JP2023066659A - ヘッドレスト及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の増加を抑制して外観品質の良好なヘッドレスト及びその製造方法を提供する。【解決手段】ヘッドレストステー2の両脚部21以外の部分を覆うインサート部材3と、インサート部材3の下面部33を除く部分を覆うパッド体4と、パッド体4を覆う袋状のカバー6と、を有する。インサート部材3の下面部33には両脚部21の間においてヘッドレスト幅方向に延びるスリット35が設けられている。カバー6はパッド体4が形成されたインサート部材3を覆いスリット状の開口部67から両脚部21を突出させた状態で両脚部21の間に対応するカバー6の後側端縁部66b1と前側端縁部66c1にはそれぞれプレート68が取付けられている。後側端縁部66b1と前側端縁部66c1がプレート68とともにスリット35に挿入された状態でカバー6がインサート部材3に取付けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、ヘッドレスト及びその製造方法に関する。
従来、自動車シート用のヘッドレストは、ステーが取付けられたインサート部材と、インサート部材を覆うクッション材であるパッド体と、パッド体を覆って外形をなす表皮材としてのカバーと、を有して構成されている。特許文献1には、かかるヘッドレストの一例が開示されている。特許文献1に記載されたヘッドレストにおいては、袋状のカバーの端縁部がインサート部材に相当するインナカバーの底部に係止された状態でインナカバーに対して下側からアウタカバーを被せつけることによってカバーの端縁部を隠す構造とされている。
特許文献1に開示されるヘッドレストにおいては、カバーの端縁部をインナカバーに対して係止する構造がどのようなものであっても係止後にアウタカバーの取付けによって端縁部が隠されるので外観上不具合とはならない。しかし、アウタカバーが必要であり部品点数の増加を招くという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、部品点数の増加を抑制して外観品質の良好なヘッドレスト及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第1発明は、門型のステーの両脚部以外の部分を覆うインサート部材と、該インサート部材における前記両脚部の側の面部である下面部を除く部分を覆って配置されたクッション材であるパッド体と、該パッド体を覆って配置されヘッドレスト本体部の外形をなす袋状の表皮材であるカバーと、を有するヘッドレストであって、前記インサート部材の前記下面部には前記両脚部の間においてヘッドレスト幅方向に延びる木目込み溝部が設けられており、前記カバーは前記パッド体が形成された前記インサート部材を覆いスリット状の開口部から前記両脚部を外部に突出させた状態で前記両脚部の間に対応する前記カバーの端縁部には帯状のプレート部材が取付けられており、該プレート部材が前記端縁部とともに前記木目込み溝部に挿入された状態で前記カバーが前記パッド体の配置された前記インサート部材に取付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、パッド体が配置されたインサート部材に対するカバーの取付けが、袋状のカバーの端縁部に取付けられたプレート部材を端縁部とともにインサート部材に設けられた木目込み溝部の中に挿入して係止させることによって行われている。これによって、インサート部材の下面部にカバーが取付けられた状態のヘッドレスト本体部の下側をアウタカバーを取付けて覆わなくても外観を損なうことがないので、アウタカバー等の部品を使用する必要がなく部品点数の増加を抑制して外観品質の良好なヘッドレストを得ることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明のヘッドレストの製造方法であって、前記ステーが取付けられ前記下面部に前記木目込み溝部が設けられた前記インサート部材を準備するインサート部材準備工程と、前記端縁部に前記プレート部材が取付けられた前記カバーを準備するカバー準備工程と、前記ヘッドレスト本体部の外形に対応する形状のキャビティを有する成形型を準備する成形型準備工程と、前記インサート部材を前記開口部から前記カバーの中に入れるとともに前記プレート部材を前記端縁部とともに前記木目込み溝部に挿入した状態で前記インサート部材と前記カバーを前記成形型の前記キャビティ内に前記両脚部を前記キャビティ外に突出させた状態でセットするセット工程と、前記成形型内の前記カバーの中にウレタン発泡原料を注入して前記インサート部材と前記カバーとの間で発泡硬化させ前記パッド体を形成して一体化する発泡成形工程と、前記インサート部材に対して前記カバーが前記パッド体を介して一体化されたヘッドレストを脱型する脱型工程と、を有することを特徴とする。
