JP2023059230A - 電子機器および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023059230000001
【課題】複数のセンシングデバイスの機能を代替可能な検知手段を備える電子機器における、検知手段のレイアウトを提供する。
【解決手段】電子機器の本体部に対して可動であるTFT表示部103と、EVFユニット202と、電波の照射によりTFT表示部103の姿勢およびEVFユニット202に対する接眼を同時に検知可能なミリ波レーダーデバイス309とを有する撮像装置100を設ける。ミリ波レーダーデバイス309は、指向角と、TFT表示部103の配置情報と、姿勢検知のためのTFT表示部103の検知かかり量と、EVFユニット202に係るアイポイントに関する情報に基づく位置および姿勢で配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器および撮像装置に関する。
特定波長の電波の照射結果により、対象物の判別と対象物までの距離の検知が可能なレーダーデバイスが開発され、自動車の自動運転や、スマートフォンのジェスチャー操作などへの応用が考えられている。レーダーデバイスはノイズ影響を受けにくく、かつ電波の透過性が高いので、機器内での配置の自由度が高い。特許文献1は、近距離の物体検知が可能なセンシングデバイス(カメラセンサ)と、遠距離の物体検知が可能なレーダーデバイスとを搭載した立体視検出システムを開示している。
特開2011-47933号公報
撮像装置を含む一部の電子機器では、既存のセンシングデバイスに加えて、レーダーデバイスを搭載することで、機器に対するユーザの位置や、デバイスの検知領域上にユーザが存在するか否かなど、様々なユーザ状態を判別することが可能となる。
一方で、従来の電子機器においては、接眼部に対する接眼検知や、可動式の背面液晶の開閉状態の検知など、状態検知を行うためのセンシングデバイスが複数搭載されている。複数のセンシングデバイスの搭載は、コストアップの要因となるので、電子機器におけるセンシングデバイスの搭載数の減少が求められている。本発明は、複数のセンシングデバイスの機能を代替可能な検知手段を備える電子機器における、検知手段のレイアウトを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の電子機器は、電子機器の本体部に対して可動である可動部材と、接眼部と、前記可動部材の姿勢および前記接眼部に対する接眼を同時に検知可能な検知手段と、を有する。前記検知手段は、前記検知手段の指向角と、前記可動部材の配置情報と、前記姿勢を検知するための、前記電波と干渉する前記可動部材の領域の情報と、前記接眼部に係るアイポイントに関する情報に基づく位置および姿勢で配置される。
本発明によれば、複数のセンシングデバイスの機能を代替可能な検知手段を備える電子機器における、検知手段のレイアウトを提供することが可能となる。
本実施形態の電子機器の外観を示す図である。 撮像装置の分解斜視図の一例である。 撮像装置の機能ブロック図の一例である。 撮像装置を背面側と上面側から見た状態の一例を示す図である。 ミリ波レーダーデバイスの配置を説明する上面図である。 TFT表示部の状態遷移の例を説明する図である。 電波の照射範囲とアイポイント位置との位置関係を示す図である。 ミリ波レーダーデバイスの配置を説明する側面図である。 ミリ波レーダーデバイスとコイルの位置関係を示す図である。 ミリ波レーダーデバイスと無線アンテナモジュールとそれぞれを固定する板金の位置関係を示す図である。
(実施例1)
図1は、本実施形態の電子機器の外観を示す図である。
図1では、電子機器として撮像装置を例にとって説明する。なお、本発明の適用範囲は、撮像装置に限定されない。本発明は、撮像装置の他、例えばスマートフォンやタブレット端末、携帯型ゲーム機など、任意の電子機器に適用可能である。
図1(A)は、撮像装置を被写体側から見たときの外観を示す。図1(B)は、撮像装置を背面側から見たときの外観を示す。撮像装置100は、正位置把持部101と縦位置把持部102とが一体となった筐体形状を有する。正位置把持部101は、撮像装置100が正位置の状態でユーザが撮像装置100を把持するために用いられる。縦位置把持部102は、撮像装置100が縦位置の状態でユーザが撮像装置100を把持するために用いられる。
正位置用操作部材104は、縦位置撮影時に用いられる操作部材である。縦位置用操作部材105は、縦位置撮影時に用いられる操作部材である。正位置撮影時などは中央演算処理装置301(図3)からの制御により,縦位置用操作部材105を用いた操作入力を無効にすることが可能である。これにより、ユーザが正位置撮影時に縦位置用操作部材105に触れてしまっても、誤動作を防止することが可能である。物理操作部材106は、ユーザが物理的に操作を行う操作部材の総称である。TFT表示部103は、所定の情報を表示する表示装置である。TFTは、Thin Film Transistorの略称である。TFT表示部103は、例えばメニュー画面や、再生画像の情報等を表示する。
