JP2023055354A - 賞品交換システム及び賞品交換方法 - Google Patents

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Takuya Fujiwara
仁 福原
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Abstract

Figure 2023055354000001
【課題】遊技客が一般賞品払出装置に向かう動線に応じて、遊技客により獲得された遊技媒体数を効率良く一般賞品に交換することを課題とする。
【解決手段】管理装置50は、カードIDに対応付けて、一般賞品払出装置90による連続取引の可否を示す連続取引可否データを記憶しておき、一般賞品払出装置90からカードIDを受け付けた場合に、該カードIDに関連付けられた持玉数、貯玉数と、カードIDに関連付けられた連続取引可否データを一般賞品払出装置90に通知し、一般賞品払出装置90は、カードIDを受け付けた場合に、カードIDに関連付けられた持玉数、貯玉数と、カードIDに関連付けられた連続取引可否データを管理装置50から取得し、取得された連続取引可否データに基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、遊技客が一般賞品払出装置に向かう動線に応じて、該遊技客により獲得された遊技媒体数を効率良く一般賞品に交換することができる賞品交換システム及び賞品交換方法に関する。
従来、パチンコ店等の遊技店では、従業員による賞品交換が行われてきたが、最近では、遊技客自身の操作により遊技媒体数を賞品に交換する運用(以下、「セルフ運用」と言う)が行われている。遊技客が、遊技店の賞品カウンタに設けられた賞品管理装置のリーダライタ部に記憶媒体であるカードを翳し、該カードに関連付けられた遊技媒体数を特殊賞品等に賞品交換したならば、残りの遊技媒体数がカードに関連付けられる。
その後、遊技客が、一般賞品払出装置にカードを翳すことにより、このカードに関連付けられた遊技媒体数の範囲内で一般賞品払出装置から一般賞品を払い出すことができる(例えば、特許文献1を参照)。例えば、カードに4円レートの貯玉が100玉関連付けられている場合には、1本50玉のお茶の賞品選択ボタンを繰り返し操作することにより、2本の飲料物を連続して購入することができる。
特開2021-016479号公報
しかしながら、遊技客は、遊技機での遊技を一時中断して一般賞品払出装置に赴き、お茶を1本だけ賞品交換したい場合がある。このような場合に、一般賞品の連続購入を前提としたならば、遊技客は1本のお茶を賞品交換した後に一般賞品への賞品交換の終了操作を行わねばならない。遊技客は、できるだけ早く遊技を継続したい場合が多いため、かかる一般賞品への賞品交換の終了操作を遊技客に強いるのは望ましいとは言えない。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、遊技客が一般賞品払出装置に向かう動線に応じて、該遊技客により獲得された遊技媒体数を効率良く一般賞品に交換することができる賞品交換システム及び賞品交換方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、遊技機と通信可能に併設された各台装置と、前記遊技機での遊技により獲得された遊技媒体数を記憶媒体の識別情報に対応付けて管理する管理装置と、少なくとも前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置と、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、複数の収納部に収納された複数の一般賞品を払い出す一般賞品払出装置とを有する賞品交換システムであって、前記管理装置は、前記記憶媒体の識別情報に対応付けて、前記一般賞品払出装置による連続取引の可否を示す連続取引可否情報を記憶する記憶手段と、前記一般賞品払出装置から記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び連続取引可否情報を通知する通知手段とを備え、前記一般賞品払出装置は、前記記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び連続取引可否情報を前記管理装置から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された連続取引可否情報に基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、前記記憶媒体が前記賞品管理装置による賞品交換がされたならば、前記記憶手段に記憶された前記連続取引可否情報を連続取引可に設定する設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記取得手段により取得された連続取引可否情報が連続取引可である場合に、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、一般賞品の選択操作の受付処理と選択操作された一般賞品の払出処理とを繰り返し行うよう制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記設定手段は、前記記憶媒体が前記賞品管理装置による賞品交換がされていないならば、前記記憶手段に記憶された前記連続取引可否情報を連続取引不可に設定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記取得手段により取得された連続取引可否情報が連続取引不可である場合に、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、一般賞品の選択操作の受付処理に応答して選択操作された一般賞品の払出処理を行ったならば、前記記憶媒体を返却処理するよう制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数から前記賞品管理装置で賞品交換された特殊賞品に関連付けられた遊技媒体数を減算するとともに、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数から前記一般賞品払出装置で一般賞品を払い出す度に該一般賞品に関連付けられた遊技媒体数を減算する減算手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、遊技機と通信可能に併設された各台装置と、前記遊技機での遊技により獲得された遊技媒体数を記憶媒体の識別情報に対応付けて管理する管理装置と、少なくとも前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置と、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、複数の収納部に収納された複数の一般賞品を払い出す一般賞品払出装置とを有する賞品交換システムであって、前記管理装置は、前記記憶媒体の識別情報に対応付けて、該記憶媒体が前記賞品管理装置による交換処理済みであるか否かを示す交換履歴情報を記憶する記憶手段と、前記一般賞品払出装置から記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び交換履歴情報を通知する通知手段とを備え、前記一般賞品払出装置は、前記記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び交換履歴情報を前記管理装置から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された交換履歴情報に基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、遊技機と通信可能に併設された各台装置と、前記遊技機での遊技により獲得された遊技媒体数を記憶媒体の識別情報に対応付けて管理する管理装置と、少なくとも前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置と、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、複数の収納部に収納された複数の一般賞品を払い出す一般賞品払出装置とを有する賞品交換システムにおける賞品交換方法であって、前記管理装置が、前記記憶媒体の識別情報に対応付けて、前記一般賞品払出装置による連続取引の可否を示す連続取引可否情報を記憶部に格納する格納工程と、前記管理装置が、前記一般賞品払出装置から記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び連続取引可否情報を通知する通知工程と、前記一般賞品払出装置が、前記記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び連続取引可否情報を前記管理装置から取得する取得工程と、前記一般賞品払出装置が、前記取得工程により取得された連続取引可否情報に基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する制御工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、遊技機と通信可能に併設された各台装置と、前記遊技機での遊技により獲得された遊技媒体数を記憶媒体の識別情報に対応付けて管理する管理装置と、少なくとも前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置と、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、複数の収納部に収納された複数の一般賞品を払い出す一般賞品払出装置とを有する賞品交換システムにおける賞品交換方法であって、前記管理装置が、前記記憶媒体の識別情報に対応付けて、該記憶媒体が前記賞品管理装置による交換処理済みであるか否かを示す交換履歴情報を記憶部に格納する格納工程と、前記管理装置が、前記一般賞品払出装置から記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び交換履歴情報を通知する通知工程と、前記一般賞品払出装置が、前記記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び交換履歴情報を前記管理装置から取得する取得工程と、前記一般賞品払出装置が、前記取得工程により取得された交換履歴情報に基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する制御工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、遊技客が一般賞品払出装置に向かう動線に応じて、該遊技客により獲得された遊技媒体数を効率良く一般賞品に交換することができる。
図1は、実施形態1に係る賞品交換システムの概要の説明図である。 図2は、実施形態1に係る賞品交換システムのシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の外観構成を示す図である。 図4は、図2に示した台間カード処理機の構成を示す図である。 図5は、図4に示した自装置状態データ及びカードデータの一例を示す図である。 図6は、図2に示した遊技機の構成を示す図である。 図7は、図2に示した管理装置の構成を示す図である。 図8は、図7に示したカード管理データ、装置管理データ及び会員管理データの一例を示す図である。 図9は、図7に示した賞品在庫データ及び連続取引可否データの一例を示す図である。 図10は、図2に示したセルフ賞品管理装置の外観構成を示す図である。 図11は、図10に示したセルフ賞品管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図12は、図11に示した賞品マスタ、保有価値データ及び賞品在庫データの一例を示す図である。 図13は、図11に示した表示操作部に表示する表示画面の一例を示す図である。 図14は、図2に示した一般賞品払出装置の外観構成を示す図である。 図15は、図14に示した一般賞品払出装置の構成を示す機能ブロック図である。 図16は、図15に示した賞品在庫データ、賞品マスタ及び連続取引可否データの一例を示す図である。 図17は、図11に示したセルフ賞品管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、図15に示した一般賞品払出装置の処理手順を示すフローチャートである。 図19は、変形例に係る賞品交換システムの概要の説明図である。 図20は、本実施形態2に係る賞品交換システムの概要を説明するための説明図である。 図21は、本実施形態2に係る賞品交換時において設定される払出条件の一例である。
