JP2023050585A - マッチング装置、マッチング方法、およびマッチングプログラム - Google Patents

マッチング装置、マッチング方法、およびマッチングプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 短時間で効率的なマッチングを実現することができるマッチング装置、マッチング方法、およびマッチングプログラムを提供。【解決手段】 マッチング装置は、販売者端末から、販売者が販売する商品についての販売条件を受信した場合に、1以上の購入者に関連付けて商品の購入条件を予め格納している購入条件データベースを参照し、前記販売条件に応じて1以上の前記購入条件の候補を作成し、前記販売者端末に送信する候補作成部と、前記販売者端末から、前記候補の中から前記販売者によって選択された購入条件を受信した場合に、前記選択された購入条件に係る購入者と、前記販売者との間の契約処理を行なう契約処理部と、を備えることを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、マッチング装置、マッチング方法、およびマッチングプログラムに関する。
販売者および購入者の双方が、希望する条件に合致する取引相手を見つけるのに、時間および労力を要する。そこで、仲介事業者がマッチングを請け負うことが多かった。しかしながら、仲介事業者を介在させると、コストが高くなるとい問題がある。そこで、販売者と購入者との取引を支援するマッチング装置に関する技術が開発されている(例えば、特許文献1~3参照)。
特開2001-101318号公報 特開2001-126012号公報 特開2002-230347号公報
しかしながら、いずれのマッチング装置においても、販売者が希望条件に該当する購入者を見つけるまでに時間を要し、必ずしも短時間で効率的なマッチングがなされるわけではない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、短時間で効率的なマッチングを実現することができるマッチング装置、マッチング方法、およびマッチングプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るマッチング装置は、販売者端末から、販売者が販売する商品についての販売条件を受信した場合に、1以上の購入者に関連付けて商品の購入条件を予め格納している購入条件データベースを参照し、前記販売条件に応じて1以上の前記購入条件の候補を作成し、前記販売者端末に送信する候補作成部と、前記販売者端末から、前記候補の中から前記販売者によって選択された購入条件を受信した場合に、前記選択された購入条件に係る購入者と、前記販売者との間の契約処理を行なう契約処理部と、を備えることを特徴とする。
上記マッチング装置において、前記候補作成部は、前記候補に係る購入者を匿名としてもよい。
上記マッチング装置において、前記候補作成部は、前記候補の購入条件について、前記販売条件に応じて優先順位を付してもよい。
上記マッチング装置は、前記販売条件を各購入者の購入者端末に通知する通知部をさらに備えていてもよい。
上記マッチング装置は、前記購入者が自身の購入条件の少なくとも一部の購入条件を購入者端末に入力した場合に、前記購入条件データベースを参照し、前記少なくとも一部の購入条件に応じた第1参考情報を作成し、前記購入者端末に送信する第1情報作成部をさらに備えていてもよい。
上記マッチング装置において、前記第1情報作成部は、前記第1参考情報に係る購入者を匿名としてもよい。
上記マッチング装置は、前記購入者が自身の購入条件の少なくとも一部の購入条件を購入者端末に入力した場合に、過去の取引の契約情報を予め格納している契約情報データベースを参照し、前記少なくとも一部の購入条件に応じた第2参考情報を作成し、前記購入者端末に送信する第2情報作成部をさらに備えていてもよい。
上記マッチング装置において、前記第2情報作成部は、前記第2参考情報に係る購入者を、匿名としてもよい。
上記マッチング装置は、前記販売条件を受信した場合に、過去の契約情報を予め格納している契約情報データベースを参照し、前記販売条件に応じた第3参考情報を作成し、前記販売者端末に送信する第3情報作成部をさらに備えていてもよい。
上記マッチング装置において、前記第3情報作成部は、前記第3参考情報に係る購入者を匿名としてもよい。
上記マッチング装置において、前記販売条件の項目は、前記購入条件データベースに格納されている購入条件の項目の一部としてもよい。
上記マッチング装置において、前記商品は、農作物としてもよい。
本発明に係るマッチング方法は、販売者端末から、販売者が販売する商品についての販売条件を受信した場合に、1以上の購入者に関連付けて商品の購入条件を予め格納している購入条件データベースを参照し、前記販売条件に応じて1以上の前記購入条件の候補を作成し、前記販売者端末に送信する処理と、前記販売者端末から、前記候補の中から前記販売者によって選択された購入条件を受信した場合に、前記選択された購入条件に係る購入者と、前記販売者との間の契約処理を行なう処理と、をコンピュータが実行することを特徴とする。
本発明に係るマッチングプログラムは、コンピュータに、販売者端末から、販売者が販売する商品についての販売条件を受信した場合に、1以上の購入者に関連付けて商品の購入条件を予め格納している購入条件データベースを参照し、前記販売条件に応じて1以上の前記購入条件の候補を作成し、前記販売者端末に送信する処理と、前記販売者端末から、前記候補の中から前記販売者によって選択された購入条件を受信した場合に、前記選択された購入条件に係る購入者と、前記販売者との間の契約処理を行なう処理と、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、短時間で効率的なマッチングを実現することができるマッチング装置、マッチング方法、およびマッチングプログラムを提供することができる。
