JP2023050468A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータシャフト内にオイルの流路を形成することなく、オイルでロータを冷却できる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、ロータと、回転軸に沿ってロータを貫通し、軸受に軸支されるシャフトと、ロータを内側に収容するステータと、ロータの軸方向端面に取り付けられるロータカバーと、軸受にオイルを供給する流路を有する筐体と、を備える。ロータカバーは、シャフトとの間に同心状の隙間を形成し、軸受からのオイルを隙間で受けるオイル受け部と、オイル受け部からロータの軸方向端面に連通する配油路と、を有する。回転電機は、隙間に導かれたオイルを遠心力により配油路に供給してロータの冷却を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、回転電機に関する。
回転電機のロータに収容される磁石には、高温下で磁束が減少する事象(高温減磁)が生じうる。かかる高温減磁は、例えば重希土類の含有比率の高い磁石を適用することでも抑制できるが、この場合には回転電機の製造コストの増加につながる。一般的には、ロータは空気への放熱で空冷されるが、回転電機の性能を向上させる観点からはロータのより効率的な冷却が要望されている。
例えば、ロータなどの冷却を図るために回転電機のロータ内にオイル等の冷媒を流す冷却構造も知られている。この種の冷却構造の一例として、特許文献1には、ロータシャフトの内部に軸方向に沿って給油路を形成し、ロータシャフトからの冷却油を遠心力でロータの径方向外側に供給する構成が提案されている。
特開2010-220340号公報
しかし、特許文献1のようにロータシャフト内からロータにオイルを供給する冷却構造では、シャフト内にオイルを送り出すために冷却油の圧力をポンプで十分に高める必要があり、また回転するシャフトに対してオイルを送出する部分でのオイルシールも必要となる。そのため、冷却構造のコストが増加してしまう。また、特許文献1の構成では、ロータシャフトが中空構造になるためロータシャフトの剛性も低下しうる。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであって、ロータシャフト内にオイルの流路を形成することなく、オイルでロータを冷却できる回転電機を提供する。
本発明の一態様の回転電機は、ロータと、回転軸に沿ってロータを貫通し、軸受に軸支されるシャフトと、ロータを内側に収容するステータと、ロータの軸方向端面に取り付けられるロータカバーと、軸受にオイルを供給する流路を有する筐体と、を備える。ロータカバーは、シャフトとの間に同心状の隙間を形成し、軸受からのオイルを隙間で受けるオイル受け部と、オイル受け部からロータの軸方向端面に連通する配油路と、を有する。回転電機は、隙間に導かれたオイルを遠心力により配油路に供給してロータの冷却を行う。
上記の一態様の回転電機において、ロータは、軸方向にロータを貫通する空隙部を有していてもよく、配油路は、空隙部と接続されていてもよい。そして、配油路から空隙部にオイルを流してロータの冷却を行ってもよい。
また、空隙部は、ロータに配置された磁石に臨んでいてもよく、空隙部を流れるオイルは、磁石と接触してもよい。
上記の一態様の回転電機において、シャフトは、隙間の内側で径方向に突出し、オイル受け部にオイルを送出する送出部を有していてもよい。
上記の一態様の回転電機において、筐体は、コイルの上側からオイルを散布するオイル散布部と、オイル散布部にオイルを供給する給油路と、をさらに有していてもよい。また、流路は、給油路から分岐したオイルを供給してもよい。
本発明の一態様によれば、ロータシャフト内にオイルの流路を形成することなく、オイルでロータを冷却できる。
本実施形態の回転電機の一例を示す斜視図である 図1のA-A線断面図である。 ロータの軸方向端面を示す正面図である。 負荷側のハウジングカバーを外した状態の回転電機の正面図である。 負荷側のハウジングカバーの内面側を示す図である。 負荷側のロータカバーの切断斜視図である ロータの負荷側からの斜視図である。 図2における負荷側の軸受近傍の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
