JP2004094459A - 違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法 - Google Patents
違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】自動車取締りを実施する際に、簡易な取締り機器で短時間に設置が可能で、自動車に対して無免許運転者の摘発を効率的かつ的確に行うことができ、また、盗難車等の摘発も容易に行うことができる違反運転摘発システム技術を提供すること。
【解決手段】少なくとも、運転免許取得者に関する情報の登録を行う情報登録装置2と、この情報登録装置から登録される運転免許取得者に関する情報の検索照合のためのデータを蓄積したデータベースを具備する登録内容照合装置4と、ドライバーが運転する車両に具備される当該ドライバーの指紋照合用の指紋認証装置10と、路上での車両取締り時に、走行中の車両のナンバープレートを撮影するためのカメラを具備する携帯型取締り装置50等を、通信網を介して接続した違反運転摘発システム。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも、運転免許取得者に関する情報の登録を行う情報登録装置2と、この情報登録装置から登録される運転免許取得者に関する情報の検索照合のためのデータを蓄積したデータベースを具備する登録内容照合装置4と、ドライバーが運転する車両に具備される当該ドライバーの指紋照合用の指紋認証装置10と、路上での車両取締り時に、走行中の車両のナンバープレートを撮影するためのカメラを具備する携帯型取締り装置50等を、通信網を介して接続した違反運転摘発システム。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法に関し、より具体的には、自動車等(以下、車両ともいう)を運転する運転者(ドライバー)を、指紋データを含めた識別情報で特定可能とすると共に、通信網を活用して、効率的に違反運転を摘発可能とする違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、違反運転の摘発を実施する場合には、通常、警察官が任意に車両を停車させて、個々に運転免許証を提示させ、目視で確認を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の路上での車両の取締りのように、警察官が任意に車両を停車させて運転免許証の所持を目視で確認する方法では、例えば偽造免許者を見過ごすことがあり正確さに欠けるという問題があり、取締りのための車両の駐車スペースにより、その台数が限られてしまうという問題もあった。また、取締り中の車両が多数滞留すると、付近の交通が渋滞を引き起こすという問題もあった。さらに、盗難車等の摘発は困難であるという問題もあった。
【0004】
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来の技術における上述のような諸問題を解消することを可能とする、違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る違反運転摘発システムは、運転免許取得者に関する情報の登録を行う機能を有する第1の情報登録装置と、前記情報登録装置から登録される運転免許取得者に関する情報の検索照合のためのデータを蓄積したデータベースを具備する登録内容照合装置と、ドライバーが運転する車両に具備される当該ドライバーの指紋照合用の指紋認証装置と、路上での車両取締り時に、走行中の車両のナンバープレートを撮影するためのカメラを具備する携帯型取締り装置とを、通信網を介して接続してなることを特徴とする。
【0006】
ここで、本発明に係る違反運転摘発システムは、さらに、車両の所有者の情報と対応する車両番号の登録を行う機能を有する第2の情報登録装置を含むように構成してもよい。
【0007】
また、上記違反運転摘発システムに用いられる情報登録装置(第1の情報登録装置)は、少なくとも、運転免許取得者の写真,氏名,住所,免許種別,賞罰履歴並びに指紋のデータと、それらの更新データで構成される運転免許取得者情報を、登録内容照合装置内のデータベースに登録する機能を具備することを特徴とする。
【0008】
また、上記登録内容照合装置は、前記携帯取締り装置からの要求に応じて、前記第1の情報登録装置および第2の情報登録装置から登録された各種情報の中から、要求された情報を検索・照合して、要求に合致する情報を前記携帯取締り装置に送信する機能を具備することを特徴とする。
【0009】
また、上記指紋認証装置は、車両搭載型の指紋認証装置であって、前記第2の情報登録装置から登録された車両の所有者の情報と、運転者の指紋データを取り込む機能と、前記所有者の情報と運転者の指紋データとを前記登録内容照合装置に送信する機能と、前記登録内容照合装置における検索・照合結果を受信する機能とを具備することを特徴とする
【0010】
ここで、上記指紋認証装置は、前記登録内容照合装置における検索・照合結果に応じて、エンジンの始動可否判定機能を具備することを特徴とする。
【0011】
また、上記携帯型取締り装置は、前記カメラにより撮影した車両のナンバープレートの情報を前記登録内容照合装置に送信する機能と、前記登録内容照合装置における検索・照合結果を受信する機能と、この検索・照合結果が取締り検問を要することを示すものである場合には、その旨を出力する機能を具備することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る違反運転摘発方法は、少なくとも、運転免許取得者の写真,氏名,住所,免許種別,賞罰履歴並びに指紋のデータと、それらの更新データをデータベースに蓄積しておき、また、車両の所有者に関する情報を前記データベースに蓄積しておき、路上での車両取締り時に、携帯型取締り装置により撮影された走行中の車両のナンバープレートの情報が送信されると、前記データベース内のデータを検索・照合して、当該車両の運転者が、当該車両の運転する資格を有する者か否かを判定することを特徴とする。
【0013】
本発明のこれ以外の特徴は、以下の説明によって明らかにされる。
【0014】
