JP2023066975A - 耳装着具 - Google Patents

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Masashi Kamimura
美陽 小林
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Abstract

【課題】耳甲介腔に収められる本体部の装着感が向上する耳装着具を提供する。【解決手段】耳装着具(91C)は、突出部(22)と突出部(22)から延出した筒状部(23)とを有し、使用状態で耳甲介腔(Eb)に装着される本体部(911)と、筒状部(23)に装着され使用状態で外耳道に挿入される挿入部(911)と、を備える。本体部(911)は、突出部(22)が形成された内ハウジング(2)と、内ハウジング(2)を覆うカバー(3)と、を有し、カバー(3)は、第1端部(31b)が内ハウジング(2)側に封止固定され、中間部(31)が内ハウジング(2)と離隔して内ハウジング(2)との間に気室(V)を形成すると共に突出部(22)を覆い、中間部(31)を挟み第1端部(31b)とは反対側の第2端部(32)に筒状部(23)が挿通する開口部(34)を有し、中間部(31)と突出部(22)との間に通気抵抗体(5)を有し、気室(V)と外空間(Vg)の間が通気抵抗体(5)を通して通気可能である。【選択図】図8

Description

本発明は、耳装着具に関する。
特許文献1に、耳栓、イヤホン、補聴器などの耳装着具において、外耳道内に挿入する挿入部を、防音部材とそれを覆う弾性部材とで構成し、弾性部材を、その内側に空気を流入させて膨らませ外耳道の内壁と密着させることで装用感を向上させる技術が記載されている。
特開2014-057164号公報
耳装着具は、一般に、外耳道内に挿入される挿入部と、耳介の耳甲介腔に収められる本体部とを有する。
特許文献1に記載された耳装着具は、外耳道に挿入される挿入部の装用感を向上させるものであって、耳甲介腔に収められる本体部の装着感を向上させるものではない。そのため、本体部の装着感を向上させる技術、特に本体部を頭部に押し付けたときの感触を向上させる技術が望まれている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、耳甲介腔に収められる本体部の装着感が向上する耳装着具を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1) 突出部と前記突出部から延出した筒状部とを有し、使用状態で耳甲介腔に装着される本体部と、
前記筒状部に装着され前記使用状態で外耳道に挿入される挿入部と、
を備え、
前記本体部は、前記突出部が形成された内ハウジングと、前記内ハウジングを覆うカバーと、を有し、
前記カバーは、第1端部が前記内ハウジング側に封止固定され、中間部が前記内ハウジングと離隔して前記内ハウジングとの間に気室を形成すると共に前記突出部を覆い、前記中間部を挟み前記第1端部とは反対側の第2端部に前記筒状部が挿通する開口部を有し、
前記中間部と前記突出部との間に通気抵抗体を有し、前記気室と外空間の間が前記通気抵抗体を通して通気可能である耳装着具である。
本発明の一態様によれば、耳甲介腔に収められる本体部の装着感が向上する、という効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態に係る耳装着具の実施例1の耳栓91を右の耳介Eに装着した状態を示す図である。 図2は、耳栓91の斜視図である。 図3は、耳栓91の本体部911の組み立て図である。 図4は、図2におけるS4-S4位置で切断した、本体部911の一部断面図である。 図5は、図4におけるS5-S5位置での断面図である。 図6は、実施例1の耳栓91の断面図であり、図2におけるS6-S6位置での断面図である。