JP2023051631A - リーン車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の前方部分の大型化および複雑化を抑えながら、車体フレームの傾斜角度の制御が可能なリーン車両を提供する。【解決手段】リーン車両1は、車体フレーム10に支持されたリンク機構20と、リンク機構に支持された左前輪3Lおよび右前輪と、IMU6とを備える。リンク機構は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持された上アーム21および下アーム22と、上アームおよび下アームに回転可能に支持された左サイド部材および右サイド部材とを有する。IMUは、上アームの上端よりも下方、下アームの下端よりも上方、左サイド部材の左端よりも右方、右サイド部材の右端よりも左方、および、シートの前端よりも後方に配置されている。リーン車両は、上アームおよび下アームを回転させるアクチュエータと、IMUから信号を受けてアクチュエータを制御する制御装置とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、左前輪および右前輪を備え、旋回時に左方および右方に傾斜可能なリーン車両に関する。
従来から、例えば特許文献1に開示されているように、左前輪および右前輪と車体フレームとを備え、車体フレームを傾斜させる機構として、平行四節リンク(パラレログラムリンクとも呼ばれる)方式のリンク機構を備えたリーン車両が知られている。車体フレームは、ステアリング軸を左右に回転可能に支持するヘッドパイプを有する。リンク機構は、左方および右方に延びる上アームおよび下アームと、ヘッドパイプの左方に配置された左サイド部材と、ヘッドパイプの右方に配置された右サイド部材とを有する。上アームおよび下アームは、ヘッドパイプに回転可能に支持されている。左サイド部材および右サイド部材は、上アームおよび下アームに回転可能に接続されている。車体フレームが左方または右方に傾斜すると、上アームおよび下アームはヘッドパイプに対して回転する。
特許文献2には、車体フレームの左方または右方の傾斜角度(以下、ロール角ともいう)を制御可能なリーン車両が開示されている。特許文献2に開示されたリーン車両は、上アームに回転力を与えるモータと、ロール角またはロール角速度を検出するロール角センサとを備える。ロール角センサにより検出されたロール角またはロール角速度に基づいてモータを制御することにより、ロール角を制御することができる。ロール角センサは、上アームおよび下アームと車体フレームとの相対回転を検出する回転センサ、または、モータのロータの回転を検出する回転センサにより構成されている。
ところで、上アームおよび下アームと車体フレームとの相対回転を検出する回転センサは、上アームおよび下アームの近傍に配置する必要がある。モータのロータの回転を検出する回転センサは、モータの近傍に配置する必要がある。そのため、特許文献2に開示されたリーン車両では、ロール角センサは車両の前方部分に配置する必要がある。しかし、前輪が一つのみでリンク機構を備えない自動二輪車と異なり、左前輪および右前輪と平行四節リンク方式のリンク機構とを備えたリーン車両では、車両の前方部分は大型かつ複雑な構成となっている。そのため、車両の前方部分にロール角センサを設置すると、車両の前方部分が更に大型化かつ複雑化することとなる。
本発明の目的は、車両の前方部分の大型化および複雑化を抑えながら、車体フレームの傾斜角度の制御を良好に行うことができるリーン車両を提供することである。
ここに開示されるリーン車両は、車体フレームと、前記車体フレームに支持されたリンク機構と、前記リンク機構に支持された左前輪と、前記リンク機構に支持され、前記左前輪の右方に配置された右前輪と、前記車体フレームに支持され、前記左前輪および前記右前輪よりも後方に配置された後輪と、前記車体フレームに支持され、前記リンク機構よりも後方に配置されたシートと、を備える。前記リンク機構は、前記車体フレームに対して車両前後方向に延びる第1軸線周りに回転可能に支持され、左方および右方に延びる上アームと、前記車体フレームに対して車両前後方向に延びる第2軸線周りに回転可能に支持され、左方および右方に延び、前記上アームの下方に配置された下アームと、前記上アームに対して車両前後方向に延びる第3軸線周りに回転可能に接続され、前記下アームに対して車両前後方向に延びる第4軸線周りに回転可能に接続され、上方および下方に延びる左サイド部材と、前記上アームに対して車両前後方向に延びる第5軸線周りに回転可能に支持され、前記下アームに対して車両前後方向に延びる第6軸線周りに回転可能に支持され、上方および下方に延び、前記左サイド部材の右方に配置された右サイド部材と、を有している。前記リーン車両は、アクチュエータと、慣性計測装置と、前記慣性計測装置から信号を受けて前記アクチュエータを制御する制御装置と、を備える。前記アクチュエータは、前記上アームおよび前記下アームの少なくとも一方と前記車体フレームとに接続され、前記上アームおよび前記下アームを前記車体フレームに対して回転させるトルクを発生させる。前記慣性計測装置は、前記車体フレームに支持され、前記上アームの上端よりも下方、前記下アームの下端よりも上方、前記左サイド部材の左端よりも右方、前記右サイド部材の右端よりも左方、および、前記シートの前端よりも後方に配置されている。
