JP2023057420A - 地盤補強管及びその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺の地盤補強管の一部を構成する部分管を相互に連結する作業を要せずに、長尺の地盤補強管を地盤に打設することができる地盤補強管を提供する。【解決手段】削孔ロッド11を内挿自在な地盤補強管1であって、先端に削孔ビット12が取り付けられる先頭部分管2に中間部分管3がテレスコピック機構で内挿され、先頭部分管2に対して中間部分管3が伸縮自在に設けられ且つ伸長時に嵌合して連結状態となると共に、中間部分管3に端末部分管4がテレスコピック機構で内挿され、中間部分管3に対して端末部分管4が伸縮自在に設けられ且つ伸長時に嵌合して連結される。【選択図】図1

Description

本発明は、長尺先受工や鏡補強工等で地盤の補強に用いられる地盤補強管及びその施工方法に関する。
従来、トンネル掘削工事において、切羽前方を掘削する作業の前に、地山の前方又は外周から斜め上方に向けて鋼管を複数本接続して長尺にした地盤補強鋼管を打ち込み、打ち込んだ長尺の地盤補強鋼管から地盤改良材を注入して地山の地盤改良を行う長尺先受け工や、鋼管を複数本接続して長尺にした地盤補強鋼管を切羽から地山の前方に打ち込み、打ち込んだ長尺の地盤補強鋼管から地盤改良材を注入して地山の地盤改良を行う長尺鏡補強工のような補助工法が用いられている。
長尺先受け工や長尺鏡補強工を行う場合、両端にネジが形成された3m程度の長さの鋼管を用い、施工時に人力で鋼管相互をネジ接続して長尺の地盤補強鋼管を形成するのが一般的である。
特開2020-45637号公報
ところで、AGF工法と言われる長尺先受け工では、接続される鋼管1本の標準的な仕様が、例えば長さ:3m、口径:114.3mm、肉厚:6mmとなっていて、鋼管1本あたりの重量は約50kgにもなる。また、長尺鏡補強工で接続される鋼管も重量の大きい鋼管が用いられることが一般的である。このような重量の大きな鋼管を相互にネジ接続で連結する作業は、非常に労力の大きな作業であり、作業時間も長くなる。
また、重量の大きな鋼管を相互にネジ接続で連結する作業には、例えば鋼管相互のネジ接続に携わる作業員や削孔機械(ドリフター)を操作するオペレータ等の作業員に高い熟練度も必要とされる。そのため、鋼管相互を連結する作業を要せずに、長尺の地盤補強管を地盤に打設することを可能にする地盤補強管が求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、長尺の地盤補強管の一部を構成する部分管を相互に連結する作業を要せずに、長尺の地盤補強管を地盤に打設することができる地盤補強管及びその施工方法を提供することを目的とする。
本発明の地盤補強管は、削孔ロッドを内挿自在な地盤補強管であって、先端に削孔ビットが取り付けられる先頭部分管に後続部分管がテレスコピック機構で内挿され、前記先頭部分管に対して前記後続部分管が伸縮自在に設けられ且つ伸長時に嵌合して連結状態となることを特徴とする。
これによれば、削孔ビットが先頭部分管を牽引するように削孔打設を行うことにより、テレスコピック機構の後続部分管が先頭部分管から引き出されて先頭部分管に自ずと連結される。従って、長尺の地盤補強管の一部を構成する部分管をネジ接続で相互に連結する作業を要せずに、長尺の地盤補強管を地盤に打設することができる。
本発明の地盤補強管は、前記後続部分管に1段若しくは多段で別の後続部分管がテレスコピック機構で内挿され、前記後続部分管の相互が伸縮自在に設けられ且つ伸長時に嵌合して連結されることを特徴とする。
