JP2023058061A - ベルトコンベア搬送ルートの変更方法および変更装置、該変更装置を備えるベルトコンベア - Google Patents

ベルトコンベア搬送ルートの変更方法および変更装置、該変更装置を備えるベルトコンベア Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な装置構成で、搬送方向が異なる2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置において、容易に粉粒体の搬送ルートを変更することができる方法およびその装置、並びにその装置を備えるベルトコンベアを提供する。【解決手段】 搬送方向が異なる2つのベルトコンベアを用いて搬送する粉粒体の搬送ルートを変更する方法であって、2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアのベルト上に方向変換装置を載置し、上部ベルトコンベアにて搬送中の粉粒体をベルト幅端部から落下させ、下部ベルトコンベアのベルト上に粉粒体を積載させて、粉粒体を搬送することを特徴とする。これにより、ベルトコンベア故障時にも新たなベルトコンベアを設置する必要がなくなり、また、ベルトコンベアを停止することなく、低コストで搬送ルートの変更が可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、粉粒体をベルトコンベアにて搬送する際に、搬送方向が異なる2つのベルトコンベアを用いて搬送ルートを変更する方法およびその装置、並びにその装置を備えるベルトコンベアに関する。
粉粒体を大量に搬送する場合、搬送速度を早くしたいため、ベルトコンベアが用いられる場合が多い。特に、大規模工場では遠く離れた複数の工場に粉粒体を搬送する必要があり、ベルトコンベアの数が数百本と非常に多く必要となる。
複数のベルトコンベアを用いて、所定の方向に搬送ルートを確保して粉粒体を搬送する際、ベルトコンベアを一旦建設すると、建設後に予定した搬送ルートからの変更は困難であった。すなわち、搬送ルートを変更するためには、新たなベルトコンベアを追加して設置する必要があって、多大なコストが掛かり、また、既設のベルトコンベアを長期間に渡って停止する必要があって、工場の生産に多大な支障をきたすからである。
また、ベルトコンベアの一部に設備トラブルが生じた場合、あるいは、ベルトコンベアの保守のためにベルトコンベアを停止する必要がある場合、搬送元から搬送先までの一連のベルトコンベアを全て停止せざるを得ないという問題があった。
そこで、設備トラブルが生じたベルトコンベアを通らずに、別のベルトコンベアを使って搬送するために、搬送ルートを変更する方法が検討されてきた。
例えば、特許文献1には、上流側ベルトコンベアの長手方向の端部において、その直下に垂直方向の分岐シュートを設置して搬送ルートを変更する方法が開示されている。しかしながら、特許文献1では、搬送される粉粒体を、上流側ベルトコンベアの長手方向端部でのみ上流側のベルトコンベアの外部に払い出すことしかできなかった。したがって、上流側ベルトコンベアの長手方向の端部が下流側ベルトコンベアに重なる箇所でしか搬送ルートを変更することができず、搬送ルートが限定されていた。さらに、上側ベルトコンベアの長手方向の端部が下側ベルトコンベアに重なる箇所は、下側にベルトコンベアが既に設置されており、その箇所に搬送ルートが異なるベルトコンベアを新たに設置すると、設備トラブルが解消した後や保守が終了した後に、既存の搬送ルートが活用できなくなるという問題もある。その上、新たなベルトコンベアの設置費用が多大であって、設備トラブルや保守のたびに新たなベルトコンベアを設置するとともに設備トラブル解消や保守の後に、前記の新たに設置されたベルトコンベアを解体することを繰り返すことはできない。
次に、特許文献2には、搬送中の粉粒体をベルトコンベアの途中で、ベルトコンベアの一方の側方へ粉粒体を排出する技術が開示されている。しかしながら、特許文献2は、ベルトコンベアで搬送する物品の流量を一定にするための装置であって、搬送物品の余分な量を排出するだけであり、別のルートで搬送することについては記載がなく、また、ベルトコンベア上に残った所定量の物品は、そのまま同じベルトコンベアで搬送されるものであり、搬送ルート自体を変更するものではない。
以上のように、従来は、容易に搬送ルートを変更することはできず、ベルトコンベアの設備トラブルや保守のために工場の生産を停止せざるを得ないという長年に渡る課題を抱えていた。
特開2013―147310号公報 特開2007-168979号公報
