JP2023060698A - モータユニット及びモータ駆動装置 - Google Patents

モータユニット及びモータ駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】モータユニットの位置ずれの確率を減少する。【解決手段】モータユニット20は、モータアセンブリ25、ハウジング21及び軸受27を含む。モータアセンブリはハウジング内に収容される。また、軸受は、ハウジングの下縁に固設されるとともに、一部がハウジングの下縁から突出している。モータユニットは、更に、軸受の下方に設けられる回動部材29を含む。回動部材はモータアセンブリの回転軸251に接続される。【選択図】図4

Description

本発明は、モータユニット及びモータ駆動装置に関し、特に、軸受が部分的に露出するようモータのハウジングから突出したモータユニット及びモータ駆動装置に関する。
走行の安全性に鑑みて、現在、多くの車両にはアンチロック・ブレーキ・システム(Anti-lock Braking System)が搭載されている。アンチロック・ブレーキ・システムは、車輪のブレーキ動作を制御する能力を有しており、運転に際して緊急事態に遭遇した場合や路面環境がよくない場合に、作動力を調整することで、タイヤのロック又はスリップによる車両の制御不能を回避可能である。
一般的に、アンチロック・ブレーキ・システムは、ソフトウエア(例えば、演算プログラム)、ハードウエア(例えば、制御装置)及び伝動機構の組み合わせ及び連携によって作動力を調整することで、各種状況下での車両の操縦性を強化可能とする。現在、アンチロック・ブレーキ・システムでは、伝動機構として油圧装置を使用するのが主流となっている。しかし、通常、アンチロック・ブレーキ・システム用の油圧装置は複数の部品・部材を有しており、組み立て時に多数の工程が必要となるほか、密封性に対する要求水準が高い。そのため、溶接が一般的な密着及び密封の手段とされている。
ところが、溶接は、部品・部材の複雑な接合面を施工しやすくはあるものの、耐震動性や耐高温性が欠如している。これに対し、モータやポンプを備える油圧装置には、運転時に震動や熱気が発生するため、長期間が経過すると、油圧装置内の部品・部材の密封性が次第に弱まる懸念がある。特に、運転中の非常時に急ブレーキをかけると、高速運転下で油圧装置に発生する震動や高温によって、溶接された部品・部材に直接的な断裂や分離が生じ、アンチロック・ブレーキ・システムが機能喪失に陥る恐れがある。
一方、モータは、油圧装置を駆動するための主な動力原として、大きな力や負荷に耐えねばならない。特に、運転時には応力や震動が発生するため、油圧装置内に緊密に配置する必要がある。既知のモータは、油圧装置のベースに装入される際に、モータのハウジングが寸法精度に劣り、且つ剛性が中程度であることから、大部分が遊びを持って配置される。即ち、モータのハウジングとベースの内壁の間に隙間が存在する。そして、装入後に隙間を埋めることでモータを位置決めするか、直接溶接することでモータを固定及び密封する。しかし、溶接品質や隙間埋め工法の品質はコントロールが難しく、モータの位置がずれやすい。その結果、モータの運転時に駆動モーメントの誤差や負荷を分散できないとの事態が生じ、部材が崩壊してしまう。
そこで、従来技術の瑕疵を解消するために、本発明の実施例におけるモータユニットは、軸受を部分的に露出させるようハウジングの下縁に設置するとともに、軸受をハウジングの下縁から突出させる。また、改良を施した部品・部材の構造及び位置を利用して、組立関係を簡略化するとともに、リベット締めにより前記モータユニットをモータ駆動装置の本体内に固定及び密封する。こうすることで、溶接方式や隙間埋め方式でモータ駆動装置に組み付け、密封及び位置決めされるモータユニットとは異なり、モータユニットの位置ずれの確率を減少させられる。
上記の少なくとも1つの目的に基づいて、本発明の実施例におけるモータ駆動装置は、本体及びモータユニットを含む。本体は、モータユニットを収容する設置溝を有している。また、モータユニットにおける外部に露出する軸受の外観形状は、設置溝における軸受を収容する部分に対応している。そのため、緊合方式でモータユニットを組み付け可能であり、軸受における外部に露出する表面を設置溝の内壁に緊密且つ精密に密着させて、モータユニットを位置決めすることが可能である。これにより、モータユニットとモータ駆動装置の本体との結合度が向上するとともに、モータユニットとモータ駆動装置との構造関係も強化され、負荷分散効果が達せられる。