第1実施形態に係るマッチングシステムのブロック図である。 (a)は購入者端末、マッチング装置、および販売者端末のブロック図であり、(b)はマッチング装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。 (a)は購入条件データベースを例示する図であり、(b)は表示装置が表示する購入者用画面の一例である。 表示装置が表示する販売者用画面の一例である。 契約情報データベースを例示する図である。 マッチングシステムの動作の一例を表すシーケンス図である。 マッチング装置が購入者端末との間で行なう処理についてのフローチャートである。 マッチング装置が販売者端末との間で行なう処理についてのフローチャートである。 第2実施形態に係るマッチング装置のブロック図である。 購入者用画面を例示する図である。 販売者用画面を例示する図である。 マッチングシステムの動作の一例を表すシーケンス図である。 マッチング装置が購入者端末との間で行なう処理についてのフローチャートである。 マッチング装置が販売者端末との間で行なう処理についてのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るマッチングシステム100のブロック図である。図1で例示するように、マッチングシステム100は、1以上の購入者端末10がインターネットなどの電気通信回線40を介してマッチング装置20と接続され、1以上の販売者端末30が電気通信回線40を介してマッチング装置20と接続された構成を有する。購入者端末10は、電気通信回線40を介して、マッチング装置20との間で情報を送受信する。販売者端末30は、電気通信回線40を介して、マッチング装置20との間で情報を送受信する。購入者端末10および販売者端末30は、デスクトップPC、ノートPCなどの端末であってもよく、スマートフォンなどの携帯端末であってもよい。マッチング装置20は、サーバなどである。電気通信回線40は、有線と無線とが混在した構成を有していてもよい。
マッチングシステム100は、販売者が希望する販売条件と購入者が希望する購入条件とのマッチングを提供し、販売者と購入者との間の契約に至るまでの負担を軽減し、短時間で効率的なマッチングを実現するシステムである。以下の実施形態では、一例として農作物(野菜、果物などの青果)を商品の例に選んで説明する。
図2(a)は、購入者端末10、マッチング装置20、および販売者端末30のブロック図である。図2(a)で例示するように、購入者端末10は、入力装置11、表示装置12などを備えている。販売者端末30は、入力装置31、表示装置32などを備えている。入力装置11,31は、キーボード、マウス、タッチパネルなどである。表示装置32は、液晶ディスプレイなどである。マッチング装置20は、購入条件格納部21、契約情報格納部22、候補作成部23、通知部24、契約処理部25などを備える。
図2(b)は、マッチング装置20のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。図2(b)で例示するように、マッチング装置20は、CPU101、RAM102、記憶装置103、通信装置104、入力機器105などを備える。これらの各機器は、バスなどによって接続されている。CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。記憶装置103に記憶されているマッチングプログラムをCPU101が実行することによって、マッチング装置20の各部の機能が実現される。なお、マッチング装置20の各部の機能は、それぞれ専用の回路等によって構成されていてもよい。通信装置104は、電気通信回線40に対するインタフェースである。入力機器105は、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置である。
各購入者は、自身が所有する購入者端末10の入力装置11を用いて、購入を希望する農作物について、購入条件を入力する。購入条件格納部21は、各購入者の購入条件を購入条件データベース内に格納する。図3(a)は、購入条件データベースを例示する図である。図3(a)で例示するように、購入条件データベースには、購入条件IDに関連付けて、購入者ID、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担、(h)納入量、などが関連付けられている。(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担、(h)納入量については、購入者が入力装置11を用いて入力する情報である。
(a)品目大分類は、商品の種類などであり、商品をおおまかに分類するための項目である。(a)品目大分類は、例えば、作目のことである。作目の例としては、例えば、イチゴ、リンゴ、ホウレン草、レタスなどが挙げられる。(b)品目小分類は、商品をさらに詳細に分類するための項目である。(b)品目小分類は、例えば、各商品のブランド名や品種名のことである。ブランド名の例としては、例えば、イチゴのあまおう(登録商標)などが挙げられる。(c)産地は、商品が栽培されている場所のことであり、例えば、各県、各市などのことである。(d)納入日は、商品の希望納入日のことである。(d)納入日は、1日単位の日付であってもよく、数日分単位の期間を有していてもよい。(e)出荷先は、商品が出荷される場所のことであり、例えば、各県、各市などのことである。出荷先には、商品を移動せずに受渡しを行う場合も含む。(g)輸送費用の負担は、購入者が入力した(f)単位重量あたりの価格に輸送費用が含まれるかどうかを示すための項目である。
