JP2023063975A - 運転特性データの管理方法および車載器 - Google Patents

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Toshihiro MIYAMICHI
直記 臼井
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Abstract

【課題】運転者ごとの運転特性データをより効率的に収集し、収集された運転特性データの管理を支援する。【解決手段】運転特性データの管理方法は、1以上のコンピュータが実行する運転特性データの管理方法であって、複数の運転者の登録生体情報と、運転者の免許証IDとを紐付けて登録し、車両を運転する運転者の生体情報と、運転者の運転特性を示す運転特性データとを取得し、登録された複数の運転者の登録生体情報のうち生体情報に同一あるいは類似する登録生体情報があると判定した場合、同一あるいは類似する登録生体情報に紐付けられた免許証IDと運転特性データとを紐付けて記録する。【選択図】図1

Description

本開示は、運転特性データの管理方法および車載器に関する。
従来、車両に対してETCゲートを適切な速度で通過させるための車両制御装置および車載用情報通信装置が知られている。
例えば、特許文献1には、車輌の運転者の生体情報を取得し、取得した生体情報に基づいて、運転者を特定する運転者特定システムが開示されている。運転者特定システムは、車輌に搭載された電子機器からの情報が、定期的に且つ所定条件を満たすと判定した場合に、生体情報の取得を行う。
特開2015-71319号公報
しかしながら、特許文献1では運転者の生体情報を用いて特定された運転者情報と、運転者の運転の特徴を判定するための車輌情報とを紐付けて管理するため、車輌情報の管理に関する点において、更なる改善の余地があった。
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、運転者ごとの運転特性データをより効率的に収集し、収集された運転特性データの管理を支援する運転特性データの管理方法および車載器を提供することを目的とする。
本開示は、1以上のコンピュータが実行する運転特性データの管理方法であって、複数の運転者の登録生体情報と、前記運転者の免許証IDとを紐付けて登録し、車両を運転する運転者の生体情報と、前記運転者の運転特性を示す前記運転特性データとを取得し、登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記生体情報に同一あるいは類似する登録生体情報があると判定した場合、前記同一あるいは類似する前記登録生体情報に紐付けられた免許証IDと前記運転特性データとを紐付けて記録する、運転特性データの管理方法を提供する。
また、本開示は、車両に搭載された車載器であって、外部装置との間でデータ通信を行う通信部と、前記車両を運転する運転者の生体情報を取得する第1取得部と、前記運転者の運転特性を示す運転特性データを取得する第2取得部と、前記生体情報と前記運転特性データとを紐付けて出力する制御部と、を備え、前記制御部は、紐付けられた前記生体情報と前記運転特性データとを前記通信部に出力して、前記外部装置に送信させる、車載器を提供する。
本開示によれば、運転者ごとの運転特性データをより効率的に収集し、収集された運転特性データの管理を支援できる。
実施の形態に係る運転特性管理システムのユースケース例を示す図 実施の形態における車両の内部構成例を示すブロック図 実施の形態における運転特性サーバの内部構成例を示すブロック図 実施の形態における免許証サーバの内部構成例を示すブロック図 実施の形態に係る運転特性管理システムの運転者の初期登録手順例を示すシーケンス図 車両における運転者の初期登録手順例を示すフローチャート 車両における車両ID登録手順例を示すフローチャート 車両における免許証ID登録手順例を示すフローチャート 車両における運転者の顔画像登録手順例を示すフローチャート 運転特性サーバにおける運転者の初期登録手順例を示すフローチャート 運転特性サーバにおける車両ID登録手順例を示すフローチャート 運転特性サーバにおける免許証ID登録手順例を示すフローチャート 運転特性サーバにおける運転者の顔画像登録手順例を示すフローチャート 実施の形態に係る運転特性管理システムの運転者の運転特性データ収集手順例を示すシーケンス図 車両における運転者の運転特性データ取得手順例を示すフローチャート 運転特性サーバにおける運転者の運転特性データ収集手順例を示すフローチャート
(本開示に至る経緯)
近年、ユーザに対する本人確認をオンライン上で実現可能なシステムの一種として、例えばeKYC(electronic Know Your Customer)がある。eKYCは、ユーザ端末(例えば、PC(Personal Computer),スマートフォン,タブレット端末等)から送信されたユーザの顔が撮像された顔画像または動画と、ユーザの氏名,住所,生年月日等の個人情報とユーザの顔画像とが共に記載された本人確認書類(例えば、運転免許証,在留カード,パスポート,マイナンバーカード等)の動画像とを取得する。eKYCは、事前に登録されたこのユーザに関する登録情報(例えば、動画像,本人確認書類に記載された各種個人情報等)と、取得されたユーザの顔画像または動画および本人確認書類の動画像とを照合することで、ユーザの本人確認を行う。
上述した特許文献1では、車両から運転者の生体情報と、運転者の運転操作に関する情報とを取得して、運転者を特定するとともに、特定された運転者の運転特徴情報と、運転者が運転する車輌IDとを対応付けて記録する運転者特定システムがある。しかし、車輌がレンタカー,シェアカー等の異なる複数の運転者により運転される車輌である場合、運転者特定システムは、運転者の運転特徴情報と、運転者が運転する車輌IDとを対応付けて記録するため、運転者ごとに運転特徴情報を記録し、管理することは困難だった。
また、近年、高齢運転者(高齢ドライバー)の加齢に伴う運転操作ミスに起因する事故が増加している。このような事故を防ぐための取り組みとして、例えば、運転免許証の更新時の高齢運転者の認知機能検査、所定の年齢以上の高齢運転者への運転免許証の返納推奨等がある。しかし、運転免許証を返納した場合、高齢運転者は、自律した日常生活に欠かせない移動手段を失う可能性があった。そこで、運転免許証の返納要否の判断にあたって、収集された運転特性データを用いて高齢運転者の運転操作を客観的に評価することで、高齢運転者の運転操作の変化を可視化することが望まれるが、運転者特定システムは、上述した運転者ごとの運転評価を得る目的で運転特性データを収集,管理することは想定していない。
そこで、以下の実施の形態では、運転者ごとの運転特性データをより効率的に収集し、収集された運転特性データの管理を支援する運転特性データの管理方法および車載器の例を説明する。
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る運転特性データの管理方法および車載器を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長化することを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
図1を参照して、実施の形態に係る運転特性管理システム100のユースケース例について説明する。図1は、実施の形態に係る運転特性管理システム100のユースケース例を示す図である。図1における運転特性管理システム100は、生体情報の一例として運転者の顔画像を送信する例を図示している。
運転特性管理システム100は、1台以上の車両C1,…のそれぞれと、運転特性サーバS1と、免許証サーバS2と、ネットワークNWと、を含んで構成される。なお、運転特性管理システム100は、無線端末装置P1を含む構成であってよい。
運転特性管理システム100は、1台以上の車両C1,…のそれぞれに搭載された通信機器11(図2参照)から送信された車両を運転する運転者の運転特性データを取得する。運転特性管理システム100は、取得された運転特性データと、運転者の免許証ID(Identification)とを紐付けて、運転特性サーバS1に蓄積して、管理する。また、運転特性管理システム100は、免許証サーバS2で事前に登録された複数の運転者のそれぞれの免許証IDを管理する。運転特性管理システム100は、運転特性サーバS1あるいは免許証サーバS2により運転者ごとの運転評価を実行し、運転評価結果を無線端末装置P1あるいはカーナビゲーション装置12に送信して、出力させる。
なお、ここでいう運転特性データは、運転者の運転特性を示すデータであって、車両C1,…のそれぞれに搭載された、各種センサ(例えば車内カメラ13,ジャイロセンサ14,アクセルペダル17A,ブレーキペダル17B,ターンランプ17C,速度センサ18,車外センサ/カメラ19,GPSセンサ20,あるいはステアリング17D等(図2参照))により取得される。
例えば、運転特性データは、運転特性パラメータあるいは運転特性ベクトルの少なくとも一方により示されるデータであって、走行時の加速度,躍度,横G(つまり、進行方向と直角に発生する加速度),操舵角度,走行中の道路の種類、走行中の道路の制限速度に対する超過速度,運転者の視線方向等の1以上のデータである。なお、運転特性データは、上述の例に限定されず、これらのデータを2以上組み合わせることで得られる運転者の運転特性を示すデータであってもよい。
運転特性パラメータは、運転特性データに含まれるデータごとの値(パラメータ)である。運転特性ベクトルは、運転特性データに含まれるデータ数と、データごとの値とに基づいて算出される加算平均値である。例えば、運転特性ベクトルは、運転特性データのデータ数がN(N:1以上の整数)である場合、N次ベクトルにより表される。
車両C1,…のそれぞれは、ネットワークNWを介して運転特性サーバS1との間で無線通信可能に接続される。なお、ここでいう無線通信は、例えばWi-Fi(登録商標)に代表される無線LAN等であって、その種類は特に限定されない。車両C1,…のそれぞれは、運転者が自車両を初めて運転する場合に、この運転者の初期登録を要求する制御指令を生成して、初期登録対象である運転者の免許証IDと生体情報と車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。また、車両C1,…のそれぞれは、運転者により運転されている間、運転者の運転特性データと車両IDとを紐付けて運転特性サーバS1に送信し、運転者の運転特性データと車両IDとを、初期登録済みの運転者の免許証IDに紐付けて記録させる。
初期登録において、車両C1,…のそれぞれは、カーナビゲーション装置12の入力部12D(図2参照)を介して、運転者による運転特性サーバS1への免許証IDの初期登録を要求する操作を受け付ける。車両C1,…のそれぞれは、運転者の免許証IDと、運転者の生体情報とを取得し、取得された運転者の免許証IDと生体情報と、自車両を識別可能な車両ID(例えば、ナンバープレート情報)とを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。
運転特性データ収集時において、車両C1,…のそれぞれは、運転者の乗車を検知したタイミングから各種センサによる運転特性データの取得を開始し、取得された運転特性データと、車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。また、車両C1,…のそれぞれは、運転者の乗車を検知したタイミングから運転者の生体情報の取得を開始し、取得された運転者の生体情報と、車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信し、運転特性サーバS1に運転者認証(つまり、運転者の特定)を要求する。なお、車両C1,…のそれぞれは、運転特性データと、運転者の生体情報と、車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信してもよい。さらに、車両C1,…のそれぞれは、運転特性サーバS1から送信された運転者認証が完了した(つまり、送信された運転者の生体情報と、運転特性サーバS1に登録済みの生体情報とが照合した)旨の電気信号を取得した場合、運転者の生体情報の取得および送信を終了する。
車両C1,…のそれぞれは、運転者による運転終了を検知したタイミングで各種センサによる運転特性データおよび生体情報のそれぞれの取得を終了する。
ここでいう免許証IDは、車内カメラ13により撮像された車両を運転する運転者の運転免許証の撮像画像、あるいは、運転免許証に記載された免許証IDを読み取り可能な免許証リーダ(不図示)により取得された運転免許証に関する情報(例えば、運転者の顔画像,運転者に関する情報,運転者を特定可能に割り当てられた各種番号等)である。免許証リーダは、NFC(Near Field Communication),Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により読み取られた免許証IDをプロセッサ12Aに送信可能であってもよいし、USB(Universal Serial Bus)等によりカーナビゲーション装置12との間で有線通信により読み取られた免許証IDをプロセッサ12Aに送信可能であってもよい。
また、免許証IDは、車内カメラ13により撮像された撮像画像を画像解析することで取得される運転免許証に関する情報、あるいは運転者によるカーナビゲーション装置12の入力部12D(図2参照)への入力操作により入力された運転免許証に関する情報であってもよい。
また、ここでいう運転者の生体情報は、1枚以上の運転者の顔画像,虹彩,指紋,静脈,音声等である。運転者の生体情報が運転者の虹彩,指紋,静脈,音声等である場合、車両C1,…のそれぞれは、運転者の虹彩,指紋,静脈,音声を取得可能な装置(不図示)あるいはセンサ(不図示)を備えてよい。