本発明によれば、上述のように構成したことにより、車両の無免許運転または免許停止中運転の取締りや盗難車の摘発を容易に行うことが可能になるばかりでなく、一斉取締り時の違反車両の減点データを、警察署に具備する情報通信端末から前記データベースへ登録すること等も可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す好適実施例に基づいて、詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る違反運転摘発システムの構成を示すシステム構成図、図2は、本実施形態に係る違反運転摘発システム各部の機能と動作の概要を説明するシステム概要説明図、図3は、本実施形態に係る違反運転摘発システムの動作の流れを説明するシステムフロー図である。
【0017】
図1により、本発明に係る違反運転摘発システムの構成を説明する。
ドライバーが運転する自動車1は、指紋認証システム10を搭載している。この指紋認証システム10は、システム運用を制御する本体110と、運転するドライバーの指紋登録照合の際に指紋免許登録照合センタ4へアクセスする、上記本体110と接続された端末機111、および指紋を検出する指紋センサ112と、通信網7を介して外部と通信する通信用のアンテナ113とを含む構成である。
【0018】
運転免許証センタ2は、運転免許証を発行するとともに運転免許証取得者の指紋データの登録および運転免許取得者の写真,指名,住所,免許種別,賞罰履歴等のデータやその更新データを、運転免許証取得者データとして登録する通信網7に接続された情報通信端末20と、この情報通信端末20と接続されており、運転免許証取得者の写真情報を送信するカメラ21や、運転免許証取得者の指紋情報を送信する指紋センサ22とを含む構成である。
【0019】
一方、自動車1を販売するディーラ3は、自動車所有者の氏名と対応するカーナンバーのデータを登録する、通信網7に接続された情報通信端末30を設置している。また、自動車1に設置する認証システムからは、自動車所有者の氏名の許容者メンバーとして複数の人の氏名と指紋が登録できる。
【0020】
指紋免許登録照合センタ4は、前記運転免許証センタ2の情報通信端末20から登録される前記運転免許証取得者データの蓄積や、前記ディーラ3の情報通信端末30から登録される前記カーナンバーデータの蓄積、および自動車を運転するドライバーから登録される指紋と前記運転免許証センタ2から登録されて蓄積している指紋との照合結果の指紋照合結果データや、警察署6の情報通信端末60から登録される一斉取締り時の減点データ等をメモリへ蓄積するデータベース40を設置している。
【0021】
取締りの警察5は、運転中の自動車1に対しての無免許運転や免許停止中運転および盗難車等を摘発するための取締りを実施するカメラ51が接続された携帯取締り機50を、路上に設置している。
また、警察署6は、一斉取締り時の駐車違反,スピード違反等の減点データを前記指紋免許登録照合センタ4へ賞罰履歴として登録する情報通信端末60を設置している。
【0022】
なお、運転免許証発行時の免許取得者の指紋データおよび運転免許証取得者データの登録が行われる前記運転免許証センタ2の情報通信端末20と前記指紋免許登録照合センタ4のデータベース40間,自動車所有者の氏名とこれに対応するカーナンバーの登録が行われる前記ディーラ3の情報通信端末30と前記指紋登録照合の時に指紋免許登録照合センタ4のデータベース40間,自動車1を運転するドライバーの指紋登録照合の時に指紋免許登録照合センタ4へアクセスする上記自動車1に設置する指紋認証システム10と上記指紋免許登録照合センタ4のデータベース40間,取締りの警察5により路上で自動車取締りをする前記携帯取締り機50と前記指紋免許登録照合センタ4間,一斉取締り時の減点データを登録する前記警察署の情報通信端末と前記指紋免許登録照合センタのデータベース間におけるデータの送信・受信は、それぞれが、携帯電話網やIP網から構成されている通信網7を介して行われる。
【0023】
運転免許証センタ2では、自動車1を運転するドライバーに運転免許証を受け渡すとともに、情報通信端末20と接続されたカメラ21を用いて当該ドライバーの写真を撮り、また、指紋センサ22を用いて当該ドライバーの指紋を採取する。そして、情報通信端末20は、通信網7を介して指紋免許登録照合センタ4へアクセスして、自動車運転免許所有者の登録をするために前記写真および指紋の情報を前記指紋免許登録照合センタ4へ送信し、そのデータベース40へ蓄積する。
【0024】
前記指紋免許登録照合センタ4のデータベース40には、写真や指紋の情報の他に、前記自動車運転免許所有者の氏名,住所,免許種別,賞罰履歴等のデータやその更新データも情報通信端末20から送信されて蓄積される。また、データベース40には、ディーラ3の情報通信端末30から通信網7を介して送信し登録された、前記自動車運転免許所有者の氏名に対応した複数の許容者メンバーの氏名と指紋も蓄積される。
【0025】
自動車1の指紋認証システム10では、当該自動車1に設置されている指紋認証システム10の端末機111から通信網7を介して指紋免許登録照合センタ4へアクセスし、指紋センサ112から当該ドライバーの指紋データを送信する。指紋免許登録照合センタ4のデータベース40では、受信したドライバーの指紋データと蓄積されている運転免許所有者の指紋データとを検索・照合して、指紋照合結果データを前記指紋認証システム10へ送信するとともに、この指紋照合結果データを蓄積しておき、再び指紋データを指紋認証システム10から受信すると上書きして更新する。
【0026】
また、指紋認証システム10では、指紋免許登録照合センタ4から指紋照合結果データを受信すると、指紋照合結果が登録されたカーナンバーに対応した免許保有者の時には自動車のエンジンが始動可能となり、エンジンキーを挿入するとエンジンが始動する。ここで、前記指紋認証システム10から前記指紋免許登録照合センタ4へ送信するドライバーの指紋データには、運転する自動車1のカーナンバーが含まれている。
【0027】
一方、自動車の違反運転を取り締まる取締りの警察5は、携帯取締り機50へ接続され、取り締まる自動車を特定する場所に設置したカメラ51から対象自動車のナンバープレートを撮影すると、携帯取締り機50では、撮影画像からカーナンバーを抽出し、抽出したカーナンバーデータを通信網7を介して指紋免許登録照合センタ4へ、免許保有者の登録がされているか否かのチェックのため送信する。
