JP2024025076A - マーカ位置登録装置、マーカ位置登録プログラム及びマーカ位置登録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マーカの位置を誤って登録することを防止することができるマーカ位置登録装置を提供する。【解決手段】マーカ位置登録装置は、対象機器の作業領域を含む画像を取得する画像取得部111と、取得した画像にマーカが含まれる場合に、マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させるための誘導要素を、マーカに対応付けて表示させる表示制御部113と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、マーカ位置登録装置、マーカ位置登録プログラム及びマーカ位置登録方法に関する。
カメラを使ってロボットの動作を教示する場合、ロボット座標系とカメラ座標系との位置関係を調整して一致させることが要求される。下記特許文献1では、仮想ロボットの位置及び姿勢を手動で動かし、現実のロボットと仮想ロボットとが一致していると作業員が判断した時の位置姿勢情報を使って、ロボットの動作を教示している。
特許文献1の手法では、仮想ロボットを操作する手間がかかる上、一致しているかどうかを作業員が判断するため、調整の精度が高いとは言えない。これらの問題を解決するために、例えば、ロボットの作業領域に置いたマーカを利用する手法がある。この手法では、例えば、マーカとロボットとの位置関係を登録し、その位置関係に基づいて算出した座標変換式を利用して、座標系の位置関係を調整することが考えられる。
しかし、この手法では、マーカが複数ある場合に、位置関係を登録するマーカを間違う可能性がある。
そこで、本発明は、マーカの位置を誤って登録することを防止することができるマーカ位置登録装置、マーカ位置登録プログラム及びマーカ位置登録方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るマーカ位置登録装置は、対象機器の作業領域を含む画像を取得する画像取得部と、画像にマーカが含まれる場合に、マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させるための誘導要素を、マーカに対応付けて表示させる表示制御部と、を備える。
この態様によれば、対象機器の作業領域を含む画像を取得し、その画像にマーカが含まれる場合に、マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させる誘導要素を、マーカに対応付けて表示させることができる。したがって、対象機器の作業領域にマーカを配置して撮影すると、その撮影した画像に含まれるマーカに対応付けて誘導要素を表示させることができ、その誘導要素に従って、マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させることが可能となる。
上記態様において、誘導要素は、対象機器座標系の位置を入力させる入力フォームであり、入力フォームは、対象機器の特定箇所がマーカの特定の位置を指し示しめしているときの当該特定箇所に対応する対象機器座標系の座標を、マーカの特定の位置ごとに入力させる入力欄を含み、入力フォームに入力された内容に基づいて、対象機器座標系の位置を登録する登録部をさらに備えてもよい。
この態様によれば、撮影画像に含まれるマーカに対応付けて表示される入力フォームに従って、マーカの特定の位置ごとの対象機器座標系の座標を入力することで、マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録することが可能となる。
上記態様において、表示制御部は、画像に含まれるマーカの特定の位置のいずれかが指定されると、当該指定されたマーカの特定の位置に対応する入力欄を他の入力欄よりも目立たせて表示させてもよい。
この態様によれば、画像上でマーカの特定の位置が指定されると、その指定されたマーカの特定の位置に対応する入力欄を、他の入力欄よりも目立つように表示させることができるため、誤入力を防ぐことが可能となる。
上記態様において、対象機器座標系の位置が登録されていない未登録のマーカを画像から検出する検出部をさらに備え、表示制御部は、検出部により検出された未登録のマーカに対応付けて誘導要素を表示させてもよい。
この態様によれば、撮影画像に含まれる未登録のマーカに対応付けて表示される誘導要素に従って、その未登録のマーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録することが可能となる。
