JP2023065191A - 画像形成システム - Google Patents
画像形成システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023065191A JP2023065191A JP2021175851A JP2021175851A JP2023065191A JP 2023065191 A JP2023065191 A JP 2023065191A JP 2021175851 A JP2021175851 A JP 2021175851A JP 2021175851 A JP2021175851 A JP 2021175851A JP 2023065191 A JP2023065191 A JP 2023065191A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image forming
- calibration
- unit
- execution
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D10/00—Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management
Landscapes
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】印刷物の画質低下を防ぎつつ、生産性の向上を図り、低電力化を実現できるようにする。【解決手段】印刷物の画質変動を補正するための複数のキャリブレーション機能を有し、キャリブレーションそれぞれを個別に実行することが可能な画像形成装置と、印刷物に合紙を挿入するインサーター装置と、を含んで構成される画像形成システムであって、画像形成装置は、キャリブレーションによる補正量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、キャリブレーションの再実行が必要であると判定し、印刷物に合紙を挿入させる挿入開始タイミングTSに合わせて、再実行が必要と判定し、なおかつ合紙挿入時間LS内に処理が完了するキャリブレーション(実施時間L1)の実行を開始する。【選択図】図7
Description
本発明は、印刷物に合紙を挿入するインサーター装置を含んで構成される画像形成システムに関する。
プリンターや複合機等の画像形成装置においては、印刷物の画質保持調整を目的としたキャリブレーション機能を有するものがある(下記特許文献1参照)。このような画像形成装置は、例えば、前回のキャリブレーションから予め定められた経過時間が経過したり、印刷枚数が予め定められた枚数に達したりすると、キャリブレーションの実行開始タイミングに到達したと判定し、キャリブレーションを実行する。
そのため、上記のような画像形成装置においては、印刷ジョブの実行中に、上記実行開始タイミングに到達すると、実行中の印刷ジョブを中断して、キャリブレーションを実行するが、この場合、印刷ジョブの開始から完了までの時間(ジョブ時間)が長くなり、生産性が低下する。また、ジョブ時間が長くなれば、消費電力量も大きくなる。
図9(A)及び(B)は、従来における印刷ジョブが開始されてから完了するまでの処理の一例を示す図である。図9(A)は、印刷ジョブが通常通りに実行された場合を示している。図9(B)は、5枚目の印刷物の作成処理中に、キャリブレーションの実行開始タイミングに到達したために、5枚目の印刷物の作成処理終了後に、印刷ジョブが中断され、キャリブレーションが実行され、その後、6枚目の印刷物の作成処理が行われた場合を示している。図9(A)及び(B)から明らかなように、印刷ジョブを中断してキャリブレーションを実行すると、ジョブ時間が長くなる。
印刷ジョブを中断せず、印刷ジョブが完了してからキャリブレーションを実行すれば(すなわち、キャリブレーションを後回しにすれば)、ジョブ時間が長くなるのを防ぐことができるが、印刷物の画質が保証されず、画質の低下を招くおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、印刷物の画質低下を防ぎつつ、生産性の向上を図り、低電力化を実現できるようにすることを目的とする。
本発明の一局面に係る画像形成システムは、用紙に画像を形成して印刷物を作成する画像形成部を備える画像形成装置と、前記画像形成部よりも前記用紙の搬送方向下流側で合紙を供給して、前記画像形成装置から出力される前記印刷物に合紙を挿入するインサーター装置と、を含んで構成される画像形成システムであって、前記画像形成装置は、前記画像形成部に対して印刷ジョブを実行させると共に、当該印刷ジョブによって指定されたタイミングで前記インサーター装置により前記印刷物に前記合紙を挿入させる制御を行う制御部と、前記印刷物の画質保持調整を目的とした複数のキャリブレーションを個別に実行する実行部と、前記複数のキャリブレーションのそれぞれについて、次回のキャリブレーション実行時期の到来を判定するために予め定められた項目の値をカウントするカウント部と、を備え、前記実行部は、前記カウント部によるカウント値が予め定められた目標値に達したときに、前記キャリブレーションの実行開始タイミングに到達したと判定し、前記キャリブレーションを実行し、更に、前記キャリブレーションにより補正した補正量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記キャリブレーションの再実行が必要であると判定する判定部と、を備え、前記インサーター装置は、前記制御部からの指示に従って、前記印刷物に前記合紙を挿入し、前記実行部は、更に、前記印刷物に前記合紙を挿入させる挿入開始タイミングで、前記判定部により再実行が必要と判定された前記キャリブレーションの実行を開始する。