上記リーン車両によれば、慣性計測装置から信号を受けた制御装置がアクチュエータを制御することにより、リンク機構の上アームおよび下アームが車体フレームに対して回転する。これにより、車体フレームの左方または右方の傾斜角度が制御される。上アームおよび下アームと車体フレームとの相対回転を検出する回転センサ、および、モータのロータの回転を検出する回転センサと異なり、慣性計測装置は必ずしもリンク機構の近傍に配置する必要が無い。
勿論、慣性計測装置を車両の前方部分に配置することも可能である。慣性計測装置により左前輪および右前輪の挙動を検出し、それらの挙動に基づいてアクチュエータを制御する場合には、慣性計測装置をリンク機構の近傍に配置することが適している。一方、本願発明者は、左前輪および右前輪の挙動およびリンク機構の近傍の車体の挙動を検出した結果を基に車体フレームの姿勢制御を行うのではなく、他の手法で車体フレームの姿勢制御を行うことを鋭意検討した。その結果、リンク機構の近傍以外に、車体フレームの姿勢制御を行うのに好適な慣性計測装置の配置を見出した。
上記リーン車両によれば、慣性計測装置は、車両上下方向および車両左右方向に関してはリンク機構の近くに配置されているが、車両前後方向に関してはシートの前端よりも後方に配置されている。慣性計測装置は、車両前後方向に関してリンク機構の遠くに配置されている。よって、慣性計測装置により車体フレームの傾斜を良好に検出できるとともに、車両の前方部分の大型化および複雑化を抑えることができる。
前記リーン車両は、前記車体フレームに揺動可能に支持され、前記後輪に動力伝達可能に接続されたパワーユニットを備えていてもよい。前記慣性計測装置は、前記パワーユニットよりも後方に配置されていてもよい。
このことにより、慣性計測装置はパワーユニットから生じる熱および振動の影響を受けにくい。よって、車両の前方部分の大型化および複雑化を抑えながら、車体フレームの傾きを良好に検出することができる。
前記慣性計測装置は、前記後輪の中心よりも後方に配置されていてもよい。
前記リーン車両は、前記車体フレームに対して第1揺動中心周りに揺動可能に支持された上支持部と、前記後輪に対して第2揺動中心周りに揺動可能に支持された下支持部と、を有するリアサスペンションを備えていてもよい。
前記慣性計測装置は、車両側面視において前記第1揺動中心よりも後方に配置されていてもよい。
前記慣性計測装置は、車両側面視において前記第2揺動中心よりも後方に配置されていてもよい。
前記慣性計測装置は、車両側面視において前記第1揺動中心および前記第2揺動中心を通る直線から外れた位置に配置されていてもよい。
前記リアサスペンションは、車両側面視において、前記第1揺動中心と前記第2揺動中心とを結ぶ線分が鉛直線と一致しまたは鉛直線に対して10度以内の角度で傾斜するように配置されていてもよい。
前記リーン車両は、前記車体フレームに支持され、前記シートの下方に配置された収納ボックスを備えていてもよい。前記慣性計測装置は、前記収納ボックスの後方に配置されていてもよい。
前記車体フレームは、前記収納ボックスの後方に配置された支持フレームを有していてもよい。前記リーン車両は、前記支持フレームに固定され、前記慣性計測装置が取り付けられたブラケットを備えていてもよい。
前記ブラケットは、第1ボルト孔が形成されかつ下方に延びる板状の本体部と、第2ボルト孔が形成されかつ前記本体部から前方に延びるアーム部と、を有していてもよい。前記リーン車両は、前記第1ボルト孔に挿入され、前記慣性計測装置を前記ブラケットに固定する第1ボルトと、前記第2ボルト孔に挿入され、前記ブラケットを前記支持フレームに固定する第2ボルトと、を備えていてもよい。前記慣性計測装置は、前記支持フレームと前記ブラケットの前記本体部との間に配置されていてもよい。
前記慣性計測装置は、前記慣性計測装置の車両上下方向の寸法が前記慣性計測装置の車両前後方向の寸法よりも大きくなるように配置されていてもよい。
前記制御装置は、前記リーン車両が停止しているときに前記車体フレームが直立した状態となるように前記アクチュエータを制御するように構成されていてもよい。
本発明によれば、車両の前方部分の大型化および複雑化を抑えながら、車体フレームの傾斜角度の制御を良好に行うことができるリーン車両を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るリーン車両について説明する。図1は、本実施形態に係るリーン車両1の左側面図である。図2は、リーン車両1の主要部の左側面図である。図3は、リーン車両1の前方部分1Fの一部の左側面図である。図4は、リーン車両1の前方部分1Fの一部の正面図である。図5は、リーン車両1の前方部分1Fの一部の平面図である。
