JP2023054853A - 管継手、管継手に備えられるスペーサおよびスペーサを構成する分割片 - Google Patents

管継手、管継手に備えられるスペーサおよびスペーサを構成する分割片 Download PDF

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Abstract

【課題】スペーサを装着する際、スペーサの心出し作業を容易にし得る管継手を提供する。【解決手段】挿し口12と受口15との管軸方向Cにおける相対的な移動を制限するためのスペーサ40が挿し口12の先端部12aと受口15の奥端面19との間に装着され、スペーサ40は、挿し口12の先端部12aと受口15の奥端面19との間に挟まれる筒状のスペーサ本体41と、受口15の内周面20に当接する心出し用当接面45と、挿し口12の離脱方向Aにおいて受口15の奥端面19から離間する離間面47とを有し、スペーサ40の離間面47と受口15の奥端面19と内周面20とに囲まれた隙間48が形成され、隙間48はスペーサ本体41の端部41aが受口15の奥端面19に接触する接触部50よりも径方向Bにおける外側にあり、離間面47は径方向Bにおいて接触部50と心出し用当接面45との間にわたって形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、離脱防止機能を有する管継手と、この管継手に備えられるスペーサと、スペーサを構成する分割片とに関する。
従来、この種の管継手としては、例えば図24に示すように、一方の管201の挿し口202が他方の管203の受口204に挿入され、受口204の内周面に形成された溝205にロックリング206が収容され、受口204の奥側からロックリング206に係合可能な突部207が挿し口202の外周面に形成されたものがある。
挿し口202の外周面と受口204の内周面との間にシール用のゴム輪208が設けられ、ゴム輪208を挿し口202の外周面と受口204の内周面との間に押し込む押輪209がボルト,ナット210によって受口204の開口端面に締結されている。
また、このような管継手200には、挿し口202と受口204との管軸方向Cにおける相対的な移動を制限するためのスペーサ212が備えられている。スペーサ212は、円筒状の部材であり、挿し口202の先端部と受口204の奥端面213との間に挟まれて装着されている。
これによると、スペーサ212を設けることにより、挿し口202と受口204との管軸方向Cにおける相対的な移動が制限されるため、管路に対して不平均力が働く部分(例えば管路の曲管部や交叉部等)では、管継手200は動かないように拘束され、挿し口202と受口204との間の伸縮機能および挿し口202と受口204との曲がり機能が規制される。
これにより、管路が不平均力の作用する方向へ伸縮或いは屈曲して管継手200のシール性に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
尚、上記のようなスペーサ212を備えた管継手200は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2004-162854
しかしながら上記の従来形式では、スペーサ212の外周面212aは受口204の内周面204aから離間しており、スペーサ212の外周面212aと受口204の内周面204aとの間には、間隙214が全周にわたって形成されている。このため、スペーサ212を受口204の内部に装着する際、スペーサ212の位置が径方向Bへずれ易く、スペーサ212の中心を受口204の中心に合わせる心出し作業に手間を要するといった問題がある。
本発明は、スペーサを装着する際、スペーサの心出し作業を容易にし得る管継手、管継手に備えられるスペーサおよびスペーサを構成する分割片を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、挿し口が受口に挿入され、
受口の内周面に形成された溝にロックリングが収容され、
受口の奥側からロックリングに係合可能な係合部が挿し口の外周面に形成された管継手であって、
挿し口と受口との管軸方向における相対的な移動を制限するためのスペーサが挿し口の先端部と受口の奥端面との間に装着され、
スペーサは、挿し口の先端部と受口の奥端面との間に挟まれる筒状のスペーサ本体と、受口の内周面に当接する心出し用当接面と、挿し口の離脱方向において受口の奥端面から離間する離間面とを有し、
スペーサの離間面と受口の奥端面と内周面とに囲まれた隙間が形成され、
隙間はスペーサ本体の管軸方向における端部が受口の奥端面に接触する接触部よりも径方向における外側にあり、
離間面は径方向において接触部と心出し用当接面との間にわたって形成されているものである。