本発明によれば、キャリブレーションにより補正する補正量が大きく、再実行が必要と判定されたキャリブレーションが、本来の実行開始タイミングの到来に拘わらず、合紙の挿入と並行して実行される。合紙の挿入処理中は画像形成処理が行われていないので、合紙の挿入と並行してキャリブレーションを実行しても印刷ジョブに影響を与えない。
更に本発明によれば、印刷ジョブに影響を与えないときに、キャリブレーションを積極的に実行することによって、画像形成処理中に、キャリブレーションの実行開始タイミングが到来する可能性を低くすることができる。すなわち、キャリブレーションによって、印刷ジョブが中断される可能性を低くすることができる。
これにより、キャリブレーションによって、ジョブ時間が長くなるのを防止することが可能となり、システム全体の駆動時間を短縮し、生産性の向上及び低電力化を図ることができる。また、キャリブレーションを後回しにしないので、印刷物の画質低下を防ぐこともできる。従って、印刷物の画質低下を防ぎつつ、生産性の向上を図り、低電力化を実現することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成システムについて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システムの外観を概略的に示す正面図である。画像形成システム11は、画像形成装置1と、インサーター装置2と、後処理装置3と、を含んで構成されている。インサーター装置2は、画像形成装置1に連結され、後処理装置3は、インサーター装置2に連結されている。
画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。インサーター装置2は、画像形成装置1から出力される印刷物に合紙を挿入するインサーターである。後処理装置3は、インサーター装置2から出力される用紙(印刷物や合紙)に対して後処理(例えば、ステープル処理やパンチ処理)を行うフィニッシャーである。
画像形成装置1、インサーター装置2及び後処理装置3はそれぞれ制御ユニット(図示せず)と、通信ポート(図示せず)と、を備え、画像形成装置1とインサーター装置2とはそれぞれに設けられた通信ポートを介して通信可能になり、インサーター装置2と後処理装置3とはそれぞれに設けられた通信ポートを介して通信可能になっている。これにより、画像形成装置1はインサーター装置2の制御が可能となり、画像形成装置1はインサーター装置2を介して後処理装置3の制御が可能となる。
画像形成装置1は、原稿給送部6、原稿読取部5、画像形成部12、給紙部14、及び操作部47を含んで構成されている。
原稿給送部6は、原稿読取部5の上面に図略のヒンジ等によって開閉可能に構成され、原稿給送部6は、図略のプラテンガラス上に載置された原稿を読み取る場合に原稿押さえカバーとして機能する。また、原稿給送部6は、ADF(Auto Document Feeder)と呼ばれる自動原稿送り装置であり、原稿載置トレイ61を備え、原稿載置トレイ61に載置された原稿を原稿読取部5へ1枚ずつ供給する。
画像形成装置1で原稿読取動作が行われる場合について説明する。原稿給送部6により原稿読取部5へ供給された原稿、又は上記プラテンガラス上に載置されている原稿の画像を、原稿読取部5が光学的に読み取り、そして画像データを生成する。原稿読取部5により生成された画像データは、図略の画像メモリー等に保存される。
画像形成装置1で画像形成動作が行われる場合について説明する。原稿読取動作により生成された画像データや、ネットワーク接続された外部装置(例えば、パソコン)としてのコンピューターから受信した印刷データに基づいて、画像形成部12が、給紙部14から給紙される記録媒体としての用紙にトナー像を形成し、印刷物を作成する。
画像形成部12は、例えば、各色用の帯電装置、露光装置、現像装置、及び一次転写装置と、中間転写ベルトと、更に二次転写ローラー等とを備え、これら各部により形成されたカラーのトナー画像を用紙上に転写する。画像形成部12によりトナー像が形成された用紙(印刷物)は、定着処理が施され、その後、排紙トレイ151に排出される、又は装置本体の左側面からインサーター装置2に向けて排出される。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について、操作者から、画像形成動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。また、操作部47は、表示部473が有するタッチパネルを介して、表示部473に表示されている操作画面に対するユーザーによる操作(タッチ操作)や物理キーに対するユーザーによる操作に基づく、ユーザーからの指示の入力を受け付ける。
