JP2023060558A - 電極シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、未塗工部におけるシワの発生を抑制可能な電極シート、または、上記シワの発生が抑制された電極シートを提供することを主目的とする。【解決手段】本開示においては、金属箔と、上記金属箔上に配置された、塗工部および未塗工部と、を有する電極シートであって、上記塗工部は、活物質を含む電極合材層を少なくとも有し、上記未塗工部は、上記電極合材層を有さず、上記電極シートを厚さ方向に平面視し、上記塗工部の端部から上記未塗工部の端部に向かう方向を第1方向とし、上記第1方向に直交する方向を第2方向とした場合に、上記未塗工部は、上記第2方向に延在する切り欠き部を有する、電極シートを提供することにより、上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本開示は、電極シートに関する。
全固体電池は、正極および負極の間に固体電解質層を有する電池であり、可燃性の有機溶媒を含む電解液を有する液系電池に比べて、安全装置の簡素化が図りやすいという利点を有する。例えば、特許文献1では、負極集電体上に配置された負極活物質層を有する積層体をロールプレスして、全固体電池を製造する方法が開示されている。また、特許文献2には、タブ部の根元における亀裂を防止するため、電池用電極において、電極タブ部の合材層と基材箔露出部にわたって切り欠きを形成することが開示されている。
また、全固体電池に関するものではないが、特許文献3には、第1電極板においてタブ部の根元であって、活物質層が形成された領域に切り欠きを設ける切り欠き形成工程と、活物質層を圧縮する圧縮工程と、を有する二次電池の製造方法が開示されている。また、全固体電池に関するものではないが、特許文献4には、電極積層時の位置決め精度向上のため、電極ユニットの外周に複数の切り欠きを設けることが開示されている。
特開2020-161471号公報 国際公開第2020/026649号 国際公開第2017/204184号 特開2014-232591号公報
金属箔と、金属箔上に配置された塗工部および未塗工部とを有する電極シートに対して、ロールプレスなどの緻密化プレスを行って全固体電池を作製する場合、未塗工部においてシワが発生する恐れがある。未塗工部にシワが発生すると、集電溶接または積層に支障をきたす恐れがあり、全固体電池の製造効率が低下する恐れがある。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、未塗工部におけるシワの発生を抑制可能な電極シート、または、上記シワの発生が抑制された電極シートを提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本開示においては、金属箔と、上記金属箔上に配置された、塗工部および未塗工部と、を有する電極シートであって、上記塗工部は、活物質を含む電極合材層を少なくとも有し、上記未塗工部は、上記電極合材層を有さず、上記電極シートを厚さ方向に平面視し、上記塗工部の端部から上記未塗工部の端部に向かう方向を第1方向とし、上記第1方向に直交する方向を第2方向とした場合に、上記未塗工部は、上記第2方向に延在する切り欠き部を有する、電極シートを提供する。
本開示によれば、未塗工部が所定の切り欠き部を有するため、例えばプレス前であれば未塗工部におけるシワの発生を抑制可能な電極シートとなり、例えばプレス後であれば未塗工部におけるシワの発生が抑制された電極シートとなる。
本開示においては、未塗工部におけるシワの発生を抑制可能な電極シート、または、上記シワの発生が抑制された電極シートを提供できるという効果を奏する。
本開示における電極シートを例示する概略平面図である。 本開示における切り欠き部を例示する概略平面図である。 本開示における塗工部を例示する概略側面である。 本開示における全固体電池の製造方法を例示するフロー図である。 本開示における全固体電池を例示する概略断面図である。 実施例1および比較例1で作製した、ロールプレス後の電極シートの写真である。