図2は、撮像装置の分解斜視図の一例である。
撮像装置の奥行き方向、つまり撮像装置が有する撮像光学系の光軸方向をZ軸方向とする。光軸に直交する左右方向(撮像装置の長手方向)をX軸方向とする。光軸に直交する上下方向(撮像装置の短手方向)をY軸方向とする。
フロントカバーユニット201は、撮像装置100の本体部の一部であって、撮像装置100の前面の外観部品である。フロントカバーユニット201は、撮像装置100の剛性を維持するシャーシとしての役割もある。シャーシとしての剛性を維持するため、フロントカバーユニット201は、主に軽量で強靭なマグネシウム合金などで形成されるが、フロントカバーユニット201の素材はマグネシウム合金に限定されない。低コストや軽量化に重点を置いた機種においては、フロントカバーユニット201が樹脂などで形成される場合もある。
また、フロントカバーユニット201には、レンズ装着・電気通信のためのレンズマウント201M、電気接点ピン、前面の物理操作釦、ストラップを吊り下げるための耳環などが組付けられる。そして、フロントカバーユニット201と、不図示の底面カバーとを組み合わせることで、バッテリー208を収納する電池室が形成される。
フロントカバーユニット201の前面は、外観面であるので、美観のための塗装が施され、さらに、撮像装置100を把持するためのNBR/PVCなどで形成されたゴム製のグリップラバー608などが貼り付けられる。後述する各ユニットは、フロントカバーユニット201の背面に積み上げるように順番に組み付けられていく。
EVFユニット202は、接眼レンズや視度調整機構、有機EL(Electro Luminescence)液晶パネルなどを有する接眼部である。EVFユニット202は、FPCを介して、メイン基板ユニット206に接続される。FPCは、Flexible Printed Circuitsの略称である。
従来の撮像装置では、EVFユニットは、EVFユニットへのユーザの接眼検知を行う接眼検知センサ(近接センサ)を有する。接眼検知センサとしては、赤外光を投光し、物体に当たって反射した反射光の有無によって物体の近接を検知する方式のセンサが多く用いられる。しかし、本実施形態の撮像装置は、従来の接眼検知センサの機能を代替するミリ波レーダーデバイス309(図3)が接眼検知を行うので、EVFユニット202は、接眼検知センサを有しない。
また、撮像ユニット205によって撮像した画像を、EVFユニット202内に配置された有機EL液晶パネルにリアルタイムに表示することで、ユーザは、撮影画角の確認をすることが可能となる。また、EVFユニット202は、TFT表示部103に表示するメニュー画面や再生画像の情報等と同様の情報を表示することも可能であり、ユーザは、接眼したまま、表示された情報の確認をすることができる。
トップカバーユニット203には、レリーズ釦やアクセサリシュー、撮影時の設定などを変更する正位置用操作部材104、正位置用操作部材104で設定した状態などを表示する液晶パネルなどが配置される。トップカバーユニット203は、外観部品であり、落下衝撃などに対する強度も必要であるので、例えばマグネシウム合金などで形成され、外観面には塗装が施される。トップカバーユニット203の素材は、マグネシウム合金に限定されない。低コストや軽量化に重点を置いた機種においては、トップカバーユニット203が樹脂などで形成される場合もある。
シャッターユニット204は、露光量を決定する。シャッターユニット204は、例えば、フォーカルプレーンシャッター、シーケンス機構などを備えるメカニカルシャッターを有する。なお、撮像装置100に、撮像素子の画素列毎に電気的なスリットを形成して露光量を決定する電子シャッターを適用してもよい。また、電子シャッターとメカニカルシャッターを併用してスリットを形成して、露光量の決定に用いるようにしてもよい。
撮像ユニット205は、被写体を撮像する撮像手段として機能する。撮像ユニット205は、被写体光を光電変換して、撮像画像に係る信号を出力する。撮像ユニット205は、撮像駆動回路と、撮像素子と、A/D変換回路と、スタビライザーユニットとを有する。撮像駆動回路は、撮像素子を駆動させる。撮像素子は、被写体光の光電変換を行ってアナログ信号を出力する。撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled
Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等である。A/D変換回路は、撮像素子が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。スタビライザーユニットは、電磁力を利用した駆動方式で撮像素子を揺動させる。これにより、撮像装置100の揺れ、振動などによって撮像画像に生じるブレ(像ブレ)を補正する。