【0028】
携帯取締り機50から取締り対象自動車のカーナンバーを受信した指紋免許登録照合センタ4のデータベース40は、ディーラ3から免許証保有者のカーナンバーとして登録されて蓄積しているカーナンバーを検索・照合して、携帯取締り機50から受信したカーナンバーと一致するカーナンバーに対応した、自動車運転時にドライバーが指紋照合してメモリへ蓄積している指紋照合結果データおよび前記運転免許証センタ2から登録されて蓄積している運転免許取得者の運転免許証取得者データを、当該携帯取締り機50へ送信する。
【0029】
携帯取締り機50は、指紋免許登録照合センタ4のデータベース40からの指紋照合結果データおよび運転免許証取得者データを受信すると、入手した指紋照合結果データおよび運転免許証取得者データを当該携帯取締り機50の画面へ表示し、指紋照合結果により取締り対象自動車のドライバーが免許保有者もしくは免許保有者の許容メンバーでない時には、取締り対象自動車は運転許容者以外が運転しているものと判定し、また、前記運転免許証取得データの賞罰履歴により運転免許停止の期間中である時には、違反運転しているものと判定して、当該携帯取締り機50からアラームを出力して、当該取締り対象自動車が取締り場所へ到着すると停車させて検問する。
【0030】
次に、図2により、本発明のシステム概要をシステムの流れに従って、順番により詳細に説明する。
(1)登録A:
運転免許証センタ2では、情報通信端末20から指紋免許登録照合センタ4のデータベース40へ、通信網7を介して免許証取得者の指名,住所,免許種別,写真,指紋,賞罰履歴およびその更新データ等を登録する。
【0031】
(2)登録B:
ディーラ3では、情報通信端末30から指紋免許登録照合センタ4のデータベース40へ、通信網7を介して免許証取得者の氏名に対応したカーナンバーを登録する。
【0032】
(3)自動車1へ乗車時、ドライバーの指紋採取:
ドライバーは自動車1へ乗車した時には、指紋認証システム10の指紋センサ112へタッチする。
【0033】
(4)ドライバーの指紋のチェック:
自動車1に設置した指紋認証システム10に接続された端末機111から通信網7を介して指紋免許登録照合センタ4へアクセスして指紋データを送信し、登録されている免許保有者の指紋か否かをチェックする。
【0034】
(5)照合結果の通知:
指紋免許登録照合センタ4から自動車1の指紋認証システム10へ、指紋の照合結果データが送信される。
【0035】
(6)免許所持者であれば、エンジンの始動許可:
指紋の照合結果が免許所持者の時には、ドライバーがエンジンキーを挿入すると自動車1のエンジンが始動して運転が可能となる。
【0036】
(7)取締り対象自動車のナンバープレート撮影:
取締りの警察5の携帯取締り機50に接続されたカメラ51から、走行中の取締り対象自動車1のナンバープレートを撮影する。
【0037】
(8)撮影映像から抽出したカーナンバーデータの送信:
カメラ51が撮影した撮影映像のナンバープレートからカーナンバーを抽出し、抽出したカーナンバーデータを携帯取締り機50から指紋免許登録照合センタ4へ、通信網7を介して送信する。
【0038】
(9)カーナンバーの照合:
指紋免許登録照合センタ4で、携帯取締り機50から受信したカーナンバーが運転免許所有者として登録されたカーナンバーと一致するか否かを、検索・照合する。
【0039】
(10)照合結果の通知:
自動車1を運転するドライバーの指紋と指紋免許登録照合センタ4が蓄積している免許保有者の指紋登録との照合結果である指紋照合結果データおよび賞罰履歴を、指紋免許登録照合センタ4から取締りの警察5へ送信する。
【0040】
(11)検問:
取締りの警察5の携帯取締り機50は、受信した指紋照合結果データが不一致情報であるとき、および賞罰履歴が免許停止の期間中である時には、取締り対象自動車は運転許容者以外が運転しているものと判定して、携帯取締り機50からアラームを出力し、自動車が取締り場所へ到着すると停車させて調べる。
【0041】
(12)登録C:
警察署6の情報通信端末60は、一斉取締り時の駐車違反,スピード違反等の減点データを賞罰履歴として、通信網7を介し指紋免許登録照合センタ4へ登録する。
【0042】
次に、図3により本実施形態に係る違反運転摘発方法システムの動作の流れを説明する。
【0043】
運転免許証センタ2の情報通信端末20は、自動車1を運転するドライバーの運転免許証の発行や免許の更新を行い(ステップ1、図中では、S1等と略記している)、自動車1を運転するドライバーの運転免許証を発行した時は、免許取得者本人が確認できる免許保有者の指紋および氏名,住所,免許種別,写真,賞罰履歴等のデータを、指紋免許登録照合センタ4のデータベース40へ登録する(ステップ2)。
【0044】
ディーラ3の情報通信端末30は、自動車1所有者の氏名と対応したカーナンバーを指紋免許登録照合センタ4のデータベース40へ登録する。氏名の登録は家族を含めた複数の許容メンバが登録できる(ステップ3)。
指紋免許登録照合センタ4のデータベース40は、運転免許証センタ2から登録された免許保持者の指紋、氏名、住所、免許種別、賞罰履歴等のデータや更新データおよびカーナンバーデータを蓄積している(ステップ4)。
【0045】
自動車1を運転するために乗車したドライバーは、当該自動車1に搭載されている指紋認証システム10の指紋センサ112にタッチし(ステップ5)、当該自動車1に搭載されている指紋認証システム10の端末機111から、ドライバーが指紋免許登録照合センタ4へ通信網7を介してアクセスし、自分の指紋データを送信して、免許保有者の許容メンバの登録がなされているか否かをチェックする(ステップ6)。
【0046】
指紋免許登録照合センタ4のデータベース40は、自動車1に搭載の指紋認証システム10から運転するドライバーの指紋情報と免許保有者チェック情報を受信すると、免許保有者の許容メンバの登録がなされているか否かを検索・照合し(ステップ7)、検索した照合結果を自動車1の指紋認証システム10へ送信するとともに、照合結果のデータを指紋照合結果データとして記憶する。このデータは、再び指紋データを受信すると上書きされて更新する(ステップ8)。