そこで、本発明者らは、搬送方向が異なる2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差し、それぞれ異なる搬送ルートが確保されている場合、上部ベルトコンベアから下部ベルトコンベアに粉粒体を移動させることができれば、搬送ルートを変更することができ、変更した搬送ルートにより粉粒体を遠くの離れた工場にまで供給できるため、工場の生産を停止することなく継続できることに思い至り、粉粒体を移動するための手段について検討した。
本発明は、上記の問題点に鑑みて完成されたものであり、簡易な装置構成で、搬送方向が異なる2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置において、容易に粉粒体の搬送ルートを変更することができる方法およびその装置、その装置を備えるベルトコンベアを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討し、その結果、上記目的達成のためには、2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアのベルト上に方向変換装置を設けて、上部ベルトコンベアのベルト上の粉粒体をベルトの側方へ落下させ、落下した粉粒体を、シュートを介して下部ベルトコンベアのベルト上に積載することで、容易に別ルートに搬送することができるという知見を得た。
本発明は、これらの知見に基づき、さらに検討を加えてなされたものであり、その構成は、以下のとおりである。
〔1〕搬送方向が異なる2つのベルトコンベアを用いて搬送する粉粒体の搬送ルートを変更する方法であって、
前記2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアのベルト上に方向変換装置を載置し、前記上部ベルトコンベアの搬送中の前記粉粒体を前記ベルト上から落下させ、下部ベルトコンベアのベルト上に前記粉粒体を積載させて、前記粉粒体を搬送することを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
〔2〕〔1〕において、前記上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアの鉛直方向下部にシュートを設置し、前記落下する粉粒体を前記下部ベルトコンベアに積載することを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
〔3〕〔1〕または〔2〕において、前記方向変換装置が、前記上部ベルトコンベアのベルト幅の一方の幅端部から他方の幅端部に、ベルト進行方向に傾斜して設置される仕切り板であることを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
〔4〕〔1〕または〔2〕において、前記方向変換装置が、くさび形の分岐板であって、前記くさび形の頂点が前記ベルトコンベアのベルト幅の中央部分に面し、前記くさび形の2つの端部がベルトコンベアのベルト幅以上の両側の幅端部まで延びた形状を有することを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
〔5〕〔1〕ないし〔4〕のいずれか一つにおいて、前記上下の空間で交差する位置の手前で、前記上部ベルトコンベアのベルト幅方向に水平なローラにより前記上部ベルトコンベアのベルトを支え、前記ベルト幅端部にて前記ベルトに垂直なガイドにより、交差位置の手前で前記粉粒体の落下を防ぐことを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
〔6〕〔1〕ないし〔5〕のいずれか一つにおいて、前記粉粒体が、鉄鉱石、石炭またはコークスであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
〔7〕搬送方向が異なる2つのベルトコンベアを用いて搬送する粉粒体の搬送ルートを変更する装置であって、
前記2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアのベルト上に設け、前記上部ベルトコンベアのベルト上の前記粉粒体をベルト上から落下させ、下部ベルトコンベアのベルト上に前記粉粒体を積載させる方向変換装置を載置したことを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
〔8〕〔7〕において、前記上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアの鉛直方向下部に、前記落下する粉粒体を前記下部ベルトコンベアに積載するシュートを設けたことを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