図6(a)は、耳栓91の耳介Eにおける通常装着状態での縦断面図、図6(b)は、耳栓91を耳介Eへ装着する一過程での縦断面図である。 図7は、実施例2の耳栓91Bの断面図であり、図7(a)は、耳栓91Bの耳介Eにおける通常装着状態での縦断面図、図7(b)は、図7(a)における部分拡大図、図7(c)は、耳栓91Bを耳介Eへ装着する一過程での縦断面図である。 図8は、実施例3の耳栓91Cの断面図であり、図8(a)は、耳栓91Cの耳介Eにおける通常装着状態での縦断面図、図8(b)は、弁構造BK3で用いるフィルタ部材5の平面図である。 図9は、実施例4の耳栓91Dの弁構造BK4が有する内ハウジング2Dを示す部分斜視図である。 図10は、実施例4の耳栓91Dの断面図である。 図11は、実施例5の耳栓91Eの部分斜視図である。 図12は、実施例5の耳栓91Eの断面図である。
本発明の実施の形態に係る耳装着具を、実施例1~5の耳栓91,91B,91C,91D,91Eにより説明する。
(実施例1)
実施例1の耳栓91の概要を、図1及び図2を参照して説明する。
以下に説明する耳栓91は、右耳用であり、左耳用は前後対称形状となる。説明の便宜のため、前後上下左右の各方向を図1及び図2に示された矢印の方向に規定する。
上下方向は、耳栓91の装着者の起立姿勢での天地方向であり、前後方向は頭部の前後方向に対応する。左右方向は、頭部の左右方向に対応する。
耳栓91は、耳介Eへの装着状態で、耳甲介腔Ebに収められる本体部911と、本体部911から突出し外耳道内に挿入される挿入部912とを有する。
挿入部912は、シリコーンゴムなどによって形成され弾性を有する。挿入部912は、本体部911に対して着脱自在に取り付けられている。
耳栓91が耳介Eへ装着された状態を使用状態とも称する。
図2に示されるように、本体部911は、基部911a,突出部911b,及び係止突出部911cを有する。
基部911aは、長円を扁平に立体化した楕円体形状を呈する。
突出部911bは、耳介Eへの装着状態で耳甲介腔Ebと対向する面の後方側に偏った位置において、左後斜め下方に向け突出形成されている。
係止突出部911cは、突出部911bの突出方向における端部側から突出部911bの軸線方向に沿って小径で突出している。
係止突出部911cには、挿入部912が弾性的に係止される。
図1に示される耳介Eへの装着状態おいて、不図示の挿入部912は外耳道内に挿入され、本体部911の基部911aは耳甲介腔Ebに収められている。基部911aの前部側は、耳甲介腔Ebと耳珠Ecとの間に挟まれるように進入し、後部側は耳甲介腔Ebを覆うようにせり出している対耳輪Eaの内側に進入している。これにより、耳栓91は、耳介Eに対し離脱方向の過剰な外力が加わらない限り安定して装着される。
本体部911は、図3に示される部品を含んで構成されている。すなわち、本体部911は、外ハウジング1,内ハウジング2,及びカバー3を含んで構成されている。
外ハウジング1及び内ハウジング2は、硬質樹脂で形成される。硬質樹脂は例えばPC(ポリカーボネート)である。
カバー3は、柔軟性をもった材料で形成される。その材料例は、エラストマ、シリコーンゴムなどである。
図4は、図2におけるS4-S4位置で切断した、本体部911の一部断面図である。図4に示されるように、外ハウジング1は、ほぼ平坦な底壁1aと、底壁1aの外縁全周から湾曲して立ち上げられた外周壁部1eとを有する。
外周壁部1eは、左方の先端面の内側縁部に、右方に向け全周で抉れた周段部1dを有する。
底壁1aにおける、外周壁部1eの内側に離隔した位置には、外周壁部1eよりも低い高さで左方に突出する内リブ1bが、全周にわたり形成されている。
図3及び図4に示されるように、内ハウジング2は、外ハウジング1の底壁1aと対向する基部21dと、基部21dの周縁近傍において右方に向け全周で突出した係合凸部21bとを有する。