実施形態では説明を分かり易くするため、本発明の主要部以外の構造や要素については、簡略化または省略して説明する。また、図面において、同じ要素には同じ符号を付す。なお、図面に示す各要素の形状、寸法などは模式的に示したもので、実際の形状、寸法などを示すものではない。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z方向は回転軸と平行な方向とする。X方向は、Z方向と直交する方向であって、図2の紙面垂直方向に対応する。Y方向は、X方向とZ方向との両方と直交する方向であって、図2の上下方向に対応する。また、図面において、必要に応じて回転電機の回転軸を符号AXで示す。なお、以下の説明では、回転軸AXを中心とする周方向を単に周方向と称し、回転軸AXを中心とする径方向を単に径方向と称する。
図1は、本実施形態の回転電機1の一例を示す斜視図である。図2は、図1のA-A線断面図である。図3は、ロータの軸方向端面を示す正面図である。図4は、負荷側のハウジングカバー6を外した状態の回転電機1の正面図である。図5は、負荷側のハウジングカバー6の内面側を示す図である。なお、図3では、後述の配油路24の配置が破線で示されている。
本実施形態の回転電機1は、インナーロータ型モータであって、ロータ2と、シャフト3と、ステータ4とを備えている。ロータ2、シャフト3およびステータ4は、ハウジング本体5およびハウジングカバー6を有する筐体に収容されている。なお、ハウジング本体5およびハウジングカバー6はいずれも鋳造で製造される。
ロータ2は、例えば磁石埋込型または表面磁石型のロータである。ロータ2の鉄心は、電磁鋼板等を軸方向に複数積層して形成される。ロータ2の中心には、回転軸AXに沿って鉄心を貫通するようにシャフト3が嵌入されている。また、図2に示すように、ロータ2の軸方向両端には、それぞれエンドプレート11a,11bとロータカバー12a,12bが取り付けられる。
図3に示すように、ロータ2の鉄心には、周方向に沿って等間隔に主磁極が構成されるように複数の永久磁石9が配置される。ロータ2において周方向に隣り合う主磁極には、それぞれ逆の極性となるように永久磁石9が配置される。
永久磁石9は、軸方向の寸法が鉄心の軸方向の寸法とほぼ同一である矩形のブロック状に形成され、鉄心の磁石穴10に嵌入されている。また、ロータ2の鉄心において永久磁石9の周方向端部には、フラックスバリアとして機能する空隙部10aがそれぞれ形成されており、永久磁石9に空隙部10aが臨んでいる。なお、磁石穴10および空隙部10aは、鉄心を貫通して軸方向に沿って延びている。
シャフト3は、図2に示すように、ロータ2の鉄心から反負荷側(図2の右側)に露出している部位にフランジ部3bを有する。また、シャフト3は、ロータ2の鉄心から負荷側(図2の左側)に露出している部位にテーパー領域3aを有する。
シャフト3のフランジ部3bはシャフト3の径方向に環状に突出し、反負荷側のエンドプレート11bと当接する。また、シャフト3のテーパー領域3aは、ロータ2から離れるにつれて縮径して負荷側に先細となるテーパー形状をなしている。テーパー領域3aは送出部の一例である。
エンドプレート11a,11bは、中央部にシャフト3を挿通する穴が開口され、ロータ2よりも小径のリング状の部材である。負荷側(図2の左側)に配置されるエンドプレート11aは、ロータ2の負荷側の軸方向端面(第1の端面)と密着する。また、反負荷側に配置されるエンドプレート11bは、シャフト3のフランジ部3bとロータ2との間に介在し、ロータ2の反負荷側の軸方向端面(第2の端面)と密着する。エンドプレート11a,11bは、軸方向の両側からロータ2を押さえ付け、積層鋼板で構成されたロータ2の鉄心を保持する機能を担う。
負荷側に配置されるロータカバー12aは、エンドプレート11aとロータ2の第1の端面を外側から覆い、第1の端面に密着してロータ2に固定される。反負荷側に配置されるロータカバー12bは、エンドプレート11bとロータ2の第2の端面を外側から覆い、第2の端面に密着してロータ2に固定される。なお、ロータカバー12a,12bの構成については後述する。
