)との間に、軸方向に延びる油通路(91)を形成する。油通路(91)は、油戻しガイド(90)に流入した油(OL)を下方へ案内してコアカット(62)に導入するための通路である。油通路(91)の上端は、ハウジング(20)に設けられた図示しない排油通路と連通する。油通路(91)の下端は、コアカット(62)に向けて開口する。油通路(91)では、下側凹部(96)によって形成される流路が上側凹部(95)によって形成される流路よりも狭い。
第1湾曲板部(93)は、凹陥部(92)の周方向における一方の側端部から連続する部分である。第1湾曲板部(93)は、凹陥部(92)に対してガス冷媒の旋回流における上流側に位置する。第2湾曲板部(94)は、凹陥部(92)の周方向における他方の側端部から連続する部分である。第2湾曲板部(94)は、凹陥部(92)に対してガス冷媒の旋回流における下流側に位置する。第1湾曲板部(93)の外周面および第2湾曲板部(94)の外周面はそれぞれ、ケーシング(12)の胴部(13)の内周面と全体に亘って密着する。
油戻しガイド(90)は、上部空間(S3)でのガス冷媒の旋回流に抗する対向面(98)を有する。当該対向面(98)は、構成部材(11)の対向面(11a)に相当する。この対向面(98)には、上側凹部(95)における第1湾曲板部(93)側の側面(95a)が含まれる。油戻しガイド(90)の当該側面(95a)は、ケーシング(12)の周方向に臨む。図5に示すように、油戻しガイド(90)の当該側面(95a)には、ガス冷媒の旋回流(図5に矢印で示す)が衝突することで、ガス冷媒中の油(OL)が付着して油膜(OF)を形成する。
油戻しガイド(90)には、第1堰き止め板(120A)が設けられる。第1堰き止め板(120A)は、堰き止め部(120)の一例である。第1堰き止め板(120A)は、油戻しガイド(90)と一体に形成される。第1堰き止め板(120A)は、油戻しガイド(90)の上側凹部(95)の表面においてガス冷媒の流れる方向を変化させる形状の部分に設けられる。具体的には、油戻しガイド(90)において第1堰き止め板(120A)が設けられる部分は、上側凹部(95)の底部の外面(95b)と側面(95a)とを繋ぐ曲げ部分である。
第1堰き止め板(120A)は、油戻しガイド(90)の側面(95a)が臨む側に突出する板状体である。第1堰き止め板(120A)は、ケーシング(12)の径方向において、吐出管(17)の流入口(17a)(図3に示す一点鎖線の位置)よりも外側に配置される。第1堰き止め板(120A)は、径方向において第1湾曲板部(93)と対向する。第1堰き止め板(120A)は、第1湾曲板部(93)と正対する姿勢とされる。
上側凹部(95)、第1湾曲板部(93)および第1堰き止め板(120A)は、周方向においてガス冷媒の流れが行きづまる袋小路を形成する。第1堰き止め板(120A)は、油戻しガイド(90)の側面に付着した油(OL)が流れるのを堰き止める。袋小路に入り込んだガス冷媒は、下方へ流れる。油戻しガイド(90)の側面(95a)に付着した油(OL)は、凹陥部(92)の側面を伝って下方へ流れる。
〈ガスガイドの詳細な構成〉
図6に示すように、ガスガイド(100)は、凹陥部(102)と、第1湾曲板部(106)と、第2湾曲板部(107)を有する。凹陥部(102)は、第1湾曲板部(106)および第2湾曲板部(107)の曲率中心側へ窪んだ部分である。凹陥部(102)は、ガス通路(101)を形成する。凹陥部(102)は、第1湾曲板部(106)と第2湾曲板部(107)との間に形成される。
凹陥部(102)は、上側凹部(103)と、下側凹部(104)と、傾斜凹部(105)とによって構成される。上側凹部(103)は、ガスガイド(100)の上側部分を構成する。下側凹部(104)は、ガスガイド(100)の下側部分を構成する。上側凹部(103)の底部は、ハウジング(20)の第1軸受筒部(22)の外周面に沿って湾曲した板状に形成される。下側凹部(104)の底部は、上側凹部(103)の底部と同様な曲率で湾曲した板状に形成される。