運転者の顔画像は、車内カメラ13により撮像される。また、初期登録時に撮像される運転者の顔画像は、複数枚であることが望ましく、運転者が正面を向いている時に撮像された顔画像(以降、「正面顔画像」と表記)を少なくとも1枚含む。初期登録時に撮像される顔画像の枚数が2枚以上である場合、車内カメラ13は、運転者の顔の向きを画像解析により解析し、正面顔画像と、運転者が正面以外の他の方向(例えば、左方向,右方向等)を向いている時に撮像された1枚以上の顔画像とを撮像する。なお、以降の説明では、左方向を向いている時に撮像された顔画像を「左向き顔画像」と表記し、右方向を向いている時に撮像された顔画像を「右向き顔画像」と表記する。
虹彩は、車内カメラ13により撮像された運転者の顔画像を用いて、車両C1,…に搭載されたICM(Intelligent Control Module,不図示)、カーナビゲーション装置12あるいは運転特性サーバS1による画像解析により取得されてよい。
指紋は、車内カメラ13により撮像された運転者の1本以上の指先画像を用いて、車両C1,…に搭載されたICM、カーナビゲーション装置12あるいは運転特性サーバS1による画像解析により取得されてもよいし、車両C1,…が備える指紋センサ(不図示)、あるいは指紋センサ機能を有するステアリング17D等により取得されてもよい。
静脈は、車内カメラ13により撮像された運転者の手画像を用いて、車両C1,…に搭載されたICM、カーナビゲーション装置12あるいは運転特性サーバS1による画像解析により取得されてもよいし、車両C1,…が備える静脈センサ(不図示)により取得されてもよい。
音声は、カーナビゲーション装置12が備えるマイク、あるいは他のマイク(不図示)により収音される運転者の音声である。ここで収音される音声は、所定のキーワード等であってよい。
運転特性サーバS1は、ネットワークNWを介して、車両C1,…のそれぞれと、無線端末装置P1と、免許証サーバS2との間でそれぞれデータ通信可能に接続される。運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された運転者の初期登録を要求する制御指令に基づいて、初期登録を実行する。また、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された運転者の運転特性データを収集し、収集された運転者の運転特性データを、初期登録済みの運転者の免許証IDに紐付けて記録する。
初期登録において、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された運転者の初期登録を要求する制御指令と、初期登録対象である運転者の生体情報と、免許証IDと、車両IDとを取得する。運転特性サーバS1は、取得された運転者の生体情報と免許証IDとを照合して、生体情報が示す運転者と免許証IDが示す運転者とが同一人物であるか否か(つまり、本人確認)を実行する。運転特性サーバS1は、取得された生体情報と免許証IDが示す運転者とが同一人物であると判定した場合、この運転者の免許証IDと、運転者の顔画像と、車両IDとを紐付けて登録(初期登録)する。なお、ここで登録される運転者の顔画像は、1枚の正面顔画像であってもよいし、1枚の正面顔画像と1枚以上の右向き顔画像または左向き顔画像であってもよい。
運転特性データ収集時において、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された運転者の生体情報と運転特性データと車両IDとを取得し、取得された運転者の生体情報と、初期登録済みの複数の運転者の生体情報のそれぞれとを照合する。運転特性サーバS1は、複数の運転者の生体情報のそれぞれのうち照合する運転者がいると判定した場合、運転者の免許証IDに、取得された運転特性データと車両IDとを紐付けて記録する。
運転特性サーバS1は、免許証サーバS2から送信された所定の運転者の運転評価結果を要求する制御指令に基づいて、この所定の運転者の運転特性データを用いて、運転評価を実行する。運転特性サーバS1は、運転評価結果を生成して、無線端末装置P1に送信する。このような場合、無線端末装置P1は、例えば、運転者の免許更新を判断する警察庁の職員、自動車に関する保険(商品)を取り扱う保険会社の社員等により所持される。これにより、警察庁の職員は、無線端末装置P1に表示された所定の運転者の運転評価結果に基づいて、運転者の免許更新に関する判断を行うことができる。同様に、保険会社の社員は、無線端末装置P1に表示された所定の運転者の運転評価結果(つまり、安全運転の度合いを示す指標)に基づいて、所定の運転者の自動車保険料を算出できる。
また、運転特性サーバS1は、運転者が所有する無線端末装置P1から送信された所定の運転者の運転特性データを要求する制御指令を取得する。運転特性サーバS1は、無線端末装置P1から送信された制御指令に含まれる免許証IDあるいは生体情報と、登録済みの複数の運転者の免許証IDあるいは生体情報とを照合する。運転特性サーバS1は、照合結果に基づいて、制御指令に含まれる免許証IDあるいは生体情報に対応する運転者の運転特性データと、運転特性データが取得された車両の車両IDとを抽出して、無線端末装置P1あるいはカーナビゲーション装置12に送信する。
なお、ここで、運転特性サーバS1が蓄積された運転特性データに基づいて、この運転者の運転評価を実行する場合、運転特性サーバS1は、制御指令に含まれる免許証IDあるいは生体情報に対応する運転者の運転評価結果を生成して、無線端末装置P1あるいはカーナビゲーション装置12に送信してもよい。
免許証サーバS2は、ネットワークNWを介して、運転特性サーバS1と、無線端末装置P1との間でそれぞれデータ通信可能に接続される。免許証サーバS2は、複数の運転者の免許証IDを記録、管理する。なお、免許証サーバS2により記録、管理される情報は、免許証IDに限定されず、例えば運転免許証の更新に関する情報、運転特性データを用いた運転評価結果等であってよい。
免許証サーバS2は、無線端末装置P1から送信された所定の運転者の運転特性データを要求する制御指令を取得する。免許証サーバS2は、無線端末装置P1から送信された制御指令に含まれる免許証IDあるいは生体情報と、登録済みの複数の運転者の免許証IDあるいは生体情報とを照合し、照合結果を運転特性サーバS1に送信する。運転特性サーバS1は、照合結果に基づいて、制御指令に含まれる免許証IDあるいは生体情報に対応する運転者の運転特性データと、運転特性データが取得された車両の車両IDとを抽出して、免許証サーバS2に送信する。
なお、ここで、運転特性サーバS1が蓄積された運転特性データに基づいて、この運転者の運転評価を実行する場合、運転特性サーバS1は、制御指令に含まれる免許証IDあるいは生体情報に対応する運転者の運転評価結果を生成して、免許証サーバS2に送信してもよい。
無線端末装置P1は、ネットワークNWを介して、運転特性サーバS1との間で通信可能に接続される。無線端末装置P1は、例えば運転者、運転者の親族、警察官、保険会社の社員等が所有するPC(Personal Computer),ノートPC,タブレット端末,あるいはスマートフォン等である。なお、無線端末装置P1は、上述した例に限定されず、車両C1,…に搭載されたカーナビゲーション装置12であってもよい。
無線端末装置P1は、運転者,運転者の親族等による入力操作を受け付け可能であって、入力操作に基づいて、運転者の運転評価結果を要求する制御指令を生成する。無線端末装置P1は、運転者の免許証IDあるいは生体情報を取得し、取得された運転者の免許証IDあるいは生体情報と、制御指令とを紐付けて運転特性サーバS1に送信する。また、無線端末装置P1は、運転特性サーバS1から送信された運転者の運転評価結果を取得した場合、取得された運転者の運転評価結果を無線端末装置P1のモニタ(不図示)に出力する。なお、無線端末装置P1がカーナビゲーション装置12により実現される場合、無線端末装置P1(つまり、カーナビゲーション装置12)は、取得された運転者の運転評価結果をカーナビゲーション装置12の表示部12Cに出力する。
ネットワークNWは、複数の車両C1,…のそれぞれと、運転特性サーバS1と、免許証サーバS2との間、および、運転特性サーバS1と無線端末装置P1との間を、無線通信可能に接続する。
次に、図2を参照して、実施の形態における車両C1,…の内部構成例について説明する。図2は、実施の形態における車両C1,…の内部構成例を示すブロック図である。なお、図2に示す車両C1,…の内部構成は、生体情報として運転者の顔画像を用いる場合の内部構成例を図示し、他の生体情報を取得するためのセンサ、および免許証リーダ等の図示を省略している。また、車両C1,…のそれぞれは、同様の内部構成であるため、以降の説明では車両C1の内部構成について説明する。
車両C1は、通信機器11と、カーナビゲーション装置12と、車内カメラ13と、ジャイロセンサ14と、メモリ15と、ECU(Electronic Control Unit)16と、を少なくとも含んで構成される。車両C1内部の各部は、CAN(Controller Area Network)等によりデータ送受信可能に接続される。
なお、通信機器11、カーナビゲーション装置12、車内カメラ13、およびジャイロセンサ14は、1つのカーナビゲーション装置10として一体的に構成されてもよい。また、図2に示す車両C1に搭載されるセンサは一例であってこれに限定されない。
通信機器11は、ネットワークNWを介して、車両C1と運転特性サーバS1との間で無線通信によるデータの送受信を実行する。通信機器11は、運転者の免許証ID、生体情報(ここでは、1枚以上の顔画像)、車両ID、運転特性データ等を運転特性サーバS1に送信する。通信機器11は、運転特性サーバS1から送信された初期登録完了を通知する電気信号、運転者の特定完了を通知する電気信号等を受信して、プロセッサ12Aに出力する。
カーナビゲーション装置12は、運転者操作を受け付け可能な装置である。また、カーナビゲーション装置12は、例えばカーナビゲーション機能、位置情報提供サービス機能、インターネット接続機能、マルチメディア再生機能等を提供可能なIVI(In-Vehicle Infotainment)装置であってもよい。カーナビゲーション装置12は、プロセッサ12Aと、メモリ12Bと、表示部12Cと、入力部12Dとを含んで構成される。
プロセッサ12Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成され、各部の動作を制御する。プロセッサ12Aは、メモリ12Bと協働して、各種の処理および制御を統括的に行う。具体的には、プロセッサ12Aは、メモリ12Bに保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
プロセッサ12Aは、入力部12Dから出力された運転特性サーバS1への運転者の初期登録を開始するための制御指令に基づいて、初期登録処理を開始する。プロセッサ12Aは、車内カメラ13により撮像された1枚以上の運転者の顔画像と、運転免許証が撮像された撮像画像(免許証ID)と、車両IDと、運転者の初期登録を要求する制御指令とを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。なお、免許証IDは、運転者操作により入力部12Dに入力された免許証情報であってもよい。同様に、運転者操作により入力部12Dに入力されたナンバープレート情報であってもよい。
プロセッサ12Aは、ECU16あるいは通信機器11から運転者の乗車を検知した旨の制御指令を取得したタイミングから、運転者の運転特性データの取得を開始する。プロセッサ12Aは、ジャイロセンサ14から出力された電気信号に基づいて、運転特性データとして車両C1の角速度を取得したり、ECU16を介して、各種センサ(例えば車内カメラ13,ジャイロセンサ14,アクセルペダル17A,ブレーキペダル17B,ターンランプ17C,速度センサ18,車外センサ/カメラ19,GPSセンサ20,あるいはステアリング17D等)により取得された各種運転特性データを取得したりする。なお、各種センサにより取得される運転特性データは、それぞれ後述する。プロセッサ12Aは、取得された運転特性データと、車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。また、プロセッサ12Aは、運転特性サーバS1により実行される運転者の登録あるいは特定に用いられる運転者の生体情報として、車内カメラ13に運転者の顔画像を撮像させる。プロセッサ12Aは、車内カメラ13から出力された運転者の顔画像と車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。
プロセッサ12Aは、ECU16あるいは通信機器11から運転者の降車を検知した旨の制御指令を取得したタイミングで、運転者の運転特性データの取得処理、および運転特性サーバS1への運転特性データの送信処理を終了する。なお、プロセッサ12Aは、運転特性サーバS1から送信された初期登録あるいは運転者の顔照合が完了した旨の制御指令に基づいて、車内カメラ13による撮像処理を終了させてよい。
また、プロセッサ12Aは、車内カメラ13から出力された運転者の顔画像を画像解析し、運転者の視線検知,眠気検知,感情検知等を実行してもよい。プロセッサ12Aは、検知された検知結果を運転特性データとして、車両IDと紐付けて運転特性サーバS1に送信する。
メモリ12Bは、例えばプロセッサ12Aの各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、プロセッサ12Aの動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)とを有する。RAMには、プロセッサ12Aにより生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ12Aの動作を規定するプログラムが書き込まれている。また、メモリ12Bは、車両C1の車両IDを記憶する。
表示部12Cは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)もしくは有機EL(Electroluminescence)を用いて構成される。