これによると、スペーサの心出し用当接面が受口の内周面に当接することにより、スペーサの取付位置が径方向にずれることはなく、スペーサの中心が受口の中心に合致するため、スペーサを装着する際、受口に対するスペーサの心出し作業を容易にし得る。
また、挿し口に挿入方向の力(以下、挿入力と称する)が働いて、挿入力の反力が受口の奥端面からスペーサ本体に作用しても、スペーサの離間面と受口の奥端面との間には隙間が形成され、スペーサの離間面は受口の奥端面に接触せずに奥端面から離間しているため、挿入力の反力は受口の奥端面からスペーサの離間面にほとんど作用しない。これにより、スペーサの離間面が形成されている部分の変形を低減することができる。
本第2発明における管継手は、スペーサはスペーサ本体の外周から径方向における外側へ突出した突起部を有し、
心出し用当接面が突起部の外周に形成され、
離間面は、突起部に形成され、接触部から心出し用当接面に向かうほど挿し口の離脱方向へ傾斜しており、
接触部は受口の奥端面に向き合うスペーサ本体の端面と離間面との境界部分に形成されるものである。
これによると、挿し口に挿入力が働いて、挿入力の反力が受口の奥端面からスペーサ本体に作用しても、スペーサの離間面と受口の奥端面との間には隙間が形成され、スペーサの離間面は受口の奥端面に接触せずに奥端面から離間しているため、挿入力の反力は受口の奥端面からスペーサの離間面にほとんど作用しない。これにより、スペーサの突起部の変形を低減することができる。
本第3発明における管継手は、突起部は管軸方向におけるスペーサ本体の複数個所に形成され、
離間面は受口の最も奥端側にある突起部に形成され、
心出し用当接面が各突起部の外周に形成され、
管軸方向において対向する突起部間に、径方向における内側へ陥没した凹状の陥没部が形成されるものである。
これによると、スペーサの複数の突起部の心出し用当接面がそれぞれ受口の内周面に当接することにより、スペーサを装着する際のスペーサの姿勢が安定するため、スペーサの心出しの作業性が向上する。
また、突起部間に陥没部を形成しているため、スペーサを軽量化することができる。
本第4発明における管継手は、接触部は径方向におけるスペーサ本体の外周面と内周面との間の領域内に位置するものである。
これによると、挿し口に挿入力が働いた場合、挿入力がスペーサ本体に作用する箇所と、その反力がスペーサ本体に作用する箇所(すなわち接触部の箇所)との、径方向における距離が短縮される。このため、スペーサに作用する曲げモーメントが低減され、スペーサに作用する力のほとんどが管軸方向における圧縮力となり、これにより、スペーサの強度を容易に保つことができる。
本第5発明は、上記第1発明から第4発明のいずれか1項に記載の管継手に備えられるスペーサであって、
周方向において複数の円弧状の分割片に分割され、
周方向において隣接する分割片の端部同士が接続されているものである。
これによると、受口の内部において、複数の分割片同士を接続することにより、円筒状のスペーサを組み立てることができる。
本第6発明は、上記第5発明に記載のスペーサを構成する分割片であって、
両端部に接続部を有するものである。
これによると、周方向において隣接する一方の分割片の接続部と他方の分割片の接続部とを接続装置で接続することにより、両分割片同士を接続することができる。
以上のように本発明によると、スペーサの心出し用当接面が受口の内周面に当接することにより、スペーサの中心が受口の中心に合致するため、スペーサを装着する際、スペーサの心出し作業を容易にし得る。
本発明の実施の形態における管継手を有する管路の図である。 同、管継手の断面図である。 同、管継手に備えられるロックリングを拡径するときの図である。 同、管継手の一部拡大断面図である。 同、管継手に備えられるスペーサの正面図である。 同、管継手に備えられるスペーサを構成する分割片の正面図である。 図6におけるX-X矢視図である。 図6におけるY-Y矢視図である。 図6におけるZ-Z矢視図である。 同、スペーサの分割片同士の接続構造を示す断面図である。 同、スペーサの分割片同士を接続するための接続板の図である。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図である。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図である。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図であって、下部半円体に設けられた心出し用ボルトの周辺部を拡大表示したものである。 同、スペーサを組み立てる際に使用されるボルト固定用治具の図である。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図である。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図であって、心出し用ボルトの周辺部を拡大表示したものである。