JP2010097443A - 車車間通信装置 - Google Patents

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Toshiya Iwasaki
利哉 岩▲崎▼
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Abstract

【課題】周囲の初心運転者又は高齢運転者の車両を報知し、安全安心な走行を支援する車車間通信装置を提供することである。
【解決手段】車車間通信装置は、自車の現在位置を検出する自車位置検出部13と、自車の運転者の運転免許取得日から所定の年数が経過したか否かの情報及び運転者の年齢が所定の年齢以上か否かの情報からなる運転者情報を取得する運転者情報取得部20と、自車位置検出部13により検出された自車位置情報及び運転者情報を送信するとともに、他車から送信される他車位置情報及び他車の運転者情報を受信する送受信部22と、自車位置に対応する地図を画面上に表示し、該地図上に自車位置を表示するとともに、他車位置情報及び他車の運転者情報を表示する表示部28とを備えた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車車間通信に関し、特に自車が他車と通信することで表示画面の地図上に自車位置と他車位置とを重畳する車車間通信装置に関する。
2008年7月現在、普通自動車免許の取得後1年を経過しない運転者は初心運転者標識(若葉マーク、初心者マーク)を、また、普通自動車免許を取得している75歳以上の運転者は高齢運転者標識(紅葉マーク、高齢者マーク)を、運転する車両の前後に掲示することが道路交通法で義務化されている。これらの標識を掲示している走行車両に対して、周囲の車両は配慮ある運転を心がけることで、交通事故の発生頻度を減少させる可能性が高くなる。
しかしながら、真横を走行している車両や見通し外にある車両が上記のような配慮すべき対象の車両であるか否かを判別することは非常に困難であり、配慮ある運転の欠如によって、多大な事故を招いてしまう可能性がある。
ところで、配送トラックやタクシーなど複数の車両で集団行動をとる場合や、複数の車両に分散して行楽地へ向かう場合に、他の車両がどういった相手なのかを通信する車車間通信装置がある(特許文献1参照)。
特開2004−78786号公報
しかしながら、特許文献1の技術は利便性向上のために運転者の名前などのプロフィール情報を車車間通信でやりとりするものであり、安全安心を目的としたシステムとは異なる。
本発明は、周囲の初心運転者又は高齢運転者の車両を報知し、安全安心な走行を支援する車車間通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の車車間通信装置は、自車の現在位置を検出する自車位置検出部と、自車の運転者の運転免許取得日から所定の年数が経過したか否かの情報及び運転者の年齢が所定の年齢以上か否かの情報からなる運転者情報を取得する運転者情報取得部と、前記自車位置検出部により検出された自車位置情報及び前記運転者情報を送信するとともに、他車から送信される他車位置情報及び他車の運転者情報を受信する送受信部と、自車位置に対応する地図を画面上に表示し、該地図上に自車位置を表示するとともに、前記他車位置情報及び他車の運転者情報を表示する表示部とを備えるものとする。
この構成によると、自車の運転者からは目視できない他車の位置と、他車の運転者情報とを一目で把握することができる。
上記の車車間通信装置において、前記運転者情報は所定のマークで表示することを特徴とする。
この構成によると、自車の運転者は、他車の運転者情報を一目で把握できるので、配慮ある運転を心がけることができる。
また上記の車車間通信装置において、前記運転者情報取得部は運転免許証を読み取る読取部を備え、該読取部により運転免許証から読み取った情報に基づいて前記運転者情報を取得することを特徴とする。
この構成によると、自分の運転者情報を間違うことなく、簡単に迅速に登録することができる。
また上記の車車間通信装置において、前記運転免許取得日から所定の年数が経過したか否かの情報は、前記運転免許証から読み取った情報と電波時計による現在の日時情報に基づいて判別することが望ましい。
また上記の車車間通信装置において、音声発生部をさらに備え、自車と他車の位置に応じて前記他車の運転者情報を音声により出力することを特徴とする。
この構成によると、音声により運転者の注意を促すことでさらに安全性が向上する。
本発明の車車間通信装置によれば、車車間で運転者情報などをやりとりすることにより、自車の運転者からは目視できない他車の位置と、その運転者の運転者情報を報知するので、運転者に配慮ある運転を促し、安全安心な走行を支援することができる。