第2発明によれば、パッド体の一体発泡成形によってヘッドレスト本体部の外形の形成とカバー、パッド体、インサート部材の一体化が同時に行えるので合理的に第1発明のヘッドレストを製造することができる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記カバー準備工程では、前記カバーに前記インサート部材が挿入された状態で前記開口部から突出する前記両脚部のヘッドレスト幅方向外側に対応する前記端縁部が前記カバーの一部に重ね合わされて厚肉とされた重合部が設けられており、前記セット工程では、前記インサート部材を前記カバーの中に挿入したとき、前記開口部における前記両脚部よりヘッドレスト幅方向外側の部分において前記重合部が前記インサート部材の前記下面部と前記キャビティの面との間に圧縮された状態で配置されていることを特徴とする。
第3発明によれば、パッド体の一体発泡成形の過程でウレタン発泡原料がインサート部材の下面部に漏出して発泡硬化することによりヘッドレスト本体部の下側の外観品質を損傷することを抑制できる。インサート部材が、両脚部のヘッドレスト幅方向外側に張り出すような形状であっても、開口部を大きく取ってインサート部材をカバーの中に入れることができるとともに、アウタカバー等の部品を用いることなくヘッドレスト本体部の下側の外観品質を損傷することを抑制できる。
図1~図4は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートのヘッドレスト1に本発明を適用した例である。各図中、矢印によりヘッドレスト1を自動車用シートに取付けたときのヘッドレスト1及び自動車用シートの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1~図4に示すように、ヘッドレスト1は、門型のヘッドレストステー2が取付けられたインサート部材3と、インサート部材3を部分的に覆うクッション材としてのパッド体4と、パッド体4を覆ってヘッドレスト本体部5の外形をなす表皮材としてのカバー6と、を有する。ここで、ヘッドレストステー2が、特許請求の範囲の「ステー」に相当する。
ヘッドレストステー2は、金属製のパイプの折り曲げ加工により形成されており、略上下方向に平行して延びる左右一対の両脚部21と、両脚部21の上端部同士を連結する水平部22と、を有する。両脚部21の下端部側が自動車用シートのシートバック(図示せず)の上部に配設されたヘッドレストサポート(図示せず)の中に挿入されることで自動車用シートに対してヘッドレスト1が取付けられる。
インサート部材3は、樹脂製の中空状の部材で、前側の前部材31と、後側の後部材32と、の間にヘッドレストステー2の両脚部21の上端部側と水平部22を配置した状態で前部材31と後部材32が一体化されて形成されている。前部材31は、概略後方に向けて開口する略方形の器状をしており、内部に剛性を確保するとともにヘッドレストステー2を支持するための複数のリブが設けられている。同様に後部材32も、概略前方に向けて開口する略方形の器状をしており、内部に剛性を確保するとともにヘッドレストステー2を支持するための複数のリブが設けられている。前方から見て前部材31と後部材32の外形は一致しており、ヘッドレストステー2を間に配置して前部材31と後部材32で挟みつけた状態で前部材31と後部材32を最中状に接合することによってインサート部材3にヘッドレストステー2が一体化される。インサート部材3は、概略矩形のボックス状をしており、下面部33にはヘッドレストステー2の両脚部21を通すための左右一対のステー孔34と、一対のステー孔34間において左右方向に延びるスリット35が設けられている。スリット35の前後方向の幅寸法は、後述するプレート68の肉厚の2倍とカバー6の肉厚の2倍を足した程度の寸法とされている。ここで、スリット35が、特許請求の範囲の「木目込み溝部」に相当する。
