JP2019158284A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】内箱と外箱とを樹脂製のフランジ部材で連結した断熱箱体を備えた冷蔵庫において、組み立て作業性の向上を図る。【解決手段】前面に開口する貯蔵空間が形成された断熱箱体2と、貯蔵空間の前記開口を閉塞する扉10,11,15,16と、扉10,11,15,16に設けられ扉10,11,15,16の閉扉状態において前記開口を密閉するガスケット70と、を備えた冷蔵庫において、断熱箱体2は、外箱3と、外箱3内に設けられ貯蔵空間を区画する内箱4と、外箱3と内箱4の前端部を連結するフランジ部材50と、外箱3と内箱4とフランジ部材50で囲まれた断熱空間に設けられた断熱材5とを備え、フランジ部材50は、ガスケット70が密着する樹脂材料からなる吸着部51と、吸着部51の断熱空間に設けられ吸着部51を補強する補強部52とを備える。【選択図】 図2
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
冷蔵庫では、消費電力を抑えるため、冷蔵庫本体を構成する断熱箱体の断熱性能を向上させることが試みられている。
例えば、下記特許文献1では、断熱箱体が、内部の貯蔵空間を形成する樹脂製の内箱と、内箱から外側へ離間した位置に設けられた鋼板製の外箱と、内箱の前面に設けられた開口縁部から外箱側へと延びる樹脂製のフランジ部材とを備え、貯蔵空間の冷気がフランジ部材を介して外部へ漏洩するのを抑制することが提案されている。
しかしながら、フランジ部材は、断熱箱体の前面開口部の縁部を構成する細幅の部材であるため、その材質が樹脂製であると撓みやすく組み立て作業性が低下する。
そこで、内箱と外箱とを樹脂製のフランジ部材で連結した断熱箱体を備えた冷蔵庫において、組み立て作業性の向上を図ることを目的とする。
本実施形態の冷蔵庫は、前面に開口する貯蔵空間が形成された断熱箱体と、前記貯蔵空間の前記開口を閉塞する扉と、前記扉に設けられ前記扉の閉扉状態において前記開口を密閉するガスケットと、を備えた冷蔵庫において、前記断熱箱体は、外箱と、前記外箱内に設けられ前記貯蔵空間を区画する内箱と、前記外箱と前記内箱の前端部を連結するフランジ部材と、前記外箱と前記内箱と前記フランジ部材で囲まれた断熱空間に設けられた断熱材とを備え、前記フランジ部材は、前記ガスケットが密着する樹脂材料からなる吸着部と、前記吸着部の前記断熱空間に設けられ前記吸着部を補強する補強部とを備えるものである。
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の第1実施形態について説明する。
以下、図面に基づいて本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態の冷蔵庫1は、図1に示すように、前面に開口する貯蔵空間を形成する断熱箱体2を備え、貯蔵空間の前面開口部が扉10,11,15,16によって閉塞されている。
断熱箱体2は、図1及び図2に示すように、鋼板などの磁性材からなり断熱箱体2の外面を構成する外箱3と、外箱3の内方に間隔をあけて設けられ内部に貯蔵空間を区画形成する内箱4と、外箱3及び内箱4の前端部を連結するフランジ部材50で囲まれた断熱空間に断熱材5を設けて構成されている。
断熱箱体2の内部に形成された貯蔵空間は、断熱仕切壁6によって上下に区画されている。断熱仕切壁6の上方の空間は、冷蔵温度帯(例えば、1〜4℃)に冷却される貯蔵室であり、内部がさらに仕切壁7によって上下に区画されている。仕切壁7の上方には複数段の載置棚を設けた冷蔵室8が設けられ、仕切壁7の下方には野菜室9が設けられている。冷蔵室8の前面開口部は、ヒンジで枢支された回動式の扉10により閉塞されている。野菜室9の前面開口部は、引出し式の扉11により閉塞されている。