以下、本開示における電極シートについて、詳細に説明する。図1は、本開示における電極シートを例示する概略平面図ある。図1に示される電極シート10は、金属箔1と、金属箔1上に配置された、塗工部2および未塗工部3とを有している。塗工部2は活物質を含む電極合材層を少なくとも有する。また、未塗工部3は、上記電極合材層を有さず、図1では金属箔1から構成されている。また、電極シート10を厚さ方向に平面視し、塗工部2の端部Tから未塗工部3の端部Tに向かう方向を第1方向Dとし、第1方向Dに直交する方向(軸方向)を第2方向Dとする。なお、塗工部2の端部Tは、平面視において、通常、塗工部2および未塗工部3の境界に位置する。未塗工部3は、第2方向Dに延在する切り欠き部4を有する。ここで、図1における未塗工部3は、第1方向Dに沿う辺として、辺S1aおよび辺S1bを有する。図1において、一方の切り欠き部4は、辺S1aを底辺とし、第2方向Dに沿って、未塗工部3の内側に延在するように形成されている。また、他方の切り欠き部4は、辺S1bを底辺とし、第2方向Dに沿って、未塗工部3の内側に延在するように形成されている。
本開示によれば、未塗工部が所定の切り欠き部を有するため、例えばプレス前であれば未塗工部におけるシワの発生を抑制可能な電極シートとなり、例えばプレス後であれば未塗工部におけるシワの発生が抑制された電極シートとなる。
上述のように、塗工部および未塗工部を有する電極シートに対して、ロールプレス等の緻密化プレスを行う場合、未塗工部においてシワが生じる恐れがある。これは、プレス圧が加わる未塗工部で発生した伸びが、プレス圧が加わらない未塗工部において歪みになるためであると考えられる。未塗工部においてシワが生じると、集電溶接の際、および、積層の際に、支障をきたす恐れがある。
これに対して、本開示における電極シートでは、未塗工部が所定の切り欠き部を有する。未塗工部が所定の切り欠き部を有することで、塗工部の箔伸びによる歪み応力を、切り欠き部において分散させることできるため、シワの発生を抑制することができる。
1.電極シート
本開示における電極シートは、金属箔と、金属箔上に配置された、塗工部および未塗工部と、を有する。
(1)未塗工部
未塗工部は、後述する電極合材層を有さない。また、電極シートを厚さ方向に平面視し、塗工部の端部から未塗工部の端部に向かう方向を第1方向とし、第1方向に直交する方向を第2方向とした場合に、未塗工部は、第2方向に延在する切り欠き部を有する。
ここで、図2を用いて未塗工部の切り欠き部についてより詳細に説明する。切り欠き部4は、図2(a)、(b)に示すように、未塗工部3の第2方向Dにおける両辺に形成されていてもよく、図2(c)に示すように、未塗工部3の第2方向Dにおける片辺のみに形成されていてもよい。切り欠き部が両辺に形成されている方が、塗工部の箔伸びによる歪み応力を、より分散できると考えられるため、より好ましい。
また、平面視上、切り欠き部の形状は、特に限定されないが、直角三角形であってもよく、二等辺三角形であってもよく、これら以外の三角形(例えば角丸三角形)であってもよい。図2(a)、(c)においては、切り欠き部4の平面形状は直角三角形であり、図2(b)においては、切り欠き部4の平面形状は二等辺三角形である。また、平面視上、切り欠き部の形状は、四角形等の多角形、半円、半楕円等の曲線状であってもよい。
また、切り欠き部4の頂点をPとした場合、図2(a)、(c)に示されるように、頂点Pの位置は塗工部2と未塗工部3との境界線上にあってもよい。一方、図2(b)に示されるように、頂点Pの位置は、塗工部2と未塗工部3との境界線上になく、未塗工部3にあってもよい。
また、未塗工部において切り欠き部が形成されていない部分の幅は、例えば、1.8cm以上、6cm以下である。ここで、「未塗工部において切り欠き部が形成されていない部分の幅」とは、図2に示されるように、切り欠き部が未塗工部の第2方向Dにおける両辺に形成されている場合には、頂点P同士間の距離を意味し、切り欠き部が未塗工部の第2方向Dにおける片辺のみに形成されている場合には、頂点Pから、第2方向Dにおいて頂点Pと対向する未塗工部の辺までの距離を意味する。
未塗工部の長さ(第1方向Dの距離)は特に限定されず、所望の電極サイズに応じて適宜調整することができる。金属箔の長さに対する未塗工部の長さの割合は、例えば3%以上であり、5%以上であってもよい。一方、上記割合は、例えば20%以下であり、10%以下であってもよい。また、塗工部の長さに対する未塗工部の長さの割合は、例えば20%以上であり、30%以上であってもよい。一方、上記割合は、例えば50%以下である。