入力部12Dは、表示部12Cと一体的に構成されたユーザインタフェースである。入力部12Dは、受け付けられた運転者操作を電気信号(制御指令)に変換して、プロセッサ12Aに出力する。入力部12Dは、運転者による初期登録を開始するための入力操作を受け付けたり、免許証IDあるいは車両IDの入力操作を受け付けたりする。
車内カメラ13は、少なくともレンズ(不図示)とイメージセンサ(不図示)とを有して構成される。イメージセンサは、例えばCCD(Charged-Coupled Device)あるいはCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)等の固体撮像素子であり、撮像面に結像した光学像を電気信号に変換する。
車内カメラ13は、入力部12Dを介した運転者による入力操作あるいは運転者の乗車検知に基づいて、運転席に座る運転者の顔を撮像して、プロセッサ12Aに出力する。プロセッサ12Aは、撮像された運転者の顔画像を画像解析し、運転者の顔の向きを検出する。プロセッサ12Aは、検出された運転者の顔の向きが事前に設定された顔の向きであると判定した場合、この顔画像と車両IDとを紐付けて、通信機器11から運転特性サーバS1に送信させる。なお、顔画像から運転者の顔の向きを検出する処理は、運転特性サーバS1により実行されてもよい。
例えば、初期登録時の運転者認証、あるいは運転特性データの記録時の運転者の特定において、正面顔画像が必要である場合、プロセッサ12Aは、検出された運転者の顔の向きが正面であると判定した正面顔画像と、車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。
また、例えば、初期登録の運転者認証、あるいは運転特性データの記録時の運転者の特定において、運転者が異なる複数の方向を向いている顔画像が必要である場合、プロセッサ12Aは、検出された運転者の顔の向きが正面であると判定した正面顔画像と、右向きであると判定した右向き顔画像、あるいは左向きであると判定した左向き顔画像のそれぞれのうち1枚以上の顔画像とを選定する。プロセッサ12Aは、選定された2枚以上の顔画像と車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。これにより、車両C1は、事前に撮像された運転者の正面顔画像を用いた運転者へのなりすまし行為をより効果的に抑制することができる。
また、車内カメラ13は、入力部12Dを介した運転者による入力操作に基づいて、運転者の運転免許証を撮像してもよい。このような場合、プロセッサ12Aは、車内カメラ13により撮像された撮像画像をプロセッサ12Aに出力して表示部12Cに表示させ、表示部12Cに表示された撮像画像に、運転免許証の撮像領域を示す枠線を重畳してもよい。これにより、カーナビゲーション装置10は、運転者の特定に使用される運転免許証の顔画像の撮像、あるいは運転免許証に記載された各種情報を読み取り可能な運転免許証の撮像を支援できる。
ジャイロセンサ14は、所謂角速度センサであって、機械式,光学式あるいは振動式等のいずれであってもよい。ジャイロセンサ14は、車両C1の回転,向きの変化を角速度として検知し、電気信号に変換してプロセッサ12Aに出力する。
メモリ15は、例えばECU16の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、ECU16の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)とを有する。RAMには、ECU16により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、ECU16の動作を規定するプログラムが書き込まれている。また、メモリ15は、車両C1の車両IDを記憶していてよい。
ECU16は、各部の処理および制御をそれぞれ統括的に実行する。ECU16は、所謂電子回路制御装置を用いて構成され、メモリ15に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。ECU16は、操作部17から出力された電気信号に基づいて、運転者によるアクセルペダル17A,ブレーキペダル17B,ターンランプ17C,ステアリング17D等の各種操作情報(例えば、急加速,急減速,点灯情報、操舵(トルク)情報等)を、運転特性データとして取得する。ECU16は、取得された操作部17の操作情報に基づく運転特性データをプロセッサ12Aに出力する。
また、ECU16は、運転者の乗車検知条件として、例えば運転席のドアの閉扉、運転席のシートベルトの着用、イグニッションON後のサイドブレーキの解除、運転席に設けられた荷重センサ(不図示)による運転者の着座検知、あるいはステアリング17Dのトルク検知等を実行する。ECU16は、1以上あるいは2以上の運転者の乗車検知条件を満たすか否かに基づいて、運転者の乗車を検知する。ECU16は、運転者の乗車を検知した旨の制御指令を生成して、カーナビゲーション装置12のプロセッサ12Aあるいは通信機器11に出力する。
また、ECU16は、運転者の降車検知条件として、例えば運転席のドアの開扉、運転席のシートベルトの解除、イグニッションOFFの検知、あるいは運転席に設けられた荷重センサ(不図示)による運転者の離席検知等を実行する。ECU16は、1以上あるいは2以上の運転者の降車検知条件を満たすか否かに基づいて、運転者の降車を検知する。ECU16は、運転者の降車を検知した旨の制御指令を生成して、カーナビゲーション装置12のプロセッサ12Aあるいは通信機器11に出力する。
速度センサ18は、車両C1内部の駆動軸の回転数により発生する車速パルスに基づいて、車両C1の速度を計測する。速度センサ18は、計測された車両C1の速度をプロセッサ12Aに出力する。
車外センサ/カメラ19は、車両C1に備えられたレーダ,ソナー等の1つ以上のセンサ、車両C1の周囲(車外)を撮像可能な1つ以上のカメラである。ここでいうカメラは、ドライブレコーダであってもよい。車外センサ/カメラ19は、車両C1の周辺に存在する物体(例えば、壁,障害物,他車両,人物等)の位置および方向を検知したり、標識を検知したり、道路上の白線等を検知したりする。車外センサ/カメラ19は、検知された検知情報をプロセッサ12Aに出力する。プロセッサ12Aは、車外センサ/カメラ19から出力された検知情報と運転特性データとして運転特性サーバS1に送信する。
GPSセンサ20は、米国のGPS(Global Positioning System)の信号に限らず、例えばロシアのGLONASS(Global Navigation Satellite System)または欧州のGalileo等の衛星測位サービスを提供可能な人工衛星(不図示)、あるいは準天頂衛星(不図示)から送信された衛星測位信号を受信する。GPSセンサ20は、受信された衛星測位信号に基づいて、車両C1の走行速度および走行位置の情報を演算によって算出し、プロセッサ12Aに出力する。なお、衛星測位信号あるいは準天頂衛星に基づく車両C1の走行速度および走行位置の情報の演算は、GPSセンサ20によって実行されてもよい。
次に、図3を参照して、実施の形態における運転特性サーバS1の内部構成について説明する。図3は、実施の形態における運転特性サーバS1の内部構成例を示すブロック図である。なお、以降の説明では、説明を分かり易くするために、一例として運転特性テーブルTB1を用いて運転特性サーバS1により収集(記録),管理される各種データまたは情報について説明するが、運転特性テーブルTB1は必須でなく、省略されてよい。
運転特性サーバS1は、通信部31と、プロセッサ32と、メモリ33と、を含んで構成される。
通信部31は、ネットワークNWを介して、車両C1,…のそれぞれ、無線端末装置P1、および免許証サーバS2との間でそれぞれデータ送受信可能に接続される。
プロセッサ32は、例えばCPU、DSPまたはFPGAを用いて構成され、各部の動作を制御する。プロセッサ32は、メモリ33と協働して、各種の処理および制御を統括的に行う。具体的には、プロセッサ32は、メモリ33に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ32は、運転特性テーブルTB1を生成して、メモリ33に記憶する。
運転特性テーブルTB1は、車両IDと、運転特性データと、生体情報(図3に示す例では運転者の顔画像)と、を免許証IDに紐付けて記録し、管理する。なお、図3に示す運転特性テーブルTB1は、一例として、運転者ごとに割り当てられ、運転者を識別可能な利用者IDを免許証IDにさらに紐付けて記録する。また、運転特性テーブルTB1に記録される生体情報は、初期登録時に登録(格納)された生体情報である。
例えば、図3に示す運転特性テーブルTB1は、免許証ID「XXX」に、車両ID「KKK」と、利用者ID「AAA」と、顔画像のデータと、運転特性データとを紐付け、免許証ID「YYY」に、車両ID「KKK」と、利用者ID「BBB」と、顔画像のデータと、運転特性データとを紐付け、免許証ID「ZZZ」に、車両ID「MMM」と、利用者ID「CCC」と、顔画像のデータと、運転特性データとを紐付けて、それぞれ記録する。これにより、運転特性テーブルTB1は、同一の車両ID「KKK」を有する車両を、異なる複数の運転者のそれぞれ(例えば、2人の利用者「AAA」,「BBB」のそれぞれ)が運転する場合であっても、免許証IDごとに運転特性データを記録できるため、運転者ごとに運転特性データを管理できる。
プロセッサ32は、車両C1,…のそれぞれから送信された初期登録を要求する制御指令に基づいて、初期登録処理を開始する。プロセッサ32は、車両C1,…のそれぞれから送信された免許証IDと、運転者の生体情報と、車両IDとを紐付けて、運転特性テーブルTB1に登録(格納)する。なお、プロセッサ32は、取得された免許証IDが、運転特性テーブルTB1に登録済みであると判定した場合、登録済みの免許証IDに紐付けられた運転者の生体情報と、取得された生体情報とを照合する。プロセッサ32は、登録済みの免許証IDに紐付けられた運転者の生体情報と、取得された生体情報とが照合すると判定した場合、運転特性テーブルTB1において登録済みの免許証IDに、取得された車両IDをさらに紐付けて記録する。
プロセッサ32は、車両C1,…のそれぞれから送信された車両IDと、運転特性データとを取得した場合、取得された車両IDごとの運転特性データを、メモリ33に一時保存する。また、プロセッサ32は、車両C1,…のそれぞれから送信された車両IDと、運転者の生体情報とを取得した場合、取得された運転者の生体情報と、運転特性テーブルTB1に登録(格納)された生体情報とを照合し、取得された生体情報に対応する運転者が登録済みであるか否かを判定する。
プロセッサ32は、取得された生体情報に対応する運転者が登録済みである(つまり、取得された運転者の生体情報と、運転特性テーブルTB1に登録(格納)された生体情報とが照合する)と判定した場合、この生体情報に紐付けられた免許証IDを特定する。プロセッサ32は、特定された免許証IDに、取得された車両IDと、運転特性データと、を紐付けて、運転特性テーブルTB1に記録する。これにより、プロセッサ32は、免許証ID(つまり、運転者)ごとに運転特性データを記録し、管理できる。
また、プロセッサ32は、無線端末装置P1から送信された所定の運転者に対する運転評価を要求する制御指令と、所定の運転者に対応する免許証IDあるいは生体情報とを取得する。プロセッサ32は、取得された免許証IDあるいは生体情報と、運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の運転者の免許証IDあるいは生体情報とを照合する。プロセッサ32は、照合結果に基づいて、制御指令に含まれる免許証IDあるいは生体情報に対応する運転者の運転特性データを用いて、運転者の運転評価を実行する。プロセッサ32は、運転評価結果を生成し、無線端末装置P1に送信する。
同様に、プロセッサ32は、免許証サーバS2から送信された所定の運転者に対する運転評価を要求する制御指令と、所定の運転者に対応する免許証IDあるいは生体情報とを取得する。プロセッサ32は、取得された免許証IDあるいは生体情報と、メモリ33に登録済みの複数の運転者の免許証IDあるいは生体情報とを照合する。プロセッサ32は、照合結果に基づいて、制御指令に含まれる免許証IDあるいは生体情報に対応する運転者の運転特性データを用いて、運転者の運転評価を実行する。プロセッサ32は、運転評価結果を生成し、免許証サーバS2に送信する。
メモリ33は、例えばプロセッサ32の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMと、プロセッサ32の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROMとを有する。なお、メモリ33は、SSDあるいはHDD等によるストレージデバイスのうちいずれかを含む記憶デバイスを有してもよい。RAMには、プロセッサ32により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ32の動作を規定するプログラムが書き込まれている。メモリ33は、プロセッサ32により生成された運転特性テーブルTB1を記憶する。
なお、メモリ33は、運転者ごとに所定期間、あるいは所定回数分の運転の運転特性データを蓄積してよい。なお、ここでいう所定期間は、例えば直近6ヶ月分,直近50回分等である。また、1回の運転は、車両C1,…により運転者の乗車が検知されたタイミングから運転者の降車が検知されたタイミングまでの間に行われた運転である。
このような場合、プロセッサ32は、同一の免許証IDに紐付けて蓄積された複数の運転特性データのうち所定期間以上蓄積されている運転特性データがあると判定した場合、所定期間以上蓄積されている運転特性データを削除する。また、プロセッサ32は、同一の免許証IDに紐付けて蓄積された運転特性データのうち直近の所定回数以上の運転の運転特性データがあると判定した場合、直近の所定回数以上の運転の運転特性データを削除する。これにより、運転特性サーバS1は、直近の運転者の運転技能の変化を評価可能な運転特性データを優先して蓄積できる。
