JP2023055297A - 座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラム - Google Patents

座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023055297A
JP2023055297A JP2021164513A JP2021164513A JP2023055297A JP 2023055297 A JP2023055297 A JP 2023055297A JP 2021164513 A JP2021164513 A JP 2021164513A JP 2021164513 A JP2021164513 A JP 2021164513A JP 2023055297 A JP2023055297 A JP 2023055297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
marker
coordinate detection
detection system
adherend
coordinates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021164513A
Other languages
English (en)
Inventor
恵範 林田
Ehan Hayashida
真史 佐藤
Masashi Sato
啓二 鹿島
Keiji Kashima
文裕 荒川
Fumihiro Arakawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2021164513A priority Critical patent/JP2023055297A/ja
Publication of JP2023055297A publication Critical patent/JP2023055297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で座標入力を行うことができる座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラムを提供する。【解決手段】座標検出システム1は、ペン20と、ペン20に設けられた先端部21と、少なくとも3か所のマーク11が平面を特定可能に配置されペン20に取り付けられるマーカー10と、マーカー10を撮影する撮影部31と、撮影部31により撮影されたマーカー10の画像を用いて、先端部21の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を演算する演算部32とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラムに関するものである。
入力面に対して入力具により入力する入力装置において、入力具の属性の情報を示す標識を撮像部によって撮像して入力具の属性(色、ブラシ等)を特定する技術が特許文献1に開示されている。
特開2020-140685号公報
特許文献1に開示されている技術では、タッチパネルが座標検出のために必要であり、装置の構成が複雑であり、また、可搬性が悪く、気軽に使えるものではなかった。
本開示の課題は、簡単な構成で座標入力を行うことができる座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラムを提供することである。
本開示は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本開示の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の開示は、被着体(20)と、前記被着体(20)に設けられた被検出部(21)と、少なくとも3か所のマーク(11)が平面を特定可能に配置され前記被着体(20)に取り付けられるマーカー(10)と、前記マーカー(10)を撮影する撮影部(31)と、前記撮影部(31)により撮影された前記マーカー(10)の画像を用いて、前記被検出部(21)の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を演算する演算部(32)と、を備える座標検出システム(1)である。
第2の開示は、第1の開示に記載の座標検出システム(1)において、前記被着体(20)は、前記被検出部(21)としての先端部(21)を備えた筆記具状の形態をしており、前記演算部(32)は、前記先端部(21)の空間における座標の変化に基づいて描画データを演算すること、を特徴とする座標検出システム(1)である。
第3の開示は、第1の開示又は第2の開示に記載の座標検出システム(1)において、前記マーカー(10)は、前記被着体(20)とは別体として供給され、非専用品を前記被着体(20)として利用可能であること、を特徴とする座標検出システム(1)である。
第4の開示は、第1の開示から第3の開示までのいずれかに記載の座標検出システム(1)において、前記マーカー(10)は、前記被検出部(21)の存在する位置の方向を示す第2のマーク(13)を有すること、を特徴とする座標検出システム(1)である。
第5の開示は、第1の開示から第4の開示までのいずれかに記載の座標検出システム(1)において、前記撮影部(31)は、前記マーカー(10)が取り付けられた前記被着体(20)の前記被検出部(21)を支点として前記被着体(20)を揺動させた複数の揺動位置で前記マーカー(10)を校正用画像として撮影し、前記演算部(32)は、前記校正用画像を用いて前記マーカー(10)と前記被検出部(21)との位置を校正すること、を特徴とする座標検出システム(1)である。