【0047】
自動車1に搭載の指紋システム10は、当該指紋システム10が受信する指紋免許登録照合センタ4からの照合結果が免許所持者の時にはエンジン始動の許可通知がされ(ステップ9)、エンジンキーを挿入するとエンジンが始動して運転が可能となる。
【0048】
取締りの警察5の携帯取締り機50は、取締り自動車1を特定する場所に設置した携帯取締り機50に接続されたカメラ51により、対象自動車1のナンバープレートを撮影し、撮影画像からカーナンバーを抽出し、抽出したカーナンバーデータが免許保有者のナンバー登録がされているか否かをチェックするために、指紋免許登録照合センタ4へ送信する(ステップ10)。
【0049】
指紋免許登録照合センタ4のデータベース40は、免許保有者のカーナンバーとして登録し蓄積するカーナンバーを検索・照合して、取締りの警察5の携帯取締り機50から受信したカーナンバーと一致する、予め登録されているカーナンバーのドライバーが自動車1を運転する時に指紋データを送信してメモリしている指紋照合結果データ、および予め登録された運転免許取得者データを携帯取締り機50へ送信する(ステップ11)。
【0050】
取締り場所に設置した携帯取締り機50は、指紋免許登録照合センタ4から取締り対象自動車1のドライバーが免許保有者の許容メンバであるか否かを示す指紋照合結果データ、および運転免許証取得者データを受信して表示し(ステップ12)、不一致情報および免許停止中情報を受信した時には、取締り対象自動車は運転許容者以外が運転しているものと判定して、携帯取締り機50よりアラームを出力し(ステップ13)、取締り対象自動車が取締り場所へ到着すると停車させて検問する(ステップ14)。
【0051】
また、警察署6の情報通信端末60は、一斉取締り時の駐車違反、スピード違反等の減点データを賞罰履歴として指紋免許登録照合センタ4へ通信網7を介して登録する(ステップ15)。
【0052】
上記実施形態によれば、自動車の違反運転を取り締まる警察は、路上に設置した携帯取締り機および当該携帯取締り機に接続されたカメラにより運行中の自動車のナンバープレートを撮影してカーナンバー情報を指紋免許登録照合センタへ送信するだけで、指紋免許登録照合センタでは、受信したカーナンバー情報と蓄積しているカーナンバー情報との照合により一致したカーナンバーから所定の免許所有者を特定し、当該免許所有者が自動車運転時に指紋免許登録照合センタへ送信した指紋データと予め登録により蓄積している指紋データとの照合した結果である指紋照合結果データを警察の携帯取締り機へ送信し、当該携帯取締り機は、受信した指紋照合結果が不一致として表示した時にはアラームが出力されるので、自動車取締りを実施する警察は、違反運転者の摘発を効率的、かつ的確に行うことができ、また、盗難車等の摘発も容易に行うことができるという顕著な効果を奏するものである。さらに、自動車の取締りが効率的なために、場所での交通渋滞の発生を防ぐことができるという効果も得られるものである。
【0053】
なお、上記実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明はこれに限定されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、適宜の変更・改良を行ってもよいことはいうまでもない。
【0054】
例えば、本発明は、登録内容の照合を行う装置に登録する個人識別のためのデータを変更し、それに対するチェックアルゴリズムを用意することにより、各種機器の不正利用、具体的は携帯端末等における「なりすまし」のチェック等にも容易に応用可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、予め設定された運転適格者による場合以外の、不正な運転者による違反運転を確実に排除することが可能となり、公正な運転環境の構築等に大いに寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る違反運転摘発システムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】実施形態に係る違反運転摘発システム各部の機能と動作の概要を説明するシステム概要説明図である。
【図3】実施形態に係る違反運転摘発システムの動作の流れを説明するシステムフロー図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 運転免許証センタ
3 ディーラ
4 指紋免許登録照合センタ
5 取締りの警察
6 警察署
7 通信網
10 指紋認証システム
20,30,60 情報通信端末
21,51 カメラ
22,112 指紋センサ
40 データベース
50 携帯取締り機
110 指紋認証システム本体
111 同、端末機
113 同、アンテナ
【発明の属する技術分野】
本発明は、違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法に関し、より具体的には、自動車等(以下、車両ともいう)を運転する運転者(ドライバー)を、指紋データを含めた識別情報で特定可能とすると共に、通信網を活用して、効率的に違反運転を摘発可能とする違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、違反運転の摘発を実施する場合には、通常、警察官が任意に車両を停車させて、個々に運転免許証を提示させ、目視で確認を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の路上での車両の取締りのように、警察官が任意に車両を停車させて運転免許証の所持を目視で確認する方法では、例えば偽造免許者を見過ごすことがあり正確さに欠けるという問題があり、取締りのための車両の駐車スペースにより、その台数が限られてしまうという問題もあった。また、取締り中の車両が多数滞留すると、付近の交通が渋滞を引き起こすという問題もあった。さらに、盗難車等の摘発は困難であるという問題もあった。
【0004】