基部21dの周縁は、係合凸部21bよりも外方に突出した外フランジ部21aとなっている。
基部21dの後方に偏った位置には、左後斜め下方に突出する筒状の突出部22が形成されている。突出部22の先端面からは、突出部22の軸線に沿って突出部22よりも小径の筒状部23が延出して形成されている。外観として視認される既述の係止突出部911cは、この筒状部23である。
図4に示されるように、外ハウジング1と内ハウジング2とは、外ハウジング1の外周壁部1eと内リブ1bとの間の凹部である周凹部1cに、内ハウジング2の係合凸部21bが進入係合して組み合わせ可能である。
外ハウジング1と内ハウジング2とを組み合わせた状態で、外ハウジング1の周段部1dと内ハウジング2の周段部21cとは、左右方向に間隙を介して対向する。
図3及び図4に示されるように、カバー3は、外ハウジング1の外形と同じ外形を有する、左右方向の中間部としてのカバー基部31と、カバー基部31の後方に偏った位置に、左後斜め下方に突出する有底筒状に突出する筒状突出部32とを有する。
筒状突出部32の筒の端部を塞ぐ壁となる肩部32bには、開口部34が形成されている。開口部34の内径は、内ハウジング2の筒状部23の外径よりも大きい。
カバー基部31は、図4に示されるように、周縁部において全周にわたり内側に突出する内フランジ31aと、内フランジ31aの内縁部から右方に全周で突出する周リブ31bとを有する。周リブ31bは左右方向における右方の第1端部である。一方、筒状突出部32は第1端部に対し中間部(カバー基部31)を挟んで反対側の第2端部となる。
周リブ31bは、外ハウジング1と内ハウジング2とを組み合わせたときに形成される、周段部1dと周段部21cとの間隙に挟まれて収まるようになっている。そして、外ハウジング1と内ハウジング2とは、カバー基部31を挟んで密着して組み合わせることができるようになっている。
耳栓91の本体部911は、外ハウジング1と内ハウジング2とを、カバー基部31の周リブ31bを挟んで組み合わせ、溶着又は接着により一体化して形成される。換言するならば、周リブ31bは、内ハウジング2側となる周段部1dと周段部21cとの間隙に挟まれて封止固定される。
外ハウジング1と内ハウジング2との間にカバー3を挟んで一体化した本体部911は、外力が付与されない自然状態で、カバー3の開口部34に内ハウジング2の筒状部23が挿通されている。
自然状態で、カバー3のカバー基部31は、内ハウジング2の基部21dから左方に離隔している。すなわち、自然状態で、カバー基部31と基部21dとの間に空間としての気室Vが形成される。
気室Vの形成範囲は、例えば図5に示される。
図5は、内ハウジング2の基部21dから少し左方に寄った位置での左方側から見た、図4におけるS5-S5位置での断面図である。図5に示されるように、気室Vは、基部911aの外形形状に対応した広い範囲に形成される。
カバー3は、ある程度腰のある材料で形成され、自然状態でこの気室Vの形状は良好に維持される。
気室Vは、図4に示されるように、内ハウジング2の突出部22に沿って左方に延びている。カバー3は、自然状態で突出部22の先端に近い位置で密着している。すなわち、自然状態での気室Vの左方端の位置は、突出部22の先端に近い位置でカバー3が突出部22に密着している境界位置となる。
カバー3は、右方端部側となるカバー基部31の内フランジ31a側が、内ハウジング2及び外ハウジング1に挟まれて封止されている。
カバー3における開口部34を含む筒状突出部32の先端側部位と内ハウジング2とが協働し、気室Vの内部の空気の外部空間との出入りを制御する弁構造BKを構成している。すなわち、耳栓91は、気室Vと気室V内の空気の出入りを制御する弁構造BKとを有する。
この弁構造BKについて、図6(a)を参照して説明する。
図6(a)は、本体部911の突出部911bの縦断面図であり、具体的には、図2におけるS6-S6位置での断面図である。