〔9〕〔7〕または〔8〕において、前記方向変換装置が、前記上部ベルトコンベアのベルト幅の一方の幅端部から他方の幅端部に、ベルト進行方向に傾斜して設置された仕切り板であることを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
〔10〕〔7〕または〔8〕において、前記方向変換装置が、くさび形の分岐板であって、前記くさび形の頂点が前記ベルトコンベアのベルト幅の中央部分に面し、前記くさび形の2つの端部がベルトコンベアのベルト幅以上の両側の幅端部まで延びた形状を有することを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
〔11〕〔7〕ないし〔10〕において、前記上下の空間で交差する位置の手前に、前記上部ベルトコンベアのベルト幅方向に水平なローラと、前記ベルト幅方向に前記ベルトと垂直なガイドとを備えたことを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
〔12〕〔7〕ないし〔11〕のいずれか一つにおいて、前記粉粒体が、鉄鉱石、石炭またはコークスであることを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
〔13〕〔7〕ないし〔12〕のいずれか一つのベルトコンベア搬送ルートの変更装置を備えることを特徴とするベルトコンベア。
本発明は、上記構成により、通常の搬送ルートに加えて、廉価で容易に搬送ルートを変更可能とし、設備トラブルや保守のための搬送ルートを新たに容易に確保できて、ベルトコンベアを原因とする工場での生産を停止することがなくなり、生産能率の向上に役立つ。
本発明の一実施態様である搬送ルート変更装置の概略模式図であり、(a)が平面図で、(b)が側面図である。 本発明の他の実施態様である搬送ルート変更装置の概略模式図であり、(a)が平面図で、(b)が側面図である。 本発明のベルトコンベア搬送ルートの変更方法を示す概略模式図である。 従来のベルトコンベア搬送ルートの変更方法を示す概略模式図である。 従来のベルトコンベアの搬送方向の概略断面図である。 本発明の搬送ルート変更位置におけるベルトコンベアの搬送方向の概略断面図である。
以下に、本発明の対象となるベルトコンベア設備、搬送する粉粒体、および本発明の搬送ルートの方向変換装置について、説明する。
[ベルトコンベア設備]
まず、ベルトコンベア設備、特に大規模工場におけるベルトコンベア設備について説明する。
粉粒体を搬送する大規模工場の例としては、製鉄所(製鉄工場)が挙げられる。製鉄工場内に設けられたベルトコンベア設備は、入荷した鉄鉱石や石炭、コークスなどの粉粒体を、一旦、貯留場(ヤード)に保管し、その後に、鉄鋼製品を生産するための高炉やコークス炉などの各種設備まで、粉粒体を搬送するために使用されている。ベルトコンベア設備は、複数のベルトコンベアがいくつも連なって設けられており、1つのベルトコンベアから次のベルトコンベアに移る際に、シュートを介して粉粒体が搬送されている。
大規模工場では、ベルトコンベアの数は、数百本にも及び、様々な搬送ルートが形成されている。1つのベルトコンベアの長さは、長短いろいろであるが、長いものでは、2000mを超えるものもあるが、一般的には、50~200m程度である。1つのベルトコンベアのベルト幅も各種あるが、例えば、1000~2000mm程度のベルトが多く存在する。
ベルトコンベアの搬送速度は、120~240m/min程度である。
さらに、ベルトの材料としては、耐摩耗性や耐熱性に優れたゴム製の材料などが挙げられる。
粉粒体を搬送する一般的なベルトコンベアの構造としては、図5に示すように、湾曲型のベルトコンベア15が使用されている。搬送中に粉粒体17がベルト上から両側に落下するのを防止するために、ベルト3の断面形状が凹状に湾曲した状態で搬送されている。この湾曲形状とするために、ベルト3を支えるローラとして、3つに分割した分割ローラ18が用いられている。分割ローラとは、その中央部が水平のローラで、外側が上部方向に傾斜したローラを両側に備えたものである。
[粉粒体]
搬送される粉粒体17としては、製鉄工場で使用される鉄鉱石、石炭またはコークスなどが挙げられる。その他に、ペレットと呼ばれる成型炭などがある。これらの粉粒体17の性状を例示すると、鉄鉱石の塊鉱の平均粒度は約100mm以下で、かさ比重は2.0~2.6程度である。鉄鉱石の粉鉱であれば、平均粒度が約10mm以下で、かさ比重は2.0~2.8程度である。また、石炭の平均粒度は約50mm以下で、かさ比重は約0.8程度であり、コークスの平均粒度は約100mm以下で、かさ比重は約0.8程度であり、ペレットの平均粒度は約20mm以下で、かさ比重は1.8~2.0程度である。