下側凹部(104)の深さは、上側凹部(103)の深さよりも浅い。下側凹部(104)の周方向における幅は、上側凹部(103)の周方向における幅よりも狭い。傾斜凹部(105)は、上側凹部(103)の下端から下側凹部(104)の上端に亘る部分である。傾斜凹部(105)の底部は、上側凹部(103)の底部および下側凹部(104)の底部に対して下方に向かうほどケーシング(12)の内周面に近づくように傾斜する。
凹陥部(102)は、ガスガイド(100)とケーシング(12)の胴部(13)の内周面との間に、軸方向に延びる軸方向通路(101a)を形成する。軸方向通路(101a)は、ガス通路(101)の一部であって、ガスガイド(100)に流入したガス冷媒の一部を下方に案内してコアカット(62)に導入するための通路である。軸方向通路(101a)の上端は、連絡通路(87)に接続される。軸方向通路(101a)の下端は、コアカット(62)に向けて開口する。軸方向通路(101a)では、下側凹部(104)によって形成される流路が上側凹部(103)によって形成される流路よりも狭い。
第1湾曲板部(106)は、凹陥部(102)の周方向における一方の側端部から連続する部分である。第1湾曲板部(106)は、凹陥部(102)に対してガス冷媒の旋回流における上流側に位置する。第1湾曲板部(106)の外周面は、ケーシング(12)の胴部(13)の内周面と全体に亘って密着する。第1湾曲板部(106)の周方向における幅は、第2湾曲板部(107)の周方向における幅よりも小さい。
第2湾曲板部(107)は、凹陥部(102)の周方向における他方の側端部から連続する部分である。第2湾曲板部(107)は、凹陥部(102)に対してガス冷媒の旋回流における下流側に位置する。第2湾曲板部(107)は、上側湾曲部(108)と、下側湾曲部(109)と、中間凹部(110)とによって構成される。上側湾曲部(108)は、第2湾曲板部(107)の上側部分を構成する。下側湾曲部(109)は、第2湾曲板部(107)の下側部分を構成する。上側湾曲部(108)の外周面および下側湾曲部(109)の外周面はそれぞれ、ケーシング(12)の胴部(13)の内周面と全体に亘って密着する。
中間凹部(110)は、第2湾曲板部(107)の曲率中心側へ窪んだ部分である。中間凹部(110)は、上側湾曲部(108)と下側湾曲部(109)との間に形成される。中間凹部(110)は、第2湾曲板部(107)の周方向における全体に亘って延びる。中間凹部(110)の一端は、凹陥部(102)の内部に開放される。中間凹部(110)の他端は、上部空間(S3)に開放される。中間凹部(110)は、第2湾曲板部(107)とケーシング(12)の胴部(13)の内周面との間に、周方向に延びる周方向通路(101b)を形成する。周方向通路(101b)は、軸方向通路(101a)と連通する。
ガスガイド(100)は、上部空間(S3)でのガス冷媒の旋回流に抗する対向面(111)を有する。当該対向面(111)は、構成部材(11)の対向面(11a)に相当する。この対向面(111)には、上側凹部(103)における第1湾曲板部(106)側の側面(103a)が含まれる。ガスガイド(100)の当該側面(103a)は、ケーシング(12)の周方向に臨む。図7に示すように、ガスガイド(100)の当該側面(103a)には、ガス冷媒の旋回流(図7に矢印で示す)が衝突することで、ガス冷媒中の油(OL)が付着して油膜(OF)を形成する。
ガスガイド(100)には、第2堰き止め板(120B)が設けられる。第2堰き止め板(120B)は、堰き止め部(120)の一例である。第2堰き止め板(120B)は、ガスガイド(100)と一体に形成される。第2堰き止め板(120B)は、ガスガイド(100)の上側凹部(103)の表面においてガス冷媒の流れる方向を変化させる形状の部分に設けられる。具体的には、ガスガイド(100)において第2堰き止め板(120B)が設けられる部分は、上側凹部(103)の底部の外面(103b)と側面(103a)とを繋ぐ曲げ部分である。
