JP2023066037A - エンジンの上部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンのメンテナンス性を向上させるとともに、車両衝突時においてフューエルレールが破損するのを抑制する。
【解決手段】気筒列方向に延びかつ下側に向かって凹む凹部41と、凹部41の両側に設けられた凸部42とを有するヘッドカバー4と、ヘッドカバー4の上側でかつ凹部41の位置に気筒列方向に延びるように配設されたフューエルレール51と、フューエルレール51に燃料を供給する燃料配管52と、燃料配管52とフューエルレール51とを接続する接続部と、を備え、接続部は、燃料配管52を上側からフューエルレール51に接続させるとともに、上側から見て、凹部41と凸部42との間の角部43と重複する位置に位置している。
【選択図】図3
【解決手段】気筒列方向に延びかつ下側に向かって凹む凹部41と、凹部41の両側に設けられた凸部42とを有するヘッドカバー4と、ヘッドカバー4の上側でかつ凹部41の位置に気筒列方向に延びるように配設されたフューエルレール51と、フューエルレール51に燃料を供給する燃料配管52と、燃料配管52とフューエルレール51とを接続する接続部と、を備え、接続部は、燃料配管52を上側からフューエルレール51に接続させるとともに、上側から見て、凹部41と凸部42との間の角部43と重複する位置に位置している。
【選択図】図3
Description
ここに開示された技術は、エンジンの上部構造に関する技術分野に属する。
近年では、エンジンは一般に複数の気筒を有している。エンジンは、複数の気筒のそれぞれに燃料を供給するためのフューエルレールを有している。気筒の上側から燃料を噴射するタイプのエンジンでは、フューエルレールと各インジェクタとの間の距離を出来る限り短くするために、フューエルレールがエンジンの上側の部分に設けられる。
例えば、特許文献1では、エンジンの上側でかつ吸気側の位置にフューエルレールを配置し、そこから各気筒に対応して設けられた各インジェクタのそれぞれとフューエルレールとを燃料供給管により接続した構成が開示されている。
特許文献1では、燃料ポンプから圧送された燃料をフューエルレールに案内する燃料配管(案内管)とフューエルレールとの接続部は、フューエルレールの下側に設けられている。
ところで、特許文献1のように、フューエルレールと燃料配管との間の接続部がフューエルレールの下側に位置していると、接続部の視認性が低下するとともに、接続作業時に工具が挿入しにくくなる。このため、メンテナンス性の観点からは、接続部はフューエルレールの上側に設けられていることが好ましい。しかしながら、接続部がフューエルレールの上側に設けられている場合、車両衝突時に、ボンネット、カウル、タワーバー、エンジンカバー、ダッシュパネル等が変形して、接続部に上側から荷重がかかるおそれがある。接続部に荷重がかかると、接続部を介してフューエルレールに荷重がかかって、フューエルレールが破損するおそれがある。
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジンのメンテナンス性を向上させるとともに、車両衝突時においてフューエルレールが破損するのを抑制することにある。
前記課題を解決するために、ここに開示された技術では、複数の気筒が直列に並んだエンジンの上部構造を対象として、前記エンジンのシリンダヘッドの上側に配設されたシリンダヘッドカバーであって、気筒列方向に沿って延びかつ下側に向かって凹む凹部と、該凹部の両側に該凹部と相隣接して設けられかつ前記気筒列方向に沿って延びる凸部とを有するシリンダヘッドカバーと、前記シリンダヘッドカバーの上側でかつ前記凹部の位置に前記気筒列方向に沿って延びるように配設されたフューエルレールと、前記凸部を跨ぐようにして延び、前記フューエルレールに燃料を供給する燃料配管と、前記燃料配管と前記フューエルレールとを接続する接続部と、を備え、前記接続部は、前記燃料配管を上側から前記フューエルレールに接続させるとともに、上側から見て、前記凹部と前記凸部との間の角部と重複する位置に位置している、という構成とした。
この構成によると、接続部は、燃料配管をフューエルレールの上側から接続させるため、フューエルレールの上側に位置する。これにより、接続部の視認性が向上するとともに、接続作業の際に工具を配置しやすくなるため、エンジンのメンテナンス性が向上する。