メイン基板ユニット206は、撮像装置100全体の制御を行う多層基板である。メイン基板ユニット206には、図3の中央演算処理装置301や不揮発性メモリ302などのICや、各ユニットから延伸するFPCなどを接続するためのコネクタなどが実装されている。
リアカバーユニット207は、撮像装置100の本体部の一部であって、背面側の外観部品である。リアカバーユニット207には、TFT表示部103と、タッチ操作部306(図3)とが設けられる。TFT表示部103は、開閉および回動可能なバリアングル機構を有し、液晶パネルを備える。バリアングル機構を有することにより、TFT表示部103は、撮像装置100の本体部に対して可動(開閉可能)な可動部材として機能する。バリアングル機構が開くと、TFT表示部103が開いた状態となり、バリアングル機構が閉じると、TFT表示部103が閉じた状態となる。
従来の撮像装置では、リアカバーユニット207内には、TFT表示部103の開閉状態を検知するTFT開閉検知センサが配置されている。TFT開閉検知センサとしては、例えば磁気検知式のGMRセンサが適用される。しかし、本実施形態の撮像装置は、従来のTFT開閉検知センサの機能を代替するミリ波レーダーデバイス309(図3)が、TFT表示部103の開閉状態を検知する。したがって、リアカバーユニット207内には、従来のTFT開閉検知センサは設けられていない。
また、リアカバーユニット207内には、撮像時の測距点選択、撮像装置100の設定変更、撮像画像の再生や消去、編集などを行うために用いられる各種の物理操作部材106が配置されている。リアカバーユニット207は、外観部品であり、かつ、落下衝撃などに対する強度も必要であるので、例えばマグネシウム合金などで形成され、外観面は塗装が施される。なお、リアカバーユニット207の素材はマグネシウム合金に限定されない。低コストや軽量化に重点を置いた機種においては、リアカバーユニット207が樹脂などで形成される場合もある。
図3は、撮像装置の機能ブロック図の一例である。
撮像装置100は、TFT表示部103乃至ミリ波レーダーデバイス309を備える。中央演算処理装置301は、撮像装置100全体を制御する。中央演算処理装置301は、撮像装置100の各種処理を実行するマイクロプロセッサ等を有する。中央演算処理装置301、不揮発性メモリ302、主記憶装置303、画像処理部305は、ICまたはマイコンで実現される。
タッチ操作部306は、タッチ操作に用いられる操作部である。ジャイロセンサ307は、コリオリ力を利用して、撮像装置100の回転や向きの変化を角速度として検知し、電気信号で出力するセンサである。ジャイロセンサ307は、不図示のFPCに実装され、X、Y、Z軸各方向の角速度が検知できる。このために、ジャイロセンサ307としての3個のセンサが、トップカバーユニット203内に配置され、撮像装置100の不要な振動や衝撃の影響を受けないよう、スポンジなどで挟持されている。
中央演算処理装置301は、ジャイロセンサ307の出力結果に応じて、撮像装置100の振れや振動方向を推定する。中央演算処理装置301は、スタビライザーユニットによって、撮像素子が上記推定された振れをキャンセルさせる方向へ揺動するようにフィードバック制御を行う。これにより撮影画像に生じる像ブレを補正する。
加速度センサ308は、重力、動き、振動、衝撃の測定を目的とした慣性センサの1つであり、撮像装置100の3次元の慣性運動(直行3軸方向の並進運動)を検知するセンサである。加速度センサ308には、例えば、周波数変化式、圧電式、ピエゾ抵抗式、静電容量式の検知方式を適用できる。加速度センサ308の出力値によって、撮像装置100のX、Y、Z軸と並進方向、重力方向などの動きを検知することが可能である。ジャイロセンサ307と加速度センサ308の出力値を組み合わせることで、撮像装置100の姿勢または動きの状態を判別することが可能となる。
中央演算処理装置301は、撮像ユニット205が出力する撮像画像に係る信号を受け付け、TFT表示部103内またはEVFユニット202内の表示手段である有機EL液晶パネルに映像信号として出力する。また、中央演算処理装置301は、映像信号を画像データとして現像し、記憶媒体304へ記録する処理と、記憶媒体304から保存画像を読み出す処理などを行う。
不揮発性メモリ302には、撮像等の機器制御を行うための制御プログラム、オペレーティングシステム(OS)等が予め記憶される。また、不揮発性メモリ302には、例えば、設定情報等、撮像装置100が電源OFFの間も保持すべき情報、画像データを転送する度に生成される転送済み情報等が記憶される。不揮発性メモリ302は、フラッシュメモリ等を有する。主記憶装置303は、画像処理部305のデータを一時的に保存するために用いられる。主記憶装置303は、RAM(Random Access Memory)等を有する。