以下の説明では特に断らない限り、前、後、左、右、上、下とは、乗員が乗車せずかつ荷物が載せられていないリーン車両1が水平面上に直立した状態(なお、ここで言う直立した状態とは、後述する車体フレーム10が直立した状態のことである。)で停止している場合に、シート5に着座した仮想的な乗員から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。図中のF、B、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。車両上下方向は鉛直方向と一致する。車両前後方向は車両上下方向と直交する。車両左右方向は車両前後方向および車両上下方向と直交する。
前方とは、車両前後方向に沿って前向きに延びる方向だけでなく、当該方向から90度未満の角度で傾いた方向も含まれるものとする。後方とは、車両前後方向に沿って後向きに延びる方向だけでなく、当該方向から90度未満の角度で傾いた方向も含まれるものとする。左方とは、車両左右方向に沿って左向きに延びる方向だけでなく、当該方向から90度未満の角度で傾いた方向も含まれるものとする。右方とは、車両左右方向に沿って右向きに延びる方向だけでなく、当該方向から90度未満の角度で傾いた方向も含まれるものとする。上方とは、車両上下方向に沿って上向きに延びる方向だけでなく、当該方向から90度未満の角度で傾いた方向も含まれるものとする。下方とは、車両上下方向に沿って下向きに延びる方向だけでなく、当該方向から90度未満の角度で傾いた方向も含まれるものとする。
図1および図2に示すように、リーン車両1は、車体フレーム10と、リンク機構20と、左前輪3Lと、右前輪3R(図4参照)と、後輪4と、パワーユニット2と、シート5と、収納ボックス40と、慣性計測装置(Inertial Measurement Unit。以下、IMUと称する)6とを備えている。リーン車両1は、2つの前輪3L,3Rと1つの後輪4とを備えた三輪車両である。
図2に示すように、車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後方かつ下方に延びるダウンフレーム12と、ダウンフレーム12から後方に延びるシートフレーム13と、を有している。図4に示すように、ヘッドパイプ11にはステアリング軸14が回転可能に支持されている。ステアリング軸14には、ハンドルバー15が固定されている。
リンク機構20は平行四節リンク(パラレルグラムリンク)方式のリンク機構である。リンク機構20は、左前輪3Lおよび右前輪3Rよりも上方に配置されている。リンク機構20は、上アーム21と、下アーム22と、左サイド部材23と、右サイド部材24とを有している。
上アーム21および下アーム22は、左方および右方に延びている。下アーム22は上アーム21の下方に配置されている。上アーム21および下アーム22はヘッドパイプ11の前方に配置されている(図2参照)。上アーム21は、ヘッドパイプ11に対して、車両前後方向に延びる第1軸線21Cc周りに回転可能に支持されている。下アーム22は、ヘッドパイプ11に対して、車両前後方向に延びる第2軸線22Cc周りに回転可能に支持されている。
本実施形態では、図2に示すように、ヘッドパイプ11の後方に他の下アーム22Bが配置されている。下アーム22Bは、左方および右方に延びている。下アーム22Bは上アーム21の下方に配置されている。下アーム22Bは下アーム22と同様、ヘッドパイプ11に対して、車両前後方向に延びる第2軸線22Cc周りに回転可能に支持されている。なお、ヘッドパイプ11の後方に、ヘッドパイプ11に第1軸線21Cc周りに回転可能に支持された他の上アームを配置してもよい。ただし、ヘッドパイプ11の後方に配置される他の上アームおよび他の下アーム22Bは必ずしも必要ではない。
図4に示すように、左サイド部材23および右サイド部材24は、上方および下方に延びている。左サイド部材23はヘッドパイプ11の左方に配置され、右サイド部材24はヘッドパイプ11の右方に配置されている。右サイド部材24は左サイド部材23の右方に配置されている。左サイド部材23および右サイド部材24は、上アーム21および下アーム22の後方に配置されている。左サイド部材23および右サイド部材24は、下アーム22Bの前方に配置されている。左サイド部材23および右サイド部材24は、上アーム21、下アーム22、および下アーム22Bに回転可能に支持されている。
詳しくは、左サイド部材23の上端部は、上アーム21の左端部に対して、車両前後方向に延びる第3軸線21Lc周りに回転可能に支持されている。左サイド部材23の下端部は、下アーム22の左端部および下アーム22Bの左端部に対して、車両前後方向に延びる第4軸線22Lc周りに回転可能に支持されている。右サイド部材24の上端部は、上アーム21の右端部に対して、車両前後方向に延びる第5軸線21Rc周りに回転可能に支持されている。右サイド部材24の下端部は、下アーム22の右端部および下アーム22Bの右端部に対して、車両前後方向に延びる第6軸線22Rc周りに回転可能に支持されている。
