JP2023060646A - 安全指標情報算出装置 - Google Patents

安全指標情報算出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023060646A
JP2023060646A JP2021170359A JP2021170359A JP2023060646A JP 2023060646 A JP2023060646 A JP 2023060646A JP 2021170359 A JP2021170359 A JP 2021170359A JP 2021170359 A JP2021170359 A JP 2021170359A JP 2023060646 A JP2023060646 A JP 2023060646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
safety index
vehicle
driver
index information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021170359A
Other languages
English (en)
Inventor
茉菜 吉田
Mana Yoshida
隆博 岡田
Takahiro Okada
洋平 太田
Yohei Ota
翔太 森谷
Shota Moriya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2021170359A priority Critical patent/JP2023060646A/ja
Publication of JP2023060646A publication Critical patent/JP2023060646A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

Figure 2023060646000001
【課題】危険度の低下に役立つ安全指標情報を算出すること。
【解決手段】安全指標情報算出装置100は、道路情報が含まれる地図情報を記憶する地図情報記憶部146と、複数の運転者毎の安全運転度を、運転者のID情報に対応付けて記憶する安全運転度記憶部144と、走行する複数の車両から、各車両を運転する運転者のID情報に対応付けられた走行位置情報を取得する取得部133と、地図情報の複数の所定領域を特定し、所定領域毎に走行位置情報に基づいて走行する複数の車両の運転者を特定し、特定した運転者の安全運転度の平均値を所定領域毎の安全指標情報として算出する安全指標情報算出部134と、安全指標情報を所定の車両またはその車両の運転者に対して出力する出力部120と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の運転者へ提供される安全指標情報を算出する安全指標情報算出装置に関する。
車両が道路を安全に走行するために、道路の状況を、ルート情報システムを通じて無線通信端末に通知する技術が開発されている。例えば、地図情報中のエリア中の事件/事故の発生状況に基づいて危険度を算出し、危険度が所定レベル以下となるルート情報を生成する技術が知られている(特許文献1)。
特開2007-333423号公報
従来の技術では、エリア中で発生した事件や事故に基づく危険度を回避するルート情報を生成しているため、事故等が発生していない未然の状態ではルート情報を生成することができなかった。
本発明の一態様による安全指標情報算出装置は、道路情報が含まれる地図情報を記憶する地図情報記憶部と、複数の運転者毎の安全運転度を、運転者のID情報に対応付けて記憶する安全運転度記憶部と、走行する複数の車両から、各車両を運転する運転者のID情報に対応付けられた走行位置情報を取得する取得部と、地図情報の複数の所定領域を特定し、所定領域毎に走行位置情報に基づいて走行する複数の車両の運転者を特定し、特定した運転者の安全運転度の平均値を所定領域毎の安全指標情報として算出する安全指標情報算出部と、安全指標情報を所定の車両またはその車両の運転者に対して出力する出力部と、を備える。
本発明によれば、事故等が発生していない状態でも、危険度の低下に役立つ安全指標情報を算出することが可能になる。
発明の一実施の形態による安全指標情報算出装置で算出されたエリア安全指標を説明する模式図。 安全指標情報算出装置としてのサーバを含む情報提供システムの要部構成を例示する図。 図2のサーバの要部構成を例示するブロック図。 図2の車載ユニットの要部構成を例示するブロック図。 安全指標情報算出装置が車両の運転者へ提供するエリア安全指標を算出する処理の流れを例示するフローチャート。 複数の運転者に関する安全指標を説明する模式図。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
図1は、発明の一実施の形態による安全指標情報算出装置で算出されたエリア安全指標(エリア安全度と呼んでもよい)を説明する模式図である。安全指標情報算出装置は、例えば自車位置マーク50に対応する走行車両の現在位置を含む所定のエリア(area)60と、エリア60とつながるエリア70とに対してそれぞれエリア安全指標を算出する。エリア安全指標は、そのエリアを走行する複数の車両の各運転者の運転行動に基づいて算出される。エリア安全指標は、例えば100ポイントから1ポイントまでの数値で、ポイント数が大きくなるほど安全度が高く、ポイント数が小さくなるほど安全度が低い。
安全指標情報算出装置がエリア毎のエリア安全指標を算出することにより、安全指標が高い運転者の車両が多いエリアと、安全指標が低い運転者の車両が多いエリアとを識別することが可能になる。実施の形態では、安全指標が高い運転者の車両が多いエリアは、安全指標が低い運転者の車両が多いエリアよりも、車両を運転する場合に安全といえる。
エリア安全指標は、安全指標情報算出装置から少なくともエリア60、70を走行する車両へ配信される。車両へ配信されたエリア安全指標は、例えば、走行車両に搭載されているナビゲーション装置等の表示部に表示されることにより、走行車両を運転する運転者へ提供される。
図1の例では、エリア60、70のそれぞれで、同じ方向へ走行する複数の車両の各運転者の運転行動に基づいてエリア安全指標を算出する。この代わりに、エリア60、70のそれぞれで、進行方向にかかわらず、同じエリアを走行する複数の車両の各運転者の運転行動に基づいてエリア安全指標を算出してもよい。
