JP2023054699A - 冷蔵庫、冷蔵庫の製造方法及び冷蔵庫の製品群 - Google Patents

冷蔵庫、冷蔵庫の製造方法及び冷蔵庫の製品群 Download PDF

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Abstract

Figure 2023054699000001
【課題】設置場所の自由度が増え、利便性に富んだ冷蔵庫を提供する。
【解決手段】
本発明の冷蔵庫1は第1筐体21と、第1筐体21の内部に収納され空気を冷却する熱交換部8と、第1筐体21に対して着脱可能な第2筐体51と、第2筐体51の内部に形成された貯蔵空間52と、第1筐体21に設けられた吹出部28及び吸込部27と、第2筐体51に設けられた給気部54及び排気部55と、を備え、第2筐体51が第1筐体21に取り付けられると、吹出部28が給気部54に接続されるとともに吸込部27が排気部55に接続され、熱交換部8で冷却された空気が貯蔵空間52へ供給されるものである。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は冷蔵庫、冷蔵庫の製造方法及び冷蔵庫の製品群に関する。
従来、冷蔵庫は、食品等を貯蔵する保冷室と保冷室を冷却する冷却機構とが1つの筐体に設けられており、設置場所から移動させることが困難である。そのため、冷蔵庫は、調理時の利便性を考慮して、通常、キッチンに設置されている。しかし、リビングなどで寛いでいるときに冷たい飲み物等が欲しくなるとキッチンまで取りに行かなければならない。
特開2008-275276号公報
そこで本発明では、そこで、設置場所の自由度が増え、利便性に富んだ冷蔵庫、冷蔵庫の製造方法及び冷蔵庫の製品群を提供することを目的とする。
実施形態の冷蔵庫は、第1筐体と、前記第1筐体の内部に収納され空気を冷却する熱交換部と、前記第1筐体に対して着脱可能な第2筐体と、前記第2筐体の内部に形成された貯蔵空間と、前記第1筐体に設けられた吹出部及び吸込部と、前記第2筐体に設けられた給気部及び排気部と、を備え、前記第2筐体が前記第1筐体に取り付けられると、前記吹出部が前記給気部に接続されるとともに前記吸込部が前記排気部に接続され、前記熱交換部で冷却された空気が前記貯蔵空間へ供給されるものである。
実施形態の冷蔵庫の正面図 機械室ユニットから保冷室ユニットを取り外した状態の冷蔵庫の縦断面図 図2のA-A断面図 実施形態の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図 機械室ユニットから保冷室ユニットを取り外した状態の斜視図 実施形態の冷蔵庫の要部拡大断面図 変更例5の冷蔵庫において機械室ユニットから中間保冷室ユニット及び保冷室ユニットを取り外した状態を示す縦断面図 (a)~(c)は変更例6の冷蔵庫における保冷室ユニットを示す断面図
実施形態について図面に基づき説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以下の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以下の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下の説明において、左右方向、前後方向、上下方向とは、冷蔵庫を正面から見たときの方向を示し、左右方向は冷蔵庫の幅方向に相当する。また、右、左、上、下、奥、背、手前とは、特に規定がない場合には冷蔵庫を正面から見たときの位置や側などを示す。
(1)冷蔵庫1の全体構成
図1に実施形態の冷蔵庫1を示す。冷蔵庫1は、機械室ユニット2と保冷室ユニット5とを備え、機械室ユニット2の第1筐体21と接するように保冷室ユニット5の第2筐体51が取り付けられている。本実施形態では、図1に示すように、機械室ユニット2の上に保冷室ユニット5が重ねて設けられている。
機械室ユニット2は空気を冷却して保冷室ユニット5へ供給する冷気を生成する。保冷室ユニット5の内部には、機械室ユニット2から供給された冷気によって冷却される貯蔵空間52が形成されている。貯蔵空間52は、飲み物や食品や化粧品等の貯蔵品を収納してこれらを冷却する。
(2)機械室ユニット2
機械室ユニット2は、直方体状の鋼板製の第1筐体21及びその内部に収納された熱交換部8等からなる機械室組立体である。第1筐体21の内部は、仕切壁22によって放熱室23と冷却室24に分割されている。
本実施形態では、仕切壁22は、発泡ウレタンや真空断熱材などの断熱材が内部に収納された断熱壁からなる。仕切壁22は、第1筐体21の内部を前後に分割するように左右方向(幅方向)に沿って設けられている。仕切壁22の前側には放熱室23が形成され、仕切壁22の後側には冷却室24が形成されている。
保冷室ユニット5を取り付ける取付壁21a以外の壁部、つまり、本実施形態では、冷却室24の左右壁、後壁及び底壁が、冷却室24の前方を区画する仕切壁22と同様、発泡ウレタンや真空断熱材などの断熱材が内部に収納された断熱壁から構成されている。
なお、本実施形態では、取付壁21aにおいて冷却室24を区画する部分(つまり、冷却室24の上壁)が断熱壁で構成されていないが、当該部分も他の壁部と同様、断熱材が内部に収納された断熱壁から構成してもよい。
熱交換部8は、冷却室24の空気を冷却するものであって、図4に示すような冷凍サイクルから構成されている。
熱交換部8を構成する冷凍サイクルは、高温高圧のガス状の冷媒を吐出する圧縮機81の冷媒出口から順番に、凝縮器82、ドライヤ83、キャピラリーチューブ84、冷却器85及びサクションパイプ86が配管により順に接続され、サクションパイプ86の出口側が圧縮機81の冷媒入口に接続されている。なお、放熱室23及び冷却室24の内部構造を理解しやすくするために、図2及び図3において電気配線や熱交換部8の一部を構成するキャピラリーチューブ84やサクションパイプ86や冷媒用の配管等は省略している。