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図である。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図である。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図であって、心出し用ボルトの周辺部を拡大表示したものである。 同、スペーサを組み立てる手順を示す図である。 同、管継手の管同士の接合方法を示す断面図である。 同、管継手に備えられたスペーサに作用する力を示す断面図である。 従来の管継手の断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、1は複数の管を接合して形成された管路であり、この管路1は屈曲部2を有しており、屈曲部2において不平均力3が働く。
このような管路1において、10は離脱防止機能を有する管継手であり、一方の管11の一端部に形成された挿し口12が他方の管14の他端部に形成された受口15に挿入されている。尚、これら管11,14には例えばダクタイル鉄管等が使用されている。
図2は管継手10の断面図であり、挿し口12の外周には挿し口突部17(係合部の一例)が全周にわたり形成されている。挿し口突部17は挿し口12の先端面12aから挿し口12の離脱方向Aに所定長さだけ後退した箇所に形成されている。
受口15は奥端部に円環状の奥端面19を有している。奥端面19は、受口15の内周面20の奥端部から径方向Bにおける内側に向かって全周にわたり形成され、管軸方向Cにおいて挿し口12の先端面12aに対向している。
受口15の内周面20にはロックリング収容溝21(溝の一例)が全周にわたり形成されている。ロックリング収容溝21には、ロックリング22と、ロックリング22を径方向Bにおける内向きに押圧する円環状の押圧部材23とが収容されている。
図3に示すように、ロックリング22は、一箇所が切断された一つ割り構造のリングであり、切断部分25の幅26を拡大器27で拡大することによって拡径し、拡大器27を切断部分25から取り外すことによって縮径して元の径に戻るような弾性を有している。
図2に示すように、挿し口突部17が挿し口12の離脱方向Aにおいて受口15の奥側からロックリング22に係合することにより、挿し口12が受口15から離脱するのを防止できる。
ロックリング22よりも受口15の開口端面29の側において、径方向Bに圧縮されて挿し口12の外周面と受口15の内周面との間をシールするシールリング30が設けられている。シールリング30は、ゴム製のリング(ゴム輪)であり、挿し口12の外周面と受口15の内周面との間に挿入される。
受口15の開口端面29には、シールリング30を受口15の奥側へ押圧する押輪31が設けられている。押輪31は、受口15の開口端面29に当接する当接部32を有しており、複数のT頭ボルト33およびナット34によって受口15の開口端面29に連結されている。
管軸方向Cにおけるロックリング22とシールリング30との間には、シールリング30が押輪31に押されてロックリング収容溝21内へ入り込んでしまうのを防止するためのバックアップリング36が設けられている。バックアップリング36は、ロックリング22に隣接して配置されており、一箇所が切断された一つ割り構造のリングであって、弾性を有する樹脂等の材質で製造されている。
挿し口12と受口15との管軸方向Cにおける相対的な移動を制限するためのスペーサ40が挿し口12の先端面12aと受口15の奥端面19との間に装着されている。図2,図4,図5に示すように、スペーサ40は、挿し口12の先端面12aと受口15の奥端面19との間に挟まれる円筒状のスペーサ本体41と、スペーサ本体41の外周面41bから径方向Bにおける外側へ突出した第1および第2突起部42,43とを有している。第1および第2突起部42,43は管軸方向Cにおけるスペーサ本体41の両端部(2箇所)に全周にわたり形成されている。このうち、第1突起部42は受口15の奥端面19に近い方の端部であるスペーサ本体41の一端部に形成され、第2突起部43は挿し口12の先端面12aに近い方の端部であるスペーサ本体41の他端部に形成されている。
図4,図9に示すように、第1突起部42と第2突起部43とは同じ断面形状を有しており、これら第1および第2突起部42,43の断面はそれぞれ、径方向Bにおける外側ほど管軸方向Cにおける幅Wが縮小する台形状に形成されている。第1および第2突起部42,43の外周にはそれぞれ、受口15の内周面20に当接する心出し用当接面45が全周にわたり形成されている。
第1突起部42(受口15の最も奥端側にある突起部の一例)には、挿し口12の離脱方向Aにおいて受口15の奥端面19から離間する離間面47が全周にわたり形成されている。図2,図4に示すように、受口15の内部には、離間面47と受口15の奥端面19と受口15の内周面20とに囲まれた隙間48が全周にわたり形成されている。