以下に、本実施形態に係る賞品交換システム及び賞品交換方法について詳細に説明する。
本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中(遊技店の閉店時刻より前の時間)にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体を示すデータであって、翌日以降(遊技店の閉店時刻より後の時間)も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。また、「遊技球数」とは、遊技客が遊技に使用可能な遊技可能数をいう。また、「賞品」とは、遊技客により獲得された遊技媒体数を交換する賞品であり、特殊賞品と一般賞品とを有する。「特殊賞品」とは、三店方式の業者が取り扱う金銭と交換可能な金、ライター石、ブレスレット、シャープペンの芯等の物品をいう。「一般賞品」とは、賞品から特殊賞品を除いた菓子、飲料、洗剤等の物品をいう。
<実施形態1に係る賞品交換システムの概要>
まず、本実施形態1に係る賞品交換システムの概要について説明する。図1は、本実施形態1に係る賞品交換システムの概要を説明するための説明図である。ここでは、会員遊技客(以下、単に「遊技客」と言う)が会員用のカードをセルフ賞品管理装置60に挿入して、貯玉を一般賞品に交換する場合を中心に説明する。ただし、一般遊技客が一般用のカードをセルフ賞品管理装置60に挿入して、持玉を一般賞品に交換する場合も同様となる。
図1(a)は、遊技客がセルフ賞品管理装置60を用いて貯玉を特殊賞品に交換した後、このカードを一般賞品払出装置90に挿入して一般賞品に交換する流れを説明するための説明図である。図1(a)に示すように、セルフ賞品管理装置60にカードが翳されたならば(S1)、セルフ賞品管理装置60は、カードに記憶されたカードIDを読み取り、管理装置50から該カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数を取得する。ここでは、玉1(4円)の貯玉「2975玉」がカードIDに関連付けられているものとする。
セルフ賞品管理装置60は、特殊賞品交換操作を受け付けたならば(S2)、後述する特殊賞品払出装置80に対して特殊賞品の払出指示を行う(S3)。例えば、貯玉「2975玉」のうちの「2875玉」を特殊賞品に交換する場合に、大賞品が2000玉で交換可能であり、中賞品が625玉で交換可能であり、小賞品が250玉で交換可能である場合には、特殊賞品払出装置80に対して大賞品1個、中賞品1個、小賞品1個の払出指示が行われる。その結果、残りの貯玉は「100(=2975-2875)玉」となる。
その後、カードがセルフ賞品管理装置60のカードリーダライタ61から取り外し可能となり(S4)、管理装置50に対して「カードID」及び「賞品交換済」が通知される(S5)。管理装置50は、「カードID」及び「賞品交換済」の通知を受け取ったならば、このカードIDのステータスを「連続取引可」とし、連続して一般賞品に賞品交換できる状態とする(S6)。その詳細な説明は後述するが、管理装置50の記憶部55に記憶する連続取引可否データ55fのカードIDに関連付けられた連続取引の可否の状態を「可」と設定することになる。
その後、遊技客が一般賞品払出装置90にカードを挿入したならば(S7)、一般賞品払出装置90は、管理装置50に対してカードIDを通知し(S8)、管理装置50から該カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数を取得する。ここでは、特殊賞品への賞品交換がされており、玉1(4円)の貯玉「100玉」がカードIDに関連付けられていることとする。
また、管理装置50は、一般賞品払出装置90に対して「連続取引可」を示す連続取引可否データを送信する(S9)。一般賞品払出装置90は、管理装置50から連続取引可を示す連続取引可否データを取得したならば、一般賞品を連続して払い出すことができる連続取引が可能な状態となる(S10)。セルフ賞品管理装置60での特殊賞品への賞品交換が行われたならば、遊技客は、一般賞品への賞品交換後に遊技店から立ち去る可能性が高いため、連続取引を可能としている。ここでは、順次貯玉から一般賞品の一般交換に要する玉数を管理装置50で減算しつつ、50玉で賞品交換できる「お茶」と、50玉で賞品交換できる「牛乳」を払い出した状況を示している。
その後、一般賞品払出装置90は、払い出した一般賞品の賞品コードと個数を管理装置50に通知し、管理装置50は、払い出された一般賞品の賞品コードと個数に基づいて在庫管理する一般賞品の在庫データを更新する。
図1(b)は、遊技客が遊技途中でカードを排出し、このカードの持玉又は貯玉により一般賞品を賞品交換する流れを説明するための説明図である。図1(b)に示すように、遊技客が遊技途中で「お茶」を入手したい場合には、台間カード処理機10のカード返却ボタンを押下操作して、カードを返却する(S11)。その後、遊技客は、一般賞品払出装置90に赴き、一般賞品払出装置90のカード挿入口にカードを挿入する(S12)。
一般賞品払出装置90は、カードからカードIDを読み取ったならば、管理装置50に対してカードIDを通知する(S13)。管理装置50は、該カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数を送信する。例えば、玉1(4円)の貯玉「1000玉」がカードIDに関連付けられていることとする。
また、管理装置50は、一般賞品払出装置90に対して「連続取引不可」を示す連続取引可否データを送信する(S14)。一般賞品払出装置90は、管理装置50から連続取引不可を示す連続取引可否データを取得したならば、一般賞品を連続して払い出すことができない単一取引を行う状態となる(S15)。このカードが、セルフ賞品管理装置60における特殊賞品への賞品交換を経ていないためである。セルフ賞品管理装置60での特殊賞品への賞品交換が行われていないならば、遊技客は、遊技途中で一つだけ一般賞品に賞品交換をし、その後に遊技を継続する可能性が高いため、連続取引を不可としている。ここでは、順次貯玉から一般賞品の一般交換に要する玉数を管理装置50で減算しつつ、50玉で賞品交換できる「お茶」を払い出した状況を示している。
このように、本実施形態1に係る賞品交換システムでは、管理装置50は、カードIDに対応付けて、一般賞品払出装置90による連続取引の可否を示す連続取引可否データを記憶しておき、一般賞品払出装置90からカードIDを受け付けた場合に、該カードIDに関連付けられた持玉数、貯玉数と、カードIDに関連付けられた連続取引可否データを一般賞品払出装置90に通知し、一般賞品払出装置90は、カードIDを受け付けた場合に、カードIDに関連付けられた持玉数、貯玉数と、カードIDに関連付けられた連続取引可否データを管理装置50から取得し、取得された連続取引可否データに基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御するよう構成したので、遊技客が一般賞品払出装置90に向かう動線(セルフ賞品管理装置60から向かうのか、遊技機20から向かうのか)に応じて、該遊技客により獲得された持玉数、貯玉数を効率良く一般賞品に交換することができる。なお、ここでは貯玉を賞品に交換する場合を示したが、持玉を賞品に交換する場合又は持玉と貯玉の合算を賞品に交換する場合も、同様に行うことができる。
<システム構成>
次に、本実施形態1に係る賞品交換システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態1に係る賞品交換システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10とが設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ30、管理装置50、セルフ賞品管理装置60及び一般賞品払出装置90が接続される。また、セルフ賞品管理装置60は、特殊賞品払出装置80と通信可能に接続される。
ここで、台間カード処理機10は特許請求の範囲の「各台装置」に対応し、管理装置50は特許請求の範囲の「管理装置」に対応し、セルフ賞品管理装置60は特許請求の範囲の「賞品管理装置」に対応し、一般賞品払出装置90は特許請求の範囲の「一般賞品払出装置」に関連付けられた。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機20がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検出するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技球数を示す遊技可能数メモリを有している。また、遊技機20の制御部は、遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に関連付けられたプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードIDに関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機10は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機10は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置50に送信する。
遊技機20は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機10に送信する。また、遊技機20は、遊技玉が入賞領域を通過して(いわゆる入賞)所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機10に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機10に送信する。
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機20の状態を示す。各データは、台間カード処理機10を介して管理装置50に送信され、管理装置50は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを稼働情報として蓄積することで、遊技機20の動作の履歴を得ることができる。
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置50との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置50に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置50が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置50にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、管理装置50からプリペイド価値、持玉数及び貯玉数を受信した場合には、該プリペイド価値、持玉数及び貯玉数を記憶する。そして、持玉数を受信し、記憶した場合には、管理装置50に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置50が管理する持玉数をゼロにクリアする。
台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば、管理装置50に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置50に送信し、管理装置50に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。