上記態様において、誘導要素は、対象機器座標系の位置を入力させる入力フォームへの導線であってもよい。
この態様によれば、撮影画像に含まれるマーカに対応付けて表示される入力フォームへの導線に従って操作することで、そのマーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録することが可能となる。
本発明の他の態様に係るマーカ位置登録プログラムは、コンピュータを、対象機器の作業領域を含む画像を取得する画像取得部、画像にマーカが含まれる場合に、マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させるための誘導要素を、マーカに対応付けて表示させる表示制御部、として機能させる。
この態様によれば、対象機器の作業領域を含む画像を取得し、その画像にマーカが含まれる場合に、マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させる誘導要素を、マーカに対応付けて表示させることができる。したがって、対象機器の作業領域にマーカを配置して撮影すると、その撮影した画像に含まれるマーカに対応付けて誘導要素を表示させることができ、その誘導要素に従って、マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させることが可能となる。
本発明によれば、マーカの位置を誤って登録することを防止することができるマーカ位置登録装置、マーカ位置登録プログラム及びマーカ位置登録方法を提供することができる。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。また、図面は模式的なものであるため、各構成要素の寸法や比率は実際のものとは相違する。
図1は、実施形態に係る撮影装置(マーカ位置登録装置)1を含む溶接ロボットシステム100の構成を例示する図である。溶接ロボットシステム100は、例えば、撮影装置1と、ロボット制御装置2と、マニピュレータ3とを備える。撮影装置1とロボット制御装置2とは、例えばネットワークNaを介して接続され、ロボット制御装置2とマニピュレータ3とは、例えば通信ケーブルNbを介して接続される。ネットワークNaは、無線であっても、有線(通信ケーブルを含む)であってもよい。なお、溶接ロボットシステム100に、ティーチペンダントを含めてもよい。ティーチペンダントは、作業員がマニピュレータ3の動作を教示する際に用いる操作装置であり、ロボット制御装置2に接続して使用することができる。
マニピュレータ3は、ロボット制御装置2において設定される施工条件に従ってアーク溶接を行う溶接ロボットである。マニピュレータ3は、例えば、工場の床面等に固定されるベース部材上に設けられる多関節アーム31と、多関節アーム31の先端に連結される溶接トーチ32とを有する。多関節アーム31の先端には、溶接トーチ32に替えてツール等を連結することもできる。
ロボット制御装置2は、マニピュレータ3の動作を制御する制御ユニットであり、例えば、制御部21、記憶部22、通信部23及び溶接電源部24を含む。
制御部21は、例えば、プロセッサであり、プロセッサが記憶部22に記憶されている作業プログラムを実行することで、マニピュレータ3及び溶接電源部24を制御する。
通信部23は、ネットワークNaを介して接続される撮影装置1との通信を制御することや、通信ケーブルNbを介して接続されるマニピュレータ3との通信を制御する。
溶接電源部24は、例えば、溶接ワイヤの先端とワークとの間にアークを発生させるために、予め定められた溶接の施工条件に従って、溶接電流及び溶接電圧等をマニピュレータ3に供給する。溶接の施工条件には、例えば、溶接条件、溶接開始位置、溶接終了位置、溶接距離及び溶接トーチの姿勢等のデータ項目が含まれる。溶接条件には、例えば、溶接電流、溶接電圧、溶接速度、ワイヤ送給速度及びワークの厚さ等のデータ項目が含まれる。溶接電源部24は、ロボット制御装置2と別個に備えることとしてもよい。
撮影装置1は、例えば、デジタルカメラ付きのタブレット端末を用いることができるが、これに限定されず、デジタルカメラ付きの可搬型端末であってよい。可搬型端末には、例えば、ARデバイス、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ノートPC(パーソナルコンピュータ)等の持ち運び可能な端末を含むことができる。
撮影装置1は、例えば、制御部11、記憶部12、通信部13、撮影部14、座標取得部15、表示部16を含む。
制御部11は、例えば、プロセッサであり、プロセッサが記憶部12に記憶されているマーカ位置登録プログラム等のプログラムを実行することにより、撮影装置1の各部を制御する。