内ハウジング2の突出部22は、軸線CL22を軸として筒状に延びる筒部22aと、軸線CL22に概ね直交して筒を概ね塞ぐ天壁部22tと、筒部22aの先端と天壁部22tの縁部とを湾曲してなだらかに接続する肩部22bと、を有する。
耳栓91の自然状態で、カバー3は、内ハウジング2の突出部22対し、天壁部22tの外面22t1と、肩部22bの外面22b1の先端側の部分(図6における密着境界線LN1よりも先端側の部分)に密着するように装着される。
密着境界線LN1は、カバー3が突出部22に接触し始める位置を示す線である。
具体的には、カバー3の筒状突出部32の内面が内ハウジング2の突出部22の密着境界線LN1よりも先端側の外面と同じ形状に形成されており、筒状突出部32の側部32aが突出部22の筒部に密着境界線LN1を境界として密着し、筒状突出部32の肩部32bが突出部22の肩部22bに密着する。
これにより、耳栓91は、自然状態で弁構造BKが閉じた状態にあり、気室Vは封止されて内部の空気が外部に漏れ出ることはない。
カバー3の開口部34は、内ハウジング2の筒状部23と同芯で、筒状部23の外径よりも大きな内径で形成されている。そのため、筒状部23の根本部分と開口部34の端面との間に、半径方向に距離D1の隙間F1が形成される。
この弁構造BKを有する耳栓91を耳介Eに装着する際には、使用者は、指で本体部911を掴み、挿入部912を外耳道内に挿入しながら本体部911を耳甲介腔Ebに収めるように押し付ける。
本体部911は、耳甲介腔Ebに押し付けられると、カバー3のカバー基部31は、耳甲介腔Ebの表面に押し付けられ内ハウジング2の基部21dとの距離が縮まるように弾性変形する。これにより気室Vは圧縮される。
気室Vは、圧縮が進行し内部の空気の圧力が上昇して一定の圧力を超えると、弁構造BKが開いて気室V内の空気が外部に排出される。
この状態が図6(b)に示される。
図6(b)に示されるように、気室Vの内部圧力が上昇して所定値に達すると、カバー3の筒状突出部32を、その部位の弾性反発力に抗して押し広げて内ハウジング2との間に通気路faが形成される。すなわち、筒状突出部32が拡張変形して通気路faが形成される。
通気路faは、気室Vと外空間Vgとの間を、開口部34を通して連結する。
これにより、気室Vの内部の空気は通気路faを通して外部へ排出され気室Vは降圧する。
耳栓91は、弁構造BKを有することにより、耳栓91を耳介Eに装着する際、或いは、装着状態で耳栓91の本体部911が耳甲介腔Ebに押し付けられた場合に、頭部への負担が低減する。
詳しくは、本体部911が耳甲介腔Ebに押し付けられると、気室Vは圧縮されるも密閉されて空気の排出経路がないので、弾性的に縮小する。これに伴い、耳甲介腔Ebには気室Vとカバー3との弾性反発力が付与されるので、本体部911の接触感触は柔らかく良好である。
本体部911が耳甲介腔Ebに更に強く押し付けられると、気室V内の圧力が所定値に達して弁構造BKが開き、気室Vの内部空気を外部に徐々に排出させるので、気室Vが減圧する。これに伴い、耳甲介腔Ebに付与される反発力は、強い押し付けにもかかわらず過剰になることなくおだやかに減少し、本体部911の接触感触は良好な状態で維持される。
耳栓91が耳介Eに装着されている状態において、カバー3は、弁構造BKにおける周方向全体が耳介Eの内壁に一様に密着しているものではない。そのため、通気路faは、周方向全体に形成されるのではなく、カバー3と耳介Eの内壁との間に隙間がある部分においてまず形成される。気室V内の昇圧した空気の排出には、周方向の一部に通気路faが形成されていれば充分である。
耳栓91は、時間が経過すると、或いは通気路faが形成された状態で耳介から取り外されると、カバー3の初期の形状に戻ろうとする復元力によって気室Vがつぶれた状態から拡張する。その際、肩部32bの変形が残っている間は、通気路faが維持されて開口部34から空気が気室Vに流入する。カバー3が元の形状に戻ると、通気路faが塞がり気室Vは再び密閉状態となる。