上記の少なくとも1つの目的に基づいて、本発明の実施例は、ハウジングと、ハウジング内に設けられるモータアセンブリと、ハウジングの下縁に設けられる軸受を含み、軸受の一部がハウジングの下縁から突出しているモータユニットを提供する。
選択的に、モータユニットは、更に、軸受の下方に設けられる回動部材を含む。回動部材はモータアセンブリの回転軸に接続される。
選択的に、軸受は玉軸受であり、回動部材は偏心輪である。
選択的に、軸受は上半部と下半部を有している。軸受の上半部はハウジング内に位置しており、軸受の下半部は外部に露出している。
選択的に、軸受は上半部と下半部を有している。軸受の上半部はハウジングの下縁と結合しており、軸受の下半部はハウジングの下縁から突出している。
選択的に、軸受の上半部の高さはハウジングの下縁の高さと等しい。
選択的に、軸受の外径はハウジングの下縁の内径以下である。
上記の少なくとも1つの目的に基づいて、本発明の実施例はモータ駆動装置を提供する。前記モータ駆動装置は、本体及び上記のモータユニットを含む。モータユニットは本体の設置溝内に設けられ、且つ、モータユニットの軸受におけるハウジングの下縁から突出する外壁は、本体の設置溝の内壁に密着する。
選択的に、モータ駆動装置は、更に、本体内に設けられるとともに、モータユニットに伝動可能に接続される作動部材を含む。
選択的に、モータ駆動装置はアンチロック・ブレーキ装置であり、作動部材は排油ポンプである。
簡潔に述べると、本発明の実施例で提供するモータユニット及びモータ駆動装置は、改良を施したモータユニットの部品・部材の構造及び位置を利用する。例えば、一部がハウジングから突出した軸受を利用して組立関係を簡略化することで、組付工程を減少させるとともに、溶接による密封を回避する。このように、モータの軸受が本体の内壁と直接接触する位置決め方式によれば、モータの向きの正確性が向上するとともに、負担を効果的に分散させられるため、モータユニットの正常な運転が確保される。そのため、例えば、アンチロック・ブレーキ装置のようなモータ駆動装置に対してニーズを有する各種市場(例えば、車両メーカー、オートバイメーカー、ABSメーカー等)において優位性を持つ。
本発明における上記及びその他の目的、特徴並びに利点をより明瞭簡潔とすべく、添付の図面を組み合わせて、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例におけるモータユニットの概略図である。 図2は、本発明の実施例におけるモータユニットの断面図である。 図3は、本発明の実施例におけるモータユニットをモータ駆動装置の本体に組み付ける場合の概略図である。 図4は、本発明の実施例におけるモータユニットをモータ駆動装置の本体に組み付けた場合の断面図である。 図5は、本発明のその他の実施例におけるモータユニットをモータ駆動装置の本体に組み付けた場合の断面図である。 図6は、本発明の実施例におけるモータ駆動装置の概略図である。 図7は、本発明の実施例におけるモータ駆動装置の他の概略図である。 図8は、本発明の実施例におけるモータ駆動装置の分解図である。 図9は、本発明の実施例におけるモータ駆動装置の断面図である。
本発明の目的、特徴及び効果が十分に理解されるよう、下記の具体的実施例を通じ、且つ添付の図面を組み合わせて、本発明につき以下の通り詳細に説明する。
本発明の実施例は、モータアセンブリ、モータアセンブリを収容するハウジング、及びハウジングの下縁に組み付けられる軸受を含むモータユニットを提供する。軸受のうち、部分的にハウジングの下縁から突出する部分は外部に露出している。モータ駆動装置の本体は、モータユニット及び作動部材をそれぞれ設置するための連通する複数の設置溝を有している。モータユニットの軸受のうち外部に露出する表面は設置溝の内壁に密着し、作動部材は、連通する設置溝を通じてモータに伝動可能に接続される。モータユニットのハウジング及び軸受は、いずれも本体の設置溝と係合する組立構造を有しているため、組み付け後のモータユニット内の各部品・部材と本体との結合が更に安定するほか、組付工程を簡略化することも可能である。そのため、本発明の実施例では、更にモータ駆動装置も提供する。