次に、図4を参照して、実施の形態における免許証サーバS2の内部構成について説明する。図4は、実施の形態における免許証サーバS2の内部構成例を示すブロック図である。なお、以降の説明では、説明を分かり易くするために、一例として免許証テーブルTB2を用いて免許証サーバS2により収集(記録),管理される各種データまたは情報について説明するが、免許証テーブルTB2は必須でなく、省略されてよい。
免許証サーバS2は、通信部41と、プロセッサ42と、メモリ43と、を含んで構成される。
通信部41は、ネットワークNWを介して、運転特性サーバS1、および無線端末装置P1との間でそれぞれデータ送受信可能に接続される。なお、無線端末装置P1がカーナビゲーション装置12により実現される場合、通信部41は、ネットワークNWを介して、車両C1,…のそれぞれに搭載されたカーナビゲーション装置12との間でデータ送受信可能に接続されてよい。
プロセッサ42は、例えばCPU、DSPまたはFPGAを用いて構成され、各部の動作を制御する。プロセッサ42は、メモリ43と協働して、各種の処理および制御を統括的に行う。具体的には、プロセッサ42は、メモリ43に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
プロセッサ42は、例えば、運転者,警察官,保険会社の社員等が所有する無線端末装置P1のそれぞれから送信された複数の運転者のそれぞれの免許証IDと、運転者に関する情報(例えば、運転者の氏名,住所,生体情報の一例としての顔画像データ等)とを取得する。プロセッサ42は、取得された免許証IDに、この免許証IDに対応する運転者に関する情報を紐付けて、免許証テーブルTB2を生成する。プロセッサ42は、生成された免許証テーブルTB2をメモリ43に記憶する。
免許証テーブルTB2は、運転者に関する情報(図4では、運転者の氏名,住所)と、運転者の生体情報(図4に示す例では運転者の顔画像)と、を免許証IDに紐付けて記録し、管理する。なお、免許証テーブルTB2で免許証IDに紐づけられる情報は、図4に示す例に限定されず、例えば運転免許証の有効期限日,更新日等の情報等がさらに紐づけられていてもよい。
例えば、図4に示す免許証テーブルTB2は、免許証ID「AAA」に、運転者の氏名「○○×」と、住所「***」と、顔画像のデータとを紐付け、免許証ID「BBB」に、運転者の氏名「△△□」と、住所「***」と、顔画像のデータとを紐付け、免許証ID「CCC」に、運転者の氏名「○△×」と、住所「***」と、顔画像のデータとを紐付けて、それぞれ記録する。
また、プロセッサ42は、無線端末装置P1から送信された所定の運転者の運転評価を要求する制御指令と、所定の運転者に対応する免許証IDを取得する。プロセッサ42は、所定の運転者に対する運転評価を要求する制御指令を生成し、生成された制御指令と取得された免許証IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する。プロセッサ42は、通信部41を介して、運転特性サーバS1から送信された所定の運転者の運転評価結果を取得した場合、取得された運転評価結果を無線端末装置P1に送信する。
メモリ43は、例えばプロセッサ42の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMと、プロセッサ42の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROMとを有する。なお、メモリ43は、SSDあるいはHDD等によるストレージデバイスのうちいずれかを含む記憶デバイスを有してもよい。RAMには、プロセッサ42により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ42の動作を規定するプログラムが書き込まれている。メモリ43は、プロセッサ42により生成された免許証テーブルTB2を記憶する。
次に、図5を参照して、運転特性管理システム100により実行される運転者の初期登録手順について説明する。図5は、実施の形態に係る運転特性管理システム100の運転者の初期登録手順例を示すシーケンス図である。なお、以降の説明では、運転者の生体情報として運転者の正面顔画像、左向き顔画像および右向き顔画像のそれぞれを用いる例について説明するが、これに限定されないことは言うまでもない。
運転特性管理システム100を利用する利用者の一例としての運転者は、カーナビゲーション装置12を操作し、表示部12Cに表示された初期登録ボタン(不図示)を選択(押下)することで、入力部12Dを介して、初期登録を要求する操作を行う(St101)。
カーナビゲーション装置12は、入力部12Dにより受け付けられた運転者操作に基づいて、車内カメラ13により運転者の顔画像(生体情報の一例)を撮像させる。車内カメラ13は、カーナビゲーション装置12により制御され、運転者の顔を撮像する(St102)。また、車内カメラ13は、運転者により車内カメラ13の画角内にかざされた運転者の運転免許証(免許証IDの一例)を撮像する(St103)。車内カメラ13は、撮像された運転者の顔画像と、免許証IDとを紐付けて、カーナビゲーション装置12に送信する(St104)。
カーナビゲーション装置12は、運転者の顔画像と、免許証IDと、自車両の車両IDとを紐付ける(St105)。なお、ここで紐付けられる車両IDは、運転者により入力部12Dに入力された、あるいはカーナビゲーション装置12に記憶された車両のナンバープレート情報、自車両を識別可能な情報等であってよい。カーナビゲーション装置12は、紐付けられた運転者の顔画像、免許証ID、および自車両の車両ID(初期登録データ)と、初期登録を要求する制御指令(初期登録要求)とを、通信機器11を介して、運転特性サーバS1に送信する(St106)。
運転特性サーバS1は、カーナビゲーション装置12から送信された初期登録データと、初期登録を要求する制御指令とを受信する(St107)。
運転特性サーバS1は、初期登録を要求する制御指令に基づいて、取得された免許証IDに映る運転者の正面顔画像と、登録済みの顔画像とを照合する(St108)。運転特性サーバS1は、免許証IDに映る運転者の正面顔画像と、登録済みの顔画像とが照合する(つまり、同一の運転者である)と判定した場合、運転者の顔画像と、免許証IDと、車両IDとを紐付けてメモリ33に登録(格納)して、運転者の初期登録を完了する(St109)。運転特性サーバS1は、初期登録完了後、初期登録が完了した旨の初期登録完了通知を生成して、ネットワークNWを介して、通信機器11に送信する(St110)。
カーナビゲーション装置12は、通信機器11を介して、運転特性サーバS1から送信された初期登録完了通知を表示部12Cに出力して、運転者に初期登録完了を通知する(St111)。
なお、運転特性サーバS1は、登録済みの複数の運転者の免許証IDと、取得された免許証IDまたは顔画像とを照合し、照合の結果、登録済みの複数の運転者の免許証IDと、取得された免許証IDまたは顔画像とが照合しない(つまり、同一の運転者が登録済みでない)と判定した場合にのみ、ステップSt108の処理を実行し、初期登録を実行してもよい。運転特性サーバS1は、登録済みの複数の運転者の免許証IDと、取得された免許証IDまたは顔画像とが照合する(つまり、同一の運転者が登録済みである)と判定した場合には、登録済みの免許証IDに取得された車両IDを紐付けて記録することで、初期登録を完了してもよい。
以上により、実施の形態に係る運転特性管理システム100は、運転者の免許証IDを登録(格納)と、車両IDとを紐付けて管理できる。
次に、図6を参照して、車両C1,…のそれぞれで実行される運転者の初期登録手順について説明する。図6は、車両C1,…における運転者の初期登録手順例を示すフローチャートである。
車両C1,…のそれぞれは、カーナビゲーション装置12の入力部12Dに、運転者の初期登録を要求する操作があるか否かを判定する(St11)。
車両C1,…のそれぞれは、ステップSt11の処理において、運転者の初期登録を要求する操作があると判定した場合(St11,YES)、初期登録手順を示す画面を生成して、カーナビゲーション装置12の表示部12Cに出力して表示する(St12)。ここでいう初期登録手順を示す画面は、初期登録データの一例である運転者が運転する車両IDと、運転者の免許証IDと、運転者の生体情報とをそれぞれ取得するための手順を示す1以上の画面である。
一方、車両C1,…のそれぞれは、ステップSt11の処理において、運転者の初期登録を要求する操作がないと判定した場合(St11,NO)、図6に示す初期登録手順を終了する。
車両C1,…のそれぞれは、車両IDの登録を実行し(St13)、免許証IDの登録を実行し(St14)、顔画像の登録を実行する(St15)。車両C1,…のそれぞれは、ステップSt13~ステップSt15のそれぞれの処理(つまり、初期登録)がすべて完了したか否かを判定する(St16)。
車両C1,…のそれぞれは、ステップSt16の処理において、ステップSt13~ステップSt15のそれぞれの処理(つまり、初期登録)がすべて完了したと判定した場合(St16,YES)、図6に示す初期登録手順を終了する。
一方、車両C1,…のそれぞれは、ステップSt16の処理において、ステップSt13~ステップSt15のそれぞれの処理(つまり、初期登録)がすべて完了していないと判定した場合(St16,NO)、ステップSt12の処理に移行し、未完了であるステップSt13~ステップSt15の処理に対応する初期登録手順を表示し、未完了であるステップSt13~ステップSt15に対応する処理のみを再度実行する。例えば、車両C1,…のそれぞれは、ステップSt13の処理が未完了である場合には、ステップSt13の処理(車両IDの登録処理)に対応する初期登録手順を表示し、ステップSt13の処理(車両IDの登録処理)を再度実行する。
次に、図7を参照して、車両C1,…のそれぞれで実行される運転者の初期登録手順について説明する。図7は、車両C1,…における車両ID登録手順例を示すフローチャートである。具体的に、図7は、図6に示すステップSt13の処理を示すフローチャートである。
カーナビゲーション装置12は、メモリ12Bに記録された車両IDの登録手順に対応する画像、映像あるいは音声等を表示部12Cに出力する(St131)。
車両C1,…のそれぞれは、以下に示すステップSt132A,ステップSt132BあるいはステップSt132Cのいずれかの処理により、自車両の車両IDを取得する(St132)。
カーナビゲーション装置12は、運転者操作により、入力部12Dへの車両ID(例えば、車両のナンバープレート情報等)の入力を受け付ける(St132A)。
ECU16は、メモリ15に記録された自車両の車両IDを取得する(St132B)。
車内カメラ13は、運転者により画角内にかざされた自車両の車検証を撮像し、撮像された車検証の撮像画像をカーナビゲーション装置12のプロセッサ12Aに出力する。カーナビゲーション装置12は、出力された車検証の撮像画像を画像解析し、撮像画像に映る車両IDを取得する(St132C)。
取得された車両IDは、通信機器11に出力される。通信機器11は、出力された車両IDを、ネットワークNWを介して、運転特性サーバS1に送信する(St133)。
次に、図8を参照して、車両C1,…のそれぞれで実行される運転者の初期登録手順について説明する。図8は、車両C1,…における運転者の免許証ID登録手順例を示すフローチャートである。具体的に、図8は、図6に示すステップSt14の処理を示すフローチャートである。
カーナビゲーション装置12は、メモリ12Bに記録された免許証IDの登録手順に対応する画像、映像あるいは音声等を表示部12Cに出力する(St141)。
カーナビゲーション装置12は、運転者操作により、入力部12Dへの免許証ID(例えば、車両のナンバープレート情報等)の入力を受け付ける(St142)。なお、ステップSt142の処理は必須でなく、省略されてもよい。このような場合、カーナビゲーション装置12のプロセッサ12Aまたは運転特性サーバS1は、ステップSt143の処理で撮像された運転免許証の撮像画像を画像解析することで免許証IDを取得する。
車内カメラ13は、運転者により画角内にかざされた運転者の運転免許証を撮像する(St143)。車内カメラ13は、撮像された運転免許証の撮像画像をカーナビゲーション装置12のプロセッサ12Aに出力する。カーナビゲーション装置12は、出力された運転免許証の撮像画像と、入力された免許証IDとを紐付けて、通信機器11に出力する。通信機器11は、カーナビゲーション装置12から出力された運転免許証の撮像画像と、免許証IDとを運転特性サーバS1に送信する(St144)。なお、ステップSt142の処理が省略される場合、通信機器11は、カーナビゲーション装置12から出力された運転免許証の撮像画像を運転特性サーバS1に送信する。
次に、図9を参照して、車両C1,…のそれぞれで実行される運転者の初期登録手順について説明する。図9は、車両C1,…における運転者の顔画像登録手順例を示すフローチャートである。具体的に、図9は、図6に示すステップSt15の処理を示すフローチャートである。
カーナビゲーション装置12は、メモリ12Bに記録された顔画像の登録手順に対応する画像、映像あるいは音声等を表示部12Cに出力する(St151)。カーナビゲーション装置12は、車内カメラ13を制御して、撮像を開始させる。
車内カメラ13は、運転者により車内カメラ13の画角内に提示された運転者の運転免許証を撮像する。ここで、車内カメラ13は、運転免許証の全域であって、例えば、運転免許証に記載された運転者の顔画像と、運転免許証に記載された各種情報(例えば、運転者の氏名情報,住所情報,国籍情報,有効年月日情報,番号情報,種別情報等)とが画角内に映りこむように撮像する(St152)。車内カメラ13は、撮像された運転免許証の撮像画像をプロセッサ12Aに出力する。
なお、ステップSt142において免許証IDが運転者により入力される場合には、運転免許証に映る運転者の顔画像のみを撮像してもよいし、ステップSt143の処理において運転者の顔画像と、運転免許証に記載された各種情報とを撮像する場合には、ステップSt152の処理は省略されてもよい。また、撮像された運転免許証の撮像画像に運転者の顔画像と、運転免許証に記載された各種情報とが映っているか否かの判定は、運転特性サーバS1により実行されてもよいし、カーナビゲーション装置12のプロセッサ12Aにより実行されてもよい。