これによれば、削孔ビットが先頭部分管を牽引するように削孔打設を行うことにより、テレスコピック機構の後側の後続部分管も前側の後続部分管から順次引き出されて前側の後続部分管に自ずと連結される。従って、後続部分管をネジ接続で相互に連結する作業を要せずに、非常に長尺の地盤補強管をも地盤に打設することができる。また、特定の長さの長尺の地盤補強管を構成する各々の後続部分管の長さや個数を自由に設定することが可能となり、地盤補強管の設計や製造の自由度を高めることができる。
本発明の地盤補強管は、最後端の前記後続部分管を構成する端末部分管の後端部に、削孔装置のガイドセル上に設けられたセントラライザーに掛止されるストッパーが設けられることを特徴とする。
これによれば、削孔装置のセントラライザーを利用して端末部分管の後端部を定置した状態にし、削孔の進行、先頭部分管の牽引に応じてスムーズに後続部分管を引き出して連結し、長尺の地盤補強管を地盤に打設することができる。
本発明の地盤補強管は、前記先頭部分管の基部と略同一の外径で形成され、前記セントラライザーに載置される芯合わせリングが、前記ストッパーの前側に設けられていることを特徴とする。
これによれば、芯合わせリングにより、先頭部分管、後続部分管及び削孔ロッドの芯合わせを行うことができ、地盤への削孔作業と地盤への長尺の地盤補強管の打設作業をスムーズ且つ確実に行うことができる。
本発明の地盤補強管の施工方法は、本発明の地盤補強管を施工する方法であって、削孔装置のガイドセル上の所定位置に前記地盤補強管の最後端部を定置した状態で、前記先頭部分管に取り付けられた削孔ビットに前記地盤補強管に内挿された削孔ロッドの先端部を接続して削孔機械の駆動力を伝達し、前記削孔ビットで削孔しつつ前記先頭部分管を牽引して前記後続部分管を引き出し、前記後続部分管を前記先頭部分管に嵌合して連結する工程を備えることを特徴とする。
これによれば、削孔ビットが先頭部分管を牽引するように削孔打設を行うことにより、テレスコピック機構の後続部分管を先頭部分管から引き出して先頭部分管に自ずと連結することができる。また、削孔ロッドの長さを基準にして後続部分管が先頭部分管から適正に繰り出されていることを確認することができる。
本発明の地盤補強管或いはその施工方法によれば、長尺の地盤補強管の一部を構成する部分管を相互に連結する作業を要せずに、長尺の地盤補強管を地盤に打設することができる。
(a)は本発明による第1実施形態の地盤補強管の正面図、(b)は第1実施形態の地盤補強管の伸長状態の正面図、(c)は第1実施形態の地盤補強管の断面図。 第1実施形態の地盤補強管の拡大端面図。 (a)、(b)は第1実施形態の地盤補強管の施工工程例の前半工程を説明する工程説明図。 (a)、(b)は第1実施形態の地盤補強管の施工工程例の後半工程を説明する工程説明図。 第1実施形態の地盤補強管を打設した長尺先受工と鏡補強工を説明する説明図。 (a)は本発明による第2実施形態の地盤補強管の正面図、(b)は第2実施形態の地盤補強管の伸長状態の正面図。 第2実施形態の地盤補強管の伸長動作を説明する斜視説明図。
〔第1実施形態の地盤補強管〕
本発明による第1実施形態の地盤補強管1は、図1及び図2に示すように、削孔ロッド11を内挿自在な地盤補強管1であり、先端に削孔ビット12が取り付けられる先頭部分管2と、先頭部分管2にテレスコピック機構で内挿される中間部分管3と、中間部分管3にテレスコピック機構で内挿される端末部分管4とから構成される。中間部分管3と端末部分管4はそれぞれ後続部分管に相当し、地盤補強管1は全体として多段のテレスコピック機構で構成されている。尚、複数個の中間部分管3を設け、地盤の奥側に対応する先端側或いは前側に位置する中間部分管3に、後側に位置する中間部分管3をテレスコピック機構で内挿する構成としても良好である。