ステータ4は、円筒状のステータコアを有し、僅かなエアギャップを隔ててロータ2を内側に収容する。ステータ4の内周には軸方向に沿って複数のスロット(不図示)が形成され、スロットにはコイルが巻回されている。コイルのコイルエンド部7は、ステータ4の軸方向両端においてそれぞれステータ4から張り出し、周方向に環状をなしている。
回転電機1においては、コイルの電流制御によりステータ4の磁界を順番に切り替えることで、ロータ2の磁界との吸引力または反発力が生じる。これにより、ロータ2およびシャフト3が回転し、回転電機1が駆動する。このとき、通電によってコイルは発熱する。また、電磁誘導によってロータ2に収容されている永久磁石9も熱を帯びる。
回転電機1のハウジング本体5は、軸方向の両側が開口した円筒状の空間を有する筐体である。ハウジング本体5の円筒状の空間内には、シャフト3が嵌入されたロータ2と、ステータ4が同心状に配置される。ステータ4はハウジング本体5の内周に嵌合され、ハウジング本体5はステータ4の外周面を覆うように取り付けられる。
ハウジング本体5の軸方向の両側には、ハウジングカバー6がそれぞれ取り付けられる。これにより、ハウジング本体5の両側の開口はハウジングカバー6でそれぞれ塞がれる。また、各々のハウジングカバー6にはそれぞれ軸受8が設けられ、シャフト3は、ハウジングカバー6の軸受8により回転可能に軸支される。なお、シャフト3の負荷側の端部は、ハウジングカバー6を貫通して外側に突出している。
また、ハウジング本体5は、コイルエンド部7を油冷するための給油路13を有する。給油路13は、オイルクーラおよびオイルポンプ(いずれも不図示)を経由した冷却油が流れる油路であって、冷却油を受けるオイル入口14と接続されている。給油路13は、ステータ4よりも図2中上側に配置されている。給油路13は、ハウジング本体5内で軸方向に延び、両側がハウジングカバー6で塞がれる。また、給油路13の端部は、第1流路15と第2流路16に接続されている。なお、第1流路15および第2流路16は、回転電機1の負荷側および反負荷側にそれぞれ形成され、両者の構成はほぼ同様である。
第1流路15は、給油路13から分岐して周方向に延びる流路であって、流路には複数の孔が下向きに開口されている。第1流路15の各々の孔は、コイルエンド部7の外周面に臨む位置でハウジング本体5の内部空間と連通する。第1流路15は、オイル散布部の一例であって、給油路13からの冷却油をコイルエンド部に上側から散布する機能を担う。
第2流路16は、ハウジングカバー6を介して軸受8にオイルを供給する流路である。第2流路16は、ハウジングカバー6に形成された溝部17と、給油路13と溝部17をつなぐ連絡孔18を有する。
第2流路16の溝部17は、ハウジングカバー6の内面側に形成され、図2、図4に示すように、給油路13から軸受8にかけて回転電機1の径方向に沿って上下に延びている。図4では、負荷側のハウジングカバー6の溝部17を示すが、反負荷側のハウジングカバー6の溝部17も負荷側と同様に構成される。
第2流路16の連絡孔18は、ハウジングカバー6において給油路13の端部から軸方向に対して下側に傾いて形成され、溝部17の上端と連通している。これにより、給油路13からの冷却油の一部は、第2流路16の連絡孔18および溝部17を経て軸受8に供給される。
また、ハウジング本体5の底面近傍は、コイルエンド部7と熱交換されたオイルが貯留されるオイルパンとして機能する。ハウジング本体5にはオイルパンに貯留されたオイルを吸い出すオイル出口19が設けられている。ハウジング本体5のオイル出口19は、オイルポンプと接続されている。
また、本実施形態の回転電機1は、軸受8に供給されたオイルをロータカバー12aからロータ2の軸方向端面に導いてロータ2および永久磁石9を冷却する機能を有する。以下、本実施形態におけるロータ2の冷却について説明する。
図6は、負荷側のロータカバー12aの切断斜視図である。図7は、ロータ2の負荷側からの斜視図である。図8は、図2における負荷側の軸受近傍の拡大図である。なお、図7では、後述の配油路24の配置を示すために、ロータカバー12aが破線で示されている。
ロータカバー12aは、金属製の円板状部材であって、カバー本体21と、オイル受け部22と、配油路24とを有する。ロータカバー12aのカバー本体21は、中央部にシャフト3を挿通可能な開口部を有し、ロータ2の外径に対応する寸法の円板状である。カバー本体21の正面はハウジングカバー6の内面に臨み、カバー本体21の背面はエンドプレート11aとロータ2の軸方向端面に臨む。カバー本体21は、ロータ2の軸方向端面を覆うことで永久磁石9がロータ2から脱落することを抑制する機能を担う。