断熱仕切壁6の下方の空間は、冷凍温度帯(例えば、−10〜−20℃)に冷却される貯蔵室であり、内部が製氷室12、上段冷凍室17、及び下段冷凍室13に区画されている。製氷室12及び上段冷凍室17は、断熱仕切壁6の下方に仕切壁を介して左右に並べて設けられている。下段冷凍室13は、製氷室12及び上段冷凍室17の下方に仕切壁14を介して設けられている。製氷室12、上段冷凍室17、及び下段冷凍室13の前面開口部は、野菜室9と同様、引出し式の扉15,16により閉塞されている。
冷蔵室8及び野菜室9の後部は、カバー体20によって前後に仕切られており、カバー体20の後方に冷蔵冷却器室21とダクト22が形成されている。
冷蔵冷却器室21は、ダクト22を介して冷蔵室8と連結されている。冷蔵冷却器室21の内部には、冷蔵冷却器23及び冷蔵ファン24が収納されており、冷蔵冷却器23で冷却した冷蔵冷却器室21の空気が冷蔵ファン24によってダクト22を介して冷蔵室8へ供給される。
製氷室12、上段冷凍室17、及び下段冷凍室13の後部は、カバー体25によって前後に仕切られており、カバー体25の後方に冷凍冷却器室26が形成されている。冷凍冷却器室26には、冷凍冷却器27及び冷凍ファン28が収納されている。
冷凍冷却器室26は、ダクト30によって製氷室12、上段冷凍室17、及び下段冷凍室13と連結されており、冷凍冷却器27で冷却した冷凍冷却器室26の空気が冷凍ファン28によってダクト30を介して製氷室12、上段冷凍室17、及び下段冷凍室13へ供給される。
冷蔵冷却器23及び冷凍冷却器27は、断熱箱体2の背面下部に設けられた機械室29内に収納された圧縮機35や凝縮器37とともに冷凍サイクルを構成する。
冷凍サイクルは、図3に示すように、高温高圧のガス状の冷媒を吐出する圧縮機35の吐出側から順番に、蒸発パイプ36、凝縮器37、放熱パイプ38、ドライヤ39、及び三方弁40の入口側が接続されている。
三方弁40の一方の出口には、キャピラリチューブ等の冷蔵減圧装置41、冷蔵冷却器23、冷蔵アキュムレータ42および冷蔵サクションパイプ43が、配管により順に接続されている。三方弁40の他方の出口には、キャピラリチューブ等の冷凍減圧装置44、冷凍冷却器27、冷凍アキュムレータ45、冷凍サクションパイプ46および逆止弁47が配管により順に接続されている。そして、逆止弁47の出口側と冷蔵サクションパイプ43の出口側が一つになって圧縮機35の吸入側に接続されている。
圧縮機35の吐出側から冷蔵減圧装置41及び冷凍減圧装置44までに設けられた蒸発パイプ36、凝縮器37、放熱パイプ38、ドライヤ39、及び三方弁40は、圧縮機35で吐出された後、減圧装置41,44で減圧される前の高温の液体冷媒が流通する。
凝縮器37は、例えば多数の放熱用フィンを有するフィンチューブで構成され、断熱箱体2の背面側に設けられている。
放熱パイプ38は、図4に示すように、機械室29から外箱3を貫通して断熱空間内に進入し、外箱3と接触するように断熱箱体2の断熱空間内に設けられている。この例では、放熱パイプ38は、凝縮器37から流れ出た高温高圧の冷媒が、断熱箱体2の背壁、右側壁、天井壁、左側壁を流れ、その後、各貯蔵室8,9,12,13の前面開口部の周縁部を順次流れるように断熱箱体2の断熱空間内に設けられている。放熱パイプ38の下流側は、断熱空間から外箱3を貫通して機械室29へ進入し、ドライヤに接続されている。
三方弁40は、凝縮器37で液化した冷媒を、冷蔵冷却器23と冷凍冷却器27に対して交互に供給するように流路を切り替える切替弁であり、圧縮機35から凝縮器37及び冷蔵減圧装置41を介して冷蔵冷却器23に冷媒を供給する冷蔵冷却運転の状態と、冷蔵冷却器23に供給せずに冷凍冷却器27に供給する冷凍冷却運転の状態とに、切り替える。
このような冷凍サイクルでは、冷媒は、圧縮機35で圧縮されて高温高圧の気体状の冷媒に変化し、凝縮器37と放熱パイプ38で放熱しながら液体状の冷媒となる。液体状の冷媒は、三方弁40によって冷蔵減圧装置41又は冷凍減圧装置44に送られ、各減圧装置41,44で気化し易いように減圧され、その後に冷蔵冷却器23又は冷凍冷却器27で気化し、周囲から熱を奪うことにより冷気が発生する。周囲から熱を奪った冷媒は、各アキュムレータ42,45にそれぞれ流れ、各アキュムレータ42,45では気液混合体状の冷媒を気体状の冷媒と液体状の冷媒とにそれぞれ分離し、気体状の冷媒のみが各サクションパイプ43,46を経て圧縮機35へ戻り、再び圧縮され高温高圧の気体状の冷媒となる。