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来の技術における上述のような諸問題を解消することを可能とする、違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る違反運転摘発システムは、運転免許取得者に関する情報の登録を行う機能を有する第1の情報登録装置と、前記情報登録装置から登録される運転免許取得者に関する情報の検索照合のためのデータを蓄積したデータベースを具備する登録内容照合装置と、ドライバーが運転する車両に具備される当該ドライバーの指紋照合用の指紋認証装置と、路上での車両取締り時に、走行中の車両のナンバープレートを撮影するためのカメラを具備する携帯型取締り装置とを、通信網を介して接続してなることを特徴とする。
【0006】
ここで、本発明に係る違反運転摘発システムは、さらに、車両の所有者の情報と対応する車両番号の登録を行う機能を有する第2の情報登録装置を含むように構成してもよい。
【0007】
また、上記違反運転摘発システムに用いられる情報登録装置(第1の情報登録装置)は、少なくとも、運転免許取得者の写真,氏名,住所,免許種別,賞罰履歴並びに指紋のデータと、それらの更新データで構成される運転免許取得者情報を、登録内容照合装置内のデータベースに登録する機能を具備することを特徴とする。
【0008】
また、上記登録内容照合装置は、前記携帯取締り装置からの要求に応じて、前記第1の情報登録装置および第2の情報登録装置から登録された各種情報の中から、要求された情報を検索・照合して、要求に合致する情報を前記携帯取締り装置に送信する機能を具備することを特徴とする。
【0009】
また、上記指紋認証装置は、車両搭載型の指紋認証装置であって、前記第2の情報登録装置から登録された車両の所有者の情報と、運転者の指紋データを取り込む機能と、前記所有者の情報と運転者の指紋データとを前記登録内容照合装置に送信する機能と、前記登録内容照合装置における検索・照合結果を受信する機能とを具備することを特徴とする
【0010】
ここで、上記指紋認証装置は、前記登録内容照合装置における検索・照合結果に応じて、エンジンの始動可否判定機能を具備することを特徴とする。
【0011】
また、上記携帯型取締り装置は、前記カメラにより撮影した車両のナンバープレートの情報を前記登録内容照合装置に送信する機能と、前記登録内容照合装置における検索・照合結果を受信する機能と、この検索・照合結果が取締り検問を要することを示すものである場合には、その旨を出力する機能を具備することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る違反運転摘発方法は、少なくとも、運転免許取得者の写真,氏名,住所,免許種別,賞罰履歴並びに指紋のデータと、それらの更新データをデータベースに蓄積しておき、また、車両の所有者に関する情報を前記データベースに蓄積しておき、路上での車両取締り時に、携帯型取締り装置により撮影された走行中の車両のナンバープレートの情報が送信されると、前記データベース内のデータを検索・照合して、当該車両の運転者が、当該車両の運転する資格を有する者か否かを判定することを特徴とする。
【0013】
本発明のこれ以外の特徴は、以下の説明によって明らかにされる。
【0014】
本発明によれば、上述のように構成したことにより、車両の無免許運転または免許停止中運転の取締りや盗難車の摘発を容易に行うことが可能になるばかりでなく、一斉取締り時の違反車両の減点データを、警察署に具備する情報通信端末から前記データベースへ登録すること等も可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す好適実施例に基づいて、詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る違反運転摘発システムの構成を示すシステム構成図、図2は、本実施形態に係る違反運転摘発システム各部の機能と動作の概要を説明するシステム概要説明図、図3は、本実施形態に係る違反運転摘発システムの動作の流れを説明するシステムフロー図である。
【0017】
図1により、本発明に係る違反運転摘発システムの構成を説明する。
ドライバーが運転する自動車1は、指紋認証システム10を搭載している。この指紋認証システム10は、システム運用を制御する本体110と、運転するドライバーの指紋登録照合の際に指紋免許登録照合センタ4へアクセスする、上記本体110と接続された端末機111、および指紋を検出する指紋センサ112と、通信網7を介して外部と通信する通信用のアンテナ113とを含む構成である。
【0018】
運転免許証センタ2は、運転免許証を発行するとともに運転免許証取得者の指紋データの登録および運転免許取得者の写真,指名,住所,免許種別,賞罰履歴等のデータやその更新データを、運転免許証取得者データとして登録する通信網7に接続された情報通信端末20と、この情報通信端末20と接続されており、運転免許証取得者の写真情報を送信するカメラ21や、運転免許証取得者の指紋情報を送信する指紋センサ22とを含む構成である。
【0019】
一方、自動車1を販売するディーラ3は、自動車所有者の氏名と対応するカーナンバーのデータを登録する、通信網7に接続された情報通信端末30を設置している。また、自動車1に設置する認証システムからは、自動車所有者の氏名の許容者メンバーとして複数の人の氏名と指紋が登録できる。
【0020】
指紋免許登録照合センタ4は、前記運転免許証センタ2の情報通信端末20から登録される前記運転免許証取得者データの蓄積や、前記ディーラ3の情報通信端末30から登録される前記カーナンバーデータの蓄積、および自動車を運転するドライバーから登録される指紋と前記運転免許証センタ2から登録されて蓄積している指紋との照合結果の指紋照合結果データや、警察署6の情報通信端末60から登録される一斉取締り時の減点データ等をメモリへ蓄積するデータベース40を設置している。
【0021】
取締りの警察5は、運転中の自動車1に対しての無免許運転や免許停止中運転および盗難車等を摘発するための取締りを実施するカメラ51が接続された携帯取締り機50を、路上に設置している。
また、警察署6は、一斉取締り時の駐車違反,スピード違反等の減点データを前記指紋免許登録照合センタ4へ賞罰履歴として登録する情報通信端末60を設置している。
【0022】