台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、管理装置50から受信した認証鍵とを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
台間カード処理機10は、遊技機20の状態に基づいて各種表示制御を行なうとともに、遊技機20の状態を管理装置50に送信する。台間カード処理機10は、遊技機20から通知された遊技球数を記憶し、定期的に遊技球数及び持玉数を管理装置50に通知する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ね、各種情報を管理装置50に対して中継する装置である。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのカードIDと台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉数を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉数をクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉数に加算する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機10に配信する。
また、管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられた貯玉数と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉数を所定数減算し、減算後の貯玉数を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、セルフ賞品管理装置60から一般カードのカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数及びプリペイド価値を該セルフ賞品管理装置60に対して通知する。なお、このカードIDが会員カードのカードIDである場合には、このカードIDに関連付けられた持玉数、貯玉数及びプリペイド価値を該セルフ賞品管理装置60に対して通知する。
また、管理装置50は、セルフ賞品管理装置60から賞品在庫データの要求を受信したならば、セルフ賞品管理装置60に対して賞品在庫データを通知する。
また、管理装置50は、セルフ賞品管理装置60から「カードID」及び「特殊賞品の賞品交換済」の通知を受け付けたならば、連続取引可否データ内のカードIDに関連付けられた「連続取引の可否」の欄を「可」とする。遊技客は、一般賞品への賞品交換後に遊技店から立ち去る可能性が高いためである。なお、セルフ賞品管理装置60における特殊賞品の交換がなされない場合には、連続取引可否データ内のカードIDに関連付けられた「連続取引の可否」の欄は「不可」となる。例えば、遊技客は1本の「お茶」に賞品交換した後に、遊技を継続する可能性が高いためである。
また、管理装置50は、一般賞品払出装置90から「カードID」を受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数と、カードIDに関連付けられた連続取引可否データとを一般賞品払出装置90に通知する。一般賞品払出装置90は、連続取引可否データに基づいて一般賞品の連続取引が可能とするか否かを制御する。
セルフ賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり、遊技客が自ら賞品の選択操作を行うセルフ機能を有し、持玉及び貯玉の賞品交換処理を行う。セルフ賞品管理装置60は、会員カードからカードIDを読み取った場合又は会員登録された携帯端末等からカードIDを読み出した場合には、カードIDを管理装置50に送信して、該カードIDの持玉数、貯玉数及びプリペイド価値の残高、カードIDに関連付けられた連続取引可否データを要求する。
また、セルフ賞品管理装置60は、一般カードからカードIDを読み取ったならば、カードIDを管理装置50に送信して、該カードIDの持玉数及びプリペイド価値の残高、カードIDに関連付けられた連続取引可否データを要求する。セルフ賞品管理装置60は、管理装置50からカードIDに関連付けられた持玉数、貯玉数及びプリペイド価値を受信したならば、この持玉数、貯玉数及びプリペイド価値を保有価値データに記憶する。
また、セルフ賞品管理装置60は、特殊賞品に交換する場合には、選択賞品の賞品コード及び個数を含む払出指示を特殊賞品払出装置80に通知する。特殊賞品払出装置80は、特殊賞品を収納し、払い出すことができる装置である。
特殊賞品払出装置80は、セルフ賞品管理装置60から特殊賞品の払出指示を受け付けたならば、該当する特殊賞品の払出を行う。
一般賞品払出装置90は、複数の収納部が設けられており、収納部毎に賞品が収納される。そして、賞品が選択されたならば、選択された賞品が収納された収納部から取出口まで賞品が搬送される。具体的には、賞品を搬送する搬送台(エレベータ)を該当する収納部まで移動させ、該収納部に収納された賞品をエレベータに載せる。その後、このエレベータを取出口に移動させ、エレベータに載置された賞品を取出口に払い出す。
また、一般賞品払出装置90は、カードを受け付けたならば、該カードに記憶されたカードIDを読み取って管理装置50に送信する。管理装置50から持玉数及び貯玉数を受信したならば、持玉数及び貯玉数の範囲内で一般賞品への賞品交換を行う。管理装置50から受信した連続取引可否データの「連続取引の可否」の欄が「可」である場合には、一取引が終了した場合にカードを返却せず、引き続き連続取引を行えるよう制御する。一方、連続取引可否データの「連続取引の可否」の欄が「不可」である場合には、一取引が終了した場合にカードを返却する。
次に、本実施形態1に係る賞品交換システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行ったならば、台間カード処理機10は、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
管理装置50は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、1度数が100円である場合の500円分を示す5度数)を減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば「125」)の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
加算信号を受信した遊技機20は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
次に、本実施形態1に係る賞品交換システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉数を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、管理装置50から受信した持玉数を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置50に送信する。管理装置50は、持玉減算要求を受信したならば、カードID及びレートにより特定される持玉数をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉数を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技球数を台間カード処理機10の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置50に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉数と、持玉加算要求とを含む。
管理装置50は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉数を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機10は、管理装置50にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、本実施形態1に係る賞品交換システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを受け付けた場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉数が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば「125玉」)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉数を所定値減算し、減算後の貯玉数を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉数を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉数が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉数が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉数が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置50は、閉店処理時にカード管理データの持玉数を確認し、持玉数が「0」より大きい場合には、該持玉数を貯玉数に加算して更新する。その後、管理装置50は、該持玉数をゼロにクリアする。
<台間カード処理機10と遊技機20の外観構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10には、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12a、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13及びカードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14aが設けられている。
遊技機20には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21及び計数ボタン22が設けられている。
計数ボタン22は、遊技機20の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機20では、払い出された遊技玉を台間カード処理機10が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
<台間カード処理機10の構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10の構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10の構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12、表示操作部13、リーダライタ14、通信部15、記憶部16、制御部17及び遊技管理部18を有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、島コントローラ30を介して管理装置50との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a及びカードデータ16bを記憶する。
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機ID、遊技機ID、遊技種等を含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
カードデータ16bは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16bには、カードID、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能な有価価値を示す。