また、図1の例では、地図情報を矩形状の破線で区切って複数のエリアに分ける場合を例示したが、地図情報を道路毎のエリアに分ける構成としてもよい。例えば、図1において南北に走る第1道路を1つ目のエリアとし、図1において南西から北東に走る第2道路を2つ目のエリアとする。交差点は、どちらのエリアにも含まれるものとする。
さらにまた、地図情報を行政区毎のエリアに分ける構成としてもよい。例えば、〇〇区と△△区とに分ける。
図1の説明に戻り、自車位置マーク50に対応する走行車両は、エリア60を北に向かって走行している。エリア60に対し、北行き車両の運転者の運転行動に基づいて算出された北行きのエリア安全指標は58ポイントである。実施の形態では、自車位置マーク50に対応する走行車両を北行き車両の中に含めて北行きのエリア安全指標を算出しているが、自車位置マーク50に対応する走行車両を除外した北行き車両の運転者の運転行動に基づいて北行きエリア安全指標を算出してもよい。
また、エリア60に対し、南行き車両の運転者の運転行動に基づいて算出された南行きエリア安全指標は16ポイントである。さらにまた、エリア60に対し、西行き車両の運転者の運転行動に基づいて算出された西行きエリア安全指標は30ポイントである。そしてまた、エリア60に対し、東行き車両の運転者の運転行動に基づいて算出された東行きエリア安全指標は40ポイントである。
自車位置マーク50に対応する走行車両がエリア60からエリア70へ移動した場合、走行車両のナビゲーション装置等の表示部には、エリア70と、エリア70の北側のエリア(不図示)とが表示されるものとする。このように、走行車両の位置の移動に伴ってナビゲーション装置等の表示部で表示されるエリアが自動で変更されるとともに、表示されるエリアに対してエリア安全指標が適宜算出される。
走行車両の運転者は、これから走行を予定しているエリアのエリア安全指標の数値が小さい(換言すると、安全指標が低い運転者の車両が多い)場合は、通常よりも他車の挙動に注意したり、十分な車間距離を開けたりする等して、安全運転を心がけることが可能になる。また、走行ルートをエリア安全指標の数値がより大きい(換言すると、安全指標が高い運転者の車両が多い)エリアを通るルートへ変更する等、提供されたエリア安全指標に基づいてより安全な走行ルートを選ぶことも可能になる。
このような安全指標情報算出装置を含む情報提供システムの一例について、以下に詳細に説明する。
図2は、実施の形態による安全指標情報算出装置としてのサーバ100を含む情報提供システム500の要部構成を例示する図である。情報提供システム500は、車両の運転者に対して情報を提供する。
図2において、情報提供システム500は、例えば、情報提供サービス事業を行う第1の事業体P、または、第1の事業体Pから情報提供サービスの委託を受けた第2の事業体Qが有するサーバ100と、第1の事業体P等と契約した運転者Xが保有する車両1A、および、第1の事業体P等と契約した事業者Rが保有する車両1Bにそれぞれ設けられた車載ユニット10Aおよび10Bとで構成される。車両1Bを運転する運転者Yは、例えば、事業者Rから車両1Bを借り受けて、車両1Bを運転する。
サーバ100と、車載ユニット10Aと、車載ユニット10Bとは、無線通信網、インターネット網、電話回線網等の通信ネットワーク40に接続される。図2には、便宜上、2台の車両1A、1Bおよび2台の車載ユニット10A、10Bが示されるが、車両は他にも存在し、それぞれの車両に車載ユニット10A、10Bと同様の車載ユニットが搭載されているものとする。また、図2では1台のサーバ100が示されるが、サーバ100が有す機能を、複数のサーバ装置に分散させる構成にしてもよい。
運転者Xは、第1の事業体P等にあらかじめ必要な情報(運転者情報および車両情報)を登録しておく。この登録は、サーバ100と通信可能な、運転者Xが所持するスマートフォン等(不図示)を用いて行われる。運転者情報には、例えば運転者ID(identification)等の必要な情報が含まれる。車両情報には、例えば車両ID等の必要な情報が含まれる。運転者Xは、スマートフォンから運転者情報および車両情報をサーバ100へ送信し、情報提供サービスの利用者としての運転者X、および、運転者Xが運転する車両1Aを登録した後に、情報提供サービスを利用することが可能となる。
また、事業者Rは、第1の事業体P等にあらかじめ必要な情報(車両情報)を登録しておく。この登録は、サーバ100と通信可能な、事業者Rの通信端末(不図示)を用いて行われる。車両情報には、例えば車両ID等の必要な情報が含まれる。事業者Rが通信端末から車両情報をサーバ100へ送信して車両1Bを登録し、かつ、以下に説明するように、運転者Yが第1の事業体P等に情報提供サービスの利用者としての運転者Yを登録した後に、運転者Yが情報提供サービスを利用することが可能となる。すなわち、運転者Yは、サーバ100と通信可能な、運転者Yが所持するスマートフォン等(不図示)を用いて、第1の事業体P等に必要な情報(運転者情報)を登録する。
<情報提供サーバ>
図3は、図2のサーバ100の要部構成を例示するブロック図である。サーバ100は、例えばクラウド上で仮想サーバ機能を利用して構成してもよい。サーバ100は、通信部110と、入出力部120と、処理部130と、記憶部140と、を有する。
通信部110は、通信ネットワーク40を介して車載ユニット10A、10B、…と、それぞれ無線通信可能に構成される。通信部110の通信は、処理部130によって制御される。
入出力部120は、例えばキーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ、およびタッチパネル等を有する。入出力部120は、キーボード、ポインティングデバイス、およびタッチパネル等の操作に基づいて入力された信号を処理部130へ送出するとともに、処理部130から出力された信号に基づく情報をディスプレイ等に表示する。
処理部130は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。処理部130は、入出力部120を介して入力された信号、通信部110を介してサーバ100の外部から受信した信号、および記憶部140に記憶されたデータ等に基づいて所定の処理を実行し、通信部110、入出力部120および記憶部140に対する制御信号を出力する。処理部130の機能的構成については後述する。