表示部473は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる。表示部473は、タッチパネルを備えている。操作者は画面表示されるボタンやキーに触れる操作を行うと、タッチパネルにより、タッチ操作された位置に対応付けられた指示が受け付けられる。
インサーター装置2は、画像形成装置1から出力される印刷物を後処理装置3へと搬送する中継搬送路(図示せず)と、合紙としての用紙を載置するインサータートレイ21と、インサータートレイ21から取り込まれた合紙を上記中継搬送路へと搬送する挿入搬送路(図示せず)と、インサータートレイ21から合紙を取り込む取込機構(図示せず)と、印刷物や合紙を搬送する搬送ローラー対(図示せず)と、を備える。すなわち、インサーター装置2は、画像形成装置1の画像形成部12よりも用紙の搬送方向下流側で合紙を供給して、画像形成装置1から出力されてくる用紙の間に合紙を挟み込んで印刷物に合紙を挿入する。
また、上記中継搬送路には、当該中継搬送路を通過する印刷物や合紙を検知するセンサーが設けられ、上記挿入搬送路には、当該挿入搬送路を通過する合紙を検知するセンサーが設けられている。
後処理装置3は、インサーター装置2から出力される用紙(印刷物や合紙)をステープルで綴じるステープル処理装置(図示せず)と、インサーター装置2から出力される用紙に対してパンチ処理を行うパンチ処理装置(図示せず)と、を備える。また、後処理装置3の装置本体の左側面には、後処理が施され排出された用紙を積載する排出トレイ31が設けられている。なお、印刷物や合紙については、後処理が施されず、排出トレイ31にそのまま排出される場合もある。
図2は、第1実施形態に係る画像形成装置1の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、制御ユニット10、原稿給送部6、原稿読取部5、画像形成部12、定着部13、給紙部14、操作部47、ネットワークインターフェイス部91、及び記憶装置8を含んで構成されている。
画像形成装置1は、印刷物の画質保持調整を目的とし、印刷物の画質変動を補正するための複数のキャリブレーション機能を有し、キャリブレーションそれぞれを個別に実行することが可能である。画像形成装置1は、複数のキャリブレーション機能として、印刷物の画像濃度を調整する機能、印刷物の画像色味を調整する機能、及び印刷物のトナー像位置を調整する機能を含む。
また、画像形成装置1は、インサーター装置2と接続可能に構成されると共に、インサーター装置2を介して後処理装置3と接続可能に構成されている。なお、図1に示した画像形成装置1と同様の構成部分については同符号を付し、ここではその詳しい説明を省略する。
定着部13は、画像形成部12によりトナー像が形成された用紙を加熱及び加圧して、トナー像を用紙に定着させるものであり、定着処理が施された用紙は排紙トレイ151に排出される、又は装置本体の左側面からインサーター装置2に向けて排出される。
ネットワークインターフェイス部91は、ローカルエリア内、又はインターネット上の外部装置(例えば、パソコン)と種々のデータの送受信を行う通信インターフェイスである。
記憶装置8は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置であり、各種の制御プログラム等を記憶すると共に、キャリブレーション機能管理テーブル80を有する。図3は、キャリブレーション機能管理テーブル80のデータ構成の一例を示す図である。キャリブレーション機能管理テーブル80には、画像形成装置1が有するキャリブレーション機能の種類が登録されると共に、種類ごとにその実施に要する実施時間L1,L2,L3と、前回の実行からのカウント値(経過時間CT1,CT2,CT3及び印刷枚数CP1,CP2,CP3)が登録される。
制御ユニット10は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び専用のハードウェア回路を含んで構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等である。制御ユニット10は、制御部100と、カウント部101と、実行部102と、判定部103と、を備えている。
制御ユニット10は、記憶装置8に記憶されている制御プログラムに従った上記プロセッサーによる動作により、制御部100、カウント部101、実行部102、及び判定部103として機能するものである。但し、これら制御部100等は、制御ユニット10による制御プログラムに従った動作によらず、それぞれハードウェア回路により構成することも可能である。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。