オイル受け部22は、カバー本体21の内周側の外縁に環状に形成されており、シャフト3の外周面との間に形成される隙間で軸受8からのオイルを受ける機能を担う。オイル受け部22は、回転電機1の軸方向においてカバー本体21の正面よりも突出するともに、ロータカバー12aの正面側から背面側に向かうにつれて内周面が拡径してゆくテーパー形状をなしている。
図2、図8に示すように、ロータカバー12aのオイル受け部22は、シャフト3のテーパー領域3aと対応する位置に配置される。そして、オイル受け部22は、シャフト3のテーパー領域3aに対して同心状に配置され、当該テーパー領域3aを外側から覆う。
オイル受け部22の内径はシャフト3の外径よりも大きく設定されており、シャフト3の周囲にはオイル受け部22との間に同心状の隙間が形成される。また、ロータカバー12aは、軸方向においてオイル受け部22の先端が軸受8と対向するようにロータ2に取り付けられる。
配油路24は、ロータカバー12aの背面側に形成され、オイル受け部22で受けた軸受8からのオイルをロータ2の径方向外周側に導く機能を担う。配油路24は、オイル受け部22からロータカバー12aの径方向に延びており、オイル受け部22を中心に放射状をなすようにロータカバー12aに複数形成されている。例えば、図3、図7に示すように、配油路24は、周方向に45度ずつ間隔をおいて8本形成されている。なお、図7に示すように、エンドプレート11aの表面にも配油路24の位置に合わせて溝が形成されていてもよい。
各々の配油路24は、軸方向に沿った断面(図2、図8)において、エンドプレート11aの表面および周面を経てからロータ2の軸方向端面と連通する段差状をなしている。また、図3に破線で示すように、各々の配油路24は、ロータ2の磁極の間(d-q軸座標のq軸)に配置され、配油路24の幅は、周方向に対向している2つの空隙部10aの位置と重なる寸法である。そのため、配油路24は空隙部10aと接続されており、配油路24を流れるオイルは配油路24から空隙部10aに導かれる。
ここで、反負荷側のロータカバー12bは、負荷側のロータカバー12aと同様の金属製の円板状部材であるが、オイル受け部22を有していない点でロータカバー12aと構成が相違する。また、反負荷側のロータカバー12bは、図2に示すように、空隙部10aに導かれたオイルをロータ2から排出するための排出口25を有している。排出口25は、ロータ2の磁極の間でかつ空隙部10aと対応する位置に配置され、ロータカバー12bを貫通して形成されている。
以下、本実施形態の回転電機1におけるオイルの流れについて説明する。
回転電機1において、ハウジング本体5のオイルパンに貯留されたオイルは、オイルポンプの駆動によりオイル出口19から吸い出され、オイルクーラで冷却される。オイルクーラで冷却されたオイルは、オイル入口14からハウジング本体5の上側に位置する給油路13に送出される。給油路13においてオイルは軸方向の一方側(反負荷側)と他方側(負荷側)に流れるが、以下の説明では、給油路13の負荷側に向けて流れるオイルについて説明し、反負荷側に向けて流れるオイルに関する重複説明は省略する。
給油路13の負荷側に流れるオイルは、給油路13の端部で第1流路15および第2流路16にそれぞれ分岐する。第1流路15に流入したオイルは、コイルエンド部7に上側から散布され、コイルエンド部7の外周を左回り方向と右回り方向の両側から下側にむけて流れる。このとき、コイルエンド部7に接触したオイルが熱を奪うことで、コイルエンド部7が冷却される。
一方、第2流路16に流入したオイルは、図8に矢印で示すように、連絡孔18および溝部17を経て軸受8に導かれる。そして、軸受8に対しては、ハウジングカバー6と軸受8の間から第2流路16を経由したオイルが供給され、軸受8の潤滑が確保される。
