JP2023050417A - バケット - Google Patents

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Abstract

【課題】 摩耗し易い底板をボルトを用いて容易に交換できるようにする。【解決手段】 底板12は、基端側に位置して左右両側が左側板17、右側板18に取付けられた第1固定底板13と、先端側に位置して左右両側が左側板17、右側板18に取付けられた第2固定底板14と、第1固定底板13と第2固定底板14との間に設けられた交換底板15,16と、土砂収容空間19側に位置して、一端側が第1固定底板13に取付けられ、他端部が第2固定底板14に取付けられたリブ23,24と、を有している。さらに、交換底板15,16は、第1固定底板13と第2固定底板14との間に配置された状態で、土砂収容空間19側からボルト25を用いてリブ23,24に着脱可能な取付片15B,15C,16B,16Cを有している。【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば、油圧ショベル等の建設機械に装備され、土砂の掘削作業等に好適に用いられるバケットに関する。
建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体の前部に回動可能に設けられた作業装置と、により構成されている。作業装置は、基端側が上部旋回体に回動可能に取付けられたブームと、ブームの先端側に回動可能に取付けられたアームと、アームの先端部に回動可能に取付けられたバケットと、を含んで構成されている。バケットは、アームの先端部で回動することにより、土砂等の掘削作業等を行う。
バケットは、U字状に湾曲した底板と、底板の左右両側に設けられ、底板と協働して土砂収容空間を形成する側板と、底板の基端側に設けられたブラケットと、底板の先端側に設けられた掘削部と、を備えている。ブラケットは、アームの先端部に回動可能に取付けられている。また、掘削部は、複数の掘削爪等を備えている。
バケットは、掘削作業を行うときに、土砂や岩石に擦れるから摩耗を生じてしまう。特に、底板は、土砂収容空間側となる内側よりも外面側が固い土砂や岩石に強く接触するために摩耗の進行が早い。底板の摩耗が進行した場合、バケットは、底板の周囲の溶接部を除去し、新たな底板を溶接する底板の交換作業が行われる。しかし、この底板の交換作業は、手作業で行われるために、高度な技術や多くの作業時間が必要になる。そこで、バケットには、摩耗し易い部分を覆う補強プレートを、ボルトを用いて交換可能に取付ける構成としたものがある(特許文献1、特許文献2)。このバケットは、ボルトを着脱することによって補強プレートを交換することができる。
特開2017-14751号公報 特開平9-88111号公報
特許文献1,2は、バケットの外面側に補強プレートを固定するため、補強プレートを固定するボルトがバケットの外側に配設されている。このようなバケットで掘削作業を行うと、ボルトの頭が土砂や岩石に擦れて摩耗してしまう。これにより、補強プレートの交換作業時には、ボルトの頭に工具が掛からないため、補強プレートの交換作業に多大な労力と時間を要してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、摩耗し易い底板をボルトを用いて容易に交換できるようにしたバケットを提供することにある。
本発明は、湾曲した底板と、前記底板の左右両側に設けられ、前記底板と協働して土砂収容空間を形成する側板と、前記底板の基端側に設けられたブラケットと、前記底板の先端側に設けられた掘削部と、を備えたバケットにおいて、前記底板は、基端側に位置して左右両側が前記側板に取付けられた第1固定底板と、先端側に位置して左右両側が前記側板に取付けられた第2固定底板と、前記第1固定底板と前記第2固定底板との間に設けられた交換底板と、前記土砂収容空間側に位置して、一端が前記第1固定底板に取付けられ、他端が前記第2固定底板に取付けられたリブと、を有し、前記交換底板は、前記第1固定底板と前記第2固定底板との間に配置された状態で、前記土砂収容空間側からボルトを用いて前記リブに着脱可能な固定部を有している。
本発明によれば、摩耗し易い底板をボルトを用いて容易に交換することができる。