凝縮器82及び冷却器85は、図2及び図3に示すように、密に配置されるように折り曲げられた冷媒管82a、85aと、冷媒管82a、85aに取り付けられたフィン82b、85bとを備えるフィンチューブ形の放熱部である。
具体的には、冷媒管82a、85aは、銅やアルミニウムなどの熱伝導率の高い材質からなり、複数の直線部82a1、85a1と、直線部82a1、85a1の端部を連結するようにU字状に折り返された折返し部82a2、85a2とを備えた蛇行状に形成されている。フィン82b、85bは、冷媒管の直線部82a1、85a1に所定ピッチで多数並べて取り付けられている。
このような熱交換部8では、封入された冷媒が、圧縮機81で圧縮されて高温高圧の気体状の冷媒に変化した後、凝縮器82において放熱する。すなわち、冷媒管82aの内部を冷媒が通過すると、フィン82bを介して冷媒と放熱室23との空気との熱交換が行われ、圧縮機81で圧縮された冷媒が冷却される。そして、凝縮器82において放熱した冷媒は、ドライヤ83を通ってからキャピラリーチューブ84へ供給され気化し易いように減圧される。キャピラリーチューブ84において減圧され液状となった冷媒は、冷却器85で気化することにより冷却器85を低温化して冷却室24の空気を冷却する。冷却器85を通過したガス冷媒は、サクションパイプ86を通って再び圧縮機81に吸い込まれ、一連のサイクルを繰り返す。
圧縮機81、凝縮器82、ドライヤ83、キャピラリーチューブ84及びサクションパイプ86は、放熱ファン87及び蒸発皿88とともに放熱室23に収納されている。冷却器85は、送風ファン89とともに冷却室24に収納されている。
放熱室23には、冷蔵庫幅方向の一方側(例えば、正面から見て左側)に寄せて放熱ファン87が設けられている。放熱ファン87は、放熱室23を左右に仕切るように配置され、放熱ファン87の吸込口87a側に第1空間S1を形成し、放熱ファン87の吹出口87b側に第2空間S2を形成している。第1空間S1は第1筐体21の前面に開口する外気導入口25を有し、第2空間S2は第1筐体21の前面に開口する排出口26を有する。
このような放熱室23では、放熱ファン87の動作によって外気導入口25から取り込まれた外部の空気が、図3において矢印F1で示すように排出口26へ向かって幅方向の一方へ向かって流れる。
放熱ファン87の吸込口87aに面する第1空間S1には、圧縮機81、凝縮器82、ドライヤ83、キャピラリーチューブ84、サクションパイプ86及び蒸発皿88が設けられている。
圧縮機81は放熱ファン87から冷蔵庫幅方向の他方側へ離れた位置に設けられている。本実施形態では、圧縮機81は外気導入口25と前後に対向する位置に設けられている。
凝縮器82は、圧縮機81と放熱ファン87との間における吸込口87aに寄った位置に、第1空間S1を流れる風の方向(幅方向)に対してフィン82bが平行となるように設けられている。
圧縮機81及び凝縮器82は、冷蔵庫1の冷却運転の実行中に発熱する発熱部材であり、放熱ファン87の動作によって放熱室23に発生する風により冷却される。
蒸発皿88は、上面に開口する上下方向に偏平な容器体であり、冷却器85の下方に設けられた水受け92より下方において開口するように配置されている。蒸発皿88の上方には水受け92の下方から延びるパイプ90の下側開口が設けられており、冷却器85から発生した除霜水がパイプ90を流れて蒸発皿88に流れ込む。このような蒸発皿88は、図3に示すような平面視において、圧縮機81と冷却器85の間に配置されている。
なお、蒸発皿88は、圧縮機81や凝縮器82の下方や上方など、圧縮機81や凝縮器82の近傍に設けられても良い。このように蒸発皿88を配置することで圧縮機81や凝縮器82の熱を受けて蒸発皿88に溜まった除霜水の蒸発を促進することができる。
また、圧縮機81の冷媒出口と凝縮器82とを接続する冷媒管の一部は、蒸発皿88の底面に沿うような平面状に複数回折り曲げられ、この平面状の部分が蒸発皿88の内部に配置されてもよい。このような平面状に折り曲げられた冷媒管は、蒸発皿88に溜まった除霜水に浸漬してこれと熱交換することで、当該冷媒管を流れる冷媒を冷却するとともに、蒸発皿88に溜まった除霜水を加熱して蒸発を促進する。
キャピラリーチューブ84及びサクションパイプ86のいずれか一方あるいは両方を冷却室24に収納してよい。また、キャピラリーチューブ84とサクションパイプ86とをロウ付けなどによって互いに熱交換可能に一体化してもよく、キャピラリーチューブ84とサクションパイプ86を離して配置してもよい。
放熱ファン87の吹出口87bに面する第2空間S2には、冷蔵庫1の動作を制御する制御装置9が収納されている。
冷却室24には、冷蔵庫幅方向の一方側(例えば、正面から見て左側)に寄せて送風ファン89が設けられている。送風ファン89は、吸込口89aが幅方向一方側を向き、吹出口89bが幅方向他方側(例えば正面から見て右側)を向くようにその回転軸を冷蔵庫幅方向に向けて設けられている。
送風ファン89のケーシングには仕切体91が設けられている。この仕切体91は、送風ファン89とともに冷却室24を左右に分断し、送風ファン89の吸込口89a側に第3空間S3を形成し、送風ファン89の吹出口89b側に第4空間S4を形成している。
なお、仕切体91は、第3空間S3と第4空間S4との間における空気の流通を完全に遮断するように両空間S3、S4を仕切ってもよく、また、第3空間S3と第4空間S4との間において空気の流通をある程度許容しつつ空気の流通を妨げるように両空間S3、S4を仕切ってもよい。