隙間48は、スペーサ本体41の管軸方向Cにおける一端部が受口15の奥端面19に接触する接触部50よりも、径方向Bにおける外側にある。接触部50の形態は、図4に示すように、管継手10の径方向Bに沿った断面において点接触であるが、管継手10の周方向Dにおいて円形の線接触となる。
図4,図8,図9に示すように、離間面47は、径方向Bにおいて接触部50と第1突起部42の心出し用当接面45との間にわたって形成されており、接触部50から第1突起部42の心出し用当接面45に向かうほど挿し口12の離脱方向Aへ傾斜している。
接触部50は、受口15の奥端面19に向き合うスペーサ本体41の一端面41aと離間面47との境界部分に全周にわたり形成されており、径方向Bにおけるスペーサ本体41の外周面41bと内周面41cとの間の領域内に位置している。
管軸方向Cにおいて対向する両突起部42,43間には、径方向Bにおける内側へ陥没した凹状の陥没部51が全周にわたり形成されている。
また、図5~図9に示すように、スペーサ40は周方向Dにおいて複数個(例えば図5では6個)の円弧状の分割片60a~60fに分割されている。すなわち、各分割片60a~60fは周方向Dにおいて複数個に分割されたスペーサ本体41と第1および第2突起部42,43とを有している。
周方向Dにおいて隣接する分割片60a~60fの端部同士が接続装置61によって接続されている。図5,図10,図11に示すように、接続装置61は接続板62とボルト63と座金64とを有している。接続板62には2個の貫通孔65,66が形成され、このうち一方の貫通孔65は長孔である。
図6,図7に示すように、各分割片60a~60fの両端部にはねじ孔67(接続部の一例)が形成されている。これらねじ孔67は各分割片60a~60fのスペーサ本体41の内周面41cに形成されている。
図10に示すように、2本のボルト63を、座金64と接続板62の両貫通孔65,66とに挿通し、周方向Dにおいて隣接する一方の分割片60a~60fのねじ孔67と他方の分割片60a~60fのねじ孔67とに螺合して締め付けることにより、一方の分割片60a~60fと他方の分割片60a~60fとが接続される。
また、図6~図8に示すように、分割片60a~60fの周方向Dにおけるいずれか片方の端面には、複数の心出し用孔70が形成されている。これら心出し用孔70は各分割片60a~60fの第1および第2突起部42,43の端面に開口している。
また、図6,図7,図9に示すように、各分割片60a~60fの周方向Dにおける中央部には、スペーサ本体41の外周面41bと内周面41cとに貫通する差込孔71が形成されている。
以下、上記管継手10における管11,14同士の接合方法を説明する。
先ず、以下のようにして受口15の内部にスペーサ40をセットする。
図12に示すように、受口15の内周面20の下半分を占める3個の分割片60a~60cを受口15の内部にセットする。そして、図10に示すように接続板62とボルト63と座金64とを用いて、図12に示すように下半分の分割片60a~60c同士を接続することにより、スペーサ40の下半分に相当する下部半円体73を形成する。
下部半円体73の周方向Dにおける両端面74,75には心出し用孔70が開口しており、図13,図14に示すように、これら両端面74,75上にそれぞれ、ボルト固定用治具77をセットする。
尚、図15に示すように、ボルト固定用治具77は、後述する複数本の心出し用ボルト81(図13,図14参照)の向きを揃えたり供回りを防止するためのゴム製の弾性変形可能な板であり、板厚方向における表裏両面に貫通する2個の貫通孔78と切欠部79とを有している。切欠部79は、貫通孔78の内周の一部(約1/4)がボルト固定用治具77の外側縁に開放されるように形成されている。
その後、図13,図14に示すように、左右2本ずつ計4本の心出し用ボルト81のほぼ下半分を各々のボルト固定用治具77の貫通孔78(図15参照)と下部半円体73の両端面74,75の心出し用孔70とに挿入し、ナット82を各心出し用ボルト81に螺合してボルト固定用治具77の上面に当接させる。
この際、ボルト固定用治具77の貫通孔78の内周と心出し用ボルト81の外周とが接触しているため、各心出し用ボルト81の向きがずれるのを防止することができ、各心出し用ボルト81の向きを容易に揃えることができる。
次に、図16,図17に示すように、下部半円体73の両端面74,75から上方に突出している各心出し用ボルト81のほぼ上半分を別の左右一対の上位の分割片60d,60eの心出し用孔70に下方から挿入する。この状態で、図18に示すように、上位の左右一方の分割片60dの差込孔71(図6,図7参照)と他方の分割片60eの差込孔71とに突張棒84を差し込んで突っ張ることにより、左右一対の上位の分割片60d,60eが下部半円体73上から脱落しないように保持される。