また、接続部は、上側から見て、シリンダヘッドカバーにおける凹部と凸部との間の角部と重複する位置に配置されているため、接続部の直下には角部が位置する。車両衝突時において、ボンネット等の変形によって、接続部に上側から荷重がかかったときには、接続部は角部と干渉する。角部は、比較的剛性が高いため、接続部が干渉したとしても変形しにくい。これにより、接続部がフューエルレールに対して相対的に変位するのを抑制することができる。この結果、フューエルレールが破損するのを抑制することができる。
したがって、エンジンのメンテナンス性を向上させるとともに、車両衝突時においてフューエルレールが破損するのを抑制することができる。
前記エンジンの上部構造の一実施形態では、前記シリンダヘッドカバーは、前記凸部における前記シリンダヘッド側の部分に、前記角部を含むように広がるリブを有し、前記接続部は、前記リブの上側に位置している。
この構成によると、リブにより角部の剛性が向上するため、接続部とシリンダヘッドカバーとが干渉した際に、シリンダヘッドカバーが変形するのをより効果的に抑制することができる。これにより、フューエルレールが破損するのをより効果的に抑制することができる。
前記一実施形態において、前記エンジンは、前記気筒列方向が車両前後方向となるようにエンジンルームに縦置きされており、前記リブは、車幅方向の外側から見て、前記接続部における前記気筒列方向の中央の位置よりも車両前側に位置している、という構成でもよい。
すなわち、エンジンが縦置きされている場合、車両前突時には、エンジンが後退する。このとき、接続部と車両部品とが緩衝すると、接続部には、前側かつ下側に向かう斜め方向の荷重が入力される。この荷重により、接続部は前側かつ下側に向かって斜め方向に移動しようとする。前記の構成のように、リブが接続部よりもやや前側に位置していれば、リブで接続部の荷重を適切に受けることができる。これにより、フューエルレールが破損するのをより効果的に抑制することができる。
前記エンジンの上部構造において、前記シリンダヘッドカバーは、前記凸部における前記接続部の下側の部分に、上側に向かって突出する突出部を有する、という構成でもよい。
この構成によると、車両衝突時において、接続部と突出部とを干渉させることで、接続部の変位をより効果的に抑制することができる。これにより、フューエルレールが破損するのをより効果的に抑制することができる。
前記エンジンの上部構造において、前記接続部は、フレアナットを含み、前記フレアナットの外形における対面間の距離は、前記燃料配管の外径よりも大きい、という構成でもよい。
この構成によると、接続部を出来る限り角部に接近させることができ、接続部の変位をより効果的に抑制することができる。また、接続部自体の剛性を向上させることができ、接続部の変形を抑制することができる。これにより、フューエルレールが破損するのをより効果的に抑制することができる。
前記エンジンの上部構造において、前記シリンダヘッドカバーは、アルミニウム合金で構成されている、という構成でもよい。
この構成によると、シリンダヘッドカバーの剛性をできる限り高くすることができ、シリンダヘッドカバーの変形を抑制することができる。これにより、接続部の変位をより効果的に抑制することができ、フューエルレールが破損するのをより効果的に抑制することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術によると、エンジンのメンテナンス性を向上させるとともに、車両衝突時においてフューエルレールが破損するのを抑制することができる。
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明では、車両に対する前、後、左、右、上及び下を、それぞれ単に前、後、左、右、上及び下という。左右方向は、後側から前側を見たときの左側を左といい、右側を右という。
図1は、本実施形態に係る上部構造が適用されたエンジン1を示す。このエンジン1は、6つの気筒が直列に並んだ直列6気筒エンジンである。エンジン1は、気筒列方向が前後方向となるように、エンジンルーム内に縦置きされている。エンジン1は、エンジンルームに配置された状態で、左側が吸気側、右側が排気側となる。
エンジン1は、吸気ポート3aを有するシリンダヘッド3と、該シリンダヘッド3の上側に配置されたシリンダヘッドカバー4(以下、ヘッドカバー4という)を有する。ヘッドカバー4は、シリンダヘッド3上に複数のボルトで固定されている。ヘッドカバー4は、アルミニウム合金で構成されている。