制御部100は、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。制御部100は、原稿給送部6、原稿読取部5、画像形成部12、定着部13、給紙部14、操作部47、ネットワークインターフェイス部91、記憶装置8、インサーター装置2、及び後処理装置3と接続され、これら各部の駆動制御等を行う。例えば、制御部100は、外部装置であるパソコンから受信した印刷ジョブに基づいて、画像形成部12を制御することにより、画像形成部12に対して印刷ジョブを実行させ、用紙に画像を形成して印刷物を作成させる。
また、印刷ジョブに合紙の挿入処理が含まれている場合、制御部100は、印刷ジョブによって指定されたタイミングで合紙を供給させて印刷物に合紙を挿入させるようにインサーター装置2を制御する。インサーター装置2は、制御部100からの指示に従って、合紙を供給して印刷物に合紙を挿入する。
カウント部101は、キャリブレーションそれぞれについて、次回のキャリブレーション実行時期の到来を判定するために予め定められた項目(例えば、経過時間又は印刷枚数)の値をカウントし、ここでカウントした値を用いて、キャリブレーション機能管理テーブル80のカウント値を更新する。
実行部102は、画像形成部12に対して、予め定められたタイミングでキャリブレーションを実行する。実行部102は、カウント部101によるカウント値が予め定められた目標値に達した時点を、上記予め定められたタイミングとして、キャリブレーションを実行する。実行部102は、例えば、キャリブレーション機能管理テーブル80に記憶されているカウント値に基づいて、前回のキャリブレーションから予め定められた経過時間が経過したと判断し、或いは、印刷枚数が予め定められた枚数に達したと判断したときに、キャリブレーションの実行開始タイミングに到達したと判定し、キャリブレーションを実行する。
例えば、実行部102は、用紙に形成された画像を検知するキャリブレーションセンサー(図示せず)による検知結果に基づいて、画像濃度や画像色味、トナー像位置のずれに対するそれぞれの補正量を算出し、当該算出することによって得られた補正量に応じて、画像形成部12に対してキャリブレーションを行う。
判定部103は、キャリブレーションにより補正した補正量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、キャリブレーションの再実行が必要であると判定する。
実行部102は、更に、インサーター装置2により合紙を供給して印刷物に合紙を挿入させる挿入開始タイミングで(挿入開始タイミングに合わせて)、判定部103により再実行が必要と判定されたキャリブレーションの実行を開始する。
画像濃度や画像色味は、画像形成装置1の設置環境(例えば、温度や湿度)や使用状態、トナー状態などによって、大きく変動することがある。カラー用各色のトナー像のそれぞれの一次転写位置についても、画像形成装置1の設置環境や画像形成部12を構成するLSU(Laser scanning units)の温度上昇などで大きく変動することがある。
キャリブレーションにより補正した補正量の大きさは、画像濃度や画像色味、トナー像位置の変動の大きさを示す。そのため、画像の品質を保持するには、キャリブレーションによる補正量が大きかった場合には、通常よりも短い間隔で、キャリブレーションを実行するのがよい。
次に、画像形成装置1におけるキャリブレーション実行時の処理の一例について、図4(A)乃至(C)に示すフローチャートなどを参照して説明する。図4(A)は、画像濃度調整のキャリブレーションを実行するときの処理であり、図4(B)は、画像色味調整のキャリブレーションを実行するときの処理であり、図4(C)は、トナー像位置調整のキャリブレーションを実行するときの処理である。
実行部102は、上記キャリブレーションセンサーによる検知結果に基づいて、画像濃度のずれに対する濃度補正量(補正すべき補正量)を算出し、当該算出することによって得られた濃度補正量に基づいて、画像形成部12に対してキャリブレーションを行い、画像濃度を補正する(S1)。
続いて、判定部103は、実行部102により算出された濃度補正量(補正すべき補正量)が予め定められた閾値TH1よりも大きいか否かを判断し(S2)、濃度補正量が閾値TH1よりも大きいと判断した場合(S2でYES)、画像濃度のキャリブレーションの再実行が必要であることを示す濃度補正必要フラグF1を1に設定し(S3)、この処理は終了する。
また、判定部103は、濃度補正量が閾値TH1よりも大きくないと判断した場合(S2でNO)、濃度補正必要フラグF1を0に設定し(S4)、この処理は終了する。
上記と同様に、実行部102は、色味補正量(トナー像位置補正量)を算出し、色味補正量(トナー像位置補正量)に基づいて、画像形成部12に対してキャリブレーションを行い、画像色味(トナー像位置)を補正する(S11,S21)。
続いて、判定部103は、色味補正量が予め定められた閾値TH2よりも大きいか否かを判断し(S12)、色味補正量が閾値TH2よりも大きいと判断した場合(S12でYES)、画像色味のキャリブレーションの再実行が必要であることを示す色味補正必要フラグF2を1に設定し(S13)、この処理は終了する。