リーン車両1は、フロントサスペンションとして、左サスペンション25Lおよび右サスペンション25Rを備えている。本実施形態では、左サスペンション25Lおよび右サスペンション25Rは、テレスコピック式のサスペンションである。左サスペンション25Lの上端部および右サスペンション25Rの上端部は、リンク機構20に接続されている。左サスペンション25Lの下端部は左前輪3Lに接続され、右サスペンション25Rの下端部は右前輪3Rに接続されている。詳しくは、左サスペンション25Lの上端部は、左ブラケット26Lを介して左サイド部材23の下端部に接続されている。左サスペンション25Lの上端部は、左サイド部材23に対して車体フレーム10の左右方向に回転可能に接続されている。右サスペンション25Rの上端部は、右ブラケット26Rを介して右サイド部材24の下端部に接続されている。右サスペンション25Rの上端部は、右サイド部材24に対して車体フレーム10の左右方向に回転可能に接続されている。
ステアリング軸14の下端部には、中央プレート27Cが固定されている。図5に示すように、中央プレート27Cはステアリング軸14から前方に延びている。左ブラケット26Lには左プレート27Lが固定されている。右ブラケット26Rには右プレート27Rが固定されている。左プレート27L、中央プレート27C、および右プレート27Rは、タイロッド28に左右に回転可能に接続されている。ステアリング軸14は、中央プレート27C、タイロッド28、左プレート27L、および右プレート27Rを介して、左サイド部材23および右サイド部材24と連結されている。
図3に示すように、リーン車両1は、ロール角を制御するロール角制御装置30を備えている。なお、図3以外の図では、ロール角制御装置30の図示は省略している。ロール角制御装置30は、車体フレーム10に対する上アーム21および下アーム22の回転を調整することにより、車体フレーム10のロール角を制御する。ロール角制御装置30は、上アーム21および下アーム22の少なくとも一方に対してトルクを付与するように構成されている。ロール角制御装置30は、上アーム21および下アーム22の少なくとも一方と、車体フレーム10とに接続されている。本実施形態では、ロール角制御装置30は、上アーム21とヘッドパイプ11とに接続されている。
ロール角制御装置30は、上アーム21および下アーム22を車体フレーム10に対して回転させるトルクを出力するアクチュエータ31を備えている。アクチュエータ31は、支持部材32を介してヘッドパイプ11に接続されている。アクチュエータ31は、動力源であるモータ33と、モータ33のトルクを上アーム21に出力する出力軸34とを有している。出力軸34はモータ33に駆動されることにより回転する回転軸であり、上アーム21に接続されている。モータ33と出力軸34とは、ギヤ35Aおよびギヤ35Bを有する減速機によって接続されている。モータ33の出力軸33aはギヤ35Aと噛み合っている。ギヤ35Bはギヤ35Aと噛み合っている。出力軸34はギヤ35Bに固定されている。モータ33のトルクは、ギヤ35A、ギヤ35B、および出力軸34を介して、上アーム21に伝達される。モータ33が駆動すると、上アーム21に対して第1軸線21Cc(図4参照)周りのトルクが付与される。
ロール角制御装置30は、アクチュエータ31を制御する制御装置36を有している。制御装置36は、IMU6と通信可能に接続されている。本実施形態では、制御装置36は、図示しないハーネスを介してIMU6と接続されている。制御装置36はIMU6から信号を受け、アクチュエータ31を制御するように構成されている。制御装置36は、例えば、基板に実装された制御回路、または、プロセッサおよびメモリを備えたコンピュータにより構成することができる。制御装置36は、アクチュエータ31に内蔵されていてもよい。また、制御装置36は、アクチュエータ31の外部に設けられていてもよい。制御装置36は、例えば、電子制御ユニット(Electronic Control Unit)により構成されていてもよい。
図2に示すように、パワーユニット2は車体フレーム10に揺動可能に支持されている。パワーユニット2は後輪4に動力伝達可能に接続されている。パワーユニット2は、走行のための駆動力を発生させる。パワーユニット2は、後輪4に対して動力を付与する。パワーユニット2は、内燃機関を備えていてもよく、電動モータを備えていてもよい。本実施形態では、パワーユニット2は内燃機関を備えている。
図1および図2に示すように、シート5はヘッドパイプ11の後方に配置されている。シート5はリンク機構20の後方に配置されている。シート5は、車体フレーム10のシートフレーム13に支持されている。
収納ボックス40はシート5の下方に配置されている。収納ボックス40はリンク機構20の後方に配置されている。収納ボックス40は、車体フレーム10のシートフレーム13に支持されている。
リーン車両1は、左右のリアサスペンション50を備えている。左のリアサスペンション50は後輪4の左方に配置され、右のリアサスペンション50は後輪4の右方に配置されている。各リアサスペンション50は、車体フレーム10に対して第1揺動中心51c周りに揺動可能に支持された上支持部51と、後輪4に対して第2揺動中心52c周りに揺動可能に支持された下支持部52とを有している。ここでは、上支持部51は、ブラケット13Bを介してシートフレーム13に揺動可能に支持されている。下支持部52は、後輪4の車軸に取り付けられたブラケット4Bに揺動可能に支持されている。リアサスペンション50は、車両側面視において実質的に鉛直方向に延びている。詳しくは、リアサスペンション50は、車両側面視において、第1揺動中心51cと第2揺動中心52cとを結ぶ線分M50が鉛直線と一致、または、鉛直線に対して前方または後方に10度以内の角度で傾斜するように配置されている。