記憶部140は、不図示の揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部140は、処理部130が実行する各種のプログラムおよび各種のデータ等を記憶する。また、記憶部140は、メモリが担う機能的構成として、運転者情報記憶部141と、車両情報記憶部142と、運転履歴情報記憶部143と、安全運転度記憶部144と、不定期情報記憶部145と、地図情報記憶部146とを有する。
運転者情報記憶部141は、情報提供サービスの利用者として登録された運転者X、運転者Y、…の運転者ID等をそれぞれ記憶する。
車両情報記憶部142は、登録された個々の車両1A、1B、…の車両ID、および車種、年式、車体番号、車両番号、走行距離等の車両情報をそれぞれ記憶する。車両情報記憶部142は、上記車両情報をそれぞれの車両IDと対応付けて記憶する。
運転履歴情報記憶部143は、登録された運転者X、Y、…の運転履歴情報を、それぞれの運転者IDと対応付けて記憶する。
運転履歴情報は、車両1A、1B、…の車載ユニット10A、10B、…からそれぞれ送信され、サーバ100の通信部110で受信される。運転履歴情報は、以下に説明する操作履歴情報と挙動履歴情報とを有する。
(操作履歴情報)
操作履歴情報は、運転者X、Y、…がそれぞれ運転する車両1A、1B、…が走行中に、車載ユニット10A、10B、…でそれぞれ検出された運転操作子(操作部材と呼んでもよい)の操作状態を示す操作情報を時系列に表した情報であり、運転操作子の単位時間当たりの操作量、操作力、および操作回数の少なくとも1つと、検出日時を示す情報とを含むものとする。実施の形態では、運転操作子にアクセルペダル、ブレーキペダル、およびステアリングホイールを含む。また、単位時間当たりの操作回数を操作頻度と呼んでもよい。
例えばアクセル操作の場合の操作履歴情報は、アクセルペダルに対する踏み込み開始から踏み込み終了までの、踏み込み量または踏力の時間的な変化を示す。また、例えばブレーキ操作の場合の操作履歴情報は、ブレーキペダルに対する踏み込み開始から踏み込み終了までの、踏み込み量または踏力の時間的な変化を示す。さらに、例えばステアリング操作の場合の操作履歴情報は、中立位置から回転操作が開始されたステアリングホイールが、中立位置へ戻るまでの回転角度または回転の速さの時間的な変化を示す。
実施の形態では、車両1A、1B、…がそれぞれ目的地に到着して運転者X、Y、…が降車するタイミングで、車載ユニット10A、10B、…がそれぞれの操作履歴情報を、対応する運転者IDおよび車両IDを示す情報とともに車載ユニット10A、10B、…からサーバ100へそれぞれ送信するように構成されている。これにより、運転履歴情報記憶部143には、車両1A、1B、…の車載ユニット10A、10B、…でそれぞれ検出された操作履歴情報が、車両1A、1B、…をそれぞれ運転していた運転者X、Y、…の運転者IDと対応付けて記憶される。
(挙動履歴情報)
挙動履歴情報は、運転者X、Y、…がそれぞれ運転する車両1A、1B、…が走行中に、車載ユニット10A、10B、…でそれぞれ検出された車両1A、1B、…の挙動を示す挙動情報を時系列に表した情報であり、車両1A、1B、…の挙動と、検出日時を示す情報とを含むものとする。挙動履歴情報には、車両1A、1B、…が停止中、等速走行中、加速中または減速中であるかを示す情報と、車両1A、1B、…の加速時および減速時に生じるピッチングを示す情報と、カーブ走行時に車両1A、1B、…に生じるヨーイングを示す情報と、車両1A、1B、…の左右の傾きによるローリングを示す情報とが含まれる。また、走行中の車両1A、1B、…と先行車との車間距離を示す情報を、挙動履歴情報に含めてもよい。
実施の形態では、車両1A、1B、…がそれぞれ目的地に到着して運転者X、Y、…が降車するタイミングで、車載ユニット10A、10B、…がそれぞれの挙動履歴情報を、対応する運転者IDおよび車両IDを示す情報とともに車載ユニット10A、10B、…からサーバ100へそれぞれ送信するように構成されている。これにより、運転履歴情報記憶部143には、車両1A、1B、…の車載ユニット10A、10B、…でそれぞれ検出された挙動履歴情報が、車両1A、1B、…をそれぞれ運転していた運転者X、Y、…の運転者IDと対応付けて記憶される。
安全運転度記憶部144は、後述する安全運転度算出部132で運転者ID毎に算出された安全運転度を示す情報(安全指標)を、運転者X、Y、…の運転者IDとそれぞれ対応付けて記憶する。運転者X、Y、…の安全指標は、運転時の加速の仕方、減速の仕方、曲がり方、車間距離の取り方、速度むら、ふらつき等の運転行動に基づいて算出される。実施の形態では、車両1A、1B、…にそれぞれ備えられたセンサ等によって検出された車両1A、1B、…の挙動情報と、車両1A、1B、…にそれぞれ備えられた運転操作子の操作情報とに基づいて、運転者X、Y、…それぞれの運転行動が評価される。
不定期情報記憶部145は、通信部110で受信された不定期情報を記憶する。不定期情報は、車両1A、1B、…それぞれの車載ユニット10A、10B、…から不定期に送信される情報であり、詳しくは変形例2において後述する。
地図情報記憶部146は、地図情報を記憶する。地図情報は、車両1A、1B、…の車載ユニット10A、10B、…にそれぞれ含まれるナビゲーション装置の案内ルート設定に用いられる道路情報を含む地図情報と同様である。
処理部130は、処理部130が担う機能的構成として、運転履歴情報取得部131と、安全運転度算出部132と、位置情報取得部133と、安全指標情報算出部134とを有する。
運転履歴情報取得部131は、車両情報記憶部142に車両IDが記憶されている登録済の車両のうち、走行した車両1A、1B、…の車載ユニット10A、10B、…からそれぞれの運転履歴情報(操作履歴情報および挙動履歴情報)を所定のタイミング(上記車両1A、1B、…がそれぞれ目的地に到着し、運転者X、Y、…が降車するタイミング)で取得する。上述したように、運転履歴情報取得部131が取得する車両1A、1B、…の運転履歴情報は、それぞれ対応する車両IDおよび運転者IDを示す情報とともに、車載ユニット10A、10B、…からサーバ100へ送信される。
運転履歴情報取得部131が取得する車両1A、1B、…の運転履歴情報は、それぞれ車両1A、1B、…のセンサ群4(図4)で検出された情報である。