記憶媒体304は、撮像によって得られた画像データを保存する。例えば、スロット型のコネクタソケットがメイン基板ユニット206上に実装されており、カード型の記憶媒体304が、コネクタソケットを介して着脱・交換可能である。
画像処理部305は、被写体認識、撮像画像や動画の画像解析などの画像処理を行う。画像処理部305が被写体を認識すると、中央演算処理装置301が認識された被写体の範囲を演算、定義し、認識された範囲(ゾーン)をTFT表示部103上に表示することが可能である。
ミリ波レーダーデバイス309は、特定波長の電波の一例であるミリ波の照射により、対象物を検知するレーダーデバイスである。ここでミリ波とは、波長が1mm以上10mm以下であり、30GHz以上300GHz以下の周波数である電波のことである。ミリ波レーダーデバイス309は、シンセサイザーと呼ばれる装置で、ミリ波の信号を生成し、送信用のTXアンテナから送信する。ミリ波レーダーデバイス309は、周波数連続変調方式で、ミリ波の周波数を徐々に変化させながら連続で発信し、対象物に反射して戻ってきた反射波の測定によって対象物の判別と、対象物までの距離を検知する。具体的には、対象物に反射して戻ってきた反射波が、受信用のRXアンテナで受信され、送信したミリ波の信号と受信した反射波の信号との混合によって、IF信号が生成される。そして、IF信号に基づく演算によって、対象物までの距離が算出される。ミリ波レーダーデバイス309は、反射波の時間的な遅延差などに応じて、連続的な対物測距を行うことで、対象物までの距離、対象物の速度、対象物の方向、物体の存在、概略形状などを求めることができる。ミリ波レーダーデバイス309の特徴として、樹脂やガラスなどの金属でない材料を透過して検知可能であることが挙げられる。この特徴により、雨天や霧などの見通しが悪い環境でも対象物の検知が可能であり、また搭載装置の筐体内部に配置することが可能である。
図4は、撮像装置を背面側から見た状態と、上面側から見た状態の一例を示す図である。
図4(A)は、撮像装置100を背面側から見た状態を示す。図4(B)は、撮像装置100を上面側から見た状態を示す。図4(A),(B)に示す例では、撮像装置100は、トップカバーユニット203が外され、バリアングル機構が開いており、TFT表示部103が撮影者側に開いた状態である。
ミリ波は、低誘電率のプラスチックやガラスなどで形成された部品を透過する特性を持つので、撮像装置100が有する樹脂部品や接眼レンズ群を透過することが可能である。したがって、ミリ波レーダーデバイス309を撮像装置100内部に配置した場合であっても、所定距離内の範囲にある対象物を検知できる。本実施形態では、ミリ波レーダーデバイス309は、TFT表示部103の姿勢(開閉状態)と、EVFユニット202に対する接眼を同時に検知可能な位置および姿勢で、撮像装置100に配置される。従来の撮像装置が有していたTFT開閉検知センサと接眼検知センサの機能を、ミリ波レーダーデバイス309が代替するので、撮像装置100のコストダウンや小型化などを図ることが可能である。
ミリ波レーダーデバイス309は不図示のFPCに実装されている。ミリ波レーダーデバイス309による電波(ミリ波)の照射範囲は、指向角αで表される。そして、ミリ波レーダーデバイス309には、EVFユニット202の右側近傍の位置に、光軸OPに対するレーダー検知中心軸eの角度(検知中心軸角度)がθとなる姿勢で配置される。レーダー検知中心軸eは、ミリ波レーダーデバイス309の指向方向の中心軸(電波軸)を示す。
図4(B)において、レンズマウント201M(図2)のマウント面をMoとし、Moと撮像装置100の光軸OPとの交点を原点Oとする。このとき、ミリ波レーダーデバイス309のレーダー原点のX座標をLx、Z座標をLzとし、EVFユニット202のアイポイント位置を202Eとする。
図5は、ミリ波レーダーデバイスの配置を説明する図である。
図5には、原点Oを基準とした、開状態のTFT表示部103、アイポイント位置202E、アイポイント基準位置202G、ミリ波レーダーデバイス309の配置と各寸法が示される。図5では、当該配置と各寸法は、XZ平面上に投影されている。以下、距離とは投影面上での距離を示す。ここでアイポイントとは、接眼枠周辺の部材の最も撮影者に近い位置、もしくは保護ガラスを含めた接眼レンズの最後尾から、ファインダー内の全ての映像および全て情報を見る事が出来る瞳の位置までの最大距離のことである。アイポイント値は、眼鏡をかけた使用者や、目元の彫りが深い使用者でもファインダー内の表示を認識できるよう、18mm以上25mm以下、より好ましくは20mm以上23mm以下の値を持つ。
TFT表示部103に関する寸法として、TFT表示部103の配置情報として、X軸方向の端部の座標Txと、Z軸方向の端部の座標Tzとが示される。検知かかり量TLは、ミリ波レーダーデバイス309によるTFT表示部103の姿勢検知に最低限必要である、TFT表示部103と電波(ミリ波)とが干渉するTFT表示部103の領域の大きさを示す。TLの値は、TFT表示部の開閉動作後の位置ずれや、TFT表示部自体の寸法公差の振れによって検知不可とならないよう、1mm以上3mm以下、より好ましくは3mm以上10mm以下の値を持つ。