図6に示すように、車体フレーム10は、収納ボックス40の後方に配置された支持フレーム16を有している。支持フレーム16は上方に延びている。車体フレーム10は、左のシートフレーム13の後端部と右のシートフレーム13の後端部とをつなぐクロスメンバ17を有している。クロスメンバ17は車両左右方向に延びている。支持フレーム16はクロスメンバ17に固定されている。
図2に示すように、IMU6は支持フレーム16に支持されている。IMU6として、従来からの周知のIMUを好適に用いることができる。IMU6は、3軸の角度または角速度と加速度とを検出する。
図7に示すように、車体フレーム10が左方または右方に傾くと、車体フレーム10に対するリンク機構20の位置は変化する。本実施形態では、IMU6は、車両左右方向および車両上下方向に関して、リンク機構20の近くに配置されている。一方、IMU6は、車両前後方向に関しては、リンク機構20の遠くに配置されている。IMU6は比較的後方に配置されている。図2に示すように、リンク機構20はリーン車両1の前方部分1Fに配置されているが、IMU6はリーン車両1の後方部分1Bに配置されている。
図8は、リーン車両1が直立した状態(図4参照)において、車両正面視におけるリンク機構20とIMU6との位置関係を表している。図8に示すように、IMU6は、リーン車両1が直立した状態において、上アーム21の上端21tよりも下方、下アーム22の下端22dよりも上方、左サイド部材23の左端23lよりも右方、および、右サイド部材24の右端24rよりも左方に配置されている。IMU6は、リーン車両1が直立した状態の車両正面視において、上アーム21の上端21tを通る水平線と、下アーム22の下端22dを通る水平線と、左サイド部材23の左端23lを通る鉛直線と、右サイド部材24の右端24rを通る鉛直線とで囲まれる四角形A1の内側に配置されている。IMU6は、リーン車両1が直立した状態の車両正面視において、上アーム21の左サイド部材23に対する回転中心(すなわち第3軸線21Lc)と、上アーム21の右サイド部材24に対する回転中心(すなわち第5軸線21Rc)と、下アーム22の右サイド部材24に対する回転中心(すなわち第6軸線22Rc)と、下アーム22の左サイド部材24に対する回転中心(すなわち第4軸線22Lc)とで囲まれる四角形A2の内側に配置されていてもよい。図7に示すように、IMU6は、車体フレーム10が傾いたときにも上記四角形A2の内側に配置されていてもよい。
車両前後方向に関して、IMU6はシート5の前端5f(図1参照)よりも後方に配置されている。図2に示すように、本実施形態では、IMU6はパワーユニット2よりも後方に配置されている。IMU6は収納ボックス40の後方に配置されている。IMU6は後輪4の中心4cよりも後方に配置されている。IMU6は、車両側面視において、リアサスペンション50の第1揺動中心51cよりも後方に配置されている。IMU6は、車両側面視において、リアサスペンション50の第2揺動中心52cよりも後方に配置されている。また、IMU6は、車両側面視において、第1揺動中心51cおよび第2揺動中心52cを通る直線L50から外れた位置に配置されている。すなわち、車両側面視において、IMU6は直線L50と交わらない位置に配置されている。ここでは、車両側面視において、IMU6は直線L50よりも後方に配置されている。
IMU6を支持フレーム16に取り付ける構成は特に限定されない。例えば、図9に示すように、IMU6は、ブラケット60を介して支持フレーム16に取り付けられていてもよい。本実施形態では、IMU6はブラケット60に固定され、ブラケット60は支持フレーム16に固定されている。
ブラケット60は、下方に延びる板状の本体部61と、本体部61から前方に延びる左右のアーム部62とを有している。本体部61の中央部には孔61hが形成されているが、孔61hは必ずしも必要ではない。本体部61の左上部分、左下部分、右上部分、および右下部分には、第1ボルト孔61aが形成されている。左のアーム部62は、本体部61の左縁部から前方に延びている。右のアーム部62は、本体部61の右縁部から前方に延びている。左のアーム部62の前端部62bは、左方に屈曲している。右のアーム部62の前端部62bは、右方に屈曲している。アーム部62の前端部62bには、第2ボルト孔62aが形成されている。
IMU6は、第1ボルト65Aによりブラケット60に固定されている。第1ボルト65Aは、ブラケット60の本体部61の第1ボルト孔61aに挿入されている。第1ボルト65は、IMU6をブラケット60に固定している。支持フレーム16は、ボルト孔が形成されたステー16Aを有している。ブラケット60は、第2ボルト65Bによりステー16Aに固定されている。第2ボルト65Bは、ブラケット60のアーム部62の第2ボルト孔62aおよびステー16Aのボルト孔に挿入されている。第2ボルト65Bは、ブラケット60を支持フレーム16に固定している。第1ボルト65Aおよび第2ボルト65Bは、いわゆるラバーマウントボルトである。IMU6とブラケット60との間にはゴムが介在している。ブラケット60と支持フレーム16との間にゴムが介在している。これにより、支持フレーム16の振動がIMU6に伝わりにくくなっている。ただし、第1ボルト65Aおよび第2ボルト65Bの種類は特に限定される訳ではない。