記憶部12は、各種のプログラム及びデータを記憶する。各種のプログラムには、例えば、実施形態に係るマーカ位置登録プログラム等が含まれる。各種のデータには、例えば、マーカに関するマーカ情報や、マーカの配置に関するマーカ配置情報等が含まれる。なお、マーカ情報やマーカ配置情報は、ロボット制御装置2の記憶部22に記憶させてもよい。マーカ情報及びマーカ配置情報について、以下に説明する。
マーカ情報には、例えば、マーカを特定するためのマーカID及び識別画像、マーカのサイズに関するサイズ情報(例えば四角形の各辺の長さや各頂点の角度)、並びにマーカの形状に関する形状情報(例えば正方形や長方形)等を含むことができる。マーカの詳細については後述する。
マーカ配置情報には、例えば、マーカIDごとに、そのIDのマーカに設けられる特定の位置(例えばマーカの四つのコーナー位置)ごとのロボット座標系上の位置情報等を含むことができる。なお、マーカ配置情報を、マーカ情報に含めて管理してもよい。
通信部13は、ネットワークNaを介して接続されるロボット制御装置2との通信を制御する。
撮影部14は、例えば、レンズ及びイメージセンサ(撮像素子)を含むデジタルカメラであり、レンズで受光した被写体の光を電気信号(画像データ)に変換する。デジタルカメラは、二次元カメラ又は三次元カメラのいずれであってもよい。本実施形態に係る撮影部14は、例示的に、マニピュレータ3の作業領域及びマーカを含む画像を撮影する。
図2に、マーカの一例を示す。同図に示すマーカMの上部中央付近には、マーカを特定するためのマーカID(マーカ識別子)として“1”が付与され、マーカMの四つのコーナー付近には、コーナー位置を特定するためのコーナーNO(コーナー識別子)として“0”~“3”までの番号が付与されている。また、マーカMの周縁部の内側には、マーカごとに模様や形状が異なる識別画像Iが付与されている。
なお、マーカは、図2に示すマーカに限定されず、撮影部14に認識させることができるものであればよい。マーカとして、例えばARマーカを用いることが好ましい。ARマーカを用いることで、ARマーカを認識したときに、そのARマーカを基準にするカメラ座標系を、実際の映像に重ね合わせて表示させること等が簡易に実現できるようになる。また、マーカ識別子は、マーカIDに限定されず、例えば、番号や画像、形状又はそれらの組み合わせであってもよい。さらに、コーナー識別子は、コーナーNOに限定されず、例えば、記号や色、形状又はそれらの組み合わせであってもよい。
図1に示す座標取得部15は、例えば、距離計測センサであり、対象物に対応する三次元の座標データ(以下、「点群データ」ともいう。)を取得する。距離計測センサとして、例えば、LiDAR(Light Detection and Ranging)センサ、ミリ波センサ、超音波センサ等を用いることができる。なお、対象物に対応する座標データを、異なる複数の位置から被写体を撮影した複数の画像に基づいて算定し、取得することにしてもよい。
表示部16は、例えば、タッチパネルを有するディスプレイであり、撮影部14による被写体の映像を表示するとともに、作業員による操作指示等の入力を受け付ける。表示部16は、例えばタッチパネルを有するディスプレイ装置として、撮影装置1とは別個に備えることとしてもよい。
図3は、実施形態に係る撮影装置1の機能的な構成を例示する図である。撮影装置1は、機能的な構成として、例えば、画像取得部111と、検出部112と、表示制御部113と、登録部114と、マーカ座標系設定部115と、算定部116とを有する。各機能について、以下に順次説明する。
画像取得部111は、撮影部14により撮影される画像に含まれる被写体の位置データを取得する。取得する位置データは、画像を撮影する撮影部14(例えば、レンズの中心)を基準にした三次元のカメラ座標系上のデータとなる。
検出部112は、撮影部14により撮影される画像の中から、マーカを検出する。例えば、検出部112は、マーカ情報に含まれるマーカの形状やサイズ、模様、色等に基づいて画像を解析し、解析した内容に基づいて、マーカを特定して検出する。
検出部112は、検出したマーカがマーカ配置情報に登録されている場合に、そのマーカを登録済みのマーカとして検出する一方、検出したマーカがマーカ配置情報に登録されていない場合に、そのマーカを未登録のマーカとして検出してもよい。
表示制御部113は、表示部16に表示させる内容を制御する。表示部16に表示させる内容として、例えば、入力フォームがある。入力フォームは、マニュピレータ3の作業領域に置かれたマーカのマーカ配置情報を登録するためのフォームである。