図3(b)は、表示装置12が表示する購入者用画面の一例である。図3(b)で例示するように、購入者用画面では、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担、および(h)納入量について選択できるように設定されている。または、購入者用画面では、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担、および(h)納入量について、数値や文字を入力できるように設定されている。購入条件格納部21は、入力装置11を介して(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担、および(h)納入量が入力されるごとに、個別の購入条件IDおよび購入者IDと関連付けて購入希望条件テーブルに格納する。この場合の購入者IDは、購入者がログインする際に入力したIDなどであり、または各購入者端末10に割り振られているIDなどであってもよい。各購入者が購入条件を入力することによって、購入条件データベースには各購入条件が蓄積されることになる。
販売者は、自身が所有する販売者端末30の入力装置31を用いて、自身が販売する商品について希望する販売条件を入力する。候補作成部23は、販売者によって入力された販売条件を販売者端末30から受信する。候補作成部23は、受信した販売条件に応じて、購入条件格納部21に格納されている購入条件テーブルから、入札候補を一覧表として作成する。候補作成部23は、作成した一覧表を、販売者端末30に送信する。それにより、表示装置32は、当該一覧表を表示する。
図4は、表示装置32が表示する販売者用画面の一例である。図4で例示するように、販売者用画面では、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、および(d)納入日について選択できるように設定されている。または、販売者用画面では、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、および(d)納入日について、数値や文字を入力できるように設定されている。
候補作成部23は、購入条件格納部21に格納されている購入条件データベースを参照し、販売者によって入力された販売条件と一致するか、もしくは類似する購入条件を入札候補として抽出し、優先順位を付した一覧表を作成する。候補作成部23は、購入条件データベースに格納されている全ての購入条件を抽出し、優先順位を付してもよい。以下、入札候補の一覧表の作成工程1~3について詳細に説明する。
販売条件x(i)を、(a(i),b(i),c(i),d(i))またはその一部と定義する。a(i)は、販売条件ID=iの品目大分類であり、一例として、イチゴ(生食用)などである。b(i)は、販売条件ID=iの品目小分類b(i)であり、一例として、あまおう(登録商標)などである。c(i)は、販売条件ID=iの産地であり、一例として、福岡県などである。d(i)は、販売条件ID=iの納入時期であり、一例として2021年8月3日である。
販売条件x(i)が入力されると、購入条件格納部21が記憶している購入条件データベース内の各購入条件p(j)=(a(j),b(j),c(j),d(j),e(j),f(j),g(j))に順位が付けられる。「j」は、購入条件IDに相当する。
(作成工程1)
まず、候補作成部23は、a(i)=a(j)であるp(j)の集合を特定する。すなわち、品目大分類が「イチゴ(生食用)」であるグループGが特定される。
(作成工程2)
候補作成部23は、一つの週を「月曜日から日曜日までの7日間」と定義する。なお、納入時期d(i)は、8月3日から8月5日のような区間であり得るが、異なる週にはまたがらない。つまり、候補作成部23は、どの納入時期d(i)についても、属する週をただ一つに定める。候補作成部23は、d(i)が属する週を、w(d(i))と表す。このw(d(i))は、サービス開始日から数えてd(i)日目は第w(d(i))週に属することを意味する。
候補作成部23は、二つの納入時期d(i)とd(j)との距離を、「属する週の差」によって定める。具体的には、候補作成部23は、距離dist(d(i),d(j))を、|w(d(i))-w(d(j))|として算出する。例えば、d(i)=8月3日がサービス開始のw(d(i))=10週目に属し、またd(j)=8月17日がサービス開始のw(d(j))=12週目に属するとすれば、距離dist(d(i),d(j))=|10-12|=2である。
(作成工程3)
候補作成部23は、グループGを複数のグループ(一例として、17グループ)に分け、各グループ内で価格と輸送費についてこの販売条件x(i)を入力した販売者にとって有利な順に順位付けられる。例えば、候補作成部23は、x(i)=(a(i),b(i),c(i),d(i))=(イチゴ(生食用),あまおう(登録商標),福岡県,2021年8月3日)に対するp(j)のグループ分けとして、以下のグループとする。
第1グループG:あまおう(登録商標),同じ週、福岡県
第2グループG:あまおう(登録商標),同じ週、非福岡県
第3グループG:あまおう(登録商標),1週違う、福岡県
第4グループG:あまおう(登録商標),1週違う、非福岡県
第5グループG:あまおう(登録商標),2週違う、福岡県
第6グループG:あまおう(登録商標),2週違う、非福岡県
第7グループG:あまおう(登録商標),3週違う、福岡県