安全運転度算出部132は、運転者X、Y、…の運転者IDと対応付けてそれぞれ記憶部140の運転履歴情報記憶部143に記憶されている運転者ID毎の運転履歴情報に基づいて、運転者ID毎の安全運転度である安全指標を算出する。運転者ID毎の安全指標は、例えば100ポイントから1ポイントまでの数値で、ポイント数が大きくなるほど安全度が高く、ポイント数が小さくなるほど安全度が低い。安全運転度算出部132は、あらかじめ定めた判断基準により、例えば「車間距離が基準値より短い」、「ブレーキタイミングが基準値より遅い」、「ブレーキが基準値より弱い」、「加速度が基準値より大きい」、「速度が基準値より速い」、「急ハンドル」、「ふらつき」、「黄色信号走行」、「車線変更」、「一時停止不履行」、「わき見(運転者の視線が前方から所定時間以上外れている)」等を運転履歴情報に基づいて判断する毎に、あらかじめ定められた初期ポイント数から所定のポイント数を減らす。反対に、上記判断をすることなく所定距離を走行する毎に、現ポイント数から所定のポイント数を増やす。
位置情報取得部133は、車両情報記憶部142に車両IDを記憶した登録済の車両のうち、走行中の車両1A、1B、…の車載ユニット10A、10B、…からそれぞれの位置情報を所定の周期で取得する。位置情報取得部133が取得する車両1A、1B、…の位置情報は、それぞれ対応する車両IDおよび運転者IDを示す情報とともに、車載ユニット10A、10B、…からサーバ100へ送信される。
位置情報取得部133が取得する車両1A、1B、…の位置情報は、それぞれ車両1A、1B、…のセンサ群4(図4)で検出された情報である。
安全指標情報算出部134は、車両1A、1B、…からそれぞれ取得した位置情報と、運転者IDを示す情報に対応する運転者X、Y、…の安全指標(安全運転度)とに基づいて、地図情報における所定エリア(図1のエリア60、70に対応)毎にエリア安全指標を算出する。例えば、安全指標情報算出部134は、位置情報を取得した車両1A、1B、…のうち、所定エリア内を走行する車両1A、1B、…を上記取得した位置情報に基づいて特定し、特定した車両1A、1B、…の運転者X、Y、…を、上記運転者IDを示す情報に基づいて特定する。安全指標情報算出部134はさらに、特定した運転者X、Y、…の運転者IDに対応付けて記憶されている安全運転度を示す情報(安全指標)を安全運転度記憶部144からそれぞれ読出し、読出した安全指標の平均値を算出してエリア安全指標とする。
<車載ユニット>
図4は、図2の車載ユニット10Aの要部構成を例示するブロック図である。車載ユニット10Aおよび10Bの構成は同様であるので、代表して車載ユニット10Aの構成を説明し、車載ユニット10Bの構成については説明を省略する。
車載ユニット10Aは、処理部3と、入力部2と、第1カメラ12と、第2カメラ13と、センサ群4と、記憶部5と、通信部6と、マイク7と、スピーカ8と、ディスプレイ9とを有する。
処理部3は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。処理部3は、入力部2から入力された信号、第1カメラ12で取得された第1画像情報、第2カメラ13で取得された第2画像情報、センサ群4で取得された情報、記憶部5に記憶されたデータ、および通信部6を介して車載ユニット10Aの外部から受信した信号等に基づいて所定の処理を実行し、車載ユニット10A内部の各部に対する制御信号を出力する。
処理部3は、画像解析部31を含む。画像解析部31は、第1カメラ12で取得された車両1Aの車外の第1画像情報に基づき、例えば、走行中の車両1Aと先行車等の他の車両との車間距離、および車両1Aの路肩への寄りすぎ等を検知する。
また、画像解析部31は、第2カメラ13で取得された車両1Aの車内の第2画像情報に基づき、運転者Xの視線を検出する。例えば、第2画像情報に基づいて車両1Aの進行方向に対する運転者Xの顔の角度および瞳の位置を特定し、車両1Aの進行方向に対する運転者Xの視線の方向を特定する。
入力部2は、例えば、運転者Xにより操作される各種スイッチを含む。なお、ディスプレイ9の表示画面上に設けられたタッチパネルを入力部2として構成してもよい。入力部2は、各種スイッチ等の操作に基づいて入力された信号を処理部3へ送出する。
第1カメラ12は、例えばADAS(Advanced driver assistance systems)用のカメラで構成される。第1カメラ12は、車両1Aの周囲を撮影した第1画像情報を処理部3へ送出する。第1画像情報は、運転に関連する情報の一つである。
第2カメラ13は、運転席に面して設けられ、運転者Xの顔面付近を撮像する。実施の形態では、車両1Aの前方から見た運転者Xの顔面付近の映像を取得し、第2画像情報として処理部3へ送出する。
センサ群4は、操作量に応じて車両1Aの挙動を変化させる運転操作子の操作状態を検出するセンサ類と、車両1Aの挙動を検出するセンサ類と、測位ユニット46とを含む。各検出器等は、便宜上まとめて図示したもので、分散して構成されてもよい。ステアリングセンサ41は、ステアリングホイールの回転方向、回転角度および回転速度等を検出する。アクセルセンサ42は、アクセルペダルの踏み込み量および踏力等を検出する。ブレーキセンサ43は、ブレーキペダルの踏み込み量および踏力等を検出する。ステアリングセンサ41、アクセルセンサ42およびブレーキセンサ43で検出される運転操作子の操作状態は、運転に関連する情報の一つである。運転操作子の操作状態を時系列に表した情報、すなわち各センサ41~43による検出信号を時系列に表した情報は、上記操作履歴情報に該当する。
また、車速センサ44は車両1Aの走行速度を検出する。加速度センサ45は、3軸方向の加速度をそれぞれ検出することにより、上記ピッチング、ヨーイング、およびローリングを検出する。車速センサ44および加速度センサ45で検出される車両1Aの挙動情報は、運転に関連する情報の一つである。上記第1カメラ12で取得された第1画像情報は、先行車との車間距離の検出に用いられるため、第1カメラ12を車両1Aの挙動を検出する検出器に含めてもよい。各センサ44~45による検出信号を時系列に表した情報および第1カメラ12による第1画像情報は、上記挙動履歴情報に該当する。
測位ユニット46は、GPS(Global Positioning System)衛星や準天頂衛星等からの測位信号に基づいて車両1Aの現在位置を検出する。測位ユニット46により検出された車両1Aの現在位置の情報は、所定周期で通信部6を介して車両1Aからサーバ100に送信される。処理部3は、車両1Aの現在位置の情報をサーバ100へ送信するとき、記憶部5に記憶されている運転者ID52および車両ID53を示す情報とともに現在位置の情報を送信する。
