JP2023063753A - 管理システム - Google Patents

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秀介 三浦
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Abstract

【課題】 画像形成装置の寿命予測の精度を向上することができる。【解決手段】 算出された補正消耗度に、変化量を加算することで得られた消耗度を用いて最新の補正消耗度を取得し、最新の補正消耗度と、変化量に基づいて、消耗度が所定の値を超える日を予測することを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、管理システムに関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置は、保守部品、例えばトナー容器、感光体ドラム等を備える。このような保守部品に関して、経時的な劣化や色材であるトナーの消耗により劣化する印刷画質を適正に維持するために、保守部品を適切なタイミングで交換することが必要とされる。
そこで、画像形成装置が、保守部品の消耗度を算出し、その算出結果を保守部品管理サーバに通知し、保守サーバが、画像形成装置から通知された消耗度に従って保守部品の寿命に関する情報を管理するシステムが知られている。そのようなシステムにおいて保守サーバは、画像形成装置から通知された情報を収集して分析することにより、画像形成装置が支障をきたすことなく稼働できるように保守部品の配送の手配等を行う。また、サービスエンジニアは、保守サーバにアクセスすることで、保守サーバに接続される各画像形成装置に装着された保守部品について、必要な情報を一括して取得することができる(特許文献1)。
特開2020‐95150号公報
しかしながら、上記システムでは、画像形成装置から通知される消耗度が荒い場合(例えば1%刻み)、残寿命日数が急激に変動するケースが存在していた。
本発明の目的は、上記課題を鑑みてなされたものであり、画像形成装置の寿命予測の精度を向上することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の管理システムは、画像形成装置と当該画像形成装置と通信可能な情報処理装置を含む管理システムであって、前記画像形成装置は、消耗部品の消耗状態を検出するセンサと、前記センサにより検出された前記消耗部品の消耗状態から消耗度に特定する特定手段と、前記消耗度を送信する送信手段とを有し、前記情報処理装置は、前記送信手段が送信した前記消耗度を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記消耗度を所定日数分記憶する記憶手段と、前記記憶された前記消耗度の1日当たりの変化量を算出する算出手段と、前回算出された補正消耗度に、前記変化量を加算することで得られた消耗度を用いて最新の補正消耗度を取得する取得手段と、前記最新の補正消耗度と、前記変化量に基づいて、前記消耗度が所定の値を超える日を予測する予測部とを有することを特徴とする。
画像形成装置の寿命予測の精度を向上することができる。
画像形成装置の概略構成図 画像形成装置200と保守サーバ700のブロック図 消耗品の交換日の算出処理の一例を示すフローチャート 補正前後の消耗度比較グラフ
<画像形成処理>
本実施例における、画像形成処理を説明する。図1は画像形成装置200の概略断面図である。画像形成装置200は、各色成分のトナー像を形成する4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、及びPdが中間転写ベルト7の搬送方向に並んで配置されている。画像形成部Paはイエローのトナー像を形成し、画像形成部Pbはマゼンタのトナー像を形成し、画像形成部Pcはシアンのトナー像を形成し、画像形成部Pdはブラックのトナー像を形成する。
画像形成装置200には、画像形成装置200に着脱可能なトナーボトルTa、Tb、Tc、及びTdが装着される。トナーボトルTaはイエローのトナーが収容されており、トナーボトルTbはマゼンタのトナーが収容されており、トナーボトルTcはシアンのトナーが収容されており、トナーボトルTdはブラックのトナーが収容されている。トナーボトルTa、Tb、Tc、及びTdは、補給用トナーを収容する収容容器に相当する。
なお、画像形成部Pa、Pb、Pc、及びPdは同様の構成であるので、以下の説明においては画像形成部Pa、Pb、Pc、及びPdを画像形成部Pと称す。さらに、トナーボトルTa、Tb、Tc、及びTdは同様の構成であるので、以下の説明においてはトナーボトルTa、Tb、Tc、及びTdをトナーボトルTと称す。
画像形成部Pは、円柱状の金属ローラの表面に感光体として機能する感光層を備えた感光ドラム1と、この感光ドラム1を帯電する帯電器2と、トナーを収容した現像器100a~dを有する。ここで、現像器100a~dはトナーを有する現像剤を蓄積した蓄積部である。
画像形成動作が開始されると、感光ドラム1が矢印A方向へ回転駆動される。帯電器2が感光ドラム1を一様に帯電した後、レーザ露光装置3が画像データに基づき感光ドラム1を露光する。これにより、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。そして、現像器100a~dが感光ドラム1上の静電潜像をトナーを用いて現像し、感光ドラム1上にトナー像を形成する。