第8グループG:あまおう(登録商標),3週違う、非福岡県
第9グループG:イチゴ(生食用),同じ週、福岡県
第10グループG10:イチゴ(生食用),同じ週、非福岡県
第11グループG11:イチゴ(生食用),1週違う、福岡県
第12グループG12:イチゴ(生食用),1週違う、非福岡県
第13グループG13:イチゴ(生食用),2週違う、福岡県
第14グループG14:イチゴ(生食用),2週違う、非福岡県
第15グループG15:イチゴ(生食用),3週違う、福岡県
第16グループG16:イチゴ(生食用),3週違う、福岡県
第17グループG17:4週以上違う
グループ番号の小さい上位グループの方が、p(j)の順位が高くなる。また、それぞれのグループG内では、価格と輸送費についてこの販売条件x(i)を入力した販売者にとって有利な順にp(j)が順位付けられる。
入札候補の一覧表の作成工程は、上記に限られない。例えば、販売条件x(i)=(a(i),b(i),c(i),d(i))のa(i)、b(i)、c(i)、およびd(i)を数値化し、各購入条件p(j)=(a(j),b(j),c(j),d(j),e(j),f(j),g(j))のa(j)、b(j)、c(j)、およびd(j)を数値化し、販売条件x(i)と各購入条件p(j)との間の距離を算出し、当該距離の短い順に各購入条件を並び替えてもよい。
候補作成部23の各グループ内で販売者に有利な順に順位を付ける際に用いられる項目は、購入条件データベースに登録されている単位重量あたりの単価に限らない。購入条件データベースを参照し、そこから購入者が入力した単価に含まれない費用、例えば購入条件の輸送費用の負担、納入先および販売者の住所から推定される輸送費や租税、を足した金額を納入量で除した単価であってもよい。また、購入条件データベースを参照し、そこから購入者が入力した単価に含まれる商品代以外の費用、例えば購入条件の輸送費用の負担、納入先および販売者の住所から推定される推定される輸送費、を引いた金額を納入量で除した単価であってもよい。
表示装置32は、候補作成部23が作成した一覧表を、図4の販売者用画面の入札候補一覧のエリアに表示させる。図4の例では、優先順位の高い順に、購入条件A~Gまでが表示されている。また、図4の例では、(d)納入日、(g)納入量、および(f)単位重量当たりの単価が表示されている。表示される単価は、購入条件データベースの単価に輸送費や租税を足したものであっても、輸送費や租税を引いたものであってもよい。また、複数の単価を表示してもよい。これにより販売者は販売価格と手取り価格をもとに簡便に意思決定ができる。図4の販売者用画面の例では、購入条件のいずれかについて選択できるように設定されている。販売者によって選択された購入条件については入札が決定されることを意味する。図4の例のように、候補作成部23は、各購入条件について匿名にすることが好ましい。各購入条件を匿名にすることによって、公正な競争を実現することができる。
販売者用画面に販売者が希望する販売条件を満足する購入条件が表示されていなければ、販売者は、各購入者に自身の販売条件を通知することができる。具体的には、販売者が販売者用画面の「通知」ボタンを押すと、通知部24は、当該販売条件を各購入者端末10に通知する。通知時には一部の販売条件については数値や文字で入力されてもよい。また、通知時には文字メッセージが入力できてもよい。この構成によれば、各購入者は当該販売者が希望する販売条件に一致するか近い購入条件を提示することができるようになる。
または、販売者用画面に表示された入札候補一覧のエリアに表示された購入条件のいずれかの購入者に、個別に販売条件を通知する構成としてもよい。例えば、販売者が入札候補一覧のエリアに表示された購入条件を選択したうえで「通知」ボタンを押すことによって、通知部24は、選択された購入条件の購入者に個別に販売条件を通知する。この構成によれば、販売条件に近い購入条件の購入者に購入条件の再考を依頼することができるようになる。
販売者が入札を決めて選択した購入条件は、マッチング装置20の契約処理部25に渡される。例えば、販売者用画面において「入札」ボタンが押された購入条件が、契約処理部25に渡される。入札の数量は、選択された購入条件の全部、もしくはその一部分であってもよい。契約処理部25は、当該販売者と、入札が決定した購入条件の購入者との間の契約に関する処理を行なう。例えば、契約処理部25は、契約対象の販売者の販売者端末30と、当該契約対象の購入者の購入者端末10とに、契約が完了した旨の通知を行なう。通知には入札された販売条件を記載する場合、入札された販売条件が記載されたウェブページへのリンクが記載される場合がある。または、契約処理部25は、当該契約に関する契約書類を、契約対象の販売者の販売者端末30と、当該契約対象の購入者の購入者端末10とに送信する。
また、契約情報格納部22は、契約処理部25が契約処理を行なった契約情報に、契約IDを関連付けて、契約情報データベースに格納する。図5は、契約情報データベースを例示する図である。図5で例示するように、契約情報データベースには、契約IDに関連付けて、購入条件ID、購入者ID、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担および(h)納入量、などが関連付けられている。契約処理部25が契約処理を行なうごとに、契約情報データベースに契約情報が蓄積されることになる。