車内カメラ13は、運転者の顔が正面を向いている状態で撮像し(St153)、撮像された正面顔画像F11をプロセッサ12Aに出力する。車内カメラ13は、運転者の顔が、運転者の正面に位置する車内カメラ13に対して右側を向いている状態で撮像し(St154)、撮像された右向き顔画像F12をプロセッサ12Aに出力する。車内カメラ13は、運転者の顔が、運転者の正面に位置する車内カメラ13に対して左側を向いている状態で撮像し(St154)、撮像された左向き顔画像F13をプロセッサ12Aに出力する。
カーナビゲーション装置12は、車内カメラ13から出力された運転免許証の撮像画像、正面顔画像F11、右向き顔画像F12、および左向き顔画像F13のそれぞれを通信機器11に出力し、運転特性サーバS1に送信させる(St155)。
次に、図10を参照して、運転特性サーバS1で実行される運転者の初期登録手順について説明する。図10は、運転特性サーバS1における運転者の初期登録手順例を示すフローチャートである。
運転特性管理システム100における運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから初期登録を要求する制御指令を取得したか否かを判定する(St21)。
運転特性サーバS1は、ステップSt21の処理において、車両C1,…のそれぞれから初期登録を要求する制御指令を取得したと判定した場合(St21,YES)、制御指令に紐付けられた初期登録データの登録処理を実行する。なお、ここでいう初期登録データは、一例として、車両の車両IDと、運転者の免許証IDと、運転者の生体情報(ここでは、運転者の複数の顔画像であって、異なる3方向のそれぞれから撮像された3枚の顔画像)とを含むデータであるが、これに限定されないことは言うまでもない。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt21の処理において、車両C1,…のそれぞれから初期登録を要求する制御指令を取得していないと判定した場合(St21,NO)、図10に示す初期登録手順を終了する。
運転特性サーバS1は、車両IDの登録を実行し(St22)、免許証IDの登録を実行し(St23)、顔画像の登録を実行する(St24)。運転特性サーバS1は、ステップSt22~ステップSt24のそれぞれの処理(つまり、初期登録)がすべて完了したか否かを判定する(St25)。
運転特性サーバS1は、ステップSt25の処理において、ステップSt22~ステップSt24のそれぞれの処理(つまり、初期登録)がすべて完了したと判定した場合(St25,YES)、図10に示す初期登録手順を終了する。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt25の処理において、ステップSt22~ステップSt24のそれぞれの処理(つまり、初期登録)がすべて完了していないと判定した場合(St25,NO)、ステップSt21の処理に移行し、未完了であるステップSt22~ステップSt24の処理に対応する初期登録手順を表示し、未完了であるステップSt22~ステップSt24に対応する処理のみを再度実行する。例えば、車両C1,…のそれぞれは、ステップSt22の処理が未完了である場合には、ステップSt22の処理に対応する初期登録手順を表示し、ステップSt22の処理である車両IDの登録処理を再度実行する。
次に、図11を参照して、運転特性サーバS1で実行される運転者の初期登録手順について説明する。図11は、運転特性サーバS1における車両ID登録手順例を示すフローチャートである。具体的に、図11は、図10に示すステップSt22の処理を示すフローチャートである。
運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された車両IDを受信し、取得する(St221)。
運転特性サーバS1は、取得された車両IDを解析し(St222)、初期登録される車両IDとして、解析された車両IDが有効であるか否かを判定する(St223)。例えば、運転特性サーバS1は、取得された車両IDが撮像画像である場合には、画像解析を実行し、車検証またはナンバープレートのいずれに基づく車両IDであるかを解析したり、取得された車両IDが運転者操作により入力された文字情報である場合には、文字情報が車検証またはナンバープレートに含まれるいずれの情報であるかを解析したりする。運転特性サーバS1は解析結果が、車両IDとして利用可能な情報であると判定した場合、車両IDが有効であると判定する。
運転特性サーバS1は、ステップSt223の処理において、初期登録される車両IDとして、解析された車両IDが有効であると判定した場合(St223,YES)、新たな利用者IDを生成し、生成された利用者IDと車両IDとを紐付けて登録あるいは一時保存する(St224)。なお、ステップSt224の処理において、利用者IDの生成は必須でなく、省略されてよい。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt223の処理において、初期登録される車両IDとして、解析された車両IDが有効でないと判定した場合(St223,NO)、車両IDの再送を要求する制御指令を生成し、ネットワークNWを介して、車両に送信(通知)する(St225)。
運転特性サーバS1は、車両IDを登録した後、車両IDの登録完了を通知する制御指令を生成し、ネットワークNWを介して、車両に送信する(St226)。なお、ステップSt226の処理は、ステップSt234(図12参照)およびステップSt249(図13参照)のそれぞれの処理と同時に実行されてよい。
次に、図12を参照して、運転特性サーバS1で実行される運転者の初期登録手順について説明する。図12は、運転特性サーバS1における免許証ID登録手順例を示すフローチャートである。具体的に、図12は、図10に示すステップSt23の処理を示すフローチャートである。
運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された運転者の免許証IDを受信し、取得する(St231)。
運転特性サーバS1は、取得された免許証IDに対応する運転免許証の各種情報(例えば、運転免許証に記載された運転者の顔画像,氏名情報,住所情報,国籍情報,有効年月日情報,番号情報,種別情報等)を要求する制御指令を生成して、免許証サーバS2に送信する。運転特性サーバS1は、免許証サーバS2から送信された免許証IDに対応する運転免許証の各種情報を取得する(St232A)。なお、ステップSt232Aの処理は、車両C1,…のそれぞれから運転免許証に記載の顔画像を取得可能でない場合、あるいは取得された顔画像と運転特性テーブルTB1に登録済みの運転者の顔画像とが照合されない場合等に実行されてよい。
運転特性サーバS1は、取得された免許証IDが有効であるか否かを判定する(St232B)。具体的に、運転特性サーバS1は、取得された免許証IDが運転免許証の撮像画像である場合には、撮像画像から各種情報を読み取り可能であるか否か、あるいは文字認識により運転免許証が有効期限であるか否かを判定したり、取得された免許証IDに含まれる運転者の顔画像と運転特性テーブルTB1に登録済みの運転者の顔画像とを照合し、運転者を特定可能であるか否かを判定したりする。
運転特性サーバS1は、ステップSt232Aの処理の後、またはステップSt232Bの処理において、取得された免許証IDが有効であると判定した場合(St232B,YES)、取得された免許証IDを登録する(St233)。なお、運転特性サーバS1は、運転特性テーブルTB1において既に登録済みの免許証IDであると判定した場合には、ステップSt233における免許証IDの登録処理を省略してよい。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt232Bの処理において、取得された免許証IDが有効でないと判定した場合(St232B,NO)、免許証IDの再送を要求する制御指令を生成し、ネットワークNWを介して、車両に送信(通知)する(St232C)。なお、運転特性サーバS1は、ステップSt232Aの処理において、免許証サーバS2から運転免許証の各種情報が取得不可である場合も同様に、ステップSt232Cの処理を実行してもよい。
運転特性サーバS1は、免許証IDを登録した後、免許証IDの登録完了を通知する制御指令を生成し、ネットワークNWを介して、車両に送信(通知)する(St234)。なお、ステップSt234の処理は、ステップSt226(図11参照)およびステップSt249(図13参照)のそれぞれの処理と同時に実行されてよい。
次に、図13を参照して、運転特性サーバS1で実行される運転者の初期登録手順について説明する。図13は、運転特性サーバS1における顔画像登録手順例を示すフローチャートである。具体的に、図13は、図10に示すステップSt24の処理を示すフローチャートである。
運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された運転免許証の撮像画像を受信し、取得する(St241)。また、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された正面顔画像、左向き顔画像、および右向き顔画像のそれぞれ(生体情報の一例)を受信し、取得する(St242)。
運転特性サーバS1は、取得された運転免許証の撮像画像に映る運転者の顔画像と、正面顔画像との顔照合を実行して、運転免許証の撮像画像に映る運転者の顔画像と、取得された正面顔画像とが同一あるいは類似するか否か(つまり、同一人物であるか否か)を判定する(St243)。
運転特性サーバS1は、ステップSt243の処理において、運転免許証の撮像画像に映る運転者の顔画像と、取得された正面顔画像とが同一あるいは類似する(つまり、同一人物である)と判定した場合(St243,YES)、この正面顔画像と、左向き顔画像および右向き顔画像のそれぞれとを用いて、顔照合を実行する(St244)。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt243の処理において、運転免許証の撮像画像に映る運転者の顔画像と正面顔画像とが同一あるいは類似する(つまり、同一人物でない)と判定した場合(St243,NO)、運転免許証の撮像画像あるいは正面顔画像の撮像やり直し(つまり、再撮像)を要求する制御指令を生成し、ネットワークNWを介して、車両に送信(通知)する(St245)。
運転特性サーバS1は、正面顔画像に映る顔と、左向き顔画像および右向き顔画像のそれぞれに映る顔とが同一あるいは類似する(つまり、同一人物である)か否かを判定する(St246)。
運転特性サーバS1は、ステップSt246の処理において、正面顔画像に映る顔と、左向き顔画像および右向き顔画像のそれぞれに映る顔とが同一あるいは類似する(つまり、同一人物である)と判定した場合(St246,YES)、ステップSt232Bの処理において、有効であると判定された免許証IDに、運転免許証の撮像画像と、正面顔画像、左向き顔画像、および右向き顔画像のそれぞれとを紐付けて記録する(St247)。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt246の処理において、正面顔画像に映る顔と、左向き顔画像および右向き顔画像のそれぞれに映る顔とが同一あるいは類似しない(つまり、同一人物でない)と判定した場合(St246,NO)、運転免許証の撮像画像、正面顔画像、左向き顔画像、および右向き顔画像のそれぞれの撮像やり直し(つまり、再撮像)を要求する制御指令を生成し、ネットワークNWを介して、車両に送信(通知)する(St248)。
運転特性サーバS1は、生体情報の一例としての複数の顔画像のそれぞれを免許証IDに紐付けて登録した後、顔画像の登録完了を通知する制御指令を生成し、ネットワークNWを介して、車両に送信(通知)する(St249)。なお、ステップSt249の処理は、ステップSt226(図11参照)およびステップSt234(図12参照)のそれぞれの処理と同時に実行されてよい。
次に、図14を参照して、運転特性管理システム100により実行される運転者の運転特性データの収集手順について説明する。図14は、実施の形態に係る運転特性管理システム100の運転者の運転特性データ収集手順例を示すシーケンス図である。なお、以降の説明では、運転者の生体情報として運転者の正面顔画像、左向き顔画像および右向き顔画像のそれぞれを用いる例について説明するが、これに限定されないことは言うまでもない。
また、図14~図16のそれぞれを参照して説明する運転特性データの収集手順は、初期登録完了後、あるいは事前に初期登録済みの車両C1を運転者が運転する場合に実行される処理である。なお、運転特性データの収集手順は、他の車両でも同様である。
運転者は、車両C1に乗車する(St301)。車両C1のECU16は、1以上あるいは2以上の運転者の乗車検知条件を満たすか否かに基づいて、運転者の乗車を検知する(St302)。ECU16は、運転者の乗車を検知した旨の制御指令を生成して、カーナビゲーション装置12のプロセッサ12Aに出力するとともに、運転者の運転特性データのセンシング(取得)を開始する。カーナビゲーション装置12は、ECU16から出力された制御指令に基づいて、運転者の運転特性データのセンシング(取得)を開始する。
なお、運転特性データは、各種センサ(例えば車内カメラ13,ジャイロセンサ14,アクセルペダル17A,ブレーキペダル17B,ターンランプ17C,ステアリング17D,速度センサ18,車外センサ/カメラ19あるいはGPSセンサ20等(図2参照))により取得され、カーナビゲーション装置12あるいはECU16に出力される。
ECU16は、取得された運転者の運転特性データをカーナビゲーション装置12に出力する。カーナビゲーション装置12は、取得された1以上の運転特性データと車両IDとを紐付けて通信機器11に出力する(St304)。通信機器11は、紐付けられた1以上の運転特性データと車両IDとを、ネットワークNWを介して、運転特性サーバS1に送信させる(St305)。