また、図1に示すように、未塗工部3は、第1方向Dにおいて、塗工部の片側のみに配置されていてもよく、塗工部の両側に配置されていてもよい。
(2)塗工部
本開示における塗工部は、活物質を含む電極合材層を少なくとも有する。また、塗工部は、金属箔上に配置されている。図3は、塗工部を例示する概略側面図であり、図1の電極シート10を第1方向Dの方向に沿って観察した概略側面図である。
図3(a)に示される塗工部2は、金属箔1上に配置され、活物質を含有する電極合材層21のみを有する単層である。この場合、塗工部は、後述する全固体電池において正極活物質層または負極活物質層として機能する。
活物質は、正極活物質または負極活物質である。正極活物質としては、典型的には酸化物活物質が挙げられる。酸化物活物質としては、例えば、LiCoO、LiMnO、LiNiO、LiVO、LiNi1/3Co1/3Mn1/3等の岩塩層状型活物質、LiMn、Li(Ni0.5Mn1.5)O等のスピネル型活物質、LiFePO、LiMnPO、LiNiPO、LiCuPO等のオリビン型活物質が挙げられる。
負極活物質としては、例えば、カーボン活物質、酸化物活物質および金属活物質を挙げることができる。カーボン活物質としては、例えば、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、高配向性グラファイト(HOPG)、ハードカーボンおよびソフトカーボン等を挙げることができる。酸化物活物質としては、例えば、Nb、LiTi12およびSiOを挙げることができる。金属活物質としては、例えば、In、Al、SiおよびSnを挙げることができる。
また、電極合材層は、必要に応じて、固体電解質、導電材およびバインダーの少なくとも一つを含有していてもよい。固体電解質としては、例えば無機固体電解質が挙げられる。無機固体電解質としては、例えば、硫化物固体電解質、酸化物固体電解質、窒化物固体電解質およびハロゲン化物固体電解質が挙げられる。導電材としては、例えば、炭素材料、金属粒子、導電性ポリマーが挙げられる。炭素材料としては、例えば、アセチレンブラック(AB)およびケッチェンブラック(KB)等の粒子状炭素材料;炭素繊維、カーボンナノチューブ(CNT)およびカーボンナノファイバー(CNF)等の繊維状炭素材料が挙げられる。また、バインダーとしては、例えば、ポリビニリデンフロライド(PVDF)およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素含有バインダー、ブタジエンゴム等のゴム系バインダーおよびアクリル系バインダーが挙げられる。
また、本開示における塗工部は、電極合材層に加えて、固体電解質層を有していてもよい。また、塗工部は、極性が異なる2つの電極合材層を有していてもよい。図3(b)に示される塗工部2は、金属箔1側から、第1活物質を含有する第1電極合材層21と、固体電解質を含有する固体電解質層22と、第2活物質を含有する第2電極合材層23と、をこの順に有する。この場合、塗工部は、後述する全固体電池において、正極活物質層、固体電解質層および負極活物質層がこの順で積層された発電単位として機能する。
図3(b)において、第1電極合材層21が正極合材層である場合、第2活物質は負極活物質であり、第2電極合材層23は負極合材層である。一方、第1電極合材層21が負極合材層である場合、第2活物質は正極活物質であり、第2電極合材層23は正極合材層である。第1電極合材層および第2電極合材層に用いられる材料については、上述のとおりである。また、図3(b)において、固体電解質層22は少なくとも固体電解質を含有し、バインダーを含有していてもよい。固体電解質およびバインダーついても、上述のとおりである。
また、図3(a)、(b)では、金属箔の一方の面側のみに、電極合材層が配置されている。一方、金属箔の両方の面側に、それぞれ電極合材層が配置されていてもよい。図3(c)に示される電極シート10は、金属箔1の両方の面側に、それぞれ電極合材層2を有する。具体的に、金属箔1の一方の面側に、金属箔1から順に、第1電極合材層21、固体電解質層22および第2電極合材層23が配置され、金属箔1の他方の面側にも、金属箔1から順に、第1電極合材層21、固体電解質層22および第2電極合材層23が配置されている。