第3空間S3には、図3及び図6に示すように、第1筐体21の取付壁21aに開口する吸込部27が設けられ、吸込部27の近傍に温度検出部38が設けられている。温度検出部38は、吸込部27から第3空間S3に取り込まれた空気の温度を検出する。第4空間S4には、第1筐体21の取付壁21aに開口する吹出部28が設けられている。
吹出部28は吸込部27から取付壁21a上の離れた位置に設けられ、吸込部27と吹出部28との間に取付壁21aの一部が存在している。より具体的には、吸込部27及び吹出部28が設けられた取付壁21aの法線方向から見て(つまり、本実施形態では、図3に示すような平面視において)吸込部27と吹出部28との間には、送風ファン89とともに冷却器85が配置されている。
なお、冷却室24が放熱室23の後側に配置されている場合、吸込部27及び吹出部28は、冷却室24の前後方向中央部より後側に設けられていることが好ましい。冷却室24の前後方向中央部より後側に吸込部27及び吹出部28を設けることで、第2筐体51に設ける流路の長さが短くなり圧力損失を抑えつつ、貯蔵空間52の後側から冷気を供給することができ貯蔵空間52を効率的に冷却することができる。
冷却器85は、冷却室24を流れる風の方向(左右方向)に対してフィン85bが平行となるように冷却器85が設けられている。
冷却器85の下方には、冷却器85から発生する除霜水を受け止める水受け92が設けられている。水受け92の底面は放熱室23へ向けて(つまり、前方へ向けて)傾斜しており、その下端部分にパイプ90が接続されている。パイプ90は、仕切壁22を貫通して放熱室23に設けられた蒸発皿88の上方まで延び、水受け92で受け止めた除霜水を蒸発皿88へ導出する。
なお、本実施形態では、冷却器85が送風ファン89の吹出口89bと対向するように第4空間S4に設けられているが、吸込口89aと対向するように第3空間S3に冷却器85を設けてもよい。
図6に示すように、吸込部27の周囲には、取付壁21aから第1筐体21の外側へ突出する環状凸部29が吸込部27を取り囲むように設けられている。環状凸部29の内側には、吸込部27を開閉可能に閉塞する蓋30が設けられている。蓋30は、巻バネ等の付勢手段31によって吸込部27を閉塞するように支持されている。
吹出部28の周囲には、吸込部27と同様、取付壁21aから第1筐体21の外側へ突出する環状凸部32が吹出部28を取り囲むように設けられている。環状凸部32の内側には、図2に示すように、吹出部28を開閉可能に閉塞する蓋33が設けられている。蓋33は、巻バネ等の付勢手段34によって吹出部28を閉塞するように支持されている。
吸込部27及び吹出部28に設けられた蓋30、33は、保冷室ユニット5が機械室ユニット2の取付壁21aに取り付けられると、保冷室ユニット5に設けられた不図示の突起によって、付勢手段31、34の付勢力に抗して下方へ押し込まれ、吸込部27及び吹出部28を開放する。また、保冷室ユニット5を機械室ユニット2から取り外すと、付勢手段31、34の付勢力によって吸込部27及び吹出部28を閉塞するように蓋30、33が支持される。
このような冷却室24では、蓋30、33が吸込部27及び吹出部28を開放した状態で送風ファン89が動作すると、吸込部27から空気が取り込まれる。吸込部27から取り込まれた空気は、図3において矢印F2で示すように送風ファン89の吸込口89aに吸い込まれ吹出口89bから冷却器85へ向けて吹き出し、冷却器85において冷却された後、吹出部28へ向かって幅方向の一方へ向かって流れ、吹出部28から冷却室24の外部へ吹き出す。
また、第1筐体21には爪部37と手掛け部36が設けられている。爪部37は、取付壁21aから突出するように設けられており、保冷室ユニット5が第1筐体21の取付壁21aに取り付けられると、爪部37が保冷室ユニット5に設けられた穴部62に係止することで、保冷室ユニット5が機械室ユニット2に対して固定される。つまり、爪部37は、保冷室ユニット5の穴部62とともに、保冷室ユニット5と機械室ユニット2とを互いに結合して固定する結合部7を構成する。
爪部37は、操作部35を押圧操作することで、穴部62との係止が解除され保冷室ユニット5を機械室ユニット2から取り外すことができる。なお、爪部37は複数設けられることが好ましく、取付壁21aの対向する縁部に設けられることがより好ましい。本実施形態では、図5に示すように、第1筐体21の左右両縁部の前部に設けられている。このように結合部を左右両縁部それぞれに設けることで結合した状態を安定させることができる。また、結合部を爪部37と穴部62とから構成することで、保冷室ユニット5を容易に着脱することができる。
手掛け部36は、第1筐体21の前壁より前方に設けられており、後方を向いた手掛け面を有する。ユーザは、下方から手掛け部36に指を挿入して手掛け面に指をかけることで、冷蔵庫1の左右側方や上方に限られた隙間しか形成されない狭い空間に冷蔵庫1を設置した場合であっても、機械室ユニット2を前方へ容易に引き出すことができる。
(3)保冷室ユニット5
図1及び図2に示すように、保冷室ユニット5は、内部に貯蔵空間52が形成された第2筐体51と、第2筐体51の前面開口部を開閉可能に閉塞する断熱扉53と、把手66を備える保冷室組立体である。断熱扉53は第2筐体51の左右一方側の端部に設けられたヒンジ67によって回動可能に支持されている。
第2筐体51は、鋼板製の外箱と合成樹脂製の内箱との間隙にウレタンフォームや真空断熱パネルなどの断熱材を設けることで、前面が開口した断熱性を有した箱状体からなる。第2筐体51の下面が機械室ユニット2の第1筐体21を取り付ける取付壁51aとなっている。