本発明の実施形態によるバケットを備えた油圧ショベルを示す側面図である。 本発明の実施形態によるバケットを示す側面図である。 バケットを図2中の矢示III-III方向から示す前面図である。 バケットを図3中の矢示IV-IV方向から示す斜視図である。 交換底板を取外したバケットを示す側面図である。 図5のバケットを矢示VI-VI方向から示す後面図である。 図5のバケットを矢示VII-VII方向から示す底面図である。 リブに対する交換底板の取付構造を示す斜視図である。
以下、本発明に係るバケットの実施形態を、油圧ショベルに装備された場合を例に挙げ、図1ないし図8を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施形態で用いる前後方向と左右方向は、上部旋回体の前後方向と左右方向と同様である。
建設機械の代表例としての油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2の上側に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、を備えている。上部旋回体3の前部には、土砂の掘削作業等を行うための作業装置4が設けられている。
作業装置4は、上部旋回体3の前部に左右方向に揺動可能に取付けられたスイングポスト4Aと、スイングポスト4Aに回動可能に取付けられたブーム4Bと、ブーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたアーム4Cと、アーム4Cの先端部に回動可能に取付けられた後述のバケット11と、一端側がアーム4Cにピン結合され他端側がバケット11に回動可能に連結されたリンク4Dと、スイングポスト4Aとブーム4Bとの間に設けられたブームシリンダ4Eと、ブーム4Bとアーム4Cとの間に設けられたアームシリンダ4Fと、アーム4Cとリンク4Dとの間に設けられたバケットシリンダ4Gと、を備えている。そして、作業装置4は、ブーム4Bおよびアーム4Cを回動させつつ、アーム4Cの先端でバケット11を回動させることにより、土砂の掘削作業等を行うことができる。
次に、本実施形態によるバケット11の構成について、図2ないし図8を用いて詳細に説明する。
図2において、本実施形態によるバケット11は、作業装置4のアーム4Cの先端部に回動可能に取付けられている。そして、バケット11は、アーム4Cの先端部で回動することにより、土砂等の掘削作業等を行う。
図2、図3に示すように、バケット11は、後述の底板12、左側板17、右側板18、ブラケット20,21、掘削部22を含んで構成されている。ここで、バケット11を構成する底板12、左側板17、右側板18、ブラケット20,21および掘削部22のカッティングエッジ22Aは、各種の加工が施された鋼板からなり、適宜に溶接手段を用いて固着されている。
底板12は、U字状に湾曲した形状をなしている。底板12は、後述する土砂収容空間19の底部側を閉塞している。換言すると、底板12は、バケット11が掬った土砂等を下側から支えるものである。底板12は、第1固定底板13、第2固定底板14、2枚の交換底板15,16および後述のリブ23,24を有している。
図4に示すように、第1固定底板13は、アーム4Cに対する取付側となるバケット11の基端側に配置されている。第1固定底板13は、例えば、土砂収容空間19の開口側がL字状に折り曲げられた折曲げ部13Aとなり、土砂収容空間19の奥部側に位置する部分が湾曲した湾曲部13Bとなっている。湾曲部13Bの端部側には、土砂収容空間19側の内面13Cに位置して後述するリブ23,24の一端側が固着されている。
第2固定底板14は、第1固定底板13の反対側となるバケット11の先端側に配置されている。第2固定底板14は、例えば、左右方向に延びた長方形状の板体として形成されている。第2固定底板14の基端側(奥側)には、土砂収容空間19側の内面14Aに位置して後述するリブ23,24の他端側が固着されている。第2固定底板14の先端部には、後述する掘削部22のカッティングエッジ22Aが固着されている。
2枚の交換底板15,16は、第1固定底板13と第2固定底板14との間に左右方向に並んで設けられている。2枚の交換底板15,16は、土砂収容空間19の奥部側の位置が湾曲した長方形状の板体からなる。また、左側の交換底板15と右側の交換底板16とは、左右方向で対称形状をなし、左右方向で当接した状態で並べられている。これにより、2枚の交換底板15,16は、土砂収容空間19の底部を覆っている。そして、交換底板15,16は、第1固定底板13と第2固定底板14との間に配置された状態で、土砂収容空間19側から後述のボルト25を用いてリブ23,24に着脱可能に取付けられている。