遊技管理部18は、認証や遊技機20との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部18は、制御部17と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部18は、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
認証処理部18aは、管理装置50から受信した認証鍵を使用して遊技機20の認証を実施する。認証処理部18aは、認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信する。認証処理部18aは、認証が失敗した場合には、遊技機20の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機20への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機20への動作許可を送信せず、遊技機20の使用を禁止するよう構成してもよい。
認証鍵管理部18bは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機20の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部18bは、遊技管理部18が形成された基板の通電時間を遊技機20の稼働時間として用いて、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部18bは、管理装置50を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
遊技機状態管理部18cは、遊技機20と通信し、遊技機20の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部18cは、遊技機20からの遊技機IDの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機20における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部18cが遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20から遊技球数を取得したならば、該遊技球数を制御部17に受け渡す。
なお、遊技機状態管理部18cが遊技機20から新たに遊技機IDを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機10の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理(玉貸、再プレイ、計数など)を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機IDの取得や遊技機20の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
制御部17は、台間カード処理機10の全体制御を行う制御部である。実際には、制御部17に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。データ管理部17aは、カードデータ16bを管理する処理部である。
具体的には、データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知を管理装置50に送信する。また、データ管理部17aは、管理装置50から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ16bを更新する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知を管理装置50に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求を管理装置50に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、カードデータ16bのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ16bの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、カードデータ16bに示された貯玉数が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求を管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16bの貯玉数を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16bに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技管理部18が遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部18に指示された玉数をカードデータ16bの持玉に加算して更新する。
また、データ管理部17aは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置50に送信する。そして、カードデータ16bをクリアした後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出する。
次に、図4に示した台間カード処理機10の記憶部16に記憶されるデータの一例について説明する。図5は、図4に示した自装置状態データ16a及びカードデータ16bの一例を示す図である。
図5(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「A101」であり、接続されている遊技機20の遊技機IDが「B201」であり、台間カード処理機10の遊技種として「玉1」が設定された状態を示している。
図5(b)に示すカードデータ16bは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「2015」であることを示している。ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。また、カードデータ16bは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」であり、プリペイド価値が「0」度数である状態を示している。ここではプリペイド価値の度数とは1度数が1円相当である。
また、カードデータ16bは、持玉として、玉1の持玉数が「0」玉、玉2の持玉数が「0」玉、玉3の持玉数が「0」玉であり、貯玉として、玉1の貯玉数が「2975」玉、玉2の貯玉数が「0」玉、玉3の貯玉数が「0」玉である状態を示している。
<遊技機20の構成>
次に、図2に示した遊技機20の構成について説明する。図6は、図2に示した遊技機20の構成を示すブロック図である。図6に示すように、遊技機20は、通信制御部23、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を有する。通信制御部23は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機10との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
通信制御部23は、遊技機20の起動時に、遊技制御部25及び/又は遊技玉制御部26に設けられる制御CPUから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機10との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機10から動作許可を受信したならば、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を起動し、遊技可能な状態とする。
遊技制御部25は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部25に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
具体的には、遊技制御部25は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0~65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検出した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
遊技制御部25は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
演出制御部24は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
演出図柄抽選部24aは、遊技制御部25での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
演出抽選部24bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
演出制御部24は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部24は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
遊技玉制御部26は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部26に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。遊技可能数管理部26aは、遊技可能数すなわち遊技球数を管理する管理部である。
具体的には、遊技玉制御部26は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「1」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部26は、遊技機20に封入された遊技玉(循環玉)のクリーニング制御を行うこともできる。
また、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機10へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。
また、遊技機20には、計数ボタン22が設けられており、この計数ボタン22が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部26に入力される。遊技玉制御部26は、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ(例えば1回の操作あたり100玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。また、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ(例えば5秒あたり200玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した1の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
遊技制御部25と遊技玉制御部26とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部25が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部26が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
<管理装置50の構成>