図1~図3に示すように、ヘッドカバー4は、左右方向の中央に、前後方向に延びかつ下側に凹む凹部41を有する。ヘッドカバー4は、凹部41の左右両側に、凹部41と相隣接して設けられかつ気筒列方向に沿って延びる一対の凸部42を有する。凹部41は、各気筒の上側に位置する。左側の凸部42の下側には、吸気弁を開閉させるための吸気カムシャフト(図示省略)が配設され、右側の凸部42の下側には、排気弁を開閉させるための排気カムシャフト(図示省略)が配設されている。
図3に示すように、凹部41と一対の凸部42とは連続して形成されている。具体的には、ヘッドカバー4は、左右方向の外側に位置しかつ上下方向に延びる一対の外側壁部4aと、該外側壁部4aと左右方向に対向しかつ上下方向に延びる一対の内側壁部4bと、外側壁部4aの上端部と内側壁部4bの上端部とを左側同士及び右側同士でそれぞれ接続する一対の上壁部4cと、一対の内側壁部4bの下端部同士を接続する下壁部4dと、を有する。凹部41は、一対の内側壁部4bと下壁部4dとで構成されている。凸部42は、外側壁部4aと、内側壁部4bと、上壁部4cとで構成されている。尚、図3では、左側の外側壁部4aのみを示し、右側の外側壁部4aについては図示を省略している。
図1に示すように、左右方向における凹部41の位置には、気筒列方向に沿って延びるようにフューエルレール51が配設されている。フューエルレール51は、エンジン1の左側側面に取り付けられた燃料ポンプ5から圧送された燃料を、気筒毎に配設されたインジェクタに分配する燃料分配管である。図示は省略しているが、各インジェクタは凹部41に気筒列方向に沿って配設される。フューエルレール51の長手方向の両側端部は、それぞれ閉塞されている。フューエルレール51は、凹部41内に配置されたブラケット41aに支持されている。図3に示すように、フューエルレール51は、ブラケット41aに支持された状態で、その下側半部がヘッドカバー4の上壁部4cよりも下側に位置する一方で、その上側半部が該上壁部4cよりも上側に位置する。つまり、フューエルレール51は、下側半部が凹部41内に位置する一方で、上側半部が凹部41から突出している。図1に示すように、フューエルレール51の前側の部分には、燃料の圧力を検知する燃圧センサ59が設けられている。燃圧センサ59には、不図示の配線が接続される。
燃料ポンプ5とフューエルレール51との間は、燃料配管52により接続されている。燃料配管52は、燃料ポンプ5から上側に延びた後、シリンダヘッド3及びヘッドカバー4の左側を通って上側に延び、その後、ヘッドカバー4の凸部42を上側から跨ぐように延びている。図2及び図3に示すように、燃料配管52は、ヘッドカバー4の上側において、右側に向かって下側に傾斜して延びている。
図2及び図3に示すように、フューエルレール51と燃料配管52とは、フレアナット53により接続されている。具体的には、フューエルレール51の後側の部分には、燃料をレール内に流入させるための入口部51aが設けられていて、入口部51aと燃料配管52の燃料ポンプ5とは反対側の端部とがフレアナット53により接続されている。入口部51aは、左側に向かって上側に斜めに延びるように設けられているため、フレアナット53は、燃料配管52を上側から、より詳しくは、斜め上側からフューエルレール51に接続させている。フレアナット53の上側部分は、入口部51aに取り付けられた状態で、フューエルレール51の上側の頂部よりも上側に位置する。フレアナット53の外形における対面間の距離は、燃料配管52の外径よりも大きい。また、フレアナット53の外形における対面間の距離は、フューエルレール51の外径よりも大きい。フレアナット53は、金属製、詳しくは鉄製である。入口部51a及びフレアナット53は、接続部を構成する。
図3及び図4に示すように、フレアナット53は、ヘッドカバー4とは上下方向に離間して配置されている。これにより、フレアナット53の取付作業時に工具を配置しやすくすることができる。
図1に示すように、フレアナット53は、上側から見て、凹部41と左側の凸部42との間の角部43と重複する位置に位置している。より具体的には、図3に示すように、フレアナット53は、凹部41の左側の内側壁部4bと左側の凸部42の上壁部4cとの間の角部43の直上に位置している。
図2及び図4に示すように、角部43におけるフレアナット53のやや後側、詳しくは、角部43におけるフレアナット53の後側半部と同じ前後方向の位置には、下側に向かって窪んだ窪み部43aが設けられている。この窪み部43aは、フレアナット53によりフューエルレール51(厳密には入口部51a)と燃料配管52とを接続する際に、工具を操作しやすくするための部分である。