また、アイポイントに関する情報として、アイポイント値Eと、原点からアイポイント基準位置202Gまでの距離Gが示される。アイポイント値Eは、アイポイント基準位置202Gからアイポイント位置202Eまでの距離を示す。また、距離Gは、アイポイント基準の座標(アイポイントの基準座標)の値を示す。アイポイント基準は、例えば最終光学系やファインダー接眼枠などである。ミリ波レーダーデバイス309によって接眼検知を行うためには、撮影者がアイポイント位置に存在するか判別する必要があるから、アイポイント位置202Eは、ミリ波レーダーデバイス309による電波の照射範囲内に存在する必要がある。
次に、TFT表示部103の開閉状態とEVFユニット202の接眼を同時に検知可能なミリ波レーダーデバイス309の位置および姿勢を、図5に示した各寸法を用いた式によって表す。
TFT表示部103に係る各寸法間の関係をまとめると、式(1)が導かれる。
Figure 2023059230000002
TL、Tx、Tzは、撮像装置100ごとに固有の値であり、ボディサイズやTFT表示部103の構造や位置によって異なる。指向角αは、ミリ波レーダーデバイス309の特性値である。したがって、TL、Tx、Tz、αは、実際には定数となる。つまり、式(1)において、ミリ波レーダーデバイス309のX座標Lxと、Z座標Lzと、θとを決定することで、検知かかり量TLを任意の範囲に設定することができる。このとき、TFT表示部103の開閉状態の検知が可能となるためには、検知かかり量TLの値、すなわち式(1)の右辺が正となるようにLx、Lz、θを設定する必要がある。式(1)の右辺が負の値となった場合には、ミリ波レーダーデバイス309によるTFT表示部103の開閉状態の検知は不可となる。
図6は、TFT表示部が開状態から閉状態になるまでの状態遷移の例を説明する図である。
TFT表示部103の開状態からの可動方向は、バリアングル回転軸103Oを回転中心とした反時計回りの回転移動のみである。図6に示す例では、TFT表示部103は、符号103a、103bで示す状態に遷移可能である。図6に示す例では、TFT表示部103の一部は、常に指向角αの内に存在することとなるので、TFT表示部103の姿勢に関わらず常にその一部を検知することが可能である。しかもTFT表示部103の回転位置によって検知距離が変化するので、ミリ波レーダーデバイス309によってTFT表示部103の開閉状態を検知することが可能となる。
次に、EVFユニット202に係る各寸法間の関係をまとめると、式(2)が導かれる。
Figure 2023059230000003
G、Eは撮像装置100ごとに固有の値であり、EVFユニット202の光学性能によって異なる。αはミリ波レーダーデバイス309の特性値である。
図7は、ミリ波レーダーデバイスによる電波の照射範囲とアイポイント位置との位置関係を示す図である。
図7を参照して、接眼検知を可能とするための式(2)の条件について説明する。撮影者が接眼を行っているかどうかを判別するためには、アイポイント位置202Eよりも+Z側で撮影者を検知する必要がある。したがって、アイポイント位置202Eは、必ず指向角αに対応する電波の照射範囲内に位置している必要がある。つまり、図7の点線の矩形で示すミリ波レーダーデバイス309のように、投影面上で光軸OP上に位置するアイポイント位置202Eと、指向角αの範囲の端とがちょうど重なる状態が、接眼検知を可能とする電波照射の境界条件である。
図7の太線の矩形で示すミリ波レーダーデバイス309'のように、光軸OPと電波照射範囲の端との交点がアイポイント位置202Eよりも-Z方向に位置する状態である場合は、漏れなく接眼検知を行える。そして、光軸OPと電波照射範囲の端との交点がアイポイント位置202Eよりも+Z方向に位置する状態である場合には、アイポイント位置202Eに撮影者が近づいても接眼検知を行えなくなる領域が存在する。したがって、光軸OPと電波照射範囲の端との交点が、アイポイント位置202Eよりも-Z方向に位置するように、式(2)におけるミリ波レーダーデバイス309のX座標Lx、Z座標Lz、および検知中心軸角度θを設定する必要がある。
式(1)と式(2)とが成り立つようにLx、Lz、θを求めることで、TFT表示部103の開閉状態と、EVFユニット202に対する接眼とを同時に検知可能なミリ波レーダーデバイス309の配置が決定される。しかし、ミリ波レーダーデバイス309の配置に関する未知数が、Lx、Lz、θの3種であるのに対し、関係式は式(1)、式(2)の2式しかないので、Lx、Lz、θを一意に定めることはできない。そこで、まずは撮像装置100の機種に依存する条件を基に、Lx、Lz、θのうちいずれかの値を定める必要がある。例えば、ミリ波レーダーデバイス309をEVFユニット202のX側面に組み付けることを想定すれば、Lxの値が決定し、あるいはリアカバーユニット207に組み付けることを想定すれば、Lzの値が決定する。撮像装置100の機種ごとに異なる設計思想を踏まえ、どのパラメータを優先して定めるのか設計者が決定すればよい。Lx、Lz、θのうちの一つが定まれば、式(1)、式(2)に対して未知数が2つとなるので、連立方程式を解いて、Lx、Lz、θの全てを定めることができる。