次に、各部間での情報のやりとりについて説明する。図6は、マッチングシステム100の動作の一例を表すシーケンス図である。図6で例示するように、購入者端末10から購入条件が購入条件格納部21に送信される。購入条件格納部21は、受信した購入条件を購入条件データベースに格納する。販売者端末30から候補作成部23に販売条件が送信されると、候補作成部23は、購入条件格納部21が記憶している購入条件データベースを参照し、受信した販売条件に応じた入札候補の一覧表を作成する。候補作成部23は、作成した一覧表を販売者端末30に送信する。販売者端末30から、販売者が選択した購入条件が契約処理部25に送信されると、契約処理部25は、契約処理を行なう。例えば、契約処理部25から販売者端末30および購入者端末10に、契約が完了した旨の通知が行われる。契約情報格納部22は、契約情報を契約情報テーブルに格納する。
図7および図8は、マッチング装置20の動作の詳細を表すフローチャートを例示する図である。図7は、マッチング装置20が購入者端末10との間で行なう処理についてのフローチャートである。図8は、マッチング装置20が販売者端末30との間で行なう処理についてのフローチャートである。
図7で例示するように、購入条件格納部21は、いずれかの購入者端末10から購入条件を受信したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1で「No」と判定された場合、所定時間後にステップS1が再度実行される。ステップS1で「Yes」と判定された場合、購入条件格納部21は、ステップS1で受信した購入条件に、購入条件IDを関連付けて、購入条件データベースに格納する(ステップS2)。その後、所定時間後にステップS1から再度実行される。
図8で例示するように、候補作成部23は、いずれかの販売者端末30から販売条件を受信したか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11で「No」と判定された場合、所定時間後にステップS11が再度実行される。
ステップS11で「Yes」と判定された場合、候補作成部23は、購入条件格納部21が記憶している購入条件データベースを参照し、ステップS11で受信した販売条件に応じた入札候補の一覧表を作成する(ステップS12)。次に、候補作成部23は、ステップS12で作成された一覧表を販売者端末30に送信する(ステップS13)。それにより、販売者端末30の表示装置32に入札候補の一覧表が表示される。
次に、契約処理部25は、販売者端末30から、選択された購入条件を受け取ったか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14で「No」と判定された場合、所定時間後に、ステップS14が再度実行される。ステップS14で「Yes」と判定された場合、契約処理部25は、契約処理を行なう(ステップS15)。契約情報格納部22は、ステップS15で契約処理された契約情報を、契約情報テーブルに格納する。その後、所定時間後に、ステップS11から再度実行される。
本実施形態によれば、各購入者の購入条件を購入条件データベースに予め格納しておくことができる。販売者が自身の希望する販売条件を入力すると、当該販売条件に応じた候補が作成され、販売者端末30の表示装置32に表示される。それにより、販売者は、自身の希望する販売条件を満足する購入条件を容易に探すことができる。販売者が入札を決めた購入条件を選択するだけで、契約処理がなされる。以上のことから、短時間で効率的なマッチングを実現することができる。
なお、販売条件の項目((a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日)が購入条件の項目((a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担および(h)納入量)の一部であることから、販売者の負担を軽減することができる。
また、販売者端末10が複数であれば、複数の販売者が、購入条件データベースに格納されている購入条件に対して並行して入札を決めることができる。
購入者は、自身の購入条件の納入量を複数に分割して複数の購入条件を登録することができる。したがって、購入者は、任意の購入単位で購入条件を登録することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るマッチングシステム100aは、マッチング装置20の代わりにマッチング装置20aを備えている。マッチング装置20aがマッチング装置20と異なる点は、図9で例示するように、さらに第1情報作成部26、第2情報作成部27、および第3情報作成部28を備えている点である。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。
各購入者は、自身が所有する購入者端末10の入力装置11を用いて、購入を希望する農作物について、購入条件を入力する。少なくとも一部の購入条件が入力されると、入力された購入条件がマッチング装置20の第1情報作成部26に購入基本情報として送信される。本実施形態においては、一例として、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、および(d)納入日が、購入基本情報として第1情報作成部26に送信される。