次に、図2に示した管理装置50の構成について説明する。図7は、図2に示した管理装置50の構成を示すブロック図である。図7に示すように、管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部53、店舗ネットワーク通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部52は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。外部ネットワーク通信部53は、外部ネットワークを介して図示しない認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、セルフ賞品管理装置60及び一般賞品払出装置90とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、賞品在庫データ55d及び連続取引可否データ55eを記憶する。
カード管理データ55aは、カードIDにプリペイド価値の残高、持玉数及び貯玉数等を関連付けたデータである。装置管理データ55bは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ55bは、台間カード処理機ID、設置場所、遊技台番号、遊技機ID、遊技機20の機種データ等を含む。会員管理データ55cは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに対して、会員の氏名、貯玉の情報等を関連付けたデータである。
賞品在庫データ55dは、特殊賞品及び一般賞品を含む賞品全体の在庫を管理するデータである。連続取引可否データ55eは、賞品交換状況と連続取引の可否をカードIDに対応付けたデータである。賞品交換状況は、特殊書品への賞品交換済である場合には「済」となり、特殊書品への賞品交換済でない場合には「未」となる。連続取引の可否は、一般賞品払出装置90での連続取引が可能である場合には「可」となり、一般賞品払出装置90での連続取引が不可である場合には「否」となる。
制御部56は、管理装置50の全体制御を行う制御部であり、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、賞品在庫管理部56d、設定部56e及び連続取引可否データ通知部56fを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、賞品在庫管理部56d、設定部56e及び連続取引可否データ通知部56fにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部56aは、カード管理データ55aの管理を行う処理部である。カード管理部56aは、台間カード処理機10及びセルフ賞品管理装置60と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉数を更新する。また、カード管理部56aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合及びセルフ賞品管理装置60からカードに関連づけられた価値の要求を受信した場合には、該カードに関連づけられたプリペイド価値の残高及び持玉数を通知する。
装置管理部56bは、装置管理データ55bの管理を行う処理部である。装置管理部56bは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ55bを生成及び更新する。
会員管理部56cは、会員管理データ55cの管理を行う処理部である。会員管理部56cは、台間カード処理機10、セルフ賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉数を更新する。また、会員管理部56cは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55cに会員を追加する更新を行う。
ここで、会員管理部56cによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部56cは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉数を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の貯玉数と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
賞品在庫管理部56dは、賞品全体の在庫を示す賞品在庫データ55dを管理する処理部である。賞品在庫管理部56dは、セルフ賞品管理装置60から賞品在庫データの要求を受信したならば、賞品在庫データ55dを通知する。賞品在庫管理部56dは、賞品コード及び個数を受け取ったならば、賞品在庫データ55dの該当する賞品の個数を減算する。
設定部56eは、連続取引可否データ55eの設定を行う処理部であり、セルフ賞品管理装置60から「カードID」と「賞品交換済」を受信したならば、連続取引可否データ55eにカードIDと賞品交換状況を登録するとともに、連続取引の可否が「可」に設定される。なお、台間カード処理機10によるカードIDのカードの挿入検知がされた場合には、連続取引の可否が「否」とされる。なお、カードIDの連続取引可否データは、一定時間後に消去される。
連続取引可否データ通知部56fは、一般賞品払出装置90からカードIDを受信した場合に、記憶部55に記憶した連続取引可否データのうちの該カードIDに関連付けられた連続取引可否データ部分(カードID、連続取引の可否)を一般賞品払出装置90に通知する処理部である。
次に、図7に示した管理装置50の記憶部55に記憶されたデータの一例について説明する。図8及び図9は、図7に示したカード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、賞品在庫データ55d及び連続取引可否データ55eの一例を示す図である。
図8(a)に示すカード管理データ55aでは、カードID「1001」にプリペイド価値「0」度数、各レートの持玉数「0」玉、使用先ID「A101」が対応付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、装置ID「A101」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの持玉数はゼロとなる。
また、カード管理データ55aでは、カードID「2015」にプリペイド価値「0」が対応付けられている。また、持玉として、玉1の持玉数「0」玉、玉2の持玉数「0」玉、玉3の持玉数「0」玉が対応付けられている。ただし、使用先IDの対応付けはされていない。すなわち、カードID「2015」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置50により行われている。
図8(b)に示す装置管理データ55bは、ID「A101」の台間カード処理機10に対して、その設置場所が「島1-1」、接続された遊技機20のIDが「B201」、遊技台番号が「11」、遊技種が「玉1」、遊技機20の機種が「EV01」、製造番号が「a」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
また、装置管理データ55bは、ID「A201」の台間カード処理機10に対して、その設置場所が「島2-1」、接続された遊技機20のIDが「B506」、遊技台番号が「21」、遊技種が「玉3」、遊技機20の機種が「DX03」、製造番号が「g」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
図8(c)に示す会員管理データ55cは、カードIDに対応付けられた、氏名、貯玉等を示している。具体的には、会員管理データ55cは、カードID「2015」に対して、氏名「特許太郎」、「玉1」の貯玉数「2975」玉、「玉2」の貯玉数「0」玉、「玉3」の貯玉数「0」玉である状態を示している。
なお、「玉1」の貯玉数が特殊賞品に賞品交換されたならば、大賞品1個に相当する貯玉数「2000玉」、中賞品1個に相当する貯玉数「625玉」、小賞品1個に相当する貯玉数「250玉」の合計「2875玉」が減算され、図8(d)に示す会員管理データ55c’となる。
図9(a)に示す賞品在庫データ55dは、賞品コード、賞品名、群コードに対し、在庫総数を関連付けたデータである。賞品在庫データ55dは、賞品コード「0001」、賞品名「大賞品」、群コード「01」に対して在庫総数「400」個を関連付け、賞品コード「0002」、賞品名「中賞品」、群コード「01」に対して在庫総数「400」個を関連付け、賞品名「小賞品」、群コード「01」に対して在庫総数「400」個を関連付けている。
また、賞品在庫データ55dは、賞品コード「0100」、賞品名「お茶」、群コード「02」に対して在庫総数「100」個を関連付け、賞品コード「0101」、賞品名「牛乳」、群コード「02」に対して在庫総数「100」個を関連付けた状況を示している。
図9(b)に示す連続取引可否データ55eは、カードID「2015」に対して賞品交換状況「済」、連続取引の可否「可」が設定された状況を示している。このため、一般賞品払出装置90にカードID「2015」のカードが挿入されたならば、連続取引が可能となる。
これに対して、カードID「2016」に対して賞品交換状況「未」、連続取引の可否「否」が設定されている。このため、一般賞品払出装置90にカードID「2016」のカードが挿入されたならば、連続取引が不可となる。
<セルフ賞品管理装置60の構成>
次に、図2に示したセルフ賞品管理装置60の構成について説明する。図10は、図2に示したセルフ賞品管理装置60の外観構成を示す図であり、図11は、図10に示したセルフ賞品管理装置60の構成を示す機能ブロック図である。
図10に示すように、セルフ賞品管理装置60は、遊技客自身によって操作される小型のコンピュータであり、遊技店の所定の位置に設けられた賞品交換カウンタのテーブル上に配設される。かかる賞品交換カウンタのテーブルには、特殊賞品を払い出す特殊賞品払出装置80が配設され、セルフ賞品管理装置60と通信可能に接続される。
セルフ賞品管理装置60には、カードリーダライタ61及びレシート発行部62が接続される。カードリーダライタ61は、遊技客のカードからカードIDを読み取るとともに、カードに賞品コード及び個数を書き込む処理部である。レシート発行部62は、感熱式プリンタなどであり、選択した賞品を特定する情報を印字したレシートなど各種レシートを発行処理する。
図11に示すように、セルフ賞品管理装置60は、表示操作部64、通信部65、記憶部66及び制御部67を有する。なお、ここでは図示省略したが、店員が所持する店員タグの識別コードを読み取る店員タグリーダを設けることもできる。かかる識別コードにより、セルフ賞品管理装置60を操作する従業員が特定される。また、会員登録された遊技客の携帯端末からIDを読み取る携帯端末リーダを設けることもできる。
表示操作部64は、液晶タッチパネル等の入出力デバイスであり、通信部65は、セルフ賞品管理装置60が通信回線等を経由して管理装置50及び特殊賞品払出装置80と通信するためのインタフェース部である。
記憶部66は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、賞品マスタ66a、保有価値データ66b及び賞品在庫データ66cを記憶する。賞品マスタ66aは、遊技玉を賞品に交換する際に使用するデータであり、例えば管理装置50から受信して記憶する。保有価値データ66bは、カードリーダライタ61で読み取ったカードに関連付けられた価値を示すデータである。賞品在庫データ66cは、賞品の在庫を管理するためのデータである。
制御部67は、セルフ賞品管理装置60を全体制御する制御部であり、賞品管理部67a、保有価値管理部67b、賞品選択制御部67c及び賞品在庫管理部67dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROM等の不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、賞品管理部67a、保有価値管理部67b、賞品選択制御部67c及び賞品在庫管理部67dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