以上説明した式(1)、式(2)における各条件により、TLが正の値で、かつ光軸OPと電波照射範囲の端との交点がアイポイント位置202Eより-Z方向に位置するようなLx、Lz、θが設定される。設定されたLx、Lz、θは、ミリ波レーダーデバイス309でTFT表示部103の開閉状態の検知と、EVFユニット202の接眼検知とを同時に行うことを可能とするミリ波レーダーデバイス309の位置および姿勢を示す。本実施形態の撮像装置によれば、従来機種で搭載していた、接眼検知センサとTFT開閉検知センサの機能をミリ波レーダーデバイス309が代替できる。その結果、搭載センサ数が削減して、システムのコストダウンが可能となる。
次に、撮像装置100内にミリ波レーダーデバイス309を配置する際、式(1)、(2)を満たすLx、Lz、θを設定した上で、さらに配慮すべき点について説明する。電波を用いたデバイスの特徴として、他のデバイスが同帯域の電波を発している場合、電波照射範囲が重畳すると干渉を引き起こし電波が減衰してしまうということがある。他のデバイスは、例えば、ミリ波帯である無線LAN規格IEEE802.11ad/ayのデバイスである。したがって、ミリ波レーダーデバイス309の電波の照射範囲と、撮像装置100が有するミリ波レーダーデバイス309とは異なるデバイスからの電波の照射範囲とが重畳しないように、ミリ波レーダーデバイス309を配置することが望ましい。
また、電波は、周囲からの電磁波によって減衰するという特徴を持つ。したがって、ミリ波レーダーデバイス309は、電子機器内(撮像装置100内)の電磁波の発生領域には配置しないことが望ましい。例えば、ミリ波レーダーデバイス309は、撮像ユニット205内のコイルなどからの電磁波の発生領域とは異なる領域に配置する。上記構成とすることで、ミリ波レーダーデバイス309と他の無線デバイスの電波が干渉せず、かつ電磁波の影響も防ぐことができる。これにより、ミリ波レーダーデバイス309の電波減衰による検知不良や検知範囲の意図しない縮小などの問題を防止することが可能である。
また、撮像装置100が被写体を撮像する際、撮像素子や撮像素子が実装された基板を電波が通過すると、周期的な電圧変動を引き起こし、撮影画像にノイズが発生する可能性がある。また、撮像素子や撮像素子が実装された基板には、はんだや配線等の金属が使用されているので、電波が遮断されやすい。したがって、ミリ波レーダーデバイス309は撮像素子よりもTFT表示部103に近い位置に配置することが望ましい。この構成とすることで、ミリ波レーダーデバイス309の電波は、撮像素子を通過しないので撮影画像にノイズを発生させることはなく、さらに電波が遮断されることもないので、検知不良を引き起こす問題も回避することが可能である。以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(実施例2)
次に、撮像装置100が有するユニットやモジュールに対する、ミリ波レーダーデバイス309の配置について、第二の実施形態として説明する。なお、第二の実施形態の説明において、説明を省略している部分は第1の実施形態と同様の構成である。
はじめに、撮像ユニット205とミリ波レーダーデバイス309の配置関係について、図8、9を用いて説明する。まず、図5のXZ平面上においてレーダー指向角αの範囲内に撮像素子310が配置される場合における、ミリ波レーダーデバイス309のYZ平面上での配置について説明する。
図8は撮像装置100内におけるミリ波レーダーデバイス309の配置をYZ平面上に示した図である。図8において、ミリ波レーダーデバイス309のY座標をLy、光軸OPに対するYZ平面におけるレーダー検知中心軸eの角度(検知中心軸角度)をφ、ミリ波レーダーデバイス309のYZ平面における指向角をβとする。ここで、ミリ波レーダーデバイス309のYZ平面における指向角βは、XZ平面における指向角αと異なる値でもよい。
このとき、XZ平面上においてLx、Lz、θがレーダー指向角αの範囲内に撮像素子310が配置されるような値を取る場合、Ly、φはYZ平面において撮像素子310がレーダー指向角βの範囲内に配置されないような値として決められる。この結果として、レーダーの三次元的な指向角の範囲内に、撮像素子310が配置されることを避けることができる。
この構成を取ることで、ミリ波レーダーデバイス309の電波は撮像素子310や撮像素子310が実装された基板を通過しない。このため、実施例1で前述したように、撮影画像にノイズを発生させることはなく、さらに電波が遮断されることもないので、検知不良を引き起こす問題も回避することが可能である。