また、判定部103は、色味補正量が閾値TH3よりも大きくないと判断した場合(S12でNO)、色味補正必要フラグF2を0に設定し(S14)、この処理は終了する。
続いて、判定部103は、トナー像位置の位置補正量が予め定められた閾値TH3よりも大きいか否かを判断し(S22)、トナー像位置補正量が閾値TH3よりも大きいと判断した場合(S22でYES)、トナー像位置のキャリブレーションの再実行が必要であることを示すトナー像位置補正必要フラグF3を1に設定し(S23)、この処理は終了する。
また、判定部103は、トナー像位置補正量が閾値TH3よりも大きくないと判断した場合(S22でNO)、トナー像位置補正必要フラグF3を0に設定し(S24)、この処理は終了する。
次に、画像形成装置1において複数部数の印刷を指示する印刷ジョブを実行する場合に行われる処理の一例について、図5に示すフローチャートなどを参照して説明する。
制御部100は、画像形成部12等を制御することによって、印刷ジョブの実行を開始し(S31)、画像形成部12により1部目の印刷が実行されている間に、印刷ジョブが示す情報から合紙に関する情報(例えば、挿入開始タイミングTS(例えば、印刷物の何枚目に合紙を挿入するか)に関する情報、1回の処理で挿入する合紙の枚数に関する情報)を取得する(S32)。
制御部100は、取得した挿入開始タイミングTSに関する情報を記憶し(S33)、挿入する合紙の枚数に関する情報に基づいて、合紙の挿入に要する合紙挿入時間LSを算出し、当該算出することによって得られた合紙挿入時間LSを示す情報を記憶する(S34)。例えば、インサーター装置2において合紙1枚を挿入するのに要する時間が5秒である場合、合紙3枚の挿入に要する合紙挿入時間LSは15秒(=5秒×3)となる。図6は、合紙の挿入に要する合紙挿入時間LSを説明する図である。
続いて、制御部100は、実行中の印刷ジョブにおいて、1部目の印刷が終了したか否かを判断する(S35)。制御部100が、1部目の印刷が終了したと判断した場合(S35でYES)、実行部102は、S33で記憶した情報に基づいて、合紙の挿入開始タイミングTSに到達しているか否かを判断する(S36)。
実行部102は、合紙の挿入開始タイミングTSに到達している(すなわち、この時点が挿入開始タイミングTSである)と判断した場合(S36でYES)、循環カウンターCに1を加算する(S37)。
循環カウンターCは、1,2,3を循環してカウントするカウンターである。循環カウンターCがカウントする1,2,3の値は、3つのキャリブレーション機能にそれぞれ対応付けられている。ここでは、画像濃度調整が「1」、画像色味調整が「2」、トナー像位置調整が「3」とされている。
続いて、実行部102は、循環カウンターCが3よりも大きくなったか否かを判断する(S38)。実行部102は、循環カウンターCが3よりも大きくなっていると判断した場合(S38でYES)、循環カウンターCを1に戻す(S39)。この後、処理はS40に進む。一方、実行部102が、循環カウンターCが3よりも大きくなっていないと判断した場合(S38でNO)、処理はそのままS40に進む。
続いて、S40以降の処理で、実行部102は、循環カウンターC1が1の場合、キャリブレーション機能の一つである「画像濃度調整(S44)」を実行する条件が成立しているか否かの判定を行い、循環カウンターC1が2の場合、「画像色味調整(S47)」を実行する条件が成立しているか否かの判定を行い、そして、循環カウンターC1が3の場合、「トナー像位置調整(S50)」を実行する条件が成立しているか否かの判定を行う。
まず、S40において、実行部102は、3つの機能すべてに対して上記確認が完了しているか否かを判断し(S40)、実行部102は、3つの機能すべてに対して上記確認が完了していると判断した場合(S40でYES)、処理はS51に進む。
一方、実行部102は、3つの機能すべてに対する上記確認は完了していないと判断した場合(S40でNO)、循環カウンターCが1,2,3のいずれであるかを判定する(S41)。
実行部102は、循環カウンターCが1であると判定した場合(S41で「1」)、S34で記憶した情報に基づいて、上記「画像濃度調整」が合紙挿入時間LS内に処理が完了するか否かを判断する(S42)。
上記「画像濃度調整」の実施時間L1は、機能管理テーブル80に登録されているので、実行部102は、合紙挿入時間LSが実施時間L1以上かを判断する(S42)。
実行部102は、合紙挿入時間LSが実施時間L1以上と判断した場合(S42でYES)、濃度補正必要フラグF1(図4(A)を参照)が1であるか否かを判断する(S43)。
実行部102は、濃度補正必要フラグF1が1である(すなわち、上記「画像濃度調整」の再実行が必要である)と判断した場合(S43でYES)、図4(A)に示したS1乃至S4を行うことにより、上記「画像濃度調整」を実行する(S44)。この後、処理はS51に進む。すなわち、合紙の挿入と並行して上記「画像濃度調整」が実行される。
図7は、合紙の挿入と並行してキャリブレーションが実行された場合の処理の一例を示す図である。図7に示したように、3枚の合紙を挿入している合紙挿入時間LS内にキャリブレーション機能の一つである「画像濃度調整」の処理が完了する。