まず、本発明の実施例におけるモータユニットの概略図及び断面図である図1及び図2を合わせて参照する。図示するように、本発明の実施例におけるモータユニット20は略円筒状をなしており、ハウジング21、モータアセンブリ25、軸受27及び回動部材29を有している。モータアセンブリ25はハウジング21内に設けられており、軸受27と回動部材29はハウジング21の下方に設けられている。モータアセンブリ25は、回転軸251、一般的なモータ回路、ステータ及びロータ等を含む。前記モータアセンブリのタイプは、特に本発明を制限するものではない。モータアセンブリ25の回転軸251は、ハウジング21、軸受27及び回動部材29を順に貫通するとともに、回動部材29を作動させるよう、回動部材29に接続されている。軸受27は、ハウジング21と回動部材29の間に設けられており、且つハウジング21の下方に接続されている。軸受27の一部は、ハウジング21との接続箇所から突出して外部に露出している。
ハウジング21は、上下両端がいずれも開口した中空の柱体であり、モータアセンブリ25を設置するための収容空間が内部に備わっている。ハウジング21は、ボディ213、底部215及び下縁211の3つの部分に細分可能である。ボディ213の下方には底部215の一端が接続されており、底部215の他端には下縁211が接続されている。ボディ213は底部215に対し垂直であり、これらが略直角をなしている。また、下縁211も底部215に対し垂直であり、これらが略直角をなしている。下縁211とボディ213は、互いに略平行であるが、それぞれが反対方向に向かって底部215から延伸している。そのため、ハウジング21の上下2つの開口は、ハウジング21のボディ213と下縁211にそれぞれ形成されている。モータアセンブリ25は、上開口からボディ213の内部空間に組み付け可能であり、軸受27は、下開口から下縁211の内部空間に組み付け可能である。
本実施例において、ハウジング21の軸心は真直であり、ボディ213は真直に配置される。また、ボディ213における底部215との接続箇所が内側に屈曲することで、底部215は内側に収縮した横方向配置となっている。且つ、底部215における下縁211との接続箇所が下方に屈曲することで、下縁211は外側に突出した真直配置となっている。図示するように、ボディ213の直径は下縁211の直径よりも大きい。即ち、ハウジング21の上方の開口の直径は、ハウジング21の下方の開口の直径よりも大きい。但し、本発明は、ハウジングの形状をこれに限定しない。例えば、ボディ213と底部215の接続箇所が外側に屈曲することで、ボディ213の直径を下縁211の直径より小さくしてもよい。一実施例において、ハウジング21は一体的に成型された部材とするが、複数の部材で構成してもよく、本発明はこれに限定しない。
軸受27は中空の環状体であり、外径がハウジング21の下縁211の内径とほぼ等しくなっている。即ち、軸受27の外径は、ハウジング21の下縁211の内径以下となっており、軸受27は下縁211を介してハウジング21に接続及び結合可能である。軸受27は、ハウジング21の下縁211に固設されるとともに、下縁211から突出している。本実施例において、軸受27は、軸心がハウジング21の軸心と平行となるようにハウジング21の下方に配置されるとともに、ハウジング21の下縁211から下向きに突出している。ハウジング21に結合される軸受27は、負荷を支え、且つ回転軸251を支持することで、モータアセンブリ25(例えばロータであるが、これに限らない)を安定的に回転可能とする。
詳細には、軸受27は上半部と下半部を有している。上半部はハウジング21の内部に位置して下縁211と結合しており、下半部はハウジング21の下縁211から突出して外部に露出している。軸受27の上半部の高さは、ハウジング21の下縁211の高さと略等しいか、同一である。且つ、軸受27の上半部の外表面/外壁は、前記ハウジング21の下縁211の内壁に密着している。つまり、軸受27の上半部はハウジング21の下縁211の内部に位置している。また、図示するように、軸受27は、好ましくは、底部215を超えてボディ213の内部に進入しない。但し、本発明はこれに限定せず、軸受27がボディ213の内部空間を占有してもよい。本実施例において、軸受27は、締り嵌め又は緊密組み付けによる配置方式でハウジング21に結合される。但し、本発明は、軸受27とハウジング21との固定方式をこれに限定しない。また、軸受27は、例えば、玉軸受又は円筒ころ軸受等の転がり軸受けとすることが好ましい。但し、本発明は軸受27の種類をこれに限定せず、滑り軸受、ジョイント軸受、含油軸受等としてもよい。