第2堰き止め板(120B)は、ガスガイド(100)の側面(103a)が臨む側に突出する板状体である。第2堰き止め板(120B)は、ケーシング(12)の径方向において、吐出管(17)の流入口(17a)(図3に示す一点鎖線の位置)よりも外側に配置される。第2堰き止め板(120B)は、径方向において第1湾曲板部(106)と対向する。第2堰き止め板(120B)は、第1湾曲板部(106)と正対する姿勢とされる。
上側凹部(103)、第1湾曲板部(106)および第2堰き止め板(120B)は、周方向においてガス冷媒の流れが行きづまる袋小路を形成する。第2堰き止め板(120B)は、ガスガイド(100)の側面に付着した油が流れるのを堰き止める。袋小路に入り込んだガス冷媒は、下方へ流れる。ガスガイド(100)の側面(103a)に付着した油(OL)は、凹陥部(102)の側面を伝って下方へ流れる。
〈下部フレームおよび油分離板の詳細な構成〉
図8および図9に示すように、下部フレーム(30)において、各脚部(32)の先端部分(33)は、上側凸部(34)と、下側凸部(35)とを有する。上側凸部(34)は、第2軸受筒部(31)との間の他の部分に比べて上方へ突出した部分である。下側凸部(35)は、第2軸受筒部(31)との間の他の部分に比べて下方へ突出した部分である。下部フレーム(30)は、下部空間(S4)でのガス冷媒の旋回流に抗する対向面(36)を有する。当該対向面(36)は、構成部材(11)の対向面(11a)に相当する。この対向面(36)には、各脚部(32)の先端部分(33)における片方の側面(33a)が含まれる。
油分離板(45)は、下部フレーム(30)の下側に取り付けられる。油分離板(45)の周縁部分には、複数の嵌入孔(46)が形成される。嵌入孔(46)は、下部フレーム(30)の各脚部(32)の先端部分(33)に対応する位置に形成される。各嵌入孔(46)は、径方向における外側に開口する切欠きである。各嵌入孔(46)には、下部フレーム(30)の脚部(32)の下側凸部(35)が嵌め入れられる。下部空間(S4)でのガス冷媒の旋回流は、図9に矢印で示すように、下部フレーム(30)の隣り合う脚部(32)の間で油分離板(45)の上面に沿って流れる。
下部フレーム(30)の各脚部(32)の先端部分(33)で対向面(36)をなす側面(33a)は、周方向に臨む。図10に示すように、下部フレーム(30)の各脚部(32)の先端部分(33)の当該側面(33a)には、ガス冷媒の旋回流(図10に矢印で示す)が衝突することで、ガス冷媒中の油(OL)が付着して油膜(OF)を形成する。下部フレーム(30)の各脚部(32)には、第3堰き止め板(120C)が設けられる。第3堰き止め板(120C)は、堰き止め部(120)の一例である。
第3堰き止め板(120C)は、下部フレーム(30)とは別体の部材によって構成される。第3堰き止め板(120C)は、溶接などにより脚部(32)の先端部分(33)に接合されて、脚部(32)と一体化される。第3堰き止め板(120C)は、脚部(32)の先端部分(33)の表面においてガス冷媒の流れる方向を変化させる形状の部分に設けられる。具体的には、下部フレーム(30)の脚部(32)において第3堰き止め板(120C)が設けられる部分は、当該脚部(32)の先端部分(33)の上面(33b)と側面(33a)とがなす角部である。第3堰き止め板(120C)は、脚部(32)の先端部分(33)の当該側面(33a)が臨む側に突出する板状体である。
第3堰き止め板(120C)は、軸方向において油分離板(45)と対向する。下部フレーム(30)の脚部(32)、堰き止め板(37)および油分離板(45)は、周方向において冷媒ガスの流れが行きづまる袋小路を形成する。第3堰き止め板(120C)は、下部フレーム(30)の脚部(32)の側面(33a)に付着した油(OL)が流れるのを堰き止める。袋小路に入り込んだガス冷媒は、径方向における内側へ流れる。各脚部(32)の先端部分(33)の側面(33a)に付着した油(OL)は、下側凸部(35)の側面を伝って下方へ流れ落ちる。
〈ハウジングの要部の構成〉