一方、S42において、実行部102が、合紙挿入時間LSが実施時間L1以上ではないと判断した場合と(S42でNO)、濃度補正必要フラグF1が1でないと判断した場合は(S43でNO)、処理はS37に戻る。
また、S41において、実行部102は、循環カウンターCが2であると判定した場合(S41で「2」)、S34で記憶した情報に基づいて、上記「画像色味調整」が合紙挿入時間LS内に処理が完了するか否かを判断する(S45)。
上記「画像色味調整」の実施時間L2は、機能管理テーブル80に登録されているので、実行部102は、合紙挿入時間LSが実施時間L2以上かを判断する(S45)。
実行部102は、合紙挿入時間LSが実施時間L2以上と判断した場合(S45でYES)、色味補正必要フラグF2(図4(B)を参照)が1であるか否かを判断する(S46)。
実行部102は、色味補正必要フラグF2が1である(すなわち、上記「画像色味調整」の再実行が必要である)と判断した場合(S46でYES)、図4(B)に示したS11乃至S14を行うことにより、上記「画像色味調整」を実行し(S47)、その後、処理はS51に進む。すなわち、合紙の挿入と並行して上記「画像色味調整」が実行される。
実行部102が、合紙挿入時間LSが実施時間L2以上ではないと判断した場合と(S45でNO)、色味補正必要フラグF2が1でないと判断した場合は(S46でNO)、処理はS37に戻る。
S41において、実行部102は、循環カウンターCが3であると判定した場合(S41で「3」)、S34で記憶した情報に基づいて、上記「トナー像位置調整」が合紙挿入時間LS内に処理が完了するか否かを判断する(S48)。
上記「トナー像位置調整」の実施時間L3は、機能管理テーブル80に登録されているので、実行部102は、合紙挿入時間LSが実施時間L3以上かを判断する(S48)。
実行部102は、合紙挿入時間LSが実施時間L3以上と判断した場合(S48でYES)、トナー像位置補正必要フラグF3(図4(C)を参照)が1であるか否かを判断する(S49)。
実行部102は、トナー像位置補正必要フラグF3が1である(すなわち、上記「トナー像位置調整」の再実行が必要である)と判断した場合(S49でYES)、図4(C)に示したS21乃至S24を行うことにより、上記「トナー像位置調整」を実行する(S50)。その後、処理はS51に進む。すなわち、合紙の挿入と並行して上記「トナー像位置調整」が実行される。
実行部102が、合紙挿入時間LSが実施時間L3以上ではないと判断した場合と(S48でNO)、トナー像位置補正必要フラグF3が1でないと判断した場合は(S49でNO)、処理はS37に戻る。
S51において、制御部100は、印刷ジョブが完了しているか否かを判断し(S51)、印刷ジョブが完了していると判断した場合(S51でYES)、この処理は終了する。一方、制御部100は、印刷ジョブが完了していないと判断した場合(S51でNO)、処理はS36に戻る。
上記第1実施形態に係る画像形成装置1の処理によれば、キャリブレーションによる補正量が大きく、再実行が必要と判定されたキャリブレーションが、本来の実行開始タイミングの到来に拘わらず、合紙の挿入と並行して実行される。合紙の挿入処理中は、画像形成部12が画像形成処理を行っていないので画像形成処理は中断されず、合紙の挿入と並行してキャリブレーションを実行しても印刷ジョブに影響を与えない。
このように印刷ジョブに影響を与えないときに、キャリブレーションを積極的に実行することによって、画像形成処理中に、キャリブレーションの実行開始タイミングに到達する可能性を下げることができる。すなわち、キャリブレーションによって、印刷ジョブが中断される可能性を下げることができる。
これにより、キャリブレーションによって、ジョブ時間が長くなるのを防止することが可能となり、システム全体の駆動時間を短縮し、生産性の向上及び低電力化を図ることができる。また、キャリブレーションを後回しにしないので、印刷物の画質低下を防ぐこともできる。従って、印刷物の画質低下を防ぎつつ、生産性の向上を図り、低電力化を実現することができる。
また、実行部102は、循環カウンターCを用いて、3つのキャリブレーション機能それぞれについて実行する条件が成立しているか否かの確認を行うので、それぞれのキャリブレーション機能を実行する機会が均等になるようにすることができる。
図8は、第2実施形態に係る画像形成装置の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。上記第2実施形態に係る画像形成装置は、図2に示した上記第1実施形態に係る画像形成装置と、制御ユニット10が、設定部104を備える点で相違する。第1実施形態に係る画像形成装置と同様の構成及び処理は説明を省略する。
設定部104は、操作部47が受け付けたユーザー指示に基づいて、標準モード又は画質優先モードを設定する。
判定部103は、標準モードが設定されている状態では、上記予め定められた閾値TH1乃至TH3を使用して、キャリブレーション機能それぞれの再実行が必要であるか否かを判定し、一方、画質優先モードが設定されている状態では、閾値TH1乃至TH3よりも小さい予め定められた閾値TH11乃至TH13をそれぞれ使用して、キャリブレーション機能それぞれの再実行が必要であるか否かを判定する。