第2筐体51の内部に形成された空間の後部には、第2筐体51の後壁から前方へ間隔をあけて板状の流路形成部材63が設けられている。流路形成部材63の前面には貯蔵品を収納する貯蔵空間52が区画され、流路形成部材63と第2筐体51の後壁との間には機械室ユニット2から供給される冷気が流れる流路64が形成されている。流路64には流路形成部材63を貫通する吹出口65が設けられており、流路64を流れる冷気が吹出口65より貯蔵空間52へ吹き出す。
第2筐体51は、第1筐体21の吹出部28及び吸込部27と対応する位置に取付壁51aに開口する給気部54及び排気部55が設けられている。つまり、給気部54及び排気部55は、第2筐体51を第1筐体21に取り付けた時に第1筐体21の吹出部28及び吸込部27と対向する位置に取付壁51aを貫通するように設けられている。
給気部54は、流路形成部材63の後方に設けられた流路64の下端と連通し、機械室ユニット2の吹出部28から吹き出した冷気を流路64へ供給する。排気部55は、貯蔵空間52に開口しており、貯蔵空間52の空気を第1筐体21の吸込部27へ排出する。
給気部54及び排気部55の周囲には、取付壁51aから貯蔵空間52側(上側)へ陥没する環状段部56及び環状段部57が給気部54及び排気部55を取り囲むように設けられている。第2筐体51を第1筐体21に取り付けた時に、環状段部56に環状凸部32が挿入され、環状段部57に環状凸部29が挿入される。
給気部54及び排気部55の内側には、給気部54及び排気部55を開閉可能に閉塞する蓋58、59が設けられている。蓋58、59は、巻バネ等の付勢手段60、61によって給気部54及び排気部55を閉塞するように支持されている(図2及び図6参照)。
給気部54及び排気部55に設けられた蓋58、59は、機械室ユニット2が保冷室ユニット5の取付壁51aに取り付けられると、機械室ユニット2に設けられた不図示の突起によって、付勢手段60、61の付勢力に抗して上方へ押し込まれ、給気部54及び排気部55を開放する。また、保冷室ユニット5を機械室ユニット2から取り外すと、付勢手段60、61の付勢力によって給気部54及び排気部55を閉塞するように蓋58、59が支持される。
把手66は、第2筐体51の上面に設けられている。把手66は、使用時に図1及び図2に示すように第2筐体51の上面に突出して第2筐体51との間にユーザが手を挿入する空間が開口し、使用時以外は第2筐体51の上面に沿うように収納される。
(4)冷蔵庫1の組み立て及び冷蔵庫1の動作
冷蔵庫1は、保冷室ユニット5に設けられた環状段部56、57及び穴部62を、機械室ユニット2に設けられた環状凸部29、32及び爪部37の位置に合わせて、機械室ユニット2の取付壁21aに保冷室ユニット5の取付壁51aを重ね合わせることで組み立てることができる。
このように機械室ユニット2に保冷室ユニット5を取り付けることで、機械室ユニット2の環状凸部29、32が保冷室ユニット5の環状段部56、57にそれぞれ挿入されるとともに、爪部37が穴部62に挿入される。環状凸部29、32が環状段部56、57に挿入されると、蓋30、33、58、59が吸込部27、吹出部28、給気部54及び排気部55を開放して、吹出部28が給気部54に接続されるとともに、吸込部27が排気部55に接続される。また、爪部37は、穴部62に挿入されると穴部62の内壁面に係止して機械室ユニット2に対して保冷室ユニット5を固定する。
そして、冷蔵庫1において貯蔵空間52を冷却するには、制御装置9が圧縮機81を駆動して冷却器85を低温化しつつ、放熱ファン87及び送風ファン89を起動する。これにより、冷却器85で冷却された空気が、吹出部28及び給気部54を通って流路64へ流れ込み、流路64を通って上方へ流れ吹出口65より貯蔵空間52に供給され、貯蔵空間52を冷却する。貯蔵空間52を流れた空気は、排気部55及び吸込部27を通って冷却室24の第3空間S3に戻り、再び冷却器85と熱交換して冷却される。制御装置9は、温度検出部38の検出温度が所定の温度範囲を維持するように圧縮機81及び送風ファン89を制御する。
また、放熱ファン87の送風作用により外気導入口25から第1空間S1へ第1筐体21の外部の空気が導入される。第1空間S1に導入された空気は、圧縮機81及び凝縮器82を冷却するとともに、蒸発皿88に貯まった除霜水の蒸発を促しながら放熱ファン87の吸込口87aへ向けて第1空間S1を流れる。そして、第1空間S1を流れた空気は、放熱ファン87の吸込口87aに取り込まれて吹出口87bより吹き出した後、第2空間S2を通って排出口26より第1筐体21の外部へ排出される。
貯蔵空間52が冷却された後、ユーザが操作部35を押圧操作して爪部37と穴部62との係止を解除してから保冷室ユニット5を上方へ引き上げると、機械室ユニット2より保冷室ユニット5が取り外される。保冷室ユニット5が機械室ユニット2から取り外されると、蓋30、33が吸込部27、吹出部28を閉塞して冷却室24への異物の進入を防ぎ、蓋58、59が給気部54及び排気部55を閉塞して貯蔵空間52から冷気が漏れ出ることを防ぐ。
(5)効果
本実施形態では、第1筐体21に対して着脱可能な第2筐体51が第1筐体21に取り付けられると、吹出部28が給気部54に接続されるとともに吸込部27が排気部55に接続され、熱交換部8で冷却された空気が貯蔵空間52へ供給される。そのため、ユーザは、貯蔵空間52が冷却された保冷室ユニット5を、重量の大きい圧縮機81が設けられた機械室ユニット2と分離して所望の場所に設置することができる。
第2筐体51の取付壁51aが第1筐体21の取付壁21aに直接接触するように保冷室ユニット5を機械室ユニット2に取り付けることで、吹出部28が給気部54に接続されるとともに吸込部27が排気部55に接続され、冷却器85で冷却された空気が貯蔵空間に供給することができ、機械室ユニット2と保冷室ユニット5とを簡便に接続することができる。