冷蔵冷却器23は冷蔵冷却器室21内の空気と熱交換して冷気を生成する。生成された冷気は、冷蔵ファン24の送風作用によってダクト22を介して冷蔵室8及び野菜室9に導入され、これらの貯蔵室8,9を冷却する。冷蔵室8及び野菜室9を冷却し終えた冷気は、吸込口から再び冷蔵冷却器室21に戻され冷蔵冷却器23と熱交換して再び冷却される。
冷凍冷却器27は冷凍冷却器室26内の空気と熱交換して冷気を生成する。生成された冷気は、冷凍ファン28の送風作用によってダクト30を介して製氷室12、上段冷凍室17及び下段冷凍室13に導入され、これらの貯蔵室12,17,13を冷却する。製氷室12、上段冷凍室17及び下段冷凍室13を冷却し終えた冷気は、吸込口から再び冷凍冷却器室26に戻され冷凍冷却器27と熱交換して冷却される。
次に、断熱箱体2の具体的構成について、図面を参照しながら説明する。
断熱箱体2の外面を構成する外箱3は、断熱箱体2の左側壁、右側壁及び天井壁の外面を構成する下方に開口するコ字状に折り曲げられた鋼板に底壁及び後壁の外面を構成する鋼板が組み付けられ、予め前面に開口する箱状に設けられている。図2に示すように、外箱3の左側壁、右側壁、天井壁及び底壁の前端部には、内向きに折れ曲がり冷蔵庫幅方向内方へ内箱4に向けて突出する外箱フランジ部3aが形成されている。
具体的には、外箱フランジ部3aは、外箱3において断熱箱体2の外面を構成する外板部3bから内方へ延びフランジ部材50の断熱空間側に重ね合わせられる積層部3cと、積層部3cから断熱空間へ折り返され後方へ突出する折返し部3dと、折返し部3dから冷蔵庫幅方向外方へ延びる受部3eとを備える。なお、積層部3c及び受部3eの少なくとも一方が、外板部3bに対して垂直な面であることが好ましい。
外箱フランジ部3aの内側、つまり、外板部3bと積層部3cと折返し部3dと受部3eで囲まれた領域には、外板部3b及び積層部3cに接触させて放熱パイプ38が設けられている。
内箱4は、外箱3の左側壁、右側壁、天井壁、底壁及び後壁とそれぞれ間隔をあけて対向する左側壁、右側壁、天井壁、底壁及び後壁を有する前面に開口した合成樹脂製の箱体である。内箱4の左側壁、右側壁、天井壁及び底壁の前端部には、外向きに折れ曲がり外箱3に向けて突出する内箱フランジ部4aが形成されている。
フランジ部材50は、断熱箱体2の前面、つまり、前面開口部の周縁部を構成する枠状の部材であり、外箱3より熱伝導率の低い合成樹脂材料で形成されている。フランジ部材50は、扉10,11,15,16に設けられたガスケット70が密着する板状の吸着部51と、吸着部51の断熱空間側に設けられ吸着部51を補強する補強部52とを備える。
なお、フランジ部材50は、図5(a)に示すように、断熱箱体2の前面開口部の周縁部に切れ目なく一続きに設けられてもよく、図5(b)に示すように、正面視において直線状に分割されてもよく、あるいは、図5(c)に示すように、1又は複数の貯蔵室の周縁部を取り囲む正面視においてロ字状に分割されてもよい。
吸着部51は、外箱3と内箱4とを連結する細幅の略板状をなしており、ガスケット70と対向する前面が平坦な面をなしている。吸着部51は、外側(外箱3側)に設けられた外箱保持部53が外箱フランジ部3aを保持し、内側(内箱4側)に設けられた内箱保持部54が内箱フランジ部4aを保持する。