第6の開示は、第1の開示から第4の開示までのいずれかに記載の座標検出システム(1)において、前記撮影部(31)は、前記マーカー(10)が取り付けられた前記被着体(20)の前記被検出部(21)を1つの平面上に接触させて異なる位置に移動させた複数の移動位置で前記マーカー(10)を校正用画像として撮影し、前記演算部(32)は、前記校正用画像を用いて前記マーカー(10)と前記被検出部(21)との位置を校正すること、を特徴とする座標検出システム(1)である。
第7の開示は、第1の開示から第4の開示までのいずれかに記載の座標検出システム(1)において、前記演算部(32)は、前記撮影部(31)によって前記マーカー(10)及び前記被検出部(21)の撮影を行った撮影画像中において画像処理又は使用者による指定によって特定された前記被検出部(21)の位置を用いて前記マーカー(10)と前記被検出部(21)との位置を校正すること、を特徴とする座標検出システム(1)である。
第8の開示は、第1の開示から第4の開示までのいずれかに記載の座標検出システム(1)において、前記演算部(32)は、前記撮影部(31)によって前記マーカー(10)を撮影する撮影画像中における前記被着体(20)の向きが異なる複数の撮影結果を用いて前記マーカー(10)と前記被検出部(21)との位置を校正すること、を特徴とする座標検出システム(1)である。
第9の開示は、少なくとも3か所のマーク(11)が平面を特定可能に配置され被着体(20)に取り付けられたマーカー(10)を用いて前記被着体(20)に設けられた被検出部(21)の座標を検出する座標検出方法であって、撮影部(31)が、前記マーカー(10)を撮影するステップと、演算部(32)が、前記撮影部(31)により撮影された前記マーカー(10)の画像を用いて、前記被検出部(21)の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を演算するステップと、を備える座標検出方法である。
第10の開示は、少なくとも3か所のマーク(11)が平面を特定可能に配置され被着体(20)に取り付けられたマーカー(10)を用いて前記被着体(20)に設けられた被検出部(21)の座標を検出する座標検出プログラムであって、コンピュータ(30、32)に、撮影部(31)が、前記マーカー(10)を撮影するステップと、演算部(32)が、前記撮影部(31)により撮影された前記マーカー(10)の画像を用いて、前記被検出部(21)の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を演算するステップと、を実行させるための座標検出プログラムである。
本開示によれば、簡単な構成で座標入力を行うことができる座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラムを提供することができる。
実施形態の座標検出システム1の概要を示す図である。 座標検出システム1の使用状態の一例を示す図である。 マーカー10を拡大して示す図である。 校正動作1を説明する図である。 校正動作2を説明する図である。 校正動作3を説明する図である。 校正動作4の一例を説明する図である。 第2のマーク13を追加したマーカー10を取り付けたペン20を示す図である。 ペン20の変形形態を示す図である。
以下、本開示を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、撮影を行うとは、静止画の撮影を行うことを含み、さらに、動画の撮影、及び、動画のように一定間隔で連続した静止画の撮影を行うことも含むものとする。
(実施形態)
図1は、実施形態の座標検出システム1の概要を示す図である。
図2は、座標検出システム1の使用状態の一例を示す図である。
図3は、マーカー10を拡大して示す図である。
なお、図1から図3を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張したり、省略したりして示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
実施形態の座標検出システム1は、マーカー10と、ペン20と、撮影端末30とを備えている。
マーカー10は、図3に示すように板面の法線方向から見たときに、略正方形形状である板状に構成されており、マーク11が複数配置されている。本実施形態では、表面側から見た形状が10mm×10mmの略正方形形状に形成されており、円形状のマーク11がマーカー10の4隅付近に1つずつ、合計4つのマーク11が間隔を空けて配置されている。
マーク11は、少なくとも3つ、平面を特定可能なように離散的に配置されていることが望ましい。仮に、マーク11が2つであったり、3つ以上であっても一直線上に配置されていたりすると、平面を特定できず、後述する座標特定ができなくなるからである。マーク11の観察結果から、例えば、マーク11のサイズや相対位置などから、観察位置(カメラ等)とマーカー10との相対的な位置、傾き、姿勢を正確に検出することができる。また、マーク11の数が3つよりも多くなれば、例えば、一部のマーク11が何らかの障害によって不鮮明に観察されるような場合に、残るマーク11の観察結果から、位置検出が可能である。また、複数のマーク11を利用することにより、位置検出の精度を高めることもできる。
