JP2023059604A - 圧電デバイス - Google Patents

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Atsushi Tamura
拓哉 佐々木
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【課題】圧電素子からの所望の起電力を精度良く得ることができる圧電デバイスを提供する。【解決手段】圧電デバイス1では、ベース板2の主面2aからの配線部材4と第1の接合部材24との接合界面PAまでの高さをT1、ベース板2の主面2aからの配線部材4と第2の接合部材25との接合界面PBまでの高さをT2、ベース板2の主面2aからの配線部材4と第3の接合部材26との接合界面PCまでの高さをT3とした場合に、T2<T3<T1の関係が成り立っている。【選択図】図3

Description

本開示は、圧電デバイスに関する。
圧電素子を備えた圧電デバイスとして、例えば特許文献1に記載の圧電デバイスがある。この従来の圧電デバイスは、圧電素子と、圧電素子が接合された振動部材と、圧電素子と電気的に接続された配線部材とを備えている。配線部材の一端は、コネクタなどを介して他の回路部材等に接続される。配線部材の他端は、振動部材に物理的に接続されると共に、圧電素子に電気的に接続されている。
特開平4-070100号公報
上述した特許文献1の圧電デバイスは、圧電素子から振動を得ることを目的としている。しかしながら、圧電デバイスの用途は多岐にわたり、例えば指などの押圧等によって生じた応力に基づき、圧電素子から起電力を得ることを目的とした押圧センサに応用される場合もある。そのような圧電デバイスでは、押圧に対応する所望の起電力を精度良く得るため、配線部材に起因する振動成分を抑制することが重要となる。
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、圧電素子からの所望の起電力を精度良く得ることができる圧電デバイスを提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る圧電デバイスは、ベース板と、ベース板の主面に配置された圧電素子と、ベース板及び圧電素子に向かって延在する配線部材と、圧電素子と配線部材とを導電性の第1の接合部材によって電気的に接合する第1の接合部と、ベース板と配線部材とを導電性の第2の接合部材によって電気的に接合する第2の接合部と、ベース板と配線部材とを非導電性の第3の接合部材によって物理的に接合する第3の接合部と、を備え、ベース板の主面からの配線部材と第1の接合部材との接合界面までの高さをT1、ベース板の主面からの配線部材と第2の接合部材との接合界面までの高さをT2、ベース板の主面からの配線部材と第3の接合部材との接合界面までの高さをT3とした場合に、T2<T3<T1の関係が成り立っている。
この圧電デバイスでは、第3の接合部における配線部材が、第1の接合部における配線部材と第2の接合部における配線部材との間の高さに位置している。このため、第1の接合部と第3の接合部との間、及び第2の接合部と第3の接合部との間で配線部材の高さの差の開きが緩和され、配線部材に応力が加わった場合でも当該配線部材の振動を抑制することができる。したがって、この圧電デバイスでは、圧電素子からの所望の起電力を精度良く得ることができる。
配線部材は、ベース板の主面からの高さが第1の接合部から第3の接合部に向かって徐々に低くなるように傾斜していてもよい。このように、配線部材の傾斜を一様にすることで、配線部材に応力が加わった場合の当該配線部材の振動をより効果的に抑制することができる。
配線部材は、ベース板の主面からの高さが第2の接合部から第3の接合部に向かって徐々に高くなるように傾斜していてもよい。このように、配線部材の傾斜を一様にすることで、配線部材に応力が加わった場合の当該配線部材の振動をより効果的に抑制することができる。
配線部材は、第1の接合部材によって第1の接合部に接続される第1の端部と、第2の接合部材によって第2の接合部に接続される第2の端部とに分岐していてもよい。この構成によれば、配線部材において第1の接合部によって圧電素子に接合される部分と第2の接合部によってベース板に接合される部分とが連続している場合に比べて、第1の接合部と第2の接合部とを結ぶ方向に生じる応力を緩和できる。したがって、配線部材の振動をより効果的に抑制することができる。