図1は、車車間通信可能なナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、HDD(ハードディスクドライブ)11と、HDD制御部12と、自車位置検出部13と、地図情報記憶部14と、CPU15と、ROM16と、RAM17と、時計18と、読取部19と、運転者情報取得部20と、運転者情報記憶部21と、送受信部22と、他車情報記憶部23と、ディスプレイコントローラ24と、ビデオRAM25と、画像合成部26と、マーク等発生部27と、表示部28と、音声発生部29と、スピーカ30と、バス31とを備えている。
HDD11は、地図表示や経路探索などに必要な各種の地図データを記憶している。ここではHDDを用いているが、DVD−ROMやCD−ROMなど他の記録媒体を用いてもよい。HDD制御部12は、HDD11からの地図データの読み取りを制御する。
HDD11に記録された地図データは、広い地域を一望するための上位レベルの地図から、狭い地域を詳細に記述した下位レベルの地図まで、レベルと呼ばれる単位に階層化して管理されている。各レベルは、所定の経度及び緯度で区切られた区画と呼ばれる矩形領域を単位として分割されている。各区画データは、区画番号を指定することにより特定され、読み出すことが可能となる。地図画面の表示縮尺の切り替えは、使用するレベルの切り替えによって行われる。
自車位置検出部13は、自車の現在位置を検出するものであり、自立航法センサ、GPS受信機、位置計算用CPU等で構成される。自立航法センサは、所定走行距離毎に1個のパルスを出力して車両の移動距離を検出する車速センサ(距離センサ)と、車両の回転角度(移動方位)を検出する振動ジャイロ等の角速度センサ(相対方位センサ)とを含む。自立航法センサは、これらの車速センサ及び角速度センサによって車両の相対位置及び方位を検出する。
位置計算用CPUは、自立航法センサから出力される自車の相対的な位置及び方位のデータに基づいて、絶対的な自車位置(推定車両位置)及び車両方位を計算する。また、GPS受信機は、複数のGPS衛星から送られてくる電波をGPSアンテナで受信して、3次元測位処理又は2次元測位処理を行って車両の絶対位置及び方位を計算する。ここで方位は、現時点の自車位置と直前の自車位置とに基づいて計算する。
地図情報記憶部14は、HDD制御部12の制御によってHDD11から読み出された地図データを一時的に格納する。すなわち、HDD制御部12は、自車位置検出部13から自車の現在位置の情報を入力し、その現在位置を含む所定範囲の地図データの読み出し指示を入力することにより、地図表示や誘導経路の探索に必要な地図データをHDD11から読み出して地図情報記憶部14に格納する。
CPU15は、ナビゲーション装置10の全体を制御する。ROM16は各種プログラム(車車間通信プログラム等)を記憶する。RAM17は各種処理の過程で得られるデータや、各種処理の結果得られるデータを一時的に格納する。時計18は現在の日付と時刻を保持している。時計18は電波時計とし、時刻を正確に補正する機能を有していてもよい。電波時計を用いる場合は、時刻設定をユーザが任意に変更できないため、誤った情報の発信を防止することができ、しかも、故意に運転者情報を発信させなくすることも防ぐことが可能となる。
運転者情報取得部20に備えられた読取部19は例えばスキャナであり、運転免許証を読み取る。運転者情報取得部20はOCR(Optical Character Reader)機能を有し、読取部19で読み取った情報から免許取得日と生年月日とを抽出し、CPU15へ出力する。読取部19は着脱可能であってもよい。また、将来的に運転免許証がICカード化されれば、読取部19はICカードリーダで代用できる。なお、運転者が操作部(不図示)を操作して免許取得日及び生年月日を入力するようにしてもよい。この場合、読取部19は省略できる。
CPU15は、免許取得日と生年月日と現在の日時とから初心運転者、高齢運転者、初心運転者以外かつ高齢運転者以外である一般運転者の何れに該当するかを計算する。そして、その結果を運転者情報(初心運転者、高齢運転者又は一般運転者)として運転者情報記憶部21に格納する。
なお、運転者情報は、初心運転者、高齢運転者又は一般運転者という区別に代表されるように、運転免許取得日から所定の年数が経過したか否かの情報及び運転者の年齢が所定の年齢以上か否かの情報に基づいていればよい。
送受信部22は、地上波アンテナを用いて自車のGPS情報と運転者情報とを外部に送信する。GPS情報とは、受信したGPS信号に基づいて算出した各種情報の総称であり、少なくとも自車の現在位置(緯度経度の絶対位置)を含み、他に移動速度、移動方向、高度などを含んでいてもよい。外部に送信するとは、ナビゲーション装置10を搭載している他車に直接送信したり、路上の中継機を介してナビゲーション装置10を搭載している他車に送信したりすることである。さらに送受信部22は、他車から送られてくる他車のGPS情報と他車運転者の運転者情報とを地上波アンテナで受信する。
他車情報記憶部23は、受信した他車のGPS情報と他車運転者の運転者情報とを他車に関する情報として格納する。ディスプレイコントローラ24は、地図情報記憶部14に格納された地図データに基づいて表示に必要な地図画像データを生成する。ビデオRAM25は、ディスプレイコントローラ24によって生成された地図画像データを一時的に格納する。すなわち、ディスプレイコントローラ24によって生成された地図画像データはビデオRAM25に一時的に格納され、1画面分の地図画像データが読み出されて画像合成部26に出力される。