また、本実施形態では、マーク11は、円形状に構成したが、円形状に限らず、三角形や四角形等の多角形形状としてもよいし、その他の形状としてもよい。なお、マーク11の形状は、検出精度の点から円形もしくは正多角形が望ましく、特に円形が望ましい。マーカー10は、このマーク11がどのように観察されるかによって、撮影位置とマーカー10との相対的な位置関係を検出(以下、単に位置検出とも呼称する)するために用いられる。
マーカー10は、どのような材料によって作製されていてもよいが、要求される検出精度に応じて、マーカー10の材料を選定することが望ましい。特に、高い検出精度が必要な場合には、例えば、熱等による形状変化の少ないガラス板を基材として用いるとよい。マーカー10の形成方法としては、フォトリソグラフィ、インクジェット等、位置精度の高い方法を取ることができる。特に精度の観点からフォトリソグラフィが望ましい。基材上にレジスト材料によって形成される複数の色の異なる層をパターン状に配置して、マーク11を形成するとよい。
また、マーカー10は、マーク11に囲まれた中央に識別マーク12を有している。
識別マーク12は、マークのパターンによって、特定の意味を関連付けられて固有の情報をパターンにより表示するパターン図形(識別のための図形)である。例えば、識別マーク12は、異なるパターン毎に、固有の番号やアルファベット等を関連付けられている。なお、識別マーク12は、2次元バーコード、3次元バーコード、QRコード(登録商標)、ArUco、等を利用することができる。なお、識別マーク12は、上述のように各種公知の識別コード等を利用可能であるが、パターン数を少なくして大きなパターンとした本実施形態のような識別マーク12とすることにより、カメラによる検出を容易に行うことができる。
ペン(被着体)20は、棒形状をした筆記具状の形態をしている。本実施形態のペン20は、一方の先端部21が略円錐形状となっており、この先端部21を被検出部としている。なお、筆記具状とは、ペンや鉛筆のような棒形状(断面形状は問わず)に限らず、手で把持することができ、被検出部とすることができる先端等の位置を特定できる形状が備わっていればよい。
ペン20は、実際に紙等に筆記できる形態であってもよいし、実際に紙等に筆記できなくてもよい。また、ペン20は、座標検出システム1のために専用に作製された物(以下、専用品と呼ぶ)であってもよいが、例えば、使用者が所有している各種筆記具や、割りばしや小枝等の本来は筆記具として用いない物(以下、各種筆記具を含めて非専用品と呼ぶ)を用いてもよい。ペン20として専用品を用いずに非専用品を用いる場合には、マーカー10は、被着体とは別体として供給され、非専用品を被着体として利用するために、マーカー10を使用者自らが非専用品に貼り付けて使用する。
撮影端末30は、撮影部31と、演算部32と、表示部33とを備えている。
撮影端末30は、汎用の通信端末にコンピュータプログラムをインストールして構成されている。より具体的には、本実施形態の撮影端末30は、汎用品であるスマートフォンに本発明の計測システム用のアプリケーションプログラムをダウンロードしてインストールしたものである。なお、撮影端末30は、スマートフォンに限らず、タブレット端末であってもよいし、AR(Augmented Reality:拡張現実)グラスやVR(Virtual Reality:仮想現実)ゴーグル、ノートパソコン等であってもよいし、本座標検出システム1に専用の装置であってもよい。位置検出結果のリアルタイムの確認においては作業性の観点では、ARグラスやVRゴーグルが優れている。
撮影端末30には、座標検出システム1の動作を制御するコンピュータが設けられている。本発明でいうコンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、制御部と、記憶部等を備えた情報処理装置であり、本発明のコンピュータの概念に含まれ、座標検出システムのプログラムを実行し、本実施形態の座標検出方法を実施可能とする。なお、ここでいう制御部は、撮影端末30の動作を制御する中央処理装置(CPU)である。撮影端末30に設けられた制御部は、記憶部等に記憶されているオペレーティングシステム(OS)や、各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
撮影部31は、撮影端末30に設けられているカメラであり、マーカー10及びペン20を撮影する。
演算部32は、撮影部31により撮影されたマーカー10の画像を用いて、ペン20の先端部21の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を連続して演算する。ここで、連続して演算とは、複数の異なる時点で撮影部31によって撮影された画像のそれぞれについて座標演算を行うことにより、座標の変化を演算することを指している。
演算部32が行うマーク11の撮影画像を用いてマーク11の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を演算する手法は、田中秀幸「ARマーカ技術の基礎と最新動向」電気情報通信学会誌 Vol.97,No.8,2014、p.734-740に記載の手法を用いる。
上記手法によってマーク11の向き、すなわち、マーク11(マーカー10)の正面がどの方向を向いているのか(マーク11の姿勢)を、例えば、ロール、ヨー、ピッチで表すことができる。そしてマーク11(マーカー10)と先端部21との相対的な位置関係が正確に把握できていれば、先端部21の移動(空間における座標の変化)をマーク11の移動から容易に演算することができる。
また、演算部32は、先端部21の空間における座標の変化に基づいて描画データを演算する。この描画データとは、ペン20を用いて空中に文字や図形、線画等を描く動作に基づいて、演算部32が先端部21の移動軌跡から作成するコンピュータグラフィックスのデータを指している。