先頭部分管2は、略円筒状に形成され、略同一の外径と内径で形成された基部21と、基部21の後端から後側に向かって漸次縮径されるテーパ部22と、テーパ部22の後端から後側に延び且つ略同一の外径と内径で形成された縮径筒部23を有する。基部21には、先頭部分管2の周囲の地盤に地盤改良材を吐出する貫通孔の吐出孔24が形成され、基部21の先端にはケーシングシューを介して削孔ビット12が取り付けられる。また、テーパ部22より前側の基部21の一部と、テーパ部22と、縮径筒部23は、中間部分管3が先頭部分管2から引き出された際に、中間部分管3の先端部分が嵌合される被嵌合部を構成している。
先頭部分管2は、鋼管或いは樹脂管とすることが可能であるが、強度の点から鋼管とすると好適であり、例えば一般構造用炭素鋼鋼管STK400等とするとよい。また、先頭部分管2の寸法は、必要に応じて適宜設定することが可能であり、例えば地盤補強管1の全体の長さを約3,500mm、先頭部分管2の厚みを4.5mmとした場合に、基部21の外径:114.3mm、基部21の内径:105.3mm、縮径筒部23の外径:108.0mm、縮径筒部23の内径:99.0mm等に設定することが可能である。
中間部分管3は、略円筒状に形成され、略同一の外径と内径で形成された基部31と、基部31の前端から前側に向かって漸次拡径されるテーパ部32と、テーパ部32の前端から前側に延び且つテーパ部32の略同一の外径と内径で形成された拡径筒部33と、基部31の後端から後側に向かって漸次縮径されるテーパ部34と、テーパ部34の後端から後側に延び且つ略同一の外径と内径で形成された縮径筒部35を有する。
基部31には、中間部分管3の周囲の地盤に地盤改良材を吐出する貫通孔の吐出孔36が形成されている。また、拡径筒部33と、テーパ部32と、テーパ部32より後側の基部31の一部は、中間部分管3が先頭部分管2から引き出された際に、先頭部分管2におけるテーパ部22より前側の基部21の一部と、テーパ部22と、縮径筒部23とで構成される被嵌合部に嵌合される嵌合部を構成している。
また、テーパ部34より前側の基部31の一部と、テーパ部34と、縮径筒部35は、端末部分管4が中間部分管3から引き出された際に、端末部分管4の先端部分が嵌合される被嵌合部を構成している。尚、径の異なる複数個の中間部分管3がテレスコピック機構で設けられ、前側の中間部分管3から後側に配置される中間部分管3が引き出される場合には、前側に配置される中間部分管3のテーパ部34より前側の基部31の一部と、テーパ部34と、縮径筒部35で構成される被嵌合部に、後側に配置される中間部分管3の拡径筒部33と、テーパ部32と、テーパ部32より後側の基部31の一部で構成される嵌合部が嵌合される。
中間部分管3は、鋼管或いは樹脂管とすることが可能であるが、強度の点から鋼管とすると好適であり、例えば機械構造用炭素鋼鋼管STKM13A等とするとよい。また、中間部分管2の寸法は、必要に応じて適宜設定することが可能であり、例えば地盤補強管1の全体の長さを約3,500mm、中間部分管3の厚みを5.0mmとした場合に、拡径筒部33の外径:101.3mm、拡径筒部33の内径:91.3mm、基部31の外径:95.0mm、基部31の内径:85.0mm、縮径筒部35の外径:90.3mm、縮径筒部35の内径:80.3mm等に設定することが可能である。
中間部分管3の基部31の外径は、先頭部分管2の縮径筒部23の内径或いはより前側に位置する中間部分管3の縮径筒部35の内径よりも小さく形成され、又、中間部分管3の拡径筒部33の外径は、先頭部分管2の縮径筒部23の内径或いはより前側に位置する中間部分管3の縮径筒部35の内径よりも大きく形成されており、先頭部分管2に対して、或いはより前側に配置される中間部分管3に対して、後側に配置される中間部分管3が伸縮自在に設けられ且つ伸長時に嵌合して連結されるようになっている。