図11に示すように、ハウジング(20)の第1軸受筒部(22)の外周面には、壁状部(29)が設けられる。壁状部(29)は、径方向における外側に突出する。壁状部(29)は、上部空間(S3)でのガス冷媒の旋回流に抗する対向面としての側面(29a)を有する。この側面(29a)は、周方向に臨む。図12に示すように、壁状部(29)の側面(29a)には、ガス冷媒の旋回流(図12に矢印で示す)が衝突することで、ガス冷媒中の油(OL)が付着して油膜(OF)を形成する。ハウジング(20)の壁状部(29)には、第4堰き止め板(120D)が設けられる。第4堰き止め板(120D)は、堰き止め部(120)の一例である。
第4堰き止め板(120D)は、ハウジング(20)とは別体の部材によって構成される。第4堰き止め板(120D)は、溶接などによりハウジング(20)に接合されて、ハウジング(20)と一体化される。第4堰き止め板(120D)は、ハウジング(20)の壁状部(29)においてガス冷媒の流れる方向を変化させる形状の部分に設けられる。具体的には、ハウジング(20)の第4堰き止め板(120D)が設けられる部分は、壁状部(29)の側面(29a)と下面(29b)とがなす角部である。第4堰き止め板(120D)は、ハウジング(20)の壁状部(29)の側面(29a)が臨む側に突出する板状体である。
第4堰き止め板(120D)は、軸方向においてハウジング(20)の第1軸受筒部(22)の下方に向いた下面(22a)と対向する。当該第1軸受筒部(22)の下面(22a)と、壁状部(29)と、第4堰き止め板(120D)は、周方向において冷媒ガスの流れが行きづまる袋小路を形成する。第4堰き止め板(120D)は、壁状部(29)の対向面(29a)に付着した油(OL)が流れるのを堰き止める。袋小路に入り込んだガス冷媒は、径方向における外側へ流れる。壁状部(29)の対向面(29a)に付着した油(OL)は、下方へ流れ落ちる。
-実施形態の特徴-
この実施形態の圧縮機(10)では、第1堰き止め板(120A)が油戻しガイド(90)に設けられる。油戻しガイド(90)の対向面(98)をなす側面(95a)に付着した油(OL)は、ガス冷媒の旋回流を受けて流れる。そうした油(OL)の流れは、第1堰き止め板(120A)によって堰き止められる。これにより、油戻しガイド(90)の側面(95a)に付着した油(OL)が油戻しガイド(90)の表面から再飛散してガス冷媒に再び混じることを低減できる。そのことで、圧縮機(10)での油上がりを抑制できる。
この実施形態の圧縮機(10)では、第2堰き止め板(120B)がガスガイド(100)に設けられる。ガスガイド(100)の対向面(111)をなす側面(103a)に付着した油(OL)は、ガス冷媒の旋回流を受けて流れる。そうした油(OL)の流れは、第2堰き止め板(120B)によって堰き止められる。これにより、ガスガイド(100)の側面(103a)に付着した油(OL)がガスガイド(100)の表面から再飛散してガス冷媒に再び混じることを低減できる。このことでも、圧縮機(10)での油上がりを抑制できる。
この実施形態の圧縮機(10)では、第3堰き止め板(120C)が下部フレーム(30)の各脚部(32)の先端部分(33)に設けられる。下部フレーム(30)の各脚部(32)の先端部分(33)で対向面(36)をなす側面(33a)に付着した油(OL)は、ガス冷媒の旋回流を受けて流れる。そうした油(OL)の流れは、第3堰き止め板(120C)によって堰き止められる。これにより、下部フレーム(30)の各脚部(32)の先端部分(33)の側面(33a)に付着した油(OL)が当該脚部(32)の表面から再飛散してガス冷媒に再び混じることを低減できる。このことでも、圧縮機(10)での油上がりを抑制できる。
この実施形態の圧縮機(10)では、第4堰き止め板(120D)がハウジング(20)の壁状部(29)に設けられる。ハウジング(20)の壁状部(29)の対向面(29a)に付着した油(OL)は、ガス冷媒の旋回流を受けて流れる。そうした油(OL)の流れは、第4堰き止め板(120D)によって堰き止められる。これにより、ハウジング(20)の壁状部(29)の対向面(29a)に付着した油(OL)が壁状部(29)の表面から再飛散してガス冷媒に再び混じることを低減できる。このことでも、圧縮機(10)での油上がりを抑制できる。