ここで、2枚の交換底板15,16が配置されている部位は、後述するブラケット20,21のアーム用ボス部20A,21Aを中心にしてバケット11を回動させて掘削したときに、押し固まった土砂や岩石に強く押し付けられる部位となる。一方、第1固定底板13が配置されている部位は、掘削時に土砂等に強く接することが殆ど無い部位である。さらに、図2に示すように、第2固定底板14が配置されている部位は、掘削時に掘削部22(掘削爪22B)の直後に位置しているから、掘削時に土砂等に強く接することが少ない部位である。従って、底板12のうち、摩耗が顕著な部分が2枚の交換底板15,16となっている。これにより、2枚の交換底板15,16は、摩耗によって交換が必要な部分だけ、即ち、必要最小限の大きさ(重さ)とすることができるから、容易に加工でき、容易に取り扱うことができる。
図8に示すように、左側の交換底板15の内面15Aには、固定部としての複数の取付片15B,15Cが設けられている。取付片15Bは、交換底板15の奥側部位(第1固定底板13側)に設けられている。また、取付片15Bは、後述するリブ23,24の本数に応じて複数個、具体的には、左右方向に間隔をもって2個配置されている。一方、取付片15Cは、交換底板15の先端側部位(第2固定底板14側)に、リブ23,24の本数に応じるように、左右方向に間隔をもって2個配置されている。取付片15Bと取付片15Cとは、同一形状をなし、左右方向の間隔寸法も同一となっている。
取付片15Bは、土砂収容空間19側に突出した舌片状の板体からなり、取付片15Bには、板厚方向(取付状態での左右方向)に貫通してボルト挿通孔15B1が設けられている。また、取付片15Cも、取付片15Bと同様に、ボルト挿通孔15C1を有する舌片状の板体からなる。
取付片15Bは、交換底板15が第1固定底板13と第2固定底板14との間に取付けられた状態では、リブ23,24のカバー部23E,24E内に収まる。同様に、取付片15Cは、交換底板15が第1固定底板13と第2固定底板14との間に取付けられた状態では、リブ23,24のカバー部23F,24F内に収まる。
左側の交換底板15と同様に、右側の交換底板16の内面16Aには、固定部としての複数の取付片16B,16Cが設けられている。取付片16Bは、交換底板16の奥側部位(第1固定底板13側)に設けられている。また、取付片16Bは、リブ23,24の本数に応じるように、左右方向に間隔をもって2個配置されている。一方、取付片16Cは、交換底板16の先端側部位(第2固定底板14側)に、リブ23,24の本数に応じるように、左右方向に間隔をもって2個配置されている。取付片16Bと取付片16Cとは、同一形状をなし、左右方向の間隔寸法も同一となっている。リブ23,24が取付けられる左右方向の間隔は、少なくともボルト25の抜き差しと、ボルト25の頭25Bに対する工具の着脱が可能な寸法に設定されている。しかも、取付片16Bと取付片16Cとは、取付片15Bと取付片15Cと、同一の形状で、互いの間隔寸法も同一となっている。
取付片16Bは、取付片15B,15Cと同様に、ボルト挿通孔16B1を有する舌片状の板体からなる。また、取付片16Cも、取付片16Bと同様に、ボルト挿通孔16C1を有する舌片状の板体からなる。
取付片16Bは、交換底板16が第1固定底板13と第2固定底板14との間に取付けられた状態では、リブ23,24のカバー部23E,24E内に収まる。同様に、取付片16Cは、交換底板16が第1固定底板13と第2固定底板14との間に取付けられた状態では、リブ23,24のカバー部23F,24F内に収まる。
図3、図6、図7に示すように、左側板17は、底板12の左側に設けられている。また、右側板18は、底板12の右側に設けられている。左側板17と右側板18は、側板を構成するもので、底板12と協働して土砂収容空間19を形成している。左側板17と右側板18は、底板12の湾曲形状に沿った湾曲縁と湾曲縁の両端部間を延びる直線縁とを備えたD字状の板体からなる。