第3の接合部は、第1の接合部及び第2の接合部よりも配線部材の基端側に位置していてもよい。第1の接合部及び第2の接合部よりも基端側でベース板と配線部材とを物理的に接続することで、配線部材の振動をより確実に抑制することができる。
第3の接合部材によるベース板と配線部材との接合面積は、第1の接合部材による圧電素子と配線部材との接合面積よりも大きくなっていてもよい。ベース板と配線部材とを十分な面積で物理的に接続することで、配線部材の振動をより確実に抑制することができる。
第3の接合部材によるベース板と配線部材との接合面積は、第2の接合部材によるベース板と配線部材との接合面積よりも大きくなっていてもよい。ベース板と配線部材とを十分な面積で物理的に接続することで、配線部材の振動をより確実に抑制することができる。
第1の接合部と第3の接合部とは、配線部材の延在方向から見た場合に、ベース板の主面の法線方向に互いに重なる領域を有していてもよい。これにより、配線部材の形状が簡単化され、配線部材の振動をより確実に抑制することができる。
第2の接合部と第3の接合部とは、配線部材の延在方向から見た場合に、ベース板の主面の法線方向に互いに重なる領域を有していてもよい。これにより、配線部材の形状が簡単化され、配線部材の振動をより確実に抑制することができる。
本開示によれば、圧電素子からの所望の起電力を精度良く得ることができる。
本開示の一実施形態に係る圧電デバイスの全体構成を示す斜視図である。 図1におけるII-II線断面図である。 図1におけるIII-III線断面図である。 図1に示した圧電デバイスをY方向から見た側面図である。 図1に示した圧電デバイスをZ方向から見た平面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の一側面に係る圧電デバイスの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る圧電デバイスの全体構成を示す斜視図である。図1に示すように、圧電デバイス1は、ベース板2と、ベース板2の主面2a側に配置された圧電素子3と、ベース板2及び圧電素子3に向かって延在する配線部材4とを備えて構成されている。圧電デバイス1は、例えば押圧センサとしての用途を有している。圧電デバイス1では、例えば指などの押圧等によって生じた応力(ベース板2の歪み)に基づき、圧電素子3からの起電力が得られるようになっている。圧電素子3からの起電力は、配線部材4を介して外部に出力される。
以下の説明では、配線部材4の延在方向をX方向、ベース板2の主面2aの面内方向においてX方向に直交する方向をY方向、ベース板2の主面2aの法線方向をZ方向とする。
ベース板2は、例えば導電性を有する金属材料によって矩形状に形成されている。ベース板2は、互いに対向する一対の主面2a,2bを有している。主面2aは、圧電素子3が搭載される面となっている。主面2bは、例えば圧電デバイス1が押圧センサとして用いられる際にタッチパネルなどが固定される面となっている。ベース板2の平面形状は、例えば正方形状となっている。ベース板2の構成材料としては、例えばNi-Fe合金、Ni、黄銅、ステンレス鋼などが挙げられる。
圧電素子3は、圧電素体5と、一対の外部電極6A,6Bとを備えている。圧電素体5は、Z方向に扁平な直方体形状をなしている。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている形状、角部及び稜線部が丸められている形状も含まれる。圧電素体5の平面形状は、例えばベース板2よりも一辺の長さが小さい正方形状となっている。圧電素体5の厚さは、例えばベース板2の厚さよりも大きくなっている。ベース板2の主面2aにおいて、圧電素体5の中心は、ベース板2の中心と一致している。
圧電素体5は、内部電極を有しておらず、単層の圧電体層7によって構成されている。圧電体層7は、圧電材料によって構成されている。本実施形態では、圧電体層7は、圧電セラミック材料によって構成されている。圧電セラミック材料としては、例えばPZT[Pb(Zr,Ti)O]、PT(PbTiO)、PLZT[(Pb,La)(Zr,Ti)O]、チタン酸バリウムなどが挙げられる。圧電体層7は、例えば上述した圧電セラミック材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体によって構成されている。