耳栓91の耳介Eへの装着状態で本体部911が耳甲介腔Ebにより強く押し付けられる使用態様として、使用者が耳栓91を装着したまま側臥位となり、頭部が枕に乗った態様がある。この態様において、耳栓91は枕によって頭部に押し付けられる。
この態様において、耳栓91は、気室V及び弁構造BKを有することで本体部911が耳甲介腔Ebに対しやわらかく接触するので、使用者は良好な装着感が得られる。
(実施例2)
次に、実施例2の耳栓91Bを説明する。耳栓91Bは、実施例1の耳栓91に対し、弁構造BKの替わりに弁構造BK2を搭載したものであり、他の部分は同じである。そこで、弁構造BK2について図7(a)~図7(c)を参照して説明する。
図7は、弁構造BK2を説明するための内ハウジング2の肩部22b近傍の断面図であり、図7(a)は、耳栓91Bの耳介Eにおける通常装着状態での縦断面図、図7(b)は、図7(a)における部分拡大図、図7(c)は、耳栓91Bを耳介Eへ装着する一過程での縦断面図である。
図7(a)及び図7(b)に示されるように、弁構造BK2は弁構造BKのカバー3の替わりにカバー3Bを有する。カバー3Bの側部32a及び肩部32bは、自然状態で内ハウジング2の突出部22に対し離隔して全周にわたる隙間F2を生じさせるように形成されている。
これにより、弁構造BK2は、カバー3Bと突出部22との間に、気室Vに連通した通気路fbを有する。
カバー3Bの肩部32bには、内ハウジング2の筒状部23の外径よりもわずかに小さい内径の開口部34Bが形成されている。開口部34Bの周縁部は、厚さが薄く容易に屈曲変形するリング状のフラップ部35となっている。この例において、フラップは二枚であって、厚さ方向に離隔した薄肉の内フラップ35aと外フラップ35bである。フラップの枚数は限定されない。
内フラップ35a及び外フラップ35bは、開口部34の周縁部が自然状態で筒状部23の外壁に密着して、通気路fb側の空間と外空間Vgとを分離している。
内フラップ35a及び外フラップ35bは、開口部34Bの通気路fb側の空間と外空間Vgとの間に所定の気圧差が生じた場合、その気圧差を低減する方向の通気を許容するように撓んで筒状部23の外壁との間に間隙が形成される。この間隙は、筒状部23の外壁の全周にわたるものに限らず周方向の一部に形成される場合もある。
耳栓91が耳介Eに装着される際に、カバー3Bが耳甲介腔Ebに押されて気室Vがつぶれ、気室Vが昇圧すると、内フラップ35a及び外フラップ35bは、例えば、図7(c)に示されるように、気室V内の昇圧した空気を外空間Vgへ気流ARbとして排出させるように変形する。
カバー3Bが押され気室Vが変形した状態で耳栓91が耳介Eから取り外されると、カバー3Bの気室Vは、元の形状に戻そうとする復元力によってつぶれた状態から拡張して減圧する。これにより内フラップ35a及び外フラップ35bは、外空間Vgから気室Vへの空気流入を許容するよう変形する。
カバー3Bが元の形状に戻ると、気室V内の圧力と外空間Vgとの圧力差はわずかとなり、内フラップ35a及び外フラップ35bは、再び筒状部23に密着し気室Vは再び密閉状態となる。
耳栓91Bは、弁構造BK2を有することにより、耳栓91Bを耳介Eに装着する際、或いは、装着状態で耳栓91Bの本体部911が耳甲介腔Ebに押し付けられた場合に、頭部への負担が低減する。
詳しくは、本体部911が耳甲介腔Ebに押し付けられると、気室Vは圧縮されるが、外空間Vgとの間に所定の圧力差が生じるまでは気室Vの密閉が維持されて空気の排出経路がなく、気室Vは弾性的に縮小する。これに伴い、耳甲介腔Ebにはカバー3から弾性反発力が加わるので接触感触は柔らかくなり良好である。