ペン20によって空中で描く動作を使用者が行うと、先端部21の座標変化に対応して、実際に文字や図形、線画等をコンピュータグラフィックスのデータとして生成することができる。図2には、ペン20によって瓶を空中に描いた結果得られた描画データが撮影端末30の表示部33に表示されている状況を示している。
演算部32によって描画データを演算する場合において、先端部21の空間における座標の変化をすべて描画データとしてしまうと、適切な描画を行うことができない。すなわち、通常の紙に鉛筆等によって文字等を書く場合には、紙に鉛筆が触れているときにだけ線が書かれ、紙から鉛筆を離したときには線が書かれない。また、消しゴムを使ったり線の色を変えたり、ブラシ(細線、太線、筆調等)の変更をしたりできることが望ましい。
これらと同様な動作を実現するためには、描画のON/OFFを切り替えたり、線種等の変更をしたりする手段(以下、単に「描画スイッチ」と呼ぶ)が必要である。本実施形態では、非専用品を使用することも可能としていることから、音声認識によって描画スイッチの切り替えを行う。撮影端末30に対して所定の音声コマンド、例えば、「描画ON」、「描画OFF」等と発声することにより、演算部32が描画スイッチの切り替えを行う。なお、この描画スイッチの音声認識機能を実現するために、撮影端末として利用するスマートフォンのマイクを利用する。
また、音声認識によって、消しゴム機能としたり、色の変更をしたり、ブラシの変更をしたりすることができる。
また、特定の面上に先端部21が接している座標データのみを描画データとすることもできる。机の表面等を特定の面として認識させることで机の上で鉛筆を使うのと同様に描画データを作成することができる。また、机の面等の座標認識にこの座標検出システムを用いてもよい。
表示部33は、撮影端末30に設けられているLCD(Liquid Crystal Display)パネルやOLED(Organic Light-Emitting Diode)パネル等を用いた表示部であって、撮影範囲の確認や、演算部32によって演算された描画データの表示を行う。
上述した構成によって、本実施形態の座標検出システム1は、先端部21の移動をマーク11の移動から演算する。すなわち、コンピュータとしての撮影端末30に本開示の座標検出システム用の座標検出プログラムをインストールしてプログラムを実行可能な状態とする。そして、座標検出プログラムは、撮影部31が、マーカー10を撮影するステップと、演算部32が、撮影部31により撮影されたマーカー10の画像を用いて、先端部21の空間における座標と座標の変化との少なくとも一方を演算するステップと、をコンピュータに実行させることにより、本開示の座標検出方法を実施することができる。
ここで、先にも述べたように、マーク11(マーカー10)と先端部21との相対的な位置関係が正確に把握できていることが必要である。しかし、上述したように非専用品を使う場合が想定され、そのような場合には、マーク11(マーカー10)と先端部21との相対的な位置関係が不明である。また、専用品として流通する場合においても、ペン20の大きさは、複数種類用意することが考えられ、次々と新たなペン20の形態が追加されることも想定される。そのような場合にも、演算部32がマーク11(マーカー10)と先端部21との相対的な位置関係が正確に把握できることが必要である。そこで、本実施形態の座標検出システム1は、マーク11(マーカー10)と先端部21との位置を校正する校正動作を行う。
座標検出システム1は、以下の4種類の校正動作(校正動作1~校正動作4)の中から利用者が選択したものを実行することができる。
(校正動作1)
図4は、校正動作1を説明する図である。
校正動作1では、先ず、撮影部31が、マーカー10が取り付けられたペン20の先端部21を支点としてペン20を揺動させた複数の揺動位置でマーカー10及び先端部21を校正用画像として撮影する。先端部21を支点としてペン20を揺動させる場合には、先端部21を平面Gに接触させてペン20を揺動させるとよい。
次に、演算部32が、校正用画像を用いてマーカー10と先端部21との位置を校正する。
なお、上記例では、平面Gを例示したが、この校正動作1は、校正用の土台の上で動かしてもよく、この場合において、例えば、先端部21の位置がずれにくいように先端部21が収まりやすい形状の窪みを校正用の土台に設けてもよい。
(校正動作2)
図5は、校正動作2を説明する図である。
校正動作2では、先ず、撮影部31が、マーカー10が取り付けられたペン20の先端部21を1つの平面G上に接触させて異なる位置に移動させた複数の移動位置でマーカー10及び先端部21を校正用画像として撮影する。
次に、演算部32が、校正用画像を用いてマーカー10と先端部21との位置を校正する。
なお、上記例では、平面Gを例示したが、この校正動作2は、校正動作1の場合と同様に校正用の土台の上で動かしてもよい。この場合において、例えば、校正用の土台は、必ずしも平面である必要はなく、先端部21の移動をしやすくするような溝や曲面等によって構成されていてもよい。
なお、ここでは理解を容易にするために校正動作1、2を分けて説明したが、これらを特に分けて選択する構成とする必要はない。
(校正動作3)
図6は、校正動作3を説明する図である。
校正動作3では、先ず、撮影部31が、マーカー10が取り付けられたペン20の撮影を行う。
次に、演算部32が、撮影部31によって撮影を行った撮影画像中において画像処理又は使用者による指定によって特定された先端部21の位置を用いてマーカー10と先端部21との位置を校正する。なお、先端部21の特定は、画像処理によって行われてもよいし、使用者による指定によって行われてもよく、これらを併用してもよい。