マーク等発生部27は、自車の現在位置に表示する車両位置マークや、他車両として表示する画像、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア等の各種ランドマーク、及び初心者マークや高齢者マークといった運転者情報に対応した各種マーク等を発生して出力する。ここで、CPU15が他車情報記憶部23から他車に関する情報を読み出し、マーク等発生部27に送ることで、他車両として表示する画像、運転者情報に対応した各種マークが発生される。
画像合成部26は、各種画像を合成して表示部28へ出力する。すなわち、ディスプレイコントローラ24によって生成された地図画像データに、マーク等発生部27から出力される各画像データを重畳して画像合成を行い、表示部28へ出力する。これにより、表示部28には、自車の現在位置と周辺の地図情報と他車の情報とが表示される。なお、表示部28は外部機器としてもよい。
音声発生部29は、音声を生成してスピーカ30へ出力する。スピーカ30は音声を外部に出力する。例えば、自車と他車の位置に応じて他車の運転者情報を音声出力することができる。つまり、自車の近傍に初心運転者や高齢運転者の車両が存在する場合に音声で注意を促す。バス31は、上述した各種の機能構成同士で互いにデータの授受を行うのに使用される。なお、スピーカ30は外部機器としてもよい。
なお、上記では他車車両として表示される画像に関しては全て同一のものとしたが、他車に関する情報として大型車や小型車などの車両情報を加えれば、その情報を利用して他車両として表示する画像を大型車や小型車などの画像とすることができる。
図2は、他の車車間通信可能なナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置40が図1のナビゲーション装置10と異なる点は、ネットワークに接続できる点である。以下では図1と異なる構成についてのみ説明し、図1と同じ構成については同符号を付しその詳細な説明を省略する。
ナビゲーション装置40は、インターフェース部41を備えている。そして、インターフェース部41はインターネットなどのネットワーク42に接続されている。この構成により、ネットワーク42を介して各種の車両の画像や最新の地図データなどを取り込むことができる。また、ソフトウェアやファームウェアのアップデートも行うことができる。
次に、他車位置情報及び他車の運転者の運転者情報に基づき他車に関する情報を表示する動作について、ナビゲーション装置10を用いて説明する。図3は、ナビゲーション装置10の動作を示すフローチャートである。
運転者は、運転を開始する前に、自分の運転者情報をナビゲーション装置10に登録するために運転免許証を読取部19に読み取らせる。すなわち、ステップS10において読取部19が運転免許証を読み取る。これは、運転者がナビゲーション装置10のメニューから運転免許証の読み取りを選択してもよいし、ナビゲーション装置10が表示や音声により運転者に運転免許証の読み取りを促してもよい。
ステップS11へ進んで、読み取った運転免許証の情報は運転者情報取得部20で免許取得日と生年月日とが抽出され、CPU15へ出力される。そしてステップS12へ進んで、CPU15で免許取得日と生年月日と現在の日付とから初心運転者、高齢運転者、一般運転者の何れに該当するかを計算し、ステップS13へ進んで、その結果を運転者情報として運転者情報記憶部21に格納する。なお、既に運転者情報記憶部21が現運転者の運転者情報を保持している場合は、ステップS10〜S13を省略できるようにしてもよいが、偽称を避けるためには毎回運転免許証を読み取ることが好ましい。複数の運転者情報を記憶している場合は、その中から選択できるようにしてもよい。
続いてステップS14へ進んで自車位置検出部13が自車のGPS情報を算出し、ステップS15へ進んで送受信部22は、地上波アンテナを用いて自車のGPS情報と運転者情報とを外部に送信する。
次に、ステップS16へ進んで送受信部22は、他車から送られてくる他車のGPS情報と他車運転者の運転者情報とを受信し、ステップS17へ進んで、他車情報記憶部23に他車のGPS情報と他車運転者の運転者情報とを他車に関する情報として格納する。
次に、ステップS18へ進んでディスプレイコントローラ24は、地図情報記憶部14に格納された地図データに基づいて表示に必要な地図画像データを生成し、ステップS19へ進んでマーク等発生部27は、自車の現在位置に表示する車両位置マークや、他車両として表示する画像、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア等の各種ランドマーク、及び初心者マークや高齢者マークといった運転者情報に対応した各種マーク等を発生する。