賞品管理部67aは、記憶部66に記憶した賞品マスタ66aを用いてセルフ賞品管理装置60の取扱対象となる特殊賞品の交換玉数等を管理する管理部である。賞品管理部67aは、管理装置50から特殊賞品の賞品マスタを取得し、記憶部66に賞品マスタ66aとして記憶する。
保有価値管理部67bは、保有価値データ66bを管理する処理部である。保有価値管理部67bは、カードリーダライタ61によりカードIDが読み取られたならば、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値の残高、持玉数及び貯玉数を管理装置50に要求する。保有価値管理部67bは、管理装置50からカードIDに関連付けられたプリペイド価値の残高、持玉数及び貯玉数を受信したならば、このプリペイド価値の残高、持玉数及び貯玉数を保有価値データ66bに記憶する。
賞品選択制御部67cは、賞品交換の対象となる特殊賞品の選択を行う処理部である。賞品選択制御部67cは、持玉数及び貯玉数の範囲内で、賞品マスタ66aに基づいて特殊賞品が自動選択される。具体的には、賞品選択制御部67cは、遊技客の操作により特殊賞品を指定された場合には、持玉数及び貯玉数の範囲内で交換可能な特殊賞品の種類及び数の組み合わせを求めて選択賞品とする。
また、賞品選択制御部67cは、賞品が選択されたならば、カードID、選択された特殊賞品の賞品コード及び個数を管理装置50に通知する。賞品選択制御部67cは、特殊賞品の賞品コード及び個数を含む払出指示を特殊賞品払出装置80に通知するとともに、管理装置50に対してカードIDと「賞品交換済」を送信する。
賞品在庫管理部67dは、賞品全体の在庫を示す賞品在庫データ66cを管理する処理部である。賞品在庫管理部67dは、カードリーダライタ61又は携帯端末リーダ64cによりカードIDが読み取られたならば、管理装置50に賞品在庫データを要求する。賞品在庫管理部67dは、管理装置50から賞品在庫データを受信したならば、受信したデータを賞品在庫データ66cに記憶する。
次に、図11に示したセルフ賞品管理装置60の記憶部66が記憶するデータの一例について説明する。図12は、図11に示した賞品マスタ66a、保有価値データ66b及び商品在庫データ66cの一例を示す図である。
図12(a)に示す賞品マスタ66aは、賞品を一意に識別する賞品コードに対し、賞品名、群コード、賞品価値及び交換玉数を関連付けたデータである。ここで、群コードは賞品を分類して管理する為の識別情報である。群コード「01」は、一定の手続きを経て所定の価値で譲渡可能な特殊賞品を示す。なお、群コード「02」以降は、特殊賞品以外の日用品などを含む一般賞品である。
賞品マスタ66aは、賞品コード「0001」に対し、賞品名「大賞品」、群コード「01」、賞品価値「8000」円、玉1の交換玉数「2000」玉、玉2の交換玉数「4000」玉並びに玉3の交換玉数「8000」玉を関連付けている。
また、賞品マスタ66aは、賞品コード「0002」に対し、賞品名「中賞品」、群コード「01」、賞品価値「2500」円、玉1の交換玉数「625」玉、玉2の交換玉数「1250」玉並びに玉3の交換玉数「2500」玉を関連付けている。
また、賞品マスタ66aは、賞品コード「0003」に対し、賞品名「小賞品」、群コード「01」、賞品価値「1000」円、玉1の交換玉数「250」玉、玉2の交換玉数「500」玉並びに玉3の交換玉数「1000」玉を関連付けている。
図12(b)に示す保有価値データ66bは、読み取ったカードに関連付けられた価値である持玉数、貯玉数、プリペイド価値等を示すデータである。保有価値データ66bは、玉1の持玉数が「0」玉、玉2の持玉数が「0」玉、玉3の持玉数が「0」玉であり、玉1の貯玉数が「2975」玉、玉2の貯玉数が「0」玉、玉3の貯玉数が「0」玉であり、プリペイド価値が「0」である状態を示している。
図12(c)に示す賞品在庫データ66cは、賞品コードに対して、賞品名、群コード、在庫総数を関連付けたデータである。賞品在庫データ66cは、賞品コード「0001」に対して、賞品名「大賞品」、群コード「01」、在庫総数「400」個を関連付け、賞品コード「0002」に対して、賞品名「中賞品」、群コード「01」、在庫総数「400」個を関連付け、賞品コード「0003」に対して、賞品名「小賞品」、群コード「01」、在庫総数「400」個を関連付けた状況を示している。
次に、図11に示した表示操作部64に表示する表示画面について説明する。図13は、図11に示した表示操作部64に表示する表示画面の一例を示す図である。図13(a)に示すように、セルフ賞品管理装置60は、待機状態において「交換するカードを置いてください」、「カードを置くと、セルフ交換が始まります」とのメッセージが表示され、カードリーダライタ61にカードを載置するよう促す。
その後、遊技客がカードリーダライタ61にカードを載置したならば、図13(b)に示す交換画面が表示される。ここでは、特殊賞品の交換処理が行われた状況を示しており、交換玉数「2975」玉のうちの「2875」玉が特殊賞品に交換処理され、残玉が「100」玉である状況を示している。また、この交換画面には、特殊賞品への自動交換を行う「交換」ボタンと、特殊賞品の交換操作を取り消す「取消」ボタンとが表示される。
このようにして、特殊賞品が選択されたならば、選択された特殊賞品の賞品コードと数が特殊賞品払出装置80に通知され、図13(c)に示すように、「カードをお取りください」「賞品の取り忘れにご注意ください」とのメッセージを表示操作部64に表示する。遊技客がカードリーダライタ61からカードを取ったならば、特殊賞品の賞品交換を終了する。
<一般賞品払出装置90>
次に、図2に示した一般賞品払出装置90について説明する。図14は、図2に示した一般賞品払出装置90の外観構成を示す図である。図15は、図14に示した一般賞品払出装置90の構成を示す機能ブロック図である。
図14に示すように、この一般賞品払出装置90は、飲料物などを販売する自動販売機と同様の外観となっており、収納部に収納された一般賞品を視認可能にするとともに、表示操作部91、カード挿入口94a及び取出口98を有する。ここでは、お茶、牛乳等が一般賞品払出装置90に収納されているものとする。
遊技客が、一般賞品払出装置90のカード挿入口94aにカードを挿入したならば、カードに記憶されたカードIDが読み取られ、読み取られたカードIDが管理装置50に送信される。その後、管理装置50は、カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数と、カードIDに関連付けられた連続取引可否データとを一般賞品払出装置90に通知する。これにより、一般賞品払出装置90は、一般賞品への賞品交換を連続して実行するか否かが設定される。
具体的には、一般賞品払出装置90による連続取引が可能と設定され、玉1の貯玉数「100玉」を用いて一般賞品の賞品交換を行う場合には、遊技客が表示操作部91に対して玉1の貯玉数「50玉」を要する「お茶」の番号を押下操作する。これにより、管理装置50において、カードIDに関連付けられた玉1の貯玉数「100玉」から「50玉」が減算された後、選択された「お茶」が取出口98に搬送される。
このとき、カード挿入口94aからカードが返却されず、継続して一般賞品を選択できる状態となる。かかる状態において、遊技客が表示操作部91に対して玉1の貯玉数「50玉」を要する「牛乳」の番号を押下操作したならば、管理装置50において、カードIDに関連付けられた玉1の貯玉数「50玉」から「50玉」が減算された後、選択された「牛乳」が取出口98に搬送される。その結果、カードIDに関連付けられた貯玉数が「0玉」となり、いずれの一般賞品も賞品交換できなくなるため、カード挿入口94aからカードが返却される。
これに対して、一般賞品払出装置90による連続取引が不可と設定され、玉1の貯玉数「100玉」を用いて一般賞品の賞品交換を行う場合には、遊技客が表示操作部91に対して玉1の貯玉数「50玉」を要する「お茶」の番号を押下操作する。これにより、管理装置50において、カードIDに関連付けられた玉1の貯玉数「100玉」から「50玉」が減算された後、選択された「お茶」が取出口98に搬送される。そして、カード挿入口94aからカードが返却され、一般賞品への賞品交換の取引が終了する。
図15に示すように、一般賞品払出装置90は、表示操作部91、収納部92、搬送部93、カードリーダ94、通信部95、記憶部96及び制御部97を有する。
表示操作部91は、液晶タッチパネル等の入出力デバイスであり、遊技客は一般賞品の選択ボタンを操作する。なお、この表示操作部91にはキャンセルボタンが設けられており、連続取引中にキャンセルボタンを操作することにより、一般賞品に交換可能な持玉数及び貯玉数が存在する場合であっても取引をキャンセルして、カードを返却することができる。
収納部92は、一般賞品を保管する部位であり、ここでは透明なアクリル板等を使用して一般賞品が外部から確認可能に構成されている。
搬送部93は、選択された一般賞品を取出口98に搬送するための機構であり、具体的にはエレベータを該当する賞品の収納部まで移動させ、エレベータ上に賞品を載置させ、その後エレベータを取出口98まで移動させ、賞品を取出口98に搬送する。複数の賞品が対象となる場合には、それぞれの賞品が所在する収納部の位置まで順次エレベータを移動させ、複数の賞品をまとめて取出口98まで搬送する。
カードリーダ94は、カード挿入口94aに挿入されたカードからカードIDを読み取る。なお、制御部97は、カードリーダ94によって読み取られたカードIDを管理装置50に送信して、該カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数と、該カードIDに関連付けられた連続取引可否データとを取得する。通信部95は、一般賞品払出装置90が通信回線を経由して管理装置50と通信するためのインタフェース部である。
記憶部96は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、賞品在庫データ96a、賞品マスタ96b及び連続取引可否データ96cを記憶する。賞品在庫データ96aは、収納部92に保管されている賞品の在庫を管理するためのデータである。
賞品マスタ96bは、一般賞品払出装置90の収納部92に収納された一般賞品の賞品コード、賞品名、群コード、賞品価値及び交換玉数を記憶するデータである。連続取引可否データ96cは、一般賞品払出装置90による一般賞品の賞品交換を連続して実行できるか否かを示すデータであり、カードID、連続取引の可否を含む。
制御部97は、一般賞品払出装置90を全体制御する制御部であり、在庫管理部97a及び取引処理部97bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROM等の不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、在庫管理部97a及び取引処理部97bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
在庫管理部97aは、収納部92に保管されている賞品の在庫を示す賞品在庫データ96aを管理する処理部である。在庫管理部97aは、一般賞品の賞品交換を終了したならば、一般賞品の在庫を更新するとともに、賞品交換した一般賞品の賞品コード及び個数を管理装置50に通知する。
取引処理部97bは、一般賞品の取引処理を行う処理部である。具体的には、カードIDを読み取ったならば、管理装置50にカードIDを送信し、管理装置50から返信されるカードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数を受信して一時記憶する。また、管理装置50から返信されるカードIDに関連付けられた連続取引可否データを受信して連続取引可否データ96cとして記憶部96に記憶する。そして、この連続取引可否データ96cに基づいて、連続取引を可能にするか否かを判定する。
具体的には、連続取引を行う場合には、遊技客が表示操作部91に対して一般賞品の選択操作を行ったならば、管理装置50に対して該一般賞品の持玉数及び貯玉数の減算指示を行い、管理装置50から減算完了通知を受信したならば、選択された一般賞品を取出口98に搬送するよう搬送部93に指示する。