本実施形態において、吸着部51を補強する補強部52は、外箱保持部53を兼ねている。具体的には、補強部52は、吸着部51の断熱空間側から外箱フランジ部3aの折返し部3dに沿って後方へ突出する突条55と、突条55の後端部から外箱3側へ突出する係止部56とを備える。突条55は、断熱箱体2の前面開口部の周縁部に沿って延びる吸着部51に対して垂直に突出するリブ形状をなしており、吸着部51を補強する。係止部56は、吸着部51と対向する係止面56aが、吸着部51と平行に設けられ、係止面56aと吸着部51との間で外箱フランジ部3aの積層部3cと受部3eを挟持することで、外箱フランジ部3aを保持する。また、係止部56は、外箱3と対向する面56bが後端に行くほど細くなるように傾斜する傾斜面をなしている。
内箱保持部54は、内箱フランジ部4aを挿入するスリット状の開口を備える。内箱保持部54は、挿入された内箱フランジ部4aを挟持することで、内箱4の前端部を保持する。
フランジ部材50には、ガスケット70に設けられた磁石75と磁気吸着する磁性部材57が、吸着部51の断熱空間側であって外箱フランジ部3aと内箱フランジ部4aとの間に吸着部51に接触させて設けられている。
ガスケット70は、各貯蔵室8,9,12,13の前面開口部を閉塞する扉10,11,15,16の庫内側の周縁部に設けられている。図2に示すように、ガスケット70は、マグネット室71と装着部72と袋部73とが一体に設けられた軟質の合成樹脂製のガスケット本体と、マグネット室71の内部に配設された磁石75とを備える。
マグネット室71は、扉10,11,15,16の閉扉時に、フランジ部材50に設けられた磁性部材57と吸着部51を間に挟んで前後方向に対向するように設けられている。装着部72は、袋部73の前側から突出する断面くさび形状をなしている。装着部72は、扉10,11,15,16の周縁部に設けられたアンダーカット形状の取付凹溝18に嵌入され、簡単に脱落することがないようにガスケット70が扉10,11,15,16に取り付けられる。
袋部73は、マグネット室71と装着部72とを環状に連結し内部が中空に設けられ、冷蔵庫1の前後方向Xに弾性的に伸縮変形可能になっている。
このようなガスケット70は、マグネット室71の内部に設けられた磁石75が閉扉時にフランジ部材50に設けられた磁性部材57と磁気吸着することで、マグネット室71がフランジ部材50の吸着部51に密着し、貯蔵室8,9,12,13の前面開口部と扉10,11,15,16との間をシールしている。
以上のような本実施形態の冷蔵庫1では、ガスケット70が密着する吸着部51が合成樹脂で形成されているため、貯蔵空間の冷気がフランジ部材50を介して外部へ漏洩するのを抑制することができる。
本実施形態では、吸着部51に対して垂直に突出する突条55が断熱箱体2の前面開口部の周縁部に沿って設けられ吸着部51を補強しているため、外箱3と内箱4とを簡便に連結することができ、組み立て作業性を向上することができる。
本実施形態では、吸着部51を補強する補強部52が、外箱3の前端部に設けられた外箱フランジ部3aを保持する外箱保持部53を兼ねているため、補強部52を外箱3側に寄せて設けることができ、吸着部51の内箱4側に磁性部材57を設けるスペースを確保することができる。そのため、外箱3の外板部3bに接触させて設けられた放熱パイプ38から離れた位置において、磁石75を設けたマグネット室71を吸着部51と密着させることができ、放熱パイプ38からの熱が庫内へ進入するのを抑制することができる。
しかも、本実施形態では、フランジ部材50の係止面56aと吸着部51との間で挟持する外箱フランジ部3aの積層部3c及び受部3eが外板部3bに対して垂直な面をなしている。そのため、フランジ部材50が外箱フランジ部3aを保持すると、積層部3c及び受部3eに倣って吸着部51が扉10,11,15,16の庫内側と平行に対向する面に矯正され、扉10,11,15,16に設けられたガスケット70と密着しやすくなる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、主に図6を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