図4に、入力フォームの一例を示す。同図の入力フォームFには、作業員が入力する入力項目として、例示的に、マーカID、コーナーNO、X座標、Y座標及びZ座標が設けられている。入力フォームFのマーカIDには、マーカMに付与されているIDを入力する。入力フォームFのコーナーNOには、マニュピレータ3の多関節アーム31の先端に連結されるツールの先端(特定箇所)が指し示すマーカMのコーナー位置に付与されている番号を入力する。入力フォームFのX座標、Y座標及びZ座標には、ツールの先端に対応するロボット座標系の各座標を入力する。なお、入力フォームFのX座標、Y座標及びZ座標に入力する座標は、ロボット座標系の座標であることには限定されず、座標取得部15により取得される座標データの座標系と異なる座標系であればよい。
図4に加え、図5も参照しながら、具体的に説明する。図5に示すマーカMは、図2のマーカMと同じものである。この場合、マーカMに付与されているID“1”を、例えば、図4の入力フォームFの一行目のマーカIDに入力する。続いて、図5のツール32tの先端は、マーカMのコーナー番号“0”に対応するコーナー位置を指し示している。したがって、マーカに付与されているコーナー番号“0”を、図4の入力フォームFの一行目のコーナーNOに入力する。続いて、図5のティーチペンダントTPには、ツール32tの先端に対応するロボット座標系の座標として、“50,50,50”が表示されている。したがって、図4の入力フォームFの一行目のX座標、Y座標及びZ座標のそれぞれに、“50”を入力する。
図3に示す表示制御部113は、検出部112により未登録のマーカが検出された場合に、その未登録のマーカに対応付けて入力フォームを表示させる。図6を参照して具体的に説明する。同図に示す撮影画像には、例示的に、未登録のマーカMuと、登録済みのマーカMrとが含まれている。そして、未登録のマーカMuに対応付けて入力フォームFが表示されている。なお、未登録のマーカMuに対応付けて表示させるのは入力フォームFに限定されず、未登録のマーカMuに対応するロボット座標系の位置を登録させるための誘導要素であればよい。誘導要素には、上記の入力フォームの他、例えば、入力フォームを表示させるためのURLやボタン、ポップアップ画面等が含まれる。また、登録済みのマーカMrに対応付けて誘導要素をさらに表示させてもよい。登録済みのマーカMrに対応する入力フォームには、既に登録されている内容を表示することが望ましい。
表示制御部113は、撮影画像に含まれるマーカのコーナー位置のいずれかが指定されると、その指定されたコーナー位置に対応する入力フォームの入力欄を他の入力欄よりも目立たせて表示させる。図6の入力フォームFでは、コーナーNO“1”に対応するマーカMuのコーナー位置が指定され、そのコーナーNO“1”に対応する二行目の入力欄が、他の行の入力欄よりも目立つように表示されている。目立つように表示させることには、例えば、目立たせる入力欄の色や模様、枠線の太さ等を、他の行にある入力欄の色や模様、枠線の太さ等と比べて目立つように変更することが含まれる。
図3に示す登録部114は、入力フォームFに入力された内容に基づいて、マーカのコーナー位置ごとのロボット座標系上の位置情報を生成し、上述したマーカ配置情報に含めて登録する。これにより、カメラ座標系のマーカMの位置とロボット座標系のマーカMの位置とを対応付けることが可能になる。
ここで、マーカMにある四つのコーナー位置のうち、三つ以上のコーナー位置に関する情報を入力フォームFに入力して、マーカ配置情報に登録することが好ましいが、これに限定されない。例えば、マーカMにある一つのコーナー位置に関する情報を登録し、その登録した一つのコーナー位置に関する情報と、そのマーカMに対応するマーカ情報に含まれるサイズ情報及び形状情報とに基づいて、他の三つのコーナー位置を算出し、マーカ配置情報に登録してもよい。また、マーカ配置情報に登録する対象は、マーカのコーナー位置に限定されず、マーカの特定の位置であればよく、その特定の位置を三つ以上登録してもよい。
マーカ座標系設定部115は、検出部112により検出されたマーカを基準にして三次元のマーカ座標系を設定する。例えば、マーカの特定の点(基準点)を基準にして三次元のマーカ座標系を設定することができる。検出されたマーカが複数存在する場合には、例えば、基準にするマーカを作業員が任意に選択してマーカ座標系を設定してもよいし、撮影画像の中心に最も近い位置にあるマーカを基準にしてマーカ座標系を設定してもよい。マーカの特定の点は、例えば、マーカの中心位置又はコーナー位置のいずれかであってもよいし、作業員がタッチパネル上で選択した位置であってもよい。