左側板17と右側板18は、前述した湾曲縁が、底板12の第1固定底板13、第2固定底板14および後述するカッティングエッジ22Aの左右方向の端縁に、溶接手段を用いて一体的に固着されている。
ブラケット20,21は、底板12の基端側に位置する第1固定底板13に設けられている。ブラケット20,21は、左右方向に所定の間隔をもって配置され、第1固定底板13に溶接手段を用いて固着されている。ブラケット20には、アーム4Cの先端部がピン結合されるアーム用ボス部20Aと、リンク4Dがピン結合されるリンク用ボス部20Bとが設けられている。また、ブラケット21には、ブラケット20と同様に、アーム用ボス部21Aとリンク用ボス部21Bとが設けられている。これにより、バケット11は、アーム4Cとリンク4Dとに連結され、アーム用ボス部20A,21Aを中心に回動する。
掘削部22は、底板12の先端側に設けられている。掘削部22は、左側板17と右側板18との間に位置して第2固定底板14の先端側に設けられたカッティングエッジ22Aと、カッティングエッジ22Aの先端側に左右方向に間隔をもって複数個、例えば、4個取付けられた掘削爪22Bと、により構成されている。
リブ23,24は、底板12の一部を構成している。図4に示すように、リブ23,24は、土砂収容空間19側に位置して底板12に設けられている。リブ23,24は、角柱状の鋼材を、底板12の湾曲形状に沿うようJ字状に湾曲させて形成されている。図3に示すように、リブ23とリブ24とは、1枚の交換底板15または交換底板16に対して1本ずつ設けられている。換言すると、左側に配置された2本のリブ23,24が1枚の交換底板15を支持し、右側に配置された2本のリブ23,24が1枚の交換底板16を支持している。
リブ23とリブ24とは、土砂収容空間19の奥部側となる長さ方向の一端側が、第1固定底板13の内面13Cに溶接手段を用いて取付けられている。一方、土砂収容空間19の開口側となる長さ方向の他端側が第2固定底板14の内面14Aに溶接手段を用いて取付けられている。このようにリブ23,24は、十分な剛性を有する角柱状の鋼材からなり、両端部が第1固定底板13と第2固定底板14とに強固に溶接されている。従って、リブ23,24は、交換底板15,16を確実に支持できる上に、掘削時に交換底板15,16を介して衝撃が作用しても、この衝撃に耐えることができる。しかも、図6、図7に示すように、バケット11は、交換底板15,16を取外した状態では、スケルトンバケットとして使用することができる。
交換底板15を支持するリブ23は、左側板17に近い左側に配置されている。このリブ23は、土砂収容空間19側の内側面部23Aと、交換底板15側の外側面部23Bと、内側面部23Aと外側面部23Bとを挟む左側面部23C,右側面部23Dと、を備えている。また、図6、図7に示すように、リブ23は、第1固定底板13側にカバー部23Eを備え、第2固定底板14側にカバー部23Fを備えている。カバー部23E,23Fの奥部には、ねじ穴(図示せず)が設けられている。カバー部23E,23Fは、ボルト25の頭25Bを収容するカバー部を構成している。
ここで、左側のリブ23に設けられたカバー部23E,23Fおよびねじ穴は、図4、図8に示す中央側のリブ24に設けられた後述のカバー部24E,24Fおよびねじ穴24G,24Hと左右方向で対称形状をなし、形状が同一となっている。このため、カバー部23E,23Fおよびねじ穴の説明は省略する。また、交換底板16を支持するためのリブ23は、中央側に配置されている。
交換底板15を支持する中央側のリブ24は、左側のリブ23と同様に、内側面部24A、外側面部24B、左側面部24C、右側面部24Dを備えている。また、図4、図8に示すように、リブ24は、第1固定底板13側にカバー部24Eを備え、第2固定底板14側にカバー部24Fを備えている。カバー部24Eは、交換底板15に対面するリブ24の外側面部24Bに達するU字形状の横穴として形成されている。詳しくは、カバー部24Eは、交換底板15の取付片15Bとボルト25の頭25Bを収容できる大きさの凹陥部となっている。この上で、カバー部24Eの奥部には、左右方向を軸線としてねじ穴24Gが形成されている。また、カバー部24Fの奥部には、左右方向を軸線としてねじ穴24Hが形成されている。さらに、交換底板16を支持するためのリブ24は、右側(右側板18に近い位置)に配置されている。
リブ23とリブ24に対して交換底板15と交換底板16を取付ける作業手順について説明する。