外部電極6A,6Bは、Z方向に扁平な直方体形状をなしている。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている形状、角部及び稜線部が丸められている形状も含まれる。外部電極6A,6Bの厚さは、互いに同程度となっており、いずれも圧電素体5の厚さに比べて十分小さくなっている。外部電極6A,6Bは、導電性材料によって構成されている。導電性材料としては、例えばAg、Pd、Ag-Pd合金などが挙げられる。外部電極6A,6Bは、例えば上述した導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体によって構成されている。
外部電極6Aは、圧電素体5におけるベース板2側の主面5a(図2参照)に配置されている。外部電極6Aは、当該主面5aの全面にわたって設けられている。外部電極6Aは、例えば接着材8によってベース板2の主面2aに接合されている。接着材8としては、例えば紫外線硬化型接着剤、嫌気性硬化型接着剤、熱硬化型接着剤などを用いることができる。接着材8は、外部電極6Aと主面2aとの間に回り込むこともあるが、外部電極6Aの少なくとも一部の領域は、主面2aに接触している。これにより、外部電極6Aとベース板2とは、互いに電気的に接続されている。
外部電極6Bは、圧電素体5におけるベース板2と反対側の主面5bに配置されている。外部電極6Bの平面形状は、主面5bよりも一回り小さい正方形状となっている。外部電極6Bの中心は、主面5bの中心と一致している。外部電極6Bの四辺は、Z方向から見た場合に、主面5bの四辺よりも内側に位置した状態となっている。圧電素体5において、外部電極6Aと外部電極6Bとの間に位置する領域は、圧電的に活性な領域となっている。
配線部材4は、例えばフレキシブルプリント基板(FPC)によって構成されている。配線部材4は、導体9をカバー材10で覆った構造を有し、ベース板2の主面2a側においてX方向に延在する本体部11を有している。導体9は、例えば銅などの導電性に優れた材料によって形成されている。カバー材10は、例えばポリイミド樹脂などの非導電性の樹脂によって形成されている。
配線部材4の一方の端部(以下、基端部12)は、例えばコネクタなどの接続部材を介して、起電力の出力先となる制御部などに電気的に接続可能となっている。配線部材4の他方の端部(以下、先端部13)は、ベース板2の一の角部2c側から主面2a上に延びている。先端部13は、第1の端部13Aと第2の端部13Bとに分岐している。第1の端部13Aは、本体部11からベース板2の縁部に沿ってY方向に延びる第1の部分14aと、第1の部分14aの先端からX方向に延びる第2の部分14bとを有している。第2の端部13Bは、本体部11の延長線上となるように、ベース板2の縁部に沿ってX方向に延びている。
第1の端部13Aの第1の部分14aと第2の端部13Bとは、Y方向に一定の間隔をもって離間している。第1の端部13Aにおける第1の部分14aの先端部分の位置及び第2の端部13Bの先端部分の位置は、X方向について揃っている。第1の端部13Aにおける第1の部分14aの先端部分及び第2の端部13Bの先端部分では、ベース板2及び圧電素子3との電気的な接続を実現するため、導体9がカバー材10から露出した状態となっている(図4参照)。
続いて、上述したベース板2及び圧電素子3と配線部材4との接合構造について、図2~図5を参照しながら更に詳細に説明する。
図2は、図1におけるII-II線断面図であり、図3は、図1におけるIII-III線断面図である。図4は、図1に示した圧電デバイスをY方向から見た側面図である。図5は、図1に示した圧電デバイスをZ方向から見た平面図である。
図2~図5に示すように、圧電デバイス1は、圧電素子3と配線部材4とを導電性の第1の接合部材24によって電気的に接合する第1の接合部21と、ベース板2と配線部材4とを導電性の第2の接合部材25によって電気的に接合する第2の接合部22と、ベース板2と配線部材4とを非導電性の第3の接合部材26によって物理的に接合する第3の接合部23とを備えている。
第1の接合部21は、圧電素子3における外部電極6B上に設けられている。第1の接合部21は、Z方向から見た場合に、ベース板2の中心及び圧電素子3の中心には重ならないように、外部電極6Bにおけるベース板2の一の角部2c側に位置している。第1の接合部21では、第1の端部13Aにおける第1の部分14aの先端部分において露出する導体9が、第1の接合部材24を介して外部電極6Bに接合されている。これにより、外部電極6Bと配線部材4とは、互いに電気的に接続されている。第1の接合部材24としては、例えばハンダ、導電性ペースト/シート、異方導電性ペースト/シートなどを用いることができる。