[方向変換装置]
前述したように、従来は、粉粒体17を複数のベルトベルトコンベアで搬送する際、ベルトコンベアの長手方向の端部のみで粉粒体17を払い出すことが可能であったため、一部であってもベルトコンベアの故障を修理し、あるいは、ベルトコンベアの保守点検を行うに際し、粉粒体17の搬送を継続しようとすると搬送ルートを変更する必要があって、既存のベルトコンベアの長手方向の端部に新たなベルトコンベアを設置する必要がある。その結果、既存のベルトコンベアとの配置の取り合いが難しく設置コストが多大で、容易ではなく、一連のベルトコンベアを停止せざるを得なかった。
そこで、本発明者らは、ベルトコンベアの既存の搬送ルートを詳細に調査した結果、ベルトコンベアが長手方向の中間位置で鉛直方向の上下の空間に交差する箇所があることに着目した。
すなわち、上部ベルトコンベアの長手方向の中間位置において、下部ベルトコンベアに粉粒体17を払い出すことができれば、従来のベルトコンベア長手方向の端部で粉粒体17を払い出す場合のような、既存のベルトコンベアとの干渉やベルトコンベアの停止を防止でき、ベルトコンベアの搬送を維持するための搬送ルートの変更が容易となる。
そのためには、上部ベルトコンベアにおける払い出し位置が、上部ベルトコンベアのベルト幅端部に限定される。また、上部ベルトコンベアの粉粒体17をベルト幅端部から払い出すには、粉粒体17をベルトコンベアのベルト幅端部に寄せる必要がある。
そこで、2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置において、上部ベルトコンベアのベルト上の粉粒体17をベルト幅端部から払い出すための方向変換装置を設けることを検討した。以下に、その方向変換装置の実施形態について説明する。
[方向変換装置が仕切り板の場合]
前述の方向変換装置の一つの実施形態を図1に示す。上部ベルトコンベア1が下部ベルトコンベア2と鉛直方向の上下の空間で交差する位置に、上部ベルトコンベア1のベルト3上であって、上部ベルトコンベア1を上から見て、ベルト幅方向の一方の端部(「ベルト幅端部」ともいう)12から他方の端部(ベルト幅端部)13に至りベルトコンベアの進行方向から傾斜した仕切り板8を設置するものである。
粉粒体17は、上部ベルトコンベア1により搬送方向6に搬送されていくため、この仕切り板8に衝突した粉粒体17は、仕切り板8により上部ベルトコンベア1のベルト幅端部13に寄せられて、ベルト幅端部13から落下する。
そこで、粉粒体17が落下する上部ベルトコンベア1のベルト幅端部13の直下にシュート9を設置して、落下する粉粒体17を寄せ集めて、下部ベルトコンベア2のベルト上に積載させて、上部ベルトコンベア1の搬送方向6とは異なる搬送方向7に搬送するというものである。
そして、上部ベルトコンベア1のベルト3の脇に粉粒体17を十分に落下させるためには、仕切り板8はベルト幅より外側に広くするのが好ましい。
したがって、仕切り板8の形状としては、ベルト幅により変わってくるが、ベルト上に傾斜して配置し、傾斜したときに、ベルトの幅端部よりも外側に出ている必要がある。
また、ベルトコンベアの進行方向に対して仕切り板8を傾斜させる角度は、25~35°の角度を有することが好ましい。25°未満では、角度が小さいことから、上部ベルトコンベア1のベルトの両側に至るまで仕切り板8を設けると、その長さが長くなり過ぎて粉粒体17を受けるシュート9が上部ベルトコンベア1の搬送方向6に大きくなり過ぎて設置場所を広くとり、製作コストも増えるからである。35°を超えると、粉粒体17が仕切り板8に衝突する衝撃が強くなり過ぎて仕切り板8を前記の角度で保持することが困難になり、粉粒体17をベルトの幅端部に効率良く排出できなくなるからである。
また、仕切り板8の下部には、後述するスカートを設置するのが好ましい。
[方向変換装置がくさび形の分岐板の場合]
また、搬送される粉粒体17は、必ずしも上部ベルトコンベア1の一方のベルト幅端部から払い出す必要はなく、上部ベルトコンベア1の両側のベルト幅端部12、13から払い出すと効率良く払い出しができる。
そこで、方向変換装置の他の実施形態を図2に示す。上部ベルトコンベア1が下部ベルトコンベア2と鉛直方向の上下の空間で交差する位置に、上部ベルトコンベア1を上から見て、くさび形の分岐板16を設置するものである。くさび形の頂点が搬送される粉粒体17の中央部分に面し、そのくさび形の分岐板16の両端部がベルトコンベアの両側のベルト幅端部12、13まで拡がった形状となっている。粉粒体17は、上部ベルトコンベア1により搬送方向6に搬送されていくため、この分岐板16に衝突した粉粒体17は、分岐板16により上部ベルトコンベア1の両側のベルト幅端部12、13に寄せられて、ベルト幅端部12、13から落下する。