算定部116は、検出部112により検出された登録済みのマーカのカメラ座標系及びマーカ座標系それぞれにおけるコーナー位置に基づいて、カメラ座標系とマーカ座標系との座標を変換するための変換式を算定する。以下に、具体的に説明する。
まず、登録済みのマーカのコーナーNO“0”、“1”、“2”の各座標に基づいてカメラ座標系A及びマーカ座標系Bをそれぞれ以下(1)のように定義する。ここで、コーナーNO“0”のカメラ座標系の座標を(x0、y0、z0)とし、同マーカ座標系の座標を(x'0、y'0、z'0)とする。コーナーNO“1”のカメラ座標系の座標を(x1、y1、z1)とし、同マーカ座標系の座標を(x'1、y'1、z'1)とする。コーナーNO“2”のカメラ座標系の座標を(x2、y2、z2)とし、同マーカ座標系の座標を(x'2、y'2、z'2)とする。
上記(1)のカメラ座標系A及びマーカ座標系Bを用いてカメラ座標系とマーカ座標系との変換行列(A0、B0、Mt)を算出する。この変換行列を構成する座標A0、座標B0及び回転行列Mtを、それぞれ以下(2)のように定義する。
上記(7)から(10)の変換式により、カメラ座標系とマーカ座標系とを対応付けることができ、マーカ配置情報により、マーカ座標系とロボット座標系とを対応付けることができる。これにより、カメラ座標系とロボット座標系とを対応付けることも可能となる。
上記(7)から(10)の変換式を利用して、例えば、表示部16にマニピュレータ3のモデルをAR表示させることや、マニピュレータ3の動作を表示部16上でシミュレーションすることを行うことができる。
図7を参照して、実施形態に係る撮影装置1の動作の一例について説明する。
最初に、撮影装置1の制御部11は、例えば、図4に示す入力フォームFを表示部16に表示させる(ステップS101)。入力フォームFを表示させるトリガーは、例えば、作業員の操作指示であってもよいし、ティーチペンダントTPを接続するロボット制御装置2からの表示指示であってもよい。
続いて、撮影装置1の制御部11は、入力フォームFに入力された内容に基づいて、マーカのコーナー位置ごとのロボット座標系上の位置情報を登録する(ステップS102)。
続いて、撮影装置1の撮影部14は、マニピュレータ3の作業領域を含む画像を撮影する(ステップS103)。
続いて、撮影装置1の制御部11は、上記ステップS103で撮影される画像からマーカを検出する(ステップS104)。
続いて、撮影装置1の制御部11は、上記ステップS104において未登録のマーカが検出されたか否かを判定する(ステップS105)。この判定がNOである場合(ステップS105;NO)に、撮影装置1の制御部11は、後述するステップS108に処理を移行する。
上記ステップS105で未登録のマーカが検出されたと判定した場合(ステップS105;YES)に、撮影装置1の制御部11は、未登録のマーカに対応付けて入力フォームを表示させる(ステップS106)。
続いて、撮影装置1の制御部11は、上記ステップS106で表示させた入力フォームに入力された内容に基づいて、未登録のマーカのコーナー位置ごとのロボット座標系上の位置情報を登録する(ステップS107)。
続いて、撮影装置1の制御部11は、上記ステップS104で検出されたマーカのうち、基準になるマーカのカメラ座標系及びマーカ座標系それぞれにおけるコーナー位置に基づいて、カメラ座標系とマーカ座標系との座標を変換するための変換式を算定する(ステップS108)。
続いて、撮影装置1の制御部11は、上記ステップS108で算定された変換式を用いて表示部16にマニピュレータ3のモデルをAR表示させることや、そのモデルを用いてマニピュレータ3の動作をシミュレーションする(ステップS109)。そして、本動作を終了する。
上述したように、実施形態に係る撮影装置1によれば、マニピュレータ3の作業領域を含む画像を取得し、その画像に未登録のマーカが含まれる場合に、そのマーカに対応付けて入力フォームFを表示させることができ、その入力フォームFに従って、マーカのコーナー位置ごとのロボット座標系の座標を入力させて登録させることが可能となる。さらに、登録済みのマーカに対応付けて入力フォームFを表示させてもよく、その場合には、入力フォームの内容を参照して、既に登録されている内容を確認することや修正することが可能となる。
したがって、マニピュレータ3の作業領域にマーカを配置して撮影すると、その撮影した画像に含まれるマーカに対応付けて表示される入力フォームに従って、そのマーカのコーナー位置に対応するロボット座標系の位置を登録することや確認することが可能となる。