第2実施形態について、主に図6を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では、ガスケット170のマグネット室171が、扉10,11,15,16の閉扉時に、フランジ部材50に設けられた磁性部材57と外箱3に設けられた積層部3cと、吸着部51を間に挟んで前後方向に対向するように設けられている。
本実施形態では、マグネット室171の内部に設けられた磁石175が、閉扉時にフランジ部材50に設けられた磁性部材57と磁気吸着するとともに外箱3の積層部3cと磁気吸着するため、扉10,11,15,16の保持に必要な吸着力を確保しやすくなる。
なお、本実施形態では、ガスケット170の磁石175がフランジ部材50に設けられた磁性部材57と外箱3の積層部3cに磁気吸着する場合について説明したが、外箱3の積層部3cに代えて、あるいは、磁性部材57と外箱3の積層部3cとともに、磁性材で形成した放熱パイプに磁石を磁気吸着させて吸着力を高めてもよい。
なお、その他の構成及び作用効果は上記した第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(第3実施形態)
第3実施形態について、主に図7を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
第3実施形態について、主に図7を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態では、吸着部51を補強する補強部252が、放熱パイプ38を保持する。具体的には、補強部252は、吸着部51の断熱空間側から後方へ突出する突条255と、突条255の後端部から外箱3側へ突出する係止部256とを備える。突条255は、断熱箱体2の前面開口部の周縁部に沿って延びる吸着部51に対して垂直に突出するリブ形状をなしており、吸着部51を補強する。係止部256は、吸着部51と対向する係止面256aが吸着部51との間で、外箱3の外板部3bと接触する放熱パイプ38を挟持する。
なお、本実施形態では、外箱3の前端部に設けられた外箱フランジ部203aは、内向きに折れ曲がり内箱4に向けて突出し、吸着部51の側面に開口するスリット状の外箱保持部253に挿入され保持されている。
本実施形態では、吸着部51を補強する補強部252が、外箱3の外板部3bと接触する放熱パイプ38を保持するため、補強部252を外箱3側に寄せて設けることができ、吸着部51の内箱4側に磁性部材57を設けるスペースを確保することができる。そのため、外箱3の外板部3bに接触させて設けられた放熱パイプ38から離れた位置において、磁石75を設けたマグネット室71を吸着部51と密着させることができ、放熱パイプ38からの熱が庫内へ進入するのを抑制することができる。
なお、その他の構成及び作用効果は上記した第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(第4実施形態)
第4実施形態について、主に図8を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
第4実施形態について、主に図8を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態では、吸着部51を補強する補強部352が間隔をあけて2本設けられ、2本の補強部352の間に磁石75と磁気吸着する磁性部材57が設けられている。
具体的には、補強部352は、断熱箱体2の前面開口部の周縁部に沿って延びる吸着部51に対して垂直に突出するリブ形状をなしている。補強部352は、吸着部51の断熱空間側に2本設けられており、一方の補強部352が外箱3側に寄せ、他方の補強部352が内箱4側に寄せ、吸着部51の幅方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。
2本の補強部352の後端部には、互いの対向面から突出する保持爪352aが突出する。保持爪352aは、2本の補強部352の間に吸着部51の断熱空間側に沿わせて設けられた磁性部材57を保持する。