次に、図9を用いて撮像ユニット205の有するスタビライザーユニットと、ミリ波レーダーデバイス309の配置関係について説明する。スタビライザーユニットは電磁力を用いて撮像素子310を揺動させるために、コイル311を有する。このとき、コイル311とミリ波レーダーデバイス309の間に金属、例えばSPCCを材料とする金属板312等の電波を遮断可能な部品が配置される。この金属板312は磁性を有するため、撮像素子310の揺動に必要な磁石のヨークとしても機能する。
ここで、ミリ波レーダーデバイス309の電波は、外部からの電磁波の干渉を受けるとその電磁波がノイズとなり、検知能力に影響が出る。しかし前述の構成によれば、電磁波は金属によって反射される特性を持つため、撮像素子310の揺動のためにコイル312に電流を流した際に発生する電磁波は、金属板312によって反射される。
これにより、ミリ波レーダーデバイス309の電波に対して、コイル312の発生する電磁波による干渉の影響を低減し、検知不良を引き起こすリスクを低減することが可能である。また、金属板312の代わりに電磁波吸収シートなどのノイズ抑制シートを用いてもよい。
次に、ミリ波レーダーデバイス309と無線アンテナモジュール313の配置関係について、図10を用いて説明する。無線アンテナモジュール313は、実施例1で前述の通り、例えばミリ波帯である無線LAN規格IEEE802.11ad/ayを用いて、撮像装置100が他のデバイスと通信するために、撮像装置100内に配置される。
図10(A)は、ミリ波レーダーデバイス309と、ミリ波レーダーデバイス309の保持板金309Pと、無線アンテナモジュール313と、無線アンテナモジュール313の保持板金313Pの位置関係を示した斜視図である。図10(B)は、上面側から見た図である。
保持板金309Pと313Pはそれぞれ不図示の部品に固定され、撮像装置100内におけるミリ波レーダーデバイス309と無線アンテナモジュール313の位置を定めている。このとき、保持板金309Pと313Pはそれぞれミリ波レーダーデバイス309と無線アンテナモジュール313の間に配置されるよう、各デバイスを保持している。
このような構成を取ることで、ミリ波レーダーデバイス309の電波に対して無線アンテナモジュール313の電波干渉を低減することが可能であり、検知不良を引き起こすリスクを低減することが可能である。ここで、保持板金309Pと313Pの両方がミリ波レーダーデバイス309と無線アンテナモジュール313の間に配置されていてもよいし、どちらか一方のみが間に配置されていてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。尚、本実施形態は、以下の組み合わせを含む。
(構成1)
電子機器の本体部に対して可動である可動部材と、
接眼部と、
電波の照射により前記可動部材の姿勢および前記接眼部に対する接眼を同時に検知可能な検知手段と、を有し、
前記検知手段は、前記検知手段の指向角と、前記可動部材の配置情報と、前記姿勢を検知するための、前記電波と干渉する前記可動部材の領域の情報と、前記接眼部に係るアイポイントに関する情報に基づく位置および姿勢で配置される
ことを特徴とする電子機器。
(構成2)
前記可動部材は、情報を表示する表示手段を有する
ことを特徴とする構成1に記載の電子機器。
(構成3)
前記可動部材は、前記本体部に対して開閉可能であり、
前記検知手段は、前記可動部材の開閉状態を検知する
ことを特徴とする構成1または2に記載の電子機器。
(構成4)
前記検知手段の指向角をα、前記検知手段の指向方向の中心軸と光軸とがなす角度をθ、前記検知手段のX座標をLx、Z座標をLzとし、
前記可動部材のX座標をTx、Z座標をTz、前記電波と干渉する前記可動部材の領域の大きさをTL、アイポイント値をE、アイポイントの基準座標の値をGとしたとき、
TxとTzとTLとEとGとに基づいて、θとLxとLzが決定される
ことを特徴とする構成1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
(構成5)
前記θとLxとLzは、
Figure 2023059230000004
と、
Figure 2023059230000005
とが成り立つように決められる
ことを特徴とする構成4に記載の電子機器。
(構成6)
前記検知手段は、レーダーデバイスである
ことを特徴とする構成1乃至5のいずれか1項に記載の電子機器。
(構成7)
前記検知手段は、前記検知手段を前記電子機器に固定するための金属板と、
前記電子機器が有する前記検知手段とは異なるデバイスを前記電子機器に固定するための金属板のうち少なくとも一方が、
前記検知手段と前記電子機器が有する前記検知手段とは異なるデバイスの間に配置される