また、回転電機1の負荷側においては、図8に矢印で示すように、ハウジングカバー6と軸受8の間から軸受8に供給されたオイルは例えば軸受8内を通ってロータ2側に到達する。その後にオイルは、シャフト3を伝ってシャフト3とロータカバー12aのオイル受け部22の間に形成された隙間に流れ込む。ここで、回転電機1の駆動時にロータ2およびシャフト3は回転しているため、シャフト3とオイル受け部22の隙間に流れ込んだオイルには遠心力が作用する。また、シャフト3とオイル受け部22の隙間に流れ込んだオイルは、径方向に突出するシャフト3のテーパー領域3aによって径方向外側に向けて掻き出されて送出される。
すると、図8に矢印で示すように、オイルは、オイル受け部22から配油路24に流入して遠心力によって径方向外側に導かれる。そして、オイルは、配油路24から空隙部10aに流れ込み、ロータ2を軸方向に貫通する空隙部10aを通ってロータ2の負荷側から反負荷側に至る。その後、オイルは、ロータカバー12bの排出口25を通ってロータ2から排出される。
上記のように、ロータカバー12bの配油路24およびロータ2の空隙部10aにオイルを流すことで、磁石穴10に嵌入された永久磁石9およびロータ2の鉄心がオイルと接触して熱交換されて冷却される。特に、永久磁石9およびロータ2は、軸方向の中央部分で熱がこもりやすく高温になりやすいが、本実施形態によればロータの軸方向に沿ってオイルを流すことで、永久磁石9およびロータ2の軸方向の温度むらも生じにくい。
また、本実施形態では、ロータ2およびシャフト3の回転による遠心力で各々の配油路24にオイルが送出されるので、各々の配油路24にはオイルがほぼ均等に分配される。そのため、周方向の配油路24間での温度むらも生じにくい。
なお、コイルエンド部7に上側から散布されるオイルと、ロータカバー12bの排出口25から排出されたオイルは、いずれもオイルパンに還流して貯留される。そして、オイルパンのオイルは、オイルポンプの駆動によってオイルクーラに向けて再び送出される。
以上のように、本実施形態の回転電機1では、オイル受け部22と配油路24を有するロータカバー12aがロータ2に取り付けられる。オイル受け部22はシャフト3との間に同心状の隙間を形成し、軸受8からのオイルを隙間で受ける。隙間に導かれたオイルは、遠心力により配油路24および空隙部10aに供給されてロータ2の冷却を行う。ロータ2がオイルで冷却されることで、例えば重希土類の含有比率の低い磁石をロータに適用しても高温減磁による性能低下を抑制でき、回転電機1の製造コストの抑制にも寄与しうる。
なお、本実施形態の構成では、シャフト内にオイルの流路を設けずに済むため、冷却構造のコストを抑制することができ、またシャフトの剛性低下を生じさせることもない。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
上記実施形態では、回転電機1の一例としてモータの構成例を説明したが、本発明の回転電機は、油冷型の発電機に適用することも可能である。
また、上記実施形態では、送出部としてシャフト3にテーパー領域3aを形成し、ロータカバー12aのオイル受け部22と対向させる構成例を説明したが、送出部の構成は上記に限定されない。例えば、シャフト3の周方向に一以上の突起を形成し、軸受8からのオイルを突起で掻き上げてオイル受け部22に送出してもよい。また、シャフト3側にテーパーや突起を形成せずに、軸受8からのオイルを遠心力でオイル受け部22に移動させてもよい。
また、上記実施形態のロータ2における永久磁石9および空隙部10aの配置や形状は一例にすぎず、適宜変更することが可能である。また、ロータカバー12aの配油路24と接続されるロータ2の空隙部は、必ずしも永久磁石9と接していなくてもよい。
また、上記実施形態におけるロータカバー12aでの配油路24の形状等は一例にすぎず、例えば渦巻状などの他の配置であってもよい。
また、上記実施形態では、ロータカバー12aに配油路24を形成し、ロータカバー12bの排出口25からオイルを排出する構成を説明した。しかし、例えば、オイル受け部22、配油路24および排出口25を有するロータカバーをロータ2の負荷側および反負荷側にそれぞれ配置するようにしてもよい。この場合、ロータ2の負荷側と反負荷側で互いのロータカバーの配油路24と排出口25の位相をずらして配置し、オイルの流れる方向を交互に変化させればよい。