(校正動作4)
図7は、校正動作4の一例を説明する図である。
校正動作4では、演算部32は、撮影部31によってマーカーを撮影する撮影画像中におけるペン20の向きが異なる複数の撮影結果を用いて、マーカー10と先端部21との位置を校正する。
この校正動作4において、例えば、図7に示すように、演算部32は、撮影部31によってマーカー10及び先端部21を複数の異なる位置から撮影を行った結果を用いて、マーカー10と先端部21との位置を校正することができる。
また、校正動作4においては、例えば、演算部32は、撮影位置は固定として、ペン20の向きを変えて(ペン20の位置を動かして)複数の撮影を行った結果を用いて、マーカー10と先端部21との位置を校正してもよい。
さらに、校正動作4においては、例えば、演算部32は、撮影位置とペン20の向きとの双方を変えて複数の撮影を行った結果を用いて、マーカー10と先端部21との位置を校正してもよい。
本実施形態の座標検出システム1では、上記校正動作1から校正動作4の中から選択された1つ、又は、複数を組み合わせて校正動作を行い、マーカー10と先端部21との位置を校正することができる。よって、座標検出システム1では、精度の高い座標検出を、より簡単に行うことができる。
校正動作については、上記例の他に、以下のような変形形態を採用してもよい。
(校正動作の変形形態1)
例えば、マーカー10を非専用品に取り付けて利用する場合において、上述したような校正動作を一度行って、その結果から得られたマーカー10と先端部21(被検出部)との位置関係を2次元コード等に印刷等してマーカー10に識別マーク12として貼り付けてもよい。この場合、演算部32は、座標の演算時に識別マーク12から得た情報を読み取って、座標の演算を行うことにより、その後の校正動作を行う必要がなくなる。
(校正動作の変形形態2)
また、マーカー10を予めペン20に取り付けた状態で専用品として流通させる場合には、マーカー10と先端部21(被検出部)との位置関係を2次元コード等で識別マーク12に表示することができる。
(校正動作の変形形態3)
また、マーカー10を予めペン20に取り付けた状態で専用品として流通させる場合には、識別マーク12に固有のIDを表示する。そして、マーカー10と先端部21(被検出部)との位置関係を上記ID毎に記録したデータベースを用意し、データベースを参照することで、マーカー10と先端部21(被検出部)との位置関係を把握可能としてもよい。この場合において、データベースは、撮影端末30のメモリに記憶されていてもよいし、外部のサーバーにデータベースを設けてもよい。
(校正動作の変形形態4)
また、マーク11に加えて、上下左右等の先端部21(被検出部)が存在する方向を示す第2のマークをマーカー10追加してもよい。
図8は、第2のマーク13を追加したマーカー10を取り付けたペン20を示す図である。
図8の例では、三角形の頂点の内、マーカー10の内側に向いた頂点が指す向きに先端部21が設けられていることを示している。
図8のように、第2のマークを設けることにより、マーク11だけの場合に、どっちの方向にペン20の先端部21があるのかの判断を容易にすることができる。
また、この変形形態において、第2のマークを独立した形として設けずに、識別マーク12に、第2のマークと同様な機能を持たせて、識別マーク12が第2のマークを兼ねる形態としてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、マーカー10を利用して空中をメモ帳やキャンバス等に見立てて描画データの生成を行うことができる。また、校正動作を備えていることから、非専用品を利用することができ、汎用性が高く、かつ、精度が高い。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本開示の範囲内である。
(1)実施形態において、音声認識によって描画スイッチの切り替えを行う例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、ペン20の操作によって描画スイッチの切り替えを可能としてもよい。
図9は、ペン20の変形形態を示す図である。
図9の例では、マーカー10をペン20の先端部21に近い位置に配置している。このような構成とすることにより、ペン20を操作する指でマーカー10を隠したり、露出させたりすることが簡単に行える。そして、指でマーカー10を隠した状態では、描画をOFFとし、マーカー10を露出させた状態では、描画をONとする。
また、この場合において、ペン20を縦方向(ペン20の軸方向)に1度振った場合に消しゴムとし、ペン20を縦方向に2度縦に振った場合に色の変更とし、
ペン20を横方向(ペン20の軸方向に略直交する方向)に1度縦に振った場合に線の太さ変更とする等してもよい。
また、ペン20を専用品として流通する場合には、ペン20に電源と通信部とスイッチとを設けてもよい。
(2)実施形態において、識別マーク12にマーカー10に関する各種情報を記録するか、識別マーク12に固有のIDを表示させ、マーカー10に関する各種情報をID毎に記憶したデータベースを設けてこれを参照可能としてもよい。この構成とすることにより、例えば、マーク11の大きさや位置関係が異なる複数種類のマーカー10を混在して本システムで運用する場合に、演算部32がマーカー10の必要な情報を取得することが可能となる。また、マーカー10の精度が十分に高くない場合に、上記構成を採用することにより、マーカー10に関する情報を演算部が得て適切な演算を行うことができ、精度の高い座標検出が可能となる。