本体部911が更に強く耳甲介腔Ebに更に強く押し付けられ、気室V内がより昇圧して外空間Vgとの間に所定の圧力差が生じると、弁構造BK2の内フラップ35a及び外フラップ35bが開いて気室Vの内部空気を外部に排出させるので、気室Vが減圧する。これに伴い、耳甲介腔Ebに付与される反発力は、本体部911の強い押し付けにもかかわらず過剰にはならずに減少し、接触感触は良好に維持される。
耳栓91Bの耳介Eへの装着状態で本体部911が耳甲介腔Ebにより強く押し付けられる使用態様として、実施例1の説明で一例として記載した使用態様(側臥位)がある。
この場合も、耳栓91Bは、気室V及び弁構造BK2を有することで本体部911が耳甲介腔Ebに対しやわらかく接触するので、装着感が向上する。
(実施例3)
次に、実施例3の耳栓91Cを説明する。耳栓91Cは、実施例1の耳栓91に対し、弁構造BKの替わりに弁構造BK3を搭載したものであり、他の部分は同じであるので説明を省略する。
弁構造BK3について図8(a)及び図8(b)を参照して説明する。
図8は、実施例3の弁構造BK3を説明するための内ハウジング2の肩部22b近傍の断面図であり、図8(a)は通常装着状態での縦断面図、図8(b)は、弁構造BK3で用いるフィルタ部材5の平面図である。
図8(a)に示されるように、弁構造BK3は弁構造BKのカバー3の替わりにカバー3Cを有し、さらに加えてフィルタ部材5を有する。カバー3Cの側部32a及び肩部32bは、自然状態で内ハウジング2の突出部22に対し離隔するように形成されている。これにより、カバー3Bと突出部22との間に、隙間F3が形成され、この隙間F3にフィルタ部材5が介装されている。
フィルタ部材5は、図8(b)に示されるように、カバー3Cと突出部22との間の隙間F3に、カバー3Cと突出部22との両方に密着する形状で略椀状に形成されている。フィルタ部材5の椀状の底部中央には、筒状部23が挿通可能な開口部5aが形成されている。
フィルタ部材5は、空気が抵抗を受けながら通過可能な材料で形成される。すなわち、フィルタ部材5は通気抵抗体である。その材料例は、例えばウレタンフォームなどの多孔質材料である。
このように、弁構造BK3は、気室Vと外空間Vgとの間にフィルタ部材5を備えている。このフィルタ部材5は、気室Vと外空間Vgとの間を、抵抗をもって通気可能とする通気路fcとして機能する。
そのため、耳栓91Cを耳甲介腔Ebに収める際に、カバー3Cが耳甲介腔Ebに当接した状態で押されて気室Vが圧縮変形しても、気室V内の空気はフィルタ部材5の抵抗により外空間Vgへ時間をかけて排気されるため、気室Vは弾性的に緩やかに縮小する。
これにより、耳甲介腔Ebにはカバー3から気室Vの圧縮変形に応じた弾性反発力が付与されるので接触感触は柔らかくなり良好である。
耳栓91Cの弁構造BK3は、カバー3Cが押されて変形した状態で耳栓91Cが耳介Eから取り外されると、カバー3Cの初期の形状に戻ろうとする復元力によって気室Vがつぶれた状態から拡張し、気室Vが減圧する。これにより、フィルタ部材5を通して外気が気室V内に流入し、カバー3Cは元の状態に戻る。
(実施例4)
次に、実施例4の耳栓91Dを説明する。耳栓91Dは、実施例1の耳栓91に対し、弁構造BKの替わりに弁構造BK4を搭載したものであり、他の部分は同じであるので説明を省略する。
弁構造BK4について図9及び図10を参照して説明する。
図9は、実施例4の弁構造BK4が有する内ハウジング2Dを示す部分斜視図であり、図10は、弁構造BK4を説明するための内ハウジング2Dの肩部22b近傍の断面図である。
弁構造BK4は、弁構造BKにおける内ハウジング2の替わりに内ハウジング2Dを有する。カバー3は共通に用いられる。
図9に示されるように、内ハウジング2Dは、内ハウジング2に対し、溝部25を有する点で異なる。溝部25は、突出部22の外表面に形成されており、筒状部23の根元から突出部22の肩部22bを経て筒部22aに至って放射方向の開口部34から離れる方向に延び、突出部22の外表面から内方に凹んだ細い溝である。溝部25の断面形状は限定されないが、例えば矩形とされる。