第2の接合部22は、ベース板2の主面2a上に設けられている。第2の接合部22は、配線部材4における第1の端部13Aの第1の部分14aと第2の端部13BとのY方向の離間距離に応じて、第1の接合部21に対してY方向にずれて位置している。第2の接合部22は、ベース板2における主面2aの角部2cを構成する2つの辺のうち、X方向に沿う辺に対して近接配置されている。
第2の接合部22では、第2の端部13Bの先端部分において露出する導体9が、第1の接合部材24を介して外部電極6Bに接合されている。これにより、ベース板2と配線部材4とは、互いに電気的に接続されている。上述したように、外部電極6Aとベース板2とは、互いに電気的に接続されている。したがって、外部電極6Aは、ベース板2を介して配線部材4と電気的に接続されている。第2の接合部材25としては、例えばハンダ、導電性ペースト/シート、異方導電性ペースト/シートなどを用いることができる。
第3の接合部23は、ベース板2の主面2a上に設けられている。第3の接合部23は、第1の接合部21及び第2の接合部22よりも配線部材4の基端側に位置している。具体的には、第3の接合部23は、ベース板2における主面2aの角部2cを構成する2つの辺のうち、Y方向に沿う辺に対して近接配置されている。
第3の接合部23では、配線部材4における第1の端部13Aの第1の部分14aと、第1の部分14aに繋がっている第2の端部13Bの基端部分13Baとが第3の接合部材26を介してベース板2に接合されている。第3の接合部23の位置では、配線部材4における導体9がカバー材10に内包されており、カバー材10が第3の接合部材26を介してベース板2の主面2aに接合されている。これにより、配線部材4において、第1の接合部21及び第2の接合部22よりも基端側となる部分がベース板2に対して物理的に接続されている。第3の接合部材26としては、例えば反応型フェノール樹脂とニトリルゴムを主成分にした被導電性のホットメルト樹脂を用いることができる。
図2及び図3に示すように、第1の接合部21は、圧電素子3の外部電極6B上に位置しており、第2の接合部22及び第3の接合部23は、ベース板2の主面2a上に位置している。また、図3に示すように、第3の接合部23を構成する第3の接合部材26のZ方向の厚さは、圧電素子3(外部電極6A,6Bを含む)のZ方向の厚さよりも小さく、かつ第2の接合部22を構成する第2の接合部材25のZ方向の厚さよりも大きくなっている。
したがって、圧電デバイス1では、ベース板2の主面2aからの配線部材4(導体9)と第1の接合部材24との接合界面PAまでの高さをT1、ベース板2の主面2aからの配線部材4(導体9)と第2の接合部材25との接合界面PBまでの高さをT2、ベース板2の主面2aからの配線部材4と第3の接合部材26との接合界面PCまでの高さをT3とした場合に、T2<T3<T1の関係が成り立っている。
本実施形態では、T1とT3との差(=T3-T1)は、T3とT2との差(=T3-T2)よりも大きくなっている。しかしながら、T1とT3との差及びT3とT2との差には、特に制限はなく、圧電素子3のZ方向の厚さや、第1の接合部材24、第2の接合部材25、及び第3の接合部材26のそれぞれのZ方向の厚さに応じて、いずれが大きくなっていてもよい。
本実施形態では、図3に示すように、配線部材4の延在方向(X方向)から見た場合に、第1の接合部21と第3の接合部23とがベース板2の主面2aの法線方向(Z方向)に互いに重なる領域を有している。同様に、配線部材4の延在方向(X方向)から見た場合に、第2の接合部22と第3の接合部23とがベース板2の主面2aの法線方向(Z方向)に互いに重なる領域を有している。
図3の例では、X方向から見た場合に、第1の接合部材24のY方向の存在領域W1の全体が第3の接合部材26のY方向の存在領域W3に対してZ方向に重なっている。また、X方向から見た場合に、第2の接合部材25のY方向の存在領域W2の全体が第3の接合部材26のY方向の存在領域W3に対してZ方向に重なっている。
なお、必ずしも第1の接合部材24のY方向の存在領域W1の全体が第3の接合部材26のY方向の存在領域W3に対してZ方向に重なっていなくてもよく、存在領域W1の一部が存在領域W3に対してY方向にはみ出していてもよい。同様に、必ずしも第2の接合部材25のY方向の存在領域W2の全体が第3の接合部材26のY方向の存在領域W3に対してZ方向に重なっていなくてもよく、存在領域W2の一部が存在領域W3に対してY方向にはみ出していてもよい。