このとき、カード挿入口94aからカードを返却せず、継続して一般賞品を選択できる状態とする。かかる状態において、遊技客が表示操作部91に対して一般賞品の選択操作を行ったならば、同様にして一般賞品を取出口98に搬送させる。そして、一般賞品に賞品可能な持玉数及び貯玉数が存在しない場合には、カード挿入口94aからカードを返却する。
一方、連続取引を行わない場合には、遊技客が表示操作部91に対して一般賞品の選択操作を行ったならば、管理装置50に対して該一般賞品の持玉数及び貯玉数の減算指示を行い、管理装置50から減算完了通知を受信したならば、選択された一般賞品を取出口98に搬送するよう搬送部93に指示する。そして、一般賞品に賞品可能な持玉数及び貯玉数が存在したとしても、カード挿入口94aからカードを返却する。
次に、図15に示した一般賞品払出装置90の記憶部96に記憶されたデータの一例について説明する。図16は、図15に示した賞品在庫データ96a、賞品マスタ96b及び連続取引可否データ96cの一例を示す図である。
図16(a)に示す賞品在庫データ96aは、賞品コードに対して、賞品名、群コード、在庫数を関連付けたデータである。賞品在庫データ96aは、賞品コード「0100」に対して、賞品名「お茶」、群コード「02」、在庫数「100」個を関連付け、賞品コード「0101」に対して、賞品名「牛乳」、群コード「02」、在庫数「100」個を関連付けた状況を示している。
図16(b)に示す賞品マスタ96bは、一般賞品払出装置90の収納部92に収納された一般賞品の賞品コード、賞品名、群コード、賞品価値及び交換玉数を記憶するデータである。ここでは、賞品コード「0100」に対して、賞品名「お茶」、群コード「02」、賞品価値「200」円、玉1(4パチ)の交換玉数「50」、玉2(2パチ)の交換玉数「100」、玉3(1パチ)の交換玉数「200」を関連付け、賞品コード「0101」に対して、賞品名「牛乳」、群コード「02」、賞品価値「200」円、玉1(4パチ)の交換玉数「50」、玉2(2パチ)の交換玉数「100」、玉3(1パチ)の交換玉数「200」を関連付けた状況を示している。
図16(c)に示す連続取引可否データ96cは、一般賞品払出装置90による一般賞品の賞品交換を連続して実行できるか否かを示すデータであり、カードID「2015」に連続取引の可否「可」を関連付けた状況を示している。
<セルフ賞品管理装置60の処理手順>
次に、図11に示したセルフ賞品管理装置60の処理手順について説明する。図17は、図11に示したセルフ賞品管理装置60の処理手順を示すフローチャートである。図17に示すように、セルフ賞品管理装置60は、カードの受付待ちの状態にあり(ステップS101;No)、カードを受け付けたならば(ステップS101;Yes)、管理装置50に対してカードIDを送信し、管理装置50から送信される該カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数を取得する(ステップS102)。
その後、特殊賞品の交換操作の受付待ちの状態となり(ステップS103;No)、特殊賞品の交換操作を受け付けたならば(ステップS103;Yes)、特殊賞品を自動で選択する(ステップS104)。具体的には、持玉数及び貯玉数の範囲内で交換可能な最大の価値となる特殊賞品の組合せを選択する。かかる特殊賞品の選択は周知技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
その後、選択した特殊賞品の払出を特殊賞品払出装置80に指示した後(ステップS105)、カードID及び賞品交換済を管理装置50に対して通知して(ステップS106)、処理を終了する。
<一般賞品払出装置90の処理手順>
次に、図15に示した一般賞品払出装置90の処理手順について説明する。図18は、図15に示した一般賞品払出装置90の処理手順を示すフローチャートである。ここでは、説明の便宜上、キャンセル操作を受け付けない場合を示すこととする。
図18に示すように、一般賞品払出装置90は、カードの受付待ちの状態にあり(ステップS201;No)、カードを受け付けたならば(ステップS201;Yes)、管理装置50に対してカードIDを送信し、管理装置50から送信される該カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数を取得する(ステップS202)。
その後、一般賞品払出装置90は、管理装置50から送信される該カードIDに関連付けられた連続取引可否データを取得し(ステップS203)、記憶部96に記憶する。そして、必要玉数が最も少ない一般賞品に交換可能な持玉数・貯玉数が存在するか否かを確認し(ステップS204)、必要玉数が最も少ない一般賞品に交換可能な持玉数・貯玉数が存在しない場合には(ステップS204;No)、カードを返却して(ステップS210)、処理を終了する。
これに対して、必要玉数が最も少ない一般賞品に交換可能な持玉数・貯玉数が存在する場合には(ステップS204;Yes)、表示操作部91から一般賞品の選択操作を受け付け(ステップS205)、取引可能であるか否かを判定する(ステップS206)。なお、選択操作された一般賞品に対応する玉数が存在せず取引できない場合には(ステップS206;No)、ステップS205に移行して、他の一般賞品の選択操作を受け付ける。
一方、選択操作された一般賞品の取引ができる場合には(ステップS206;Yes)、一般賞品に対応する玉数を持玉数又は貯玉数から減算するよう管理装置50に対して指示し(ステップS207)、管理装置50から減算完了通知を受信したならば、選択された一般賞品を取出口98に搬送する(ステップS208)。
ここで、連続取引が不可と判定されたならば(ステップS209;No)、カードを返却して(ステップS210)、処理を終了する。これに対して、連続取引が可能と判定されたならば(ステップS209;Yes)、ステップS204に移行して同様の処理を行う。
上述してきたように、本実施形態1では、管理装置50は、カードIDに対応付けて、一般賞品払出装置90による連続取引の可否を示す連続取引可否データを記憶しておき、一般賞品払出装置90からカードIDを受け付けた場合に、該カードIDに関連付けられた持玉数、貯玉数と、カードIDに関連付けられた連続取引可否データを一般賞品払出装置90に通知し、一般賞品払出装置90は、カードIDを受け付けた場合に、カードIDに関連付けられた持玉数、貯玉数と、カードIDに関連付けられた連続取引可否データを管理装置50から取得し、取得された連続取引可否データに基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御するよう構成したので、遊技客が一般賞品払出装置90に向かう動線(セルフ賞品管理装置60から向かうのか、遊技機20から向かうのか)に応じて、該遊技客により獲得された持玉数、貯玉数を効率良く一般賞品に交換することができる。
[変形例]
また、本実施形態1では、管理装置50においてカードIDごとの「賞品交換の可否」を記憶する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、管理装置50において「特殊賞品への賞品交換済」であるか否かを管理し、一般賞品払出装置90が一般賞品の連続取引が可能であるか否かを判定するよう構成することもできる。
図19は、変形例に係る賞品交換システムの概要の説明図である。同図に示すように、セルフ賞品管理装置60にカードが翳されたならば(S21)、セルフ賞品管理装置60は、カードに記憶されたカードIDを読み取り、管理装置150から該カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数を取得する。
セルフ賞品管理装置60は、特殊賞品交換操作を受け付けたならば(S22)、特殊賞品払出装置80に対して特殊賞品の払出指示を行う(S23)。その後、カードがセルフ賞品管理装置60のカードリーダライタから取り外し可能となり(S24)、管理装置150に対して「カードID」及び「賞品交換済」が通知される(S25)。管理装置50は、「カードID」及び「賞品交換済」の通知を受け取ったならば、このカードIDに関連付けて「賞品交換済」を記憶する(S26)。
その後、遊技客が一般賞品払出装置190にカードを挿入したならば(S27)、一般賞品払出装置190は、管理装置150に対してカードIDを通知し(S28)、管理装置150から該カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数を取得する。
また、管理装置150は、一般賞品払出装置190に対して「賞品交換済」を送信する(S29)。一般賞品払出装置90は、管理装置50から「賞品交換済」を受信したならば、すでに特殊賞品への賞品交換を終了しているため連続取引可と判定し(S30)、連続取引を可能とする(S31)。ここでは、順次貯玉から一般賞品の一般交換に要する玉数を管理装置150で減算しつつ、「お茶」と「牛乳」を払い出した状況を示している。
なお、上記の変形例では、管理装置150において賞品交換済を記憶することとしたが、賞品交換済をカード内に書き込み、カードに記憶した賞品交換済を読み取ることにより、一般賞品払出装置190において連続取引の可否を判定するよう構成することもできる。
[実施形態2]
ところで、上記の実施形態1では、一般賞品払出装置において、賞品を選択し、挿入されたカードに関連付けられた持玉数及び貯玉数を用いて、選択された一般賞品を払い出す場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。持玉数及び貯玉数の範囲内で選択された一般賞品の交換ができない場合に、カードのプリペイド価値の残高を用いて一般賞品の賞品交換を行えるならば、プリペイド価値の一部を持玉数に変換して持玉数に加算して、一般賞品の賞品交換を行うこともできる。
遊技客が特殊賞品の賞品交換後に一般賞品払出装置に赴いた場合に、遊技客はお茶などの一般賞品を取得したいものの、持玉数及び貯玉数では一般賞品を取得できない状況が考えられるためである。このような場合に、遊技店内に配設された自動販売機を用いて一般賞品を購入することができるが、遊技客が小銭を所持していない状況では一般賞品を購入することができない。また、一般賞品払出装置において、他の自動販売機では購入できない一般賞品が提供される場合もある。このため、プリペイド価値の一部を持玉数に変換して持玉数に加算して、一般賞品の賞品交換を行うことは有用である。
<実施形態2に係る賞品交換システムの概要>
本実施形態2では、一般賞品払出装置で賞品交換時に、カードに関連付けられた持玉数及び貯玉数の範囲内で一般賞品への賞品交換ができない場合、カードのプリペイド価値の一部を持玉数に変換して賞品交換を行う場合について説明する。
図20は、本実施形態2に係る賞品交換システムの概要を説明するための説明図である。図20に示すように、一般賞品払出装置において一般賞品の賞品交換を行う場合に、遊技客は一般賞品払出装置にカードを挿入する(S41)。これにより、管理装置に対してカードIDが通知され、カードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉数が取得される。
この状況において、遊技客が表示操作部に対して一般賞品の番号を入力して一般賞品の選択をしたならば(S42)、選択された一般賞品の取引可否が判定される(S43)。具体的には、カードに関連付けられた持玉数及び貯玉数の範囲内で一般賞品の賞品交換を行えるか否かが判定されることになる。
そして、カードに関連付けられた持玉数及び貯玉数が、一般賞品の賞品交換に必要な玉数以上である場合には、選択された一般賞品を取出口に搬送し、カードを返却して一般賞品の賞品交換が終了することになる(S44)。しかしながら、カードに関連付けられた持玉数及び貯玉数が、一般賞品の賞品交換に必要な玉数未満である場合には、プリペイド価値の残高の一部を持玉数に変換し、一般賞品に賞品交換処理する。
図21は、本実施形態2に係る賞品交換処理の一例を示す図である。図21に示すパターンAの場合には、カードに関連付けられた玉1(1玉4円)持玉数が「800玉」であり、プリペイド価値が「1000円」であり、遊技客が選択した賞品に要する賞品価値が「100円(25玉)」である状況を示している。この場合には、持玉数で選択された一般賞品の賞品交換が可能であり、賞品交換後の玉1の持玉数は「775玉」となり、プリペイド価値は「1000円」となる。