ことを特徴とする構成1乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
(構成8)
前記検知手段と、前記電子機器が有するコイルの間に電波を遮断可能な部品が配置される
ことを特徴とする構成1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
(構成9)
被写体を撮像する撮像手段と、構成1乃至8のいずれか1項に記載の電子機器とを有する
ことを特徴とする撮像装置。
(構成10)
前記検知手段のYZ平面における指向角をβ、前記検知手段の指向方向の中心軸と光軸とがなす角度をφ、前記検知手段のY座標をLyとし、
XZ平面において、
Figure 2023059230000006
と、
Figure 2023059230000007
によって決まる前記検知手段の指向角αの範囲内に前記撮像手段の一部が配置されるとき、
Lyとφは、YZ平面において前記撮像手段の一部が指向角βの範囲内に含まれないような値に決定される
ことを特徴とする構成9に記載の撮像装置。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
103 TFT表示部
202 EVFユニット
309 ミリ波レーダーデバイス

Claims (10)

  1. 電子機器の本体部に対して可動である可動部材と、
    接眼部と、
    電波の照射により前記可動部材の姿勢および前記接眼部に対する接眼を同時に検知可能な検知手段と、を有し、
    前記検知手段は、前記検知手段の指向角と、前記可動部材の配置情報と、前記姿勢を検知するための、前記電波と干渉する前記可動部材の領域の情報と、前記接眼部に係るアイポイントに関する情報に基づく位置および姿勢で配置される
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記可動部材は、情報を表示する表示手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記可動部材は、前記本体部に対して開閉可能であり、
    前記検知手段は、前記可動部材の開閉状態を検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記検知手段の指向角をα、前記検知手段の指向方向の中心軸と光軸とがなす角度をθ、前記検知手段のX座標をLx、Z座標をLzとし、
    前記可動部材のX座標をTx、Z座標をTz、前記電波と干渉する前記可動部材の領域の大きさをTL、アイポイント値をE、アイポイントの基準座標の値をGとしたとき、
    TxとTzとTLとEとGとに基づいて、θとLxとLzが決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記θとLxとLzは、
    Figure 2023059230000008
    と、
    Figure 2023059230000009
    とが成り立つように決められる
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記検知手段は、レーダーデバイスである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  7. 前記検知手段は、前記検知手段を前記電子機器に固定するための金属板と、
    前記電子機器が有する前記検知手段とは異なるデバイスを前記電子機器に固定するための金属板のうち少なくとも一方が、
    前記検知手段と前記電子機器が有する前記検知手段とは異なるデバイスの間に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記検知手段と、前記電子機器が有するコイルの間に電波を遮断可能な部品が配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  9. 被写体を撮像する撮像手段と、請求項1に記載の電子機器とを有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  10. 前記検知手段のYZ平面における指向角をβ、前記検知手段の指向方向の中心軸と光軸とがなす角度をφ、前記検知手段のY座標をLyとし、
    XZ平面において、
    Figure 2023059230000010
    と、
    Figure 2023059230000011
    によって決まる前記検知手段の指向角αの範囲内に前記撮像手段の一部が配置されるとき、
    Lyとφは、YZ平面において前記撮像手段の一部が指向角βの範囲内に含まれないような値に決定される
    ことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
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