(3)実施形態において、空中への描画動作によって描画データを生成する例を挙げて説明した。これに限らず、マーカーと被検出部との位置を校正する動作は、他の用途においても応用することができる。例えば、パレット等の物体にマーカーを張り付けた場合に、パレットにおけるマーカーの位置を正確に把握する場合にも、実施形態において説明した校正動作を利用することができる。
(4)実施形態において、演算部32は、撮影端末30に設けられている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、演算部32の演算処理の一部、又は、全部を、撮影端末30とは別のコンピュータ装置により行う形態としてもよい。ここで、撮影端末30とは別のコンピュータ装置としては、例えば、撮影端末30と通信可能に設けられたサーバー装置としてもよい。また、撮影端末30は、撮影機能と通信機能のみを備える装置として、スマートフォン等の端末装置に演算部を設ける形態を例示することができる。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本開示は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 座標検出システム
10 マーカー
11 マーク
12 識別マーク
13 第2のマーク
20 ペン
21 先端部
30 撮影端末
31 撮影部
32 演算部
33 表示部

Claims (10)

  1. 被着体と、
    前記被着体に設けられた被検出部と、
    少なくとも3か所のマークが平面を特定可能に配置され前記被着体に取り付けられるマーカーと、
    前記マーカーを撮影する撮影部と、
    前記撮影部により撮影された前記マーカーの画像を用いて、前記被検出部の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を演算する演算部と、
    を備える座標検出システム。
  2. 請求項1に記載の座標検出システムにおいて、
    前記被着体は、前記被検出部としての先端部を備えた筆記具状の形態をしており、
    前記演算部は、前記先端部の空間における座標の変化に基づいて描画データを演算すること、
    を特徴とする座標検出システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の座標検出システムにおいて、
    前記マーカーは、前記被着体とは別体として供給され、非専用品を前記被着体として利用可能であること、
    を特徴とする座標検出システム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の座標検出システムにおいて、
    前記マーカーは、前記被検出部の存在する位置の方向を示す第2のマークを有すること、
    を特徴とする座標検出システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の座標検出システムにおいて、
    前記撮影部は、前記マーカーが取り付けられた前記被着体の前記被検出部を支点として前記被着体を揺動させた複数の揺動位置で前記マーカーを校正用画像として撮影し、
    前記演算部は、前記校正用画像を用いて前記マーカーと前記被検出部との位置を校正すること、
    を特徴とする座標検出システム。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の座標検出システムにおいて、
    前記撮影部は、前記マーカーが取り付けられた前記被着体の前記被検出部を1つの平面上に接触させて異なる位置に移動させた複数の移動位置で前記マーカーを校正用画像として撮影し、
    前記演算部は、前記校正用画像を用いて前記マーカーと前記被検出部との位置を校正すること、
    を特徴とする座標検出システム。
  7. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の座標検出システムにおいて、
    前記演算部は、前記撮影部によって前記マーカー及び前記被検出部の撮影を行った撮影画像中において画像処理又は使用者による指定によって特定された前記被検出部の位置を用いて前記マーカーと前記被検出部との位置を校正すること、
    を特徴とする座標検出システム。
  8. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の座標検出システムにおいて、
    前記演算部は、前記撮影部によって前記マーカーを撮影する撮影画像中における前記被着体の向きが異なる複数の撮影結果を用いて前記マーカーと前記被検出部との位置を校正すること、
    を特徴とする座標検出システム。
  9. 少なくとも3か所のマークが平面を特定可能に配置され被着体に取り付けられたマーカーを用いて前記被着体に設けられた被検出部の座標を検出する座標検出方法であって、
    撮影部が、前記マーカーを撮影するステップと、
    演算部が、前記撮影部により撮影された前記マーカーの画像を用いて、前記被検出部の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を演算するステップと、
    を備える座標検出方法。
  10. 少なくとも3か所のマークが平面を特定可能に配置され被着体に取り付けられたマーカーを用いて前記被着体に設けられた被検出部の座標を検出する座標検出プログラムであって、
    コンピュータに、