第1情報作成部26は、購入条件格納部21が記憶している購入条件データベースを参照し、購入基本情報と一致するか、類似する購入条件を第1参考情報として抽出し、優先順位を付した一覧表を作成する。第1情報作成部26は、購入条件データベースに格納されている全ての購入条件を抽出し、優先順位を付してもよい。第1情報作成部26は、第1実施形態で説明した候補作成部23と同様の手順により、第1参考情報の一覧表を作成する。例えば、第1情報作成部26は、第1実施形態で説明した作成工程1~3に従って、一覧表を作成する。第1情報作成部26は、図10で例示するように、作成した第1参考情報の一覧表を購入者用画面の競合情報表示エリアに表示する。購入者は、競合情報表示エリアに表示された第1参考情報の一覧表を参照することによって、競合する購入者の購入条件を参考にすることができる。競合情報表示エリアに表示される購入条件は、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担および(h)納入量の購入条件のうち、一部(例えば、(f)単位重量当たりの単価)であるが、購入条件から推定される情報を加えて修正したものであってもよい(例えば、輸送費用を含む推定単価)。第1情報作成部26は、競合する購入者のIDなどは第1参考情報に含めずに、匿名にする。それにより、公正な競争を実現することができる。
また、各購入者が購入者端末10の入力装置11を用いて少なくとも一部の購入条件を入力すると、入力された購入条件がマッチング装置20の第2情報作成部27にも送信される。本実施形態においては、一例として、上記した購入基本情報が第2情報作成部27に送信される。
第2情報作成部27は、契約情報格納部22が記憶している契約情報データベースを参照し、購入基本情報と一致するか、類似する契約情報を第2参考情報として抽出し、優先順位を付した一覧表を作成する。第2情報作成部27は、契約情報データベースに格納されている全ての契約情報を第2参考情報として抽出し、優先順位を付してもよい。第2情報作成部27は、第1実施形態で説明した候補作成部23と同様の手順により、第2参考情報の一覧表を作成する。例えば、第1実施形態で説明した作成工程1~3に従って、一覧表を作成する。第2情報作成部27は、図10で例示するように、作成した第2参考情報の一覧表を購入者用画面の参考価格表示エリアに表示する。購入者は、参考価格表示エリアに表示された一覧表を参照することによって、契約済みの購入条件を参考にすることができる。参考価格表示エリアに表示される第2参考情報は、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)主出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担および(h)納入量の購入条件のうち、一部(例えば、(f)単位重量当たりの単価)であるが、購入条件から推定される情報を加えて修正したものであってもよい(例えば、輸送費用を含む推定単価)。第2情報作成部27は、競合する購入者のIDなどは第2参考情報に含めずに、匿名にする。それにより、公正な競争を実現することができる。
購入者端末10に、全ての購入条件((a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担および(h)納入量)が入力されると、購入条件格納部21は、個別の購入条件IDおよび購入者IDと関連付けて購入希望条件データベースに格納する。
販売者が販売者端末30の入力装置31を用いて販売条件を入力すると、入力された販売条件がマッチング装置20の第3情報作成部28に送信される。第3情報作成部28は、契約情報格納部22が記憶している契約情報データベースを参照し、販売条件と一致するか、類似する契約情報を第3参考情報として抽出し、優先順位を付した一覧表を作成する。第3情報作成部28は、契約情報データベースに格納されている全ての契約情報を第3参考情報として抽出し、優先順位を付してもよい。第3情報作成部28は、第1実施形態で説明した候補作成部23と同様の手順により、第3参考情報の一覧表を作成する。例えば、第1実施形態で説明した作成工程1~3に従って、一覧表を作成する。第3情報作成部28は、図11で例示するように、作成した第3参考情報の一覧表を販売者用画面の参考価格表示エリアに表示する。販売者は、参考価格表示エリアに表示された一覧表を参照することによって、契約済みの購入条件を参考にすることができる。参考価格表示エリアに表示される第3参考情報は、(a)品目大分類、(b)品目小分類、(c)産地、(d)納入日、(e)主出荷先、(f)単位重量当たりの単価、(g)輸送費用の負担および(h)納入量の購入条件のうち、一部(例えば、(f)単位重量当たりの単価)であるが、購入条件から推定される情報を加えて修正したものであってもよい(例えば、輸送費用を含む推定単価)。第3情報作成部28は、購入者のIDなど第3参考情報には含めずに、匿名にする。それにより、公正な競争を実現することができる。
次に、各部間での情報のやりとりについて説明する。図12は、マッチングシステム100aの動作の一例を表すシーケンス図である。図12で例示するように、購入者端末10から購入基本条件が第1情報作成部26および第2情報作成部27に送信される。第1情報作成部26は、購入条件格納部21が記憶している購入条件データベースを参照し、受信した購入基本条件に応じた第1参考情報の一覧表を作成し、購入者端末10に送信する。第2情報作成部27は、契約情報格納部22が記憶している契約情報データベースを参照し、受信した購入基本条件に応じた第2参考情報の一覧表を作成し、購入者端末10に送信する。購入者による購入条件の入力が完了すると、購入者端末10から購入条件が購入条件格納部21に送信される。購入条件格納部21は、受信した購入条件を購入条件データベースに格納する。
販売者によって入力された販売条件は、第3情報作成部28に送信される。第3情報作成部28は、契約情報格納部22が記憶している契約情報データベースを参照し、受信した販売条件に応じた第3参考情報の一覧表を作成し、販売者端末30に送信する。また、販売者端末30から候補作成部23に販売条件が送信されると、候補作成部23は、購入条件格納部21に格納されている購入条件データベースを参照し、受信した販売条件に応じた入札候補の一覧表を作成する。候補表示部23は、作成された一覧表を販売者端末30に送る。販売者端末30から、販売者が選択した購入条件が契約処理部25に送信されると、契約処理部25は、契約処理を行なう。例えば、契約処理部25から販売者端末30および購入者端末10に、契約が完了した旨の通知が行われる。契約情報格納部22は、契約情報を契約情報データベースに格納する。