判定部103が使用する閾値を小さくすれば、キャリブレーションの再実行が必要であると判定される可能性が高くなるので、キャリブレーションの実行頻度は高くなり、トナーの消費速度は速くなるが、画像品質の保持が容易となる。但し、モードについてはユーザーが選択することができるので、ユーザーは必要に応じて利便性の向上を図ることができる。
本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。上記実施形態では、図1乃至図9を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。例えば、上記実施形態では、特許請求の範囲における画像形成装置の一例として複合機として説明しているが、画像形成装置は複合機に限られず、プリンター機能を有する他の電子機器であっても構わない。
1 画像形成装置
2 インサーター装置
11 画像形成システム
12 画像形成部
47 操作部
100 制御部
101 カウント部
102 実行部
103 判定部
104 設定部
2 インサーター装置
11 画像形成システム
12 画像形成部
47 操作部
100 制御部
101 カウント部
102 実行部
103 判定部
104 設定部
Claims (5)
- 用紙に画像を形成して印刷物を作成する画像形成部を備える画像形成装置と、
前記画像形成部よりも前記用紙の搬送方向下流側で合紙を供給して、前記画像形成装置から出力される前記印刷物に合紙を挿入するインサーター装置と、を含んで構成される画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
前記画像形成部に対して印刷ジョブを実行させると共に、当該印刷ジョブによって指定されたタイミングで前記インサーター装置により前記印刷物に前記合紙を挿入させる制御を行う制御部と、
前記印刷物の画質保持調整を目的とした複数のキャリブレーションを個別に実行する実行部と、
前記複数のキャリブレーションのそれぞれについて、次回のキャリブレーション実行時期の到来を判定するために予め定められた項目の値をカウントするカウント部と、を備え、
前記実行部は、前記カウント部によるカウント値が予め定められた目標値に達したときに、前記キャリブレーションの実行開始タイミングに到達したと判定し、前記キャリブレーションを実行し、
更に、前記キャリブレーションにより補正した補正量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記キャリブレーションの再実行が必要であると判定する判定部と、を備え、
前記インサーター装置は、前記制御部からの指示に従って合紙を供給して前記印刷物に前記合紙を挿入し、
前記実行部は、更に、前記印刷物に前記合紙を挿入させる挿入開始タイミングで、前記判定部により再実行が必要と判定された前記キャリブレーションの実行を開始する画像形成システム。 - ユーザーによる操作に基づいて指示を受け付ける操作部と、
前記操作部が受け付けたユーザー指示に基づいて、標準モード又は画質優先モードを設定する設定部と、を更に備え、
前記判定部は、前記画質優先モードが設定されているときには、前記標準モードが設定されているときよりも小さい予め定められた前記閾値を使用して、前記キャリブレーションの再実行が必要であるか否かを判定する請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記実行部は、前記挿入開始タイミングで、各前記キャリブレーションのうちで、前記判定部により再実行が必要と判定され、かつ、前記合紙の挿入に要する合紙挿入時間内に処理が完了する前記キャリブレーションの実行を開始する請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
- 前記挿入開始タイミングに合わせて前記キャリブレーションの実行が開始されるのは、複数部数の印刷を実行する場合で、かつ1部目の印刷の実行が終了した後であり、
前記実行部は、前記画像形成部による1部目の印刷が実行されている間に、前記印刷ジョブが示す情報から前記合紙挿入に関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、前記合紙挿入時間内に処理が完了する前記キャリブレーションが存在するか否かを判断する請求項3に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、前記複数のキャリブレーション機能として、前記印刷物の画像濃度を調整する機能、前記印刷物の画像色味を調整する機能、及び前記印刷物のトナー像位置を調整する機能を含む請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021175851A JP2023065191A (ja) | 2021-10-27 | 2021-10-27 | 画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021175851A JP2023065191A (ja) | 2021-10-27 | 2021-10-27 | 画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023065191A true JP2023065191A (ja) | 2023-05-12 |