端末部分管4は、略円筒状に形成され、略同一の外径と内径で形成された基部41と、基部41の前端から前側に向かって漸次拡径されるテーパ部42と、テーパ部42の前端から前側に延び且つ略同一の外径と内径で形成された拡径筒部43を有する。基部41には、端末部分管4の周囲の地盤に地盤改良材を吐出する貫通孔の吐出孔44が形成されている。また、拡径筒部43と、テーパ部42と、テーパ部42より後側の基部41の一部は、端末部分管4が中間部分管3から引き出された際に、中間部分管3におけるテーパ部34より前側の基部31の一部と、テーパ部34と、縮径筒部35とで構成される被嵌合部に嵌合される嵌合部を構成している。
端末部分管4は、鋼管或いは樹脂管とすることが可能であるが、強度の点から鋼管とすると好適であり、例えば一般構造用炭素鋼鋼管STK400等とするとよい。また、端末部分管4の寸法は、必要に応じて適宜設定することが可能であり、例えば地盤補強管1の全体の長さを約3,500mm、端末部分管4の厚みを4.2mmとした場合に、拡径筒部43の外径:81.0mm、拡径筒部43の内径:72.6mm、基部41の外径:76.3mm、基部41の内径:67.9mm等に設定することが可能である。
端末部分管4の基部41の外径は、中間部分管3の縮径筒部35の内径よりも小さく形成され、又、端末部分管4の拡径筒部43の外径は、中間部分管3の縮径筒部35の内径よりも大きく形成されており、前側に配置される中間部分管3に対して端末部分管4が伸縮自在に設けられ且つ伸長時に嵌合して連結されるようになっている。
第1実施形態の地盤補強管1を施工して地盤100に打設する際には、一例として図3(a)に示すように、削孔装置のガイドセル13上に地盤補強管1を配置し、ガイドセル13上の所定位置に地盤補強管1の最後端部、換言すれば端末部分管4の最後端部を固定部材14で把持する等で固定し、定置した状態にする。また、ガイドセル13上の削孔機械15に接続された削孔ロッド11を地盤補強管1に内挿して、ケーシングシュー16を介して削孔ビット12に取り付けると共に、ケーシングシュー16を介して削孔ビット12を先頭部分管2の先端に取り付ける。これによって、削孔ロッド11の先端部は削孔ビット12に装着された状態となる。尚、ここで使用される削孔ロッド11は、前記端末部分管4の内径よりも小さな外径で所定の長さを有する中空管からなるロッド構成部材が相互にカプラのネジ接続で連結して延長されて、構成される。個々のロッド構成部材はカプラによる連結延長作業が可能となるよう例えば先頭部分管2の長さが3,500mmであるとき、先頭のロッド構成部材を4,000mmとする等により、地盤補強管1の長さが変化しても常時削孔ビット12の後端が地盤補強管より後方に突出して削孔機械15に連結されるように設定されている。
そして、削孔ビット12に地盤補強管1に内挿された削孔ロッド11を介して削孔機械15の駆動力を伝達し、削孔ビット12で地盤100に削孔しつつ先頭部分管2を牽引すると、中間部分管3が先頭部分管2から引き出されていき、中間部分管3の先端部分が先頭部分管2の後端部分に嵌合して連結される(図3(a)、(b)参照)。
更に、削孔ビット12で地盤100への削孔を続けると、先頭部分管2とこれに連結された中間部分管3が牽引され、端末部分管4が中間部分管3から引き出されていき、端末部分管4の先端部分が中間部分管3の後端部分に嵌合して連結される(図4(a)参照)。
削孔ロッド11の長さを基準に地盤補強管1を適正に地盤100に打設したことを確認した後、削孔ロッド11を逆転して削孔ビット12との装着状態を解除して引き抜き、地盤補強管1の内部から地盤改良材Sを注入して、地山補強管1の周囲の地盤100と地盤補強管1の内部に地盤改良材Sによる固結領域を形成する(図4(b)参照)。