図13および図14は、マッチング装置20aの動作の詳細を表すフローチャートを例示する図である。図13は、マッチング装置20aが購入者端末10との間で行なう処理についてのフローチャートである。図14は、マッチング装置20aが販売者端末30との間で行なう処理についてのフローチャートである。
図13で例示するように、第1情報作成部26は、いずれかの購入者端末10から、購入基本条件を受信したか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21で「No」と判定された場合、所定時間後にステップS21が再度実行される。ステップS21で「Yes」と判定された場合、第1情報作成部26は、購入条件格納部21が記憶している購入条件データベースを参照し、ステップS21で受信した購入基本条件に応じた第1参考情報の一覧表を作成し、購入者端末10に送信する(ステップS22)。
次に、第2情報作成部27は、契約情報格納部22が記憶している契約情報データベースを参照し、ステップS21で受信した購入基本条件に応じた第2参考情報の一覧表を作成し、購入者端末10に送信する(ステップS23)。
次に、購入条件格納部21は、ステップS21で受信した購入基本条件を送信した購入者端末10から購入条件を受信したか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24で「No」と判定された場合、所定時間後にステップS24が再度実行される。ステップS24で「Yes」と判定された場合、購入条件格納部21は、ステップS24で受信した購入条件に、購入条件IDを関連付けて、購入条件データベースに格納する(ステップS25)。その後、所定時間後にステップS21から再度実行される。
図14で例示するように、候補作成部23は、いずれかの販売者端末30から販売条件を受信したか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31で「No」と判定された場合、所定時間後にステップS31が再度実行される。
ステップS31で「Yes」と判定された場合、第3情報作成部28は、契約情報格納部22が記憶している契約情報データベースを参照し、ステップS31で受信した販売条件に応じた第3参考情報の一覧表を作成し、ステップS31で受信した販売条件を送信した販売者端末30に送信する(ステップS32)。候補作成部23は、購入条件格納部21が記憶している購入条件データベースを参照し、ステップS31で受信した販売条件に応じた入札候補の一覧表を作成する(ステップS33)。次に、候補作成部23は、ステップS32で作成された一覧表を販売者端末30に送る(ステップS34)。それにより、販売者端末30の表示装置32に一覧表が表示される。
次に、契約処理部25は、ステップS31で受信した販売条件を送信した販売者端末30から、選択された購入条件を受け取ったか否かを判定する(ステップS35)。ステップS35で「No」と判定された場合、所定時間後に、ステップS35が再度実行される。ステップS35で「Yes」と判定された場合、契約処理部25は、契約処理を行なう(ステップS36)。契約情報格納部22は、ステップS36で契約処理された契約情報を、契約情報データベースに格納する。その後、所定時間後に、ステップS31から再度実行される。
本実施形態によれば、購入者用画面に、購入条件データベースから購入基本情報に応じた第1参考情報の一覧表が表示される。それにより、購入者は、他の競合する購入者の購入条件を参考にすることができるため、購入者間の競争を促すことができる。また、購入者用画面に、契約情報データベースから購入基本情報に応じた第2参考情報が表示される。それにより、購入者は、過去の契約を参考にすることができる。また、販売者用画面に、契約情報データベースから販売条件に応じた第3参考情報の一覧表が表示される。それにより、販売者は過去の契約を参考にすることができる。
上記実施形態では、商品の一例として農作物を例に説明したが、それに限られない。例えば、工業製品などを商品として用いてもよい。ただし、上記実施形態は、農作物を商品として用いる場合に、特に顕著な効果を発揮する。以下、詳細について説明する。
農作物を商品として用いる場合には、商品の性質上、販売者(生産者)が、購入者の提案する価格だけで取引を決められるわけではない。なぜなら、販売者が自分の生産力や納品日など、価格以外の諸要素をも勘案して、取引を決めるからである。これらの販売者側の「諸要素」は非常に複雑で、システムに入力することに向いていない。例えば、販売者が「自分は8月1日から8月5日のあいだに100kg出荷できるが、各一日の上限は50kgで、またこの5日間のうちどれか一日は休みたい」という情報を入力するのは面倒である。さらに、現実的には、販売者は、こうした情報を脳内で明確に認知しているわけではないものと考えられる。したがって、認知コストや入力コストがともに高くなってしまう。