図10に示されるように、弁構造BK4は、弁構造BKと同じカバー3が用いられる。すなわち、カバー3と突出部22とは、自然状態において溝部25を除き密着した状態にある。溝部25の筒部22a側である開口部34から遠い側の端部は、自然状態で気室Vに連通している、又はカバー3の拡張変形によって連通可能である。
一方、溝部25の筒状部23側の端部は、カバー3の開口部34を通して外部から見える位置まで延び外空間Vgと連通している。すなわち、気室Vと外空間Vgとは溝部25を通して連通している。溝部25は、通気路fdとしての断面積が小さく、気室Vと外空間Vgとの間の通気には大きな抵抗が生じる。
このように、弁構造BK4は溝部25を有し、溝部25は、気室Vと外空間Vgとの通気を、大きな抵抗を付与して許容する通気路fdとなっている。
そのため、耳栓91Dを耳甲介腔Ebに収める際に、カバー3が耳甲介腔Ebに当接した状態で押されて気室Vが圧縮変形しても、気室V内の空気は溝部25を通過する際の大きな抵抗によって外空間Vgへ直ちに排気されず、気室Vは昇圧した状態を一定時間維持し弾性的に緩やかに縮小する。
これにより、耳甲介腔Ebには弾性反発力が付与されるので接触感触は柔らかくなり良好である。
耳栓91Dの弁構造BK4は、カバー3が押されて変形した状態で耳栓91Dが耳介Eから取り外されると、カバー3の初期の形状に戻ろうとする復元力によって気室Vがつぶれた状態から拡張し、気室Vが減圧する。これにより、溝部25を通して外気が気室V内に少しずつ流入し、カバー3は元の状態に戻る。
(実施例5)
次に、実施例5の耳栓91Eを説明する。耳栓91Eは、実施例1の耳栓91に対し、弁構造BKの替わりに弁構造BK5を搭載したものであり、他の部分は同じであるので説明を省略する。
弁構造BK5について図11及び図12を参照して説明する。
図11は、弁構造BK5が有する説明するための内ハウジング2Eを示す部分斜視図であり、図12は、弁構造BK5を説明するための内ハウジング2Eの肩部22b近傍の断面図である。
弁構造BK5は、弁構造BKにおける内ハウジング2の替わりに内ハウジング2Eを有する。
図11に示されるように、内ハウジング2Eは、内ハウジング2に対し、溝部群26を有する点で異なり他は同じである。溝部群26は、延在長の異なる複数の(この例で二つ)溝である長溝部261と短溝部262とを含む。図11に示される例では、溝部群26は、内ハウジング2Eの突出部22の外表面に軸線CL22まわりの45°ピッチで、交互に形成された4つの長溝部261と4つの短溝部262とを有する。
長溝部261は、筒状部23の根元から突出部22の肩部22bを経て筒部22aに至って放射方向の開口部34から離れる方向に延び、突出部22の外表面から内方に凹んだ細い溝である。
一方、短溝部262は、筒状部23の根元から突出部の肩部22bに延びる溝であって、放射方向の開口部34から離れる方向に延び、突出部22の外表面から内方に凹んだ細い溝である。短溝部262は、長溝部261よりも短く、筒部22aには達していない。
図12に示されるように、弁構造BK5は、弁構造BKと同じカバー3が用いられる。すなわち、カバー3と突出部22とは、自然状態において、長溝部261及び短溝部262を除き密着した状態にある。長溝部261と短溝部262とは、カバー3の開口部34から遠い側の端部の、開口部34からの離隔距離が異なる。
自然状態において、長溝部261の筒状部23から遠い側の端部は、カバー3に覆われて気室Vには連通していない。短溝部262も同様に、筒状部23から遠い側の端部は気室Vには連通していない。すなわち、溝部群26と気室Vとの連通が規制されている。