この実施形態の圧縮機(10)では、堰き止め部(120)が、板状体であり、構成部材(11)ガス冷媒の旋回流に抗する側面(95a,103a,33a,29a)が臨む側に突出する。このような堰き止め部(120)は、油戻しガイド(90)の側面(95a)、ガスガイド(100)の側面(103a)、下部フレーム(30)の各脚部(32)の先端部分(33)の側面(33a)、およびハウジング(20)の壁状部(29)の側面(29a)で油膜(OF)をなす油(OL)の流れを堰き止める壁として好適に機能する。
この実施形態の圧縮機(10)では、第1堰き止め板(120A)が油戻しガイド(90)と一体に形成される。これにより、油戻しガイド(90)に堰き止め部(120)を設けるのに第1堰き止め板(120A)をなす別体の部材を取り付ける作業を行わなくて済む。また、第2堰き止め板(120B)がガスガイド(100)と一体に形成される。これにより、ガスガイド(100)に堰き止め部(120)を設けるのに第2堰き止め板(120B)をなす別体の部材を取り付ける作業を行わなくて済む。
この実施形態の圧縮機(10)では、第3堰き止め板(120C)が下部フレーム(30)とは別体の部材で設けられる。第3堰き止め板(120C)が下部フレーム(30)とは別体の部材であると、第3堰き止め板(120C)が下部フレーム(30)と一体に形成される場合に比べて、第3堰き止め板(120C)の形状の自由度が高い。また、第4堰き止め板(120D)がハウジング(20)とは別体の部材で設けられる。第4堰き止め板(120D)がハウジング(20)とは別体の部材であると、第4堰き止め板(120D)がハウジング(20)と一体に形成される場合に比べて、第4堰き止め板(120)の形状の自由度が高い。
この実施形態の冷凍装置(1)は、上述した圧縮機(10)を備える。圧縮機(10)では、油上がりが抑制される。これにより、圧縮機(10)の効率を高めることができる。当該圧縮機(10)が冷媒回路(2)に用いられるので、冷媒回路(2)で行われる冷凍サイクルの高効率化に寄与する。
-第1変形例-
図13に示すように、この第1変形例の圧縮機(10)では、第1堰き止め板(120A)が、下側凹部(96)の底部の外面(96b)と側面(96a)とを繋ぐ曲げ部分にも設けられる。すなわち、本例の第1堰き止め板(120A)は、凹陥部(92)の上下に分割して2つ設けられる。下側の第1堰き止め板(120A)は、径方向において第1湾曲板部(93)と対向する。下側凹部(96)、第1湾曲板部(93)および下側の第1堰き止め板(120A)は、周方向においてガス冷媒の流れが行きづまる袋小路を形成する。下側の第1堰き止め板(120A)の外面は、下側凹部(96)の底部の外面(96b)と周方向において面一とされる。
この第1変形例の圧縮機(10)によると、油戻しガイド(90)の下側凹部(96)の側面(96a)に付着した油(OL)が径方向における内側に流れるのを、下側の第1堰き止め板(120A)によって堰き止められる。それにより、油戻しガイド(90)の下側凹部(96)の表面から油(OL)が再飛散してガス冷媒に再び混じることを効果的に低減できる。
-第2変形例-
図14に示すように、この第2変形例の圧縮機(10)では、第1堰き止め板(120A)が、凹陥部(92)の略全体に亘って設けられる。本例の第1堰き止め板(120A)は、上側凹部(95)、下側凹部(96)および傾斜凹部(97)の各底部の外面(95b,96b,97b)と側面(95a,96a,97a)とを繋ぐ曲げ部分に一続きに設けられる。第1堰き止め板(120A)は、径方向において第1湾曲板部(93)と対向する。凹陥部(92)、第1湾曲板部(93)および第1堰き止め板(120A)は、周方向においてガス冷媒の流れが行きづまる袋小路を形成する。第1堰き止め板(120A)の外面は、凹陥部(92)の底部の外面と周方向において面一とされる。