そしてステップS20へ進んで画像合成部26は、地図画像データに各画像データを重畳して画像合成を行い、表示部28へ出力し、ステップS21へ進んで表示部28は、自車の現在位置と周辺の地図情報と他車の情報とを表示する。さらに、ステップS22へ進んでスピーカ30は、他車に関する情報を音声出力する。例えば、「近くに初心者がいます」などの音声や近くに初心運転者や高齢運転者の車両が走行していることを知らせる所定の音楽を出力する。その後、ステップS14に戻る。
図4は、表示部28の表示画面の一例を示す図である。図4は、図3で説明した車車間通信の結果表示される表示画面の一例である。地図上に自車位置マーク50と他車位置マーク51〜54と運転者情報に対応したマーク55〜57が重畳されている。地図は、4つの建物58〜61と、十字に交差している道路62とを含んでいる。自車位置マーク50がある道路は片側2車線である。自車位置マーク50と他車位置マーク53、54との実際の距離は、例えば約100mである。
自車位置マーク50は二等辺三角形であり、頂角が進行方向を示している。自動車の形状を模した他車位置マーク51には高齢者マーク55が付されており、他車位置マーク53、54にはそれぞれ初心者マーク56、57が付されており、他車位置マーク52には初心運転者マークも高齢運転者マークも付されていない。
図4に示すように、他車位置マーク51の車と自車とはほぼ並走しているので、自車の運転者は、他車位置マーク51の車の前後に取り付けられている高齢運転者マークを目視できない。また、自車の運転者は、他車位置マーク53、54の車を建物60、61があるため目視できない。
このように、現時点で自車の運転者は高齢運転者マーク55も初心運転者マーク56、57も目視できない。そこで、図4に示したようなナビゲーション装置10の表示画面上で他車の位置と運転者情報に対応したマーク55〜57を確認することで、目視できない初心運転者や高齢運転者が運転する車両が近くにあるかどうかを一目で把握することができる。これにより、運転者はより配慮ある運転を心がけることが可能となる。併せて音声での通知を加えて運転者の注意を促すことでさらに安全性が向上する。
なお、どのくらい離れた他車まで表示するかは、予め設定された所定距離(例えば半径300m)の範囲内としてもよいし、また、自車の速度に応じてその範囲を決定してもよい。速度に応じて決定する例としては、自車が時速40kmまでは半径100mの範囲、自車が40〜60kmでは半径200mの範囲、時速60km以上では半径300mの範囲の他車を表示するなどとすることができる。
本発明の車車間通信装置は、車車間通信機能を備えたナビゲーション装置をはじめ、自車が他車と通信することで表示画面の地図上に自車位置と他車位置とを重畳する装置に適用できる。
本発明の車車間通信可能なナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 本発明の他の車車間通信可能なナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 本発明のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 本発明のナビゲーション装置の表示部に表示された表示画面の一例を示す図である。
符号の説明
13 自車位置検出部
19 読取部
15 CPU(制御部)
20 運転者情報取得部
22 送受信部
28 表示部
29 音声発生部

Claims (5)

  1. 自車の現在位置を検出する自車位置検出部と、
    自車の運転者の運転免許取得日から所定の年数が経過したか否かの情報及び運転者の年齢が所定の年齢以上か否かの情報からなる運転者情報を取得する運転者情報取得部と、
    前記自車位置検出部により検出された自車位置情報及び前記運転者情報を送信するとともに、他車から送信される他車位置情報及び他車の運転者情報を受信する送受信部と、
    自車位置に対応する地図を画面上に表示し、該地図上に自車位置を表示するとともに、前記他車位置情報及び他車の運転者情報を表示する表示部とを備えた車車間通信装置。
  2. 前記運転者情報は所定のマークで表示することを特徴とする請求項1記載の車車間通信装置。
  3. 前記運転者情報取得部は運転免許証を読み取る読取部を備え、
    該読取部により運転免許証から読み取った情報に基づいて前記運転者情報を取得することを特徴とする請求項1又は2記載の車車間通信装置。
  4. 前記運転免許取得日から所定の年数が経過したか否かの情報は、前記運転免許証から読み取った情報と電波時計による現在の日時情報に基づいて判別することを特徴とする請求項3記載の車車間通信装置。
  5. 音声発生部をさらに備え、
    自車と他車の位置に応じて前記他車の運転者情報を音声により出力することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車車間通信装置。
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