回動部材29は、軸受27の下方に位置するとともに、モータアセンブリ25の回転軸251に接続されている。モータユニット20が運転すると、回転軸251が駆動して回動部材29を回転させる。そのため、モータユニット20のハウジング21、軸受27及び回動部材29は同軸となっている。一実施例において、軸受27は玉軸受であり、回動部材29は偏心輪である。但し、本発明では、軸受27と回動部材29の種類をこれに限定しない。
続いて、本発明の実施例におけるモータユニットをモータ駆動装置の本体に組み付ける前後の概略図及び組み付けたあとの断面図である図3及び図4を参照する。モータ駆動装置の本体10は設置溝11を有している。設置溝11は、本体10の上面1011から下方へ延伸する凹溝である。モータユニット20を収容するために、設置溝11の内壁の形状はモータユニット20の外観形状に対応している。図示するように、モータユニット20の外観構造は、主に、ハウジング21、軸受27及び回動部材29から構成される。3つの部材は、いずれも円柱状をなすとともに同軸関係にあり、且つ、順に重ねたあとの円周又は外径が大きい側から小さい側へと変化している。よって、設置溝11の内壁形状も、これに対応して複数の段差面を有している。且つ、複数の段差面の内径もまた、本体10の上面1011から下方に向かって大きい側から小さい側へと変化するよう配置されている。
モータユニット20を本体10の設置溝11に組み付ける際には、軸受27と回動部材29を設置溝11の方向に向けてモータユニット20を本体10に装入する。これにより、モータユニット20を容易に本体10の設置溝11内に設置することができる。本体10に組み付けられるモータユニット20は、回動部材29が回転のための空間を必要とし、且つ組み付け時に設置溝11の内壁と接触しないだけでなく、ハウジング21と軸受27については、いずれも一部の領域が設置溝11の内壁と接触及び密着する。ハウジング21のボディ213、底部215及び下縁211は、それぞれ設置溝11の内壁と密着する。本実施例において、本体10の設置溝11の凹溝深さは、モータユニット20の一部(主に、モータユニット20の下半部)のみを収容可能であり、ハウジング21のボディ213は、一部の領域のみが設置溝11内に位置して設置溝11の内壁と密着する。但し、本発明は、本体10における設置溝11の収容空間の大きさをこれに限定しない。
ハウジング21の下縁211から突出する軸受27の外壁は設置溝11の内壁に接触及び密着し、好ましくは、これらが緊密に密着する。ハウジング21とは異なり、軸受27は精密部品であり、寸法精度が高く、且つ高い剛性を有している。また、回転軸251を支持して回転軸251の回転を案内可能なほか、回転軸251上で空転する部材(例えば回動部材29であるが、これに限らない)を支承することも可能である。そのため、軸受27は、緊密に配置するように設置溝211内に設けるとともに、設置溝211の内壁に緊密に密着させる。また、これにより、モータユニット20は順方向に設置され、軸心が真直となってずれることがない。且つ、モータユニット20の各部品・部材の同軸度が向上する。このほか、軸受27は、上半部の外壁がハウジング21の下縁211の内壁に緊密に密着し、下半部の外壁が本体10の設置溝11の内壁に緊密に密着するため、モータユニット20の運転時に発生する負荷を本体10に分散させられる。よって、震動時の過度な応力や過剰な負荷に起因して、モータユニット20の部品・部材又は関連の構造が損傷するとの事態が回避される。しかしながら、本発明は、軸受27と設置溝11との配置方式をこれに限定せず、干渉嵌合又は締り嵌めとしてもよい。
一実施例において、モータユニット20は、圧入方式で本体10の設置溝11に組み付けてもよいが、本発明は組付方式をこれに限定しない。