図4に示すように、配線部材4は、ベース板2の主面2aからの高さが第1の接合部21から第3の接合部23に向かって徐々に低くなるように傾斜している。また、配線部材4は、ベース板2の主面2aからの高さが第2の接合部22から第3の接合部23に向かって徐々に高くなるように傾斜している。本実施形態では、配線部材4の高さは、第1の接合部21と第3の接合部23との間で段差などを含まずに一様に変化している。同様に、配線部材4の高さは、第2の接合部22と第3の接合部23との間で段差などを含まずに一様に変化している。
本実施形態では、上述したように、T1とT3との差は、T3とT2との差よりも大きくなっている。したがって、ベース板2の主面2aに対する第1の接合部21と第3の接合部23との間の配線部材4の傾斜角度θ1は、ベース板2の主面2aに対する第2の接合部22と第3の接合部23との間の配線部材4の傾斜角度θ2よりも大きくなっている。傾斜角度θ1,θ2の大小関係は、T1とT3との差及びT3とT2との差に応じて、いずれが大きくなっていてもよい。
図5に示すように、第3の接合部材26によるベース板2と配線部材4との接合面積S3は、第1の接合部材24による圧電素子3と配線部材4との接合面積S1よりも大きくなっている。また、第3の接合部材26によるベース板2と配線部材4との接合面積S3は、第2の接合部材25によるベース板2と配線部材4との接合面積S2よりも大きくなっている。
接合面積S1~S3のそれぞれは、例えばZ方向から見た場合の第1の接合部材24~第3の接合部材26の外郭線によって規定することができる。接合面積S3は、例えば接合面積S1,S2の2倍~4倍程度となっている。本実施形態では、接合面積S1,S2は、互いに等しくなっている。接合面積S1,S2は、互いに異なっていてもよい。
以上説明したように、圧電デバイス1では、第3の接合部23における配線部材4が、第1の接合部21における配線部材4と第2の接合部22における配線部材4との間の高さに位置している。このため、第1の接合部21と第3の接合部23との間、及び第2の接合部22と第3の接合部23との間で配線部材4の高さの差の開きが緩和され、配線部材4に応力が加わった場合でも当該配線部材4の振動を抑制することができる。したがって、圧電デバイス1では、圧電素子3からの所望の起電力を精度良く得ることができる。圧電デバイス1を押圧センサとして用いる場合には、押圧に対する検出精度の向上が図られる。
本実施形態では、配線部材4は、ベース板2の主面2aからの高さが第1の接合部21から第3の接合部23に向かって徐々に低くなるように傾斜している。また、配線部材4は、ベース板2の主面2aからの高さが第2の接合部22から第3の接合部23に向かって徐々に高くなるように傾斜している。このように、配線部材4の傾斜を一様にすることで、配線部材4に応力が加わった場合の当該配線部材4の振動をより効果的に抑制することができる。
本実施形態では、配線部材4は、第1の接合部材24によって第1の接合部21に接続される第1の端部2Aと、第2の接合部材25によって第2の接合部22に接続される第2の端部13Bとに分岐している。この構成によれば、配線部材4において第1の接合部21によって圧電素子3に接合される部分と、第2の接合部22によってベース板2に接合される部分とが連続している場合に比べて、第1の接合部21と第2の接合部22とを結ぶ方向に生じる応力を緩和できる。したがって、配線部材4の振動をより効果的に抑制することができる。
本実施形態では、第3の接合部23が第1の接合部21及び第2の接合部22よりも配線部材4の基端側に位置している。第1の接合部21及び第2の接合部22よりも基端側でベース板2と配線部材4とを物理的に接続することで、配線部材4の振動をより確実に抑制することができる。
本実施形態では、第3の接合部材26によるベース板2と配線部材4との接合面積が、第1の接合部材24による圧電素子3と配線部材4との接合面積よりも大きくなっている。また、第3の接合部材26によるベース板2と配線部材4との接合面積は、第2の接合部材25によるベース板2と配線部材4との接合面積よりも大きくなっている。このように、ベース板2と配線部材4とを十分な面積で物理的に接続することで、配線部材4の振動をより確実に抑制することができる。
本実施形態では、第1の接合部21と第3の接合部23とは、配線部材4の延在方向(X方向)から見た場合に、ベース板2の主面2aの法線方向(Z方向)に互いに重なる領域を有している。また、第2の接合部22と第3の接合部23とは、配線部材4の延在方向(X方向)から見た場合に、ベース板2の主面2aの法線方向(Z方向)に互いに重なる領域を有している。このような構成によれば、第1の端部13Aの第2の部分14b及び第2の端部13Bが直線状となるため、配線部材4の形状が簡単化される。したがって、配線部材4の振動をより確実に抑制することができる。