カバー6は、ファブリック等の布帛、本革又は合成皮革等の裏面側に低通気度(1~10cc/cm2・sec程度)のスラブウレタンが積層されたカバー素材から裁断された複数のピースが縫製により一体化されて下方に向けて開口する袋状に形成されている。スラブウレタンは、パッド体4の発泡成形時にパッド体4の成形材料がファブリック等の布帛、本革又は合成皮革等に到達するのを阻止するとともにカバー6に軟らかい感触を与えるのに寄与するものである。具体的には、カバー6は、着座者の頭部が当接する部分に対応する前ピース61と、その後側の後ピース62と、その右側の右ピース63と、その左側の左ピース64と、その上側の上ピース65と、その下側の下ピース66と、を有する。下ピース66は、前後方向に3つのピースに分かれており、前から下前ピース66a、下中ピース66b、下後ピース66cと並んでいる。下中ピース66bと下後ピース66cとの間と、下前ピース66aと下中ピース66bとの間の一部である中央部と、を除いて各ピースはそれぞれ隣接するピースの端縁部同士で縫い合わされて一体化されている。そして、下中ピース66bと下後ピース66cとの間の部分がスリット状の開口部67として形成されることにより、カバー6は下方に向けて開口する袋状とされている。下前ピース66aと下中ピース66bとの間の一部である中央部の縫製されていない部分は、後述するパッド体4の成形時にウレタン発泡原料をカバー6内に注入するための注入ノズル9を挿し込むためのものである。
図2に示すように、下中ピース66bにおける開口部67の両脚部21間に相当する部分の後側端縁部66b1には前側から樹脂製で左右方向に延びる帯状のプレート68があてがわれた状態で縫製ラインL1で縫製され一体化されている。下後ピース66cにおける開口部67の両脚部21間に相当する部分の前側端縁部66c1には、後側からプレート68があてがわれた状態で縫製ラインL2で縫製され一体化されている。プレート68が取付けられた下中ピース66bの後側端縁部66b1と、プレート68が取付けられた下後ピース66cの前側端縁部66c1は、重ね合わされた状態で端末側からインサート部材3のスリット35の中に挿入されることでインサート部材3に対して係止されている。後側端縁部66b1と前側端縁部66c1には、両脚部21を通すための切欠き(図示せず)が設けられている。ここで、後側端縁部66b1と前側端縁部66c1が、それぞれ特許請求の範囲の「端縁部」に相当する。また、プレート68が、特許請求の範囲の「プレート部材」に相当する。
図3に示すように、下中ピース66bにおける開口部67の両脚部21より左右両側部側(ヘッドレスト幅方向外側)に相当する部分の後側端縁部66b1は、前側に折り返されて下重合部66b2が形成されている。下後ピース66cにおける開口部67の両脚部21より左右両側部側(ヘッドレスト幅方向外側)に相当する部分の前側端縁部66c1は、前側に延ばされて下重合部66b2の上に重ね合わされ下重合部66b2と合わせて3重に積層された重合部66dを形成している。重合部66dの上面はインサート部材3の下面部33に当接している。
図2~図4に示すように、パッド体4は、ヘッドレスト本体部5の外形をなす部材であり、インサート部材3の下面部33以外の表面側とカバー6の裏面側との間の空間を埋めて形成されている。パッド体4は、密度が10~60kg/m3のポリウレタンフォームで形成されている。インサート部材3の下面部33に対しカバー6における下中ピース66bの後側裏面部と下後ピース66cの前側裏面部はパッド体4を介さずに直接当接している。
図5~図7に基いてヘッドレスト1の製造方法について説明する。まず、インサート部材準備工程において、前部材31と後部材32との間にヘッドレストステー2の両脚部21の上端部側と水平部22を配置した状態で前部材31と後部材32を接着又は溶着によって接合する。これによって、ヘッドレストステー2が取付けられ下面部33にスリット35が設けられたインサート部材3が得られる。次に、カバー準備工程において、カバー素材から裁断された前ピース61、後ピース62、右ピース63、左ピース64、上ピース65、下ピース66を縫製により連結して袋状のカバー6を得る。このとき、下ピース66は、予め、下前ピース66aと、プレート68が取付けられた下中ピース66bと、プレート68が取付けられた下後ピース66cと、を縫製して準備しておく。そして、 右ピース63又は左ピース64に対し下ピース66を縫製するとき、下中ピース66bと下後ピース66cの両脚部21より左右両側部側(ヘッドレスト幅方向外側)に相当する部分は、重合部66dとした状態で右ピース63又は左ピース64に対し縫い付ける。このとき、重合部66dの形状を安定させておくために右ピース63又は左ピース64に対し縫い付ける部分の近傍を仮縫いしておくと便宜である。次に、成形型準備工程において、ヘッドレスト本体部5の外形に対応する形状のキャビティ7を有する成形型8を準備する。具体的には、ヘッドレスト本体部5の前側の外形に対応する前キャビティ面71を有する前型81と、ヘッドレスト本体部5の後側の外形に対応する後キャビティ面72を有する後型82と、を準備する。