運転特性サーバS1は、通信機器11から送信された運転特性データと車両IDとを受信して、一時保存する(St306)。
また、車両C1は、車内カメラ13によって運転者の顔を撮像する(St307)。車内カメラ13は、撮像された顔画像をカーナビゲーション装置12に出力する。カーナビゲーション装置12は、車内カメラ13により撮像された1以上の顔画像と、車両IDとを紐付けて、通信機器11に出力する(St308)。通信機器11は、紐付けられた1以上の運転者の顔画像と車両IDとを、ネットワークNWを介して、運転特性サーバS1に送信させる(St309)。
なお、ステップSt307の処理で撮像される顔画像は、異なる2以上の方向を向いている運転者の顔が撮像された複数の顔画像(例えば、運転者の正面顔画像、左向き顔画像および右向き顔画像のうちいずれか2枚以上の顔画像)であることが望ましいが、少なくとも1枚の正面顔画像であればよい。また、顔画像に映る運転者の顔の向きの判定は、運転特性サーバS1により実行されてよい。
運転特性サーバS1は、通信機器11から送信された車両IDと運転者の顔画像とを受信して、取得する(St310)。運転特性サーバS1は、取得された運転者の顔画像の顔照合を実行し、運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の運転者の顔画像(例えば、運転免許証の撮像画像に映る顔画像)のうち、取得された運転者の顔画像に同一あるいは類似する顔画像があるか否かを判定する(St311)。
運転特性サーバS1は、運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の運転者の顔画像のうち、取得された運転者の顔画像に同一あるいは類似する顔画像に対応する運転者を、取得された顔画像に対応する運転者であると特定する。また、運転特性サーバS1は、一時保存された運転特性データのうち、運転者の顔画像に紐付けられた車両IDと同一の車両IDに紐付けられた運転特性データを抽出する。運転特性サーバS1は、抽出された運転特性データを、特定された運転者の免許証IDに紐付けて記録(保存)する(St312)。
運転者は、運転終了後、降車する(St313)。車両C1のECU16は、1以上あるいは2以上の運転者の降車検知条件を満たすか否かに基づいて、運転者の降車を検知する(St314)。ECU16は、運転者の降車を検知した旨の制御指令を生成して、カーナビゲーション装置12のプロセッサ12Aに出力するとともに、運転者の運転特性データのセンシング(取得)を終了する。カーナビゲーション装置12は、ECU16から出力された制御指令に基づいて、運転者の運転特性データのセンシング(取得)を終了する。
通信機器11は、ステップSt302からステップSt314までの期間T1に亘って、カーナビゲーション装置12またはECU16により取得された運転特性データを運転特性サーバS1に送信し続ける。運転特性サーバS1は、通信機器11から期間T1の間に取得された運転特性データを、運転者の免許証IDに紐付けて、運転特性テーブルTB1に記録し続ける。
免許証サーバS2は、無線端末装置P1から送信された所定の運転者の運転評価を要求する制御指令を取得した場合(St315)、所定の運転者の運転評価を要求する制御指令と免許証IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する(St316)。
運転特性サーバS1は、免許証サーバS2から送信された制御指令と免許証IDとを取得する。運転特性サーバS1は、取得された制御指令に基づいて、運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の運転者の免許証IDと、取得された所定の運転者の免許証IDとを照合する。運転特性サーバS1は、照合された免許証IDに紐付けられた運転特性データを用いて、所定の運転者の運転評価を実行する(St317)。運転特性サーバS1は、運転評価結果を免許証サーバS2に送信する(St318)。
免許証サーバS2は、運転特性サーバS1から送信された運転評価結果を取得する(St319)。免許証サーバS2は、免許証テーブルTB2に登録された免許証IDに紐付けて記録するとともに、無線端末装置P1に送信する。なお、無線端末装置P1は、カーナビゲーション装置12により実現されてもよい。なお、所定の運転者の運転評価処理は、免許証サーバS2により実行されてよい。このような場合、免許証サーバS2は、運転特性サーバS1から運転評価に用いられる運転特性データを取得する。
次に、図15を参照して、車両C1,…のそれぞれで実行される運転者の運転特性データ取得手順について説明する。図15は、車両C1,…における運転者の運転特性データ取得手順例を示すフローチャートである。
車両C1,…のそれぞれは、運転席への運転者の乗車を検知したか否かを判定する(St31)。車両C1,…のそれぞれは、ステップSt31の処理において、運転者の乗車を検知したと判定した場合(St31,YES)、各種センサによる運転者の運転特性データの取得を開始する(St32)。
一方、車両C1,…のそれぞれは、ステップSt31の処理において、運転者の乗車を検知していないと判定した場合(St31,NO)、ステップSt31の処理に戻り、運転席への運転者の乗車検知を継続する。
車両C1,…のそれぞれは、車内カメラ13により運転者の顔を撮像する(St33)。なお、ここで撮像される顔画像は、正面顔画像F21,右向き顔画像F22および左向き顔画像F23のそれぞれであることが望ましいが、これに限定されなくてもよい。
車両C1,…のそれぞれは、自車両の車両IDと、各種センサにより取得された1以上の運転特性データと、正面顔画像F21,右向き顔画像F22および左向き顔画像F23のそれぞれとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信する(St34)。
車両C1,…のそれぞれは、運転席からの運転者の降車を検知したか否かを判定する(St35)。車両C1,…のそれぞれは、ステップSt35の処理において、運転者の降車を検知したと判定した場合(St35,YES)、各種センサによる運転者の運転特性データの取得を終了して、図15に示す運転者の運転特性データ取得手順を終了する。なお、車両C1,…のそれぞれは、運転者の降車を検知した場合、運転者による運転が終了した旨を通知する制御指令を生成し、生成された制御指令と車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信してもよい。
一方、車両C1,…のそれぞれは、ステップSt35の処理において、運転者の降車を検知していないと判定した場合(St35,NO)、ステップSt21の処理に戻り、各種センサによる運転者の運転特性データの取得を継続する。なお、ステップSt33の処理は、運転特性サーバS1による運転者の特定処理(ステップSt44)の完了後、省略されてもよい。
次に、図16を参照して、運転特性サーバS1で実行される運転者の運転特性データ収集手順について説明する。図16は、運転特性サーバS1における運転者の運転特性データ収集手順例を示すフローチャートである。
運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された車両IDと、1以上の運転特性データと、1枚以上の顔画像とを受信したか否かを判定する(St41)。
運転特性サーバS1は、ステップSt41の処理において、車両C1,…のそれぞれから送信された車両IDと、1以上の運転特性データと、1枚以上の顔画像とを受信したと判定した場合(St41,YES)、運転特性データを車両IDごとに、メモリ43に一時保存する(St42)。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt41の処理において、車両C1,…のそれぞれから送信された車両IDと、1以上の運転特性データと、1枚以上の顔画像とを受信していないと判定した場合(St41,NO)、ステップSt41の処理に戻る。
運転特性サーバS1は、取得された運転者の顔画像の顔照合を実行する(St43)。運転特性サーバS1は、運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の運転者の顔画像(例えば、運転免許証の撮像画像に映る顔画像)のうち、取得された運転者の顔画像に同一あるいは類似する顔画像があるか否かに基づいて、取得された運転者の顔画像に同一あるいは類似する顔画像に紐付けられた運転者の免許証IDを特定する(St44)。
なお、ここで運転特性サーバS1は、ステップSt43の処理の前に、車両C1,…のそれぞれから送信された車両IDと、運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の車両IDのそれぞれとを照合し、照合された車両IDに紐付けられた1以上の運転者の免許証IDを抽出してもよい。これにより、運転特性サーバS1は、ステップSt44の処理において、運転特性テーブルTB1に登録済みであって、取得された運転者の顔画像と照合される運転者の顔画像の枚数を減少させ、顔照合の照合精度を向上させることができる。
運転特性サーバS1は、ステップSt44の処理において、取得された運転者の顔画像に同一あるいは類似する顔画像があると判定した場合、この顔画像に紐付けられた運転者の免許証IDに基づいて、取得された顔画像に対応する運転者を特定したと判定する(St44,YES)。運転特性サーバS1は、特定された免許証IDに、取得された運転特性データを紐付けて運転特性テーブルTB1に記録(蓄積)する(St45)。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt44の処理において、取得された運転者の顔画像に同一あるいは類似する顔画像がないと判定した場合、この顔画像に紐付けられた運転者の免許証IDに基づいて、取得された顔画像に対応する運転者を特定できないと判定する(St44,NO)。運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから運転終了を通知する旨の制御指令を受信したか否かを判定する(St46)。
運転特性サーバS1は、ステップSt46の処理において、車両C1,…のそれぞれから運転終了を通知する旨の制御指令を受信したと判定した場合(St46,YES)、取得された顔画像と、1以上の運転特性データとを紐付けて、車両IDごとに一時保存する(St47A)。運転特性サーバS1は、同日あるいは後日、再度、新たに取得された顔画像を用いて、ステップSt44の処理を実行する。運転特性サーバS1は、運転者の免許証IDが特定されたと判定した場合、同一の車両IDが紐付けられ、一時保存された運転特性データを、特定された免許証IDに紐付けて記録(蓄積)する(St47A)。これにより、運転特性サーバS1は、免許証IDの初期登録が完了していない場合であっても、一時保存された運転特性データを蓄積できる。
また、運転特性サーバS1は、ステップSt46の処理において、車両C1,…のそれぞれから運転終了を通知する旨の制御指令を受信したと判定した場合(St46,YES)、同一の車両IDに紐付けられた運転特性データを破棄(削除)する(St47B)。
運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから免許証IDが特定済みの車両IDに紐付けられた1以上の運転特性データと、1枚以上の顔画像とを受信したか否かを判定する(St48)。
運転特性サーバS1は、ステップSt48の処理において、免許証IDが特定済みの車両IDに紐付けられた1以上の運転特性データと、1枚以上の顔画像とを受信したと判定した場合(St48,YES)、特定されている免許証IDに取得された運転特性データを紐付けて運転特性テーブルTB1に記録(蓄積)する(St45)。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt48の処理において、免許証IDが特定済みの車両IDに紐付けられた1以上の運転特性データと、1枚以上の顔画像とを受信しないと判定した場合(St48,NO)、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから運転終了を通知する旨の制御指令を受信したか否かを判定する(St49)。
運転特性サーバS1は、ステップSt49の処理において、車両C1,…のそれぞれから運転終了を通知する旨の制御指令を受信したと判定した場合(St49,YES)、図16に示す運転者の運転特性データ収集手順を終了する。
一方、運転特性サーバS1は、ステップSt49の処理において、車両C1,…のそれぞれから運転終了を通知する旨の制御指令を受信していないと判定した場合(St49,NO)、ステップSt48の処理に戻る。
以上により、実施の形態に係る1以上のコンピュータの一例である運転特性サーバS1により実行される運転特性データの管理方法は、複数の運転者の生体情報(生体情報の一例であって、運転特性テーブルTB1に登録された生体情報)と、運転者の免許証IDとを紐付けて登録し、車両C1,…を運転する運転者の生体情報と、運転者の運転特性を示す運転特性データとを取得し、登録された複数の運転者の生体情報のうち生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された生体情報)に同一あるいは類似する生体情報があると判定した場合、同一あるいは類似する生体情報に紐付けられた免許証IDと運転特性データとを紐付けて記録する。
これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、特定された免許証IDに、車両C1,…のそれぞれから送信された運転者の運転特性データを紐付けて記録できるため、運転者が異なる複数の車両を運転する場合であっても、運転者の運転特性データをより効率的に管理できる。したがって、運転者が高齢であって、運転免許証の返納要否の判断を行うための運転評価に用いられる運転特性データの収集および管理(記録)において、運転特性サーバS1は、免許証IDに対応する高齢運転者の運転操作を客観的に評価するための運転特性データをより効果的に収集および管理(記録)できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、生体情報と、運転特性データと、車両C1,…のそれぞれを識別可能な車両ID(車両識別情報の一例)とをさらに取得し、登録された複数の運転者の生体情報のうち生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された生体情報)に同一あるいは類似する生体情報があると判定した場合、同一あるいは類似する生体情報に紐付けられた免許証IDと、運転特性データと、車両IDとを紐付けて記録する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、運転特性データが取得された車両を識別可能にし、免許証IDに対応する高齢運転者の車両ごとの運転操作を客観的に評価するための運転特性データをより効果的に収集および管理(記録)できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、登録された複数の運転者の生体情報のうち生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された生体情報)に同一あるいは類似する生体情報がないと判定した場合、運転特性データと車両IDとを紐付けて一時保存する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、生体情報を用いた運転者の特定できない場合であっても、車両C1,…のそれぞれから送信された運転特性データと車両IDとを紐付けることにより、運転者が特定されるまでの間、運転特性データを一時保存できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、車両C1,…の運転終了情報をさらに取得し、運転終了情報を取得したタイミングで、登録された複数の運転者の生体情報のうち生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された生体情報)に同一あるいは類似する生体情報がないと判定した場合、運転特性データと車両IDとを紐付けて一時保存する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、運転者による運転が終了したタイミングで、生体情報を用いた運転者の特定が完了しない場合であっても、車両C1,…のそれぞれから送信された運転特性データと車両IDとを紐付けることにより、運転者が特定されるまでの間、運転特性データを一時保存できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、登録された複数の運転者の生体情報のうち生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された生体情報)に同一あるいは類似する生体情報がないと判定した場合、車両を運転する運転者の新たな生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された新たな生体情報)を取得し、登録された複数の運転者の生体情報のうち新たな生体情報に同一あるいは類似する生体情報があると判定した場合、同一あるいは類似する生体情報に紐付けられた免許証IDと、一時保存された運転特性データと車両IDとを紐付けて記録する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、運転者を特定するまでの間、車両C1,…のそれぞれから運転者の新たな生体情報を取得し、取得された新たな生体情報に基づいて、運転者の特定処理を繰り返し実行できる。したがって、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれから送信された運転特性データに対応する運転者を特定したタイミングで、特定された運転者の免許証IDと、一時保存された運転特性サーバおよび車両IDとを紐付けて記録できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、登録された複数の運転者の生体情報のうち生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された生体情報)に同一あるいは類似する生体情報がないと判定した場合、運転特性データを削除する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、運転者が特定不可であると判定した運転特性データをメモリ33に記録しないため、メモリ33のメモリ不足の発生をより効果的に抑制できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、車両C1,…の運転終了情報をさらに取得し、運転終了情報を取得したタイミングで、登録された複数の運転者の生体情報のうち生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された生体情報)に同一あるいは類似する生体情報がないと判定した場合、運転特性データを削除する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、運転者による運転が終了したタイミングで運転者が特定不可であると判定した運転特性データをメモリ33に記録しないため、メモリ33のメモリ不足の発生をより効果的に抑制できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、運転者の生体情報と、生体情報に対応する運転者の免許証IDとを取得し、生体情報と免許証IDに含まれる運転者の顔画像とが照合すると判定した場合、生体情報と免許証IDとを紐付けて登録する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、車両C1…のそれぞれから送信された運転者の生体情報(例えば、顔画像,虹彩等)と、免許証IDに含まれる運転者の顔画像との照合結果に基づいて、新たな運転者の免許証IDを登録することで、他者によるなりすまし行為をより効果的に抑制できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1に登録された生体情報(登録生体情報)は、複数の運転者の顔画像である。また、生体情報(車両C1,…のそれぞれから送信された生体情報)は、車両を運転する運転者の顔画像である。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれにより撮像され、送信された運転者の顔画像と、事前に運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の運転者の顔画像とを顔照合することで、運転者を特定できる。また、生体情報として顔画像を用いることで、車両C1,…のそれぞれは、運転者操作なしに車内カメラ13を用いて運転中の運転者を撮像し、撮像された運転者の顔画像を運転特性サーバS1に送信できる。したがって、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれに繰り返し運転者の顔画像の送信の要求処理と、送信された顔画像を用いた顔照合処理とを、運転者が特定されるまでの間、繰り返し実行できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、運転者の顔が正面(第1の方向の一例)を向いている正面顔画像(第1登録顔画像の一例)と、運転者の顔が正面と異なる右向きまたは左向き(第2の方向の一例)を向いている右向き顔画像または左向き顔画像(第2登録顔画像の一例)と、免許証IDとを紐付けて登録し、車両C1,…を運転する運転者の顔が正面を向いている正面顔画像(第1顔画像の一例)と右向きまたは左向きを向いている右向き顔画像(第2顔画像の一例)または左向き顔画像(第2顔画像の一例)と、運転特性データとを取得し、登録された複数の運転者の正面顔画像(第1登録顔画像の一例)のうち車両C1,…から送信された正面顔画像に同一あるいは類似する正面顔画像と、登録された複数の運転者の右向き顔画像または左向き顔画像(第2登録顔画像の一例)のうち車両C1,…から送信された右向き顔画像または左向き顔画像に同一あるいは類似する右向き顔画像または左向き顔画像とをそれぞれ照合し、車両C1,…から送信された正面顔画像に同一あるいは類似する正面顔画像があり、かつ、車両C1,…から送信された右向き顔画像または左向き顔画像に同一あるいは類似する右向き顔画像または左向き顔画像があると判定した場合、登録された同一あるいは類似する正面顔画像、および右向き顔画像または左向き顔画像に紐付けられた免許証IDと、運転特性データとを紐付けて記録する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれにより撮像され、送信された運転者の正面顔画像と、事前に運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の運転者の正面顔画像とを顔照合することで、運転者を特定できる。また、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれに繰り返し運転者の正面顔画像の送信の要求処理と、送信された正面顔画像を用いた顔照合処理とを、運転者が特定されるまでの間、繰り返し実行できる。
また、以上により、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、車両C1,…から送信された正面顔画像に同一あるいは類似する正面顔画像がないと判定した場合には、車両C1,…から新たな正面顔画像を取得し、登録された複数の運転者の正面顔画像のうち、新たな正面顔画像に同一あるいは類似する正面顔画像があるか否かを再度判定する。運転特性サーバS1は、車両C1,…から送信された右向き顔画像または左向き顔画像に同一あるいは類似する右向き顔画像または左向き顔画像がないと判定した場合には、車両C1,…から送信された新たな右向き顔画像または左向き顔画像を取得し、登録された複数の運転者の右向き顔画像または左向き顔画像のうち、新たな右向き顔画像または左向き顔画像に同一あるいは類似する右向き顔画像または左向き顔画像があるか否かを再度判定する。これにより、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれにより撮像され、送信された運転者の右向き顔画像または左向き顔画像と、事前に運転特性テーブルTB1に登録済みの複数の運転者の右向き顔画像または左向き顔画像とを顔照合することで、運転者を特定できる。また、運転特性サーバS1は、車両C1,…のそれぞれに繰り返し運転者の右向き顔画像または左向き顔画像の送信の要求処理と、送信された右向き顔画像または左向き顔画像を用いた顔照合処理とを、運転者が特定されるまでの間、繰り返し実行できる。さらに、実施の形態に係る運転特性サーバS1は、正面顔画像を用いた顔照合だけでなく、右向き顔画像あるいは左向き顔画像を用いた顔照合をさらに実行することで、他者による運転者のなりすまし行為をより効果的に抑制できる。
以上により、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、車両C1,…に搭載された車載器であって、運転特性サーバS1(外部装置の一例)との間でデータ通信を行う通信機器11(通信部の一例)と、車両C1,…を運転する運転者の生体情報を取得する車内カメラ13(第1取得部の一例)と、運転者の運転特性を示す運転特性データを取得するジャイロセンサ14あるいは各種センサ(第2取得部の一例)と、生体情報と運転特性データとを紐付けて出力するプロセッサ12A(制御部の一例)と、を備える。プロセッサ12Aは、紐付けられた生体情報と運転特性データとを通信機器11に出力して、運転特性サーバS1に送信させる。なお、ここでいう各種センサは、例えば車内カメラ13,アクセルペダル17A,ブレーキペダル17B,ターンランプ17C,ステアリング17D,速度センサ18,車外センサ/カメラ19あるいはGPSセンサ20等(図2参照)である。
これにより、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、運転者を特定するための生体情報と、運転評価に用いられる運転特性データとを取得し、取得された生体情報と運転特性データとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信するため、運転特性サーバS1による運転者ごとの運転特性データの管理をより効果的に収集および管理(記録)可能に支援できる。
また、以上により、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、車両C1,…を識別可能な車両ID(車両識別情報の一例)を記録するメモリ12B(記録部の一例)、をさらに備える。プロセッサ12Aは、取得された生体情報と運転特性データと車両IDとを紐付けて通信機器11に出力して、運転特性サーバS1に送信させる。これにより、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、運転者を特定するための生体情報と、運転評価に用いられる運転特性データと、車両IDとを取得し、取得された生体情報と運転特性データと、車両IDとを紐付けて、運転特性サーバS1に送信するため、1台の車両C1,…が複数の運転者により運転される場合であっても、運転特性サーバS1による運転者ごとの運転特性データの管理をより効果的に収集および管理(記録)可能に支援できる。