外箱3の前端部に設けられた外箱フランジ部303aは、内向きに折れ曲がり内箱4に向けて突出し、吸着部51の側面に開口するスリット状の外箱保持部353に挿入され保持されている。
本実施形態では、フランジ部材50に外箱3の外箱フランジ部303aや内箱4の内箱フランジ部4aを保持させる前に、あらかじめ磁性部材57を2本の補強部352の間に保持させることができるとともに、補強部352の間に保持させた磁性部材57がフランジ部材50を補強するため、組み立て作業性を向上することができる。
なお、その他の構成及び作用効果は上記した第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫、2…断熱箱体、3…外箱、3a…外箱フランジ部、3b…外板部、3c…積層部、3d…折返し部、3e…受部、4…内箱、4a…内箱フランジ部、5…断熱材、6…断熱仕切壁、7…仕切壁、8…冷蔵室、9…野菜室、10…扉、11…扉、12…製氷室、13…下段冷凍室、15…扉、16…扉、17…上段冷凍室、18…取付凹溝、23…冷蔵冷却器、27…冷凍冷却器、35…圧縮機、37…凝縮器、38…放熱パイプ、50…フランジ部材、51…吸着部、52…補強部、57…磁性部材、70…ガスケット、71…マグネット室、72…装着部、73…袋部、75…磁石
Claims (6)
- 前面に開口する貯蔵空間が形成された断熱箱体と、
前記貯蔵空間の前記開口を閉塞する扉と、
前記扉に設けられ前記扉の閉扉状態において前記開口を密閉するガスケットと、
を備えた冷蔵庫において、
前記断熱箱体は、外箱と、前記外箱内に設けられ前記貯蔵空間を区画する内箱と、前記外箱と前記内箱の前端部を連結するフランジ部材と、前記外箱と前記内箱と前記フランジ部材で囲まれた断熱空間に設けられた断熱材とを備え、
前記フランジ部材は、前記ガスケットが密着する樹脂材料からなる吸着部と、前記吸着部の前記断熱空間に設けられ前記吸着部を補強する補強部とを備える冷蔵庫。 - 前記ガスケットに設けられた磁石と、前記吸着部の前記断熱空間側に設けられ前記磁石と磁気吸着する磁性部材とを備え、
前記断熱箱体は、前記断熱空間に設けられ、圧縮機から圧送された高温側冷媒を冷却器へ流し、前記磁石と磁気吸着する放熱パイプ、及び、前記外箱の前端部において内向きに折れ曲がり前記吸着部の前記断熱空間側に重ね合わせられ、前記磁石と磁気吸着する外箱フランジ部の少なくとも一方を備える請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記断熱箱体は、圧縮機から圧送された高温側冷媒を冷却器へ流す放熱パイプを前記断熱空間に備え、
前記補強部が前記放熱パイプを保持する請求項1又は2に記載の冷蔵庫。 - 前記断熱箱体は、前記外箱の前端部において内向きに折れ曲がり前記吸着部の前記断熱空間側に重ね合わせられる外箱フランジ部を備え、
前記補強部は、前記外箱フランジ部と係合して前記外箱に前記フランジ部材を固定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記外箱フランジ部は、前記吸着部の前記断熱空間側に重ね合わせられる積層部と、前記積層部から前記断熱空間へ突出する突出部と、前記突出部から冷蔵庫幅方向へ突出し前記補強部が係止する受部とを備え、
前記積層部及び前記受部の少なくとも一方は、前記外箱において前記断熱箱体の外面を構成する外板部に対して垂直な面をなし、
前記フランジ部材は、前記補強部と前記吸着部との間で前記積層部と前記受部とを保持する請求項4に記載の冷蔵庫。 - 前記フランジ部材が、前記内箱の前端部を挟持する保持部を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018047916A JP2019158284A (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | 冷蔵庫 |
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