記憶部5は、不図示の揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部5は、処理部3が実行する各種のプログラムおよび各種のデータ等を記憶する。また、記憶部5は、車両1Aの走行中に検出される操作情報と、車両1Aの走行中に検出される挙動情報とを、運転に関連する走行情報51として時系列に記憶する。記憶部5はさらに、車両1Aを運転する運転者Xの運転者ID52を記憶する。運転者IDは、例えば運転者Xが車両1Aに乗車した際に処理部3に登録される。記憶部5はさらに、車両1Aの車両ID53を記憶する。車両IDは、例えば車載ユニット10Aが車両1Aに搭載された際に処理部3に登録される。
上述したように、運転者Xが運転する車両1Aが目的地に到着して運転者Xが降車すると、処理部3は、運転に関連する走行情報51(すなわち運転履歴情報)を記憶部5から読出し、記憶部5に記憶されている運転者ID52および車両ID53を示す情報とともに、通信部6を介して車両1Aからサーバ100へ送信する。つまり、車両1Aの走行が終了する毎に、車両1Aの走行中に検出された運転履歴情報がサーバ100へ送信され、運転履歴情報記憶部143に記憶される。
通信部6は、電話網やインターネット回線等の無線公衆回線および通信ネットワーク40を介してサーバ100と通信可能に構成される。通信部6の通信は、処理部3によって制御される。
なお、通信部6は、車載ユニット10Aとは別に車両1Aに設けられた通信機器として構成されてもよく、運転者Xが携帯する通信機器として構成されてもよい。
マイク7は、運転者Xの発話音声を取得する。マイク7で集音された音声信号は、例えばA/D変換器を介して音声データとして処理部3に入力される。
スピーカ8は、処理部3で生成された音声メッセージを再生する。
ディスプレイ9は、処理部3から出力された信号に基づく情報を表示する。
<フローチャートの説明>
図5は、安全指標情報算出装置が車両1Aの運転者Xへ提供するエリア安全指標を算出する処理の流れを例示するフローチャートであり、安全指標情報算出装置を構成するサーバ100の処理部130で実行されるプログラムの処理の流れを示す。処理部130は、例えば不図示のシステムオン/オフスイッチがオン操作され、OS(Operating System)が起動されている場合に図5による処理を繰り返し実行する。
ステップS10において、処理部130は、車両1Aの現在位置を取得してステップS20へ進む。上述したように、車両1Aの現在位置の情報は、所定周期で通信部6を介して車両1Aからサーバ100へ送信される。
ステップS20において、処理部130は、地図情報記憶部146に記憶されている地図情報においてあらかじめ定められたエリアのうち、車両1Aの現在位置を含むエリアを特定してステップS30へ進む。
ステップS30において、処理部130は、ステップS20で特定したエリア内を走行する他の車両を特定してステップS40へ進む。サーバ100へは、車両1A以外の車両からもそれぞれ現在位置の情報が送信される。処理部130は、サーバ100へ現在位置の情報を送信した複数の車両の中から、現在位置が上記特定したエリアに含まれる複数の車両を特定する。
ステップS40において、処理部130は、ステップS30で特定した複数の車両の運転者をそれぞれ特定し、特定した複数の運転者の安全指標をそれぞれ取得してステップS50へ進む。処理部130は、上記特定した車両から位置情報とともに送信された運転者IDを示す情報に基づいて運転者を特定することができる。処理部130は、特定した運転者の運転者IDに対応付けて記憶されている安全指標を記憶部140の安全運転度記憶部144から読出す。
図6は、ステップS40で取得した複数の運転者に関する安全指標を説明する模式図である。図1と同様のエリア60およびエリア70において、ステップS30で特定した複数の車両の現在位置と、複数の車両の各運転者に関する安全指標とを示す。図1の場合と同様に、自車位置マーク50に対応する走行車両は、エリア60を北に向かって走行している。エリア60の北行き車両に着目する場合、各運転者の安全指標は、自車位置マーク50に対応する走行車両の運転者が50ポイント、その後続車の運転者が60ポイント、さらに後続車の運転者が64ポイントであることを示す。
ステップS50において、処理部130は、ステップS40で取得した複数の運転者に関する安全指標の平均値を、エリア安全指標として算出してステップS60へ進む。エリア60の北行き車両に着目する場合、自車位置マーク50に対応する走行車両の50ポイントと、その後続車の60ポイントと、さらに後続車の64ポイントとの平均値58ポイントを算出する。他の方向へ向かう車両についても同様に平均値を算出する。
なお、ステップS30で特定した車両が1台のみである場合には、特定した1台の車両から位置情報とともに送信された運転者IDを示す情報に基づいて運転者を特定し、特定した運転者の運転者IDに対応付けて記憶されている安全指標を、エリア安全指標とする。
ステップS60において、処理部130は、ステップS20で特定したエリア(例えばエリア60)と異なるエリア(例えばエリア70)に関しても、ステップS30~50と同様の処理を行ってステップS70へ進む。図1に例示したエリア安全指標は、図6に例示した複数の運転者に関する安全指標の平均値に対応する。
ステップS70において、処理部130は、エリア毎に算出したエリア安全指標を示す情報(エリア安全指標情報)を、通信部110から車両1Aの車載ユニット10Aへ送信させて図5による処理を終了する。処理部130は、車両1A以外の他の車両に対しても、同様の処理を行う。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)安全指標情報算出装置としてのサーバ100は、道路情報が含まれる地図情報を記憶する地図情報記憶部146と、複数の運転者X、Y、…毎の安全運転度としての安全指標を、運転者のID情報に対応付けて記憶する安全運転度記憶部144と、走行する複数の車両1A、1B、…から、各車両を運転する運転者X、Y、…のID情報に対応付けられた走行位置情報を取得する位置情報取得部133と、地図情報の複数の所定エリア60、70、…を特定し、所定エリア60、70、…毎に走行位置情報に基づいて走行する複数の車両1A、1B、…の運転者X、Y、…を特定し、特定した運転者X、Y、…の安全指標の平均値を所定エリア60、70、…毎の安全指標情報であるエリア安全指標として算出する安全指標情報算出部134と、エリア安全指標を所定の車両1Aまたはその車両1Aの運転者Xに対して出力する出力部としての通信部110とを備える。