本実施形態では、第1の接合部21、第2の接合部22、及び第3の接合部23のそれぞれは、ベース板2の中心からずれて位置している。したがって、配線部材4による拘束力がベース板2の中心に直に及ぶことを抑制できる。これにより、例えば圧電デバイス1を押圧センサとして用いる場合に、指などの押圧によるベース板2の歪みが配線部材4による拘束力によって阻害されることを抑制できる。
本開示は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、ベース板2及び圧電素子3の平面形状が正方形状となっているが、これらの平面形状は、長方形状などの他の矩形状であってもよく、円形状、楕円形状、三角形状などの他の形状であってもよい。
上記実施形態では、配線部材4が第1の端部13Aと第2の端部13Bとに分岐しているが、配線部材4は、必ずしもこのような分岐部分を有していなくてもよい。例えば第1の接合部21に向かう導体9と、第2の接合部22に向かう導体9とが分岐し、カバー材10がこれらの導体9,9を一体に覆う構成となっていてもよい。また、上記実施形態では、第1の接合部21は、Z方向から見た場合に、ベース板2の中心からずれて位置しているが、第1の接合部21の少なくともがベース板2の中心と重なっていてもよい。
1…圧電デバイス、2…ベース板、2a…主面、3…圧電素子、4…配線部材、13A…第1の端部、13B…第2の端部、21…第1の接合部、22…第2の接合部、23…第3の接合部、24…第1の接合部材、25…第2の接合部材、26…第3の接合部材、PA,PB,PC…接合界面、S1,S2,S3…接合面積。

Claims (9)

  1. ベース板と、
    前記ベース板の主面に配置された圧電素子と、
    前記ベース板及び前記圧電素子に向かって延在する配線部材と、
    前記圧電素子と前記配線部材とを導電性の第1の接合部材によって電気的に接合する第1の接合部と、
    前記ベース板と前記配線部材とを導電性の第2の接合部材によって電気的に接合する第2の接合部と、
    前記ベース板と前記配線部材とを非導電性の第3の接合部材によって物理的に接合する第3の接合部と、を備え、
    前記ベース板の前記主面からの前記配線部材と前記第1の接合部材との接合界面までの高さをT1、前記ベース板の前記主面からの前記配線部材と前記第2の接合部材との接合界面までの高さをT2、前記ベース板の前記主面からの前記配線部材と前記第3の接合部材との接合界面までの高さをT3とした場合に、T2<T3<T1の関係が成り立っている圧電デバイス。
  2. 前記配線部材は、前記ベース板の前記主面からの高さが前記第1の接合部から前記第3の接合部に向かって徐々に低くなるように傾斜している請求項1記載の圧電デバイス。
  3. 前記配線部材は、前記ベース板の前記主面からの高さが前記第2の接合部から前記第3の接合部に向かって徐々に高くなるように傾斜している請求項1又は2記載の圧電デバイス。
  4. 前記配線部材は、前記第1の接合部材によって前記第1の接合部に接続される第1の端部と、前記第2の接合部材によって前記第2の接合部に接続される第2の端部とに分岐している請求項1~3のいずれか一項記載の圧電デバイス。
  5. 前記第3の接合部は、前記第1の接合部及び前記第2の接合部よりも前記配線部材の基端側に位置している請求項1~4のいずれか一項記載の圧電デバイス。
  6. 前記第3の接合部材による前記ベース板と前記配線部材との接合面積は、前記第1の接合部材による前記圧電素子と前記配線部材との接合面積よりも大きくなっている請求項1~5のいずれか一項記載の圧電デバイス。
  7. 前記第3の接合部材による前記ベース板と前記配線部材との接合面積は、前記第2の接合部材による前記ベース板と前記配線部材との接合面積よりも大きくなっている請求項1~6のいずれか一項記載の圧電デバイス。
  8. 前記第1の接合部と前記第3の接合部とは、前記配線部材の延在方向から見た場合に、前記ベース板の前記主面の法線方向に互いに重なる領域を有している請求項1~7のいずれか一項記載の圧電デバイス。
  9. 前記第2の接合部と前記第3の接合部とは、前記配線部材の延在方向から見た場合に、前記ベース板の前記主面の法線方向に互いに重なる領域を有している請求項1~8のいずれか一項記載の圧電デバイス。
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