耳栓91Eを耳甲介腔Ebに収める際に、カバー3が耳甲介腔Ebに当接した状態で押されて気室Vが圧縮変形すると、変形度合いが小さい場合は、まず気室Vと長溝部261とが連通する。長溝部261は、気室Vと外空間Vgとを連通する通気路feとして機能し、気室V内の圧縮された空気は、通気路feである長溝部261を通って外部に排出される。長溝部261は断面積がわずかであるため、気室Vと外空間Vgとの間の通気には大きな抵抗が生じる。
そのため、カバー3が変形してまず通気路feが確立されても、気室V内の昇圧した空気は、長溝部261から外空間Vgへ一気に排出されることはなく、時間をかけて排出されるので、気室Vは弾性的に緩やかに縮小する。
一方、カバー3の変形が大きい場合は、気室Vは長溝部261のみならず短溝部262とも連通する。短溝部262は、気室Vと外空間Vgとを連通する通気路ffとして機能するので、カバー3のつぶれ変形が大きくて気室V内の大きく圧縮された空気は、長溝部261及び短溝部262それぞれの通気路fe及び通気路ffを通り、外空間Vgへ排気される。
そのため、カバー3のつぶれ変形が大きい場合には、それに見合った量の気室V内の昇圧した空気を適切に排出できるので、カバー3によって耳甲介腔Ebに付与される気室Vの弾性反発力は、過大な力で頭部に付与されることはない。
すなわち、耳栓91Eは、耳介Eへの装着時に耳甲介腔Ebに当たってつぶれるカバー3のつぶれ変形の量によらず、耳甲介腔Ebにはカバー3の弾性反発力が安定して付与されるので、より良好な装着感が得られる。
以上詳述した実施例は、その構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形した変形例としてもよい。
耳装着具は、耳栓に限定されない。本体部911の内部にスピーカユニットを収容し、筒状部23を通して外耳道内に音声を放出するいわゆる耳栓型のイヤホン或いは補聴器であってもよい。
1 外ハウジング
1a 底壁
1b 内リブ
1c 周凹部
1d 周段部
1e 外周壁部
2,2D,2E 内ハウジング
21a 外フランジ部
21b 係合凸部
21c 周段部
21d 基部
22 突出部
22a 筒部
22b 肩部
22b1 外面
22t 天壁部
22t1 外面
23 筒状部
25 溝部
26 溝部群
261 長溝部
262 短溝部
3,3B,3C カバー
31 カバー基部(中間部)
31a 内フランジ
31b 周リブ(第1端部)
32 筒状突出部(第2端部)
32a 側部
32b 肩部
34 開口部
35 フラップ部
35a 内フラップ
35b 外フラップ
5 フィルタ部材(通気抵抗体)
5a 開口部
91,91B,91C,91D,91E 耳栓(耳装着具)
911 本体部
911a 基部
911b 突出部
911c 係止突出部
912 挿入部
ARb 気流
BK,BK2,BK3,BK4,BK5 弁構造
CL22 軸線
D1 距離
E 耳介
Ea 対耳輪
Eb 耳甲介腔
Ec 耳珠
F1,F2,F3 隙間
fa,fb,fc,fd,fe,ff 通気路
LN1 密着境界線
V 気室
Vg 外空間

Claims (1)

  1. 突出部と前記突出部から延出した筒状部とを有し、使用状態で耳甲介腔に装着される本体部と、
    前記筒状部に装着され前記使用状態で外耳道に挿入される挿入部と、
    を備え、
    前記本体部は、前記突出部が形成された内ハウジングと、前記内ハウジングを覆うカバーと、を有し、
    前記カバーは、第1端部が前記内ハウジング側に封止固定され、中間部が前記内ハウジングと離隔して前記内ハウジングとの間に気室を形成すると共に前記突出部を覆い、前記中間部を挟み前記第1端部とは反対側の第2端部に前記筒状部が挿通する開口部を有し、
    前記中間部と前記突出部との間に通気抵抗体を有する耳装着具。
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