図3及び図4に示すように、左側の凸部42における下側(シリンダヘッド3側)の部分には、角部43を含むように広がるリブ44が設けられている。リブ44は、内側壁部4b、上壁部4c、及び外側壁部4aに沿って広がっている。リブ44は、フレアナット53と上下方向に重複する位置に設けられている。より具体的には、リブ44は、車幅方向の外側、詳しくは左側から見て、フレアナット53の前後方向の中央の位置よりも前側に位置していて、フレアナット53の前側半部と上下方向に重複している。また、リブ44は、窪み部43aと前後方向に隣接して設けられている。尚、リブ44は、フレアナット53の下側の位置のみでなく、凸部42の下側部分における他の部分にも設けられていてもよい。
ここで、本実施形態のように、フューエルレール51をヘッドカバー4の上側に配置するとともに、燃料配管52をフューエルレール51の上側から接続させるようにフレアナット53を配置すると、フレアナット53の視認性が向上しかつフレアナット53の着脱時に工具を配置しやすくなる。これにより、エンジン1のメンテナンス性が向上する。しかしながら、フレアナット53をヘッドカバー4の上側に配置すると、衝突時、特に前突時において、ボンネットやカウルパネルが変形して、フレアナット53と干渉するおそれがある。ボンネット等とフレアナット53とが干渉すると、フレアナット53及び入口部51aを介してフューエルレール51に荷重がかかって、フューエルレール51が破損してしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、フューエルレール51と燃料配管52との接続部を構成するフレアナット53を、上側から見て、凹部41と凸部42との間の角部43と重複する位置に配置するようにした。これにより、前突時において、ボンネット等の変形によって、フレアナット53に上側から荷重がかかったときには、フレアナット53は角部43と干渉する。角部43は、比較的剛性が高いため、フレアナット53が干渉したとしても変形しにくい。これにより、フレアナット53がフューエルレール51に対して相対的に変位するのを抑制することができる。この結果、フューエルレール51が破損するのを抑制することができる。
また、フレアナット53を角部43の上側に配置することで、フレアナット53を角部43よりも左側又は右側に配置する場合と比較して、フレアナット53とヘッドカバー4との間の隙間を小さくすることができる。これにより、フレアナット53の変位量を出来る限り小さくすることができ、フューエルレール51が破損するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、ヘッドカバー4は、凸部42におけるシリンダヘッド3側の部分に、角部43を含むように広がるリブ44を有し、フレアナット53は、リブ44の上側に位置している。このリブ44により、角部43の剛性が向上するため、フレアナット53とヘッドカバー4とが干渉した際に、ヘッドカバー4が変形するのをより効果的に抑制することができる。これにより、フレアナット53の変位量を出来る限り抑えることができ、フューエルレール51が破損するのをより効果的に抑制することができる。
特に、本実施形態では、リブ44は、左側から見て、フレアナット53の前後方向の中央の位置よりも前側に位置している。すなわち、前突時には、エンジンが後退する。このとき、フレアナット53とボンネット等とが緩衝すると、フレアナット53には、前側かつ下側に向かう斜め方向の荷重が入力される。この荷重により、フレアナット53は前側かつ下側に向かって斜め方向に移動しようとする。リブ44がフレアナット53よりもやや前側に位置していれば、フレアナット53が角部43と干渉した際に、該干渉位置にリブ44が位置しやすくなる。これにより、リブ44での荷重を適切に受けることができる。この結果、フューエルレール51が破損するのをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、フレアナット53の外形における対面間の距離は、燃料配管52の外径よりも大きい。これにより、フレアナット53と角部43との間の隙間を出来る限り小さくすることができ、フレアナット53の変位量を出来る限り抑えることができる。また、フレアナット53自体の剛性を向上させることができ、フレアナット53の変形を抑制することができる。