本実施形態では、熱交換部8が圧縮機81、凝縮器82及び冷却器85等を配管接続した冷凍サイクルで構成されているため、0℃~4℃程度の冷蔵温度帯から-10℃以下の冷凍温度帯まで幅広い温度帯に貯蔵空間52を冷却することができる。しかも、本実施形態では、冷媒管82aが密に配置されるように折り曲げられ凝縮器82を備えるため、冷媒管を放熱室23等に張り巡らすことなく少ないスペースで放熱能力を確保することができる。
本実施形態では、平面視において蒸発皿88が圧縮機81と冷却器85との間に配置されているため、空間効率よく蒸発皿88を放熱室23内に配置することができ、機械室ユニット2を小型化することができる。
本実施形態では、取付壁21aの法線方向から見て吸込部27と吹出部28との間に冷却器85が配置されているため、冷却器85を効率よく冷却室24に配置することができ、機械室ユニット2を小型化することができる。
本実施形態では、放熱室23が機械室ユニット2の前側に配置されているため、外気導入口25や排出口26が塞がれにくく放熱性能を確保することができる。また、冷却室24が機械室ユニット2の後側に配置されているため、冷却室24で生成した冷気を後方から貯蔵空間52へ供給しやすくなり、効率的に貯蔵空間52を冷却することができる。
本実施形態では、保冷室ユニット5が、機械室ユニット2から供給された冷気が流れる流路64を備えるため、貯蔵空間52へ冷気が吹き出す吹出口65と、貯蔵空間52の空気を機械室ユニット2の冷却室24へ戻す排気部55とを離れた位置に配置することができ、吹出口65から吹き出した冷気が貯蔵空間52を冷却すること無く排気部55へ吸い込まれるショートサーキットが発生しにくくなり。
本実施形態では、温度検出部38が機械室ユニット2の吸込部27の近傍に設けられており、温度検出部38のための電気配線を保冷室ユニット5に設ける必要がないため、保冷室ユニット5の構造を簡便化することができる。
(6)変更例
上記の実施形態の変更例を説明する。上記の実施形態に対して、以下に説明する複数の変更例のうちいずれか1つを適用しても良いし、以下に説明する変更例のうちいずれか2つ以上を組み合わせて適用しても良い。また、以下の変更例の他にも様々な変更が可能である。なお、上記した実施形態と同一又は対応する構成には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
(変更例1)
上記した実施形態では、機械室ユニット2の第1筐体21の前面に外気導入口25及び排出口26を設けたが、第1筐体21の側面に外気導入口25及び排出口26を設けてもよい。その場合、外気導入口25や排出口26を設ける第1筐体21の壁面から突出する突起を設けたり、外気導入口25や排出口26を設ける第1筐体21の壁面より保冷室ユニット5が突出するように機械室ユニット2に設けたりすることで、冷蔵庫1の設置時に外気導入口25や排出口26が塞がれることがなく、放熱室23に発生する熱を効率的に外部へ排出することができる。
(変更例2)
上記した実施形態では、機械室ユニット2の前側に放熱室23を形成し、後側に冷却室24を形成したが、前側に冷却室24を形成し、後側に放熱室23を形成してもよい。冷蔵庫1の後側に放熱室23を配置することで、圧縮機81の動作音がユーザに聞こえにくくなり。
なお、放熱室23を冷却室24の後側に形成する場合、外気導入口25及び排出口26を第1筐体21の背面や側面に設けることができる。その場合、外気導入口25や排出口26を設ける第1筐体21の壁面から突出する突起を設けたり、外気導入口25や排出口26を設ける第1筐体21の壁面より保冷室ユニット5が突出するように機械室ユニット2に設けたりすることで、冷蔵庫1の設置時に外気導入口25や排出口26が塞がれることがなく、放熱室23に発生する熱を効率的に外部へ排出することができる。
また、冷却室24を放熱室23の前側に形成する場合、保冷室ユニット5の第2筐体51に給気部54と連通する流路を第2筐体51の側壁に沿わせて設け、第2筐体51の側面から貯蔵空間52へ冷気を吹き出すように構成してもよい。これにより、第2筐体51に設ける流路長さが短くなり圧力損失を抑えることができるとともに、ショートサーキットの発生を抑え貯蔵空間52を効率よく冷却することができる。
(変更例3)
上記した実施形態では、保冷室ユニット5の下側に機械室ユニット2を取り付けたが、保冷室ユニット5の左側、右側、後側、上側に機械室ユニット2を取り付けてもよい。
つまり、機械室ユニット2の第1筐体21の左側壁や右側壁や後壁や底壁に吹出部28、吸込部27及び環状凸部29、32を設け、保冷室ユニット5の第2筐体の右側壁や左側壁や前壁や上壁に給気部54、排気部55及び環状段部56、57を設け、保冷室ユニット5の左側壁や、右側壁や、後壁や、上壁に機械室ユニット2を取り付けてもよい。
(変更例4)
機械室ユニット2は、第1筐体21の内部に放熱室23と冷却室24とを上下に区画してもよい。放熱室23と冷却室24とを上下を区画する場合、放熱室23を下方に区画し、冷却室24を放熱室23の上方に区画することが好ましい。このように放熱室23及び冷却室24を配置することで、重量の大きい圧縮機81を機械室ユニット2の下側に配置することができ、機械室ユニット2を保冷室ユニット5に取り付けた時の安定性が向上する。また、放熱室23に配置される蒸発皿88が冷却室24に配置された冷却器85の下方に配置されるため、冷却器85から発生した除霜水を機械室ユニット2内に配置された蒸発皿88へ排出しやすくなり、容易に除霜水を処理することができる。
なお、本変更例のように、第1筐体21の内部に放熱室23と冷却室24とを上下に区画する場合、冷蔵庫1の設置スペースを抑えることができることから、保冷室ユニット5の左側、右側又は後側に機械室ユニット2を取り付けることが好ましい。