塗工部の厚さは特に限定されないが、例えば150μmより大きく、200μm以上であってもよく、250μm以上であってもよい。塗工部が厚い電極シートにおいて、シワの発生が顕著となる傾向にある。そのため、塗工部が250μm以上の場合、未塗工部におけるシワの発生を抑制できるという本開示における効果を、より享受することができる。
(3)金属箔
本開示における金属箔は、典型的には、後述する全固体電池において集電箔(集電体)として機能する。つまり、金属箔は、正極集電体であってもよく、負極集電体であってもよい。金属箔が正極集電体である場合、金属箔の材料としては、例えば、Al、SUS、Niが挙げられる。金属箔が負極集電体である場合、金属箔の材料としては、例えば、Al、Cu、SUS、Niが挙げられる。
(4)電極シート
本開示における電極シートは、全固体電池に用いられる。全固体電池の典型例としては、全固体リチウム二次電池が挙げられる。塗工部の形成後にプレスを行っていない積層体であってもよく、塗工部の形成後にプレスを行ったプレス成形体であってもよい。
2.全固体電池の製造方法
また、本開示においては、上述した電極シートを用いた全固体電池の製造方法を提供することができる。具体的には、図4に示すように、上述した電極シートを準備する準備工程と、上記電極シートを、上記第1方向にロールプレスするプレス工程と、を有する全固体電池の製造方法を提供することができる。
本開示によれば、上述した電極シートを用いて全固体電池を製造するため、集電溶接の際、および、積層の際に、支障が生じることを抑制できる。その結果、効率よく全固体電池を製造できる。
準備工程は、上述した電極シートを準備する工程である。電極シートについては、「1.電極シート」に記載したとおりである。準備工程においては、金属箔上に、上述した活物質を含む電極合材層を少なくとも形成する、電極合材層形成処理と、上記電極合材層が形成されていない未塗工部において上述した切り欠き部を形成する切り欠き部形成処理とを有していてもよい。
プレス工程は、電極シートを、上記第1方向にロールプレスする工程である。すなわち、ロールプレスの搬送方向を第1方向として、電極シートをロールプレスする。この工程により、塗工部を緻密化することができる。プレス工程におけるプレス圧は特に限定されないが、例えば4tf/cm以上であり、5tf/cm以上であってもよい。なお、プレス工程においては熱を加えながらロールプレスを行ってもよい。加える熱の温度は、例えば150℃以上である。
図5は、上述した方法で製造される全固体電池の一例を示す概略断面図である。全固体電池100は、正極活物質層101と、負極活物質層102と、正極活物質層101および負極活物質層102の間に形成された固体電解質層103と、を有する。また、全固体電池100は正極活物質層101の電子を集電する正極集電体104、負極活物質層103の電子を集電する負極集電体105を有している。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示における特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示における技術的範囲に包含される。
[実施例1]
(電極シートの作製)
負極集電体(Al箔:15μm)の両面に、負極スラリーを塗布して乾燥させることで、負極集電体の両面に負極合材層が形成された第1部材を作製した。なお、負極スラリーは、負極活物質(LiTi12)と、硫化物固体電解質(LiS-P)と、結着材(SBR)とを、重量比で50:48:2となる量分散媒中で混合して調製した。また、負極集電体上に負極合材層が形成されない部分(未塗工部)が得られるよう、負極スラリーを塗工した。
Al箔(基板)の片面に、正極スラリーを塗布して乾燥させることで、基板の片面に正極合材層が形成された第2部材を作製した。なお、正極スラリーは、正極活物質(LiNi1/3Co1/3Mn1/3)と、硫化物固体電解質(LiS-P)と、結着材(PVdF)とを、重量比で80:15:5となる量分散媒中で混合して調製した。
Al箔(基板)の片面に、硫化物固体電解質(LiS-P)を含有するスラリーを塗布して乾燥させることで、基板の片面に固体電解質層が形成された第3部材を作製した。