この結果、フューエルレール51が破損するのをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、フューエルレール51の下側半部は、上壁部4cよりも下側に位置し、フレアナット53の外形における対面間の距離は、フューエルレール51の外径よりも大きい。これにより、フレアナット53が変位して角部43と当接したとしても、フレアナット53の上側部分がフューエルレール51よりも上側に位置する。この結果、ボンネット等がフューエルレール51と直接干渉するのを抑制することができ、フューエルレール51が破損するのをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、フューエルレール51の上側半部が、上壁部4cよりも上側に位置している。これにより、フューエルレール51の上壁部4cからの突出量をできる限り押さえつつ、入口部51aの水平面に対する傾斜角度を出来る限り浅くすることができる。この結果、ボンネット等とフューエルレール51とが直接干渉するのを抑制できるとともに、フレアナット53の変位量を出来る限り小さくすることができる。すなわち、フューエルレール51の上壁部4cに対する突出量を小さくすると、入口部51aの水平面に対する傾斜角度が大きくなるため、フレアナット53と凸部42との隙間が大きくなって、前突時におけるフレアナット53の変位量が大きくなってしまう。また、入口部51aの水平面に対する傾斜角度が大きくなると、入口部51aを介してフューエルレール51の剪断方向に荷重がかかるおそれがある。一方で、フューエルレール51の上壁部4cに対する突出量を大きくすると、前突時にボンネット等がフューエルレール51と直接干渉するおそれがある。このため、フューエルレール51の上側半部が、上壁部4cよりも上側に位置するようにすれば、前突時におけるフューエルレール51の破損より効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、ヘッドカバー4は、アルミニウム合金で構成されている。これにより、ヘッドカバー4の剛性をできる限り高くすることができ、ヘッドカバー4とフレアナット53とが干渉したときに、ヘッドカバー4の変形を抑制することができる。これにより、フレアナット53の変位をより効果的に抑制することができ、フューエルレール51が破損するのをより効果的に抑制することができる。
(変形例)
図5及び図6は、エンジン1の上部構造の変形例を示し、この変形例では、ヘッドカバー4は、凸部42におけるフレアナット53の下側の部分に、上側に向かって突出する突出部45を有する。突出部45は、ヘッドカバー4と一体に構成されていてもよいし、ヘッドカバー4とは別体で構成されていてもよい。突出部45がヘッドカバー4と別体で構成されていれば、メンテナンス時には、突出部45を取り外すことができるため、メンテナンス性で有利である。
図5及び図6は、エンジン1の上部構造の変形例を示し、この変形例では、ヘッドカバー4は、凸部42におけるフレアナット53の下側の部分に、上側に向かって突出する突出部45を有する。突出部45は、ヘッドカバー4と一体に構成されていてもよいし、ヘッドカバー4とは別体で構成されていてもよい。突出部45がヘッドカバー4と別体で構成されていれば、メンテナンス時には、突出部45を取り外すことができるため、メンテナンス性で有利である。
図5に示すように、突出部45は、角部43におけるフレアナット53の下側の部分に、該角部43に沿って設けられている。突出部45の角部43とは反対側の部分は、フレアナット53の下面と略平行な傾斜面となっている。
図6に示すように、突出部45は、リブ44と上下方向に重複する位置に設けられている。突出部45の前端部には、上側に向かって突出する突起45aが形成されている。
このように、突出部45を形成することで、衝突時において、フレアナット53と突出部45とを干渉させることで、フレアナット53の変位量をより効果的に抑制することができる。これにより、フューエルレール51が破損するのを抑制することができる。
また、突出部45の前端部に突起45aを形成することで、前突時にフレアナット53が前側かつ下側に向かって変位したときには、突起45aとフレアナット53をと干渉させることで、フレアナット53の前側への変位を出来る限り抑制することができる。これにより、フューエルレール51が破損するのをより効果的に抑制することができる。
ここに開示された技術は、前述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、前述の実施形態では、リブ44は、左側から見て、フレアナット53の前後方向の中央の位置よりも前側に位置していた。これに限らず、リブ44は、左側から見て、フレアナット53の方向の中央の位置に位置していてもよい。