図5を参照する。図5は、本発明のその他の実施例におけるモータユニットをモータ駆動装置の本体に組み付けた場合の断面図である。モータユニット30は、モータユニット20と類似の部材及び部材配置を有しており、ハウジング31、ハウジング31内に設けられるモータアセンブリ35、ハウジング31の下方に設けられるとともに一部が外部に突出する軸受37、及び、軸受の下方に設けられる回動部材39を含む。且つ、モータアセンブリ35の回転軸351は、ハウジング31、軸受37及び回動部材39を貫通するとともに、回動部材39に接続されている。モータユニット30とモータユニット20の違いは、モータユニット30のハウジング31の構造にある。具体的に、ハウジング31もまた、ボディ313、底部315及び下縁311を有しており、底部315と下縁311が接続を維持している。しかし、ボディ313と底部315の間には、副底部317と副下縁319からなる接続構造が追加されている。ボディ313は副底部317の一端に接続されており、副底部317の他端は副下縁319の一端に接続されており、副下縁319の他端は底部315に接続されている。ボディ313と底部315は直接接続されていないが、これらの延伸線は依然として垂直に交わっている。また、ボディ313は依然として下縁311と平行である。
図示するように、モータユニット30を本体10の設置溝11に組み付ける際には、同様に、モータユニット30のハウジング31と軸受37の一部の領域が設置溝11の内壁と密着する。ハウジング31のうち本体10内に位置するボディ313の一部、底部315及び下縁311は、いずれも設置溝11の内壁に接触及び密着する。また、軸受37におけるハウジング31の下縁311から突出する部分の外壁は、設置溝11の内壁に緊密に密着する。これにより、モータユニット20を本体10に組み付ける組立構造と同様に、モータユニット30を位置決め可能であるとともに、負荷を分散させられる。
その他の実施例において、ハウジング21の底部215と下縁211を内蔵構造とし、見た目上はボディ213部分のみを有するが、ハウジング21の収容空間がボディ213の内部空間と下縁211の内部空間に分割されており、それぞれに、モータアセンブリ25と、外部に突出する軸受27を設置するようにしてもよい。或いは、軸受27の外径がボディ213の内径と略等しい場合には、ハウジング21から底部215を省略し、ボディ213の底側の部分を下縁211として、外部に突出する軸受27を設置するために用いてもよい。上述したように、本発明はハウジング21の形状を限定しない。しかし、上記の各種ハウジング構造は、いずれもモータユニットの軸受がハウジングの下縁から突出し、且つ突出部分が外部に露出するとの中心概念を逸脱するものではない。モータユニットをモータ駆動装置の本体に組み付ける際に、軸受の突出部分の外壁は本体の設置溝の内壁に緊密に密着する。
図6を参照する。図6は、本発明の実施例におけるモータ駆動装置の概略図である。図示するように、本発明の実施例におけるモータ駆動装置1(例えばアンチロック・ブレーキ装置とするが、これに限らない)は、電子部品E及び機構部品Mから主に構成され、外観全体が略六面体をなしている。このうち、電子部品Eの長さは機構部品Mよりもやや長い。そのため、モータ駆動装置1は、一方の側面の上半部が下半部から突出している(或いは、下半部が切り欠きを有している)。図7は、本発明の実施例におけるモータ駆動装置から電子部品Eを除去した場合の概略図である。図示するように、機構部品Mは、本体10、モータユニット20及び作動部材40(例えば排油ポンプとするが、これに限らない)を含む。
続いて、図8を参照する。図8は、本発明の実施例におけるモータ駆動装置の分解図である。図示するように、本発明の実施例におけるモータ駆動装置1の電子部品Eは電子制御ユニット100とすることができる。電子制御ユニット100は、モータユニット20に電気的に接続されて、モータユニット20の作動を制御するために用いられる。一実施例において、電子制御ユニット100はマイクロコントローラであり、モータユニット20はサーボモータである。但し、本発明は、電子制御ユニット100及びモータユニット20の種類をこれに制限しない。また、電子制御ユニット100とモータユニット20との接続関係も限定せず、これらの作動を制御できればよい。電子制御ユニット100は、上カバー110、コントロールパネル120及びユニット本体130を含む。上カバー110、コントロールパネル120及びユニット本体130は、積層されて組み合わされたあと略直方体をなす。ユニット本体130内には空間が備わっており、本体10に装設されたあと、組み付け後に本体10から突出するモータユニット20を前記空間で覆い、収容することが可能である。