その後、左右一対の上位の分割片60d,60e間に最上位の分割片60fをセットし、接続板62とボルト63と座金64とを用いて、上半分の分割片60d~60f同士を接続することにより、図18の実線で示すように、スペーサ40の上半分に相当する上部半円体85を形成する。
その後、図19に示すように、上下方向に長い柱状のジャッキ装置86を受口15内にセットする。尚、ジャッキ装置86は、支柱95を昇降させる油圧シリンダ97と、油圧シリンダ97の下端に設けられたベース板96と、支柱95の上端に設けられた受け板98とを有している。
ジャッキ装置86を作動させ、油圧シリンダ97のピストンロッド97aを伸ばして受け板98で上部半円体85を持ち上げ、上部半円体85の外周を受口15の内周面20に当て付ける。
この状態で、図20に示すように、各ナット82を回して上昇させ、上部半円体85の周方向Dにおける両端面88,89に各ナット82を当接させる。この際、ボルト固定用治具77の貫通孔78の内周と心出し用ボルト81の外周とが接触して心出し用ボルト81が固定されているため、心出し用ボルト81がナット82と一緒に供回りしてしまうのを防止することができる。
その後、図21に示すように、突張棒84を差込孔71から抜いて上部半円体85の分割片60d,60eから取り外し、ジャッキ装置86を受口15内から取り外して撤去する。さらに、図20の仮想線および図21の仮想線で示すように、両ボルト固定用治具77を下部半円体73の端面74,75上から取り外す。この際、ボルト固定用治具77を径方向Bにおける内側Eへ水平移動させることにより、心出し用ボルト81がボルト固定用治具77の貫通孔78内から切欠部79(図15参照)を通ってボルト固定用治具77の外方へ相対的に離脱するため、ボルト固定用治具77を取り外すことができる。
これにより、図5に示すように、上部半円体85の外周が受口15の内周面20に当て付けられた状態で、上部半円体85が心出し用ボルト81およびナット82を介して下部半円体73の上方に支持され、スペーサ40が心出しされた状態で受口15の内部にセットされる。
また、予め、一方の管11にバックアップリング36とシールリング30と押輪31とを外嵌しておく。そして、他方の管14のロックリング収容溝21にロックリング22と押圧部材23とを収容(セット)する。そして、図3に示すように、ロックリング22の切断部分25の幅26を拡大器27で拡大して、ロックリング22を拡径する。次に、図22に示すように、ロックリング22の切断部分25にL形状の拡径保持具90を挿入するとともに、拡大器27を取り外し、ロックリング22を拡径した状態に維持する。
その後、挿し口12を受口15に挿入して、挿し口突部17をロックリング22の受口開口端側から受口奥側へ通過させ、挿し口12の先端面12aをスペーサ40のスペーサ本体41の他端面41dに当接させる。この際、ロックリング22は拡径保持具90によって拡径状態に維持されているため、挿し口突部17は容易にロックリング22の内側を通過する。
次に、拡径保持具90を取り外して、ロックリング22を縮径させる。これにより、ロックリング22が挿し口12の外周に抱き付く。
その後、バックアップリング36を、管軸方向Cに移動して、受口15の内部に押し込み、ロックリング22に隣接させる。
さらに、シールリング30を管軸方向Cに移動して挿し口12の外周面と受口15の内周面との間に挿入し、T頭ボルト33およびナット34を用いて押輪31を受口15の開口端に連結し、押輪31の当接部32が受口15の開口端面29に当接するまで、T頭ボルト33およびナット34を締め込む。これにより、図2に示すように、シールリング30が挿し口12の外周面と受口15の内周面との間に押し込まれて径方向Bにおいて圧縮される。これにより、管継手10において管11,14同士が接合される。
このようなスペーサ40を備えた管継手10の作用を以下に説明する。
図4に示すように、スペーサ40の心出し用当接面45が受口15の内周面20に当接することにより、スペーサ40の取付位置が径方向Bにずれることはなく、スペーサ40の中心が受口15の中心に合致するため、スペーサ40を装着する際、受口15に対するスペーサ40の心出し作業を容易にし得る。この際、第1および第2突起部42,43の心出し用当接面45がそれぞれ受口15の内周面20に当接するため、スペーサ40を装着する際のスペーサ40の姿勢が安定し、スペーサ40の心出しの作業性が向上する。
また、両突起部42,43間に陥没部51を形成しているため、スペーサ40を軽量化することができる。
また、図23に示すように、挿し口12に挿入方向の力F1(以下、挿入力F1と称する)が働いて、挿入力F1の反力F2が受口15の奥端面19からスペーサ本体41に作用しても、スペーサ40の離間面47と受口15の奥端面19との間には隙間48が形成され、スペーサ40の離間面47は受口15の奥端面19に接触せずに奥端面19から離間しているため、反力F2は、接触部50からスペーサ本体41に作用し、スペーサ40の離間面47にはほとんど作用しない。これにより、スペーサ40の離間面47が形成されている部分すなわち第1突起部42の変形を低減することができる。