交換底板15をリブ23とリブ24にあてがうように、第1固定底板13と第2固定底板14との間に嵌める。このときに、2個の取付片15Bをカバー部23E,24Eに差し込み、2個の取付片15Cをカバー部23F,24Fに差し込む。この作業では、交換底板15は、交換する部分の半分の大きさ(重量)であるから、容易に持ち上げることができる上に、位置合わせの作業も容易に行うことができる。
次に、土砂収容空間19側で、取付片15Bのボルト挿通孔15B1にボルト25のねじ部25Aを挿通し、このねじ部25Aをねじ穴24Gに螺着する。また、取付片15Cのボルト挿通孔15C1に挿通したボルト25をねじ穴24Hに螺着する。同様の手順で、リブ23とリブ24に対して交換底板16を取付ける。これにより、バケット11に交換底板15と交換底板16を取付けることができる。
次に、交換底板15と交換底板16を交換するために、交換底板15と交換底板16を取外す場合の作業手順について説明する。
まず、各ボルト25の頭25Bを露出させるために、リブ23とリブ24との間に堆積した土砂を取り除く。この場合、リブ23の各カバー部23E,23Fとリブ24の各カバー部24E,24Fとは、互いに向き合っているから、リブ23とリブ24との間の土砂を取り除くだけで、各ボルト25の頭25Bを露出させることができる。換言すると、交換底板15,16を取外す場合、リブ23の各カバー部23E、23Fが面していない左側面部23C側に堆積した土砂と、リブ24の各カバー部24E、24Fが面していない右側面部24D側に堆積した土砂とは、取り除く必要がない。
ここで、ボルト25の頭25Bは、土砂収容空間19側に配置されているから、バケットの外側でボルトによって締結される構成に比べて、土砂や岩石との接触が抑えられる。しかも、ボルト25の頭25Bは、各カバー部23E,23Fに収容されている。これにより、ボルト25の頭25Bが土砂等の接触によって摩耗するのを抑えることができる。
そして、各ボルト25を露出させたら、ボルト25の頭25Bに工具を掛けてボルト25を緩め、リブ23とリブ24から交換底板15を取外す。この場合、ボルト25の頭25Bは、摩耗や変形が低減できるから、ボルト25の頭25Bに工具を容易に、かつより確実に掛けることができる。同様の手順で、リブ23とリブ24から交換底板16を取外す。これにより、バケット11から交換底板15と交換底板16を取外すことができる。このときにも、交換底板15,16は、軽量であるから、容易に取り扱うことができる。
本実施形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル1に設けられた作業装置4を用いて掘削作業等を行う場合の動作について説明する。
オペレータは、キャブに搭乗して作業装置4を操作する操作レバーを操作する。これにより、ブーム4B、アーム4C、バケット11をブームシリンダ4E、アームシリンダ4F、バケットシリンダ4Gによって駆動し、土砂の掘削作業等を行う。そして、交換底板15,16が摩耗したら、上述したように新しい交換底板15,16に交換することで、作業を続けることができる。
かくして、本実施形態によれば、底板12は、基端側に位置して左右両側が左側板17、右側板18に取付けられた第1固定底板13と、先端側に位置して左右両側が左側板17、右側板18に取付けられた第2固定底板14と、第1固定底板13と第2固定底板14との間に設けられた交換底板15,16と、土砂収容空間19側に位置して、一端側が第1固定底板13に取付けられ、他端部が第2固定底板14に取付けられたリブ23,24と、を有している。さらに、交換底板15,16は、第1固定底板13と第2固定底板14との間に配置された状態で、土砂収容空間19側からボルト25を用いてリブ23,24に着脱可能な取付片15B,15C,16B,16C(固定部)を有している。
これにより、ボルト25は、掘削作業時に固い土砂や岩石に接触するバケット11の外部ではなく、土砂収容空間19側となる内側に配置されているから、ボルト25の頭25Bの摩耗を抑えることができる。この結果、底板12を保護するための補強プレートを設ける必要がない上に、溶接作業(溶断、溶着作業)を行うことなく、交換底板15,16の交換作業を容易に行うことができる。加えて、ボルト25が掘削作業時に固い土砂や岩石に接触するバケット11の外部に突出しないため、バケット11が掘削作業時に受ける抵抗力の増加を抑えることができる。即ち、油圧システムに掛かる負荷の増加および燃料消費率の低下を抑えることができる。また、バケット11は、交換底板15,16を取外した状態では、スケルトンバケットとして用いることもできる。