図8に示すように、本体10の外観は略六面体をなしており、且つ、連通する複数の設置溝が設けられている。上面1011には、モータユニット20を組み付けるための設置溝11が備わっている。また、本体10の第1側面1012には、作動部材40を組み付けるための別の設置溝13が備わっている。モータユニット20は、軸心が本体の上面1011と垂直になる方向に設置溝11に組み付けられる。作動部材40は、軸心が上面1011と平行であり、且つ第1側面1012と垂直になる方向に別の設置溝13に組み付けられる。そのため、モータユニット20の軸心と作動部材40の軸心は、方向線上において直交している。このように配置することで、各部品・部材の機能を具備しつつ、本体10内の空間を最大限に使用可能となり、モータ駆動装置1全体の体積が縮小される。
合わせて、図9を参照する。図9は、本発明の実施例におけるモータ駆動装置の断面図である。図示するように、本体10の設置溝11は別の設置溝13と連通している。モータユニット20は設置溝11に設けられている。また、作動部材40は、別の設置溝13に設けられるとともに、モータユニット20に伝動可能に接続されている。詳細には、モータユニット20の回動部材29は、別の設置溝13に設けられた作動部材40と、設置溝11に設けられたモータユニット20に接続される。モータユニット20は、回動部材29を駆動することで、作動部材40を作動させる。また、軸受27の配置によって、モータ駆動装置1の運転時に回動部材29とモータユニット20に加わる負荷を分散させられる。このほか、モータユニット20と本体10の全体配置によって、放熱効果を向上させられる。
続いて、本発明の実施例で記載するモータ駆動装置の組み付けの流れを説明する。まず、モータユニット20を入手する。そして、本体10の設置溝11内に1回で装入できるよう、軸受27と回動部材29がモータアセンブリ25及びハウジング21に結合されてモータユニット20を形成していることを確認する。一実施例において、モータユニット20内のモータアセンブリ25がハウジング21内に設置されてモータを構成してはいるが、軸受27と回動部材29がモータに結合されていない場合には、予め全ての部材を組み合わせてモータユニット20を形成すればよい。一方、その他の実施例では、まず、連通する複数の設置溝が設けられた本体10の設置溝11内に軸受27と回動部材29を組み付ける。軸受27と回動部材29は、同軸で重ねるように設置溝11内に配置する。また、軸受27は回動部材29の上方に位置させる。軸受27及び回動部材29は、構造及び伝動機能においてモータと連動するため、好ましくは、予め組み付けることでモータユニット20を形成しておく。但し、本発明はこれに限らない。
続いて、モータユニット20(又はモータ)を、例えば圧入方式で(但し、これに限らない)本体10の上面1011の設置溝11内に組み付ける。設置溝11の輪郭とモータユニット20の形状は類似しているため、モータユニット20のハウジング21は設置溝11の内壁に密着可能である。また、軸受のうち外部に露出した領域が、設置溝11の内壁に緊密に密着可能である。続いて、リベット締めによりモータユニット20を本体10の設置溝11内に固定する。
その後、作動部材40を本体10の第1側面1012における別の設置溝13内に組み付ける。2つの設置溝11と13は連通しているため、作動部材40は伝動可能にモータユニット20に接続される。なお、伝動可能な接続とは、モータユニット20が作動部材40との間の部材(例えば、軸受27と回動部材29とするが、これらに限らない)を介して配置され、運転時に回動部材29を駆動することで、間接的に作動部材40を作動させることをいう。
最後に、電子制御ユニット100を本体10の上面1011に組み付けて、モータユニット20における本体10の上面1011から突出した部分を覆う。以上により、モータ駆動装置1の組み付けを完了する。