負極合材層と固体電解質層とが接するように、第1部材と2つの第3部材とを積層し、第3部材の基板を剥がして、積層体Aを得た。そして、積層体Aの固体電解質層と正極合材層とが接するように、積層体Aと2つの第2部材とを積層した。この積層体に対して、1tf/cmの圧力で仮プレスを行い、第2部材の基板を剥がした。これにより、積層体Bを得た。
積層体Bの未塗工部に対して、図1に示されるような切り欠き部を形成した。これにより、電極シートを作製した。切り欠き部の形状は、直角三角形であった。また、切り欠き部の頂点同士を繋いだ幅(図2(a)におけるP-P間距離)は、集電タブの設定幅(18mm)以上とした。なお、電極シートにおける塗工部の厚さが250μmとなるように、負極合材層、固体電解質および正極合材層を形成した。
(全固体電池の作製)
作製した電極シートを、170℃に加熱しながら、5tf/cmのプレス圧でロールプレスを行うことで緻密化を行った。その後、正極集電体(Al箔:15μm)を取りつけて全固体電池を作製した。
[実施例2、3]
切り欠き部の平面形状および位置を、表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、電極シートおよび全固体電池を作製した。なお、実施例2の電極シートは、図2(c)で示されるような電極シートであり、実施例3の電極シートは、図2(b)で示されるような電極シートである。
[実施例4]
切り欠き部の寸法を表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、電極シートおよび全固体電池を作製した。
[比較例]
切り欠き部を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして電極シートおよび全固体電池を作製した。
[参考例]
切り欠き部を設けず、かつ、電極の厚さを150μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして電極シートおよび全固体電池を作製した。
[評価]
(目視評価)
ロールプレス後の各電極シートに対して、未塗工部におけるシワの有無を目視で観察した。また、シワが有った場合、積層の際に、シワにより干渉が発生するか否か確認した。結果を表1に示す。なお、目視でシワを確認できなかった場合をAとし、目視でシワを確認できたものの積層に影響がなかった場合をBとし、目視で明確にシワを確認でき、かつ、積層時に干渉が発生した場合をCとした。
(電池抵抗評価)
作製した各全固体電池に対して抵抗を測定し、比較例1の値を100%とした時の抵抗変化率を下記式から算出した。結果を表1に示す。なお、抵抗測定は、25℃、SOC50%、1C、2sec、の条件で放電して行った。
抵抗変化率(%)=(実施例1~4、比較例および参考例の各水準の抵抗値/比較例1の抵抗値)×100
Figure 2023060558000002
表1および図6(a)に示すように、比較例では、未塗工部にシワが顕著に発生していた。一方、表1および図6(b)に示すように、実施例1~4ではシワの発生が抑制されていた。また、比較例および参考例の結果から、電極の厚みが250μm以上の場合で、シワの発生が顕著になることが示唆された。また、実施例4においては、抵抗変化率が100%を超え、比較例1よりも抵抗が大きくなっていた。これは、切り欠き部が形成されていない部分の幅が小さくなり過ぎた結果、電流集中が起きたためであると考えられる。
1 …金属箔
2 …塗工部
3 …未塗工部
4 …切り欠き部
10 …電極シート
100 …全固体電池

Claims (1)

  1. 金属箔と、前記金属箔上に配置された、塗工部および未塗工部と、を有する電極シートであって、
    前記塗工部は、活物質を含む電極合材層を少なくとも有し、
    前記未塗工部は、前記電極合材層を有さず、
    前記電極シートを厚さ方向に平面視し、前記塗工部の端部から前記未塗工部の端部に向かう方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する方向を第2方向とした場合に、
    前記未塗工部は、前記第2方向に延在する切り欠き部を有する、電極シート。
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