なお、運転免許証発行時の免許取得者の指紋データおよび運転免許証取得者データの登録が行われる前記運転免許証センタ2の情報通信端末20と前記指紋免許登録照合センタ4のデータベース40間,自動車所有者の氏名とこれに対応するカーナンバーの登録が行われる前記ディーラ3の情報通信端末30と前記指紋登録照合の時に指紋免許登録照合センタ4のデータベース40間,自動車1を運転するドライバーの指紋登録照合の時に指紋免許登録照合センタ4へアクセスする上記自動車1に設置する指紋認証システム10と上記指紋免許登録照合センタ4のデータベース40間,取締りの警察5により路上で自動車取締りをする前記携帯取締り機50と前記指紋免許登録照合センタ4間,一斉取締り時の減点データを登録する前記警察署の情報通信端末と前記指紋免許登録照合センタのデータベース間におけるデータの送信・受信は、それぞれが、携帯電話網やIP網から構成されている通信網7を介して行われる。
【0023】
運転免許証センタ2では、自動車1を運転するドライバーに運転免許証を受け渡すとともに、情報通信端末20と接続されたカメラ21を用いて当該ドライバーの写真を撮り、また、指紋センサ22を用いて当該ドライバーの指紋を採取する。そして、情報通信端末20は、通信網7を介して指紋免許登録照合センタ4へアクセスして、自動車運転免許所有者の登録をするために前記写真および指紋の情報を前記指紋免許登録照合センタ4へ送信し、そのデータベース40へ蓄積する。
【0024】
前記指紋免許登録照合センタ4のデータベース40には、写真や指紋の情報の他に、前記自動車運転免許所有者の氏名,住所,免許種別,賞罰履歴等のデータやその更新データも情報通信端末20から送信されて蓄積される。また、データベース40には、ディーラ3の情報通信端末30から通信網7を介して送信し登録された、前記自動車運転免許所有者の氏名に対応した複数の許容者メンバーの氏名と指紋も蓄積される。
【0025】
自動車1の指紋認証システム10では、当該自動車1に設置されている指紋認証システム10の端末機111から通信網7を介して指紋免許登録照合センタ4へアクセスし、指紋センサ112から当該ドライバーの指紋データを送信する。指紋免許登録照合センタ4のデータベース40では、受信したドライバーの指紋データと蓄積されている運転免許所有者の指紋データとを検索・照合して、指紋照合結果データを前記指紋認証システム10へ送信するとともに、この指紋照合結果データを蓄積しておき、再び指紋データを指紋認証システム10から受信すると上書きして更新する。
【0026】
また、指紋認証システム10では、指紋免許登録照合センタ4から指紋照合結果データを受信すると、指紋照合結果が登録されたカーナンバーに対応した免許保有者の時には自動車のエンジンが始動可能となり、エンジンキーを挿入するとエンジンが始動する。ここで、前記指紋認証システム10から前記指紋免許登録照合センタ4へ送信するドライバーの指紋データには、運転する自動車1のカーナンバーが含まれている。
【0027】
一方、自動車の違反運転を取り締まる取締りの警察5は、携帯取締り機50へ接続され、取り締まる自動車を特定する場所に設置したカメラ51から対象自動車のナンバープレートを撮影すると、携帯取締り機50では、撮影画像からカーナンバーを抽出し、抽出したカーナンバーデータを通信網7を介して指紋免許登録照合センタ4へ、免許保有者の登録がされているか否かのチェックのため送信する。
【0028】
携帯取締り機50から取締り対象自動車のカーナンバーを受信した指紋免許登録照合センタ4のデータベース40は、ディーラ3から免許証保有者のカーナンバーとして登録されて蓄積しているカーナンバーを検索・照合して、携帯取締り機50から受信したカーナンバーと一致するカーナンバーに対応した、自動車運転時にドライバーが指紋照合してメモリへ蓄積している指紋照合結果データおよび前記運転免許証センタ2から登録されて蓄積している運転免許取得者の運転免許証取得者データを、当該携帯取締り機50へ送信する。
【0029】
携帯取締り機50は、指紋免許登録照合センタ4のデータベース40からの指紋照合結果データおよび運転免許証取得者データを受信すると、入手した指紋照合結果データおよび運転免許証取得者データを当該携帯取締り機50の画面へ表示し、指紋照合結果により取締り対象自動車のドライバーが免許保有者もしくは免許保有者の許容メンバーでない時には、取締り対象自動車は運転許容者以外が運転しているものと判定し、また、前記運転免許証取得データの賞罰履歴により運転免許停止の期間中である時には、違反運転しているものと判定して、当該携帯取締り機50からアラームを出力して、当該取締り対象自動車が取締り場所へ到着すると停車させて検問する。
【0030】
次に、図2により、本発明のシステム概要をシステムの流れに従って、順番により詳細に説明する。
(1)登録A:
運転免許証センタ2では、情報通信端末20から指紋免許登録照合センタ4のデータベース40へ、通信網7を介して免許証取得者の指名,住所,免許種別,写真,指紋,賞罰履歴およびその更新データ等を登録する。
【0031】
(2)登録B:
ディーラ3では、情報通信端末30から指紋免許登録照合センタ4のデータベース40へ、通信網7を介して免許証取得者の氏名に対応したカーナンバーを登録する。
【0032】
(3)自動車1へ乗車時、ドライバーの指紋採取:
ドライバーは自動車1へ乗車した時には、指紋認証システム10の指紋センサ112へタッチする。
【0033】
(4)ドライバーの指紋のチェック:
自動車1に設置した指紋認証システム10に接続された端末機111から通信網7を介して指紋免許登録照合センタ4へアクセスして指紋データを送信し、登録されている免許保有者の指紋か否かをチェックする。
【0034】
(5)照合結果の通知:
指紋免許登録照合センタ4から自動車1の指紋認証システム10へ、指紋の照合結果データが送信される。
【0035】
(6)免許所持者であれば、エンジンの始動許可:
指紋の照合結果が免許所持者の時には、ドライバーがエンジンキーを挿入すると自動車1のエンジンが始動して運転が可能となる。
【0036】
(7)取締り対象自動車のナンバープレート撮影:
取締りの警察5の携帯取締り機50に接続されたカメラ51から、走行中の取締り対象自動車1のナンバープレートを撮影する。
【0037】
(8)撮影映像から抽出したカーナンバーデータの送信:
カメラ51が撮影した撮影映像のナンバープレートからカーナンバーを抽出し、抽出したカーナンバーデータを携帯取締り機50から指紋免許登録照合センタ4へ、通信網7を介して送信する。
【0038】
(9)カーナンバーの照合:
指紋免許登録照合センタ4で、携帯取締り機50から受信したカーナンバーが運転免許所有者として登録されたカーナンバーと一致するか否かを、検索・照合する。
【0039】
(10)照合結果の通知:
自動車1を運転するドライバーの指紋と指紋免許登録照合センタ4が蓄積している免許保有者の指紋登録との照合結果である指紋照合結果データおよび賞罰履歴を、指紋免許登録照合センタ4から取締りの警察5へ送信する。
【0040】
(11)検問:
取締りの警察5の携帯取締り機50は、受信した指紋照合結果データが不一致情報であるとき、および賞罰履歴が免許停止の期間中である時には、取締り対象自動車は運転許容者以外が運転しているものと判定して、携帯取締り機50からアラームを出力し、自動車が取締り場所へ到着すると停車させて調べる。
【0041】
(12)登録C:
警察署6の情報通信端末60は、一斉取締り時の駐車違反,スピード違反等の減点データを賞罰履歴として、通信網7を介し指紋免許登録照合センタ4へ登録する。
【0042】
次に、図3により本実施形態に係る違反運転摘発方法システムの動作の流れを説明する。
【0043】
運転免許証センタ2の情報通信端末20は、自動車1を運転するドライバーの運転免許証の発行や免許の更新を行い(ステップ1、図中では、S1等と略記している)、自動車1を運転するドライバーの運転免許証を発行した時は、免許取得者本人が確認できる免許保有者の指紋および氏名,住所,免許種別,写真,賞罰履歴等のデータを、指紋免許登録照合センタ4のデータベース40へ登録する(ステップ2)。
【0044】
ディーラ3の情報通信端末30は、自動車1所有者の氏名と対応したカーナンバーを指紋免許登録照合センタ4のデータベース40へ登録する。氏名の登録は家族を含めた複数の許容メンバが登録できる(ステップ3)。
指紋免許登録照合センタ4のデータベース40は、運転免許証センタ2から登録された免許保持者の指紋、氏名、住所、免許種別、賞罰履歴等のデータや更新データおよびカーナンバーデータを蓄積している(ステップ4)。
【0045】
自動車1を運転するために乗車したドライバーは、当該自動車1に搭載されている指紋認証システム10の指紋センサ112にタッチし(ステップ5)、当該自動車1に搭載されている指紋認証システム10の端末機111から、ドライバーが指紋免許登録照合センタ4へ通信網7を介してアクセスし、自分の指紋データを送信して、免許保有者の許容メンバの登録がなされているか否かをチェックする(ステップ6)。
【0046】
指紋免許登録照合センタ4のデータベース40は、自動車1に搭載の指紋認証システム10から運転するドライバーの指紋情報と免許保有者チェック情報を受信すると、免許保有者の許容メンバの登録がなされているか否かを検索・照合し(ステップ7)、検索した照合結果を自動車1の指紋認証システム10へ送信するとともに、照合結果のデータを指紋照合結果データとして記憶する。このデータは、再び指紋データを受信すると上書きされて更新する(ステップ8)。
【0047】
自動車1に搭載の指紋システム10は、当該指紋システム10が受信する指紋免許登録照合センタ4からの照合結果が免許所持者の時にはエンジン始動の許可通知がされ(ステップ9)、エンジンキーを挿入するとエンジンが始動して運転が可能となる。
【0048】
取締りの警察5の携帯取締り機50は、取締り自動車1を特定する場所に設置した携帯取締り機50に接続されたカメラ51により、対象自動車1のナンバープレートを撮影し、撮影画像からカーナンバーを抽出し、抽出したカーナンバーデータが免許保有者のナンバー登録がされているか否かをチェックするために、指紋免許登録照合センタ4へ送信する(ステップ10)。
【0049】
指紋免許登録照合センタ4のデータベース40は、免許保有者のカーナンバーとして登録し蓄積するカーナンバーを検索・照合して、取締りの警察5の携帯取締り機50から受信したカーナンバーと一致する、予め登録されているカーナンバーのドライバーが自動車1を運転する時に指紋データを送信してメモリしている指紋照合結果データ、および予め登録された運転免許取得者データを携帯取締り機50へ送信する(ステップ11)。
【0050】
取締り場所に設置した携帯取締り機50は、指紋免許登録照合センタ4から取締り対象自動車1のドライバーが免許保有者の許容メンバであるか否かを示す指紋照合結果データ、および運転免許証取得者データを受信して表示し(ステップ12)、不一致情報および免許停止中情報を受信した時には、取締り対象自動車は運転許容者以外が運転しているものと判定して、携帯取締り機50よりアラームを出力し(ステップ13)、取締り対象自動車が取締り場所へ到着すると停車させて検問する(ステップ14)。
【0051】
また、警察署6の情報通信端末60は、一斉取締り時の駐車違反、スピード違反等の減点データを賞罰履歴として指紋免許登録照合センタ4へ通信網7を介して登録する(ステップ15)。
【0052】
上記実施形態によれば、自動車の違反運転を取り締まる警察は、路上に設置した携帯取締り機および当該携帯取締り機に接続されたカメラにより運行中の自動車のナンバープレートを撮影してカーナンバー情報を指紋免許登録照合センタへ送信するだけで、指紋免許登録照合センタでは、受信したカーナンバー情報と蓄積しているカーナンバー情報との照合により一致したカーナンバーから所定の免許所有者を特定し、当該免許所有者が自動車運転時に指紋免許登録照合センタへ送信した指紋データと予め登録により蓄積している指紋データとの照合した結果である指紋照合結果データを警察の携帯取締り機へ送信し、当該携帯取締り機は、受信した指紋照合結果が不一致として表示した時にはアラームが出力されるので、自動車取締りを実施する警察は、違反運転者の摘発を効率的、かつ的確に行うことができ、また、盗難車等の摘発も容易に行うことができるという顕著な効果を奏するものである。さらに、自動車の取締りが効率的なために、場所での交通渋滞の発生を防ぐことができるという効果も得られるものである。
【0053】