前型81と後型82の上側の上パーティング面83は、ヘッドレスト本体部5の上端部に対応する部分に設けられ、下側の下パーティング面84は、インサート部材3の下面部33におけるスリット35に対応する部分に設けられる。下パーティング面84は、ヘッドレストステー2の両脚部21を前後から挟んで支持できるようになっている。図5に示すように、前型81には、キャビティ7の中にインサート部材3を内包したカバー6が配置されたとき、前キャビティ面71における下前ピース66aと下中ピース66bとの縫製ラインの左右方向中央部に対応する部分から外部に至る貫通孔81aが設けられている。貫通孔81aは、後述する発泡成形工程においてパッド体4を成形するためのウレタン発泡原料の注入ノズル9を挿入するためのものである。インサート部材準備工程とカバー準備工程と成形型準備工程の実施順序はいずれでもよいが通常は成形型準備工程を先に行い、インサート部材準備工程とカバー準備工程は並行して行う。
次に、セット工程において、カバー6の開口部67を開き、そこからヘッドレストステー2が取付けられたインサート部材3を、ヘッドレストステー2と反対の側からカバー6の中に挿入する。そして、プレート68が取付けられた下中ピース66bの後側端縁部66b1と、プレート68が取付けられた下後ピース66cの前側端縁部66c1を、重ね合わされた状態で端末側からインサート部材3のスリット35の中に挿入する。また、並行して左右の重合部66dをインサート部材3の下面部33に当接させる。この状態でインサート部材3を内包したカバー6を成形型8のキャビティ7の中にセットする。具体的には、前型81の前キャビティ面71にカバー6の前部材31が対向するようにインサート部材3を内包したカバー6を配置し、ヘッドレストステー2の両脚部21を下パーティング面84で前後から挟んで支持するように後型82を閉じる。これによって、インサート部材3はカバー6が被せられた状態で成形型8に対し固定される。
次に発泡成形工程において、成形型8の中のカバー6の中にウレタン発泡原料を注入してインサート部材3とカバー6との間で発泡硬化させパッド体4を形成して一体化する。具体的には、成形型8の中のカバー6における下前ピース66aと下中ピース66bとの縫製ラインの左右方向中央部に対応する縫製されていない部分を押し広げるように注入ノズル9を差し込んでインサート部材3とカバー6との間の空間にウレタン発泡原料を注入する。すると、ウレタン発泡原料は発泡して膨張しながらカバー6を内側から前キャビティ面71と後キャビティ面72に対して押し付けこの状態で硬化する。これによって、キャビティ7の形状に相当する形状のヘッドレスト本体部5が形成される。最後に、脱型工程において、この成形されたヘッドレスト本体部5を有するヘッドレスト1を成形型8から脱型する。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。パッド体4が配置されたインサート部材3に対するカバー6の取付が、袋状のカバー6の後側端縁部66b1と前側端縁部66c1がそれぞれプレート68が取付けられた状態で重ねあわされてインサート部材3に設けられたスリット35の中に挿入して係止させることによって行われている。これによって、インサート部材3の下面部33にカバー6が取付けられた状態のヘッドレスト本体部5の下側をアウタカバーを取付けて覆わなくても外観を損なうことがないので、アウタカバー等の部品を使用する必要がなく部品点数の増加を抑制して外観品質の良好なヘッドレスト1を得ることができる。
また、ヘッドレスト1を製造するのに、パッド体4の一体発泡成形によってヘッドレスト本体部5の外形の形成とカバー6、パッド体4、インサート部材3の一体化が同時に行えるので合理的にヘッドレスト1を製造することができる。さらに、カバー準備工程において、下中ピース66bと下後ピース66cの両脚部21より左右両側部側(ヘッドレスト幅方向外側)に相当する部分は、重合部66dとした状態で右ピース63又は左ピース64に対し縫い付けられている。そして、セット工程において、左右の重合部66dがインサート部材3の下面部33に当接させられた状態で、インサート部材3を内包したカバー6を成形型8のキャビティ7の中にセットする。このとき、左右の重合部66dが、インサート部材3の下面部33とキャビティ7の面との間に圧縮された状態で配置されているので、パッド体4の一体発泡成形の過程でウレタン発泡原料がインサート部材3の下面部33に漏出して発泡硬化することによりヘッドレスト本体部5の下側の外観品質を損傷することを抑制できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、ヘッドレスト1を、インサート部材3とカバー6との間にパッド体4を一体発泡成形することによって製造した。しかし、これに限らず、インサート部材3にパッド体4を一体発泡成形したものにカバー6を取付けるやり方で ヘッドレスト1を製造するものであってもよい。この場合は、カバー6の重合部66dは必要とされない。