このような場合、吹出部28及び吸込部27を機械室ユニット2の第1筐体21の上部や下部や上下方向中央部など任意の位置に設けることができるが、冷却室24と貯蔵空間52とを繋ぐ流路を短くするため、吹出部28及び吸込部27を機械室ユニット2の第1筐体21の上部(例えば、冷却室24の上下方向の中央部より上側)に設けることが好ましい。機械室ユニット2から供給される冷気が貯蔵空間52へ吹き出す吹出口65や、排気部55が貯蔵空間52に開口する部分(戻り口)は、保冷室ユニット5の第2筐体51の厚み方向に吹出部28及び吸込部27と対向するように配置されることが好ましく、吹出口65と戻り口とを左右方向や上下方向に離して配置することが好ましい。
また、冷却室24を放熱室23の上方に区画する場合、蒸発皿88は、圧縮機81より上方に配置してもよく、圧縮機81より下方に配置してもよく、また、少なくとも一部が圧縮機81と水平方向に重なるように配置してもよいが、圧縮機81より上方に蒸発皿88を配置することで、蒸発皿88に貯まった除霜水が圧縮機81で発生する熱の影響を受けやすくなり、除霜水の蒸発を促進できて好ましい。
(変更例5)
変更例5の冷蔵庫100を図7に示す。図7に示すように、この冷蔵庫100は、機械室ユニット2と保冷室ユニット5との間に中間保冷室ユニット150が設けられている。
中間保冷室ユニット150は、把手66に代えて吹出部128、吸込部127、環状凸部129、132、蓋130、133及び爪部137が第3筐体151の上面に設けられている点で保冷室ユニット5と異なる。
詳細には、中間保冷室ユニット150は、鋼板製の外箱と合成樹脂製の内箱との間隙にウレタンフォームや真空断熱パネルなどの断熱材を設けることで、前面が開口した断熱性を有した箱状体からなる第3筐体151を備える。
第3筐体151の下面は機械室ユニット2の取付壁21aに取り付けられる下側取付壁151aを構成し、第3筐体151の上面は保冷室ユニット5の取付壁51aに取り付けられる上側取付壁151bを構成する。
第3筐体151の内部に形成された空間の後部には、第3筐体151の後壁から前方へ間隔をあけて後壁部材163が設けられている。後壁部材163の前面には貯蔵品を収納する貯蔵空間152が区画され、後壁部材163と第3筐体151の後壁との間には機械室ユニット2から供給される冷気が流れる流路164が形成されている。流路164には後壁部材163を貫通する吹出口165が設けられており、流路164を流れる冷気が吹出口165より貯蔵空間152へ吹き出す。
第3筐体151は、下側取付壁151aに給気部154及び排気部155と、第1筐体21に設けられた爪部37が係止する穴部162が設けられ、上側取付壁151bに吹出部128及び吸込部127が設けられている。
給気部154及び排気部155は、第3筐体151を第1筐体21に取り付けた時に第1筐体21の吹出部28及び吸込部27と対向する位置に下側取付壁151aを貫通するように設けられている。給気部154及び排気部155の内側には、給気部154及び排気部155を開閉可能に閉塞する蓋158、159が設けられている。
給気部154は、後壁部材163の後方に設けられた流路164の下端と連通し、機械室ユニット2の吹出部28から吹き出した冷気を流路164へ供給する。排気部155は、貯蔵空間152に開口しており、貯蔵空間152の空気を第1筐体21の吸込部27へ排出する。
給気部154及び排気部155の周囲には、下側取付壁151aから貯蔵空間152側へ陥没する環状段部156及び環状段部157が給気部154及び排気部155を取り囲むように設けられている。第3筐体151を第1筐体21に取り付けた時に、環状段部156に環状凸部32が挿入され、環状段部157に環状凸部29が挿入される。
吹出部128及び吸込部127は、第2筐体51を第3筐体151に取り付けた時に第2筐体51の給気部54及び排気部55と対向する位置に上側取付壁152bを貫通するように設けられている。吹出部128は、後壁部材163の後方に設けられた流路164の上端と連通し、機械室ユニット2の吹出部28から吹き出し流路164を流れた冷気を、第2筐体51の給気部54を介して流路64へ供給する。
吹出部128及び吸込部127の周囲には、上側取付壁152bから上側へ突出する環状凸部129、132が吹出部128及び吸込部127を取り囲むように設けられている。環状凸部129、132の内側には、吹出部128及び吸込部127を開閉可能に閉塞する蓋130、133が設けられている。
爪部137は、第2筐体51の穴部62に対応する位置に上側取付壁151bから突出するように設けられている。保冷室ユニット5が第3筐体151の上側取付壁151bに取り付けられると、爪部137が保冷室ユニット5に設けられた穴部62に係止することで、保冷室ユニット5が中間保冷室ユニット150に対して固定される。
本変更例では、機械室ユニット2に中間保冷室ユニット150を取り付けることで、機械室ユニット2の環状凸部29、32が中間保冷室ユニット150の環状段部156、157にそれぞれ挿入されるとともに、爪部37が穴部162に挿入される。また、中間保冷室ユニット150に保冷室ユニット5を取り付けることで、中間保冷室ユニット150の環状凸部129、132が保冷室ユニット5の環状段部56、57にそれぞれ挿入されるとともに、爪部137が穴部62に挿入される。
機械室ユニット2に対して上記のように中間保冷室ユニット150及び保冷室ユニット5を取り付けることで、冷却器85で冷却された空気が、流路164、64を流れ吹出口165、65より貯蔵空間152、52に供給され、貯蔵空間152、52を冷却する。貯蔵空間152、52を流れた空気は、排気部55、155及び吸込部27、127を通って冷却室24の第3空間S3に戻り、再び冷却器85と熱交換して冷却される。