ここで、本実施形態においては、現像器100a~dに二成分現像剤が蓄積されており、トナーボトルTには補給用トナーが収容されている。そして、現像器100a~d内のトナーの量が目標量となるように、トナーボトルTから現像器100a~dに補給用トナーが補給される構成となっている。なお、二成分現像剤とは磁性を有するキャリアとトナーとを有する現像剤である。
図2は画像形成装置200と保守サーバ700のブロック図である。図2に示すように、現像器100a~dには、現像器100a~d内に蓄積されたトナーの量を検知するインダクタンスセンサ112a~dが配置されている。このインダクタンスセンサ112a~dは、現像器100a~dに収容されている現像剤の透磁率を示す信号を後述の制御部500へ出力する。インダクタンスセンサ112a~dの出力信号は、現像器100a~dに収容されているトナーの量に応じて変動する信号である。
ここで、インダクタンスセンサ112a~dの出力信号について説明する。現像剤中のトナーの割合(以降、現像器トナー濃度と称す。)が増加すると、現像剤中のキャリアの割合が減少するので、インダクタンスセンサ112a~dの出力値は減少する。一方、現像器トナー濃度が減少すると、現像剤中のキャリアの割合が増加するので、インダクタンスセンサ112a~dの出力値は増加する。そして、制御部500はインダクタンスセンサ112a~dの出力信号に基づいて現像器100a~dに収容されているトナーの量を検知する。つまり、インダクタンスセンサ112a~dの出力信号は、現像器100a~dに収容されているトナーの量を示す信号である。
画像形成装置200の要部概略図を図2に示す。画像形成装置200は、トナーボトルTが装着される装着部と、装着部に装着されたトナーボトルTに係合してトナーボトルTを回転駆動させる補給モータとを備えている。トナーボトルTは、その内周面にトナーを搬送する螺旋状の案内溝が形成されている。補給モータがトナーボトルTを回転させることによって、トナーボトルT内のトナーがトナーボトルTから現像器100a~dへ補給される。トナーボトルTの排出口から排出されたトナーが搬送路を通って現像器100a~dに供給される。
図1に戻って画像形成装置200の説明を続ける。中間転写ベルト7は、二次転写対向ローラ8、従動ローラ17、テンションローラ18、及び19に掛け回されている。この中間転写ベルト7は、二次転写対向ローラ8の回転駆動によって矢印B方向に回転する。
画像形成部Pは、感光ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト7に転写する一次転写ローラ4を備える。感光ドラム1と中間転写ベルト7とが一次転写ローラ4に押圧されている一次転写ニップ部T1を、感光ドラム1上に形成されたトナー像が通過している間、一次転写ローラ4には一次転写電圧が印加される。これによって、感光ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト7に転写される。各感光ドラム1a、1b、1c、及び1dに形成されたトナー像が中間転写ベルト7に重ねて転写されることによって、中間転写ベルト7にはフルカラーのトナー像が担持される。ドラムクリーナ6は、一次転写ニップ部T1において感光ドラム1から中間転写ベルト7に転写されずに、感光ドラム1に残留したトナーを除去する。
二次転写対向ローラ8に対して中間転写ベルト7と反対側には二次転写ローラ9が配設されている。二次転写ローラ9が二次転写対向ローラ8と中間転写ベルト7を押圧することによって、中間転写ベルト7と二次転写ローラ9との間に二次転写ニップ部T2が形成される。中間転写ベルト7が矢印B方向へ搬送されることによって、中間転写ベルト7上のトナー像が二次転写ニップ部T2へ搬送される。
搬送ローラ対61とレジストレーションローラ対62は、トナー像が二次転写ニップ部T2に到達するタイミングと、記録材Sが二次転写ニップ部T2に到達するタイミングとを合わせるように、カセット部60に格納された記録材Sを搬送する。中間転写ベルト7上のトナー像と記録材Sとが二次転写ニップ部T2を通過している間、二次転写対向ローラ8に二次転写電圧が印加されることによって、中間転写ベルト7上のトナー像が記録材Sに転写される。なお、ベルトクリーナ11は、二次転写ニップ部T2において記録材Sに転写されずに中間転写ベルト7に残留したトナーを除去する。
二次転写ローラ9によりトナー像が記録材Sに転写された後、記録材Sは定着器13に搬送される。定着器13は、ヒータを有する定着ローラと加圧ローラとを備え、ヒータの熱と、定着ローラと加圧ローラの圧力とによって、記録材S上のトナー像を記録材Sに定着させる。定着器13によってトナー像が定着された記録材Sは排紙ローラ対64により画像形成装置200から排紙される。
消耗部品としての感光ドラム1の交換日算出を例として、消耗部品の交換日算出フローを、図2のブロック図および図3のフローチャート図を用いて説明する。図3は消耗品の交換日の算出処理の一例を示すフローチャートである。
画像形成装置200は、制御部500、消耗部品の消耗状態を検出するセンサとしての膜厚センサ505を持つ。制御部は演算部としてのCPU501、ROM502、RAM503、消耗度をネットワークに送信する送信部として通信部504を持つ。情報処理装置である保守サーバ700は消耗度をネットワークから受信する受信部としての通信部701、表示部702、演算部としてのCPU703、ROM704、消耗度を所定日数分保管する保管部としてのRAM705を持つ。このように、保守サーバ700は画像形成装置200と通信可能である。
<消耗度算出>