また、以上により、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、車両C1,…への運転者の乗車情報または降車情報を取得するプロセッサ12A(第3取得部の一例)、をさらに備える。プロセッサ12Aは、運転者の乗車情報が取得されたタイミングから車内カメラ13に生体情報の取得と、ジャイロセンサ14または各種センサによる運転特性データの取得とを開始させる。これにより、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、運転者の乗車情報が取得されたタイミング(つまり、運転者の乗車が検知されたタイミング)から自動で生体情報の取得処理と、運転特性データの取得処理とを開始できる。したがって、カーナビゲーション装置10は、運転者操作なしに運転特性データの取得を開始できるため、運転者による運転特性データの取得開始のための操作忘れ等に起因する運転特性データの取得漏れを抑制できる。
また、以上により、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10におけるプロセッサ12Aは、運転者の降車情報が取得されたタイミングで車内カメラ13による生体情報の取得と、ジャイロセンサ14または各種センサによる運転特性データの取得とを終了させる。これにより、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、運転者の降車情報が取得されたタイミング(つまり、運転者の降車が検知されたタイミング)で、自動で生体情報の取得処理と、運転特性データの取得処理とを終了できる。
また、以上により、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10における車内カメラ13は、運転者の顔を撮像するカメラである。生体情報は、車内カメラ13により撮像された運転者の顔画像である。これにより、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、運転者が運転中であっても車内カメラ13により運転者の顔を撮像でき、撮像された撮像画像を生体情報として取得できる。
また、以上により、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10におけるプロセッサ12Aは、車内カメラ13により撮像された顔画像に映る運転者の顔の向きが所定の向き(例えば、正面、右向きあるいは左向き等)であると判定した場合、顔画像と運転特性データとを紐付けて、通信機器11に出力して、運転特性サーバS1に送信させる。これにより、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、顔画像を選定でき、運転特性サーバS1への顔画像の送信に要するデータ通信量の増加をより効果的に抑制できる。
また、以上により、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10における通信機器11は、運転特性サーバS1から顔画像に映る運転者の顔の向きの指定を受け付ける。プロセッサ12Aは、顔画像に映る運転者の顔の向きが指定された運転者の顔の向きであると判定した場合、顔画像と運転特性データとを紐付けて、通信機器11に出力して、運転特性サーバS1に送信させる。これにより、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、顔照合に用いられる顔画像を選定でき、運転特性サーバS1への顔画像の送信に要するデータ通信量の増加をより効果的に抑制できる。
また、以上により、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、運転者の免許証IDを取得する入力部12Dまたは車内カメラ13(第4取得部の一例)、をさらに備える。プロセッサ12Aは、取得された生体情報と車両IDと免許証IDとを紐付けて通信機器11に出力して、運転特性サーバS1に送信させる。これにより、実施の形態に係るカーナビゲーション装置10は、運転者の初期登録処理に必要な初期登録データである運転者の生体情報と、車両IDと、免許証IDとを紐付けて運転特性サーバS1に送信できる。したがって、運転特性サーバS1は、車両C1,…におけるカーナビゲーション装置10から送信された運転者の生体情報と、免許証IDとに基づいて、運転者の顔照合を実行でき、顔照合したと判定した場合には、運転者の生体情報と、車両IDと、免許証IDとを紐付けて運転特性テーブルTB1に登録(格納)することで初期登録を完了できる。また、この初期登録処理の後、運転特性サーバS1は、同一あるいは他車両から送信された生体情報が、初期登録済みの生体情報に同一あるいは類似すると判定した場合、同一あるいは他車両から送信された生体情報に対応する運転者が、同一あるいは類似すると判定された生体情報に紐付けられた免許証IDに対応する運転者であると特定できるとともに、同一あるいは他車両から送信された運転特性データを、この運転者の免許証IDに紐付けて記録することにより、運転者ごとの運転特性データの取集および管理(記録)を実行できる。
以上、添付図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、運転者ごとの運転特性データをより効率的に収集し、収集された運転特性データの管理を支援できる運転特性データの管理方法および車載器として有用である。
10,12 カーナビゲーション装置
11 通信機器
12A,32,42 プロセッサ
12B,15,33,43 メモリ
12C 表示部
12D 入力部
13 車内カメラ
14 ジャイロセンサ
16 ECU
17 操作部
17A アクセルペダル
17B ブレーキペダル
17C ターンランプ
18 速度センサ
19 車外センサ/カメラ
20 GPSセンサ
21 ステアリング
31,41 通信部
100 運転特性管理システム
C1 車両
F11,F21 正面顔画像
F12,F22 右向き顔画像
F13,F23 左向き顔画像
NW ネットワーク
S1 運転特性サーバ
S2 免許証サーバ
TB1 運転特性テーブル
TB2 免許証テーブル

Claims (19)

  1. 1以上のコンピュータが実行する運転特性データの管理方法であって、
    複数の運転者の登録生体情報と、前記運転者の免許証IDとを紐付けて登録し、
    車両を運転する運転者の生体情報と、前記運転者の運転特性を示す前記運転特性データとを取得し、
    登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記生体情報に同一あるいは類似する登録生体情報があると判定した場合、前記同一あるいは類似する前記登録生体情報に紐付けられた免許証IDと前記運転特性データとを紐付けて記録する、
    運転特性データの管理方法。
  2. 前記生体情報と、前記運転特性データと、前記車両を識別可能な車両識別情報とをさらに取得し、
    登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記生体情報に前記同一あるいは類似する前記登録生体情報があると判定した場合、前記同一あるいは類似する前記登録生体情報に紐付けられた免許証IDと、前記運転特性データと、前記車両識別情報とを紐付けて記録する、
    請求項1に記載の運転特性データの管理方法。
  3. 登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記生体情報に前記同一あるいは類似する前記登録生体情報がないと判定した場合、前記運転特性データと前記車両識別情報とを紐付けて一時保存する、
    請求項2に記載の運転特性データの管理方法。
  4. 前記車両の運転終了情報をさらに取得し、
    前記運転終了情報を取得したタイミングで、登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記生体情報に前記同一あるいは類似する前記登録生体情報がないと判定した場合、前記運転特性データと前記車両識別情報とを紐付けて一時保存する、
    請求項3に記載の運転特性データの管理方法。
  5. 登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記生体情報に前記同一あるいは類似する前記登録生体情報がないと判定した場合、前記車両を運転する前記運転者の新たな生体情報を取得し、
    登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記新たな生体情報に同一あるいは類似する登録生体情報があると判定した場合、前記同一あるいは類似する前記登録生体情報に紐付けられた免許証IDと、前記一時保存された前記運転特性データと前記車両識別情報とを紐付けて記録する、
    請求項3に記載の運転特性データの管理方法。
  6. 登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記生体情報に前記同一あるいは類似する前記登録生体情報がないと判定した場合、前記運転特性データを削除する、
    請求項1に記載の運転特性データの管理方法。
  7. 前記車両の運転終了情報をさらに取得し、
    前記運転終了情報を取得したタイミングで、登録された前記複数の運転者の前記登録生体情報のうち前記生体情報に前記同一あるいは類似する前記登録生体情報がないと判定した場合、前記運転特性データを削除する、
    請求項1に記載の運転特性データの管理方法。
  8. 前記運転者の登録生体情報と、前記登録生体情報に対応する前記運転者の免許証IDとを取得し、
    前記登録生体情報と前記免許証IDに含まれる前記運転者の顔画像とが照合すると判定した場合、前記登録生体情報と前記免許証IDとを紐付けて登録する、
    請求項1に記載の運転特性データの管理方法。
  9. 前記登録生体情報は、前記複数の運転者の顔画像であって、
    前記生体情報は、前記車両を運転する前記運転者の顔画像である、
    請求項1に記載の運転特性データの管理方法。
  10. 前記運転者の顔が第1の方向を向いている第1登録顔画像と、前記運転者の顔が前記第1の方向と異なる第2の方向を向いている第2登録顔画像と、前記免許証IDとを紐付けて登録し、
    前記車両を運転する前記運転者の顔が前記第1の方向を向いている第1顔画像と前記第2の方向を向いている第2顔画像と、前記運転特性データとを取得し、
    登録された前記複数の運転者の前記第1登録顔画像のうち前記第1顔画像に同一あるいは類似する第1登録顔画像と、登録された前記複数の運転者の前記第2登録顔画像のうち前記第2顔画像に同一あるいは類似する第2登録顔画像とをそれぞれ照合し、
    前記第1顔画像に前記同一あるいは類似する前記第1登録顔画像があり、かつ、前記第2顔画像に前記同一あるいは類似する前記第2登録顔画像があると判定した場合、前記同一あるいは類似する前記第1登録顔画像および前記第2登録顔画像に紐付けられた免許証IDと、前記運転特性データとを紐付けて記録する、
    請求項1に記載の運転特性データの管理方法。
  11. 前記第1顔画像に前記同一あるいは類似する前記第1登録顔画像がないと判定した場合には、新たな第1顔画像を取得し、登録された前記複数の運転者の前記第1登録顔画像のうち前記新たな第1顔画像に同一あるいは類似する第1登録顔画像があるか否かを再度判定し、
    前記第2顔画像に前記同一あるいは類似する前記第2登録顔画像がないと判定した場合には、新たな第2顔画像を取得し、登録された前記複数の運転者の前記第2登録顔画像のうち前記新たな第2顔画像に同一あるいは類似する第2登録顔画像があるか否かを再度判定する、
    請求項10に記載の運転特性データの管理方法。
  12. 車両に搭載された車載器であって、
    外部装置との間でデータ通信を行う通信部と、
    前記車両を運転する運転者の生体情報を取得する第1取得部と、
    前記運転者の運転特性を示す運転特性データを取得する第2取得部と、
    前記生体情報と前記運転特性データとを紐付けて出力する制御部と、を備え、
    前記制御部は、紐付けられた前記生体情報と前記運転特性データとを前記通信部に出力して、前記外部装置に送信させる、
    車載器。
  13. 前記車両を識別可能な車両識別情報を記録する記録部、をさらに備え、
    前記制御部は、取得された前記生体情報と前記運転特性データと前記車両識別情報とを紐付けて前記通信部に出力して、前記外部装置に送信させる、
    請求項12に記載の車載器。
  14. 前記車両への前記運転者の乗車情報または降車情報を取得する第3取得部、をさらに備え、
    前記制御部は、前記第3取得部により前記運転者の乗車情報が取得されたタイミングから前記第1取得部に前記生体情報の取得と、前記第2取得部による前記運転特性データの取得とを開始させる、
    請求項12に記載の車載器。
  15. 前記制御部は、前記第3取得部により前記運転者の降車情報が取得されたタイミングで前記第1取得部による前記生体情報の取得と、前記第2取得部による前記運転特性データの取得とを終了させる、
    請求項14に記載の車載器。
  16. 前記第1取得部は、前記運転者の顔を撮像するカメラであり、
    前記生体情報は、前記第1取得部により撮像された前記運転者の顔画像である、
    請求項12に記載の車載器。
  17. 前記制御部は、前記第1取得部により撮像された前記顔画像に映る前記運転者の顔の向きが所定の向きであると判定した場合、前記顔画像と前記運転特性データとを紐付けて、前記通信部に出力して、前記外部装置に送信させる、
    請求項16に記載の車載器。
  18. 前記通信部は、前記外部装置から前記顔画像に映る前記運転者の顔の向きの指定を受け付け、
    前記制御部は、前記顔画像に映る前記運転者の顔の向きが前記指定された前記運転者の顔の向きであると判定した場合、前記顔画像と前記運転特性データとを紐付けて、前記通信部に出力して、前記外部装置に送信させる、
    請求項16に記載の車載器。
  19. 前記運転者の免許証IDを取得する第4取得部、をさらに備え、
    前記制御部は、取得された前記生体情報と前記車両識別情報と前記免許証IDとを紐付けて前記通信部に出力して、前記外部装置に送信させる、
    請求項13に記載の車載器。
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