また、上記実施形態において、コイルエンド部7の内周にオイルを噴射し、ステータ4のコイルを冷却する冷却構造を設けてもよい。例えば、ロータカバー12aのオイル受け部22に径方向に沿って穴を開口し、コイルエンド部7に向けて遠心力でオイルを噴射させてもよい。また、ロータカバー12bの排出口25の向きを調整し、コイルエンド部7にオイルが噴射されるようにしてもよい。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…回転電機、2…ロータ、3…シャフト、3a…テーパー領域、4…ステータ、5…ハウジング本体、6…ハウジングカバー、7…コイルエンド部、8…軸受、9…永久磁石、10…磁石穴、10a…空隙部、12a,12b…ロータカバー、13…給油路、15…第1流路、16…第2流路、17…溝部、18…連絡孔、21…カバー本体、22…オイル受け部、24…配油路、25…排出口

本発明の一態様の回転電機は、ロータと、回転軸に沿ってロータを貫通し、軸受に軸支されるシャフトと、ロータを内側に収容するステータと、ロータの軸方向端面に取り付けられるロータカバーと、軸受にオイルを供給する流路を有する筐体と、を備える。ロータは、軸方向にロータを貫通する空隙部を有する。ロータカバーは、シャフトとの間に同心状の隙間を形成し、軸受からのオイルを隙間で受けるオイル受け部と、オイル受け部からロータの軸方向端面に連通し、空隙部と接続される配油路と、を有する。回転電機は、隙間に導かれたオイルを遠心力により配油路に供給し、配油路から空隙部にオイルを流してロータの冷却を行う。ロータカバーは、ロータの軸方向の一方側および他方側にそれぞれ取り付けられ、一方側のロータカバーは、ロータの空隙部にオイルを一方側から他方側に流し、他方側のロータカバーは、ロータの空隙部にオイルを他方側から一方側に流す。一方側のロータカバーの配油路と他方側のロータカバーの配油路は、ロータの周方向に位相をずらして配置されている。
た、空隙部は、ロータに配置された磁石に臨んでいてもよく、空隙部を流れるオイルは、磁石と接触してもよい。
上記の一態様の回転電機において、筐体は、ステータに設けられたコイルの上側からオイルを散布するオイル散布部と、オイル散布部にオイルを供給する給油路と、をさらに有していてもよい。また、流路は、給油路から分岐したオイルを供給してもよい。

Claims (5)

  1. ロータと、
    回転軸に沿って前記ロータを貫通し、軸受に軸支されるシャフトと、
    前記ロータを内側に収容するステータと、
    前記ロータの軸方向端面に取り付けられるロータカバーと、
    前記軸受にオイルを供給する流路を有する筐体と、を備え、
    前記ロータカバーは、
    前記シャフトとの間に同心状の隙間を形成し、前記軸受からの前記オイルを前記隙間で受けるオイル受け部と、
    前記オイル受け部から前記ロータの軸方向端面に連通する配油路と、を有し、
    前記隙間に導かれたオイルを遠心力により前記配油路に供給して前記ロータの冷却を行う
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記ロータは、軸方向に前記ロータを貫通する空隙部を有し、
    前記配油路は、前記空隙部と接続され、
    前記配油路から前記空隙部に前記オイルを流して前記ロータの冷却を行う
    請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記空隙部は、前記ロータに配置された磁石に臨み、
    前記空隙部を流れる前記オイルは、前記磁石と接触する
    請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記シャフトは、前記隙間の内側で径方向に突出し、前記オイル受け部に前記オイルを送出する送出部を有する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記筐体は、前記コイルの上側から前記オイルを散布するオイル散布部と、前記オイル散布部に前記オイルを供給する給油路と、をさらに有し、
    前記流路は、前記給油路から分岐した前記オイルを供給する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。

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