このように構成したので、事故等が発生していない状態でも、安全指標が高い運転者が運転する車両が多いエリアと、安全指標が低い運転者が運転する車両が多いエリアとの識別に有効なエリア毎のエリア安全指標を、適切に算出することが可能になる。エリア安全指標を提供された車両の運転者は、例えば、走行予定のエリアのエリア安全指標の数値が小さい(換言すると、安全指標が低い運転者の車両が多い)場合は、通常よりも他車の挙動に注意したり、十分な車間距離を開けたりする等して、安全運転を心がけることが可能になる。また、走行ルートをエリア安全指標の数値がより大きい(換言すると、安全指標が高い運転者の車両が多い)エリアを通るルートへ変更する等、提供されたエリア安全指標に基づいて、より安全な走行ルートを選ぶことも可能になる。このように、エリア安全指標が提供される車両の運転者に対して注意喚起を行い、危険度の低下に役立つエリア安全指標の算出が可能になる。
(2)安全指標情報算出部134は、地図情報の所定エリアとして道路名称を特定する。
このように構成したので、事故等が発生していない状態でも、安全指標が高い運転者が運転する車両が多い道路と、安全指標が低い運転者が運転する車両が多い道路との識別に有効な道路名称毎のエリア安全指標を、適切に算出することが可能になる。
(3)安全指標情報算出部134は、地図情報の所定エリアとして行政区名称を特定する。
このように構成したので、事故等が発生していない状態でも、安全指標が高い運転者が運転する車両が多い区と、安全指標が低い運転者が運転する車両が多い区との識別に有効な行政区名称毎のエリア安全指標を、適切に算出することが可能になる。
上記実施形態は、種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。
(変形例1)
上述した運転者X、Y、…がそれぞれ車両1A、1B、…を運転して走行するエリアが運転者X、Y、…の地元(Home area)に該当しない場合において、安全指標情報算出部134がそのエリアに対するエリア安全指標を算出する際、算出に用いる運転者X、Y、…の安全指標を補正してもよい。運転者X、Y、…の地元とは、例えば運転者Xの場合、Xの居住地および勤務地からそれぞれ所定距離の範囲と、Xの居住地と勤務地を結ぶ道路から所定距離の範囲とする。運転者Yの場合も同様である。
運転者Xが車両1Aを運転して走行するエリアが運転者Xの地元に該当しない場合、換言すると、運転者Xが不慣れなエリアを運転している場合は、走行ルート上で注意すべき箇所を運転者Xがあらかじめ把握できていないことから、地元エリアを運転する場合と比べて運転者Xの運転行動に変化が現れる場合がある。そのため、安全指標情報算出部134は、運転者Xの不慣れなエリアに対するエリア安全指標を算出する際、安全運転度記憶部144から読出した運転者Xの安全指標を補正してエリア安全指標を算出する。例えば、安全運転度記憶部144から読出した運転者Xの安全指標をそのまま用いるのではなく、所定ポイント数を減らした安全指標を用いてエリア安全指標を算出する。安全指標から所定ポイント数を減らすのは、不慣れなエリアの運転は安全度が低下するという考え方に基づいた処理である。
変形例1によれば、安全指標情報算出部134は、位置情報取得部133で取得された走行位置情報が、対応付けられているID情報の運転者の通常の走行位置とは異なる場合に、運転者の安全運転度としての安全指標を低く補正して所定エリア毎のエリア安全指標を算出する。
このように構成したので、そのエリアでの運転に慣れていない運転者が運転する車両が多く集まる場合にはエリア安全指標が低く算出される。低く算出されたエリア安全指標をそのエリアを走行する他車両の運転者に提供する場合には、他車両の運転者に対し、そのエリアで事故が発生しやすい状況にあることの注意喚起を行うことが可能になる。
なお、変形例1において行う補正は、安全指標情報算出部134がエリア安全指標を算出するために行う補正であり、安全運転度記憶部144に記憶されている運転者Xの安全指標を変更するものではない。つまり、安全指標情報算出部134が変形例1の補正を行った場合でも、安全運転度記憶部144に記憶されている運転者Xの安全指標の変更は行わない。
(変形例2)
安全指標情報算出部134は、地図情報における所定エリア毎にエリア安全指標を算出した際、算出したエリア安全指標を、車両1A、1Bに搭載される車載ユニット10A、10Bから送信される不定期情報に基づいて補正してもよい。
変形例2において、車両1A、1B、…にそれぞれ搭載される車載ユニット10A、10B、…は、それぞれの運転者X、Y、…が行う入力部2への操作により、サーバ100へ不定期に情報を送信することが可能に構成される。このような情報を不定期情報と呼ぶ。不定期情報は、例えば、運転者Xが運転中に見た逆走(定められた方向と逆向きに走行する)等の危険な車両の存在をサーバ100へ通知する情報、運転者Xが運転中に見た事故をサーバ100へ通知する情報、事故には結びつかなかったものの、運転者Xが運転中に遭遇した危険な事象をサーバ100へ通知する情報、または、運転者Xが運転中に遭遇した交通規制をサーバ100へ通知する情報等である。サーバ100は、車載ユニット10A、10B、…から不定期情報を受信すると、受信した不定期情報を受信時刻と対応付けて記憶部140の不定期情報記憶部145に記憶する。
安全指標情報算出部134は、エリア安全指標を算出する場合に記憶部140の不定期情報記憶部145に記憶されている不定期情報を参照する。そして、例えばエリア安全指標を算出するエリアについて、当該エリア内を走行する車両1A、1B、…からサーバ100へ不定期情報が送信されてからの経過時間が所定時間に満たない場合(換言すると、当該エリア内の車両1A、1B、…の車載ユニット10A、10B、…から不定期情報が送信されており、かつ、エリア安全指標を算出する時刻が上記不定期情報の送信時刻から所定時間以内である場合)に、算出したエリア安全指標から所定ポイント数を減らした安全指標をエリア安全指標とする。算出したエリア安全指標から所定ポイント数を減らすのは、不定期情報が送信されて間もないエリアの運転は、安全度が低下するという考え方に基づいた処理である。