Family
ID=86281805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021175851A Pending JP2023065191A (ja) | 2021-10-27 | 2021-10-27 | 画像形成システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023065191A (ja) |
-
2021
- 2021-10-27 JP JP2021175851A patent/JP2023065191A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110954538A (zh) | 图像检查系统、图像检查方法、以及储存有图像检查程序的计算机能够读取的记录介质 | |
JP6281519B2 (ja) | 紙種検出装置及び紙種検出方法 | |
US8477359B2 (en) | Image processing apparatus for accessing a storage medium on a sheet | |
US10962913B2 (en) | Image forming apparatus, sheet type determination method and program in the apparatus | |
JP2015085587A (ja) | 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法 | |
JP2007279327A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2016011997A (ja) | 紙種検出装置及び紙種検出方法 | |
JP5060094B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US8340544B2 (en) | Printing apparatus and control method wherein a maintenance temperature is determined based on preset temperatures | |
JP2023065191A (ja) | 画像形成システム | |
JP6841360B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成システム | |
JP2023065190A (ja) | 画像形成システム | |
JP2017222504A (ja) | 画像形成装置及びその制御方法 | |
JP4337623B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2023065189A (ja) | 画像形成システム | |
US11256456B2 (en) | Image forming apparatus capable of limiting printing based on number of output sheets, image forming method | |
JP6173251B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7159886B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US11609522B2 (en) | Image forming system, control method, and storage medium | |
JP7092252B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成システム | |
US20200310721A1 (en) | Image forming apparatus that forms image of source document on recording sheet | |
US8559042B2 (en) | Image forming apparatus, controlling method for same, and storage medium | |
JP7209184B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2016142800A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6084199B2 (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20221017 |