このような第1実施形態の地盤補強管1は、例えばトンネルTの掘削工事における長尺先受け工171で地盤100に打設する地盤補強管1や、長尺鏡補強工172で地盤100に打設する地盤補強管1として用いることができる(図5参照)。尚、図5中、181は支保工、182は吹付コンクリートである。
第1実施形態によれば、削孔ビット12が先頭部分管2を牽引するように地盤100に削孔打設を行うことにより、テレスコピック機構の中間部分管3が先頭部分管2から引き出されて先頭部分管2に自ずと連結され、次いで、テレスコピック機構の端末部分管4が中間部分管3から引き出されて中間部分管3に自ずと連結され、各部分管を相互に自ずと連結して長尺の地盤補強管1を構築し、地盤100に打設することができる。従って、長尺の地盤補強管1の一部を構成する部分管をネジ接続で相互に連結する作業を要せずに、長尺の地盤補強管1を地盤100に打設することができる。
また、ロッド構成部材を連結する方式の削孔ロッド11を用いて地盤補強管1を施工する場合には、削孔ロッド11の長さを基準にして後続部分管に相当する中間部分管3、端末部分管4が先頭部分管2から適正に繰り出されていることを確認することができる。
また、第1実施形態の地盤補強管1では、変形例として多段の中間部分管3を設けることも可能であり、この場合には、非常に長尺の地盤補強管1を地盤100に打設することができる。更に、特定の長さの長尺の地盤補強管1を構成する各々の中間部分管3の長さや個数を自由に設定することが可能となり、地盤補強管1の設計や製造の自由度を高めることができる。
〔第2実施形態の地盤補強管〕
本発明による第2実施形態の地盤補強管1aには、図6に示すように、最後端の後続部分管を構成する端末部分管4の後端部にリング状のストッパー5が固定して設けられ、ストッパー5の外径は、先頭部分管2の基部21の外径よりも大きく形成されている。また、第2実施形態の地盤補強管1aが搭載される削孔装置のガイドセル13上には地盤補強管1aの芯出しをするセントラライザー19が設けられ、セントラライザー19には、先頭部分管2の基部21の外径に対応する径で形成された略弧状凹形の支持部191が設けられている。支持部191は、載置状態の地盤補強管1a或いはその先頭部分管2を支持することが可能であるが、本実施形態では後述する芯合わせリング6を支持するようになっている。
そして、端末部分管4の後端部のストッパー5は、先頭部分管2の基部21の外径よりも大きく形成されているため、地盤補強管1aの削孔打設で先頭部分管2が牽引され、中間部分管3、端末部分管4が順次引き出されて連結される際に、ストッパー5がセントラライザー19の後側に掛止され、ガイドセル13上の所定位置に地盤補強管1aの最後端部が定置されるようになっている。
更に、第2実施形態の地盤補強管1aには、先頭部分管2の基部21と略同一の外径で形成され、セントラライザー19の支持部191に載置される芯合わせリング6が、ストッパー5の前側に設けられている。即ち、端末部分管4の最後端部には芯合わせリング6が固定され、芯合わせリング6に積層するようにしてリング状のストッパー5が固定されている。先頭部分管2の基部を略同一の外径を有する芯合わせリング6はセントラライザー19に載置され、地盤補強管1aの削孔打設時に地盤補強管1a或いはその先頭部分管2の芯合わせが行われる。
第2実施形態の地盤補強管1a及びその施工方法のその他の構成は、第1実施形態の地盤補強管1と同様である。また、第2実施形態の地盤補強管1aも、例えばトンネルTの掘削工事における長尺先受け工171で地盤100に打設する地盤補強管1aや、長尺鏡補強工172で地盤100に打設する地盤補強管1aとして用いることができる(図5参照)。