また、土砂収容空間19にリブ23,24を設けたことにより、土砂収容空間19の底部側に凹凸を形成することができ、底板12に対する土砂のへばりつき(固着)を防止することができ、清掃作業や交換底板15,16の交換作業を容易に行うことができる。さらに、交換底板15,16が摩耗して強度が低下した場合でも、リブ23,24が交換底板15,16を内側から支持する補強部材として機能するから、交換底板15,16の耐久性を向上することができる。
交換底板15は、土砂収容空間19側に突出すると共にボルト25のねじ部25Aが挿通されるボルト挿通孔15B1,15C1が形成された取付片15B,15Cを備えている。交換底板16は、土砂収容空間19側に突出すると共にボルト25のねじ部25Aが挿通されるボルト挿通孔16B1,16C1が形成された取付片16B,16Cを備えている。また、リブ23,24は、取付片15B,15C,16B,16Cおよびボルト25の頭25Bを収容するカバー部23E,23F,24E,24Fと、カバー部23E,23F,24E,24Fの奥所に設けられ、取付片15B,15C,16B,16Cのボルト挿通孔15B1,15C1,16B1,16C1に挿通されたボルト25が螺合するねじ穴24G,24Hと、を備えている。これにより、ボルト25の頭25Bは、土砂等の接触による摩耗を抑えることができる。
リブ23,24は、左右方向に所定間隔をもって複数本設けられ、交換底板15,16の取付片15B,15C,16B,16Cは、リブ23,24の本数に応じて複数個設けられている。これにより、リブ23,24に対し、複数個の取付片15B,15C,16B,16Cによって交換底板15,16を強固に取付けることができる。
交換底板15,16は、左右方向に並んで2枚設けられ、取付片15B,15C,16B,16Cは、2枚の交換底板15,16にそれぞれ設けられている。1枚の交換底板15,16の重量を軽くすることができるから、交換底板15,16の交換作業を容易に行うことができる。また、交換底板15,16を容易に製造することができる。
リブ23,24のカバー部23E,23F,24E,24Fは、交換底板15,16に対面するリブ23,24の外側面部23B,24Bに達するU字形状の横穴として形成されている。この上で、ねじ穴24G,24Hには、ボルト25が左右方向を軸線として螺合される構成となっている。これにより、土砂収容空間19に入り込む土砂や岩石がボルト25に直接的に衝突するのを防止でき、ボルト25の頭25Bの摩耗や損傷を抑制することができる。
リブ23,24は、左右方向に所定の間隔をもって合計4本設けられ、隣り合うリブ23に設けられたカバー部23E,23Fとリブ24に設けられたカバー部24E,24Fとは、左右方向で互いに向かい合った位置に配置されている。従って、交換底板15,16の交換作業では、リブ23とリブ24との間に堆積した土砂を取り除くだけで、各ボルト25の頭25Bを露出させることができる。これにより、交換底板15,16を交換するときの作業性を向上することができる。
なお、実施形態では、交換底板15,16は、左右方向に並んで2枚設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、交換底板を1枚または3枚以上設ける構成としてもよい。また、交換底板は、前後方向(バケットの奥と先端との方向)に並んで複数枚設ける構成としてもよい。
実施形態では、4本のリブ23,24を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、リブを1本ないし3本または5本以上設ける構成としてもよい。また、リブの端部を斜めに形成したり、端部に面取りを設けたりすることもできる。
実施形態では、リブ23,24に対して左右方向を軸線としてボルト25を螺合することで、交換底板15,16をリブ23,24に取付ける構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、リブの内側面部から外側面部に貫通するボルトを用いて交換底板をリブに取付ける構成としてもよい。