IMU6は、支持フレーム16とブラケット60の本体部61との間に配置されている。すなわち、IMU6は、支持フレーム16の後方、かつ、本体部61の前方に配置されている。支持フレーム16とIMU6との間には、隙間が設けられている。
本実施形態では、IMU6は立てられた姿勢で配置されている。IMU6は、IMU6の車両上下方向の寸法H6が車両前後方向の寸法L6よりも大きくなるように配置されている。また、IMU6は、IMU6の車両上下方向の寸法H6が車両左右方向の寸法W6よりも大きくなるように配置されている。
本実施形態に係るリーン車両1によれば、ロール角制御装置30を備えているので、リーン車両1の走行時および停止時において、ロール角を制御することができる。ロール角制御装置30が行う制御は特に限定されない。ロール角制御装置30は、例えば、以下のような自立制御を実行することができる。
自立制御は、リーン車両1が例えば信号待ちで停止しているときに、車体フレーム10を直立した状態に維持する制御である。例えば、リーン車両1が停止しているときに乗員が左方に体重をかけると、車体フレーム10には左方に傾くような力が加わる。そのため、車体フレーム10は左方に傾く。制御装置36は、IMU6からの信号に基づき、車体フレーム10の傾きを検出する。制御装置36は、車体フレーム10の傾きを検出すると、その傾きを無くすようにアクチュエータ31を制御する。詳しくは、制御装置36は、車体フレーム10のロール角が零となるように、モータ33を制御する。シート5に座った乗員は、停止しているときに、両脚でリーン車両1を直立した状態に保つ。ロール角制御装置30がこのような自立制御を実行することにより、シート5に座った乗員は、停止しているときに、より軽い力でリーン車両1を直立した状態に保つことができる。
以上のように、本実施形態に係るリーン車両1によれば、IMU6から信号を受けた制御装置36がアクチュエータ31を制御することにより、リンク機構20の上アーム21および下アーム22を車体フレーム10に対して回転させる。本実施形態に係るリーン車両1によれば、車体フレーム10のロール角を制御することができる。
車体フレーム10のロール角を検出するセンサとして、上アーム21および下アーム22と車体フレーム10との相対回転を検出する回転センサ、または、モータ33のロータの回転を検出する回転センサが考えられる。しかし、このような回転センサは、上アーム21または下アーム22に直接接続するか、あるいは、モータ33に直接接続する必要がある。上記回転センサは、リンク機構20の近傍に配置する必要があるため、リーン車両1の前方部分1Fに配置しなければならない。一方、IMU6は、必ずしもリンク機構20の近傍に配置する必要が無い。
IMU6を車両の前方部分1Fに配置することも可能である。しかし、IMU6を車両の前方部分1Fに配置すると、IMU6がモータ33の熱または振動の影響を受ける場合がある。また、IMU6を車両の前方部分1F以外の部分に配置する場合であっても、IMU6の車両左右方向の位置または車両上下方向の位置によっては、IMU6がパワーユニット2の振動やノイズ、あるいは、路面からの振動の影響を受けやすい場合がある。その結果、IMU6の検出精度が低下する可能性がある。
しかし、本実施形態では、IMU6は、上アーム21の上端21tよりも下方、下アーム22の下端22dよりも上方、左サイド部材23の左端23lよりも右方、右サイド部材24の右端24rよりも左方、および、シート5の前端5fよりも後方に配置されている。IMU6は、車両左右方向および車両上下方向に関してはリンク機構20の近くに配置されているが、車両前後方向に関してはリンク機構20の遠くに配置されている。IMU6は、リーン車両1の前方部分1Fに配置されていない。よって、本実施形態に係るリーン車両1によれば、IMU6により車体フレーム10の傾きを良好に検出することができると共に、車両の前方部分1Fの大型化および複雑化を抑えることができる。
本実施形態によれば、IMU6はパワーユニット2よりも後方に配置されている。IMU6は後輪4の中心4cよりも後方に配置されている。IMU6は収納ボックス40の後方に配置されている。IMU6はパワーユニット2の熱および振動の影響を受けにくい。よって、車両の前方部分1Fの大型化および複雑化を抑えながら、車体フレーム10の傾きを良好に検出することができる。
本実施形態によれば、IMU6は、車両側面視において、リアサスペンション50の第1揺動中心51cよりも後方に配置されている。IMU6は、車両側面視において、リアサスペンション50の第2揺動中心52cよりも後方に配置されている。IMU6は、車両側面視において、第1揺動中心51cおよび第2揺動中心52cを通る直線50Lから外れた位置に配置されている。本実施形態によれば、IMU6に対するリアサスペンション50の伸縮動作の影響を抑えることができる。車両の前方部分1Fの大型化および複雑化を抑えながら、車体フレーム10の傾きを良好に検出することができる。