    撮影部が、前記マーカーを撮影するステップと、
    演算部が、前記撮影部により撮影された前記マーカーの画像を用いて、前記被検出部の空間における座標と前記座標の変化との少なくとも一方を演算するステップと、
    を実行させるための座標検出プログラム。
JP2021164513A 2021-10-06 2021-10-06 座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラム Pending JP2023055297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021164513A JP2023055297A (ja) 2021-10-06 2021-10-06 座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021164513A JP2023055297A (ja) 2021-10-06 2021-10-06 座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023055297A true JP2023055297A (ja) 2023-04-18

Family

ID=86004215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021164513A Pending JP2023055297A (ja) 2021-10-06 2021-10-06 座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023055297A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10261595B1 (en) High resolution tracking and response to hand gestures through three dimensions
US9606630B2 (en) System and method for gesture based control system
US7756364B2 (en) Digital pen and paper system
US9075455B2 (en) Method for determining the relative position of an object in an area, and optical input system
US9171484B2 (en) Determining location and orientation of an object positioned on a surface
US20090278915A1 (en) Gesture-Based Control System For Vehicle Interfaces
EP1074934A2 (en) Computer input device having six degrees of freedom for controlling movement of a three-dimensional object
US9261953B2 (en) Information processing apparatus for displaying virtual object and method thereof
US11995254B2 (en) Methods, devices, apparatuses, and storage media for mapping mouse models for computer mouses
EP1668566B1 (en) Spatial chirographic sign reader
JP6306440B2 (ja) 書き込み媒体上に描かれていくマークを追跡するシステムおよび方法
JP6966777B2 (ja) 入力システム
JP2023055297A (ja) 座標検出システム、座標検出方法、座標検出プログラム
US11294510B2 (en) Method, system and non-transitory computer-readable recording medium for supporting object control by using a 2D camera
KR102261530B1 (ko) 필기 입력 장치
JP2016119019A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JPH06230886A (ja) ペンシル型入力装置
JP5360843B2 (ja) 電子ペンシステム、及び電子ペン
JP5005585B2 (ja) 操作装置及びその方法
US20230324999A1 (en) Calibration device and method for an electronic display screen for touchless gesture control
US20230325037A1 (en) Calibration method for an electronic display screen for touchless gesture control
JP4259910B2 (ja) ロボットの教示方法および教示装置
JP2024025076A (ja) マーカ位置登録装置、マーカ位置登録プログラム及びマーカ位置登録方法
JPS61248120A (ja) 記録ペン
KR20090003879A (ko) 디지털 탁본 장치 및 방법