さらに、図8,図9,図23に示すように、接触部50は径方向Bにおけるスペーサ本体41の外周面41bと内周面41cとの間の領域内に位置しているため、挿入力F1がスペーサ本体41の他端面41dに作用する箇所52と、その反力F2がスペーサ本体41の一端面41aに作用する箇所(すなわち接触部50の箇所)との、径方向Bにおける距離Lが短縮される。このため、スペーサ40に作用する曲げモーメントが低減され、スペーサ40に作用する力のほとんどが管軸方向Cにおける圧縮力となり、これにより、スペーサ40の強度を容易に保つことができる。
上記実施の形態では、図1に示すように、一方の管11と他方の管14とを共に直管とし、これら両管11,14の管継手10の構成を示したが、両管11,14のいずれか一方が曲管であり他方が直管である管継手であってもよく、或いは、両管11,14のいずれか一方がT字管であり他方が直管である管継手であってもよい。
上記実施の形態では、図2に示すように、スペーサ40はスペーサ本体41と2つの突起部42,43とを有しているが、1つ或いは3つ以上の複数の突起部を有するものであってもよい。また、スペーサ40は両突起部42,43間に陥没部51を有しているが、陥没部51を埋めて無くしたものであってもよい。
上記実施の形態では、図5に示すように、スペーサ40を6個の分割片60a~60fに分割しているが、6個に限定されるものではなく、6個以外の複数個に分割してもよい。
10 管継手
12 挿し口
12a 挿し口の先端面
15 受口
17 挿し口突部(係合部)
19 受口の奥端面
20 受口の内周面
21 ロックリング収容溝(溝)
22 ロックリング
40 スペーサ
41 スペーサ本体
41a スペーサ本体の一端面
41b スペーサ本体の外周面
41c スペーサ本体の内周面
42,43 突起部
45 心出し用当接面
47 離間面
48 隙間
50 接触部
60a~60f 分割片
67 ねじ孔(接続部)
A 離脱方向
B 径方向
C 管軸方向
D 周方向

Claims (6)

  1. 挿し口が受口に挿入され、
    受口の内周面に形成された溝にロックリングが収容され、
    受口の奥側からロックリングに係合可能な係合部が挿し口の外周面に形成された管継手であって、
    挿し口と受口との管軸方向における相対的な移動を制限するためのスペーサが挿し口の先端部と受口の奥端面との間に装着され、
    スペーサは、挿し口の先端部と受口の奥端面との間に挟まれる筒状のスペーサ本体と、受口の内周面に当接する心出し用当接面と、挿し口の離脱方向において受口の奥端面から離間する離間面とを有し、
    スペーサの離間面と受口の奥端面と内周面とに囲まれた隙間が形成され、
    隙間はスペーサ本体の管軸方向における端部が受口の奥端面に接触する接触部よりも径方向における外側にあり、
    離間面は径方向において接触部と心出し用当接面との間にわたって形成されていることを特徴とする管継手。
  2. スペーサはスペーサ本体の外周から径方向における外側へ突出した突起部を有し、
    心出し用当接面が突起部の外周に形成され、
    離間面は、突起部に形成され、接触部から心出し用当接面に向かうほど挿し口の離脱方向へ傾斜しており、
    接触部は受口の奥端面に向き合うスペーサ本体の端面と離間面との境界部分に形成されることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 突起部は管軸方向におけるスペーサ本体の複数個所に形成され、
    離間面は受口の最も奥端側にある突起部に形成され、
    心出し用当接面が各突起部の外周に形成され、
    管軸方向において対向する突起部間に、径方向における内側へ陥没した凹状の陥没部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の管継手。
  4. 接触部は径方向におけるスペーサ本体の外周面と内周面との間の領域内に位置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管継手。
  5. 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の管継手に備えられるスペーサであって、
    周方向において複数の円弧状の分割片に分割され、
    周方向において隣接する分割片の端部同士が接続されていることを特徴とするスペーサ。
  6. 上記請求項5に記載のスペーサを構成する分割片であって、
    両端部に接続部を有することを特徴とするスペーサの分割片。
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