そこで、粉粒体17が落下する上部ベルトコンベア1の両側のベルト幅端部12、13の直下にシュート9を設置し、落下する粉粒体17を寄せ集めて、下部ベルトコンベア2のベルト上に積載させて、上部ベルトコンベア1とは異なる搬送方向7に搬送するというものである。
分岐板16の形状としては、上記のくさび形の2つのしきりの後端部をつないだ三角形状とするのが好ましい。前記の2つのしきりの後端部をつなぐことにより、分岐板16を補強することができ、粉粒体17の衝突に対する剛性が向上するからである。
また、上部ベルトコンベア1のベルト3の脇に粉粒体17を十分に落下させるためには、くさび形の2つのしきりの後端部は、ベルト幅より外側に広くするのが好ましい。
また、くさび形の頂点における2つのしきりの間の角度は、50~70°とするのが好ましい。50°未満では、角度が小さいことから、ベルト幅端部にまで分岐板16を設けるには、その長さが長くなって粉粒体17を受けるシュート9が上部ベルトコンベア1の搬送方向6に大きくなり過ぎて設置場所を広く取り、製作コストも増えるからである。70°を超えると、粉粒体17が分岐板16に衝突する衝撃が強くなり過ぎて分岐板16を上部ベルトコンベア1上に保持することが困難となるからである。
[スカート]
また、前述の仕切り板8または分岐板16が上部ベルトコンベア1のベルト3に直接当るとベルトの摩耗が大きくなり、ベルトの破断が生じ易くなるので、仕切り板8または分岐板16の下部をベルトより高くして、その下側のベルトに接触する部分にスカート10と呼ばれるゴム製の緩衝部材を設置してベルトに当てるのが好ましい。
[方向変換装置の上下動装置]
方向変換装置である仕切り板8または分岐板16は、ベルトコンベア設備の建屋上部に設けたチェーンブロックやシリンダ等によって、その方向変換装置の上部に設けた吊り上げフック11により、方向変換装置を上下動できる構造の装置を備えることが好ましい。この上下動装置(図示せず)により、上部ベルトコンベア1による通常の搬送ルートの場合は、方向変換装置を上方に退避させることができ、また、搬送ルートを変更する場合には、方向変換装置を吊り下げて上部ベルトコンベア1に載置し、粉粒体17の搬送ルートの変更を行うことができ、どちらの場合にも効率よく使用することが可能となる。
[水平ローラ]
さらに、上部ベルトコンベア1のベルト3の表面と方向変換装置の仕切り板8または分岐板16とを隙間なく接触させるため、ベルト3を水平に保持する必要がある。図6に示すように、少なくとも、上部ベルトコンベア1と下部ベルトコンベア2が鉛直方向の上下の空間で交差する位置の手前から、上部ベルトコンベア1の搬送方向6から見て、上部ベルトコンベア1のベルト幅方向の全体に水平なローラ(以下「水平ローラ」ともいう)4を設けて上部ベルトコンベア1のベルト3を支えるのが好ましい。
[垂直ガイド]
水平なベルト3上では、粉粒体17がベルト幅方向に移動してベルト3上から落下しやすくなるため、ベルト幅方向の両側にベルト3に垂直なガイド(以下、「垂直ガイド」ともいう)5を備えるのが好ましい。
一方、垂直ガイド5は、粉粒体17をベルト上に保持するためにベルトの幅内に設置する必要があって、このままでは、方向変換装置と垂直ガイド5とは干渉することになるので、垂直ガイド5は、方向変換装置の両側においてはベルト幅外側に開く構造とし、垂直ガイド5をベルト幅方向に開いて方向変換装置との干渉を回避するのが好ましい。
さらに、垂直ガイド5についても、前述の仕切り板8または分岐板16と同様に、ベルト3に直接当るとベルトの摩耗が大きいので、垂直ガイド5の下部をベルトより高くして、その下側のベルトに接触する部分にゴム製のスカート10を設置してベルトに当てるのが好ましい。
[シュート]
粉粒体17を受けるシュート9は、ベルトコンベアのベルト両脇に設置するのが好ましいが、ベルト3に対して一方向に傾斜する前記の仕切り板8では、粉粒体17が落下するベルト3の片側端部13に設置してもよい。また、シュート9は、上部ベルトコンベア1の搬送方向6の前方側を深くするのが好ましい。仕切り板8または分岐板16の傾斜角度にもよるが、粉粒体17の慣性力により搬送方向の前方に多くの粉粒体17が偏り易く、この偏った粉粒体17を集めるのに好都合だからである。
さらに、シュート9から直接下部ベルトコンベア2に粉粒体17を積載させると、下部ベルトコンベア2上に粉粒体17が片寄って積載されやすい。片寄りが生じると、下部ベルトコンベア2から粉粒体17が落下するなどの問題が生じるため、自動調心器の設置等追加の改造が必要になり、コストが増加する。そのため、シュート9の底面に棚を作って粉粒体17の流れを均等化させるのが好ましい。