実施形態では、リブ23,24に凹陥部からなるカバー部23E,23F,24E,24Fを設け、カバー部23E,23F,24E,24F内に、交換底板15,16の取付片15B,15C,16B,16Cとボルト25の頭25Bとを収容する構成とした場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、リブには、ねじ穴を覆うように庇状のカバー部を突出して設け、このカバー部内に交換底板の取付片とボルトの頭とを収容する構成としてもよい。また、ねじ穴は、リブを左右方向に貫通して設けるようにしてもよい。
実施形態では、取付片15B,15C,16B,16Cが同一形状をなし、隣り合う左右方向の間隔寸法も同一とした場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、取付片の形状を個別に設定したり、配置を適宜に設定したりしてもよい。
さらに、実施形態では、バケット11を、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1の作業装置4に適用した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、ホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルの作業装置に適用してもよい。
11 バケット
12 底板
13 第1固定底板
14 第2固定底板
15,16 交換底板
15B,15C,16B,16C 取付片(固定部)
15B1,15C1,16B1,16C1 ボルト挿通孔
17 左側板(側板)
18 右側板(側板)
19 土砂収容空間
20,21 ブラケット
22 掘削部
23,24 リブ
23B,24B 外側面部
23E,23F,24E,24F カバー部
24G,24H ねじ穴
25 ボルト
25B 頭

Claims (6)

  1. 湾曲した底板と、
    前記底板の左右両側に設けられ、前記底板と協働して土砂収容空間を形成する側板と、
    前記底板の基端側に設けられたブラケットと、
    前記底板の先端側に設けられた掘削部と、
    を備えたバケットにおいて、
    前記底板は、基端側に位置して左右両側が前記側板に取付けられた第1固定底板と、先端側に位置して左右両側が前記側板に取付けられた第2固定底板と、前記第1固定底板と前記第2固定底板との間に設けられた交換底板と、前記土砂収容空間側に位置して、一端が前記第1固定底板に取付けられ、他端が前記第2固定底板に取付けられたリブと、を有し、
    前記交換底板は、前記第1固定底板と前記第2固定底板との間に配置された状態で、前記土砂収容空間側からボルトを用いて前記リブに着脱可能な固定部を有していることを特徴とするバケット。
  2. 請求項1に記載のバケットにおいて、
    前記交換底板の前記固定部は、前記土砂収容空間側に突出すると共に前記ボルトが挿通されるボルト挿通孔が形成された取付片であり、
    前記リブは、前記取付片および前記ボルトの頭を収容するカバー部と、前記取付片の前記ボルト挿通孔に挿通された前記ボルトが螺合するねじ穴と、を備えていることを特徴とするバケット。
  3. 請求項2に記載のバケットにおいて、
    前記リブは、左右方向に所定の間隔をもって複数本設けられ、
    前記交換底板の前記取付片は、前記リブの本数に応じて複数個設けられていることを特徴とするバケット。
  4. 請求項2に記載のバケットにおいて、
    前記交換底板は、左右方向に並んで複数枚設けられ、
    前記取付片は、前記複数枚の交換底板にそれぞれ設けられていることを特徴とするバケット。
  5. 請求項2に記載のバケットにおいて、
    前記カバー部は、前記交換底板に対面する前記リブの外側面部に達するU字形状に形成され、
    前記ねじ穴は、前記ボルトが左右方向を軸線として螺合されることを特徴とするバケット。
  6. 請求項5に記載のバケットにおいて、
    前記リブは、左右方向に所定の間隔をもって複数本設けられ、
    前記複数本のリブのうち、隣り合う前記リブに設けられた前記カバー部は、左右方向で互いに向かい合った位置に配置されていることを特徴とするバケット。
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