本実施形態によれば、IMU6はブラケット60を介して支持フレーム16に固定されている。IMU6をブラケット60に取り付けた後、ブラケット60を支持フレーム16に固定することにより、IMU6を車体フレーム10に容易に組み付けることができる。
本実施形態によれば、ブラケット60は、下方に延びる板状の本体部61と、本体部61から前方に延びるアーム部62とを有している。IMU6は、本体部61に形成された第1ボルト孔61aに挿入される第1ボルト65Aにより、本体部61に固定されている。ブラケット60は、アーム部62に形成された第2ボルト孔62aに挿入される第2ボルト65Bにより、支持フレーム16に固定されている。IMU6は、支持フレーム16と本体部61との間に配置されている。本実施形態によれば、IMU6を車体フレーム10に良好に組み付けることができる。
本実施形態によれば、IMU6は、IMU6の車両上下方向の寸法H6が車両前後方向の寸法L6よりも大きくなるように配置されている。IMU6の車両前後方向の寸法L6が比較的小さいので、IMU6を車両の後方部分1Bにコンパクトに配置することができる。車両の後方部分1Bが車両前後方向に大型化することを抑制することができる。
本実施形態によれば、ロール角制御装置30は自立制御を実行する。制御装置36は、リーン車両1が停止しているときに車体フレーム10が直立した状態となるようにアクチュエータ31を制御するように構成されている。本実施形態によれば、例えば信号待ちのときなどのように、リーン車両1が停止しているときに、乗員は安定して姿勢を保つことができる。
以上、一実施形態について説明したが、前記実施形態は一例に過ぎない。他にも様々な実施形態が可能である。次に、他の実施形態について簡単に説明する。
リンク機構20の上アーム21および下アーム22は、車両正面視において湾曲した形状に限らず、車両正面視において真っ直ぐな形状であってもよい。上アーム21および下アーム22は、板状のアームに限られない。
前記実施形態では、アクチュエータ31は上アーム21に接続されており、モータ33のトルクを上アーム21に伝達するように構成されている。しかし、アクチュエータ31は下アーム22に接続され、モータ33のトルクを下アーム22に伝達するように構成されていてもよい。アクチュエータ31は上アーム21および下アーム22の両方に接続され、モータ33のトルクを上アーム21および下アーム22の両方に伝達するように構成されていてもよい。
前記実施形態のIMU6の配置は一例に過ぎない。IMU6は、後輪4の中心4cよりも前方に配置されていてもよい。IMU6は、車両側面視において第1揺動中心51cよりも前方に配置されていてもよい。IMU6は、車両側面視において第2揺動中心52cよりも前方に配置されていてもよい。IMU6は、車両側面視において第1揺動中心51cおよび第2揺動中心52cを通る直線L50上に配置されていてもよい。IMU6は、収納ボックス40の後端よりも前方に配置されていてもよい。
IMU6はブラケット60の本体部61の後方に配置されていてもよい。また、IMU6が取り付けられるブラケット60の形状は何ら限定されない。ブラケット60と支持フレーム16との間に介在するステー16Aは必ずしも必要ではない。ブラケット60は、支持フレーム16に直接取り付けられてもよい。IMU6を支持フレーム16に直接取り付けることにより、ブラケット60を省略してもよい。IMU6は、車体フレーム10における支持フレーム16以外の部分に支持されていてもよい。支持フレーム16は必ずしも必要ではない。
IMU6は、車両上下方向の寸法H6が車両前後方向の寸法L6以下となるように配置されていてもよい。IMU6は、車両上下方向の寸法H6が車両左右方向の寸法W6以下となるように配置されていてもよい。
前記実施形態のリアサスペンション50の配置は一例に過ぎない。リアサスペンション50は、車両側面視において、第1揺動中心51cと第2揺動中心52cとを結ぶ線分M50が鉛直線に対して10度以上の角度で傾斜するように配置されていてもよい。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1…リーン車両、2…パワーユニット、3L…左前輪、3R…右前輪、4…後輪、5…シート、6…慣性計測装置、10…車体フレーム、11…ヘッドパイプ、16…支持フレーム、20…リンク機構、21…上アーム、21Cc…第1軸線、21Lc…第3軸線、21Rc…第5軸線、22…下アーム、22Cc…第2軸線、22Lc…第4軸線、22Rc…第6軸線、23…左サイド部材、24…右サイド部材、31…アクチュエータ、36…制御装置、40…収納ボックス、50…リアサスペンション、51…上支持部、51c…第1揺動中心、52…下支持部、52c…第2揺動中心、60…ブラケット、61…本体部、61a…第1ボルト孔、62…アーム部、62a…第2ボルト孔、65A…第1ボルト、65B…第2ボルト
Claims (13)
- 車体フレームと、
前記車体フレームに支持されたリンク機構と、
前記リンク機構に支持された左前輪と、
前記リンク機構に支持され、前記左前輪の右方に配置された右前輪と、