以下、さらに、図面を参照し、本発明の実施例について、本発明例である図1ないし図3と、従来例である図4に基づいて、具体的に説明する。
図3および図4に示すとおり、一方のベルトコンベアラインとして、ヤードAからベルトコンベアA1、ベルトコンベアA2、ベルトコンベアA3を経由して、設備Dに粉粒体17を搬送し、他方のベルトコンベアラインとして、ヤードBからベルトコンベアB1、ベルトコンベアB2を経由して、設備Dに粉粒体17を搬送する2系統のベルトコンベアがある。また、ヤードBからのベルトコンベアB2は、ヤードAからのベルトコンベアA1の下側に交差している。
ヤードAからのベルトコンベアA3が故障した場合、従来例では、図4に示すとおり、ベルトコンベア長手方向端部のみで粉粒体17の払い出しが可能であったため、ベルトコンベアによる搬送を継続するには、ヤードAからのベルトコンベアA1の長手方向の端部に新たなベルトコンベアC1を設置して設備Dに粉粒体17を搬送するしかなく、新たなベルトコンベアC1の設置費用が多大であり、かつ、既存のベルトコンベアA3の修理が完了して可動すると、新たなベルトコンベアC1は不要で無用なものとなっていた。そのため、新たなベルトコンベアC1を設置せず、既設のベルトコンベアA1およびA2を停止させる場合もあった。
これに対して、本発明例では、図3に示すとおり、ヤードAからのベルトコンベアA1と、ヤードBからのベルトコンベアB2が、ベルトコンベアA1を上部、ベルトコンベアB2を下部として、鉛直方向の上下の空間で交差する位置において、以下に示す設備改造を行った。
事前に、図6に示すとおり、ベルトコンベアA1のベルト3を支えるローラを、ベルト3を水平に保持できる断面が平坦な水平ローラ4と交換し、ベルト両脇に垂直ガイド5を設置した。なお、垂直ガイド5の下部には粉粒体17がこぼれないよう、ベルト3に接するゴム製スカート10を設置した。
まず、本発明例1として、図1に示す仕切り板8を設置した。上部のベルトコンベアA1が下部のベルトコンベアB2と鉛直方向の上下の空間で交差する位置に、上部ベルトコンベアA1上であって、ベルト3の幅方向の一方のベルト幅端部12から他方のベルト幅端部13に渡ってベルトコンベア進行方向から傾斜した仕切り板8を設置した。この時の傾斜角度は、30°とした。粉粒体17は、上部ベルトコンベアA1により設備Dに向かって搬送されていくため、この仕切り板8に衝突した粉粒体17は、仕切り板8によりベルトコンベアA1のベルト幅端部13に寄せられて、ベルト幅端部13から落下する。粉粒体17が落下する上部ベルトコンベアA1のベルト幅端部13の直下にシュート9を設置して、落下する粉粒体17を寄せ集めて、下部ベルトコンベアB2に積載させて設備Dに搬送する。
次に、本発明例2として、図2に示す分岐板16を設置した。上部のベルトコンベアA1が下部のベルトコンベアB2と鉛直方向の上下の空間で交差する位置に、上部ベルトコンベアA1上であって、ベルト3の搬送方向6に対抗する中央部分に頂点を有するくさび形で三角形状の分岐板16を設置した。粉粒体17は、上部ベルトコンベアA1により設備Dに向かって搬送されていくため、この分岐板16に衝突した粉粒体17は、分岐板16によりベルトコンベアA1の両側のベルト幅端部12、13に寄せられて、両側のベルト幅端部12、13から落下する。粉粒体17が落下する上部ベルトコンベアA1の両側のベルト幅端部12、13の直下にシュート9を設置して、落下する粉粒体17を寄せ集めて、下部ベルトコンベアB2に積載させて設備Dに搬送する。
なお、上述の本発明例1または2において、ベルトコンベアA3の修理が完了した場合には、簡易な装置(図示せず)で仕切り板8または分岐板16を上方に吊り上げることにより、既存のベルトコンベアB1からベルトコンベアB2を経由して、修理されたベルトコンベアA3により設備Dに粉粒体17を搬送できる。
これにより、ベルトコンベア故障時にも従来のような新たなベルトコンベアを設置する必要がなくなり、低コストで効率のよい搬送ルート変更への対応が可能となった。
1 上部ベルトコンベア
2 下部ベルトコンベア
3 ベルト
4 水平ローラ
5 垂直ガイド
6、7 粉粒体の搬送方向
8 仕切り板
9 シュート
10 ゴム製スカート
11 吊り上げフック
12、13 ベルト幅端部
14 ベルトコンベア(水平型)
15 ベルトコンベア(湾曲型)
16 分岐板
17 粉粒体
18 分割ローラ

Claims (13)

  1. 搬送方向が異なる2つのベルトコンベアを用いて搬送する粉粒体の搬送ルートを変更する方法であって、