この第2変形例の圧縮機(10)によると、油戻しガイド(90)の上側凹部(95)、下側凹部(96)および傾斜凹部(97)の各側面(95a,96a,97a)に付着した油(OL)が径方向における内側に流れるのを、第1堰き止め板(120A)によって堰き止められる。それにより、油戻しガイド(90)の凹陥部(92)の表面から油(OL)が再飛散してガス冷媒に再び混じることを効果的に低減できる。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
例えば、上記実施形態において、ガスガイド(100)の第2堰き止め板(120B)は、第1変形例における油戻しガイド(90)の第1堰き止め板(120A)と同様に、凹陥部(92)の上下に分割して2つ設けられてもよい。また、ガスガイド(100)の第2堰き止め板(120B)は、第2変形例における油戻しガイド(90)の第1堰き止め板(120A)と同様に、凹陥部(92)の軸方向における略全体に亘って設けられてもよい。
上記実施形態において、油戻しガイド(90)の第1堰き止め板(120A)は、第1湾曲板部(93)に正対する姿勢に対して、先端に向かうほどケーシング(12)の内周面に近づくように傾斜する姿勢としてもよい。油戻しガイド(90)の第1堰き止め板(120A)は、第1湾曲板部(93)に正対する姿勢に対して、先端に向かうほどケーシング(12)の内周面から遠ざかるように傾斜する姿勢としてもよい。これらのことは、ガスガイド(100)の第2堰き止め板(120B)においても同じである。
上記実施形態において、下部フレーム(30)の第3堰き止め板(120C)は、油分離板(45)に正対する姿勢に対して、先端に向かうほど油分離板(45)に近づくように傾斜する姿勢としてもよい。下部フレーム(30)の堰き止め板(120C)は、油分離板(45)に正対する姿勢に対して、先端に向かうほど油分離板(45)から遠ざかるように傾斜する姿勢としてもよい。
上記実施形態において、ハウジング(20)の第4堰き止め板(120D)は、軸受筒部(22)の下面(22a)に正対する姿勢に対して、先端に向かうほど軸受筒部(22)の下面(22a)に近づくように傾斜する姿勢としてもよい。ハウジング(20)の第4堰き止め板(120D)は、軸受筒部(22)の下面(22a)に正対する姿勢に対して、先端に向かうほど軸受筒部(22)の下面(22a)から遠ざかるように傾斜する姿勢としてもよい。
上記実施形態において、第1堰き止め板(120A)は、油戻しガイド(90)とは別体の部材によって構成されてもよい。この場合、第1堰き止め板(120A)は、溶接などにより油戻しガイド(90)に接合されて、油戻しガイド(90)と一体化される。第2堰き止め板(120B)は、ガスガイド(100)とは別体の部材によって構成されてもよい。この場合、第2堰き止め板(120B)は、溶接などによりガスガイド(100)に接合されて、ガスガイド(100)と一体化されてもよい。第3堰き止め板(120C)は、下部フレーム(30)と一体に形成されてもよい。第4堰き止め板(120D)は、ハウジング(20)と一体に形成されてもよい。
上記実施形態において、油(OL)の再飛散を防止する構成は、油戻しガイド(90)、ガスガイド(100)、ハウジング(20)および下部フレーム(30)のいずれか1つか2つあるいは3つのみに適用されてもよい。例えば、堰き止め部(120)は、油戻しガイド(90)およびガスガイド(100)の一方または両方だけに設けられてもよい。また、堰き止め部(120)は、ハウジング(20)または下部フレーム(30)だけに設けられてもよい。
上記実施形態では、堰き止め部(120)として第1~第4堰き止め板(120A,120B,120C,120D)を例に挙げて説明したが、堰き止め部(120)は板状体に限らず、構成部材(11)のガス流れに抗する対向面(11a)に付着した油(OL)の流れを堰き止められるものであれば、種々の態様を採ることができる。例えば、堰き止め部(120)は、ブロック状の物であってもよく、油(OL)をトラップするような溝であってもよい。
なお、以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられ、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、圧縮機および冷凍装置について有用である。