本変更例では、機械室ユニット2と保冷室ユニット5との間に中間保冷室ユニット150を追加することで、冷蔵庫1の貯蔵空間の容積を容易に拡張変更することができる。
なお、機械室ユニット2と保冷室ユニット5との間に中間保冷室ユニット150を複数設けてもよい。
また、本変更例において、流路164、64の途中や吹出部128や給気部54にダンパを設け、中間保冷室ユニット150の貯蔵空間152や保冷室ユニット5の貯蔵空間52へ供給する冷気量を調整してもよい。
また、中間保冷室ユニット150と保冷室ユニット5に貯蔵空間52、152の温度を検出する温度検出部を設け、当該温度検出部の検出温度に基づいて圧縮機81及び送風ファン89を制御してもよい。
(変更例6)
本変更例では、図8に示すように、貯蔵空間52の容積が異なる複数種類の冷蔵庫1A、1B、1Cが存在し、複数種類の冷蔵庫1A、1B、1Cが冷蔵庫の製品群を構成している。
複数種類の冷蔵庫1A、1B、1Cは、共通の機械室ユニット2を有し、冷蔵庫1A、1B、1Cの種類ごとに異なる保冷室ユニット5A、5B、5Cを有している。
各保冷室ユニット5A、5B、5Cは、貯蔵空間52A、52B、52Cの容積が異なる複数種類の第2筐体51A、51B、51Cをそれぞれ有している。各第2筐体51A、51B、51Cは、取付壁51Aa、51Ba、51Caの形状が共通している。
つまり、取付壁51Aa、51Ba、51Caはいずれも、機械室ユニット2の取付壁21aに設けられた吹出部28、吸込部27、環状凸部29、32、及び爪部37と対応する位置に、給気部54、排気部55、環状段部56、57、及び穴部62が設けられている。
これにより、いずれの保冷室ユニット5A、5B、5Cの第2筐体51A、51B、51Cであっても、共通の機械室ユニット2の第1筐体21に設けられた取付壁21aに取り付けることができる。第2筐体51A、51B、51Cが第1筐体21の取付壁21aに取り付けられると、吹出部28が給気部54に接続されるとともに吸込部27が排気部55に接続され、熱交換部8の冷却器85で冷却された空気が貯蔵空間52へ供給される。
本変更例では、1種類の機械室ユニット2を準備するとともに、貯蔵空間52A、52B、52Cの容積が異なる複数種類の保冷室ユニット5A、5B、5Cを準備し、1の機械室ユニット2に複数種類の保冷室ユニット5A、5B、5Cから選択した任意の保冷室ユニットを取り付けることで、冷蔵庫の商品群を構成する任意の冷蔵庫を製造することができる。
本変更例では、保冷室ユニット5を付け替えることで貯蔵空間52A、52B、52Cの容積が異なる冷蔵庫を簡単に製造することができる。
(変更例7)
上記の実施形態では、熱交換部8を冷媒の熱交換を利用した冷凍サイクルで構成したが、ペルチェ素子など別の原理を利用した種々の熱電変換機構から熱交換部を構成してもよい。
(変更例8)
上記した実施形態では、図5に示すように保冷室ユニット5と機械室ユニット2と固定する結合部7をそれぞれの筐体21,51の左右両側部の前部に設けたが、結合部7の配置や個数は、図5の例に限られない。
例えば、結合部7を筐体21,51の左右両縁部における前後方向の中間部に設けるようにしてもよいし、左右両縁部の後部に設けるようにしてもよい。あるいは筐体21,51の左右両縁部ではなく前後両縁部に設けてもよい。
また、図5に示した実施形態では結合部7をそれぞれ2箇所に設けて第1筐体21と第2筐体51とを結合しているが、結合部7を3箇所以上設けて第1筐体21と第2筐体51とを結合するようにしてもよい。その場合、第1筐体21および第2筐体51の前後方向および左右方向それぞれで離れた位置に結合部7を配置するとよい。あるいは、前後左右の中間部1箇所に結合部7を設けるようにしてもよい。結合部7を設ける個数によらず、結合部7の配置は、前後方向および左右方向でいずれかの方向に偏ることなく、釣り合いのとれた位置に設けるとより好ましい。
また、保冷室ユニット5の左側や右側や後側に機械室ユニット2を取り付ける場合であっても、前後方向、左右方向及び上下方向でいずれかの方向に偏ることなく、釣り合いのとれた位置に複数の結合部7を設けることが好ましい。
また、結合部7は、第1筐体21と第2筐体51とを連結固定するだけでなく、結合した状態では第1筐体21と第2筐体51とを互いに押し付け合う構成で設けるようにしてもよい。その場合、筐体21、51に設けられた環状段部56,57や環状凸部29、32など、第1筐体21と第2筐体51との合わせ面に、ソフトテープなどの弾性を有する封止部材を設け、第1筐体21と第2筐体51とを結合した状態で封止部材を圧縮させてもよい。このような封止部材を設けることで、吹出部および給気部と、吸込部および排気部とのそれぞれをより密着させることができる。
また、結合部7は吹出部28および給気部54と、吸込部27および排気部55との近傍に配置するとより密着させることができ好ましい
(変更例9)
上記した実施形態では、第1筐体21の前端部に手掛け部36を設けたが、冷蔵庫1の任意の位置に手掛け部36を設けることができる。例えば、第2筐体51に手掛け部36を設けてもよい。
また、第1筐体21や第2筐体51の左右側面や底面に手掛け部36を設けてもよい。第1筐体21や第2筐体51の底面に手掛け部36を設ける場合、第1筐体21や第2筐体51の底面と冷蔵庫1の設置面との間に空間を確保するための脚部を底面の一部に設けるとよい。こうすれば冷蔵庫1下方の空間に手を入れて手掛け部36に引っかけて冷蔵庫1を前方に引き寄せることが行いやすくなる。
また、第1筐体21及び第2筐体51の左右側面や底面を凹ませて後方に向いた面を有する手掛け部36を設けてもよい。このような場合、手掛け部36が筐体21,51から突出することがなく、狭い設置スペースに冷蔵庫1を設置しやすくなる。
(変更例10)