上記各実施形態では、販売者が購入条件の候補を見ていずれかを選択するという、販売者の判断を経ることになる。販売者の頭脳は、非常に高性能な部品とみなすことができる。なぜなら、販売者の中には、生産や納品に関する情報が、かならずしも明確な言語の形を取らずにあいまいにプールされており、その情報に基づき販売者は各購入者の購入条件に応じるか否かを決定することができるからである。この販売者の頭脳の判断を正確に導くために、上記各実施形態のように、各購入者の購入条件に「応じる」、「応じない」の二択とすることによって、販売者の負担を軽減しつつ、販売者の正確な判断を促すことができるのである。以上のことから、農作物に関して、上記各実施形態は顕著な効果を発揮するのである。
なお、いわゆるオークションでは、購入者が入札額を提示し、その中で最も高い金額を提示した購入者が自動的に入札される。このオークションの手法では販売者による価格以外の要素への判断を用いることが無いため、農作物の生産者を販売者とする場合には不向きであると言える。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 購入者端末
11 入力装置
12 表示装置
20 マッチング装置
21 購入条件格納部
22 契約情報格納部
23 候補作成部
24 通知部
25 契約処理部
26 第1情報作成部
27 第2情報作成部
28 第3情報作成部
30 販売者用端末
31 入力装置
32 表示装置
40 電気通信回線
100 マッチングシステム

Claims (14)

  1. 販売者端末から、販売者が販売する商品についての販売条件を受信した場合に、1以上の購入者に関連付けて商品の購入条件を予め格納している購入条件データベースを参照し、前記販売条件に応じて1以上の前記購入条件の候補を作成し、前記販売者端末に送信する候補作成部と、
    前記販売者端末から、前記候補の中から前記販売者によって選択された購入条件を受信した場合に、前記選択された購入条件に係る購入者と、前記販売者との間の契約処理を行なう契約処理部と、を備えることを特徴とするマッチング装置。
  2. 前記候補作成部は、前記候補に係る購入者を匿名とすることを特徴とする請求項1に記載のマッチング装置。
  3. 前記候補作成部は、前記候補の購入条件について、前記販売条件に応じて優先順位を付すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマッチング装置。
  4. 前記販売条件を、各購入者の購入者端末に通知する通知部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のマッチング装置。
  5. 前記購入者が自身の購入条件の少なくとも一部の購入条件を購入者端末に入力した場合に、前記購入条件データベースを参照し、前記少なくとも一部の購入条件に応じた第1参考情報を作成し、前記購入者端末に送信する第1情報作成部をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のマッチング装置。
  6. 前記第1情報作成部は、前記第1参考情報に係る購入者を匿名とすることを特徴とする請求項5に記載のマッチング装置。
  7. 前記購入者が自身の購入条件の少なくとも一部の購入条件を購入者端末に入力した場合に、過去の取引の契約情報を予め格納している契約情報データベースを参照し、前記少なくとも一部の購入条件に応じた第2参考情報を作成し、前記購入者端末に送信する第2情報作成部をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のマッチング装置。
  8. 前記第2情報作成部は、前記第2参考情報に係る購入者を、匿名とすることを特徴とする請求項7に記載のマッチング装置。
  9. 前記販売条件を受信した場合に、過去の契約情報を予め格納している契約情報データベースを参照し、前記販売条件に応じた第3参考情報を作成し、前記販売者端末に送信する第3情報作成部をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のマッチング装置。
  10. 前記第3情報作成部は、前記第3参考情報に係る購入者を、匿名とすることを特徴とする請求項9に記載のマッチング装置。
  11. 前記販売条件の項目は、前記購入条件データベースに格納されている購入条件の項目の一部であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のマッチング装置。
  12. 前記商品は、農作物であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のマッチング装置。
  13. 販売者端末から、販売者が販売する商品についての販売条件を受信した場合に、1以上の購入者に関連付けて商品の購入条件を予め格納している購入条件データベースを参照し、前記販売条件に応じて1以上の前記購入条件の候補を作成し、前記販売者端末に送信する処理と、
    前記販売者端末から、前記候補の中から前記販売者によって選択された購入条件を受信した場合に、前記選択された購入条件に係る購入者と、前記販売者との間の契約処理を行なう処理と、をコンピュータが実行することを特徴とするマッチング方法。
  14. コンピュータに、
    販売者端末から、販売者が販売する商品についての販売条件を受信した場合に、1以上の購入者に関連付けて商品の購入条件を予め格納している購入条件データベースを参照し、前記販売条件に応じて1以上の前記購入条件の候補を作成し、前記販売者端末に送信する処理と、
    前記販売者端末から、前記候補の中から前記販売者によって選択された購入条件を受信した場合に、前記選択された購入条件に係る購入者と、前記販売者との間の契約処理を行なう処理と、を実行させることを特徴とするマッチングプログラム。
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