OL 油
S 内部空間
S2 高圧空間
1 冷凍装置
10 圧縮機
11 構成部材
11a 対向面
12 ケーシング
17 吐出管
17a 流入口
20 ハウジング
30 下部フレーム(フレーム)
60 電動機
70 圧縮機構
90 油戻しガイド
100 ガスガイド
120 堰き止め部
120A 第1堰き止め板
120B 第2堰き止め板
120C 第3堰き止め板
120D 第4堰き止め板

Claims (10)

  1. ケーシング(12)と、
    前記ケーシング(12)に収容される電動機(60)と、
    前記電動機(60)によって駆動される圧縮機構(70)と、を備え、
    前記圧縮機構(70)は、圧縮したガスを前記ケーシング(12)の内部空間(S)に吐出し、
    前記圧縮機構(70)から吐出されるガスは、前記ケーシング(12)の内部空間(S)で所定の方向へ流れるガス流れを形成し、
    前記ケーシング(12)の内部空間(S)には、前記ガス流れに抗する対向面(11a)を有する構成部材(11)が配置され、
    前記構成部材(11)には、前記ガス流れの衝突により前記対向面(11a)に付着した油(OL)が流れるのを堰き止める堰き止め部(120)が設けられる、圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機において、
    前記ガス流れは、前記電動機(60)の回転に伴って生じるガスの旋回流であり、
    前記構成部材(11)は、前記ケーシング(12)の内部空間(S)において前記旋回流が生じる高圧空間(S2)に配置され、前記対向面(11a)として前記ケーシング(12)の周方向に臨む側面(29a,33a,95a,103a)を有する、圧縮機。
  3. 請求項2に記載の圧縮機において、
    前記構成部材(11)は、前記圧縮機構(70)で利用された油(OL)を前記ケーシング(12)に形成される油溜め部(18)に導く油戻しガイド(90)であり、前記高圧空間(S2)の外周側に位置する、圧縮機。
  4. 請求項2に記載の圧縮機において、
    前記構成部材(11)は、前記圧縮機構(70)から吐出されるガスを前記高圧空間(S2)に導くガスガイド(100)であり、前記高圧空間(S2)の外周側に位置する、圧縮機。
  5. 請求項2に記載の圧縮機において、
    前記電動機(60)の駆動軸(50)を支持する軸受(43)をさらに備え、
    前記構成部材(11)は、前記軸受(43)を前記ケーシング(12)に固定するフレーム(30)であり、
    前記フレーム(30)における前記高圧空間(S2)の外周側に位置する部分は、前記対向面(11a)としての側面(33a)を有する、圧縮機。
  6. 請求項1~5のいずれか1項の圧縮機において、
    前記堰き止め部(120)は、前記対向面(11a)が臨む側に突出する板状体である、圧縮機。
  7. 請求項1~6のいずれか1項の圧縮機において、
    前記堰き止め部(120)は、前記構成部材(11)とは別体の部材によって構成される、圧縮機。
  8. 請求項1~6のいずれか1項の圧縮機において、
    前記堰き止め部(120)は、前記構成部材(11)と一体に形成される、圧縮機。
  9. 請求項2~8のいずれか1項の圧縮機において、
    前記ケーシング(12)の高圧空間(S2)から前記ケーシング(12)の外へガスを吐出する吐出管(17)をさらに備え、
    前記吐出管(17)は、前記ケーシング(12)を径方向に貫通して、前記ケーシング(12)の内周面から高圧空間(S2)の内方に突出し、
    前記堰き止め部(120)は、前記ケーシング(12)の径方向において前記吐出管(17)のガスが流入する流入口(17a)よりも外側に配置される、圧縮機。
  10. 請求項1~9のいずれか1項の圧縮機(10)を備える冷凍装置。
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