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、撮影装置1が、イメージセンサ(撮影部14)、距離計測センサ(座標取得部15)及び図3に示す各構成要素を備える態様について説明したが、これに限定されない。例えば、それぞれの構成要素を複数の装置に分散し、それら複数の装置を含むシステムとして実現してもよい。例示的に、図3に示す撮影装置1の各構成要素をサーバ装置に備え、そのサーバ装置が、イメージセンサ及び距離計測センサからネットワークを介して画像及び点群データを取得し、取得した画像に基づいてマーカを検出し、ネットワークを介して画像や入力フォーム等を撮影装置1に送信してもよい。
また、上述した実施形態では、マーカのコーナー位置にコーナー識別子を付与し、コーナー位置を指し示すツール32tの先端に対応するロボット座標系の座標を入力フォームFに入力しているが、これに限定されない。マーカの特定の位置にその位置を特定する位置識別子を付与し、特定の位置を指し示すツール32tの先端に対応するロボット座標系の座標を入力フォームFに入力できればよい。
図8を参照して、具体的に説明する。同図に示すマーカMaの周縁部の内側に付与されている識別画像Iaには、マーカを特定するためのマーカ識別子として“10”が付与され、マーカMaの三つの特定の位置(×印の位置)付近には、特定の位置を特定するための位置識別子として“1”~“3”までの番号が付与されている。
また、上述した実施形態では、溶接ロボットを用いて説明したが、これに限定されない。例えば、ピッキング等を行うハンドリングロボットを含む産業用ロボットや、作業領域上で動き、位置合わせを行う必要がある機器全般に対して本発明を適用することができる。機器全般に適用する場合、上述した実施形態で用いた溶接ロボット及びロボット座標系を、それぞれ対象機器及び対象機器座標系と置き換えることができる。
1…撮影装置、2…ロボット制御装置、3…マニピュレータ、11…制御部、12…記憶部、13…通信部、14…撮影部、15…座標取得部、16…表示部、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…溶接電源部、31…多関節アーム、32…溶接トーチ、32t…ツール、100…溶接ロボットシステム、111…画像取得部、112…検出部、113…表示制御部、114…登録部、115…マーカ座標系設定部、116…算定部
Claims (6)
- 対象機器の作業領域を含む画像を取得する画像取得部と、
前記画像にマーカが含まれる場合に、前記マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させるための誘導要素を、前記マーカに対応付けて表示させる表示制御部と、
を備えるマーカ位置登録装置。 - 前記誘導要素は、前記対象機器座標系の位置を入力させる入力フォームであり、
前記入力フォームは、前記対象機器の特定箇所が前記マーカの特定の位置を指し示しめしているときの当該特定箇所に対応する前記対象機器座標系の座標を、前記マーカの特定の位置ごとに入力させる入力欄を含み、
前記入力フォームに入力された内容に基づいて、前記対象機器座標系の位置を登録する登録部をさらに備える、
請求項1記載のマーカ位置登録装置。 - 前記表示制御部は、前記画像に含まれる前記マーカの特定の位置のいずれかが指定されると、当該指定された前記マーカの特定の位置に対応する前記入力欄を他の前記入力欄よりも目立たせて表示させる、
請求項2記載のマーカ位置登録装置。 - 前記対象機器座標系の位置が登録されていない未登録のマーカを前記画像から検出する検出部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記検出部により検出された前記未登録のマーカに対応付けて前記誘導要素を表示させる、
請求項1又は2記載のマーカ位置登録装置。 - 前記誘導要素は、前記対象機器座標系の位置を入力させる入力フォームへの導線である、
請求項1記載のマーカ位置登録装置。 - コンピュータを、
対象機器の作業領域を含む画像を取得する画像取得部、
前記画像にマーカが含まれる場合に、前記マーカの特定の位置に対応する対象機器座標系の位置を登録させるための誘導要素を、前記マーカに対応付けて表示させる表示制御部、
として機能させるマーカ位置登録プログラム。
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2022
- 2022-08-10 JP JP2022128222A patent/JP2024025076A/ja active Pending
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