    前記2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアのベルト上に方向変換装置を載置し、前記上部ベルトコンベアの搬送中の前記粉粒体を前記ベルト上から落下させ、下部ベルトコンベアのベルト上に前記粉粒体を積載させて、前記粉粒体を搬送することを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
  2. 前記上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアの鉛直方向下部にシュートを設置し、前記落下する粉粒体を前記下部ベルトコンベアに積載することを特徴とする請求項1に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
  3. 前記方向変換装置が、前記上部ベルトコンベアのベルト幅の一方の幅端部から他方の幅端部に、ベルト進行方向に傾斜して設置される仕切り板であることを特徴とする請求項1または2に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
  4. 前記方向変換装置が、くさび形の分岐板であって、前記くさび形の頂点が前記ベルトコンベアのベルト幅の中央部分に面し、前記くさび形の2つの端部がベルトコンベアのベルト幅以上の両側の幅端部まで延びた形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
  5. 前記上下の空間で交差する位置の手前で、前記上部ベルトコンベアのベルト幅方向に水平なローラにより前記上部ベルトコンベアのベルトを支え、前記ベルト幅端部にて前記ベルトに垂直なガイドにより、交差位置の手前で前記粉粒体の落下を防ぐことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
  6. 前記粉粒体が、鉄鉱石、石炭またはコークスであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更方法。
  7. 搬送方向が異なる2つのベルトコンベアを用いて搬送する粉粒体の搬送ルートを変更する装置であって、
    前記2つのベルトコンベアが鉛直方向の上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアのベルト上に設け、前記上部ベルトコンベアのベルト上の前記粉粒体をベルト上から落下させ、下部ベルトコンベアのベルト上に前記粉粒体を積載させる方向変換装置を載置したことを特徴とするベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
  8. 前記上下の空間で交差する位置で、上部ベルトコンベアの鉛直方向下部に、前記落下する粉粒体を前記下部ベルトコンベアに積載するシュートを設けたことを特徴とする請求項7に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
  9. 前記方向変換装置が、前記上部ベルトコンベアのベルト幅の一方の幅端部から他方の幅端部に、ベルト進行方向に傾斜して設置された仕切り板であることを特徴とする請求項7または8に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
  10. 前記方向変換装置が、くさび形の分岐板であって、前記くさび形の頂点が前記ベルトコンベアのベルト幅の中央部分に面し、前記くさび形の2つの端部がベルトコンベアのベルト幅以上の両側の幅端部まで延びた形状を有することを特徴とする請求項7または8に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
  11. 前記上下の空間で交差する位置の手前に、前記上部ベルトコンベアのベルト幅方向に水平なローラと、前記ベルト幅方向に前記ベルトと垂直なガイドとを備えたことを特徴とする請求項7ないし10のいずれか一項に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
  12. 前記粉粒体が、鉄鉱石、石炭またはコークスであることを特徴とする請求項7ないし11のいずれか一項に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更装置。
  13. 請求項7ないし12のいずれか一項に記載のベルトコンベア搬送ルートの変更装置を備えることを特徴とするベルトコンベア。
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