上記した実施形態では、機械室ユニット2から供給される冷気が流れる流路64を貯蔵空間52の後側に設けたが、貯蔵空間52の左右一方の側面に流路64を設けてよい。貯蔵空間52の左右一方の側面に流路64を設ける場合、断熱扉53を支持するヒンジ67が設けられた側(ヒンジ側)に流路64を設けてもよい。流路64をヒンジ67側に設けることで、流路64部分がユーザから見て開扉状態の断熱扉53の裏側に隠れ目立ちにくくなり、貯蔵空間52をすっきりさせることができる。
貯蔵空間52の側面に流路64を形成するには、例えば、第2筐体51の側壁から貯蔵空間52の内側へ間隔をあけて板状の流路形成部材63を設け、流路形成部材63と第2筐体51の側壁との間を機械室ユニット2から供給される冷気が流れる流路64としてもよい。その際、流路形成部材63の前端部は、流路形成部材63と第2筐体51の側壁との隙間を閉じるように、第2筐体51の側壁側へ折れ曲勝手居ることが好ましい。
なお、貯蔵空間52の左右一方の側面に流路64を設ける場合、吹出口65から吹き出した冷気のショートサーキットを防ぐため、左右他方の側面近傍に貯蔵空間52の空気を冷却室24へ戻す排気部55を設けてもよい。
1…冷蔵庫、2…機械室ユニット、5…保冷室ユニット、8…熱交換部、9…制御装置、21…第1筐体、21a…取付壁、22…断熱壁、23…放熱室、24…冷却室、25…外気導入口、26…排出口、27…吸込部、28…吹出部、29…環状凸部、30…蓋、31…付勢手段、32…環状凸部、33…蓋、34…付勢手段、34…爪部、35…操作部、36…手掛け部、38…温度検出部、51…第2筐体、52…貯蔵空間、53…扉、54…給気部、55…排気部、56…環状段部、57…環状段部、58…蓋、59…蓋、60…付勢手段、61…付勢手段、62…穴部、63…後壁部材、64…流路、65…吹出口、66…把手、81…圧縮機、82…凝縮器、83…ドライヤ、84…キャピラリーチューブ、85…冷却器、86…サクションパイプ、87…放熱ファン、88…蒸発皿、89…送風ファン、90…パイプ、91…仕切体、92…水受け

Claims (6)

  1. 第1筐体と、
    前記第1筐体の内部に収納され空気を冷却する熱交換部と、
    前記第1筐体に対して着脱可能な第2筐体と、
    前記第2筐体の内部に形成された貯蔵空間と、
    前記第1筐体に設けられた吹出部及び吸込部と、
    前記第2筐体に設けられた給気部及び排気部と、を備え、
    前記第2筐体が前記第1筐体に取り付けられると、前記吹出部が前記給気部に接続されるとともに前記吸込部が前記排気部に接続され、前記熱交換部で冷却された空気が前記貯蔵空間へ供給される冷蔵庫。
  2. 前記熱交換部は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒が流れる冷媒管が密に配置されるように折り曲げられ前記圧縮機で圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と、前記放熱器で放熱された冷媒が通過し冷気を発生させる冷却器とを備える請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記熱交換部は、前記冷却器で生じた除霜水を貯水する蒸発皿を備え、
    前記圧縮機と前記冷却器との間に前記蒸発皿が配置されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記第1筐体の前記吹出部及び前記吸込部が設けられた壁面の法線方向から見て、前記冷却器が前記吹出部及び前記吸込部との間に設けられている請求項2又は3に記載の冷蔵庫。
  5. 第1筐体と、前記第1筐体の内部に収納され空気を冷却する熱交換部と、前記第1筐体に設けられた吹出部及び吸込部とを備える機械室組立体と、
    前記第1筐体に対して着脱可能な第2筐体と、前記第2筐体の内部に形成された貯蔵空間と、前記第2筐体に設けられた給気部及び排気部とを備える保冷室組立体と、
    を備え、
    前記第2筐体が前記第1筐体に取り付けられると、前記吹出部が前記給気部に接続されるとともに前記吸込部が前記排気部に接続され、前記熱交換部で冷却された空気が前記貯蔵空間へ供給される冷蔵庫の製造方法において、
    前記給気部及び前記排気部が共通の前記機械室組立体の前記吹出部及び前記吸込部と対応する位置に設けられ、かつ、前記貯蔵空間の容積が異なる複数の前記保冷室組立体を作製し、
    複数の前記保冷室組立体から選択された1の前記保冷室組立体の前記第2筐体を前記第1筐体に取り付けて容積の異なる複数種類の冷蔵庫を組み立てる冷蔵庫の製造方法。
  6. 容積の異なる複数種類の冷蔵庫からなる冷蔵庫の製品群であって、
    複数種類の前記冷蔵庫は、
    第1筐体と、前記第1筐体の内部に収納され空気を冷却する熱交換部と、前記第1筐体に設けられた吹出部及び吸込部とを備える機械室組立体と、
    前記第1筐体に対して着脱可能な第2筐体と、前記第2筐体の内部に形成された貯蔵空間と、前記第2筐体に設けられた給気部及び排気部とを備える保冷室組立体と、
    を備え、
    前記第2筐体が前記第1筐体に取り付けられると、前記吹出部が前記給気部に接続されるとともに前記吸込部が前記排気部に接続され、前記熱交換部で冷却された空気が前記貯蔵空間へ供給され、
    前記機械室組立体は、複数種類の前記冷蔵庫に共通し、
    前記保冷室組立体は、複数種類の前記冷蔵庫において前記給気部及び前記排気部が共通の前記機械室組立体の前記吹出部及び前記吸込部と対応する位置に設けられ、かつ、前記冷蔵庫の種類ごとに前記貯蔵空間の容積が異なる冷蔵庫の製品群。
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