変形例2によれば、安全指標情報算出部134は、エリア安全指標を算出しようとするエリア内から不定期情報が送信されており、当該エリアにおいて車両の走行が困難な状況が生じている蓋然性が高い状況では、当該エリアに対して算出したエリア安全指標を、安全度が低い方向へ適切に補正することが可能になる。
なお、安全指標情報算出部134は、算出したエリア安全指標を安全度が低い方向へ補正する場合に、不定期情報として通知された内容により、エリア安全指標の補正量を異ならせてもよい。例えば、交通規制が災害に起因する場合には、工事またはイベント開催等に基づく交通規制時よりも、エリア安全指標の補正量を安全度が低い方向へ大きく補正する。土砂崩れや川の氾濫に基づく交通規制が通報されたエリアは、イベント開催に基づく交通規制が通報されたエリアよりも運転の安全度が低下するという考え方に基づいた処理である。
(変形例3)
変形例2において説明した不定期情報のうち、運転者Xが運転中に見た逆走等の危険な車両の存在を車載ユニット10A、10B、…からサーバ100へ通知する場合、車載ユニット10A、10B、…の入力部2に対するボタン操作によって通知するように構成してもよい。入力部2は、不図示の通報ボタンを含むものとする。
上述したように、車載ユニット10Aの処理部3の画像解析部31は、第2カメラ13で取得された車両1Aの車内の第2画像情報に基づき、車両1Aの進行方向に対する運転者Xの顔の角度および瞳の位置を特定し、車両1Aの進行方向に対する運転者Xの視線の方向を特定する。
変形例3における処理部3は、特定した運転者Xの視線に関する情報を、測位ユニット46により検出された車両1Aの現在位置の情報とともに、所定周期で通信部6を介して車両1Aからサーバ100へ送信する。
サーバ100の処理部130は、車両1Aから送信された車両1Aの現在位置と、車両1A以外の車両から送信された車両1A以外の車両の現在位置とを照らし合わせることで、車両1Aと車両1Aの近傍に位置する他の車両との相対的な位置関係を特定することが可能である。また、車両1Aの現在位置と、上記他の車両の現在位置の時間変化に基づいて、車両1Aおよび車両1Aの近傍の他の車両の挙動や進行方向等を特定することが可能である。
車両1Aの運転者Xは、例えば逆走する車両を見た場合に、当該逆走する車両に視線を向けて上記通報ボタンを操作するものとする。車載ユニット10Aの処理部3は、入力部2から通報ボタンの操作信号を受けると、通報ボタンが操作されたことを、通信部6を介して車両1Aからサーバ100へ通知する。
通報ボタンが操作されたことが車載ユニット10Aから通知されると、サーバ100の処理部130は、上記特定した車両1Aと車両1Aの近傍に位置する他の車両との相対的な位置関係と、車載ユニット10Aから受信した運転者Xの視線に関する情報とを照らし合わせることで、運転者Xの視線方向に位置する他の車両を、逆走する車両として特定する。
処理部130は、特定した逆走車両について、通報ボタン操作が通知された時の現在位置、挙動および進行方向等を、通知時刻と対応付けて記憶部140の不定期情報記憶部145に記憶する。
変形例3によれば、運転者Xの視線の方向に基づいて逆走車両を特定するため、運転者Xによる通報ボタンへの簡易な操作により、逆走等の危険な他の車両の存在を車載ユニット10Aからサーバ100へ通知することができる。
(変形例4)
以上の説明では、安全指標およびエリア安全指標について、車両が四輪車(4輪以上の車輪を有する車両を含むものとする)である場合と二輪車の場合とを区別しないで説明したが、区別するように構成してもよい。例えば、四輪車についての安全指標情報を算出する安全指標情報算出装置としてのサーバ100Aと、二輪車についての安全指標情報を算出する安全指標情報算出装置としてのサーバ100Bとに分ける。
変形例4によれば、四輪車と二輪車とを区別することにより、区別しない場合と比べてより正確に安全指標およびエリア安全指標を算出することが可能になる。そして、四輪車の運転者には四輪車用のエリア安全指標を、二輪車の運転者には二輪車用のエリア安全指標を、それぞれ提供することが可能になる。
(変形例5)
上述した説明では、図1に例示したように、走行車両に搭載されているナビゲーション装置等の表示部に、エリア安全指標を数値で表示した。運転者は、安全指標が高い運転者が運転する車両が多いエリアと、安全指標が低い運転者が運転する車両が多いエリアとの違いを、数値の大小で識別することができる。
変形例5において、数値の大小による表示を行う代わりに、表示色の違いによって安全指標が高い運転者が運転する車両が多いエリアと、安全指標が低い運転者が運転する車両が多いエリアとを表示させてもよい。例えば、安全指標が高い運転者が運転する車両が多いエリアを青色で、安全指標が低い運転者が運転する車両が多いエリアを赤色で表し、中間のエリアは青色から赤色の中間色で表す。
また、コントラストの違いによって安全指標が高い運転者が運転する車両が多いエリアと、安全指標が低い運転者が運転する車両が多いエリアとを表示させてもよい。例えば、安全指標が高い運転者が運転する車両が多いエリアを明るく、安全指標が低い運転者が運転する車両が多いエリアを暗く表し、中間のエリアは中間の明るさで表す。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組合せることも可能であり、変形例同士を組合せることも可能である。
1A,1B 車両、2 入力部、3,130 処理部、4 センサ群、5 記憶部、6 通信部、7 マイク、8 スピーカ、9 ディスプレイ、10A,10B 車載ユニット、12 第1カメラ、13 第2カメラ、31 画像解析部、40 通信ネットワーク、50 自車位置マーク、60,70 エリア、100 サーバ、110 通信部、120 入出力部、131 運転履歴情報取得部、132 安全運転度算出部、133 位置情報取得部、134 安全指標情報算出部、140 記憶部、141 運転者情報記憶部、142 車両情報記憶部、143 運転履歴情報記憶部、144 安全運転度記憶部、145 不定期情報記憶部、146 地図情報記憶部、500 情報提供システム

Claims (5)

  1. 道路情報が含まれる地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
    複数の運転者毎の安全運転度を、運転者のID情報に対応付けて記憶する安全運転度記憶部と、
    走行する複数の車両から、各車両を運転する運転者のID情報に対応付けられた走行位置情報を取得する取得部と、