総括すると、従来技術と比較して、本発明の実施例で記載するモータユニットとモータ駆動装置の技術的効果は以下の通りである。
従来技術では、モータ駆動装置の複数の部品・部材を溶接及び隙間埋め方式で固定、密封及び位置決めしていた。しかし、溶接の善し悪しは部品・部材の密封性に直接影響を及ぼす。且つ、溶接の接点は耐震動性にも耐高温性にも欠けるため、モータ駆動装置の動作時に安全性の懸念が存在していた。また、隙間埋めは、部品・部材の位置ずれを招来する恐れがある。これに対し、本発明の実施例で記載するモータユニット及びモータ駆動装置は、部品・部材の構造を利用して組立関係を簡略化しており、溶接方式を使用することなく、リベット締め技術で所望の位置決め及び固定を達成可能である。これにより、高速運転に伴う震動や高温によって部品・部材が破損したり断裂したりすることがない。加えて、本発明で記載するモータユニットは、位置を改良した軸受が、支持、位置決め及び負荷分散の効果を兼ね備えている。よって、本体への組み付け工程を減少させることができ、組み付け効率が向上する。
上記では、本発明を好ましい実施例によって開示したが、当業者は、上記実施例は本発明を説明するためのものにすぎないと理解すべきであり、本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。注意すべき点として、上記の実施例と等価の変形及び置換はいずれも本発明の範囲に含まれるとみなすべきである。従って、本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲により規定すべきである。
1 モータ駆動装置
10 本体
11、13 設置溝
20、30 モータユニット
21、31 ハウジング
25、35 モータアセンブリ
27、37 軸受
29、39 回動部材
40 作動部材
100 電子制御ユニット
110 上カバー
120 コントロールパネル
130 ユニット本体
211、311 下縁
213、313 ボディ
215、315 底部
251、351 回転軸
317 副底部
319 副下縁
1011 上面
1012 第1側面
E 電子部品
M 機構部品

Claims (10)

  1. ハウジング、
    前記ハウジング内に設けられるモータアセンブリ、及び
    前記ハウジングの下縁に固設される軸受、を含み、
    前記軸受の一部が前記ハウジングの前記下縁から突出している、モータユニット。
  2. 更に、前記軸受の下方に設けられるとともに、前記モータアセンブリの回転軸に接続される回動部材を含む、請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記軸受は玉軸受であり、前記回動部材は偏心輪である、請求項2に記載のモータユニット。
  4. 前記軸受は上半部と下半部を有しており、前記軸受の前記上半部は前記ハウジング内に位置しており、前記軸受の前記下半部は外部に露出している、請求項1に記載のモータユニット。
  5. 前記軸受は上半部と下半部を有しており、前記軸受の前記上半部は前記ハウジングの前記下縁と結合しており、前記軸受の前記下半部は前記ハウジングの前記下縁から突出している、請求項1に記載のモータユニット。
  6. 前記軸受の前記上半部の高さは前記ハウジングの前記下縁の高さと等しい、請求項5に記載のモータユニット。
  7. 前記軸受の外径は、前記ハウジングの前記下縁の内径以下である、請求項1に記載のモータユニット。
  8. 設置溝を有する本体と、
    前記本体の前記設置溝内に設けられる請求項1~7に記載のモータユニット、を含み、
    前記モータユニットの前記軸受における前記ハウジングの前記下縁から突出する外壁は、前記本体の前記設置溝の内壁に密着する、モータ駆動装置。
  9. 更に、前記本体内に設けられるとともに、前記モータユニットに伝動可能に接続される作動部材を含む、請求項8に記載のモータ駆動装置。
  10. 前記モータ駆動装置はアンチロック・ブレーキ装置であり、前記作動部材は排油ポンプである、請求項9に記載のモータ駆動装置。
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