第2実施形態によれば、ストッパー5のセントラライザー19に掛止する構成により、削孔装置のセントラライザー19を利用して端末部分管4の後端部を定置した状態にし、削孔の進行、先頭部分管2の牽引に応じてスムーズに中間部分管3、端末部分管4を引き出して連結状態とし、長尺の地盤補強管1aを地盤100に打設することができる。
また、芯合わせリング6により、先頭部分管2、中間部分管3、端末部分管4及び削孔ロッド11の芯合わせを行うことができ、地盤100への削孔作業と地盤100への長尺の地盤補強管1aの打設作業をスムーズ且つ確実に行うことができる。その他、第2実施形態の地盤補強管1a及びその施工方法は、第1実施形態の地盤補強管1及びその施工方法に対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記内容や変形例も含まれる。
例えば第1実施形態の地盤補強管1、第2実施形態の地盤補強管1aは、トンネルTの掘削工事における長尺先受け工171や長尺鏡補強工172で地盤100に打設すると好適であるが、適用可能な範囲で適宜の地盤補強工法の地盤補強管として地盤に打設して用いることが可能である。また、本発明の地盤補強管には、本発明の趣旨の範囲内で、2段以上の複数段でテレスコピック機構で伸縮し、嵌合連結されるものが含まれる。
本発明は、例えばトンネル掘削工事における長尺先受け工や長尺鏡補強工で打設される地盤補強管として利用することができる。
1、1a…地盤補強管 2…先頭部分管 21…基部 22…テーパ部 23…縮径筒部 24…吐出孔 3…中間部分管 31…基部 32…テーパ部 33…拡径筒部 34…テーパ部 35…縮径筒部 36…吐出孔 4…端末部分管 41…基部 42…テーパ部 43…拡径筒部 44…吐出孔 5…ストッパー 6…芯合わせリング 11…削孔ロッド 12…削孔ビット 13…ガイドセル 14…固定部材 15…削孔機械 16…ケーシングシュー 171…長尺先受け工 172…長尺鏡補強工 181…支保工 182…吹付コンクリート 19…セントラライザー 191…支持部 100…地盤 S…地盤改良材 T…トンネル

Claims (5)

  1. 削孔ロッドを内挿自在な地盤補強管であって、
    先端に削孔ビットが取り付けられる先頭部分管に後続部分管がテレスコピック機構で内挿され、
    前記先頭部分管に対して前記後続部分管が伸縮自在に設けられ且つ伸長時に嵌合して連結状態となることを特徴とする地盤補強管。
  2. 前記後続部分管に1段若しくは多段で別の後続部分管がテレスコピック機構で内挿され、
    前記後続部分管の相互が伸縮自在に設けられ且つ伸長時に嵌合して連結されることを特徴とする請求項1記載の地盤補強管。
  3. 最後端の前記後続部分管を構成する端末部分管の後端部に、削孔装置のガイドセル上に設けられたセントラライザーに掛止されるストッパーが設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の地盤補強管。
  4. 前記先頭部分管の基部と略同一の外径で形成され、前記セントラライザーに載置される芯合わせリングが、前記ストッパーの前側に設けられていることを特徴とする請求項3記載の地盤補強管。
  5. 請求項1~4の何れかに記載の地盤補強管を施工する方法であって、
    削孔装置のガイドセル上の所定位置に前記地盤補強管の最後端部を定置した状態で、前記先頭部分管に取り付けられた削孔ビットに前記地盤補強管に内挿された削孔ロッドの先端部を接続して削孔機械の駆動力を伝達し、前記削孔ビットで削孔しつつ前記先頭部分管を牽引して前記後続部分管を引き出し、前記後続部分管を前記先頭部分管に嵌合して連結する工程を備えることを特徴とする地盤補強管の施工方法。
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