前記車体フレームに支持され、前記左前輪および前記右前輪よりも後方に配置された後輪と、
前記車体フレームに支持され、前記リンク機構よりも後方に配置されたシートと、を備え、
前記リンク機構は、
前記車体フレームに対して車両前後方向に延びる第1軸線周りに回転可能に支持され、左方および右方に延びる上アームと、
前記車体フレームに対して車両前後方向に延びる第2軸線周りに回転可能に支持され、左方および右方に延び、前記上アームの下方に配置された下アームと、
前記上アームに対して車両前後方向に延びる第3軸線周りに回転可能に接続され、前記下アームに対して車両前後方向に延びる第4軸線周りに回転可能に接続され、上方および下方に延びる左サイド部材と、
前記上アームに対して車両前後方向に延びる第5軸線周りに回転可能に支持され、前記下アームに対して車両前後方向に延びる第6軸線周りに回転可能に支持され、上方および下方に延び、前記左サイド部材の右方に配置された右サイド部材と、を有し、
前記上アームおよび前記下アームの少なくとも一方と前記車体フレームとに接続され、前記上アームおよび前記下アームを前記車体フレームに対して回転させるトルクを発生させるアクチュエータと、
前記車体フレームに支持され、前記上アームの上端よりも下方、前記下アームの下端よりも上方、前記左サイド部材の左端よりも右方、前記右サイド部材の右端よりも左方、および、前記シートの前端よりも後方に配置された慣性計測装置と、
前記慣性計測装置から信号を受けて前記アクチュエータを制御する制御装置と、
を備えたリーン車両。 - 前記車体フレームに揺動可能に支持され、前記後輪に動力伝達可能に接続されたパワーユニットを備え、
前記慣性計測装置は、前記パワーユニットよりも後方に配置されている、請求項1に記載のリーン車両。 - 前記慣性計測装置は、前記後輪の中心よりも後方に配置されている、請求項1または2に記載のリーン車両。
- 前記車体フレームに対して第1揺動中心周りに揺動可能に支持された上支持部と、前記後輪に対して第2揺動中心周りに揺動可能に支持された下支持部と、を有するリアサスペンションを備えている、請求項1~3のいずれか一つに記載のリーン車両。
- 前記慣性計測装置は、車両側面視において前記第1揺動中心よりも後方に配置されている、請求項4に記載のリーン車両。
- 前記慣性計測装置は、車両側面視において前記第2揺動中心よりも後方に配置されている、請求項4または5に記載のリーン車両。
- 前記慣性計測装置は、車両側面視において前記第1揺動中心および前記第2揺動中心を通る直線から外れた位置に配置されている、請求項4~6のいずれか一つに記載のリーン車両。
- 前記リアサスペンションは、車両側面視において、前記第1揺動中心と前記第2揺動中心とを結ぶ線分が鉛直線と一致しまたは鉛直線に対して10度以内の角度で傾斜するように配置されている、請求項4~7のいずれか一つに記載のリーン車両。
- 前記車体フレームに支持され、前記シートの下方に配置された収納ボックスを備え、
前記慣性計測装置は、前記収納ボックスの後方に配置されている、請求項1~8のいずれか一つに記載のリーン車両。 - 前記車体フレームは、前記収納ボックスの後方に配置された支持フレームを有し、
前記支持フレームに固定され、前記慣性計測装置が取り付けられたブラケットを備えている、請求項1~9のいずれか一つに記載のリーン車両。 - 前記ブラケットは、第1ボルト孔が形成されかつ下方に延びる板状の本体部と、第2ボルト孔が形成されかつ前記本体部から前方に延びるアーム部と、を有し、
前記第1ボルト孔に挿入され、前記慣性計測装置を前記ブラケットに固定する第1ボルトと、
前記第2ボルト孔に挿入され、前記ブラケットを前記支持フレームに固定する第2ボルトと、を備え、
前記慣性計測装置は、前記支持フレームと前記ブラケットの前記本体部との間に配置されている、請求項10に記載のリーン車両。 - 前記慣性計測装置は、前記慣性計測装置の車両上下方向の寸法が前記慣性計測装置の車両前後方向の寸法よりも大きくなるように配置されている、請求項1~11のいずれか一つに記載のリーン車両。
- 前記制御装置は、前記リーン車両が停止しているときに前記車体フレームが直立した状態となるように前記アクチュエータを制御するように構成されている、請求項1~12のいずれか一つに記載のリーン車両。
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JP2021161637 | 2021-09-30 |
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JP2021179492A Pending JP2023051631A (ja) | 2021-09-30 | 2021-11-02 | リーン車両 |
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-
2021
- 2021-11-02 JP JP2021179492A patent/JP2023051631A/ja active Pending
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