なお、上記実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明はこれに限定されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、適宜の変更・改良を行ってもよいことはいうまでもない。
【0054】
例えば、本発明は、登録内容の照合を行う装置に登録する個人識別のためのデータを変更し、それに対するチェックアルゴリズムを用意することにより、各種機器の不正利用、具体的は携帯端末等における「なりすまし」のチェック等にも容易に応用可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、予め設定された運転適格者による場合以外の、不正な運転者による違反運転を確実に排除することが可能となり、公正な運転環境の構築等に大いに寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る違反運転摘発システムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】実施形態に係る違反運転摘発システム各部の機能と動作の概要を説明するシステム概要説明図である。
【図3】実施形態に係る違反運転摘発システムの動作の流れを説明するシステムフロー図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 運転免許証センタ
3 ディーラ
4 指紋免許登録照合センタ
5 取締りの警察
6 警察署
7 通信網
10 指紋認証システム
20,30,60 情報通信端末
21,51 カメラ
22,112 指紋センサ
40 データベース
50 携帯取締り機
110 指紋認証システム本体
111 同、端末機
113 同、アンテナ
Claims (8)
- 運転免許取得者に関する情報の登録を行う機能を有する第1の情報登録装置と、
前記情報登録装置から登録される運転免許取得者に関する情報の検索照合のためのデータを蓄積したデータベースを具備する登録内容照合装置と、
ドライバーが運転する車両に具備される当該ドライバーの指紋照合用の指紋認証装置と、
路上での車両取締り時に、走行中の車両のナンバープレートを撮影するためのカメラを具備する携帯型取締り装置と
を、通信網を介して接続してなることを特徴とする違反運転摘発システム。 - さらに、車両の所有者の情報と対応する車両番号の登録を行う機能を有する第2の情報登録装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の違反運転摘発システム。
- 請求項1または2に記載の違反運転摘発システムに用いる情報登録装置(第1の情報登録装置)であって、
少なくとも、運転免許取得者の写真,氏名,住所,免許種別,賞罰履歴並びに指紋のデータと、それらの更新データで構成される運転免許取得者情報を、登録内容照合装置内のデータベースに登録する機能を具備することを特徴とする情報登録装置。 - 請求項1または2に記載の違反運転摘発システムに用いる登録内容照合装置であって、
前記携帯取締り装置からの要求に応じて、
前記第1の情報登録装置および第2の情報登録装置から登録された各種情報の中から、要求された情報を検索・照合して、要求に合致する情報を前記携帯取締り装置に送信する機能を具備することを特徴とする登録内容照合装置。 - 請求項2に記載の違反運転摘発システムに用いる車両搭載型の指紋認証装置であって、
前記第2の情報登録装置から登録された車両の所有者の情報と、運転者の指紋データを取り込む機能と、
前記所有者の情報と運転者の指紋データとを前記登録内容照合装置に送信する機能と、
前記登録内容照合装置における検索・照合結果を受信する機能と
を具備することを特徴とする指紋認証装置。 - さらに、前記登録内容照合装置における検索・照合結果に応じて、エンジンの始動可否判定機能を具備することを特徴とする請求項5に記載の指紋認証装置。
- 請求項1または2に記載の違反運転摘発システムに用いる携帯型取締り装置であって、
前記カメラにより撮影した車両のナンバープレートの情報を前記登録内容照合装置に送信する機能と、
前記登録内容照合装置における検索・照合結果を受信する機能と、
この検索・照合結果が取締り検問を要することを示すものである場合には、その旨を出力する機能
を具備することを特徴とする携帯型取締り装置。 - 少なくとも、運転免許取得者の写真,氏名,住所,免許種別,賞罰履歴並びに指紋のデータと、それらの更新データをデータベースに蓄積しておき、
また、車両の所有者に関する情報を前記データベースに蓄積しておき、
路上での車両取締り時に、携帯型取締り装置により撮影された走行中の車両のナンバープレートの情報が送信されると、
前記データベース内のデータを検索・照合して、
当該車両の運転者が、当該車両の運転する資格を有する者か否かを判定する
ことを特徴とする違反運転摘発方法。
Priority Applications (1)
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JP2002252841A JP2004094459A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 違反運転摘発システム、およびこれに用いる情報登録装置,登録内容照合装置,携帯型取締り装置ならびに違反運転摘発方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013125522A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-24 | Nec Corp | 認証システムおよび認証方法 |
CN104156717A (zh) * | 2014-08-31 | 2014-11-19 | 王好贤 | 基于图像处理技术的驾驶员驾车打电话违章识别方法 |
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-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002252841A patent/JP2004094459A/ja active Pending
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