2.上記実施形態においては、インサート部材3にスリット35を設けたが、これに限らず、有底の溝状部としてそこにプレート68が取付けられた下中ピース66bの後側端縁部66b1と、プレート68が取付けられた下後ピース66cの前側端縁部66c1を、重ね合わされた状態で挿入するようにしてもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車用シートのヘッドレスト1に適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートのヘッドレストに適用しても良い。
1 ヘッドレスト
2 ヘッドレストステー(ステー)
3 インサート部材
4 パッド体
5 ヘッドレスト本体部
6 カバー
7 キャビティ
8 成形型
21 両脚部
33 下面部
35 スリット(木目込み溝部)
66 下ピース
66b 下中ピース
66b1 後側端縁部(端縁部)
66c 下後ピース
66c1 前側端縁部(端縁部)
66d 重合部
67 開口部
68 プレート(プレート部材)
2 ヘッドレストステー(ステー)
3 インサート部材
4 パッド体
5 ヘッドレスト本体部
6 カバー
7 キャビティ
8 成形型
21 両脚部
33 下面部
35 スリット(木目込み溝部)
66 下ピース
66b 下中ピース
66b1 後側端縁部(端縁部)
66c 下後ピース
66c1 前側端縁部(端縁部)
66d 重合部
67 開口部
68 プレート(プレート部材)
Claims (3)
- 門型のステーの両脚部以外の部分を覆うインサート部材と、該インサート部材における前記両脚部の側の面部である下面部を除く部分を覆って配置されたクッション材であるパッド体と、該パッド体を覆って配置されヘッドレスト本体部の外形をなす袋状の表皮材であるカバーと、を有するヘッドレストであって、
前記インサート部材の前記下面部には前記両脚部の間においてヘッドレスト幅方向に延びる木目込み溝部が設けられており、
前記カバーは前記パッド体が形成された前記インサート部材を覆いスリット状の開口部から前記両脚部を外部に突出させた状態で前記両脚部の間に対応する前記カバーの端縁部には帯状のプレート部材が取付けられており、
該プレート部材が前記端縁部とともに前記木目込み溝部に挿入された状態で前記カバーが前記パッド体の配置された前記インサート部材に取付けられているヘッドレスト。 - 請求項1のヘッドレストの製造方法であって、
前記ステーが取付けられ前記下面部に前記木目込み溝部が設けられた前記インサート部材を準備するインサート部材準備工程と、
前記端縁部に前記プレート部材が取付けられた前記カバーを準備するカバー準備工程と、
前記ヘッドレスト本体部の外形に対応する形状のキャビティを有する成形型を準備する成形型準備工程と、
前記インサート部材を前記開口部から前記カバーの中に入れるとともに前記プレート部材を前記端縁部とともに前記木目込み溝部に挿入した状態で前記インサート部材と前記カバーを前記成形型の前記キャビティ内に前記両脚部を前記キャビティ外に突出させた状態でセットするセット工程と、
前記成形型内の前記カバーの中にウレタン発泡原料を注入して前記インサート部材と前記カバーとの間で発泡硬化させ前記パッド体を形成して一体化する発泡成形工程と、
前記インサート部材に対して前記カバーが前記パッド体を介して一体化されたヘッドレストを脱型する脱型工程と、
を有するヘッドレストの製造方法。 - 請求項2において、前記カバー準備工程では、前記カバーに前記インサート部材が挿入された状態で前記開口部から突出する前記両脚部のヘッドレスト幅方向外側に対応する前記端縁部が前記カバーの一部に重ね合わされて厚肉とされた重合部が設けられており、
前記セット工程では、前記インサート部材を前記カバーの中に挿入したとき、前記開口部における前記両脚部よりヘッドレスト幅方向外側の部分において前記重合部が前記インサート部材の前記下面部と前記キャビティの面との間に圧縮された状態で配置されているヘッドレストの製造方法。
Priority Applications (2)
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