膜厚センサ505が、感光ドラムの膜厚を所定回数測定し、測定した膜厚に対し、CPU501が平均処理を行い膜厚平均値Taveを算出する。そして、初期膜厚の称呼値Tstと、交換目安膜厚Tendを用い、例えば以下の式に基づき、測定した膜厚を1%刻みの消耗度Wrを算出し、特定する(ステップS101)。
Wr=(Tave-Tend)÷(Tst-Tend)×100
<消耗度通信>
画像形成装置200で算出された消耗度Wrは、通信部504から送信され、ネットワーク600を介して保守サーバ700の通信部701で受信される。受信された消耗度Wrは、RAM705に格納され、所定の日数の間保管される(ステップS102)。
<消耗度変化量算出>
CPU703において、RAM705に格納された所定の日数分の消耗度Wrの差分を算出し、1日当たりの消耗度変化量ΔWrを算出する。ここで、1日当たりの消耗度変化量ΔWrの算出方法としては、過去所定日数の消耗度変化量の平均を用いる方法や、最小二乗近似を用いて算出する方法がある(ステップS103)。
<消耗度補正処理>
CPU703において、前回計算した補正消耗度WrDに対し、1日当たりの消耗度変化量ΔWrを加算し、補正消耗度WrDを更新する。更新した補正消耗度WrDが消耗度Wrから一定以上乖離しない様に、補正消耗度WrDを消耗度Wr±1%の範囲内にサチュレーションをかける(ステップS104)。つまり、前回算出された補正消耗度に、変化量を加算することで得られた消耗度に所定の補正を行うことで最新の補正消耗度を取得することができる。
<交換日算出処理>
CPU703は、RAM705に格納された所定日数分の消耗度Wrに基づいて、現時点において予想される、今後のドラムの消耗度である想定消耗度WrFを算出する。ここで、想定消耗度WrFの算出方法としては、過去数十日のドラム消耗度Wrの平均を用いる方法や、稼働条件を示す値を加味した重回帰により算出する方法がある。CPU703は、補正消耗度WrDと、想定消耗度WrFから、補正消耗度WrDが所定量(例えば120%)に到達する交換日を算出する(ステップS105)。つまり、最新の補正消耗度と、変化量に基づいて、消耗度が所定の値を超える日(交換日)を予測することができる。
ドラム交換日からドラム配送にかかる日数分遡ったドラム配送日を算出し、ドラム配送の手配を行う。
図4に消耗度Wrと補正消耗度WrDの比較グラフを示し、従来例との差分を説明する。従来は前記ステップS104が無く、ステップS105において消耗度Wrを用い、消耗度Wrが所定量に到達する交換日を算出していた。これに対し、本実施例では前記ステップS104で補正消耗度WrDを算出している。両者を比較した図4を見ると、従来に対し本実施例では、消耗度の精度が大幅に向上していることが分かる。そのため、ステップS105における交換日の精度も向上し、より適切な部品配送タイミングを提案可能となる。
本実施形態では、上記の様にドラム配送を行ったが、別の方法を取っても良い。例えば、算出した交換日やドラム配送日を表示部702に表示し、サービスマンに発注を促す構成でも良い。その場合、保守サーバ700で算出された交換日や配送日などの情報が画像形成装置200に送信され、画像形成装置200がその情報を表示する。
<その他の実施の形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
200 画像形成装置
700 保守サーバ
501 CPU
703 CPU

Claims (5)

  1. 画像形成装置と当該画像形成装置と通信可能な情報処理装置を含む管理システムであって、
    前記画像形成装置は、
    消耗部品の消耗状態を検出するセンサと、
    前記センサにより検出された前記消耗部品の消耗状態から消耗度を特定する特定手段と、
    前記消耗度を送信する送信手段とを有し、
    前記情報処理装置は、
    前記送信手段が送信した前記消耗度を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記消耗度を所定の日数分記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された前記消耗度の1日当たりの変化量を算出する算出手段と、
    前回算出された補正消耗度に、前記変化量を加算することで得られた消耗度を用いて最新の補正消耗度を取得する取得手段と、
    前記最新の補正消耗度と、前記変化量に基づいて、前記消耗度が所定の値を超える日を予測する予測手段とを有することを特徴とする管理システム。
  2. 前記取得手段は、前回算出された補正消耗度に、前記変化量を加算することで得られた消耗度に所定の補正を行うことで前記最新の補正消耗度を取得することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記消耗部品は、感光ドラムであることを特徴とする請求項1または2に記載の管理システム。
  4. 前記画像形成装置は、前記情報処理装置から前記予測手段が予測した消耗度が所定の値を超える日を示す情報を受信し、当該情報を表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の管理システム。
  5. 前記算出手段は、前記変化量を最小二乗近似を用いて算出することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の管理システム。
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