また、前述の実施形態では、エンジン1は、エンジンルームに縦置きされていたが、気筒列方向が左右方向となるように、横置きにしてもよい。このときには、リブ44を、前後方向から見て、フレアナット53の左右方向の中央の位置に位置させると、前突に対して有利である。
また、前述の実施形態では、エンジン1は、6つの気筒を有するエンジンであったが、気筒数は7つ以上でも良いし、5つ以下でもよい。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、複数の気筒が直列に並んだエンジンの上部構造として有用である。
1 エンジン
3 シリンダヘッド
4 シリンダヘッドカバー
41 凹部
42 凸部
43 角部
44 リブ
45 突出部
51 フューエルレール
52 燃料配管
53 フレアナット(接続部)
3 シリンダヘッド
4 シリンダヘッドカバー
41 凹部
42 凸部
43 角部
44 リブ
45 突出部
51 フューエルレール
52 燃料配管
53 フレアナット(接続部)
Claims (6)
- 複数の気筒が直列に並んだエンジンの上部構造であって、
前記エンジンのシリンダヘッドの上側に配設されたシリンダヘッドカバーであって、気筒列方向に沿って延びかつ下側に向かって凹む凹部と、該凹部の両側に該凹部と相隣接して設けられかつ前記気筒列方向に沿って延びる凸部とを有するシリンダヘッドカバーと、
前記シリンダヘッドカバーの上側でかつ前記凹部の位置に前記気筒列方向に沿って延びるように配設されたフューエルレールと、
前記凸部を跨ぐようにして延び、前記フューエルレールに燃料を供給する燃料配管と、
前記燃料配管と前記フューエルレールとを接続する接続部と、を備え、
前記接続部は、前記燃料配管を上側から前記フューエルレールに接続させるとともに、上側から見て、前記凹部と前記凸部との間の角部と重複する位置に位置していることを特徴とするエンジンの上部構造。 - 請求項1に記載のエンジンの上部構造において、
前記シリンダヘッドカバーは、前記凸部における前記シリンダヘッド側の部分に、前記角部を含むように広がるリブを有し、
前記接続部は、前記リブの上側に位置していることを特徴とするエンジンの上部構造。 - 請求項2に記載のエンジンの上部構造において、
前記エンジンは、前記気筒列方向が車両前後方向となるようにエンジンルームに縦置きされており、
前記リブは、車幅方向の外側から見て、前記接続部における前記気筒列方向の中央の位置よりも車両前側に位置していることを特徴とするエンジンの上部構造。 - 請求項1~3のいずれか1つに記載のエンジンの上部構造において、
前記シリンダヘッドカバーは、前記凸部における前記接続部の下側の部分に、上側に向かって突出する突出部を有することを特徴とするエンジンの上部構造。 - 請求項1~4のいずれか1つに記載のエンジンの上部構造において、
前記接続部は、フレアナットを含み、
前記フレアナットの外形における対面間の距離は、前記燃料配管の外径よりも大きいことを特徴とするエンジンの上部構造。 - 請求項1~5のいずれか1つに記載のエンジンの上部構造において、
前記シリンダヘッドカバーは、アルミニウム合金で構成されていることを特徴とするエンジンの上部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021176527A JP2023066037A (ja) | 2021-10-28 | 2021-10-28 | エンジンの上部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021176527A JP2023066037A (ja) | 2021-10-28 | 2021-10-28 | エンジンの上部構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023066037A true JP2023066037A (ja) | 2023-05-15 |
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2021
- 2021-10-28 JP JP2021176527A patent/JP2023066037A/ja active Pending
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