また、パターンBの場合には、カードに関連付けられた玉1(1玉4円)持玉数が「10玉」であり、プリペイド価値が「1000円」であり、遊技客が選択した賞品に要する賞品価値が「100円(25玉)」である状況を示している。この場合には、プリペイド価値「100円」が玉1の持玉数「25玉」として加算され、持玉数「35玉」、プリペイド価値「900円」となる。このため、持玉数で選択された一般賞品の賞品交換が可能であり、賞品交換後の玉1の持玉数は「10玉」となり、プリペイド価値は「900円」となる。
また、パターンCの場合には、カードに関連付けられた玉1(1玉4円)持玉数が「10玉」であり、プリペイド価値が「1000円」であり、遊技客が選択した賞品に要する賞品価値が「120円(30玉)」である状況を示している。この場合には、プリペイド価値「100円」が玉1の持玉数「25玉」として加算され、持玉数「35玉」、プリペイド価値「900円」となる。このため、持玉数で選択された一般賞品の賞品交換が可能であり、賞品交換後の玉1の持玉数は「5玉」となり、プリペイド価値は「900円」となる。
また、パターンDの場合には、カードに関連付けられた玉1(1玉4円)持玉数が「10玉」であり、プリペイド価値が「100円」であり、遊技客が選択した賞品に要する賞品価値が「200円(50玉)」である状況を示している。この場合には、プリペイド価値「100円」が玉1の持玉数「25玉」として加算したとしても、持玉数「35玉」、プリペイド価値「0円」となり、交換玉数が不足する。このため、持玉数で選択された一般賞品の賞品交換は不可となり、賞品交換後の玉1の持玉数は「10玉」となり、プリペイド価値は「100円」となる。
このように、本実施形態2に係る賞品交換システムは、一般賞品払出装置190で賞品交換を行う場合に、カードに関連付けられた持玉数及び貯玉数が不足するならば、プリペイド価値の一部を持玉数に変換して賞品交換を行うよう構成したので、一般賞品払出装置の利用率を高めることができる。
なお、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る賞品交換システム及び賞品交換方法は、遊技客が一般賞品払出装置に向かう動線に応じて、該遊技客により獲得された遊技媒体数を効率良く一般賞品に交換する場合に適している。
10 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
15 通信部
16 記憶部
16a 自装置状態データ
16b カードデータ
17 制御部
17a データ管理部
18 遊技管理部
18a 認証処理部
18b 認証鍵管理部
18c 遊技機状態管理部
20 遊技機
21 ハンドル
22 計数ボタン
23 通信制御部
24 演出制御部
24a 演出図柄抽選部
24b 演出抽選部
25 遊技制御部
26 遊技玉制御部
26a 遊技可能数管理部
30 島コントローラ
50 管理装置
51 表示部
52 入力部
53 外部ネットワーク通信部
54 店舗ネットワーク通信部
55 記憶部
55a カード管理データ
55b 装置管理データ
55c 会員管理データ
55d 賞品在庫データ
55e 連続取引可否データ
56 制御部
56a カード管理部
56b 装置管理部
56c 会員管理部
56d 賞品在庫管理部
56e 設定部
56f 連続取引可否データ通知部
60 セルフ賞品管理装置
61 カードリーダライタ
62 レシート発行部
64 表示操作部
65 通信部
66 記憶部
66a 賞品マスタ
66b 保有価値データ
66c 賞品在庫データ
67 制御部
67a 賞品管理部
67b 保有価値管理部
67c 賞品選択制御部
67d 賞品在庫管理部
80 特殊賞品払出装置
90 一般賞品払出装置
91 表示操作部
92 収納部
93 搬送部
94 カードリーダ
94a カード挿入口
95 通信部
96 記憶部
96a 賞品在庫データ
96b 賞品マスタ
96c 連続取引可否データ
97 制御部
97a 在庫管理部
97b 取引処理部
98 取出口
150 管理装置
190 一般賞品払出装置

Claims (9)

  1. 遊技機と通信可能に併設された各台装置と、前記遊技機での遊技により獲得された遊技媒体数を記憶媒体の識別情報に対応付けて管理する管理装置と、少なくとも前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置と、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、複数の収納部に収納された複数の一般賞品を払い出す一般賞品払出装置とを有する賞品交換システムであって、
    前記管理装置は、
    前記記憶媒体の識別情報に対応付けて、前記一般賞品払出装置による連続取引の可否を示す連続取引可否情報を記憶する記憶手段と、
    前記一般賞品払出装置から記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び連続取引可否情報を通知する通知手段とを備え、
    前記一般賞品払出装置は、
    前記記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び連続取引可否情報を前記管理装置から取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された連続取引可否情報に基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする賞品交換システム。
  2. 前記管理装置は、
    前記記憶媒体が前記賞品管理装置による賞品交換がされたならば、前記記憶手段に記憶された前記連続取引可否情報を連続取引可に設定する設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の賞品交換システム。
  3. 前記制御手段は、
    前記取得手段により取得された連続取引可否情報が連続取引可である場合に、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、一般賞品の選択操作の受付処理と選択操作された一般賞品の払出処理とを繰り返し行うよう制御することを特徴とする請求項2に記載の賞品交換システム。
  4. 前記設定手段は、
    前記記憶媒体が前記賞品管理装置による賞品交換がされていないならば、前記記憶手段に記憶された前記連続取引可否情報を連続取引不可に設定することを特徴とする請求項2に記載の賞品交換システム。
  5. 前記制御手段は、
    前記取得手段により取得された連続取引可否情報が連続取引不可である場合に、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、一般賞品の選択操作の受付処理に応答して選択操作された一般賞品の払出処理を行ったならば、前記記憶媒体を返却処理するよう制御することを特徴とする請求項4に記載の賞品交換システム。
  6. 前記管理装置は、
    前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数から前記賞品管理装置で賞品交換された特殊賞品に関連付けられた遊技媒体数を減算するとともに、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数から前記一般賞品払出装置で一般賞品を払い出す度に該一般賞品に関連付けられた遊技媒体数を減算する減算手段を備えたことを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の賞品交換システム。
  7. 遊技機と通信可能に併設された各台装置と、前記遊技機での遊技により獲得された遊技媒体数を記憶媒体の識別情報に対応付けて管理する管理装置と、少なくとも前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置と、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、複数の収納部に収納された複数の一般賞品を払い出す一般賞品払出装置とを有する賞品交換システムであって、
    前記管理装置は、
    前記記憶媒体の識別情報に対応付けて、該記憶媒体が前記賞品管理装置による交換処理済みであるか否かを示す交換履歴情報を記憶する記憶手段と、
    前記一般賞品払出装置から記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び交換履歴情報を通知する通知手段と
    を備え、
    前記一般賞品払出装置は、
    前記記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び交換履歴情報を前記管理装置から取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された交換履歴情報に基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする賞品交換システム。
  8. 遊技機と通信可能に併設された各台装置と、前記遊技機での遊技により獲得された遊技媒体数を記憶媒体の識別情報に対応付けて管理する管理装置と、少なくとも前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置と、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、複数の収納部に収納された複数の一般賞品を払い出す一般賞品払出装置とを有する賞品交換システムにおける賞品交換方法であって、
    前記管理装置が、前記記憶媒体の識別情報に対応付けて、前記一般賞品払出装置による連続取引の可否を示す連続取引可否情報を記憶部に格納する格納工程と、
    前記管理装置が、前記一般賞品払出装置から記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び連続取引可否情報を通知する通知工程と、
    前記一般賞品払出装置が、前記記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び連続取引可否情報を前記管理装置から取得する取得工程と、
    前記一般賞品払出装置が、前記取得工程により取得された連続取引可否情報に基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する制御工程と
    を含むことを特徴とする賞品交換方法。
  9. 遊技機と通信可能に併設された各台装置と、前記遊技機での遊技により獲得された遊技媒体数を記憶媒体の識別情報に対応付けて管理する管理装置と、少なくとも前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置と、前記記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数の範囲内で、複数の収納部に収納された複数の一般賞品を払い出す一般賞品払出装置とを有する賞品交換システムにおける賞品交換方法であって、
    前記管理装置が、前記記憶媒体の識別情報に対応付けて、該記憶媒体が前記賞品管理装置による交換処理済みであるか否かを示す交換履歴情報を記憶部に格納する格納工程と、
    前記管理装置が、前記一般賞品払出装置から記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び交換履歴情報を通知する通知工程と、
    前記一般賞品払出装置が、前記記憶媒体の識別情報を受け付けた場合に、該記憶媒体の識別情報に関連付けられた遊技媒体数及び交換履歴情報を前記管理装置から取得する取得工程と、
    前記一般賞品払出装置が、前記取得工程により取得された交換履歴情報に基づいて、一般賞品の連続取引を許可するか否かを制御する制御工程と
    を含むことを特徴とする賞品交換方法。
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