    前記地図情報の複数の所定領域を特定し、前記所定領域毎に前記走行位置情報に基づいて走行する複数の車両の運転者を特定し、前記特定した運転者の前記安全運転度の平均値を前記所定領域毎の安全指標情報として算出する安全指標情報算出部と、
    前記安全指標情報を所定の車両またはその車両の運転者に対して出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする安全指標情報算出装置。
  2. 請求項1に記載の安全指標情報算出装置において、
    前記安全指標情報算出部は、前記地図情報の所定領域として道路名称を特定することを特徴とする、安全指標情報算出装置。
  3. 請求項1に記載の安全指標情報算出装置において、
    前記安全指標情報算出部は、前記地図情報の所定領域として行政区名称を特定することを特徴とする、安全指標情報算出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の安全指標情報算出装置において、
    前記安全指標情報算出部は、前記取得部で取得された前記走行位置情報が、対応付けられているID情報の運転者の通常の走行位置とは異なる場合に、前記運転者の前記安全運転度を低く補正して前記所定領域毎の安全指標情報を算出することを特徴とする、安全指標情報算出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の安全指標情報算出装置において、
    前記安全指標情報算出部は、前記車両が二輪車か四輪車かを区別して前記安全指標情報を算出し、
    前記出力部は、前記安全指標情報を出力する際、前記二輪車か前記四輪車かを区別して出力することを特徴とする、安全指標情報算出装置。
JP2021170359A 2021-10-18 2021-10-18 安全指標情報算出装置 Pending JP2023060646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021170359A JP2023060646A (ja) 2021-10-18 2021-10-18 安全指標情報算出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021170359A JP2023060646A (ja) 2021-10-18 2021-10-18 安全指標情報算出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023060646A true JP2023060646A (ja) 2023-04-28

Family

ID=86098175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021170359A Pending JP2023060646A (ja) 2021-10-18 2021-10-18 安全指標情報算出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023060646A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9501934B2 (en) Notification system, electronic device, notification method, and program
CN102016507B (zh) 基于环境传感器的自学习地图
US8618923B2 (en) Speed alarm system
CN110192231B (zh) 用于向至少一个接收车辆通知错误行驶车辆的方法及服务器设备和机动车
JP3620093B2 (ja) 車載用ナビゲーションシステム
JP2020160939A (ja) 交通管理システム
JP2009140008A (ja) 危険走行情報提供装置、危険走行判定プログラム及び危険走行判定方法
WO2017110002A1 (ja) 予測装置、予測システム、予測方法および予測プログラム
WO2010093456A2 (en) System and method for viewing and correcting data in a street mapping database
JP2009031968A (ja) 交差点安全運転支援装置
US20090105933A1 (en) System for providing visual information of a remote location to a user of a vehicle
JP7227577B2 (ja) 交通リスク情報出力システム、及び、交通リスク情報出力プログラム
JP4682462B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置および事故防止システム
WO2008010391A1 (fr) dispositif de distribution d'informations, dispositif de traitement d'informations, procédé de distribution d'informations, procédé de traitement d'informations, programme de distribution d'informations, programme de traitement d'informations, et support d'enregistrement lisible par un ordinateur
JP2011221573A (ja) 運転支援装置および運転支援システム
JP2014010560A (ja) プローブ情報収集システム
JP5281431B2 (ja) 車両情報伝送システム
CN106652560A (zh) 道路安全方法及装置
CN102910114A (zh) 车辆鸣笛控制方法及系统
JP2009008646A (ja) 車載ナビゲーション装置
JP2010097443A (ja) 車車間通信装置
JP4626379B2 (ja) 車両支援方法及び車両支援装置
JP2007285979A (ja) 交通情報提供装置、交通情報提供方法、及び、プログラム
JP2023060646A (ja) 安全指標情報算出装置
JP4930082B2 (ja) 安全運転支援システム、路上装置、車載装置及び車両